JP2004103075A - 情報記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置 - Google Patents
情報記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】テキスト情報を含ませて一旦記録したディスクに対して次回に追記を行う際に、再度に亘ってテキスト情報を取得したり手入力をすること無く、追記時の新たなテキスト情報のみを記録することによって使い勝手を向上させる。アンファイナライズ状態でディスクを記録機器から取り出した場合に再生機器を用いてテキスト情報を再現させる。
【解決手段】表示器1とキー操作部2とリモコン受信部3が接続されたシステム制御部4が設けられ記録再生装置の全体動作を複合的に制御する。システム制御部4は、CPU5とROM6とRAM7で構成されるマイコンである。システム制御部4に接続された再生記録部8は、装着される再生記録媒体9に対して再生記録動作を適正に制御する再生記録動作駆動部10を有する。ネットワーク接続部11は、インターネット回線を介してデータベースに接続し所望の情報を取得する。記録装置部12はテキスト情報の一時的な格納を行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】表示器1とキー操作部2とリモコン受信部3が接続されたシステム制御部4が設けられ記録再生装置の全体動作を複合的に制御する。システム制御部4は、CPU5とROM6とRAM7で構成されるマイコンである。システム制御部4に接続された再生記録部8は、装着される再生記録媒体9に対して再生記録動作を適正に制御する再生記録動作駆動部10を有する。ネットワーク接続部11は、インターネット回線を介してデータベースに接続し所望の情報を取得する。記録装置部12はテキスト情報の一時的な格納を行なう。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、追記型または書換可能型の情報記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CD−R、DVD−R等々の追記型情報記録媒体に、音声及び/または映像情報でなるプログラムデータを記録したり、CD−RW、DVD−RW、DVD−RAM等々の書換可能型情報記録媒体にプログラムデータの記録を行うことが広く行われていて、パソコン機器や各種AV機器を用いて記録を行い、これと共に、当該記録済みの情報記録媒体を再生することが広く行われている。
【0003】
このような情報記録媒体の一態様であるCDDA(コンパクト・ディスク・デジタル・オーディオ)は、当該ディスク規格のフォーマットを用いてテキスト情報を含ませて記録することができ、他の態様の追記型ディスク並びに書換可能型ディスクにおいても、テキスト情報を含ませた記録を行うことができる。
【0004】
しかし、追記型情報記録媒体並びに書換可能型情報記録媒体においては、通常に市販されているCDDAフォーマットのディスクへの記録領域が、図8に符号iのように概念的に示すように音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラック、例えばトラック1〜5が記録されるプログラムデータ記録領域(コンテンツ)と、その上位に位置するリードインデータ記録領域(LIA)と、プログラムデータ記録領域の下位に位置するリードアウトデータ記録領域(LOA)が形成され、テキスト情報が主としてLIAに記録されている。
【0005】
これらの複数領域をディスクの内周側から外周側の物理位置に対応させると図9に符号iで概念的に示すように表わされ、LIAの上位に、レーザ光の出力を適正に制御するためのパワーマネジメント領域(PCA)と、当該PCAによる光出力制御のために用いられるパワーメモリエリア(PMA)が位置されている。
【0006】
また、LIA及びLOAが含まれていない状態(アンファイナライズ状態)でデータメディアを記録(録音)機器から持ち出すことができ、前述のテキスト情報は図10に示すようなアンファイナライズ状態では勿論そのテキスト情報を利用することができない。
【0007】
即ち、図10に符号kで示すアンファイナライズ状態のトラック3の次に符号mで示すように新しいトラック4、5を追加記録し、これと同時的に符号nで示すようなTOCデータを含むLIAデータをPMAデータとトラック1の間に書き込み、これと共に最後のトラック5の次に符号oで示すようなLOAデータを書き込むことによって符号pで示すようなファイナライズ状態のデータが作成され、このような記録がなされたディスクを再生することによってテキスト情報を再生することができる。
【0008】
そして、追記型ディスク及び書換可能型ディスクに、テキスト情報を含むデータを書き込む詳しい動作は、図11に示すフローチャートのように、先ず、ステップS40において、ドライブ装置に装着されたがディスクが、ブランク、アンファイナライズ及びファイナライズのいずれであるかを識別し、ファイナライズ済と判定された場合には、次のステップS41に進み、当該ディスクにデータ書き込みが可能であるか否か、即ちCD−RとCD−RWのいずれであるかの判定がなされ、CD−RWと判定された場合には次のステップS42に進みアンファイナライズ処理が行われ、次のステップS43で記録コンテンツの読み込みが開始される。
【0009】
一方、ステップS41でCD−Rであると識別された場合には、ステップS44に進んで追記不可である旨の報知等を行って一連の書き込む動作が強制終了とされる。
【0010】
ステップS43で行われる記録元コンテンツの読み込みは、CD−RWに対してステップS42でアンファイナライズ処理を行った場合と、ステップS40にてディスクがブランクまたはアンファイナライズであると判定された場合に開始される。
【0011】
ステップS43で記録元コンテンツの読み込みが行われた後にステップS45に進んで付加するテキスト情報の取得が、外部データベースからもしくは手入力等によって行われた後にステップS46に進む。
【0012】
ステップS46は、当該データの書き込み終了後にファイナライズ処理を行うか否かを判定するもので、Noの場合には、ステップS47に進んで記録コンテンツの書き込みを実施し一連の書き込む動作が終了とされる。
【0013】
ステップS46でYesの場合には、ステップS48に進み、記録コンテンツの書き込みが行われた後にステップS49に進んでCDテキスト情報としてTOC記録領域のサブコードを生成し、次のステップS50でCDテキスト情報を付加するというファイナライズ処理を実施し一連の書き込む動作が終了とされる。
【0014】
以上のようにしてテキスト情報が含まれた状態で作成されたディスクを再生機器にセットすることによって記録コンテンツ(データトラック情報)の再生を行うことができると共に、テキスト情報を表示させることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の情報記録媒体は、コンテンツの書き込みが終了した時点で、PMA(図9参照)にパワーキャリブレーションのためのデータと共に暫定TOCデータを書き込むことによってアンファイナライズ状態でディスクを取り出し、そのディスクを他のディスク再生機器で再生することが可能であるものの、この状態のディスクはテキスト情報が含まれていないために、再生してもテキスト情報は表示されないという不具合がある。
【0016】
また、一旦記録したディスクに対して次回に追記する際には、ディスクにテキスト情報を保存しておく領域が無かったため、再度にテキスト情報を取得したり、またはテキスト情報をキーボード等を用いて入力しなければならず使い勝手に非常に劣るものであった。
【0017】
そこで、本発明の目的は、テキスト情報を含ませて一旦記録したディスクに対して次回に追記を行う際に再度に亘ってテキスト情報を取得したり手入力をすること無く、追記時の新たなテキスト情報のみを記録することによって使い勝手を向上させることができ、しかも、アンファイナライズ状態でディスクを記録機器から取り出した場合に再生機器を用いてテキスト情報を再現させることができる情報記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明による情報記録媒体は、次に記載するような特徴的な構成を採用している。
【0019】
(1)音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラックが記録されるプログラムデータ記録領域と、リードインデータ記録領域と、リードアウトデータ記録領域とが形成され、かつテキスト情報が付加されたデータ追記型またはデータ書換可能型の情報記録媒体において、
前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルが、前記プログラムデータ記録領域の内の特定データトラックに記録された情報記録媒体。
【0020】
(2)前記特定データトラックに、前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルのみが記録された上記(1)の情報記録媒体。
【0021】
(3)前記特定データトラックは、前記プログラムデータ記録領域の内の先頭のデータトラックである上記(1)または(2)の情報記録媒体。
【0022】
前記課題を解決するために、本発明による情報記録装置は、次に記載するような特徴的な構成を採用している。
【0023】
(4)音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラックをプログラムデータ記録領域に記録し、リードインデータ記録領域とリードアウトデータ記録領域のそれぞれにリードインデータとリードアウトデータを記録し、かつテキスト情報を付加記録し得る情報記録装置において、
前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルが、前記プログラムデータ記録領域の内の特定データトラックに記録する情報記録装置。
【0024】
(5)前記特定データトラックに、前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルのみを記録する上記(4)の情報記録装置。
【0025】
(6)前記特定データトラックは、前記プログラムデータ記録領域の内の先頭のデータトラックである上記(4)の情報記録装置。
【0026】
(7)前記テキストファイルを記録した先頭トラックを形成し、該先頭トラックの後位に記録元トラックを形成すると共に、前記先頭トラックの前にリードインデータを記録し、前記記録元トラックの最後位にリードアウトデータを記録する上記(4)の情報記録装置。
【0027】
(8)前記テキスト情報に基づいて作成されるテキストファイルは、通信回線を介してまたは直接に接続されたデータベースから取得する上記(4)の情報記録装置。
【0028】
(9)前記テキスト情報に基づいて作成されるテキストファイルは、手動のキー入力によって形成される上記(4)の情報記録装置。
【0029】
前記課題を解決するために、本発明による情報再生装置は、次に記載するような特徴的な構成を採用している。
【0030】
(10)音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラックが記録されるプログラムデータ記録領域と、リードインデータ記録領域と、リードアウトデータ記録領域とが形成され、かつテキスト情報が付加されたデータ追記型またはデータ書換可能型の情報記録媒体を再生する情報再生装置において、
前記プログラムデータ記録領域の内の特定データトラックに記録されたデータを再生して得られた表示内容を表示器に再現させる情報再生装置。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。先ず、第1の実施の形態について図1ないし図4を用いて説明する。なお、本実施の形態は、情報記録媒体に対して情報記録を行う機能と情報再生を行う機能を兼ね備えた記録再生装置に本発明を適用した例である。
【0032】
図1に示す記録再生装置は、記録再生動作のモードを表示したりテキスト情報を表示するための表示器1と、主としてテキスト情報入力用のキー操作部2と、リモコン受信部3が接続されたシステム制御部4が設けられ、システム制御部4によって記録再生装置の全体動作が複合的に制御される。
【0033】
システム制御部4は、CPU5とROM6とRAM7を有する、いわゆるマイコンとして構成され、システム制御部4に接続された再生記録部8は、再生記録媒体9に対して再生記録動作を適正に制御する再生記録動作駆動部10が設けられている。
【0034】
システム制御部4にネットワーク接続部11と記録装置部12が接続され、ネットワーク接続部11は、インターネット回線を介してデータベースに接続し所望の情報を取得するためのもので、記録装置部12は、ハードディスクドライブ(HDD)や不揮発性メモリ等で構成され動作は後述のテキスト情報の一時的な格納を行なうためのものである。なお、符号13は、システム制御部4における制御動作の基準となるクロック信号を作り出すための発振子13である。
【0035】
以上のように構成された記録再生装置において、1回目の書き込み作業(追記作業)を行う動作を図2に示す概念図を用いて説明すると、符号aで示すように再生記録媒体9に記録元CDDAトラックのトラック1〜3データは、実際に書き込む際のトラック構成(符号b)の後部に位置され、その前部には、データトラック/テキスト情報(符号c)がトラック1とされ、符号aのトラック1〜3データがトラック2〜4に変更され、この状態でトラック5とトラック6が追加されると符号dに示すようにトラック1〜6トラック1の前にTOC情報を含んだLIA(符号e)が付加され、トラック6の後位にLOA(符号f)が付加され、ファイナライズ処理が行われることによって符号gで示すようにトラック1〜6でなるデータトラックの前位にLIAが位置され後位にLOAが位置されたファイナライズ状態のディスクが作成されるのである。
【0036】
さて、ブランクCD−RまたはCD−RWのディスクにテキスト情報を記録する動作は、図3に示すフローチャートのように、先ずステップS1でブランクディスクが再生記録部8に装着されると、システム制御部4によって制御される再生記録動作駆動部10によって回転制御と信号記録制御が行われ、次のステップS2で記録元コンテンツの読み込みが開始され、ステップS3に進んで付加するテキスト情報の取得が、ネットワーク接続部11を介して接続された外部データベースからもしくはキー操作部2によって所望のテキスト情報を手入力によって行われた後にステップS4に進む。
【0037】
ステップS4は、当該データの書き込み終了後にファイナライズ処理を行うか否かを判定するもので、Yesの場合には、ステップS5に進み、記録コンテンツの書き込みが行われた後にステップS6に進んでCDテキスト情報としてTOC記録領域のサブコードを生成し、次のステップS7でCDテキスト情報を付加するというファイナライズ処理を実施し一連の書き込む動作が終了とされ、記録済みのディスクが完成する。
【0038】
一方、ステップS4でファイナライズ処理を行なわないと判定された場合(Noの場合)には、ステップS8に進んでテキスト情報のファイルを作成し、このファイルを第1トラックとして付加し記録コンテンツの書き込みを実施した後に一連の書き込む動作が終了とされ、記録済みのディスクが完成する。
【0039】
次に、既にコンテンツが記録されているアンファイナライズ状態のCD−RまたはCD−RWのディスクへの追記動作について図4に示すフローチャートを用いて説明する。先ずステップS9でアンファイナライズ状態のディスクが再生記録部8に装着されると、システム制御部4によって制御される再生記録動作駆動部10によって回転制御と信号記録制御が行われ、次のステップS10では、既に記録されているコンテンツの情報の読み込みが再生記録部8を用いて行われ、読み込まれたデータが記録装置部12に保存される。
【0040】
本発明を用いて記録されたディスクは第1トラックにコンテンツ情報を記載したテキストファイルが含まれていて、このデータトラックにおいて目的のテキストファイルの格納されているアドレス位置は、通常のデータCDと同様に図7に符号hでデータ内容を概念的に示すISO−9660に準拠したものであるので、たとえTOCが無い状態のデータ列であってもテキストファイルのアドレスは取得することができ、既に記録されているコンテンツ情報を取得することができる。
【0041】
そして、ステップS11に進んで記録元コンテンツの読み込みが行われた後にステップS12に進んで付加するテキスト情報の取得が、ネットワーク接続部11を介して接続された外部データベースからもしくはキー操作部2によって所望のテキスト情報が手入力によって行われた後にステップS13に進む。
【0042】
ステップS13は、当該データの書き込み終了後にファイナライズ処理を行うか否かを判定するもので、Yesの場合には、ステップS14に進み、記録コンテンツの書き込みが行われた後にステップS15に進む。
【0043】
ステップS15は、既に記録装置部12に保存されているコンテンツ情報からテキスト情報を含んだサブコードを生成するもので、そして既に書き込まれているデータトラックは、通常は必要のないトラックとなるために次のステップS16でCDテキスト情報を付加すると同時的に第1トラックにスキップポインタを打ってファイナライズ処理を行ない記録済みのディスクが完成する。
【0044】
一方、ステップS13でファイナライズ処理を行なわないと判定された場合(Noの場合)には、ステップS17に進んで、再生記録部8に装着されているディスクがCD−RであるかCD−RWの判定がなされ、CD−RWであると判定された場合には、ステップS18に進んでメディアに含まれるCDDAコンテンツの読み込みを実施し、今回に追加されるコンテンツと併せて保存し、メディアの消去を実施し、ステップS19に進む。
【0045】
ステップS19は、全てのトラックのコンテンツ情報を再生成し、テキストファイルとして第1トラックに付加し第2トラック以降にCDDAとして記録し、PMA記録領域に暫定のTOCを書き込んで一連の書き込む動作が終了とされ、追加記録済みのディスクが完成する。
【0046】
なお、ステップS17による判定で、再生記録部8に装着されているディスクがCD−Rであると判定された場合には、CD−RWの場合のように第1トラックに含まれるテキストファイルを書き替えることが不可能であるために、コンテンツ情報は更新されず、ステップS20に進められて単純に新たなCDDAコンテンツの書き込み(追記)のみが実施された状態の追加記録済みのディスクが完成する。
【0047】
次に、既にファイナライズ処理が行われている状態のCD−RまたはCD−RWのディスクへの追記動作について図5に示すフローチャートを用いて説明する。先ずステップS21でファイナライズ状態のディスクが再生記録部8に装着されると、システム制御部4によって制御される再生記録動作駆動部10によって回転制御と信号記録制御が行われ次のステップS22で再生記録部8に装着されているディスクがCD−RであるかCD−RWの判定がなされ、CD−RWであると判定された場合には、ステップS23に進んで現在のファイナライズ状態をアンファイナライズ状態に変更する処理が行われる。
【0048】
一方、ステップS22において再生記録部8に装着されているディスクがCD−Rであると判定された場合には、ファイナライズ状態をアンファイナライズ状態に変更することは不可能であるためにステップS24に進み追記動作は強制的に打ち切られてしまう。
【0049】
ステップS23によって現在のファイナライズ状態をアンファイナライズ状態に変更する前には、ディスクに含まれるテキスト情報を取得し記録装置部12に保存する動作が実行される。
【0050】
ステップS23の次に実行されるステップS25は、既に記録されているコンテンツの情報の読み込みが再生記録部8を用いて行われ、読み込まれたデータが記録装置部12に保存される。
【0051】
本発明を用いて記録されたディスクは第1トラックにコンテンツ情報を記載したテキストファイルが含まれていて、このデータトラックにおいて目的のテキストファイルの格納されているアドレス位置は、通常のデータCDと同様に図7に符号hでデータ内容を概念的に示すISO−9660に準拠したものであるので、たとえTOCが無い状態のデータ列であってもテキストファイルのアドレスは取得することができ、既に記録されているコンテンツ情報を取得することができる。
【0052】
そして、ステップS26に進んで記録元コンテンツの読み込みが行われた後にステップS27に進んで付加するテキスト情報の取得が、ネットワーク接続部11を介して接続された外部データベースからもしくはキー操作部2によって所望のテキスト情報が手入力によって行われた後にステップS28に進む。
【0053】
ステップS28は、当該データの書き込み終了後にファイナライズ処理を行うか否かを判定するもので、Yesの場合には、ステップS29に進み、既に第1トラックに書き込まれているテキストファイルと、新たに追加されたコンテンツ情報からCDテキストとしてTOC領域のサブコードを生成し、ステップS30に進む。
【0054】
なお、ディスクに既に書き込まれているデータトラックは、通常は必要のないトラックとなるために次のステップS30でCDテキスト情報を付加すると同時的に第1トラックにスキップポインタを打ってファイナライズ処理を行ない記録済みのディスクが完成する。
【0055】
一方、ステップS28でファイナライズ処理を行なわないと判定された場合(Noの場合)には、ステップS31に進んで、メディアに含まれるCDDAコンテンツの読み込みを実施し、今回に追加されるコンテンツと併せて保存し、メディアの消去を実施してステップS32に進む。
【0056】
ステップS32は、全てのトラックのコンテンツ情報を再生成し、テキストファイルとして第1トラックに付加し第2トラック以降にCDDAとして記録し、PMA記録領域に暫定のTOCを書き込んで一連の書き込む動作が終了とされ、追加記録済みのディスクが完成する。
【0057】
次に、アンファイナライズ状態のディスクを再生記録部8に装着し、再生することによってテキスト情報を表示する動作について図6に示すフローチャートを用いて説明する。最初のステップS33で再生記録部8にアンファイナライズ状態のディスクが装着されると、次のステップS34でPMA領域の読み込みが開始され、複数トラックのそれぞれの開始アドレス位置、終了アドレス位置、スキップ情報、アンスキップ情報等々の取得が開始されステップS35に進む。
【0058】
ステップS35は、ディスクの第1トラックがデータ記録されたトラックであるのかコード記録されたトラックであるのかを判定するもので、データ記録されていると判定された場合(Yesの場合)にはステップS38に進んでテキスト情報の読み込みが実行され、具体的には、第1トラックの記録がデータである場合に、その開始位置から図7に符号hで示すように論理ブロック(LBN)の16番目に位置するプライマリー・ボリューム・ディスクリプタ(PVD)にアクセスし第1トラックに含まれるテキストファイルの読み込みを実施し、そのテキストファイルから得られたテキスト情報を記録装置部12に格納し、停止・再生状態にあった表示を次のステップS39で表示器1(図1参照)を用いて開始され、表示完了したときに一連動作が終了とされる。
【0059】
なお、今まで説明した情報記録媒体は、データトラックに対してスキップポインタを打つようにしているが、特にスキップポインタで該当トラックをスキップするように指定しなくてもよい。
【0060】
書換可能型の情報記録媒体において、コンテンツの追記時に第1トラックのデータを書き替えるために一度全てのコンテンツの消去を実施しているが、可能であるならば第1トラックに含まれるテキストファイルの書き替えのみを実施してもよい。この場合には、例として第1トラックに含まれるテキストファイルのファイルサイズが常に一定となるように、含まれる本来の文字列の最後もしくは最初にスペース文字を挿入することが考えられる。
【0061】
テキスト情報の表示は、ファイナライズした段階で表示するのでは無く、第1トラックの有するテキスト情報が最終的に書き込まれたコンテンツの内容に書き替えるのであれば、そのテキストファイルに含まれる内容を表示しても表示内容としては同一になるので動作的にはCDテキストではなくテキストファイルを表示してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、テキスト情報を含ませて一旦記録したディスクに対して次回に追記を行う際に再度に亘ってテキスト情報を取得したり手入力をすること無く、追記時の新たなテキスト情報のみを記録することによって使い勝手を向上させることができ、しかも、アンファイナライズ状態でディスクを記録機器から取り出した場合に再生機器を用いてテキスト情報を再現させることができる情報記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による情報記録再生装置のブロック回路図である。
【図2】図1に示す情報記録再生装置を用いてディスクに記録を行う基本動作を概念的に示す図である。
【図3】図1に示す情報記録再生装置を用いてブランクディスクに記録を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示す情報記録再生装置を用いてアンファイナライズ状態のディスクに記録を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1に示す情報記録再生装置を用いてファイナライズ状態のディスクに記録を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1に示す情報記録再生装置を用いてアンファイナライズ状態のディスクを再生する動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】ISO−9660のデータを概念的に示す図である。
【図8】CDDAフォーマットのデータを概念的に示す図である。
【図9】CD−R、CD−RWのデータ構造を概念的に示す図である。
【図10】CD−R、CD−RWのファイナライズ動作を概念的に示す図である。
【図11】従来のテキスト追記動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 表示器
2 キー操作部
3 リモコン受信部
4 システム制御部
5 CPU
6 ROM
7 RAM
8 再生記録部
9 再生記録媒体
10 再生記録動作駆動部
11 ネットワーク接続部
12 記録装置部
13 発振子
【発明の属する技術分野】
本発明は、追記型または書換可能型の情報記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CD−R、DVD−R等々の追記型情報記録媒体に、音声及び/または映像情報でなるプログラムデータを記録したり、CD−RW、DVD−RW、DVD−RAM等々の書換可能型情報記録媒体にプログラムデータの記録を行うことが広く行われていて、パソコン機器や各種AV機器を用いて記録を行い、これと共に、当該記録済みの情報記録媒体を再生することが広く行われている。
【0003】
このような情報記録媒体の一態様であるCDDA(コンパクト・ディスク・デジタル・オーディオ)は、当該ディスク規格のフォーマットを用いてテキスト情報を含ませて記録することができ、他の態様の追記型ディスク並びに書換可能型ディスクにおいても、テキスト情報を含ませた記録を行うことができる。
【0004】
しかし、追記型情報記録媒体並びに書換可能型情報記録媒体においては、通常に市販されているCDDAフォーマットのディスクへの記録領域が、図8に符号iのように概念的に示すように音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラック、例えばトラック1〜5が記録されるプログラムデータ記録領域(コンテンツ)と、その上位に位置するリードインデータ記録領域(LIA)と、プログラムデータ記録領域の下位に位置するリードアウトデータ記録領域(LOA)が形成され、テキスト情報が主としてLIAに記録されている。
【0005】
これらの複数領域をディスクの内周側から外周側の物理位置に対応させると図9に符号iで概念的に示すように表わされ、LIAの上位に、レーザ光の出力を適正に制御するためのパワーマネジメント領域(PCA)と、当該PCAによる光出力制御のために用いられるパワーメモリエリア(PMA)が位置されている。
【0006】
また、LIA及びLOAが含まれていない状態(アンファイナライズ状態)でデータメディアを記録(録音)機器から持ち出すことができ、前述のテキスト情報は図10に示すようなアンファイナライズ状態では勿論そのテキスト情報を利用することができない。
【0007】
即ち、図10に符号kで示すアンファイナライズ状態のトラック3の次に符号mで示すように新しいトラック4、5を追加記録し、これと同時的に符号nで示すようなTOCデータを含むLIAデータをPMAデータとトラック1の間に書き込み、これと共に最後のトラック5の次に符号oで示すようなLOAデータを書き込むことによって符号pで示すようなファイナライズ状態のデータが作成され、このような記録がなされたディスクを再生することによってテキスト情報を再生することができる。
【0008】
そして、追記型ディスク及び書換可能型ディスクに、テキスト情報を含むデータを書き込む詳しい動作は、図11に示すフローチャートのように、先ず、ステップS40において、ドライブ装置に装着されたがディスクが、ブランク、アンファイナライズ及びファイナライズのいずれであるかを識別し、ファイナライズ済と判定された場合には、次のステップS41に進み、当該ディスクにデータ書き込みが可能であるか否か、即ちCD−RとCD−RWのいずれであるかの判定がなされ、CD−RWと判定された場合には次のステップS42に進みアンファイナライズ処理が行われ、次のステップS43で記録コンテンツの読み込みが開始される。
【0009】
一方、ステップS41でCD−Rであると識別された場合には、ステップS44に進んで追記不可である旨の報知等を行って一連の書き込む動作が強制終了とされる。
【0010】
ステップS43で行われる記録元コンテンツの読み込みは、CD−RWに対してステップS42でアンファイナライズ処理を行った場合と、ステップS40にてディスクがブランクまたはアンファイナライズであると判定された場合に開始される。
【0011】
ステップS43で記録元コンテンツの読み込みが行われた後にステップS45に進んで付加するテキスト情報の取得が、外部データベースからもしくは手入力等によって行われた後にステップS46に進む。
【0012】
ステップS46は、当該データの書き込み終了後にファイナライズ処理を行うか否かを判定するもので、Noの場合には、ステップS47に進んで記録コンテンツの書き込みを実施し一連の書き込む動作が終了とされる。
【0013】
ステップS46でYesの場合には、ステップS48に進み、記録コンテンツの書き込みが行われた後にステップS49に進んでCDテキスト情報としてTOC記録領域のサブコードを生成し、次のステップS50でCDテキスト情報を付加するというファイナライズ処理を実施し一連の書き込む動作が終了とされる。
【0014】
以上のようにしてテキスト情報が含まれた状態で作成されたディスクを再生機器にセットすることによって記録コンテンツ(データトラック情報)の再生を行うことができると共に、テキスト情報を表示させることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の情報記録媒体は、コンテンツの書き込みが終了した時点で、PMA(図9参照)にパワーキャリブレーションのためのデータと共に暫定TOCデータを書き込むことによってアンファイナライズ状態でディスクを取り出し、そのディスクを他のディスク再生機器で再生することが可能であるものの、この状態のディスクはテキスト情報が含まれていないために、再生してもテキスト情報は表示されないという不具合がある。
【0016】
また、一旦記録したディスクに対して次回に追記する際には、ディスクにテキスト情報を保存しておく領域が無かったため、再度にテキスト情報を取得したり、またはテキスト情報をキーボード等を用いて入力しなければならず使い勝手に非常に劣るものであった。
【0017】
そこで、本発明の目的は、テキスト情報を含ませて一旦記録したディスクに対して次回に追記を行う際に再度に亘ってテキスト情報を取得したり手入力をすること無く、追記時の新たなテキスト情報のみを記録することによって使い勝手を向上させることができ、しかも、アンファイナライズ状態でディスクを記録機器から取り出した場合に再生機器を用いてテキスト情報を再現させることができる情報記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明による情報記録媒体は、次に記載するような特徴的な構成を採用している。
【0019】
(1)音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラックが記録されるプログラムデータ記録領域と、リードインデータ記録領域と、リードアウトデータ記録領域とが形成され、かつテキスト情報が付加されたデータ追記型またはデータ書換可能型の情報記録媒体において、
前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルが、前記プログラムデータ記録領域の内の特定データトラックに記録された情報記録媒体。
【0020】
(2)前記特定データトラックに、前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルのみが記録された上記(1)の情報記録媒体。
【0021】
(3)前記特定データトラックは、前記プログラムデータ記録領域の内の先頭のデータトラックである上記(1)または(2)の情報記録媒体。
【0022】
前記課題を解決するために、本発明による情報記録装置は、次に記載するような特徴的な構成を採用している。
【0023】
(4)音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラックをプログラムデータ記録領域に記録し、リードインデータ記録領域とリードアウトデータ記録領域のそれぞれにリードインデータとリードアウトデータを記録し、かつテキスト情報を付加記録し得る情報記録装置において、
前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルが、前記プログラムデータ記録領域の内の特定データトラックに記録する情報記録装置。
【0024】
(5)前記特定データトラックに、前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルのみを記録する上記(4)の情報記録装置。
【0025】
(6)前記特定データトラックは、前記プログラムデータ記録領域の内の先頭のデータトラックである上記(4)の情報記録装置。
【0026】
(7)前記テキストファイルを記録した先頭トラックを形成し、該先頭トラックの後位に記録元トラックを形成すると共に、前記先頭トラックの前にリードインデータを記録し、前記記録元トラックの最後位にリードアウトデータを記録する上記(4)の情報記録装置。
【0027】
(8)前記テキスト情報に基づいて作成されるテキストファイルは、通信回線を介してまたは直接に接続されたデータベースから取得する上記(4)の情報記録装置。
【0028】
(9)前記テキスト情報に基づいて作成されるテキストファイルは、手動のキー入力によって形成される上記(4)の情報記録装置。
【0029】
前記課題を解決するために、本発明による情報再生装置は、次に記載するような特徴的な構成を採用している。
【0030】
(10)音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラックが記録されるプログラムデータ記録領域と、リードインデータ記録領域と、リードアウトデータ記録領域とが形成され、かつテキスト情報が付加されたデータ追記型またはデータ書換可能型の情報記録媒体を再生する情報再生装置において、
前記プログラムデータ記録領域の内の特定データトラックに記録されたデータを再生して得られた表示内容を表示器に再現させる情報再生装置。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。先ず、第1の実施の形態について図1ないし図4を用いて説明する。なお、本実施の形態は、情報記録媒体に対して情報記録を行う機能と情報再生を行う機能を兼ね備えた記録再生装置に本発明を適用した例である。
【0032】
図1に示す記録再生装置は、記録再生動作のモードを表示したりテキスト情報を表示するための表示器1と、主としてテキスト情報入力用のキー操作部2と、リモコン受信部3が接続されたシステム制御部4が設けられ、システム制御部4によって記録再生装置の全体動作が複合的に制御される。
【0033】
システム制御部4は、CPU5とROM6とRAM7を有する、いわゆるマイコンとして構成され、システム制御部4に接続された再生記録部8は、再生記録媒体9に対して再生記録動作を適正に制御する再生記録動作駆動部10が設けられている。
【0034】
システム制御部4にネットワーク接続部11と記録装置部12が接続され、ネットワーク接続部11は、インターネット回線を介してデータベースに接続し所望の情報を取得するためのもので、記録装置部12は、ハードディスクドライブ(HDD)や不揮発性メモリ等で構成され動作は後述のテキスト情報の一時的な格納を行なうためのものである。なお、符号13は、システム制御部4における制御動作の基準となるクロック信号を作り出すための発振子13である。
【0035】
以上のように構成された記録再生装置において、1回目の書き込み作業(追記作業)を行う動作を図2に示す概念図を用いて説明すると、符号aで示すように再生記録媒体9に記録元CDDAトラックのトラック1〜3データは、実際に書き込む際のトラック構成(符号b)の後部に位置され、その前部には、データトラック/テキスト情報(符号c)がトラック1とされ、符号aのトラック1〜3データがトラック2〜4に変更され、この状態でトラック5とトラック6が追加されると符号dに示すようにトラック1〜6トラック1の前にTOC情報を含んだLIA(符号e)が付加され、トラック6の後位にLOA(符号f)が付加され、ファイナライズ処理が行われることによって符号gで示すようにトラック1〜6でなるデータトラックの前位にLIAが位置され後位にLOAが位置されたファイナライズ状態のディスクが作成されるのである。
【0036】
さて、ブランクCD−RまたはCD−RWのディスクにテキスト情報を記録する動作は、図3に示すフローチャートのように、先ずステップS1でブランクディスクが再生記録部8に装着されると、システム制御部4によって制御される再生記録動作駆動部10によって回転制御と信号記録制御が行われ、次のステップS2で記録元コンテンツの読み込みが開始され、ステップS3に進んで付加するテキスト情報の取得が、ネットワーク接続部11を介して接続された外部データベースからもしくはキー操作部2によって所望のテキスト情報を手入力によって行われた後にステップS4に進む。
【0037】
ステップS4は、当該データの書き込み終了後にファイナライズ処理を行うか否かを判定するもので、Yesの場合には、ステップS5に進み、記録コンテンツの書き込みが行われた後にステップS6に進んでCDテキスト情報としてTOC記録領域のサブコードを生成し、次のステップS7でCDテキスト情報を付加するというファイナライズ処理を実施し一連の書き込む動作が終了とされ、記録済みのディスクが完成する。
【0038】
一方、ステップS4でファイナライズ処理を行なわないと判定された場合(Noの場合)には、ステップS8に進んでテキスト情報のファイルを作成し、このファイルを第1トラックとして付加し記録コンテンツの書き込みを実施した後に一連の書き込む動作が終了とされ、記録済みのディスクが完成する。
【0039】
次に、既にコンテンツが記録されているアンファイナライズ状態のCD−RまたはCD−RWのディスクへの追記動作について図4に示すフローチャートを用いて説明する。先ずステップS9でアンファイナライズ状態のディスクが再生記録部8に装着されると、システム制御部4によって制御される再生記録動作駆動部10によって回転制御と信号記録制御が行われ、次のステップS10では、既に記録されているコンテンツの情報の読み込みが再生記録部8を用いて行われ、読み込まれたデータが記録装置部12に保存される。
【0040】
本発明を用いて記録されたディスクは第1トラックにコンテンツ情報を記載したテキストファイルが含まれていて、このデータトラックにおいて目的のテキストファイルの格納されているアドレス位置は、通常のデータCDと同様に図7に符号hでデータ内容を概念的に示すISO−9660に準拠したものであるので、たとえTOCが無い状態のデータ列であってもテキストファイルのアドレスは取得することができ、既に記録されているコンテンツ情報を取得することができる。
【0041】
そして、ステップS11に進んで記録元コンテンツの読み込みが行われた後にステップS12に進んで付加するテキスト情報の取得が、ネットワーク接続部11を介して接続された外部データベースからもしくはキー操作部2によって所望のテキスト情報が手入力によって行われた後にステップS13に進む。
【0042】
ステップS13は、当該データの書き込み終了後にファイナライズ処理を行うか否かを判定するもので、Yesの場合には、ステップS14に進み、記録コンテンツの書き込みが行われた後にステップS15に進む。
【0043】
ステップS15は、既に記録装置部12に保存されているコンテンツ情報からテキスト情報を含んだサブコードを生成するもので、そして既に書き込まれているデータトラックは、通常は必要のないトラックとなるために次のステップS16でCDテキスト情報を付加すると同時的に第1トラックにスキップポインタを打ってファイナライズ処理を行ない記録済みのディスクが完成する。
【0044】
一方、ステップS13でファイナライズ処理を行なわないと判定された場合(Noの場合)には、ステップS17に進んで、再生記録部8に装着されているディスクがCD−RであるかCD−RWの判定がなされ、CD−RWであると判定された場合には、ステップS18に進んでメディアに含まれるCDDAコンテンツの読み込みを実施し、今回に追加されるコンテンツと併せて保存し、メディアの消去を実施し、ステップS19に進む。
【0045】
ステップS19は、全てのトラックのコンテンツ情報を再生成し、テキストファイルとして第1トラックに付加し第2トラック以降にCDDAとして記録し、PMA記録領域に暫定のTOCを書き込んで一連の書き込む動作が終了とされ、追加記録済みのディスクが完成する。
【0046】
なお、ステップS17による判定で、再生記録部8に装着されているディスクがCD−Rであると判定された場合には、CD−RWの場合のように第1トラックに含まれるテキストファイルを書き替えることが不可能であるために、コンテンツ情報は更新されず、ステップS20に進められて単純に新たなCDDAコンテンツの書き込み(追記)のみが実施された状態の追加記録済みのディスクが完成する。
【0047】
次に、既にファイナライズ処理が行われている状態のCD−RまたはCD−RWのディスクへの追記動作について図5に示すフローチャートを用いて説明する。先ずステップS21でファイナライズ状態のディスクが再生記録部8に装着されると、システム制御部4によって制御される再生記録動作駆動部10によって回転制御と信号記録制御が行われ次のステップS22で再生記録部8に装着されているディスクがCD−RであるかCD−RWの判定がなされ、CD−RWであると判定された場合には、ステップS23に進んで現在のファイナライズ状態をアンファイナライズ状態に変更する処理が行われる。
【0048】
一方、ステップS22において再生記録部8に装着されているディスクがCD−Rであると判定された場合には、ファイナライズ状態をアンファイナライズ状態に変更することは不可能であるためにステップS24に進み追記動作は強制的に打ち切られてしまう。
【0049】
ステップS23によって現在のファイナライズ状態をアンファイナライズ状態に変更する前には、ディスクに含まれるテキスト情報を取得し記録装置部12に保存する動作が実行される。
【0050】
ステップS23の次に実行されるステップS25は、既に記録されているコンテンツの情報の読み込みが再生記録部8を用いて行われ、読み込まれたデータが記録装置部12に保存される。
【0051】
本発明を用いて記録されたディスクは第1トラックにコンテンツ情報を記載したテキストファイルが含まれていて、このデータトラックにおいて目的のテキストファイルの格納されているアドレス位置は、通常のデータCDと同様に図7に符号hでデータ内容を概念的に示すISO−9660に準拠したものであるので、たとえTOCが無い状態のデータ列であってもテキストファイルのアドレスは取得することができ、既に記録されているコンテンツ情報を取得することができる。
【0052】
そして、ステップS26に進んで記録元コンテンツの読み込みが行われた後にステップS27に進んで付加するテキスト情報の取得が、ネットワーク接続部11を介して接続された外部データベースからもしくはキー操作部2によって所望のテキスト情報が手入力によって行われた後にステップS28に進む。
【0053】
ステップS28は、当該データの書き込み終了後にファイナライズ処理を行うか否かを判定するもので、Yesの場合には、ステップS29に進み、既に第1トラックに書き込まれているテキストファイルと、新たに追加されたコンテンツ情報からCDテキストとしてTOC領域のサブコードを生成し、ステップS30に進む。
【0054】
なお、ディスクに既に書き込まれているデータトラックは、通常は必要のないトラックとなるために次のステップS30でCDテキスト情報を付加すると同時的に第1トラックにスキップポインタを打ってファイナライズ処理を行ない記録済みのディスクが完成する。
【0055】
一方、ステップS28でファイナライズ処理を行なわないと判定された場合(Noの場合)には、ステップS31に進んで、メディアに含まれるCDDAコンテンツの読み込みを実施し、今回に追加されるコンテンツと併せて保存し、メディアの消去を実施してステップS32に進む。
【0056】
ステップS32は、全てのトラックのコンテンツ情報を再生成し、テキストファイルとして第1トラックに付加し第2トラック以降にCDDAとして記録し、PMA記録領域に暫定のTOCを書き込んで一連の書き込む動作が終了とされ、追加記録済みのディスクが完成する。
【0057】
次に、アンファイナライズ状態のディスクを再生記録部8に装着し、再生することによってテキスト情報を表示する動作について図6に示すフローチャートを用いて説明する。最初のステップS33で再生記録部8にアンファイナライズ状態のディスクが装着されると、次のステップS34でPMA領域の読み込みが開始され、複数トラックのそれぞれの開始アドレス位置、終了アドレス位置、スキップ情報、アンスキップ情報等々の取得が開始されステップS35に進む。
【0058】
ステップS35は、ディスクの第1トラックがデータ記録されたトラックであるのかコード記録されたトラックであるのかを判定するもので、データ記録されていると判定された場合(Yesの場合)にはステップS38に進んでテキスト情報の読み込みが実行され、具体的には、第1トラックの記録がデータである場合に、その開始位置から図7に符号hで示すように論理ブロック(LBN)の16番目に位置するプライマリー・ボリューム・ディスクリプタ(PVD)にアクセスし第1トラックに含まれるテキストファイルの読み込みを実施し、そのテキストファイルから得られたテキスト情報を記録装置部12に格納し、停止・再生状態にあった表示を次のステップS39で表示器1(図1参照)を用いて開始され、表示完了したときに一連動作が終了とされる。
【0059】
なお、今まで説明した情報記録媒体は、データトラックに対してスキップポインタを打つようにしているが、特にスキップポインタで該当トラックをスキップするように指定しなくてもよい。
【0060】
書換可能型の情報記録媒体において、コンテンツの追記時に第1トラックのデータを書き替えるために一度全てのコンテンツの消去を実施しているが、可能であるならば第1トラックに含まれるテキストファイルの書き替えのみを実施してもよい。この場合には、例として第1トラックに含まれるテキストファイルのファイルサイズが常に一定となるように、含まれる本来の文字列の最後もしくは最初にスペース文字を挿入することが考えられる。
【0061】
テキスト情報の表示は、ファイナライズした段階で表示するのでは無く、第1トラックの有するテキスト情報が最終的に書き込まれたコンテンツの内容に書き替えるのであれば、そのテキストファイルに含まれる内容を表示しても表示内容としては同一になるので動作的にはCDテキストではなくテキストファイルを表示してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、テキスト情報を含ませて一旦記録したディスクに対して次回に追記を行う際に再度に亘ってテキスト情報を取得したり手入力をすること無く、追記時の新たなテキスト情報のみを記録することによって使い勝手を向上させることができ、しかも、アンファイナライズ状態でディスクを記録機器から取り出した場合に再生機器を用いてテキスト情報を再現させることができる情報記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による情報記録再生装置のブロック回路図である。
【図2】図1に示す情報記録再生装置を用いてディスクに記録を行う基本動作を概念的に示す図である。
【図3】図1に示す情報記録再生装置を用いてブランクディスクに記録を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示す情報記録再生装置を用いてアンファイナライズ状態のディスクに記録を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1に示す情報記録再生装置を用いてファイナライズ状態のディスクに記録を行う動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1に示す情報記録再生装置を用いてアンファイナライズ状態のディスクを再生する動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】ISO−9660のデータを概念的に示す図である。
【図8】CDDAフォーマットのデータを概念的に示す図である。
【図9】CD−R、CD−RWのデータ構造を概念的に示す図である。
【図10】CD−R、CD−RWのファイナライズ動作を概念的に示す図である。
【図11】従来のテキスト追記動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 表示器
2 キー操作部
3 リモコン受信部
4 システム制御部
5 CPU
6 ROM
7 RAM
8 再生記録部
9 再生記録媒体
10 再生記録動作駆動部
11 ネットワーク接続部
12 記録装置部
13 発振子
Claims (10)
- 音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラックが記録されるプログラムデータ記録領域と、リードインデータ記録領域と、リードアウトデータ記録領域とが形成され、かつテキスト情報が付加されたデータ追記型またはデータ書換可能型の情報記録媒体において、
前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルが、前記プログラムデータ記録領域の内の特定データトラックに記録されたことを特徴とする情報記録媒体。 - 前記特定データトラックに、前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルのみが記録されたことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
- 前記特定データトラックは、前記プログラムデータ記録領域の内の先頭のデータトラックであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報記録媒体。
- 音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラックをプログラムデータ記録領域に記録し、リードインデータ記録領域とリードアウトデータ記録領域のそれぞれにリードインデータとリードアウトデータを記録し、かつテキスト情報を付加記録し得る情報記録装置において、
前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルが、前記プログラムデータ記録領域の内の特定データトラックに記録することを特徴とする情報記録装置。 - 前記特定データトラックに、前記テキスト情報に基づいて作成されたテキストファイルのみを記録することを特徴とする請求項4に記載の情報記録装置。
- 前記特定データトラックは、前記プログラムデータ記録領域の内の先頭のデータトラックであることを特徴とする請求項4に記載の情報記録装置。
- 前記テキストファイルを記録した先頭トラックを形成し、該先頭トラックの後位に記録元トラックを形成すると共に、前記先頭トラックの前にリードインデータを記録し、前記記録元トラックの最後位にリードアウトデータを記録することを特徴とする請求項4に記載の情報記録装置。
- 前記テキスト情報に基づいて作成されるテキストファイルは、通信回線を介してまたは直接に接続されたデータベースから取得することを特徴とする請求項4に記載の情報記録装置。
- 前記テキスト情報に基づいて作成されるテキストファイルは、手動のキー入力によって形成されることを特徴とする請求項4に記載の情報記録装置。
- 音声情報及び/または映像情報でなる複数のデータトラックが記録されるプログラムデータ記録領域と、リードインデータ記録領域と、リードアウトデータ記録領域とが形成され、かつテキスト情報が付加されたデータ追記型またはデータ書換可能型の情報記録媒体を再生する情報再生装置において、
前記プログラムデータ記録領域の内の特定データトラックに記録されたデータを再生して得られた表示内容を表示器に再現させることを特徴とする情報再生装置。
Priority Applications (1)
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JP2002260807A JP2004103075A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | 情報記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置 |
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