JP2004102413A - 車載用電子機器及びこの車載用電子機器と連携するサーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】カーナビゲーションに関する情報を一括して一元的に管理することができる車載用電子機器を提供する。
【解決手段】本発明は、無線部によってサーバとの無線通信リンクが確立した場合に、サーバからのカーナビゲーションに関する情報を要求する信号を受信したか否かを判断する手段(S31)と、信号を受信した場合に、車載用電子機器の走行履歴情報を含むカーナビゲーションに関する情報を無線部を使用してサーバに送信する手段(S32)とを具備する車載用電子機器、である。
【選択図】 図7
【解決手段】本発明は、無線部によってサーバとの無線通信リンクが確立した場合に、サーバからのカーナビゲーションに関する情報を要求する信号を受信したか否かを判断する手段(S31)と、信号を受信した場合に、車載用電子機器の走行履歴情報を含むカーナビゲーションに関する情報を無線部を使用してサーバに送信する手段(S32)とを具備する車載用電子機器、である。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用電子機器及びこの車載用電子機器と連携するサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、GPS(Global Positioning System)を搭載したカーナビゲーションシステムが開発されている。このようなカーナビゲーションシステムは、地図上に走行履歴などのカーナビゲーションに関する情報を表示することが可能であり、また、地図情報については、カーナビゲーションシステムに取り付けられる携帯電話の回線を使用して、インターネットに接続されたサーバからダウンロードやアップデートを行なうことが可能である。
【0003】
ユーザは、カーナビゲーションシステムの表示画面上に映し出される地図上の走行履歴などのカーナビゲーションに関する情報を参照することにより、目的地まで到達することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−221430号公報 (第2頁、第4頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のカーナビゲーションシステムにおいては、走行履歴などのカーナビゲーションに関する情報を車の中に搭載されたカーナビゲーション装置によって、編集して管理することが可能であるが、それ以外の場所において、管理することができないため、カーナビゲーションに関する情報を一元的に管理したいというユーザの要望がある。
【0006】
例えば、走行履歴情報などは、システムとの関係上、ある一定の走行履歴情報のみしかカーナビゲーションシステムに保管されないため、古い走行履歴情報は破棄されてしまう。しかしながら、このような破棄されてしまう古い走行履歴情報を含めて、従来のカーナビゲーションシステムにおいては、カーナビゲーションに関する情報を一括して一元的に管理することができないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、カーナビゲーションに関する情報を一括して一元的に管理することができる車載用電子機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
したがって、上記目的を達成するために、本発明は、サーバと無線通信を行なうための無線部と、前記無線部によって前記サーバとの無線通信リンクを確立する手段と、前記確立された無線通信リンクにより、車載用電子機器のカーナビゲーションに関する情報を前記無線部を使用して前記サーバに送信する手段とを具備することを特徴とする車載用電子機器、である。
【0009】
また、本発明は、車載用電子機器と無線通信を行なうための無線部と、前記無線部によって前記車載用電子機器との無線通信リンクが確立した場合に、カーナビゲーションに関する情報を要求する信号を前記無線部を使用して前記車載用電子機器に送信する手段と、前記信号に応答して、前記車載用電子機器から送信されたカーナビゲーションに関する情報を受信する手段と、前記受信されたカーナビゲーションに関する情報を編集する手段とを具備することを特徴とするサーバ、である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るカーナビゲーションシステムについて説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施の形態に係るカーナビゲーションシステムの全体を示す図である。
【0012】
同図に示すように、車1に搭載されたナビゲーション装置2は、IEEE802.11a、IEEE802.11bなどの規格にしたがって無線通信を行なう無線部を有しており、この無線部を介して、家1のオームサーバ4と無線LANにより無線通信を行なうことができる。
【0013】
また、ナビゲーション装置2は、携帯電話回線を使用して、アクセスポイント(AP)7を介してインターネット8に接続可能であり、また、インターネット8、AP9を介して、ホームサーバ4に接続することができる。
【0014】
さらに、ナビゲーション装置2は、衛星10からの緯度、経度を示す情報を受信して自車の位置をGPS機能を利用して把握し、このGPS機能とナビゲーション機能とを連動させて、カーナビゲーションを行なう。
【0015】
ホームサーバ4は、セキュリティ機構5に接続されている。このセキュリティ機構5には、監視カメラ6が接続されている。セキュリティ機構5は、例えば、家の窓が割られたなどのセキュリティに関するイベントが発生した場合に、非常通知をホームサーバ4に通知し、当該窓を監視する監視カメラ6の画像データをホームサーバ4に送信する。なお、監視カメラ6としては、例えば、玄関部分を監視するカメラや、定点カメラなど、その種類及び設置場所は問わない。
【0016】
当該画像データを受信したホームサーバ4は、AP9、インターネット8、AP7を介して、携帯電話回線を使用して、ナビゲーション装置2に画像データを送信する。
【0017】
図2は、図1に示したナビゲーション装置2の構成を示す図である。
【0018】
同図に示すように、ゲートウェイ21は、車両制御系の情報をバス26にブリッジするとともに、携帯電話23が取り付けられる携帯電話I/F22、無線部24及びGPS25が接続され、これら携帯電話I/F22、無線部24及びGPS25からの情報をバス26にブリッジする。
【0019】
バス26には、LCD(Liquid Crystal Display)27、スピーカ28、地図情報などが格納されたDVDメディア30をデコードするためのDVDデコーダ29、カーナビゲーションに関する情報を格納するHDD31、スイッチ、キーボードなどの入力インターフェイス32及びコントローラ33が接続されている。
【0020】
LCD(Liquid Crystal Display)27は、カーナビゲーションを行なうために必要な情報を表示する。
【0021】
スピーカ28は、ナビゲーションに関する情報などを音声によって知らせるものである。
【0022】
DVDでコーダ29は、DVDメディア30に格納された地図情報などをデコードするものである。
【0023】
HDD31は、走行履歴情報などのカーナビゲーションに関する情報及びユーザによって入力される付加情報などを格納する。図4は、HDD31に格納されるデータベースの構造を示す図である。
【0024】
同図に示すように、HDD31には走行履歴情報が格納され、1回の走行毎に、「目的地」、「年月日」、「所要時間」、「距離」、「出発時間」及び「キー情報」を格納する。また、この「キー情報」に関連付けて、立ち寄りリストが格納される。
【0025】
立ち寄りリストは、図4に示すように、目的地に着くまでの立ち寄った「場所」、当該場所に立ち寄った時間を示す「立寄時間」、当該場所の滞在時間を示す「所要時間」、当該場所において費やした費用を示す「料金」などで構成される。
【0026】
なお、ここに示した情報は、一例であり、他の情報、例えば、「燃料の消費量」などの情報を加えることは任意である。
【0027】
また、HDD31には、図9に示すような、ユーザによって、入力される付加情報が格納される。この付加情報は、ユーザによって入力されたメモ情報及びこのメモ情報を入力した位置を示す位置情報により構成される。
【0028】
入力I/F32は、スイッチ、キーボードなどの入力デバイスのためのインターフェイスである。
【0029】
コントローラ33は、ナビゲーション装置2の全体の制御を司るものであり、ナビゲーション機能部41、画像データ処理部42、通信処理部43、付加情報取得部44、ナビゲーション情報処理部45及び緊急画像データ処理部46を具備している。
【0030】
ナビゲーション機能部41は、GPS25によって取得された自車の緯度経度情報及びDVDでコーダ29によってメディア30から読み込まれた地図情報などに基づいて、ナビゲーションに関する処理を行なう。
【0031】
画像データ処理部42は、LCD27に表示される画像の処理全体の制御を司る。
【0032】
通信処理部43は、携帯電話I/F22、無線部24及びGPS25を介した通信の制御全体を司る。
【0033】
付加情報取得部44は、ユーザによって入力されるカーナビゲーションに関する付加情報を取得する。
【0034】
ナビゲーション情報処理部45は、上記付加情報の他にナビゲーション機能部41によって取得される走行履歴情報などを含むカーナビゲーションに関する情報及び付加情報取得部44によって取得される付加情報などの処理を行なうものであり、従来のカーナビゲーションシステムとは異なる本発明の実施の形態の特有の処理を行なう。
【0035】
緊急画像データ処理部46は、ホームサーバから携帯電話用通信回線を使用して送られてくる画像データを取得する。
【0036】
図3は、ホームサーバ4の構成を示す図である。なお、図1と同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0037】
同図に示すように、ホームサーバ4は、バス50に接続された無線部51、ネットワークI/F52、外部I/F53、HDD54、表示部55、コントローラ56、メモリ57及び入力I/F58を具備している。
【0038】
無線部51は、IEEE802.11a、IEEE802.11bなどの規格にしたがった無線LANモジュールであり、車に搭載されたカーナビゲーション装置2と無線通信を行なうものである。
【0039】
ネットワークI/F52は、アクセスポイントを介してインターネットに接続するためのインターフェイスである。
【0040】
外部I/F53は、セキュリティ機構5に対するインターフェイスである。
【0041】
HDD54は、ナビゲーション装置から送信されたカーナビゲーションに関する情報や、地図情報、セキュリティ機構5から送られてくる画像データなどを格納する。このHDD54には、図4に示したカーナビゲーションに関する情報及び図9に示した付加情報が格納される。
【0042】
表示部55は、ユーザに関する情報、地図情報などを表示するためのディスプレイである。
【0043】
コントローラ56は、ホームサーバ4の全体の制御を司るものであり、イベント演出部61、通信処理部62、緊急画像データ取得部63及び情報編集部64を具備している。
【0044】
イベント検出部61は、セキュリティ機構5からのイベント、例えば、「窓が壊された」、「侵入者あり」などのイベントを検出する。
【0045】
通信処理部62は、無線部51及びネットワークインターフェイス52を介して行なわれる通信全体の制御を行なう。
【0046】
緊急画像データ取得部63は、イベント検出部61によってセキュリティ機構5からのイベントが検出された場合に、セキュリティ機構5から送られてくる画像データを取得し、HDD54に格納する。
【0047】
情報編集部64は、無線部51を介して送られてくるネットワークに関する情報を編集するためのものである。ここで、情報の編集とは、例えば、カーナビゲーション装置から送られてくるカーナビゲーションに関する情報の走行履歴の変更、追加、削除、付加情報であるメモ情報の入力、変更、削除などである。
【0048】
メモリ57は、コントローラ56によって実行されるプログラムの作業領域などとして使用される。
【0049】
入力I/F58には、キーボード71、スイッチ72及びマウス73などの入力デバイスが接続される。
【0050】
次に、本発明の実施の形態に係るカーナビゲーションシステムの動作について説明する。
【0051】
図5は、カーナビゲーション装置の動作を説明するためのフロチャートである。
【0052】
まず、カーナビゲーションに関する情報の取得が必要か否かの判断が行なわれる(S1)。ここで、カーナビゲーションに関する情報とは、図4に示した、「目的地」、「年月日」、「所要時間」、「距離」、「出発時間」及び立ち寄りリストに含まれる「場所」、当該場所に立ち寄った時間を示す「立寄時間」、当該場所の滞在時間を示す「所要時間」、当該場所において費やした費用を示す「料金」などである。なお、ここで示した情報は、一例にすぎず、例えば、「場所」ごとにおける「燃料消費量」などの情報を含めても良い。
【0053】
カーナビゲーションに関する情報の取得が必要か否かの判断は、例えば、「目的地」については、カーナビゲーションを始める際にユーザによって入力される情報から取得することができ、他の情報についても、カーナビゲーション機能から自動的に取得することができるものは取得される。
【0054】
例えば、「年月日」、「所要時間」、「距離」、「出発時間」、「場所」、「立寄時間、「所要時間」の情報はカーナビゲーション機能を利用することにより取得することができ、「料金」の情報については、高速道路の料金のように予めカーナビゲーション機能において登録されているものについては、自動的に取得することができるし、また、登録されていない場合には、付加情報として、ユーザによって入力してもよい。
【0055】
「メモ」情報については、ユーザによって入力される付加情報であり、カーナビゲーション機能によって自動的に取得されるものではない。この付加情報の取得方法については、S3において説明する。
【0056】
S1において、カーナビゲーションに関する情報の取得が必要と判断された場合には、上述のカーナビゲーションに関する情報のうち取得可能な情報が取得され(S2)、また、カーナビゲーションに関する情報の取得が必要ではないと判断された場合には、S3の処理に移る。
【0057】
S3においては、付加情報である「メモ情報」の入力があるか否かの判断が行なわれる(S3)。ここで、付加情報の入力は、例えば、図8に示すようなカーナビゲーション画面上に表示されたメニュー81のメモ情報入力82を選択することにより行なわれる。
【0058】
このようなメモ情報入力82が選択されると、メモ情報を入力するための画面が表示され、ユーザによりメモ情報が入力される。そして、図9に示すように、この入力されたメモ情報に位置情報を付して、付加情報とする。この付加情報は、HDD31に格納される(S4)。
【0059】
S3において、メモ情報の入力がないと判断された場合、或いはS4の処理後、次に、非常通知を受信したか否かの判断が行なわれる(S5)。この非常通知は、ホームサーバ4から、携帯電話回線を使用して送られてくるものである。S5において、非常通知を受信したと判断された場合には、次に、携帯電話回線を通して送られてくる画像情報を取得した後、表示(S6)するとともに、警察、消防及び警備会社にアクセスすることができるアイコンを表示する(S7)。これにより、ユーザは、画面上に表示される画像を見て状況判断を行ない、必要に応じて、警察などに連絡をすることができる。図10は、ホームサーバから送られてきた画像90及び連絡用のアイコン91〜93をした場合の表示画面の一例を示す図である。ユーザは、このような画面を参照することにより、車にいながらにして、自宅の状況を的確に判断することができ、また、必要であれば、警察などにすぐにアクセスすることができる。
【0060】
上記ホームサーバから送られてきた画像は、カーナビゲーション装置のHDD31に格納される。これにより、ホームサーバが破壊され、画像データが失われた場合にも、車内のカーナビゲーション装置で保存した画像を証拠として使用することができる。
【0061】
S5において非常通知がないと判断された場合、或いはS7の処理終了後、メモ情報の表示が必要か否かの判断が行なわれる(S8)。このS8の判断においてメモ情報の表示が必要であると判断される場合とは、付加情報に付加された位置情報が示す位置に自車がきた時に、メモ情報の表示が必要であると判断される。
【0062】
具体的には、自車の位置はGPSを使用して緯度経度情報を得て、この得られた経度緯度情報から地図上の位置を求め、この地図上の位置がメモ情報に付加された位置情報と一致したときに表示が必要であると判断される。
【0063】
S8において、メモ情報の表示が必要であると判断された場合には、メモ情報を地図上に表示する(S9)。図11は、メモ情報を地図上に吹き出し101として表示した図を示す図である。なお、ここでは、メモ情報を地図上に吹き出し表示する場合を示しているが、音声によって知らせてもよい。
【0064】
S8において付加情報の表示が必要でないと判断された場合、或いはS9の処理が終了した場合には、次に、無線LANによるホームサーバとの無線通信リンクが確立したか否かの判断が行なわれる(S10)。
【0065】
この無線通信リンクの確立は、ホームサーバと自車とが所定の距離に近づいたときに、自動的に確立される。この無線LANによる無線通信リンクの確立方法については、公知の技術であるので、ここではその説明は省略する。
【0066】
また、公知の無線通信リンクの確立方法の他、GPS機能により自車の位置を把握し、自宅の駐車場のように所定の場所にきたときに、自動的にサーバーと無線通信リンクを確立するようにしてもよい。
【0067】
S10において、ホームサーバとの無線通信リンクが確立していないと判断された場合には、S1の処理に戻る。一方、無線通信リンクが確立したと判断された場合については後述する。
【0068】
次に、ホームサーバの動作について説明する。図6は、ホームサーバの動作を説明するためのフロチャートである。
【0069】
同図に示すように、まず、カーナビゲーション装置から送信されたカーナビゲーションに関する情報及び付加情報の編集要求があるか否かの判断が行なわれる(S21)。
【0070】
S21において、編集要求があると判断された場合には、カーナビゲーションに関する情報及び付加情報の編集を行なう(S22)。ここでの編集作業とは、例えば、経路の編集や、メモ情報の追加、変更、削除など、カーナビゲーションに関する情報及び付加情報の変更、追加及び削除を意味する。
【0071】
S21において、編集要求がないと判断された場合、或いはS22における処理が終了した場合には、次に、セキュリティ機構から非常通知があるか否かの判断が行なわれる(S23)。
【0072】
S23において非常通知があると判断された場合には、セキュリティ機構から送信される画像情報を取得し(S24)、取得した画像情報を、インターネット経由で携帯電話回線を使用して送信する(S25)。
【0073】
S23において、非常通知がないと判断された場合、或いはS25の処理終了後、無線LANによるカーナビゲーション装置との無線通信リンクが確立したか否かの判断が行なわれる(S26)。
【0074】
S26において、カーナビゲーション装置との無線通信リンクが確立していないと判断された場合には、S21の処理に戻る。一方、無線通信リンクが確立したと判断された場合については後述する。
【0075】
図7は、無線LANによる無線通信リンクが確立した後のカーナビゲーション装置及びホームサーバの動作を説明するためのフロチャートである。
【0076】
無線LANによる無線通信リンクが確立すると、ホームサーバからカーナビゲーションに関する情報及び付加情報の要求信号が送信される(S41)。カーナビゲーション装置においては、情報要求信号を受信したか否かの判断が行なわれており(S31)、受信したと判断された場合には、カーナビゲーションに関する情報及び付加情報を無線LANを使用して送信する(S32)。
【0077】
ホームサーバは、カーナビゲーション装置から送信されてくるカーナビゲーションに関する情報及び付加情報を受信し(S42)、この受信した情報を格納する(S43)。
【0078】
その後、ダウンロードが必要か否かの判断が行なわれる(S42)。ここで、ダウンロードが必要な場合とは、例えば、ユーザによってホームサーバに蓄積されたカーナビゲーションに関する情報などをダウンロードすることを指示された場合である。また、カーナビゲーションに関する情報及び付加情報の変更、追加、削除などにより、これら情報が編集されている場合には、自動的にダウンロードが必要であると判断しても良い。
【0079】
S44において、ダウンロードが必要ではないと判断された場合には、S11の処理に戻る。一方、S44において、ダウンロードが必要であると判断された場合には、ダウンロード要求信号を送信し(S45)、その後、ダウンロード対象となるカーナビゲーションに関する情報及び付加情報をホームサーバからカーナビゲーション装置に対して送信する(S46)。
【0080】
カーナビゲーション装置においては、ダウンロード要求信号を受信したか否かの判断が行なわれ(S33)、要求信号を受信していないと判断された場合には、S1の処理へ移る。また、S33において、ダウンロード要求信号を受信したと判断された場合には、ホームサーバから送られてくるカーナビゲーションに関する情報及び付加情報を受信し(S34)、S1の処理へ移る。これにより、外出の際に、ユーザは、自宅において編集されたカーナビゲーションに関する情報などを参酌することができ、その結果、効率のよい運転を行なうことができる。
【0081】
なお、上述の実施の形態においては、ホームサーバからの通知に基づいて、画像を取得して、表示する場合について説明したが、カーナビゲーション装置からユーザが指示することにより、画像を取得してもよい。
【0082】
したがって、本発明の実施の形態に係る車載用電子機器によれば、ホームサーバからのカーナビゲーションに関する情報を要求する信号に基づいて、無線LANを使用して、カーナビゲーションに関する情報及び付加情報をホームサーバに送ることができるので、ホームサーバにおいて、これら情報を一元的に管理することができ、かつ、これら情報を編集することができる。
【0083】
また、ホームサーバにおいて管理されている情報を、車載用電子機器にダウンロードすることができるので、自宅において編集されたカーナビゲーションに関する情報に基づいて、的確な運転をすることができる。
【0084】
さらに、ホームサーバから緊急時に送られてくる画像情報を表示することができ、かつ警察などに連絡することができるアイコンを表示することができるので、運転者は、車にいながらにして、自宅の状況を確認することができ、状況に応じて、表示されたアイコンを使用して、関係部署に連絡をとることができる。
【0085】
さらに、自車が付加情報を表示すべき位置にきたときに、地図上に付加情報を表示することができるので、運転者は地図情報から得ることができないような付加的な情報を加味して運転を行なうおとができる。
【0086】
なお、本願発明は、上記各実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0087】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、カーナビゲーションに関する情報を一括して一元的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカーナビゲーションシステムの全体を示す図である。
【図2】図1に示したナビゲーション装置2の構成を示す図である。
【図3】ホームサーバ4の構成を示す図である。
【図4】HDD31に格納されるデータベースの構造を示す図である。
【図5】カーナビゲーション装置の動作を説明するためのフロチャートである。
【図6】ホームサーバの動作を説明するためのフロチャートである。
【図7】無線LANによる無線通信リンクが確立した後のカーナビゲーション装置及びホームサーバの動作を説明するためのフロチャートである。
【図8】カーナビゲーション画面上に表示されるメニューを示す図である。
【図9】付加情報のデータ構造を説明するための図である。
【図10】ホームサーバから送られてきた画像90及び連絡用のアイコン91〜93をした場合の表示画面の一例を示す図である。
【図11】メモ情報を地図上に吹き出し101として表示した図を示す図である。
【符号の説明】
1…車、
2…ナビゲーション装置、
3…家、
4…ホームサーバ、
5…セキュリティ機構、
6…監視カメラ、
7,9…アクセスポイント、
8…インターネット、
10…衛星、
21…ゲートウェイ、
22…携帯電話インターフェイス、
23…携帯電話、
24…無線部、
25…GPS、
26…バス、
27…LCD,
28…スピーカ、
29…DVDデコーダ、
30…DVDメディア、
31…ストレージ、
32…入力インターフェイス、
41…ナビゲーション機能部、
42…画像データ処理部、
43…通信処理部、
44…付加情報取得部、
45…ナビゲーション情報処理部、
46…緊急画像データ処理部、
50…バス、
51…無線部、
52…ネットワークI/F、
53…外部I/F、
54…HDD、
55…表示部、
56…コントローラ、
57…メモリ、
58…入力I/F、
61…イベント検出部、
62…通信処理部、
63…緊急画像データ取得部、
64…情報編集部、
71…キーボード、
72…スイッチ、
73…マウス。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用電子機器及びこの車載用電子機器と連携するサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、GPS(Global Positioning System)を搭載したカーナビゲーションシステムが開発されている。このようなカーナビゲーションシステムは、地図上に走行履歴などのカーナビゲーションに関する情報を表示することが可能であり、また、地図情報については、カーナビゲーションシステムに取り付けられる携帯電話の回線を使用して、インターネットに接続されたサーバからダウンロードやアップデートを行なうことが可能である。
【0003】
ユーザは、カーナビゲーションシステムの表示画面上に映し出される地図上の走行履歴などのカーナビゲーションに関する情報を参照することにより、目的地まで到達することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−221430号公報 (第2頁、第4頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のカーナビゲーションシステムにおいては、走行履歴などのカーナビゲーションに関する情報を車の中に搭載されたカーナビゲーション装置によって、編集して管理することが可能であるが、それ以外の場所において、管理することができないため、カーナビゲーションに関する情報を一元的に管理したいというユーザの要望がある。
【0006】
例えば、走行履歴情報などは、システムとの関係上、ある一定の走行履歴情報のみしかカーナビゲーションシステムに保管されないため、古い走行履歴情報は破棄されてしまう。しかしながら、このような破棄されてしまう古い走行履歴情報を含めて、従来のカーナビゲーションシステムにおいては、カーナビゲーションに関する情報を一括して一元的に管理することができないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、カーナビゲーションに関する情報を一括して一元的に管理することができる車載用電子機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
したがって、上記目的を達成するために、本発明は、サーバと無線通信を行なうための無線部と、前記無線部によって前記サーバとの無線通信リンクを確立する手段と、前記確立された無線通信リンクにより、車載用電子機器のカーナビゲーションに関する情報を前記無線部を使用して前記サーバに送信する手段とを具備することを特徴とする車載用電子機器、である。
【0009】
また、本発明は、車載用電子機器と無線通信を行なうための無線部と、前記無線部によって前記車載用電子機器との無線通信リンクが確立した場合に、カーナビゲーションに関する情報を要求する信号を前記無線部を使用して前記車載用電子機器に送信する手段と、前記信号に応答して、前記車載用電子機器から送信されたカーナビゲーションに関する情報を受信する手段と、前記受信されたカーナビゲーションに関する情報を編集する手段とを具備することを特徴とするサーバ、である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るカーナビゲーションシステムについて説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施の形態に係るカーナビゲーションシステムの全体を示す図である。
【0012】
同図に示すように、車1に搭載されたナビゲーション装置2は、IEEE802.11a、IEEE802.11bなどの規格にしたがって無線通信を行なう無線部を有しており、この無線部を介して、家1のオームサーバ4と無線LANにより無線通信を行なうことができる。
【0013】
また、ナビゲーション装置2は、携帯電話回線を使用して、アクセスポイント(AP)7を介してインターネット8に接続可能であり、また、インターネット8、AP9を介して、ホームサーバ4に接続することができる。
【0014】
さらに、ナビゲーション装置2は、衛星10からの緯度、経度を示す情報を受信して自車の位置をGPS機能を利用して把握し、このGPS機能とナビゲーション機能とを連動させて、カーナビゲーションを行なう。
【0015】
ホームサーバ4は、セキュリティ機構5に接続されている。このセキュリティ機構5には、監視カメラ6が接続されている。セキュリティ機構5は、例えば、家の窓が割られたなどのセキュリティに関するイベントが発生した場合に、非常通知をホームサーバ4に通知し、当該窓を監視する監視カメラ6の画像データをホームサーバ4に送信する。なお、監視カメラ6としては、例えば、玄関部分を監視するカメラや、定点カメラなど、その種類及び設置場所は問わない。
【0016】
当該画像データを受信したホームサーバ4は、AP9、インターネット8、AP7を介して、携帯電話回線を使用して、ナビゲーション装置2に画像データを送信する。
【0017】
図2は、図1に示したナビゲーション装置2の構成を示す図である。
【0018】
同図に示すように、ゲートウェイ21は、車両制御系の情報をバス26にブリッジするとともに、携帯電話23が取り付けられる携帯電話I/F22、無線部24及びGPS25が接続され、これら携帯電話I/F22、無線部24及びGPS25からの情報をバス26にブリッジする。
【0019】
バス26には、LCD(Liquid Crystal Display)27、スピーカ28、地図情報などが格納されたDVDメディア30をデコードするためのDVDデコーダ29、カーナビゲーションに関する情報を格納するHDD31、スイッチ、キーボードなどの入力インターフェイス32及びコントローラ33が接続されている。
【0020】
LCD(Liquid Crystal Display)27は、カーナビゲーションを行なうために必要な情報を表示する。
【0021】
スピーカ28は、ナビゲーションに関する情報などを音声によって知らせるものである。
【0022】
DVDでコーダ29は、DVDメディア30に格納された地図情報などをデコードするものである。
【0023】
HDD31は、走行履歴情報などのカーナビゲーションに関する情報及びユーザによって入力される付加情報などを格納する。図4は、HDD31に格納されるデータベースの構造を示す図である。
【0024】
同図に示すように、HDD31には走行履歴情報が格納され、1回の走行毎に、「目的地」、「年月日」、「所要時間」、「距離」、「出発時間」及び「キー情報」を格納する。また、この「キー情報」に関連付けて、立ち寄りリストが格納される。
【0025】
立ち寄りリストは、図4に示すように、目的地に着くまでの立ち寄った「場所」、当該場所に立ち寄った時間を示す「立寄時間」、当該場所の滞在時間を示す「所要時間」、当該場所において費やした費用を示す「料金」などで構成される。
【0026】
なお、ここに示した情報は、一例であり、他の情報、例えば、「燃料の消費量」などの情報を加えることは任意である。
【0027】
また、HDD31には、図9に示すような、ユーザによって、入力される付加情報が格納される。この付加情報は、ユーザによって入力されたメモ情報及びこのメモ情報を入力した位置を示す位置情報により構成される。
【0028】
入力I/F32は、スイッチ、キーボードなどの入力デバイスのためのインターフェイスである。
【0029】
コントローラ33は、ナビゲーション装置2の全体の制御を司るものであり、ナビゲーション機能部41、画像データ処理部42、通信処理部43、付加情報取得部44、ナビゲーション情報処理部45及び緊急画像データ処理部46を具備している。
【0030】
ナビゲーション機能部41は、GPS25によって取得された自車の緯度経度情報及びDVDでコーダ29によってメディア30から読み込まれた地図情報などに基づいて、ナビゲーションに関する処理を行なう。
【0031】
画像データ処理部42は、LCD27に表示される画像の処理全体の制御を司る。
【0032】
通信処理部43は、携帯電話I/F22、無線部24及びGPS25を介した通信の制御全体を司る。
【0033】
付加情報取得部44は、ユーザによって入力されるカーナビゲーションに関する付加情報を取得する。
【0034】
ナビゲーション情報処理部45は、上記付加情報の他にナビゲーション機能部41によって取得される走行履歴情報などを含むカーナビゲーションに関する情報及び付加情報取得部44によって取得される付加情報などの処理を行なうものであり、従来のカーナビゲーションシステムとは異なる本発明の実施の形態の特有の処理を行なう。
【0035】
緊急画像データ処理部46は、ホームサーバから携帯電話用通信回線を使用して送られてくる画像データを取得する。
【0036】
図3は、ホームサーバ4の構成を示す図である。なお、図1と同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0037】
同図に示すように、ホームサーバ4は、バス50に接続された無線部51、ネットワークI/F52、外部I/F53、HDD54、表示部55、コントローラ56、メモリ57及び入力I/F58を具備している。
【0038】
無線部51は、IEEE802.11a、IEEE802.11bなどの規格にしたがった無線LANモジュールであり、車に搭載されたカーナビゲーション装置2と無線通信を行なうものである。
【0039】
ネットワークI/F52は、アクセスポイントを介してインターネットに接続するためのインターフェイスである。
【0040】
外部I/F53は、セキュリティ機構5に対するインターフェイスである。
【0041】
HDD54は、ナビゲーション装置から送信されたカーナビゲーションに関する情報や、地図情報、セキュリティ機構5から送られてくる画像データなどを格納する。このHDD54には、図4に示したカーナビゲーションに関する情報及び図9に示した付加情報が格納される。
【0042】
表示部55は、ユーザに関する情報、地図情報などを表示するためのディスプレイである。
【0043】
コントローラ56は、ホームサーバ4の全体の制御を司るものであり、イベント演出部61、通信処理部62、緊急画像データ取得部63及び情報編集部64を具備している。
【0044】
イベント検出部61は、セキュリティ機構5からのイベント、例えば、「窓が壊された」、「侵入者あり」などのイベントを検出する。
【0045】
通信処理部62は、無線部51及びネットワークインターフェイス52を介して行なわれる通信全体の制御を行なう。
【0046】
緊急画像データ取得部63は、イベント検出部61によってセキュリティ機構5からのイベントが検出された場合に、セキュリティ機構5から送られてくる画像データを取得し、HDD54に格納する。
【0047】
情報編集部64は、無線部51を介して送られてくるネットワークに関する情報を編集するためのものである。ここで、情報の編集とは、例えば、カーナビゲーション装置から送られてくるカーナビゲーションに関する情報の走行履歴の変更、追加、削除、付加情報であるメモ情報の入力、変更、削除などである。
【0048】
メモリ57は、コントローラ56によって実行されるプログラムの作業領域などとして使用される。
【0049】
入力I/F58には、キーボード71、スイッチ72及びマウス73などの入力デバイスが接続される。
【0050】
次に、本発明の実施の形態に係るカーナビゲーションシステムの動作について説明する。
【0051】
図5は、カーナビゲーション装置の動作を説明するためのフロチャートである。
【0052】
まず、カーナビゲーションに関する情報の取得が必要か否かの判断が行なわれる(S1)。ここで、カーナビゲーションに関する情報とは、図4に示した、「目的地」、「年月日」、「所要時間」、「距離」、「出発時間」及び立ち寄りリストに含まれる「場所」、当該場所に立ち寄った時間を示す「立寄時間」、当該場所の滞在時間を示す「所要時間」、当該場所において費やした費用を示す「料金」などである。なお、ここで示した情報は、一例にすぎず、例えば、「場所」ごとにおける「燃料消費量」などの情報を含めても良い。
【0053】
カーナビゲーションに関する情報の取得が必要か否かの判断は、例えば、「目的地」については、カーナビゲーションを始める際にユーザによって入力される情報から取得することができ、他の情報についても、カーナビゲーション機能から自動的に取得することができるものは取得される。
【0054】
例えば、「年月日」、「所要時間」、「距離」、「出発時間」、「場所」、「立寄時間、「所要時間」の情報はカーナビゲーション機能を利用することにより取得することができ、「料金」の情報については、高速道路の料金のように予めカーナビゲーション機能において登録されているものについては、自動的に取得することができるし、また、登録されていない場合には、付加情報として、ユーザによって入力してもよい。
【0055】
「メモ」情報については、ユーザによって入力される付加情報であり、カーナビゲーション機能によって自動的に取得されるものではない。この付加情報の取得方法については、S3において説明する。
【0056】
S1において、カーナビゲーションに関する情報の取得が必要と判断された場合には、上述のカーナビゲーションに関する情報のうち取得可能な情報が取得され(S2)、また、カーナビゲーションに関する情報の取得が必要ではないと判断された場合には、S3の処理に移る。
【0057】
S3においては、付加情報である「メモ情報」の入力があるか否かの判断が行なわれる(S3)。ここで、付加情報の入力は、例えば、図8に示すようなカーナビゲーション画面上に表示されたメニュー81のメモ情報入力82を選択することにより行なわれる。
【0058】
このようなメモ情報入力82が選択されると、メモ情報を入力するための画面が表示され、ユーザによりメモ情報が入力される。そして、図9に示すように、この入力されたメモ情報に位置情報を付して、付加情報とする。この付加情報は、HDD31に格納される(S4)。
【0059】
S3において、メモ情報の入力がないと判断された場合、或いはS4の処理後、次に、非常通知を受信したか否かの判断が行なわれる(S5)。この非常通知は、ホームサーバ4から、携帯電話回線を使用して送られてくるものである。S5において、非常通知を受信したと判断された場合には、次に、携帯電話回線を通して送られてくる画像情報を取得した後、表示(S6)するとともに、警察、消防及び警備会社にアクセスすることができるアイコンを表示する(S7)。これにより、ユーザは、画面上に表示される画像を見て状況判断を行ない、必要に応じて、警察などに連絡をすることができる。図10は、ホームサーバから送られてきた画像90及び連絡用のアイコン91〜93をした場合の表示画面の一例を示す図である。ユーザは、このような画面を参照することにより、車にいながらにして、自宅の状況を的確に判断することができ、また、必要であれば、警察などにすぐにアクセスすることができる。
【0060】
上記ホームサーバから送られてきた画像は、カーナビゲーション装置のHDD31に格納される。これにより、ホームサーバが破壊され、画像データが失われた場合にも、車内のカーナビゲーション装置で保存した画像を証拠として使用することができる。
【0061】
S5において非常通知がないと判断された場合、或いはS7の処理終了後、メモ情報の表示が必要か否かの判断が行なわれる(S8)。このS8の判断においてメモ情報の表示が必要であると判断される場合とは、付加情報に付加された位置情報が示す位置に自車がきた時に、メモ情報の表示が必要であると判断される。
【0062】
具体的には、自車の位置はGPSを使用して緯度経度情報を得て、この得られた経度緯度情報から地図上の位置を求め、この地図上の位置がメモ情報に付加された位置情報と一致したときに表示が必要であると判断される。
【0063】
S8において、メモ情報の表示が必要であると判断された場合には、メモ情報を地図上に表示する(S9)。図11は、メモ情報を地図上に吹き出し101として表示した図を示す図である。なお、ここでは、メモ情報を地図上に吹き出し表示する場合を示しているが、音声によって知らせてもよい。
【0064】
S8において付加情報の表示が必要でないと判断された場合、或いはS9の処理が終了した場合には、次に、無線LANによるホームサーバとの無線通信リンクが確立したか否かの判断が行なわれる(S10)。
【0065】
この無線通信リンクの確立は、ホームサーバと自車とが所定の距離に近づいたときに、自動的に確立される。この無線LANによる無線通信リンクの確立方法については、公知の技術であるので、ここではその説明は省略する。
【0066】
また、公知の無線通信リンクの確立方法の他、GPS機能により自車の位置を把握し、自宅の駐車場のように所定の場所にきたときに、自動的にサーバーと無線通信リンクを確立するようにしてもよい。
【0067】
S10において、ホームサーバとの無線通信リンクが確立していないと判断された場合には、S1の処理に戻る。一方、無線通信リンクが確立したと判断された場合については後述する。
【0068】
次に、ホームサーバの動作について説明する。図6は、ホームサーバの動作を説明するためのフロチャートである。
【0069】
同図に示すように、まず、カーナビゲーション装置から送信されたカーナビゲーションに関する情報及び付加情報の編集要求があるか否かの判断が行なわれる(S21)。
【0070】
S21において、編集要求があると判断された場合には、カーナビゲーションに関する情報及び付加情報の編集を行なう(S22)。ここでの編集作業とは、例えば、経路の編集や、メモ情報の追加、変更、削除など、カーナビゲーションに関する情報及び付加情報の変更、追加及び削除を意味する。
【0071】
S21において、編集要求がないと判断された場合、或いはS22における処理が終了した場合には、次に、セキュリティ機構から非常通知があるか否かの判断が行なわれる(S23)。
【0072】
S23において非常通知があると判断された場合には、セキュリティ機構から送信される画像情報を取得し(S24)、取得した画像情報を、インターネット経由で携帯電話回線を使用して送信する(S25)。
【0073】
S23において、非常通知がないと判断された場合、或いはS25の処理終了後、無線LANによるカーナビゲーション装置との無線通信リンクが確立したか否かの判断が行なわれる(S26)。
【0074】
S26において、カーナビゲーション装置との無線通信リンクが確立していないと判断された場合には、S21の処理に戻る。一方、無線通信リンクが確立したと判断された場合については後述する。
【0075】
図7は、無線LANによる無線通信リンクが確立した後のカーナビゲーション装置及びホームサーバの動作を説明するためのフロチャートである。
【0076】
無線LANによる無線通信リンクが確立すると、ホームサーバからカーナビゲーションに関する情報及び付加情報の要求信号が送信される(S41)。カーナビゲーション装置においては、情報要求信号を受信したか否かの判断が行なわれており(S31)、受信したと判断された場合には、カーナビゲーションに関する情報及び付加情報を無線LANを使用して送信する(S32)。
【0077】
ホームサーバは、カーナビゲーション装置から送信されてくるカーナビゲーションに関する情報及び付加情報を受信し(S42)、この受信した情報を格納する(S43)。
【0078】
その後、ダウンロードが必要か否かの判断が行なわれる(S42)。ここで、ダウンロードが必要な場合とは、例えば、ユーザによってホームサーバに蓄積されたカーナビゲーションに関する情報などをダウンロードすることを指示された場合である。また、カーナビゲーションに関する情報及び付加情報の変更、追加、削除などにより、これら情報が編集されている場合には、自動的にダウンロードが必要であると判断しても良い。
【0079】
S44において、ダウンロードが必要ではないと判断された場合には、S11の処理に戻る。一方、S44において、ダウンロードが必要であると判断された場合には、ダウンロード要求信号を送信し(S45)、その後、ダウンロード対象となるカーナビゲーションに関する情報及び付加情報をホームサーバからカーナビゲーション装置に対して送信する(S46)。
【0080】
カーナビゲーション装置においては、ダウンロード要求信号を受信したか否かの判断が行なわれ(S33)、要求信号を受信していないと判断された場合には、S1の処理へ移る。また、S33において、ダウンロード要求信号を受信したと判断された場合には、ホームサーバから送られてくるカーナビゲーションに関する情報及び付加情報を受信し(S34)、S1の処理へ移る。これにより、外出の際に、ユーザは、自宅において編集されたカーナビゲーションに関する情報などを参酌することができ、その結果、効率のよい運転を行なうことができる。
【0081】
なお、上述の実施の形態においては、ホームサーバからの通知に基づいて、画像を取得して、表示する場合について説明したが、カーナビゲーション装置からユーザが指示することにより、画像を取得してもよい。
【0082】
したがって、本発明の実施の形態に係る車載用電子機器によれば、ホームサーバからのカーナビゲーションに関する情報を要求する信号に基づいて、無線LANを使用して、カーナビゲーションに関する情報及び付加情報をホームサーバに送ることができるので、ホームサーバにおいて、これら情報を一元的に管理することができ、かつ、これら情報を編集することができる。
【0083】
また、ホームサーバにおいて管理されている情報を、車載用電子機器にダウンロードすることができるので、自宅において編集されたカーナビゲーションに関する情報に基づいて、的確な運転をすることができる。
【0084】
さらに、ホームサーバから緊急時に送られてくる画像情報を表示することができ、かつ警察などに連絡することができるアイコンを表示することができるので、運転者は、車にいながらにして、自宅の状況を確認することができ、状況に応じて、表示されたアイコンを使用して、関係部署に連絡をとることができる。
【0085】
さらに、自車が付加情報を表示すべき位置にきたときに、地図上に付加情報を表示することができるので、運転者は地図情報から得ることができないような付加的な情報を加味して運転を行なうおとができる。
【0086】
なお、本願発明は、上記各実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0087】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、カーナビゲーションに関する情報を一括して一元的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカーナビゲーションシステムの全体を示す図である。
【図2】図1に示したナビゲーション装置2の構成を示す図である。
【図3】ホームサーバ4の構成を示す図である。
【図4】HDD31に格納されるデータベースの構造を示す図である。
【図5】カーナビゲーション装置の動作を説明するためのフロチャートである。
【図6】ホームサーバの動作を説明するためのフロチャートである。
【図7】無線LANによる無線通信リンクが確立した後のカーナビゲーション装置及びホームサーバの動作を説明するためのフロチャートである。
【図8】カーナビゲーション画面上に表示されるメニューを示す図である。
【図9】付加情報のデータ構造を説明するための図である。
【図10】ホームサーバから送られてきた画像90及び連絡用のアイコン91〜93をした場合の表示画面の一例を示す図である。
【図11】メモ情報を地図上に吹き出し101として表示した図を示す図である。
【符号の説明】
1…車、
2…ナビゲーション装置、
3…家、
4…ホームサーバ、
5…セキュリティ機構、
6…監視カメラ、
7,9…アクセスポイント、
8…インターネット、
10…衛星、
21…ゲートウェイ、
22…携帯電話インターフェイス、
23…携帯電話、
24…無線部、
25…GPS、
26…バス、
27…LCD,
28…スピーカ、
29…DVDデコーダ、
30…DVDメディア、
31…ストレージ、
32…入力インターフェイス、
41…ナビゲーション機能部、
42…画像データ処理部、
43…通信処理部、
44…付加情報取得部、
45…ナビゲーション情報処理部、
46…緊急画像データ処理部、
50…バス、
51…無線部、
52…ネットワークI/F、
53…外部I/F、
54…HDD、
55…表示部、
56…コントローラ、
57…メモリ、
58…入力I/F、
61…イベント検出部、
62…通信処理部、
63…緊急画像データ取得部、
64…情報編集部、
71…キーボード、
72…スイッチ、
73…マウス。
Claims (6)
- サーバと無線通信を行なうための無線部と、
前記無線部によって前記サーバとの無線通信リンクを確立する手段と、
前記確立された無線通信リンクにより、車載用電子機器のカーナビゲーションに関する情報を前記無線部を使用して前記サーバに送信する手段と
を具備することを特徴とする車載用電子機器。 - 走行先の情報を示す付加情報を取得する手段をさらに具備し、
前記カーナビゲーションに関する情報には、前記取得された付加情報を含むことを特徴とする請求項1記載の車載用電子機器。 - 前記リンクを確立する手段は、
自車の位置を示す情報を取得する手段と、
前記取得された位置情報に基づいて、前記サーバと無線通信リンクを確立する手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の車載用電子機器。 - 車載用電子機器と無線通信を行なうための無線部と、
前記無線部によって前記車載用電子機器との無線通信リンクが確立した場合に、カーナビゲーションに関する情報を要求する信号を前記無線部を使用して前記車載用電子機器に送信する手段と、
前記信号に応答して、前記車載用電子機器から送信されたカーナビゲーションに関する情報を受信する手段と、
前記受信されたカーナビゲーションに関する情報を編集する手段と
を具備することを特徴とするサーバ。 - 前記編集されたカーナビゲーションに関する情報を前記車載用電子機器へ送信する手段をさらに具備することを特徴とする請求項4記載のサーバ。
- 所定のイベントが発生したことを検知する手段と、
前記所定のイベントが検知された場合に、前記所定のイベントに対応する画像データを取得する手段と、
前記取得された画像データを携帯電話回線を使用して、前記車載用電子機器へ送信する手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項4記載のサーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002260145A JP2004102413A (ja) | 2002-09-05 | 2002-09-05 | 車載用電子機器及びこの車載用電子機器と連携するサーバ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP (1) | JP2004102413A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006523348A (ja) * | 2003-03-14 | 2006-10-12 | エスビーシー ナレッジ ベンチャーズ エル.ピー. | 無線ネットワークでの車両位置情報の送信装置及び方法 |
-
2002
- 2002-09-05 JP JP2002260145A patent/JP2004102413A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006523348A (ja) * | 2003-03-14 | 2006-10-12 | エスビーシー ナレッジ ベンチャーズ エル.ピー. | 無線ネットワークでの車両位置情報の送信装置及び方法 |
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