JP2004095053A - リードライトアンプとその制御方法、ディスク装置 - Google Patents

リードライトアンプとその制御方法、ディスク装置 Download PDF

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長船 貢治
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Abstract

【課題】スリープモードまたはアイドルモードから動作モード状態に復帰する際に、記録媒体上への誤書き込みおよびこれによる記録ずみ情報の破壊を回避可能にできる。
【解決手段】スリープモードまたはアイドルモードの解除時にライトドライバ回路18の各スイッチ素子13〜16への制御入力が安定するまで、ライトドライバ回路18への電源供給を停止または遅らせる電源供給制御手段27とを備える。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスクなどの記録媒体に対する誤書き込みを防止するためのリードライトアンプおよびその制御方法、ならびにリードライトアンプを有するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁気ディスク装置は例えば図6に示すように構成されており、磁気ディスク1を回転駆動するスピンドルモータ2と、磁気ディスク1の両サイドに磁気ヘッド3を配置する支持アーム4とを備え、支持アーム4はボイスコイルモータ5により駆動されて磁気ヘッド3を磁気ディスク1の半径方向へ移動させる。また、前記スピンドルモータ2およびボイスコイルモータ5はそれぞれ制御部であるCPU6からの制御信号を受けて動作するモータドライバ7、8によりそれぞれ駆動制御される。
【0003】
また、磁気ヘッド3には、これにより読み出されたリード信号を増幅し、一方ライトデータをライト電流に変換するプリアンプ9が接続され、このプリアンプ9には、A/D変換処理、ライトデータの符号化処理、リードデータの復号化処理などの信号処理をするリード/ライト(R/W)チャネル10が接続されている。また、ディスクコントローラ(HDC)11はドライブとホストシステムとのインターフェースを構成しており、リード/ライトデータの転送制御などを実行する。
【0004】
従って、このようなディスク装置は記録モードにおいて前記ディスクコントローラがホストシステムから与えられる記録信号をフォーマット化し、リード/ライトチャネル10からプリアンプ9を介して磁気ヘッド3に与えて磁気ディスク1に記録を行う。一方、再生モードにおいては、磁気ヘッド3によって磁気ディスク1から読み取った信号がプリアンプ9およびリード/ライトチャネル10を介してディスクコントローラ17に与えられ、ここでフォーマット変更が行われてホストシステムへと送出される。
【0005】
ところで、このような磁気ディスク装置のうち、特にモバイル仕様の小形の磁気ディスク装置では低消費電力であることが、重要な性能指標の一つとなっている。そして、このような低消費電力を達成するため、リード/ライト動作を行っていないときには不要な回路への電源供給を断つことが通常行われており、磁気ヘッドから読み出された信号を増幅したり、磁気ヘッドに書き込み電流を供給したりするリードライトアンプについてもこのような機能を備えているのが通常である。
【0006】
たとえば、一般的なモバイル型の磁気ディスク装置に使用されるリードライトアンプにおいては、スリープモード、アイドルモード、リード(再生)モード、ライト(記録)モードでの各消費電力をそれぞれ10mW、110mW、185mW、490mWとしたものがある。これによれば、リードやライトの動作を行っていないときにリードライトアンプをアイドルモード、あるいはスリープモードに設定することで、消費電力を大幅に低減できる。
【0007】
前記のような磁気ディスク装置では、ホストインタフェースから一定期間コマンドが発生されないのを検出すると、不要な回路の電源を停止するために、リード/ライトチャネル、リードライトアンプへアイドルモードまたはスリープモードに移れという命令を発行する。スリープモード時はスリープモードを解除するコマンドを受け付けるためのシリアルデータ回路のみに電源が供給されるので、消費電力を非常に小さくすることができる。
【0008】
しかし、スリープモードからリード/ライト動作が安定にできるまでの時間が長くなる。一方、アイドルモードではリード/ライト動作への回復時間はスリープモードと比べると短いが、そのためにシリアルデータ回路以外の一部の回路、例えばMRヘッドのバイアス回路等に電源を供給し続けているので、消費電力はスリープモードと比較すると大きい。なおリードライトアンプと中央演算装置(以下、CPUという。ここではハードディスクコントローラの場合もありうる)のコマンドのやり取りはシリアル転送で行われる。
【0009】
図7はこのような従来の磁気ヘッド装置におけるリードライトアンプ(プリアンプ)を示す回路図であり、ここでは本発明に関係する部分を示す。同図において、電源にはスリープモード時またはアイドルモード時にオフとなる電源供給用の電源スイッチ素子としてのトランジスタ11が接続されており、これがスリープモードまたはアイドルモードの解除のコマンドをシリアルインタフェース回路12を介して受けてオンとなる。
【0010】
また、トランジスタ11の出力側(コレクタ)にはブリッジ接続された4つのスイッチ素子であるトランジスタ13、14、15、16に磁気ヘッド3を接続したHブリッジ形のライトドライバ回路18が接続されている。このライトドライバ回路18はトランジスタ13〜15の切換動作により磁気ヘッド3に流れる電流の向きを切り換える。
【0011】
前記トランジスタ11と接地端子19との間にはライトドライバ回路18を介して抵抗24と制御スイッチ素子としてのトランジスタ20が直列接続されている。また、各トランジスタ13、14のベースである各制御入力端子にはプリドライバ21の極性反転された2つの出力端子がそれぞれ接続され、一方、トランジスタ15、16のベースである制御入力端子にはプリドライバ22の極性反転された2つの出力端子がそれぞれ接続されている。なお、これらのプリドライバ21、22にはそれぞれ2入力のライトデータが接続される。
【0012】
さらに、各プリドライバ21、22の制御入力端子と前記制御スイッチ素子であるトランジスタ20のベースにはライトゲート信号を出力するライトゲート論理回路23が接続されている。なお、ライトドライバ回路18、プリドライバ21、22およびライトゲート論理回路23には、前記トランジスタ11を介して電源電圧が供給される。図7では磁気ディスク装置のライト回路部分のみを示してあるが、トランジスタ11の出力側にはリードアンプ系回路が接続されて、全体としてリードライトアンプが構成されている。
【0013】
このようなリードライトアンプでは、図示しないメインプリント回路基板上のCPUからスリープ信号(命令)がシリアルデータとして転送されると、スリープ信号aがハイレベルとなり、トランジスタ11をオフにする。これによってトランジスタ11のコレクタ側に接続されている回路への電源供給が停止され、低消費電力が達成される。
【0014】
一方、ライトモード時にはスリープモードは解除され、スリープ信号aがロウレベルとなる。このため、トランジスタ11がオンになり、ライトドライバ回路18およびプリドライバ21、22に電源が供給される。また、ライトゲート論理回路23のライトゲート信号がアクティブとなり、トランジスタ19がオンとなる。このとき、ライトデータの極性によってトランジスタ13→磁気ヘッド3→トランジスタ16→抵抗24→トランジスタ20→接地端子19、またはトランジスタ14→磁気ヘッド3→トランジスタ15→抵抗24→トランジスタ20→接地端子19の順に電流が流れ、ライトデータの記録が磁気ディスクに対して行われる。なお、ライトゲート信号がアクティブでないと、トランジスタ20はオンにならないため、電流経路が断たれ、磁気ヘッド3には電流が流れない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリードライトアンプにあっては、図8に示すように磁気ヘッド3に接続するフレキシブルケーブルの浮遊容量、磁気ヘッドの浮遊容量を合わせた10pF程度の容量(Cm,Cp)をチャージするための電流が、前記スリープモードから動作モードに移行する瞬間に磁気ヘッド3に流れ込む可能性がある。このため、従って、ライトモードでないにも拘らず、磁気ヘッド3によって記録媒体上にノイズの誤書き込みを行い、記録ずみの情報を破壊してしまうおそれがあった。
【0016】
すなわち、通常はライトゲート信号がアクティブでない場合には、ライトドライバ回路18のトランジスタ13、14はともにオフになるように、プリドライバ21にはイネーブル信号が入力されているものの、スリープモードから動作モードに移るとき、トランジスタ11を介して電源が供給された直後はライトゲート論理回路23の動作が安定せず、トランジスタ13がオフ、トランジスタ14がオンとなるような状態が発生すると、前記浮遊容量Cmに電流が流れ込んでチャージされる。いま、トランジスタ11、14のオン抵抗を合計50Ω、磁気ヘッド3のインダクタンスを50nHとすると、浮遊容量Cmに流れる電流はトランジスタ11の立上り速度に依存し、その立上り時間を5nSとすると、図9に示すように、ピークで13mA程度の電流が浮遊容量Cmがチャージされる。
【0017】
この電流値は記録能力の高い最近の磁気ヘッドでは記録媒体上に情報を誤書き込みするのに十分に大きなレベルであり、このため前記のような情報の破壊を招くおそれがある。また、前記同様な理由でライトゲート信号がアクティブでないにも拘らず、トランジスタ20がオンになり、瞬間的に通常の記録電流が流れてしまい、情報の破壊を招く場合も考えられる。
【0018】
本発明は前記のような問題を解決するものであり、スリープモードまたはアイドルモードからリードモードなどの動作状態に復帰する際に記録媒体上への誤書き込みおよびこれによる記録ずみ情報の破壊を回避可能にできるリードライトアンプおよびその制御方法、ならびにディスク装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明にかかるリードライトアンプは、スリープモード時またはアイドルモード時にオフとなり、スリープモードまたはアイドルモードの解除のコマンドを受けてオンとなる電源供給用の電源スイッチ素子と、ブリッジ接続された4つのスイッチ素子にヘッドを接続してなり、前記4つのスイッチ素子の切換動作により前記電源スイッチ素子を通じて前記ヘッドに流れる電流の向きを制御するHブリッジ形のライトドライバ回路と、前記電源スイッチ素子と接地端子との間に前記ライトドライバ回路を介して接続した制御スイッチ素子と、前記4つのスイッチ素子に対し選択的にライトデータを入力するプリドライバと、ライトモード時に該プリドライバによる前記スイッチ素子へのライトデータの切り換えおよび前記制御スイッチ素子のオンへの切り換えを制御するライトゲート論理回路と、前記スリープモードまたはアイドルモードの解除時に前記ライトドライバ回路の各スイッチ素子への切り換え入力が安定するまで前記ライトドライバ回路への電源供給を停止または遅らせる電源供給制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
これにより、スリープモードまたはアイドルモードから動作モードへの遷移時に、ライトドライバ回路を通じて磁気ヘッドに誤書き込み電流が流れるのを防止することができる。
【0021】
また、請求項2の発明にかかるリードライトアンプは、前記電源供給制御手段が、前記電源スイッチ素子の出力側に接続されて、該電源スイッチのオン時の前記ライトドライバ回路への入力電流の立上りを抑制するコンデンサであることを特徴とする。これにより、ヘッドを接続するフレキシブルケーブルやヘッドの浮遊容量を充電する電流レベルを抑えることができ、磁気ヘッドによる誤書き込みを防止することができる。
【0022】
また、請求項3の発明にかかるリードライトアンプは、前記ライトドライバ回路への入力電流の立上り時間を100ns以上にしたことを特徴とする。これにより、ヘッドによる誤書き込みをより確実に防止することができる。
【0023】
また、請求項4の発明にかかるリードライトアンプは、前記電源供給制御手段は、前記ライトゲート論理回路の出力がアクティブでないとき、前記ヘッドの両端をショートするスイッチであることを特徴とする。これによりスリープモードから動作モードへの遷移時におけるヘッドに対する誤書き込み電流を完全に遮断することができる。
【0024】
また、請求項5の発明にかかるリードライトアンプは、前記電源供給制御手段が、前記スリープモードまたはアイドルモードにおいても、前記電源スイッチ素子をバイパスして前記プリドライバおよびライトゲート論理回路に電源を供給する電源バイパス回路を設けたことを特徴とする。これにより、スリープモードから動作モードへの遷移が安定的に行われ、従って誤書き込みの発生をなくすることができる。
【0025】
また、請求項6の発明にかかるリードライトアンプは、前記ライトドライバ回路に電源を供給する前記電源スイッチ素子とは独立して設けられ、前記プリドライバおよびライトゲート論理回路に電源を供給する制御回路用電源スイッチ素子と、スリープモードまたはアイドルモードの解除のコマンドを受けて、前記プリドライバ用電源スイッチ素子のオン動作に続いて、これより一定期間遅れた前記電源スイッチ素子のオン動作をそれぞれ制御するタイミング制御回路とを備えたことを特徴とする。これにより、ライトドライバ回路への制御入力が完全に安定した上で、この制御回路とは独立したライトドライバ回路への電源供給を行うことで、前記モード遷移時の誤書き込みを確実に防止できる。
【0026】
また、請求項7の発明にかかるディスク装置は、前記のようなリードライトアンプを持つことで、ディスクへの誤書き込みによる記録済み情報の破壊を未然に回避できる。
【0027】
また、請求項8の発明にかかるリードライトアンプの制御方法は、リードライトアンプのスリープモードまたはアイドルモードの解除時に、ヘッドを接続したライトドライバ回路のスイッチ素子への制御入力が安定するまで、該ライトドライバ回路への電源供給を停止または遅延させることを特徴とする。これにより、前記ヘッドに誤書き込み電流が流れることによりディスク上の情報が破壊されるのを防止できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明のディスク装置におけるリードライトアンプ(プリアンプ)を示す回路図であり、ここではライトアンプ系を中心に示してある。同図において、電源にはスリープモード時またはアイドルモード時にオフとなる電源供給用の電源スイッチ素子としてのトランジスタ11が接続されており、これがスリープモードまたはアイドルモードの解除のコマンドをシリアルインタフェース回路12を介して受けてオンとなる。また、トランジスタ11の出力側(コレクタ)にはブリッジ接続された4つのスイッチ素子であるトランジスタ13、14、15、16に磁気ヘッド3を接続したHブリッジ形のライトドライバ回路18が接続されている。このライトドライバ回路18はトランジスタ13〜15の切換動作により磁気ヘッド3に流れる電流の向きを切り換え制御する。
【0029】
前記トランジスタ11と接地端子19との間にはライトドライバ回路18を介して制御スイッチ素子としてのトランジスタ20が直列接続されている。また、各トランジスタ13、14のベースである各制御入力端子にはプリドライバ21の極性反転された2つの出力端子がそれぞれ接続され、一方トランジスタ15、16のベースである制御入力端子にはプリドライバ22の極性反転された2つの出力端子がそれぞれ接続されている。なお、これらのプリドライバ21、22にはそれぞれ2入力のライトデータが接続される。
【0030】
さらに、各プリドライバ21、22の制御入力端子と前記制御スイッチ素子であるトランジスタ20のベースにはライトゲート信号を出力するライトゲート論理回路23が接続されている。なお、ライトドライバ回路18、プリドライバ21、22およびライトゲート論理回路23には、前記トランジスタ11を介して電源電圧が供給される。また、電源スイッチ素子の出力側としての前記トランジスタ11のベース、コレクタ間には、このトランジスタ11がオンになるときの速度を緩和するコンデンサ27が接続されている。
【0031】
このようなリードライトアンプでは、図示しないCPUからスリープ信号がシリアルデータとして転送されると、スリープ信号aがハイレベルとなり、トランジスタ11をオフにする。これによってトランジスタ11のコレクタ側に接続されている回路への電源供給が停止され、低消費電力が達成される。
【0032】
一方、ライトモード時にはスリープモードは解除され、スリープ信号aがロウレベルとなる。このため、トランジスタ11がオンになり、ライトドライバ回路18およびプリドライバ21、22に電源が供給される。また、ライトゲート論理回路23のライトゲート信号がアクティブとなり、トランジスタ19がオンとなる。このとき、ライトデータの極性によってトランジスタ13→磁気ヘッド3→トランジスタ16→抵抗24→トランジスタ20→接地端子19、またはトランジスタ14→磁気ヘッド3→トランジスタ15→抵抗24→トランジスタ20→接地端子19の順に電流が流れ、ライトデータの記録が磁気ディスクに対して行われる。
【0033】
ところで、前記のようなスリープモードからリードモードなどの動作モードに移行する瞬間においては、前記のように論理回路としてのライトゲート論理回路23の動作が不安定になっているため、磁気ヘッドに接続されたフレキシブルケーブルおよび磁気ヘッドの浮遊容量にトランジスタ14を通じて電流が流れ、従って、磁気ヘッド3にもその誤書き込み信号が流れることとなる。
【0034】
しかしながら、本発明ではトランジスタ11のベース、コレクタ間にコンデンサ27を接続したことで、このコンデンサ27の充電時定数を利用して、コレクタ電流の立上り時間を例えば100nSに延ばし、その分電流レベルを例えば0.5mAに抑えることができる。この電流値は、磁気ヘッド3に電流が流れても記録媒体上に情報を記録するのに全く不十分な大きさであり、従って、記録媒体上に記録された情報をその誤記録電流によって破壊することはない。なお、前記コンデンサ27に代えて、またはコンデンサ27に並べて設置するように、トランジスタ11のコレクタと接地端子との間にコンデンサ27Aを接続することによっても、前記同様にして、スリープモードから動作モードへの移行瞬時におけるコレクタ電流(出力電流)の急峻な立上りを抑制できる。
【0035】
図2は本発明の実施の他の形態を示す回路図である。この形態では磁気ヘッド3の両端に、ライトゲート論理回路23のライトゲート信号がアクティブのときにオープンとなりアクティブでないときにショートするスイッチ28を設けてある。このようにするとスリープモードから動作モードに移行したとき、前記のように磁気ヘッド3に電圧が供給されても、磁気ヘッド3はショート状態であるため、磁気ヘッド3には電流が流れることはない。従って、磁気記録媒体に記録された情報が破壊されることはない。
【0036】
図3は本発明のさらに他の実施の形態を示す回路図である。この形態では、前記形態がスリープモード時にシリアルデータ回路のみに電源を供給していたのに対し、プリドライバ21、22およびライトゲート論理回路23にも電源バイパス回路29を介して常時電源を供給している。このようにすることで、プリドライバ21、22へのイネーブル信号(ライトゲート信号)は、スリープモードが動作モードへ移行するときのモード遷移に関係なく、安定した出力を保つ。従って、プリドライバ21、22の出力はライトドライバ回路18の全トランジスタ13〜16をモード遷移の瞬間でも安定してオフに保つことになる。この結果、磁気ヘッド3に誤記録電流が流れることはない。
【0037】
図4は本発明の別の実施の形態を示す回路図である。この形態では、前記電源スイッチ素子11を介してライトドライバ回路18に電源が供給され、一方、別途追加した制御回路用電源スイッチ素子としてのトランジスタ30を介して前記プリドライバ21、22およびライトゲート論理回路23に電源が供給される回路構成となっている。また、シリアルインタフェース回路12の出力側にタイミング制御回路33が設けられ、図8に示すようなタイミング信号を各トランジスタ11、30のベースに入力するようにしている。
【0038】
従って、この回路では図5に示すように、スリープモードが解除されても、トランジスタ11のベースに入力される制御信号は一定期間ハイレベルを保持しているものの、トランジスタ30のベースに入力される制御信号はスリープモードの解除と同時にオフ、つまりローレベルになる。従って、スリープモードが解除されると直ちにライトゲート論理回路23およびプリドライバ21、22に電源が供給される。この結果、モード遷移が不安定でも、トランジスタ11がオフの状態を維持し、ライトドライバ回路18の各トランジスタ13〜16のいずれにも電源が供給されないので、磁気ヘッドに誤記録電流が流れることはない。
【0039】
一方、スリープ解除後一定期間をおいてトランジスタ11のベース電流がローレベルとなる。このため、トランジスタ11はオンになり、Hブリッジ型のライトドライバ回路18に電源が供給されて動作可能となる。このようにライトドライバ回路18の制御入力が安定するまでの時間、ライトドライバ回路18に電源が供給されないようにすることで、モード遷移時における、磁気ヘッド3による磁気記録媒体への誤書き込みを確実に防止することができる。
【0040】
なお、前記動作状態からスリープモードに移行するときには、図5に示すように、トランジスタ11をまずオフにしたあと、トランジスタ30をオフにすることが好ましい。これにより、ライトドライバ回路18の動作を誤動作なく速やかに停止させることができる。また、前記においては、スリープモードおよび動作モード間の移行時における誤記録防止について述べたが、アイドルモードおよび動作モード間の移行時における誤記録防止についても、本発明の前記各構成を任意に採用することができるものである。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば電源供給制御手段を設けて、スリープモードまたはアイドルモードの解除時にライトドライバ回路の各スイッチ素子への制御入力が安定するまでライトドライバ回路への電源供給を停止または遅らせるようにしたので、スリープモードまたはアイドルモードから動作モードへの遷移時に、ライトドライバ回路を通じて磁気ヘッドに誤書き込み電流が流れるのを防止することができ、また、既に記録ずみの情報が破壊されるのを未然に回避できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるリードライトアンプを示す回路である。
【図2】本発明の実施の他の形態によるリードライトアンプを示す回路である。
【図3】本発明の実施の他の形態によるリードライトアンプを示す回路である。
【図4】本発明の実施の他の形態によるリードライトアンプを示す回路である。
【図5】図4に示す回路各部における信号波形のタイミングチャートである。
【図6】一般的な磁気ディスク装置を示すブロック図である。
【図7】従来のリードライトアンプを示す回路図である。
【図8】従来の他のリードライトアンプを示す回路図である。
【図9】本発明および従来のリードライトアンプのモード遷移時における磁気ヘッド電流レベルを示す説明図である。
【符号の説明】
3・・・・磁気ヘッド、11・・・・トランジスタ(電源スイッチ素子)、13〜16・・・・トランジスタ(スイッチ素子)、18・・・・ライトドライバ回路、20・・・・トランジスタ(制御スイッチ素子)、21,22・・・・プリドライバ、23・・・・ライトゲート論理回路、27,27A・・・・コンデンサ(電源供給制御手段)、28・・・・スイッチ(電源供給制御手段)、29・・・・電源バイパス回路(電源供給制御手段)、30・・・・トランジスタ(制御回路用電源スイッチ、電源供給制御手段)、33・・・・タイミング制御回路(電源供給制御手段)

Claims (8)

  1. スリープモード時またはアイドルモード時にオフとなり、スリープモードまたはアイドルモードの解除のコマンドを受けてオンとなる電源供給用の電源スイッチ素子と、
    ブリッジ接続された4つのスイッチ素子にヘッドを接続してなり、前記4つのスイッチ素子の切換動作により前記電源スイッチ素子を通じて前記ヘッドに流れる電流の向きを制御するHブリッジ形のライトドライバ回路と、
    前記電源スイッチ素子と接地端子との間に前記ライトドライバ回路を介して接続した制御スイッチ素子と、
    前記4つのスイッチ素子に対し選択的にライトデータを入力するプリドライバと、
    ライトモード時に該プリドライバによる前記スイッチ素子へのライトデータの切り換えおよび前記制御スイッチ素子のオンへの切り換えを制御するライトゲート論理回路と、
    前記スリープモードまたはアイドルモードの解除時に、前記ライトドライバ回路の各スイッチ素子への切り換え入力が安定するまで前記ライトドライバ回路への電源供給を停止または遅らせる電源供給制御手段と、
    を備えたことを特徴とするリードライトアンプ。
  2. 前記電源供給制御手段が、前記電源スイッチ素子の出力側に接続されて、該電源スイッチのオン時の前記ライトドライバ回路への入力電流の立上りを抑制するコンデンサであることを特徴とする請求項1に記載のリードライトアンプ。
  3. 前記ライトドライバ回路への入力電流の立上り時間を100ns以上にしたことを特徴とする請求項2に記載のリードライトアンプ。
  4. 前記電源供給制御手段は、前記ライトゲート論理回路の出力がアクティブでないとき、前記ヘッドの両端をショートするスイッチであることを特徴とする請求項1に記載のリードライトアンプ。
  5. 前記電源供給制御手段が、前記スリープモードまたはアイドルモードにおいても、前記電源スイッチ素子をバイパスして前記プリドライバおよびライトゲート論理回路に電源を供給する電源バイパス回路であることを特徴とする請求項1に記載のリードライトアンプ。
  6. 前記ライトドライバ回路に電源を供給する前記電源スイッチ素子とは独立して設けられ、前記プリドライバおよびライトゲート論理回路に電源を供給する制御回路用電源スイッチ素子と、
    スリープモードまたはアイドルモードの解除のコマンドを受けて、前記プリドライバ用電源スイッチ素子のオン動作に続いて、これより一定期間遅れた前記電源スイッチ素子のオン動作をそれぞれ制御するタイミング制御回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のリードライトアンプ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のリードライトアンプを備えたことを特徴とするディスク装置。
  8. リードライトアンプのスリープモードまたはアイドルモードの解除時に、ヘッドを接続したライトドライバ回路のスイッチ素子への制御入力が安定するまで、該ライトドライバ回路への電源供給を停止または遅延させることを特徴とするリードライトアンプの制御方法。
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