JP2004097689A - 監視システム、遊技機及び装置管理システム - Google Patents

監視システム、遊技機及び装置管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】遊技機の状態をICタグによりフレキシブルに監視する監視システムを提供する。
【解決手段】パチンコ機1には、基板ボックス(図示外)及び大入賞口(図示外)に監視のためのICタグが設置されており、ICタグを呼び出して識別データを読み取るための独立したリーダライタユニット56が付属している。また、HT400はパチンコ機1の管理用ICタグと通信して、ICタグを監視するかどうかの設定と監視するための呼出波の送信間隔の設定を行うことができる。リーダライタユニット56は、これらの設定に従って、基板ボックスや大入賞口に設置されたICタグに呼出波を送信して状態を確認する。
【選択図】 図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機、例えばパチンコ機などの装置の状態を監視する監視システム、遊技機及び装置管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機のうちパチンコ機においては、不当に遊技球を獲得する不正行為が後を絶たず、種々の防止策が施されている。特に、遊技機の制御を司る制御基板の不正改造、例えば、不正ROMへの交換を防止するために、制御基板を収納する制御基板収納ボックスには、様々な工夫が施されている。例えば、制御基板収納ボックスに封印シールを設けたり、また、制御基板に触われないように、制御基板収納ボックスを閉じるかしめ方向にのみ回転する封印ビスによって、制御基板収納ボックスの開放を困難にしているものがある(例えば、特許文献1参照)。さらに、可動接点を用いて収納ボックスの開閉を検出して、その検出信号を記憶して、発光ダイオードにより報知するようにしているものもある(例えば、特許文献2参照)。また、制御基板収納ボックスの表面にICタグを貼着し、ID読取装置からの送信要求に応じてICタグからその内部に記憶された識別情報をID読取装置に送信させ、識別情報を確認することにより、制御基板収納ボックスごと制御基板がすり替えられたか否かを判断するようになっているものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−216324号公報
【特許文献2】
特開平9−34365号公報
【特許文献3】
特開2000−288218号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、封印シールを用いるものでは、制御基板収納ボックスを開放して不正ROMへの交換が終了した後に、精巧な偽造封印シールを張られてしまうと制御基板収納ボックスが開閉されたか否かを判断することは困難だった。また、封印ビスを用いるものでは、特殊な工具で強制的に封印ビスを開放方向へ回して制御基板収納ボックスを開放して不正ROMへの交換が行われてしまうことがあった。さらに、可動接点を用いて制御基板収納ボックスの開閉を検出するものでは、制御基板収納ボックスは、通常透明の樹脂により形成されているために、収納ボックスの開閉を検出する可動接点が用いられているのが目視により分かり、基板収納ボックスの隙間から、ピアノ線などを入れて可動接点が動かないようにされてしまうことがあった。この場合には、制御基板収納ボックスの開閉を検出することができなくなると言う問題点があった。さらに、上記の従来技術では、制御基板収納ボックスが開閉されたか否かは、制御基板を目視しないと判断できないという問題点があり、このような不正行為は夜間に行われることが多いが、遊技場に何百台とある遊技機を毎朝点検確認するのは煩雑であった。また、ICタグの識別により制御基板収納ボックスのすり替えを監視するものでは、ID読取装置が制御基板収納ボックスの外側に配置されているため、ICタグとID読取装置の相対位置を変更せずに制御基板収納ボックスを開放し、収納された制御基板上のROMをすり替えることが可能であり、結局は、不正行為の早期発見には至らなかった。さらに、運送中や夜間も監視するためには、バッテリーを内蔵する必要があるが、複数箇所を監視したり、リアルタイムに監視するためには、容量の大きなバッテリーが必要である。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、制御基板収納ボックスの開閉等の装置の状態を監視する監視システム、遊技機及び装置管理システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の監視システムは、ICタグと、そのICタグと通信を行うICタグ監視装置とからなる監視システムであって、前記ICタグは、他のICタグと区別するための識別データを記憶し、前記ICタグ監視装置は、前記ICタグを呼び出す呼出波を送信する送信回路と、前記ICタグから返送される反射波を受信する受信回路と、前記送信回路及び前記受信回路に接続されたアンテナと、前記送信回路が呼出波を送信してから所定時間内に前記受信回路が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、前記反射波に含まれる前記識別データが予め登録されている登録データと異なっている場合に異常と判定する判定手段と、前記送信回路から呼出波を送信する間隔を変更する呼出間隔変更手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成の監視システムでは、ICチップを内蔵したICタグに対し、ICタグ監視装置に備えられた送信回路がアンテナを介して呼出波を送信してICタグを呼び出す。すると、ICタグは記憶しているIDコード等の識別データを含む反射波を返し、これをICタグ監視装置に備えられた受信回路がアンテナを介して受信する。そして、送信回路が呼出波を送信してから所定時間内に受信回路が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、反射波に含まれる識別データが予め登録されている登録データと異なっていた場合には、判定手段が異常と判定する。さらに、呼出間隔変更手段が送信回路から送信される呼出波の送信間隔を変更する。
【0008】
ICタグは、RFID(Radio Frequency−IDentification)とも呼ばれ、内蔵のICチップは非接触型のICカードと同様のものであり、非接触通信により交信を行う。ICチップ内のメモリ領域には、識別データとして、ICタグ固有のIDコードに加えて、設置されている装置のID(メーカーID)、遊技場の管理コード(ホールID)等を追記して記憶させておくことが可能である。これらのIDは、それぞれが64bit程度のユニークな(一意に識別できる)情報で構成されており、IDを2重3重に構成することで、複製して不正に利用することは非常に困難になる。呼出波に応えて送信される反射波にはこのような識別データが含まれるため、光や電気等に比べて改竄やいわゆる「なりすまし」が難しい。従って、常にはICタグをアンテナから通信可能な位置に設置しておくと、ICタグを固着した部材が通信可能な範囲外へ移動する等した場合には、反射波が受信できなくなり、通信不能となる。また、通信不能状態から、通信可能範囲内の位置へ再び復帰すると反射波が受信できるようになる。このため、目視によらず部材の開放や移動等装置の状態の変化を検知することができる。このような通信不能と復帰を記憶させて履歴に残すようにすれば、正常な場合と不正な場合とを区別することもでき、効果的に監視を行うことができる。さらに、呼出間隔変更手段により呼出波を送信する間隔を適宜変更すれば、ICタグを設置した部材により、最適な間隔で呼出波を送信し、電力消費を最低限に抑えつつ効果的な監視を行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の監視システムは、請求項1に記載の発明の構成に加え、複数のICタグと、その複数のICタグと個別に通信を行うICタグ監視装置とからなる監視システムであって、前記アンテナは、前記複数のICタグに各々対応して、複数設けられ、前記呼出間隔変更手段は、前記複数のアンテナ毎に呼出波を送信する間隔を変更可能なことを特徴とする。
【0010】
この構成の監視システムでは、請求項1に記載の発明の作用に加え、呼出間隔変更手段が複数のアンテナのそれぞれに対応して呼出波を送信する間隔を変更する。従って、例えば、遊技機にこの監視システムを適用する場合、遊技機の制御基板を封入した基板ボックスに設置したICタグに対しては比較的長サイクルで呼出波を送信し、大入賞口等の可変入賞口に設置したICタグに対しては短サイクルで呼出波を送信するように設定することが考えられる。
【0011】
請求項3に記載の監視システムは、複数のICタグと、その複数のICタグと個別に通信を行うICタグ監視装置とからなる監視システムであって、前記ICタグは、他のICタグと区別するための識別データを記憶し、前記ICタグ監視装置は、前記ICタグを呼び出す呼出波を送信する送信回路と、前記ICタグから返送される反射波を受信する受信回路と、前記送信回路及び前記受信回路に接続され、且つ、前記複数のICタグに各々対応して設けられた複数のアンテナと、前記送信回路が呼出波を送信してから所定時間内に前記受信回路が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、前記反射波に含まれる前記識別データが予め登録されている登録データと異なっている場合に異常と判定する判定手段と、前記各アンテナ毎に、前記送信回路から送信する呼出波を送信するか否かの設定を行う送信設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
この構成の監視システムでは、ICチップを内蔵した複数のICタグに対し、ICタグ監視装置に備えられた送信回路がICタグに対応した複数のアンテナを介して呼出波を送信してICタグを呼び出す。すると、ICタグは記憶しているIDコード等の識別データを含む反射波を返し、これをICタグ監視装置に備えられた受信回路がアンテナを介して受信する。そして、送信回路が呼出波を送信してから所定時間内に受信回路が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、反射波に含まれる識別データが予め登録されている登録データと異なっていた場合には、判定手段が異常と判定する。さらに、送信設定手段が送信回路から呼出波を送信するか否かを決定する。
【0013】
従って、送信設定手段により呼出波を送信するかどうかを適宜変更すれば、ICタグを設置した部材や時間帯により、必要な時のみ呼出波を送信し、電力消費を最低限に抑えつつ効果的な監視を行うことができる。
【0014】
請求項4に記載の監視システムは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記受信回路は、前記ICタグと前記アンテナの距離が所定の閾値を超えて変位すると、前記反射波が受信できなくなることを特徴とする。
【0015】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加え、ICタグとアンテナの距離が離れると、受信回路が反射波を受信できなくなり、通信不能となる。従って、ICタグを開閉する部材に設置したような場合、部材が開放されることによってICタグとアンテナの距離が離れると通信不能になるので、開放を検知することができる。
【0016】
請求項5に記載の監視システムは、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記ICタグ監視装置は、前記判定手段による判定結果、又は、前記受信回路が前記反射波を受信できる通信可能状態から前記反射波を受信できない通信不能状態となった時点の時刻である消失時刻、前記通信不能状態から前記通信可能状態になった時点の時刻である復帰時刻、もしくは、予め登録されている登録データと異なる識別データが受信された時点の時刻であるID異常時刻のうち少なくとも1つを含む監視履歴データを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加え、記憶手段が、判定結果又は、監視履歴データを記憶する。監視履歴データには、受信回路が反射波を受信できなくなった時点の時刻(消失時刻)、再び受信できるようになった時点の時刻(復帰時刻)、ICタグのすり替え等により予め登録されている登録データと異なる識別データが受信された時点の時刻(ID異常時刻)のいずれかが含まれる。従って、ICタグの監視履歴を後から参照することができる。また、不正が行われた正確な時刻を知ることができるため、監視システムの設置された装置のある遊技場等に監視カメラが設置されている場合には、監視カメラの撮影時刻と照合すれば、不正行為をなした人物を特定することも可能である。
【0018】
請求項6に記載の監視システムは、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成に加え、前記記憶手段は、前記判定手段による判定結果が前回から継続して正常である場合、及び、前回から継続して異常である場合には、前記判定結果及び前記監視履歴データを記憶しないことを特徴とする。
【0019】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の作用に加え、判定手段による判定結果が前回から継続して正常又は異常である場合には、判定結果や監視履歴データは記憶されない。従って、正常であれ異常であれ状態の変化がない場合は記憶せず、状態の変化があった場合のみ記憶するようにしたので、記憶容量を節約することができる。
【0020】
請求項7に記載の監視システムは、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の構成に加え、前記ICタグ監視装置は、前記記憶手段が記憶した内容を外部に出力する出力手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の作用に加え、記憶された判定結果や監視履歴データが外部に出力される。従って、異常と判定された場合に光や音等で報知する等して注意を喚起することができる。
【0022】
請求項8に記載の監視システムは、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の構成に加え、前記ICタグ監視装置は、前記判定手段による判定結果、又は、前記受信回路が前記反射波を受信できる通信可能状態から前記反射波を受信できない通信不能状態となった時点の時刻である消失時刻、前記通信不能状態から前記通信可能状態になった時点の時刻である復帰時刻、もしくは、予め登録されている登録データと異なる識別データが受信された時点の時刻であるID異常時刻のうち少なくとも1つを含む監視履歴データを外部に出力する出力手段を備えたことを特徴とする。
【0023】
この構成の監視システムでは、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の作用に加え、出力手段が、判定結果又は、監視履歴データを外部に出力する。監視履歴データには、受信回路が反射波を受信できなくなった時点の時刻(消失時刻)、再び受信できるようになった時点の時刻(復帰時刻)、ICタグのすり替え等により予め登録されている登録データと異なる識別データが受信された時点の時刻(ID異常時刻)のいずれかが含まれる。出力された判定結果や監視履歴データは外部装置において報知を行ったり、外部装置側で記憶してICタグの監視履歴を後から参照することができる。また、不正が行われた正確な時刻を知ることができるため、監視システムの設置された装置のある遊技場等に監視カメラが設置されている場合には、監視カメラの撮影時刻と照合すれば、不正行為をなした人物を特定することも可能である。
【0024】
請求項9に記載の監視システムは、請求項8に記載の発明の構成に加え、前記出力手段は、前記判定手段による判定結果が前回から継続して正常である場合、及び、前回から継続して異常である場合には、前記判定結果及び前記監視履歴データを出力しないことを特徴とする。
【0025】
この構成の監視システムでは、請求項8に記載の発明の作用に加え、判定手段による判定結果が前回から継続して正常又は異常である場合には、判定結果や監視履歴データは外部に出力されない。従って、正常であれ異常であれ状態の変化がない場合は外部に出力せず、状態の変化があった場合のみ外部に出力するようにしたので、効率的に出力結果を利用することができる。
【0026】
請求項10に記載の遊技機は、請求項1乃至9のいずれかに記載の監視システムを備えている。この構成の遊技機では、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の作用を奏することができる。
【0027】
請求項11に記載の遊技機は、請求項10に記載の発明の構成に加え、遊技機を制御する制御素子を搭載した基板を封入し、本体部材とその本体部材から分離して取り外されるカバー部材とから構成される封入部材を備え、前記ICタグ及び前記アンテナは、一方が前記本体部材に、他方が前記カバー部材に設けられ、かつ、両者は、前記本体部材と前記カバー部材が組み付けられた状態の時に、前記封入部材に封入されて設置されていることを特徴とする。
【0028】
この構成の遊技機では、請求項10に記載の発明の作用に加え、ICタグと、アンテナとが本体部材とカバー部材に別個に設けられ、本体部材とカバー部材が組み付けられた状態の時に、両者は封入部材に封入されているため、カバー部材が開けられると、ICタグとアンテナの相対位置が変化し、通信不能状態となる。これを外部に出力したり、記憶して履歴を取ったりすることにより、基板の交換等を目的とした不正な開放を検知することができる。すぐに報知するように構成すれば、不正行為の早期発見に役立つ。
【0029】
請求項12に記載の遊技機は、請求項10に記載の発明の構成に加え、所定条件の成立により動作する可動部材を備え、前記ICタグ及び前記アンテナのいずれか一方が前記可動部材に設けられ、他方がその通信可能な近傍に設けられていることを特徴とする。
【0030】
この構成の遊技機では、請求項10に記載の発明の作用に加え、入賞口や始動口等の所定条件の成立により動作する可動部材を備えた遊技部材にICタグかアンテナを備え、その通信可能な近傍に他方を備えている。従って、可動部材が動作すると、反射波が受信できなくなり、これを所定条件の成立の有無とつきあわせることにより、正常な動作か不正行為かを検知することができる。ここで、所定条件の成立には、遊技媒体の入賞により抽選が行われ、その結果が予め定められた当りの値に該当する場合等が該当する。
【0031】
請求項13に記載の装置管理システムは、請求項7乃至9のいずれかに記載の監視システムを備えた装置とその装置を管理する管理機とがネットワークを介して接続された装置管理システムであって、前記管理機は、前記出力手段から出力される前記判定結果又は前記監視履歴データを受信する監視履歴データ受信手段を備えたことを特徴とする。
【0032】
この構成の装置管理システムでは、請求項7乃至9のいずれかに記載の発明の作用に加え、管理機の監視履歴データ受信手段が、ICタグ監視装置の出力手段から出力された判定結果や監視履歴データを受信する。従って、個々の装置の監視履歴データを管理機側で把握して早期に対応することが可能になる。
【0033】
請求項14に記載の装置管理システムは、請求項13に記載の発明の構成に加え、前記管理機が、前記監視履歴データ受信手段が受信した前記判定結果又は前記監視履歴データを記憶する監視履歴データ記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0034】
この構成の装置管理システムでは、請求項13に記載の発明の作用に加え、受信した監視履歴データを管理機の監視履歴データ記憶手段が記憶する。従って、個々の装置の監視履歴データを管理機側で一括して記憶し、IC監視装置の記憶内容をクリアしたり、複数の装置の監視履歴を比較したりする等、柔軟な対応が可能になる。
【0035】
請求項15に記載の装置管理システムは、請求項13又は14に記載の発明の構成に加え、前記管理機が、前記監視履歴データ受信手段が受信した前記判定結果又は前記監視履歴データを出力する監視履歴データ出力手段を備えたことを特徴とする。
【0036】
この構成の装置管理システムでは、請求項13又は14に記載の発明の作用に加え、受信した監視履歴データを管理機の監視履歴データ出力手段が出力する。従って、複数の装置の監視履歴をまとめて一ヶ所で表示したり、警告ランプや音等で報知したりして不正行為等に効率的に対応できる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の遊技機管理システムの構成図である。本実施の形態は、遊技機であるパチンコ機1、管理機である島コンピュータ100、パチンコ機1に接続して遊技情報の管理を行うホールコンピュータ300、ICタグ監視装置であるリーダライタユニット56(以下、「R/Wユニット」と称する。)と、ICタグを呼び出す間隔の変更とICタグを監視するか否かの設定を行うハンディターミナル400(以下、「HT」と称する。)とから構成されている。本実施の形態では、遊技場に、複数台のパチンコ機1を背中合わせに2列に並べて設置した遊技機設置島500があり、遊技機設置島500には各々島コンピュータ100が設置され、また、パチンコ機1には、パチンコ機1に備えられたICタグを呼び出して識別データを読み取るための独立したR/Wユニット56が備えられている。パチンコ機1は、自身が設置されている遊技機設置島500に設置された島コンピュータ100と遊技場全体を管理するホールコンピュータ300とにR/Wユニット56を介して接続している。ここで、R/Wユニット56と島コンピュータ100、R/Wユニット56とホールコンピュータ300との接続は、通信ケーブル等を用いずに、電波により無線で行われている。
【0038】
そして、パチンコ機1には、パチンコ機1を制御するためにパチンコ機1の背面に設置された主制御基板41を収納した基板ボックス80(図7参照)と大入賞口16(図8参照)の開閉扉16aにそれぞれ識別データを記憶したICタグを設置しており、R/Wユニット56はICタグに呼出波を送信して反射波を受信し、反射波に含まれた識別データを読み取ることにより、設置箇所の異常又は異常回復を検知する。また、検知された結果は、島コンピュータ100及びホールコンピュータ300に検知の都度送信され、各々の機器に表示され、遊技場内で係員が対応できるようになっている。
【0039】
また、HT400は、パチンコ機1の前面側からアクセス可能に備えられた管理用ICタグ24と通信することができ、管理用ICタグ24を介してR/Wユニット56に記憶されている監視履歴データを取得し、画面にて監視履歴データを閲覧することができる。さらに、HT400は、管理用ICタグ24を介してR/Wユニット56に各ICタグへの呼出波の送信を行うか否か(ICタグの監視を行うか否か)の設定や、呼出波の送信間隔の変更の設定を行う。
【0040】
図2は、パチンコ機1のガラス枠13を開いた状態の斜視図である。図2に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、略正方形の遊技盤2が設けられ、遊技盤2には、ガイドレールで囲まれた略円形の遊技領域4が設けられており、透明なガラス板を保持したガラス枠13で覆われている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示外の発射装置に遊技球を供給し、また、賞品球を受ける上皿5が設けられ、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には、発射ハンドル7が設けられている。
【0041】
また、遊技領域4の略中央には、液晶画面を備えた特別図柄表示装置8が設けられている。この特別図柄表示装置8には、第1図柄停止部L1、第2図柄停止部L2、第3図柄停止部L3及び普通図柄表示部8aが設けられており、普通図柄表示部8aには、一桁の数字や一文字のアルファベットあるいは記号やマーク等の図柄を表示できるようになっている。また、特別図柄表示装置8の下側には、特別図柄始動電動役物15が設けられており、その特別図柄始動電動役物15の下方には、大入賞口16が設けられている。また、特別図柄始動電動役物15には、遊技球が通過したことを検出する図柄始動口センサ23が設けられている。パチンコ機1では、大入賞口16は通常の遊技状態では閉じている。そして、遊技球が図柄始動口センサ23を通過することにより、特別図柄表示装置8の各停止部L1、L2、L3に表示されている図柄が変化し、所定時間経過後図柄が確定する。確定した図柄が大当たり条件に合致し、大当たり状態となった場合には、大入賞口16が長時間開いて、遊技球が入賞できるようになり、大量の賞品球を獲得するチャンスとなる。そこで、不正に大入賞口16を開いて、遊技球を入賞させて賞品球を獲得する不正行為が行われる。また、遊技領域4の下端部に設けられているアウト口17には、何れの入賞口にも入賞できなかった遊技球が集まり、遊技領域4から排出される。尚、遊技盤2には、上記以外に、種々の電飾ランプ、風車及び多数の障害釘等が設けられている。さらに、ガラス枠13の内側の開閉軸側上部には、管理用ICタグ24が剥離不可能に設置され、この管理用ICタグ24からはケーブル24kが配線され、後述するR/Wユニット56に接続している。また、大入賞口16を構成するアタッカ部材160(図8参照)には、大入賞口16の開閉を監視するためのICタグ及びアンテナが設置されている。
【0042】
次に、図3を参照して、パチンコ機1の背面の構造について説明する。図3はパチンコ機1の背面図である。図3に示すように、パチンコ機1の左下部背面には、パチンコ機1の主制御を司る主制御基板41を収納した基板ボックス80が設けられ、基板ボックス80の右隣には音基板43が、音基板43の右隣上方には電源基板42が、その下方には払出制御基板45がそれぞれ透明な樹脂製のボックスに収められて配置されている。さらに、基板ボックス80の上方には、遊技盤の裏面を保護し、各種配線を覆うセンターカバー90が配置され、そのセンターカバー90の外側にR/Wユニット56が設置されている。
【0043】
次に、図4を参照してパチンコ機1及びR/Wユニット56の電気的構成について説明する。図4は、パチンコ機1及びR/Wユニット56の電気的回路構成を示すブロック図である。R/Wユニット56には、R/Wユニット56の制御を司るCPU31が設けられ、CPU31にはR/Wユニット56に接続されているパチンコ機1の監視履歴データを記憶する不揮発メモリであるEEPROM32と、各種データを一時的に記憶するRAM33と、CPU31で実行される制御プログラム等を記憶したROM34と、タイマ回路39と、送信回路及び受信回路であるRF(Radio Frequency:高周波無線)回路37と、データの受渡の仲介を行うI/Oインターフェース30とを備えている。ここで、EEPROM32には、各ICタグの監視を行うか否かの設定を記憶するための監視ON/OFF設定記憶エリア32aと、各ICタグへの呼出波の送信間隔を記憶するための呼出間隔記憶エリア32bと、ICタグの監視履歴データを記憶するための監視履歴データ記憶エリア32cとが用意されている。また、RF回路37は、パチンコ機1に設置されたICタグ25と通信するアンテナ35と、ICタグ26と通信するアンテナ36とを備えており、I/Oインターフェース30は、パチンコ機1から情報を取得するための入力ポート38と、島コンピュータ100及びホールコンピュータ300と通信するための送受信回路40を備えている。送受信回路40は無線通信するためのアンテナ40aを備えており、入力ポート38はパチンコ機1のI/Oインターフェース29に接続している。
【0044】
また、パチンコ機1には主制御基板41が設けられており、主制御基板41には、プログラムに従って各種の処理を行うLSI50及びパチンコ機1の他の構成要素やR/Wユニット56とデータの受け渡しの仲介を行うI/Oインターフェース29が設けられている。LSI50には、各種の演算処理を行うCPU50b、フラグやカウンタ値やデータやプログラム等を記憶するRAM50aと、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM50cとが設けられており、これらは一つのLSIとして一体にモールディングされている。また、I/Oインターフェース29には、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、発射基板47等の各種基板が接続している。電源基板42は島側から供給された交流電流(24V)を直流電流に変換して各基板に直流電流を供給し、音基板43はパチンコ機1の効果音の発生を制御し、図柄表示基板44は特別図柄表示装置8の制御を行い、払出制御基板45は賞品球払出装置(図示せず)の制御を行い、電飾基板46はパチンコ1の各電飾の発光態様の制御を行い、発射基板47は、遊技球を発射する発射モータ(図示せず)の制御を行っている。また、パチンコ機1には、管理用ICタグ24、ICタグ25及びICタグ26が備えられており、管理用ICタグ24は、ケーブル24k(図2参照)を介してR/Wユニット56のI/Oインターフェース30に接続し、ICタグ25及びICタグ26は、それぞれアンテナ35及びアンテナ36と通信可能である。
【0045】
次に、図5及び図6を参照してICタグ25の構造について説明する。図5は、ICタグ25の平面図である。ICタグ25は、図5に示すように、薄いフレキシブルプリント基板上にICチップ25d及びアンテナ回路25bが設けられている。図6は、ICタグ25の電気的回路構成を示すブロック図である。ICタグ25には、R/Wユニット56からの呼出波に応答して反射波を放出するRF回路25a、アンテナ回路25b、EEPROM25cが搭載されている。ICチップ25dは、RF回路25aとEEPROM25cとが一体となって構成されている。EEPROM25cには、ICタグ25を他のICタグから識別するための識別データが上書消去禁止区域に記憶されている。R/Wユニット56からアンテナ35を介して呼出波が送られてくると、アンテナ25bがこれを受信するが、この呼出波には搬送波成分が含まれており、これを受信してRF回路25aで整流して直流電圧を得る。従って、ICタグ25は、電池や外部電源を使用せずに必要な時にいつでもデータを発信することができる。データの発信は、EEPROM25cからIDコード等の識別データを読み出して反射波に乗せ、RF回路25aからアンテナ35に向けて送信する。また、一旦R/Wユニット56のRAM56bに記憶された消失時刻や復帰時刻などのデータを後に受信してEEPROM25cに記憶しておくこともできる。尚、ICタグ26も同様の構造をしている。また、管理用ICタグ24は、ICタグ25の構造に加え、ICチップ25dにRAM内蔵型のCPU及びROMを備えており、さらにR/Wユニット56と接続するための入出力ポートを備え、ケーブル24kによりR/Wユニット56と接続することができる。
【0046】
次に、図7を参照して、基板ボックス80を監視するために基板ボックス80に備えられたICタグ25及びアンテナ35について説明する。図7は基板ボックス80の斜視図である。図7に示すように、基板ボックス80は、透明な樹脂製の平面視略長方形の上蓋部80aと、同じく透明な樹脂製の平面視略長方形の下蓋部80cとから構成されている。また、上蓋部80aに対向する下蓋部80c上には、パチンコ機1の主制御を司る主制御基板41が配置されている。そして、上蓋部80aの裏面側には、小型で長方形のICタグ25(図5参照)が接着剤等で接着されている。主制御基板41の右下端部には、切り欠きが設けられ、その切り欠き位置にはICタグ25と電磁波によるRF送受信を行うためのコイル状のアンテナ35が下蓋部80cに設けられ、アンテナ35は同軸ケーブル56kによりR/Wユニット56に接続されている。
【0047】
本実施形態において、ICタグ25とアンテナ35は、13.56MHzの短波帯で通信を行っている。この周波数帯での通信はノイズによる影響を受けにくいので、パチンコ機1の設置環境に適している。アンテナ35とICタグ25との距離は、上蓋部80aと下蓋部80cを組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRF送受信が可能でありアンテナ35を介したR/Wユニット56からの呼び出しにICタグ25が応答することができ、アンテナ35とICタグ25との距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、アンテナ35のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部80aのわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。また、上述したように、この周波数帯での通信はノイズによる影響を受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、ICタグ25やアンテナ35は、ソレノイドを使用している賞品払出装置や発射モータ(図示外)から離した位置である主制御基板41の右下端部に配置している。
【0048】
次に、図8を参照して、所定条件の成立により開閉扉16aを開閉して大入賞口16を形成する可変入賞装置の一種であるアタッカ部材160へのICタグの設置について説明する。図8は、開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。図8に示すように、アタッカ部材160の開閉扉16aの表面には、前述したICタグ26(図5参照)が貼り付けられ、さらにICタグ26を覆うように装飾シール等が貼付されて遊技者からは見えないようになっている。また、アタッカ部材160の開口部16bである大入賞口16の周囲には、ICタグ26を囲むようにループ形状のアンテナ36が設けられ、アンテナ36は同軸ケーブル56kによりR/Wユニット56に接続されている。このICタグ26は、送受信方向に指向性があり、アンテナ36と平行に位置した場合のみ送受信可能である。また、ICタグ26とアンテナ36は、ICタグ25とアンテナ35と同様に、13.56MHzの短波帯で通信を行っている。上述のように、この周波数帯での通信はノイズによる影響を受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、例えば、大入賞口開放ソレノイド70は、ICタグ26やアンテナ36から離したアタッカ部材160の左奥に配置している。
【0049】
大入賞口16の閉鎖状態では、開閉扉16aが大入賞口16の開口部16bを塞いでおり、ICタグ26とアンテナ36はほぼ同一平面上に位置しているので、送受信可能であり、アンテナ36を介したR/Wユニット56からの呼出波に対してICタグ26から反射波が返される。一方、図8に示すように開閉扉16aが開くと、ICタグ26とアンテナ36とは平行でなくなり、通信可能な臨界角度を超えるので、ICタグ26はR/Wユニット56からの呼び出しに応答できなくなる。
【0050】
次に、図9及び図10を参照して島コンピュータ100について説明する。図9は、島コンピュータ100の正面図である。島コンピュータ100は、遊技機設置島500の端に設置され、係員から見やすい場所に配置されている。図9に示すように、島コンピュータ100は、上部に警告ランプ108を、正面に表示器107を備えている。島コンピュータ100に接続されているパチンコ機1のいずれかで大入賞口16の開閉扉16aの不正開放もしくは基板ボックス80の開放が検知され、島コンピュータ100に報知された場合には、警告ランプ108が点灯し、遊技場の係員の注意を喚起するようになっている。また、表示器107には、どのパチンコ機1で何の開放が検知されたのかを表示するようになっている。図9では、13番台の大入賞口16の開閉扉16aが不正開放された旨が表示器107に表示され、警告ランプ108が点灯している。警告ランプ108の点灯及び表示器107の表示は、係員がクリアボタン110を押下することにより消去することができる。
【0051】
図10は、島コンピュータ100の電気的構成を示すブロック図である。島コンピュータ100は、各種の演算を行うCPU101と、フラグやデータ等を一時的に記憶するRAM102と、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM103と、監視履歴データを記憶したEEPROM104と、R/Wユニット56とデータの送受信を行うためのI/Oインターフェース105と、通信回路106と、受信した監視履歴データを表示するための表示器107と、受信した監視履歴データに基づいて点灯される警告ランプ108とから構成されている。監視履歴データは、EEPROM104内に用意された監視履歴データ記憶エリア1041に記憶されている。通信回路106には、アンテナ109が接続されパチンコ機1と通信可能となっており、パチンコ機1のIDコード、消失時刻、復帰時刻等の監視履歴データを受信する。受信した監視履歴データに基づき、表示器107への表示、警告ランプ108の点灯が行われる。
【0052】
次に、図11を参照して、R/Wユニット56がICタグに対して呼出波を送信するか否か、すなわち、そのICタグの監視を行うか否かの設定について説明する。例えば、大入賞口16に対する不正は営業中でなければ考えにくく、営業時間外や製造メーカーから遊技場への輸送途中等では大入賞口16に設置されたICタグ26への呼出波の送信をする必要はあまりない。このような場合に呼出波の送信を行わないよう設定することにより、内蔵されたバッテリーの消費電力を抑えて効率的に監視を行うことができる。図11は、R/Wユニット56のEEPROM32内に設けられた監視ON/OFF設定記憶エリア32aのデータ構造を示す模式図である。ここには、ICタグごとに呼出波の送信を行うか否かの情報が記憶される。後述のようにHT400を係員が操作すると、管理用ICタグ24を介してR/Wユニット56に設定情報が送られ、記憶される。番号欄には1から順に番号が振られており、設定が行われる度に次の番号が振られて新しいデータが追加される。日付欄には設定が行われた日付が、時刻欄には設定が行われた時刻がセットされている。位置欄にはICタグが設置されている場所を示すコードがセットされている。大入賞口16を監視するためのICタグ26を示す場合には「1」、基板ボックスを監視するためのICタグ25を示す場合には「2」がセットされる。ON/OFF欄には、位置欄で指定したICタグに対して呼出波の送信を行う場合には「1」が、呼出波の送信を行わない場合には「0」がセットされる。
【0053】
例えば、図11に示す例では、データ番号1のデータは2002年8月25日の13:40に作成されている。位置情報は「1」で、ON/OFFは「0」なので、大入賞口16のICタグ26に対しては呼出波の送信を行わないよう設定されている。また、データ番号2のデータは、データ1と同じく2002年8月25日の13:40に作成されている。位置情報は「2」で、ON/OFFは「1」なので、基板ボックス80のICタグ25に対しては呼出波の送信を行うよう設定されている。このような設定は、パチンコ機1の製造メーカーから遊技場への輸送を行う前に行うことが考えられる。
【0054】
次に、図12を参照して、R/Wユニット56がICタグに対して呼出波を送信する間隔の設定について説明する。例えば、遊技中においては、大入賞口16に対する不正は数十ミリ秒〜数百ミリ秒で行うことが可能であり、呼出波の送信間隔を短くしてリアルタイムに監視することが望ましいが、基板ボックス80を開放し、不正ROMに交換するような不正行為は、数秒で終了させるのは難しいことから、呼出波の送信間隔は大入賞口16の場合ほど短くする必要がないと考えられる。このように、ICタグの設置場所に応じて呼出波の送信間隔を変更することにより、内蔵されたバッテリーの消費電力を抑えて効率的に監視を行うことができる。図12は、R/Wユニット56のEEPROM32内に設けられた呼出間隔記憶エリア32bのデータ構造を示す模式図である。ここには、ICタグごとに呼出波の送信間隔の設定情報が記憶される。後述のようにHT400を係員が操作すると、管理用ICタグ24を介してR/Wユニット56に設定情報が送られ、記憶される。番号欄には1から順に番号が振られており、設定が行われる度に次の番号が振られて新しいデータが追加される。日付欄には設定が行われた日付が、時刻欄には設定が行われた時刻がセットされている。位置欄にはICタグが設置されている場所を示すコードがセットされている。大入賞口16を監視するためのICタグ26を示す場合には「1」、基板ボックスを監視するためのICタグ25を示す場合には「2」がセットされる。間隔欄には、位置欄で指定したICタグに対して呼出波を何秒ごとに送信するかがセットされる。
【0055】
例えば、図12に示す例では、データ番号1のデータは2002年9月1日の9:55に作成されている。位置情報は「1」で、間隔は「0」なので、大入賞口16のICタグ26に対しては後述する監視処理(数十ミリ秒で一巡する)が一巡するとすぐ次の呼出波の送信を行うように設定されている。また、データ番号2のデータは、データ1と同じく2002年9月1日の9:55に作成されている。位置情報は「2」で、間隔は「3」なので、基板ボックス80のICタグ25に対しては後述する監視処理が一巡してから3秒後に次の呼出波の送信を行うよう設定されている。
【0056】
次に、図13及び図14を参照して、監視履歴データのデータ構造について説明する。図13は、R/Wユニット56及びハンディターミナル400で使用する監視履歴データの模式図である。R/Wユニット56のEEPROM32に内の監視履歴データ記憶エリア32bに記憶される監視履歴データとハンディターミナル400のフラッシュメモリ414(図19参照)内の監視履歴データ記憶エリア422に記憶される監視履歴データとは同じ構造をしている。ここには、遊技機に設置されたICタグに異常が発生した場合や異常が回復した場合の履歴情報が記憶されている。図14は、島コンピュータ100で使用する監視履歴データの模式図である。ここには、遊技機に設置されたICタグに異常が発生した場合や異常が回復した場合の履歴情報が、遊技機毎に記憶されている。
【0057】
まず、図13を参照して、R/Wユニット56の監視履歴データ記憶エリア32bとハンディターミナル400の監視履歴データ記憶エリア422に記憶される監視履歴データについて説明する。番号欄には1から順に番号が振られており、異常が発生したり、回復したりする度に次の番号が振られて新しいデータが追加される。日付欄には異常が発生又は回復した日付が、時刻欄には異常が発生又は回復した時刻がセットされている。異常情報欄は、位置欄、種別欄及び状態欄が設けられている。位置欄にはICタグが設置されている場所を示すコードがセットされている。大入賞口16を監視するためのICタグ26を示す場合には「1」、基板ボックス80を監視するためのICタグ25を示す場合には「2」がセットされる。種別欄には異常の内容を示すコードがセットされている。時間内にIDデータが返送されてこなかった場合、即ち、アンテナとICタグとが通信できる位置になく、大入賞口16や基板ボックス80が不正に開放されている場合には「1」、返送されてきたIDデータが正しいものでなかった場合、即ち、基板ボックス80が取り替えられていたりした場合には「2」がセットされる。営業欄には、その異常が遊技場の営業時間外に発生した場合に「1」がセットされ、営業時間中に発生した場合には「0」がセットされている。復帰データ対応番号欄には、異常発生データである場合には、その異常が復帰した際に作成されたデータの番号がセットされ、異常回復データである場合には、その異常が発生した際に作成されたデータの番号がセットされている。
【0058】
図13に示す例では、データ番号1のデータは2002年8月1日の11:38に作成されている。異常情報は「111」なので、大入賞口16のICタグ26に対して、アンテナ36が通信できない状態が発生したことを示している。営業欄には「0」がセットされているので、営業時間中に発生した異常であることがわかる。また、復帰データ対応番号欄に「2」がセットされているので、この異常はデータ番号2のデータが作成された時点で復帰されていることわかる。データ番号2のデータは2002年8月1日の11:39に作成されている。異常情報は「112」なので、大入賞口16のICタグ26に対して、アンテナ36が通信できない状態が復帰したことを示している。営業欄には「0」がセットされているので、営業時間中に異常が復帰したことがわかる。また、復帰データ対応番号欄に「1」がセットされているので、この異常復帰はデータ番号1で発生した異常が復帰したことを示している。データ番号3のデータは2002年8月2日2:20に作成されている。異常情報は「211」なので、基板ボックス80のICタグ25に対して、アンテナ35が通信できない状態が発生したことを示している。営業欄には「1」がセットされているので、営業時間外に発生した異常であることがわかる。また、復帰データ対応番号欄には「6」がセットされているので、この異常はデータ番号6のデータが作成された時点で復帰されていることがわかる。データ番号4のデータは、2002年8月2日2:25に作成されている。異常情報は「221」なので、基板ボックス80のICタグ25が不正な識別データを返送してきたことがわかる。営業欄は「1」がセットされているので、この異常は営業時間外に発生した異常であることがわかる。また、復帰データ対応番号欄には「5」がセットされているので、この異常はデータ番号5のデータが作成された時点で復帰されていることがわかる。データ番号5のデータは2002年8月2日の9:55に作成されている。異常情報は「222」なので、基板ボックス80のICタグ25の識別データが正しいものに戻ったことを示している。営業欄には「0」がセットされているので、営業時間中に異常が復帰したことがわかる。また、復帰データ対応番号欄に「4」がセットされているので、この異常復帰はデータ番号4で発生した異常が復帰したことを示している。データ番号6のデータは2002年8月2日の9:55に作成されている。異常情報は「212」なので、基板ボックス80のICタグ25に対してアンテナ35が通信できない状態が復帰したことを示している。営業欄には「0」がセットされているので、営業時間中に異常が復帰したことがわかる。また、復帰データ対応番号欄に「3」がセットされているので、この異常復帰はデータ番号3で発生した異常が復帰したことを示している。
【0059】
次に、図14を参照して島コンピュータ100の監視履歴データ記憶エリア1041に記憶される監視履歴データについて説明する。これは、図13に示したR/Wユニット56及びハンディターミナル400に記憶される監視履歴データに台番号欄を付属させたものである。台番号は、パチンコ機1毎に割り当てられた番号であり、パチンコ機1ごとに監視履歴データが記憶されている。
【0060】
図14に示す例では、台番号1のパチンコ機1のデータ番号1のデータは2002年8月1日の11:38に作成されている。異常情報は「111」なので、大入賞口16のICタグ26に対して、アンテナ36が通信できない状態が発生したことを示している。営業欄には「0」がセットされているので、営業時間中に発生した異常であることがわかる。また、復帰データ対応番号欄に「2」がセットされているので、この異常はデータ番号2のデータが作成された時点で復帰されていることわかる。データ番号2のデータは2002年8月1日の11:39に作成されている。異常情報は「112」なので、大入賞口16のICタグ26に対して、アンテナ36が通信できない状態が復帰したことを示している。営業欄には「0」がセットされているので、営業時間中に異常が復帰したことがわかる。また、復帰データ対応番号欄に「1」がセットされているので、この異常復帰はデータ番号1で発生した異常が復帰したことを示している。データ番号3のデータは2002年8月2日2:20に作成されている。異常情報は「211」なので、基板ボックス80のICタグ25に対して、アンテナ35が通信できない状態が発生したことを示している。営業欄には「1」がセットされているので、営業時間外に発生した異常であることがわかる。また、復帰データ対応番号欄には「6」がセットされているので、この異常はデータ番号6のデータが作成された時点で復帰されていることがわかる。台番号2のパチンコ機1のデータ番号1のデータは2002年8月2日2:21に作成されている。異常情報は「211」なので、基板ボックス80のICタグ25に対して、アンテナ35が通信できない状態が発生したことを示している。営業欄には「1」がセットされているので、営業時間外に発生した異常であることがわかる。また、復帰データ対応番号欄には「4」がセットされているので、この異常はデータ番号4のデータが作成された時点で復帰されていることがわかる。データ番号2のデータは、2002年8月2日2:27に作成されている。異常情報は「221」なので、基板ボックス80のICタグ25が不正な識別データを返送してきたことがわかる。営業欄は「1」がセットされているので、この異常は営業時間外に発生した異常であることがわかる。また、復帰データ対応番号欄には「3」がセットされているので、この異常はデータ番号3のデータが作成された時点で復帰されていることがわかる。データ番号3のデータは2002年8月2日の9:57に作成されている。異常情報は「222」なので、基板ボックス80のICタグ25の識別データが正しいものに戻ったことを示している。営業欄には「0」がセットされているので、営業時間中に異常が復帰したことがわかる。また、復帰データ対応番号欄に「2」がセットされているので、この異常復帰はデータ番号2で発生した異常が復帰したことを示している。
【0061】
次に、図15乃至図17のフローチャートを用いてR/Wユニット56及び島コンピュータ100の動作について説明する。図15は、R/Wユニット56で行われるICタグ監視メイン処理のフローチャートである。図16は、R/Wユニット56で行われるICタグ監視処理のフローチャートである。図17は、島コンピュータ100がパチンコ機1から監視履歴データを受信し、報知する島コンピュータ処理のフローチャートである。
【0062】
まず、図15及び図16を参照してR/Wユニット56がICタグ25及び26を監視する監視処理を説明する。本実施の形態では監視されるICタグは、基板ボックス80に備えられたもの(ICタグ25)と大入賞口16に備えられたもの(ICタグ26)との2つがあり、R/Wユニット56がアンテナ35及び36を介して夫々のICタグにポーリングをかけ、所定時間内に正しい識別データが返信されてくることにより、基板ボックス80及び大入賞口16が正常な状態であることを確認する。このようなICタグ監視処理を行うか否かは、後述するように、HT400を係員が操作して、管理用ICタグ24を介して設定し、R/Wユニット56の監視ON/OFF設定記憶エリア32aに記憶され、処理の際にこの設定値を読み込むことにより決定される。製造時の初期値はどちらのICタグへの呼出波の送信もOFFに設定されており、出荷時に基板ボックス80のICタグ25への呼出波の送信のみをONに設定するようにしている。また、各ICタグに呼出波を送信する間隔も、HT400を係員が操作して、管理用ICタグ24を介して設定し、R/Wユニット56の呼出間隔設定記憶エリア32bに記憶され、処理の際にこの設定値を読み込むことにより決定される。初期状態では、大入賞口16のICタグ26への呼出波の送信間隔は0秒に、基板ボックス80のICタグ25への呼出波の送信間隔は3秒に設定されている。
【0063】
まず、R/Wユニット56の電源が投入されると、ICタグ25及びICタグ26各々への初回の呼出波の送信時刻をセットする(S1)。これは、例えば現在時刻をセットすればよい。次に、パチンコ機1から営業開始を通知してきたかどうかを判断する(S2)。営業開始通知があれば(S2:YES)、営業フラグをONにする(S21)。営業開始通知がなければ(S2:NO)、営業終了が通知されたかどうかを判断する(S3)。営業終了通知があれば(S3:YES)、営業フラグをONにする(S23)。営業終了がなければ(S2:NO)、パチンコ機1が大当たり状態であるか否かを確認する(S4)。
【0064】
ここでパチンコ機1が大当たり状態であるか否かを調べるのは、パチンコ機1が大当たり状態である場合には大入賞口16の開閉扉16aは開いていても異常ではないためである。もしICタグ26に対してポーリングを行い、返信がなくとも正常な状態であるから、そもそもポーリングを行う必要はないと考えられる。大当たり状態でないときには(S3:NO)、さらに、大入賞口16に備えられたICタグ26への呼出波の送信を行うように設定されているか否かを確認する(S5)。これは、監視ON/OFF設定記憶エリア32aのデータをデータ番号の大きい順に参照し、位置情報が「1」のON/OFF欄に記憶されている数値を読み込んで行う。ON/OFF欄が「0」にセットされていれば(S5:NO)、呼出波の送信が不要とされているので処理は行わず、S13に進む。ON/OFF欄が「1」にセットされていれば(S5:YES)、呼出波の送信を行うよう設定されているから、現在の時刻が呼出波の送信時刻に達しているかどうかを判断する(S7)。現在の時刻が呼出波の送信時刻に達していなければ(S7:NO)、まだ呼出波の送信をする必要はないので処理は行わず、現在の時刻が呼出波の送信時刻に達していれば(S7:YES)、大入賞口16に備えられたICタグ26の監視処理を行う(S9、図16参照)。1巡目の処理では、呼出波の送信時刻は、処理を開始した時にセットされた時刻であるから、既に送信時刻に達しているので、ICタグ26の監視処理を行うことになる。ここで、大入賞口16に備えられたICタグ26を位置「1」のICタグとして、ICタグ監視処理(図16参照)に位置情報を引き渡す。この位置情報は、図13及び図14で説明した監視履歴データ記憶エリアの異常情報欄の位置欄にセットされる値である。次いで、次回呼出波を送信する時刻をセットする(S11)。次回送信時刻は、現在セットされている呼出波送信時刻に、呼出間隔設定記憶エリア32bに記憶されている送信間隔の値を加算した時刻をセットする。これは、呼出間隔設定記憶エリア32bのデータをデータ番号の大きい順に参照し、位置情報が「1」の間隔欄に記憶されている数値を読み込んで行う。例えば、この数値が図12のデータ番号1に示すように「0」であるなら、S1でセットされている初回の呼出波送信時刻がそのままセットされることになる。
【0065】
次いで、基板ボックス80に備えられたICタグ25のへの呼出波の送信が行うように設定されているか否かを確認する(S13)。これは、監視ON/OFF設定記憶エリア32aのデータをデータ番号の大きい順に参照し、位置情報が「2」のON/OFF欄に記憶されている数値を読み込んで行う。ON/OFF欄が「0」にセットされていれば(S13:NO)、呼出波の送信が不要とされているので処理は行わず、ON/OFF欄が「1」にセットされていれば(S13:YES)、呼出波の送信を行うよう設定されているから、現在の時刻が呼出波の送信時刻に達しているかどうかを判断する(S15)。現在の時刻が呼出波の送信時刻に達していなければ(S15:NO)、まだ呼出波の送信をする必要はないので処理は行わず、現在の時刻が呼出波の送信時刻に達していれば(S15:YES)、基板ボックス80に備えられたICタグ25の監視処理を行う(S17、図16参照)。1巡目の処理では、呼出波の送信時刻は、処理を開始した時にセットされた時刻であるから、既に送信時刻に達しているので、ICタグ25の監視処理を行うことになる。ここで、基板ボックス80に備えられたICタグ25を位置「2」のICタグとして、ICタグ監視処理に位置情報を引き渡す。この位置情報は、図13及び図14で説明した監視履歴データ記憶エリアの異常情報欄の位置欄にセットされる値である。次いで、次回呼出波を送信する時刻をセットする(S19)。次回送信時刻は、現在セットされている呼出波送信時刻に、呼出間隔設定記憶エリア32bに記憶されている送信間隔の値を加算した時刻をセットする。これは、呼出間隔設定記憶エリア32bのデータをデータ番号の大きい順に参照し、位置情報が「2」の間隔欄に記憶されている数値を読み込んで行う。例えば、この数値が図12のデータ番号2に示すように「3」であるなら、S1でセットされている初回の呼出波送信時刻に3秒加えた時刻がセットされることになる。
【0066】
次に、ICタグ25及び26に対して行われる監視処理を図16のフローチャートを用いて説明する。まず、R/Wユニット56はICタグに対してアンテナを介してポーリングを行う(S61)。ここで、位置が「1」である場合にはアンテナ36を介してICタグ26を、位置が「2」である場合にはアンテナ35を介してICタグ25をポーリングする。次いで、予め設定された時間内に応答があるか否かを確認する(S62)。ここで、応答がない場合には(S62:NO)、ICタグがアンテナと通信不可能な位置にあることを意味する。即ち、基板ボックス80又は大入賞口16が不正に開けられている可能性がある。そこで、まず消失フラグが「ON」であるか否かを確認する(S66)。消失フラグが「ON」であれば(S66:YES)、すでに前回の監視処理で消失を検知し、記憶しているのでなにもせずに処理を終了する。消失フラグが「ON」でなければ(S66:NO)、今回の監視処理で初めて消失を検知したので、消失フラグを「ON」にセットし(S67)、R/Wユニット56の監視履歴データ記憶エリア32cへ監視履歴データを追加する(S68)。日付欄には本日の日付をセットし、時刻欄には現在時刻をセットし、異常情報欄の位置欄には、本監視処理を行う際にメイン監視処理から渡された位置情報「1」又は「2」をセットし、種別欄にはICタグと通信できないことを示す「1」をセットし、状態欄には異常が発生したことを示す「1」をセットする。また、営業フラグに「ON」がセットされている場合には、営業欄に「0」をセットする。復帰データ対応番号欄には、異常が復帰した際に復帰データのデータ番号をセットするので、異常発生時には何もセットしない。そして、S78へ進み、営業フラグが「ON」であれば(S78:YES)、島コンピュータ100へ異常情報を送信して(S79)、処理を終了する。
【0067】
次に、アンテナからのポーリングに対して時間内に応答があった場合に(S62:YES)、識別データが正しいものであるか否かを確認して(S63)、正しいものでなかった場合について説明する(S63:NO)。これは、ICタグがアンテナと通信可能な位置にあるが、通信しているICタグが正規のものでないことを意味している。まず、IDフラグが「ON」であるか否かを確認する(S69)。IDフラグが「ON」であれば(S69:YES)、すでに前回の監視処理で識別データ異常を検知し、記憶しているので、なにもせずに処理を終了する。IDフラグが「ON」でなければ(S69:NO)、今回の監視処理で初めて識別データ異常を検知したので、IDフラグを「ON」にセットし(S70)、R/Wユニット56の監視履歴データ記憶エリア32cへ監視履歴データを追加する(S71)。日付欄には本日の日付をセットし、時刻欄には現在時刻をセットし、異常情報欄の位置欄には、本監視処理を行う際にメイン監視処理から渡された位置情報「1」又は「2」をセットし、種別欄には識別データが誤っていることを示す「2」をセットし、状態欄には異常が発生したことを示す「1」をセットする。また、営業フラグに「ON」がセットされている場合には、営業欄に「0」をセットする。復帰データ対応番号欄には、異常が復帰した際に復帰データのデータ番号をセットするので、異常発生時には何もセットしない。そして、S78へ進み、営業フラグが「ON」であれば(S78:YES)、島コンピュータ100へ異常情報を送信して(S79)、処理を終了する。
【0068】
次に、アンテナからのポーリングに対して時間内に応答があり(S62:YES)、さらに識別データも正しいものであった場合について説明する(S63:YES)。これは、ポーリングをかけたICタグが正常な状態であったことを意味している。そこで、前回の監視処理において異常が発生していたかをIDフラグ及び消失フラグにより確認し、異常が発生していた場合には、復帰したことを監視履歴データに記憶する。まず、IDフラグが「ON」であった場合には(S64:YES)、IDフラグを「OFF」にセットし(S72)、R/Wユニット56の監視履歴データ記憶エリア32cへ監視履歴データを追加する(S73)。日付欄には本日の日付をセットし、時刻欄には現在時刻をセットし、異常情報欄の位置欄には、本監視処理を行う際にメイン監視処理から渡された位置情報「1」又は「2」をセットし、種別欄には識別データが誤っていることを示す「2」をセットし、状態欄には異常が復帰したことを示す「2」をセットする。また、営業フラグに「ON」がセットされている場合には、営業欄に「0」をセットする。そして、監視履歴データのデータをデータ番号の大きい順に参照し、識別データ異常の発生データを取得し、発生データの復帰データ対応番号欄に復帰データのデータ番号をセットして、復帰データの復帰データ対応番号欄には発生データのデータ番号をセットする(S74)。そして、営業フラグが「ON」であれば(S80:YES)、島コンピュータ100へ異常情報を送信する(S81)。
【0069】
次いで、消失フラグが「ON」であるかを確認する(S65)。消失フラグが「ON」であった場合には(S65:YES)、消失フラグを「OFF」にセットし(S75)、R/Wユニット56の監視履歴データ記憶エリア32cへ監視履歴データを追加する(S76)。日付欄には本日の日付をセットし、時刻欄には現在時刻をセットし、異常情報欄の位置欄には、本監視処理を行う際にメイン監視処理から渡された位置情報「1」又は「2」をセットし、種別欄には識別データが誤っていることを示す「2」をセットし、状態欄には異常が復帰したことを示す「2」をセットする。また、営業フラグに「ON」がセットされている場合には、営業欄に「0」をセットする。そして、監視履歴データをデータ番号の大きい順に参照し、識別データ異常の発生データを取得し、発生データの復帰データ対応番号欄に復帰データのデータ番号をセットして、復帰データの復帰データ対応番号欄には発生データのデータ番号をセットする(S77)。そして、営業フラグが「ON」であれば(S78:YES)、島コンピュータ100へ異常情報を送信して(S79)、処理を終了する。
【0070】
次いで、図17を参照して島コンピュータ100の処理について説明する。島コンピュータ100は、営業開始時に夜間、すなわち前回の営業終了時から営業開始時までの監視履歴データを島コンピュータ100が設置されている遊技機設置島500のすべてのパチンコ機1から収集し、その後異常発生の都度パチンコ機1から送信されてくる監視履歴データを受信して、表示器及107及び警告ランプ108で報知する。まず、パチンコ機カウンタmに初期値の「0」をセットする(S81)。次いで、パチンコ機カウンタmの値が遊技機設置島500の全パチンコ機数よりも大きいか否かにより、遊技機設置島500の全パチンコ機から監視履歴データを受信したか否かを確認する(S82)。mの値が全パチンコ機数よりも大きくない場合には(S82:NO)、監視履歴データを受信するまで、監視履歴データの受信を確認する(S83:NO、S83)。監視履歴データを受信したら(S83:YES)、監視履歴データ記憶エリア1042へ受信した監視履歴データを記憶する(S84)。送信されてきた監視履歴データが「データなし」であれば、なにも記憶しない。次いで、パチンコ機カウンタmに「1」を足し(S85)、S82へ戻る。
【0071】
遊技機設置島500の全てのパチンコ機1の監視履歴データを受信し、mの値が全パチンコ機数よりも大きくなったら(S82:YES)、パチンコ機カウンタmの値を「0」に初期化し(S86)、表示器107に監視履歴データを表示する(S87)。ここで、前回の営業終了時から営業開始時までの間にいずれのパチンコ機1にも異常が発生していなかった場合には、「全パチンコ機異常なし」の表示がされ、いずれかのパチンコ機1に異常が発生していた場合には、報知が行われる(図9参照)。次いで、営業時間中の監視処理に入る。ここでは、パチンコ機1に異常が発生すると直ちに監視履歴データが送信されてくる。また、営業終了時には、ホールコンピュータ300から営業終了指示電文を受信したパチンコ機が終了指示電文を送信してくるので、全パチンコ機1から終了指示電文を受信したら、処理を終了する。まず、パチンコ機カウンタmの値が全パチンコ機数よりも大きいか否かで、全パチンコ機からの終了指示電文を受信したかを確認する(S88)。全パチンコ機から終了指示を受けていない場合には(S88:NO)、終了指示電文を受信したかを確認する(S89)。終了指示電文を受信していない場合には(S89:NO)、監視履歴データ受信であるか否かを確認する(S90)。監視履歴データ受信である場合には(S90:YES)、監視履歴データ記憶エリア322へ受信した監視履歴データを記憶し(S94)、表示器107にエラー表示をし、警告ランプ108を点灯させて異常発生を報知する(S95)。そして、S88へ戻る。また、監視履歴データ受信でない場合には(S90:NO)、クリアボタン110が押下されたか否かを確認する(S91)。押下された場合には(S91:YES)、表示器107のエラー表示を消し、警告ランプ108を消灯させて(S92)、S88へ戻る。
【0072】
また、終了指示電文受信であった場合には(S89:YES)、パチンコ機カウンタmに「1」を足し(S93)、S88へ戻る。S88にてパチンコ機カウンタmの値が全パチンコ機数よりも大きくなった場合には(S88:YES)、全てのパチンコ機から終了指示電文を受信したことになるので、本処理を終了する。
【0073】
次に、パチンコ機1のガラス枠13の内側の開閉軸側上部に備えられた管理用ICタグ24(図2参照)と通信し、R/Wユニット56に記憶されている監視履歴データを取得し、また、監視処理のON/OFF、呼出波の送信間隔の設定を行うHT400について、図18乃至図23を用いて説明する。図18は、HT400の斜視図である。図19は、HT400の電気的構成のブロック図である。図20は、HT400の表示パネル403に表示されるメインメニュー画面のイメージ図である。図21は、監視処理のON/OFF設定画面のイメージ図である。図22は、呼出間隔設定画面のイメージ図である。図23は、監視履歴表示画面のイメージ図である。
【0074】
まず、図18を参照してHT400の形状を説明する。図18に示すように、HT400は、周知の携帯型情報端末であるPDA(Personal Digital Assistants)を利用したものであり、上部にSDメモリカード(Secure Digital MemoryCard)やMMC(Multi Media Card)等のメモリーカード、あるいは小型フラッシュメモリーカード型やPCカード型のPHSアダプタ等を挿入するためのカードスロットを備え、カードスロットには、アンテナ402とRF回路410を備えた読取ユニット401が挿入されている。読取ユニット401は、アンテナ402を管理用ICタグ24に適切な角度で向けられるように、回転軸414を中心に例えば90度等の所定の範囲で屈折可能な構成となっている。また、HT400の正面にはメニューや受信した監視履歴データ等を表示する表示パネル403、表示パネル403に表示されるカーソルや表示内容を上下左右に移動させるための方向キー405、表示パネル403の画面を操作するためのメニューキー404を備えている。さらに、HT400の側面には赤外線通信用の赤外線通信ポート(図示せず)が、底面には入出力回路407(図示せず)からクレードル等を介してパーソナルコンピュータ等の外部機器に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられている。
【0075】
次に、図19を参照してHT400の電気的構成を説明する。図19に示すように、HT400には、HT400の制御を司るCPU411が設けられ、CPU411には、各種のデータを一時的に記憶するRAM413と、CPU411で実行される制御プログラム等を記憶したROM412と、不揮発性メモリの一種であり監視履歴データを記憶する監視履歴データ記憶エリア422を備えたフラッシュメモリ414と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインターフェース409とが接続されている。読取ユニット401には、管理用ICタグ24と通信するアンテナ402と、送信回路及び受信回路であるRF回路410を備えており、アンテナ402はRF回路410に接続し、RF回路410はI/Oインターフェース409に接続している。また、表示パネル403と、外部装置とデータのやり取りを行う入出力回路407、赤外線通信回路408と、入力キー404及び405と、管理用ICタグ24と通信するための読取ユニット401とがI/Oインターフェース409に接続している。
【0076】
次に、図20を参照して、HT400の表示パネル403に表示されるメインメニュー画面について説明する。これは、HT400を起動させ、パチンコ機監視メニューを選択した際に表示されるメインメニュー画面であり、「取得」ボタン、「監視処理ON/OFF設定」ボタン、「呼出間隔設定」ボタン、「監視履歴表示」ボタン、「各種設定」ボタン、「終了」ボタンが表示されており、画面に触れる、又は方向キー405により選択してメニューキー404により決定することによりいずれかのボタンを選択することができる。
【0077】
読取ユニット401のアンテナ402をパチンコ機1の管理用ICタグ24に近づけ、「取得」ボタンを選択すると、HT400は管理用ICタグ24にポーリングをかけ、監視履歴データの取得要求をする。この取得要求を受けて、パチンコ機1の管理用ICタグ24はR/Wユニット56から監視履歴データを取得し、自身の識別データと共にアンテナ402へ返送する。HT400では、所定時間内に遊技機情報及び識別データが返送されてくるかを確認し、返送されてこない場合には「管理用ICタグを読み取ることができません!!」のエラー文言を表示パネル403に表示する。ただし、通信障害により、管理用ICタグ24がHT400からのポーリングを認識できなかったり、HT400が管理用ICタグ24から返送された情報を認識できなかったりしている場合もあるので、このエラー文言が表示されたときには、再取得を試みる必要がある。さらに、返送されてきた識別データを確認し、その識別データが登録されていない場合には「この管理用ICタグは登録されていません!!」のエラー文言を表示パネル403に表示する。識別データが登録されているものの内の一つと合致した場合には、受信した監視履歴データをフラッシュメモリ414の監視履歴データ記憶エリア422に記憶する。
【0078】
また、「監視処理ON/OFF設定」ボタンを選択すると、各ICタグへの呼出波の送信を行うか否かを設定する監視処理ON/OFF設定画面に(図21参照)、「呼出間隔設定」ボタンを選択すると、各ICタグへの呼出波の送信間隔を設定する呼出間隔設定画面に(図22参照)、また、「監視履歴表示」ボタンを選択すると、監視履歴データ記憶エリア422に記憶されている監視履歴データを表示する監視履歴表示画面(図23参照)に画面が移行する。また、「各種設定」ボタンを選択すると、本HT400のID番号登録や、利用者ID及びパスワード設定、各管理用ICタグのID変更などの各種設定を行う画面に移行する。「終了」ボタンを選択すると、メインメニュー画面が終了する。
【0079】
次に、図21を参照して監視処理ON/OFF設定画面について説明する。図21に示すように、大入賞口16と基板ボックス80のそれぞれに設置したICタグに対して呼出波の送信を行うか否か、すなわち、監視処理を行うか否かを設定できるようになっている。図21に示す例では、それぞれについて「ON」と「OFF」のボタンが用意され、設定されている方のボタンがハイライトされて表示されている。この「ON」又は「OFF」のいずれかを画面上で触れて選択すると、そのボタンがハイライトされる。そして、読取ユニット401のアンテナ402をパチンコ機1の管理用ICタグ24に近づけ、「設定送信」ボタンを選択すると、HT400は管理用ICタグ24に設定内容を送信し、管理用ICタグ24はR/Wユニット56にさらに設定内容を送信して、R/Wユニット56の監視処理ON/OFF設定記憶エリア56aに記憶する。そして、ここで記憶された設定内容を、前述したICタグ監視メイン処理の中で読み込んで使用する(図15、S5及びS13参照)。
【0080】
次に、図22を参照して呼出間隔設定画面について説明する。図22に示すように、大入賞口16と基板ボックス80のそれぞれに設置したICタグに対して送信する呼出波の送信間隔を設定できるようになっている。図22に示す例では、それぞれについて秒単位で間隔を設定できるようになっている。そして、読取ユニット401のアンテナ402をパチンコ機1の管理用ICタグ24に近づけ、「設定送信」ボタンを選択すると、HT400は管理用ICタグ24に設定内容を送信し、管理用ICタグ24はR/Wユニット56にさらに設定内容を送信して、R/Wユニット56の呼出間隔記憶エリア56bに記憶する。そして、ここで記憶された設定内容を、前述したICタグ監視メイン処理の中で読み込んで使用する(図15、S11及びS19参照)。
【0081】
次に、図23を参照して監視履歴表示画面について説明する。図23に示すように、1行目には台番号、2行目にはデータ取得日時が表示されており、3行目から9行目の7行に渡り監視履歴データが表示されている。監視履歴データの下部には上ボタンが及び下ボタンが設けられ、監視履歴データの行送りができるようになっている。また、画面下部には「戻る」ボタンが設けられ、このボタンを選択すると図20のメインメニューに戻る。図23に示す例では、1番台の2002年8月8日の18:03現在の監視履歴データが表示されており、監視履歴データの1行目には2002年8月1日の11:38に大入賞口16が不正に開かれた異常が発生したことを示す「入賞口開異常」が表示されており、2行目には2002年8月1日の11:39に大入賞口16が不正に開かれた異常が復帰したことを示す「入賞口開復帰」が表示されており、3行目には2002年8月2日の2:20に基板ボックス80が開かれたことを示す「基板開異常」が表示されており、4行目には2002年8月2日の2:25に基板ボックス80のICタグの識別データが正しいものでないことを示す「基板ID異常」が表示されており、5行目には2002年8月2日の9:55に基板ボックス80のICタグの識別データが正しいものになったことを示す「基板ID復帰」が表示されており、6行目には2002年8月2日の9:55に基板ボックス80が開かれた異常が復帰したことを示す「基板開復帰」が表示されており、7行目には2002年8月5日の17:38に大入賞口16が不正に開かれた異常が発生したことを示す「入賞口開異常」が表示されている。
【0082】
以上説明したように、上記の実施の形態の遊技機管理システムでは、パチンコ機1は、基板ボックス80及び大入賞口16にそれぞれICタグ26及び25を設置し、R/Wユニット56がアンテナ36及び35を介して通信して識別データを取得することにより、基板ボックス80及び大入賞口16を監視し、監視履歴データを記憶している。この監視処理は、ICタグ毎に監視処理を行うか否かを、また、識別データの取得のための呼出波の送信を行う間隔を自由に設定して行うことができる。このような設定は、パチンコ機1の前面側に設置された管理用ICタグを介することにより、HT400から個々のパチンコ機1に対して行うことができる。このような設定に基づいて行われ、R/Wユニット56に記憶された監視履歴データは、営業開始時にまとめて、また、営業時間中にICタグに異常が発生する都度、そのパチンコ機1が設置されている遊技機設置島に設置された島コンピュータ100へ無線ネットワークを介して送信され、島コンピュータ100は近くの遊技場係員に警告ランプ108や表示器107への表示により報知する。さらに、パチンコ機1には管理用ICタグ24が備えられており、HT400は、アンテナ402を介して管理用ICタグと通信し、R/Wユニット56に記憶されている監視履歴データを取得することができる。
【0083】
さらに、島コンピュータ100からホールコンピュータ300に監視履歴データを送信するようにすれば、ホールコンピュータ300では、従来の遊技情報の管理だけでなく、不正が行われやすい大入賞口16や基板ボックス80の監視を一括で行うことができる。また、遊技機設置島500毎に島コンピュータ100が設置されており、島コンピュータ100は遊技機設置島500に設置された各パチンコ機1に付属したR/Wユニット56から監視履歴データを受信しているので、遊技場の営業スペースに配置された係員が、通常業務を行いながら異常の発生を知ることができる。さらに、遊技場の係員は、HT400を用いてパチンコ機1の監視履歴データを閲覧することができるため、パチンコ機1の面前でそのパチンコ機1の監視履歴データを随時確認することができる。
【0084】
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、本実施形態では遊技機としてパチンコ機を例に挙げているが、遊技機はパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。
【0085】
また、監視ON/OFF設定や呼出間隔設定はHT400から管理用ICタグ24を介して行っているが、設定の方法はこれにかぎらず、例えば、R/Wユニット56上にジャンパスイッチ等のスイッチを設け、監視ON/OFFの設定を行うようにしたり、島コンピュータ100やホールコンピュータ300から監視ON/OFF設定や呼出間隔設定を行い、各パチンコ機1のR/Wユニット56に送信するように構成してもよい。
【0086】
尚、上記実施形態では、監視ON/OFF設定記憶エリア32aや呼出間隔記憶エリア32bのデータ構造は、日付欄や時刻欄を含んでいるが、現状の設定を読み込むことができればよいので、これらを含まない構造であってもよい。
【0087】
また、上記実施の形態では、HT400から行う呼出波の送信間隔の設定は、秒単位で行うようにしているが、秒単位に限らず、数百ミリ秒や数十ミリ秒等、もっと細かい単位で設定できるようにしてもよい。
【0088】
また、上記実施の形態では、管理用ICタグ24は、監視履歴データを記憶しておらず、HT400から情報取得指示があった場合には、R/Wユニット56に記憶されている情報を送信しているが、管理用ICタグ24自身に監視履歴データを記憶させるように構成してもよい。また、R/Wユニット56は、島コンピュータ100へ監視履歴データを送信しているが、島コンピュータ100へだけでなく、ホールコンピュータ300へも直接送信するようにしてもよい。
【0089】
また、パチンコ機1やR/Wユニット56と島コンピュータ100、パチンコ機1やR/Wユニット56とホールコンピュータ300の通信は電波により無線で行われているが、これは電波に限られず赤外線等や有線を用いても良い。
【0090】
また、上記実施の形態の遊技機管理システムでは、HT400で取得した監視履歴データは、遊技場係員がHT400の表示パネル403で閲覧するにとどまっているが、入出力回路407や赤外線通信回路408を用いて島コンピュータ100やホールコンピュータ300に接続し、これらの情報を出力し、島コンピュータ100やホールコンピュータ300で活用するようにしてもよい。また、プリンタに接続して遊技機情報を印刷してもよい。
【0091】
また、上記実施の形態では、HT400はPDAを用いているが、これはPDAに限らず、管理用ICタグ24と通信可能なRF回410路及びアンテナ402を備えていればよい。さらには、必ずしも表示パネル403を備えている必要も無く、例えば、表示パネル403を備えておらず、操作ボタンのみを備えたHT400aがあり、HT400aがアンテナ402を介して、管理用ICタグ24へ監視履歴データ表示要求をすると、管理用ICタグは、R/Wユニット56へその要求を伝えることにより、R/Wユニット56がこれをパチンコ機1に送信して、パチンコ機1の特別図柄表示装置8等へ表示するようにしてもよい。さらに、このHT400aは必ずしも携帯型である必要は無く、パチンコ機1の上皿5や下皿6等パチンコ機1の前面で、係員が簡単に操作できる場所に備えられていてもよい。また、その場合には、管理用ICタグ24とアンテナ402は通信可能な位置に配置される。
【0092】
また、上記実施の形態では、基板ボックス80及び大入賞口16に監視用のICタグを設置したが、監視する場所はこれに限らず、ガラス枠13、他の入賞口や普通図柄始動ゲート11及び12、木枠に対してパチンコ機1本体やセンターカバー、各種基板に設置して、その開閉状態を監視してもよい。尚、ガラス枠13や木枠には施錠装置が備えられている。そこで、パチンコ機に設けられた錠にアンテナを配置し、鍵にICタグを設置して、遊技場係員が鍵を用いてガラス枠13を開閉した情報を記録し、不正にガラス枠13や木枠が開閉されたことと区別できるようにしてもよい。
【0093】
また、島コンピュータ100およびホールコンピュータ300は、専用機である必要はなく、図9及び図10に示した構成を有する、IC等の簡易的なコンピュータでもよい。
【0094】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1に記載の監視システムによれば、送信回路がアンテナを介して呼出波を送信してICタグを呼び出すと、ICタグは識別データを含む反射波を返すので、この通信が可能であるか否か、識別データが真正であるか否かにより正常か異常かを判定することができる。識別データを含む無線通信によるため、光や電気等に比べて改竄やいわゆる「なりすまし」が難しい。従って、常にはICタグをアンテナから通信可能な位置に設置しておくと、ICタグを固着した部材が通信可能な範囲外へ移動する等した場合には、反射波が受信できなくなり、通信不能となる。また、通信不能状態から、通信可能範囲内の位置へ再び復帰すると反射波が受信できるようになる。このため、目視によらず部材の開放や移動等装置の状態の変化を検知することができる。このような通信不能と復帰を記憶させて履歴に残すようにすれば、正常な場合と不正な場合とを区別することもでき、効果的に監視を行うことができる。さらに、呼出間隔変更手段により呼出波を送信する間隔を適宜変更すれば、ICタグを設置した部材により、最適な間隔で呼出波を送信し、電力消費を最低限に抑えつつ効果的な監視を行うことができる。
【0095】
請求項2に記載の監視システムによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、呼出間隔変更手段により、複数のICタグごとに呼出波の送信間隔を設定し、ICタグを設置した部材により、最適な間隔で呼出波を送信し、電力消費を最低限に抑えつつ効果的な監視を行うことができる。
【0096】
請求項3に記載の監視システムによれば、送信設定手段により呼出波を送信するかどうかを適宜変更すれば、ICタグを設置した部材や時間帯により、必要な時のみ呼出波を送信し、電力消費を最低限に抑えつつ効果的な監視を行うことができる。
【0097】
請求項4に記載の監視システムによれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、ICタグとアンテナの距離が離れると、受信回路が反射波を受信できなくなり、通信不能となる。従って、ICタグを開閉する部材に設置したような場合、部材が開放されることによってICタグとアンテナの距離が離れると通信不能になるので、開放を検知することができる。
【0098】
請求項5に記載の監視システムによれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、記憶手段が、判定結果又は、監視履歴データを記憶するので、ICタグの監視履歴を後から参照することができる。また、不正が行われた正確な時刻を知ることができるため、監視システムの設置された装置のある遊技場等に監視カメラが設置されている場合には、監視カメラの撮影時刻と照合すれば、不正行為をなした人物を特定することも可能である。
【0099】
請求項6に記載の監視システムによれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加え、正常であれ異常であれ状態の変化がない場合は記憶せず、状態の変化があった場合のみ記憶するようにしたので、記憶容量を節約することができる。
【0100】
請求項7に記載の監視システムによれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の効果に加え、記憶された判定結果や監視履歴データが外部に出力されるので、異常と判定された場合に光や音等で報知する等して注意を喚起することができる。
【0101】
請求項8に記載の監視システムによれば、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の効果に加え、出力された判定結果や監視履歴データは外部装置において報知を行ったり、外部装置側で記憶してICタグの監視履歴を後から参照することができる。また、不正が行われた正確な時刻を知ることができるため、監視システムの設置された装置のある遊技場等に監視カメラが設置されている場合には、監視カメラの撮影時刻と照合すれば、不正行為をなした人物を特定することも可能である。
【0102】
請求項9に記載の監視システムによれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、正常であれ異常であれ状態の変化がない場合は外部に出力せず、状態の変化があった場合のみ外部に出力するようにしたので、効率的に出力結果を利用することができる。
【0103】
請求項10に記載の遊技機によれば、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
【0104】
請求項11に記載の遊技機によれば、請求項10に記載の発明の効果に加え、ICタグと、アンテナとが本体部材とカバー部材に別個に設けられ、本体部材とカバー部材が組み付けられた状態の時に、両者は封入部材に封入されているため、カバー部材が開けられると、ICタグとアンテナの相対位置が変化し、通信不能状態となる。これを外部に出力したり、記憶して履歴を取ったりすることにより、基板の交換等を目的とした不正な開放を検知することができる。すぐに報知するように構成すれば、不正行為の早期発見に役立つ。
【0105】
請求項12に記載の遊技機によれば、請求項10に記載の発明の効果に加え、可動部材が動作すると、反射波が受信できなくなり、これを所定条件の成立の有無とつきあわせることにより、正常な動作か不正行為かを検知することができる。
【0106】
請求項13に記載の装置管理システムによれば、請求項7乃至9のいずれかに記載の発明の効果に加え、管理機の監視履歴データ受信手段が、ICタグ監視装置の出力手段から出力された判定結果や監視履歴データを受信する。従って、個々の装置の監視履歴データを管理機側で把握して早期に対応することが可能になる。
【0107】
請求項14に記載の装置管理システムによれば、請求項13に記載の発明の効果に加え、受信した個々の装置の監視履歴データを管理機側で一括して記憶し、IC監視装置の記憶内容をクリアしたり、複数の装置の監視履歴を比較したりする等、柔軟な対応が可能になる。
【0108】
請求項15に記載の装置管理システムによれば、請求項13又は14に記載の発明の効果に加え、複数の装置の監視履歴をまとめて一ヶ所で表示したり、警告ランプや音等で報知したりして不正行為等に効率的に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の遊技機管理システムの構成図である。
【図2】パチンコ機1の斜視図である。
【図3】パチンコ機1の背面図である。
【図4】パチンコ機1及びR/Wユニット56の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】ICタグ25の平面図である。
【図6】ICタグ25の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図7】基板ボックス80の斜視図である。
【図8】開閉扉16aが開放されている状態のアタッカ部材160の斜視図である。
【図9】島コンピュータ100の正面図である。
【図10】島コンピュータ100の電気的構成を示すブロック図である。
【図11】監視ON/OFF設定記憶エリア32aのデータ構造を示す模式図である。
【図12】呼出間隔記憶エリア32bのデータ構造を示す模式図である。
【図13】R/Wユニット56、及びハンディターミナル400で使用する監視履歴データの模式図である。
【図14】島コンピュータ100で使用する監視履歴データの模式図である。
【図15】R/Wユニット56で行われるICタグ監視メイン処理のフローチャートである。
【図16】R/Wユニット56で行われるICタグ監視処理のフローチャートである。
【図17】島コンピュータ100がパチンコ機1から監視履歴データを受信し、報知する島コンピュータ処理のフローチャートである。
【図18】HT400の斜視図である。
【図19】HT400の電気的構成を示すブロック図である。
【図20】HT400の表示パネル403に表示されるメインメニュー画面のイメージ図である。
【図21】監視ON/OFF設定画面のイメージ図である。
【図22】呼出間隔設定画面のイメージ図である。
【図23】監視履歴表示画面のイメージ図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 遊技盤
4 遊技領域
13 ガラス枠
16 大入賞口
16a 開閉扉
16b 開口部
24 管理用ICタグ
24k ケーブル
25 ICタグ
26 ICタグ
32a 監視ON/OFF設定記憶エリア
32b 呼出間隔記憶エリア
32c 監視履歴データ記憶エリア
35 アンテナ
36 アンテナ
56 リーダライタユニット(R/Wユニット)
56k 同軸ケーブル
80 基板ボックス
80a 上蓋部
80c 下蓋部
100 島コンピュータ
1041 監視履歴データ記憶エリア
107 表示器
108 警告ランプ
110 クリアボタン
300 ホールコンピュータ
400 ハンディターミナル(HT)
401 読取ユニット
402 アンテナ
403 表示パネル
422 監視履歴データ記憶エリア
500 遊技機設置島

Claims (15)

  1. ICタグと、そのICタグと通信を行うICタグ監視装置とからなる監視システムであって、
    前記ICタグは、
    他のICタグと区別するための識別データを記憶し、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記ICタグを呼び出す呼出波を送信する送信回路と、
    前記ICタグから返送される反射波を受信する受信回路と、
    前記送信回路及び前記受信回路に接続されたアンテナと、
    前記送信回路が呼出波を送信してから所定時間内に前記受信回路が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、前記反射波に含まれる前記識別データが予め登録されている登録データと異なっている場合に異常と判定する判定手段と、
    前記送信回路から呼出波を送信する間隔を変更する呼出間隔変更手段と、
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  2. 複数のICタグと、その複数のICタグと個別に通信を行うICタグ監視装置とからなる監視システムであって、
    前記アンテナは、前記複数のICタグに各々対応して、複数設けられ、
    前記呼出間隔変更手段は、前記複数のアンテナ毎に呼出波を送信する間隔を変更可能なことを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
  3. 複数のICタグと、その複数のICタグと個別に通信を行うICタグ監視装置とからなる監視システムであって、
    前記ICタグは、
    他のICタグと区別するための識別データを記憶し、
    前記ICタグ監視装置は、
    前記ICタグを呼び出す呼出波を送信する送信回路と、
    前記ICタグから返送される反射波を受信する受信回路と、
    前記送信回路及び前記受信回路に接続され、且つ、前記複数のICタグに各々対応して設けられた複数のアンテナと、
    前記送信回路が呼出波を送信してから所定時間内に前記受信回路が反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、前記反射波に含まれる前記識別データが予め登録されている登録データと異なっている場合に異常と判定する判定手段と、
    前記各アンテナ毎に、前記送信回路から送信する呼出波を送信するか否かの設定を行う送信設定手段と、
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  4. 前記受信回路は、前記ICタグと前記アンテナの距離が所定の閾値を超えて変位すると、前記反射波が受信できなくなることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の監視システム。
  5. 前記ICタグ監視装置は、前記判定手段による判定結果、又は、前記受信回路が前記反射波を受信できる通信可能状態から前記反射波を受信できない通信不能状態となった時点の時刻である消失時刻、前記通信不能状態から前記通信可能状態になった時点の時刻である復帰時刻、もしくは、予め登録されている登録データと異なる識別データが受信された時点の時刻であるID異常時刻のうち少なくとも1つを含む監視履歴データを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の監視システム。
  6. 前記記憶手段は、前記判定手段による判定結果が前回から継続して正常である場合、及び、前回から継続して異常である場合には、前記判定結果及び前記監視履歴データを記憶しないことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の監視システム。
  7. 前記ICタグ監視装置は、前記記憶手段が記憶した内容を外部に出力する出力手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の監視システム。
  8. 前記ICタグ監視装置は、前記判定手段による判定結果、又は、前記受信回路が前記反射波を受信できる通信可能状態から前記反射波を受信できない通信不能状態となった時点の時刻である消失時刻、前記通信不能状態から前記通信可能状態になった時点の時刻である復帰時刻、もしくは、予め登録されている登録データと異なる識別データが受信された時点の時刻であるID異常時刻のうち少なくとも1つを含む監視履歴データを外部に出力する出力手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の監視システム。
  9. 前記出力手段は、前記判定手段による判定結果が前回から継続して正常である場合、及び、前回から継続して異常である場合には、前記判定結果及び前記監視履歴データを出力しないことを特徴とする請求項8に記載の監視システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の監視システムを備えた遊技機。
  11. 遊技機を制御する制御素子を搭載した基板を封入し、本体部材とその本体部材から分離して取り外されるカバー部材とから構成される封入部材を備え、
    前記ICタグ及び前記アンテナは、一方が前記本体部材に、他方が前記カバー部材に設けられ、かつ、両者は、前記本体部材と前記カバー部材が組み付けられた状態の時に、前記封入部材に封入されて設置されていることを特徴とする請求項10に記載の遊技機。
  12. 所定条件の成立により動作する可動部材を備え、
    前記ICタグ及び前記アンテナのいずれか一方が前記可動部材に設けられ、他方がその通信可能な近傍に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の遊技機。
  13. 請求項7乃至9のいずれかに記載の監視システムを備えた装置とその装置を管理する管理機とがネットワークを介して接続された装置管理システムであって、
    前記管理機は、
    前記出力手段から出力される前記判定結果又は前記監視履歴データを受信する監視履歴データ受信手段を備えたことを特徴とする装置管理システム。
  14. 前記管理機は、前記監視履歴データ受信手段が受信した前記判定結果又は前記監視履歴データを記憶する監視履歴データ記憶手段を備えたことを特徴とする請求項13に記載の装置管理システム。
  15. 前記管理機は、前記監視履歴データ受信手段が受信した前記判定結果又は前記監視履歴データを出力する監視履歴データ出力手段を備えたことを特徴とする請求項13又は14に記載の装置管理システム。
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