JP2004100074A - 装飾用人工体毛群とこれを用いた体毛状装飾具の装着方法 - Google Patents

装飾用人工体毛群とこれを用いた体毛状装飾具の装着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熟練が不要で、誰でもが簡単に装着を行うことができ、且つ、自然な風合いをもたせて装着しうる装飾用人工体毛群とこれを用いた体毛状装飾具の装着方法を提供する。
【解決手段】多数本の体毛を面状に並列させ、それら各体毛の一端部を一線上に揃えた状態で、熱可塑性の接着テープにより前記端部を止着して、多数本の体毛を接着テープの長手方向に面状に連続させた。そして、接着テープを任意の長さに切断することにより、平面状の体毛状装飾具とし、これを他の体毛群に重ねて加熱して、体毛状装飾具をその一端において他の体毛群に接着した。特に、接着テープの表面に、接着テープより融点の低い熱可塑性材料からなる白化防止材料を重ねた体毛状装飾具とすれば、さらに良好な装着品質が得られる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装飾用人工体毛群と、これのテープを切断して得られる体毛状装飾具の装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
頭部の脱毛には、全脱毛と部分脱毛がある。そして、部分脱毛を隠蔽する方法には、いわゆる部分かつらを着用する方法がある。
また、部分かつらを着用せずに、部分脱毛箇所を隠蔽する方法としては、使用者の残毛を利用する方法と利用しない方法がある。
【0003】
すなわち、使用者の残毛を利用しない方法としては、増毛用毛髪を頭皮に直接接着して毛髪の本数を増加させる。
この方法としては、切り取り可能な薄板状に形成した毛髪束の一端部を、接着剤を用いて直接頭部に固定する取り付け部材付きかつらというものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
同様に、直接接着する方法として、並列状の毛髪束を直接頭部に接着するというものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
また、使用者の残毛を利用して、これらの残毛を介して間接的に増毛用の毛髪束を頭部に取り付けて毛髪の本数を増加させるという、いわば間接接着する方法も行われている。
【0005】
この方法としては、増毛用毛髪の基部にホットメルト接着剤を付着させた増毛部材を予め形成しておき、使用者の残毛の基部に、軟化させた接着剤が固化する前に、残毛の基端部に向けて螺旋状に増毛用毛髪の基部を巻き付けた後、冷却固化して接着するという方法が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特公平6−96805号公報
【特許文献2】
特公平7−96723号公報
【特許文献3】
特許第2549565号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1ないし2に記載の技術では、頭皮に直接接着剤を塗布する。そして、頭皮に増毛用の毛髪束を直接接着する。そのため、皮膚が敏感な使用者や、かぶれやすい使用者には適用できない場合があり、このような場合にあっては、特許文献3に記載の技術のように、使用者の残毛を利用して間接的に接着する方法を採用することになる。
【0008】
しかしながら、特許文献3に記載の技術では、使用者の残毛の基部に、軟化させたホットメルト接着剤が固化する前に、使用者の残毛の基端部に向けて螺旋状に増毛用毛髪の基部を巻き付ける作業が欠かせない。そのため、この巻き付け作業に時間が掛かる。そして、安定した巻き付け品質を維持するには熟練が必要なため、誰でもが簡単に行うことは難しい。
【0009】
また、使用者の残毛にホットメルト接着剤を直接接着した際に、接着部分が白色に変色(以下、白化現象と呼ぶ)してしまう場合がある。この白化現象が生じると、装着部が目立って、見栄えが悪くなってしまう。従来は、白化現象を低減させるために、シャンプーをおこなったのち、ペーハー(pH)調整剤などを使った前処理を行っていたがいまだ不十分であり、また、作業の長時間化やコストアップの原因ともなっていた。
【0010】
ところで、上述の従来の技術は、基本的には脱毛を隠蔽する目的において考え出されたものであるが、近年、ファッションの多様化によって、頭髪に対する積極的装飾が従来にも増して需要が増大している。すなわち、ヘアーエクステンションなどに代表される分野に、その装飾用途は広がりをみせている。
ここで、ヘアーエクステンションとは、従来、美容室で行われていた、髪を切る(短くする)という常識に対し、「髪を長くする」という新しい頭髪装飾方法である。すなわち、増毛用の毛髪束を使用して、ショートヘアからロングヘアにする技術である。
【0011】
また、犬や猫などの愛玩動物に対する意識も近年は顕著な変化があり、愛玩動物関連用品の品揃えは今後も拡大するものと考えられ、そうした愛玩動物関連需要のうち、愛玩動物の体毛に対する装飾の需要も増していくものと予測される。
本発明は、このような点に着目してなされたものである。
すなわち、熟練が不要で、誰でもが簡単に装着を行うことができる体毛状装飾具の装着方法と、前記体毛状装飾具を任意の幅寸法に設定できる装飾用人工体毛群を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、多数本の人工体毛を面状に並列させ、それら各人工体毛の一端部を一線上に揃えた状態で、長手方向の任意の位置で切断可能な熱可塑性の接着テープにより前記端部を止着して、前記多数本の人工体毛を接着テープの長手方向に面状に連続させて装飾用人工体毛群としている。
【0013】
ここで、「人工体毛」とは、体毛素材に人手を加えて用いるという意味であり、人工繊維に限定されない。例えば、自然人の人毛や、獣毛を素材とした場合も含まれる。
また、「一線上に揃えた状態」とは、必ずしも一直線上に整列しているという意味ではなく、少なくとも接着テープの幅内に基端部が止着可能に重なっている状態であればよい。
【0014】
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の装飾用人工体毛群において、前記接着テープの表面に、前記接着テープより融点の低い熱可塑性材料からなる白化防止材料を重ねたことを特徴としている。
また、請求項3に係る発明は、体毛状装飾具の装着方法であって、請求項1または2に記載の装飾用人工体毛群の前記接着テープを任意の長さに切断することにより、前記長さを幅寸法とし且つ一端に前記接着テープの一部からなる熱可塑性の接着片が設けられた平面状の体毛状装飾具とし、前記接着片を毛髪などの体毛群に重ねた状態で加熱して、前記体毛状装飾具をその一端において前記他の体毛群に面状に接着することを特徴としている。
【0015】
本発明は、熱可塑性の接着テープが、平面的に形成された結合剤ならびに接着剤としての機能を同時に備えているのである。
すなわち、結合剤としての機能は、人工体毛を束ねる際に、熱を加えて圧着するだけで簡単に装飾用人工体毛群として製造することができる。特に、平面状に形成しているからアイロン等を使用しても容易に結合可能であるため量産も容易である。
【0016】
そして、接着剤としての機能は、いったん固化した後も加熱すれば再び溶解させることができる熱可塑性の接着テープであるため、例えば、装飾用人工体毛群の接着テープ部分を任意の長さに切断することにより体毛状装飾具とし、これを頭部等の毛髪などの体毛群に重ねた状態で、例えばフラットアイロンなどで挟みながら加熱して、接着テープを再溶解させることによって体毛状装飾具を毛髪などの体毛群に容易に接着することができる。
【0017】
また、本発明者は、上述の白化現象の問題点を解決するために、キューティクルを顕微鏡を用いて仔細に観察したところ、熱可塑性の接着テープに加えて、ある一定の条件を備えた材料を使用することによって、キューティクル内部からの油脂の流出を防ぎ、もって、白化現象を防止することに成功した。
すなわち、請求項2に係る発明によれば、接着テープの表面に、接着テープより融点の低い熱可塑性材料からなる白化防止材料を重ねている。このため、フラットアイロンなどで挟みながら加熱すると、まず、この白化防止材料が溶解する。すると、体毛状装飾具使用者の残毛表面のキューティクル内部に、溶解した白化防止材料が流れ込む。そして、時間差をもって融点の高い接着テープが溶解する。このようにすると、体毛状装飾具を直接接着した際に、白化防止材料によって、先ず、接合部分のキューティクルがコーティングされ、次いで、基材となる接着テープによって接着されるということになる。
【0018】
このため、白化現象の原因であるキューティクルの内側からの油脂発生を防止し、しかる後に接合することができる。したがって、装着部が目立つことなく、見栄えの良い状態で装着することができる。
そして、請求項3に係る発明によれば、体毛状装飾具と毛髪などの体毛群とが平面状に接着されるから接着部分が平坦に仕上がるため、外観のごわつき感や違和感が少ない自然な風合いをもたせることができるのである。
【0019】
つまり、本発明によれば、体毛状装飾具を製作する準備は、装飾用人工体毛群を鋏等で切断するだけでよいし、その装着も、体毛状装飾具を付けたい頭部等の毛髪などの体毛群の任意の位置に重ねた後は、挟みながら加熱するだけでよい。そのため、多くのアレンジやバリエーションの選択が可能となり、熟練が不要で、誰でもが簡単に装着を行うことができる。且つ、その仕上がりの風合いが良いという効果が得られる。そのため、特に積極的装飾分野への応用ができる。例えば、ヘアーエクステンションや、愛玩動物の体毛に対する積極的装飾などにも好適に使用し得る。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態における装飾用人工体毛群の説明図である。
この装飾用人工体毛群1は、同図(b)に拡大図示するように、多数本の人工体毛3と、接着テープ4と、白化防止材料6と、によって構成されている。
【0021】
人工体毛3は、ポリエステルを素材とし、その表面に人工キューティクルを加工した繊維からなる必要十分な長さをもった人工毛髪を使用している。
接着テープ4は、熱によって溶解し、冷却されると再び固化する熱可塑性を有するポリアミド系の樹脂からなり、必要十分な厚さと、長手方向に連続し且つ適度な幅と、をもったテープである。
【0022】
白化防止材料6は、接着テープ4に対して融点の低い材料を使用している。具体的には、松から得られる天然樹脂であるロジン、カウリコーバル等の樹脂を混合して使用している。なお、この樹脂の保存状態はアルコールを溶剤とした液体であり、適用部分に塗布し、乾燥させることによって使用する。
次に、図2にて本発明の第一の実施形態における装飾用人工体毛群1の製造工程について説明する。
【0023】
まず、多数本の人工体毛3を面状に並列させ、その両端を人工体毛3の繊維方向に引っ張って人工体毛3を伸張し、固定する(工程1)。
次に、それら各人工体毛3の長さ方向のほぼ中央部を接着テープ4の幅方向ほぼ中央の一線上4aに合わせながら、接着テープ4をその長手方向に平坦に伸して仮止めする(工程2)。
【0024】
そして、工程2の状態を維持したまま、例えば、アイロン(図示せず)を使用して加圧しながら熱することによって接着テープ4を溶解し、その後冷却して再固化させて熱圧着する(工程3)。
そして、工程3の状態を維持したまま、白化防止材料6の液体を接着テープ4の表面に塗布し、乾燥させることによって二層構造を備えた白化防止接着テープ5とする(工程4)。
【0025】
最後に、上記の一線上4aの線から白化防止接着テープ5の長手方向に切断することによって、結果として、その切断部に基端部3aを生ぜしめ、一線上4aに揃えた状態で、多数本の人工体毛3を白化防止接着テープ5の長手方向に面状に連続させた装飾用人工体毛群1を同時に二組製造する(工程5)。
以上の手順によって、多数本の人工体毛3を面状に並列させ、それら各人工体毛3の一端部である一方の基端部3aを一線上4aに揃えた状態で、接着テープ4により基端部3aを止着して、多数本の人工体毛3を白化防止接着テープ5の長手方向に面状に連続させた装飾用人工体毛群1を製造することができる。
【0026】
なお、工程3において、アイロンを使用して加圧しながら熱する際に、溶解した接着テープ4がアイロンに貼り付いてしまうのを防止するために、はくり紙7を接着テープ4の上側に被せてから熱圧着すれば作業をさらに容易に行うことができる。
こうして製造された装飾用人工体毛群1は、体毛状装飾具2ないし20として、例えば、次のようにして用いられる。
【0027】
図3は、本発明の第一の実施形態における装飾用人工体毛群1を使用した体毛状装飾具20の装着方法の説明図である。
同図(a)に示すように、まず、前記装飾用人工体毛群1の白化防止接着テープ5を任意の長さ(例えば、図1(a)においてA−A線の位置)で鋏(図示しない)で切断することによって体毛状装飾具2が形成される。
【0028】
次に、図3(b)に示すように、この体毛状装飾具2(任意の長さに切断された装飾用人工体毛群1)をその切断された長さを幅寸法とし且つ一端に白化防止接着テープ5の一部からなる熱可塑性の接着片50を平面状に適宜組み合わせ、重ねることによって体毛状装飾具20とする。
最後に、同図(c)にヘアーエクステンションに適用した例を示す。同図のように、この体毛状装飾具20を例えば頭部等8の毛髪などの体毛群9の所望の位置に毛髪などの体毛群9の裏面側から体毛状装飾具20を重ねて、フラットアイロン80を用いて接着片50の位置を上下から挟持し、熱圧着する。
【0029】
このようにして、装飾用人工体毛群1は、これを用いた体毛状装飾具20として毛髪などの体毛群9に簡単に装着することができる。
なお、体毛状装飾具2の状態のまま、毛髪などの体毛群9に装着することもできる。
図4は、図3(c)によるヘアーエクステンションの装着後の体毛状装飾具20を説明するための要部拡大図である。
【0030】
同図に示すように、接着片50によって人工体毛3の基端部3aが面状に連続して止着されたままの状態で、毛髪などの体毛群9に体毛状装飾具20が接着されている。
そのため、体毛状装飾具20と毛髪などの体毛群9とは、それらの接合部が平面状に接着されるから接着部分が平坦に仕上がるため、外観のごわつき感や違和感が少ない自然な風合いをもたせることができるのである。特に、毛髪などの体毛群9の裏面側から体毛状装飾具20を接着すれば接着片50は表側から見えないので、なお一層見栄えを良くすることができる。
【0031】
そして、接着片50(任意の長さに切断した白化防止接着テープ5)には、融点の異なる二種類の熱可塑性材料を使用している。このため、フラットアイロン80で接着片50を挟みながら加熱すると、まず、融点の低い白化防止材料6が溶解する。このとき、使用者の残毛表面のキューティクルの内部に、溶解した白化防止材料6が流れ込む。
【0032】
そして、時間差をもって融点の高い接着テープ4が溶解する。したがって、直接接着した際に、白化防止材料6によって接合部分のキューティクルが、先ず、コーティングされ、次いで、基材となる接着テープ4によって全体が接着されるということになる。
このため、白化現象の原因であるキューティクルの内側からの油脂の流出を白化防止材料6が防止し、しかる後に接着テープ4で接合することができる。したがって、装着部が目立たなく、見栄えの良い状態で装着することができる。なお、従来のように、シャンプーをおこなったのち、ペーハー(pH)調整剤などを使った前処理を行えばさらに好適に白化現象を防止しうる。
【0033】
なお、上記の実施形態では、生産性並びに装着性の向上を目的として、白化防止材料6を装飾用人工体毛群1の白化防止接着テープ5の構成部材として予め使用しているが、この白化防止材料6による白化現象を防止する効果は、この実施形態に限定されるものではない。すなわち、白化現象を防止する効果は、毛髪などの体毛群9と体毛状装飾具との間に白化防止材料6を介在させた状態で熱圧着作業を行えば、同効果を得ることができる。
【0034】
したがって、例えば、液体である白化防止材料6を熱圧着作業直前に個別の体毛状装飾具の基端部(この場合は接着テープは接着テープ4のみで構成されている)に塗布してもよいし、また、毛髪などの体毛群9の被接合部分に塗布してから同装着作業を行ってもよい。
また、本実施形態では、白化防止材料6は、液体を塗布しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、白化防止材料6を接着テープ4の形状と整合する寸法に形成されたテープ状とし、これを、接着テープ4に張り合わせて用いてもよい。
【0035】
以上説明したように、本実施形態の装飾用人工体毛群1とこれを用いた体毛状装飾具20の装着方法によれば、多数本の人工体毛3を面状に並列させ、それら各人工体毛3の基端部3aを一線上4aに揃えた状態で、熱可塑性の接着テープ4により基端部3aを止着して、前記多数本の人工体毛3を接着テープ4の長手方向に面状に連続させた。さらに、接着テープ4より融点の低い白化防止材料6を接着テープ4の表面に塗布し、乾燥させることによって二層構造を備えた白化防止接着テープ5としている。
【0036】
そして、この白化防止接着テープ5を任意の長さに切断することにより、前記長さを幅寸法とし且つ一端に白化防止接着テープ5の一部からなる熱可塑性の接着片50が設けられた平面状の体毛状装飾具20とし、その接着片50を毛髪などの体毛群9に重ねた状態で加熱して、体毛状装飾具20をその一端において毛髪などの体毛群9に接着可能とした。この接着位置は毛髪などの体毛群9の長手方向において任意の位置である。
【0037】
本実施形態では、熱可塑性の接着テープ4が平面的に形成された結合剤ならびに接着剤としての機能を備えているということになる。
すなわち、結合剤としての機能は、人工体毛3を束ねる際に、接着テープ4に熱を加えて圧着するだけで簡単に装飾用人工体毛群1として製造することができる。特に、平面状に形成しているからアイロン等を使用しても容易に結合可能であるため量産も容易である。
【0038】
そして、接着剤としての機能は、いったん固化した後も加熱すれば再び溶解させることができる熱可塑性の接着テープ4であるため、例えば、装飾用人工体毛群1の接着テープ4部分を任意の長さに切断することにより体毛状装飾具2ないし20とし、これを頭部等8の毛髪などの体毛群9に重ねた状態で、例えばフラットアイロン80などで挟みながら加熱して、接着テープ4を再溶解させることによって体毛状装飾具2ないし20を毛髪などの体毛群9に容易に接着することができる。
【0039】
そしてまた、接着テープ4に、接着テープ4より融点の低い白化防止材料6を使用して白化防止接着テープ5としている。このため、熱圧着すると、まず、融点の低い白化防止材料6が溶解し、次いで、融点の高い接着テープ4が溶解する。したがって、接着部分がまず、白化防止材料6によってコーティングされ、次いで、基材となる接着テープ4によって接着されるので、白化現象の発生を効果的に防止することができる。したがって、装着部を目立つことなく、見栄えの良い状態にすることができる。
【0040】
そして、特にこの装着方法によれば、体毛状装飾具2ないし20と毛髪などの体毛群9とが平面状に接着されるから接着部分が平坦に仕上がるため、外観のごわつき感や違和感が少ない自然な風合いをもたせることができるのである。
つまり、本実施形態によれば、体毛状装飾具2ないし20を製作する準備は、装飾用人工体毛群1を鋏等で切断するだけでよいし、その装着も、体毛状装飾具2ないし20を付けたい頭部等の毛髪などの体毛群9の任意の位置に重ねた後は、挟みながら加熱するだけでよい。そのため、熟練が不要で、誰でもが簡単に装着を行うことができる。且つ、その仕上がりの風合いが良いという効果が得られ、特に、ヘアーエクステンションや、愛玩動物の体毛に対する積極的装飾などにも好適に使用し得る。
【0041】
図5は、人工体毛3の外観が相違する装飾用人工体毛群1から形成した体毛状装飾具2を組み合わせて体毛状装飾具20を構成した場合の説明図である。
同図(a)に示す体毛状装飾具20Aは、色彩ないし色調のことなる体毛状装飾具2を複数(ここでは二種類)組み合わせて用いている。すなわち、体毛状装飾具2Aは、例えば明るい茶色の体毛3Aとし、体毛状装飾具2Bは、例えば深みのある茶色の体毛3Bとし、これらを重ねて上述のように熱圧着している。
【0042】
同図(b)に示す体毛状装飾具20Bは、風合いのことなる体毛状装飾具2を複数(ここでは二種類)組み合わせて用いている。すなわち、体毛状装飾具2Cは、例えば軽いウェーブがかかった体毛3Cとし、体毛状装飾具2Dは、例えば強いウェーブがかかった体毛3Dとし、これらを重ねて上述のように熱圧着している。
【0043】
同図(c)に示す体毛状装飾具20Cは、太さのことなる体毛状装飾具2を組み合わせて用いている。すなわち、体毛状装飾具2Eは、例えばやや細い体毛3Eとし、体毛状装飾具2Fは、例えばやや太い体毛3Fとし、これらを重ねて上述のように熱圧着している。
なお、これらの外観の異なる体毛状装飾具2の組み合わせは上記の例のみならず、例えば、深みのある茶色の体毛3Bと、やや細い体毛3Eとを重ねて上述のように熱圧着する等、種々の組み合わせが可能である。
【0044】
図6は、本発明のその他の実施形態における装飾用人工体毛群の説明図である。
同図に示す第二の実施形態における装飾用人工体毛群10は、第一の実施形態の製造手順に対して、まず、接着テープ4をその長手方向に伸して所定の位置に仮止めし(工程1)、人工体毛3をその一方の基端部3aを接着テープ4の幅方向ほぼ中央の一線上4aに、接着テープ4の長手方向にそろえて平坦に並べ(工程2)、基端部3aを挟んで接着テープ4を一線上4aから二つ折りに折り返し(工程3)、最後に、工程3の状態を維持したまま熱圧着する(工程4)。
【0045】
なお、(工程4)にて、第一の実施形態と同様に、はくり紙7を二つ折りに折り返して接着テープ4の外側から包むようにして用いれば作業をさらに容易に行うことができる。
以上の手順によって、基端部3aを止着して、多数本の人工体毛3を接着テープ4の長手方向に面状に連続させた装飾用人工体毛群10を製造している。そのため、装飾用人工体毛群10の止着部分の接着テープ4の基材である接着テープ4が人工体毛3を両側から包むように結合することができるので、体毛状装飾具を装着した後の接合部の強度が向上するという効果がある。
【0046】
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば、人工体毛3として人毛や獣毛を用いても勿論かまわない。
また、装着には、フラットアイロン80を用いているが、その他の加熱可能な熱源を用いることでも代用できる。
また、装着方法は、装飾用人工体毛群1を任意の長さに切断しているが、この構成に限定されるものではなく、例えば、折り重ねて使用しても構わない。
【0047】
また、毛髪などの体毛群9としては、かつらを用いても良いし、愛玩動物の体毛群でもよい。
また、実施形態では、ヘアーエクステンションに用いているが、これに限定されるものではなく、毛髪の根本付近に接着させて通常のかつらのように脱毛部分を隠蔽する目的に使用してもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、熟練が不要で、誰でもが簡単に装着を行うことができ、且つ、自然な風合いをもたせて装着しうる装飾用人工体毛群とこれを用いた体毛状装飾具の装着方法が提供できる。特に、ヘアーエクステンションや、愛玩動物の体毛に対する積極的装飾などにも好適に使用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における装飾用人工体毛群の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態における装飾用人工体毛群の製造工程の説明図である。
【図3】本発明の一実施形態における装飾用人工体毛群を使用した体毛状装飾具及びその使用方法の説明図である。
【図4】図3(c)による装着後の体毛状装飾具を説明するための要部拡大図である。
【図5】体毛の外観が相違する組み合わせによって体毛状装飾具を適用した場合の装着方法における説明図である。
【図6】本発明のその他の実施形態における装飾用人工体毛群の説明図である。
【符号の説明】
1、10・・・装飾用人工体毛群
2、20・・・体毛状装飾具
3・・・人工体毛
4・・・接着テープ
5・・・白化防止接着テープ
50・・・接着片
6・・・白化防止材料
7・・・はくり紙
8・・・頭部等
9・・・毛髪などの体毛群
80・・・フラットアイロン

Claims (3)

  1. 多数本の人工体毛を面状に並列させ、それら各人工体毛の一端部を一線上に揃えた状態で、長手方向の任意の位置で切断可能な熱可塑性の接着テープにより前記端部を止着して、前記多数本の人工体毛を前記接着テープの長手方向に面状に連続させたことを特徴とする装飾用人工体毛群。
  2. 前記接着テープの表面に、前記接着テープより融点の低い熱可塑性材料からなる白化防止材料を重ねたことを特徴とする請求項1に記載の装飾用人工体毛群。
  3. 請求項1または2に記載の装飾用人工体毛群の前記接着テープを任意の長さに切断することにより、前記長さを幅寸法とし且つ一端に前記接着テープの一部からなる熱可塑性の接着片が設けられた平面状の体毛状装飾具とし、前記接着片を毛髪などの体毛群に重ねた状態で加熱して、前記体毛状装飾具をその一端において前記毛髪などの体毛群に面状に接着することを特徴とする体毛状装飾具の装着方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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