JP2004097412A - 加熱調理釜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上部が開口した釜体1の下部に加熱室4を配置し、当該釜体1上部に、釜内外を連結する連結管12を取付ける。そして、当該連結管12の釜内側端部にスプレーノズル10を連結し、連結管12の釜外側端部に液体又は蒸気を供給する配管11を連結する。さらに、前記スプレーノズル10を回動自在にして、当該スプレーノズル10を釜内外に配置可能にする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一台で煮る、蒸す、炒める、揚げるができる多機能の加熱調理釜に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献】特許第3139989号公報
前記公報に記載の加熱調理釜には、釜の中の上部に設けたノズルより釜内の食材に向けて加熱した蒸気や調味液等を噴出して、調理するものである。
しかし、前記加熱調理釜は、常時ノズルが釜内に配置されており、加熱調理釜を小型のものとした場合には、食材搬入出の際の邪魔になる。さらに、フライ調理や蒸し調理ができず、用途が限定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような欠点を解消し、ノズルが食材搬入出の際の邪魔にならず、しかもフライ調理や蒸し調理もできる加熱調理釜を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決する手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、上部が開口した釜体の下部に加熱室を配置し、当該釜体上部に、釜内外を連結する連結管を取付ける。そして、当該連結管の釜内側端部にスプレーノズルを連結し、連結管の釜外側端部に液体又は蒸気を供給する配管を連結する。さらに、前記スプレーノズルを回動自在にして、当該スプレーノズルを釜内外に配置可能とすることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の加熱室を、内部にガスバーナを配置するものにすると共に、当該ガスバーナの熱によりスプレーノズルから噴出する液体を加熱することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の加熱室を蒸気の供給を受けて、その熱を釜体に伝達するものとし、スプレーノズルから噴出する液体又は蒸気を加熱室内の蒸気にて加熱することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の液体又は蒸気を供給する配管に開閉弁を取付け、当該開閉弁をスプレーノズルが釜体内にあるときには開、スプレーノズルが釜体外にあるときには閉とする制御手段を備えることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について以下図面をもとに説明する。
図1は加熱調理釜の系統図である。
1は上部が開口した釜体であり、この開口2より食材を搬入出すると共に、蓋体3により、当該開口2を密閉する。
4は内部にガスバーナ5を配置した加熱室であり、前記釜体1の下部に配置する。熱源はガスバーナ5に限らず例えば電磁誘導加熱器でもよい。
【0006】
6は釜体1の底部に設けた排液口であり、当該排液口6を配管7を介してポンプ8と接続する。さらに、当該配管7の中間部分にストレーナ9を接続する。
10はスプレーノズルであり、釜内外を連結するL字状の連結管12の一端に回動自在に連結する。
この連結管12の他端は、配管11の一端と連結する。配管11の他端は、前記ポンプ8と接続する。
上記の構成により、ポンプ8を作動し、液体を排液口6、配管7、ポンプ8、配管11、スプレーノズル10、釜体1、排液口6…と循環する
13は配管11に取付けた開閉弁であり、前記スプレーノズルの回動を検知し、スプレーノズル10が釜体1内にあるときには開、スプレーノズル10が釜体1外にあるときには閉とする制御手段(図示せず)に接続する。
【0007】
なお、14は釜体1に連結した連結管、15は蓋体3に連結した排気管である。また、16は加熱室4に連結した燃焼ガス排気管である。さらに、調味液や水を供給する配管18を配管7に接続すると共に、当該配管18に流量計17に取付ける。
22はポンプ8と開閉弁13間の配管11に連結した蒸気供給管である。また、前記連結管14は、排気管23を介し真空ポンプ(図示せず)に接続するとともに、窒素供給管28を介し窒素供給源(図示せず)に接続する。
24、25はそれぞれふたに設けた監視窓と投光口である。
【0008】
以上のようにしてなる調理釜は、釜体1内に調味液を入れ、次に食材を籠に入れ、この籠を釜体1内に入れる。調味液の量は、食材が浸からない程度にする。
この後バーナ5の熱により調味液を加熱すると共に、ポンプ8を作動して調味液を循環し、スプレーノズル10から食材に向け調味液を噴出する。
また、調味液に代え食用油や湯を使用してもよい。
【0009】
上記実施形態は、特許第3139989号と同様であるので、詳述は省略し、大きな違いであるフライ調理につき以下説明する。
先ず、釜体1内に食用油を入れ、次に食材を籠に入れ、この籠を釜体1内に入れる。食用油の量は、食材が充分に浸かる程度にする。
スプレーノズル10は、釜体1外のままとし、バーナ5の熱により食用油を加熱する。開閉弁18は閉じ、ポンプ8は作動しない。
以上の調理において、蓋体3を閉じて釜体1を密閉し、排気管23より排気して釜内を減圧した上で調理することができる。さらに、窒素供給管28より窒素ガスを釜内に入れ窒素ガス雰囲気下での加圧調理も可能である。
【0010】
次に前記とは別の実施形態につき説明する。
前記実施形態との違いは、釜体1の底部を加熱室19で覆い、当該加熱室に加熱蒸気を供給し、釜内を加熱する点である。
すなわち、前記加熱室4に代り、釜体1の底部を加熱室19で覆い、当該加熱室19に設けた蒸気入口20より蒸気を供給し、蒸気出口21より排出する。
前記加熱室19に供給する蒸気を蒸気供給管22から供給する蒸気と共用してもよい。なお、26は食材を入れる籠である。
【0011】
蒸し調理をする場合には、蒸気供給管22から蒸気を取り込み、スプレーノズル10から食材に向けを噴出することにより行う。
さらに、釜体1内に調味液を入れ、次に食材を籠26に入れ、この籠26を釜体1内に入れる。調味液の量は、食材が浸からない程度にする。
スプレーノズル10より調味液を噴出するとともに、加熱室19に蒸気を供給して調理することもできる。
【0012】
前記各実施形態とも釜体1内に食材を入れる際には、スプレーノズル10を回動して釜体1外に配置し、その後必要に応じてスプレーノズル10を回動し釜体1内にする(図3)。
また、スプレーノズル10の位置に応じて開閉弁13の開閉を自動制御する制御手段を設けているが、本発明はこれに限るものではなく、開閉弁13を手動で開閉してもよい。ただし、自動開閉にすると、スプレーノズル10より誤って蒸気等が噴出する事故を防止できる。
さらに、図3,4に示すように釜体1内に環状のスプレーノズル27を配置し当該ノズルからも食材に向けて調味液や蒸気などを噴出してもよい。
【0013】
【発明の効果】
これを要するに本発明では、上部が開口した釜体の下部に加熱室を配置し、当該釜体上部に、釜内外を連結する連結管を取付ける。そして、当該連結管の釜内側端部にスプレーノズルを連結し、連結管の釜外側端部に液体又は蒸気を供給する配管を連結する。よって、加熱室により釜体内部を加熱してフライ調理をすることができる。また、スプレーノズルより蒸気を噴出して蒸し調理が可能である。
さらに、スプレーノズルを回動自在にして、当該スプレーノズルを釜内外に配置可能とする。よって、スプレーノズルを釜外に配置して食材を釜体内に搬入出でき、スプレーノズルが搬入出の際の邪魔にならないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱調理釜の系統図である。
【図2】別の実施形態の加熱調理釜の系統図である。
【図3】環状のスプレーノズルを配置した加熱調理釜の系統図である。
【図4】加熱調理釜の平面図である。
【符号の説明】
1 釜体
3 蓋体
4、19 加熱室
5 ガスバーナ
8 ポンプ
9 ストレーナ
10 スプレーノズル
12 連結管
20 蒸気入口
Claims (4)
- 上部が開口した釜体の下部に加熱室を配置し、
当該釜体上部に、釜内外を連結する連結管を取付け、
当該連結管の釜内側端部にスプレーノズルを連結し、
連結管の釜外側端部に液体又は蒸気を供給する配管を連結し、
前記スプレーノズルを回動自在にして、当該スプレーノズルを釜内外に配置可能とすることを特徴とする加熱調理釜。 - 前記加熱室を内部にガスバーナを配置するものにすると共に、当該ガスバーナの熱によりスプレーノズルから噴出する液体を加熱することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理釜。
- 前記加熱室を蒸気の供給を受けて、その熱を釜体に伝達するものとし、スプレーノズルから噴出する液体を加熱室内の蒸気にて加熱することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理釜。
- 前記液体又は蒸気を供給する配管に開閉弁を取付け、
当該開閉弁をスプレーノズルが釜体内にあるときには開、スプレーノズルが釜体外にあるときには閉とする制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理釜。
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WO2014036673A1 (zh) * | 2012-09-07 | 2014-03-13 | Zhang Bens | 进米水自动摆杆机构 |
CN113731980A (zh) * | 2021-07-14 | 2021-12-03 | 安徽金星钛白(集团)有限公司 | 带有结晶物清除机构的冷冻锅 |
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