JP2004104368A - 画像データ処理方法、画像データ処理プログラム及び立体画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種立体画像表示方式の立体画像データを特定の方式に変換することができるようにして、各表示方式間で画像データを共有することを可能にする。
【解決手段】異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換する画像処理方法及び画像データ処理プログラムにおいて、変換元の立体画像データSDを読み出して記憶し、記憶した変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別し、記憶した変換元の立体画像データから左眼用画像データDL及び右眼用画像データDRを別々に抽出し、抽出した左眼用画像データ及び右眼用画像データを変換先の立体画像表示方式に適合させるために、これら左眼用画像データ及び右眼用画像データに画素データの補間又は画素データの間引きを行って垂直解像度及び/又は水平解像度を変更し、解像度を変更した左眼用画像データと右眼用画像データとを併せて新たな立体画像データとして出力するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換する画像処理方法及び画像データ処理プログラムにおいて、変換元の立体画像データSDを読み出して記憶し、記憶した変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別し、記憶した変換元の立体画像データから左眼用画像データDL及び右眼用画像データDRを別々に抽出し、抽出した左眼用画像データ及び右眼用画像データを変換先の立体画像表示方式に適合させるために、これら左眼用画像データ及び右眼用画像データに画素データの補間又は画素データの間引きを行って垂直解像度及び/又は水平解像度を変更し、解像度を変更した左眼用画像データと右眼用画像データとを併せて新たな立体画像データとして出力するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、立体表示を行うための立体画像データを処理する画像データ処理方法、画像データ処理プログラム及び処理した立体画像データによって立体画像の表示を行う立体画像表示装置に関する。詳しくは、異なる立体画像表示方式の立体画像データを相互に変換するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から表示手段に画像を立体的、すなわち、3次元的に表示する技術の実用化には、種々の試みが為され、その表示方式には様々な方式のものがあった。
【0003】
それらの方式の中に両眼視差を用いた立体画像表示方式があり、該両眼視差を用いた立体画像表示方式の代表的なものに、縦ライン表示方式、時分割方式、横ライン表示方式がある。また、上記縦ライン表示方式には、レンチキュラ方式及びパララクスバリア方式がある。
【0004】
なお、以下の説明において、上記縦ライン表示方式とは、表示画面の垂直方向に一列に並んだ多数の画素を一単位(縦ライン)とし、水平方向に多数並んだ上記縦ラインに交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する方式のことを言うものとし、また、上記横ライン表示方式とは、表示画面の水平方向に一列に並んだ多数の画素を一単位(横ライン)として、垂直方向に多数並んだ上記横ラインに交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する方式のことを言うものとする。
【0005】
時分割表示方式は、一定時間毎に左眼用画像、右眼用画像をフィールド単位で切り替えて表示する方式である。時分割表示方式においては、画面全体に左眼用画像と右眼用画像が交互に表示されるため、左眼用画像と右眼用画像の表示タイミングに同期して開閉するシャッターによって左眼と右眼に交互に映像を送り込むようにされた所謂シャッター眼鏡を用いて画像を観察することになる。したがって、時分割表示方式においては、左眼用画像と右眼用画像の表示にタイムラグがあるため、映像のちらつき(フリッカ)が必ず生じてしまうという問題がある。
【0006】
縦ライン表示方式は、左眼用画像及び右眼用画像がそれぞれ、画面の半分に相当する数の縦ラインを用いて表示されるため、立体画像を生成する前の画像に比べて水平解像度のみが元の画像の半分であるという問題がある。
【0007】
また、画素は水平方向に並んだR(赤)、G(緑)、B(青)3種類の画素部によって構成されるという構造であるので、縦ライン表示方式においては、水平方向で隣り合った画素間でのクロストークが生じやすいという問題がある。更に、縦ライン表示方式においては、左眼用画像の集光領域と右眼用画像の集光領域とが両眼の間隔と略同じ間隔を置いて水平方向で交互に並ぶことになる。したがって、特に、レンチキュラ方式など、立体画像を見るために特別な光学眼鏡を使用しない縦ライン表示方式においては、立体画像の観察者が水平方向に移動すると、左右の眼に逆の眼用の画像が入射してしまう場所が存在していた。左右の眼に逆の眼用の画像が入射してしまうと、例えば、凸部が凹部に見えてしまうことになる。
【0008】
横ライン表示方式は、左眼用画像及び右眼用画像がそれぞれ、画面の半分に相当する数の横ラインを用いて表示されるため、立体画像を生成する前の画像に比べて垂直解像度のみが元の画像の半分となってしまうが、垂直解像度の変化は人間の眼では区別がつき難いので、観察者が感じる画質にはあまり影響はない。また、横ライン表示方式においては、左眼用画像と右眼用画像とが水平方向で交互に並ぶものではないので、左右の眼に逆の眼用の画像が入射してしまうということはないが、観察者の左眼及び右眼にそれぞれ左眼用画像及び右眼用画像を如何にして送り込むかが難しい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上に記載したように、立体画像の表示方式には、現状では決定的に有利な方式というものが無いので、上記3つの方式が乱立している。
【0010】
したがって、現状では各表示方式の立体画像データが混在しており、表示方式が違うと他の表示方式の立体画像表示装置では立体画像を表示することができないため、各表示方式間で画像データを共有することができない。
【0011】
本発明は、上記問題点に鑑み、各種立体画像表示方式の立体画像データを特定の方式に変換することができるようにして、各表示方式間で画像データを共有することができるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムは、上記課題を解決するために、変換元の立体画像データを読み出して記憶し、記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別し、記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出し、抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データを変換先の立体画像表示方式に適合させるために、これら左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して画素データの補間又は画素データの間引きを行って垂直解像度及び/又は水平解像度を変更し、解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データとを併せて新たな立体画像データとして出力する。
【0013】
また、本発明立体画像表示装置は、立体画像を表示する表示手段と、変換元の立体画像データを読み出して記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別する表示方式判別手段と、記憶手段に記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出するデータ分離手段と、抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データがそれぞれ、変換先の立体画像表示方式に適合するように、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更する解像度変更手段とを有し、解像度変更手段によって解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データを用いて表示手段に立体画像を表示する。
【0014】
したがって、本発明画像データ処理方法、画像データ処理プログラム及び立体画像表示装置にあっては、立体画像データを入力するだけで立体画像表示方式が変換される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明画像データ処理方法、画像データ処理プログラム及び立体画像表示装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0016】
本発明画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムは、異なる立体画像表示方式(以下、単に「表示方式」という。)間で立体画像データを相互に変換することによって、各表示方式間で画像データを共有することができるようにするためのものである。
【0017】
また、本発明立体画像表示装置は、上記画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムを用いて異なる立体画像表示方式間で立体画像データを変換することによって、異なる立体画像表示方式の立体画像データに基づいて特定の立体画像表示方式の立体画像を表示することができるようにしたものである。
【0018】
最初に、本発明画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムをフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0019】
図1は画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムにおける立体画像データに対する表示方式の変換処理過程を示すフローチャートである。
【0020】
先ず、Step1においては、立体画像データSDの入力を行い、Step2に進む。
【0021】
Step2では、例えば、記憶装置や記憶部に立体画像データSDを記憶してStep3に進む。
【0022】
Step3では、記憶した立体画像データSDの表示方式が判別される。表示方式の判別では、立体画像データSDのヘッダ部分などに表示方式についての情報がある場合には、この情報によって表示方式が特定される。また、立体画像データSDのヘッダ部分などに表示方式についての情報がない場合であって立体画像データSDが縦ライン表示方式又は横ライン表示方式の立体画像データである場合には、立体画像データSDの一部、例えば、輝度情報などを読み込むことによって表示方式を特定することが可能である。また、立体画像データSDのヘッダ部分などに表示方式についての情報がない場合であって表示方式が時分割表示方式の場合には、フィールドの相関から表示方式を特定することが可能である。立体画像データSDの表示方式が特定された場合には、フラグが立てられる。そして、立体画像データSDの表示方式の特定をした後、Step4に進む。
【0023】
Step4では、上記Step3において特定された表示方式の立体画像データSDを他の表示方式に変換するか否かが判断される。表示方式の変換を行う場合にはStep5に進み、表示方式の変換を行わない場合には、Step6に進む。
【0024】
Step5では、Step3で特定された表示方式から他の表示方式への変換を行う処理が為される。なお、表示方式の変換処理過程の詳細については後述する。
【0025】
Step6では、表示画像の拡大又は縮小処理を行うか否かが判断される。表示画像の拡大又は縮小処理を行う場合にはStep7に進み、表示画像の拡大又は縮小処理を行わない場合にはStep8に進む。
【0026】
Step7では、表示画像の拡大又は縮小処理を行い、Step8に進む。なお、表示画像の拡大又は縮小処理の詳細については後述する。
【0027】
Step8では、例えば、記憶手段や表示手段などに立体画像データSD1の出力を行って本データ処理過程を終了する。
【0028】
なお、上記Step1乃至Step8によって、表示方式の変換が行われた立体画像データSD1の出力時には、例えば、左眼用画像データ及び右眼用画像データの書き出し位置にフラグを立てておくことが望ましい。
【0029】
上記Step5の立体画像データに対する表示方式の変換処理は、以下のようにして為される。
【0030】
図2は、上記Step5における表示方式の変換処理過程を具体的に示すフローチャートである。
【0031】
Step5−1では、立体画像データSDから左眼用画像データDLと右眼用画像データDRとを分離し、それぞれを別々に読み込みStep5−2に進む。立体画像データからの左眼用画像データDLと右眼用画像データDRとの分離は、例えば、以下のように行われる。すなわち、立体画像データが縦ライン表示方式である場合には、縦ライン毎に右眼用画像データDRと左眼用画像データDLとが分離される。
【0032】
Step5−2では、左眼用画像データDL及び右眼用画像データDRの解像度を変更し、表示方式変更処理を終了する。
【0033】
ここで、上記Step3で特定された表示方式が、例えば、縦ライン表示方式である場合であって、これを横ライン表示方式に変換する場合には、図3(a)乃至図3(d)に順に示すように、解像度の変更を行う。
【0034】
すなわち、図3(a)に示すように、縦ライン表示方式では、画面に表示される立体画像Svには、水平方向に多数並んだ縦ラインに交互に左眼用画像表示用縦ラインL1、L2、・・・と右眼用画像表示用縦ラインR1、R2、・・・が割り当てられている。また、図3(d)に示すように、横ライン表示方式では、垂直方向に多数並んだ横ラインに交互に左眼画像表示用縦ラインl1、l2、・・・と右眼画像表示用縦ラインr1、r2、・・・が割り当てられている。
【0035】
ここで、表示画面の垂直解像度をV、水平解像度をHとすると、図3(b)に示すように、分離された縦ライン表示方式の左眼用画像Lv及び右眼用画像Rvはそれぞれ、水平解像度H/2、垂直解像度Vとなる。横ライン表示方式の左眼用画像Lh及び右眼用画像Rhにはそれぞれ、図3(c)に示すように、水平解像度H、垂直解像度V/2が必要である。したがって、縦ライン表示方式の左眼用画像Lv及び右眼用画像Rvは、上記Step3−1で分離された左眼用画像データDL及び右眼用画像データDRに対しそれぞれ、水平解像度を画素データの補間によって2倍にし、垂直解像度を画素データの間引きによって1/2倍にするという処理が為される。そして、上記左眼用画像Lh及び右眼用画像Rhによって、図3(d)に示す立体画像Shが生成される。
【0036】
なお、上記Step1で特定された表示方式が、例えば、時分割方式であった場合に、これを横ライン表示方式に画像データを変換する場合は、上記Step5−2では、図4(a)乃至図4(d)に示す順で解像度の変更を行う。なお、横ライン表示方式の左眼用画像Lh及び右眼用画像Rhはそれぞれ、水平解像度H、垂直解像度V/2であるから、水平解像度H及び垂直解像度Vを有する時分割表示方式の左眼用画像Lt、右眼用画像Rtは、垂直解像度を1/2倍にしないと、横ライン表示方式においては表示画面に左眼用画像Lhと右眼用画像Rtを同時に表示できなくなる。
【0037】
図4(a)に示すように、交互に時分割表示される左眼用画像Lt1、Lt2、・・・(説明の便宜上Ltの後に番号を付ける。右眼用画像Rtについても同様。)及び右眼用画像Rt1、Rt2、・・・のうち時間的に隣り合ったそれぞれ2つの左眼用画像Lt1、Lt2及び右眼用画像Rt1、Rt2を抽出し、これら左眼用画像Lt1、Lt2及び右眼用画像Rt1、Rt2にそれぞれ平均処理などを施すことによって、図4(b)に示すように、左眼用画像Ltと右眼用画像Rtを生成する。時分割表示方式の左眼用画像Lt及び右眼用画像Rtはそれぞれ、水平解像度H、垂直解像度Vを有する。ここで、横ライン表示方式の左眼用画像Lh及び右眼用画像Rhはそれぞれ、水平解像度H、垂直解像度V/2なので、時分割表示方式の左眼用画像Lt及び右眼用画像Rtの垂直解像度をそれぞれ1/2倍にする必要がある。そこで、図4(c)に示すように、時分割表示方式の左眼用画像Ltと右眼用画像Rtから、例えば、一ライン置きに左眼画像表示用横ラインl1、l3、l5、・・・と右眼画像表示用横ラインr1、r3、r5、・・・を抜き出して、横ライン表示方式の左眼用画像Lhと右眼用画像Rhを生成する。したがって、横ライン表示方式の立体画像Shは、図4(d)に示すように、左眼用画像表示用横ラインl1、l3、l5、・・・と右眼用画像表示用横ラインr1、r3、r5、・・・とが垂直方向に交互に並んだ状態になる。
【0038】
また、上記Step1で特定された表示方式が、例えば、縦ライン表示方式であった場合に、これを時分割表示方式に変換する場合には、上記Step5−2では、図5(a)乃至図5(d)の順で解像度の変更を行う。
【0039】
縦ライン表示方式の画面に表示された立体画像Svは、図5(a)に示すように、水平方向に多数並んだ縦ラインに交互に左眼用画像表示用縦ラインL1、L3、L5、・・・(後の説明の便宜上、最初は奇数番号のみを使用する。右眼用画像表示用縦ラインにおいても同じ。)と右眼用画像表示用縦ラインR1、R3、R5、・・・が割り当てられている。そして、上記立体画像Svから分離された左眼用画像Lv及び右眼用画像Rvはそれぞれ、図5(b)に示すように、水平解像度H/2、垂直解像度Vを有する。時分割表示方式の左眼用画像Lt及び右眼用画像Rtにはそれぞれ、水平解像度H、垂直解像度Vが必要である。したがって、上記左眼用画像Lv及び右眼用画像Rvにはそれぞれ、画素データの補間によって縦ラインが2倍に増やされて、図5(c)に示すように、左眼用画像表示用縦ラインL2、L4、L6、・・・及び右眼用画像表示用縦ラインR2、R4、R5、・・・が付加された時分割表示用の左眼用画像Lt及び右眼用画像Rtが生成される。そして、上記左眼用画像Lt及び右眼用画像Rtを、図5(d)に示すように、合成して時分割表示方式の立体画像データを作成する。
【0040】
なお、上記した画像表示方式の変換とは逆の変換、すなわち、横ライン表示方式から縦ライン表示方式、横ライン表示方式から時分割表示方式及び時分割表示方式から縦ライン表示方式への変換は、水平解像度及び垂直解像度の変更倍率をそれぞれ上記の逆数にし、その逆数にした倍率が2倍の場合は画素データの補間、1/2倍の場合は画素データの間引きを行えばよい。
【0041】
更に、上記Step1で特定された表示方式が時分割方式であった場合、時分割表示方式から時分割表示方式へ変換することが必要な場合がある。すなわち、時分割表示方式は、一定時間毎に左眼用画像Ltと右眼用画像Rtをフィールド単位で切り替えて表示する方式であり、左眼用画像Ltと右眼用画像Rtの表示タイミングに同期して開閉するシャッターによって左眼と右眼に交互に映像を送り込むようにされた所謂シャッター眼鏡を用いて立体画像を観察するものである。したがって、変換元の時分割表示方式の立体画像データSDによる左眼用画像Lと右眼用画像Rの表示順が、使用するシャッター眼鏡の左眼側と右眼側の各シャッターの開閉タイミングが合わないと立体画像が正しく見えなくなってしまうことがある。そこで、時分割表示方式から時分割表示方式への変換では、図6に示すように、単純に左眼用画像Lと右眼用画像Rの表示順を入れ替えるという処理が行われる。
【0042】
図7は、上記Step7における表示画像の拡大又は縮小処理の処理過程を示すフローチャートである。
【0043】
Step7−1では、表示画像を拡大するか否かが判断される。表示画像を拡大する場合には、Step7−2に進み、表示画像を拡大しない場合(上記Step6において既に拡大又は縮小処理をの何れかを行うことが判断されている)、すなわち、表示画像を縮小する場合にはStep7−5に進む。
【0044】
Step7−2では、立体画像データから左眼用画像データDLと右眼用画像データDRが別々に読み込んでStep7−3に進む。
【0045】
Step7−3では、表示画像を全体的に拡大する場合には、左眼用画像Lと右眼用画像Rの水平解像度及び垂直解像度をそれぞれα倍にする処理を行ってStep7−4に進む。また、左眼用画像と右眼用画像の表示を部分的に拡大する場合には、左眼用画像と右眼用画像の選択された範囲の水平解像度及び垂直解像度をそれぞれα倍にしてStep7−4に進む。なお、拡大するための解像度変更は、水平解像度と垂直解像度のうちの一方についてのみに行うことも可能である。この場合、拡大された表示画像の縦横比が変わることになる。
【0046】
Step7−4では画素データの補間を行い、処理を終了する。すなわち、上記Step7−4で解像度をα倍したことによって、画素データがない画素ができてしまうので、その画素の画素データ(以下、「補間用データ」という。)を周囲の画素データから計算して作成する。補間用データの作成方法については後述する。
【0047】
上記Step7−1で表示画像を拡大しないと判断された場合には、以下のStep7−5及び7−6の処理が行われる。
【0048】
Step7−5では、立体画像データから左眼用画像データDLと右眼用画像データDRを別々に読み込んでStep7−6に進む。
【0049】
Step7−6では、表示画像を全体的に縮小する場合には、画素データの間引きによって左眼用画像Lと右眼用画像Rの水平解像度及び垂直解像度をそれぞれ1/α倍にする処理を行って処理を終了する。なお、縮小するための解像度の変更は、水平解像度と垂直解像度のうちの一方についてのみに行うことも可能である。この場合、縮小された表示画像の縦横比が変わることになる。また、画素データの間引きは、例えば、縮小前の左眼用画像Lと右眼用画像Rに対し、例えば、1画素置きに画素データを間引くようにする。
【0050】
なお、表示画像の拡大又は縮小による解像度変更は、左眼用画像Lと右眼用画像Rに対し、水平解像度と垂直解像度のうちの一方についてのみに行うことも可能である。また、拡大処理及び縮小処理は、画素データの補間及び画素データの間引きによらず、左眼用画像Lと右眼用画像Rそれぞれについて、必要な解像度の画像データを適宜な方法によって新たに算出することでも可能である。
【0051】
また、横ライン表示方式や時分割表示方式から縦ライン表示方式に表示方式を変換した後、表示画像の拡大又は縮小を行う場合、左眼用画像L及び右眼用画像Rに一括して拡大又は縮小処理を行わないで、縦1ライン毎に読み込み、拡大又は縮小処理を施した後、縦1ライン毎に表示するようにしても良い。
【0052】
以上のように、表示画像の拡大又は縮小処理を適宜行うことによって、例えば、横長の画面の表示装置を有するパーソナルコンピュータ用の画像データを、携帯型電話の縦長の画面の表示装置に表示することもできるようになる。
【0053】
表示方式の変換時及び表示画像の拡大時に行われる補間用データの作成は、例えば、以下に示す方法を用いて行われる。すなわち、図8及び図9に示すように、補間用データは、左眼用画像データ及び右眼用画像データのうち上記補間用データと同じ側の眼用の画素データであって、画素データを補間する位置の周辺の複数の画素の画素データ(R、G、Bの各値)を単純平均又は加重平均して算出する。なお、以下の説明は、立体画像データを縦ライン表示方式から横ライン表示方式に変換する場合の画素データを補間する方法を例示するものである。他の表示方式間での表示方式の変換時における画素データの補間であっても、方法的には同じである。
【0054】
単純平均によって補間用データを作成する場合は、図8に示すように、例えば、左眼画像表示用横ラインl2において、画素データAに対応した画素p1と画素データCに対応した画素p3との間の画素p2の補間用データは、画素p1に対応した画素データAと画素p3に対応した画素データCを単純平均({A+C}/2)することによって作成する。同様に、図10(a)乃至図10(d)に示すように、他の画素データのない画素の補間用データも同様にして作成することになる。
【0055】
すなわち、縦ライン表示方式の立体画像データにおいて、図10(a)に示すように、例えば、画面に表示される立体画像は、水平方向に交互に多数並んだ左眼画像表示用縦ラインL1、L2、・・・及び右眼画像表示用縦ラインR1、R2、・・・によって表示されている。ここで、左眼画像表示用縦ラインL1を構成する垂直方向に並んだ画素には順に画素データa、α、A、・・・が対応し、右眼画像表示用縦ラインR1を構成する垂直方向に並んだ画素には順に画素データb、β、B、・・・が対応し、左眼画像表示用縦ラインL2を構成する垂直方向に並んだ画素には、順に画素データc、γ、C、・・・が対応し、右眼画像表示用縦ラインR2を構成する垂直方向に並んだ画素には順に画素データd、δ、D、・・・が対応している(以下省略)。
【0056】
そして、各画素に対応した画素データを横ライン表示方式に対応した並び順に並び替える際には、図10(b)及び図10(c)に示すように、垂直解像度を1/2にするために縦ライン表示方式の画素データを適宜間引きながら、四角で囲った画素データa、c、e、・・・を横ライン表示方式の左眼画像表示用横ラインl1の1つ置きの画素に対応させて並べ、同様に、丸で囲った画素データβ、δ、・・・を横ライン表示方式の右眼画像表示用横ラインr1の1つ置きの画素に対応させて並べる(以降の左眼画像表示用横ラインl2、l3・・・及び右眼画像表示用横ラインr1、r2、・・・も同様にする。)。
【0057】
すると、図10(c)に示すように、左眼画像表示用横ラインl1においては、画素データaに対応した画素と画素データcに対応した画素との間の画素の画素データ、画素データcに対応した画素と画素データeに対応した画素との間(「?」を記載した位置)の画素の画素データが不足することになる。したがって、これらの画素の画素データには、図10(d)に示すように、画素データaと画素データc、画素データcと画素データeとを用いた単純平均によって算出された画素データ(a+c)/2、(c+e)/2が用いられる。同様に、他の対応する画素データのない画素の画素データも、(β+δ)/2、(A+C)/2、(C+E)/2となる。
【0058】
また、加重平均によって補間用データを作成する場合は、図9に示すように、例えば、補間用データを作成する画素p4が左眼画像表示用横ラインのうちの一本l2にあるとする。この場合、画素p4が位置する左眼画像表示用横ラインl2の上下は右眼画像表示用横ラインr1及びr2である。したがって、上記画素p4の周辺の複数の画素の画素データのうち、画素p4と同じ左眼用画像データに属する画素データは、横ラインl1の1、2、3、横ラインl2の4、5、横ラインl3の6、7、8となる。ここで、画素p4との離隔距離にしたがって、上記画素データをグループ分けすると、画素データ2、4、5、7と、画素データ1、3、6、8に分けられる。したがって、画素p4の補間用データは、例えば、上記2つのグループ毎の画素データをそれぞれ加算し、これに、グループ毎に決められた係数を乗算するなどの方法を用いた加重平均によって作成する。なお、上記したように、画素p4の補間用データは周辺の8つの画素の画素データ1乃至8を用いて算出することに限定されるわけではなく、更に多数の周辺の画素の画素データを用いて加重平均によって作成するようにしても良い。
【0059】
次に、本発明立体画像表示装置について説明する。
【0060】
立体画像表示装置10は、図11に示すように、制御手段11と、記憶手段12と、表示方式判別手段13と、データ分離手段14と、解像度変更手段15と、表示手段16を有する。
【0061】
CPU(中央演算処理装置)などの制御手段11は、上記記憶手段12、表示方式判別手段13、データ分離手段14、解像度変更手段15及び表示手段16の動作を制御する。
【0062】
記憶手段12は、入力された変換元の立体画像データSDを読み出して記憶する。表示方式判別手段13は上記制御手段11の一部を為し、上記記憶手段12に記憶された変換元の立体画像データSDから表示方式の判別を行ってその結果を出力する。データ分離手段14は、上記表示方式判別手段13からのデータを参照して、立体画像データSDから左眼用画像データDL及び右眼用画像データDRを別々に抽出する。解像度変更手段15は、抽出された左眼用画像データDL及び右眼用画像データDRがそれぞれ、変換先の表示方式と表示手段16の表示画面の大きさとに適合するように、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更する。表示手段16は、上記解像度変更手段15によって解像度が変更された左眼用画像データDLと右眼用画像データDRを用いて立体画像として表示する。
【0063】
以上のように、立体画像表示装置10は、制御手段11、記憶手段12、表示方式判別手段13、データ分離手段14及び解像度変更手段15等のハードウェア構成又はソフトウェアによって、立体画像データSDが、液晶表示パネル(LCD)等の表示手段16に、表示方式が変換された表示方式に基づいて立体画像の表示を可能にするものである。
【0064】
なお、立体画像表示装置10をハードウェア構成で実現する場合には、立体画像データSDのサンプリング周波数と左眼用画像L及び右眼用画像Rを表示する表示手段16の水平同期信号の周波数とが所謂ビートを起こすことを避けるため、上記サンプリング周波数と水平同期信号周波数とを大きく異ならせる、又は、データ分離手段14など画像のサンプリングを行う部分と画像の表示を行う表示手段16とを回路的に分離することが望ましい。
【0065】
また、上記画像データ処理プログラムによってソフト的に解像度の変更を行った立体画像データSDを記憶手段12のようなメモリに蓄えておき、後に上記メモリから立体画像データSDを読み出して表示手段16に表示させるようにしても良い。
【0066】
更に、立体画像表示装置10が、例えば、パーソナルコンピュータである場合には、立体画像を表示するための専用のビュアーソフトを用意し、立体画像表示データに立体画像であることを示すフラグを立てておき、立体画像を表示する場合には自動的に専用のビュアーソフトが立ち上がるようにしておけば、ユーザが特に立体画像を意識することなく立体画像の自動表示が可能になる。
【0067】
なお、前記実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0068】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明画像データ処理方法は、異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換する画像データ処理方法であって、変換元の立体画像データを読み出して記憶し、記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別し、記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出し、抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データを変換先の立体画像表示方式に適合させるために、これら左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して画素データの補間又は画素データの間引きを行って垂直解像度及び/又は水平解像度を変更し、解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データとを併せて新たな立体画像データとして出力することを特徴とする。
【0069】
したがって、本発明画像データ処理方法にあっては、異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換することができるので、立体画像表示方式の違いを越えて立体画像データを共有することができる。
【0070】
また、本発明画像データ処理プログラムは、異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換する画像データ処理方法であって、変換元の立体画像データを読み出して記憶し、記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別し、記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出し、抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データを変換先の立体画像表示方式に適合させるために、これら左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して画素データの補間又は画素データの間引きを行って垂直解像度及び/又は水平解像度を変更し、解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データとを併せて新たな立体画像データとして出力することを特徴とする。
【0071】
したがって、本発明画像データ処理プログラムにあっては、異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換することができるので、立体画像表示方式の違いを越えて立体画像データを共有することができる。
【0072】
本発明立体画像表示装置は、異なる立体画像表示方式から立体画像データを変換し、該変換された立体画像データを表示する立体画像表示装置であって、立体画像を表示する表示手段と、変換元の立体画像データを読み出して記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別する表示方式判別手段と、記憶手段に記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出するデータ分離手段と、抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データがそれぞれ、変換先の立体画像表示方式に適合するように、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更する解像度変更手段とを有し、解像度変更手段によって解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データを用いて表示手段に立体画像を表示することを特徴とする。
【0073】
したがって、本発明立体画像表示装置にあっては、異なる立体画像表示方式から立体画像データを変換して立体画像を表示することができるので、ユーザは立体画像表示方式の違いを意識することなく立体画像を表示させて鑑賞することができる。
【0074】
請求項2、請求項8及び請求項14に記載した発明にあっては、変換後の立体画像データが、表示画面の水平方向に並んだ多数の画素を一単位として、垂直方向に交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する立体画像表示方式に基づくものであるので、元の立体画像表示方式に関係なく、左眼用画像と右眼用画像がそれぞれ逆の眼に入ってしまうことがなく、色ズレも起こすことがない横ライン表示方式で立体画像を鑑賞することができる。
【0075】
請求項3、請求項9及び請求項15に記載した発明にあっては、変換後の立体画像データが、表示画面の垂直方向に並んだ多数の画素を一単位として、水平方向に交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する立体画像表示方式に基づくものであるので、これを、例えば、縦ライン表示方式の一つであるレンチキュラ方式などに適用すれば、特別な光学眼鏡を使用しないで立体画像を鑑賞することができる。
【0076】
請求項4、請求項10及び請求項16に記載した発明にあっては、左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して解像度の変更を行う際に、画像を拡大又は縮小して表示するために、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更するので、本来、拡大又は縮小が困難であった立体画像を自在に拡大又は縮小することができる。
【0077】
請求項5、請求項6、請求項11、請求項12、請求項17、請求項18に記載した発明にあっては、補間する画素データを、左眼用画像データと右眼用画像データのうち上記補間する画素データと同じ側の眼用の画素データであって、画素データを補間する位置の周辺に位置する複数の画素の画素データを平均又は加重平均して算出するので、解像度の異なる立体画像表示形式間で自在に立体画像データを変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図10と共に、本発明画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムの実施の形態を示すものであり、本図は、立体画像データの変換処理過程を示すフローチャートである。
【図2】図1のStep5における立体画像表示方式の変換処理過程を具体的に示すフローチャートである。
【図3】縦ライン表示方式から横ライン表示方式へ立体画像表示方式を変換する様子を(a)から(d)へと順を追って示す概略図である。
【図4】時分割表示方式から横ライン表示方式へ立体画像表示方式を変換する様子を(a)から(d)へと順を追って示す概略図である。
【図5】縦ライン表示方式から時分割表示方式へ立体画像表示方式を変換する様子を(a)から(d)へと順を追って示す概略図である。
【図6】時分割表示方式において、左眼用画像データと右眼用画像データの表示順序を変換する様子を示す概略図である。
【図7】図1のStep7における表示画像の拡大又は縮小の処理過程を具体的に示すフローチャートである。
【図8】画素データを補間する位置と隣り合った画素の画素データを用いて画素データの補間を行う様子を示す図である。
【図9】画素データを補間する位置の周囲の画素の画素データを用いて画素データの補間を行う様子を示す図である。
【図10】図8に示す画素データを補間する位置と隣り合った画素の画素データを用いて画素データの補間を行う様子を(a)から(d)へと順を追って示す概略図である。
【図11】立体画像表示装置のハードウェア的構成又はソフトウェア的構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
10・・・立体画像表示装置、12・・・記憶手段、13・・・表示方式判別手段、14・・・データ分離手段、15・・・解像度変更手段、16・・・表示手段、SD・・・立体画像データ、DL・・・左眼用画像データ、DR・・・右眼用画像データ
【発明が属する技術分野】
本発明は、立体表示を行うための立体画像データを処理する画像データ処理方法、画像データ処理プログラム及び処理した立体画像データによって立体画像の表示を行う立体画像表示装置に関する。詳しくは、異なる立体画像表示方式の立体画像データを相互に変換するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から表示手段に画像を立体的、すなわち、3次元的に表示する技術の実用化には、種々の試みが為され、その表示方式には様々な方式のものがあった。
【0003】
それらの方式の中に両眼視差を用いた立体画像表示方式があり、該両眼視差を用いた立体画像表示方式の代表的なものに、縦ライン表示方式、時分割方式、横ライン表示方式がある。また、上記縦ライン表示方式には、レンチキュラ方式及びパララクスバリア方式がある。
【0004】
なお、以下の説明において、上記縦ライン表示方式とは、表示画面の垂直方向に一列に並んだ多数の画素を一単位(縦ライン)とし、水平方向に多数並んだ上記縦ラインに交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する方式のことを言うものとし、また、上記横ライン表示方式とは、表示画面の水平方向に一列に並んだ多数の画素を一単位(横ライン)として、垂直方向に多数並んだ上記横ラインに交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する方式のことを言うものとする。
【0005】
時分割表示方式は、一定時間毎に左眼用画像、右眼用画像をフィールド単位で切り替えて表示する方式である。時分割表示方式においては、画面全体に左眼用画像と右眼用画像が交互に表示されるため、左眼用画像と右眼用画像の表示タイミングに同期して開閉するシャッターによって左眼と右眼に交互に映像を送り込むようにされた所謂シャッター眼鏡を用いて画像を観察することになる。したがって、時分割表示方式においては、左眼用画像と右眼用画像の表示にタイムラグがあるため、映像のちらつき(フリッカ)が必ず生じてしまうという問題がある。
【0006】
縦ライン表示方式は、左眼用画像及び右眼用画像がそれぞれ、画面の半分に相当する数の縦ラインを用いて表示されるため、立体画像を生成する前の画像に比べて水平解像度のみが元の画像の半分であるという問題がある。
【0007】
また、画素は水平方向に並んだR(赤)、G(緑)、B(青)3種類の画素部によって構成されるという構造であるので、縦ライン表示方式においては、水平方向で隣り合った画素間でのクロストークが生じやすいという問題がある。更に、縦ライン表示方式においては、左眼用画像の集光領域と右眼用画像の集光領域とが両眼の間隔と略同じ間隔を置いて水平方向で交互に並ぶことになる。したがって、特に、レンチキュラ方式など、立体画像を見るために特別な光学眼鏡を使用しない縦ライン表示方式においては、立体画像の観察者が水平方向に移動すると、左右の眼に逆の眼用の画像が入射してしまう場所が存在していた。左右の眼に逆の眼用の画像が入射してしまうと、例えば、凸部が凹部に見えてしまうことになる。
【0008】
横ライン表示方式は、左眼用画像及び右眼用画像がそれぞれ、画面の半分に相当する数の横ラインを用いて表示されるため、立体画像を生成する前の画像に比べて垂直解像度のみが元の画像の半分となってしまうが、垂直解像度の変化は人間の眼では区別がつき難いので、観察者が感じる画質にはあまり影響はない。また、横ライン表示方式においては、左眼用画像と右眼用画像とが水平方向で交互に並ぶものではないので、左右の眼に逆の眼用の画像が入射してしまうということはないが、観察者の左眼及び右眼にそれぞれ左眼用画像及び右眼用画像を如何にして送り込むかが難しい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上に記載したように、立体画像の表示方式には、現状では決定的に有利な方式というものが無いので、上記3つの方式が乱立している。
【0010】
したがって、現状では各表示方式の立体画像データが混在しており、表示方式が違うと他の表示方式の立体画像表示装置では立体画像を表示することができないため、各表示方式間で画像データを共有することができない。
【0011】
本発明は、上記問題点に鑑み、各種立体画像表示方式の立体画像データを特定の方式に変換することができるようにして、各表示方式間で画像データを共有することができるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムは、上記課題を解決するために、変換元の立体画像データを読み出して記憶し、記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別し、記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出し、抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データを変換先の立体画像表示方式に適合させるために、これら左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して画素データの補間又は画素データの間引きを行って垂直解像度及び/又は水平解像度を変更し、解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データとを併せて新たな立体画像データとして出力する。
【0013】
また、本発明立体画像表示装置は、立体画像を表示する表示手段と、変換元の立体画像データを読み出して記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別する表示方式判別手段と、記憶手段に記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出するデータ分離手段と、抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データがそれぞれ、変換先の立体画像表示方式に適合するように、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更する解像度変更手段とを有し、解像度変更手段によって解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データを用いて表示手段に立体画像を表示する。
【0014】
したがって、本発明画像データ処理方法、画像データ処理プログラム及び立体画像表示装置にあっては、立体画像データを入力するだけで立体画像表示方式が変換される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明画像データ処理方法、画像データ処理プログラム及び立体画像表示装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0016】
本発明画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムは、異なる立体画像表示方式(以下、単に「表示方式」という。)間で立体画像データを相互に変換することによって、各表示方式間で画像データを共有することができるようにするためのものである。
【0017】
また、本発明立体画像表示装置は、上記画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムを用いて異なる立体画像表示方式間で立体画像データを変換することによって、異なる立体画像表示方式の立体画像データに基づいて特定の立体画像表示方式の立体画像を表示することができるようにしたものである。
【0018】
最初に、本発明画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムをフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0019】
図1は画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムにおける立体画像データに対する表示方式の変換処理過程を示すフローチャートである。
【0020】
先ず、Step1においては、立体画像データSDの入力を行い、Step2に進む。
【0021】
Step2では、例えば、記憶装置や記憶部に立体画像データSDを記憶してStep3に進む。
【0022】
Step3では、記憶した立体画像データSDの表示方式が判別される。表示方式の判別では、立体画像データSDのヘッダ部分などに表示方式についての情報がある場合には、この情報によって表示方式が特定される。また、立体画像データSDのヘッダ部分などに表示方式についての情報がない場合であって立体画像データSDが縦ライン表示方式又は横ライン表示方式の立体画像データである場合には、立体画像データSDの一部、例えば、輝度情報などを読み込むことによって表示方式を特定することが可能である。また、立体画像データSDのヘッダ部分などに表示方式についての情報がない場合であって表示方式が時分割表示方式の場合には、フィールドの相関から表示方式を特定することが可能である。立体画像データSDの表示方式が特定された場合には、フラグが立てられる。そして、立体画像データSDの表示方式の特定をした後、Step4に進む。
【0023】
Step4では、上記Step3において特定された表示方式の立体画像データSDを他の表示方式に変換するか否かが判断される。表示方式の変換を行う場合にはStep5に進み、表示方式の変換を行わない場合には、Step6に進む。
【0024】
Step5では、Step3で特定された表示方式から他の表示方式への変換を行う処理が為される。なお、表示方式の変換処理過程の詳細については後述する。
【0025】
Step6では、表示画像の拡大又は縮小処理を行うか否かが判断される。表示画像の拡大又は縮小処理を行う場合にはStep7に進み、表示画像の拡大又は縮小処理を行わない場合にはStep8に進む。
【0026】
Step7では、表示画像の拡大又は縮小処理を行い、Step8に進む。なお、表示画像の拡大又は縮小処理の詳細については後述する。
【0027】
Step8では、例えば、記憶手段や表示手段などに立体画像データSD1の出力を行って本データ処理過程を終了する。
【0028】
なお、上記Step1乃至Step8によって、表示方式の変換が行われた立体画像データSD1の出力時には、例えば、左眼用画像データ及び右眼用画像データの書き出し位置にフラグを立てておくことが望ましい。
【0029】
上記Step5の立体画像データに対する表示方式の変換処理は、以下のようにして為される。
【0030】
図2は、上記Step5における表示方式の変換処理過程を具体的に示すフローチャートである。
【0031】
Step5−1では、立体画像データSDから左眼用画像データDLと右眼用画像データDRとを分離し、それぞれを別々に読み込みStep5−2に進む。立体画像データからの左眼用画像データDLと右眼用画像データDRとの分離は、例えば、以下のように行われる。すなわち、立体画像データが縦ライン表示方式である場合には、縦ライン毎に右眼用画像データDRと左眼用画像データDLとが分離される。
【0032】
Step5−2では、左眼用画像データDL及び右眼用画像データDRの解像度を変更し、表示方式変更処理を終了する。
【0033】
ここで、上記Step3で特定された表示方式が、例えば、縦ライン表示方式である場合であって、これを横ライン表示方式に変換する場合には、図3(a)乃至図3(d)に順に示すように、解像度の変更を行う。
【0034】
すなわち、図3(a)に示すように、縦ライン表示方式では、画面に表示される立体画像Svには、水平方向に多数並んだ縦ラインに交互に左眼用画像表示用縦ラインL1、L2、・・・と右眼用画像表示用縦ラインR1、R2、・・・が割り当てられている。また、図3(d)に示すように、横ライン表示方式では、垂直方向に多数並んだ横ラインに交互に左眼画像表示用縦ラインl1、l2、・・・と右眼画像表示用縦ラインr1、r2、・・・が割り当てられている。
【0035】
ここで、表示画面の垂直解像度をV、水平解像度をHとすると、図3(b)に示すように、分離された縦ライン表示方式の左眼用画像Lv及び右眼用画像Rvはそれぞれ、水平解像度H/2、垂直解像度Vとなる。横ライン表示方式の左眼用画像Lh及び右眼用画像Rhにはそれぞれ、図3(c)に示すように、水平解像度H、垂直解像度V/2が必要である。したがって、縦ライン表示方式の左眼用画像Lv及び右眼用画像Rvは、上記Step3−1で分離された左眼用画像データDL及び右眼用画像データDRに対しそれぞれ、水平解像度を画素データの補間によって2倍にし、垂直解像度を画素データの間引きによって1/2倍にするという処理が為される。そして、上記左眼用画像Lh及び右眼用画像Rhによって、図3(d)に示す立体画像Shが生成される。
【0036】
なお、上記Step1で特定された表示方式が、例えば、時分割方式であった場合に、これを横ライン表示方式に画像データを変換する場合は、上記Step5−2では、図4(a)乃至図4(d)に示す順で解像度の変更を行う。なお、横ライン表示方式の左眼用画像Lh及び右眼用画像Rhはそれぞれ、水平解像度H、垂直解像度V/2であるから、水平解像度H及び垂直解像度Vを有する時分割表示方式の左眼用画像Lt、右眼用画像Rtは、垂直解像度を1/2倍にしないと、横ライン表示方式においては表示画面に左眼用画像Lhと右眼用画像Rtを同時に表示できなくなる。
【0037】
図4(a)に示すように、交互に時分割表示される左眼用画像Lt1、Lt2、・・・(説明の便宜上Ltの後に番号を付ける。右眼用画像Rtについても同様。)及び右眼用画像Rt1、Rt2、・・・のうち時間的に隣り合ったそれぞれ2つの左眼用画像Lt1、Lt2及び右眼用画像Rt1、Rt2を抽出し、これら左眼用画像Lt1、Lt2及び右眼用画像Rt1、Rt2にそれぞれ平均処理などを施すことによって、図4(b)に示すように、左眼用画像Ltと右眼用画像Rtを生成する。時分割表示方式の左眼用画像Lt及び右眼用画像Rtはそれぞれ、水平解像度H、垂直解像度Vを有する。ここで、横ライン表示方式の左眼用画像Lh及び右眼用画像Rhはそれぞれ、水平解像度H、垂直解像度V/2なので、時分割表示方式の左眼用画像Lt及び右眼用画像Rtの垂直解像度をそれぞれ1/2倍にする必要がある。そこで、図4(c)に示すように、時分割表示方式の左眼用画像Ltと右眼用画像Rtから、例えば、一ライン置きに左眼画像表示用横ラインl1、l3、l5、・・・と右眼画像表示用横ラインr1、r3、r5、・・・を抜き出して、横ライン表示方式の左眼用画像Lhと右眼用画像Rhを生成する。したがって、横ライン表示方式の立体画像Shは、図4(d)に示すように、左眼用画像表示用横ラインl1、l3、l5、・・・と右眼用画像表示用横ラインr1、r3、r5、・・・とが垂直方向に交互に並んだ状態になる。
【0038】
また、上記Step1で特定された表示方式が、例えば、縦ライン表示方式であった場合に、これを時分割表示方式に変換する場合には、上記Step5−2では、図5(a)乃至図5(d)の順で解像度の変更を行う。
【0039】
縦ライン表示方式の画面に表示された立体画像Svは、図5(a)に示すように、水平方向に多数並んだ縦ラインに交互に左眼用画像表示用縦ラインL1、L3、L5、・・・(後の説明の便宜上、最初は奇数番号のみを使用する。右眼用画像表示用縦ラインにおいても同じ。)と右眼用画像表示用縦ラインR1、R3、R5、・・・が割り当てられている。そして、上記立体画像Svから分離された左眼用画像Lv及び右眼用画像Rvはそれぞれ、図5(b)に示すように、水平解像度H/2、垂直解像度Vを有する。時分割表示方式の左眼用画像Lt及び右眼用画像Rtにはそれぞれ、水平解像度H、垂直解像度Vが必要である。したがって、上記左眼用画像Lv及び右眼用画像Rvにはそれぞれ、画素データの補間によって縦ラインが2倍に増やされて、図5(c)に示すように、左眼用画像表示用縦ラインL2、L4、L6、・・・及び右眼用画像表示用縦ラインR2、R4、R5、・・・が付加された時分割表示用の左眼用画像Lt及び右眼用画像Rtが生成される。そして、上記左眼用画像Lt及び右眼用画像Rtを、図5(d)に示すように、合成して時分割表示方式の立体画像データを作成する。
【0040】
なお、上記した画像表示方式の変換とは逆の変換、すなわち、横ライン表示方式から縦ライン表示方式、横ライン表示方式から時分割表示方式及び時分割表示方式から縦ライン表示方式への変換は、水平解像度及び垂直解像度の変更倍率をそれぞれ上記の逆数にし、その逆数にした倍率が2倍の場合は画素データの補間、1/2倍の場合は画素データの間引きを行えばよい。
【0041】
更に、上記Step1で特定された表示方式が時分割方式であった場合、時分割表示方式から時分割表示方式へ変換することが必要な場合がある。すなわち、時分割表示方式は、一定時間毎に左眼用画像Ltと右眼用画像Rtをフィールド単位で切り替えて表示する方式であり、左眼用画像Ltと右眼用画像Rtの表示タイミングに同期して開閉するシャッターによって左眼と右眼に交互に映像を送り込むようにされた所謂シャッター眼鏡を用いて立体画像を観察するものである。したがって、変換元の時分割表示方式の立体画像データSDによる左眼用画像Lと右眼用画像Rの表示順が、使用するシャッター眼鏡の左眼側と右眼側の各シャッターの開閉タイミングが合わないと立体画像が正しく見えなくなってしまうことがある。そこで、時分割表示方式から時分割表示方式への変換では、図6に示すように、単純に左眼用画像Lと右眼用画像Rの表示順を入れ替えるという処理が行われる。
【0042】
図7は、上記Step7における表示画像の拡大又は縮小処理の処理過程を示すフローチャートである。
【0043】
Step7−1では、表示画像を拡大するか否かが判断される。表示画像を拡大する場合には、Step7−2に進み、表示画像を拡大しない場合(上記Step6において既に拡大又は縮小処理をの何れかを行うことが判断されている)、すなわち、表示画像を縮小する場合にはStep7−5に進む。
【0044】
Step7−2では、立体画像データから左眼用画像データDLと右眼用画像データDRが別々に読み込んでStep7−3に進む。
【0045】
Step7−3では、表示画像を全体的に拡大する場合には、左眼用画像Lと右眼用画像Rの水平解像度及び垂直解像度をそれぞれα倍にする処理を行ってStep7−4に進む。また、左眼用画像と右眼用画像の表示を部分的に拡大する場合には、左眼用画像と右眼用画像の選択された範囲の水平解像度及び垂直解像度をそれぞれα倍にしてStep7−4に進む。なお、拡大するための解像度変更は、水平解像度と垂直解像度のうちの一方についてのみに行うことも可能である。この場合、拡大された表示画像の縦横比が変わることになる。
【0046】
Step7−4では画素データの補間を行い、処理を終了する。すなわち、上記Step7−4で解像度をα倍したことによって、画素データがない画素ができてしまうので、その画素の画素データ(以下、「補間用データ」という。)を周囲の画素データから計算して作成する。補間用データの作成方法については後述する。
【0047】
上記Step7−1で表示画像を拡大しないと判断された場合には、以下のStep7−5及び7−6の処理が行われる。
【0048】
Step7−5では、立体画像データから左眼用画像データDLと右眼用画像データDRを別々に読み込んでStep7−6に進む。
【0049】
Step7−6では、表示画像を全体的に縮小する場合には、画素データの間引きによって左眼用画像Lと右眼用画像Rの水平解像度及び垂直解像度をそれぞれ1/α倍にする処理を行って処理を終了する。なお、縮小するための解像度の変更は、水平解像度と垂直解像度のうちの一方についてのみに行うことも可能である。この場合、縮小された表示画像の縦横比が変わることになる。また、画素データの間引きは、例えば、縮小前の左眼用画像Lと右眼用画像Rに対し、例えば、1画素置きに画素データを間引くようにする。
【0050】
なお、表示画像の拡大又は縮小による解像度変更は、左眼用画像Lと右眼用画像Rに対し、水平解像度と垂直解像度のうちの一方についてのみに行うことも可能である。また、拡大処理及び縮小処理は、画素データの補間及び画素データの間引きによらず、左眼用画像Lと右眼用画像Rそれぞれについて、必要な解像度の画像データを適宜な方法によって新たに算出することでも可能である。
【0051】
また、横ライン表示方式や時分割表示方式から縦ライン表示方式に表示方式を変換した後、表示画像の拡大又は縮小を行う場合、左眼用画像L及び右眼用画像Rに一括して拡大又は縮小処理を行わないで、縦1ライン毎に読み込み、拡大又は縮小処理を施した後、縦1ライン毎に表示するようにしても良い。
【0052】
以上のように、表示画像の拡大又は縮小処理を適宜行うことによって、例えば、横長の画面の表示装置を有するパーソナルコンピュータ用の画像データを、携帯型電話の縦長の画面の表示装置に表示することもできるようになる。
【0053】
表示方式の変換時及び表示画像の拡大時に行われる補間用データの作成は、例えば、以下に示す方法を用いて行われる。すなわち、図8及び図9に示すように、補間用データは、左眼用画像データ及び右眼用画像データのうち上記補間用データと同じ側の眼用の画素データであって、画素データを補間する位置の周辺の複数の画素の画素データ(R、G、Bの各値)を単純平均又は加重平均して算出する。なお、以下の説明は、立体画像データを縦ライン表示方式から横ライン表示方式に変換する場合の画素データを補間する方法を例示するものである。他の表示方式間での表示方式の変換時における画素データの補間であっても、方法的には同じである。
【0054】
単純平均によって補間用データを作成する場合は、図8に示すように、例えば、左眼画像表示用横ラインl2において、画素データAに対応した画素p1と画素データCに対応した画素p3との間の画素p2の補間用データは、画素p1に対応した画素データAと画素p3に対応した画素データCを単純平均({A+C}/2)することによって作成する。同様に、図10(a)乃至図10(d)に示すように、他の画素データのない画素の補間用データも同様にして作成することになる。
【0055】
すなわち、縦ライン表示方式の立体画像データにおいて、図10(a)に示すように、例えば、画面に表示される立体画像は、水平方向に交互に多数並んだ左眼画像表示用縦ラインL1、L2、・・・及び右眼画像表示用縦ラインR1、R2、・・・によって表示されている。ここで、左眼画像表示用縦ラインL1を構成する垂直方向に並んだ画素には順に画素データa、α、A、・・・が対応し、右眼画像表示用縦ラインR1を構成する垂直方向に並んだ画素には順に画素データb、β、B、・・・が対応し、左眼画像表示用縦ラインL2を構成する垂直方向に並んだ画素には、順に画素データc、γ、C、・・・が対応し、右眼画像表示用縦ラインR2を構成する垂直方向に並んだ画素には順に画素データd、δ、D、・・・が対応している(以下省略)。
【0056】
そして、各画素に対応した画素データを横ライン表示方式に対応した並び順に並び替える際には、図10(b)及び図10(c)に示すように、垂直解像度を1/2にするために縦ライン表示方式の画素データを適宜間引きながら、四角で囲った画素データa、c、e、・・・を横ライン表示方式の左眼画像表示用横ラインl1の1つ置きの画素に対応させて並べ、同様に、丸で囲った画素データβ、δ、・・・を横ライン表示方式の右眼画像表示用横ラインr1の1つ置きの画素に対応させて並べる(以降の左眼画像表示用横ラインl2、l3・・・及び右眼画像表示用横ラインr1、r2、・・・も同様にする。)。
【0057】
すると、図10(c)に示すように、左眼画像表示用横ラインl1においては、画素データaに対応した画素と画素データcに対応した画素との間の画素の画素データ、画素データcに対応した画素と画素データeに対応した画素との間(「?」を記載した位置)の画素の画素データが不足することになる。したがって、これらの画素の画素データには、図10(d)に示すように、画素データaと画素データc、画素データcと画素データeとを用いた単純平均によって算出された画素データ(a+c)/2、(c+e)/2が用いられる。同様に、他の対応する画素データのない画素の画素データも、(β+δ)/2、(A+C)/2、(C+E)/2となる。
【0058】
また、加重平均によって補間用データを作成する場合は、図9に示すように、例えば、補間用データを作成する画素p4が左眼画像表示用横ラインのうちの一本l2にあるとする。この場合、画素p4が位置する左眼画像表示用横ラインl2の上下は右眼画像表示用横ラインr1及びr2である。したがって、上記画素p4の周辺の複数の画素の画素データのうち、画素p4と同じ左眼用画像データに属する画素データは、横ラインl1の1、2、3、横ラインl2の4、5、横ラインl3の6、7、8となる。ここで、画素p4との離隔距離にしたがって、上記画素データをグループ分けすると、画素データ2、4、5、7と、画素データ1、3、6、8に分けられる。したがって、画素p4の補間用データは、例えば、上記2つのグループ毎の画素データをそれぞれ加算し、これに、グループ毎に決められた係数を乗算するなどの方法を用いた加重平均によって作成する。なお、上記したように、画素p4の補間用データは周辺の8つの画素の画素データ1乃至8を用いて算出することに限定されるわけではなく、更に多数の周辺の画素の画素データを用いて加重平均によって作成するようにしても良い。
【0059】
次に、本発明立体画像表示装置について説明する。
【0060】
立体画像表示装置10は、図11に示すように、制御手段11と、記憶手段12と、表示方式判別手段13と、データ分離手段14と、解像度変更手段15と、表示手段16を有する。
【0061】
CPU(中央演算処理装置)などの制御手段11は、上記記憶手段12、表示方式判別手段13、データ分離手段14、解像度変更手段15及び表示手段16の動作を制御する。
【0062】
記憶手段12は、入力された変換元の立体画像データSDを読み出して記憶する。表示方式判別手段13は上記制御手段11の一部を為し、上記記憶手段12に記憶された変換元の立体画像データSDから表示方式の判別を行ってその結果を出力する。データ分離手段14は、上記表示方式判別手段13からのデータを参照して、立体画像データSDから左眼用画像データDL及び右眼用画像データDRを別々に抽出する。解像度変更手段15は、抽出された左眼用画像データDL及び右眼用画像データDRがそれぞれ、変換先の表示方式と表示手段16の表示画面の大きさとに適合するように、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更する。表示手段16は、上記解像度変更手段15によって解像度が変更された左眼用画像データDLと右眼用画像データDRを用いて立体画像として表示する。
【0063】
以上のように、立体画像表示装置10は、制御手段11、記憶手段12、表示方式判別手段13、データ分離手段14及び解像度変更手段15等のハードウェア構成又はソフトウェアによって、立体画像データSDが、液晶表示パネル(LCD)等の表示手段16に、表示方式が変換された表示方式に基づいて立体画像の表示を可能にするものである。
【0064】
なお、立体画像表示装置10をハードウェア構成で実現する場合には、立体画像データSDのサンプリング周波数と左眼用画像L及び右眼用画像Rを表示する表示手段16の水平同期信号の周波数とが所謂ビートを起こすことを避けるため、上記サンプリング周波数と水平同期信号周波数とを大きく異ならせる、又は、データ分離手段14など画像のサンプリングを行う部分と画像の表示を行う表示手段16とを回路的に分離することが望ましい。
【0065】
また、上記画像データ処理プログラムによってソフト的に解像度の変更を行った立体画像データSDを記憶手段12のようなメモリに蓄えておき、後に上記メモリから立体画像データSDを読み出して表示手段16に表示させるようにしても良い。
【0066】
更に、立体画像表示装置10が、例えば、パーソナルコンピュータである場合には、立体画像を表示するための専用のビュアーソフトを用意し、立体画像表示データに立体画像であることを示すフラグを立てておき、立体画像を表示する場合には自動的に専用のビュアーソフトが立ち上がるようにしておけば、ユーザが特に立体画像を意識することなく立体画像の自動表示が可能になる。
【0067】
なお、前記実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0068】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明画像データ処理方法は、異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換する画像データ処理方法であって、変換元の立体画像データを読み出して記憶し、記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別し、記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出し、抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データを変換先の立体画像表示方式に適合させるために、これら左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して画素データの補間又は画素データの間引きを行って垂直解像度及び/又は水平解像度を変更し、解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データとを併せて新たな立体画像データとして出力することを特徴とする。
【0069】
したがって、本発明画像データ処理方法にあっては、異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換することができるので、立体画像表示方式の違いを越えて立体画像データを共有することができる。
【0070】
また、本発明画像データ処理プログラムは、異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換する画像データ処理方法であって、変換元の立体画像データを読み出して記憶し、記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別し、記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出し、抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データを変換先の立体画像表示方式に適合させるために、これら左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して画素データの補間又は画素データの間引きを行って垂直解像度及び/又は水平解像度を変更し、解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データとを併せて新たな立体画像データとして出力することを特徴とする。
【0071】
したがって、本発明画像データ処理プログラムにあっては、異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換することができるので、立体画像表示方式の違いを越えて立体画像データを共有することができる。
【0072】
本発明立体画像表示装置は、異なる立体画像表示方式から立体画像データを変換し、該変換された立体画像データを表示する立体画像表示装置であって、立体画像を表示する表示手段と、変換元の立体画像データを読み出して記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別する表示方式判別手段と、記憶手段に記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出するデータ分離手段と、抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データがそれぞれ、変換先の立体画像表示方式に適合するように、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更する解像度変更手段とを有し、解像度変更手段によって解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データを用いて表示手段に立体画像を表示することを特徴とする。
【0073】
したがって、本発明立体画像表示装置にあっては、異なる立体画像表示方式から立体画像データを変換して立体画像を表示することができるので、ユーザは立体画像表示方式の違いを意識することなく立体画像を表示させて鑑賞することができる。
【0074】
請求項2、請求項8及び請求項14に記載した発明にあっては、変換後の立体画像データが、表示画面の水平方向に並んだ多数の画素を一単位として、垂直方向に交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する立体画像表示方式に基づくものであるので、元の立体画像表示方式に関係なく、左眼用画像と右眼用画像がそれぞれ逆の眼に入ってしまうことがなく、色ズレも起こすことがない横ライン表示方式で立体画像を鑑賞することができる。
【0075】
請求項3、請求項9及び請求項15に記載した発明にあっては、変換後の立体画像データが、表示画面の垂直方向に並んだ多数の画素を一単位として、水平方向に交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する立体画像表示方式に基づくものであるので、これを、例えば、縦ライン表示方式の一つであるレンチキュラ方式などに適用すれば、特別な光学眼鏡を使用しないで立体画像を鑑賞することができる。
【0076】
請求項4、請求項10及び請求項16に記載した発明にあっては、左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して解像度の変更を行う際に、画像を拡大又は縮小して表示するために、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更するので、本来、拡大又は縮小が困難であった立体画像を自在に拡大又は縮小することができる。
【0077】
請求項5、請求項6、請求項11、請求項12、請求項17、請求項18に記載した発明にあっては、補間する画素データを、左眼用画像データと右眼用画像データのうち上記補間する画素データと同じ側の眼用の画素データであって、画素データを補間する位置の周辺に位置する複数の画素の画素データを平均又は加重平均して算出するので、解像度の異なる立体画像表示形式間で自在に立体画像データを変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図10と共に、本発明画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムの実施の形態を示すものであり、本図は、立体画像データの変換処理過程を示すフローチャートである。
【図2】図1のStep5における立体画像表示方式の変換処理過程を具体的に示すフローチャートである。
【図3】縦ライン表示方式から横ライン表示方式へ立体画像表示方式を変換する様子を(a)から(d)へと順を追って示す概略図である。
【図4】時分割表示方式から横ライン表示方式へ立体画像表示方式を変換する様子を(a)から(d)へと順を追って示す概略図である。
【図5】縦ライン表示方式から時分割表示方式へ立体画像表示方式を変換する様子を(a)から(d)へと順を追って示す概略図である。
【図6】時分割表示方式において、左眼用画像データと右眼用画像データの表示順序を変換する様子を示す概略図である。
【図7】図1のStep7における表示画像の拡大又は縮小の処理過程を具体的に示すフローチャートである。
【図8】画素データを補間する位置と隣り合った画素の画素データを用いて画素データの補間を行う様子を示す図である。
【図9】画素データを補間する位置の周囲の画素の画素データを用いて画素データの補間を行う様子を示す図である。
【図10】図8に示す画素データを補間する位置と隣り合った画素の画素データを用いて画素データの補間を行う様子を(a)から(d)へと順を追って示す概略図である。
【図11】立体画像表示装置のハードウェア的構成又はソフトウェア的構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
10・・・立体画像表示装置、12・・・記憶手段、13・・・表示方式判別手段、14・・・データ分離手段、15・・・解像度変更手段、16・・・表示手段、SD・・・立体画像データ、DL・・・左眼用画像データ、DR・・・右眼用画像データ
Claims (18)
- 異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換する画像データ処理方法であって、
変換元の立体画像データを読み出して記憶し、
上記記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別し、
上記記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出し、
上記抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データを変換先の立体画像表示方式に適合させるために、これら左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して画素データの補間又は画素データの間引きを行って垂直解像度及び/又は水平解像度を変更し、
解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データとを併せて新たな立体画像データとして出力する
ことを特徴とする画像データ処理方法。 - 上記変換後の立体画像データが、表示画面の水平方向に並んだ多数の画素を一単位として、垂直方向に交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する立体画像表示方式に基づくものである
ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理方法。 - 上記変換後の立体画像データが、表示画面の垂直方向に並んだ多数の画素を一単位として、水平方向に交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する立体画像表示方式に基づくものである
ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理方法。 - 左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して解像度の変更を行う際に、画像を拡大又は縮小して表示するために、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理方法。 - 補間する画素データを、左眼用画像データと右眼用画像データのうち上記補間する画素データと同じ側の眼用の画素データであって、画素データを補間する位置の周辺に位置する複数の画素の画素データを平均又は加重平均して算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理方法。 - 補間する画素データを、左眼用画像データと右眼用画像データのうち上記補間する画素データと同じ側の眼用の画素データであって、画素データを補間する位置の周辺に位置する複数の画素の画素データを平均又は加重平均して算出する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像データ処理方法。 - 異なる立体画像表示方式間で立体画像データを相互に変換する画像データ処理方法であって、
変換元の立体画像データを読み出して記憶し、
上記記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別し、
上記記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出し、
上記抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データを変換先の立体画像表示方式に適合させるために、これら左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して画素データの補間又は画素データの間引きを行って垂直解像度及び/又は水平解像度を変更し、
解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データとを併せて新たな立体画像データとして出力する
ことを特徴とする画像データ処理プログラム。 - 上記変換後の立体画像データが、表示画面の水平方向に並んだ多数の画素を一単位として、垂直方向に交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する立体画像表示方式に基づくものである
ことを特徴とする請求項7に記載の画像データ処理プログラム。 - 上記変換後の立体画像データが、表示画面の垂直方向に並んだ多数の画素を一単位として、水平方向に交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する立体画像表示方式に基づくものである
ことを特徴とする請求項7に記載の画像データ処理プログラム。 - 左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して解像度の変更を行う際に、画像を拡大又は縮小して表示するために、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更する
ことを特徴とする請求項7に記載の画像データ処理プログラム。 - 補間する画素データを、左眼用画像データと右眼用画像データのうち上記補間する画素データと同じ側の眼用の画素データであって、画素データを補間する位置の周辺に位置する複数の画素の画素データを平均又は加重平均して算出する
ことを特徴とする請求項7に記載の画像データ処理プログラム。 - 補間する画素データを、左眼用画像データと右眼用画像データのうち上記補間する画素データと同じ側の眼用の画素データであって、画素データを補間する位置の周辺に位置する複数の画素の画素データを平均又は加重平均して算出する
ことを特徴とする請求項10に記載の画像データ処理プログラム。 - 異なる立体画像表示方式から立体画像データを変換し、該変換された立体画像データを表示する立体画像表示装置であって、
立体画像を表示する表示手段と、
変換元の立体画像データを読み出して記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された変換元の立体画像データの立体画像表示方式を判別する表示方式判別手段と、
上記記憶手段に記憶された変換元の立体画像データから左眼用画像データ及び右眼用画像データを別々に抽出するデータ分離手段と、
上記抽出された左眼用画像データ及び右眼用画像データがそれぞれ、変換先の立体画像表示方式に適合するように、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更する解像度変更手段とを有し、
上記解像度変更手段によって解像度が変更された左眼用画像データと右眼用画像データを用いて表示手段に立体画像を表示する
ことを特徴とする立体画像表示装置。 - 上記変換後の立体画像データが、表示画面の水平方向に並んだ多数の画素を一単位として、垂直方向に交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する立体画像表示方式に基づくものである
ことを特徴とする請求項13に記載の立体画像表示装置。 - 上記変換後の立体画像データが、表示画面の垂直方向に並んだ多数の画素を一単位として、水平方向に交互に左眼用画像及び右眼用画像を表示する立体画像表示方式に基づくものである
ことを特徴とする請求項13に記載の立体画像表示装置。 - 左眼用画像データ及び右眼用画像データに対して解像度の変更を行う際に、画像を拡大又は縮小して表示するために、画素データの補間又は画素データの間引きによって垂直解像度及び/又は水平解像度を変更する
ことを特徴とする請求項13に記載の立体画像表示装置。 - 補間する画素データを、左眼用画像データと右眼用画像データのうち上記補間する画素データと同じ側の眼用の画素データであって、画素データを補間する位置の周辺に位置する複数の画素の画素データを平均又は加重平均して算出する
ことを特徴とする請求項13に記載の立体画像表示装置。 - 補間する画素データを、左眼用画像データと右眼用画像データのうち上記補間する画素データと同じ側の眼用の画素データであって、画素データを補間する位置の周辺に位置する複数の画素の画素データを平均又は加重平均して算出する
ことを特徴とする請求項16に記載の立体画像表示装置。
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