JP2004097404A - 組立式の収納家具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】戸棚1は、天板2と、底板3と、縦板4(側板K、背板L)と、扉5とが、着脱可能に組み付けられて形成される。そして、縦板4は、一の戸棚1の縦板4と、他の戸棚1の縦板4とが、縦に積まれるようにして連結可能に、かつ取外し可能に、形成されている。こうして、二つの戸棚1、1を縦に積み重ねる際に、下側の戸棚1の天板2を外し、そして、上側の戸棚1の底板3を外して、それら戸棚1、1の縦板4、4を、縦に積むようにして連結することができる。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、各構成体が着脱可能に組み付けられる、組立式の収納家具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、収納家具は、その設置スペース等の問題により、例えば二つの収納家具を、縦に積み重ねるようにして配置することがあった。そして、この際、下側の収納家具と上側の収納家具とは、下側の収納家具の天板と上側の収納家具の底板との間で、だぼによって接続されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の収納家具にあっては、単に、二つの収納家具を縦に積み重ねていたため、下側の収納家具の収納スペースと、上側の収納家具の収納スペースとは、それら収納家具の天板と底板によって分断されていた。このため、両者の収納スペースを、全体として有効に利用することができなかった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、収納家具を縦に積み重ねたときに、それら収納家具の収納スペースを有効に利用することができる、組立式の収納家具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る組立式の収納家具は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る組立式の収納家具は、各構成体が着脱可能に組み付けられて形成される収納家具であって、前記構成体となる、天板と、底板と、前記収納家具の周壁を形成する縦板とを備える。そして、前記縦板は、一の前記収納家具の縦板と、他の前記収納家具の縦板とが、縦に積まれるようにして連結可能に、かつ取外し可能に、形成されている。これにより、例えば二つの収納家具を縦に積み重ねる際に、下側の収納家具の天板を外し、そして、上側の収納家具の底板を外して、それら収納家具の縦板を、縦に積むようにして連結することができる。こうして積み重ねられた収納家具は、それらの間に、天板や底板がなく、それぞれの収納家具の収納スペースが一体化されて、一つの収納家具として機能する。なお、下側の収納家具の天板、あるいは上側の収納家具の底板は、始めから外されていてもよい。
【0006】
また、請求項2に記載の発明に係る組立式の収納家具のように、請求項1に記載の収納家具において、前記縦板の上端部には、その縦板と前記天板とを組み付けるための第1接続具が設けられ、前記縦板の下端部には、その縦板と前記底板とを組み付けるための第2接続具が設けられ、前記一の収納家具の縦板と、前記他の収納家具の縦板とを連結するために、前記第1接続具および/または前記第2接続具が用いられてもよい。こうして、この収納家具は、縦板と天板とを組み付けるために第1接続具が設けられ、そして、縦板と底板とを組み付けるために第2接続具が設けられている。そして、この第1接続具および/または第2接続具が、一の収納家具と他の収納家具との縦板を連結するために利用される。
【0007】
また、請求項3に記載の発明に係る組立式の収納家具のように、請求項2に記載の収納家具において、前記一の収納家具の縦板と、前記他の収納家具の縦板とを連結するために、前記第1接続具が用いられ、前記縦板の下端部には、前記第1接続具に接続される第1被接続具を取り付けるための第1取付孔が形成されてもよい。こうして、下側となる縦板の上端部に設けられた第1接続具に、上側となる縦板の下端部に形成された第1取付孔に取り付けられる第1被接続具が接続されることで、これら縦板が連結される。
【0008】
また、請求項4に記載の発明に係る組立式の収納家具のように、請求項3に記載の収納家具において、前記第1接続具と前記第1被接続具とは、前記第1接続具を回動操作することで、前記第1接続具が前記第1被接続具に掛かるとともにその第1被接続具を引き込むように形成されてもよい。こうして、第1接続具を回動操作することで、第1接続具が第1被接続具を引き込み、両方の縦板がぴったりと連結される。
【0009】
また、請求項5に記載の発明に係る組立式の収納家具のように、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の収納家具において、前記一の収納家具の縦板と、前記他の収納家具の縦板とを連結するために、前記第2接続具が用いられ、前記縦板の上端部には、前記第2接続具に接続される第2被接続具を取り付けるための第2取付孔が形成されてもよい。こうして、上側となる縦板の下端部に設けられた第2接続具に、下側となる縦板の上端部に形成された第2取付孔に取り付けられる第2被接続具が接続されることで、これら縦板が連結される。
【0010】
また、請求項6に記載の発明に係る組立式の収納家具のように、請求項5に記載の収納家具において、前記第2接続具と前記第2被接続具とは、前記第2接続具を回動操作することで、前記第2接続具が前記第2被接続具に掛かるとともにその第2被接続具を引き込むように形成されてもよい。こうして、第2接続具を回動操作することで、第2接続具が第2被接続具を引き込み、両方の縦板がぴったりと連結される。
【0011】
また、請求項7に記載の発明に係る組立式の収納家具のように、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の収納家具において、前記収納家具は、前記縦板となる、側板と背板とを備えていてもよい。これにより、二つの収納家具を縦に積み重ねる際には、下側の収納家具の天板を外し、そして、上側の収納家具の底板を外した後に、それら収納家具の縦に積まれた側板および背板がそれぞれ連結される。もっとも、下側の収納家具の天板、あるいは上側の収納家具の底板は、始めから外されていてもよい。
【0012】
また、請求項8に記載の発明に係る組立式の収納家具のように、請求項7に記載の収納家具において、前記側板の前端面には、上下に延びる金属製の第1のフレームが固定されてもよい。こうして、側板が、第1のフレームによって補強される。
【0013】
また、請求項9に記載の発明に係る組立式の収納家具のように、請求項7または8に記載の収納家具において、前記側板の後端面には、上下に延びる金属製の第2のフレームが固定されており、前記側板と前記背板とは、前記第2のフレームによって連結されてもよい。こうして、側板および背板が、第2のフレームによって補強される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る組立式の収納家具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1ないし図8は、本発明に係る組立式の収納家具を戸棚に適用した第一の実施の形態を示す。図中符号1は、組立式の収納家具としての戸棚であって、各構成体が着脱可能に組み付けられて形成される。この戸棚1は、前記構成体となる、天板2と、底板3と、戸棚1の周壁を形成する縦板4とを備えている。また、この戸棚1は、前面側に、前記構成体となる扉5、5を備えている。
【0016】
また、この戸棚1は、前記縦板4となる、側板K、Kと背板Lとを備えている。そして、縦板4(側板K、背板L)の上端部には、縦板4(側板K、背板L)と天板2とを組み付けるための第1接続具6が設けられている。また、縦板4(側板K、背板L)の下端部には、その縦板4(側板K、背板L)と底板3とを組み付けるための第2接続具7が設けられている。
【0017】
詳細には、第1接続具6および第2接続具7は、固着具Xからなる。そして、天板2および底板3には、それら第1接続具6(固着具X)および第2接続具7(固着具X)に接続される、被接続具8、9となる固着具Yが設けられている。
【0018】
ここで、固着具Xは、図4に示すように、略円柱状に形成されており、その一端面には、この固着具Xを回動するために、回動工具としてのドライバーの先端と係合する係合孔X1(図6参照)が明けられている。そして、固着具Xには、固着具Yの後述する頭部Y2および首部Y3を受け入れる凹部X2が形成されている。そして、凹部X2には、固着具Xの回動軸心から偏心位置する円弧状のカム面X3と、そのカム面X3に沿って、凹部X2から周面に抜ける溝X4(図4(イ)において、凹部X2から下方および左方に抜けるように貫通形成された溝X4)が形成されている。一方、固着具Yは、棒状に形成されており、本体部Y1と、先端部分に位置して前記カム面X3に係合する頭部Y2と、本体部Y1と頭部Y2とを繋いでその頭部Y2よりも径小となって前記溝X4に嵌まる首部Y3と、本体部Y1を挟んで首部Y3とは反対側に位置する被固定部としての雄ネジ部Y4とからなる。このように、固着具Xおよび固着具Yは形成されており、固着具Xの凹部X2に固着具Yの頭部Y2および首部Y3が挿入された後に(図4における(イ)参照)、固着具Xをドライバーによって、例えば時計回り方向Pに回動操作することで、固着具Xの溝X4に固着具Yの首部Y3が嵌まる。それと同時に、固着具Xのカム面X3が固着具Yの頭部Y2に掛かり、その固着具Yを固着具X側に順次引き込む(図4における(ロ)参照)。こうして、固着具Xに固着具Yが接続される。
【0019】
そして、同じく図4に示すように、縦板4は、その上端部内面4aに円形の横孔4bが明けられ、上端面4cには、その横孔4bに通ずる縦孔4dが明けられている。そして、前記横孔4bに、第1接続具6となる固着具Xが、係合孔X1が表に臨むようにして挿入されている。一方、天板2の下面2aには、取付孔2bが明けられている。そして、被接続具8となる固着具Yは、その雄ネジ部Y4が前記取付孔2bに螺合するようにして固定されている。そして、縦板4と天板2とを組み付ける際には、被接続具8となる固着具Yを、縦孔4dに挿入して、頭部Y2および首部Y3を、第1接続具6となる固着具Xの凹部X2に入れる。そこで、前述のように、第1接続具6となる固着具Xを回動操作することで、第1接続具6に被接続具8が接続されて、縦板4と天板2とが連結される。
【0020】
同様にして、縦板4は、その下端部内面4eに円形の横孔4fが明けられ、下端面4gには、その横孔4fに通ずる縦孔4hが明けられている。そして、前記横孔4fに、第2接続具7となる固着具Xが、係合孔X1が表に臨むようにして挿入されている。一方、底板3の上面3aには、取付孔3bが明けられている。そして、被接続具9となる固着具Yは、その雄ネジ部Y4が前記取付孔3bに螺合するようにして固定されている。そして、縦板4と底板3とを組み付ける際には、被接続具9となる固着具Yを、縦孔4hに挿入して、頭部Y2および首部Y3を、第2接続具7となる固着具Xの凹部X2に入れる。そこで、前述のように、第2接続具7となる固着具Xを回動操作することで、第2接続具7に被接続具9が接続されて、縦板4と底板3とが連結される。なお、縦板4となる側板Kと背板Lとの連結においても、同様にして、固着具Xと固着具Yとが用いられる。そして、図示実施の形態においては、縦板4(側板K、背板L)と天板2あるいは底板3とを連結したり、側板Kと背板Lとを連結するための固着具Xは、戸棚1の内側に臨むように配設され外側に表われないため、この戸棚1の美観を損なうことがない。もちろん、固着具Xが外側に表われるようにしても構わない。
【0021】
また、戸棚1の内部には、その内部を仕切る棚板10、10が設けられている。そして、この棚板10は、側板K、Kに取り付けられた支持具11、11によって下方から支持される。この支持具11は、円柱状に形成されており、側板Kの内面に形成された上下方向に並ぶ多数の孔K1、K1に選択的に嵌められる。こうして、棚板10は、戸棚内の所要の高さに取り付けられる。図示実施の形態は、棚板10、10が基本的な高さ位置にある戸棚1を示しており、基準となるモジュールM(例えば、360mm)の間隔で取り付けられている。そして、縦板4の高さは、モジュールMの倍数で構成されており、図1〜3は、縦板4の高さがモジュールMの3倍となる戸棚1を示しており、また、図8は、縦板4の高さがモジュールMの5倍となる戸棚1を示している。なお、符号12は、扉5を回動可能に支持するヒンジである。
【0022】
ところで、前記縦板4は、一の戸棚1の縦板4と、他の戸棚1の縦板4とが、縦に積まれるようにして連結可能に、かつ取外し可能に、形成されている。そして、一の戸棚1の縦板4と、他の戸棚1の縦板4とを連結するために、前述の第1接続具6および第2接続具7が用いられる。詳細には、図6に示すように、縦板4の下端部には、第1接続具6に接続される第1被接続具13を取り付けるための第1取付孔4iが形成されている。そして縦板4の上端部には、第2接続具7に接続される第2被接続具14を取り付けるための第2取付孔4jが形成されている。なお、図6から理解できるように、第1取付孔4iや第2取付孔4j(言い換えれば、第1被接続具13や第2被接続具14)を設けるために、第1接続具6と第2接続具7とは、縦板4の横方向において、ずれた位置に設けられている。
【0023】
具体的には、同じく図6に示すように、第1被接続具13および第2被接続具14は、前述の固着具Yからなる。そして、第1取付孔4iは、縦板4の下端面4gに明けられており、第1被接続具13となる固着具Yは、その雄ネジ部Y4が第1取付孔4iに螺合するようにして固定される。同様に、第2取付孔4jは、縦板4の上端面4cに明けられており、第2被接続具14となる固着具Yは、その雄ネジ部Y4が第2取付孔4jに螺合するようにして固定される。そして、前述のように、第1接続具6(固着具X)と第1被接続具13(固着具Y)とは、第1接続具6を回動操作することで、その第1接続具6(詳細には、カム面X3)が第1被接続具13(詳細には、頭部Y2)に掛かるとともにその第1被接続具13を引き込むように形成されている。同様にして、第2接続具7(固着具X)と第2被接続具14(固着具Y)とは、第2接続具7を回動操作することで、その第2接続具7(詳細には、カム面X3)が第2被接続具14(詳細には、頭部Y2)に掛かるとともにその第2被接続具14を引き込むように形成されている。また、図示実施の形態(図6〜図8)は、側板K、Kの連結構造を示しており、背板L、Lの連結構造については、図示が省略されているが、この背板L、Lの連結構造もまた、側板K、Kの連結構造と同様である。
【0024】
次に、第一の実施の形態に示す戸棚1の作用効果について説明する。この戸棚1によると、例えば二つの戸棚1、1を縦に積み重ねる際に、下側の戸棚1の天板2を外し、そして、上側の戸棚1の底板3を外して、それら戸棚1、1の縦板4、4を(詳細には、側板K、Kおよび背板L、Lをそれぞれ)、縦に積むようにして連結することができる(図5ないし図7参照)。こうして積み重ねられた戸棚1、1は、それらの間に、天板2や底板3がなく、それぞれの戸棚1、1の収納スペースが一体化されて、一つの戸棚として機能する。そして、このように、一つの戸棚として機能するので、それら戸棚1、1の収納スペースを有効に利用することができる。また、積み重ねられた戸棚1、1は、それらの間に天板2や底板3がないことから、これら天板2および底板3を外すことなく積み重ねた場合に比して、その高さを抑えることができる。そして、図示実施の形態においては、縦板4の高さが、基準となるモジュールM(例えば、360mm)の倍数で構成されているため、縦板4の高さがモジュールMのi倍(例えば3倍)となる戸棚1と、縦板4の高さがモジュールMのj倍(例えば2倍)となる戸棚1を前述のように積み重ねると、その高さは、縦板4の高さがモジュールMのi+j倍(例えば5倍)となる戸棚1とその高さが同一となる(図7、図8参照)。なお、下側の戸棚1の天板2、あるいは上側の戸棚1の底板3は、始めから外されていてもよい。すなわち、一の戸棚1を使用していたが、収納スペースを増やしたい場合等に、例えば、一の戸棚1の天板2を外して、下側の戸棚1とし、別途底板3のない戸棚1を購入して、上側の戸棚1としてもよい。もちろん、これとは反対に、使用していた一の戸棚1の底板3を外して、上側の戸棚1として、別途天板2のない戸棚1を購入して、下側の戸棚1としてもよい。
【0025】
ここにおいて、この戸棚1は、縦板4と天板2とを組み付けるために第1接続具6(固着具X)が設けられ、そして、縦板4と底板3とを組み付けるために第2接続具7(固着具X)が設けられている。そして、これら第1接続具6および第2接続具7が、一の戸棚1と他の戸棚1との縦板4、4を連結するために、すなわち、戸棚1、1を積み重ねる際に利用されている。詳細には、下側となる縦板4の上端部に設けられた第1接続具6(固着具X)に、上側となる縦板4の下端部に形成された第1取付孔4iに取り付けられる第1被接続具13(固着具Y)が接続され、さらに、上側となる縦板4の下端部に設けられた第2接続具7(固着具X)に、下側となる縦板4の上端部に形成された第2取付孔4jに取り付けられる第2被接続具14(固着具Y)が接続されることで、これら縦板4、4が連結されることとなる。また、このとき、第1接続具6を回動操作することで、その第1接続具6が第1被接続具13を引き込み、そして、第2接続具7を回動操作することで、その第2接続具7が第2被接続具14を引き込み、こうして、両方の縦板4、4をぴったりと連結することができる。
【0026】
また、両方の縦板4、4の境界部分にある棚板10を、いずれか一方の縦板4、あるいは両方の縦板4、4に固定するように取り付ければ、積み重ねられた戸棚1、1の強度を上げることができる。なお、棚板10と縦板4との連結には、前述の固着具Xおよび固着具Yによる接続構造と類似の構造を用いることができる。
【0027】
図9ないし図12は、本発明に係る組立式の収納家具を戸棚に適用した第二の実施の形態を示す。この実施の形態に示す戸棚21は、第1の実施の形態に示す戸棚1と比較すると、第1のフレーム22および第2のフレーム23が追加されているが、他は同様であり、以下に、異なる部分を主に説明する。
【0028】
この戸棚21は、側板Kの前端面K2に、上下に延びる金属製(例えば、アルミニウム合金製)の第1のフレーム22が固定されている。この第1のフレーム22は、型材となるフレーム材Fからなり、断面略正方形枠状に形成されている。そして、第1のフレーム22には、その一の面F1に、長手方向に延びる突出片F2が設けられ、そして、この突出片F2の側面には、楔状の凸部F3が複数形成されている。こうして、突出片F2が、側板Kの前端面K2に設けられた第1の溝K3に差し込まれると、前記凸部F3によって、第1のフレーム22は、側板Kに確実に固定される。また、第1のフレーム22には、前記一の面F1の隣に位置する他の面F4に、長手方向に延びる係合溝F5が設けられている。さらに、第1のフレーム22には、その内部に、中心部F6と連結片F7、F7とが設けられている。中心部F6は、円形形状の一側が開放した形状が長手方向に延びて形成されている。また、連結片F7、F7は、中心部F6と、その中心部F6と他の面F4の係合溝F5を挟むコーナー部とを繋ぐようにして、長手方向に延びて形成されている。
【0029】
また、側板Kの後端面K4には、上下に延びる金属製(例えば、アルミニウム合金製)の第2のフレーム23が固定されており、この第2のフレーム23によって、側板Kと背板Lとが連結される。ここで、第2のフレーム23は、第1のフレーム22と同一のフレーム材Fからなり、突出片F2や係合溝F5等が設けられている。そして、この第2のフレーム23は、その突出片F2が、側板Kの後端面K4に設けられた第2の溝K5に差し込まれて、側板Kに確実に固定される。そして、背板Lの側端面L1には、上下方向に延びる凸条L2が設けられており、この凸条L2が、第2のフレーム23の係合溝F5に係合することで、背板Lが第2のフレーム23に取り付けられ、こうして、側板Kと背板Lとが連結される。
【0030】
この第二の実施の形態に示す戸棚21の作用効果は、第一の実施の形態に示す戸棚1の作用効果に加えて、次の作用効果を奏する。すなわち、側板Kの前端面K2に金属製の第1のフレーム22が固定されることで、側板Kが補強されて、この側板Kの反りを防ぐことができる。さらに、側板Kの後端面K4に金属製の第2のフレーム23が固定され、かつ、側板Kと背板Lとが第2のフレーム23によって連結されることで、側板Kおよび背板Lが補強されて、この側板Kおよび背板Lの反りを防ぐことができる。
【0031】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、縦に積まれた縦板4、4を連結するために、第1接続具6および第2接続具7が用いられるが、第1接続具6と第2接続具7とのいずれか一方のみを用いてもよい。すなわち、第1被接続具13と第2被接続具14とのいずれか一方は無くともよい。
【0032】
また、縦板4側の第1接続具6および第2接続具7は、固着具Xからなり、天板2および底板3側の被接続具8、9は、固着具Yからなるが、例えば、第1接続具6を固着具X、第2接続具7を固着具Y、天板2側の被接続具8を固着具Y、底板3側の被接続具9を固着具Xとするとともに、縦に積まれた縦板4、4を連結するにあたって、第1接続具6(固着具X)と第2接続具7(固着具Y)とを接続するようにしてもよい。もっとも、反対に、第1接続具6を固着具Y、第2接続具7を固着具X、天板2側の被接続具8を固着具X、底板3側の被接続具9を固着具Yとしても、縦に積まれた縦板4、4を連結するにあたって、第1接続具6(固着具Y)と第2接続具7(固着具X)とを接続することができる。このように、縦に積まれた縦板4、4を連結するのに、第1接続具6と第2接続具7とを接続するようにすれば、第1被接続具13および第2被接続具14は不要となる。
【0033】
また、第1および第2被接続具13、14は、縦板4に形成された第1および第2取付孔4i、4jに取り付けられるが、この取付孔4i、4jは、縦板4に直接形成されていてもよく、また、例えば、縦板4に埋め込まれたナットのネジ孔であってもよい。そして、このように縦板4にナットが埋め込まれる場合には、そのナットは、予め埋め込まれていてもよく、また、縦板4、4を連結する際に埋め込まれてもよい。
【0034】
また、収納家具としての戸棚1は、書類戸棚、書棚、食器戸棚、サイドボード、下駄箱等、どのような戸棚であってもよい。さらには、収納家具は、戸棚でなくとも、箪笥等であってもよい。
【0035】
また、第二の実施の形態において、第2のフレーム23の、他の面F4とは反対側の面にも、係合溝F5と同様の係合溝を設けてもよい。こうすることで、第2のフレーム23の左右に背板Lを取り付けるようにして、戸棚21、21を左右方向に連結することが可能となる。もっとも、この場合には、戸棚21、21の一方の戸棚21の、第1および第2のフレーム22、23と側板Kを取り除き、そして、天板2および底板3の形状を変更する必要がある。
【0036】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る組立式の収納家具によれば、次の効果がある。
【0037】
請求項1に記載された組立式の収納家具によれば、収納家具を縦に積み重ねたときに、それぞれの収納家具の収納スペースが一体化されて、一つの収納家具として機能するので、それら収納家具の収納スペースを有効に利用することができる。
【0038】
また、請求項2に記載された組立式の収納家具によれば、請求項1の効果に加えて、縦板と天板とを組み付けるための第1接続具や、縦板と底板とを組み付けるための第2接続具を、収納家具を積み重ねる際に利用することができる。
【0039】
また、請求項3に記載された組立式の収納家具によれば、請求項2の効果に加えて、下側となる縦板の上端部に設けられた第1接続具に、上側となる縦板の下端部に形成された第1取付孔に取り付けられる第1被接続具が接続されることで、これら縦板を連結することができる。
【0040】
また、請求項4に記載された組立式の収納家具によれば、請求項3の効果に加えて、第1接続具を回動操作することで、第1接続具が第1被接続具を引き込むので、両方の縦板をぴったりと連結することができる。
【0041】
また、請求項5に記載された組立式の収納家具によれば、請求項2ないし4のいずれか1項の効果に加えて、上側となる縦板の下端部に設けられた第2接続具に、下側となる縦板の上端部に形成された第2取付孔に取り付けられる第2被接続具が接続されることで、これら縦板を連結することができる。
【0042】
また、請求項6に記載された組立式の収納家具によれば、請求項5の効果に加えて、第2接続具を回動操作することで、第2接続具が第2被接続具を引き込むので、両方の縦板をぴったりと連結することができる。
【0043】
また、請求項7に記載された組立式の収納家具によれば、請求項1ないし6のいずれか1項の効果に加えて、収納家具を縦に積み重ねたときに、それら収納家具の縦に積まれた側板および背板をそれぞれ連結することができる。
【0044】
また、請求項8に記載された組立式の収納家具によれば、請求項7の効果に加えて、側板が、第1のフレームによって補強され、この側板の反りを防ぐことができる。
【0045】
また、請求項9に記載された組立式の収納家具によれば、請求項7または8の効果に加えて、側板および背板が、第2のフレームによって補強され、この側板および背板の反りを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る組立式の収納家具の第一の実施の形態の、斜視図である。
【図2】同じく、分解斜視図である。
【図3】同じく、縦断面図である。
【図4】同じく、縦板と天板あるいは底板との連結構造を示す拡大断面図である。
【図5】同じく、戸棚を積み重ねる方法を説明するための断面図である。
【図6】同じく、図5におけるA部拡大図である。
【図7】同じく、戸棚を積み重ねた状態を示す断面図である。
【図8】同じく、図7と同一高さの戸棚を示す断面図である。
【図9】この発明に係る組立式の収納家具の第二の実施の形態の、斜視図である。
【図10】同じく、横断面図である。
【図11】同じく、図10におけるB部拡大断面図である。
【図12】同じく、図10におけるC部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 戸棚(収納家具) 2 天板
3 底板 4 縦板
4i 第1取付孔 4j 第2取付孔
6 第1接続具 7 第2接続具
13 第1被接続具 14 第2被接続具
21 戸棚(収納家具) 22 第1のフレーム
23 第2のフレーム
K 側板 K2 前端面
K4 後端面 L 背板
Claims (9)
- 各構成体が着脱可能に組み付けられて形成される収納家具であって、
前記構成体となる、天板と、底板と、前記収納家具の周壁を形成する縦板とを備え、
前記縦板は、一の前記収納家具の縦板と、他の前記収納家具の縦板とが、縦に積まれるようにして連結可能に、かつ取外し可能に、形成されていることを特徴とする、組立式の収納家具。 - 前記縦板の上端部には、その縦板と前記天板とを組み付けるための第1接続具が設けられ、
前記縦板の下端部には、その縦板と前記底板とを組み付けるための第2接続具が設けられ、
前記一の収納家具の縦板と、前記他の収納家具の縦板とを連結するために、前記第1接続具および/または前記第2接続具が用いられることを特徴とする請求項1に記載の、組立式の収納家具。 - 前記一の収納家具の縦板と、前記他の収納家具の縦板とを連結するために、前記第1接続具が用いられ、
前記縦板の下端部には、前記第1接続具に接続される第1被接続具を取り付けるための第1取付孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の、組立式の収納家具。 - 前記第1接続具と前記第1被接続具とは、前記第1接続具を回動操作することで、前記第1接続具が前記第1被接続具に掛かるとともにその第1被接続具を引き込むように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の、組立式の収納家具。
- 前記一の収納家具の縦板と、前記他の収納家具の縦板とを連結するために、前記第2接続具が用いられ、
前記縦板の上端部には、前記第2接続具に接続される第2被接続具を取り付けるための第2取付孔が形成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の、組立式の収納家具。 - 前記第2接続具と前記第2被接続具とは、前記第2接続具を回動操作することで、前記第2接続具が前記第2被接続具に掛かるとともにその第2被接続具を引き込むように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の、組立式の収納家具。
- 前記収納家具は、前記縦板となる、側板と背板とを備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の、組立式の収納家具。
- 前記側板の前端面には、上下に延びる金属製の第1のフレームが固定されていることを特徴とする請求項7に記載の、組立式の収納家具。
- 前記側板の後端面には、上下に延びる金属製の第2のフレームが固定されており、
前記側板と前記背板とは、前記第2のフレームによって連結されることを特徴とする請求項7または8に記載の、組立式の収納家具。
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- 2002-09-06 JP JP2002261798A patent/JP2004097404A/ja active Pending
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