JP2004092734A - 四方切換弁 - Google Patents

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JP2004092734A JP2002252861A JP2002252861A JP2004092734A JP 2004092734 A JP2004092734 A JP 2004092734A JP 2002252861 A JP2002252861 A JP 2002252861A JP 2002252861 A JP2002252861 A JP 2002252861A JP 2004092734 A JP2004092734 A JP 2004092734A
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Hideki Sotozono
外園 英樹
Shin Nishida
西田 伸
Yoshitaka Tomatsu
戸松 義貴
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Fujikoki Corp
Denso Corp
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Fujikoki Corp
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/20Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves
    • F25B41/26Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves of fluid flow reversing valves

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Abstract

【課題】構造を簡略化すると共にコンパクト化し、更に高熱・高圧冷媒に対する耐久性を向上させる。また、熱損失を抑制する。
【解決手段】ブロック本体1に形成されたピストン弁室6内で往復動するピストン弁40により流路切換主弁50を移動させて冷媒の流れ方向を切り換える。ピストン弁の左右にピストン右弁部41とピストン左弁部42とを設ける。両ピストン弁部に巻き回されたピストンリング44の合口隙間をブリードホールとし、該ブリードホールを通過した冷媒をパイロット流体として、該パイロット流体の流体圧を、電磁弁20により保持又は低下させることで、ピストン弁を往復動させる。ブロック本体1内及び流路切換主弁内に、閉空間からなる遮熱室1eを形成する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、四方切換弁に関し、更に詳しくは、空調機の冷凍サイクル等に用いる流れ方向切換用の四方切換弁を1個のブロック本体に収めた四方切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
空調機等の冷凍サイクルにおいて、冷暖房切換のための冷媒の流路切換用として四方切換弁が用いられる。従来、四方切換弁は、流体が出入りする多数のパイプを付設することが多く、その結果、パイプと弁体との接続部が多くなって構造が複雑になるばかりでなく、その組付けに工数を要するという問題があった。また、前記接続部が多いことから、長期間の高温・高圧等の過酷な使用に伴う劣化により、冷媒漏れ等の耐久性上の問題が生ずる可能性もあった。
また、流路切り換えのためにピストン弁を用いた場合には、ピストン弁にブリードポート用の孔を穿設する必要があるなど、加工上の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解消することにあり、冷凍サイクル等に用いられる四方切換弁の構造を簡略化すると共にコンパクト化し、更に高熱・高圧等に対する耐熱性及び耐久性を向上させた四方切換弁を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、以下の手段を採用した。即ち、
請求項1記載の四方切換弁は、ブロック本体に形成されたピストン弁室内で往復動するピストン弁により流路切換主弁を移動させて流体の流れ方向を切り換えるようにした四方弁であって、上記ピストン弁に第1のピストン弁部と第2のピストン弁部とを設け、上記両ピストン弁部には小穴の形成されたシール部材が装着され、上記小穴を通過した流体をパイロット流体として、該パイロット流体の流体圧を電磁弁により制御することで、上記ピストン弁を介して上記流路切換主弁を移動させるようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の四方切換弁は、請求項1に記載の四方切換弁において、上記シール部材がピストンリングであると共に、その合口隙間を上記小穴としたことを特徴とする。
【0005】
請求項3記載の四方切換弁は、請求項1又は請求項2に記載の四方切換弁において、上記ブロック本体内、又は/及び、上記流路切換主弁内に、閉空間からなる遮熱室を形成したことを特徴とする。
請求項4記載の四方切換弁は、請求項1乃至請求項3に記載のいずれかの四方切換弁において、上記遮熱室に断熱手段を配置させたことを特徴とする。
請求項5記載の四方切換弁は、請求項1乃至請求項4に記載のいずれかの四方切換弁において、ブロック本体は、複数のブロック部材の結合体とし、該ブロック部材内又は/及び該ブロック部材間に、ピストン弁室及び流路切換主弁室を形成したことを特徴とする。
【0006】
請求項6記載の四方切換弁は、請求項1乃至請求項5に記載のいずれかの四方切換弁において、ブロック本体には、流体の入口から出口に至る管路を収納したことを特徴とする。
請求項7記載の四方切換弁は、請求項1乃至請求項6に記載のいずれかの四方切換弁において、パイロット流体の流体圧を、電磁弁により作動する2つの弁体により制御することを特徴とする。
請求項8記載の四方切換弁は、請求項1乃至請求項7に記載のいずれかの四方切換弁において、上記ピストン弁のブロック本体との摺接部に、低熱伝導性或いは耐磨耗性の金属材を別体に設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例に係る四方弁を、図1〜図13を参照して説明する。図1はその横断面図(冷房時)、図2は図1のA−A線断面図(冷房時)、図3は図2のC−C線断面図、図4は図1の矢印R方向の側面図、図5はその下面図、図6はその電磁弁(非通電時)部分の断面図、図7はその電磁弁(通電時)部分の断面図、図8はその通電時の弁体部分の断面図、図9はその主弁部分の平面図(A)及び断面図(B)、図10は同主弁部分の別例の平面図(A)及び断面図(B)、図11は図2のE−E線の断面図、図12は図11のD部分の拡大図、図13は本実施例の四方弁を適用する空調機の冷凍サイクルの説明図である。
なお、以下、図面に従って説明するが、上・下・左・右という表現は、図面の記載に伴うものであり、実際の位置関係とは、必ずしも一致するものではない。
【0008】
先ず、本実施例の四方弁100を適用する空調機の冷凍サイクルについて、図13を用いて説明する。
本実施例の四方弁100を適用する冷凍サイクルは、圧縮機111、四方弁100、室外熱交換器101、膨張弁102、室内熱交換器103等が管路104により連結され、四方弁100は、上記管路104を流れる冷媒の流れの流路切換(図13は、冷房サイクルの場合の流れ方向を示している。)を行なうものである。本実施例の四方弁100は、図1に示すように、ブロック本体1と、該ブロック本体1に装着された電磁弁20とからなる。
【0009】
次に、ブロック本体1について、主として図1〜3を用いて説明する。図1は本発明の実施形態の断面図であり、図2のB−B線断面図にて示されており、図2は図4のA−A線断面図にて示されており、図3は図2のC−C線断面図にて示されている。
ブロック本体1は、金属素材からなる複数のブロック部材をシール材、例えばガスケット1jを介して連結・結合して一体としてブロック状に形成されている。即ち、ブロック本体1は、図4に示す基本ブロック部材1bに対して、その下部に下ブロック部材1aがガスケット1jを介して連結ボルト1iによって装着されており、基本ブロック部材1bの両側部には、右ブロック部材1c及び左ブロック部材1dが連結ボルト1iにより、同様のシール材を介して装着されている。上記各ブロック部材の形状は、後述のピストン弁室6、主弁室7の形状やその位置により適宜選択される。
【0010】
上記基本ブロック部材1bの上部中央(図2参照)には、高圧入口2及び高圧入口2に続く高圧流路2aが形成され、その下部は後述のピストン弁室6に連通している。また、基本ブロック部材1bにおける高圧入口2の両側には、遮熱室1eが形成され、その内部に空気が封入されて遮熱室蓋板1fで、気密状に溶接・閉鎖されている。なお、上記遮熱室1eには、断熱手段として空気等の気体を用いたが、真空断熱としてもよく、その他の高断熱性のガラス繊維等を配置してもよい。
また、下ブロック部材1aの中央部には、図2,図3及び図5に示すように、低圧出口3及び低圧出口3に続く低圧流路3aが穿設されると共に、低圧流路3aの上端は主弁本体弁室53(後述)に連通している。また、低圧出口3の両側には、第1出入口4及び第1出入口4とに連通する第1出入通路4aと第2出入口5及び第2出入口5とに連通する第2出入口孔5aが形成され、それら通路の上端は主弁室7に連通している。したがって、上記第1出入通路4a、低圧流路3a、第2出入通路5aの各上端は、並んで主弁室7の底部に開口している。
【0011】
更に、基本ブロック部材1bの中央部には、図1,2に示すように、左右に長いピストン弁室6が形成されると共に、該ピストン弁室6の下方には左右に長い主弁室7が形成されている。また該主弁室7の底面は下ブロック部材1aの上面となっている。そして、ピストン弁室6内にはピストン弁40(後述)が配置され、主弁室7には流路切換主弁50(後述)が内挿される。
【0012】
基本ブロック部材1b内の上記ピストン弁室6の側部には、図1に示すように、電磁弁用孔8及び副弁用孔9が同一軸線上に向わせて形成される。電磁弁用孔8には、電磁弁20(後述)が装着され、更に、副弁用孔9にはパイロット副弁30(後述)が装着される。上記電磁弁用孔8と副弁用孔9との間には弁室連通孔8bが形成されている。
また、図2、3に示すように、下ブロック部材1aに形成された低圧出口3及び低圧流路3aの両側部には遮熱室1eが形成されると共に、該遮熱室1eは遮熱室蓋板1fで閉止されている。また、下ブロック部材1a内における第1出入通路4a及び第2出入通路5aの側部にもそれぞれ密閉状の遮熱室1eが形成されている。また、該弁室連通孔8bの中央部と低圧流路3aとの間には還流路12が形成されている。
【0013】
また、上記電磁弁用孔8の底部とピストン弁室6の右端部との間には第1パイロット流路10がブロック本体1内に形成され、また、副弁用孔9の底部とピストン弁室6の左端部との間には、第2パイロット流路11がブロック本体1内に形成されている。
本実施例は、上記のように、ブロック本体1を、ブロック部材の集合体として、ブロック本体1を構造化することで、ピストン弁40を作動させるためのバイパス配管とロウ付けを無くし、ブロック本体1内部を加工するか或いは鋳造成形されたピストン弁40を作動させるための凹部を形成してブロック本体1とすることで、高温高圧冷媒下での信頼性を向上させるものである。
【0014】
前記電磁弁用孔8には、電磁弁取付具13を介して電磁弁20が取り付けられる。電磁弁取付具13は、筒状部とフランジ部とからなり、筒状部内にはスリーブ22が取り付けられると共に、その外面は雄ねじが刻設され、該雄ねじにより電磁弁用孔8の内壁に形成された雌ねじに螺合されて取り付けられる。
電磁弁20は、その外周にソレノイド21が設けられ、配電用のリード線27(図4参照)が付設されている。また、電磁弁取付具13に取り付けられたスリーブ22の内部には吸引子23が配置され、該吸引子23は、ソレノイドハウジング21bに吸引子止めボルト23aを用いて装着される。なお、符号21aは、ソレノイド21用のボビンである。
【0015】
また、図1に示すように、前記スリーブ22内には、プランジャ25が左右に摺動可能に内挿され、ばね25aによりパイロット副弁30側に押圧されている。そして、プランジャ25の左端に装着されたパイロット主弁24を弁室連通孔8bの開口部方向に押圧している。そして、上記電磁弁用孔8とプランジャ25及びパイロット主弁24との間で形成される隙間がパイロット主弁室8aとして構成される(図6参照)。
【0016】
図6及び図7に示す如く、パイロット副弁30の背部には、副弁ばね室31が形成され、該副弁ばね室31には副弁ばね32が配置され、該副弁ばね32の端部は、閉止ボルト9bにより支持されている。そして、パイロット副弁30は、副弁ばね32により弁室連通孔8b方向に押圧されている。また、上記パイロット副弁30の先端には、弁室連通孔8b内まで突出する副弁突出部30aが形成され、該副弁突出部30aの先端はパイロット主弁24に当接している。
【0017】
そして、パイロット主弁24が「閉」の時、パイロット副弁30は「開」となるように設定されており、逆にパイロット副弁30が「閉」のときパイロット主弁24は「開」となるように設定されている。上記パイロット主弁24とパイロット副弁30とは、ばね25aと副弁ばね32との作用により弾性的に一体となっているが、ばね25aの弾発力の方が副弁ばね32の弾発力より大きく設定されていることから、通常状態、即ち電磁弁20がオフの状態では、図1に示すように、パイロット主弁24が「閉」、パイロット副弁30が「開」となっている。
しかしながら、電磁弁20のソレノイド21にリード線27を通じて通電されると、吸引子23が磁化することによって吸引子23が吸引され、プランジャ25は吸引子23側へ移動してパイロット主弁24は「開」となり、パイロット副弁30が「閉」となる。
【0018】
ピストン弁40は、図1,2に示すように、ブロック本体1内に形成されたピストン弁室6に配置される。ピストン弁40は、図1に示す状態において、右側に径大の第1のピストン弁部であるピストン右弁部41、左側に同じく径大の第2のピストン弁部であるピストン左弁部42が形成され、その中央部分のピストン中央部43は径小となっている。更に、ピストン右弁部41及びピストン左弁部42の端部には、それぞれボール弁41a及びボール弁42aがピストン右弁部41及びピストン左弁部42の先端をカシメ加工することによって具備されている。そして、ボール弁41aは弁座1gに、また、ボール弁42aは弁座1hに、それぞれ離接可能となっている。
そして、ピストン弁室6におけるピストン右弁部41の右側はピストン弁右室6aとして形成され、該ピストン弁右室6aは第1パイロット流路10を介してパイロット主弁室8aと連通している。
前記ピストン右弁部41の外周には、図11に示すように、溝45が形成され、該溝45内にはシール材として、例えば、樹脂あるいは金属製の図11及び図12に示す構成のピストンリング44が配置されている。なお、ピストンリング44は、図2に示すように、1本か、あるいは2本以上とすることができる。このようにピストンリング44を構成することによって、高温高圧冷媒下でも耐久性を向上させ高信頼性を実現できる。また、ピストンリング44の一部には、図12に示すように、小穴であるブリードポート(合口隙間)46が形成されている。
【0019】
また、ピストン左弁部42の左側はピストン弁左室6bが形成され、該ピストン弁左室6bは、第2パイロット流路11を介してパイロット副弁室9aと連通している。
上記ピストン中央部43の下部には、主弁作動凹部47が形成され、該主弁作動凹部47には主弁押圧ばね48が設けられ、該主弁押圧ばね48に押圧されるようにして流路切換主弁50が設けられている。
【0020】
また、本実施例では、上記構成と共にピストン弁40が摺動するピストン弁室6の内壁としてピストン弁室6内に、低熱伝導性或いは耐磨耗性の金属材を圧入により設けるか、或いは、上記内壁に耐磨耗膜コーティングを施すことで、冷媒の高温・高圧化に対応させることができる。
【0021】
主弁室7に配置される流路切換主弁50は、図2に示すように、全体として逆T字型に形成され、その上部には主弁支持部51が形成されると共に、その下部には主弁本体52が装着されている。また主弁本体52の底面には、主弁本体弁室53が形成されていると共に、前記主弁本体52の内部には遮熱室54が遮熱室蓋板55と共に形成されている。
また、主弁支持部51の上部にはばね室51aが形成され、該ばね室51a内に上記主弁押圧ばね48が配置され、流路切換主弁50を下方に押圧している。なお上記実施例においては、図9に示すように流路切換主弁50にはその上部に凹部からなる遮熱室54を設け、遮熱室蓋板55により遮蔽している。しかしながら、図10に示すように、鋳物成形の主弁本体52’等において、予め抜いて形成した空間(遮熱室54’)を溶接封入あるいは溶接ビード肉盛りのみで封入しても良い。なお、図10に示す別例において、符号53’は、主弁本体弁室である。
【0022】
次に本実施例の作動について説明する。
図13において、圧縮機111を駆動すると四方弁100の高圧入口2に高圧冷媒が流入する。四方弁100では、高圧冷媒は、高圧入口2、高圧流路2aを通じてピストン弁室6に入り、ピストン弁室6から左右のピストンリング44に形成されているブリードポート46を通過してピストン弁右室6a及びピストン弁左室6bに入る。ピストン弁右室6aに至った高圧冷媒は、第1パイパス路10を介してパイロット主弁室8aに至る。
【0023】
パイロット主弁室8aに至った高圧冷媒は、図1の状態では、パイロット主弁24が「閉」となっているから高圧冷媒は流出できず、従ってピストン弁右室6a内の冷媒圧は、ピストン弁中央室6cの冷媒圧と同一となる。
一方、ピストン弁左室6bに入った高圧冷媒は、第2パイロット流路11を通ってパイロット副弁室9aに入るが、パイロット副弁30は「開」となっているからパイロット副弁室9a内の高圧冷媒は弁室連通孔8bから還流路12を通って低圧流路3aに流出してしまうことになる。
従って、ピストン弁左室6b内では高圧冷媒圧が保てなくなり、結局、ピストン弁40は、ピストン弁右室6a内の冷媒圧を受けて、図1に示すように、左方に移動し、弁座1hは「閉」となり、そして第2パイロット流路11は「閉」となる。
【0024】
ピストン弁40と一体の流路切換主弁50も左方に移動して、図2に示すように、第1出入口4の第1出入通路4aは「開」となり、第2出入通路5aは主弁本体弁室53に連通することになる。その結果、第2出入通路5aは主弁本体弁室53を介して低圧流路3aと連通することになる。
したがって、四方弁100から流入する高圧冷媒は、ピストン弁室6を通って第1出入口4から流出し、室外熱交換器101に冷媒が流れることになる。そして、冷媒は膨張弁102、室内熱交換器103を循環して四方弁100に戻り、第2出入通路5a、主弁本体弁室53、及び低圧流路3aを介して圧縮機111に戻ることになる。以上が冷房時の四方弁100の動作である。
【0025】
次に、「暖房サイクル」について説明する。
暖房サイクルでは、リード線27を介して電磁弁20をオンとするに伴って、プランジャ25が右動し、パイロット主弁24は「開」となり、パイロット副弁30が「閉」となる。その結果、パイロット主弁室8aに至った高圧冷媒は弁室連通孔8b及び還流路12を介して低圧流路3aに抜けることになり、ピストン弁右室6a内の冷媒圧は保てなくなる。
【0026】
他方、パイロット副弁30は「閉」であるから高圧冷媒の流出はなく、ピストン弁左室6bの方が高圧となって、ピストン弁40は、図8に示す状態となり、結局、流路切換主弁50の位置も右動し、その結果、四方弁100から流入する高圧冷媒は、第2出入通路5a及び第2出入口5を通して流出し、室内熱交換器103に流れることになる。
そして、室内熱交換器103に流れた高圧冷媒は、膨張弁102及び室外熱交換器101を介して第1出入口4に戻り、第1出入通路4a、主弁本体弁室53、低圧流路3a及び低圧出口3を介して圧縮機111に戻ることになる。
【0027】
本実施例は、上記のように電磁弁20のオンオフにより、四方弁100を操作して、冷媒流路の切換を容易に行なうことができる。特に、本実施例に係る四方弁100は、ブロック本体1、及び、流路切換主弁50に遮熱室54を設けたことで、高温高圧の冷媒下でも、熱損失を抑制することができる。
また、本実施例のピストン弁40は、ピストン弁40の本体ライナー部に低熱伝導性或いは耐磨耗性の金属ライナーを別体、或いは耐磨耗膜コーティングを施すことで、高温・高圧冷媒下においても切換作動性及び耐久性に優れた四方弁100とすることができた。
【0028】
なお、図示はしていないが、右ボール弁41a及び左ボール弁42aの弁座当接部に、ゴム、ばね等の弾性素材からなる衝撃緩衝部を設けることで、ピストン弁40及びブロック本体1の機械的損傷を少なくし、騒音の発生を抑制することができる。また、弾性素材として、ゴムを上記ボール弁に形成して、騒音の発生を抑制してもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されているので、1つのブロック本体に弁体及び管路を収めることができ、構造が簡略化すると共にピストン弁を用いることで、切換動作を確実化した。また、ブロック本体内及び流路切換主弁内に、閉空間からなる遮熱室を形成するか、又は遮熱手段を配置させたことで、ブロック本体内に高温冷媒と低温冷媒が隣接して並存しても、熱効率が優れた四方弁とすることができる。
また、ブロック本体は、複数のブロック部材の結合構造体としたことで、バイパス配管やロウ付けをなくすることができ、流体が高温高圧であっても、信頼性の高い四方弁とすることができる。また、ピストン弁のブロック本体との摺接部に、低熱伝導性或いは耐磨耗性の金属材を別体に設けるか、或いは耐磨耗膜コーティングを施すことで、耐久性の高い四方弁とすることができる。
また、ピストン弁の左右の弁座当接部に、ゴム、ばね等の弾性素材からなる衝撃緩衝材を設けたことで、耐久性を一層高め騒音を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の冷房時(非通電)の横断面図(図2のB−B線断面図)。
【図2】同実施例の冷房時(非通電)の縦断面図(図4のA−A線断面図)。
【図3】図2のC−C線断面図。
【図4】同実施例の側面図。
【図5】同実施例の下面図。
【図6】同実施例の電磁弁(非通電時)の断面図。
【図7】同実施例の電磁弁(通電時)の断面図。
【図8】同実施例の通電時の弁体部分の断面図。
【図9】同実施例の流路切換主弁部分の平面図(A)及び断面図(B)。
【図10】同流路切換主弁部分の別例の平面図(A)及び断面図(B)。
【図11】図2のE−E線の断面図。
【図12】図11のD部分の拡大図。
【図13】本発明を適用する空調機の冷凍サイクルの説明図。
【符号の説明】
1・・・ブロック本体     1a・・・下ブロック部材
1b・・・基本ブロック部材   1c・・・右ブロック部材
1d・・・左ブロック部材    1e・・・遮熱室
1f・・・遮熱室蓋板      1g・・・弁座
1h・・・弁座  1i・・・連結ボルト  1j・・・ガスケット
2・・・高圧入口       2a・・・高圧流路
3・・・低圧出口       3a・・・低圧流路
4・・・第1出入口      4a・・・第1出入通路
5・・・第2出入口      5a・・・第2出入通路
6・・・ピストン弁室     6a・・ピストン弁右室
6b・・ピストン弁左室    6c・・・ピストン弁中央室
7・・・主弁室
8・・・電磁弁用孔  8a・・・パイロット主弁室  8b・・弁室連通孔
9・・・副弁用孔   9a・・・パイロット副弁室  9b・・・閉止ボルト
10・・第1パイロット流路 11・・第2パイロット流路 12・・還流路
13・・電磁弁取付具
20・・電磁弁      21・・ソレノイド   21a・・ボビン
21b・・ソレノイドハウジング      22・・スリーブ
23・・吸引子  23a・・吸引子止めボルト
24・・パイロット主弁   25・・プランジャ     25a・・ばね
27・・リード線
30・・パイロット副弁   30a・・副弁突出部30a
31・・副弁ばね室     32・・副弁ばね
40・・ピストン弁
41・・ピストン右弁部   41a・・右ボール弁
42・・ピストン左弁部   42a・・左ボール弁
43・・ピストン中央部
44・・ピストンリング   45・・ピストンリング溝
46・・ブリードポート
47・・主弁作動凹部    48・・主弁押圧ばね
50・・流路切換主弁    51・・主弁支持部  51a・・ばね室
52,52’・・主弁本体   53,53’・・主弁本体弁室
54,54’・・遮熱室    55・・遮熱室蓋板
100・・四方弁(本発明)
111・・圧縮機
101・・室外熱交換器   102・・膨張弁
103・・室内熱交換器   104・・管路

Claims (8)

  1. ブロック本体に形成されたピストン弁室内で往復動するピストン弁により流路切換主弁を移動させて流体の流れ方向を切り換えるようにした四方弁であって、
    上記ピストン弁に第1のピストン弁部と第2のピストン弁部とを設け、上記両ピストン弁部には小穴の形成されたシール部材が装着され、上記小穴を通過した流体をパイロット流体として、該パイロット流体の流体圧を電磁弁により制御することで、上記ピストン弁を介して上記流路切換主弁を移動させるようにしたことを特徴とする四方切換弁。
  2. 上記シール部材がピストンリングであると共に、その合口隙間を上記小穴としたことを特徴とする請求項1記載の四方切換弁。
  3. 上記ブロック本体内、又は/及び、上記流路切換主弁内に、閉空間からなる遮熱室を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の四方切換弁。
  4. 上記遮熱室に断熱手段を配置させたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいずれかの四方切換弁。
  5. ブロック本体は、複数のブロック部材の結合体とし、該ブロック部材内又は/及び該ブロック部材間に、ピストン弁室及び流路切換主弁室を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のいずれかの四方切換弁。
  6. ブロック本体には、流体の入口から出口に至る管路を収納したことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載のいずれかの四方切換弁。
  7. パイロット流体の流体圧を、電磁弁により作動する2つの弁体により制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6記載のいずれかの四方切換弁。
  8. 上記ピストン弁のブロック本体との摺接部に、低熱伝導性或いは耐磨耗性の金属材を別体に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7記載のいずれかの四方切換弁。
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