JP2004096815A - Pwm制御動作のキャリア同期方法及びpwm制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】PWM制御処理の制御動作時間と、このPWM制御処理におけるPWMキャリア信号と同期をとるための同期用キャリア信号の周波数とを独立に最適化する。
【解決手段】キャリア発生回路11で発生した同期用キャリア信号S1の立ち上がりをトリガとしてキャリア同期信号S2を生成し、このキャリア同期信号S2のパルス数をカウントする。このパルス数が規定値となったときに、所定の遅延時間をもって立ち上がるPWM制御動作許可信号S4と、キャリア同期信号S2との論理和をとり、キャリア同期信号S2のパルス数が規定値であり且つキャリア同期信号S2が立ち上がるときをトリガとして、PWM制御回路16を起動する。キャリア同期信号S2の規定値を変えることにより、PWM制御回路16の起動タイミングを調整することができるから、キャリア同期信号S2の周波数をPWM制御回路16の制御動作時間に関わらず設定することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】キャリア発生回路11で発生した同期用キャリア信号S1の立ち上がりをトリガとしてキャリア同期信号S2を生成し、このキャリア同期信号S2のパルス数をカウントする。このパルス数が規定値となったときに、所定の遅延時間をもって立ち上がるPWM制御動作許可信号S4と、キャリア同期信号S2との論理和をとり、キャリア同期信号S2のパルス数が規定値であり且つキャリア同期信号S2が立ち上がるときをトリガとして、PWM制御回路16を起動する。キャリア同期信号S2の規定値を変えることにより、PWM制御回路16の起動タイミングを調整することができるから、キャリア同期信号S2の周波数をPWM制御回路16の制御動作時間に関わらず設定することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、PWM制御を行う際に、当該PWM制御を、PWMキャリア信号に同期して実行する際の同期方法に関し、特に、PWMキャリア信号の周期に制約されることなく前記PWM制御を実行することの可能な、PWM制御動作のキャリア同期方法及びPWM制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インバータや、DC/DCコンバータ等の電力変換装置においては、複数のスイッチング素子を用いて電力変換装置を構成し、前記スイッチング素子を、PWM制御することにより、電力変換をするようにしたものが知られている。
前記PWM制御を行う方法としては、前記PWM制御を行うPWM制御処理において用いられるPWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用キャリア信号を利用し、この同期用キャリア信号に同期して、前記PWM制御処理を起動するようにした方法が知られている。このようにすることによって、PWMキャリア信号に同期してPWM制御処理を実行するようにしている。
【0003】
図7は、その一例を示したものであって、前記同期用キャリア信号としての三角波S51(図7(a))の立ち上がりに同期した同期パルス信号S52(図7(b))を生成し、この同期パルス信号S52の立ち上がりをトリガとして、所定のPWM制御動作を行う制御処理C51を起動するようにしている。そして、この制御処理C51では、前記同期用キャリア信号S51に同期した図示しないPWMキャリア信号に基づいて、PWM制御を行うようになっている。
【0004】
したがって、制御処理C51は、同期用キャリア信号に同期したタイミングで起動され、且つ制御処理C51は、この同期用キャリア信号の周期の所定倍の周期を有するPWMキャリア信号に基づいてPWM制御を行うことから、PWMキャリア信号の立ち上がりでPWM制御処理が開始されることになって、PWMキャリア信号とPWM制御処理の開始タイミングとがずれることに起因する、制御誤差の発生を防止することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように、同期用キャリア信号S51に同期して制御処理C51を動作させる方法にあっては、同期用キャリア信号S51の立ち上がりで、制御処理C51が起動されるため、制御処理C51の制御動作時間は、前記同期用キャリア信号S51の周期に相当する時間よりも短い時間に設定する必要がある。
【0006】
このため、例えば、前記同期用キャリア信号を生成するためのキャリア発生回路をカウンタ回路等で構成した場合、キャリア発生回路の小型化を図る目的で、同期用キャリア信号の周波数を高くしようとしても、複雑で制御動作時間のかかる制御処理を実行する必要がある場合には、この制御処理の制御動作時間に応じて同期用キャリア信号の周波数を設定する必要があるため、同期用キャリア信号の周波数を高くすることができず、小型化を図ることができないという問題がある。また、同期用キャリア信号の周期と、制御処理の制御動作時間とが互いに制約を受けるため、同期用キャリア信号及び制御動作時間を、それぞれ最適化することが困難であるという問題がある。
【0007】
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、PWM制御処理の制御動作時間と、このPWM制御処理におけるPWMキャリア信号と同期をとるための同期信号の周波数とを独立に最適化することの可能なPWM制御動作のキャリア同期方法及びPWM制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るPWM制御動作のキャリア同期方法は、PWMキャリア信号に基づいてPWM制御を行うPWM制御手段を、前記PWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用パルスに同期して起動するようにした、PWM制御動作のキャリア同期方法であって、前記同期用パルスのパルス数をカウントし、当該パルス数が規定値の整数倍であるときに、この同期用パルスをトリガとして前記PWM制御手段を起動するようにしたことを特徴としている。
【0009】
また、本発明の請求項2に係るPWM制御装置は、PWMキャリア信号に基づいてPWM制御を行うPWM制御手段を、前記PWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用パルスに同期して起動するようにしたPWM制御装置であって、前記同期用パルスを発生する同期用パルス発生手段と、当該同期用パルス発生手段で発生した同期用パルスのパルス数をカウントするカウント手段と、当該カウント手段のカウント値が規定値の整数倍である間、前記PWM制御を許可する制御許可手段と、当該制御許可手段で前記許可がなされているとき、前記同期用パルスをトリガとして前記PWM制御手段を起動する起動手段と、を備えることを特徴としている。
【0010】
また、請求項3に係るPWM制御装置は、前記同期用パルス発生手段は、前記PWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用キャリア信号を生成するキャリア信号発生回路と、前記同期用キャリア信号に同期したパルスを前記同期用パルスとして生成するパルス生成手段と、を備えることを特徴としている。さらに、請求項4に係るPWM制御装置は、カウンタ機能を有するタイマ回路及びマスク回路を備えたワンチップマイコンで構成され、前記同期用パルス発生手段は前記タイマ回路であって、前記カウント手段は、前記タイマ回路のカウンタ機能によりそのカウント値が同期用パルス規定値となる毎に出力されるパルスを前記同期用パルスとしてカウントすると共に、前記同期用パルスのカウント値が前記規定値の整数倍である間、前記マスク回路に対してマスク解除を指示し、前記起動手段は前記マスク回路であって、当該マスク回路は前記同期用パルスを入力し、これを前記マスク解除が指示されているときのみ前記PWM制御手段に出力し、当該PWM制御手段は、前記同期用パルスを入力したとき前記マスク回路に対してマスク指示を行うと共に前記PWM制御を実行するようになっていることを特徴としている。
【0011】
この請求項1乃至4に係る発明では、PWM制御動作において用いられるPWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用パルスに同期してPWM制御手段を起動する際に、同期用パルスのパルス数をカウントし、このパルス数が規定値の整数倍であるときに、この同期用パルスをトリガとしてPWM制御手段を起動する。前記同期用パルスは前記PWMキャリア信号に同期しているから、PWM制御手段は、PWMキャリア信号に同期して起動されることになる。また、前記規定値を変更することによって、PWM制御手段を起動するタイミングを調整することができるから、PWM制御手段によるPWM制御の制御動作時間に応じて規定値を設定することによって、同期用パルスの周波数と、PWM制御手段の制御動作時間とを独立に設定することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
まず、第1の実施の形態を説明する。
図1は、第1の実施の形態におけるPWM制御装置の一例を示すブロック図である。
【0013】
このPWM制御装置は、図1に示すように、同期用キャリア信号S1を発生するキャリア発生回路11と、このキャリア発生回路11で発生した同期用キャリア信号S1をもとに、キャリア同期信号S2を生成するキャリア同期信号発生ブロックA1と、キャリア同期信号発生ブロックA1で生成したキャリア同期信号S2のパルス数をカウントするキャリアカウントブロックA2と、当該キャリアカウントブロックA2でのカウント結果に応じて後述のPWM制御回路に対してマスク処理を行うPWM制御マスクブロックA3と、当該PWM制御マスクブロックA3からのPWM制御動作許可信号S4及び前記キャリア同期信号発生ブロックA1からのキャリア同期信号S2に応じて、PWM制御回路16を起動させるPWM制御実行ブロックA4と、から構成されている。
【0014】
前記キャリア発生回路11は、例えば、カウンタ回路等で構成され、図示しない発振器の発振パルスをカウントしこれに基づいて予め設定した所定周期の三角波を生成し、これを同期用キャリア信号S1として出力する。
前記キャリア同期信号発生ブロックA1は、例えばアナログコンパレータ12で構成され、その非反転入力端子には、前記同期用キャリア信号S1が入力され、反転入力端子には、予め設定された比較電圧信号Vref が入力され、これらの比較結果に応じてキャリア同期信号S2が生成される。つまり、同期用キャリア信号S1の立ち上がりに同期したキャリア同期信号S2を生成する。
【0015】
なお、前記比較電圧信号Vref は、前記三角波からなる同期用キャリア信号S1と前記比較電圧信号Vrefとの比較結果から生成されるキャリア同期信号S2のパルス幅が、後述の回路を動作させることの可能な十分なパルス幅となるように設定される。
前記キャリアカウントブロックA2は、カウントアップクロック入力端子UpClkと、クロック同期リセット入力端子Resetとを備えたカウンタ回路13で構成され、カウントアップクロック入力端子UpClkには、前記キャリア同期信号S2が入力され、クロック同期リセット入力端子Resetには前記PWM制御マスクブロックA3からのPWM制御動作許可信号S4が入力される。そして、カウンタ回路13によって、キャリア同期信号S2のパルス数がカウントされ、このパルスカウント数が、キャリアカウント数S3として出力され、また、このパルスカウント数は、PWM制御動作許可信号S4の立ち上がりでリセットされるようになっている。
【0016】
前記PWM制御実行ブロックA3は、ディジタルコンパレータ14と、遅延回路14aとから構成され、ディジタルコンパレータ14は、予め設定された規定値と、キャリアカウント数S3とを比較し、キャリアカウント数S3が、前記規定値に達したとき立ち上がるパルス信号を出力し、このパルス信号は、遅延回路14aで所定の遅延時間だけ遅延された後、PWM制御動作許可信号S4として出力される。そして、このPWM制御動作許可信号S4は、前記キャリアカウントブロックA2のカウンタ回路13のクロック同期リセット入力端子Resetに入力されると共に、前記PWM制御実行ブロックA4に入力される。
【0017】
このPWM制御実行ブロックA4は、前記キャリア同期信号発生ブロックA1からのキャリア同期信号S2及び前記PWM制御実行ブロックA3からのPWM制御動作許可信号S4が入力されるAND回路15と、所定のPWM制御処理を実行するディジタル制御回路16とから構成され、このディジタル制御回路16の入力側及び出力側には、スイッチング素子を含んで構成されるサンプル/ホールド回路17a及び17bが接続されている。
【0018】
これらサンプル/ホールド回路17a及び17bは、AND回路15の出力S5の立ち上がりをトリガとして導通状態となり、これによって、前記ディジタル制御回路16が起動され、当該ディジタル制御回路16の1回の動作が終了可能な所定時間が経過した後、遮断状態に切り替わるようになっている。
つまり、PWM制御実行ブロックA4は、AND回路15の出力S5の立ち上がりをトリガとして、サンプル/ホールド回路17a及び17bが導通状態となって前記ディジタル制御回路16を起動し、このディジタル制御回路16での所定の動作が終了すると、その後サンプル/ホールド回路17a及び17bが遮断状態となり、この処理を繰り返し行うことによって、AND回路15の出力S5の立ち上がりをトリガとしてディジタル制御回路16において所定の動作が繰り返し行われるようになっている。
【0019】
したがって、ディジタル制御回路16は、キャリアカウント数S3が、規定値に達する毎に、所定の動作を行うように制御される。
次に、第1の実施の形態の動作を説明する。
今、ディジタル制御回路16では、前記キャリア発生回路11で発生した同期用キャリア信号S1の周期に同期し且つ同期用キャリア信号S1の周期の所定倍の周期を有するPWMキャリア信号に基づいて所定のPWM制御処理を実行するものとする。
【0020】
前記キャリア発生回路11では、図2(a)に示すように、所定の傾き、所定周期の三角波からなる同期用キャリア信号S1を生成し、これを出力する。
ディジタルコンパレータ12では、この同期用キャリア信号S1と比較電圧Vref とを比較し、同期用キャリア信号S1の立ち上がりに同期したキャリア同期信号S2(図2(b))を生成する。
【0021】
カウンタ回路13では、キャリア同期信号S2の立ち上がりをトリガとして、キャリア同期信号S2のパルス数をカウントするから、パルスカウント数S3は、図2(c)に示すように、同期用キャリア信号S1の立ち上がりに同期してカウントアップする。
このパルスカウント数S3は、ディジタルコンパレータ14で規定値と比較され、時点t1 で規定値となったとき、この場合“4”となったときに、ディジタルコンパレータ14の出力が立ち上がり、遅延回路14aで所定時間Δtの遅れをもって時点t2 で出力される(図2(d))。
【0022】
したがって、カウンタ回路13のクロック同期リセット入力端子Resetに入力されるPWM制御動作許可信号S4が立ち上がることから、カウントパルス数S3は、キャリア同期信号S2が次に立ち上がる時点t3 でリセットされる(図2(c))。
これによって、ディジタルコンパレータ14の出力は立ち下がるが、PWM制御動作許可信号S4は、遅延回路14aを介して出力されることから、時点t3 から遅延時間Δtが経過した時点t4Aで立ち下がることになる(図2(d))。
【0023】
このPWM制御動作許可信号S4が入力されるAND回路15では、PWM制御動作許可信号S4がハイレベルであり且つ、キャリア同期信号S2が立ち上がる時点t3 で、その出力S5が立ち上がり、キャリア同期信号S2が立ち下がる時点t4 で立ち下がる(図2(e))。
したがって、AND回路15の出力S5が時点t3 で立ち上がることから、サンプル/ホールド回路17a、17bが導通状態となり、これによって、ディジタル制御回路16が起動され、PWM制御処理が開始されることになる(図2(f))。
【0024】
なお、前記遅延回路14aにおける遅延時間Δtは、前記AND回路15の出力S5の立ち上がりパルスを受けて、サンプル/ホールド回路17a、17bが動作するのに十分な時間に設定される。
そして、ディジタル制御回路16における所定のPWM制御処理が時点t5 で終了した後、時点t3 から所定時間が経過した時点で、サンプル/ホールド回路17a、17bは遮断状態となる。
【0025】
そして、時点t6 で、再度パルスカウント数S3(図2(c))が規定値に達すると、ディジタルコンパレータ14の出力が立ち上がり、遅延時間Δtをもって、時点t7 でPWM制御動作許可信号S4が立ち上がる(図2(d))。
そして、時点t8 で、キャリア同期信号S2が立ち上がった時点で、AND回路15の出力S5が立ち上がり(図2(e))、これを受けて、サンプル/ホールド回路17a、17bが作動し、ディジタル制御回路16が起動される。
【0026】
ここで、ディジタル制御回路16では、同期用キャリア信号S1に同期するPWMキャリア信号に基づいて制御を行い、また、ディジタル制御回路16におけるPWM制御処理は同期用キャリア信号S1に同期して起動される。したがって、ディジタル制御回路16におけるPWM制御処理は同期用キャリア信号S1に同期して起動され、また、同期用キャリア信号S1に同期したPWMキャリア信号に基づいてPWM制御処理が実行されることになる。
【0027】
また、このように、PWM制御処理を、キャリア発生回路11で発生した同期用キャリア信号S1の周期の所定倍の周期を有するキャリア同期信号S2と同期して実行させることができるから、例えば、ディジタル制御回路16におけるPWM制御処理で一連の処理をPWM制御を行うために必要な制御動作時間が同期用キャリア信号S1の周期より長い場合であっても、前記制御動作時間に応じてPWM制御処理の実行周期、つまり、ディジタルコンパレータ14における規定値を設定することによって、PWM制御処理を同期用キャリア信号S1と同期して実行させることができる。よって、従来のように、同期用キャリア信号S1の周期とPWM制御処理の制御動作時間とに制約を受けることはなく、同期用キャリア信号S1の周期とPWM制御処理の制御動作時間とを任意に設定することができる。
【0028】
また、このように、同期用キャリア信号S1の周期を変更しなくても、同期用キャリア信号S1の周期よりも制御動作時間の長いPWM制御処理を実行することができるから、例えば装置の小型化を図るためにキャリア周波数を高くした場合であっても、制御動作時間の長いPWM制御処理を実行することができ、PWM制御処理の制御動作時間に関わらず同期用キャリア信号S1の周波数を高くすることができ、また装置の小型化を図ることができる。
【0029】
また、このとき、同期用キャリア信号S1の周波数に関わらず、PWM制御処理の制御動作時間を設定することができるから、同期用キャリア信号S1の周波数に対して、PWM制御処理の処理速度が低速であっても十分可能な場合には、処理速度の遅い安価なプロセッサを用いてPWM制御回路16を構成することができ、その分、コスト削減を図ることができる。
【0030】
また、前記ディジタルコンパレータ14の規定値を変更することによって、キャリア同期信号S2の周期を変更することができるから、PWM制御処理における制御動作時間が変更された場合であっても、前記規定値を変更するだけで、容易に対処することができる。
なお、上記第1の実施の形態において、PWM制御回路16がPWM制御手段に対応し、キャリア発生回路11及びキャリア同期信号発生ブロックA1が同期用パルス発生手段に対応し、キャリア発生回路11がキャリア信号発生回路に対応し、キャリア同期信号発生ブロックA1がパルス生成手段に対応し、キャリアカウントブロックA2がカウント手段に対応し、PWM制御マスクブロックA3が制御許可手段に対応し、PWM制御実行ブロックA4が起動手段に対応している。
【0031】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
この第2の実施の形態は、汎用タイマを内蔵したワンチップマイコンにおいて、キャリア信号に同期して、PWM制御処理を実行するようにしたものである。図3は、ワンチップマイコン33の機能構成を示したものであって、ワンチップマイコン33には、汎用タイマ31、割り込みマスク32が搭載され、このワンチップマイコン33は、前記汎用タイマ31からのキャリア同期信号S12をカウントするキャリアカウント処理34、所定のPWM制御処理を実行するPWM制御処理35を実行するようになっている。
【0032】
前記汎用タイマ31は、公知の汎用タイマと同様に構成され、また、カウント機能を備えており、タイマ出力をカウントし、そのカウント値が、予め設定されたカウント上限値に達する毎にカウント値を初期値にリセットし、再度初期値からカウントを繰り返す。そして、このカウント値を、三角波からなる同期用キャリア信号S11として出力する。また、カウント値がカウント上限値に達したときに、パルス信号を発生し、これをキャリア同期信号S12として出力する。
【0033】
前記割り込みマスク32は、公知の割り込みマスクと同様に構成され、汎用タイマ31からのキャリア同期信号S12の立ち上がりをトリガとして立ち上がる起動指令信号S15を出力する。このとき、割り込み許可信号S14が割り込みを許可する信号であるときに前記起動指令信号S15を出力し、割り込み許可信号S14が割り込みを許可しない信号であるときには、前記起動指令信号15を出力しない。
【0034】
なお、前記汎用タイマ31及び割り込みマスク32は、通常マイコンの機能として搭載されている。
前記キャリアカウント処理34では、前記汎用タイマ31から出力されるキャリア同期信号S12のパルス数をカウントし、このパルス数が規定値となったときに割り込みを許可する割り込み許可信号S14を出力する。
【0035】
具体的には、汎用タイマ31からのキャリア同期信号S12の立ち上がりのタイミングで、図4のフローチャートを起動し、まず、step1で、キャリア同期信号S12のパルス数の前回までのカウント値S13が規定値Nを超えたかどうかを判定し、超えない時にはstep2に移行する。そして、カウント値S13を“1”だけインクリメントし処理を終了する。
【0036】
そして、カウント値S13が規定値Nを超えない間は、キャリア同期信号S12の立ち上がりをトリガとして順次そのパルス数をカウントする。そして、カウント値S13が、規定値Nを超えたときstep3に移行し、前記割り込みマスク32に対する割り込み許可信号S14を割り込み許可とする。そして、カウント値S13を零にリセットし、処理を終了する。
【0037】
一方、前記PWM制御処理35では、前記起動指令信号S15の立ち上がりで、図5のフローチャートを起動し、まず、step11で、前記割り込みマスク32に対する割り込み許可信号S14を割り込み不許可とする。そして、step12に移行し、予め設定された所定のPWM制御処理を実行する。
図6は、図3のワンチップマイコン33の各部の信号波形及び、PWM制御処理35の制御動作時間を示したものである。
【0038】
この第2の実施の形態においては、図6(a)に示すように汎用タイマ31においてカウント上限値までのカウントが行われて、同期用キャリア信号S11が生成され、カウント値がカウント上限値となったときに、キャリア同期信号S12(図6(b))が出力されると共にカウント値は零にリセットされる。
キャリアカウント処理34では、割り込みによってキャリア同期信号S12の立ち上がりを検出すると、図4のフローチャートにしたがって、まず、キャリアカウント処理34における前回までのパルスカウント値S13(図6(c))が規定値Nに達したかを判定し、このとき、まだ達していないものとすると、step11からstep12に移行し、パルスカウント値S13を“1”だけインクリメントする。
【0039】
この処理を繰り返すことによって、汎用タイマ31でのカウント値に応じてキャリア信号S11が生成され、また、汎用タイマ31でのカウント値つまり同期用キャリア信号S11がリセットされるタイミングでキャリア同期信号S12が出力される。そして、このキャリア同期信号S12のパルス数がキャリアカウント処理34でカウントされ、キャリア同期信号S12が入力される毎に、カウントパルス数S13は増加する。
【0040】
この間、割り込みマスク32では、汎用タイマ31からキャリア同期信号S12を入力するが、割り込み許可信号S14は、割り込み不許可に維持されるから、PWM制御処理35への作動指令の出力は行われない。
そして、時点t11で、キャリアカウント処理34におけるパルスカウント数S13が規定値、図6の場合“4”に達すると、step1からstep3に移行し、時点t12で割り込み許可信号S14を、割り込み許可を表すオン状態に設定する。したがって、タイマ割り込みマスク32では、時点t13でキャリア同期信号S12が立ち上がった時点で、起動指令信号S15を出力する。
【0041】
よって、この起動指令信号S15を受けて、PWM制御処理35が起動され(図6(f))、まず、時点t14で割り込み許可信号S14を、割り込み不許可を表すオフ状態に設定した後、所定のPWM制御処理を実行する。
このPWM制御処理35が処理実行中、キャリア同期信号S12が割り込みマスク32に入力されるが、割り込み許可信号S14は割り込み不許可に設定されているから、PWM制御処理35に対して作動指示が行われることはない。
【0042】
そして、時点t15でPWM制御処理35の処理が終了し、時点t16で再度、パルスカウント数S13が規定値に達すると、時点t17で割り込み許可信号S14が割り込み許可を表すオン状態となり、時点t18でキャリア同期信号S12が立ち上がった時点で、PWM制御処理35に対して起動指令信号S15が出力される。そして、PWM制御処理35が起動されて時点t19で、割り込み許可信号S14が割り込み不許可に設定された後、所定のPWM制御処理が実行される。
【0043】
したがって、この場合も上記第1の実施の形態と同様に、同期用キャリア信号S11に同期して発生されるキャリア同期信号S12に同期してPWM制御処理35を起動することができるから、上記第1の実施の形態と同等の作用効果を得ることができる。
また、この場合、すでにワンチップマイコン33の機能として搭載されている、汎用タイマ31及び割り込みマスク32を利用するようにしているから、その分、新たに機能を追加する必要がない。
【0044】
なお、上記各実施の形態においては、PWM制御処理で用いるPWMキャリア信号と、同期用キャリア信号S1、S11とは異なるキャリア信号を用いるようにした場合について説明しているが、前記PWM制御処理で用いるPWMキャリア信号を、前記同期用キャリア信号として流用するようにしてもよい。また、PWM制御処理で用いるPWMキャリア信号と同期用キャリア信号とは周期が一致している必要はなく、一方の周期が、他方の周期の所定倍となる関係にあればよい。
【0045】
なお、上記第2の実施の形態において、PWM制御処理35がPWM制御手段に対応し、汎用タイマ31が同期用パルス発生手段に対応し、キャリアカウント処理34がカウント手段に対応し、図4のキャリアカウント処理34でのstep3の処理及び図5のPWM制御処理35でのstep11の処理が制御許可手段に対応し、割り込みマスク32が起動手段に対応している。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1乃至4に係る発明によれば、PWM制御動作において用いられるPWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用パルスのパルス数をカウントし、このパルス数が規定値の整数倍であるときに、この同期用パルスをトリガとしてPWM制御手段を起動するようにしたから、PWM制御手段は、PWMキャリア信号に同期して起動されることになり、また、前記規定値を変更することによって、PWM制御手段を起動するタイミングを調整することができるから、同期用パルスの周波数と、PWM制御手段の制御動作時間とを独立に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるPWM制御装置の一例を示す概略構成図で。る。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作説明に供する、図1のPWM制御装置の各部の信号波形及び、PWM制御処理の動作タイミングを表すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるPWM制御装置の一例を示す概略構成図である。
【図4】図3のカウント処理部34の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】図3のPWM制御処理部35の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の動作説明に供する、図3のPWM制御装置の各部の信号波形及び、PWM制御処理の動作タイミングを表すタイミングチャートである。
【図7】従来のPWM制御動作のキャリア同期方法を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 キャリア発生回路
12 アナログコンパレータ
13 カウンタ回路
14 ディジタルコンパレータ
15 AND回路
16 PWM制御回路
31 汎用タイマ
32 割り込みマスク
33 ワンチップマイコン
34 キャリアカウント処理
35 PWM制御処理
【発明の属する技術分野】
この発明は、PWM制御を行う際に、当該PWM制御を、PWMキャリア信号に同期して実行する際の同期方法に関し、特に、PWMキャリア信号の周期に制約されることなく前記PWM制御を実行することの可能な、PWM制御動作のキャリア同期方法及びPWM制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インバータや、DC/DCコンバータ等の電力変換装置においては、複数のスイッチング素子を用いて電力変換装置を構成し、前記スイッチング素子を、PWM制御することにより、電力変換をするようにしたものが知られている。
前記PWM制御を行う方法としては、前記PWM制御を行うPWM制御処理において用いられるPWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用キャリア信号を利用し、この同期用キャリア信号に同期して、前記PWM制御処理を起動するようにした方法が知られている。このようにすることによって、PWMキャリア信号に同期してPWM制御処理を実行するようにしている。
【0003】
図7は、その一例を示したものであって、前記同期用キャリア信号としての三角波S51(図7(a))の立ち上がりに同期した同期パルス信号S52(図7(b))を生成し、この同期パルス信号S52の立ち上がりをトリガとして、所定のPWM制御動作を行う制御処理C51を起動するようにしている。そして、この制御処理C51では、前記同期用キャリア信号S51に同期した図示しないPWMキャリア信号に基づいて、PWM制御を行うようになっている。
【0004】
したがって、制御処理C51は、同期用キャリア信号に同期したタイミングで起動され、且つ制御処理C51は、この同期用キャリア信号の周期の所定倍の周期を有するPWMキャリア信号に基づいてPWM制御を行うことから、PWMキャリア信号の立ち上がりでPWM制御処理が開始されることになって、PWMキャリア信号とPWM制御処理の開始タイミングとがずれることに起因する、制御誤差の発生を防止することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように、同期用キャリア信号S51に同期して制御処理C51を動作させる方法にあっては、同期用キャリア信号S51の立ち上がりで、制御処理C51が起動されるため、制御処理C51の制御動作時間は、前記同期用キャリア信号S51の周期に相当する時間よりも短い時間に設定する必要がある。
【0006】
このため、例えば、前記同期用キャリア信号を生成するためのキャリア発生回路をカウンタ回路等で構成した場合、キャリア発生回路の小型化を図る目的で、同期用キャリア信号の周波数を高くしようとしても、複雑で制御動作時間のかかる制御処理を実行する必要がある場合には、この制御処理の制御動作時間に応じて同期用キャリア信号の周波数を設定する必要があるため、同期用キャリア信号の周波数を高くすることができず、小型化を図ることができないという問題がある。また、同期用キャリア信号の周期と、制御処理の制御動作時間とが互いに制約を受けるため、同期用キャリア信号及び制御動作時間を、それぞれ最適化することが困難であるという問題がある。
【0007】
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、PWM制御処理の制御動作時間と、このPWM制御処理におけるPWMキャリア信号と同期をとるための同期信号の周波数とを独立に最適化することの可能なPWM制御動作のキャリア同期方法及びPWM制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るPWM制御動作のキャリア同期方法は、PWMキャリア信号に基づいてPWM制御を行うPWM制御手段を、前記PWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用パルスに同期して起動するようにした、PWM制御動作のキャリア同期方法であって、前記同期用パルスのパルス数をカウントし、当該パルス数が規定値の整数倍であるときに、この同期用パルスをトリガとして前記PWM制御手段を起動するようにしたことを特徴としている。
【0009】
また、本発明の請求項2に係るPWM制御装置は、PWMキャリア信号に基づいてPWM制御を行うPWM制御手段を、前記PWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用パルスに同期して起動するようにしたPWM制御装置であって、前記同期用パルスを発生する同期用パルス発生手段と、当該同期用パルス発生手段で発生した同期用パルスのパルス数をカウントするカウント手段と、当該カウント手段のカウント値が規定値の整数倍である間、前記PWM制御を許可する制御許可手段と、当該制御許可手段で前記許可がなされているとき、前記同期用パルスをトリガとして前記PWM制御手段を起動する起動手段と、を備えることを特徴としている。
【0010】
また、請求項3に係るPWM制御装置は、前記同期用パルス発生手段は、前記PWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用キャリア信号を生成するキャリア信号発生回路と、前記同期用キャリア信号に同期したパルスを前記同期用パルスとして生成するパルス生成手段と、を備えることを特徴としている。さらに、請求項4に係るPWM制御装置は、カウンタ機能を有するタイマ回路及びマスク回路を備えたワンチップマイコンで構成され、前記同期用パルス発生手段は前記タイマ回路であって、前記カウント手段は、前記タイマ回路のカウンタ機能によりそのカウント値が同期用パルス規定値となる毎に出力されるパルスを前記同期用パルスとしてカウントすると共に、前記同期用パルスのカウント値が前記規定値の整数倍である間、前記マスク回路に対してマスク解除を指示し、前記起動手段は前記マスク回路であって、当該マスク回路は前記同期用パルスを入力し、これを前記マスク解除が指示されているときのみ前記PWM制御手段に出力し、当該PWM制御手段は、前記同期用パルスを入力したとき前記マスク回路に対してマスク指示を行うと共に前記PWM制御を実行するようになっていることを特徴としている。
【0011】
この請求項1乃至4に係る発明では、PWM制御動作において用いられるPWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用パルスに同期してPWM制御手段を起動する際に、同期用パルスのパルス数をカウントし、このパルス数が規定値の整数倍であるときに、この同期用パルスをトリガとしてPWM制御手段を起動する。前記同期用パルスは前記PWMキャリア信号に同期しているから、PWM制御手段は、PWMキャリア信号に同期して起動されることになる。また、前記規定値を変更することによって、PWM制御手段を起動するタイミングを調整することができるから、PWM制御手段によるPWM制御の制御動作時間に応じて規定値を設定することによって、同期用パルスの周波数と、PWM制御手段の制御動作時間とを独立に設定することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
まず、第1の実施の形態を説明する。
図1は、第1の実施の形態におけるPWM制御装置の一例を示すブロック図である。
【0013】
このPWM制御装置は、図1に示すように、同期用キャリア信号S1を発生するキャリア発生回路11と、このキャリア発生回路11で発生した同期用キャリア信号S1をもとに、キャリア同期信号S2を生成するキャリア同期信号発生ブロックA1と、キャリア同期信号発生ブロックA1で生成したキャリア同期信号S2のパルス数をカウントするキャリアカウントブロックA2と、当該キャリアカウントブロックA2でのカウント結果に応じて後述のPWM制御回路に対してマスク処理を行うPWM制御マスクブロックA3と、当該PWM制御マスクブロックA3からのPWM制御動作許可信号S4及び前記キャリア同期信号発生ブロックA1からのキャリア同期信号S2に応じて、PWM制御回路16を起動させるPWM制御実行ブロックA4と、から構成されている。
【0014】
前記キャリア発生回路11は、例えば、カウンタ回路等で構成され、図示しない発振器の発振パルスをカウントしこれに基づいて予め設定した所定周期の三角波を生成し、これを同期用キャリア信号S1として出力する。
前記キャリア同期信号発生ブロックA1は、例えばアナログコンパレータ12で構成され、その非反転入力端子には、前記同期用キャリア信号S1が入力され、反転入力端子には、予め設定された比較電圧信号Vref が入力され、これらの比較結果に応じてキャリア同期信号S2が生成される。つまり、同期用キャリア信号S1の立ち上がりに同期したキャリア同期信号S2を生成する。
【0015】
なお、前記比較電圧信号Vref は、前記三角波からなる同期用キャリア信号S1と前記比較電圧信号Vrefとの比較結果から生成されるキャリア同期信号S2のパルス幅が、後述の回路を動作させることの可能な十分なパルス幅となるように設定される。
前記キャリアカウントブロックA2は、カウントアップクロック入力端子UpClkと、クロック同期リセット入力端子Resetとを備えたカウンタ回路13で構成され、カウントアップクロック入力端子UpClkには、前記キャリア同期信号S2が入力され、クロック同期リセット入力端子Resetには前記PWM制御マスクブロックA3からのPWM制御動作許可信号S4が入力される。そして、カウンタ回路13によって、キャリア同期信号S2のパルス数がカウントされ、このパルスカウント数が、キャリアカウント数S3として出力され、また、このパルスカウント数は、PWM制御動作許可信号S4の立ち上がりでリセットされるようになっている。
【0016】
前記PWM制御実行ブロックA3は、ディジタルコンパレータ14と、遅延回路14aとから構成され、ディジタルコンパレータ14は、予め設定された規定値と、キャリアカウント数S3とを比較し、キャリアカウント数S3が、前記規定値に達したとき立ち上がるパルス信号を出力し、このパルス信号は、遅延回路14aで所定の遅延時間だけ遅延された後、PWM制御動作許可信号S4として出力される。そして、このPWM制御動作許可信号S4は、前記キャリアカウントブロックA2のカウンタ回路13のクロック同期リセット入力端子Resetに入力されると共に、前記PWM制御実行ブロックA4に入力される。
【0017】
このPWM制御実行ブロックA4は、前記キャリア同期信号発生ブロックA1からのキャリア同期信号S2及び前記PWM制御実行ブロックA3からのPWM制御動作許可信号S4が入力されるAND回路15と、所定のPWM制御処理を実行するディジタル制御回路16とから構成され、このディジタル制御回路16の入力側及び出力側には、スイッチング素子を含んで構成されるサンプル/ホールド回路17a及び17bが接続されている。
【0018】
これらサンプル/ホールド回路17a及び17bは、AND回路15の出力S5の立ち上がりをトリガとして導通状態となり、これによって、前記ディジタル制御回路16が起動され、当該ディジタル制御回路16の1回の動作が終了可能な所定時間が経過した後、遮断状態に切り替わるようになっている。
つまり、PWM制御実行ブロックA4は、AND回路15の出力S5の立ち上がりをトリガとして、サンプル/ホールド回路17a及び17bが導通状態となって前記ディジタル制御回路16を起動し、このディジタル制御回路16での所定の動作が終了すると、その後サンプル/ホールド回路17a及び17bが遮断状態となり、この処理を繰り返し行うことによって、AND回路15の出力S5の立ち上がりをトリガとしてディジタル制御回路16において所定の動作が繰り返し行われるようになっている。
【0019】
したがって、ディジタル制御回路16は、キャリアカウント数S3が、規定値に達する毎に、所定の動作を行うように制御される。
次に、第1の実施の形態の動作を説明する。
今、ディジタル制御回路16では、前記キャリア発生回路11で発生した同期用キャリア信号S1の周期に同期し且つ同期用キャリア信号S1の周期の所定倍の周期を有するPWMキャリア信号に基づいて所定のPWM制御処理を実行するものとする。
【0020】
前記キャリア発生回路11では、図2(a)に示すように、所定の傾き、所定周期の三角波からなる同期用キャリア信号S1を生成し、これを出力する。
ディジタルコンパレータ12では、この同期用キャリア信号S1と比較電圧Vref とを比較し、同期用キャリア信号S1の立ち上がりに同期したキャリア同期信号S2(図2(b))を生成する。
【0021】
カウンタ回路13では、キャリア同期信号S2の立ち上がりをトリガとして、キャリア同期信号S2のパルス数をカウントするから、パルスカウント数S3は、図2(c)に示すように、同期用キャリア信号S1の立ち上がりに同期してカウントアップする。
このパルスカウント数S3は、ディジタルコンパレータ14で規定値と比較され、時点t1 で規定値となったとき、この場合“4”となったときに、ディジタルコンパレータ14の出力が立ち上がり、遅延回路14aで所定時間Δtの遅れをもって時点t2 で出力される(図2(d))。
【0022】
したがって、カウンタ回路13のクロック同期リセット入力端子Resetに入力されるPWM制御動作許可信号S4が立ち上がることから、カウントパルス数S3は、キャリア同期信号S2が次に立ち上がる時点t3 でリセットされる(図2(c))。
これによって、ディジタルコンパレータ14の出力は立ち下がるが、PWM制御動作許可信号S4は、遅延回路14aを介して出力されることから、時点t3 から遅延時間Δtが経過した時点t4Aで立ち下がることになる(図2(d))。
【0023】
このPWM制御動作許可信号S4が入力されるAND回路15では、PWM制御動作許可信号S4がハイレベルであり且つ、キャリア同期信号S2が立ち上がる時点t3 で、その出力S5が立ち上がり、キャリア同期信号S2が立ち下がる時点t4 で立ち下がる(図2(e))。
したがって、AND回路15の出力S5が時点t3 で立ち上がることから、サンプル/ホールド回路17a、17bが導通状態となり、これによって、ディジタル制御回路16が起動され、PWM制御処理が開始されることになる(図2(f))。
【0024】
なお、前記遅延回路14aにおける遅延時間Δtは、前記AND回路15の出力S5の立ち上がりパルスを受けて、サンプル/ホールド回路17a、17bが動作するのに十分な時間に設定される。
そして、ディジタル制御回路16における所定のPWM制御処理が時点t5 で終了した後、時点t3 から所定時間が経過した時点で、サンプル/ホールド回路17a、17bは遮断状態となる。
【0025】
そして、時点t6 で、再度パルスカウント数S3(図2(c))が規定値に達すると、ディジタルコンパレータ14の出力が立ち上がり、遅延時間Δtをもって、時点t7 でPWM制御動作許可信号S4が立ち上がる(図2(d))。
そして、時点t8 で、キャリア同期信号S2が立ち上がった時点で、AND回路15の出力S5が立ち上がり(図2(e))、これを受けて、サンプル/ホールド回路17a、17bが作動し、ディジタル制御回路16が起動される。
【0026】
ここで、ディジタル制御回路16では、同期用キャリア信号S1に同期するPWMキャリア信号に基づいて制御を行い、また、ディジタル制御回路16におけるPWM制御処理は同期用キャリア信号S1に同期して起動される。したがって、ディジタル制御回路16におけるPWM制御処理は同期用キャリア信号S1に同期して起動され、また、同期用キャリア信号S1に同期したPWMキャリア信号に基づいてPWM制御処理が実行されることになる。
【0027】
また、このように、PWM制御処理を、キャリア発生回路11で発生した同期用キャリア信号S1の周期の所定倍の周期を有するキャリア同期信号S2と同期して実行させることができるから、例えば、ディジタル制御回路16におけるPWM制御処理で一連の処理をPWM制御を行うために必要な制御動作時間が同期用キャリア信号S1の周期より長い場合であっても、前記制御動作時間に応じてPWM制御処理の実行周期、つまり、ディジタルコンパレータ14における規定値を設定することによって、PWM制御処理を同期用キャリア信号S1と同期して実行させることができる。よって、従来のように、同期用キャリア信号S1の周期とPWM制御処理の制御動作時間とに制約を受けることはなく、同期用キャリア信号S1の周期とPWM制御処理の制御動作時間とを任意に設定することができる。
【0028】
また、このように、同期用キャリア信号S1の周期を変更しなくても、同期用キャリア信号S1の周期よりも制御動作時間の長いPWM制御処理を実行することができるから、例えば装置の小型化を図るためにキャリア周波数を高くした場合であっても、制御動作時間の長いPWM制御処理を実行することができ、PWM制御処理の制御動作時間に関わらず同期用キャリア信号S1の周波数を高くすることができ、また装置の小型化を図ることができる。
【0029】
また、このとき、同期用キャリア信号S1の周波数に関わらず、PWM制御処理の制御動作時間を設定することができるから、同期用キャリア信号S1の周波数に対して、PWM制御処理の処理速度が低速であっても十分可能な場合には、処理速度の遅い安価なプロセッサを用いてPWM制御回路16を構成することができ、その分、コスト削減を図ることができる。
【0030】
また、前記ディジタルコンパレータ14の規定値を変更することによって、キャリア同期信号S2の周期を変更することができるから、PWM制御処理における制御動作時間が変更された場合であっても、前記規定値を変更するだけで、容易に対処することができる。
なお、上記第1の実施の形態において、PWM制御回路16がPWM制御手段に対応し、キャリア発生回路11及びキャリア同期信号発生ブロックA1が同期用パルス発生手段に対応し、キャリア発生回路11がキャリア信号発生回路に対応し、キャリア同期信号発生ブロックA1がパルス生成手段に対応し、キャリアカウントブロックA2がカウント手段に対応し、PWM制御マスクブロックA3が制御許可手段に対応し、PWM制御実行ブロックA4が起動手段に対応している。
【0031】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
この第2の実施の形態は、汎用タイマを内蔵したワンチップマイコンにおいて、キャリア信号に同期して、PWM制御処理を実行するようにしたものである。図3は、ワンチップマイコン33の機能構成を示したものであって、ワンチップマイコン33には、汎用タイマ31、割り込みマスク32が搭載され、このワンチップマイコン33は、前記汎用タイマ31からのキャリア同期信号S12をカウントするキャリアカウント処理34、所定のPWM制御処理を実行するPWM制御処理35を実行するようになっている。
【0032】
前記汎用タイマ31は、公知の汎用タイマと同様に構成され、また、カウント機能を備えており、タイマ出力をカウントし、そのカウント値が、予め設定されたカウント上限値に達する毎にカウント値を初期値にリセットし、再度初期値からカウントを繰り返す。そして、このカウント値を、三角波からなる同期用キャリア信号S11として出力する。また、カウント値がカウント上限値に達したときに、パルス信号を発生し、これをキャリア同期信号S12として出力する。
【0033】
前記割り込みマスク32は、公知の割り込みマスクと同様に構成され、汎用タイマ31からのキャリア同期信号S12の立ち上がりをトリガとして立ち上がる起動指令信号S15を出力する。このとき、割り込み許可信号S14が割り込みを許可する信号であるときに前記起動指令信号S15を出力し、割り込み許可信号S14が割り込みを許可しない信号であるときには、前記起動指令信号15を出力しない。
【0034】
なお、前記汎用タイマ31及び割り込みマスク32は、通常マイコンの機能として搭載されている。
前記キャリアカウント処理34では、前記汎用タイマ31から出力されるキャリア同期信号S12のパルス数をカウントし、このパルス数が規定値となったときに割り込みを許可する割り込み許可信号S14を出力する。
【0035】
具体的には、汎用タイマ31からのキャリア同期信号S12の立ち上がりのタイミングで、図4のフローチャートを起動し、まず、step1で、キャリア同期信号S12のパルス数の前回までのカウント値S13が規定値Nを超えたかどうかを判定し、超えない時にはstep2に移行する。そして、カウント値S13を“1”だけインクリメントし処理を終了する。
【0036】
そして、カウント値S13が規定値Nを超えない間は、キャリア同期信号S12の立ち上がりをトリガとして順次そのパルス数をカウントする。そして、カウント値S13が、規定値Nを超えたときstep3に移行し、前記割り込みマスク32に対する割り込み許可信号S14を割り込み許可とする。そして、カウント値S13を零にリセットし、処理を終了する。
【0037】
一方、前記PWM制御処理35では、前記起動指令信号S15の立ち上がりで、図5のフローチャートを起動し、まず、step11で、前記割り込みマスク32に対する割り込み許可信号S14を割り込み不許可とする。そして、step12に移行し、予め設定された所定のPWM制御処理を実行する。
図6は、図3のワンチップマイコン33の各部の信号波形及び、PWM制御処理35の制御動作時間を示したものである。
【0038】
この第2の実施の形態においては、図6(a)に示すように汎用タイマ31においてカウント上限値までのカウントが行われて、同期用キャリア信号S11が生成され、カウント値がカウント上限値となったときに、キャリア同期信号S12(図6(b))が出力されると共にカウント値は零にリセットされる。
キャリアカウント処理34では、割り込みによってキャリア同期信号S12の立ち上がりを検出すると、図4のフローチャートにしたがって、まず、キャリアカウント処理34における前回までのパルスカウント値S13(図6(c))が規定値Nに達したかを判定し、このとき、まだ達していないものとすると、step11からstep12に移行し、パルスカウント値S13を“1”だけインクリメントする。
【0039】
この処理を繰り返すことによって、汎用タイマ31でのカウント値に応じてキャリア信号S11が生成され、また、汎用タイマ31でのカウント値つまり同期用キャリア信号S11がリセットされるタイミングでキャリア同期信号S12が出力される。そして、このキャリア同期信号S12のパルス数がキャリアカウント処理34でカウントされ、キャリア同期信号S12が入力される毎に、カウントパルス数S13は増加する。
【0040】
この間、割り込みマスク32では、汎用タイマ31からキャリア同期信号S12を入力するが、割り込み許可信号S14は、割り込み不許可に維持されるから、PWM制御処理35への作動指令の出力は行われない。
そして、時点t11で、キャリアカウント処理34におけるパルスカウント数S13が規定値、図6の場合“4”に達すると、step1からstep3に移行し、時点t12で割り込み許可信号S14を、割り込み許可を表すオン状態に設定する。したがって、タイマ割り込みマスク32では、時点t13でキャリア同期信号S12が立ち上がった時点で、起動指令信号S15を出力する。
【0041】
よって、この起動指令信号S15を受けて、PWM制御処理35が起動され(図6(f))、まず、時点t14で割り込み許可信号S14を、割り込み不許可を表すオフ状態に設定した後、所定のPWM制御処理を実行する。
このPWM制御処理35が処理実行中、キャリア同期信号S12が割り込みマスク32に入力されるが、割り込み許可信号S14は割り込み不許可に設定されているから、PWM制御処理35に対して作動指示が行われることはない。
【0042】
そして、時点t15でPWM制御処理35の処理が終了し、時点t16で再度、パルスカウント数S13が規定値に達すると、時点t17で割り込み許可信号S14が割り込み許可を表すオン状態となり、時点t18でキャリア同期信号S12が立ち上がった時点で、PWM制御処理35に対して起動指令信号S15が出力される。そして、PWM制御処理35が起動されて時点t19で、割り込み許可信号S14が割り込み不許可に設定された後、所定のPWM制御処理が実行される。
【0043】
したがって、この場合も上記第1の実施の形態と同様に、同期用キャリア信号S11に同期して発生されるキャリア同期信号S12に同期してPWM制御処理35を起動することができるから、上記第1の実施の形態と同等の作用効果を得ることができる。
また、この場合、すでにワンチップマイコン33の機能として搭載されている、汎用タイマ31及び割り込みマスク32を利用するようにしているから、その分、新たに機能を追加する必要がない。
【0044】
なお、上記各実施の形態においては、PWM制御処理で用いるPWMキャリア信号と、同期用キャリア信号S1、S11とは異なるキャリア信号を用いるようにした場合について説明しているが、前記PWM制御処理で用いるPWMキャリア信号を、前記同期用キャリア信号として流用するようにしてもよい。また、PWM制御処理で用いるPWMキャリア信号と同期用キャリア信号とは周期が一致している必要はなく、一方の周期が、他方の周期の所定倍となる関係にあればよい。
【0045】
なお、上記第2の実施の形態において、PWM制御処理35がPWM制御手段に対応し、汎用タイマ31が同期用パルス発生手段に対応し、キャリアカウント処理34がカウント手段に対応し、図4のキャリアカウント処理34でのstep3の処理及び図5のPWM制御処理35でのstep11の処理が制御許可手段に対応し、割り込みマスク32が起動手段に対応している。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1乃至4に係る発明によれば、PWM制御動作において用いられるPWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用パルスのパルス数をカウントし、このパルス数が規定値の整数倍であるときに、この同期用パルスをトリガとしてPWM制御手段を起動するようにしたから、PWM制御手段は、PWMキャリア信号に同期して起動されることになり、また、前記規定値を変更することによって、PWM制御手段を起動するタイミングを調整することができるから、同期用パルスの周波数と、PWM制御手段の制御動作時間とを独立に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるPWM制御装置の一例を示す概略構成図で。る。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作説明に供する、図1のPWM制御装置の各部の信号波形及び、PWM制御処理の動作タイミングを表すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるPWM制御装置の一例を示す概略構成図である。
【図4】図3のカウント処理部34の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】図3のPWM制御処理部35の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の動作説明に供する、図3のPWM制御装置の各部の信号波形及び、PWM制御処理の動作タイミングを表すタイミングチャートである。
【図7】従来のPWM制御動作のキャリア同期方法を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 キャリア発生回路
12 アナログコンパレータ
13 カウンタ回路
14 ディジタルコンパレータ
15 AND回路
16 PWM制御回路
31 汎用タイマ
32 割り込みマスク
33 ワンチップマイコン
34 キャリアカウント処理
35 PWM制御処理
Claims (4)
- PWMキャリア信号に基づいてPWM制御を行うPWM制御手段を、前記PWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用パルスに同期して起動するようにした、PWM制御動作のキャリア同期方法であって、
前記同期用パルスのパルス数をカウントし、当該パルス数が規定値の整数倍であるときに、この同期用パルスをトリガとして前記PWM制御手段を起動するようにしたことを特徴とするPWM制御動作のキャリア同期方法。 - PWMキャリア信号に基づいてPWM制御を行うPWM制御手段を、前記PWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用パルスに同期して起動するようにしたPWM制御装置であって、
前記同期用パルスを発生する同期用パルス発生手段と、
当該同期用パルス発生手段で発生した同期用パルスのパルス数をカウントするカウント手段と、
当該カウント手段のカウント値が規定値の整数倍である間、前記PWM制御を許可する制御許可手段と、
当該制御許可手段で前記許可がなされているとき、前記同期用パルスをトリガとして前記PWM制御手段を起動する起動手段と、を備えることを特徴とするPWM制御装置。 - 前記同期用パルス発生手段は、前記PWMキャリア信号の周期の所定倍の周期を有する同期用キャリア信号を生成するキャリア信号発生回路と、
前記同期用キャリア信号に同期したパルスを前記同期用パルスとして生成するパルス生成手段と、を備えることを特徴とする請求項2記載のPWM制御装置。 - カウンタ機能を有するタイマ回路及びマスク回路を備えたワンチップマイコンで構成され、
前記同期用パルス発生手段は前記タイマ回路であって、
前記カウント手段は、前記タイマ回路のカウンタ機能によりそのカウント値が同期用パルス規定値となる毎に出力されるパルスを前記同期用パルスとしてカウントすると共に、前記同期用パルスのカウント値が前記規定値の整数倍である間、前記マスク回路に対してマスク解除を指示し、
前記起動手段は前記マスク回路であって、当該マスク回路は前記同期用パルスを入力し、これを前記マスク解除が指示されているときのみ前記PWM制御手段に出力し、
当該PWM制御手段は、前記同期用パルスを入力したとき前記マスク回路に対してマスク指示を行うと共に前記PWM制御を実行するようになっていることを特徴とする請求項2記載のPWM制御装置。
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