JP2004106747A - 重荷重用タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】氷上性能を高く確保しながら、中のブロックにおける偏摩耗を効果的に抑制できる。
【解決手段】外のブロック10Bの列と、中のブロック11Bの列とを有し、中のブロック11Bは、横のサイピング18によって、ブロック片B1〜B3に周方向に3区分される。中央のブロック片B1は、タイヤ軸方向の外端での周方向の長さLoと内端での長さLiとの比Li/Loを0.65〜0.75とする。中のブロック11Bの間を連結するタイバー19を設け、その巾Eを、前記中のブロック11Bのタイヤ軸方向の最大巾Aの0.2〜0.53倍、かつタイバーのタイヤ軸方向外端と中のブロックの前記タイヤ軸方向の外端との間のタイヤ軸方向距離Foを、前記最大巾Aの0〜0.33倍かつタイバーのタイヤ軸方向内端と中のブロックの前記タイヤ軸方向の内端との間のタイヤ軸方向距離Fiよりも小とした。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレッド縁に沿う外のブロック列と、これに隣り合う中のブロック列とを有する重荷重用タイヤにおいて、氷上性能を高く確保しながら中のブロック列での偏摩耗を抑制した重荷重用タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば重荷重車両用のスノータイヤ、スタッドレスタイヤ等では、氷雪路における走行性能を確保するために、図5に示すように、トレッド縁に沿う外のブロック列aと、これに隣り合う中のブロック列bとを少なくとも含むブロックタイプ、或いはブロック・リブタイプのトレッドパターンが採用されている。
【0003】
またタイヤでは、旋回時、外のブロックa1により大な荷重が作用する傾向があり、従ってこの大な荷重を支承し良好な操縦安定性を発揮させるために、外のブロックa1を例えば巾広とするなど大型化しブロック剛性を相対的に高めることが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし係る場合には、前記外のブロックa1と中のブロックb1との間の剛性差が大となり、中のブロックb1全体が摩耗するパンチング摩耗、及び中のブロックb1のトレッド縁側が摩耗する軌道摩耗などの偏摩耗が発生するという問題がある。特に、前記中のブロックb1には、エッジ効果を高めて氷上性能を高めるためにタイヤ軸方向に横切る複数のサイピングcが形成されるが、このサイピングcによって外のブロックa1との剛性差がさらに増し、中のブロックでの偏摩耗をより顕著なものとしている。
【0005】
そこで本発明は、中のブロックを2本の横のサイピングにより3つのブロック片に区分し、かつ中央のブロック片のタイヤ軸方向外端における周方向長さを、内端における周方向長さよりも所定割合で大とするとともに、周方向で隣り合う中のブロックの間を、タイバーにより連結し、しかも該タイバーのタイヤ軸方向の巾及びタイヤ軸方向外端の位置を規制することを基本として、氷上性能を高く確保しながら、前記中のブロックにおける偏摩耗を効果的に抑制しうる重荷重用タイヤの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部に、外の横溝によって分割されてトレッド縁に沿い周方向に並ぶ外のブロックからなる外のブロック列と、該外のブロック列のタイヤ軸方向内側に隣り合い中の横溝によって分割されて周方向に並ぶ中のブロックからなる中のブロック列とを有する重荷重用タイヤであって、
前記中のブロックは、タイヤ軸方向に横切る2本の横のサイピングにより、周方向中央のブロック片と、周方向両外側のブロック片とに3区分され、かつ前記中央のブロック片は、タイヤ軸方向の外端での周方向の外端長さLoを内端長さLiよりも大、かつその比Li/Loを0.65〜0.75とするとともに、
前記中の横溝に、この中の横溝を介して周方向で隣り合う中のブロックの間を連結するタイバーを設け、しかも該タイバーは、そのタイヤ軸方向の巾Eを、前記中のブロックのタイヤ軸方向の最大巾Aの0.2〜0.53倍、かつタイバーのタイヤ軸方向外端と中のブロックの前記タイヤ軸方向の外端との間のタイヤ軸方向距離Foを、前記中のブロックのタイヤ軸方向の前記最大巾Aの0〜0.33倍かつタイバーのタイヤ軸方向内端と中のブロックの前記タイヤ軸方向の内端との間のタイヤ軸方向距離Fiよりも小としたことを特徴としている。
【0007】
又請求項2の発明では、前記タイバーは、該タイバーの前記中の横溝の溝底からの高さHと、前記中の横溝の溝深さGyとの比H/Gyを、0.2〜0.5としたことを特徴としている。
【0008】
又請求項3の発明では、前記中のブロックの前記最大巾Aは、トレッド半巾TWの0.25〜0.35倍としたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の重荷重用タイヤがトラック・バス用のスタッドレスタイヤである場合を示す子午断面図、図2は、そのトレッドパターンを示す展開図である。
【0010】
図1において、重荷重用タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の外側に配されるベルト層7とを具える。
【0011】
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間に跨るプライ本体部6aの両側に、前記ビードコア5の周りを内から外に折り返して係止される折返し部6bを有し、該プライ本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5から半径方向外方にのびるビード補強用のビードエーペックスゴムが配される。
【0012】
又前記ベルト層7は、半径方向内外に重置される2枚以上のベルトプライからなり、本例では、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば60±10°程度のコード角度で傾けた半径方向最内側の第1のベルトプライ7Aと、ベルトコードを30°以下の小なコード角度で傾けた第2〜第4のベルトプライ7B、7C、7Dとの4枚構造の場合を例示している。このベルト層7は、少なくとも1つのプライ間でベルトコードが交差することによりベルト剛性を高め、トレッド部2を強固に補強している。
【0013】
次に、前記トレッド部2には、トレッド縁Teに沿う外のブロック列10と、この外のブロック列10にタイヤ軸方向内側で隣り合う中のブロック列11とを少なくとも有するブロックタイプ、或いはブロック・リブタイプのトレッドパターンが形成される。
【0014】
本例では、前記トレッドパターンが、5本のブロック列からなるブロックパターンの場合を例示している。即ち、図2に示すように、前記トレッド部2は、タイヤ赤道C両側で周方向に連続してのびる中の縦主溝14mと、その外側に配される外の縦主溝14sとからなる4本の縦主溝14を具える。そして、前記外の縦主溝14sよりも外側の領域を、外の横溝15sによって周方向に分割することにより、外のブロック10Bがトレッド縁Teに沿って周方向に並ぶ前記外のブロック列10を形成している。又前記外中の縦主溝14s、14m間の領域を、中の横溝15mによって周方向に分割することにより、中のブロック11Bが周方向に並ぶ前記中のブロック列11を形成している。又前記中の縦主溝14mの間の領域を、内の横溝15cによって周方向に分割することにより、内のブロック12Bが周方向に並ぶ内のブロック列12を形成している。
【0015】
ここで、前記縦主溝14は、溝巾が9.0mm以上の溝体であり、直線状又はジグザグ状を有して周方向に延在する。なお氷雪性能の観点からジグザグ状とするのが好ましく、本例では、外の縦主溝14sとして、タイヤ軸方向の一方側に傾斜する傾斜溝部15Aと、他方側に傾斜する傾斜溝部15Bとを交互に繰り返したジグザグ溝(以下、く字状ジグザグ溝という場合がある)が用いられている。又中の縦主溝14mには、タイヤ軸方向内側に変位して周方向にのびる周方向溝部16Aと、外側に変位する周方向溝部16Bとを、タイヤ軸方向の継ぎ溝部16Cにより連結したジグザグ溝(以下、コ字状ジグザグ溝という場合がある)が採用されている。
【0016】
又前記横溝15は、溝巾を11.0mm以上とした溝体であり、タイヤ軸方向に対して30°以下の角度αで傾斜することにより、氷雪路に対するグリップ性を高め氷雪性能を確保している。なお横溝15の溝深さGy(図4)は、前記縦主溝14の溝深さGg(図示しない)の0.7〜1.0倍であって、本例では1.0倍とした場合を例示している。
【0017】
なお本例では、外の縦主溝14sと中の縦主溝14mとは、ジグザグの周方向ピッチが同じであり、外の横溝15sは、前記外の縦主溝14sと、そのジグザグの外の出隅部21oで導通している。又中の横溝15mは、前記外の縦主溝14sとは、そのジグザグの内の出隅部21iで導通し、かつ前記中の縦主溝14mとは、外の周方向溝部16Bで導通する。又内の横溝15cは、中の縦主溝14mとは、その内の周方向溝部16Aで夫々導通している。
【0018】
従って、本例では、前記外のブロック10Bのタイヤ軸方向内壁、及び中のブロック11Bのタイヤ軸方向外壁に、略三角形状の突出部22を具えるとともに、中のブロック11Bのタイヤ軸方向内壁、及び内のブロック12Bのタイヤ軸方向外壁に、略矩形状の突出部23を突設している。
【0019】
又本例では、外のブロック列10におけるブロック数と、中のブロック列11におけるブロック数とは同数であり、従って、コーナリングフォースを高め、優れた操縦安定性(旋回性能を含む)確保するために、外のブロック10Bのタイヤ周方向巾を、中のブロック11Bに比して大とし、そのブロック剛性を相対的に増加させている。
【0020】
そして本発明では、前記ブロックパターンのタイヤにおいて、氷上性能を高く確保しながら、前記中のブロック11Bにおける偏摩耗を効果的に抑制するため、図3に拡大して示すように、
▲1▼ 該中のブロック11Bを、タイヤ軸方向に横切る2本の横のサイピング18により、周方向中央のブロック片B1と、周方向両外側のブロック片B2、B3とに周方向に3区分するとともに、
▲2▼ 前記中の横溝15mに、この中の横溝15mを介して周方向で隣り合う中のブロック11B、11B間を連結するタイバー19を設けている。
【0021】
ここで、前記中央のブロック片B1は、そのタイヤ軸方向の外端における周方向の外端長さLoが、内端長さLiよりも大であり、かつその比Li/Loを0.65〜0.75の範囲としている。しかも、この中央のブロック片B1の周方向の長さLは、前記内端長さLiから外端長さLoまでタイヤ軸方向外側に向かって順次増加している。従って、この中央のブロック片B1では、そのブロック片剛性が、タイヤ軸方向内側から外側に向かって増加することとなる
【0022】
しかしその反面、両外側のブロック片B2、B3では、その周方向の長さが内端側から外端側に向かって順次減少するなど、各ブロック片剛性がタイヤ軸方向内側から外側に向かって減少してしまう。そこでこれを補うため、本発明では、前記タイバー19を設け、前記両外側のブロック片B2、B3のタイヤ軸方向外側部を内側部よりも相対的に高く補強している。
【0023】
そのために、前記タイバー19のタイヤ軸方向の巾Eを、前記中のブロック11Bのタイヤ軸方向の最大巾Aの0.2〜0.53倍の範囲としている。又タイバー19のタイヤ軸方向外端と、中のブロック11Bの前記タイヤ軸方向の外端との間のタイヤ軸方向距離Foを、前記中のブロック11Bのタイヤ軸方向の前記最大巾Aの0〜0.33倍の範囲、しかもこの距離Foを、タイバー19のタイヤ軸方向内端と中のブロック11Bの前記タイヤ軸方向の内端との間のタイヤ軸方向距離Fiよりも小に設定している。
【0024】
なお前記タイバー19は、図4に示すように、前記中の横溝15mの溝底から隆起して周方向に直線状にのびる断面略矩形状のリブ体であり、中のブロック11Bとの連結部近傍を補強しその剛性を向上しうる。
【0025】
このようにタイバー19の前記巾E、距離Fo、Fiを規制することにより、前記両外側のブロック片B2、B3のタイヤ軸方向外側部を相対的に高く補強でき、前記中央のブロック片B1と同様、ブロック片剛性において、そのタイヤ軸方向外側部の剛性を、内側部に比して大に設定することが可能となる。
【0026】
その結果、外のブロック10Bとの間の剛性差が減じられ、この剛性差に基づくパンチング摩耗、軌道摩耗などを抑制することができる。又中央のブロック片B1と両外側のブロック片B2、B3との間の周方向の剛性差も低く抑えられるため、各ブロック片B1〜B3の周方向端で生じるヒール&トゥ摩耗も抑制されるなど、該中のブロック11Bに生じる種々の偏摩耗を効果的に抑制することができる。
【0027】
しかも、この中のブロック11Bは、2本の横のサイピング18を具えるため、充分なエッジ効果を確保でき、優れた氷上性能を発揮することができる。
【0028】
なお前記横のサイピング18が2本未満では、氷上性能が不十分となり、3本を越えるとブロック剛性が過小となって偏摩耗抑制効果を発揮することができなくなる。又前記中央のブロック片B1の外端長さLoと内端長さLiとの比Li/Loが0.65より小、又は0.75より大では、中央のブロック片B1の内側部、又は外側部の剛性が過小となって該内側部又は外側部に偏摩耗が発生する。
【0029】
又タイバー19の前記巾Eと中のブロックの前記最大巾Aとの比E/Aが0.2倍より小のときタイバー19による補強効果が充分に得られない。又0.53より大のとき、タイヤ軸方向内側部への補強効果も高まるため、剛性バランスを損ね、タイヤ軸方向外側部で偏摩耗の発生傾向となる。又タイバー19の前記距離Foと中のブロックの前記最大巾Aとの比Fo/Aが0.33より大のとき、及び前記距離Foが前記距離Fiより大なとき、タイヤ軸方向外側部への補強効果に劣り、該外側部で偏摩耗が発生する。このような観点から、前記比E/Aは0.3〜0.4の範囲がより好ましく、又比Fo/Aは0〜0.15の範囲がより好ましい。
【0030】
又タイバー19の溝底からの高さH(図4に示す)は、前記中の横溝15mの溝深さGyの0.2〜0.5倍が好ましく、0.2倍より小では、タイバー19による補強効果が不十分となって偏摩耗を抑制しえず、逆に0.5倍より小では、中の横溝15mの溝容積が過小となって氷雪性能を損ねる傾向となる。
【0031】
又本発明では、中のブロック11Bの前記最大巾Aが、トレッド半巾TWの0.25〜0.35倍のタイヤにおいて、前記偏摩耗抑制効果をより高く発揮できる。比A/TWが0.25より小では、中のブロック11B自体のブロック剛性が過小であるため、タイバー19等の補強によっても剛性を充分かつバランス良く向上することができず、逆に0.35より大では、中のブロック11B自体のブロック剛性が過大であるため、タイバー19等による補強効果に劣り、何れの場合も偏摩耗抑制効果が低いものとなる。
【0032】
又本例では、前記横のサイピング18は、前記中の横溝15mと略平行にのびる両側のサイプ主部18Aと、このサイプ主部18A、18A間を継ぐ緩傾斜の傾斜部18Bとからなる折れ線状をなし、従って、中央のブロック片B1の周方向長さLが断続的に変化している。係る場合には、前記タイバー19のタイヤ軸方向内端を、傾斜部18Bと同位置又はそれよりタイヤ軸方向内側とするのが、剛性のバランス化のために望ましい。なお前記傾斜部18Bのサイプ主部18Aに対する角度βは15〜45°程度が好ましい。
【0033】
又前記横のサイピング18は、折れ線状にかえて直線状或いは円弧状に形成しても良く、このときには周方向長さLを連続的に変化させることができる。なおサイピング18は、巾を0.5〜1.5mm程度、深さを前記中の横溝の溝深さGyの0.4〜0.8倍程度で形成される。
【0034】
なお図2中の符号24は、周方向に連続してのびる溝巾2.0mm以下とした縦細溝であって、ワンダリング性能を高めるとともに、外のブロック10Bにおける肩落ち摩耗などの偏摩耗を抑制する。又符号25、26は、突出部22の頂部における欠け等を防止する一端閉止のサイピングであって、又符号27は、
エッジ効果を高めて氷上性能を高めるために内のブロック12Bに設けるサイピングであって、本例ではZ字状をなすことによりブロック剛性を高く維持することができる。
【0035】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、例えばトレッドパターンとして、前記内のブロック列12に代えて周方向に連続してのびるリブとしたブロック・リブパターンであっても良く、又内のブロック列12自体を排除した4本のブロック列からなるブロックパターンであっても良いなど、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0036】
【実施例】
図1のタイヤ構造をなし、かつ図2に示すトレッドパターンを基本パターンとしたタイヤサイズが11R22.5のタイヤを表1の仕様に基づき試作した。そして各試供タイヤにおける氷上性能、及び耐偏摩耗性をテストし、これらを比較した。なお各試供タイヤとも、中のブロック列11におけるブロックの分割状況、及びタイバーの寸法等の要件以外は、実質的に同仕様である。
【0037】
(1)氷上性能:
試供タイヤを、リム(7.50×22.5)、内圧(850Kpa)の条件で、2−Dタイプ車両(積載荷重8トン積みの長距離トラック)の全輪に装着し、定積状態において、気温0゜Cの環境下の氷盤路を30km/Hの速度から全輪ロックにて急制動をかけ、車が停車するまでの制動距離を、比較例1を100とした指数で示している。指数値が大なほど、氷上性能に優れている。
【0038】
(2)耐偏摩耗性:
前記車両を用い、定積状態でアスファルトの一般路を距離2万km走行させ、走行後の、
・ 外の縦主溝の両側縁における、中のブロックと外のブロックとの間の摩耗量の差Δ1、
・ 中の縦主溝の両側縁における、内のブロックと中のブロックとの間の摩耗量の差Δ2、
・ 中のブロックにおける、周方向に隣り合うブロック片の間の摩耗量の差Δ3を夫々測定した。
【0039】
【表1】
Figure 2004106747
【0040】
表1の如く実施例のタイヤは、氷上性能を高く確保しながら、中のブロックにおける偏摩耗を効果的に抑制しうるのが確認できる。
【0041】
【発明の効果】
叙上の如く本発明は構成しているため、氷上性能を高く確保しながら、中のブロックにおける偏摩耗を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。
【図2】そのトレッドパターンを示す展開図である。
【図3】中のブロックを拡大して示す平面図である。
【図4】タイバーを拡大して示す断面図である。
【図5】従来タイヤの問題点を説明する線図である。
【符号の説明】
2   トレッド部
10  外のブロック列
10B 外のブロック
15m 中の横溝
15s 外の横溝
11  中のブロック列
11B 中のブロック
18  横のサイピング
19  タイバー
B1  中央のブロック片
B2,B3   両外側のブロック片
Te  トレッド縁

Claims (3)

  1. トレッド部に、外の横溝によって分割されてトレッド縁に沿い周方向に並ぶ外のブロックからなる外のブロック列と、該外のブロック列のタイヤ軸方向内側に隣り合い中の横溝によって分割されて周方向に並ぶ中のブロックからなる中のブロック列とを有する重荷重用タイヤであって、
    前記中のブロックは、タイヤ軸方向に横切る2本の横のサイピングにより、周方向中央のブロック片と、周方向両外側のブロック片とに3区分され、かつ前記中央のブロック片は、タイヤ軸方向の外端での周方向の外端長さLoを内端長さLiよりも大、かつその比Li/Loを0.65〜0.75とするとともに、
    前記中の横溝に、この中の横溝を介して周方向で隣り合う中のブロックの間を連結するタイバーを設け、しかも該タイバーは、そのタイヤ軸方向の巾Eを、前記中のブロックのタイヤ軸方向の最大巾Aの0.2〜0.53倍、かつタイバーのタイヤ軸方向外端と中のブロックの前記タイヤ軸方向の外端との間のタイヤ軸方向距離Foを、前記中のブロックのタイヤ軸方向の前記最大巾Aの0〜0.33倍かつタイバーのタイヤ軸方向内端と中のブロックの前記タイヤ軸方向の内端との間のタイヤ軸方向距離Fiよりも小としたことを特徴とする重荷重用タイヤ。
  2. 前記タイバーは、該タイバーの前記中の横溝の溝底からの高さHと、前記中の横溝の溝深さGyとの比H/Gyを、0.2〜0.5としたことを特徴とする請求項1又は2記載の重荷重用タイヤ。
  3. 前記中のブロックの前記最大巾Aは、トレッド半巾TWの0.25〜0.35倍としたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の重荷重用タイヤ。
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