JP2004097048A - パック入り豆腐の製造方法及び装置 - Google Patents

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奥野 茂樹
Katsuaki Hasebe
長谷部 勝昭
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山本 賢二
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Abstract

【課題】高品質を確保しつつ簡単にパック入り豆腐を製造する。
【解決手段】基盤15の上にシリコンシート24を敷き、パック10を載せて中に型枠13を収容し、押さえ板20で押さえる。凝固剤が混入された豆乳が、注入口21から型枠13内に所定量注入され、型枠13内において次第に豆腐Tfが生成される。その後(A)のように、型枠13とパック10との間に温水Wが注入される。これにより豆腐Tfの離型機能が向上し、なお放置することで豆腐Tfが熟成される。所定の熟成時間が経過したら、押さえ板20を外したのち、(B)のように型枠13を引き上げる。豆腐Tfがくっついたりすることなく型枠13がスムーズに引き上げられる。その結果、パック10内には型崩れしていない一丁分の豆腐Tfが入れられた状態とされ、基盤15から降ろされることで、パック入り豆腐が完成される。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パック入り豆腐の製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一丁取りした絹ごし豆腐を販売する場合は、一般に以下のような製造手順が踏まれる。まず、大型の型箱内に豆乳と凝固剤とを注入して、豆乳中のタンパク質を凝固させることで型箱内一杯に豆腐を生成し、これを所定の大きさに切り分けたのちパック内に個別に収納し、さらにパック内を水で満たした後、開口をシールトップで塞いで商品として供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに上記方法では、型箱内で豆腐を切り分ける作業が必要である上に、切った後の豆腐を崩さないでパックに入れるのが結構難しく、工程ロスを生じさせる。結果、総じて手間が掛かり、ライン化した場合に高速化が困難であるという問題があった。
一方、切断工程を不要にしたものとして、小型の型箱を利用して予め一丁分の豆腐を生成し、これをパックに詰める方法も考えられたが、豆腐を型箱から抜く際に底にくっつく等でスムーズに抜けず、豆腐が崩れる等が懸念されて必ずしも好適とは言えなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、高品質を確保しつつ簡単かつ高速にパック入り豆腐を製造するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係るパック入り豆腐の製造方法は、一丁入りパック内に型枠を収容し、この型枠内に豆乳と凝固剤とを注入して豆乳中のタンパク質を凝固させることで豆腐を生成し、その後に型枠を取り外すところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記豆腐の生成の途中で、型枠の外面を加熱するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のものにおいて、前記型枠を取り外す前に、型枠内に生成された豆腐の表面に保湿用の水分を加えるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のものにおいて、前記パックが弾力性を有するシートを介して基盤上に載置されるところに特徴を有する。
【0005】
請求項5の発明に係るパック入り豆腐の製造装置は、上下の走行部を有して循環走行するコンベアには、複数の型枠が整列して取り付けられ、前記コンベアの上方走行部には、前記型枠に対して一丁入りのパックを上下反転姿勢で個別に被せるパック装着手段が設けられ、前記コンベアの下方走行部には、正規姿勢に戻ったパックとその中に収容された型枠とを受けつつその走行を許容する受け部が敷設されるとともに、この下方走行部の走行方向に沿って、前記型枠内に豆乳を凝固剤とともに注入する豆乳注入手段と、前記型枠の外面を加熱する加熱手段とが順次に設けられ、かつ下方走行部の終端側には、前記パックの底面を受けて下降する取り出し手段が設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
パックに収容された型枠内で豆腐が生成され、その後に型枠を外すことでパック内に一丁分の豆腐が入れられた状態とされる。
従来のように豆腐を切り分ける工程が不要となり、また切った豆腐をパックに詰める工程も不要となるから、製造がきわめて簡単である。また、豆腐は型枠から相対的に抜かれるのであって、従来のように底付きの型箱から抜く場合と比べるとくっつき難く、型崩れ等のない高品質の豆腐を得ることができる。
【0007】
<請求項2の発明>
豆腐の生成の途中で型枠の外面を加熱すると、膨張具合の相違等によって型枠と生成された豆腐との間の密着度が減少し、いわゆる型枠にくっつき難くなって豆腐をよりスムーズに型枠から抜くことができる。
また、豆腐を生成の終盤で熟成させる、すなわち保温状態で寝かせると、旨味が増す等に有効となるが、上記の加熱手段として型枠の外側に温水を入れると、熟成の効果が得られ、また殺菌効果も発揮される。
<請求項3の発明>
豆腐がある程度固まった頃合いに、豆腐の表面に水分を加えると、豆腐の表面の乾きが抑えられ、そのため表面の周縁が型枠にくっつき難くなって、同じように、豆腐をスムーズに型枠から抜くことに有効となる。
<請求項4の発明>
豆乳の洩れを防止するためには、型枠の下端縁をパックの内底面に密着させる必要があるが、パックの下に弾力性を有するシートを敷いて基盤上に載せる方法を採ると、型枠を軽く押しただけでも、シートを弾性変形させつつ型枠の下端縁をパックの内底面に密着させることができる。すなわち、豆乳の洩れが確実に防止でき、しかも型枠を強く押すことに起因してパックが破れる等の事態を招くおそれがない。
【0008】
<請求項5の発明>
型枠がコンベアの上方走行部を走行している途中で、パック装着手段により、型枠に対して一丁入りのパックが上下反転した姿勢で個別に被せられる。下方走行部に回ると、受け部で受けられつつ正規姿勢に戻ったパック内に型枠が入れられた状態で走行する。その途中で、豆乳注入手段により、型枠内に豆乳と凝固剤とが入れられることで豆腐が生成され、続いて、加熱手段により型枠の外面が加熱されることによって豆腐の離型機能を向上し、また熟成を助勢する。下方走行部の終端側に至ると、取り出し手段により、パックの底面が受けられつつ下降し、型枠が相対的に上方に取り外されて、パック内に一丁分の豆腐が入ったパック入り豆腐が得られる。
型崩れ等のない高品質のパック入り豆腐を自動的に製造することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図4を参照して説明する。この第1実施形態では、一丁取りの絹ごし豆腐を手作りする場合を例示している。
この実施形態では、図1に示すように、合成樹脂製のパック10と、金属製の型枠13とが備えられる。パック10は、やや上開き加減の上面開放の箱形をなし、上面開口にフランジ11を設けた公知の構造である。
一方の型枠13は、パック10の内底面よりも一回り小さい角筒形で、パック10の深さよりも大きい背丈に形成されている。
【0010】
また、製造用具として、図2に示すように、基盤15、押さえ板20、及び弾力性を有する例えばシリコン製のシート24が備えられている。
基盤15には、例えば1個(複数個でも可)のパック10が載置可能であって、その四隅からスタッドボルト16が立てられ、上端の雄ねじ部17に蝶ナット18が螺合可能とされている。
押さえ板20は、その中央部に注入口21が開口されているとともに、四隅にスタッドボルト16の上端を挿通する挿通孔22が形成されている。
また、シート24はパック10の下に敷かれて用いられる。
【0011】
続いて、製造手順を説明する。
まず、図3(A)に示すように、基盤15の上にシート24を敷いてその上にパック10を載せ、そのパック10内に型枠13を収容する。型枠13の上端はパック10の上面から所定寸法突出した状態となる。次に、スタッドボルト16の上端部に挿通孔22を通しつつ、押さえ板20を型枠13の上端に当てる。続いて、同図(B)に示すように、各スタッドボルト16における押さえ板20から突出した雄ねじ部17に蝶ナット18を螺合して締め付ける。これにより、押さえ板20が型枠13を押し下げ、シート24を弾性変形させつつ型枠13の下端縁がパック10の内底面に密着して押し付けられる。
この状態から同図(C)に示すように、凝固剤が混入された豆乳Tn(70〜80℃)が、押さえ板20の注入口21から型枠13内に所定量注入される。その後、型枠13内において豆乳Tn中のタンパク質が凝固して次第に豆腐Tfが生成される。
【0012】
豆乳Tnの注入後所定時間が経過したら、図4(A)に示すように、型枠13とパック10との間に温水Wが注入される。これにより、膨張具合の相違等によって型枠13の内面と、その中で生成された豆腐Tfの外面との間の密着度が減少される。また、なおしばらく放置することで、温水Wの熱を利用して豆腐Tfが保温状態で寝かされる、すなわち熟成がなされる。
また、豆腐Tfがある程度固まった時点で、豆腐Tfの表面に温水を加える。これは豆腐Tfの表面の乾きを防止することに有効である。
【0013】
所定の熟成時間が経過したら、蝶ナット18を緩めて押さえ板20を外したのち、同図(B)に示すように、型枠13を引き上げる。上記の温水Wの注入により、豆腐Tfと型枠13との密着度が減少しており、また豆腐Tfの表面の乾きが防止されているから、豆腐Tfの側面並びに表面の周縁がくっついたりすることなく、型枠13がスムーズに引き上げられる。その結果、パック10内には型崩れしていない一丁分の豆腐Tfが入れられた状態とされる。また、注入された温水Wは、豆腐Tfを保湿すること等に機能する充填水として豆腐Tfの回りに満たされた状態とされる。
最後にパック10が基盤15から降ろされることで、パック入り豆腐が完成され、必要に応じてパック10の上面開口がシールトップで塞がれて商品として供される。
【0014】
以上のように本実施形態によれば、パック10に収容された型枠13内で豆腐Tfが生成され、その後に型枠13を外すことで、パック10内に一丁分の豆腐Tfが入れられたパック入り豆腐が製造されるのであって、従来のように豆腐を切り分ける工程が不要となり、また切った豆腐をパックに詰める工程も不要となるから、製造がきわめて簡単となる。
【0015】
また、豆腐Tfの生成の途中で型枠13の外側に温水Wを入れるようにしたから、離型機能が向上して、豆腐Tfを型崩れさせることなく型枠13を抜くことができ、また温水Wの熱を利用して、旨味が増す等に有効となる熟成や殺菌等を行うことができて、高品質の豆腐Tfを得ることができる。
さらに、パック10の下に弾力性を有するシート24を敷いて基盤15上に載せる方法を採ったから、押さえ板20により型枠13を軽く押しただけでも、シート24を弾性変形させつつ型枠13の下端縁をパック10の内底面に密着させ、豆乳Tnの洩れを確実に防止することができる。もって、型枠13を強く押すことに起因してパック10が破れる等を未然に防止できる。
【0016】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図5及び図6によって説明する。この第2実施形態では、一丁取りの絹ごし豆腐を自動製造する場合を例示している。
そのための製造装置として、本体フレーム30内の上部位置にはチェーンコンベア31が装備されている。このチェーンコンベア31は、所定間隔を開けて配設された一対の無端チェーン32の間に、後記する型枠ユニット40を複数差し渡した構造となっており、図5に示すように、正面から見て横長の長方形の各角ごとに配されたような4組のスプロケット34に対して掛け回されている。
【0017】
一方、本体フレーム30内の下部の一側(図5の左側)には駆動モータ36が設置され、この駆動モータ36により回転駆動される第1駆動スプロケット37Aと、チェーンコンベア31における同図の左下のスプロケット34と同軸(図6参照)の従動スプロケット34Aとが連結チェーン38で連結され、チェーンコンベア31は、図5の矢線Xで示す時計回り方向に、緩速度で連続的にあるいは間欠的に循環走行するようになっている。
【0018】
上記した型枠ユニット40は、図6に示すように、両無端チェーン32間に差し渡される枠状取付板41に、複数(図示12個)の型枠43が整列して取り付けられている。この型枠43は、上記第1実施形態で示したと同様に、金属製で角筒状に形成されており、搬送方向に2個並べられて対をなし、この対がチェーンコンベア31の幅方向に6列に並んで取り付けられている。各型枠43の上下両面は開放状態に保持されている。
チェーンコンベア31の上方走行部31Uでは、型枠43はその突出端側を上に向けた姿勢で図5の左から右に向けて走行し、一方、下方走行部31Dでは、型枠43はその突出端側を下に向けた姿勢で同図の左から右に向けて走行するようになっている。
【0019】
チェーンコンベア31の上方走行部31Uの終端位置には、パック45の装着部Aが設定されている。このパック45は、第1実施形態と同様に、合成樹脂製でフランジ付きの上面開放の箱形をなしているが、上記の型枠43の対と対応して、2個が連結された状態に形成されている。
このパック装着部Aには、パック45を上下反転させた姿勢で重ねて収納したストッカ50が装備されている。後記するように、ストッカ50内のパック45が順次に型枠43に装着されるようになっている。
上方走行部31Uの終端から下方走行部31Dの始端との間の縦走行部の外側には、装着されたパック45を押さえて外れ止めするガード51が縦走行部に沿うようにして設けられている。
【0020】
下方走行部31Dの始端側のほぼ半分の領域の下方位置には、スラットコンベア53が設置されている。このスラットコンベア53の表面には、その全面にわたり、弾力性を有するシリコン製のシート54が張られている。
このスラットコンベア53は、前後一対のスプロケット55に掛け回され、一方のスプロケット55と同軸(図6参照)の従動スプロケット55Aが、上記した駆動モータ36で回転駆動される第2駆動スプロケット37Bと連結チェーン56で連結され、図5の矢線Yで示す方向に、チェーンコンベア31と同期して循環走行するようになっている。このスラットコンベア53の上方走行部53Uと、チェーンコンベア31の下方走行部31Dとの間隔は、上記した型枠43を間にして軽く挟めるような間隔に設定されている。
また、スラットコンベア53の上方走行部53Uの終端位置から、チェーンコンベア31における下方走行部31Dの終端位置の少し手前の位置にわたり、パック45を受けて摺動可能に支持する受け板57が敷設されている。
【0021】
チェーンコンベア31の下方走行部31Dにおける始端寄りの位置、詳細にはスラットコンベア53のほぼ中央部と対応する位置には、豆乳注入部Bが設定され、凝固剤が混入された豆乳Tn(70〜80℃)を、対をなす型枠43内に注入可能な豆乳注入ノズル59が装備されている。
受け板57の始端側と対応する位置には温水注入部Cが設定され、パック45と型枠43との間に温水を注入可能な温水注入ノズル60が装備されている。
【0022】
この温水注入部Cの先には熟成部Dが設定され、蒸気で満たされたトンネル状の熟成室62が設けられている。
受け板57の先、すなわちチェーンコンベア31の下方走行部31Dの終端位置には、パック入り豆腐の取り出し部Eが設定され、昇降可能なリフタ63が装備されている。
なお、チェーンコンベア31の上方走行部31Uの始端側には、図示はしないが、型枠43内を洗浄する洗浄部Fが設定されている。
【0023】
続いて、本実施形態の作用を説明する。
チェーンコンベア31の循環走行に伴い型枠43がパック装着部Aに至ると、ストッカ50に収納された2個連結のパック45が、上下反転した姿勢において対をなす型枠43に被せられる。パック45の被せられた型枠43は、ガード51でパック45の外れが押さえられつつ縦走行部を走行し、下方走行部31Dの始端に至ったところで、パック45が正規姿勢を取り、その中に型枠43が入れられた状態となる。
それとともに、パック45の下面がチェーンコンベア31と同期して走行しているスラットコンベア53の上方走行部53Uで受けられ、言い換えると、型枠43の下端縁がシート54を弾性変形させつつパック45の内底面に密着して押し付けられた状態となる。
【0024】
係る状態でパック45並びに型枠43が走行し、豆乳注入部Bに至ると、豆乳注入ノズル59から、凝固剤が混入された豆乳Tnが型枠43内に所定量注入される。続いて走行する間に、型枠43内において豆乳Tn中のタンパク質が凝固して次第に豆腐Tfが生成される。
スラットコンベア53から受け板57上に移載されると温水注入部Cに至り、ここでは温水注入ノズル60から、型枠43とパック45との間に温水が注入される。これにより、膨張具合の相違等によって型枠43とその中で生成された豆腐Tfとの間の密着度が減少される。
続いて、熟成部Dに設置された熟成室62内を走行することにより、豆腐Tfが保温状態で寝かされる、すなわち熟成がなされる。ここで、先の温水注入部Cで注入された温水が熟成を助勢する機能を果たす。
【0025】
受け板57の先の取り出し部Eに至ると、パック45がリフタ63に移載されて受けられる。続いてリフタ63が下降すると、チェーンコンベア31側に取り付けられた型枠43が相対的に上方に引き抜かれた状態となる。上記の温水の注入により、豆腐Tfと型枠43との密着度が減少しているから、豆腐Tfがくっついたりすることなく型枠43がスムーズに引き上げられる。その結果、各パック45内に型崩れしていない一丁分の豆腐Tfが入れられた状態でリフタ63上に残される。また、注入された温水は、豆腐Tfを保湿すること等に機能する充填水として豆腐Tfの回りに満たされた状態とされる。
【0026】
そののちパック入り豆腐は、取り出し部Eの側方に敷設された図示しない搬送コンベア上に移載され、途中でパック45の上面開口がシールトップで塞がれ、商品取り出し部へと搬送される。
なお、パック45内から相対的に引き抜かれた型枠43は、上方走行部31Uに戻ってそこを走行する途中で洗浄部Fによって洗浄され、再びパック装着部Aに至って上記の動作が繰り返される。
本実施形態の装置を使用することにより、型崩れ等のない高品質のパック入り豆腐を連続して自動的にかつ高速に製造することができる。
【0027】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)豆腐のスムーズな離型を促すべく手段として、型枠の外側に温水を入れることに替えて、型枠の外面に高温の蒸気を吹き付けたり、熱風を吹き付ける手段を採用してもよい。
(2)パックの下に敷くシートはシリコン製に限らず、弾力性に富んだ材質で形成されていればよい。
(3)第2実施形態において、型枠とパックとは初めから1個ずつに分かれていてもよく、また逆に4個ずつ等さらに多数個ずつ繋がっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパック内に型枠を入れた状態を示す斜視図
【図2】製造用具の分解断面図
【図3】(A)製造工程の前半部分において基盤上にパックと型枠とを載せた状態を示す断面図
(B)同押さえ板を締め付けた状態を示す断面図
(C)同豆乳を注入している状態を示す断面図
【図4】(A)製造工程の後半部分においてパックと型枠との間に温水を注入している状態を示す断面図
(B)同型枠を引き上げた状態を示す断面図
【図5】本発明の第2実施形態に係る製造装置を示す一部切欠正面図
【図6】図5のVI−VI線断面図
【符号の説明】
Tf…豆腐
Tn…豆乳
W…温水
10…パック
13…型枠
15…基盤
20…押さえ板
21…注入口
24…シート
31…チェーンコンベア
31U…上方走行部
31D…下方走行部
43…型枠
45…パック
50…ストッカ
53…スラットコンベア
54…シート
57…受け板
59…豆乳注入ノズル
60…温水注入ノズル
63…リフタ

Claims (5)

  1. 一丁入りパック内に型枠を収容し、この型枠内に豆乳と凝固剤とを注入して豆乳中のタンパク質を凝固させることで豆腐を生成し、その後に型枠を取り外すことを特徴とするパック入り豆腐の製造方法。
  2. 前記豆腐の生成の途中で、型枠の外面を加熱することを特徴とする請求項1記載のパック入り豆腐の製造方法。
  3. 前記型枠を取り外す前に、型枠内に生成された豆腐の表面に保湿用の水分を加えることを特徴とする請求項1または請求項2記載のパック入り豆腐の製造方法。
  4. 前記パックが弾力性を有するシートを介して基盤上に載置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のパック入り豆腐の製造方法。
  5. 上下の走行部を有して循環走行するコンベアには、複数の型枠が整列して取り付けられ、
    前記コンベアの上方走行部には、前記型枠に対して一丁入りのパックを上下反転姿勢で個別に被せるパック装着手段が設けられ、
    前記コンベアの下方走行部には、正規姿勢に戻ったパックとその中に収容された型枠とを受けつつその走行を許容する受け部が敷設されるとともに、
    この下方走行部の走行方向に沿って、前記型枠内に豆乳を凝固剤とともに注入する豆乳注入手段と、前記型枠の外面を加熱する加熱手段とが順次に設けられ、かつ下方走行部の終端側には、前記パックの底面を受けて下降する取り出し手段が設けられていることを特徴とするパック入り豆腐の製造装置。
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CN109601638A (zh) * 2019-01-21 2019-04-12 徐州工程学院 量产化豆腐压水成型机

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