JP2004101796A - クリーニング装置とこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

クリーニング装置とこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】像坦持体とクリーニングブレードとの接触部のニップ部からトナーが通り抜けないようにしてクリーニング不良を防止すると共に、重合法による球形トナーを用いることで高品質画像を形成するようにしたクリーニング装置とこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】クリーニング装置のクリーニングブレード2と像坦持体1との間の接触部に形成されるニップ部7に微粒子4を介在させ、この微粒子4と像坦持体との動摩擦係数μ1<μ2(μ2は微粒子とクリーニングブレードとの間の動摩擦係数)の関係を保つものとすることによりニップ部7に微粒子4を介在させ球形トナー5の通り抜け防止を図る。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像坦持体表面に残留するトナーを除去して繰り返し新しい画像を形成をするためのクリーニング装置と、これを備えた画像形成装置及び1つのケース内に像坦持体やクリーニング装置等を収納したプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる電子写真方式の画像形成装置では、転写工程後の像坦持体表面に残る残留トナーを除去して、繰り返し新しい画像の形成に使用するためのクリーニング手段が必要である。この種の画像形成装置におけるクリーニング手段としては、ゴムなどの弾性材からなるクリーニングブレードが簡単な構成で、かつトナー除去性能にも優れているため広く実用されている。また、近年、電子写真法を用いた画像形成装置の画像品質に対する要求が強くなっている。画像品質を向上させるためには、トナーの小粒径化、球形化がその有力な手段であり、現像用トナーとして重合法を用いた球形トナーが主流となりつつある。ところが、小粒径、球形トナーは、いくつかの問題点があることが知られている。最も重要な問題としては、像坦持体表面の転写残トナーのクリーニング手段による完全除去が困難で、クリーニング不良が発生することである。
【0003】
このような問題を解決するために、例えば、特開2001−188452号公報においては、重合法により製造された球形トナーを用いる画像形成装置の像坦持体上の残留トナーを効率よく除去するために、転写後の感光体表面の残留トナーを掻き取るクリーニングブレードと、クリーニングブレードよりも感光体移動方向の上流側に配置され、残留トナーを粉砕して感光体上に微粒トナーを生成するクリーニングブラシとを備えたクリーニング装置を提案している。しかしながら、トナーは樹脂からなり粉砕することは非常に困難で、粉砕するときに感光体にもダメージを与えてしまう問題点がある。
【0004】
更に、特開2000−267536号公報においては、画像形成装置の像坦持体クリーニングブレードの球形トナーに対するクリーニング性を向上させるために、球形トナーにより形成されたトナー像を坦持する表面が転写領域及びクリーニング領域を通って回転移動するトナー像坦持体と、前記転写領域を通過するトナー像坦持体表面のトナー像を転写材に転写する転写器と、前記クリーニング領域を通過するトナー像坦持体表面に摩擦接触して前記トナー像坦持体表面の残留トナーを除去するブレードエッジを有する弾性部材製のクリーニングブレードと、前記ブレードエッジに塗布された粉体潤滑剤と前記球形トナーよりも平均粒径が小さい不定形トナーとの混合粉体材料とを有するトナー像坦持体クリーナとから構成される画像形成装置を提案している。しかしながら、不定形トナーを混合させることにより、球形トナーによる画質向上のメリットが減少するなどの問題点がある。やはりすべて球形トナーを用いることが理想であるがこの点においてこの従来技術は問題点である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、球形トナーを用いるためのクリーニング装置として図10に示すものが挙げられる。このクリーニング装置100は、図のA方向に回転する像坦持体1の外面に斜めに接触するクリーニングブレード2と、廃トナーを溜めて排送するためのトナー搬送部材3等とからなる。図11に詳しく示すように、クリーニングブレード2はクリーニング不良が発生しないように角度θで像坦持体1に寸法dを食い込ませて圧接した状態接触する。このため、クリーニングブレード2の先端は図12にも示すように、くさび状にまくれ、ニップ部7が形成される。このニップ部7にトナーが引っ掛かり、像坦持体1はクリーニングされるが、図13に示すように球形トナー5を用いた場合にはニップ部7に球形トナー5が引っ掛からずに素通りしてしまう。更に詳しく説明すると、通常、トナーと像坦持体との接触部は付着力が大きく、像坦持体の摩擦係数も大きいため、トナーとクリーニングブレードの接触部よりも摩擦力が大きい。そのために、クリーニングブレードと像坦持体とのくさび形状部に挟まれた球形トナーは図13に示すように像坦持体との接触部を駆動源として回転するモーメントを受け、回転しながらすり抜けてしまう。この結果、クリーニング不良が生ずる。
【0006】
本発明は、以上の事情に鑑みて発明されたものであり、トナーとして球形トナーを用いて画像品質の向上を図ると共に球形トナーの素通りがなく、クリーニング不良の発生をなくす構造からなるクリーニング装置と、これを備えた画像形成装置(カラも含む)と、像坦持体やクリーニング装置を1つのケース内に収納してなるプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の目的を達成するために、請求項1のクリーニング装置は、前記クリーニングブレードと前記像坦持体との接触部の下流側のニップ部に微粒子を介在させるものからなり、前記微粒子は、該微粒子と前記像坦持体との間の動摩擦係数μ1が、前記微粒子と前記クリーニングブレードとの間の動摩擦係数μ2よりも小さい(μ1<μ2)形状,形態のものからなることを特徴とする。μ1<μ2となるような微粒子をクリーニングブレードと像坦持体のニップ部に介在させることにより、微粒子と像坦持体の摩擦力が、微粒子とブレードの摩擦力より小さくなり、微粒子は回転するモーメントを受けなくなるので、ニップ部をすり抜けない。従って、クリーニングブレードと像坦持体のニップ部に微粒子による微粒子壁を形成することができ、球形トナーがクリーニングブレードと像坦持体のニップ部に到達する前に微粒子壁によりクリーニングすることができる。この結果、クリーニング不良の発生を防止することができる。
【0008】
また、本発明の請求項2のクリーニング装置は、前記微粒子の粒径が100nm内士500nmであることを特徴とする。微粒子を100nm以下にするとμ1<μ2の関係でも微粒子のすり抜けが発生する。更に500nm以上にすると、トナーと微粒子が混在した場合、トナーの帯電特性に大きく影響する。従って、微粒子の粒径をこの範囲にすることで微粒子のニップ部すり抜けを防止できる。
【0009】
また、本発明の請求項3のクリーニング装置は、前記微粒子が、その径が100nm以下のものからなり、その外面形状が不定形状のものからなることを特徴とする。微粒子の粒径を100nm以下にしてもμ1<μ2の関係とその形状を不定形状にすることにより微粒子をニップ部に帯電させ微粒子壁を形成することができる。
【0010】
また、本発明の請求項4のクリーニング装置は、前記微粒子が、前記トナーに外添状態で供給されるものであることを特徴とする。外添状態で微粒子を送り込むことにより、ニップ部に微粒子を滞留させることが可能になる。
【0011】
また、本発明の請求項5のクリーニング装置は、微粒子が、前記クリーニングブレードと前記像坦持体との接触部の下流側に配置される微粒子付着部材から送り込まれることを特徴とする。これによりトナーをクリーニングするとき以外でも像坦持体が回転しているときに微粒子をニップ部に送り込むことができる。これにより、微粒子を確実に塗布することができる。
【0012】
また、本発明の請求項6のクリーニング装置は、前記微粒子付着部材が回転するブラシ体からなることを特徴とする。ブラシを用いることにより、微粒子を保持する面積が大きくなり、像坦持体への付着効率が上がる。更に、回転することにより、常に多量の微粒子を像坦持体に付着させることができる。
【0013】
また、本発明の請求項7の画像形成装置は、像坦持体と、これを帯電する帯電手段と、前記像坦持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像手段と、前記請求項1乃至6のいずれかに記載のクリーニング装置と、除電手段,露光手段及び前記像坦持体と共に転写材を挟持する転写手段とを有するものからなり、前記像坦持体が、その表面に静電潜像が形成され、この静電潜像が、球形トナーにより現像されてトナー像となる感光体であることを特徴とする。画像形成装置として球形トナーを用いることができるので、高品質な画像を出力することができる。更に、転写効率が向上するので廃トナーの低減になる。
【0014】
また、本発明の請求項8のプロセスカートリッジは、像坦持体と、これを帯電する帯電手段と、前記像坦持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像手段と、前記請求項1乃至6のいずれかに記載のクリーニング装置とを1つのケース内に収納するものからなり、前記像坦持体が、その表面に静電潜像が形成され、この静電潜像が球形トナーにより現像されてトナー像となる感光体であることを特徴とする。以上により球形トナーを用いることができるので、転写効率が良く、廃トナーを低減することができる。通常、プロセスカートリッジは廃トナーを蓄えるスペースが必要であるが、廃トナーが少量なのでプロセスカートリッジをコンパクトにすることができる。これにより小型化が可能になる。
【0015】
また、本発明の請求項9のカラー画像形成装置は、請求項8に記載のプロセスカートリッジを少なくとも2つ以上有することを特徴とする。これにより小型低コストで高品質な画像を出力するカラー画像形成装置への展開ができる。球形トナーを用いても、クリーニング不良、ブレードの鳴き、めくれが発生しないクリーニング装置を具備したプロセスカートリッジを用いることにより、小型のカラー画像形成装置を提供することができる。更に、球形トナーを用いているので、高品質のカラー画像を形成することができる。
【0016】
また、本発明の請求項10のカラー画像形成装置は、弾性体から転写材に付着したトナーを除去するために前記請求項1乃至6のいずれかに記載のクリーニング装置を設けることを特徴とする。通常、転写体は弾性を有する材料で構成されている。これら弾性体から同じ弾性物質であるブレードでトナーを除去するとき、摩擦力が非常に大きくなり鳴き、めくれが発生しやすい。また、クリーニング不良も発生する。画像形成装置において、転写体でクリーニング不良が発生すると紙などの転写材の裏面が汚れてしまう。更に、カラー画像形成装置は4つの作像ユニットが並列に配置されているので、転写材29の裏汚れが顕著に現れる。そこでこのクリーニング装置を用いれば、弾性体から転写ベルト29でも、球形トナーを容易にクリーニングすることができるので、異常画像のない良好な高速カラー画像を得ることが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のクリーニング装置等の実施の形態を図面を参照して詳述する。図10に示すように、像坦持体1をクリーニングするクリーニング装置100は、クリーニングブレード2と、トナー搬送部材3を備えるものからなる。クリーニングブレード2は板金部材にゴム部材を貼り合わせたものからなり、図示のように像坦持体1に対してリーディング(カウンタ)方向で当接している。このクリーニングブレード2によりクリーニングされて溜ったトナーは廃トナーとしてトナー搬送部材3によって図略の廃トナーボトルに蓄溜され、サービスマン等により回収されるが、或はリサイクルトナーとして図略の現像装置などに運ばれて現像に再使用される。クリーニングブレード2は図11のように像坦持体1に対して角度θで当接し、食込み幅dだけ食込ませて接触している。なお、前記の角度θが大きいとクリーニングブレード2の先端面の像坦持体1と接触する面積が大きくなり、クリーニングブレード2の激しい振動による音の発生(鳴き)や像坦持体1の回転方向(Aで示す)側にクリーニングブレード2が折れ(めくれ)が発生する。逆に角度θが小さいとクリーニングブレード2の側面が像坦持体1と接触することになり、クリーニングブレード2の像坦持体1に対する垂直方向成分の押圧力が小さくなり、トナーを十分にせき止めることができず、クリーニング不良が発生する。本発明に用いているクリーニングブレード2は、厚さ2.0mmのウレタンゴムからなり、像坦持体1に対して荷重5〜40g/cmで当接するように、前記角度θと食込み幅dを設定している。像坦持体1に対するクリーニングブレード2の当接荷重が5g/cm未満では、トナーの除去効果が小さく、クリーニング不良が発生する。逆に、当接荷重が40g/cmを超えると像坦持体1表面が摩擦し、損傷する。従って、荷重5〜40g/cmで当接することによって、像坦持体1からのトナー除去性、耐久性が向上し、更に、ブレードの鳴き、めくれの防止になる。
【0018】
図1は、クリーニングブレード2と像坦持体1との接触部を拡大表示したものであり、この接触部はくさび状となり、下流側にはニップ部7が形成される。本発明の請求項1に記載の発明はこのニップ部7に図示のように微粒子4を介在させるものである。ニップ部7に微粒子4を介在させることができると図示のように重合法による球形トナー5が微粒子5によりニップ部7内に入り込んでくることが阻止され、球形トナー5によって像坦持体1のクリーニングが効果的に行われる。
【0019】
前記のような効果を出すためには微粒子4と像坦持体1との間の動摩擦係数μ1をクリーニングブレード2と像坦持体1との間の動摩擦係数μ2よりも小さくする必要があり、微粒子4としては以上の条件を満足するものが設定される。即ち、図2に示すように、微粒子4の集合体と像坦持体1との間に作用する摩擦力をF1とし、クリーニングブレード2と像坦持体1との間に作用する摩擦力をF2とすると、仮りにF1>F2の場合は微粒子4はニップ部7を通り抜けてしまい、くさび状のニップ部7内に滞在することができない。このため、球形トナーがくさび状のニップ部7の奥まで入り込み、通過し、クリーニング不良が生ずる。従って、前記したようにμ1<μ2としF1<F2の関係を保持することが必要条件となる。次の表1はμ1とμ2との関係と微粒子の停滞性及び球形トナーのクリーニング性との関係を示すものである。
【0020】
【表1】
Figure 2004101796
【0021】
一方、微粒子4の粒径が大きいと、トナーの帯電への悪影響や画質への悪影響が現れるため、粒径はなるべく小さい方がよい。本実施の形態では粒径は100nm乃至500nmのものとした。粒径が100nm以下ではニップ部7の停滞が不安定であり、通り抜けが生ずる。一方、500nmよりも大きいと前記のような悪影響が生ずる。
【0022】
微粒子4の粒径については前記の範囲のものが望ましいが、図3に示すように、微粒子4の粒径が100nm以下であっても微粒子4が図示のようにその外面形状が不定形状である場合には、微粒子4はせき止めされる。
【0023】
また、微粒子4を球形トナー5の添加剤として混在させると図4に示すように微粒子4が球形トナー5の外添状態になる。微粒子4が外添状態になると球形トナー5は前記の場合のように不定形状に類似するものとなり、微粒子4がニップ部7に溜り、球形トナー5の通り抜けが防止される。なお、微粒子4を球形トナー5に外添するには特別の装置を必要としないため微粒子4の供給装置を必要としない分だけ低コストとなる。
【0024】
図5は、クリーニング装置100に微粒子付着部材6を設けた実施の形態を示す。なお、この実施の形態の場合には、微粒子5付着部材6としてブラシ体を用いているが、勿論これに限定するものではない。このブラシ体はクリーニングブレード2と像坦持体1との接触部より下流側に配置され、図示の回転方向に沿って回転するものからなる。以上により、微粒子4を必要の場所に効果的に介入させることができる。
【0025】
図6は、前記のクリーニング装置100を備えた画像形成装置200を示す。画像形成装置200は、矢印A方向に回転する像坦持体1である感光体21と、その周囲に配置される帯電手段22、露光手段23、現像手段24、転写手段25、クリーニング装置、除電手段26とを備えるものからなる。また、感光体21上から転写された転写材27上のトナー像を定着するための図示しない定着装置が配置されている。帯電手段22は、感光体21表面に所定の距離で感光体21と接触或は非接触で配置され、帯電手段22にバイアスを印加することによって感光体21を所定の極性、所定の電位に帯電する。本実施例の形態では感光体21をマイナス極性に一様に帯電させている。露光手段23は発光素子としてLD或はLEDを使用し、画像データに基づき感光体21に光を照射し静電潜像を形成している。現像手段24は、内部に固定されたマグネットローラと回転自在の現像剤坦持体を備えており、現像剤を現像剤坦持体上に保持させている。本実施の形態では現像剤としてトナーとキャリアからなる二成分現像剤を用いた二成分磁気ブラシ現像を用いて説明している。現像方式としてはキャリアを用いない一成分現像方式を用いてもよい。現像剤坦持体には、現像バイアス電源から電圧が印加される。この現像バイアスと感光体21表面に形成された静電潜像の電位との電位差により、現像領域にて静電潜像に帯電したトナーを付着させて現像を行うものである。なお、トナーの帯電極性はマイナスで、ネガポジ現像方式である。転写手段25は、転写時に感光体21表面に所定の押圧力で接触し、電圧が印加されることにより感光体21と転写手段25との間の転写ニップ部で感光体21表面のトナー像を転写材27に転写する。本実施例の形態では転写ローラを用いて転写を行っている。コロトロン、転写ベルトなどの転写手段を用いてもよい。除電装置26はクリーニング装置により残留トナーを除去された感光体21の残留電荷を除電するもので、LEDなどを用いた光除電方式である。感光体21から残留トナーを除去するために、前記のクリーニング装置100を用いられ、球形トナー5を使用することができ、高画質を得ることができる。
【0026】
図7は、プロセスカートリッジ300の概要構造を示す。プロセスカートリッジ300は1つのケース8内にクリーニング装置100、感光体21、帯電手段22及び現像手段24等を内蔵するユニツトからなる。よって、画像形成装置を形成する場合にセットとしてのプロセスカートリッジ300を用いることにより容易に組上げることができる。また、通常、プロセスカートリッジ300は廃トナーを蓄えるスペースが必要であるが、本実施の形態の場合は球形トナーを用いることができるので、転写効率が良く、廃トナーを低減することができる。従って、廃トナーが少量となりコンパクトにまとめられる。
【0027】
図8は以上に説明したクリーニング装置100とプロセスカートリッジ300を用いたカラー画像形成装置の実施の形態を示す。水平に延在する転写ベルト28上にはこれに沿って複数個(図示では4個)のプロセスカートリッジ300が並設される。プロセスカートリッジ300はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色ごとに4つ配置されている。各プロセスカートリッジ300で現像された感光体21上の現像トナーは水平に延在する転写電圧が印加された転写ベルト28に順次転写される。このようにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと画像の形成が行われ、転写ベルト28上に多重転写され、転写材29にまとめて転写される。そして、転写材29上の多重トナー像は図示しない定着装置によって定着される。プロセスカートリッジ300はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で説明したが、この順番に特定されるものではなく、どの順番で並置してもよい。通常、カラー画像形成装置は複数の画像形成部を有するため装置が大きくなってしまう。また、クリーニングや帯電などの各ユニットが個別で保障したり、寿命による交換時期がきた場合は、装置が複雑でユニットの交換に非常に手間がかかっていた。そこで、本実施の形態のようにクリーニング装置100、像坦持体21、帯電手段22、現像手段24の構成要素を一体的に備えるプロセスカートリッジ300を用いることによりユーザーによる交換も可能な小型で高耐久のカラー画像形成装置を提供することができる。
【0028】
図9は複数個のプロセスカートリッジ300を有するカラー画像形成装置の別の実施の形態を示す。このものは、前記したクリーニング装置100と同様なクリーニング装置100Aを用いて転写ベルト30上の残留トナーをクリーニングする点に特徴を有する。なお、そのほかの転写体としては、転写ローラ、転写ベルト、中間転写ドラムをクリーニングすることも同様にできる。なお、転写材29は通常弾性を有する材料で構成されている。これら弾性体から同じ弾性物質であるブレードでトナーを除去するとき、摩擦力が非常に大きくなり鳴き、めくれが発生しやすい。また、クリーニング不良も発生する。画像形成装置において、転写材29でクリーニング不良が発生すると紙などの転写材の裏面が汚れてしまう。更に、図示のようなカラー画像形成装置においては、4つの作像ユニットが並列に配置されているので、転写材29の裏汚れが顕著に現れる。よって図示のようなクリーニング装置100Aを用いることにより、弾性体からなる転写ベルト29でも、球形トナーを容易にクリーニングすることができるので、異常画像のない良好な高速カラー画像を得ることができる。
【0029】
以上の説明により、クリーニング装置100,100A、画像形成装置200及びプロセスカートリッジ300やこれを用いたカラー画像形成装置を説明したが、前記は1つの実施の形態であり、各部の構造,構成についても同一技術的範囲のものが適用されることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
1)本発明の請求項1のクリーニング装置によれば、μ1<μ2の微粒子をニップ部に介在せしめることにより球形トナーのすり抜けが防止され、球形トナーを用いて確実、かつ良好なトナーのクリーニングができ、クリーニング不良を防止させる。
2)本発明の請求項2のクリーニング装置によれば、微粒子の粒径をこの範囲のものにすることにより、ニップ部の通り抜けが防止され、結果としてクリーニング不良の防止ができる。
3)本発明の請求項3のクリーニング装置によれば、微粒子の粒径を100nm以下にしても外面形状を不定形状にすればすり抜けが防止され、微粒子の粒径の下限側を気にすることなくクリーニング不良の防止が可能になる。
4)本発明の請求項4のクリーニング装置によれば、外添状態で微粒子を送り込むことによりクリーニング不良が防止され、かつ微粒子供給のための特別の手段(装置)を必要とせず、装置の低コスト化ができる。
5)本発明の請求項5のクリーニング装置によれば、ニップ部の下流側に微粒子付着部材を配置するため、微粒子の確実供給とニップ部への送り込みの確実性が向上できる。
6)本発明の請求項6のクリーニング装置によれば、微粒子付着部材としてブラシ体が用いられ、簡便、安価に実施される。
7)本発明の請求項7の画像形成装置は前記のクリーニング装置を配置するためクリーニング不良がなく、球形トナーを用いることができるため、高品質画像を出力でき、かつ転写効率の向上も図れる。
8)本発明の請求項8のプロセスカートリッジによれば、前記クリーニング装置や感光体、帯電手段、現像手段が1つのケース内にまとめられ、コンパクトな構造のものからなり、取扱性の向上も図れる。
9)本発明の請求項9のカラー画像形成装置によれば、プロセスカートリッジを複数個並設するものからなり、コンパクトにまとめられると共に高品質のカラー画像を形成することができる。
10)本発明の請求項10のカラー画像形成装置によれば、転写材の残留トナーのクリーニングができ、異常画像のない良好な高速カラー画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーニングブレードの像坦持体との接触部に形成されるニップ部に微粒子が介在し、球形トナーの通り抜け防止を図るようにしている構造を示す拡大断面図。
【図2】ニップ部に介在している微粒子の動摩擦係数の条件を説明するための拡大断面図。
【図3】不定形状の微粒子による通り抜け防止作用を説明するための拡大図。
【図4】球形トナーに外添される微粒子を示すと共に、これにより通り抜け防止の形態を説明するための拡大断面図。
【図5】ブラシ体を有する本発明に適用されるクリーニング装置の一つの実施の形態を示す断面図。
【図6】本発明のクリーニング装置を配置した画像形成装置の全体構成図。
【図7】本発明に用いられるプロセスカートリッジの構成図。
【図8】本発明のプロセスカートリッジを複数個並設してなるカラー画像形成装置を示す構成断面図。
【図9】本発明のプロセスカートリッジを複数個並設すると共に転写材に付着している残留トナーを除去するために本発明のクリーニング装置を配置したカラー画像形成装置を示す構成断面図。
【図10】クリーニングブレードを有するクリーニング装置の構造を説明するための部分拡大断面図。
【図11】像坦持体とクリーニングブレードとの接触部の詳細形状を示す拡大部分断面図。
【図12】像坦持体とクリーニングブレードとの間に形成されるくさび状のニップ部を示す拡大部分断面図。
【図13】球形トナーのくさび部を通り抜けを示す模式的拡大部分断面図。
【符号の説明】
1    像坦持体
2    クリーニングブレード
3    トナー搬送部材
4    微粒子
5    球形トナー
6    微粒子付着部材(ブラシ体)
7    ニップ部
8    ケース
21   感光体
22   帯電手段
23   露光手段
24   現像手段
25   転写手段
26   除電手段
27   転写材
28   転写ベルト
29   転写材
30   転写ベルト
100  クリーニング装置
100A クリーニング装置
200  画像形成装置
300  プロセスカートリッジ

Claims (10)

  1. トナー像転写後の像坦持体の表面に付着する球形トナーを前記像坦持体の表面に圧接するクリーニングブレードにより除去すべく形成されるクリーニング装置であって、該クリーニング装置は、前記クリーニングブレードと前記像坦持体との接触部の下流側のニップ部に微粒子を介在させるものからなり、前記微粒子は、該微粒子と前記像坦持体との間の動摩擦係数μ1が、前記微粒子と前記クリーニングブレードとの間の動摩擦係数μ2よりも小さい(μ1<μ2)形状,形態のものからなることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記微粒子は、その粒径が100nm乃至500nmであることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記微粒子が、その径が100nm以下のものからなり、その外面形状が不定形状のものからなることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  4. 前記微粒子が、前記トナーに外添状態で供給されるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 前記微粒子は、前記クリーニングブレードと前記像坦持体との接触部の下流側に配置される微粒子付着部材から送り込まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 前記微粒子付着部材が、回転するブラシ体からなることを特徴とする請求項5に記載のクリーニング装置。
  7. 像坦持体と、これを帯電する帯電手段と、前記像坦持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像手段と、前記請求項1乃至6のいずれかに記載のクリーニング装置と、除電手段,露光手段及び前記像坦持体と共に転写材を挟持する転写手段とを有するものからなり、前記像坦持体が、その表面に静電潜像が形成され、この静電潜像が、球形トナーにより現像されてトナー像となる感光体であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 像坦持体と、これを帯電する帯電手段と、前記像坦持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像手段と、前記請求項1乃至6のいずれかに記載のクリーニング装置とを1つのケース内に収納するものからなり、前記像坦持体が、その表面に静電潜像が形成され、この静電潜像が球形トナーにより現像されてトナー像となる感光体であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項8に記載のプロセスカートリッジを少なくとも2つ以上有することを特徴とするカラー画像形成装置。
  10. 弾性体から転写材に付着したトナーを除去するために前記請求項1乃至6のいずれかに記載のクリーニング装置を設けることを特徴とする請求項9に記載のカラー画像形成装置。
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