JP2004099312A - 360度回転方式による荷台が転換して台車となる昇降機 - Google Patents
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Abstract
【課題】リフトから荷物を積み下ろす場合に、荷物の落下や作業する人の転落を防止するため、正面からの作業となるよう回転軸を中心として荷台が回転でき、さらに荷台そのものが台車となるソフトを提供する。
【解決手段】荷台Eを回転させるために、回転する軸Iと回転をさせる回転軸Hとを設ける。回転軸にモーターMを付け、モーターに接続したワイヤーロープNで滑車K、Lを使い、荷台をコントロールする。また、荷台を台車とするために台座部分E’に車Fを付け、リフトから切り離す。リフトはC型鋼材と呼ばれるコの字型を使用し、荷台を滑車によって昇降させる。回転する軸と回転させる固定軸は、鋼製のパイプ型を組み合わせ、荷台の背の部分にC型鋼材に入るローラーCを付け、回転後は切り離せるようにする。
【選択図】図4
【解決手段】荷台Eを回転させるために、回転する軸Iと回転をさせる回転軸Hとを設ける。回転軸にモーターMを付け、モーターに接続したワイヤーロープNで滑車K、Lを使い、荷台をコントロールする。また、荷台を台車とするために台座部分E’に車Fを付け、リフトから切り離す。リフトはC型鋼材と呼ばれるコの字型を使用し、荷台を滑車によって昇降させる。回転する軸と回転させる固定軸は、鋼製のパイプ型を組み合わせ、荷台の背の部分にC型鋼材に入るローラーCを付け、回転後は切り離せるようにする。
【選択図】図4
Description
【0001】これまでの上下に昇降するリフトは、モーターが下の位置にあるか、上の位置にあるか、どちらでもよく、荷物が荷台に乗り、上に持ち上げ、上で荷物を受け取るだけの機能しかなかった。また、従来の場合は、荷物が受け取るほうから反対方向にあるため、荷物の落下の危険性や荷物を取ろうとする人間の落下の危険性もあった。さらに、荷物を引き寄せる場合の不安定性は、作業する人に不安定感を与えるばかりか、作業意欲を削ぐものであった。このような危険な作業環境を補完するために、リフトの周りに余計な足場を構築する場合や安全性を確保するために1人分の仕事を二人組にし、荷物を降ろす人と安全を管理し、補佐する人を加えるなど人件費が増加するなどの不利益が多かった。
【0002】本発明は、従来のリフトの不便性を克服するとともに、不利益性を克服し、安全性を確保できるものであり、荷台が360度回転するため、作業人の作業環境に合わせて荷台と荷物を取り易く、安定した位置まで回転させることが出来るだけでなく、ストッパーによって安定した位置を確保することも可能である。また、リフト上部で荷物を受け取る作業人は、足場の安定した位置で受け取ることができるため、作業環境の安全性、安定性のために作業意欲の減退もなくなる。むしろ、スムーズな作業ができるため仕事の効率が良くなり、利益効率も高くなる。
【0003】従来のリフトは、荷台がリフトの車軸と連結され、可動性がないため、荷台が回転して反対方向に移動することはできなかった。本発明は、リフトから荷台部分を分離し、その位置で回転軸を中心に回転させ、それを足場のしっかりした場所まで回転することが可能な機能を持つものである。
【0004】また、回転した荷台は、安定した床面まで下ろすと、荷台から分離され、ワイヤーロープとの接続を外すと台車となり、荷物を必要な位置まで運ぶことが出来る。このような動作は、逆にリフト上部から地上に荷物を下ろす場合も同様に機能する。それは、台車に荷物を積み、ワイヤーロープを接続すると、ウインチで台車を引き、荷台のリフト車軸部分に車輪をはめ込み、荷台として、セットする。その荷台をリフトの車軸と一致させるまで回転させ、リフトに連結して、ウインチにより地上まで下ろしていくのである。
【0005】この発明の特徴は、従来のリフトの荷台の荷物を安全で取り易くし、どのようにすれば作業をし易くできるのかという発想から発明されたものである。つまり、作業環境の安全性、利便性、効率性、安定性という視点で発明されたものである。リフトの荷台部分は、ウインチを引き上げれば上げるほど高い位置になり、その作業環境は危険性を増すものである。周辺は別に足場などを構築しなければ安全性は確保されない状況である。そのような作業環境を作ると安全性は確保されるが、余分な費用を生み出すこととなる。また、1人が荷物を引き寄せ、もう1人が安全性を管理するとしても完全に安全性が確保されたとは言い難い。1人で引く力は限られたものであり、その際リフト荷台から荷物の落下する危険性も無視できない。これらのあらゆる場合の危険性を想定した場合、むしろ、リフトの荷台をリフトの反対側、つまり安全な位置にいる作業人の側に引き寄せることが1番の安全性を確保することとなる。このことはリフトの荷台を回転させる必要性が生まれてくる。
【0006】そこで、荷台が必要な高さの位置まで上昇してくると、その位置で荷台を回転させるためにはリフトと連結していることが問題となる。その連結しているのを遮断する必要がある。当然回転させるためには回転軸が必要となる。そのため、回転軸を中心にリフト側と対称性をもつ荷台部分を反対側につくる必要がある。それが回転軸を中心とする荷受側のリフトである。この部分はリフト側に比べて比較的短い物でよいこととなる。
【0007】回転軸は、回転する軸が中に入り、回転しない軸を外側とすることで安定性を増すものである。その回転軸にリフト側と切り離した部分とモーターを連結するとともに、荷台とする部分だけが昇降するように構成するものである。モーターの吊り下げ用ロープはいったん滑車を通して台車の吊り上げ用の滑車に連結するものである。
【0008】従来のリフトの場合は、モーターの位置は、リフトの下にあるか、上にあるかどちらの側にあっても問題ではなかった。本発明の場合は、モーターは回転する軸と一体でなければならないことになる。それは、リフト側にある場合は、その位置での昇降をコントロールするために必要であり、回転して反対側にある場合は、その位置での昇降をコントロールする必要があるからである。そのためにモーターは、回転軸と連結された台座の部分と不離一体の構造となる必要がある。
【0009】本発明の場合のリフトは、荷台がリフトから外れないようにするためC鋼と一般に呼ばれている「コの字型」構造の鋼材を使用し、荷台に車輪を連結して安全性と安定性に配慮しているものである。
【0010】これまで述べたような特色を持つ本発明は、リフトを使用する作業の安全性を確保し、その作業環境を改善することに最大の目的がある。作業の安全性は、常に仕事の効率性を高めものである。それは安心して作業ができる環境が存在することであり、不安定性がないことである。リフトを使用する作業は、重い荷物を高い位置に運んだり、高い位置にある荷物を地上に下ろしたりする作業である。その作業の安全性、効率性、安定性が求められるものである。本発明は、それらの要件を満足させるものである。本発明は、これまでのリフトの不便で、不安定な構造を根本から改革するものである。
発明の属する技術分野
昇降機(リフト)
従来の技術
【0011】リフトに関する従来の技術は、モーターにロープやワイヤーを巻きつけて回転させることによって、荷台に載せた荷物を上に上げたり、下げたりするものである。それは、人間が荷物を担いで階段を昇ったり、降りたりするよりは、機械的に下で荷物を積み、上で受け取ったり、上で荷物を積み、下で受け取ったりする方が便利であるからである。そのひとつの方法としてリフトが作られ、モーターとワイヤーロープを組み合わせ、荷台に積載するという方法が編み出されたものである。
【0012】従来の技術は、荷物を下から上に上げていく場合、荷台から荷物を下ろす場合、荷台・荷物の横になるか、荷物を斜めから取る方法しかなかった。それは、荷台が断面で見るとL字型となっているため、荷物を取る側からは荷物の背面となり、斜めから取るか、横にせり出して取方法しか出来ないのである。あるいは、リフトを取り囲むようにセットしなければならないのである。
このように高い場所で、荷物を斜めから取るという行為は、人間の腕力に負担がかかり、不自然な状態であるとともに、極めて危険な状況にあると言えよう。しかし、従来の技術では、そのような対応しか出来ない状況である。ここが従来の技術の最大の欠陥であり、このようなリフトの大きな課題であった。
【0013】また、荷物を横から取る場合も、横から取る危険性を排除するために安定性のある横からの突き出しを設置しなければならないのである。既存にそのような設備がある場合は、従来の技術をカバーする方法として安全性が確保され、不利益性がなくなるものである。しかし、それでは、従来の技術の欠陥を他のもので補うものであり、技術の進歩とはならない。
本発明は、このような従来の技術にないリフトの利便性を最大に高めるものであり、この発明によって安全性、利便性、効率性等が一段と高まるものである。発明が解決しようとする課題
【0014】本発明が解決しようとする課題は、従来の技術の最大の欠陥を補うと同時に、作業効率を高めるものである。つまり、従来の技術は、荷物を上下させる昇降機としての機能は十分であるが、荷物を取る場合に横から取ったり、斜めから取ったりというような危険性と不便性、非効率性が課題であった。荷物を斜めから取るという行為は平面でも無理な体勢となり、体を痛める原因となる。まして、リフトのように高い位置にある場合の作業では、その危険性は一段と高まるものである。したがって、本発明が解決しようとする課題は、第1にリフトの技術を通して作業の安全性を解決するものであり、荷台を左右どこからでも荷物を取れるようにし、360度回転させることがかのうとなり、荷物をどの作業位置からでも取れるように構成し、なおかつ、荷台が台車として機能するようなシステムとすることにある。
【0015】第2の課題は、従来のリフトは、荷台がリフトと不離一体のものとして機能しているため荷物を下ろすのに不便であった。本発明は、このような荷台を不離一体のものとして扱わず、分離できるようにし、荷台を306度回転できる機能としたことにある。つまり、荷台がリフトと一体のものとして構成すると荷台から荷物を人間の手で下ろしたり、運んだりする必要がある。しかも、荷台がリフトと不離一体であれば荷台を回転させることは不可能である。荷台がリフトから分離されるようにすることが、360度回転させられる根拠である。そこで、昇降してきた荷台を360度自由に回転させられることが課題となる。そのようにすれば、作業効率が高くなり左右どの位置でも荷物の積み下ろしが可能となり、リフトと荷台の持つ効率性が高まるのである。つまり、荷台がリフトから分離でき回転軸を中心に360度回転する荷台を構成することが従来のリフトにない技術であり、解決すべき課題である。
【0016】第3の課題は、その分離される荷台が台車として機能することが課題である。荷台が360度回転し、荷物を下ろさなければならない。あるいは、運ぶという行為が必要となる。荷物を積んだ荷台がリフトを通して運ばれてきて、回転軸を中心に回転し、目の前に荷物がきた。その荷台ごと台車としての機能を持てばいちいち人間の手をわずらわす必要はない。荷台がそのリフトから分離し、台車として目的の場所まで運べるということになり、利便性は一段と高まることとなる。つまり、リフト全体の機能から荷台が分離し、台車として機能することが課題である。このことは逆に、台車がリフトの荷台となり、リフトを昇降する機能を有することである。
課題を解決するための手段
【0017】第1の課題としての回転する荷台は、回転軸を中心に荷台の対称性を確保することにある。まず、リフトを上がってくる荷台が、頂点に達すると回転が可能なように回転軸とリフトの一部が溶接され、連結されていることが必要である。回転軸と接続されているリフトにローラーとともにある荷台が一体となって回転軸を中心に荷台の荷物を反対方向に回転できるようリフトの一部がリフトと分離していることが必要である。つまり、リフト一部と荷台、回転軸が一体となって回転するものである。荷台は、回転を終わると、リフトの一部分をローラーですべりながら、荷台が台車へとなるのである。また、逆に、台車は、リフトの一部にローラーを滑り込ませるとともに、荷台となり、リフトの一部と一体化するのである。その動作が完了すると、荷台は回転し、反対方向にあるリフトと一致するのである。こうした一連の動作が昇降の際同様な動作ができるような対称性が求められるのである。請求項1の場合は、全体の一連の動作に対するシステムとしての請求範囲であり、180度の場合は、ストッパーがある場合をさし、360度という場合は、右回りであれ、左回りであれ自由に回転できる状態を指すものである。荷物を乗せた荷台がリフトを通して上昇又は下降してくると、荷台がくるりと回転し、荷物を安定した場所に着地すると、荷台はリフトをはずれ、台車へと切り替わるものである。このことは、逆に下降する場合もどうようである。これらの一連のシステムとして構成されるものである。
【0018】本発明は、従来のリフトが単純に昇降するだけでないところに根幹がある。一度リフトの頂点に来ると、回転するところに最大のポイントがある。したがって、回転軸を持っていることを意味し、回転軸とリフトの一部は連結され、荷台も一体となって回転することにある。そのことが作業環境の安全性を確保し、荷物を落下させる危険性や荷物を取ろうとする作業人の安全性を確保するものである。回転軸の仕様は、パイプ型で回転する軸は回転させる軸の中に入れることが望ましい。それは、回転するほうを長くして、安定性を確保する短い軸のほうを大きくするという実施態様に基づいている。その回転軸に荷台が連結され、モーターも一体となり、回転することによって昇降のコントロールすることが発明のポイントでもある。モーターは、ワイヤーを巻き上げたり、緩めたりすることで昇降するものである。そのため回転軸には、ワイヤーロープをコントロールするために滑車とカギ付きの滑車、2つの滑車を取り付ける必要がある。
【0019】第3の課題である荷台が台車となる方法であるが、L字型の一方には、リフトを走るローラーが付き、台となる方には、台車となるローラーがついている必要がある。リフトの一部と荷台が分離できるように、リフトに荷台背の部分のローラーが引っかからないようにリフトのローラー歯車分をカットする必要があり、それがスムーズに出るように余裕が必要である。そのようにローラーが出てくれば、台車としての稼動は可能である。台車はリフトから目的の場所まで離れていくことになるため、カギ付きの滑車部分が外せるようにしなければならない。着脱式の滑車は、かぎ型であれば充分である。逆に、台車をリフトに入れる場合は、ローラー部分をリフトの穴にセットして、かぎ付きの滑車を取り付けて、モーターを稼動させるのである。きちっと、セットされた段階で、回転軸を回転させてリフトまで持っていくのである。
【0020】問題は、説明だけでは理解が困難であれば、図面の説明では十分納得がいくものと思われるが、とりあえず説明することとする。リフトは普通、C鋼と一般的に呼ばれるコの字型の鋼が使われて、そのコの字の中をローラーが上下に走り、ローラーは荷台に取り付けられているのが普通である。本発明は、この荷台部分がリフトの頂点に達したとき、荷台の長さより少し長いリフト部分を一体として切り離してあり、その部分が回転軸と連結されていることで、回転させられるようになっていることである。さらに、リフトの反対側に回転すると、今度は回転軸と連結されたリフトから荷台が降りていき、台車となるのである。このとき、荷台の昇降をコントロールするモーターとワイヤーロープは、回転軸と一体となって稼動することとなる。
【0021】課題を解決する手段は、C鋼と一般的に呼ばれるコの字型の鋼製リフトに、リフトを荷台とともに切り離せるようにし、それに回転軸をセットし、モーターを取り付け、モーターにワイヤーロープを連結することと、滑車を二つ回転軸上部に取り付けることにある。そして、荷台となるものに台車として使えるようにローラーを取り付けることである。
発明の実施の形態
【0022】発明実施の形態としては、これまでのリフトに回転軸とリフトの一部を一体化するとともに、回転軸に台座を取り付け、そこにモーターを載せ、モーターにワイヤーロープを連結し、回転軸上部に滑車を二つ付けて、ワイヤーロープを張り、それらを回転させるために、リフトと分離するようにする。荷台となる部分には、背面となる部分と台となる部分にローラーを取り付ける。
【0023】回転軸は、鉄製のパイプを回転するパイプと回転をささえるパイプの構成とする。回転するほうを小さ目のパイプで、大きいほうのパイプは固定型とする。回転軸は、上部でL字型に曲げて、滑車の吊り下げ部分を輪にして取り付け、ワイヤーロープをひとつは固定し、ひとつは滑車の吊り下げ用として使用する。
【0024】リフトは、従来の技術で使われているC型鋼材と呼ばれているコの字型の鋼材を使用し、コの穴のあいている部分にローラーが接触し、リフトを上下するものである。ここで問題は、リフト上部で、一定の長さでリフトの一部が分離するように切り離されていることである。回転軸と連接あるいは溶接されている一部のリフトが回転することによって、リフト荷台の背部分と台部分が荷物を乗せてきた側とは反対方向に向くことである。それは回転軸を中心に回転させることが出来るようにしていることでリフトの荷物を下ろす作業が効率的になるのである。そのために、リフトの一部を分離するひつようが発生するのであり、その動作を可能とするために、回転軸を作るのである。一部のリフトは、長尺のリフトと切り離す長さは、約5ミリ程度以上であれば十分であり、その長さは、荷台の荷物の重さとの相関関係にある。3ミリでは、ブロックや砂等の建築物原材料の場合荷台に係る負荷によって、接触し、回転機能が失われる恐れがある。また、スムーズに回転させるためには、回転軸の安定性も問われてくる。そのために、回転軸は、出来るだけ鉄製等の鋼材のパイプが実施態様としては望ましいものである。回転に伴う磨耗もあり、回転軸にはグリスなどの滑り易く、回転しやすい潤滑油が塗られている必要がある。
【0025】荷台は、L字型の構造か箱型の構造でも良いが、取り出すときのことを考えると、出来れば荷物が取り出しやすい構造のL字型の方が良い。台座となるところは、荷物が載りやすい平板の構造でも良いが、しっかりした鋼板であれば良い。背の部分は、鋼製のもので一定の空間を持ち、ローラー状の車輪が四つ接続できるものとする。もちろん台座部分には、台車となるための車が四つ付けて移動可能なようにすることが必要である。背の部分のローラーは、リフトに沿うような幅をもち、C型鋼製のリフトの中を滑るように昇降することが目的である。その荷台が回転軸によって回転し、安定した地盤に着地すると、リフトの一部分から分離され、台車としての役割をするのである。
【0026】モーターは、回転軸に溶接した台座に載せることが必要である。モーターの大きさは、リフトに何を載せるかによって変化するが、何トンもの荷物ではなく、何百キロ単位がリフトにはふさわしいので、その重量を昇降できるモーターで十分である。回転する軸に登載するのは、360度どの位置でもモーターが稼動し、昇降できるようにするためである。モーターに取り付けられたワイヤーロープの長さは、100メートルもあれば十分である。今回の試作機では30メートルのもので、太さは5ミリである。ワイヤーの太さは、具体的に何ミリのワイヤーと指定する必要はないが、何百キロに耐えられて、新しいもので安全が確認できれば良い。
【0027】滑車は、回転軸の上部にせり出した位置に取り付ける必要がある。荷物を載せる荷台の上部に吊り下げ用の輪を取り付け、その部分にカギ付きの滑車をかけて、真上に回転軸と一体となったワイヤーロープを縛りつける。滑車は最低二つ必要である。もちろん、滑車は三つでも四つでもいいが、最低限二つは必要である。モーターから来るワイヤーロープを第1の滑車で受け、第2の滑車で荷台を吊り下げるものである。これで最大荷物は荷台に対して二分の一の重量となる。滑車の取り付け方で重量の負荷は様々に変化できることは当然である。しかし、ここでは、構造を複雑にするより単純化して、安全性と操作が単純にできる方法を選択しているものである。
【0028】ワイヤーロープは、新しいもので安全性を確認したもので、なおかつ、荷物の重量に対応した太さが必要である。長さについては、昇降する距離によって変化するものである。
実施例
実施例としては、下記のように実際に製作した写真を示すことにする。
発明の効果
【0029】この発明の効果は、従来のリフトが昇降のみの機能であったことに対し、回転軸を中心に荷物を積んだ荷台を回転させることによって、荷下ろしに際して、荷物の落下の危険性や作業人の転落の危険性を防止し、作業環境の安全性を確保でき、なおかつ荷下しの効率性を高める効果がある。また、荷下しが完了すると荷台が台車となるため、目的の場所まで台車で運搬できることにより作業効率が数段に良くなる効果がある。
【0030】昇降するリフトは、普通荷台が上昇するとリフトも荷台も回転することはない。本発明は、回転軸を中心にリフトの一部と荷台が回転して反対側に移動することができるため、安全に荷物を積み下ろしできるのみならず、足場の安定した位置で作業できるため作業意欲の減退もなく、スムーズに作業でき仕事の効率も高くなる効果がある。本発明によって、荷物が荷台とともに、360度回転し、どの位置でも荷物を積み下ろしできる効果は、従来のリフトの危険性、不利益性、不便性をカバーして余りあるものである。従来のリフトは、荷台から荷物を下ろしたり積んだりする場合は、足場を組み上げるか、斜めから積み下ろしをしなければならず不安定で、危険性が高かった。本発明の回転性による、不安定性、危険性が排除される効果は大きいものがある。
【0031】さらに、回転した荷台は、分離した一部のリフトから外れ、台車となることが、本発明の第3のポイントである。従来のリフトと荷台の仕組みでは、荷台を取り外しが出来なかった。そのため荷物をリフトの荷台から積んだり、下ろしたりして必要な場所まで運ばなくてはならなかったり、リフトの荷台まで運んでこなければならなかった。本発明では、そのような非効率なことをせずに、荷台そのものを荷物を積んだままの状態でリフトの一部から取り外して運搬できるのである。それは荷台が台車となるからである。つまり、荷台に四つの歯車がついて、台車としてリフトから切り離せる仕組みとなっているからである
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示した正面図である。A〜A′は、回転軸で回転する軸(I)固定する軸(H)とで構成。荷台(EおよびE′)。回転する軸(I)とリフトの一部分であるBとモーター(M)とは連結されて、一緒に回転する。
【図2】
リフト(G)およびリフト(B)と荷台(E)との連結部の左側上面図である。
【図3】
リフト(G)およびリフト(B)と荷台(E)との連結部の右側上面図である。
【図6】
荷台(E)断面図である。丸い部分がカギ付き滑車の取り付け部分である。
【図4】
回転した断面図である。左点線部分がリフト(D)につながる部分であり、右側に回転した状態が実線断面図である。荷台(E背部分)はローラー(CおよびC′)が連結され、リフトの一部分であるBと一体となって回転する。JおよびJ′で回転軸(I)と連結されている。台座(E′)には四つの歯車(F及びF′)が付けられ、台車となる。
K(滑車)とL(カギ付き滑車)は、モーターからのワイヤーロープをコントロールするものである。
【図5】
モーター設置部分の上面図である。回転軸(I)は、固定軸(H)の中にあり、回転軸(I)とモーターの台座(J)は溶接されている。
【符号の説明】
Aは、回転軸のトッブを指す記号である。
Bは、リフトの一部分で回転軸と一体なって荷台を回転させる部分である。
CおよびC′は、荷台の背部分に取り付けられたローラーである。
Dは、リフトである。
EおよびE′は、荷台であり、台車となる。
Fは、台車の歯車である。
Gは、荷台が安定した位置に下ろすリフトである。
Hは、回転軸を回転させる固定軸である。
Iは、回転軸である。
Jは、モーターを固定する台座である。
Kは、滑車である。
Lは、カギ付き滑車である。
Mは、モーターである。
Nは、ワイヤーロープである。
【0002】本発明は、従来のリフトの不便性を克服するとともに、不利益性を克服し、安全性を確保できるものであり、荷台が360度回転するため、作業人の作業環境に合わせて荷台と荷物を取り易く、安定した位置まで回転させることが出来るだけでなく、ストッパーによって安定した位置を確保することも可能である。また、リフト上部で荷物を受け取る作業人は、足場の安定した位置で受け取ることができるため、作業環境の安全性、安定性のために作業意欲の減退もなくなる。むしろ、スムーズな作業ができるため仕事の効率が良くなり、利益効率も高くなる。
【0003】従来のリフトは、荷台がリフトの車軸と連結され、可動性がないため、荷台が回転して反対方向に移動することはできなかった。本発明は、リフトから荷台部分を分離し、その位置で回転軸を中心に回転させ、それを足場のしっかりした場所まで回転することが可能な機能を持つものである。
【0004】また、回転した荷台は、安定した床面まで下ろすと、荷台から分離され、ワイヤーロープとの接続を外すと台車となり、荷物を必要な位置まで運ぶことが出来る。このような動作は、逆にリフト上部から地上に荷物を下ろす場合も同様に機能する。それは、台車に荷物を積み、ワイヤーロープを接続すると、ウインチで台車を引き、荷台のリフト車軸部分に車輪をはめ込み、荷台として、セットする。その荷台をリフトの車軸と一致させるまで回転させ、リフトに連結して、ウインチにより地上まで下ろしていくのである。
【0005】この発明の特徴は、従来のリフトの荷台の荷物を安全で取り易くし、どのようにすれば作業をし易くできるのかという発想から発明されたものである。つまり、作業環境の安全性、利便性、効率性、安定性という視点で発明されたものである。リフトの荷台部分は、ウインチを引き上げれば上げるほど高い位置になり、その作業環境は危険性を増すものである。周辺は別に足場などを構築しなければ安全性は確保されない状況である。そのような作業環境を作ると安全性は確保されるが、余分な費用を生み出すこととなる。また、1人が荷物を引き寄せ、もう1人が安全性を管理するとしても完全に安全性が確保されたとは言い難い。1人で引く力は限られたものであり、その際リフト荷台から荷物の落下する危険性も無視できない。これらのあらゆる場合の危険性を想定した場合、むしろ、リフトの荷台をリフトの反対側、つまり安全な位置にいる作業人の側に引き寄せることが1番の安全性を確保することとなる。このことはリフトの荷台を回転させる必要性が生まれてくる。
【0006】そこで、荷台が必要な高さの位置まで上昇してくると、その位置で荷台を回転させるためにはリフトと連結していることが問題となる。その連結しているのを遮断する必要がある。当然回転させるためには回転軸が必要となる。そのため、回転軸を中心にリフト側と対称性をもつ荷台部分を反対側につくる必要がある。それが回転軸を中心とする荷受側のリフトである。この部分はリフト側に比べて比較的短い物でよいこととなる。
【0007】回転軸は、回転する軸が中に入り、回転しない軸を外側とすることで安定性を増すものである。その回転軸にリフト側と切り離した部分とモーターを連結するとともに、荷台とする部分だけが昇降するように構成するものである。モーターの吊り下げ用ロープはいったん滑車を通して台車の吊り上げ用の滑車に連結するものである。
【0008】従来のリフトの場合は、モーターの位置は、リフトの下にあるか、上にあるかどちらの側にあっても問題ではなかった。本発明の場合は、モーターは回転する軸と一体でなければならないことになる。それは、リフト側にある場合は、その位置での昇降をコントロールするために必要であり、回転して反対側にある場合は、その位置での昇降をコントロールする必要があるからである。そのためにモーターは、回転軸と連結された台座の部分と不離一体の構造となる必要がある。
【0009】本発明の場合のリフトは、荷台がリフトから外れないようにするためC鋼と一般に呼ばれている「コの字型」構造の鋼材を使用し、荷台に車輪を連結して安全性と安定性に配慮しているものである。
【0010】これまで述べたような特色を持つ本発明は、リフトを使用する作業の安全性を確保し、その作業環境を改善することに最大の目的がある。作業の安全性は、常に仕事の効率性を高めものである。それは安心して作業ができる環境が存在することであり、不安定性がないことである。リフトを使用する作業は、重い荷物を高い位置に運んだり、高い位置にある荷物を地上に下ろしたりする作業である。その作業の安全性、効率性、安定性が求められるものである。本発明は、それらの要件を満足させるものである。本発明は、これまでのリフトの不便で、不安定な構造を根本から改革するものである。
発明の属する技術分野
昇降機(リフト)
従来の技術
【0011】リフトに関する従来の技術は、モーターにロープやワイヤーを巻きつけて回転させることによって、荷台に載せた荷物を上に上げたり、下げたりするものである。それは、人間が荷物を担いで階段を昇ったり、降りたりするよりは、機械的に下で荷物を積み、上で受け取ったり、上で荷物を積み、下で受け取ったりする方が便利であるからである。そのひとつの方法としてリフトが作られ、モーターとワイヤーロープを組み合わせ、荷台に積載するという方法が編み出されたものである。
【0012】従来の技術は、荷物を下から上に上げていく場合、荷台から荷物を下ろす場合、荷台・荷物の横になるか、荷物を斜めから取る方法しかなかった。それは、荷台が断面で見るとL字型となっているため、荷物を取る側からは荷物の背面となり、斜めから取るか、横にせり出して取方法しか出来ないのである。あるいは、リフトを取り囲むようにセットしなければならないのである。
このように高い場所で、荷物を斜めから取るという行為は、人間の腕力に負担がかかり、不自然な状態であるとともに、極めて危険な状況にあると言えよう。しかし、従来の技術では、そのような対応しか出来ない状況である。ここが従来の技術の最大の欠陥であり、このようなリフトの大きな課題であった。
【0013】また、荷物を横から取る場合も、横から取る危険性を排除するために安定性のある横からの突き出しを設置しなければならないのである。既存にそのような設備がある場合は、従来の技術をカバーする方法として安全性が確保され、不利益性がなくなるものである。しかし、それでは、従来の技術の欠陥を他のもので補うものであり、技術の進歩とはならない。
本発明は、このような従来の技術にないリフトの利便性を最大に高めるものであり、この発明によって安全性、利便性、効率性等が一段と高まるものである。発明が解決しようとする課題
【0014】本発明が解決しようとする課題は、従来の技術の最大の欠陥を補うと同時に、作業効率を高めるものである。つまり、従来の技術は、荷物を上下させる昇降機としての機能は十分であるが、荷物を取る場合に横から取ったり、斜めから取ったりというような危険性と不便性、非効率性が課題であった。荷物を斜めから取るという行為は平面でも無理な体勢となり、体を痛める原因となる。まして、リフトのように高い位置にある場合の作業では、その危険性は一段と高まるものである。したがって、本発明が解決しようとする課題は、第1にリフトの技術を通して作業の安全性を解決するものであり、荷台を左右どこからでも荷物を取れるようにし、360度回転させることがかのうとなり、荷物をどの作業位置からでも取れるように構成し、なおかつ、荷台が台車として機能するようなシステムとすることにある。
【0015】第2の課題は、従来のリフトは、荷台がリフトと不離一体のものとして機能しているため荷物を下ろすのに不便であった。本発明は、このような荷台を不離一体のものとして扱わず、分離できるようにし、荷台を306度回転できる機能としたことにある。つまり、荷台がリフトと一体のものとして構成すると荷台から荷物を人間の手で下ろしたり、運んだりする必要がある。しかも、荷台がリフトと不離一体であれば荷台を回転させることは不可能である。荷台がリフトから分離されるようにすることが、360度回転させられる根拠である。そこで、昇降してきた荷台を360度自由に回転させられることが課題となる。そのようにすれば、作業効率が高くなり左右どの位置でも荷物の積み下ろしが可能となり、リフトと荷台の持つ効率性が高まるのである。つまり、荷台がリフトから分離でき回転軸を中心に360度回転する荷台を構成することが従来のリフトにない技術であり、解決すべき課題である。
【0016】第3の課題は、その分離される荷台が台車として機能することが課題である。荷台が360度回転し、荷物を下ろさなければならない。あるいは、運ぶという行為が必要となる。荷物を積んだ荷台がリフトを通して運ばれてきて、回転軸を中心に回転し、目の前に荷物がきた。その荷台ごと台車としての機能を持てばいちいち人間の手をわずらわす必要はない。荷台がそのリフトから分離し、台車として目的の場所まで運べるということになり、利便性は一段と高まることとなる。つまり、リフト全体の機能から荷台が分離し、台車として機能することが課題である。このことは逆に、台車がリフトの荷台となり、リフトを昇降する機能を有することである。
課題を解決するための手段
【0017】第1の課題としての回転する荷台は、回転軸を中心に荷台の対称性を確保することにある。まず、リフトを上がってくる荷台が、頂点に達すると回転が可能なように回転軸とリフトの一部が溶接され、連結されていることが必要である。回転軸と接続されているリフトにローラーとともにある荷台が一体となって回転軸を中心に荷台の荷物を反対方向に回転できるようリフトの一部がリフトと分離していることが必要である。つまり、リフト一部と荷台、回転軸が一体となって回転するものである。荷台は、回転を終わると、リフトの一部分をローラーですべりながら、荷台が台車へとなるのである。また、逆に、台車は、リフトの一部にローラーを滑り込ませるとともに、荷台となり、リフトの一部と一体化するのである。その動作が完了すると、荷台は回転し、反対方向にあるリフトと一致するのである。こうした一連の動作が昇降の際同様な動作ができるような対称性が求められるのである。請求項1の場合は、全体の一連の動作に対するシステムとしての請求範囲であり、180度の場合は、ストッパーがある場合をさし、360度という場合は、右回りであれ、左回りであれ自由に回転できる状態を指すものである。荷物を乗せた荷台がリフトを通して上昇又は下降してくると、荷台がくるりと回転し、荷物を安定した場所に着地すると、荷台はリフトをはずれ、台車へと切り替わるものである。このことは、逆に下降する場合もどうようである。これらの一連のシステムとして構成されるものである。
【0018】本発明は、従来のリフトが単純に昇降するだけでないところに根幹がある。一度リフトの頂点に来ると、回転するところに最大のポイントがある。したがって、回転軸を持っていることを意味し、回転軸とリフトの一部は連結され、荷台も一体となって回転することにある。そのことが作業環境の安全性を確保し、荷物を落下させる危険性や荷物を取ろうとする作業人の安全性を確保するものである。回転軸の仕様は、パイプ型で回転する軸は回転させる軸の中に入れることが望ましい。それは、回転するほうを長くして、安定性を確保する短い軸のほうを大きくするという実施態様に基づいている。その回転軸に荷台が連結され、モーターも一体となり、回転することによって昇降のコントロールすることが発明のポイントでもある。モーターは、ワイヤーを巻き上げたり、緩めたりすることで昇降するものである。そのため回転軸には、ワイヤーロープをコントロールするために滑車とカギ付きの滑車、2つの滑車を取り付ける必要がある。
【0019】第3の課題である荷台が台車となる方法であるが、L字型の一方には、リフトを走るローラーが付き、台となる方には、台車となるローラーがついている必要がある。リフトの一部と荷台が分離できるように、リフトに荷台背の部分のローラーが引っかからないようにリフトのローラー歯車分をカットする必要があり、それがスムーズに出るように余裕が必要である。そのようにローラーが出てくれば、台車としての稼動は可能である。台車はリフトから目的の場所まで離れていくことになるため、カギ付きの滑車部分が外せるようにしなければならない。着脱式の滑車は、かぎ型であれば充分である。逆に、台車をリフトに入れる場合は、ローラー部分をリフトの穴にセットして、かぎ付きの滑車を取り付けて、モーターを稼動させるのである。きちっと、セットされた段階で、回転軸を回転させてリフトまで持っていくのである。
【0020】問題は、説明だけでは理解が困難であれば、図面の説明では十分納得がいくものと思われるが、とりあえず説明することとする。リフトは普通、C鋼と一般的に呼ばれるコの字型の鋼が使われて、そのコの字の中をローラーが上下に走り、ローラーは荷台に取り付けられているのが普通である。本発明は、この荷台部分がリフトの頂点に達したとき、荷台の長さより少し長いリフト部分を一体として切り離してあり、その部分が回転軸と連結されていることで、回転させられるようになっていることである。さらに、リフトの反対側に回転すると、今度は回転軸と連結されたリフトから荷台が降りていき、台車となるのである。このとき、荷台の昇降をコントロールするモーターとワイヤーロープは、回転軸と一体となって稼動することとなる。
【0021】課題を解決する手段は、C鋼と一般的に呼ばれるコの字型の鋼製リフトに、リフトを荷台とともに切り離せるようにし、それに回転軸をセットし、モーターを取り付け、モーターにワイヤーロープを連結することと、滑車を二つ回転軸上部に取り付けることにある。そして、荷台となるものに台車として使えるようにローラーを取り付けることである。
発明の実施の形態
【0022】発明実施の形態としては、これまでのリフトに回転軸とリフトの一部を一体化するとともに、回転軸に台座を取り付け、そこにモーターを載せ、モーターにワイヤーロープを連結し、回転軸上部に滑車を二つ付けて、ワイヤーロープを張り、それらを回転させるために、リフトと分離するようにする。荷台となる部分には、背面となる部分と台となる部分にローラーを取り付ける。
【0023】回転軸は、鉄製のパイプを回転するパイプと回転をささえるパイプの構成とする。回転するほうを小さ目のパイプで、大きいほうのパイプは固定型とする。回転軸は、上部でL字型に曲げて、滑車の吊り下げ部分を輪にして取り付け、ワイヤーロープをひとつは固定し、ひとつは滑車の吊り下げ用として使用する。
【0024】リフトは、従来の技術で使われているC型鋼材と呼ばれているコの字型の鋼材を使用し、コの穴のあいている部分にローラーが接触し、リフトを上下するものである。ここで問題は、リフト上部で、一定の長さでリフトの一部が分離するように切り離されていることである。回転軸と連接あるいは溶接されている一部のリフトが回転することによって、リフト荷台の背部分と台部分が荷物を乗せてきた側とは反対方向に向くことである。それは回転軸を中心に回転させることが出来るようにしていることでリフトの荷物を下ろす作業が効率的になるのである。そのために、リフトの一部を分離するひつようが発生するのであり、その動作を可能とするために、回転軸を作るのである。一部のリフトは、長尺のリフトと切り離す長さは、約5ミリ程度以上であれば十分であり、その長さは、荷台の荷物の重さとの相関関係にある。3ミリでは、ブロックや砂等の建築物原材料の場合荷台に係る負荷によって、接触し、回転機能が失われる恐れがある。また、スムーズに回転させるためには、回転軸の安定性も問われてくる。そのために、回転軸は、出来るだけ鉄製等の鋼材のパイプが実施態様としては望ましいものである。回転に伴う磨耗もあり、回転軸にはグリスなどの滑り易く、回転しやすい潤滑油が塗られている必要がある。
【0025】荷台は、L字型の構造か箱型の構造でも良いが、取り出すときのことを考えると、出来れば荷物が取り出しやすい構造のL字型の方が良い。台座となるところは、荷物が載りやすい平板の構造でも良いが、しっかりした鋼板であれば良い。背の部分は、鋼製のもので一定の空間を持ち、ローラー状の車輪が四つ接続できるものとする。もちろん台座部分には、台車となるための車が四つ付けて移動可能なようにすることが必要である。背の部分のローラーは、リフトに沿うような幅をもち、C型鋼製のリフトの中を滑るように昇降することが目的である。その荷台が回転軸によって回転し、安定した地盤に着地すると、リフトの一部分から分離され、台車としての役割をするのである。
【0026】モーターは、回転軸に溶接した台座に載せることが必要である。モーターの大きさは、リフトに何を載せるかによって変化するが、何トンもの荷物ではなく、何百キロ単位がリフトにはふさわしいので、その重量を昇降できるモーターで十分である。回転する軸に登載するのは、360度どの位置でもモーターが稼動し、昇降できるようにするためである。モーターに取り付けられたワイヤーロープの長さは、100メートルもあれば十分である。今回の試作機では30メートルのもので、太さは5ミリである。ワイヤーの太さは、具体的に何ミリのワイヤーと指定する必要はないが、何百キロに耐えられて、新しいもので安全が確認できれば良い。
【0027】滑車は、回転軸の上部にせり出した位置に取り付ける必要がある。荷物を載せる荷台の上部に吊り下げ用の輪を取り付け、その部分にカギ付きの滑車をかけて、真上に回転軸と一体となったワイヤーロープを縛りつける。滑車は最低二つ必要である。もちろん、滑車は三つでも四つでもいいが、最低限二つは必要である。モーターから来るワイヤーロープを第1の滑車で受け、第2の滑車で荷台を吊り下げるものである。これで最大荷物は荷台に対して二分の一の重量となる。滑車の取り付け方で重量の負荷は様々に変化できることは当然である。しかし、ここでは、構造を複雑にするより単純化して、安全性と操作が単純にできる方法を選択しているものである。
【0028】ワイヤーロープは、新しいもので安全性を確認したもので、なおかつ、荷物の重量に対応した太さが必要である。長さについては、昇降する距離によって変化するものである。
実施例
実施例としては、下記のように実際に製作した写真を示すことにする。
発明の効果
【0029】この発明の効果は、従来のリフトが昇降のみの機能であったことに対し、回転軸を中心に荷物を積んだ荷台を回転させることによって、荷下ろしに際して、荷物の落下の危険性や作業人の転落の危険性を防止し、作業環境の安全性を確保でき、なおかつ荷下しの効率性を高める効果がある。また、荷下しが完了すると荷台が台車となるため、目的の場所まで台車で運搬できることにより作業効率が数段に良くなる効果がある。
【0030】昇降するリフトは、普通荷台が上昇するとリフトも荷台も回転することはない。本発明は、回転軸を中心にリフトの一部と荷台が回転して反対側に移動することができるため、安全に荷物を積み下ろしできるのみならず、足場の安定した位置で作業できるため作業意欲の減退もなく、スムーズに作業でき仕事の効率も高くなる効果がある。本発明によって、荷物が荷台とともに、360度回転し、どの位置でも荷物を積み下ろしできる効果は、従来のリフトの危険性、不利益性、不便性をカバーして余りあるものである。従来のリフトは、荷台から荷物を下ろしたり積んだりする場合は、足場を組み上げるか、斜めから積み下ろしをしなければならず不安定で、危険性が高かった。本発明の回転性による、不安定性、危険性が排除される効果は大きいものがある。
【0031】さらに、回転した荷台は、分離した一部のリフトから外れ、台車となることが、本発明の第3のポイントである。従来のリフトと荷台の仕組みでは、荷台を取り外しが出来なかった。そのため荷物をリフトの荷台から積んだり、下ろしたりして必要な場所まで運ばなくてはならなかったり、リフトの荷台まで運んでこなければならなかった。本発明では、そのような非効率なことをせずに、荷台そのものを荷物を積んだままの状態でリフトの一部から取り外して運搬できるのである。それは荷台が台車となるからである。つまり、荷台に四つの歯車がついて、台車としてリフトから切り離せる仕組みとなっているからである
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示した正面図である。A〜A′は、回転軸で回転する軸(I)固定する軸(H)とで構成。荷台(EおよびE′)。回転する軸(I)とリフトの一部分であるBとモーター(M)とは連結されて、一緒に回転する。
【図2】
リフト(G)およびリフト(B)と荷台(E)との連結部の左側上面図である。
【図3】
リフト(G)およびリフト(B)と荷台(E)との連結部の右側上面図である。
【図6】
荷台(E)断面図である。丸い部分がカギ付き滑車の取り付け部分である。
【図4】
回転した断面図である。左点線部分がリフト(D)につながる部分であり、右側に回転した状態が実線断面図である。荷台(E背部分)はローラー(CおよびC′)が連結され、リフトの一部分であるBと一体となって回転する。JおよびJ′で回転軸(I)と連結されている。台座(E′)には四つの歯車(F及びF′)が付けられ、台車となる。
K(滑車)とL(カギ付き滑車)は、モーターからのワイヤーロープをコントロールするものである。
【図5】
モーター設置部分の上面図である。回転軸(I)は、固定軸(H)の中にあり、回転軸(I)とモーターの台座(J)は溶接されている。
【符号の説明】
Aは、回転軸のトッブを指す記号である。
Bは、リフトの一部分で回転軸と一体なって荷台を回転させる部分である。
CおよびC′は、荷台の背部分に取り付けられたローラーである。
Dは、リフトである。
EおよびE′は、荷台であり、台車となる。
Fは、台車の歯車である。
Gは、荷台が安定した位置に下ろすリフトである。
Hは、回転軸を回転させる固定軸である。
Iは、回転軸である。
Jは、モーターを固定する台座である。
Kは、滑車である。
Lは、カギ付き滑車である。
Mは、モーターである。
Nは、ワイヤーロープである。
Claims (3)
- 上下に昇降するリフトの荷台が回転軸を中心に左右360度回転すると同時に荷台が台車となる方式の昇降機
- 荷台がリフトから分離され、回転軸を中心として360度回転する方式の荷台
- リフトから外れた荷台が、台車として機能する方式
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002303604A JP2004099312A (ja) | 2002-09-09 | 2002-09-09 | 360度回転方式による荷台が転換して台車となる昇降機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002303604A JP2004099312A (ja) | 2002-09-09 | 2002-09-09 | 360度回転方式による荷台が転換して台車となる昇降機 |
Publications (1)
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ID=32289305
Family Applications (1)
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JP2002303604A Pending JP2004099312A (ja) | 2002-09-09 | 2002-09-09 | 360度回転方式による荷台が転換して台車となる昇降機 |
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JP (1) | JP2004099312A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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2002
- 2002-09-09 JP JP2002303604A patent/JP2004099312A/ja active Pending
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