JP2004104188A - 軟判定復号装置及び軟判定復号方法 - Google Patents

軟判定復号装置及び軟判定復号方法 Download PDF

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Susumu Fukuoka
福岡 将
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Abstract

【課題】軟判定値算出の精度を落とすことなく計算量を減少して、高速に軟判定値を算出すること。
【解決手段】信号分離部201は、受信信号よりI成分とQ成分を分離し、I成分を乗算器202へ出力し、Q成分を乗算器203へ出力する。乗算器202は、信号分離部201から入力したI成分の信号と通信路利得とを乗算し、1ビット目の軟判定値を算出する。乗算器203は、信号分離部201から入力したQ成分の信号と通信路利得とを乗算し、2ビット目の軟判定値を算出する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟判定値を算出する軟判定復号装置及び軟判定復号方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動体通信において、音声だけでなく画像や動画などの様々なデータ情報のやり取りが期待されており、今まで以上に高品質かつ大容量のデータ送信に対する必要性が高まることが予想される。その実現に際し近年注目を浴びている誤り訂正符号にターボ符号がある。この符号化方式は従来用いられていた畳み込み符号に比べて、より強い誤り訂正能力を持っていることが知られており、それは軟判定値入力による繰り返し復調によるところが大きく、精度の高い軟判定復調が必要とされている。
【0003】
また、大容量のデータ通信ということでは従来用いられてきたQPSK変調に加え、16QAMや64QAMなどの多値変調の実装が検討されており、多値変調によって変調された信号の軟判定復調において、軟判定値算出速度の高速化が要求されている。
【0004】
ターボ符号を用いる場合、対数尤度比をもって軟判定値とする必要がある(例えば、非特許文献1参照。)。よって、従来の軟判定復調装置は、16QAMの場合には、受信ビットの1ビット毎に、図39のように、送信時にビット符号が0であったと仮定した場合の複数のコンスタレーションマッピング点(黒丸)と受信点3901との距離(破線)を求める計算を8回行う。次に、図40のように、送信時にビット符号が1であったと仮定した場合の複数のコンスタレーションマッピング点(黒丸)と受信点3901との距離(破線)を求める計算を8回行う。そして、ビット符号1であったと仮定した場合の距離の最小値L1とビット符号0であったと仮定した場合の距離の最小値L2との差分を取ることによって、軟判定復調をおこなうものである。
【0005】
したがって、従来の軟判定値Λは、式(1)より求めることができる。
【数1】
Figure 2004104188
【0006】
【非特許文献1】
松本渉・落合秀樹著,「OFDM変調方式の応用」,トリケップス社,2001年10月19日,第4章,p.72−75
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の軟判定復号装置及び軟判定復号方法においては、受信点と複数のコンスタレーションマッピング点との距離を一つ一つ求めその最小値を選択した後、差分を取ることで軟判定値を算出するため、1ビットあたりの軟判定値を求めるのに、ビット符号1と仮定した場合とビット符号0と仮定した場合の計算を、QPSK変調においては各々2回ずつ、16QAM変調においては8回ずつ、64QAMであるなら32回ずつ行い、さらにその計算の結果を用いて最小値選出のための比較が必要であり、その結果、計算量が多大となり処理遅延を招くという問題がある。
【0008】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、軟判定値算出の精度を落とすことなく計算量を減少して、高速に軟判定値を算出することができる軟判定復号装置及び軟判定復号方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の軟判定復号装置は、I−Q平面上の受信点が前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第1の確率密度と、前記第1の確率密度における符号と異なる符号であって前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第2の確率密度との差分より軟判定値を算出する軟判定値算出手段を具備する構成を採る。
【0010】
この構成によれば、第1の確率密度と第2の確率密度の差分をとるだけで軟判定値を算出できるので、軟判定値の演算の高速化を図ることができる。
【0011】
本発明の軟判定復号装置における前記軟判定値算出手段は、QPSK復調された受信信号より軟判定値を算出する構成を採る。
【0012】
この構成によれば、QPSK変調方式において軟判定値を高速に求めることができる。
【0013】
本発明の軟判定復号装置における前記軟判定値算出手段は、I成分の絶対値と通信利得を乗算して各シンボルの1ビット目の軟判定値を算出するとともに、Q成分の絶対値と通信利得を乗算して各シンボルの2ビット目の軟判定値を算出する構成を採る。
【0014】
この構成によれば、I成分若しくはQ成分と通信路利得との少ない変数を用いて軟判定値を求めることができるため、軟判定値の演算の高速化を図ることができる。
【0015】
本発明の軟判定復号装置は、前記受信点のI成分及びQ成分が、隣り合うコンスタレーションマッピング点間の中点のI座標値及びQ座標値を境界としてI軸若しくはQ軸を複数に分割した領域のいずれに存在するかの判定をする判定手段を有し、前記軟判定値算出手段は、前記領域毎に軟判定値を算出する前記領域毎の複数からなり、前記判定手段により判定した前記領域の軟判定値算出手段を用いて軟判定値を算出する構成を採る。
【0016】
また、本発明の軟判定復号装置は、前記受信点のI成分及びQ成分が、受信点が隣り合うコンスタレーションマッピング点の一方の符号である第3の確率密度と他方の符号である第4の確率密度とが同じ確率密度であるI座標値及びQ座標値を境界としてI軸若しくはQ軸を複数に分割した領域のいずれに存在するかの判定をする判定手段を有し、前記軟判定値算出手段は、前記領域毎に軟判定値を算出する前記領域毎の複数からなり、前記判定手段により判定した前記領域の軟判定値算出手段を用いて軟判定値を算出する構成を採る。
【0017】
これらの構成によれば、判定手段により受信点が存在する領域を判定し、領域毎に異なる演算式により軟判定値を算出する軟判定値算出手段を用いて領域毎に軟判定値を算出するので、演算式の選択が容易であり、軟判定値の算出の高速化を図ることができる。
【0018】
本発明の軟判定復号装置における前記判定手段は、コンスタレーションマッピング点の符号がI軸若しくはQ軸に対して対称である場合は、I軸若しくはQ軸に対して対称である前記領域を同一の領域として判定する構成を採る。
【0019】
この構成によれば、コンスタレーションマッピング点がI軸若しくはQ軸に対して対称である時は、領域を削減して受信点が存在する領域を判定するので、演算式の選択肢を減少することができて、軟判定値の演算の高速化を図ることができる。
【0020】
本発明の軟判定復号装置における前記軟判定値算出手段は、16QAM復調された受信信号より各シンボルの1ビット目から4ビット目の軟判定値を算出する構成を採る。
【0021】
この構成によれば、16QAM変調方式において軟判定値を高速に求めることができる。
【0022】
本発明の軟判定復号装置における前記軟判定値算出手段は、64QAM復調された受信信号より軟判定値を算出する場合に、Q軸からの距離より各シンボルの第5ビット目の軟判定値を算出するとともにI軸からの距離より各シンボルの第6ビット目の軟判定値を算出する構成を採る。
【0023】
この構成によれば、5ビット目及び6ビット目の軟判定値の演算においては、I軸若しくはQ軸から受信点までの距離より軟判定値を求めるため、軟判定値の演算の高速化を図ることができる。
【0024】
本発明の軟判定復号装置における前記軟判定値算出手段は、16QAM復調された受信信号を用いて、(2a−sign(a)×R×α)(aは受信点のI成分、Rは隣り合う受信点間の距離、αは通信路利得)若しくはa×αより各シンボルの1ビット目の軟判定値を算出し、(2a−sign(a)×R×α)(aは受信点のQ成分)若しくはa×αより各シンボルの2ビット目の軟判定値を算出し、(R×α−|a|)×α(|a|は受信点のI成分の絶対値)より各シンボルの3ビット目の軟判定値を算出し、(R×α−|a|)×α(|a|は受信点のQ成分の絶対値)より各シンボルの4ビット目の軟判定値を算出する構成を採る。
【0025】
また、本発明の軟判定復号装置における前記軟判定値算出手段は、64QAM復調された受信信号を用いて、(C1×a−C2×sign(a)×R×α)×C3×α(C1、C2、C3は定数、aは受信点のI成分、Rは隣り合う受信点間の距離、αは通信路利得)若しくはa×αより各シンボルの1ビット目の軟判定値を算出し、(C1×a−C2×sign(a)×R×α)×C3×α(aは受信点のQ成分)若しくはa×αより各シンボルの2ビット目の軟判定値を算出し、(C4×R×α−C5×|a|)×α(C4、C5は定数、|a|は受信点のI成分の絶対値)より各シンボルの3ビット目の軟判定値を算出し、(C4×R×α−C5×|a|)×α(|a|は受信点のQ成分の絶対値)より各シンボルの4ビット目の軟判定値を算出し、(R×α−||a|−2R×α|)×α(||a|−2R×α|は|a|−2R×αの絶対値)より各シンボルの5ビット目の軟判定値を算出し、(R×α−||a|−2R×α|)×α(||a|−2R×α|は|a|−2R×αの絶対値)より各シンボルの6ビット目の軟判定値を算出する構成を採る。
【0026】
これらの構成によれば、変調方式に応じて各ビットにおける軟判定値を簡単な変数を用いて求めることができる。
【0027】
本発明の軟判定復号装置は、上記の軟判定復号装置を各々具備し、前記軟判定復号装置を復調方式に応じて切り替えて軟判定値を算出する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、変調方式に応じた適切な軟判定値算出手段を選択して軟判定値を算出するので、効率良く高速に軟判定値を算出することができる。
【0029】
本発明の基地局装置は、上記のいずれかに記載の軟判定復号装置を具備する構成を採る。また、本発明の通信端末装置は、上記のいずれかに記載の軟判定復号装置を具備する構成を採る。
【0030】
これらの構成によれば、受信した受信信号より高速に軟判定値を算出することができ、受信信号の処理を高速に行うことができる。
【0031】
本発明の軟判定復号方法は、I−Q平面上の受信点が前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第1の確率密度と、前記第1の確率密度における符号と異なる符号であって前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第2の確率密度との差分より軟判定値を算出するようにした。
【0032】
この方法によれば、第1の確率密度と第2の確率密度の差分をとるだけで軟判定値を算出できるので、軟判定値の演算の高速化を図ることができる。
【0033】
本発明の軟判定復号方法は、上記の軟判定復号装置を復調方式に応じて切り替えて軟判定値を算出するようにした。
【0034】
この方法によれば、変調方式に応じた適切な軟判定値算出手段を選択して軟判定値を算出するので、効率良く高速に軟判定値を算出することができる。
【0035】
本発明のプログラムは、コンピュータにI−Q平面上の受信点が前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第1の確率密度と、前記第1の確率密度における符号と異なる符号であって前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第2の確率密度との差分より軟判定値を算出させる構成を採る。
【0036】
この構成によれば、第1の確率密度と第2の確率密度の差分をとるだけで軟判定値を算出できるので、軟判定値の演算の高速化を図ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、符号0で送信して受信点が符号0として観測される確率と符号1で送信して受信点が符号1として観測される確率を求め、受信点に最も近い符号0の確率密度分布と受信点に最も近い符号1の確率密度分布との差分より軟判定値を求めることである。また、受信点に最も近い符号0の確率密度分布と受信点に最も近い符号1の確率密度分布との差分を求める式は、受信点のI成分とQ成分、隣り合うコンスタレーションマッピング点間距離及び通信路利得で表すことができるため、こられの値を用いて軟判定値を求めることである。
【0038】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0039】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る軟判定復号装置を含む無線装置の構成の一部を示す図であり、図2は本実施の形態に係る軟判定復号装置の構成を示す図である。本実施の形態における軟判定復号装置は、各シンボルの2ビットについて軟判定値を求めるQPSK方式の軟判定復号装置である。
【0040】
無線装置は、アンテナ101、無線受信部102、パイロット信号分離部103、受信側パワー算出部104、通信路利得演算部105、軟判定復号部107及び誤り訂正復号部108とから主に構成される。なお、軟判定復号部107は、本実施の形態における軟判定復号装置である。
【0041】
無線受信部102は、アンテナ101にて受信した受信信号を無線周波数から中間周波数に変調してパイロット信号分離部103へ出力する。
【0042】
パイロット信号分離部103は、受信信号を情報信号とパイロット信号に分離し、情報信号は軟判定復号部107へ出力し、パイロット信号は受信側パワー算出部104へ出力する。
【0043】
受信側パワー算出部104は、パイロット信号分離部103から入力したパイロット信号より受信パワーPrxを算出して通信路利得演算部105へ出力する。
【0044】
通信路利得演算部105は、受信側パワー算出部104から入力した受信パワーPrx及び図示しない送信側パワー算出部から入力した送信パワーPtxを用いて通信路利得αを求める。通信路利得αは、式(2)より求めることができる。
【数2】
Figure 2004104188
【0045】
求めた通信路利得αは、軟判定復号部107へ出力される。
【0046】
軟判定復号部107は、パイロット信号分離部103から入力した情報信号と通信路利得演算部105から入力した通信路利得αとを用いて軟判定復号し、軟判定復号により求めた軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。なお、軟判定復号部107の詳細については後述する。
【0047】
誤り訂正復号部108は、軟判定復号部107から入力した軟判定値を用いて誤りがあるか否かを判定し、誤りがある場合にはその誤りを訂正して受信データを得る。誤り訂正復号部108は、繰り返し復号を行うターボ復号器を用いる。なお、誤り訂正復号部108は、ターボ復号器以外の誤り訂正復号器を用いても良い。
【0048】
次に、軟判定復号部107の構成の詳細について、図2を用いて説明する。軟判定復号部107は、信号分離部201及び乗算器202、203とから主に構成される。
【0049】
信号分離部201は、時系列でパイロット信号分離部103より入力した受信信号Aの実部をI成分の信号aとし、虚部をQ成分の信号aとして分離し、分離したI成分の信号を乗算器202へ出力するとともに、分離したQ成分の信号を乗算器203へ出力する。
【0050】
軟判定値算出手段である乗算器202は、信号分離部201から入力したI成分の信号aと通信路利得αとを掛け合わせて、1ビット目の軟判定値aαを算出し、算出した軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。
【0051】
軟判定値算出手段である乗算器203は、信号分離部201から入力したQ成分の信号aと通信路利得αとを掛け合わせて、2ビット目の軟判定値aαを算出し、算出した軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。
【0052】
次に、図3から図6を用いて、通信路利得αとI成分の信号a若しくはQ成分の信号aとの乗算値を用いて軟判定復調できる理由を説明する。図3は、QPSK変調の送信時のコンスタレーションマッピングの一例である。QPSK変調された信号は、送信側では図3のようにマッピングされる。このQPSK変調された信号がフェージング通信路を伝送されて受信機にて受信された場合は、図4に示すように、受信点は送信時のコンスタレーションマッピング点よりも通信路利得αによって増幅される。また、受信機側のアンプなどによってガウス分布をもつ白色ノイズが加算されたものとなり、各受信点の分布は図4に示すように広がりを持つ。
【0053】
ここで、QPSK変調においては、1シンボルは2ビットから構成されるものであり、送信側では複数シンボルを繰り返し送信し、受信側では複数シンボルを繰り返し受信する。1シンボルにおけるビット毎の符号配列は、00、10、01、11の4種類であり、各シンボルにおけるビット毎の符号配列に応じてI−Q平面上にマッピングされる位置が異なる。
【0054】
まず、各シンボルにおける1ビット目の軟判定値を求める方法について、図5を用いて説明する。図5は、上のI−Q平面図と下の確率密度分布とI軸との関係図を対応させて示したものであり、上下の両図面においてI軸の値は同一の値となるように記載している。また、図5における確率密度分布とI軸との関係図は、符号0で送信されて受信点Aが符号0として観測される確率密度P0A及び符号1で送信されて受信点が符号1として観測される確率密度P1Aの分布を示したものである。これらより、各々の確率密度は、式(3)及び式(4)のようになる。
【数3】
Figure 2004104188
【数4】
Figure 2004104188
【0055】
図5において、受信点Aに最も近いコンスタレーションマッピング点は符号0の点であり、第1の確率密度である符号0の確率密度分布W501と符号0とは異なる符号である第2の確率密度である符号1の確率密度分布W502より、受信点Aが観測される確率の比を用いて軟判定値ΛA1を表すことができる。したがって、軟判定値ΛA1は、確率密度分布W501と確率密度分布W502との差分を用いて、式(5)のようになる。
【数5】
Figure 2004104188
【0056】
式(5)から明らかなように軟判定値ΛA1は受信点AのQ成分に関わらず、受信点AのI成分と通信路利得αの関数としてあらわすことができる。また、図5において、受信点Aである場合の確率密度分布W501と確率密度分布W502との差分は、確率密度P0A−確率密度P1Aの値になる。
【0057】
同様に、図6より、各シンボルにおける2ビット目の軟判定値を求めると、軟判定値ΛA2は、式(6)のようになる。
【数6】
Figure 2004104188
【0058】
尚、図6は、左のI−Q平面図と右の確率密度分布とQ軸との関係図を対応させて示したものであり、左右の両図面においてQ軸の値は同一の値となるように記載している。
【0059】
式(5)と式(6)とより、雑音の分散σが変化しないと仮定すれば、軟判定値は信号列において符号0であるか符号1であるかの確率比の高低を表すものであるので、定数である2および分散σについては無視することができ、軟判定値Λは受信信号のI成分またはQ成分と通信路利得αを乗算したものとすればよい。このことから、図2の構成によってQPSK変調された信号の軟判定復調を行うことができる。また、本発明の式(5)の式−(1/2σ)((a−α)−(a+α))は、従来例の軟判定値を算出する式(1)と同様の式となっている。なお、定数σ/2は式(5)及び式(6)において共通であるため、軟判定値を求める際には省略することができる。
【0060】
このように、本実施の形態の軟判定復号装置及び軟判定復号方法によれば、受信点に最も近い符号1の確率密度と符号0の確率密度の差分をとるだけで軟判定値を算出できるので、軟判定値算出の精度を落とすことなく計算量を減少して、高速に軟判定値を算出することができ、軟判定値算出の際の処理遅延を短縮することができる。また、受信点に最も近い符号1の確率密度と符号0の確率密度の差分を求める式から定数を除くことにより、受信信号のI成分またはQ成分と通信路利得αの乗算によって軟判定値を求めることができるので、さらに高速に軟判定値を算出することができる。
【0061】
なお、本実施の形態においては、雑音の分散σが一定であることとしたが、雑音の分散σが受信信号によって変化する場合であっても、雑音の分散σを変数として式(5)及び式(6)に適用しても良い。また、QPSK方式以外のBPSK方式等を用いて復調した受信信号より軟判定値を求めても良い。
【0062】
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る軟判定復号装置の構成を示す図である。本実施の形態における軟判定復号装置は、4ビットについての軟判定値を求める16QAMの軟判定復号装置である。なお、図2と同一構成である部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0063】
軟判定復号装置である軟判定復号部700は、信号分離部201、記憶部701、乗算器702、判定制御部703、1ビット目計算部704、2ビット目計算部705、3ビット目計算部706及び4ビット目計算部707とから主に構成される。なお、軟判定復号部107は、本実施の形態における軟判定復号装置である。なお、本実施の形態における軟判定復号部700は、図1の軟判定復号部107の代わりに設けられるのものであり、その他の構成は図1と同一構成であるため、その説明は省略する。
【0064】
記憶部701は、変調方式毎に異なる値のコンスタレーションマッピング点間距離をあらかじめ記憶している。コンスタレーションマッピング点間距離は、送信側と受信側の両方において、変調方式毎に同一の値を記憶している。そして、記憶部701は、現在の通信に用いている変調方式に応じたコンスタレーションマッピング点間距離を、乗算器702、1ビット目計算部704、2ビット目計算部705、3ビット目計算部706及び4ビット目計算部707へ出力する。
【0065】
乗算器702は、記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離と通信路利得演算部105より入力した通信路利得とを乗算して判定制御部703へ出力する。
【0066】
判定手段である判定制御部703は、信号分離部201から入力したI成分の受信信号若しくはQ成分の受信信号が乗算器702から入力したコンスタレーションマッピング点間距離と通信路利得との乗算値よりも大きいか否かを判定して、この判定結果に応じて受信点が後述するI軸若しくはQ軸のいずれの領域に含まれるかを判定する。そして、領域判定の結果に基づく制御信号を1ビット目計算部704、2ビット目計算部705へ出力する。
【0067】
軟判定値算出手段である1ビット目計算部704及び2ビット目計算部705は、判定制御部703の制御に基づいて、信号分離部201から入力した受信信号及び通信路利得演算部105より入力した通信路利得とを用いて軟判定値を求め、求めた軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。
【0068】
軟判定値算出手段である3ビット目計算部706及び4ビット目計算部707は、信号分離部201から入力した受信信号及び通信路利得演算部105より入力した通信路利得とを用いて軟判定値を求め、求めた軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。
【0069】
次に、1ビット目計算部704の構成の詳細について、図8を用いて説明する。1ビット目計算部704は、スイッチ801、スイッチ804、乗算器805、サイン関数部806、乗算器807、乗算器808、乗算器809、加算器810及び乗算器811とから主に構成される。
【0070】
スイッチ801は、判定制御部703の制御信号により、伝送路802と伝送路803とを選択して接続する。伝送路802及び伝送路803を選択する方法については後述する。
【0071】
乗算器805は、受信信号と定数2とを乗算して加算器810へ出力する。
【0072】
サイン関数部806は、受信信号をサイン関数として乗算器807へ出力する。
【0073】
乗算器807は、サイン関数部806から入力した受信信号と記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離とを乗算して乗算器808へ出力する。
【0074】
乗算器808は、乗算器807から入力した受信信号と通信路利得演算部105より入力した通信路利得とを乗算して乗算器809へ出力する。
【0075】
乗算器809は、乗算器808から入力した受信信号と定数−1とを乗算して加算器810へ出力する。
【0076】
加算器810は、乗算器809から入力した受信信号と乗算器805から入力した受信信号とを加算して、スイッチ部804を介して乗算器811へ出力する。
【0077】
スイッチ804は、判定制御部703から入力した制御信号に基づいて、伝送路802及び伝送路803のいずれか一方を選択して接続する。なお、スイッチ801とスイッチ804は、判定制御部703によって互いに同じ伝送路と接続するように制御される。
【0078】
乗算器811は、加算器810からスイッチ804を介して入力した受信信号と通信路利得演算部105より入力した通信路利得とを乗算して誤り訂正復号部108へ出力する。なお、2ビット目計算部705の構成は、1ビット目計算部704の構成と同一であるため説明は省略する。
【0079】
次に、3ビット目計算部706の構成の詳細について、図9を用いて説明する。3ビット目計算部706は、絶対値演算部901、乗算器902、乗算器903、加算器904及び乗算器905とから主に構成される。絶対値演算部901は、I成分の受信信号若しくはQ成分の受信信号の絶対値を演算して乗算器902へ出力する。
【0080】
乗算器902は、絶対値演算部901から入力した受信信号の絶対値に定数−1を乗算して加算器904へ出力する。
【0081】
乗算器903は、通信路利得演算部105より入力した通信路利得と記憶部701より入力したコンスタレーションマッピング点間距離とを乗算して加算器904へ出力する。
【0082】
加算器904は、乗算器902から入力する定数−1を乗算された受信信号と乗算器903から入力したコンスタレーションマッピング点間距離を乗算された通信路利得とを乗算して乗算器905へ出力する。
【0083】
乗算器905は、加算器904から入力した受信信号と通信路利得演算部105より入力した通信路利得とを乗算して誤り訂正復号部108へ出力する。なお、4ビット目計算部707の構成は、3ビット目計算部706の構成と同一であるため説明は省略する。
【0084】
次に、上記構成を有する軟判定復号装置700の動作について、図10のフロー図を用いて説明する。軟判定復号装置700に入力した受信信号は、信号分離部201において、I成分の受信信号とQ成分の受信信号とに分離される(ステップ(以下「ST」と記載する)1001)。次に、I成分とQ成分に分離された受信信号より、1ビット目の軟判定値を1ビット目計算部704において求める。判定制御部703において、I成分の受信信号の絶対値|a|が信号間距離と通信路利得との積(R×α)よりも大きいか否かを判定する(ST1002)。|a|>R×αの場合、判定制御部703は1ビット目計算部704のスイッチ801及びスイッチ804を切り替えて、受信信号が伝送路802を通るようにする。受信信号aは信号分離部201から伝送路802を通って乗算器811へ入力される。そして、乗算器811に入力された受信信号は、乗算器811において通信路利得αと乗算される。これにより、軟判定値∧は、式(7)のようになる(ST1003)。
【数7】
Figure 2004104188
【0085】
一方、ST1002において、|a|≦R×αの場合、判定制御部703は受信信号が伝送路803を通るようにスイッチ801及びスイッチ804を切り替える。これにより、サイン関数部806において、受信信号aよりsign(a)を求め、乗算器807においてコンスタレーションマッピング点間距離Rを乗算して(sign(a)×R)を求め、乗算器808において通信路利得αを乗算して(sign(a)×R×α)を求め、乗算器809において−1を乗算して(−sign(a)×R×α)を求める。また、乗算器805において、受信信号に2を乗算して2aを求める。そして、加算器810において、乗算器809から入力した(−sign(a)×R×α)と乗算器805から入力した2aを加算して、(2a−sign(a)×R×α)を求め、乗算器811において、通信路利得αを乗算して軟判定値∧は、式(8)のようになる(ST1004)。
【数8】
Figure 2004104188
【0086】
次に、2ビット目の軟判定値を2ビット目計算部705において求める。判定制御部703において、Q成分の受信信号の絶対値|a|が信号間距離と通信路利得との積(R×α)よりも大きいか否かを判定する(ST1005)。|a|>R×αの場合、1ビット目と同一の方法により軟判定値∧は、式(9)のようになる(ST1006)。
【数9】
Figure 2004104188
【0087】
一方、ST1005において、|a|≦R×αの場合、1ビット目と同一の方法により軟判定値∧は、式(10)のようになる(ST1007)。
【数10】
Figure 2004104188
【0088】
次に、3ビット目の軟判定値を3ビット目計算部706において求める。受信信号を絶対値演算部901において絶対値化して|a|を求め、乗算器902において−1を乗算されて−|a|を求める。また、乗算器903において、通信路利得αにコンスタレーションマッピング点間の距離Rを乗算して(R×α)を求める。そして、加算器904において、乗算器から入力する−|a|と乗算器903から入力する(R×α)を加算して(R×α−|a|)を求め、乗算器905において通信路利得αを乗算する。これにより、軟判定値∧は、式(11)のようになる(ST1008)。
【数11】
Figure 2004104188
【0089】
次に、4ビット目の軟判定値を4ビット目計算部707において求める。3ビット目と同一方法により軟判定値∧は、式(12)のようになる(ST1009)。
【数12】
Figure 2004104188
【0090】
そして、求めた各ビットにおける軟判定値を出力する(ST1010)。
【0091】
次に、図11から図20を用いて、式(7)から式(12)を用いて16QAM軟判定復調できる理由を説明する。図11は、送信側のコンスタレーションマッピングの一例である。16QAMの信号がフェージング通信路を伝送し受信された場合、図12に示すように、受信点は送信時のコンスタレーションマッピング点よりも通信路利得αによって増幅されて広がりを持つ。したがって、送信側においてコンスタレーションマッピング点間距離をRとして送信した場合は、受信側においては信号点間距離がRαとなる。また、受信機側のアンプなどによってガウス分布をもつ白色ノイズが加算されたものとなる。なお、コンスタレーションマッピング点間距離Rとは、図11に示すように、送信側におけるI−Q平面のI軸若しくはQ軸と平行に配列される隣り合う信号点間の距離である。
【0092】
ここで、16QAM変調においては、1シンボルは4ビットから構成されるものであり、送信側では複数シンボルを繰り返し送信し、受信側では複数シンボルを繰り返し受信する。1シンボルにおけるビット毎の符号配列は、図11に示すように16種類であり、各シンボルにおけるビット毎の符号配列に応じてI−Q平面上にマッピングされる位置が異なる。
【0093】
最初に、1ビット目の軟判定値を求める方法について、図13から図17を用いて説明する。送信側において、1ビット目のコンスタレーションマッピングは図13のようになる。上記実施の形態1の式(4)より、符号0で送信されて受信点が符号0として観測される確率と、符号1で送信されて受信点が符号1として観測される確率より求めた軟判定値は、I成分のみで軟判定値をあらわすことができるため、確率密度分布は図14のように置き換えることができる。なお、図14は、上のI−Q平面図と下の確率密度分布とI軸との関係図を対応させて示したものであり、上下の両図面においてI軸の値は同一の値となるように記載している。これは、図19においても同様である。
【0094】
軟判定値の導出の際に、図14に示すように、符号0及び符号1の確率密度分布は2つずつ存在し、受信点にもっとも近い符号1と符号0の確率密度分布同士を用いることによって、従来と同様に近似的に軟判定値を求めることができる。図10のフロー図のST1002における条件分岐は、このために設けてある。また、隣り合うコンスタレーションマッピング点間の中点であって、かつ隣り合う確率密度分布W1401、W1402、W1403、W1404が互いに交わる点におけるI座標毎を境界線として、I座標を領域1から領域3に分割する。各確率密度分布W1401、W1402、W1403、W1404が互いに交わる点は、交わっている2つの確率密度分布における確率密度(第3の確率密度と第4の確率密度)が同じである。領域1と領域2の境界線のI座標は−Rαであり、領域2と領域3の境界線のI座標はRαである。また、領域1は確率密度分布W1401のピークを含むものであり、領域2は確率密度分布W1402、W1403のピークを含むものであり、領域3は確率密度分布W1404のピークを含むものである。
【0095】
受信点が、図14の受信点Dのように受信されたときは、判定制御部703によって受信点は領域1に含まれると判定される。この時に、受信点Dに最も近いコンスタレーションマッピング点の符号は1である。また、領域1のコンスタレーションマッピング点の符号と異なる符号であって、かつ受信点Dに最も近いコンスタレーションマッピング点は、領域2の符号0のコンスタレーションマッピング点である。したがって、図15に示すように、第1の確率密度及び第3の確率密度を求めるための確率密度分布W1401と第2の確率密度及び第4の確率密度を求めるための確率密度分布W1403とを選択し、確率密度分布W1401と確率密度分布W1403との差分より、軟判定値を求めることができる。これより、軟判定値Λは、式(13)のようになる。
【数13】
Figure 2004104188
【0096】
また、図14の受信点Eのように受信されたときは、受信点Dの時と同様に、図16に示すように、確率密度分布W1402と確率密度分布W1403の差分より軟判定値Λを求めることができる。これより、軟判定値Λは、式(14)のようになる。
【数14】
Figure 2004104188
【0097】
この時の確率密度分布W1402と確率密度分布W1403の差分は、図14に示すように、確率密度P0E−確率密度P1Eの値となる。なお、これは受信点D及び後述する受信点Fの場合も同様である。
【0098】
また、図14の受信点Fのように受信されたときは、受信点Dの時と同様に、図17に示すように、確率密度分布W1402と確率密度分布W1404の差分より軟判定値Λを求めることができる。これより、軟判定値Λは、式(15)のようになる。
【数15】
Figure 2004104188
【0099】
次に、2ビット目の軟判定値について、図18を用いて説明する。図18は、左のI−Q平面図と右の確率密度分布とQ軸との関係図を対応させて示したものであり、左右の両図面においてQ軸の値は同一の値となるように記載している。これは、図20においても同様である。受信点の確率密度分布は図18のようになり、上記1ビット目の導出時とI軸とQ軸の値を入れ替えただけなので、1ビット目と同様に軟判定値を求めることができる。なお、Q座標の−RαとRαを境界線として領域4、領域5及び領域6に分割する。図18の受信点Gのように受信されたときの軟判定値Λは、式(16)のようになる。
【数16】
Figure 2004104188
【0100】
また、図18の受信点Hのように受信されたときの軟判定値Λは、式(17)のようになる。
【数17】
Figure 2004104188
【0101】
また、図18の受信点Kのように受信されたときの軟判定値Λは、式(18)のようになる。
【数18】
Figure 2004104188
【0102】
次に、3ビット目の軟判定値について説明する。受信点の確率密度分布は図19のようになり、この場合、コンスタレーションマッピング点の符号及び確率密度分布がQ軸に対して対称になっている。これにより、I成分がRαより大きい場合と−Rαより小さい場合は、Rαの絶対値をとれば両方とも同じ領域7と考えることができ、1ビット目及び2ビット目のような条件分岐をせずに、Q軸から受信点Lまでの距離|l|にて軟判定値を求めることができる。これにより、軟判定値を求める際は、実質的に領域7と領域8の2つの領域を判定するだけで良い。したがって、軟判定値Λを求める式は、式(19)のようになる。
【数19】
Figure 2004104188
【0103】
なお、受信点Lにおける確率密度の差分は、図19に示すように、確率密度P1L−確率密度P0Lの値である。これは受信点が他の領域に含まれる場合も同様である。
【0104】
次に、4ビット目の軟判定値について説明する。受信点の確率密度分布は図20のようになり、3ビット目とI軸とQ軸を入れ替えただけなので、条件分岐をせずにI軸から受信点Mまでの距離|m|にて軟判定値を求めることができる。したがって、軟判定値Λを求める式は、式(20)のようになる。
【数20】
Figure 2004104188
【0105】
上記式(13)から式(20)において、雑音の分散σが変化しないと仮定すれば、軟判定値は信号列において符号0であるか符号1であるかの確率比の高低を表すものであるので、定数である信号間距離R、分散σについては無視することができ、受信点Aの軟判定値は式(7)から式(12)として導出できる。ただし、1ビット目及び2ビット目の領域判定選別は、式(8)及び式(10)のようにサイン関数を用いることによって、3領域判別を2領域判別に削減している。
【0106】
このように、本実施の形態の軟判定復号装置及び軟判定復号方法によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、I成分及びQ成分それぞれ、いずれの領域に受信されたかの領域判定の後、受信信号のI成分とQ成分と16QAMの信号間距離と通信路利得の乗算または減算などの単純な計算を行うことで軟判定値を得ることができため、軟判定値算出の精度を落とすことなく計算量を減少して、高速に軟判定値を算出することができ、軟判定値算出の際の処理遅延を短縮することができる。また、コンスタレーションマッピング点の符号0と符号1が、I軸若しくはQ軸に対して対称である場合は、3つの領域を2つの領域と考えてI軸若しくはQ軸からの距離により軟判定値を求めるので、軟判定値を求める演算が高速化でき、これにより復調処理も高速化することができる。
【0107】
なお、本実施の形態においては、信号間距離Rは一定であることとしたが、2種類以上の信号間距離Rを持っている場合についても適用可能である。この場合には、信号間距離Rを変数として用いてもよい。また、雑音の分散σが受信信号によって変化する場合にも適用可能であり、この場合には、雑音の分散σを変数として用いてもよい。また、16QAM変調及び復調方式以外の変調及び復調方式に用いても良い。
【0108】
(実施の形態3)
図21は、本発明の実施の形態3に係る軟判定復号装置の構成を示す図である。本実施の形態における軟判定復号装置は、各シンボルが6ビットである64QAMの軟判定復号装置である。なお、図2と同一構成である部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0109】
軟判定復号装置である軟判定復号部2100は、信号分離部201、記憶部701、定数C1設定部2101、定数C2設定部2102、定数C3設定部2103、定数C4設定部2104、1ビット目計算部2105、2ビット目計算部2106、3ビット目計算部2107、4ビット目計算部2108、5ビット目計算部2109及び6ビット目計算部2110とから主に構成される。なお、本実施の形態における軟判定復号部2100は、図1の軟判定復号部107の代わりに設けられるものであり、その他の構成は図1と同一構成であるので、その説明は省略する。
【0110】
記憶部701は、変調方式毎に異なる値のコンスタレーションマッピング点間距離をあらかじめ記憶している。コンスタレーションマッピング点間距離は、送信側と受信側の両方において、変調方式毎に同一の値を記憶している。そして、記憶部701は、現在の通信に用いている変調方式に応じたコンスタレーションマッピング点間距離を、定数C1設定部2101、定数C2設定部2102、定数C3設定部2103、定数C4設定部2104、1ビット目計算部2105、2ビット目計算部2106、3ビット目計算部2107、4ビット目計算部2108、5ビット目計算部2109及び6ビット目計算部2110へ出力する。
【0111】
判定手段としての定数C1設定部2101は、信号分離部201から入力したI成分の受信信号とQ成分の受信信号、記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離及び通信路利得演算部105より入力した通信路利得を用いて定数C1を設定し、設定した定数C1を1ビット目計算部2105及び2ビット目計算部2106へ出力する。定数C1設定部2101は、図22に示すような受信信号のI成分の絶対値|a|及びQ成分の絶対値|a|の範囲に応じた定数C1の値をあらかじめ設定して参照テーブル等に記憶しておき、入力した実際の受信信号の絶対値|a|及び|a|と参照テーブルとを比較して所定値の定数C1を出力する。
【0112】
判定手段としての定数C2設定部2102は、信号分離部201から入力したI成分の受信信号とQ成分の受信信号、記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離及び通信路利得演算部105より入力した通信路利得を用いて定数C2を設定し、設定した定数C2を1ビット目計算部2105及び2ビット目計算部2106へ出力する。定数C2設定部2102は、図23に示すような受信信号のI成分の絶対値|a|及びQ成分の絶対値|a|の範囲に応じた定数C2の値をあらかじめ設定して参照テーブル等に記憶しておき、入力した実際の受信信号の絶対値|a|及び|a|と参照テーブルとを比較して所定値の定数C2の値を出力する。
【0113】
判定手段としての定数C3設定部2103は、信号分離部201から入力したI成分の受信信号とQ成分の受信信号、記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離及び通信路利得演算部105より入力した通信路利得を用いて定数C3を設定し、設定した定数C3を3ビット目計算部2107及び4ビット目計算部2108へ出力する。定数C3設定部2103は、図24に示すような受信信号のI成分の絶対値|a|及びQ成分の絶対値|a|の範囲に応じた定数C3の値をあらかじめ設定して参照テーブル等に記憶しておき、入力した実際の受信信号の絶対値|a|及び|a|と参照テーブルとを比較して所定値の定数C3を出力する。
【0114】
判定手段としての定数C4設定部2104は、信号分離部201から入力したI成分の受信信号とQ成分の受信信号、記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離及び通信路利得演算部105より入力した通信路利得を用いて定数C4を設定し、設定した定数C4を3ビット目計算部2107及び4ビット目計算部2108へ出力する。定数C4設定部2104は、図25に示すような受信信号のI成分の絶対値|a|及びQ成分の絶対値|a|の範囲に応じた定数C4の値をあらかじめ設定して参照テーブル等に記憶しておき、入力した実際の受信信号の絶対値|a|及び|a|と参照テーブルとを比較して所定値の定数C4の値を出力する。
【0115】
軟判定値算出手段としての1ビット目計算部2105は、信号分離部201から入力したI成分の受信信号、通信路利得演算部105より入力した通信路利得、記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離、定数C1設定部2101から入力した定数C1及び定数C2設定部2102から入力した定数C2とを用いて1ビット目の軟判定値を求め、求めた軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。
【0116】
軟判定値算出手段としての2ビット目計算部2106は、信号分離部201から入力したQ成分の受信信号、通信路利得演算部105より入力した通信路利得、記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離、定数C1設定部2101から入力した定数C1及び定数C2設定部2102から入力した定数C2とを用いて2ビット目の軟判定値を求め、求めた軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。
【0117】
軟判定値算出手段としての3ビット目計算部2107は、信号分離部201から入力したI成分の受信信号、通信路利得演算部105より入力した通信路利得、記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離、定数C3設定部2103から入力した定数C3及び定数C4設定部2104から入力した定数C4とを用いて3ビット目の軟判定値を求め、求めた軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。
【0118】
軟判定値算出手段としての4ビット目計算部2108は、信号分離部201から入力したQ成分の受信信号、通信路利得演算部105より入力した通信路利得、記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離、定数C3設定部2103から入力した定数C3及び定数C4設定部2104から入力した定数C4とを用いて4ビット目の軟判定値を求め、求めた軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。
【0119】
軟判定値算出手段としての5ビット目計算部2109は、信号分離部201から入力したI成分の受信信号と通信路利得演算部105より入力した通信路利得及び記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離とを用いて5ビット目の軟判定値を求め、求めた軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。
【0120】
軟判定値算出手段としての6ビット目計算部2110は、信号分離部201から入力したQ成分の受信信号と通信路利得演算部105より入力した通信路利得及び記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離とを用いて6ビット目の軟判定値を求め、求めた軟判定値を誤り訂正復号部108へ出力する。
【0121】
次に、1ビット目計算部2105の構成の詳細について、図26を用いて説明する。1ビット目計算部2105は、乗算器2601、サイン関数部2602、乗算器2603、乗算器2604、乗算器2605、加算器2606及び乗算器2607とから主に構成される。
【0122】
乗算器2601は、受信信号と定数C1設定部2101から入力した定数C1とを乗算して加算器2606へ出力する。
【0123】
サイン関数部2602は、信号分離部201より入力した受信信号のサイン関数を求めて乗算器2603へ出力する。
【0124】
乗算器2603は、サイン関数部2602から入力した受信信号と定数C2設定部2102から入力した定数C2とを乗算して乗算器2604へ出力する。
【0125】
乗算器2604は、乗算器2603から入力した受信信号と記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離とを乗算して乗算器2605へ出力する。
【0126】
乗算器2605は、乗算器2604から入力した受信信号と通信路利得演算部105より入力した通信路利得とを乗算して加算器2606へ出力する。
【0127】
加算器2606は、乗算器2601から入力した受信信号と乗算器2605から入力した受信信号とを加算して乗算器2607へ出力する。
【0128】
乗算器2607は、加算器2606から入力した受信信号と通信路利得演算部105より入力した通信路利得とを乗算して誤り訂正復号部108へ出力する。
【0129】
上記構成を有する1ビット目計算部2105において求めた軟判定値は、|a|>3Rαの場合は、式(21)のようになり、
【数21】
Figure 2004104188
【0130】
2Rα≦|a|<3Rαの場合は、式(22)のようになり、
【数22】
Figure 2004104188
【0131】
Rα≦|a|<2Rαの場合は、式(23)のようになり、
【数23】
Figure 2004104188
【0132】
|a|≦Rαの場合は、式(24)のようになる。
【数24】
Figure 2004104188
【0133】
なお、2ビット目計算部2106は、1ビット目計算部2105と同一構成であるため説明は省略する。ただし、2ビット目計算部2106において求めた軟判定値は、|a|>3Rαの場合は、式(25)のようになり、
【数25】
Figure 2004104188
【0134】
2Rα≦|a|<3Rαの場合は、式(26)のようになり、
【数26】
Figure 2004104188
【0135】
Rα≦|a|<2Rαの場合は、式(27)のようになり、
【数27】
Figure 2004104188
【0136】
|a|≦Rαの場合は、式(28)のようになる。
【数28】
Figure 2004104188
【0137】
次に、3ビット目計算部2107の構成の詳細について、図27を用いて説明する。3ビット目計算部2107は、絶対値演算部2701、乗算器2702、乗算器2703、乗算器2704、加算器2705及び乗算器2706とから主に構成される。
【0138】
絶対値演算部2701は、信号分離部201から入力した受信信号の絶対値を求めて乗算器2702へ出力する。
【0139】
乗算器2702は、絶対値演算部2701から入力した受信信号と定数C3設定部2103から入力した定数C3とを乗算して加算器2705へ出力する。
【0140】
乗算器2703は、通信路利得演算部105より入力した通信路利得と定数C4設定部2104から入力した定数C4とを乗算して乗算器2704へ出力する。
【0141】
乗算器2704は、乗算器2703から入力した通信路利得と定数C4との乗算値と記憶部701より入力したコンスタレーションマッピング点間距離とを乗算して加算器2705へ出力する。
【0142】
加算器2705は、乗算器2702から入力した受信信号と乗算器2704から入力した通信路利得と定数C4との乗算値とを加算して乗算器2706へ出力する。
【0143】
乗算器2706は、加算器2705から入力した受信信号と通信路利得演算部105より入力した通信路利得αとを乗算して誤り訂正復号部108へ出力する。
【0144】
上記構成を有する3ビット目計算部2107において求めた軟判定値は、|a|>3Rαの場合は、式(29)のようになり、
【数29】
Figure 2004104188
【0145】
Rα≦|a|<3Rαの場合は、式(30)のようになり、
【数30】
Figure 2004104188
【0146】
|a|<Rαの場合は、式(31)のようになる。
【数31】
Figure 2004104188
【0147】
なお、4ビット目計算部2108は、3ビット目計算部2107と同一構成であるため説明は省略する。ただし、4ビット目計算部2108において求めた軟判定値は、式(32)のようになり、
【数32】
Figure 2004104188
【0148】
Rα≦|a|<3Rαの場合は、式(33)のようになり、
【数33】
Figure 2004104188
【0149】
|a|<Rαの場合は、式(34)のようになる。
【数34】
Figure 2004104188
【0150】
次に、5ビット目計算部2109の構成の詳細について、図28を用いて説明する。5ビット目計算部2109は、絶対値演算部2801、乗算器2802、乗算器2803、加算器2804、絶対値演算部2805、乗算器2806、乗算器2807、加算器2808及び乗算器2809とから主に構成される。
【0151】
絶対値演算部2801は、信号分離部201から入力した受信信号の絶対値を求めて加算器2804へ出力する。
【0152】
乗算器2802は、通信路利得演算部105より入力した通信路利得と記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離とを乗算して乗算器2803へ出力する。
【0153】
乗算器2803は、乗算器2802から入力した通信路利得とコンスタレーションマッピング点間距離Rとの乗算値と定数−2とを乗算して加算器2804へ出力する。
【0154】
加算器2804は、絶対値演算部2801から入力した受信信号と乗算器2803から入力した定数−2と通信路利得αとコンスタレーションマッピング点間距離Rとを各々乗算して絶対値演算部2805へ出力する。
【0155】
絶対値演算部2805は、加算器2804から入力する受信信号の絶対値を求めて乗算器2806へ出力する。
【0156】
乗算器2806は、絶対値演算部2805から入力した受信信号と定数−1とを乗算して加算器2808へ出力する。
【0157】
乗算器2807は、通信路利得演算部105から入力した通信路利得と記憶部701から入力したコンスタレーションマッピング点間距離とを乗算して加算器2808へ出力する。
【0158】
加算器2808は、乗算器2806から入力した受信信号と乗算器2807から入力した通信路利得とコンスタレーションマッピング点間距離との乗算値を乗算して乗算器2809へ出力する。
【0159】
乗算器2809は、加算器2808から入力した受信信号と通信路利得演算部105から入力した通信路利得とを乗算して誤り訂正復号部108へ出力する。
【0160】
上記構成を有する5ビット目計算部2109において求めた軟判定値は、式(35)のようになる。
【数35】
Figure 2004104188
【0161】
なお、6ビット目計算部2110は、5ビット目計算部2109と同一構成であるため説明は省略する。ただし、6ビット目計算部2110において求めた軟判定値は、式(36)のようになる。
【数36】
Figure 2004104188
【0162】
次に、図29から図37を用いて、式(21)から式(36)を用いて64QAM軟判定復調できる理由を説明する。図29は、送信側のコンスタレーションマッピングの一例である。64QAMの信号がフェージング通信路を伝送し受信された場合、図30に示すように、受信点は送信時のコンスタレーションマッピング点よりも通信路利得αによって増幅されて広がりを持つ。また、受信機側のアンプなどによってガウス分布をもつ白色ノイズが加算されたものとなる。
【0163】
ここで、64QAM変調においては、1シンボルは6ビットから構成されるものであり、送信側では複数シンボルを繰り返し送信し、受信側では複数シンボルを繰り返し受信する。1シンボルにおけるビット毎の符号配列は、図29に示す64種類であり、各シンボルにおけるビット毎の符号配列に応じてI−Q平面上にマッピングされる位置が異なる。
【0164】
最初に、1ビット目の軟判定値について説明する。送信側において、1ビット目のコンスタレーションマッピングは図31のようになる。上記実施の形態1より、0符号で送信されて受信点Aが観測される確率P0Aと、1符号で送信されて受信点Aが観測される確率P1Aより求めた軟判定値ΛA1は、式(4)よりI成分のみで軟判定値ΛA1をあらわすことができるため、Q成分の確率密度分布を無視し、I成分のみで軟判定値を導出することが可能である。よって、確率密度分布は図32のように置き換えることができる。
【0165】
図32は、上のI−Q平面図と下の確率密度分布とI軸との関係図を対応させて示したものであり、上下の両図面においてI軸の値は同一の値となるように記載している。これは、図34及び図36においても同様である。
【0166】
軟判定値の導出の際に、図32の0符号及び1符号の確率密度分布は4つずつ存在し、受信点にもっとも近い1符号と符号0の確率密度分布同士を用いることによって、従来と同様に近似的に軟判定値を求めることができる。
【0167】
図32において、隣り合うコンスタレーションマッピング点間の中点であるI座標であって、かつ隣り合う確率密度分布W3201、W3202、W3203、W3204、W3205、W3206、W3207、W3208が互いに交わる点におけるI座標の値を境界線として、領域11から領域17に分割する。隣り合う確率密度分布W3201、W3202、W3203、W3204、W3205、W3206、W3207、W3208が互いに交わる点は、交わっている2つの確率密度分布における確率密度(第3の確率密度と第4の確率密度)が同じになる。領域11と領域12の境界線のI座標は−3Rαであり、領域12と領域13の境界線のI座標は−2Rαであり、領域13と領域14の境界線のI座標は−Rαであり、領域14と領域15の境界線のI座標はαRであり、領域15と領域16の境界線のI座標は2αRであり、領域16と領域17の境界線のI座標は3αRである。また、領域11は確率密度分布W3201のピークを含むものであり、領域12は確率密度分布W3202のピークを含むものであり、領域13は確率密度分布W3203のピークを含むものであり、領域14は確率密度分布W3204のピーク及び確率密度分布W3205のピークを含むものであり、領域15は確率密度分布W3206のピークを含むものであり、領域16は確率密度分布W3207のピークを含むものであり、領域17は確率密度分布W3208のピークを含むものである。
【0168】
受信点が図32の領域11であるときは、図32に示すように、領域11の受信点の確率密度分布は符号1の確率密度分布W3201であるから、領域11の受信点に最も近い符号0の確率分布W3205を用いて軟判定値を求める。したがって、軟判定値Λは、式(37)のようになる。
【数37】
Figure 2004104188
【0169】
また、受信点が領域12にあるときは、図32に示すように、領域12の受信点の確率密度分布は符号1の確率密度分布W3202であるから、領域12の受信点に最も近い符号0の確率分布W3205を用いて軟判定値を求める。したがって、軟判定値Λは、式(38)のようになる。
【数38】
Figure 2004104188
【0170】
また、受信点が図32の領域13であるときは、図32に示すように、領域13の受信点の確率分布は符号1の確率分布W3203であるから、領域13の受信点に最も近い符号0の確率分布W3205を用いて軟判定値を求める。したがって、軟判定値Λは、式(39)のようになる。
【数39】
Figure 2004104188
【0171】
また、受信点が図32の領域14であるときは、図32に示すように、領域14の受信点の確率分布は符号1の確率分布W3204若しくは符号0の確率分布W3205であるから、領域14の受信点に最も近い符号0の確率分布W3205若しくは符号1の確率分布W3204を用いて軟判定値を求める。したがって、軟判定値Λは、式(40)のようになる。
【数40】
Figure 2004104188
【0172】
また、受信点が図32の領域15であるときは、図32に示すように、領域15の受信点の確率分布は符号0の確率分布W3206であるから、領域15の受信点に最も近い符号1の確率分布W3204を用いて軟判定値を求める。したがって、軟判定値Λは、式(41)のようになる。
【数41】
Figure 2004104188
【0173】
また、受信点が図32の領域16であるときは、図32に示すように、領域16の受信点の確率分布は符号0の確率分布W3207であるから、領域16の受信点に最も近い符号1の確率分布W3204を用いて軟判定値を求める。したがって、軟判定値Λは、式(42)のようになる。
【数42】
Figure 2004104188
【0174】
また、受信点が図32の領域17であるときは、図32に示すように、領域17の受信点の確率分布は符号0の確率分布W3208であるから、領域17の受信点に最も近い符号1の確率分布W3204を用いて軟判定値を求める。したがって、軟判定値Λは、式(43)のようになる。
【数43】
Figure 2004104188
【0175】
次に、2ビット目の軟判定値について、図33を用いて説明する。図33は、左のI−Q平面図と右の確率密度分布とQ軸との関係図を対応させて示したものであり、左右の両図面においてQ軸の値は同一の値となるように記載している。これは、図35及び図37においても同様である。受信点の確率分布は図33のようになり、上記1ビット目の導出時とI軸とQ軸の値を入れ替えただけなので、同様にして、受信点が図32の領域18であるときの軟判定値Λは、式(44)のようになる。
【数44】
Figure 2004104188
【0176】
また、受信点が図33の領域19であるときの軟判定値Λは、式(45)のようになる。
【数45】
Figure 2004104188
【0177】
また、受信点が図33の領域20であるときの軟判定値Λは、式(46)のようになる。
【数46】
Figure 2004104188
【0178】
また、受信点が図33の領域21であるときの軟判定値Λは、式(47)のようになる。
【数47】
Figure 2004104188
【0179】
また、受信点が図33の領域22であるときの軟判定値Λは、式(48)のようになる。
【数48】
Figure 2004104188
【0180】
また、受信点が図33の領域23であるときの軟判定値Λは、式(49)のようになる。
【数49】
Figure 2004104188
【0181】
また、受信点が図33の領域24であるときの軟判定値Λは、式(50)のようになる。
【数50】
Figure 2004104188
【0182】
次に、3ビット目の軟判定値について説明する。受信点の確率分布は図34のようになり、この場合、確率分布がQ軸に対して対称になっているため、Q軸から受信点までの距離を用いて軟判定値を求めることができる。なお、Q軸に対して対称な領域は同一の領域と考えることができるため、実質的に受信点が5つの領域のいずれの領域に含まれるかを判定すれば良い。したがって、受信点が図34の領域25で受信されたときの軟判定値Λは、式(51)のようになる。
【数51】
Figure 2004104188
【0183】
また、受信点が図34の領域26であるときの軟判定値Λは、式(52)のようになる。
【数52】
Figure 2004104188
【0184】
また、受信点が図34の領域27であるときの軟判定値Λは、式(53)のようになる。
【数53】
Figure 2004104188
【0185】
次に、4ビット目の軟判定値について説明する。受信点の確率分布は図35のようになり、3ビット目とI軸とQ軸を入れ替えただけなので、同様にしてI軸から受信点までの距離を用いて軟判定値を求めることができる。したがって、受信点が図35の領域28で受信されたときの軟判定値Λは、式(54)のようになる。
【数54】
Figure 2004104188
【0186】
また、受信点が図35の領域29であるときの軟判定値Λは、式(55)のようになる。
【数55】
Figure 2004104188
【0187】
また、受信点が図35の領域30であるときの軟判定値Λは、式(56)のようになる。
【数56】
Figure 2004104188
【0188】
次に、5ビット目の軟判定値について説明する。受信点の確率分布は図36のようになり、この場合受信点の確率分布がQ軸に対して対称となり、また、I軸の正の領域を考えるとI軸の座標2αRを境界にして対称となっており、同じようにI軸の負の領域を考えるとI軸の座標−2αRを境界にして対称となっていることを利用し、領域判別をせずに軟判定値Λを求めることができる。したがって、軟判定値Λは、式(57)のようになる。
【数57】
Figure 2004104188
【0189】
次に、6ビット目の軟判定値について説明する。受信点の確率分布は図37のようになり、5ビット目とI軸とQ軸を入れ替えただけなので、同様にして軟判定値を求めることができる。したがって、軟判定値Λは、式(58)のようになる。
【数58】
Figure 2004104188
【0190】
このように、本実施の形態の軟判定復号装置及び軟判定復号方法によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、I成分及びQ成分が、5領域のいずれに受信されたかを判定して、受信信号のI成分とQ成分とコンスタレーションマッピング点間距離と通信路利得の乗算または減算などの単純な計算を行うことで軟判定値を得ることができる。これによって、軟判定値算出の精度を落とすことなく計算量を減少して、高速に軟判定値を算出することができ、軟判定値算出の際の処理遅延を短縮することができる。また、5ビット目及び6ビット目の軟判定値を求める際は、領域判定をする必要がないので、軟判定値を求める演算速度を高速にすることができる。また、軟判定値を求める際の領域判別をサイン関数を用いることにより7領域から4領域に削減するので、軟判定値を求める演算が高速化でき、これにより復調処理も高速化することができる。
【0191】
なお、本実施の形態においては、信号間距離Rは一定であることとしたが、2種類以上の信号間距離Rを持っている場合についても適用可能である。この場合には、信号間距離Rを変数として用いてもよい。また、雑音の分散σが受信信号によって変化する場合にも適用可能であり、この場合には、雑音の分散σを変数として用いてもよい。
【0192】
(実施の形態4)
図38は、本発明の実施の形態4に係る軟判定復号装置の構成を示す図である。本実施の形態における軟判定復号装置である軟判定復号部3800は、QPSKにおける軟判定復号部107、16QAMにおける軟判定復号部700及び64QAMにおける軟判定復号部2100を各々含むとともに、軟判定復号部107、700、2100をスイッチ部3801で切り替えるものである。なお、軟判定復号部107の構成は上記実施の形態1の軟判定復号部107と同一構成であり、軟判定復号部700の構成は上記実施の形態2の軟判定復号部700と同一構成であり、軟判定復号部2100の構成は上記実施の形態3の軟判定復号部2100と同一構成であるので、その説明は省略する。
【0193】
スイッチ部3801は、図示しない制御部からの制御信号により現在の通信に用いている変復調方法に用いられる軟判定復号部100、軟判定復号部700及び軟判定復号部2100のいずれか1つを選択し、パイロット信号分離部103から入力した受信信号及び通信路利得演算部105から入力した通信路利得を選択した軟判定復号部へ出力する。
【0194】
このように、本実施の形態における軟判定復号装置は、上記実施の形態1から実施の形態3の効果に加えて、変復調方法が変更されても同一の復調装置を用いることができるため、製造コストを低減することができ、かつ受信装置に搭載した際には省スペース化を図ることができる。また、フェージング通信路の状況が悪いときにはQPSKを用いて確実に送信し、状況が良いときには64QAMを用い大量のデータを高速に送信するように、通信環境に応じて変調方式を変えることができるため、効率良く通信を行うことができる。
【0195】
なお、上記実施の形態1から実施の形態4に記載した軟判定復号装置は、受信装置、基地局装置及び通信端末装置に適用することが可能である。また、上記実施の形態1から実施の形態4に記載した軟判定値を算出するための手順をコンピュータプログラムにしてコンピュータにより軟判定値を算出するようにしても良く、またこのコンピュータプログラムをCD−ROM等の記憶媒体に記憶させても良い。
【0196】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、軟判定値算出の精度を落とすことなく計算量を減少して、高速に軟判定値を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る軟判定復号装置を含む無線装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る軟判定復号装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係るQPSK変調のコンスタレーションマッピング点を示す図
【図4】本発明の実施の形態1に係るQPSK変調の受信分布を示す図
【図5】本発明の実施の形態1に係る確率分布とI軸との関係を示す図
【図6】本発明の実施の形態1に係る確率分布とQ軸との関係を示す図
【図7】本発明の実施の形態2に係る軟判定復号装置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態2に係る1ビット目計算部の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態2に係る3ビット目計算部の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態2に係る軟判定復号装置の動作を示すフロー図
【図11】本発明の実施の形態2に係る16QAM変調のコンスタレーションマッピング点を示す図
【図12】本発明の実施の形態2に係るQPSK変調の受信分布を示す図
【図13】本発明の実施の形態2に係る1ビット目のコンスタレーションマッピング点を示す図
【図14】本発明の実施の形態2に係る確率分布とI軸との関係を示す図
【図15】本発明の実施の形態2に係る確率分布とI軸との関係を示す図
【図16】本発明の実施の形態2に係る確率分布とI軸との関係を示す図
【図17】本発明の実施の形態2に係る確率分布とI軸との関係を示す図
【図18】本発明の実施の形態2に係る確率分布とQ軸との関係を示す図
【図19】本発明の実施の形態2に係る確率分布とI軸との関係を示す図
【図20】本発明の実施の形態2に係る確率分布とQ軸との関係を示す図
【図21】本発明の実施の形態3に係る軟判定復号装置の構成を示すブロック図
【図22】本発明の実施の形態3に係る受信点の座標と定数C1との関係を示す図
【図23】本発明の実施の形態3に係る受信点の座標と定数C2との関係を示す図
【図24】本発明の実施の形態3に係る受信点の座標と定数C3との関係を示す図
【図25】本発明の実施の形態3に係る受信点の座標と定数C4との関係を示す図
【図26】本発明の実施の形態3に係る1ビット目計算部の構成を示すブロック図
【図27】本発明の実施の形態3に係る3ビット目計算部の構成を示すブロック図
【図28】本発明の実施の形態3に係る5ビット目計算部の構成を示すブロック図
【図29】本発明の実施の形態3に係る64QAM変調のコンスタレーションマッピング点を示す図
【図30】本発明の実施の形態3に係る64QAM変調の受信分布を示す図
【図31】本発明の実施の形態3に係る64QAM変調の1ビット目のコンスタレーションマッピング点を示す図
【図32】本発明の実施の形態3に係る確率密度分布とI軸との関係を示す図
【図33】本発明の実施の形態3に係る確率密度分布とQ軸との関係を示す図
【図34】本発明の実施の形態3に係る確率密度分布とI軸との関係を示す図
【図35】本発明の実施の形態3に係る確率密度分布とQ軸との関係を示す図
【図36】本発明の実施の形態3に係る確率密度分布とI軸との関係を示す図
【図37】本発明の実施の形態3に係る確率密度分布とQ軸との関係を示す図
【図38】本発明の実施の形態4に係る軟判定復号装置の構成を示すブロック図
【図39】従来の16QAM変調における1ビット目のコンスタレーションマッピング点と受信点との関係を示す図
【図40】従来の16QAM変調における1ビット目のコンスタレーションマッピング点と受信点との関係を示す図
【符号の説明】
107、700、2100、3800 軟判定復号部
201 信号分離部
202 乗算器
203 乗算器
701 計算部
703 判定制御部

Claims (16)

  1. I−Q平面上の受信点が前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第1の確率密度と、前記第1の確率密度における符号と異なる符号であって前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第2の確率密度との差分より軟判定値を算出する軟判定値算出手段を具備することを特徴とする軟判定復号装置。
  2. 前記軟判定値算出手段は、QPSK復調された受信信号より軟判定値を算出することを特徴とする請求項1記載の軟判定復号装置。
  3. 前記軟判定値算出手段は、I成分の絶対値と通信利得を乗算して各シンボルの1ビット目の軟判定値を算出するとともに、Q成分の絶対値と通信利得を乗算して各シンボルの2ビット目の軟判定値を算出することを特徴とする請求項1または請求項2記載の軟判定復号装置。
  4. 前記受信点のI成分及びQ成分が、隣り合うコンスタレーションマッピング点間の中点のI座標値及びQ座標値を境界としてI軸若しくはQ軸を複数に分割した領域のいずれに存在するかの判定をする判定手段を有し、前記軟判定値算出手段は、前記領域毎に軟判定値を算出する前記領域毎の複数からなり、前記判定手段により判定した前記領域の軟判定値算出手段を用いて軟判定値を算出することを特徴とする請求項1または請求項3記載の軟判定復号装置。
  5. 前記受信点のI成分及びQ成分が、受信点が隣り合うコンスタレーションマッピング点の一方の符号である第3の確率密度と他方の符号である第4の確率密度とが同じ確率密度であるI座標値及びQ座標値を境界としてI軸若しくはQ軸を複数に分割した領域のいずれに存在するかの判定をする判定手段を有し、前記軟判定値算出手段は、前記領域毎に軟判定値を算出する前記領域毎の複数からなり、前記判定手段により判定した前記領域の軟判定値算出手段を用いて軟判定値を算出することを特徴とする請求項1または請求項3記載の軟判定復号装置。
  6. 前記判定手段は、コンスタレーションマッピング点の符号がI軸若しくはQ軸に対して対称である場合は、I軸若しくはQ軸に対して対称である前記領域を同一の領域として判定することを特徴とする請求項4または請求項5記載の軟判定復号装置。
  7. 前記軟判定値算出手段は、16QAM復調された受信信号より各シンボルの1ビット目から4ビット目の軟判定値を算出することを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の軟判定復号装置。
  8. 前記軟判定値算出手段は、64QAM復調された受信信号より軟判定値を算出する場合に、Q軸からの距離より各シンボルの第5ビット目の軟判定値を算出するとともにI軸からの距離より各シンボルの第6ビット目の軟判定値を算出することを特徴とする請求項1または請求項3記載の軟判定復号装置。
  9. 前記軟判定値算出手段は、16QAM復調された受信信号を用いて、(2a−sign(a)×R×α)(aは受信点のI成分、Rは隣り合う受信点間の距離、αは通信路利得)若しくはa×αより各シンボルの1ビット目の軟判定値を算出し、(2a−sign(a)×R×α)(aは受信点のQ成分)若しくはa×αより各シンボルの2ビット目の軟判定値を算出し、(R×α−|a|)×α(|a|は受信点のI成分の絶対値)より各シンボルの3ビット目の軟判定値を算出し、(R×α−|a|)×α(|a|は受信点のQ成分の絶対値)より各シンボルの4ビット目の軟判定値を算出することを特徴とする請求項1記載の軟判定復号装置。
  10. 前記軟判定値算出手段は、64QAM復調された受信信号を用いて、(C1×a−C2×sign(a)×R×α)×C3×α(C1、C2、C3は定数、aは受信点のI成分、Rは隣り合う受信点間の距離、αは通信路利得)若しくはa×αより各シンボルの1ビット目の軟判定値を算出し、(C1×a−C2×sign(a)×R×α)×C3×α(aは受信点のQ成分)若しくはa×αより各シンボルの2ビット目の軟判定値を算出し、(C4×R×α−C5×|a|)×α(C4、C5は定数、|a|は受信点のI成分の絶対値)より各シンボルの3ビット目の軟判定値を算出し、(C4×R×α−C5×|a|)×α(|a|は受信点のQ成分の絶対値)より各シンボルの4ビット目の軟判定値を算出し、(R×α−||a|−2R×α|)×α(||a|−2R×α|は|a|−2R×αの絶対値)より各シンボルの5ビット目の軟判定値を算出し、(R×α−||a|−2R×α|)×α(||a|−2R×α|は|a|−2R×αの絶対値)より各シンボルの6ビット目の軟判定値を算出することを特徴とする請求項1記載の軟判定復号装置。
  11. 請求項2、請求項9及び請求項10記載の軟判定復号装置を各々具備し、前記軟判定復号装置を復調方式に応じて切り替えて軟判定値を算出することを特徴とする軟判定復号装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の軟判定復号装置を具備することを特徴とする基地局装置。
  13. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の軟判定復号装置を具備することを特徴とする通信端末装置。
  14. I−Q平面上の受信点が前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第1の確率密度と、前記第1の確率密度における符号と異なる符号であって前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第2の確率密度との差分より軟判定値を算出することを特徴とする軟判定復号方法。
  15. 請求項2、請求項9及び請求項10記載の軟判定復号装置を復調方式に応じて切り替えて軟判定値を算出することを特徴とする軟判定復号方法。
  16. コンピュータにI−Q平面上の受信点が前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第1の確率密度と、前記第1の確率密度における符号と異なる符号であって前記受信点に最も近いコンスタレーションマッピング点の符号と同一である第2の確率密度との差分より軟判定値を算出させるためのプログラム。
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