JP2004096574A - 画像処理装置 - Google Patents

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Kenichi Kamata
鎌田 謙一
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

【課題】変倍前の画像データが文字画像データであるか否かにより、夫々異なる処理にて、変倍後の画像データの各画素における多値データを算出する画像処理装置を提供する。
【解決手段】各ブロックを構成する4画素夫々を特定する2値データ,該4画素により形成されるマトリックス内の、位置算出部が算出した位置データが示す主走査方向における位置,副走査方向における位置に、第1多値データ及び第2多値データを対応させるデータテーブルを用い、変倍前の画像データが文字画像データであるか否かにより、変倍後の画像データの各画素における多値データを、第1多値データ又は第2多値データとする。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数画素を位置データ及び2値データにより夫々特定した画像データを設定されている変倍率に基づき変倍する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
2値データにより特定される複数画素を、所定の間隔を隔てて主走査方向及び副走査方向に配置することにより構成される画像データについては、各画素間へのデータの挿入、及び各画素のデータの間引きにより、容易に拡大及び縮小することができる。
しかし、ディザ処理等を行うことにより形成される疑似中間調の画像データを、上述の方法により拡大又は縮小した場合、ディザのパターンが崩れ、白又は黒の筋及びモアレ等が発生し、画質の劣化を生じることがある。
【0003】
そこで、画像データの各画素を特定する2値データを、一旦多値データに変換し、各画素を多値データにより特定する画像データにおいて、各画素間に多値データを挿入し、又は各画素のデータを間引いた後、各画素を特定する多値データが所定閾値よりも大きいか否かに基づき、前記多値データを2値データに変換する画像処理方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−287568号公報 (第5−6頁)
【0005】
このように、一旦多値データに変換することにより、各画素間において線形補間が可能となり、挿入処理及び間引処理を施された多値データを再度2値データに変換した場合に、筋及びモアレ等の発生を防止することができ、画質の劣化を軽減させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、文字及び罫線が多く、疑似中間調で表現された画素が少ない文字画像データにおいて、上述の方法で拡大又は縮小した場合、ジャギーが発生することになり、却って画質を劣化させてしまうことになる。
また、上述の方法をプリンタ等の画像処理装置に利用する場合、プリンタ等は、記録紙等に出力すべく取得した画像データに、上述した各処理を、該画像データが記録部により記録紙等に出力される前に行う必要があり、前記各処理を、前記画像データを自身に備える記録部へ転送する速度に間に合う速度にて行わなければならない。
従って、上述した処理を行う画像処理装置を、高速動作が可能なLSI(LargeScale Integrated circuit)により実現する必要があるが、高速動作を行うLSIは、回路規模が大きく、設計が困難であると共に、製造コストが高いという問題がある。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、変倍前の画像データの各画素における2値データに基づき、変倍後の画像データの各画素における多値データを算出する算出手段を2つ備え、変倍前の画像データが文字画像データであるか否かに従い、対応した算出手段にて変倍後の画像データの各画素における多値データを算出することにより、変倍前の画像データが文字画像データであるか否かに対応して、変倍後の画像データの各画素における多値データを算出する画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の他の目的は、4画素夫々を特定する2値データ及び該4画素夫々からの距離に、多値データを割り当てる第1データテーブル及び第2データテーブルを記憶し、変倍前の画像データが文字画像データであるか否かにより、前記第1データテーブル又は第2データテーブルから、算出された位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを選択する構成を備えることにより、変倍前の画像データの各画素における2値データに基づき算出される変倍後の画像データの各画素における多値データが、選択処理のみにて効率よく算出する画像処理装置を提供することにある。
【0009】
本発明の更に他の目的は、変倍前の画像データが文字画像データではない場合に、算出された変倍後の画像データの各画素における多値データに、予め算出した所定位置データにおける差分値を加算することにより、変倍後の画像データの各画素を特定する2値データに、前記所定位置データにより特定される、該各画素の所定周辺画素における誤差(差分値)を反映させる誤差拡散処理を伴う変倍処理を行う画像処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る画像処理装置は、複数画素を位置データ及び2値データにより夫々特定した画像データを、設定されている変倍率に基づき変倍する画像処理装置において、前記画像データが、文字画像データであるか否かを判断する判断手段と、前記変倍率に基づき、変倍後の画像データの各画素を特定する位置データを夫々算出する位置算出手段と、変倍前の画像データから、前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置の近傍の4画素を特定する位置データ及び2値データを抽出する抽出手段と、前記判断手段が文字画像データであると判断した場合、前記抽出手段が抽出した2値データ、及び前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置から、前記抽出手段が抽出した位置データが示す位置夫々までの距離に基づき、前記位置算出手段が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを算出する第1データ算出手段と、前記判断手段が文字画像データでないと判断した場合、前記抽出手段が抽出した2値データ、及び前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置から、前記抽出手段が抽出した位置データが示す位置夫々までの距離に基づき、前記位置算出手段が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを算出する第2データ算出手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
第1発明による場合は、設定されている変倍率に基づき、変倍後の画像データの各画素を特定する位置データを算出し、算出された位置データが示す位置の近傍の4画素を特定する位置データ及び2値データを、変倍前の画像データから抽出する。抽出された2値データ、及び前記算出された位置データが示す位置から、抽出された位置データが示す位置夫々までの距離に基づき、変倍後の画像データの各画素における多値データを算出することにより、変倍後の画像データの各画素における多値データが、該各画素の近傍の、変倍前の画像データの各画素における2値データに基づき算出され、画質の劣化を軽減することができる。
また、第1データ算出手段と第2データ算出手段とを備え、変倍前の画像データが文字画像データであるか否かに従い、異なる手段にて変倍後の画像データの各画素における多値データを算出することにより、文字画像データであるか否かに対応した多値データを生成することができる。
【0012】
第2発明に係る画像処理装置は、第1発明に係る画像処理装置において、前記4画素夫々を特定する2値データ及び該4画素夫々からの距離に、多値データを割り当てる第1データテーブル及び第2データテーブルを記憶する記憶手段を備え、前記第1データ算出手段は、前記記憶手段が記憶する第1データテーブルから、前記位置算出手段が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを選択すべくなしてあり、前記第2データ算出手段は、前記記憶手段が記憶する第2データテーブルから、前記位置算出手段が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを選択すべくなしてあることを特徴とする。
【0013】
第2発明による場合は、4画素夫々を特定する2値データ及び該4画素夫々からの距離に、多値データを割り当てる第1データテーブル及び第2データテーブルを記憶し、変倍前の画像データが文字画像データであるか否かにより、前記第1データテーブル又は第2データテーブルから、算出された位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを選択する構成を備えることにより、変倍前の画像データの各画素における2値データに基づき算出される変倍後の画像データの各画素における多値データが、選択処理のみにて効率よく算出されると共に、上述の各処理を実現するLSIの回路規模の増大を防止する画像処理装置を実現することができる。
また、変倍前の画像データの各画素の主走査方向及び副走査方向における各画素間距離が、例えば128(7ビット)で特定されている場合、前記各データテーブルにおいて、多値データを割り当てる前記4画素夫々からの距離による各位置を、128×128区分に分割して、128×128通りにて多値データを割り当てることにより、1%刻みの変倍処理を実現することができる。更に、前記各位置を、8×8区分等、128×128区分よりも少ない数にて分割し、8×8通り等にて多値データを割り当てることにより、前記各データテーブルを記憶するメモリ容量を削減することもできる。
【0014】
第3発明に係る画像処理装置は、複数画素を位置データ及び2値データにより夫々特定した画像データを、設定されている変倍率に基づき変倍する画像処理装置において、前記画像データが、文字画像データであるか否かを判断する判断手段と、前記変倍率に基づき、変倍後の画像データの各画素を特定する位置データを夫々算出する位置算出手段と、変倍前の画像データから、前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置の近傍の4画素を特定する位置データ及び2値データを抽出する抽出手段と、該抽出手段が抽出した2値データ、及び前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置から、前記抽出手段が抽出した位置データが示す位置夫々までの距離に基づき、前記位置算出手段が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを算出するデータ算出手段と、前記判断手段が文字画像データでないと判断した場合、前記データ算出手段が算出した多値データに、予め算出した所定位置データにおける差分値を加算する加算手段と、前記差分値を算出する差分算出手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
第3発明による場合は、変倍前の画像データが文字画像データではない場合に、算出された変倍後の画像データの各画素における多値データに、予め算出した所定位置データにおける差分値を加算することにより、変倍後の画像データの各画素を特定する2値データに、前記所定位置データにより特定される、該各画素の所定周辺画素における誤差(差分値)を反映させる誤差拡散処理を伴う変倍処理を行うことができる。
また、文字及び罫線が多く、疑似中間調で表現された画素が少ない文字画像データにおいて、上述した誤差拡散処理を行わないことにより、画質の劣化を軽減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に、本発明に係る画像処理装置を、該画像処理装置を備えるプリンタによる実施の形態1に基づいて詳述する。図1は本発明に係る画像処理装置を備えたプリンタの構成を示すブロック図であり、図中1はプリンタを示しており、このプリンタ1は、制御部10,ROM11,RAM12,画像読取部13,第1CODEC14,画像メモリ15,第2CODEC16,画像処理装置3,メモリ管理部17,プリンタインタフェース19,プリンタ20,操作部21,表示部22,外部と通信を行うための通信インタフェース23等を備えている。
制御部10は、具体的にはMPU(Micro Processor Unit)等のプロセッサで構成されており、システムバス24を介してプリンタ1の上述したようなハードウェア各部と接続されており、それらを制御すると共に、ROM11に格納されたコンピュータプログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実現する。
【0017】
ROM11は、本発明のプリンタ1の動作に必要な種々のソフトウェアのプログラム、及び画像処理装置3による変倍処理の実行時に参照するデータテーブル11aを予め格納している。
RAM12は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、前記プログラムの実行時に発生するデータ及び各画像データを出力する際の変倍率を一時的に記憶する。尚、RAM12にフラッシュメモリを使用した場合には、停電,プリンタ1の移動等のために電源が遮断された場合であっても、記憶内容が失われることはない。
【0018】
画像読取部13は、例えばCCD(Charge Coupled Device) を利用したスキャナにより原稿を読み取り、読み取った画像データを第1CODEC14に入力する。
第1CODEC14は、画像読取部13により読み取られた画像データを符号化し、画像メモリ15に記憶する。
画像メモリ15は、DRAM等で構成され、記録紙又はOHP(Over Head Projector) シート等に印刷すべく画像読取部13により読み取り第1CODEC14により符号化された画像データ、及び通信インタフェース23を介して取得した画像データを格納する。尚、本実施の形態において、取得する画像データは、各画素を2値データにより特定された2値の画像データであり、主走査方向及び副走査方向における各画素間の距離を示す距離データを7ビットにて表している。また変倍率は、ユーザにより指定されるだけでなく、ユーザにより指定された出力すべき記録紙等のサイズに基づき算出することもできる。
【0019】
表示部22は、液晶ディスプレイ(LCD)等の表示装置であり、プリンタ1の動作状況、ユーザへ報知すべきデータの表示等を行う。
操作部21は、プリンタ1を操作するために必要な各種のキーを備えている。尚、表示部22をタッチパネル方式のものとすることにより、操作部21の各種のキーのうちの一部又は全部を代用することも可能である。
【0020】
また、第2CODEC16は、印刷すべく画像メモリ15から読み出した画像データを復号して、本発明に係る画像処理装置3に入力する。
画像処理装置3は、第2CODEC16により復号された画像データに、RAM12から取得した該画像データを出力する際の変倍率に基づく変倍処理を行い、メモリ管理部17による制御によりイメージバス25を介してページメモリ18に記憶する。
【0021】
また、メモリ管理部17は、画像処理装置3により所定の処理を施され、ページメモリ18に記憶された画像データを、プリンタインタフェース19に読み出し、プリンタインタフェース19を介してプリンタ20に入力される。
プリンタ20は、電子写真方式のプリンタ装置であって、印刷すべくページメモリ18から読み出された画像データを、ハードコピーとしてA3縦,B4縦,A4縦,B5横及びA5横等の各サイズの記録紙又はOHPシートから最適なサイズのものを選択して印刷する。
【0022】
図2は実施の形態1に係る画像処理装置3の構成を示すブロック図である。画像処理装置3は、第2CODEC16により復号された画像データを取得し、該画像データを画像データ取込部30に入力する。また、制御部10は、RAM12から変倍率を取得し、後述するように変倍後の主走査方向及び副走査方向夫々の画素間距離に変換して、これらの画素間距離を位置算出部31に入力する。
画像データ取込部30は、主走査方向に配置される各画素を順次取得し、主走査方向の1ライン分の画素を取得した後、次のラインの2画素を取得する毎に、該2画素と、該2画素に相隣る直前のラインの2画素との4画素からなるブロックに区分して、画素抽出部34に与える。
【0023】
図3は位置算出部(位置算出手段)31の構成を示すブロック図であり、この位置算出部31は、変倍後の画像データの各画素の主走査方向の位置データを算出するための画素間距離設定部32a及び加算器33aと、変倍後の画像データの各画素の副走査方向の位置データを算出するための画素間距離設定部32b及び加算器33bとを備えている。
位置算出部31は、制御部10から取得した、変倍後の主走査方向の画素間距離及び副走査方向の画素間距離を夫々、画素間距離算出部32a,32bに与えている。尚、本実施の形態では、変倍前の画像データの各画素間の距離データは、7ビットで表されており、制御部10は、以下の(1)式に基づき、夫々変倍後の主走査方向及び副走査方向の各画素間距離を算出し、画素間距離設定部32a,32bに設定する。また、ユーザにより指定された出力すべき記録紙等のサイズに基づき、変倍率Rを算出する構成を備えてもよい。
【0024】
N=128/R   …(1)
(N:変倍後の画素間距離,R:変倍率)
【0025】
画素間距離設定部32aにより設定された変倍後の画像データの各画素の主走査方向における画素間距離を、加算器33aにより順次加算することにより、変倍後の画像データの各画素の主走査方向における位置を示す位置データを算出することができる。
また、同様に、画素間距離設定部32bにより設定された変倍後の画像データの各画素の副走査方向における画素間距離を、加算器33bにより順次加算することにより、変倍後の画像データの各画素の副走査方向における位置を示す位置データを算出することができ、このように算出された主走査方向及び副走査方向において、変倍後の画像データの各画素を特定する位置データは、画素抽出部34,データ算出部35,画像データ生成部38に夫々与えられる。
【0026】
画素抽出部(抽出手段)34は、画像データ取込部30から与えられた4画素からなる各ブロックから、位置算出部31により算出された変倍後の画像データの各画素を特定する位置データが示す位置を含むブロックを夫々選択し、該ブロックを構成する4画素を特定する位置データ及び2値データを抽出し、データ算出部35に与える。
データ算出部35は、画素抽出部34が抽出した各ブロックを構成する4画素夫々を特定する位置データ及び2値データと、位置算出部31が算出した位置データとを取得し、画素抽出部34から取得した2値データと、位置算出部31から取得した位置データが示す位置から、画素抽出部34から取得した位置データが示す位置夫々までの距離とに基づき、位置算出部31が算出した位置データにより特定される変倍後の画像データの画素における多値データを算出して、誤差拡散部36に入力する。
【0027】
尚、本実施の形態におけるROM11は、各ブロックを構成する4画素夫々における2値データ及び該4画素夫々からの距離に、多値データを割り当てるデータテーブル11aを予め記憶しており、このデータテーブル11aは、画像処理装置3の実行時にRAM35aにロードされる。
データ算出部35は、画素抽出部34が抽出したブロックを構成する4画素夫々を特定する2値データと、該4画素夫々を特定する位置データが示す位置から、位置算出部31が算出した位置データが示す位置までの距離とに基づき、位置算出部31が算出した位置データにより特定される変倍後の画像データの画素に対応する多値データを、前記RAM35aにロードされたデータテーブル11aから選択し、誤差拡散部36に与える。
【0028】
図4はデータテーブル11aを示す図、図5はデータテーブル11aの構成を説明するための図であり、図5中に矢符Xで示す方向は主走査方向を,矢符Yで示す方向は副走査方向を夫々示している。
図5(a)は画素抽出部34により抽出されるブロックを構成する4画素の一例を示す図であり、図においては、各画素における2値データが{(x,y),(x+1,y),(x,y+1),(x+1,y+1)}={1(黒),0(白),0(白),0(白)}であるブロックを示している。
【0029】
本実施の形態においては、制御部10は、画像メモリ15に記憶してある符号化された画像データに基づき、該画像データが疑似中間調の画像データであるか否かを判断する判断手段として動作しており、当該画像データが疑似中間調のデータが少なく、文字及び罫線等が多い文字画像データである場合、データ算出部35は、第1テーブルに基づき変倍後の画像データの各画素の多値データを算出する第1データ算出手段として動作する。
また、当該画像データが疑似中間調の画像データである場合、データ算出部35は、第2テーブルに基づき変倍後の画像データの各画素の多値データを算出する第2データ算出手段として動作する。尚、画像データが、疑似中間調データであるか否かは、画像メモリ15に記憶してある符号化された画像データの符号数、即ち、データ量が所定数以上であれば、当該画像データは疑似中間調データであると判断される。
【0030】
図5(b)は文字画像データに変倍処理を行う際に用いる第1テーブルを、図5(c)は疑似中間調データに変倍処理を行う際に用いる第2テーブルを夫々示しており、図5(a)に示す各画素の中心は、図5(b),図5(c)に示すマトリックスの4隅に夫々対応している。
このマトリックスは、主走査方向及び副走査方向に夫々8区分され、4画素夫々からの距離に応じて8×8区分に分割された各区分毎に、多値データ(図においては6ビット)が割り当てられている。
【0031】
このような多値データの割り当ては、ブロックを構成する4画素夫々を特定する2値データのパターン毎に設けてあり、これにより、図4に示すような、各ブロックを構成する4画素夫々を特定する2値データ,該4画素により形成されるマトリックス内の、位置算出部31が算出した位置データが示す主走査方向における位置,副走査方向における位置に、第1テーブルに基づく第1多値データ及び第2テーブルに基づく第2多値データを夫々対応させるデータテーブル11aが構成されている。
誤差拡散部36は、上述したように、データ算出部35により、位置算出部31が算出した変倍後の画像データの各画素を特定する位置データに対応して算出された多値データを取得し、各多値データに、該多値データに対応する位置データに基づき、副走査方向の直前のライン上の所定の画素における誤差を加算する誤差拡散処理を行い、比較部37に入力する。
【0032】
比較部37は、誤差拡散部36により所定の処理が施された各画素における多値データを、所定閾値と比較し、前記多値データが所定閾値よりも大きい場合、該多値データを1に、前記多値データが所定閾値よりも小さい場合、前記多値データを0に変換することにより、誤差拡散部36から取得した多値データを2値データに変換し、画像データ生成部38に入力する。
画像データ生成部38は、位置算出部31により算出された位置データと、比較部37により変換された2値データとにより、変倍後の画像データを生成し、画像処理装置3は、生成された画像データをページメモリ18に一旦記憶させ、メモリ管理部17の制御により、プリンタインタフェース19に入力される。また、プリンタインタフェース19を介してプリンタ20に与えられた画像データは、プリンタ20にて所望のサイズの記録紙等に記録される。
【0033】
上述したように、変倍前の4画素夫々の2値データ及び該4画素夫々からの距離に対して割り当てる多値データを、処理すべき画像データが疑似中間調の画像データであるか否かに基づき変更することにより、疑似中間調データ及び文字画像データ夫々に対応し、変倍前の画像データの各画素における2値データに基づく変倍後の画像データの各画素における多値データを算出することができ、また、データテーブル11aからの選択処理のみにて効率よく算出することができ、画質の劣化を軽減することができる。
【0034】
(実施の形態2)
以下に、実施の形態2における画像処理装置3の構成について説明する。尚、本実施の形態におけるプリンタ1全体については上述した実施の形態1と同様の構成であるため、説明を省略する。
図6は実施の形態2に係る画像処理装置3の構成を示すブロック図であり、この画像処理装置3は、画像データ取込部30,位置算出部(位置算出手段)31,画素抽出部(抽出手段)34,データ算出部(データ算出手段)35,誤差拡散部39,比較部37,画像データ生成部38等を備えており、この画像処理装置3においても実施の形態1と同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
【0035】
尚、本実施の形態においても、制御部10は、画像メモリ15に記憶してある符号化された画像データが疑似中間調データであるか否かの判断を行っているが、データ算出部35は、当該画像データが疑似中間調データであるか否かに関わらず、図5(c)に示す第2テーブルに基づき、変倍後の画像データの各画素における多値データを算出するため、ROM11には、図4に示すデータテーブル11aの第1多値データを含まず、画素抽出部34により抽出された各ブロックを構成する4画素夫々を特定する2値データ,該4画素により形成されるマトリックス内の、位置算出部31が算出した位置データが示す主走査方向における位置,副走査方向における位置に、第2テーブルに基づく第2多値データを夫々対応させるデータテーブル11aが記憶している。
【0036】
従って、データ算出部35は、画素抽出部34が抽出した各ブロックを構成する4画素夫々を特定する位置データ及び2値データと、位置算出部31が算出した位置データとを取得し、画素抽出部34から取得した2値データと、位置算出部31から取得した位置データが示す位置から、画素抽出部34から取得した位置データが示す位置夫々までの距離とに基づき、位置算出部31が算出した位置データにより特定される変倍後の画像データの画素における多値データ(第2多値データ)を、RAM35aにロードされたデータテーブル11aから選択して誤差拡散部39に入力する。
【0037】
誤差拡散部39は、制御部10から、当該画像データが疑似中間調データであるか否かを示す信号を取得しており、該信号が疑似中間調データであることを示す場合、上述したように、データ算出部35から入力された、変倍後の画像データの各画素における多値データに、該多値データに対応する所定の位置データに基づき、副走査方向の直前のライン上の所定の画素における誤差を加算する加算手段としての誤差拡散処理を行い、比較部37に入力する。前記誤差は、差分算出手段として動作する減算器(図示せず)等により予め算出され、RAM35a等に記憶してある。
一方、誤差拡散部39は、制御部10から、当該画像データが疑似中間調データでないことを示す信号を取得した場合、上述したように、データ算出部35から入力された、変倍後の画像データの各画素における多値データに付加すべき誤差を0とし、実質の誤差拡散処理を行わずに比較部37に入力する。
【0038】
比較部37は、誤差拡散部39により所定の処理が施された各画素における多値データを、所定閾値と比較し、前記多値データが所定閾値よりも大きい場合、該多値データを1に、前記多値データが所定閾値よりも小さい場合、前記多値データを0に変換することにより、誤差拡散部39から取得した多値データを2値データに変換し、画像データ生成部38に入力する。
画像データ生成部38は、位置算出部31により算出された位置データと、比較部37により変換された2値データとにより、変倍後の画像データを生成し、画像処理装置3は、生成された画像データをページメモリ18に記憶させる。
【0039】
上述したように、変倍前の画像データが疑似中間調データであるか否かに関わらず、同一のデータテーブルにより変倍処理を行い、当該画像データが疑似中間調データでなく文字画像データである場合に、誤差を0とした誤差拡散処理を行うことにより、不要な誤差拡散処理を行わず、文字画像データにおけるジャギィの発生を防止することができる。
また、変倍前の4画素夫々の2値データ及び該4画素夫々からの距離に、多値データを割り当てるデータテーブル11aから、位置算出手段31が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを選択することにより、変倍前の画像データの各画素における2値データに基づく変倍後の画像データの各画素における多値データを、選択処理のみにて効率よく算出することができ、画質の劣化を軽減することができる。
【0040】
上述した実施の形態では、変倍前の画像データの各画素において、画素間距離が7ビット(128)にて特定されており、データテーブル11aで割り当てる各4画素からの距離を8×8区分に分割しているが、これらの値には限られない。尚、前記4画素夫々からの距離を、変倍前の画像データの各画素間距離を特定する値よりも少ない数にて分割することにより、前記データテーブルを記憶するメモリ容量を削減することができる。
【0041】
【発明の効果】
第1発明による場合は、設定されている変倍率に基づき、変倍後の画像データの各画素を特定する位置データを算出し、算出された位置データが示す位置の近傍の4画素を特定する位置データ及び2値データを、変倍前の画像データから抽出する。抽出された2値データ、及び前記算出された位置データが示す位置から、抽出された位置データが示す位置夫々までの距離に基づき、変倍後の画像データの各画素における多値データを算出することにより、変倍後の画像データの各画素における多値データが、該各画素の近傍の、変倍前の画像データの各画素における2値データに基づき算出され、画質の劣化を軽減することができる。
また、第1データ算出手段と第2データ算出手段とを備え、変倍前の画像データが文字画像データであるか否かに従い、異なる手段にて変倍後の画像データの各画素における多値データを算出することにより、文字画像データであるか否かに対応した多値データを生成することができる。
【0042】
第2発明による場合は、4画素夫々を特定する2値データ及び該4画素夫々からの距離に、多値データを割り当てる第1データテーブル及び第2データテーブルを記憶し、変倍前の画像データが文字画像データであるか否かにより、前記第1データテーブル又は第2データテーブルから、算出された位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを選択する構成を備えることにより、変倍前の画像データの各画素における2値データに基づき算出される変倍後の画像データの各画素における多値データが、選択処理のみにて効率よく算出されると共に、上述の各処理を実現するLSIの回路規模の増大を防止する画像処理装置を実現することができる。
【0043】
また、変倍前の画像データの各画素の主走査方向及び副走査方向における各画素間距離が、例えば128(7ビット)で特定されている場合、前記各データテーブルにおいて、多値データを割り当てる前記4画素夫々からの距離による各位置を、128×128区分に分割して、128×128通りにて多値データを割り当てることにより、1%刻みの変倍処理を実現することができる。更に、前記各位置を、8×8区分等、128×128区分よりも少ない数にて分割し、8×8通り等にて多値データを割り当てることにより、前記各データテーブルを記憶するメモリ容量を削減することもできる。
【0044】
第3発明による場合は、変倍前の画像データが文字画像データではない場合に、算出された変倍後の画像データの各画素における多値データに、予め算出した所定位置データにおける差分値を加算することにより、変倍後の画像データの各画素を特定する2値データに、前記所定位置データにより特定される、該各画素の所定周辺画素における誤差(差分値)を反映させる誤差拡散処理を伴う変倍処理を行うことができる。
また、文字及び罫線が多く、疑似中間調で表現された画素が少ない文字画像データにおいて、上述した誤差拡散処理を行わないことにより、画質の劣化を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置を備えたプリンタの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】位置算出部の構成を示すブロック図である。
【図4】データテーブルを示す図である。
【図5】データテーブルの構成を説明するための図である。
【図6】実施の形態2に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
10 制御部
11 ROM
11a データテーブル
3 画像処理装置
31 位置算出部(位置算出手段)
34 画素抽出部(抽出手段)
35 データ算出部(第1データ算出手段,第2データ算出手段,データ算出手段)
36,39 誤差拡散部

Claims (3)

  1. 複数画素を位置データ及び2値データにより夫々特定した画像データを、設定されている変倍率に基づき変倍する画像処理装置において、
    前記画像データが、文字画像データであるか否かを判断する判断手段と、
    前記変倍率に基づき、変倍後の画像データの各画素を特定する位置データを夫々算出する位置算出手段と、
    変倍前の画像データから、前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置の近傍の4画素を特定する位置データ及び2値データを抽出する抽出手段と、
    前記判断手段が文字画像データであると判断した場合、前記抽出手段が抽出した2値データ、及び前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置から、前記抽出手段が抽出した位置データが示す位置夫々までの距離に基づき、前記位置算出手段が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを算出する第1データ算出手段と、
    前記判断手段が文字画像データでないと判断した場合、前記抽出手段が抽出した2値データ、及び前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置から、前記抽出手段が抽出した位置データが示す位置夫々までの距離に基づき、前記位置算出手段が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを算出する第2データ算出手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記4画素夫々を特定する2値データ及び該4画素夫々からの距離に、多値データを割り当てる第1データテーブル及び第2データテーブルを記憶する記憶手段を備え、
    前記第1データ算出手段は、前記記憶手段が記憶する第1データテーブルから、前記位置算出手段が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを選択すべくなしてあり、
    前記第2データ算出手段は、前記記憶手段が記憶する第2データテーブルから、前記位置算出手段が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを選択すべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 複数画素を位置データ及び2値データにより夫々特定した画像データを、設定されている変倍率に基づき変倍する画像処理装置において、
    前記画像データが、文字画像データであるか否かを判断する判断手段と、
    前記変倍率に基づき、変倍後の画像データの各画素を特定する位置データを夫々算出する位置算出手段と、
    変倍前の画像データから、前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置の近傍の4画素を特定する位置データ及び2値データを抽出する抽出手段と、
    該抽出手段が抽出した2値データ、及び前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置から、前記抽出手段が抽出した位置データが示す位置夫々までの距離に基づき、前記位置算出手段が算出した位置データが特定する変倍後の画像データの各画素における多値データを算出するデータ算出手段と、
    前記判断手段が文字画像データでないと判断した場合、前記データ算出手段が算出した多値データに、予め算出した所定位置データにおける差分値を加算する加算手段と、前記差分値を算出する差分算出手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
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