JP2004097079A - コンバインの前処理部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上段刈取装置15を下段刈取装置14に先行して植立茎稈に対して切断作用するように配置してある。上段刈取装置15の後側近くに、上段刈取装置15からの茎稈着粒部を受け継いで脱穀装置に搬送するスクリュコンベヤ16を配置してある。引起装置13の引起し作用終端位置Eを、スクリュコンベヤ16の上方に配置してある、
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、植立茎稈の株元を切断する下段刈取装置、及び、この下段刈取装置より上方箇所を切断する上段刈取装置を備え、前記上段刈取装置の後側近くに、上段刈取装置で切断された茎稈着粒部を上段刈取装置から受け継いで脱穀装置に移送する機体横向きのスクリュコンベヤを設け、前記下段刈取装置で切断された茎稈株元部を下段刈取装置から圃場に放出するように構成してあるコンバインの前処理部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
植立茎稈を株元のみで刈取り、刈取り茎稈の株元端から先端までの全体を脱穀装置に供給すると、刈取り茎稈の着粒部以外の稈身のために脱穀処理物の量が多くなる。植立茎稈の着粒部のみを刈取ると、刈り取り後の圃場には、長い茎稈が植立状態で残ることになる。このため、上記コンバインは、植立茎稈を上下2段の刈取装置で刈取り、上段刈取装置で切断された茎稈着粒部と、下段刈取装置で切断された茎稈株元部のうちの茎稈着粒部のみを脱穀装置に供給し、脱穀装置での処理物量が刈取り茎稈のボリュームの割には少なくなるようにしながら、かつ、圃場には短い切り株だけが残るようにしながら作業できるようになったものである。
この種のコンバインにおいて、下段刈取装置が上段刈取装置に先行して植立茎稈を切断するように構成すると、上段刈取装置は下段刈取装置による刈取り後の茎稈を切断することになることから、上段刈取装置の上方や下方に搬送部が位置する搬送装置を設け、この搬送装置によって茎稈を位置ずれしないように支持させながら上段刈取装置による切断を行なわせる必要が生じる。すると、前記搬送装置のために構造が複雑になるとか、上段刈取装置で切断された茎稈着粒部のボリュームが、搬送装置が作用していた稈身部分のために大きくなり、その分、脱穀装置での処理物量が多くなるなどの問題が発生する。ところが、上段刈取装置が下段刈取装置に先行して植立茎稈を切断するように構成すると、前記搬送装置を不要にし、構造の簡略化であるとか脱穀処理物の少量化を図りながら植立茎稈の2段刈りを行なわせられる。このように上段刈取装置が下段刈取装置に先行する状態で2段刈りすることが可能になった刈取り部構造を備えたコンバインとして、従来、たとえば特許文献1に示されるものがあった。
【0003】
【特許文献1】
特開昭47−29120号公報 ( 第2頁、第1図 )
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上段刈取装置が下段刈取装置に先行して茎稈を切断するように構成して前記搬送装置を不要にすると、茎稈の着粒部が引起装置の引起し爪に絡みつくなどした場合、着粒部が上段刈取装置で刈り取られても引起し爪から外れないでそれに付いて引起し装置の上端側に持ち上げられしまうことがある。すると、引起し爪が引起装置の引起し作用終端位置に至って茎稈に対する引起し作用が解除された際、茎稈着粒部が引起し爪から外れて落下するが、落下箇所によっては、圃場であるとか前処理部の装置間に落ちて回収できないとか、回収しにくくなる。
【0005】
本発明の目的は、上段刈取装置が着粒部を刈り取る際のための上記搬送装置を不要にしながら、しかも、着粒部の上記回収トラブルを発生しにくくしながら2段刈りできるコンバインの刈取り部構造を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0007】
〔構成〕
植立茎稈の株元を切断する下段刈取装置、及び、この下段刈取装置より上方箇所を切断する上段刈取装置を備え、前記上段刈取装置の後側近くに、上段刈取装置で切断された茎稈着粒部を上段刈取装置から受け継いで脱穀装置に移送する機体横向きのスクリュコンベヤを設け、前記下段刈取装置で切断された茎稈株元部を下段刈取装置から圃場に放出するように構成してあるコンバインの前処理部構造において、前記上段刈取装置を、引起装置による引起し状態にある植立茎稈に対して切断作用するように、かつ、前記下段刈取装置に先行して植立茎稈に対して切断作用するように配置し、前記引起装置の引起し作用終端位置を、前記スクリュコンベヤの上方に配置してある。
【0008】
〔作用〕
上段刈取装置を、下段刈取装置に先行して植立茎稈に対して切断作用するように下段刈取装置より機体前方側に配置してあるものだから、上段刈取装置は、植立状態にある茎稈に作用して茎稈着粒部を切断する。これにより、下段刈取装置が上段刈取装置に先行して切断作用する場合の如く上段刈取装置が作用する際の茎稈を支持させる搬送装置を設けなくとも、上段刈取装置に対して位置ずれしにくい状態にある茎稈に上段刈取装置を作用させ、予定箇所より先端側に位置ずれして着粒部に入り込んだ箇所で切断されるなどの切断ミスが発生しにくい状態で茎稈着粒部を切断させることができる。
【0009】
上記した如く上段刈取装置によって切断された茎稈着粒部が引起し爪に付いて持ち上げられ、引起し爪が引起装置の引起し作用終端位置に至るに伴って引起し爪から外れて落下する事態が発生しても、引起装置の引起し作用終端位置をスクリュコンベヤの上方に配置してあるものだから、引起し爪から外れた茎稈着粒部は、スクリュコンベヤ上に落下してこのスクリュコベヤによって回収されやすくなる。
【0010】
〔効果〕
従って、上段刈取装置が着粒部を切断する際に茎稈を支持させるための搬送装置を不要にしてその分構造簡単に得るとか、上記した如く脱穀装置に供給される着粒部のボリュームを極力小にし、脱穀装置での処理物量や処理負荷を少なくするとか軽減して精度面や能率面で有利に脱穀処理できる。その割には、上段刈取装置で刈り取られた茎稈着粒部が引起し爪に付いて持ち上がる事態が発生しても、スクリュコンベヤによって回収され、特別な回収手間を掛けなくとも穀粒損失を回避できる。
【0011】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0012】
〔構成〕
請求項1による発明の構成において、前記引起装置の上端側を支持する支持フレームに、機体横向きのメインフレーム、及び、このメインフレームから機体前方向きに、前記スクリュコンベヤの上方を通って延出しているとともに延出端側が引起装置に連結している機体前後向きフレームを備えてある。
【0013】
〔作用〕
引起装置の上端側に連結している前後向きフレームがスクリュコンベヤの上方を前後方向に通っており、引起装置の横側の茎稈移動経路が引起装置の上方に延長した部位を障害物がない開放状態にしながら、引起装置の上端側を支持フレームよって支持させられるものである。これにより、引起し爪に付いて持ち上げられた茎稈着粒部が引起し作用終端位置に到達して引起し作用を解除するべく動く引起し爪によって振り回され、引起装置の上端からさらに上方まで振り上げられてから落下することになっても、支持フレームに引っ掛かりにくくてスクリュコンベヤに落下しやすくなる。
【0014】
〔効果〕
従って、引起し爪に付いて持ち上げられた茎稈着粒部が引起装置の上端部付近で振り上げられることがあっても、スクリュコンベヤに落下して精度よく回収できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、クローラ式走行装置1によって自走し、かつ、運転キャビン2が装備された搭乗型の運転部、運転部の下方に位置するエンジン(図示せず)が備えられた原動部(図示せず)を有した自走機体の機体フレーム3の前端側に、前処理部10のフィーダ11の基端側を機体横向きの軸芯まわりで回動自在に連結するとともに、自走機体の前記エンジンから前処理部10に動力伝達するように構成し、前記機体フレーム3に脱穀装置30及び穀粒タンク5を搭載して、コンバインを構成してある。
【0016】
このコンバインは、稲、麦、蕎麦などを収穫するものであり、前記フィーダ11の先端側にシリンダロッドが連結しているリフトシリンダ6を操作することにより、このリフトシリンダ6がフィーダ11を上下に揺動操作して前処理部10を先端側が圃場面近くに下降した作業位置と、先端側が圃場面から浮上した上昇非作業位置とに昇降操作する。前処理部10を下降作業位置にして機体走行させることにより、この前処理部10が圃場に植立している稲・麦などの茎稈を刈取り、脱穀装置30が前処理部10からの刈取り茎稈を脱穀処理し、穀粒タンク5が脱穀粒を貯留していくものであり、詳しくは、次の如く構成してある。
【0017】
図1、図5に示すように、前処理部10は、これの最前端部で機体横方向に並んでいる複数個の分草具12、この分草具12の後側で機体横方向に並んでいる複数の引起装置13、この引起装置13の下端側の後方に機体上下方向に間隔を隔てて位置している下段刈取装置14と上段刈取装置15、この上段刈取装置15の後側近くに位置しているスクリュコンベヤとしてのオーガ16、このオーガ16の搬送終端部の後側近くに搬送始端部が位置しているフィーダコンベヤ17などを備えて構成してある。
【0018】
図5などに示すように、前記フィーダ11、このフィーダ11の先端部に一端側が連結している機体横向きの搬送ガイド20、この搬送ガイド20の左右側板20aに左右の連結部21aで連結している下段刈取りフレーム21、この下段刈取りフレーム21の前記左右の連結部21aや機体横向きのフレーム本体21bから機体前方向きに延出しているとともに機体横方向に間隔を隔てて並んでいる複数本の分草杆22などによって前処理部フレームを構成し、前記分草杆22それぞれの先端部に前記分草具12を固定してある。
【0019】
図3、図5などに示すように、前記搬送ガイド20は、屈曲板で成るガイド本体と、このガイド本体の機体横方向での両端部に連結している前記側板20aとにより、機体上方向きに開口したオーガ収容凹部を備えた樋状に構成してある。
【0020】
図2などに示すように、前記複数の引起装置13のそれぞれは、引起しケース13aの内部に無端引起しチェーン13bを駆動回動自在に設け、この無端引起しチェーン13bの複数箇所に起伏揺動自在に備えてある引起し爪13cの先端側が引起しケース13aからこれの横側に突出して引起しケース13aに沿って上昇移動して茎稈に対して梳き上げ作用する引起装置で成り、上端側ほど機体後方側に位置する後倒れの傾斜姿勢にした状態で図2、図5などに示す取り付け構造によって前処理部フレームに支持させてある。
すなわち、前記分草杆22の前端部に固定してある支持体23に引起しケース13aの下端側を支持させ、前記搬送ガイド20の上端部20bに左右一対の連結杆24aで連結している支持フレーム24の機体横方向に並んでいる複数本の機体前後向きフレーム24bの一つの前端側に引起ケース13aの上端側を支持させてある。
【0021】
図3、図5などに示すように、前記上段刈取装置15は、バリカン型の刈取装置で成り、前記搬送ガイド20の上向き開口20cの前側近くにその上向き開口20cに沿って位置する配置状態にして、前記搬送ガイド20の前側端部に連結している上段刈取りフレーム25に支持させてあり、前記下段刈取装置14は、バリカン型の刈取装置で成り、前記下段刈取りフレーム21の前記フレーム本体21bに支持させてある。上段刈取装置15と下段刈取装置14とは、上段刈取装置15が下段刈取装置14より高レベルに位置し、かつ、上段刈取装置15の刃先側が下段刈取装置14の刃先より機体前方側に位置した位置関係にしてある。
これにより、上段刈取装置15は、各引起装置13が引起し処理している状態にある植立茎稈に対して下段刈取装置14より先行して、かつ、下段刈取装置14より上方箇所で切断作用して、各引起装置13からの植立茎稈の茎稈着粒部を切断し、切断した茎稈着粒部を搬送ガイド20の前記上向き開口20cに落下させる。下段刈取装置14は、上段刈取装置15によって茎稈着粒部が切断されて引起装置13が引起し作用しなくなった状態にある複数条の植立茎稈の株元に切断作用して、着粒部が無くなった状態にある植立茎稈からこれの茎稈株元部を切断し、この茎稈株元部を下段刈取りフレーム21の前記フレーム本体21bと前記搬送ガイド20との間から圃場面上に放出する。
【0022】
図4などに示すように、前記上段刈取装置15を支持している前記上段刈取りフレーム25に、上段刈取装置15の後側及び下方で機体前方に向かっている茎稈受け面26aを有した支持部26を備えてある。図3に示すように、この支持部26は、下段刈取装置14が切断作用する植立茎稈の先端側を茎稈受け面26aによって機体後方側から受け止め支持するように構成してある。
【0023】
図5などに示すように、前記スクリュコンベヤ16は、前記搬送ガイド20の内部に駆動回動自在に設けてあり、上段刈取装置15の前記フィーダ11に対して機体横側に位置すれしている部分から搬送ガイド20に落下した茎稈着粒部を搬送ガイド20に沿わせて機体横方向にフィーダ11の前側に搬送して、上段刈取装置15のフィーダ11の直前方に位置する部分から搬送ガイド20に落下した茎稈着粒部と合流させ、合流した茎稈着粒部を、スクリュコンベア16の端部に一体回動自在に設けてある送り爪16aによって後方に掻き送り、フィーダ11の先端側の前記搬送ガイド20の内部に連通している入り口に送り込む。
【0024】
前記フィーダコンベヤ17は、フィーダ11の内部に駆動回動自在に位置する複数本の無端回動チェーンにわたって搬送体を取り付けて成るチェーンコンベヤによって構成してあり、前記スクリュコンベヤ16からの茎稈着粒部をフィーダ11の底板の内面に沿わせて後方に揚送し、フィーダ11の基端側の排出口から脱穀装置30の機体内に送り込む。
【0025】
これにより、前処理部10は、刈取り対象とする複数条の植立茎稈を分草具12によって分草するとともに分草杆22どうしの間の引起し経路に案内し、各引起し経路に導入された植立茎稈を、その引起し経路に対応している引起装置13の上昇移動する引起し爪13cによって引起し処理しながら上段刈取装置15に供給して着粒部を刈取り、その茎稈着粒部が刈り取られた植立茎稈を下段刈取装置14に供給して着粒部が無くなっている茎稈株元部を刈取る。上段刈取装置15で刈り取られた茎稈着粒部は、上段刈取装置15の後側近くに配置のスクリュコンベヤ16によって上段刈取装置15から直接に受け継ぎ、このスクリュコンベヤ16とフィーダコンベヤ17とによって脱穀装置30に供給していき、下段刈取装置15で刈り取られた茎稈株元部は、下段刈取りフレーム21と搬送ガイド20との間から圃場面上に放出していく。上段刈取装置15からの植立茎稈の茎稈株元部を下段刈取装置14によって刈り取る際、その植立茎稈の先端側を前記支持部26の茎稈受け面26aによって機体後方側から受け止め支持させて、下段刈取装置14の切断作用に起因する植立茎稈の姿勢乱れを発生しにくくしながら刈り取る。
【0026】
図1に示すように、脱穀装置30は、前処理部10の前記フィーダコンベヤ17から機体内に送り込まれた茎稈着粒部を、機体前後向きの軸芯まわり回動する扱胴31の前端部に備えてある掻き込みスクリュー32によって扱胴31の後端側に導入し、扱胴31に備えてある脱穀スクリュー33と、扱胴31の下方に位置する受網34とによって機体後方側に搬送しながら脱穀処理し、脱穀処理物を、受網34の下方の選別部に落下させ、揺動選別装置35による揺動と、唐箕36からの選別風とによって脱穀粒と塵埃とに選別し、脱穀粒を機体外に搬出して穀粒タンク5に供給し、塵埃を選別風とともに機体外に排出する。
【0027】
図4、図5に示すように、前記複数個の引起装置13それぞれの引起し作用終端位置E、すなわち、前記引起し爪13cが引起装置13の上端側で引起しケース13aの内部に引退して茎稈に対する引起し作用を解除する位置を、前記スクリュコンベヤ16の上方に配置してある。
【0028】
図5などに示すように、前記複数個の引起装置13それぞれの上端側を支持している前記支持フレーム24は、前記搬送ガイド20の前記スクリュコンベヤ16の機体後方側に位置している前記上端部20bに下端側が連結している前記左右一対の連結杆24a、この左右一対の連結杆24aの上端側どうしにわたって連結している機体横向きの引起し伝動ケースで成るメインフレーム24c、このメインフレーム24cの長手方向での複数箇所から機体前方向きに、前記スクリュコンベヤ16の上方を通って延出して延出端側が引起しケース13aの上端側に連結している引起し伝動ケースで成る前記前後向きフレーム24bのそれぞれによって構成してある。
【0029】
これにより、上段刈取装置15によって刈り取られた茎稈着粒部が、引起し爪13cから外れないで引起し爪13cに付いて持ち上げられることがあると、引起し爪13cが引起し作用終端位置Eまで上昇して引起しケース13aの内部に引退した際、引起し爪13cから外れて落下することになる。この場合、引起装置13の引起し作用終端位置Eとスクリュコンベヤ16とが前記位置関係にあるために、引起し爪13cから外れた茎稈着粒部は、スクリュコンベヤ16の上に落下してこのスクリュコンベヤ16によって回収されやすくなっている。また、引起し爪13cに付いて持ち上げられた茎稈着粒部が引起しケース内に引退する引起し爪13cによって振り回されて引起しケース13aの上端13eからさらに上方まで振り上げられて落下することになっても、引起装置13の上端側に連結している前後向きフレーム24bはスクリュコンベヤ16の上方を前後方向に通っているものであって引起しケース13aの横側の茎稈移動経路を上方に延長した部位を開放していることにより、茎稈着粒部は、支持フレーム24に引っ掛かりにくくてスクリュコンベヤ16に落下しやすくなっている。
【0030】
図2、図6などに示すように、前記下段刈取装置14の可動刃の一端側に先端側が連結している刈り刃駆動アーム40の機体上下向きの回転筒軸41を、前記下段刈取りフレーム21の前記連結部21aの横外側に固定の支軸41aに回動自在に支持させ、前記回転筒軸41の上端側に一体回動自在に連結している連動アーム42を、前記搬送ガイド20の側板20aの外面側に回動自在に支持されている駆動回転体43の偏芯出力部43aに対して連動杆44によって連動させることにより、下段刈取装置14の駆動を可能にしてある。前記上段刈取装置15の可動刃の一端側に先端側が連結している刈り刃駆動アーム45を駆動揺動自在に有した刈り刃駆動機構46を前記側板20aの外面側に支持させるとともに、この刈り刃駆動機構46の入力プーリ47を、伝動ベルト48によって前記駆動回転体43に連動させることにより、上段刈取装置15の駆動を可能にしてある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体の側面図
【図2】前処理部の前部の側面図
【図3】刈取装置による茎稈刈取りの説明図
【図4】引起装置の作用終端位置とオーガの位置関係を示す側面図
【図5】前処理フレーム及び引起装置支持フレームの斜視図
【図6】刈取装置駆動構造の斜視図
【符号の説明】
13 引起装置
14 下段刈取装置
15 上段刈取装置
16 スクリュコンベヤ
24 支持フレーム
24b 支持フレームの前後向きフレーム
24c 支持フレームのメインフレーム
30 脱穀装置
E 引起装置の引起し作用終端位置
Claims (2)
- 植立茎稈の株元を切断する下段刈取装置、及び、この下段刈取装置より上方箇所を切断する上段刈取装置を備え、前記上段刈取装置の後側近くに、上段刈取装置で切断された茎稈着粒部を上段刈取装置から受け継いで脱穀装置に移送する機体横向きのスクリュコンベヤを設け、前記下段刈取装置で切断された茎稈株元部を下段刈取装置から圃場に放出するように構成してあるコンバインの前処理部構造であって、
前記上段刈取装置を、引起装置による引起し状態にある植立茎稈に対して切断作用するように、かつ、前記下段刈取装置に先行して植立茎稈に対して切断作用するように配置し、
前記引起装置の引起し作用終端位置を、前記スクリュコンベヤの上方に配置してあるコンバインの前処理部構造。 - 前記引起装置の上端側を支持する支持フレームに、機体横向きのメインフレーム、及び、このメインフレームから機体前方向きに、前記スクリュコンベヤの上方を通って延出しているとともに延出端側が引起装置に連結している機体前後向きフレームを備えてある請求項1記載のコンバインの前処理部構造。
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