JP2004104930A - 電気回路、電気回路制御方法および電気回路装置 - Google Patents

電気回路、電気回路制御方法および電気回路装置 Download PDF

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JP2004104930A JP2002265189A JP2002265189A JP2004104930A JP 2004104930 A JP2004104930 A JP 2004104930A JP 2002265189 A JP2002265189 A JP 2002265189A JP 2002265189 A JP2002265189 A JP 2002265189A JP 2004104930 A JP2004104930 A JP 2004104930A
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Koji Toba
鳥羽 廣次
Yasuhiro Noro
野呂 康宏
Teruhiko Maeda
前田 照彦
Hiroshi Shioda
塩田 広
Shigeo Nomiya
野宮 成生
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Abstract

【課題】三相−単相変換回路であって、三相回路の電圧と単相回路の電圧とをそれぞれ独立して設定可能で、単相回路の負荷が変化しても、三相回路の出力電流が平衡となる電気回路、電気回路制御方法、電気回路装置を提供すること。
【解決手段】端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路15が接続され、端子V、W間に可変誘導性インピーダンス回路16が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンス16aが接続されると共にこの端子W、U間には単相変圧器17の一次巻線17pが接続され、前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路12が接続され、前記単相変圧器17の二次巻線17sに単相回路が接続されており、単相回路に接続された負荷13が、力率1以下の進み負荷の範囲で変化する場合でも、三相回路の出力電流を平衡にすることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、三相回路と単相回路とを連結する電気回路およびその電気回路制御方法並びに電気回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、商用周波数単相交流方式を採用する交流電気鉄道では、三相電力系統から大容量の単相電力を受電するが、この際、電力系統の不平衡を低減するため、スコット結線変圧器等が用いられている。しかし、スコット結線変圧器は、本質的に三相−二相変換用の変圧器であるため、そのM座変圧器およびT座変圧器の二次巻線は互いに90゜の位相差を有している。このため、これらM座変圧器およびT座変圧器の二次巻線を直列接続しても単相三線方式として利用することができない。
【0003】
また、M座、T座変圧器の各二次側に、それぞれ負荷容量と力率が同一である単相負荷を接続した場合のみ三相側の電流が平衡する。このため、単相負荷をM座、T座両変圧器の各二次側に振り分ける必要がある。
【0004】
このように、スコット結線変圧器は、三相回路と単相回路とを連結する電気回路としては使い難い面がある。
【0005】
一方、三相回路と単相回路とを連結する回路として、図16に示すスタインメッツ回路1が知られている。このスタインメッツ回路1は、相順がUVWである三相電源(三相回路)2のU相、V相間にコンデンサ3を接続し、V相、W相間にリアクトル4を接続し、W相、U相間に抵抗(単相回路)5を接続した回路構成になっている。そして、上記コンデンサ3、リアクトル4、抵抗5の各インピーダンスを適切な値に設定することにより、三相回路に流れる相電流を平衡電流とすることができる。
【0006】
図17(a)(b)は、このスタインメッツ回路1の三相平衡時における電圧ベクトルおよび電流ベクトルを示している。同図(a)において、EU、EV、EWは三相回路の相電圧ベクトルである。また、同図(b)において、IC、IL、IR、IU、IV、IWは、それぞれ図16で示した向きを基準の向きとする電流ベクトルを示している。
【0007】
このスタインメッツ回路1は、本質的に三相−単相変換用の回路であるため、スコット結線変圧器と異なり、単相負荷である抵抗5を2つに分割する(振り分ける)必要はない。しかし、三相電源2の出力電圧と抵抗5に印加される電圧とをそれぞれ独立して決めることができない。このため、その適用範囲はごく限られたものとなっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のスコット結線変圧器やスタインメッツ回路では三相−単相変換回路として充分ではなく、三相回路の電圧と単相回路の電圧を独立して設定できなかったり、単相回路の負荷が変化すると三相回路の出力電流が不平衡になるなど、改善すべき問題があった。
【0009】
本発明の目的は、三相−単相変換回路であって、三相回路の電圧と単相回路の電圧とをそれぞれ独立して設定可能で、単相回路の負荷が変化しても、三相回路の出力電流が平衡となる電気回路、電気回路制御方法、電気回路装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による電気回路は、端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンスが接続されると共に、この端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路が接続され、前記単相変圧器の二次巻線に単相回路が接続された ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明による電気回路は、端子W、U間に、第2の可変容量性インピーダンス回路に代って、第2の可変誘導性インピーダンス回路を接続してもよい。
【0012】
また、本発明による電気回路は、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンスおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路のいずれかが切換スイッチにより択一的に接続されるように構成してもよい。
【0013】
さらに、本発明による電気回路は、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンスおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路を直列に接続してもよい。
【0014】
本発明による電気回路制御方法は、端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンスが接続されると共に、この端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに接続された相順がUVWである三相回路から、前記単相変圧器の二次巻線に接続された単相回路に電力が供給されているとき、前記単相変圧器の一次巻線の電流I1の有効電流分をI1d、無効電流分をI1qとし、前記第1の可変容量性インピーダンス回路の電流をICuv、前記可変誘導性インピーダンス回路の電流をIL、前記第2の可変容量性インピーダンス回路の電流をICwuとし、これらの間に
ICuv=IL=I1d×1/31/2
ICwu=I1q
の関係が成立するように、前記第1の可変容量性インピーダンス回路、可変誘導性インピーダンス回路および第2の可変容量性インピーダンス回路のインピーダンスを制御することを特徴とする。
【0015】
また、本発明による電気回路制御方法は、端子W、U間に、第2の可変容量性インピーダンス回路に代って第2の可変誘導性インピーダンス回路が接続されたときは、前記単相変圧器の一次巻線の電流I1の有効電流分をI1d、無効電流分をI1qとし、前記可変容量性インピーダンス回路の電流をICuv、前記第1の可変誘導性インピーダンス回路の電流をIL、前記第2の可変誘導性インピーダンス回路の電流をILwuとし、これらの間に
ICuv=IL=I1d×1/31/2
ILwu=I1q
の関係が成立するように、前記可変容量性インピーダンス回路、第1の可変誘導性インピーダンス回路および第2の可変誘導性インピーダンス回路のインピーダンスを制御する。
【0016】
また、本発明による電気回路制御方法は、端子W、U間に、第2の可変容量性インピーダンスおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路のいずれかが切換スイッチにより択一的に接続可能としてもよく、この場合、前記切換スイッチは、前記単相回路が進み力率の場合は第2の可変容量性インピーダンス回路を端子W、U間に接続し、前記単相回路が遅れ力率の場合は第2の可変誘導性インピーダンス回路を端子W、U間に接続する。
【0017】
また、本発明による電気回路制御方法は、切換スイッチが、第2の可変容量性インピーダンス回路を端子W、U間に接続したときは
ICuv=IL=I1d×1/31/2
ICwu=I1q
切換スイッチが、第2の可変誘導性インピーダンス回路を端子W、U間に接続したときは
ICuv=IL=I1d×1/31/2
ILwu=I1q
の関係がそれぞれ成立するように、前記第1の可変容量性インピーダンス回路、第1の可変誘導性インピーダンス回路および第2の可変容量性インピーダンス回路又は第2の可変誘導性インピーダンス回路のインピーダンスを制御する。
【0018】
さらに、本発明による電気回路制御方法は、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンスおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路が直列に接続された場合、単相回路の負荷が容量性負荷のときは、
ICuv=IL=I1d×1/31/2
ICwu=I1q
ILwu=0
単相回路の負荷が誘導性負荷の場合は
ICuv=IL=I1d×1/31/2
ILwu=I1q
ICwu=0
の関係がそれぞれ成立するように、前記第1の可変容量性インピーダンス回路、第1の可変誘導性インピーダンス回路および第2の可変容量性インピーダンス回路又は第2の可変誘導性インピーダンス回路のインピーダンスを制御する。
【0019】
本発明による電気回路装置は、端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンスが接続されると共に、この端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路が接続され、前記単相変圧器の二次巻線に単相回路が接続された電気回路と、前記単相回路の有効電力を検出する有効電力検出手段および同単相回路の無効電力を検出する無効電力検出手段と、前記有効電力検出手段で検出した有効電力から、前記三相回路が平衡になるように端子U、V間の無効電力補償量および端子V、W間の無効電力補償量を算出する補償量演算手段と、前記第1の可変容量性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記補償量演算手段により演算された端子U、V間の無効電力補償量となるように第1の可変容量性インピーダンス回路の制御量を決定するU、V間制御量決定手段と、前記可変誘導性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記補償量演算手段により演算された端子V、W間の無効電力補償量となるように可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するV、W間制御量決定手段と、前記第2の可変容量性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記無効電力検出手段で検出した値となるように第2の可変容量性インピーダンス回路の制御量を決定するW、U間制御量決定手段と、前記端子U、V間、V、W間、W、U間それぞれの電圧を検出する電圧検出手段および検出されたU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ検出する位相検出手段と、前記端子U、V間、V、W間、W、U間に接続された前記各可変インピーダンス回路に対応して設けられ、前記位相検出手段からU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ入力し、対応する端子間電圧の位相に基づき、前記各可変インピーダンス回路を、前記U、V間制御量決定手段、V、W間制御量決定手段、W、U間制御量決定手段で決定された制御量に制御するU、V間制御手段、V、W間制御手段、W、U間制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
また、本発明による電気回路装置は、端子W、U間に、第2の可変容量性インピーダンス回路に代って第2の可変誘導性インピーダンスを接続した電気回路を有し、W、U間制御量決定手段として、第2の可変誘導性インピーダンス回路の無効電力補償量が、無効電力検出手段で検出した値となるように第2の可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するように構成してもよい。
【0021】
また、本発明による電気回路装置は、端子W、U間に、第2の可変容量性インピーダンスおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路のいずれかが切換スイッチにより択一的に接続可能な電気回路を有し、W、U間制御量決定手段として、切換スイッチにより端子W、U間に接続された第2の可変容量性インピーダンス回路または第2の可変誘導性インピーダンス回路による無効電力補償量が、無効電力検出手段で検出した値となるように前記第2の可変容量性インピーダンス回路または第2の可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するように構成してもよい。
【0022】
また、本発明による電気回路装置は、無効電力検出手段によって検出された無効電力から単相回路の負荷が無効電力を供給する負荷か無効電力を消費する負荷かを判断する負荷判断手段を有し、切換スイッチは、前記負荷判断手段により、無効電力を供給する負荷と判断された場合、第2の可変容量性インピーダンス回路を端子W、U間に接続させ、無効電力を消費する負荷と判断した場合は第2の可変誘導性インピーダンス回路を端子W、U間に接続させるように構成してもよい。
【0023】
さらに、本発明による電気回路装置は、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンスおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路が直列に接続された電気回路を有し、W、U間制御量決定手段として、直列接続された第2の可変容量性インピーダンス回路および第2の可変誘導性インピーダンス回路による無効電力補償量が、前記無効電力検出手段で検出した値となるように前記第2の可変容量性インピーダンス回路および第2の可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するものを用いてもよい。
【0024】
また、本発明による電気回路および電気回路装置に用いる可変容量性インピーダンス回路および可変誘導性インピーダンス回路には、容量性インピーダンス又は誘導性インピーダンスと電流制御回路とを直列接続したものを用いるとよい。
【0025】
また、この可変容量性インピーダンス回路および可変誘導性インピーダンス回路には、容量性インピーダンス又は誘導性インピーダンスと電流制御回路とを並列接続したものを用いてもよい。
【0026】
さらに、電流制御回路としてサイリスタを用い、U、V間制御量決定手段、V、W間制御量決定手段、W、U間制御量決定手段が決定する制御量を、対応するサイリスタの点弧角としてもよい。
【0027】
これらの発明では、単相回路に接続された負荷が、力率1以下の進み負荷(容量性負荷)、或いは力率1以下の遅れ負荷(誘導性負荷)の範囲で変化する場合でも、三相回路の出力電流を平衡にすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0029】
図1(a)は、三相回路に単相回路を接続する変換回路の電気的構成を示している。この変換回路(電気回路に相当)11aは、三相電源(三相回路に相当)12により生成された三相電力を単相電力に変換し、それを単相負荷(単相回路、単相負荷回路に相当)13に供給するものである。
【0030】
三相電源12は、分散型電源などによる、三相電圧(例えば、400V系)を出力する電源である。また、単相負荷13は、ここでは力率が1以下の進み負荷(容量性負荷)とする。
【0031】
変換回路11aの、端子U、V間には第1の可変容量性インピーダンス回路14が接続され、端子V、W間には可変誘導性インピーダンス回路15が接続され、端子W、U間には第2の可変容量性インピーダンス回路16aが接続されている。また、この端子W、U間には単相変圧器17の一次巻線17pが接続されている。
【0032】
変換回路11aの端子U、V、Wには、相順がUVWの三相電圧を出力する三相電源12が接続されている。また、単相変圧器17の二次巻線17sには、上述した単相負荷(容量性負荷)13が接続されている。
【0033】
図1(b)は、上述した各可変インピーダンス回路14,15,16aの構成例を示している。すなわち、第1の可変容量性インピーダンス回路14としては、容量性インピーダンス14aと電流制御回路(例えば、サイリスタ:以下、サイリスタとして説明する)14bとを直列接続したものを用いる。また、可変誘導性インピーダンス回路15には、誘導性インピーダンス15aと電流制御回路15bとを直列接続したものを用いる。さらに、第2の可変容量性インピーダンス回路16aには、容量性インピーダンス16cと電流制御回路16dとを直列接続したものを用いる。
【0034】
図2(a)は上記変換回路11aにおける電圧ベクトルを示し、図2(b)は同変換回路11aにおける進み(容量性)負荷時の電流ベクトルを示している。
【0035】
以下の説明および図1、図2において用いる主なベクトル記号は次のとおりであり、その正方向(基準方向)は図1で示したとおりである。また、以下の説明では、便宜上、各記号をベクトルのみならずスカラー量(電圧値、電流値)を示すためにも用いている。
【0036】
Eu:三相電源12のU相の相電圧ベクトル
Ev:三相電源12のV相の相電圧ベクトル
Ew:三相電源12のW相の相電圧ベクトル
Euv:三相電源12のU相、V相間の線間電圧ベクトル
Evw:三相電源12のV相、W相間の線間電圧ベクトル
Ewu:三相電源12のW相、U相間の線間電圧ベクトル
Iu:三相電源12のU相の電流ベクトル
Iv:三相電源12のV相の電流ベクトル
Iw:三相電源12のW相の電流ベクトル
ICuv:三相電源12のU相、V相間の可変容量性インピーダンス回路14の電流ベクトル
IL :三相電源12のV相、W相間の可変誘導性インピーダンス回路15の電流ベクトル
ICwu:三相電源12のW相、U相間の可変容量性インピーダンス回路16aの電流ベクトル
I1:単相変圧器17の一次巻線17pの電流ベクトル
I2:単相変圧器17の二次巻線17sの電流ベクトル
図2(b)において、端子U、V間に接続された第1の可変容量性インピーダンス回路14の電流ベクトルICuvは、電圧ベクトルEuvに対して、図示のように、90゜進んだベクトルとなる。また、端子V、W間に接続された可変誘導性インピーダンス回路15の電流ベクトルILは、電圧ベクトルEvwに対して90゜遅れたベクトルとなる。さらに、端子W、U間に接続された第2の可変容量性インピーダンス回路16aの電流ベクトルICwuは、電圧ベクトルEwuに対し90゜進んだベクトルとなる。
【0037】
U相、V相、W相の各電流ベクトルIu、Iv、Iwは、それぞれ以下の(1)式、(2)式、(3)式により定まる。
【0038】
Iu=ICuv+ICwu−I1    ・・・(1)
Iv=IL−ICuv        ・・・(2)
Iw=I1−IL−ICwu      ・・・(3)
ここで、三相電源12が単相負荷13に電力を供給している状態において、電流I1の有効電流分(電圧ベクトルEwuと同方向の成分)をI1d、同I1の無効電流分(電圧ベクトルEwuと直角の成分)I1qとすると、電流ICuv、IL、ICwu(いずれも電流値)との間に、以下に示す(4)式、(5)式の関係が成立するように、電源周波数における第1の可変容量性インピーダンス回路14、可変誘導性インピーダンス回路15、第2の可変容量性インピーダンス回路16aのインピーダンスを制御する。
【0039】
ICuv=IL=I1d×1/31/2     ・・・(4)
ICwu=I1q              ・・・(5)
各可変インピーダンス回路14,15,16aのインピーダンスを(4)式、(5)式が成立するように制御すると、図2(b)に示す電流ベクトルIu、Iv、Iwの大きさ(電流値)はすべて等しくなり、その向きはそれぞれ相電圧ベクトルEu、Ev、Ewの向きと一致する。すなわち、三相電源12の力率は1となり、かつ、三相電源12の電流は完全な平衡三相電流となる。
【0040】
次に、上記制御方法を計算機等により実現する場合の装置構成を図7を用いて説明する。
【0041】
図7において、21は有効電力検出手段、51は無効電力検出手段で、これらは、図1で示した単相回路における単相負荷13の有効電力或いは無効電力を検出する。
【0042】
31は補償量演算手段で、有効電力検出手段21で検出した有効電力から、三相回路12が平衡になるように端子U、V間の無効電力補償量および端子V、W間の無効電力補償量を算出する。
【0043】
41はU、V間制御量決定手段で、第1の可変容量性インピーダンス回路14の無効電力補償量が、補償量演算手段31により演算された端子U、V間の無効電力補償量となるように第1の可変容量性インピーダンス回路14の制御量(ここでは、電流制御回路14bを構成するサイリスタの点弧角とする)を決定する。
【0044】
42はW、U間制御量決定手段で、可変誘導性インピーダンス回路15の無効電力補償量が、補償量演算手段31により演算された端子V、W間の無効電力補償量となるように可変誘導性インピーダンス回路15の制御量(同じく電流制御回路15bを構成するサイリスタの点弧角とする)を決定する。
【0045】
43はW、U間制御量決定手段で、第2の可変容量性インピーダンス回路16aの無効電力補償量が、無効電力検出手段51で検出した値となるように第2の可変容量性インピーダンス回路16aの制御量(同じく電流制御回路16dを構成するサイリスタの点弧角とする)を決定する。
【0046】
61は電圧検出手段で、端子U、V間、V、W間、W、U間それぞれの電圧を検出する。62は位相検出手段で、電圧検出手段61によって検出されたU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ検出する。
【0047】
71はU、V間制御手段、72はV、W間制御手段、73はW、U間制御手段で、端子U、V間、V、W間、W、U間に接続された各可変インピーダンス回路14、15、16aに対応して設けられ、これら各可変インピーダンス回路14、15、16aを、U、V間制御量決定手段41、V、W間制御量決定手段42、W、U間制御量決定手段43で決定された制御量に制御する。この制御に当っては、位相検出手段62からU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ入力し、対応する端子間電圧の位相に基づいて制御を行なう。
【0048】
ここでは、各可変インピーダンス回路14、15、16aの電流制御回路14b、15b、16dとしてサイリスタを用いており、各制御量決定手段41、42、43で決定された制御量は対応するサイリスタの点弧角なので、各制御手段71、72、73は対応する端子間電圧の位相に基づき、その位相が、対応する点弧角になったときにサイリスタを点呼するためのパルスを出力する。
【0049】
上述した各手段は、図示しない計算機により、記録媒体に格納された処理プログラムと各種データとを用いて実行される。
【0050】
次に、作用を図10のフローチャートを参照しながら説明する。すなわち、後述する説明に、図10のステップ番号を( )書きして対応させている。
【0051】
上記構成において、処理が開始されると(S1)、有効電力検出手段21は、一般的な電気回路の有効電力検出方法により、単相負荷13の有効電力量PLを検出する(S21)。無効電力検出手段51も、一般的な電気回路の無効電力検出方法により、単相負荷13の無効電力量QLを検出する(S31)。
【0052】
検出された有効電力量PLは補償量演算手段31に送られる。この補償量演算手段31は、以下に示す(6)式、(7)式により、有効分電流I1dおよび端子U、V間の第1可変容量性インピーダンス回路14による補償量Quvと、端子V、W間の可変誘導性インピーダンス回路15による補償量Qvwを算出する(S22)。ここで、三相回路の定格線間電圧をEとする。
【0053】
I1d=PL/E                ・・・(6)
Quv=Qvw=E×I1d×1/31/2        ・・・(7)
このようにして求められた補償量QuvはU、V間制御量決定手段41に送られ、また、補償量QvwはV、W間制御量決定手段42に送られる。
【0054】
また、無効電力検出手段51で検出された無効電力QLは、端子W、U間に設けられた第2の可変容量性インピーダンス回路16aによる補償量Qwuとなって(S32)W、U間制御量決定手段43に送られる。
【0055】
各制御量決定手段41、42、43では、入力された補償量Quv、Qvw、Qwuを得るための制御量(対応するサイリスタの点弧角)を決定し出力する。このために、各制御量決定手段41、42、43では、図14(a)(b)(C)で示すように、予め補償量Quv、Qvw、Qwuの大きさに対応して、サイリスタの点弧角αuv、αvw、αwuの大きさを定めたテーブル41t、42t、43tを用意しておく。そして、補償量演算手段31および無効電力検出手段51から送られてきた補償量Quv、Qvw、Qwuに対する点弧角αuv、αvw、αwuを抽出して(S23)(S33)、対応する制御手段71、72、73に出力する。
【0056】
電圧検出手段61では、一般的な電気回路の電圧検出方法により端子U、V間の線間電圧瞬時値euvを検出(S41)して、これを位相検出手段62に送る。位相検出手段62は、電圧検出手段61から送られてきた電圧瞬時値euvから、位相検出装置(PLL)等を用いて、端子U、V間の線間電圧位相θuvを検出する(S42)。また、以下に示す(8)式、(9)式により、端子V、W間の線間電圧位相θvwと端子W、U間の線間電圧位相θwuを算出する(S43)。
【0057】
θvw=θuv−120°             ・・・(8)
θwu=θuv+120°             ・・・(9)
このようにして求められた各線間電圧位相θuv、θvw、θwuは対応する制御手段71、72、73に出力される。
【0058】
U、V間制御手段71は、対応するU、V間制御量決定手段41から送られてきた点弧角(制御量)αuvと位相検出手段62から送られてきた端子U、V間の線間電圧位相θuvとが一致(αuv=θuv)したとき(S51)、点弧パルスを出力し、対応する電流制御回路14bのサイリスタを点呼する(S61)。
【0059】
以下、同様に、V、W間制御手段72は点弧角(制御量)αvwと対応する線間電圧位相θvwとが一致(αvw=θvw)したとき(S52)、対応する電流制御回路15bのサイリスタを点呼し(S62)、W、U間制御手段73は点弧角(制御量)αwuと対応する線間電圧位相θwuとが一致(αwu=θwu)したとき(S53)、対応する電流制御回路16dのサイリスタを点呼する(S63)。そして、これら点弧完了後、制御を停止し(S7)、処理を終了する(S8)。
【0060】
なお、単相負荷13の力率が1のときは、第2の可変容量性インピーダンス回路16aが非道通となるように、W、U間制御量決定手段43で点弧角αwuを設定すればよい。
【0061】
この実施の形態によれば、変換回路11aは、スコット結線変圧器等とは異なる、本質的な三相から単相への変換回路となる。このため、スコット結線変圧器を用いた場合のように単相負荷を2つに分割して(振り分けて)接続する必要がなく、単一の単相負荷13が接続された状態で三相電源12に完全に平衡した三相電流を流すことができる。したがって、三相電源12が不平衡電流を流せない場合でも、この変換回路11aを適用することができる。
【0062】
また、単相変圧器17を三相電源12から絶縁でき、単相変圧器17の変圧比に応じて三相電源12の電圧と単相負荷13の電圧とをそれぞれ独立して設定可能となる。
【0063】
さらに、単相変圧器17の利用率は100%であるため、例えば変圧器をV結線や逆V結線として使用する場合に比べて小形化、高効率化を図れる。しかも、構成が簡単であるため、他の変換回路に比べコストを提げることができる。
【0064】
さらに、前述した制御を行なうことで、単相負荷13の状態が、力率が1以下の進み(容量性)負荷の範囲で変化しても、三相回路12の出力電流を平衡に制御することができる。
【0065】
次に、図3で示す電気回路を用いた実施の形態を説明する。
【0066】
図3(a)は、三相回路に単相回路を接続する変換回路11bを示している。この変換回路(電気回路に相当)11bも、三相電源(三相回路に相当)12により生成された三相電力を単相電力に変換し、それを単相負荷(単相回路、単相負荷回路に相当)13に供給する。
【0067】
この変換回路11bでは、単相負荷13が、力率1以下の遅れ負荷(誘導性負荷)であり、これに対応して、端子U、W間に、可変誘導性インピーダンス回路16bを接続したことを特徴としている。
【0068】
すなわち、変換回路11bの、端子U、V間には可変容量性インピーダンス回路14が接続され、端子V、W間には第1の可変誘導性インピーダンス回路15が接続され、端子W、U間には単相変圧器17の一次巻線17pが接続されている。ここまでは図1と同じであるが、端子W、U間には、図1とは異なり、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bを接続している。
【0069】
この変換回路11bの端子U、V、Wには、相順がUVWの三相電圧を出力する三相電源12が接続されている。また、単相変圧器17の二次巻線17sには、上述した単相負荷(誘導性負荷)13が接続されている。
【0070】
図3(b)は、上述した各可変インピーダンス回路14,15,16bの構成例を示している。すなわち、可変容量性インピーダンス回路14としては、容量性インピーダンス14aと電流制御回路(例えば、サイリスタ)14bとを直列接続し、第1の可変誘導性インピーダンス回路15および第2の可変誘導性インピーダンス回路16bには、誘導性インピーダンス15a、16eと電流制御回路15b、16fとを直列接続したものを用いている。
【0071】
図4(a)は上記変換回路11bにおける電圧ベクトルを示し、図4(b)は同変換回路11aにおける遅れ(誘導性)負荷時の電流ベクトルを示している。
【0072】
以下の説明および図3、図4において用いる主なベクトル記号は次のとおりであり、その正方向(基準方向)は図3で示したとおりである。また、以下の説明では、便宜上、各記号をベクトルのみならずスカラー量を示すためにも用いている。
【0073】
Eu:三相電源12のU相の相電圧ベクトル
Ev:三相電源12のV相の相電圧ベクトル
Ew:三相電源12のW相の相電圧ベクトル
Euv:三相電源12のU相、V相間の線間電圧ベクトル
Evw:三相電源12のV相、W相間の線間電圧ベクトル
Ewu:三相電源12のW相、U相間の線間電圧ベクトル
Iu:三相電源12のU相の電流ベクトル
Iv:三相電源12のV相の電流ベクトル
Iw:三相電源12のW相の電流ベクトル
ICuv:三相電源12のU相、V相間の可変容量性インピーダンス回路14の電流ベクトル
IL :三相電源12のV相、W相間の可変誘導性インピーダンス回路15の電流ベクトル
ILwu:三相電源12のW相、U相間の可変誘導性インピーダンス回路16bの電流ベクトル
I1:単相変圧器17の一次巻線17pの電流ベクトル
I2:単相変圧器17の二次巻線17sの電流ベクトル
図4(b)において、可変容量性インピーダンス回路14の電流ベクトルICuvは、図2と同様に、電圧ベクトルEuvに対して90゜進んだベクトルとなり、第1の可変誘導性インピーダンス回路15の電流ベクトルILは、同じく電圧ベクトルEvwに対して90゜遅れたベクトルとなる。これに対し、端子W、U間に接続された第2の可変誘導性インピーダンス回路16bの電流ベクトルILwuは、電圧ベクトルEwuに対し90゜遅れたベクトルとなる。
【0074】
U相、V相、W相の各電流ベクトルIu、Iv、Iwは、それぞれ以下の(10)式、(11)式、(12)式により定まる。
【0075】
Iu=ICuv+ILwu−I1    ・・・(10)
Iv=IL−ICuv        ・・・(11)
Iw=I1−IL−ILwu      ・・・(12)
ここで、三相電源12が単相負荷13に電力を供給している状態において、電流I1の有効電流分をI1d、同無効電流分I1qとすると、電流ICuv、IL、ILwu(いずれも電流値)との間に、前述の(4)式および以下に示す(13)式の関係が成立するように、電源周波数における可変容量性インピーダンス回路14、第1の可変誘導性インピーダンス回路15、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bのインピーダンスを制御する。
【0076】
ICuv=IL=I1d×1/31/2     ・・・(4)
ILwu=I1q              ・・・(13)
各可変インピーダンス回路14,15,16bのインピーダンスを(4)式、(13)式が成立するように制御すると、図4(b)に示す電流ベクトルIu、Iv、Iwの大きさ(電流値)はすべて等しくなり、その向きはそれぞれ相電圧ベクトルEu、Ev、Ewの向きと一致する。すなわち、三相電源12の力率は1となり、かつ、三相電源12の電流は完全な平衡三相電流となる。
【0077】
上記制御方法を計算機等により実現する場合の装置構成は、基本的に図7で説明したものと同じである。
【0078】
すなわち、端子W、U間に第2の可変誘導性インピーダンス回路16bが接続されたので、W、U間制御量決定手段43によって決定される制御量が、図3で示した第2の可変誘導性インピーダンス回路16bの制御量(電流制御回路16f(サイリスタ)の点弧角)であることのみ異なり、他は、以下に説明するように図7で説明したものと同じである。
【0079】
有効電力検出手段21、無効電力検出手段51は、単相負荷13の有効電力或いは無効電力を検出する。補償量演算手段31は、有効電力検出手段21で検出した有効電力から、三相回路12が平衡になるように端子U、V間の無効電力補償量および端子V、W間の無効電力補償量を算出する。
【0080】
U、V間制御量決定手段41は、可変容量性インピーダンス回路14による無効電力補償量が、補償量演算手段31により演算された端子U、V間の無効電力補償量となるように、可変容量性インピーダンス回路14の制御量(電流制御回路14b(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0081】
V、W間制御量決定手段42は、第1の可変誘導性インピーダンス回路15による無効電力補償量が、補償量演算手段31により演算された端子V、W間の無効電力補償量となるように、第1の可変誘導性インピーダンス回路15の制御量(電流制御回路15b(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0082】
W、U間制御量決定手段43は、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bによる無効電力補償量が、無効電力検出手段51で検出した値となるように、図3で示した第2の可変誘導性インピーダンス回路16bの制御量(電流制御回路16f(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0083】
電圧検出手段61は、端子U、V間、V、W間、W、U間それぞれの電圧を検出し、位相検出手段62は、これらU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ検出する。
【0084】
U、V間制御手段71、V、W間制御手段72、W、U間制御手段73は、端子U、V間、V、W間、W、U間に接続された各可変インピーダンス回路14、15、16bを、U、V間制御量決定手段41、V、W間制御量決定手段42、W、U間制御量決定手段43で決定された制御量に制御する。この制御に当っては、対応する端子間電圧、すなわち、U、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相に基づいて制御を行なう。
【0085】
すなわち、各制御手段71、72、73は対応する端子間電圧の位相に基づき、その位相が、対応する点弧角になったときに、該当するサイリスタに点呼パルスを出力する。
【0086】
上述した各手段は、図示しない計算機により、記録媒体に格納された処理プログラムと各種データとを用いて実行される。
【0087】
次に、作用を図11のフローチャートを参照しながら説明する。
【0088】
なお、基本的作用は図10のフローチャートで説明したものと同じであり、変換回路11bの端子W、Uに、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bが接続されたため、これに関する処理ステップS32、S63のみが異なる。以下説明する。
【0089】
処理が開始されると(S1)、単相負荷13の有効電力量PLを検出し(S21)、同単相負荷13の無効電力量QLを検出する(S31)。
【0090】
検出された有効電力量PLに基づき、補償量演算手段31は、前述のように、以下の(6)式、(7)式により、有効分電流I1dおよび端子U、V間の可変容量性インピーダンス回路14による補償量Quvと、端子V、W間の第1の可変誘導性インピーダンス回路15による補償量Qvwを算出する(S22)。ここで、三相回路の定格線間電圧をEとする。
【0091】
I1d=PL/E                ・・・(6)
Quv=Qvw=E×I1d×1/31/2        ・・・(7)
無効電力検出手段51で検出された無効電力QLは、端子W、U間に設けられた第2の可変誘導性インピーダンス回路16bによる補償量Qwuとなる(S32)。
【0092】
この補償量Quv、Qvw、Qwuに対応して、各制御量決定手段41、42、43では、図14(a)(b)(C)で示したテーブル41t、42t、43tを用い、制御量(対応するサイリスタの点弧角)αuv、αvw、αwuを選定し(S23)(S33)、対応する制御手段71、72、73に出力する。
【0093】
電圧検出手段61では、端子U、V間の線間電圧瞬時値euvを検出(S41)し、位相検出手段62は、この電圧瞬時値euvから、端子U、V間の線間電圧位相θuvを検出する(S42)。また、前述のように、以下の(8)式、(9)式により、端子V、W間の線間電圧位相θvwと端子W、U間の線間電圧位相θwuを算出する(S43)。
【0094】
θvw=θuv−120°             ・・・(8)
θwu=θuv+120°             ・・・(9)
このようにして求められた各線間電圧位相θuv、θvw、θwuは、対応する制御手段71、72、73に出力される。ここで、U、V間制御手段71は、対応するU、V間制御量決定手段41から送られてきた点弧角(制御量)αuvと位相検出手段62から送られてきた端子U、V間の線間電圧位相θuvとが一致(αuv=θuv)したとき(S51)、点弧パルスを出力し、対応する電流制御回路14bのサイリスタを点呼する(S61)。
【0095】
以下、同様に、V、W間制御手段72は点弧角(制御量)αvwと対応する線間電圧位相θvwとが一致(αvw=θvw)したとき(S52)、対応する電流制御回路15bのサイリスタを点呼し(S62)、W、U間制御手段73は点弧角(制御量)αwuと対応する線間電圧位相θwuとが一致(αwu=θwu)したとき(S53)、対応する電流制御回路16fのサイリスタを点呼する(S63)。そして、これら点弧完了後、制御を停止し(S7)、処理を終了する(S8)。
【0096】
なお、単相負荷13の力率が1のときは、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bが非道通となるように、W、U間制御量決定手段43で点弧角αwuを設定すればよい。
【0097】
本実施の形態によれば、単相負荷13の状態が、力率が1以下の遅れ(誘導性)負荷の範囲で変化しても、三相回路12の出力電流を平衡に制御することができる。
【0098】
次に、図5で示す電気回路を用いた実施の形態を説明する。
【0099】
図5(a)は、三相回路に単相回路を接続する変換回路11cを示している。この変換回路(電気回路に相当)11cも、三相電源(三相回路に相当)12により生成された三相電力を単相電力に変換し、それを単相負荷(単相回路、単相負荷回路に相当)13に供給する。
【0100】
この変換回路11cでは、単相負荷13が、力率1以下の進み負荷(容量性負荷)または力率1以下の遅れ負荷(誘導性負荷)であり、これに対応して、端子U、W間に、切換スイッチ18を介して第2の可変容量性インピーダンス回路16aおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路16bを設け、これらのいずれかを、端子W、U間に、択一的に接続できるようにしたことを特徴としている。
【0101】
すなわち、変換回路11cの、端子U、V間には第1の可変容量性インピーダンス回路14が接続され、端子V、W間には第1の可変誘導性インピーダンス回路15が接続され、端子W、U間には単相変圧器17の一次巻線17pが接続されている。ここまでは図1と同じであるが、端子W、U間の構成が図1とは異なる。
【0102】
すなわち、端子Uには切換スイッチ18の共通端子を接続し、切換スイッチ18の一方の切換端子と端子Wとの間には第2の可変容量性インピーダンス回路16aを接続する。また、切換スイッチ18の他方の切換端子と端子Wとの間には第2の可変容量性インピーダンス回路16bを接続している。
【0103】
この構成により、切換スイッチ18の切換動作に伴い、第2の可変容量性インピーダンス回路16aおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路16bのいずれかが、端子W、U間に択一的に接続される。
【0104】
この変換回路11cの端子U、V、Wには、相順がUVWの三相電圧を出力する三相電源12が接続されている。また、単相変圧器17の二次巻線17sには、上述した容量性又は誘導性の単相負荷13が接続されている。
【0105】
図5(b)は、上述した各可変インピーダンス回路14,15,16a,16bの構成例を示している。すなわち、第1の可変容量性インピーダンス回路14および第2の可変容量性インピーダンス回路16aには、容量性インピーダンス14a,16cと電流制御回路(例えば、サイリスタ)14b、16dとを並列接続したものを用いる。また、第1の可変誘導性インピーダンス回路15および第2の可変誘導性インピーダンス回路16bには、誘導性インピーダンス15a、16eと電流制限回路15b、16fとを並列接続したものを用いる。
【0106】
この実施例では変換回路11cの端子W、U間に、切換スイッチ18によって第2の可変容量性インピーダンス回路16aと第2の可変誘導性インピーダンス回路のいずれかを接続するようにしているので、その切換状態により電流ベクトルは異なる。
【0107】
すなわち、切換スイッチ18により端子W、U間に、第2の可変容量性インピーダンス回路16aを接続すると、電圧ベクトルは図2(a)、進み(容量性)負荷時の電流ベクトルは図2(b)で示すようになる。これに対し、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bを接続すると、電圧ベクトルは図4(a)、遅れ(誘導性)負荷時の電流ベクトルは図4(b)で示すようになる。
【0108】
以下の説明および図5、図2、図4において用いる主なベクトル記号は次のとおりであり、その正方向(基準方向)は図5で示したとおりである。また、以下の説明では、便宜上、各記号をベクトルのみならずスカラー量を示すためにも用いている。
【0109】
Eu:三相電源12のU相の相電圧ベクトル
Ev:三相電源12のV相の相電圧ベクトル
Ew:三相電源12のW相の相電圧ベクトル
Euv:三相電源12のU相、V相間の線間電圧ベクトル
Evw:三相電源12のV相、W相間の線間電圧ベクトル
Ewu:三相電源12のW相、U相間の線間電圧ベクトル
Iu:三相電源12のU相の電流ベクトル
Iv:三相電源12のV相の電流ベクトル
Iw:三相電源12のW相の電流ベクトル
ICuv:三相電源12のU相、V相間の可変容量性インピーダンス回路14の電流ベクトル
IL :三相電源12のV相、W相間の可変誘導性インピーダンス回路15の電流ベクトル
ICwu:三相電源12のW相、U相間の可変容量性インピーダンス回路16aの電流ベクトル
ILwu:三相電源12のW相、U相間の可変誘導性インピーダンス回路16bの電流ベクトル
I1:単相変圧器17の一次巻線17pの電流ベクトル
I2:単相変圧器17の二次巻線17sの電流ベクトル
図2(b)および図4(b)に示すように、第1の可変容量性インピーダンス回路14の電流ベクトルICuvは、電圧ベクトルEuvに対して90゜進んだベクトルとなり、第1の可変誘導性インピーダンス回路15の電流ベクトルILは、電圧ベクトルEvwに対して90゜遅れたベクトルとなる。
【0110】
ここで、図5で示した単相負荷13が進み(容量性)負荷の場合は、切換スイッチ18により、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンス回路16aを接続する。また、単相負荷13が遅れ(誘導性)負荷の場合は、切換スイッチ18により、端子W、U間に第2の可変誘導性インピーダンス回路16bを接続する。
【0111】
前者の場合、端子W、U間に接続された第2の可変容量性インピーダンス回路16aの電流ベクトルICwuは、図2(b)のように、電圧ベクトルEwuに対し90゜進んだベクトルとなる。一方、後者の場合は、端子W、U間に接続された第2の可変誘導性インピーダンス回路16bの電流ベクトルILwuは、図4(b)のように、電圧ベクトルEwuに対し90゜遅れたベクトルとなる。
【0112】
U相、V相、W相の各電流ベクトルIu、Iv、Iwは、それぞれ前述のように、以下の(1)式、(2)式、(3)式または(10)式、(11)式、(12)式により定まる。
【0113】
負荷13が進み(容量性)負荷の場合
Iu=ICuv+ICwu−I1    ・・・(1)
Iv=IL−ICuv        ・・・(2)
Iw=I1−IL−ICwu      ・・・(3)
負荷13が遅れ(誘導性)負荷の場合
Iu=ICuv+ILwu−I1    ・・・(10)
Iv=IL−ICuv        ・・・(11)
Iw=I1−IL−ILwu      ・・・(12)
ここで、三相電源12が単相負荷13に電力を供給している状態において、電流I1の有効電流分をI1d、同I1の無効電流分I1qとする。このとき、電流ICuv、IL、ICwuまたはILwu(いずれも電流値)との間に、以下に示す(4)式および(5)式または(13)式の関係が成立するように、電源周波数における第1の可変容量性インピーダンス回路14、第1の可変誘導性インピーダンス回路15、第2の可変容量性インピーダンス回路16aまたは第2の可変誘導性インピーダンス回路16bのインピーダンスを制御する。
【0114】
ICuv=IL=I1d×1/31/2     ・・・(4)
負荷13が進み(容量性)負荷の場合
ICwu=I1q              ・・・(5)
負荷13が遅れ(誘導性)負荷の場合
ILwu=I1q              ・・・(13)
このように、負荷13の状態が進みか遅れかによって切換スイッチ18を切換え、各可変インピーダンス回路14,15,16aまたは16bのインピーダンスを(4)式、(5)式または(13)式が成立するように制御すると、図2(b)または図4(b)に示す電流ベクトルIu、Iv、Iwの大きさ(電流値)はすべて等しくなり、その向きはそれぞれ相電圧ベクトルEu、Ev、Ewの向きと一致する。すなわち、三相電源12の力率は1となり、かつ、三相電源12の電流は完全な平衡三相電流となる。
【0115】
次に、上記制御方法を計算機等により実現する場合の装置構成を図8を用いて説明する。
【0116】
図8の装置構成は、基本的に図7で説明したものと同じであるが、図5で示した変換回路11cが切換スイッチ18を持っており、この切換スイッチ18を制御する手段として、負荷13が進み(容量性)か遅れ(誘導性)かを判断する判断手段52と、その判断結果により切換スイッチ18を切換させる回路切換手段53を新たに設けたことが図7の装置構成と異なる。
【0117】
すなわち、判断手段52は、無効電力検出手段51で検出された単相負荷13の無効電力量から、現在の単相負荷13が進み負荷なのか遅れ負荷なのかを判断する。回路切換手段53は、判断手段52の判断結果を受け、単相負荷13が進み負荷の場合は、切換スイッチ18により第2の可変容量性インピーダンス回路16aを端子W、U間に接続させる。これに対し、単相負荷13が遅れ負荷の場合は、切換スイッチ18により第2の可変誘導性インピーダンス回路16bを端子W、U間に接続させる。
【0118】
このほかの、各手段の働きは、以下に説明するように、図7で示したものと基本的に同じである。
【0119】
すなわち、補償量演算手段31は、有効電力検出手段21で検出した単相負荷13の有効電力量から、三相回路12が平衡になるように端子U、V間の無効電力補償量および端子V、W間の無効電力補償量を算出する。
【0120】
U、V間制御量決定手段41は、第1の可変容量性インピーダンス回路14による無効電力補償量が、補償量演算手段31により演算された端子U、V間の無効電力補償量となるように第1の可変容量性インピーダンス回路14の制御量(電流制御回路14b(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0121】
V、W間制御量決定手段42は、第1の可変誘導性インピーダンス回路15による無効電力補償量が、補償量演算手段31により演算された端子V、W間の無効電力補償量となるように可変誘導性インピーダンス回路15の制御量(電流制御回路15b(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0122】
W、U間制御量決定手段43は、切換スイッチ18によって端子W、U間に接続された第2の可変容量性インピーダンス回路16aまたは第2の可変誘導性インピーダンス回路16bによる無効電力補償量が、無効電力検出手段51で検出した値となるように、第2の可変容量性インピーダンス回路16aまたは第2の可変誘導性インピーダンス回路16bの制御量(電流制御回路16dまたは16f(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0123】
電圧検出手段61は、端子U、V間、V、W間、W、U間それぞれの電圧を検出し、位相検出手段62は、これらU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ検出する。
【0124】
U、V間制御手段71、V、W間制御手段72、W、U間制御手段73は、端子U、V間、V、W間、W、U間に接続された各可変インピーダンス回路14、15、16aまたは16bを、U、V間制御量決定手段41、V、W間制御量決定手段42、W、U間制御量決定手段43で決定された制御量に制御する。この制御に当っては、対応する端子間電圧、すなわち、U、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相に基づいて制御を行なう。
【0125】
すなわち、各制御手段71、72、73は対応する端子間電圧の位相に基づき、その位相が、対応する点弧角になったときに、該当するサイリスタに点呼パルスを出力する。
【0126】
上述した各手段は、図示しない計算機により、記録媒体に格納された処理プログラムと各種データとを用いて実行される。
【0127】
次に、作用を図12のフローチャートを参照しながら説明する。
【0128】
なお、基本的作用は図10および図11のフローチャートで説明したものと同じであるが、この実施の形態では、単相負荷13の無効電力量により進みまたは遅れの判断を判断しており、その判断及び判断結果に関する処理ステップS32乃至S37が異なる。以下説明する。
【0129】
処理が開始されると(S1)、単相負荷13の有効電力量PLを検出し(S21)、同単相負荷13の無効電力量QLを検出する(S31)。
【0130】
検出された有効電力量PLに基づき、補償量演算手段31は、前述のように、以下の(6)式、(7)式により、有効分電流I1dおよび端子U、V間の第1の可変容量性インピーダンス回路14による補償量Quvと、端子V、W間の第1の可変誘導性インピーダンス回路15による補償量Qvwを算出する(S22)。
【0131】
ここで、三相回路の定格線間電圧をEとする。
【0132】
I1d=PL/E                ・・・(6)
Quv=Qvw=E×I1d×1/31/2        ・・・(7)
無効電力検出手段51で検出された無効電力QLは、まず、判断手段52に送られ、ここで単相負荷13が進み負荷か判断される(S32)。その結果、進み負荷の場合(S32:Yes)は、切換スイッチ18によるスイッチ回路を第2の可変容量性インピーダンス回路16aに接続する(S33)と共に、この無効電力量QLを、端子W、U間に設けられた第2の可変容量性インピーダンス回路16aによる補償量Qwuとして決定する(S34)。
【0133】
これに対し、遅れ負荷と判断された場合(S32:No)は、切換スイッチ18によるスイッチ回路を第2の可変誘導性インピーダンス回路16bに接続する(S35)と共に、この無効電力量QLを、端子W、U間に設けられた第2の可変誘導性インピーダンス回路16bによる補償量Qwuとして決定する(S36)。
【0134】
この補償量Quv、Qvw、Qwuに対応して、各制御量決定手段41、42、43では、図15(a)(b)(c)(d)で示したテーブル41t、42t、43tまたは44tを用い、制御量(対応するサイリスタの点弧角)αuv、αvw、αwuを選定し(S23)(S37)、対応する制御手段71、72、73に出力する。
【0135】
電圧検出手段61では、端子U、V間の線間電圧瞬時値euvを検出(S41)し、位相検出手段62は、この電圧瞬時値euvから、端子U、V間の線間電圧位相θuvを検出する(S42)。また、前述のように、以下の(8)式、(9)式により、端子V、W間の線間電圧位相θvwと端子W、U間の線間電圧位相θwuを算出する(S43)。
【0136】
θvw=θuv−120°             ・・・(8)
θwu=θuv+120°             ・・・(9)
このようにして求められた各線間電圧位相θuv、θvw、θwuは、対応する制御手段71、72、73に出力される。
【0137】
U、V間制御手段71は、対応するU、V間制御量決定手段41から送られてきた点弧角(制御量)αuvと端子U、V間の線間電圧位相θuvとが一致(αuv=θuv)したとき(S51)、点弧パルスを出力し、対応する電流制御回路14bのサイリスタを点呼する(S61)。
【0138】
以下同様に、V、W間制御手段72は、点弧角(制御量)αvwと対応する線間電圧位相θvwとが一致(αvw=θvw)したとき(S52)、対応する電流制御回路15bのサイリスタを点呼し(S62)、W、U間制御手段73は点弧角(制御量)αwuと対応する線間電圧位相θwuとが一致(αwu=θwu)したとき(S53)、対応する電流制御回路16dまたは16fのサイリスタを点呼する(S63)。そして、これら点弧完了後、制御を停止し(S7)、処理を終了する(S8)。
【0139】
なお、単相負荷13の力率が1のときは、第2の可変容量性インピーダンス回路16aおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路16bのいずれとも接続しないように、切換スイッチ18を設定する。
【0140】
本実施の形態によれば、単相負荷13の状態が、力率が1以下の進み(容量性)負荷や遅れ(誘導性)負荷の範囲で変化しても、三相回路12の出力電流を平衡に制御することができる。
【0141】
次に、図6で示す電気回路を用いた実施の形態を説明する。
【0142】
図6(a)は、三相回路に単相回路を接続する変換回路11dを示している。
【0143】
この変換回路(電気回路に相当)11dも、三相電源(三相回路に相当)12により生成された三相電力を単相電力に変換し、それを単相負荷(単相回路、単相負荷回路に相当)13に供給する。
【0144】
この変換回路11cでは、単相負荷13が、力率1以下の進み負荷(容量性負荷)または力率1以下の遅れ負荷(誘導性負荷)であり、これに対応して、端子U、W間に、第2の可変容量性インピーダンス回路16aおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路16bを直列接続したことを特徴としている。
【0145】
すなわち、変換回路11dの、端子U、V間には第1の可変容量性インピーダンス回路14が接続され、端子V、W間には第1の可変誘導性インピーダンス回路15が接続され、端子W、U間には単相変圧器17の一次巻線17pが接続されている。ここまでは図1と同じであるが、端子W、U間には、図1とは異なり、第2の可変容量性インピーダンス回路16aと第2の可変容量性インピーダンス回路16bとを直列接続している。
【0146】
この変換回路11cの端子U、V、Wには、相順がUVWの三相電圧を出力する三相電源12の対応する相が接続されている。また、単相変圧器17の二次巻線17sには、上述した容量性又は誘導性の単相負荷13が接続されている。
【0147】
図6(b)は、上述した各可変インピーダンス回路14,15,16a,16bの構成例を示している。これらは図5(b)で示したものと同様に、第1の可変容量性インピーダンス回路14および第2の可変容量性インピーダンス回路16aには、容量性インピーダンス14a,16cと電流制御回路(例えば、サイリスタ)14b、16dとを並列接続し、第1の可変誘導性インピーダンス回路15および第2の可変誘導性インピーダンス回路16bには、誘導性インピーダンス15a、16eと電流制限回路15b、16fとを並列接続したものを用いている。
【0148】
この実施の形態では、変換回路11dの端子W、U間に、第2の可変容量性インピーダンス回路16aと第2の可変誘導性インピーダンス回路16bとを直列接続しているので、それらのインピーダンスの値により電流ベクトルが異なってくる。すなわち、図2は進み(容量性)負荷時の電圧ベクトル(a)、電流ベクトル(b)を示し、図4は遅れ(誘導性)負荷時の電圧ベクトル(a)および電流ベクトル(b)を示している。
【0149】
以下の説明および図6、図2、図4において用いる主なベクトル記号は次のとおりであり、その正方向(基準方向)は図6で示したとおりである。また、以下の説明では、便宜上、各記号をベクトルのみならずスカラー量を示すためにも用いている。
【0150】
Eu:三相電源12のU相の相電圧ベクトル
Ev:三相電源12のV相の相電圧ベクトル
Ew:三相電源12のW相の相電圧ベクトル
Euv:三相電源12のU相、V相間の線間電圧ベクトル
Evw:三相電源12のV相、W相間の線間電圧ベクトル
Ewu:三相電源12のW相、U相間の線間電圧ベクトル
Iu:三相電源12のU相の電流ベクトル
Iv:三相電源12のV相の電流ベクトル
Iw:三相電源12のW相の電流ベクトル
ICuv:三相電源12のU相、V相間の可変容量性インピーダンス回路14の電流ベクトル
IL :三相電源12のV相、W相間の可変誘導性インピーダンス回路15の電流ベクトル
ICwu:三相電源12のW相、U相間の可変容量性インピーダンス回路16aの電流ベクトル
ILwu:三相電源12のW相、U相間の可変誘導性インピーダンス回路16bの電流ベクトル
I1:単相変圧器17の一次巻線17pの電流ベクトル
I2:単相変圧器17の二次巻線17sの電流ベクトル
図2(b)および図4(b)に示すように、第1の可変容量性インピーダンス回路14の電流ベクトルICuvは、電圧ベクトルEuvに対して90゜進んだベクトルとなり、第1の可変誘導性インピーダンス回路15の電流ベクトルILは、同じく電圧ベクトルEvwに対して90゜遅れたベクトルとなる。
【0151】
ここで、図6で示した単相負荷13が進み(容量性)負荷の場合は、端子W、U間に接続された第2の可変誘導性インピーダンス回路16bのインピーダンスを0にする。つまり、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bの電流ILwu=0となるように電流制御回路16fを制御する。また、単相負荷13が遅れ(誘導性)負荷の場合は、端子W、U間に接続された第2の可変容量性インピーダンス回路16aのインピーダンスを0にする。つまり、第2の可変容量性インピーダンス回路16aの電流ICwu=0となるように電流制御回路16dを制御する。
【0152】
これらの結果、前者の場合、端子W、U間に接続された第2の可変容量性インピーダンス回路16aの電流ベクトルICwuは、図2(b)のように、電圧ベクトルEwuに対し90゜進んだベクトルとなる。一方、後者の場合は、端子W、U間に接続された第2の可変誘導性インピーダンス回路16bの電流ベクトルILwuは、図4(b)のように、電圧ベクトルEwuに対し90゜遅れたベクトルとなる。
【0153】
U相、V相、W相の各電流ベクトルIu、Iv、Iwは、それぞれ前述のように、以下の(14)式、(15)式、(16)式により定まる。
【0154】
Iu=ICuv+ICwu+ILwu−I1    ・・・(14)
Iv=IL−ICuv            ・・・(15)
Iw=I1−IL−ICwu−ILwu      ・・・(16)
ここで、三相電源12が単相負荷13に電力を供給している状態において、電流I1の有効電流分をI1d、同I1の無効電流分I1qとすると、電流ICuv、IL、ICwu、ILwu(いずれも電流値)との間に、以下に示す(4)式、(5)式、(13)式、(17)式、(18)式の関係が成立するように、電源周波数における第1の可変容量性インピーダンス回路14、第1の可変誘導性インピーダンス回路15、第2の可変誘導性インピーダンス回路16aまたは第2の可変誘導性インピーダンス回路16bのインピーダンスを制御する。
【0155】
ICuv=IL=I1d×1/31/2     ・・・(4)
負荷13が進み(容量性)負荷の場合
ICwu=I1q              ・・・(5)
ILwu=0                ・・・(17)
負荷13が遅れ(誘導性)負荷の場合
ICwu=0                ・・・(18)
ILwu=I1q              ・・・(13)
このように、負荷13の状態が進みか遅れかによって、各可変インピーダンス回路14,15,16a、16bのインピーダンスを(4)式、(5)式、(13)式、(17)式、(18)式が成立するように制御すると、図2(b)または図4(b)に示す電流ベクトルIu、Iv、Iwの大きさ(電流値)はすべて等しくなり、その向きはそれぞれ相電圧ベクトルEu、Ev、Ewの向きと一致する。すなわち、三相電源12の力率は1となり、かつ、三相電源12の電流は完全な平衡三相電流となる。
【0156】
次に、上記制御方法を計算機等により実現する場合の装置構成を図9を用いて説明する。
【0157】
図9の装置構成も、基本的に図7で説明したものと同じであるが、判断手段52を設けたことが図7の装置構成と異なる。すなわち、この実施の形態では、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンス回路16aと第2の可変誘導性インピーダンス回路16bを直列接続しており、単相負荷13の進みまたは遅れに応じていずれか一方のインピーダンスを0にする必要があるためである。
【0158】
この判断手段52は、無効電力検出手段51で検出された単相負荷13の無効電力量から、現在の単相負荷13が進み負荷なのか遅れ負荷なのかを判断する。
【0159】
その結果、単相負荷13が進み負荷の場合は、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bのインピーダンスを0にするための信号を出力する。これに対し、単相負荷13が遅れ負荷の場合は、第2の可変容量性インピーダンス回路16aのインピーダンスを0にするための信号を出力する。
【0160】
このほかの、各手段の働きは、以下に説明するように、図7で示したものと基本的に同じである。
【0161】
すなわち、補償量演算手段31は、有効電力検出手段21で検出した単相負荷13の有効電力量から、三相回路12が平衡になるように端子U、V間の無効電力補償量および端子V、W間の無効電力補償量を算出する。
【0162】
U、V間制御量決定手段41は、第1の可変容量性インピーダンス回路14による無効電力補償量が、補償量演算手段31により演算された端子U、V間の無効電力補償量となるように、第1の可変容量性インピーダンス回路14の制御量(電流制御回路14b(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0163】
V、W間制御量決定手段42は、第1の可変誘導性インピーダンス回路15による無効電力補償量が、補償量演算手段31により演算された端子V、W間の無効電力補償量となるように、第1の可変誘導性インピーダンス回路15の制御量(電流制御回路15b(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0164】
W、U間制御量決定手段43は、端子W、U間に接続された第2の可変容量性インピーダンス回路16aおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路16bによる無効電力補償量が、無効電力検出手段51で検出した値となるように、第2の可変容量性インピーダンス回路16aおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路16bの制御量(電流制御回路16d(サイリスタ)および16f(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0165】
実際には、負荷13が進み負荷の場合は、前述のように、判断手段52からの出力信号により、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bのインピーダンスが0になるように、その電流制御回路16f(サイリスタ)の点弧角を設定する。そして、無効電力検出手段51で検出した無効電力量は、第2の可変容量性インピーダンス回路16aで補償するように、その制御量(電流制御回路16d(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0166】
これに対し、負荷13が遅れ負荷の場合は、判断手段52からの出力信号により、第2の可変容量性インピーダンス回路16aのインピーダンスが0になるように、その電流制御回路16d(サイリスタ)の点弧角を設定する。そして、無効電力検出手段51で検出した無効電力量は、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bで補償するように、その制御量(電流制御回路16f(サイリスタ)の点弧角)を決定する。
【0167】
電圧検出手段61は、端子U、V間、V、W間、W、U間それぞれの電圧を検出し、位相検出手段62は、これらU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ検出する。
【0168】
U、V間制御手段71、V、W間制御手段72、W、U間制御手段73は、端子U、V間、V、W間、W、U間に接続された各可変インピーダンス回路14、15、16a、16bを、U、V間制御量決定手段41、V、W間制御量決定手段42、W、U間制御量決定手段43で決定された制御量(サイリスタの点弧角)に制御する。この制御に当っては、対応する端子間電圧、すなわち、U、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相に基づいて制御を行なう。
【0169】
すなわち、各制御手段71、72、73は対応する端子間電圧の位相に基づき、その位相が、対応する点弧角になったときに、該当するサイリスタに点呼パルスを出力する。
【0170】
上述した各手段は、図示しない計算機により、記録媒体に格納された処理プログラムと各種データとを用いて実行される。
【0171】
次に、作用を図13のフローチャートを参照しながら説明する。
【0172】
なお、基本的作用は図10および図11のフローチャートで説明したものと同じであるが、この実施の形態では、単相負荷13の無効電力量により進みまたは遅れの判断を判断しており、その判断及び判断結果に関する処理ステップS32乃至S38が異なる。以下説明する。
【0173】
処理が開始されると(S1)、単相負荷13の有効電力量PLを検出し(S21)、同単相負荷13の無効電力量QLを検出する(S31)。
【0174】
検出された有効電力量PLに基づき、補償量演算手段31は、前述のように、以下に示す(6)式、(7)式により、有効分電流I1dおよび端子U、V間の第1の可変容量性インピーダンス回路14による補償量Quvと、端子V、W間の第1の可変誘導性インピーダンス回路15による補償量Qvwを算出する(S22)。ここで、三相回路の定格線間電圧をEとする。
【0175】
I1d=PL/E                ・・・(6)
Quv=Qvw=E×I1d×1/31/2        ・・・(7)
この補償量Quv、Qvwに対応して、各制御量決定手段41、42では、図15(a)(b)で示したテーブル41t、42tを用い、制御量(対応するサイリスタの点弧角)αuv、αvwを選定し(S23)、対応する制御手段71、72に出力する。
【0176】
無効電力検出手段51で検出された無効電力QLは、まず、判断手段52に送られ、ここで単相負荷13が進み負荷か判断される(S32)。その結果、進み負荷の場合(S32:Yes)は、この無効電力量QLを、端子W、U間に設けられた第2の可変容量性インピーダンス回路16aによる補償量Qwuと決定し(S33)、制御量決定手段43に送る。
【0177】
制御量決定手段43は、図15(c)で示すテーブル43tを用い、補償量Qwuに対応する制御量(対応するサイリスタの点弧角)αwuCを選定する(S34)。また、第2の可変誘導性インピーダンス回路16bのインピーダンスが0になるように、図15(d)で示すテーブル44tを用い、その電流制御回路(サイリスタ)16fの点弧角αwuLを0°に設定する(S35)。
【0178】
これに対し、遅れ負荷と判断された場合(S32:No)は、この無効電力量QLを、端子W、U間に設けられた第2の可変誘導性インピーダンス回路16bによる補償量Qwuと決定し(S36)、制御量決定手段43に送る。
【0179】
制御量決定手段43は、図15(d)で示すテーブル44tを用い、補償量Qwuに対応する制御量(対応するサイリスタの点弧角)αwuLを選定する(S37)。また、第2の可変容量性インピーダンス回路16aのインピーダンスが0になるように、図15(c)で示すテーブル43tを用い、その電流制御回路(サイリスタ)16dの点弧角αwuCを0°に設定する(S38)。
【0180】
このように、進み、遅れ、いずれの場合も、決定された端子W、U間の両点弧角αwuC、αwuLは、対応するW、U間制御手段73に出力される。
【0181】
電圧検出手段61では、端子U、V間の線間電圧瞬時値euvを検出(S41)し、位相検出手段62は、この電圧瞬時値euvから、端子U、V間の線間電圧位相θuvを検出する(S42)。また、前述のように、以下に示す(8)式、(9)式により、端子V、W間の線間電圧位相θvwと端子W、U間の線間電圧位相θwuを算出する(S43)。
【0182】
θvw=θuv−120°             ・・・(8)
θwu=θuv+120°             ・・・(9)
このようにして求められた各線間電圧位相θuv、θvw、θwuは、対応する制御手段71、72、73に出力される。そして、U、V間制御手段71は、対応するU、V間制御量決定手段41から送られてきた点弧角(制御量)αuvと端子U、V間の線間電圧位相θuvとが一致(αuv=θuv)したとき(S51)、点弧パルスを出力し、対応する電流制御回路14bのサイリスタを点呼する(S61)。
【0183】
同様に、V、W間制御手段72は点弧角(制御量)αvwと対応する線間電圧位相θvwとが一致(αvw=θvw)したとき(S52)、対応する電流制御回路15bのサイリスタを点弧する(S62)。
【0184】
W、U間制御手段73には、2つの点弧角(制御量)αwuC、αwuLが入力されており、これらと線間電圧位相θwuとが一致(αwuC=θwu、αwuL=θwu)したとき(S53、S54)、対応する電流制御回路16d、16fのサイリスタを点呼する(S63、S64)。
【0185】
ここで、点弧角αwuC、αwuLのどちらか一方は、必ず0°に設定されているので、端子W、U間の第2の可変容量性インピーダンス回路16aと第2の可変誘導性インピーダンス回路16bとは、いずれか一方が指定の補償量となるインピーダンス相当の回路となり、他方はインピーダンス0の回路で運用される。
【0186】
これら点弧完了後、制御を停止し(S7)、処理を終了する(S8)。
【0187】
なお、単相負荷13の力率が1のときは、第2の可変容量性インピーダンス回路16aおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路16bが、いずれも非道通状態となるように、W、U間制御量決定手段43で各点弧角αwuC、αwuLを設定する。
【0188】
本実施の形態によれば、単相負荷13の状態が、力率が1以下の進み(容量性)負荷や遅れ(誘導性)負荷の範囲で変化しても、図5で示した切換スイッチ18を設けることなく、三相回路12の出力電流を平衡に制御することができる。
【0189】
なお、上述した各実施の形態において、図1および図3で示した各可変インピーダンス回路14、15、16a、16bとして、インピーダンス要素14a、15a、16d、16eと電流制御回路14b、15b、16d、16fとの直列回路を例示したが、図5(b)、図6(b)で示したような、並列回路を用いてもよい。
【0190】
また、図5で示した各可変インピーダンス回路14、15、16a、16bとして、インピーダンス要素14a、15a、16d、16eと電流制御回路14b、15b、16d、16fとの並列回路を例示したが、図1(b)、図2(b)で示したような、直列回路を用いてもよい。
【0191】
さらに、電流制御回路14b、15b、16d、16fとして、サイリスタを例示したが、他の電流制御要素を用いてもよい。
【0192】
ようするに、各可変インピーダンス回路14、15、16a、16bは、電源周波数においてインピーダンスを任意に変えられる回路であればなんでもよい。
【0193】
【発明の効果】
本発明によれば、三相−単相変換回路であって、三相回路の電圧と単相回路の電圧とをそれぞれ独立して設定できると共に、単相回路の負荷が変化しても、三相回路の出力電流に平衡することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気回路の一実施の形態を示しており、(a)は変換回路図、(b)は可変インピーダンス回路図である。
【図2】図1で示した電気回路のベクトル図であり、(a)は電圧ベクトルを、(b)は電流ベクトルをそれぞれ表している。
【図3】本発明による電気回路の他の実施の形態を示しており、(a)は変換回路図、(b)は可変インピーダンス回路図である。
【図4】図3で示した電気回路のベクトル図であり、(a)は電圧ベクトルを、(b)は電流ベクトルをそれぞれ表している。
【図5】本発明による電気回路のさらに他の実施の形態を示しており、(a)は変換回路図、(b)は可変インピーダンス回路図である。
【図6】本発明による電気回路のさらに別の他の実施の形態を示しており、(a)は変換回路図、(b)は可変インピーダンス回路図である。
【図7】図1及び図3で示した電気回路に対応する電気回路装置の一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図8】図5で示した電気回路に対応する電気回路装置の一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図9】図6で示した電気回路に対応する電気回路装置の一実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図10】図1で示した電気回路に対応する電気回路装置の動作を説明するフローチャートである。
【図11】図3で示した電気回路に対応する電気回路装置の動作を説明するフローチャートである。
【図12】図5で示した電気回路に対応する電気回路装置の動作を説明するフローチャートである。
【図13】図6で示した電気回路に対応する電気回路装置の動作を説明するフローチャートである。
【図14】図1および図3で示した電気回路の制御に用いるテーブルを示す図表である。
【図15】図5および図6で示した電気回路の制御に用いるテーブルを示す図表である。
【図16】従来用いられていたスタインメッツ回路を示す回路図である。
【図17】図16で示したスタインメッツ回路のベクトル図であり、(a)は電圧ベクトルを、(b)は電流ベクトルをそれぞれ表している。
【符号の説明】
11a、11b、11C、11d  変換回路(電気回路)
12  三相電源(三相回路)
13  単相負荷(単相回路)
14  (第1の)可変容量性インピーダンス回路
14a  容量性インピーダンス
15  (第1の)可変誘導性インピーダンス回路
15a  誘導性インピーダンス
14b、15b  電流制御回路
16a  第2の可変容量性インピーダンス回路
16b  第2の可変誘導性インピーダンス回路
16c  容量性インピーダンス
16e  誘導性インピーダンス
16d、16f  電流制御回路
17  単相変圧器
18  切換スイッチ
21  有効電力検出手段
31  補償量演算手段
41  U、V間制御量決定手段
42  V、W間制御量決定手段
43  W、U間制御量決定手段
51  無効電力検出手段
52  判断手段
53  回路切換手段
61  電圧検出手段
62  位相検出手段
71  U、V間制御手段
72  V、W間制御手段
73  W、U間制御手段

Claims (19)

  1. 端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンス回路が接続されると共にこの端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、
    前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路が接続され、前記単相変圧器の二次巻線に単相回路が接続された
    ことを特徴とする電気回路。
  2. 端子U、V間に可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に第1の可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変誘導性インピーダンス回路が接続されると共にこの端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、
    前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路が接続され、前記単相変圧器の二次巻線に単相回路が接続された
    ことを特徴とする電気回路。
  3. 端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に第1の可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンス回路および第2の可変誘導性インピーダンス回路のいずれかが切換スイッチにより択一的に接続可能に設けられると共にこの端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、
    前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路が接続され、前記単相変圧器の二次巻線に単相回路が接続された
    ことを特徴とする電気回路。
  4. 端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に第1の可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンス回路および第2の可変誘導性インピーダンス回路が直列に接続されると共にこの端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、
    前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路が接続され、前記単相変圧器の二次巻線に単相回路が接続された
    ことを特徴とする電気回路。
  5. 端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンス回路が接続されると共にこれと並列に単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに接続された相順がUVWである三相回路から、前記単相変圧器の二次巻線に接続された単相回路に電力が供給されているとき、
    前記単相変圧器の一次巻線の電流I1の有効電流分をI1d、無効電流分をI1qとし、前記第1の可変容量性インピーダンス回路の電流をICuv、前記可変誘導性インピーダンス回路の電流をIL、前記第2の可変容量性インピーダンス回路の電流をICwuとし、これらの間に
    ICuv=IL=I1d×1/31/2
    ICwu=I1q
    の関係が成立するように、前記第1の可変容量性インピーダンス回路、可変誘導性インピーダンス回路および第2の可変容量性インピーダンス回路のインピーダンスを制御することを特徴とする電気回路制御方法。
  6. 端子U、V間に可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に第1の可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変誘導性インピーダンス回路が接続されると共にこれと並列に単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに接続された相順がUVWである三相回路から、前記単相変圧器の二次巻線に接続された単相回路に電力が供給されているとき、
    前記単相変圧器の一次巻線の電流I1の有効電流分をI1d、無効電流分をI1qとし、前記可変容量性インピーダンス回路の電流をICuv、前記第1の可変誘導性インピーダンス回路の電流をIL、前記第2の可変誘導性インピーダンス回路の電流をILwuとし、これらの間に
    ICuv=IL=I1d×1/31/2
    ILwu=I1q
    の関係が成立するように、前記可変容量性インピーダンス回路、第1の可変誘導性インピーダンス回路および第2の可変誘導性インピーダンス回路のインピーダンスを制御することを特徴とする電気回路制御方法。
  7. 端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に第1の可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンス回路および第2の可変誘導性インピーダンス回路のいずれかが切換スイッチにより択一的に接続可能で、この端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに接続された相順がUVWである三相回路から、前記単相変圧器の二次巻線に接続された単相回路に電力が供給される場合、
    前記切換スイッチは、前記単相回路が進み力率の場合は第2の可変容量性インピーダンス回路を端子W、U間に接続し、前記単相回路が遅れ力率の場合は第2の可変誘導性インピーダンス回路を端子W、U間に接続する
    ことを特徴とする電気回路制御方法。
  8. 単相変圧器の一次巻線の電流I1の有効電流分をI1d、無効電流分をI1qとし、前記第1の可変容量性インピーダンス回路の電流をICuv、前記第1の可変誘導性インピーダンス回路の電流をIL、前記第2の可変容量性インピーダンス回路の電流をICwu、前記第2の可変誘導性インピーダンス回路の電流をILwuとし、
    切換スイッチが、第2の可変容量性インピーダンス回路を端子W、U間に接続したときは
    ICuv=IL=I1d×1/31/2
    ICwu=I1q
    切換スイッチが、第2の可変誘導性インピーダンス回路を端子W、U間に接続したときは
    ICuv=IL=I1d×1/31/2
    ILwu=I1q
    の関係がそれぞれ成立するように、前記第1の可変容量性インピーダンス回路、第1の可変誘導性インピーダンス回路および第2の可変容量性インピーダンス回路又は第2の可変誘導性インピーダンス回路のインピーダンスを制御する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電気回路制御方法。
  9. 端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に第1の可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンス回路および第2の可変誘導性インピーダンス回路が直列に接続されると共に、この端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに接続された相順がUVWである三相回路から、前記単相変圧器の二次巻線に接続された単相回路に電力が供給されるとき、
    前記単相変圧器の一次巻線の電流I1の有効電流分をI1d、無効電流分をI1qとし、前記第1の可変容量性インピーダンス回路の電流をICuv、前記第1の可変誘導性インピーダンス回路の電流をIL、前記第2の可変容量性インピーダンス回路の電流をICwu、前記第2の可変誘導性インピーダンス回路の電流をILwuとし、
    単相回路の負荷が容量性負荷のときは、
    ICuv=IL=I1d×1/31/2
    ICwu=I1q
    ILwu=0
    単相回路の負荷が誘導性負荷の場合は
    ICuv=IL=I1d×1/31/2
    ICwu=0
    ILwu=I1q
    の関係がそれぞれ成立するように、前記第1の可変容量性インピーダンス回路、第1の可変誘導性インピーダンス回路および第2の可変容量性インピーダンス回路又は第2の可変誘導性インピーダンス回路のインピーダンスを制御する
    ことを特徴とする電気回路制御方法。
  10. 端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンスが接続されると共にこの端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路が接続され、前記単相変圧器の二次巻線に単相回路が接続された電気回路と、
    前記単相回路の有効電力を検出する有効電力検出手段および同単相回路の無効電力を検出する無効電力検出手段と、
    前記有効電力検出手段で検出した有効電力から、前記三相回路が平衡になるように端子U、V間の無効電力補償量および端子V、W間の無効電力補償量を算出する補償量演算手段と、
    前記第1の可変容量性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記補償量演算手段により演算された端子U、V間の無効電力補償量となるように第1の可変容量性インピーダンス回路の制御量を決定するU、V間制御量決定手段と、
    前記可変誘導性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記補償量演算手段により演算された端子V、W間の無効電力補償量となるように可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するV、W間制御量決定手段と、
    前記第2の可変容量性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記無効電力検出手段で検出した値となるように第2の可変容量性インピーダンス回路の制御量を決定するW、U間制御量決定手段と、
    前記端子U、V間、V、W間、W、U間それぞれの電圧を検出する電圧検出手段および検出されたU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ検出する位相検出手段と、
    前記端子U、V間、V、W間、W、U間に接続された前記各可変インピーダンス回路に対応して設けられ、前記位相検出手段からU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ入力し、対応する端子間電圧の位相に基づき、前記各可変インピーダンス回路を、前記U、V間制御量決定手段、V、W間制御量決定手段、W、U間制御量決定手段で決定された制御量に制御するU、V間制御手段、V、W間制御手段、W、U間制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電気回路装置。
  11. 端子U、V間に可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に第1の可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変誘導性インピーダンスが接続されると共に、この端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路が接続され、前記単相変圧器の二次巻線に単相回路が接続された電気回路と、
    前記単相回路の有効電力を検出する有効電力検出手段および同単相回路の無効電力を検出する無効電力検出手段と、
    前記有効電力検出手段で検出した有効電力から、前記三相回路が平衡になるように端子U、V間の無効電力補償量および端子V、W間の無効電力補償量を算出する補償量演算手段と、
    前記可変容量性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記補償量演算手段により演算された端子U、V間の無効電力補償量となるように可変容量性インピーダンス回路の制御量を決定するU、V間制御量決定手段と、
    前記第1の可変誘導性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記補償量演算手段により演算された端子V、W間の無効電力補償量となるように第1の可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するV、W間制御量決定手段と、
    前記第2の可変誘導性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記無効電力検出手段で検出した値となるように第2の可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するW、U間制御量決定手段と、
    前記端子U、V間、V、W間、W、U間それぞれの電圧を検出する電圧検出手段および検出されたU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ検出する位相検出手段と、
    前記端子U、V間、V、W間、W、U間に接続された前記各可変インピーダンス回路に対応して設けられ、前記位相検出手段からU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ入力し、対応する端子間電圧の位相に基づき、前記各可変インピーダンス回路を、前記U、V間制御量決定手段、V、W間制御量決定手段、W、U間制御量決定手段で決定された制御量に制御するU、V間制御手段、V、W間制御手段、W、U間制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電気回路装置。
  12. 端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に第1の可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンスおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路のいずれかが切換スイッチにより択一的に接続可能に設けられると共に、この端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路が接続され、前記単相変圧器の二次巻線に単相回路が接続された電気回路と、
    前記単相回路の有効電力を検出する有効電力検出手段および同単相回路の無効電力を検出する無効電力検出手段と、
    前記有効電力検出手段で検出した有効電力から、前記三相回路が平衡になるように端子U、V間の無効電力補償量および端子V、W間の無効電力補償量を算出する補償量演算手段と、
    前記第1の可変容量性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記補償量演算手段により演算された端子U、V間の無効電力補償量となるように第1の可変容量性インピーダンス回路の制御量を決定するU、V間制御量決定手段と、
    前記第1の可変誘導性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記補償量演算手段により演算された端子V、W間の無効電力補償量となるように第1の可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するV、W間制御量決定手段と、
    前記切換スイッチにより端子W、U間に接続された第2の可変容量性インピーダンス回路または第2の可変誘導性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記無効電力検出手段で検出した値となるように前記第2の可変容量性インピーダンス回路または第2の可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するW、U間制御量決定手段と、
    前記端子U、V間、V、W間、W、U間それぞれの電圧を検出する電圧検出手段および検出されたU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ検出する位相検出手段と、
    前記端子U、V間、V、W間、W、U間に接続された前記各可変インピーダンス回路に対応して設けられ、前記位相検出手段からU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ入力し、対応する端子間電圧の位相に基づき、前記各可変インピーダンス回路を、前記U、V間制御量決定手段、V、W間制御量決定手段、W、U間制御量決定手段で決定された制御量に制御するU、V間制御手段、V、W間制御手段、W、U間制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電気回路装置。
  13. 無効電力検出手段によって検出された無効電力から、単相回路の負荷が無効電力を供給する負荷か無効電力を消費する負荷かを判断する負荷判断手段を有し、
    切換スイッチは、前記負荷判断手段により、無効電力を供給する負荷と判断された場合、第2の可変容量性インピーダンス回路を端子W、U間に接続させ、無効電力を消費する負荷と判断した場合は第2の可変誘導性インピーダンス回路を端子W、U間に接続させる
    ことを特徴とする請求項12に記載の電気回路装置。
  14. 端子U、V間に第1の可変容量性インピーダンス回路が接続され、端子V、W間に第1の可変誘導性インピーダンス回路が接続され、端子W、U間に第2の可変容量性インピーダンスおよび第2の可変誘導性インピーダンス回路が直列に接続されると共に、この端子W、U間には単相変圧器の一次巻線が接続され、前記端子U、V、Wに相順がUVWである三相回路が接続され、前記単相変圧器の二次巻線に単相回路が接続された電気回路と、
    前記単相回路の有効電力を検出する有効電力検出手段および同単相回路の無効電力を検出する無効電力検出手段と、
    前記有効電力検出手段で検出した有効電力から、前記三相回路が平衡になるように端子U、V間の無効電力補償量および端子V、W間の無効電力補償量を算出する補償量演算手段と、
    前記第1の可変容量性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記補償量演算手段により演算された端子U、V間の無効電力補償量となるように第1の可変容量性インピーダンス回路の制御量を決定するU、V間制御量決定手段と、
    前記第1の可変誘導性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記補償量演算手段により演算された端子V、W間の無効電力補償量となるように第1の可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するV、W間制御量決定手段と、
    前記直列接続された第2の可変容量性インピーダンス回路および第2の可変誘導性インピーダンス回路の無効電力補償量が、前記無効電力検出手段で検出した値となるように前記第2の可変容量性インピーダンス回路および第2の可変誘導性インピーダンス回路の制御量を決定するW、U間制御量決定手段と、
    前記端子U、V間、V、W間、W、U間それぞれの電圧を検出する電圧検出手段および検出されたU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ検出する位相検出手段と、
    前記端子U、V間、V、W間、W、U間に接続された前記各可変インピーダンス回路に対応して設けられ、前記位相検出手段からU、V間電圧、V、W間電圧、W、U間電圧の位相をそれぞれ入力し、対応する端子間電圧の位相に基づき、前記各可変インピーダンス回路を、前記U、V間制御量決定手段、V、W間制御量決定手段、W、U間制御量決定手段で決定された制御量に制御するU、V間制御手段、V、W間制御手段、W、U間制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電気回路装置。
  15. 可変容量性インピーダンス回路および可変誘導性インピーダンス回路は、容量性インピーダンス又は誘導性インピーダンスと電流制御回路とを直列接続したものであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載の電気回路。
  16. 可変容量性インピーダンス回路および可変誘導性インピーダンス回路は、容量性インピーダンス又は誘導性インピーダンスと電流制御回路とを直列接続したものであることを特徴とする請求項10、請求項11、請求項12のいずれかに記載の電気回路装置。
  17. 可変容量性インピーダンス回路および可変誘導性インピーダンス回路は、容量性インピーダンス又は誘導性インピーダンスと電流制御回路とを並列接続したものであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4のいずれかに記載の電気回路。
  18. 可変容量性インピーダンス回路および可変誘導性インピーダンス回路は、容量性インピーダンス又は誘導性インピーダンスと電流制御回路とを並列接続したものであることを特徴とする請求項10、請求項11、請求項12、請求項14のいずれかに記載の電気回路装置。
  19. 電流制御回路としてサイリスタを用い、U、V間制御量決定手段、V、W間制御量決定手段、W、U間制御量決定手段が決定する制御量は対応するサイリスタの点弧角であることを特徴とする請求項16、請求項18のいずれかに記載の電気回路装置。
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