JP2004093867A - マイクロレンズアレイと組合せマイクロレンズアレイ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マイクロレンズアレイLA11は、透光基板10の一方の主面に凸レンズL11〜L14を設け且つ基板10の他方の主面に凸レンズL11〜L14にそれぞれ対向するように凸レンズL21〜L24を設けたもので、1組の対向レンズ毎に大きなNAが得られる。基板10の一方の主面には嵌合孔形成部材38A,38Bを設ける。マイクロレンズアレイLA12は、透光基板50の一方及び他方の主面にそれぞれ凸レンズL51〜L54及び嵌合ピン62A,62Bを設けたもので、ピン62,62Bを部材38A,38Bの孔に嵌合させて組合せマイクロレンズアレイを構成する。基板50の一方の主面には光ファイバF1〜F4をそれぞれ嵌合させる孔M1〜M4を有する嵌合孔形成部材60を設ける。
【選択図】 図26
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光通信等に用いられるマイクロレンズアレイと複数のマイクロレンズアレイを結合した組合せマイクロレンズアレイとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、マイクロレンズアレイとしては、図30に示すものが知られており(例えば、特開平9−90162号公報参照)、図27〜29は、このマイクロレンズアレイの製法を示すものである。
【0003】
図27の工程では、厚さ500μmのシリコン基板3の一方の主面に厚さ50μmの石英ガラス層4を形成した後、石英ガラス層4の上に所望のレンズパターンに従って球面状凸部をなすようにレジスト層5a〜5cをホトリソグラフィ及び熱処理により形成する。
【0004】
図28の工程では、RIE(反応性イオンエッチング)法によりレジスト層5a〜5c及び石英ガラス層4にエッチング処理を施すことにより石英ガラス層4の上面にレジスト層5a ̄5cのレンズパターンを転写してレジスト層5a〜5cにそれぞれ対応する凸レンズ4a〜4cを形成する。各凸レンズの直径は、60μmとすることができる。この後、基板3の他方の主面に接続孔形成用の孔6a〜6cを有するレジスト層6をホトリソグラフィ処理により形成する。
【0005】
図29の工程では、レジスト層6をマスクとするドライエッチング処理によりシリコン基板3に凸レンズ4a〜4cにそれぞれ対向して接続孔3a〜3cを形成する。各接続孔において、深さは500μm、直径は125μmとすることができる。
【0006】
図30は、図29のマイクロレンズアレイにおいて、接続孔3aに光ファイバ7を挿入した状態を示すもので、接続孔3aの深さが接続孔3aの直径の2倍以上あるので、光ファイバ7は、接続孔3aで確実に保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術によると、基板3の一方の主面に形成された4a等の各凸レンズは、基板3の他方の主面が平坦であるため、平凸レンズを構成する。レンズ作用は、スネルの法則による光の屈折現象に基づくものであり、基板3の一方の主面にのみレンズ球面を設けた平凸レンズ構成では、大きな開口数(NA)が得られないという問題点がある。
【0008】
一般に、高NAレンズや低収差レンズを実現するため、数個のレンズを光軸方向に並べて組合せレンズを構成することは知られている(例えば、特開平8−334689号公報参照)。組合せレンズでは、光学特性が向上する反面、レンズ構成が大型化すること、レンズ同士の光軸調整が容易でないことなどの問題点がある。特に、複数のマイクロレンズをアレイ化したマイクロレンズアレイにあっては、光ファイバアレイ、マイクロレンズアレイ等の他の光部品との結合の際にすべてのレンズについて高精度の光軸調整(調芯)を行なうのは困難であり、使い易い調芯構造が提案されていないのが現状である。
【0009】
この発明の目的は、大きなNAを有する新規なマイクロレンズアレイ及び組合せマイクロレンズアレイを提供することにある。
【0010】
この発明の他の目的は、他の光部品との結合に際して高精度の位置合せ又は位置決めを簡単になしうる新規なマイクロレンズアレイを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第1のマイクロレンズアレイは、
互いに対向する一方及び他方の主面を有する透光基板と、
前記一方の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第1の凸レンズと、
前記複数の第1の凸レンズにそれぞれ対向するように前記他方の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第2の凸レンズと
を備えたものである。このようなマイクロレンズアレイは、薄膜プロセスにより簡単に製作可能である。
【0012】
第1のマイクロレンズアレイによれば、透光基板の一方の主面に複数の第1の凸レンズを形成すると共に該透光基板の他方の主面に複数の第1の凸レンズにそれぞれ対向して複数の第2の凸レンズを形成したので、1組の対向レンズ毎に両側凸レンズが構成され、大きなNAが得られる。
【0013】
第1のマイクロレンズアレイにおいて、前記一方及び他方の主面のうちの1つの主面には、該1つの主面に形成された複数の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように嵌合用の複数の凸部又は凹部を形成してもよい。このようにすると、第1のマイクロレンズアレイを光ファイバアレイ、マイクロレンズアレイ等の他の光部品に結合する際に凸部又は凹部の嵌合により簡単にサブミクロンの精度で位置合せを行うことができる。複数の凹部を形成する場合、各凹部は、内部から外方に進むにつれて開口サイズが増大するように形成するのが望ましい。このようにすると、嵌合が容易となる。
【0014】
第1のマイクロレンズアレイにおいて、前記一方及び他方の主面のうちの1つの主面には、該1つの主面に形成された複数の凸レンズの少なくとも中央部をそれぞれ露呈する複数の光ファイバ嵌合孔を有する嵌合孔形成部材を設けてもよい。このようにすると、複数の光ファイバを複数の光ファイバ嵌合孔にそれぞれ嵌合させるだけで簡単に複数の光ファイバを第1のマイクロレンズアレイに結合することができ、各光ファイバは、対応する光ファイバ嵌合孔を介して対応する凸レンズに高精度で位置決めされる。各光ファイバ嵌合孔は、内部から外方に進むにつれてサイズが増大するように形成するのが望ましい。このようにすると、嵌合が容易となる。
【0015】
この発明に係る第2のマイクロレンズアレイは、
互いに対向する一方及び他方の主面を有する透光基板と、
前記一方の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の凸レンズと、
前記複数の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように前記一方又は他方のいずれかの主面に形成された嵌合用の複数の凸部又は凹部と
を備えたものである。このようなマイクロレンズアレイは、薄膜プロセスにより簡単に製作可能である。
【0016】
第2のマイクロレンズアレイによれば、透光基板の一方の主面に複数の凸レンズを形成すると共に透光基板の一方又は他方のいずれかの主面に嵌合用の複数の凸部又は凹部を形成したので、第2のマイクロレンズアレイを光ファイバアレイ、マイクロレンズアレイ等の他の光部品に結合する際に凸部又は凹部の嵌合により簡単にサブミクロンの精度で位置合せを行なうことができる。複数の凹部を形成する場合、各凹部は、内部から外方に進むにつれて開口サイズが増大するように形成するのが望ましい。このようにすると、嵌合が容易となる。
【0017】
この発明に係る第3のマイクロレンズアレイは、
互いに対向する一方及び他方の主面を有する透光基板と、
前記一方の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の凸レンズと、
前記複数の凸レンズの少なくとも中央部をそれぞれ露呈する複数の光ファイバ嵌合孔を有し、前記一方の主面に設けられた嵌合孔形成部材と
を備えたものである。このようなマイクロレンズアレイは、薄膜プロセスにより簡単に製作可能である。
【0018】
第3のマイクロレンズアレイによれば、複数の光ファイバを複数の光ファイバ嵌合孔にそれぞれ嵌合させるだけで簡単に複数の光ファイバを第3のマイクロレンズアレイに結合することができ、各光ファイバは、対応する光ファイバ嵌合孔を介して対応する凸レンズに高精度で位置決めされる。各光ファイバ嵌合孔は、内部から外方に進むにつれてサイズが増大するように形成するのが望ましい。このようにすると、嵌合が容易となる。
【0019】
この発明に係る第1の組合せマイクロレンズアレイは、
互いに対向する第1及び第2の主面を有する第1の透光基板と、前記第1の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第1の凸レンズと、前記複数の第1の凸レンズにそれぞれ対向するように前記第2の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第2の凸レンズと、前記複数の第1の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように前記第1の主面に形成された嵌合用の複数の第1の凸部(又は凹部)とを備えた第1のマイクロレンズアレイと、
互いに対向する第3及び第4の主面を有する第2の透光基板と、前記第3の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第3の凸レンズと、前記複数の第3の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように前記第3の主面に形成された嵌合用の複数の第2の凹部(又は凸部)とを備え、前記第1の主面に前記第3の主面を対向させると共に前記複数の第1の凸部(又は凹部)と前記複数の第2の凹部(又は凸部)とをそれぞれ嵌合させた状態で前記第1のマイクロレンズアレイに結合された第2のマイクロレンズアレイと
を含むものである。
【0020】
また、この発明に係る第2の組合せマイクロレンズアレイは、
互いに対向する第1及び第2の主面を有する第1の透光基板と、前記第1の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第1の凸レンズと、前記複数の第1の凸レンズにそれぞれ対向するように前記第2の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第2の凸レンズと、前記複数の第1の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように前記第1の主面に形成された嵌合用の複数の第1の凸部(又は凹部)とを備えた第1のマイクロレンズアレイと、
互いに対向する第3及び第4の主面を有する第2の透光基板と、前記第3の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第3の凸レンズと、前記複数の第3の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように前記第4の主面に形成された嵌合用の複数の第2の凹部(又は凸部)とを備え、前記第1の主面に前記第4の主面を対向させると共に前記複数の第1の凸部(又は凹部)と前記複数の第2の凹部(又は凸部)とをそれぞれ嵌合させた状態で前記第1のマイクロレンズアレイに結合された第2のマイクロレンズアレイと
を含むものである。
【0021】
第1及び第2の組合せマイクロレンズアレイは、いずれも両側凸レンズ型の第1のマイクロレンズアレイと、平凸レンズ(片側凸レンズ)型の第2のマイクロレンズアレイとを凹凸式の嵌合部を介して結合したもので、両側凸レンズ型の第1のマイクロレンズアレイ単独の場合に比べて大きなNAが得られる。また、第1及び第2のマイクロレンズアレイを凹凸式の嵌合部を介して結合するので、前述したように簡単にサブミクロンの精度で位置合せを行なうことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態に係るマイクロレンズアレイを示すもので、図1のa−a’線、X−X’線及びb−b’線を接続した線に沿う断面を図13に示す。ただし、図1において、図13で符号24,30A,30Bを付した構成要素の図示は簡単のため省略した。
【0023】
マイクロレンズアレイLA1は、一例として正方形状の石英基板からなる透光基板10の一方の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して複数の凸レンズL11,L12,L13…形成すると共に基板10の他方の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して複数の凸レンズL11,L12,L13…にそれぞれ対向するように複数の凸レンズL21,L22,L23…を形成したものである。基板10において、一辺の長さAは3mm、厚さtは200μm(又はそれ以下)とすることができる。凸レンズL11,L12,L13…は、一例として4×4個をマトリクス状に配置することができ、凸レンズL21,L22,L23…についても同様とすることができる。
【0024】
基板10の一方の主面には、凸レンズL11,L12,L13…を含むレンズ配置領域に重ならないように嵌合ピン12A,12Bが設けられている。嵌合ピン12A,12Bは、一例として基板10の一方の主面において対角線上に設けたが、他の位置に設けてもよく、3個以上設けてもよい。各嵌合ピンは、後述するメッキ処理等により簡単且つ高精度に形成可能である。
【0025】
図1に示したマイクロレンズアレイLA1によれば、1組の対向レンズ毎に両側凸レンズが構成されるので、図27〜30に示したような平凸レンズ型のマイクロレンズアレイに比べて大きなNAが得られる。また、マイクロレンズアレイLA1を光ファイバアレイ、マイクロレンズアレイ等の他の光部品に結合する際には、嵌合ピン12A,12Bによる嵌合により簡単にサブミクロンの精度で位置合せ(調芯)を行なうことができる。
【0026】
図2〜13は、図1のマイクロレンズアレイの製法の一例を示すもので、図1と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0027】
図2の工程では、石英基板からなる透光基板10が接着等により固定された固定基板20を用意する。そして、基板10の上面には、所望のレンズパターンに従ってレジスト層S1〜S4をホトリソグラフィ及び熱処理により形成する。各レジスト層は、球面状凸部をなすように形成する。
【0028】
図3の工程では、RIE法によりレジスト層S1〜S4及び基板10にエッチング処理を施すことにより基板10の上面にレジスト層S1〜S4のレンズパターンを転写してレジスト層S1〜S4にそれぞれ対応する凸レンズL21〜L24を形成する。
【0029】
図4の工程では、基板10の上面に凸レンズL21〜L24を覆ってレジスト層22を塗布する。そして、レジスト層22には、凸レンズL21〜L24を含むレンズ配置領域に重ならないように位置合せマーク形成用の孔22aを露光・現像処理により形成する。
【0030】
図5の工程では、基板10の上面にレジスト層22を覆ってスパッタ法によりCr又はNi−Fe合金等の金属を被着して金属膜24Aを形成する。金属膜24Aは、レジスト層22の孔22aを介して基板10の上面に付着する。
【0031】
図6の工程では、リフトオフ処理によりレジスト層22及びその上の金属膜24Aを除去する。この結果、基板10の上面に付着した金属膜24Aの部分24が位置合せマークとして残存する。
【0032】
図7の工程では、固定基板20から基板10を剥離した後、位置合せマーク24が下になるように基板10を裏返して基板10の上面を固定基板26に接着等により固定する。固定基板26としては、基板20を用いてもよく、あるいは他の基板を用いてもよい。
【0033】
図8の工程では、図2,3に関して前述したと同様にしてレンズ形成処理を実行することにより基板10の上面(元の下面)に凸レンズL11〜L14を形成する。このとき、位置合せマーク24を利用してホトリソグラフィ処理を行なうことにより凸レンズL21〜L24にそれぞれ対向するように4個のレジスト層(図2のS4〜S1に対応)を形成し、これらのレジスト層に対応して凸レンズL11〜L14を形成する。
【0034】
図9の工程では、所望の2つのメッキ下地膜にそれぞれ対応する孔28A,28Bを有するレジスト層28を基板10の上面にホトリソグラフィ処理により形成する。このときのホトリソグラフィ処理でも位置合せマーク24を利用して孔28A,28Bの位置を正確に決定することができる。基板10の上面には、レジスト層28を覆ってスパッタ法によりNi−Fe合金からなる金属膜30を形成する。金属膜30は、レジスト層28の孔28A,28Bを介して基板10の上面に付着する。
【0035】
図10の工程では、リフトオフ処理によりレジスト層28及びその上の金属膜30を除去する。この結果、基板10の上面に付着した金属膜30の部分30A,30Bがメッキ下地膜として残存する。
【0036】
図11の工程では、所望の2つの嵌合ピンにそれぞれ対応する孔32a,32bを有するレジスト層32A,32Bをそれぞれメッキ下地膜30A,30Bの上にホトリソグラフィ処理により形成する。そして、レジスト層32A,32BをマスクとしてNi−Fe合金の選択メッキ処理を行なうことによりNi−Fe合金からなる嵌合ピン12A,12Bを形成する。各嵌合ピンは、一例として長さを120μm、直径を125μmとすることができる。
【0037】
図12の工程では、レジスト層32A,32Bを薬液処理等により除去する。この後、図13の工程では、基板10を固定基板26から分離してマイクロレンズアレイLA1を得る。マイクロレンズアレイLA1において、基板10の一方の主面には、凸レンズL11〜L14が形成されると共にメッキ下地膜30A,30をそれぞれ介して嵌合ピン12A,12Bが形成され、基板10の他方の主面には、凸レンズL11〜L14にそれぞれ対向して凸レンズL21〜L24が形成されると共に位置合せマーク24が形成されている。
【0038】
上記したマイクロレンズアレイの製法によれば、凸レンズL11〜L14,L21〜L24及び嵌合ピン12A,12Bをサブミクロンの精度で歩留りよく製作可能である。
【0039】
上記した実施形態では、基板10の一方の主面には嵌合ピン12A,12Bを設け、マイクロレンズアレイLA1を雄側マイクロレンズアレイとして使用する例を示したが、基板10の一方の主面には嵌合ピン12A,12Bを嵌合するための嵌合孔を有する嵌合孔形成部材を設け、マイクロレンズアレイLA1を雌側マイクロレンズアレイとして使用することもできる。図14,15は、嵌合孔形成部材作成法の一例を示すものである。
【0040】
図14の工程では、図10の工程に続いて、メッキ下地膜30A,30Bの上にそれぞれレジスト層A1,B1をホトリソグラフィ処理により形成する。レジスト層A1,B1は、いずれも所望の嵌合孔より若干大きなサイズを有するように嵌合孔パターンに対応して例えば円形状に形成する。レジスト層A1,B1は、嵌合孔の開口部に外方に向けて広がる形状を付与するためのものである。
【0041】
次に、レジスト層A1,B1の上には、レジスト層A2,B2を、メッキ下地膜30A,30Bの上にはレジスト層A3,B3をホトリソグラフィ処理によりそれぞれ形成する。レジスト層A2,B2は、それぞれ所望の嵌合孔に対応してレジスト層A1,B1より小さい直径を有するように円柱状に形成し、レジスト層A3,B3は、それぞれレジスト層A1,B1から所定距離だけ隔ててレジスト層A1,B1を取囲むように例えば円環状に形成する。レジスト層A3,B3は、円環状に限らず、多角枠状等であってもよい。
【0042】
この後、レジスト層A1〜A3,B1〜B3をマスクとしてNi−Fe合金の選択メッキ処理を行なうことよりNi−Fe合金からなる嵌合孔形成部材34A,34Bを形成する。この場合、メッキ下地膜30Aは、レジスト層A2の周囲においてレジスト層A1により被覆されており、このレジスト被覆部分ではメッキの成長が遅れる。このため、部材34Aを構成するメッキ層は、レジスト層A2の上方に進むほどレジストA2から離れるように形成され、部材34Aには、図15に示すように内部から外方に進むにつれてサイズが増大するように嵌合孔34aが形成される。このことは、部材34Bに形成される嵌合孔34bについても同様である。
【0043】
図15の工程では、薬液処理等によりレジスト層A1〜A3,B1〜B3を除去する。この結果、嵌合孔34a,34bをそれぞれ有する嵌合孔形成部材34A,34bがそれぞれメッキ下地膜30A,30Bを介して基板10の一方の主面に設けられたことになる。この後は、図13について前述したように基板10を固定基板26から分離する。
【0044】
図16(A),(B)は、嵌合孔形成部材作成法の他の例を示すものである。この例では、簡単のため、1つの嵌合孔形成部材38Aの作成法を述べるが、図26に示す嵌合孔形成部材38Bも同様にして作成可能である。なお、図26では、簡単のため、36A等のメッキ下地膜の図示を省略した。
【0045】
図16(A)の工程では、図9,10に関して前述したレジストパターン形成処理、スパッタ処理及びリフトオフ処理により円形状の孔36aを有するメッキ下地膜36Aを基板10の一方の主面に形成する。孔36aは、所望の嵌合孔より若干大きな直径を有するように円形状に形成する。
【0046】
次に、孔36a内の基板表面にはレジスト層C1を、メッキ下地膜34A上にはレジスト層C2をホトリソグラフィ処理によりそれぞれ形成する。レジスト層C1は、所望の嵌合孔に対応して孔36aより小さい直径を有する円柱状に形成し、レジスト層C2は、レジスト層C1から所定距離だけ隔ててレジスト層C1を取囲むように例えば円環状に形成する。レジスト層C2は、円環状に限らず、多角枠状等であってもよい。
【0047】
この後、レジスト層C1,C2をマスクとしてNi−Fe合金の選択メッキ処理を行なうことによりNi−Fe合金からなる嵌合孔形成部材38Aを形成する。この場合、メッキ下地膜36Aは、レジスト層C1の周囲において欠如しており、このレジスト欠如部分ではメッキの成長が遅れる。このため、部材38Aを構成するメッキ層は、レジスト層C1の上方に進むほどレジスト層C1から離れるように形成され、部材38Aには、図16(B)に示すように内部から外方に進むにつれてサイズが増大するように嵌合孔38aが形成される。
【0048】
図14〜16に関して上記した嵌合孔形成部材作成法によれば、34A,34B,38A等の嵌合孔形成部材をサブミクロンの精度で歩留りよく製作可能である。また、各嵌合孔は、内部から外方に進むにつれてサイズが増大するように形成されるので、嵌合ピンとの嵌合が容易となる。
【0049】
上記した実施形態では、嵌合ピン12A,12Bとして円柱状のものを例示したが、多角柱(例えば四角柱、六角柱等)状のものを形成することもできる。このようにした場合は、嵌合孔も嵌合ピンに対応して多角形状とすればよい。また、基板10の形状は、正方形状に限らず、円形状、多角形状等であってもよい。なお、嵌合ピン又は嵌合孔形成部材は、凸レンズL21〜L24を形成した主面に設けてもよい。
【0050】
図17は、この発明に係る組合せマイクロレンズアレイの一例を示すものである。マイクロレンズアレイLA1は、図1に関して前述したと同様のものであり、同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0051】
マイクロレンズアレイLA2は、一例として正方形状の石英基板からなる透光基板40の一方の主面に図2,3に関して前述したと同様にエッチングによりレンズパターンを転写して複数の凸レンズL41,L42,L43…を形成したものであり、基板10の他方の主面は、平坦面となっている。基板10の一方の主面には、図14〜16に関して前述したと同様にして嵌合孔形成部材42A,42Bが設けられている。図17において、部材42A,42Bの下のメッキ下地膜の図示は省略した。
【0052】
基板10の一方の主面を基板40の一方の主面に対向させると共に嵌合ピン12A,12Bを部材42A,42Bの嵌合孔にそれぞれ嵌合させることによりマイクロレンズアレイLA1,LA2が相互に結合される。基板10,40の一辺の長さは、いずれも3mm程度とし、基板10,40の厚さは、いずれも200μm程度とし、凸レンズ間(例えばL11−L41間)の距離は、50μmとし、組合せマイクロレンズアレイの厚さTは、500μm程度とすることができる。
【0053】
図18は、図17の組合せマイクロレンズアレイにおける1組の対向レンズのシミュレーション結果を示すものである。レンズLaは、凸レンズL11,L21により構成される両側凸レンズ、レンズLbは、凸レンズL41により構成される平凸レンズである。
【0054】
レンズLa,Lbは、直線Z−Z’に光軸を一致させた状態で配置されており、レンズLa−Lb間の間隔Dは、50μmとした。レンズLaにおいて、厚さT1は、0.2mm、曲面S1,S2の曲率半径はいずれも0.6mmとした。また、レンズLbにおいて、厚さT2は、0.2mm、曲面S3の曲率半径は0.6mmとした。このような条件の下において、NA=0.6が得られた。
【0055】
なお、図17に示した組合せマイクロレンズアレイにおいては、基板40側に嵌合ピン12A,12Bを設けると共に基板10側に嵌合孔形成部材42A,42Bを設けて嵌合を達成してもよい。
【0056】
図19〜25は、この発明の他の実施形態に係るマイクロレンズアレイの製法を示すものである。この製法は、マイクロレンズアレイにおいて、複数の光ファイバをそれぞれ嵌合するための複数の嵌合孔を有する嵌合孔形成部材をレンズ形成面に形成するものである。
【0057】
図19の工程では、図2,3に関して前述したと同様にして固定基板52に固定された石英基板からなる透光基板50の一方の主面に凸レンズL51〜L54を形成した後、基板50の一方の主面にレジスト層54,R11〜R14をホトリソグラフィ処理により形成する。レジスト層54は、凸レンズL51〜L54を含むレンズ配置領域を露呈する孔54aを有するように形成し、レジスト層R11〜R14は、レジスト層54の孔54a内において凸レンズL51〜L54の中央部をそれぞれ覆うように円形状に形成する。
【0058】
図20の工程では、スパッタ法により基板50上にレジスト層54,R11〜R14を覆ってNi−Fe合金からなる金属膜56Aを形成する。金属膜56Aは、レジスト層54とレジスト層R11〜R14との間において基板50の上面に付着する。
【0059】
図21の工程では、リフトオフ処理によりレジスト層54,R11〜R14及びその上の金属膜56Aを除去する。この結果、基板50の上面に付着した金属膜56Aの部分56が図22に実線で示すような平面パターンでメッキ下地膜として残存する。図21は、図22のY−Y’線に沿う断面に対応する。メッキ下地膜56は、レジスト層R11〜R14にそれぞれ対応した孔K1〜K4を有する。これらの孔K1〜K4は、それぞれ凸レンズL51〜L54の中央部を露呈する。
【0060】
図23の工程では、凸レンズL51〜L54の露呈部をそれぞれ覆うようにレジスト層R21〜R24をホトリソグラフィ処理により形成する。レジスト層R21〜R24は、いずれも所望の光ファイバ嵌合孔より若干大きなサイズを有するように光ファイバ嵌合孔パターンに対応して例えば円形状に形成する。レジスト層R21〜R24は、光ファイバ嵌合孔の開口部に外方に向けて広がる形状を付与するためのものである。レジスト層R21〜R24の周縁部は、それぞれ孔K1〜K4の周辺部においてメッキ下地膜56と重なるように配置する。
【0061】
次に、レジスト層R21〜R24の上にはレジスト層R31〜R34を、基板50の上面にはレジスト層58をホトリソグラフィ処理によりそれぞれ形成する。レジスト層58は、図19に示したレジスト層54の孔54aに対応した孔58aを有するように形成し、レジスト層R31〜R34は、レジスト層58の孔58a内においてそれぞれ所望の光ファイバ嵌合孔に対応してレジスト層R21〜R24より小さい直径を有する円柱状に形成する。レジスト層58は、孔58aの周辺部においてメッキ下地膜56を重なるように配置する。
【0062】
この後、レジスト層R21〜R24,R31〜R34,58をマスクとしてNi−Fe合金の選択メッキ処理を行なうことによりNi−Fe合金からなる嵌合孔形成部材60を形成する。この場合、メッキ下地膜56は、レジスト層R31〜R34の周囲においてレジスト層R21〜R24によりそれぞれ被覆されており、これらのレジスト部分ではメッキの成長が遅れる。このため、部材60を構成するメッキ層は、レジスト層R31の上方に進むにつれてレジスト層R31から離れるように形成され、部材60には、図24に示すように内部から外方に進むにつれてサイズ(直径)が増大するように光ファイバ嵌合孔M1が形成される。このことは、部材60に形成される光ファイバ嵌合孔M2〜M4についても同様である。
【0063】
図24の工程では、薬液処理等によりレジスト層R21〜R24,R31〜R34,58を除去する。この結果、光ファイバ嵌合孔M1〜M4を有する嵌合孔形成部材60がメッキ下地膜56を介して基板50の一方の主面に設けられたことになる。図22には、メッキ下地膜56に関して嵌合孔形成部材60の平面パターンを破線で示す。図24は、図22のY−Y’線に沿う断面に対応する。
【0064】
図24の工程の後は、図25の工程において基板50を固定基板52から分離してマイクロレンズアレイLA12を得る。マイクロレンズアレイLA12において、基板50の一方の主面には、凸レンズL51〜L54が形成されると共にメッキ下地膜56を介して嵌合孔形成部材60が形成されている。嵌合孔形成部材60の光ファイバ嵌合孔M1〜M4には、図26に示すように光ファイバF1〜F4をそれぞれ嵌合させることができる。このような嵌合状態において、各光ファイバは、対応する凸レンズに対して正確に位置決めされる。例えば、光ファイバF1は、凸レンズL51に対して正確に位置決めされる。
【0065】
図19〜25に関して上記した例では、基板50の一方の主面にのみ複数の凸レンズL51〜L54を形成した平凸レンズ型マイクロレンズアレイLA12において嵌合孔形成部材60を設けたが、図2〜8に関して前述したと同様にして基板50の一方の主面には複数の凸レンズL51〜L54を形成すると共に基板50の他方の主面には複数の凸レンズL51〜L54にそれぞれ対応して複数の凸レンズL61〜L64を形成した両側凸レンズ型マイクロレンズアレイにおいて嵌合孔形成部材60を設けてもよい。なお、嵌合孔形成部材60に相当する嵌合孔形成部材は、図16に関して前述した選択メッキ処理によって形成することも可能である。
【0066】
図19〜25に関して上記した製法によれば、マイクロレンズアレイにおいて、複数の光ファイバ嵌合孔を有する嵌合孔形成部材60をサブミクロンの精度で製作可能である。また、各光ファイバ嵌合孔は、内部から外方に進むにつれサイズが増大するように形成されるので、光ファイバとの嵌合が容易である。
【0067】
図26は、この発明に係る組合せマイクロレンズアレイの他の例を示すものである。マイクロレンズアレイLA11は、図1〜13に関して前述したマイクロレンズアレイLA1と殆ど同様のもので、同様の部分には同様の符号を付してある。マイクロレンズアレイLA1と異なる点は、嵌合ピン12A,12Bの代りに嵌合孔形成部材38A,38Bを図16に関して前述したようにして設けたことである。なお、嵌合孔形成部材38A,38Bの代りに、図14,15に関して前述した嵌合孔形成部材34A,34Bを用いてもよい。
【0068】
マイクロレンズアレイLA12は、図19〜25に関して前述したと同様のマイクロレンズアレイにおいて、凸レンズL51〜L54を設けた一方の主面とは反対側の他方の主面に、凸レンズL51〜L54を含むレンズ配置領域に重ならないように嵌合ピン62A,62Bを設けたものに相当し、マイクロレンズアレイLA11と同様にマトリクス状に配置された多数の凸レンズを有する。嵌合ピン62A,62Bは、図9〜13に関して前述した嵌合ピン12A,12Bと同様にして製作可能である。図26において、嵌合ピン62A,62Bの下のメッキ下地膜の図示は省略した。
【0069】
基板50の他方の主面を基板10の一方の主面に対向させると共に嵌合ピン62A,62Bを部材38A,38Bの嵌合孔にそれぞれ嵌合させることによりマイクロレンズアレイLA11,LA12が相互に結合される。このような結合作業の前又は後に、嵌合孔形成部材60の光ファイバ嵌合孔M1〜M4に光ファイバF1〜F4をそれぞれ嵌合させることができる。
【0070】
なお、図26に示した組合せマイクロレンズアレイにおいては、基板10側に嵌合ピン62A,62Bを設けると共に基板50側に嵌合孔形成部材38A,38Bを設けて嵌合を達成してもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、透光基板の両主面にエッチングによりレンズパターンを転写して複数の両側凸レンズを構成したので、大きなNAを有するマイクロレンズアレイを実現できる効果が得られる。
【0072】
また、両側凸レンズ型のマイクロレンズアレイと平凸レンズ型のマイクロレンズアレイとを凹凸式の嵌合部を介して結合して組合せマイクロレンズアレイを構成したので、NAの増大を簡単に達成できる効果も得られる。
【0073】
その上、透光基板の一方又は両方の主面に複数の凸レンズを形成したマイクロレンズアレイにおいて、いずれかの主面に嵌合用の複数の凸部又は凹部を形成したので、光ファイバアレイ、マイクロレンズアレイ等の他の光部品との結合の際に簡単にサブミクロンの精度で位置合せを行なえる効果も得られる。
【0074】
さらに、透光基板の一方又は両方の主面に複数の凸レンズを形成したマイクロレンズアレイにおいて、レンズ形成面には、複数の凸レンズの少なくとも中央部をそれぞれ露呈する複数の光ファイバ嵌合孔を有する嵌合孔形成部材を設けたので、マイクロレンズアレイに複数の光ファイバを結合する際に簡単にサブミクロンの精度で光ファイバの位置決めを行なえる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るマイクロレンズアレイを示す斜視図である。
【図2】図1のマイクロレンズアレイの製法におけるレジスト層形成工程を示す断面図である。
【図3】図2の工程に続くレンズ形成工程を示す断面図である。
【図4】図3の工程に続くレジスト層形成工程を示す断面図である。
【図5】図4の工程に続く金属膜形成工程を示す断面図である。
【図6】図5の工程に続くリフトオフ工程を示す断面図である。
【図7】図6の工程に続く基板剥離・固定工程を示す断面図である。
【図8】図7の工程に続くレンズ形成工程を示す断面図である。
【図9】図8の工程に続くレジスト層形成工程及び金属膜形成工程示す断面図である。
【図10】図9の工程に続くリフトオフ工程を示す断面図である。
【図11】図10の工程に続く選択メッキ工程を示す断面図である。
【図12】図11の工程に続くレジスト除去工程を示す断面図である。
【図13】図12の工程に続く分離工程を示す断面図である。
【図14】嵌合孔形成部材作成法におけるレジスト層形成工程及び選択メッキ工程を示す断面図である。
【図15】図14の工程に続くレジスト除去工程を示す断面図である。
【図16】嵌合孔形成部材作成法の他の例を示す断面図である。
【図17】この発明に係る組合せマイクロレンズアレイの一例を示す断面図である。
【図18】図17の組合せマイクロレンズアレイにおける1組の対向レンズのシミュレーション結果を示す光路図である。
【図19】この発明の他の実施形態に係るマイクロレンズアレイの製法におけるレジスト層形成工程を示す断面図である。
【図20】図19の工程に続く金属膜形成工程を示す断面図である。
【図21】図20の工程に続くリフトオフ工程を示す断面図である。
【図22】図21の工程で形成されるメッキ下地膜の平面パターンを示す平面図である。
【図23】図21の工程に続くレジスト層形成工程及び選択メッキ工程を示す断面図である。
【図24】図23の工程に続くレジスト除去工程を示す断面図である。
【図25】図24の工程に続く分離工程を示す断面図である。
【図26】この発明に係る組合せマイクロレンズアレイの他の例を示す断面図である。
【図27】従来のマイクロレンズアレイの製法におけるレジスト層形成工程を示す断面図である。
【図28】図27の工程に続くレンズ材エッチング工程及びレジスト層形成工程を示す断面図である。
【図29】図28の工程に続く基板エッチング工程を示す断面図である。
【図30】図29のマイクロレンズアレイに光ファイバを接続した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10,40,50:透光基板、12A,12B,62A,62B:嵌合ピン、20,26,52:固定基板、22,28,32A,32B,54,58,S1〜S4,A1〜A3,B1〜B3,C1,C2,R11〜R14,R21〜R24,R31〜R34:レジスト層、24A,30,56A:金属膜、24:位置合せマーク、30A,30B,36A,56:メッキ下地膜、34A,34B,38A,38B,42A,42B,60:嵌合孔形成部材、L11〜L14,L21〜L24,L41〜L44,L51〜L54,L61〜L64:凸レンズ、F1〜F4:光ファイバ、LA1,LA2,LA11,LA12:マイクロレンズアレイ。
Claims (11)
- 互いに対向する一方及び他方の主面を有する透光基板と、
前記一方の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第1の凸レンズと、
前記複数の第1の凸レンズにそれぞれ対向するように前記他方の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第2の凸レンズと
を備えたマイクロレンズアレイ。 - 前記一方及び他方の主面のうちの1つの主面には、該1つの主面に形成された複数の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように嵌合用の複数の凸部又は凹部を形成した請求項1記載のマイクロレンズアレイ。
- 前記複数の凹部のうちの各凹部を内部から外方に進むにつれて開口サイズが増大するように形成した請求項2記載のマイクロレンズアレイ。
- 前記一方及び他方の主面のうちの1つの主面には、該1つの主面に形成された複数の凸レンズの少なくとも中央部をそれぞれ露呈する複数の光ファイバ嵌合孔を有する嵌合孔形成部材を設けた請求項1記載のマイクロレンズアレイ。
- 前記複数の光ファイバ嵌合孔のうちの各光ファイバ嵌合孔を内部から外方に進むにつれてサイズが増大するように形成した請求項4記載のマイクロレンズアレイ。
- 互いに対向する一方及び他方の主面を有する透光基板と、
前記一方の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の凸レンズと、
前記複数の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように前記一方又は他方のいずれかの主面に形成された嵌合用の複数の凸部又は凹部と
を備えたマイクロレンズアレイ。 - 前記複数の凹部のうちの各凹部を内部から外方に進むにつれて開口サイズが増大するように形成した請求項6記載のマイクロレンズアレイ。
- 互いに対向する一方及び他方の主面を有する透光基板と、
前記一方の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の凸レンズと、
前記複数の凸レンズの少なくとも中央部をそれぞれ露呈する複数の光ファイバ嵌合孔を有し、前記一方の主面に設けられた嵌合孔形成部材と
を備えたマイクロレンズアレイ。 - 前記複数の光ファイバ嵌合孔のうちの各光ファイバ嵌合を内部から外方に進むにつれてサイズが増大するように形成した請求項8記載のマイクロレンズアレイ。
- 互いに対向する第1及び第2の主面を有する第1の透光基板と、前記第1の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第1の凸レンズと、前記複数の第1の凸レンズにそれぞれ対向するように前記第2の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第2の凸レンズと、前記複数の第1の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように前記第1の主面に形成された嵌合用の複数の第1の凸部(又は凹部)とを備えた第1のマイクロレンズアレイと、
互いに対向する第3及び第4の主面を有する第2の透光基板と、前記第3の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第3の凸レンズと、前記複数の第3の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように前記第3の主面に形成された嵌合用の複数の第2の凹部(又は凸部)とを備え、前記第1の主面に前記第3の主面を対向させると共に前記複数の第1の凸部(又は凹部)と前記複数の第2の凹部(又は凸部)とをそれぞれ嵌合させた状態で前記第1のマイクロレンズアレイに結合された第2のマイクロレンズアレイと
を含む組合せマイクロレンズアレイ。 - 互いに対向する第1及び第2の主面を有する第1の透光基板と、前記第1の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第1の凸レンズと、前記複数の第1の凸レンズにそれぞれ対向するように前記第2の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第2の凸レンズと、前記複数の第1の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように前記第1の主面に形成された嵌合用の複数の第1の凸部(又は凹部)とを備えた第1のマイクロレンズアレイと、
互いに対向する第3及び第4の主面を有する第2の透光基板と、前記第3の主面にエッチングによりレンズパターンを転写して形成された複数の第3の凸レンズと、前記複数の第3の凸レンズを含むレンズ配置領域に重ならないように前記第4の主面に形成された嵌合用の複数の第2の凹部(又は凸部)とを備え、前記第1の主面に前記第4の主面を対向させると共に前記複数の第1の凸部(又は凹部)と前記複数の第2の凹部(又は凸部)とをそれぞれ嵌合させた状態で前記第1のマイクロレンズアレイに結合された第2のマイクロレンズアレイと
を含む組合せマイクロレンズアレイ。
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