JP2004098212A - シャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置 - Google Patents

シャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成でありながら、短いサイクルタイムでの工具交換動作とシャッター開閉動作とを確実に同期させることができ、シャッターの開閉動作を含めた工具交換動作全体の高速運転を確保することができるシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置を提供する。
【解決手段】ハウジング2内部に、入力回転軸3で駆動されるローラギアカムおよびリフト用溝カムを備え、カムから出力される回転運動とリフト運動によりハウジング2外部に備えた工具交換用アーム5を駆動して工具交換動作を行わせるとともに、ハウジング2外部に備えられ複数の板材でなるシャッター57を工具交換用アーム5の工具交換動作に応じて開閉動作させるために、入力回転軸3によってシャッター開閉用揺動運動を出力する開閉用溝カムと、開閉用溝カムのシャッター開閉用揺動運動をハウジング2内部から外部へ出力するシャッター駆動用回転軸11とを設け、複数の板材が重ね合わされて開放される構成とした。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、簡単な構成でありながら、短いサイクルタイムでの工具交換動作とシャッター開閉動作とを確実に同期させることができ、シャッターの開閉動作を含めた工具交換動作全体の高速運転を確保することができるシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動工具交換装置としては、0.5〜1秒という高速度のサイクルタイムで工具交換を実行することができ、またその交換動作の運動精度や安定性がきわめて高いカム式の自動工具交換装置が多く採用されている。そしてこの自動工具交換装置と、実際に加工を行う工作機械の加工スペースとの間には、加工スペースで発生する切削くずや油などが自動工具交換装置の方へ飛散することを防止する目的で、シャッターが設けられている。
【0003】
このシャッターは、加工スペースでの加工作業中は当該加工スペースと自動工具交換装置との間を仕切るために閉じられるとともに、工具交換の際には自動工具交換装置の工具交換用アームを加工スペース内に挿入することができるように開かれる。シャッターを開閉するには、当該シャッターを相当のストロークで移動させる必要があることから、従来シャッターの駆動には、大きなストロークを簡単に得ることができるシリンダー形式の駆動装置が用いられており、特に駆動源として周辺を汚損するおそれのない空気を利用したエアシリンダーが採用されている。またこの種のシリンダー形式では、開閉ストロークの始点・終点をリミットスイッチなどのセンサで検出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カム式自動工具交換装置がモータ駆動であるのに対し、シャッターは上述のエアシリンダー駆動であって、このように両者に対して別々の駆動源を利用していたため、高速度のサイクルタイムにおいて、シャッターの開閉作動と工具交換用アームの工具交換動作の同期をとることはきわめて難しかった。また、自動工具交換装置は高速動作可能であるにもかかわらず、エアシリンダー駆動のシャッターでは上記センサによる開閉ストロークの確認、特に「開放」の確認を待たなければ、工具交換用アームによる工具交換動作を開始することができず、このために工具交換動作全体としての高速化を達成することが困難であった。
さらに、工具交換を可能とする領域分だけ開放させたシャッターは、その開放した領域を覆うだけの大きさを必要とするため、相当の大きさを有することとなり、シャッターを開放した際の収納スペースが大きく必要となると共に、このシャッターを高速にて移動させることは困難であった。
【0005】
また、シャッターの開閉動作を工具交換動作と簡単に同期させるために、シャッターを、自動工具交換装置のカムを駆動する回転駆動軸で駆動することが考えられる。しかしながら、ストローク動作を行うシリンダーとは異なり、回転駆動軸の回転動作からシャッターの開閉に必要なストロークを創り出すためには、複雑な機構を組み込む必要がある。例えば、回転駆動軸とシャッターとの間にラックアンドピニオン方式などの機構を挿入することが想定されるが、このような構成にあってもシャッターの開閉に必要な相当のストロークを得るには、さらに相当のギア比の正逆転可能な減速機を組み込む必要がある。
【0006】
結局、自動工具交換装置のカムを駆動する回転駆動軸を共用してシャッターを開閉作動させる機構は、エアシリンダー方式に比べて、きわめて複雑なものになってしまうという課題があった。
【0007】
本発明はかかる従来の課題に鑑みて創案されたもので、簡単な構成でありながら、短いサイクルタイムでの工具交換動作とシャッター開閉動作とを確実に同期させることができ、シャッターの開閉動作を含めた工具交換動作全体の高速運転を確保することができるシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置は、ハウジング内部に、単一の入力回転軸によって回転駆動されてそれぞれ回転運動およびリフト運動を出力する回転運動変換用カムおよびリフト運動生成用カムを備え、これらカムから出力される各運動によって該ハウジング外部に備えた工具交換用アームを駆動して工具交換動作を行わせるようにしたカム式自動工具交換装置において、上記ハウジング外部に備えられるシャッターを上記工具交換用アームの工具交換動作に応じて開閉動作させるために、該ハウジング内部に、上記単一の入力回転軸によって回転駆動されてシャッター開閉用揺動運動を出力する開閉運動生成用カムを設けるとともに、該開閉運動生成用カムのシャッター開閉用揺動運動を該ハウジング内部から外部へ出力するシャッター駆動用回転軸を設け、前記シャッターは複数の板材にて構成され、前記入力回転軸の回転動作により前記複数の板材が重ね合わされて開放されることを特徴とする。
【0009】
また、前記開閉運動生成用カムのシャッター開閉用揺動運動を前記シャッター駆動用回転軸に伝達するために、前記ハウジングに揺動自在に支持され、該開閉運動生成用カムに係合されるカムフォロワを一端に有し、他端にセクターギアを有する揺動アームと、該シャッター駆動用回転軸に設けられ、該セクターギアに噛合される従動ギアとを備えることを特徴とする。
【0010】
また、前記シャッター駆動用回転軸の回転角度範囲を前記揺動アームの揺動角度範囲よりも大きくするために、前記セクターギアの回転半径が前記従動ギアの回転半径よりも大きく形成されていることを特徴とする。
【0011】
また、前記シャッターは、スライドガイドにスライド自在に設けられるとともに、クランク機構を介して前記シャッター駆動用回転軸に連結されて、スライダクランク機構を構成することを特徴とする。
【0012】
また、前記クランク機構は、シャッター駆動用回転軸に設けられた揺動アームと、該揺動アームと前記複数の板材とをそれぞれ連結し、互いに長さの異なる複数のストロークロッドにて構成され、各ストロークロッドは、長さが短い順に前記揺動アームの先端側から前記シャッター駆動用回転軸に向かって配置されていることを特徴とする。
【0013】
また、前記シャッターの開閉動作期間中に前記工具交換用アームの工具交換動作を並行して実行させるために、前記回転運動変換用カムおよび前記リフト運動生成用カムと前記開閉運動生成用カムとは、工具交換動作タイミングと開閉動作タイミングとがオーバーラップするカムプロフィールで形成されていることを特徴とする。
【0014】
さらに、前記回転運動変換用カム、前記リフト運動生成用カム、並びに前記開閉運動生成用カムが、前記単一の入力回転軸に設けられた単一のカムボディに備えられていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかるシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1および図2に示すように、カム式自動工具交換装置1のハウジング2には、図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動される入力回転軸3と、工具を把持するグリップ4を両端に有して工具交換動作を行う、ハウジング2の外部に備えられた工具交換用アーム5を駆動する出力軸6と、ハウジング2外部に備えられ2枚のシャッター板57a,57bにて構成されたシャッター57にそれぞれ連結されたストロークロッド52,53と旋回アーム51とを結合して構成された、シャッター57の開閉動作を行うクランク機構50の旋回アーム51を駆動するシャッター駆動用回転軸11とが設けられ、入力回転軸3を回転駆動することにより、工具交換動作とシャッター57の開閉動作とが同時に行われるようになっている。
【0016】
図3および図4には主に、工具交換動作を創り出す機構部分が示されている。
潤滑油が溜められるハウジング2内部には主に、軸受12によってその両端が回転自在に支持された単一の入力回転軸3と、この入力回転軸3に設けられ、これと一体に回転されて入力回転軸3の軸回転を工具交換動作に必要な回転運動(オシレートインデックス運動)に変換して出力するローラギアカム13と、ハウジング2に取り付けられた筒状部材14内に軸受15を介して回転自在に支持され、回転用カムフォロワ16を介してローラギアカム13に係合された円筒体状のターレット17と、筒状部材14に取り付けられた円筒状ガイド部材18内に先端側6aが回転自在かつスライド自在に挿入されるとともに、ターレット17内に挿入された基端側6bが当該ターレット17と回転方向には係合しかつ軸方向にはスライド自在にスプライン嵌合された出力軸6と、ローラギアカム13の一方の端面に形成され、入力回転軸3の軸回転から工具交換動作に必要なリフト運動を出力するリフト用溝カム19と、ハウジング2に支持ピン20を介して揺動自在に支持され、第1リフト用カムフォロワ21を介してリフト用溝カム19に係合されるとともに、第2リフト用カムフォロワ22が出力軸6に形成された環状係合部23に係合されたリフト用アーム24とが備えられる。
【0017】
図示例にあっては、ターレット17には、その回転方向に沿って間隔を隔てて4つの回転用カムフォロワ16が回転自在に取り付けられ、このターレット17と出力軸6の基端側6bとのスプライン嵌合は、これらターレット17の内周面および出力軸6の基端側6bの外周面の輪郭形状が四角形状とされて構成され、また第1および第2リフト用カムフォロワ21,22はリフト用アーム24に回転自在に取り付けられ、さらに出力軸6の環状係合部23は、第2リフト用カムフォロワ22を両側から挟む一対のフランジ25から構成されている。そして、回転自在なターレット17に回転用カムフォロワ16を介して係合されるローラギアカム13が回転運動変換用カムとして機能し、揺動自在なリフト用アーム24に第1リフト用カムフォロワ21を介して係合されるリフト用溝カム19がリフト運動生成用カムとして機能する。
【0018】
ローラギアカム13で回転されるターレット17は、スプライン嵌合された出力軸6を回転させて、出力軸6に取り付けられた工具交換用アーム5を回転駆動する。またリフト用溝カム19で揺動されるリフト用アーム24は、ターレット17に対してスプライン嵌合された出力軸6を当該ターレット17およびガイド部材18に対してスライドさせて、出力軸6に取り付けられた工具交換用アーム5をリフト駆動する。回転される出力軸6に対して揺動のみを行うリフト用アーム24の第2リフト用カムフォロワ22とを連係させる環状係合部23は、第2リフト用カムフォロワ22を挟んだ状態で出力軸6とともに回転でき、これにより出力軸6の回転を妨げることなく、出力軸6をリフト用アーム24でスライドさせることができる。
【0019】
そして、出力軸6に取り付けられた工具交換用アーム5は、入力回転軸3の軸回転で回転駆動されるローラギアカム13およびリフト用溝カム19によって当該出力軸6が回転運動およびリフト運動されることにより、工具交換動作を行うことになる。
【0020】
また、図3および図5〜図7には主に、シャッター57の開閉動作を創り出す機構部分が示されている。この機構は、リフト用溝カム19が形成された端面とは反対側のローラギアカム13の端面に形成され、入力回転軸3の軸回転からシャッター57の開閉動作に必要なシャッター開閉用揺動運動を出力する開閉用溝カム26と、ハウジング2に支持ピン27を介して揺動自在に支持され、その一端には開閉用溝カム26に係合される開閉用カムフォロワ28が回転自在に設けられ、揺動される他端にはセクターギア29が形成された開閉用揺動アーム30と、軸受31によってその両端がハウジング2に回転自在に支持され、当該ハウジング2内外を貫通する上記シャッター駆動用回転軸11と、シャッター駆動用回転軸11に設けられ、当該シャッター駆動用回転軸11を回転駆動すべくセクターギア29に噛合される従動ギア32とから構成される。
【0021】
従って本実施形態にあっては、ローラギアカム13、リフト用溝カム19および開閉用溝カム26が、単一の入力回転軸3に設けられた単一のカムボディ33に備えられている。これにより、機構部品を内蔵するハウジング2を小さくすることができて装置1全体をコンパクト化できるとともに、運動精度および運転安定性を高く確保することができる。しかしながら、これらカム13,19,26を別々のカムボディに個別に形成した上で、これらを単一の入力回転軸3に設けるようにしてもよいことはもちろんである。
【0022】
そして、揺動自在な開閉用揺動アーム30に開閉用カムフォロワ28を介して係合される開閉用溝カム26が、シャッター開閉用揺動運動を出力する開閉運動生成用カムとして機能し、この開閉用溝カム26は、開閉用揺動アーム30を往復揺動運動させてセクターギア29を上下に振り動かし、このセクターギア29の往復揺動運動によって従動ギア32が正逆方向に回され、この従動ギア32の正逆回転がシャッター駆動用回転軸11に伝達されて、シャッター駆動用回転軸11は、シャッター開閉用揺動運動を正逆回転運動としてハウジング2の内部から外部へと出力する。
【0023】
クランク機構50を介してシャッター57に連結されたシャッター駆動用回転軸11は、工具交換用アーム5の工具交換動作を創り出すローラギアカム13およびリフト用溝カム19とともに回転駆動される開閉用溝カム26から出力されるシャッター開閉用揺動運動によって、当該工具交換動作に応じてシャッター57を開閉動作させるようになっている。
【0024】
そしてさらに、図1のシャッター駆動用回転軸11にクランク機構50の長短2本のストロークロッド52,53を介して連結されたシャッター57は図8、図9に示すように、その両端がスライドガイド54にスライド自在に支持され、これによりシャッター57はクランク機構50とともにスライダクランク機構55を構成する。このスライダクランク機構(ピストンシリンダ機構)55は簡単な構成でありながら、例えば自動車用エンジンにおいて20rps程度の高速動作の実績がある機構であり、本実施形態のカム式自動工具交換装置1における0.5〜1秒という高速な工具交換動作に十分応じることが可能である。また、旋回アーム51を含むクランク機構50を大型化することにより、ハウジング2自体のコンパクト化を確保しつつ、シャッター57の開閉ストロークを十分に大きく設定することができる。
【0025】
本実施形態のシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の好適なシャッター57は、当該シャッター57にて閉塞されるべき領域(以下、閉塞領域という)を、板材としての第1シャッター板57a及び第2シャッター板57bにて閉塞可能に形成されている。これら第1シャッター板57a及び第2シャッター板57bは、ほぼ同じ大きさに形成され、開放状態すなわち閉塞領域からシャッター57が退避する退避領域に至った退避状態では、2枚のシャッター板57a,57bは互いに対向してほぼ全面が重なり合い、閉塞状態ではスライド方向に並べて配置されると共に、それらの境界部分では一部が重なるように構成されている。
【0026】
このため、2枚のシャッター板57a、57bをそれらの両端にて支持するスライドガイド54は、2枚のシャッター板57a、57bが重なって退避されるように、図9に示す如くシャッター板57a、57b毎にそれぞれ設けられたレール部54aが平行に配設されている。
【0027】
ここで、セクターギア29を揺動運動させる開閉用溝カム26のカムプロフィールの設定は、セクターギア29と従動ギア32とのギア比も考慮して、図6および図7に示すようにシャッター57の1回の開閉動作を、クランク機構50の旋回アーム51の最大限180°範囲での往復旋回動作、すなわち最大限クランク機構50の上死点および下死点間の往復旋回動作によって創り出すために、従動ギア32、ひいてはシャッター駆動用回転軸11を180°の範囲(図中、XとYの範囲で示す)で正逆回転させるようになされる。
【0028】
また殊に、セクターギア29の回転半径Rは従動ギア32の回転半径rよりも大きく形成され、これによりセクターギア29の小さな角度範囲での揺動運動で、従動ギア32を大きな回転角度範囲にわたって回転させることができ、シャッター駆動用回転軸11の回転角度範囲を開閉用揺動アーム30の揺動角度範囲よりも大きくすることができる。従って、シャッター駆動用回転軸11には回転角度範囲の大きな回転を出力させつつ、揺動運動する開閉用揺動アーム30を内蔵するハウジング2を小型化することができる。
【0029】
図10、図11はクランク機構50によるシャッター57の動作を説明するための説明図であり、図10は第1シャッター板57aの動作を説明するための図、図11は第2シャッター板57bの動作を説明するための図である。
【0030】
クランク機構50は、ハウジング2の外部にて、シャッター駆動用回転軸11に設けられた旋回アーム51と、旋回アーム51に回動自在に設けられた長さの異なる2本のストロークロッド52,53とで構成されている。これらストロークロッド52,53のうち、短い方のストロークロッド52は、旋回アーム51の先端側に設けられ、長い方のストロークロッド53は、旋回アーム51のほぼ中央に設けられている。そして、シャッター57を閉じた状態にて、カム式自動工具交換装置1のハウジング2に近い側に位置する第1シャッター板57aに、短い方のストロークロッド52が回動自在に結合され、ハウジング2に遠い側に位置する第2シャッター板57bに、長い方のストロークロッド53が回動自在に結合されている。
【0031】
そして、入力回転軸3の軸回転によりローラギアカム13が回転し、この回転に伴って揺動された旋回アーム51は、図7に示す開閉用溝カム26の最小半径部近傍にて先端が揺動範囲の最も高い位置に至り、第1シャッター板57aは最も引き上げられてハウジング2側に最接近し(図10−a)、第2シャッター板57bは第1シャッター板57aと退避領域との間に位置する(図11−a)。
一方、旋回アーム51は、図6に示す開閉用溝カム26の最大半径部近傍にて、先端が揺動範囲の最も低い位置に至り、2枚のシャッター板57a,57bは退避領域にて重なって退避されている(図8−b)。したがって、このクランク機構50による第2シャッター板57bの移動距離は、第1シャッター板57aの移動距離のほぼ半分となるように設定されており、第2シャッター板57bの移動速度は第1シャッター板57aの移動速度のほぼ半分となるように設定されている。
【0032】
以上の構成を備えた本実施形態にかかるシャッター駆動機構を備えたカム式工具自動交換装置1の作用を、図24に示したローラギアカム13、リフト用溝カム19および開閉用溝カム26による出力軸6の回転(オシレートインデックス)運動およびリフト運動並びにシャッター駆動用回転軸11によるシャッター開閉運動のタイミング線図の一例に基づいて説明する。
【0033】
本実施形態の工具交換動作では、初期状態(図24中、a〜b)にある工具交換用アーム5がまず一方向に90°旋回され、これにより一方のグリップ4は図示しない工作機械の主軸に装着されている使用済みの工具Taを、同時に他方のグリップ4は図示しない工具マガジンに装着されている交換用の工具Tbを把持する(同図中、b〜d)。
次いで、工具交換用アーム5はその位置で一方向にリフト動作され、これにより交換用工具Tbおよび使用済み工具Taをそれぞれ工具マガジンおよび主軸から引き抜く(同図中、d〜f)。
次いで、工具交換用アーム5はリフト位置を保ったままで反対方向に180°旋回され、これにより交換用工具Tbを主軸側に、また使用済み工具Taを工具マガジン側に移送する(同図中、f〜i)。
次いで、工具交換用アーム5はその位置で反対方向にリフト動作され、これにより交換用工具Tbを主軸に装着すると同時に、使用済み工具Taを工具マガジンに戻す(同図中、i〜j)。
最後に、工具交換用アーム5はそのリフト位置を保ったままで180°旋回と同じ方向に90°旋回され、これにより各グリップ4が工具Ta,Tbから離脱するとともに工具交換用アーム5が初期状態に復帰される(同図中、j〜l)。
【0034】
この工具交換動作は、入力回転軸3の360°の一回転によって達成される。そしてこの入力回転軸3の360°の一回転によって同時に、シャッター57が一回開閉作動される。
【0035】
シャッター57は、工具交換用アーム5が初期状態にあるときに、工具交換動作よりも先行して開き始め(同図中、a〜)、工具Ta,Tbを移送するために180°の旋回を開始した工具交換用アーム5が第1回目として最初にシャッター位置を横切る直前に全開される(同図中、g)。このシャッター57の全開状態は、180°旋回する工具交換用アーム5が第2回目として再びシャッター位置を横切るまで維持され(同図中、g〜h)、工具交換用アーム5がシャッター位置を経過するとその直後からシャッター57は閉じ始め(同図中、h〜)、そして工具交換用アーム5が初期状態に復帰した後に、それに後行して全閉される(同図中、l〜360°)。
【0036】
図24に示したタイミング線図に従う工具交換用アーム5の工具交換動作とシャッター57の開閉動作の相関関係を、さらに図12〜図23に従って説明する。
【0037】
図12に示すa段階では、セクターギア29の一端部が従動ギア32に噛み合っており、クランク機構50は下死点近傍の折り曲げ状態にあって、これによりシャッター57が閉じられているとともに、工具交換用アーム5はシャッター57と平行に位置する初期状態にある。
【0038】
図13に示すb段階では、シャッター駆動用回転軸11が回り始め、クランク機構50が伸長動作を開始してシャッター57のシャッター板57a,57bのいずれもが移動し始め、シャッター57が開き始める。
【0039】
図14に示すc段階では、シャッター57が開き続けて工具交換用アーム5の高さ位置よりも下がるとともに、90°旋回を開始した工具交換用アーム5はシャッター位置を斜めに横切って、使用済み工具が装着されている工作機械の主軸側へと進入する。
【0040】
図15に示すd段階では、セクターギア29のほぼ中央部が従動ギア32に噛み合っており、クランク機構50は伸長動作を続けてシャッター57が開き続けるとともに、工具交換用アーム5は90°旋回を完了してシャッター位置を直角に横切り、これに伴って工具Ta,Tbを把持する。
【0041】
図16に示すe段階では、引き続きシャッター57が開き続けるとともに、リフト運動を開始した工具交換用アーム5は下降を続けて工具Ta,Tbを引き抜いていく。
【0042】
図17に示すf段階では、クランク機構50が伸長動作を継続してシャッター57が開き続けるとともに、工具交換用アーム5はリフト運動を完了して工具Ta,Tbを完全に引き抜く。
【0043】
図18に示すg段階では、セクターギア29の他端部が従動ギア32に噛み合っており、クランク機構50は上死点に達することで伸び切った状態となり、2枚のシャッター板57a,57bは退避領域にて重なって停止している。これによりシャッター57は工具Ta,Tbの通過を許容できる全開状態になるとともに、180°旋回を開始した工具交換用アーム5は第1回目としてシャッター位置にさしかかって、使用済み工具Taが工具マガジン側へと進入する。
【0044】
図19に示すh段階では、シャッター57の全開状態が維持されるとともに、180°旋回する工具交換用アーム5は今度は、交換用工具Tbを工作機械の主軸側に差し入れるように、第2回目としてシャッター位置を横切る。
【0045】
図20に示すi段階では、逆方向に回り始めたシャッター駆動用回転軸11によって折り曲げ動作を開始したクランク機構50により、シャッター板57a,57bのいずれもが上昇し始めることによりシャッター57が閉じ始める。このとき工具交換用アーム5は180°旋回を完了してシャッター位置を直角に横切った状態になる。
【0046】
図21に示すj段階では、シャッター57が閉まり続けるとともに、シャッター位置を横切った状態での工具交換用アーム5の上昇動作が完了して各工具Ta,Tbがそれぞれ主軸および工具マガジンに装着される。
【0047】
図22に示すk段階では、クランク機構50がさらに折り曲げ動作を行ってシャッター57の閉じ動作が継続されるとともに、工具Ta,Tbから離脱させるための90°旋回を開始した工具交換用アーム5はその旋回動作を許容する閉じ具合にあるシャッター位置を斜めに横切って初期状態へと復帰していく。
【0048】
図23に示すl段階では、工具交換用アーム5が初期状態への復帰を完了し、シャッター板57a,57bのいずれもが閉塞領域を閉じる方向に移動し、シャッター57は全閉状態に向かってさらに継続して閉じられる。最終的に工具交換用アーム5およびシャッター57は図12のa段階に戻る。
【0049】
このように第1の実施形態のローラギアカム13、リフト用溝カム19および開閉用溝カム26は、工具交換用アーム5の工具交換動作タイミングとシャッター57の開閉動作タイミングとをオーバーラップさせるカムプロフィールで形成されているので、シャッター57の開閉動作期間中に工具交換用アーム5の工具交換動作を並行して実行させることができ、これにより装置運転の高速化を達成することができる。
【0050】
以上のような構成を備えた本実施形態にかかるシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置1にあっては、3つのカム13,19,26を単一の入力回転軸3で駆動でき、すなわちシャッター57を、自動工具交換装置1のカム13,19を駆動する入力回転軸3で駆動することができて、シャッター57の開閉動作を工具交換動作と簡単に同期させることができ、この際、ハウジング2内部では主に回転運動もしくは揺動運動を生じさせるようにし、特にシャッター57を開閉するためのシャッター開閉用揺動運動をシャッター駆動用回転軸11でハウジング2内部から外部へ出力させるようにしたので、シャッター57の開閉ストロークをハウジング2内部で確保する必要がなく、装置1が複雑化することを防止できて、簡単な構成でありながら、短いサイクルタイムでの工具交換動作とシャッター開閉動作とを確実に同期させることができ、シャッター57の開閉動作を含めた工具交換動作全体の高速運転を確保することができる。
【0051】
さらに、シャッター57を閉塞領域のほぼ半分のサイズをなす2枚のシャッター板57a,57bで構成し、シャッター57開放時には、それらを重ならせて退避させるので、図25に示すように、1枚の板材で構成されるシャッター77を用いた場合と比べ、装置をコンパクト化し省スペース化を図ることが可能となる。
【0052】
また、シャッター57を構成する2枚のシャッター板57a,57bの重量Mは、1枚の板材よりなるシャッター77の重量のほぼ半分であり、かつ、第2シャッター板57bの移動量Xは1枚構成のシャッター77の移動量の半分の距離となる。このため、それら本実施形態のシャッター57を用いた場合と1枚構成のシャッター77を用いた場合との仕事量を概算すると、1枚構成のシャッター77を用いた場合の仕事量J1は、J1=4MXとなり、本実施形態の2枚構成のシャッター57を用いた場合の仕事量J2は、J2=2MX+MX=3MXとなる。したがって、2枚構成のシャッター57を用いた方が仕事量が小さくなる。これにより、シャッター動作の更なる高速化を図ることが可能となるとともに、高い制動性能を得ることが可能となるため、シャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の更なる高性能化を図ることが可能となる。
【0053】
そしてこのように工具交換動作とシャッター57の開閉動作を確実に同期させうることから、従来のようにシャッターの開閉ストロークの確認、特に「開放」の確認を待たなければ、工具交換用アームによる工具交換動作を開始することができないなどという不都合を解決することができる。
【0054】
また、装置1全体の動作がカム13,19,26やギヤ29,32、スライダクランク機構55などからなるメカニカルな動力伝達機構によって統一的に創り出されるため、不確定な動きがなく、装置1の信頼性を高く確保することができる。
【0055】
そして特に、カム機構やクランク機構という高速動作に実績のあるこれら機構によって、短いサイクルタイムでの工具交換動作とシャッター開閉動作のタイミングを的確に同期させることができる。
【0056】
さらに、開閉用溝カム26および開閉用揺動アーム30、セクターギア29、従動ギア32、さらには旋回アーム51を含むクランク機構50という簡単な機構でありながら、入力回転軸3の一方向回転動作から大きな正逆旋回運動を得て、シャッター57の開閉に必要な往復ストロークを効率よく創り出すことができる。
【0057】
本実施形態においては、第1シャッター板57aと第2シャッター板57bとをそれぞれ支持してスライドするレール部54aを有するスライドガイド54を用いる構成を示したが、図26,図27に示すように、第2シャッター板57bのスライドガイド56近傍かつ退避領域側に位置させて、第1シャッター板57aと位相を同じくする支持部58を備え、この支持部58にて第1シャッター板57aと同じレール部54aに支持されてスライドする構成としても良い。この場合には、2枚のシャッター板57a,57bが退避領域にて重なったときに、支持部58が第1シャッター板57aと干渉しないように切欠部分59を設けておく。このように2枚構成のシャッターを1つのレール部54aによって支持することにより、さらにコンパクト化を図ることが可能となる。
【0058】
本実施形態においては、シャッター57を構成する板材の数を2枚としたが、これに限らず、シャッターはさらに多くの板材にて構成されていてもよい。このとき、ストロークロッドの数、長さ等は、シャッター板の数、大きさ、配置等の構成に応じて適宜設定する。
【0059】
また本実施形態においては、短い方のストロークロッドを旋回アームの先端側に設け、長い方のストロークロッドを旋回アームのほぼ中央に設けた例を示したが、ストロークロッドの配置はこれに限るものではない。例えば、複数のストロークロッドのうち、最も短い方のストロークロッドが旋回アームの回転中心側に、最も長い方のストロークロッドが旋回アームの先端側になるように、旋回アームの先端側から長い順に配置したり、また、シャッター板の構成に合わせて適宜長さを違えてストロークロッドを配置するなど適宜変更可能な構成としてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上要するに、本発明にかかるシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置にあっては、簡単な構成でありながら、短いサイクルタイムでの工具交換動作とシャッター開閉動作とを確実に同期させることができ、シャッターの開閉動作を含めた工具交換動作全体の高速運転を確保することができる。
【0061】
特に、シャッターは複数の板材で構成され、シャッター開放時には、それらが重ね合わせられるので、1枚の板材で構成されるシャッターを用いた場合と比べ、装置をコンパクト化し省スペース化を図ることが可能となる。
【0062】
また、複数の板材にて構成されたシャッターの各板材は、1枚で構成されるシャッターの板材より軽量であり、また、シャッター開閉動作における一部の板材の移動距離も短くなる。このため、複数の板材にて構成されたシャッターは、1枚構成のシャッターより開閉動作における仕事量が小さくなる。よって、シャッター動作の更なる高速化を図ることが可能となるとともに、高い制動性能を得ることが可能となる。
【0063】
また、ハウジング内部では主に回転運動もしくは揺動運動を生じさせるようにし、シャッターを開閉するためのシャッター開閉用揺動運動をシャッター駆動用回転軸でハウジング内部から外部へ出力させるようにしたので、シャッターの開閉ストロークをハウジング内部で確保する必要がなく、装置が複雑化することを防止できる。
【0064】
また、装置全体の動作がカムやギヤ、クランク機構などからなるメカニカルな動力伝達機構によって統一的に創り出されるため、不確定な動きがなく、装置の信頼性を高く確保することができる。
【0065】
特に、クランク機構を、揺動アーム複数の板材とをそれぞれ連結する複数のストロークロッドの長さを互いに異ならせ、各ストロークロッドの長さが短い順に揺動アームの先端側からシャッター駆動用回転軸に向かって配置するという極めて簡単な方法にてシャッターの開閉動作を実現したので、複数の板材を用いる構成としても複雑な制御を必要とせず、確実に動作させることが可能となる。
【0066】
また、開閉運動生成用カムおよび揺動アーム、セクターギア、従動ギア、さらにはクランク機構という簡単な機構でありながら、入力回転軸の一方向回転動作から大きな正逆旋回運動を得て、シャッターの開閉に必要な往復ストロークを効率よく創り出すことができる。
【0067】
また殊に、セクターギアの回転半径を従動ギアの回転半径よりも大きく形成したので、セクターギアの小さな角度範囲での揺動運動で、従動ギアを大きな回転角度範囲にわたって回転させることができ、シャッター駆動用回転軸の回転角度範囲を揺動アームの揺動角度範囲よりも大きくすることができる。従って、シャッター駆動用回転軸には回転角度範囲の大きな回転を出力させつつ、揺動運動する揺動アームを内蔵するハウジングを小型化することができる。
【0068】
シャッターをクランク機構とともにスライダクランク機構として構成していて、簡単な構成でありながら高速動作の実績がある当該スライダクランク機構により、カム式自動工具交換装置における高速な工具交換動作に十分に対応したシャッター開閉機構を得ることができる。また、クランク機構を大型化することにより、ハウジング自体のコンパクト化を確保しつつ、シャッターの開閉ストロークを十分に大きく設定することができる。
【0069】
回転運動変換用カム、リフト運動生成用カムおよび開閉運動生成用カムを、工具交換用アームの工具交換動作タイミングとシャッターの開閉動作タイミングとをオーバーラップさせるカムプロフィールで形成したので、シャッターの開閉動作期間中に工具交換用アームの工具交換動作を並行して実行させることができ、装置運転の高速化を達成することができる。
【0070】
回転運動変換用カム、リフト運動生成用カムおよび開閉運動生成用カムを、単一の入力回転軸に設けられた単一のカムボディに備えたので、ハウジングを小さくすることができて装置全体をコンパクト化できるとともに、運動精度および運転安定性を高く確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の好適な一実施形態を示す概略正面図である。
【図2】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の概略底面図である。
【図3】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の底面断面図である。
【図4】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の正面断面図である。
【図5】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の背面断面図である。
【図6】図1のシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置に適用される開閉用溝カムから従動ギアまでの機構を示す説明図である。
【図7】図6の開閉用溝カムから従動ギアまでの機構の作動を説明するための説明図である。
【図8】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置のシャッター開放状態及び閉止状態を示す正面図である。
【図9】図1のシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置に適用されるスライドガイドを説明するための説明図である。
【図10】クランク機構による第1シャッター板の動作を説明するための説明図である。
【図11】クランク機構による第2シャッター板の動作を説明するための説明図である。
【図12】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第1段階を説明する説明図である。
【図13】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第2段階を説明する説明図である。
【図14】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第3段階を説明する説明図である。
【図15】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第4段階を説明する説明図である。
【図16】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第5段階を説明する説明図である。
【図17】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第6段階を説明する説明図である。
【図18】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第7段階を説明する説明図である。
【図19】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第8段階を説明する説明図である。
【図20】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第9段階を説明する説明図である。
【図21】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第10段階を説明する説明図である。
【図22】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第11段階を説明する説明図である。
【図23】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置の作動の第12段階を説明する説明図である。
【図24】図1に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置のローラギアカム、リフト用溝カムおよび開閉用溝カムによる出力軸の回転運動およびリフト運動並びにシャッター駆動用回転軸の回転運動のタイミング線図である。
【図25】本実施形態における一効果を説明するための説明図である。
【図26】本実施形態における変形例を説明するための説明図である。
【図27】図26に示したシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置におけるシャッター開放状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カム式自動工具交換装置
2 ハウジング
3 入力回転軸
5 工具交換用アーム
11 シャッター駆動用回転軸
13 ローラギアカム
19 リフト用溝カム
26 開閉用溝カム
28 開閉用カムフォロワ
29 セクターギア
30 開閉用揺動アーム
32 従動ギア
33 カムボディ
50 クランク機構
51 旋回アーム
52 ストロークロッド
53 ストロークロッド
54,56 スライドガイド
54a レール部
55 スライダクランク機構
57 シャッター
57a 第1シャッター板(板材)
57b 第2シャッター板(板材)
58 支持部
59 切欠部分

Claims (7)

  1. ハウジング内部に、単一の入力回転軸によって回転駆動されてそれぞれ回転運動およびリフト運動を出力する回転運動変換用カムおよびリフト運動生成用カムを備え、これらカムから出力される各運動によって該ハウジング外部に備えた工具交換用アームを駆動して工具交換動作を行わせるようにしたカム式自動工具交換装置において、
    上記ハウジング外部に備えられるシャッターを上記工具交換用アームの工具交換動作に応じて開閉動作させるために、該ハウジング内部に、上記単一の入力回転軸によって回転駆動されてシャッター開閉用揺動運動を出力する開閉運動生成用カムを設けるとともに、該開閉運動生成用カムのシャッター開閉用揺動運動を該ハウジング内部から外部へ出力するシャッター駆動用回転軸を設け、
    前記シャッターは複数の板材にて構成され、前記入力回転軸の回転動作により前記複数の板材が重ね合わされて開放されることを特徴とするシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置。
  2. 前記開閉運動生成用カムのシャッター開閉用揺動運動を前記シャッター駆動用回転軸に伝達するために、前記ハウジングに揺動自在に支持され、該開閉運動生成用カムに係合されるカムフォロワを一端に有し、他端にセクターギアを有する揺動アームと、該シャッター駆動用回転軸に設けられ、該セクターギアに噛合される従動ギアとを備えることを特徴とする請求項1に記載のシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置。
  3. 前記シャッター駆動用回転軸の回転角度範囲を前記揺動アームの揺動角度範囲よりも大きくするために、前記セクターギアの回転半径が前記従動ギアの回転半径よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置。
  4. 前記シャッターは、スライドガイドにスライド自在に設けられるとともに、クランク機構を介して前記シャッター駆動用回転軸に連結されて、スライダクランク機構を構成することを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載のシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置。
  5. 前記クランク機構は、シャッター駆動用回転軸に設けられた揺動アームと、該揺動アームと前記複数の板材とをそれぞれ連結し、互いに長さの異なる複数のストロークロッドにて構成され、各ストロークロッドは、長さが短い順に前記揺動アームの先端側から前記シャッター駆動用回転軸に向かって配置されていることを特徴とする請求項1〜4いずれかの項に記載のシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置。
  6. 前記シャッターの開閉動作期間中に前記工具交換用アームの工具交換動作を並行して実行させるために、前記回転運動変換用カムおよび前記リフト運動生成用カムと前記開閉運動生成用カムとは、工具交換動作タイミングと開閉動作タイミングとがオーバーラップするカムプロフィールで形成されていることを特徴とする請求項1〜5いずれかの項に記載のシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置。
  7. 前記回転運動変換用カム、前記リフト運動生成用カム、並びに前記開閉運動生成用カムが、前記単一の入力回転軸に設けられた単一のカムボディに備えられていることを特徴とする請求項1〜6いずれかの項に記載のシャッター駆動機構を備えたカム式自動工具交換装置。
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