JP2004105259A - 郵便ポスト - Google Patents

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Abstract

【課題】多量の雨水が表面に降りかかっている蓋体が取出口を開けたときにも、蓋体の表面を伝って雨水がポスト本体の内方に飛散しないようにして、ポスト本体内に収納された郵便物を濡らさないようにできる郵便ポストを提供する。
【解決手段】蓋体の幅方向に亘って蓋体3の表面からポスト本体1の内方に凹没させて形成した集水溝4を蓋体3の上端部に設ける。集水溝4の幅方向端部に位置した溝壁の溝高さを集水溝4の他の溝壁よりも低く設定させてオーバーフロー部5を形成する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、郵便ポストに関し、詳しくは郵便ポストの防水構造に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内部に郵便物を収納する函状のポスト本体1に取出口2が形成され、この取出口2を開閉する蓋体3の上端近傍がポスト本体1の取出口縁に枢支され、ポスト本体1に収納された郵便物を見やすくするために、この蓋体3が取出口2を開けたときには、蓋体3の下端部が上端部よりも上方に位置すると共に該上端部がポスト本体1内に位置されるようにした郵便ポストにあっては、蓋体3が略面一に形成されていると、図11に示すように、蓋体3が取出口2を開けたときには、蓋体3の表面に降りかかった雨水Wが蓋体3の表面を伝って上端方向に流れて、そのままポスト本体の内方に飛散し、この雨水Wによってポスト本体内に収納されていた郵便物が濡れてしまうものであった(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
しかして、図12に示すように、蓋体3の上端部に、蓋体3の幅方向に亘って蓋体3の表面からポスト本体1の内方に凹没させて形成した集水溝4を設け、蓋体3が取出口2を開けたときに蓋体3の表面を伝って蓋体3の上端方向に流れる雨水Wを、ポスト本体1の内方に飛散してしまう前で、上記集水溝4に集水させるようにした郵便ポストが開発されるに至っている(たとえば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭60−8685号公報
【特許文献2】
特開平10−57229号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、後者に例示した郵便ポストにあっても、図13に示すように、集水溝4の容積を越えるほどの多量の雨水Wが蓋体3の表面に降りかかっていた場合等に蓋体3が取出口2を開けたときには、蓋体3の表面を伝って蓋体3の上端方向に流れる雨水Wは、集水溝4で納まりきらなくなり、集水溝4を越えてポスト本体1の内方に飛散してしまい、結果、郵便物を濡らしてしまうのであった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、多量の雨水が表面に降りかかっている蓋体が取出口を開けたときにも、蓋体の表面を伝って雨水がポスト本体の内方に飛散しないようにして、ポスト本体内に収納された郵便物を濡らさないようにできる郵便ポストを提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る郵便ポストは、内部に郵便物を収納する函状のポスト本体1に取出口2が形成され、この取出口2を開閉する蓋体3の上端近傍がポスト本体1の取出口縁に枢支され、この蓋体3が取出口2を開けたときには、蓋体3の下端部が上端部よりも上方に位置すると共に該上端部がポスト本体1内に位置されるような郵便ポストにおいて、蓋体3の幅方向に亘って蓋体3の表面からポスト本体1の内方に凹没させて形成した集水溝4を蓋体3の上端部に設け、集水溝4の幅方向端部に位置した溝壁の溝高さを集水溝4の他の溝壁よりも低く設定させてオーバーフロー部5を形成したことを特徴とする。これによると、蓋体3が取出口2を開けたときには、蓋体3の表面に降りかかった雨水が集水溝4に集水され、集水溝4に集水されて溜められた雨水が所定の量を越えたときには、集水溝4の幅方向端部にあるオーバーフロー部5から下方に滴り落とされるのであり、集水溝4に収まりきらなかった雨水が集水溝4の幅方向端部以外の溝壁を越えてしまい、ポスト本体1の内方に飛散してしまうといったことは無くすることができる。ここで、集水溝4のオーバーフロー部5の下方位置は、ポスト本体1内に収納された郵便物がほとんど位置しないポスト本体1の底面1cと側面1aとの角部近傍部位であるから、オーバーフロー部5から滴り落ちた雨水が郵便物にひっかかる恐れが無いものである。したがって、蓋体3を開けたときにポスト本体1の内方に収納された郵便物が雨水で濡れる恐れを無くすることができる。
【0008】
また、取出口2を開けた状態の蓋体3におけるオーバーフロー部5の下方に位置するポスト本体1の底面1cの部位に、オーバーフロー部5から滴り落ちた雨水をポスト本体1外へ排出させる水抜き孔6を穿設したことも好ましい。これによると、オーバーフロー部5からポスト本体1の底面1cに滴り落ちた雨水を、ポスト本体1の底面1cに留まらせず、水抜き孔6からすみやかにポスト本体1外へ排水させるようにできる。
【0009】
また、上面1bに郵便物が載置される中敷板7をポスト本体1の底面1c上に隙間Sを介して重ねて配置し、取出口2を開けた状態の蓋体3におけるオーバーフロー部5の下方に位置する中敷板7の部位に、オーバーフロー部5から滴り落ちた雨水を下方に通過させる通水孔8を設けたことも好ましい。これによると、オーバーフロー部5から滴り落ちた雨水を下方に通過させる通水孔8を中敷板7に設けたので、中敷板7にはオーバーフロー部5から滴り落ちた雨水がかかることはなく、また、上記雨水が中敷板7の通水孔8を通ってポスト本体1の底面1c上に溜まったとしても、上面1bに郵便物が載置される中敷板7をポスト本体1の底面1c上に隙間Sを介して重ねて配置したので、中敷板7の上の郵便物は底面1c上に溜まった雨水が隙間Sの高さより低ければ濡れずに済み、つまり、ある程度ポスト本体1の底面1c上に雨水が溜まっても郵便物は濡れないようになっているから、オーバーフロー部5から滴り落ちた雨水はすみやかにポスト本体1外に排水する必要がなく、したがってポスト本体1の底面1cに穿設する水抜き孔6の設置位置の自由度を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図9に本発明の実施の形態の例を示す。
【0011】
本例の郵便ポストは、1対の側面1a、上面1b、底面1c、前面1d及び後面1eで略矩形函状に形成されたポスト本体1で主体が構成されている。このポスト本体1の前面1dには、ポスト本体1内に郵便物を投函する投函口9が設けられており、ポスト本体1の後面1eには、ポスト本体1内に収納された郵便物を取り出す取出口2が設けられている。投函口9は幅方向に長いスリットであり、この投函口9の内側には投函口9を開閉する投函蓋10が設けられている。この投函蓋10は、その上端部分がポスト本体1の投函口9縁の上部に枢支されており、下端部を回動端として上下に回動するようにされている。なお、図1実線の投函蓋10は投函口9を閉じた状態を示し、図1点線の投函蓋10は投函口9を開けた状態を示している。また、取出口2はポスト本体1の後面1eの大部分を占める開口であり、この取出口2には取出口2を開閉する蓋体3が設けられている。この蓋体3は、その上端近傍がポスト本体1の取出口縁の上部に枢支され、下端部を回動端として上下に回動するようにされている。
【0012】
この蓋体3は、その上端部にオーバーフロー部5を備えた集水溝4が形成されている。この集水溝4は、蓋体3の幅方向に亘って蓋体3の表面からポスト本体1の内方に凹没させて形成されている。そして、この集水溝4には、集水溝4の幅方向両端部に位置した溝壁の溝高さを他の溝壁よりも低くして形成させたオーバーフロー部5が設けられている。すなわちオーバーフロー部5は集水溝4の幅方向両端部に設けられている。
【0013】
この蓋体3が取出口2を閉じたときには、図1の実線で示した蓋体3のように、集水溝4のある蓋体3の上端部がポスト本体1の後面1e内側に重なって位置すると共に、指を引っ掛け得る把持部11が形成された蓋体3の下端部がポスト本体1の後面1e外側に重なって位置するようになり、把持部11の裏側からポスト本体1の内方に突出した引掛片12をポスト本体1の後面1e下部に設けた係合孔13に引っ掛けることで、この蓋体3にて取出口2を完全に閉じることができるようになっている。
【0014】
ここで、蓋体3が取出口2を閉じた状態では、郵便ポストに降りかかる雨水の取出口2からポスト本体1内への侵入防止を図る止水構造が形成されるようになっている。つまり、取出口2の上端及び下端部分では、上述したようにポスト本体1の取出口縁に蓋体3が重なっているので、雨水のポスト本体1の内方への侵入が防止されている。また、取出口2の幅方向端部では、蓋体3の幅方向端部が取出口2内に位置されるものの、蓋体3の幅方向端部が隣接する取出口縁には、取出口2よりもポスト本体1の内方位置で取出口の中央方向に突出した縦片状の水受け片14が設けられており、蓋体3の幅方向端部と取出口縁との隙間Sからポスト本体1内に侵入しようとする雨水は上記水受け片14に当たって流下されるようになっていて、雨水のポスト本体1の内方への侵入は防止されているのである。
【0015】
なお、風雨が激しい場合などには投函口9や取出口2から雨水がポスト本体1内に侵入してしまうこともあり得るが、本例の郵便ポストは、万が一のポスト本体1内への雨水の侵入があっても、ポスト本体1内に収納された郵便物が濡れないようにする工夫がなされている。つまり、ポスト本体1の底面1c上には、ポスト本体1の底面1cから郵便物を浮かせて収納させるための中敷板7が該底面1cとの間に隙間Sを設けるようにして載設されており、また、このポスト本体1の底面1cには、ポスト本体1の底面1c上に溜まった雨水をポスト本体1外に排水させる水抜き孔6が穿設されているのである。
【0016】
この中敷板7は、図3に示すように、取出口2の幅寸法より小さい幅寸法を有した1対の敷板片7aを並べて一体にすることで形成された板部材である。詳述すると、各敷板片7aの対向部分には、他の部位に比べて上下厚みが半分にされた薄肉部15がそれぞれ形成されており、各薄肉部15には各敷板片7aの薄肉部15を積層させたときに貫通する取付孔16がそれぞれ穿設されている。そして、各敷板片7aの薄肉部15を積層させて取付孔16同士を合わせて締結具17を挿通させることで1対の敷板片7aが一体となり、各敷板片7aの薄肉部15の積層部分でも上下厚みが他の部位と同等にされた中敷板7が形成される。なお、この中敷板7は、ポスト本体1の底面1cを完全に覆うため、ポスト本体1の底面1cの幅寸法と同じ幅寸法を有するようにした板部材であるが、取出口2の幅寸法より小さい幅寸法を有した1対の敷板片7aにて構成されたことで、取出口2を通して確実にポスト本体1の底面1c上に中敷板7を載設できるようにしているのである。更に言うと、この中敷板7は、取出口2に近づくほど低位置になる勾配をつけるようにしてポスト本体1の底面1c上に載設されている。これにより、万が一、中敷板7上に雨水が付着しても、中敷板7上で雨水を留まらせずにポスト本体1の底面1cにすみやかに流れ落とすようにされているのであり、中敷板7上に収納する郵便物が雨水で濡れてしまうことを極力回避させている。
【0017】
また、この中敷板7には、取出口2を開けた状態の蓋体3におけるオーバーフロー部5の下方にあたる位置、すなわち中敷板7の後端部分の幅方向両端部分に、蓋体3が取出口2を開けたときに、オーバーフロー部5から滴り落ちた雨水を下方に通過させる通水孔8が設けられている。また、ポスト本体1の底面1cに穿設した水抜き孔6の設置箇所は、本例では図4に示すように、該底面1cの後端近傍部位における、幅方向の両端部及び中央部の計3ヶ所に設定されている。詳しくは、上記3ヵ所の水抜き孔6のうち、ポスト本体1の幅方向両端部に穿設された水抜き孔6は、取出口2を開けた蓋体3におけるオーバーフロー部5の下方位置に相当している。つまり、このポスト本体1の幅方向両端部の水抜き孔6は、その上方位置に通水孔8が位置されるのである。
【0018】
上述した構成を有する本例の郵便ポストでは、蓋体3が取出口2を開けたときには、ポスト本体1内に収納された郵便物を見易くするために、図1の点線で示した蓋体3のように、蓋体3の下端部が上端部よりも上方に位置すると共に該上端部がポスト本体1内に位置されるようになっている。しかして、図5に示すように、雨水が表面に降りかかって付着した状態にある蓋体3が取出口2を開けたときには、上記蓋体3の表面にある雨水は蓋体3の表面を伝って蓋体3の上方に向って流れ、蓋体3の上端部の集水溝4に集水される。そして、集水溝4に集水されて溜められた雨水が所定の量を越えたときには、集水溝4の幅方向端部にあるオーバーフロー部5から下方に滴り落ちるようにされている。つまり、蓋体3の表面に多量の雨水が降りかかって集水溝4で収容しきれなかった雨水は、集水溝4の幅方向の中央部等の部位を乗り越える前に、集水溝4の幅方向端部にあるオーバーフロー部5から滴り落ちるようにされているのである。なお、図5中Wは雨水を示している。
【0019】
ここで、ポスト本体1内に収納された郵便物は、当然、ポスト本体1内の幅方向の端部部位に位置するよりも、ポスト本体1内の幅方向の中央部位に位置する確率が高いものである。言いかえれば、ポスト本体1内の幅方向端部は、郵便物が位置することがほとんど無い部位である。上述したように本例の郵便ポストでは、蓋体3が取出口2を開けたときに集水溝4に集水された雨水が集水溝4内に収まりきらなかった場合でも、上記雨水はポスト本体1内の幅方向端部にのみ落ちるようにされているので、蓋体3が取出口2を開けたときに、ポスト本体1内に収納した郵便物が雨水で濡れてしまうことは極力無いようにされているのである。
【0020】
なお、上記集水溝4のオーバーフロー部5から滴り落ちた雨水は、上述したように取出口2を開けた状態の蓋体3におけるオーバーフロー部5の下方位置にある中敷板7の通水孔8を通過してポスト本体1の底面1cに至り、ポスト本体1の底面1cにある水抜き孔6からポスト本体1外へ排水されるようになっている。特に本例では、中敷板7の通水孔8の下方位置に水抜き孔6が穿設されているので、この水抜き孔6からすみやかにポスト本体1外へ雨水は排水されるようになっている。ここで、通水孔8の下方位置にある水抜き孔6が塞がれた状態になっていて、集水溝4のオーバーフロー部5から滴り落ちて通水孔8を通った雨水がポスト本体1の底面1c上に多少溜まるようになっていたとしても、ポスト本体1の底面1cに隙間Sを設けて配置された中敷板7上に収納された郵便物には、上記隙間Sの高さ以上に雨水がポスト本体1の底面1c上に溜まらない限り、上記雨水による濡れなどは生じないのであり、上記雨水は適宜他の水抜き孔6から排水させるようにできるのである。つまり、ポスト本体1の底面1cに隙間Sを設けて中敷板7を配置することで、水抜き孔6の設置位置の自由度が高められているのである。
【0021】
なお、集水溝4に集水された雨水が集水溝4内に充分に収まる場合には、オーバーフロー部5から雨水がポスト本体1内に滴り落ちることはなく、再び蓋体3が取出口2を閉じた際に蓋体3の表面を伝って蓋体3の下方に流下されるのであり、ポスト本体1内に収納された郵便物が濡れることはないのは言うまでもない。つまり、本例の郵便ポストは、集水溝4に集水した雨水全てをいたずらにポスト本体1内に滴り落としているのではなく、最低限、必要な場合にのみオーバーフロー部5を介して上記雨水をポスト本体1内に滴り落すのであって、郵便物の雨水による濡れの可能性を極力低減させているものである。
【0022】
なお、本例の郵便ポストでは、ポスト本体1内に収納した郵便物が雨水で濡れないようにされるといった上述の利点の他にも、蓋体3のポスト本体1への取付けの施工性の向上が図られているといった利点も有している。以下に、詳述する。
【0023】
蓋体3のポスト本体1への枢支構造は、蓋体3にはその幅方向に突出する枢支軸18が設けられ、この枢支軸18の突出先端をポスト本体1の取出口縁に設けた枢支孔19に回転自在に挿入させることで、蓋体3が取出口2に回動自在に取り付けられたものである。詳しくは、図6に示すように、蓋体3の裏面には幅方向に所定間隔を隔てて1対の突出片20が設けられており、この1対の突出片20に同心状の軸取付け孔21がそれぞれ穿設され、蓋体3の幅方向中央側に位置した突出片20の軸取付け孔21から他方の突出片20の軸取付け孔21に順に枢支軸18の軸部18aが挿入されている。ここで、枢支軸18は先端に軸部18aを有し且つ基端に頭部18bを有して構成されている。また、蓋体3の幅方向中央側の突出片20における幅方向中央側には抜け止め突起22が並んで突設されている。この抜け止め突起22は弾性変形可能な樹脂で形成されており、抜け止め突起22と隣接する突出片20との間には枢支軸18の頭部18bが挟み込まれるようにされている。しかして、枢支軸18を軸取付け孔21に取付けるには、図9に示すように、軸取付け孔21に枢支軸18を押し込んで挿入し、枢支軸18の頭部18bを抜け止め突起22に乗り越えさせるといったワンタッチ作業で行えるようにされている。なお、枢支軸18の頭部18bの外縁部には先端側(軸部18a側)ほど径が小さくなるテーパ18cが設けられており、枢支軸18の軸取付け孔21への押し込み方向に対する、枢支軸18の頭部18bの抜け止め突起22の乗り越えを容易にさせている。一方、枢支軸18の突出先端が挿通される枢支孔19は、図7に示すように、ポスト本体1の取出口縁の水受け片14から更にポスト本体1の内方に突設された軸受片23に穿設されている。
【0024】
上記枢支構造を有した蓋体3をポスト本体1に取付けるには、図8に示すように、まず、突出片20と軸受片23とが対面されるように蓋体3を取出口2内に位置させ、次に、頭部18bが抜け止め突起22を乗り越えない程度に枢支軸18を軸取付け孔21に挿通させ、この枢支軸18の突出先端を枢支孔19に仮挿入させ、その後、軸取付け孔21に仮挿入された状態の枢支軸18の頭部18bを先端方向に押し込み、枢支軸18の頭部18bを抜け止め突起22に乗り越えさせて、枢支軸18を軸取付け孔21に取付けると共に枢支軸18を枢支孔19に本挿入させるようにして行われるのである。
【0025】
ところで、旧来の蓋体3のポスト本体1への枢支構造にあっては、図10に示すように、本例の抜け止め突起22に相当する部位をネジ24で構成させており、つまり枢支軸18を枢支孔19に本挿入させた後に上記ネジ24を蓋体3に螺着させていたものであった。しかし、このネジ24の螺着作業は、細かい作業であるにもかかわらず、一方の手は蓋体3を支持せねばならないため、他方の手のみによってネジ24の螺着を行わねばならないこととなり、大変煩雑な作業となっており、また、この煩雑な作業におけるネジ24の蓋体3への螺着の具合によっては、蓋体3に内部応力を発生させ、蓋体3にクラックや割れ等を生じさせるに至る場合もあった。
【0026】
しかしながら、本例の蓋体3のポスト本体1への枢支構造にあっては、上述したように、旧来のネジ24の代わりに弾性変形可能な抜け止め突起22を設けており、蓋体3のポスト本体1への取付け作業は枢支軸18を軸取付け孔21に取付けることで完結されるようになっている。そして、この枢支軸18の軸取付け孔21への取付け作業は、枢支軸18の頭部18bを抜け止め突起22に乗り越えさせるように、枢支軸18を軸取付け孔21及び枢支孔19に押し込むことでワンタッチに行えるようにされている。ここで、この枢支軸18を軸取付け孔21及び枢支孔19に押し込む作業は、一方の手で蓋体3を支持しても、他方の手で充分簡単に行える作業であることから、蓋体3のポスト本体1へ取付け作業の施工性が旧来のものと比べ、格段に向上しているのである。また、旧来の煩雑なネジ24の蓋体3への螺着作業を無くしたことで、蓋体3にクラックや割れ等を生じさせる恐れも無くしているのである。このように、本例の郵便ポストにあっては、上述した蓋体3のポスト本体1への枢支構造を採用しているため、蓋体3のポスト本体1への取付け施工性、ひいては郵便ポストの組立性の向上が旧来のものと比べて格段に向上しているのである。
【0027】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、蓋体の幅方向に亘って蓋体の表面からポスト本体の内方に凹没させて形成した集水溝を蓋体の上端部に設け、集水溝の幅方向端部に位置した溝壁の溝高さを集水溝の他の溝壁よりも低く設定させてオーバーフロー部を形成したので、蓋体が取出口を開けたとき集水される雨水が集水溝に収まりきらない場合には、集水溝の幅方向端部に設けたオーバーフロー部から滴り落すことができ、つまり集水溝の幅方向端部以外の溝壁を越えて雨水がポスト本体の内方に飛散してしまうことを無くすることができるのである。ここで、集水溝のオーバーフロー部の下方位置は、ポスト本体内に収納された郵便物がほとんど位置しないポスト本体の底面と側面との角部近傍部位であるから、オーバーフロー部から滴り落ちた雨水が郵便物にひっかかる恐れはほとんど無いものである。したがって、蓋体を開けたときにポスト本体の内方に収納された郵便物が雨水で濡れる恐れを無くすることができるのである。
【0028】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、取出口を開けた状態の蓋体におけるオーバーフロー部の下方に位置するポスト本体の底面の部位に、オーバーフロー部から滴り落ちた雨水をポスト本体外へ排出させる水抜き孔を穿設したので、オーバーフロー部からポスト本体の底面に滴り落ちた雨水を、ポスト本体の底面に留まらせず、水抜き孔からすみやかにポスト本体外へ排水させるようにできるのであり、蓋体を開けたときにポスト本体の内方に収納された郵便物が雨水で濡れる恐れを更に無くするようにできるのである。
【0029】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、取出口を開けた状態の蓋体におけるオーバーフロー部の下方に位置する中敷板の部位に、オーバーフロー部から滴り落ちた雨水を下方に通過させる通水孔を設けたので、中敷板にはオーバーフロー部から滴り落ちた雨水がかかることはなく、また、上記雨水が中敷板の通水孔を通ってポスト本体の底面上に溜まったとしても、上面に郵便物が載置される中敷板をポスト本体の底面上に隙間を介して重ねて配置したので、ある程度ポスト本体の底面上に雨水が溜まっても郵便物は濡れないようにできる。したがって、蓋体を開けたときにポスト本体の内方に収納された郵便物が雨水で濡れる恐れを更に低減させることができると共に、オーバーフロー部から滴り落ちた雨水をすみやかにポスト本体外に排水する必要もないから、ポスト本体の底面に穿設する水抜き孔の設置位置の自由度も高めることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例の郵便ポストを示すものであり、(a)は側面断面図であり、(b)は(a)のA部分の拡大図である。
【図2】同上の後面図である。
【図3】同上の中敷板の分解斜視図である。
【図4】同上の水抜き孔の設置位置を説明する説明図である。
【図5】同上の蓋体が取出口を開けたときの雨水の動きを説明する説明図である。
【図6】同上の蓋体の要部断面図である。
【図7】同上のポスト本体の側面断面図である。
【図8】同上の蓋体のポスト本体への施工を説明する説明図である。
【図9】同上の枢支軸の軸取付け孔への取付け施工を説明する説明図である。
【図10】比較例の蓋体の要部断面図である。
【図11】同上の蓋体が取出口を開けたときの雨水の動きを説明する説明図である。
【図12】従来技術の他例の蓋体の要部の斜視図である。
【図13】同上の蓋体が取出口を開けたときの雨水の動きを説明する説明図である。
【符号の説明】
1 ポスト本体
2 取出口
3 蓋体
4 集水溝
5 オーバーフロー部
6 水抜き孔
7 中敷板
8 通水孔
S 隙間

Claims (3)

  1. 内部に郵便物を収納する函状のポスト本体に取出口が形成され、この取出口を開閉する蓋体の上端近傍がポスト本体の取出口縁に枢支され、この蓋体が取出口を開けたときには、蓋体の下端部が上端部よりも上方に位置すると共に該上端部がポスト本体内に位置されるような郵便ポストにおいて、蓋体の幅方向に亘って蓋体の表面からポスト本体の内方に凹没させて形成した集水溝を蓋体の上端部に設け、集水溝の幅方向端部に位置した溝壁の溝高さを集水溝の他の溝壁よりも低く設定させてオーバーフロー部を形成したことを特徴とする郵便ポスト。
  2. 取出口を開けた状態の蓋体におけるオーバーフロー部の下方に位置するポスト本体の底面の部位に、オーバーフロー部から滴り落ちた雨水をポスト本体外へ排出させる水抜き孔を穿設したことを特徴とする請求項1に記載の郵便ポスト。
  3. 上面に郵便物が載置収納される中敷板をポスト本体の底面上に隙間を介して重ねて配置し、取出口を開けた状態の蓋体におけるオーバーフロー部の下方に位置する中敷板の部位に、オーバーフロー部から滴り落ちた雨水を下方に通過させる通水孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の郵便ポスト。
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JP2006181182A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Sumitomo Forestry Co Ltd 壁設置型断熱ポスト
JP2008264369A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Matsushita Electric Works Ltd 郵便受け箱
JP2020028327A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 河村電器産業株式会社 宅配ボックス
JP2021115324A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 河村電器産業株式会社 宅配ボックス

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