JP2004100340A - 管の埋設方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(イ)電動モーターの変速機に連結した貫通小孔のあるユニオン継手に、高圧水の吐出孔のあるドリル状金属塊が連結された短管の他端を連結し、(ロ)ユニオン継手をオイルシールしているジャケット内に圧力水を供給しながら電動モーターを作動させて短管を回転させながら、手押しにより変速機をレール上前進させ、金属塊から高圧水を吐出させながら短管を前進させ、(ハ)その基部が土中に埋没寸前、運転を停止して短管とユニオン継手間に短管を追加連結して運転を再開し、(ニ)短管の基部が土中に埋没寸前、運転を停止して短管とユニオン継手間にさらに短管を追加連結して運転を再開し、(ホ)以上を繰返して先端が目的点に到達したならば運転を停止し、ユニオン継手と金属塊を外し、不要の突出部分は切断する。かくして、埋設管は短管を所定数連結したもので構成される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は埋設する電力ケーブル等の保護管を埋設する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車道を横断して電力ケーブルなどを埋設する場合、開削工法により溝を堀っておこなわれているが、このため交通を遮断し、短時間に作業をするほか、埋戻しや舗装などの現状回復も迅速におこなわなければならない。
【0003】
そこで、推進装置を用いた管推進埋設工法がとられており、発進立坑に設置した油圧式ジャッキで到達立坑に向けて、先端を尖らせて閉鎖してあるヘッド付きの管を地中に押込み、継ぎ足して推進させているが、その操作上、推進装置を設置するのに深さをはじめとして大きな設置場所をとるので通常の歩道などでは採用できない。
【0004】
また、開削の邪魔になる車道と歩道の境界にあるL型側溝付近の短い部分に電力ケーブルの保護管を埋設する工法として、特開2002−81219によれば掘削用にスクリュー軸の先端に取付けたキリを回転させる駆動モーターと、油圧シリンダーのロッドを縮める際に掘削用のキリならびに推進管を推進させる油圧シリンダーとを備えた推進機本体を用い、推進装置全体が必要とする開削部分の幅を最小限に抑えるというが、掘削土砂の排除用にスクリュー軸を機能させるため推進管の管径が100 mmないし200mm と大口径の場合にしか適用できず、小口径管の埋設には使用できない。また、油圧シリンダーのロッドの長さがかなり制限されるので、精度を要する推進管やスクリュー軸の継ぎ足しを頻繁におこなわなければならず、それは容易でないばかりか極めて煩雑であり、短い部分の掘削にしか適用できないという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は埋設する電力ケーブル等の比較的小口径の保護管を埋設するのに効果的な埋設方法を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
ここにおいて、本発明者は(イ)電動モーター1の変速機2の回転軸にユニバーサルジョイントを介して貫通小孔のあるユニオン継手4を連結し、これをオイルシールによりジャケット5で密封して、ジャケット5を固定しておき、(ロ)高圧水の吐出孔を有するドリル状金属塊7を先端に連結した短管6をユニオン継手4の他端に連結し、(ハ)ジャケット5内に圧力水を供給しながら電動モーター1を作動させて短管6を回転させ、手押しにより前進速度を加減しながら変速機2をレール3上前進させ、ドリル状金属塊7から高圧水を吐出させて土質を軟弱にしながら短管6を所定深さの土中横方向に前進させ、(ニ)その基部が土中に埋没する寸前に電動モーター1の作動と高圧水の供給ならびに前進を停止して、短管6から外して後退したユニオン継手4と短管6との間に短管6を追加連結して運転を再開し、(ホ)短管6の基部が土中に埋没する寸前に運転を停止して、短管6から外して後退したユニオン継手4と短管6との間に短管6を追加連結して運転を再開し、(ヘ)以上を繰返すことによりドリル状金属塊7が目的点に到達したならば運転を停止し、係合する短管6からドリル状金属塊7ならびにユニオン継手4を外し、短管6が不要に土中から突出している場合はその部分を切断することからなる管の埋設方法を見出すにいたった。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明により得られる埋設管は所定長さの短管を所定数連結して構成され、その埋設装置は電動モーター1の変速機2が車輪を介しレール3上にあり、変速機2の回転軸にユニバーサルジョイントを介し貫通小孔のあるユニオン継手4が連結して、ユニオン継手4がオイルシールによりジャケット5で密封され、ジャケット5が固定されていて内部にポンプで圧力水が供給されるようにしてあり、埋設用の短管6の先端に連結して使用する透孔付きドリル状金属塊7を備えていて、ドリル状金属塊7は円錐状をしている。なお、ユニオン継手4の他端には作業の最初、水が吐出する複数の透孔付きドリル状金属塊7を先端にカップリングを介し連結した短管6を連結し、次回からは短管6を追加連結して使用する。
【0008】
歩道に深さ600mm (括弧内は車道用の1200mmの場合)で埋設する電力ケーブルの亜鉛メッキ鋼管などの保護管の埋設装置を設置する際の所要空間として、入口側ではユニオン継手4の他端にドリル状金属塊7を先端に連結した短管6を取付けた状態に相当し、長さ2000mm、幅1000mm、深さ1200mm(1800mm)を要し、また出口側では長さ600mm 、幅600mm 、深さ700mm (1300mm)あれば足りる。
【0009】
管の埋設装置において電動モーター1は750 W程度のものを使用し、変速機2で回転数を減らしてトルクを上げる。また、短管6は長さ900mm 、外径50mmのものを使用し、両端の外側にネジが切られており、短管6同志はカップリングを介して連結する。変速機2移動用のレール3はレール間の幅300mm で長さ2000mmのL型鋼を用いるが、片側はコの字型にして脱線を防ぐ。また、ジャケット5内には1〜2kg/cm2程度の高圧水を毎分1L程度圧力ポンプで供給する。ドリル状金属塊7は吐出孔を3個程度有し、吐出孔から高圧水を土中に吐出して土質を軟弱にし、ドリル状金属塊7の基部の外径を短管6の外径よりも10mmほど大にして短管の推進を容易にする。
【0010】
管を埋設するには、(イ)電動モーター1の変速機2の回転軸にユニバーサルジョイントを介して貫通小孔のあるユニオン継手4を連結し、これをオイルシールによりジャケット5で密封して、ジャケット5を固定しておき、(ロ)高圧水の吐出孔を有するドリル状金属塊7を先端に連結した短管6をユニオン継手4の他端に連結し、(ハ)ジャケット5内に圧力水を供給しながら電動モーター1を作動させて短管6を回転させ、手押しにより前進速度を加減しながら変速機2をレール3上前進させ、ドリル状金属塊7から高圧水を吐出させて土質を軟弱にしながら短管6を所定深さの土中横方向に前進させ、(ニ)その基部が土中に埋没する寸前に電動モーター1の作動と高圧水の供給ならびに前進を停止して、短管6から外して後退したユニオン継手4と短管6との間に短管6を追加連結して運転を再開し、(ホ)短管6の基部が土中に埋没する寸前に運転を停止して、短管6から外して後退したユニオン継手4と短管6との間に短管6を追加連結して運転を再開し、(ヘ)以上を繰返すことによりドリル状金属塊7が目的点に到達したならば運転を停止し、係合する短管6からドリル状金属塊7ならびにユニオン継手4を外し、短管6が不要に土中から突出している場合はその部分を切断する。このようにして、埋設管は短管6を所定数連結したもので構成される。
【0011】
【発明の効果】
本発明による管の埋設方法により簡単な装置で車道等を横断して容易に電力ケーブル等の保護管を埋設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】管の埋設設備と埋設管の状態を示す説明図
【図2】管の埋設作業の初期の状態を示す説明図
【符号の説明】
1 電動モーター
2 変速機
3 レール
4 ユニオン継手
5 ジャケット
6 短管
7 ドリル状金属塊
Claims (1)
- (イ)電動モーター(1)の変速機(2)の回転軸にユニバーサルジョイントを介して貫通小孔のあるユニオン継手(4)を連結し、これをオイルシールによりジャケット(5)で密封して、ジャケット(5)を固定しておき、(ロ)高圧水の吐出孔を有するドリル状金属塊(7)を先端に連結した短管(6)をユニオン継手(4)の他端に連結し、(ハ)ジャケット(5)内に圧力水を供給しながら電動モーター(1)を作動させて短管(6)を回転させ、手押しにより前進速度を加減しながら変速機(2)をレール(3)上前進させ、ドリル状金属塊(7)から高圧水を吐出させて土質を軟弱にしながら短管(6)を所定深さの土中横方向に前進させ、(ニ)その基部が土中に埋没する寸前に電動モーター(1)の作動と高圧水の供給ならびに前進を停止して、短管(6)から外して後退したユニオン継手(4)と短管(6)との間に短管(6)を追加連結して運転を再開し、(ホ)短管(6)の基部が土中に埋没する寸前に運転を停止して、短管(6)から外して後退したユニオン継手(4)と短管(6)との間に短管(6)を追加連結して運転を再開し、(ヘ)以上を繰返すことによりドリル状金属塊(7)が目的点に到達したならば運転を停止し、係合する短管(6)からドリル状金属塊(7)ならびにユニオン継手(4)を外し、短管(6)が不要に土中から突出している場合はその部分を切断することからなる管の埋設方法。
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JP2002265905A JP3706604B2 (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | 管の埋設方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101230168B1 (ko) | 2011-07-15 | 2013-02-05 | 정웅선 | 플렉시블 전기 배선관의 매설 구조 |
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2002
- 2002-09-11 JP JP2002265905A patent/JP3706604B2/ja not_active Expired - Lifetime
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