JP2004092515A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

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平沼 智
Yoshihisa Takeda
武田 好央
Takeshi Hashizume
橋詰 剛
Kenji Kawai
河合 健二
Sei Kawatani
川谷 聖
Shinichi Saito
斎藤 真一
Reiko Domeki
百目木 礼子
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Abstract

【課題】エンジンの運転状態に関わらずパティキュレートの急燃焼を抑制して、過昇温によるDPFの溶損を未然に防止できる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】DPFに捕集されたパティキュレートを焼却除去する強制再生時において、エンジンの排気流量に基づいて目標酸素濃度を求め、実際の排ガスの酸素濃度を目標酸素濃度とするために必要な燃料量を算出し、算出値に相当する燃料をHCとしてバーナから供給する。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、エンジンという)の排気系に設けられて、排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを備えた排気浄化装置に関するものである。
【0002】
【関連する背景技術】
この種の排気浄化装置としては、例えばディーゼルエンジンから排出されるパティキュレートを浄化するために、エンジンの排気系の上流側に酸化触媒を設け、下流側にディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPFという)を設けたものを挙げることができる。当該排気浄化装置では、排ガス中のパティキュレートをDPFに捕集する一方、排ガス温度が比較的高い運転状態のときに、酸化触媒の作用により排ガス中のNOからNOを生成し、このNOを酸化剤として利用してDPF5に捕集されたパティキュレートを焼却除去している(連続再生)。
【0003】
又、この連続再生作用が得られない運転状態が継続されて、パティキュレート堆積量が許容量を越えたときには、例えば内燃機関の排気系に設けたバーナを利用して、DPF上のパティキュレートを焼却除去している(強制再生)。例えば強制再生は2つの段階からなり、まず、バーナを点火して燃焼ガスの供給により酸化触媒及びDPFを昇温し、酸化触媒が所定温度に達すると、次いで、バーナを失火させて未燃燃料としてHCを供給し、酸化触媒上でのHCの酸化反応によりDPFを更に昇温して、DPF上のパティキュレートを燃焼させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した強制再生時のDPFは、パティキュレートの燃焼熱を受けて昇温される一方、内部を流通する排ガスに放熱して冷却され、双方の作用が均衡することで、適切な温度、つまり、着火後のパティキュレートの燃焼が継続され、且つ自己の過熱による溶損が防止される温度に保たれる。
【0005】
しかしながら、車両の走行状態に応じてエンジンの運転状態は大きく変化し、例えばアイドルを含む低回転低負荷の運転領域では、排気流量が極端に減少すると共に、排ガス中の酸素濃度が増加する現象が生じる。排気流量の減少は、放熱不足によりパティキュレートの燃焼を促進する方向に作用し、酸素濃度の増加も、同じくパティキュレートの燃焼を促進する方向に作用するため、このような運転状態では多量のパティキュレートが急燃焼し、過昇温によりDPFを溶損させてしまう虞があった。
【0006】
本発明の目的は、エンジンの運転状態に関わらずパティキュレートの急燃焼を抑制して、過昇温によるDPFの溶損を未然に防止することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、内燃機関の排気系に設けられ、排気中のパティキュレートを捕集するフィルタと、フィルタの上流側に設けられるか或いはフィルタ上に担持されて酸化機能を有する触媒とを含む排気後処理装置と、フィルタに堆積されたパティキュレートの堆積量を推定又は検出する堆積量検出手段と、排気系を流れる排気流量を推定又は検出する排気流量検出手段と、堆積量検出手段により推定又は検出されたパティキュレートの堆積量が予め設定された所定値を越えるか否かを判定する判定手段と、排気後処理装置上流の排気系内の温度を昇温するか若しくはHCを供給可能な供給手段と、判定手段によりパティキュレートの堆積量が予め設定された所定値を越えると判定されたとき、排気系内の温度を昇温すべく供給手段を制御する制御手段と、排気流量検出手段により推定又は検出された排気流量に基づき目標酸素濃度を設定する目標酸素濃度設定手段を備え、制御手段が、目標酸素濃度設定手段により設定された目標酸素濃度となるように排気系にHCを供給すべく供給手段を制御するものである。
【0008】
従って、判定手段によりパティキュレートの堆積量が所定値を越えたと判定されると、供給手段により排気系内の昇温が行われて排気後処理装置が昇温され、フィルタ上のパティキュレートが着火されて燃焼し始める。このときの排気流量が排気流量検出手段により推定又は検出され、この排気流量に基づいて目標酸素濃度設定手段により目標酸素濃度が設定され、実際の排ガスの酸素濃度が目標酸素濃度となるように、供給手段により排気系にHCが供給される。
【0009】
供給されたHCは排気後処理装置の触媒上で酸化反応して排ガス中の酸素を消費し、これにより排ガスの酸素濃度は低下して目標酸素濃度に調整され、このときの酸素濃度に応じてフィルタ上のパティキュレートの燃焼状態が変化する。排気流量に応じてフィルタから排ガスへの放熱状態は変化することから、例えば排気流量の減少によりフィルタから排ガスへの放熱が不足する場合には、目標酸素濃度を低く設定してパティキュレートの急燃焼を抑制する一方、排気流量の増加により排ガスへの放熱が十分な場合には、目標酸素濃度を高く設定してパティキュレートの燃焼を促進する等、適切なパティキュレートの燃焼状態を実現可能となる。
【0010】
請求項1の発明の好ましい態様として、供給手段を、排気後処理装置の上流側に設けられたバーナで構成し、該バーナを、排気系の温度を昇温すべきときに排気系に燃焼ガスを供給し、HCを供給すべきときに燃料に点火せずに燃料を供給するように構成することができる。
このように構成した場合、バーナから燃焼ガスを供給することで排気系の昇温を行い、バーナを失火させることで燃料を点火せずに未燃燃料のままHCとして供給することができる。
【0011】
請求項1の発明の別の好ましい態様として、供給手段を、主噴射の後の膨張行程以降に追加燃料を噴射する追加燃料制御手段で構成し、該追加燃料制御手段を、排気系内の温度を昇温すべきときに主噴射の燃焼により燃焼可能な時期に追加燃料を噴射し、HCを供給すべきときに主噴射の燃焼により燃焼可能な時期の後に追加燃料を噴射するように構成することができる。
【0012】
このように構成した場合、主噴射の燃焼により燃焼可能な時期に追加燃料を噴射することで、追加燃料を燃焼させて排気系の昇温を行い、主噴射の燃焼により燃焼可能な時期の後に追加燃料を噴射することで、追加燃料をHCとして供給することができる。
請求項2の発明は、請求項1において、排気後処理装置の温度を検出する温度検出手段を備え、制御手段が、温度検出手段により検出された温度が第1設定温度以下では、排気系内の温度を昇温するように供給手段を制御すると共に、温度検出手段により検出された温度が第1設定温度を越えるとき、排気系にHCを供給するように供給手段を制御するものである。
【0013】
従って、排気後処理装置の温度が第1設定温度以下では、供給手段により排気系の温度が昇温されることで、排気後処理装置の触媒が活性化され、排気後処理装置の温度が第1の設定温度を越えると、供給手段によりHCが供給されて触媒上で酸化反応し、これにより更に排気系の温度が昇温される。
請求項3の発明は、請求項2において、制御手段が、温度検出手段により検出された温度が第1設定温度よりも温度の高い第2設定温度を越えるとき、目標酸素濃度設定手段により設定された目標酸素濃度となるように排気系にHCを供給すべく供給手段を制御するものである。
【0014】
従って、排気後処理装置の温度が第2設定温度を越えると、排ガスの酸素濃度が目標酸素濃度となるように、供給手段によるHCの供給が行われる。
請求項4の発明は、請求項1において、制御手段が、内燃機関の燃焼室に供給された燃料量又は空気過剰率の何れか一方と、目標酸素濃度設定手段により排気流量から設定された目標酸素濃度とに基づきHC供給量を設定するものである。
【0015】
従って、内燃機関の燃焼室内に供給された燃料量、又はその燃料量等から求めた排ガスの空気過剰率の何れか一方と、目標酸素濃度設定手段により排気流量から設定された目標酸素濃度とに基づいて、HC供給量が設定される。例えば、燃料量や空気過剰率からは実際の排ガスの酸素濃度を推定できるため、推定した酸素濃度を目標酸素濃度とするために必要とされるHC供給量を設定可能となり、設定されたHC供給量を供給手段により排気系に供給すれば、排ガスの酸素濃度が目標酸素濃度に調整される。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1において、制御手段は、排気流量検出手段により推定又は検出された排気流量が所定値以下、或いは内燃機関が低回転及び低負荷運転領域にあるとき、目標酸素濃度検出手段により設定された目標酸素濃度となるように排気系にHCを供給すべく供給手段を制御するものである。
従って、排気流量が所定値以下、或いは内燃機関が低回転及び低負荷運転領域のとき、つまり、排気流量が不足してフィルタの放熱不足の虞があるときや、エンジンアウトの排ガスの空気過剰率が高くてパティキュレートの急燃焼の虞があるときに、目標酸素濃度に基づくHC供給によりパティキュレートの急燃焼が抑制され、それ以外のときには当該制御が実施されないため、パティキュレートの燃焼が更に促進される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をコモンレール式ディーゼルエンジンの排気浄化装置に具体化した一実施形態を説明する。
図1は本実施形態のディーゼルエンジンの排気浄化装置を示す全体構成図であり、図中のディーゼルエンジン1は、例えば直列4気筒エンジンとして構成され、その各気筒には燃料噴射ノズル2が設けられている。各燃料噴射ノズル2は燃料管路3を介して共通のコモンレール4に接続され、コモンレール4は燃料供給装置5に接続されている。
【0018】
エンジン1の排気通路7には、上流側に酸化触媒8が設けられると共に下流側にDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)9が設けられ、本実施形態では、これらの酸化触媒8及びDPF9により排気後処理装置が構成されている。又、酸化触媒8の上流側の排気通路7にはバーナ10(供給手段)が設けられ、バーナ10から噴射された燃料(軽油)は、バーナ10の点火時には燃焼ガスとして排気通路7に供給され、非点火時には未燃燃料のままHCとして排気通路7に供給される。
【0019】
例えば酸化触媒8は、ハニカム型のセラミック担体上にプラチナ(Pt)等の貴金属からなる触媒層を担持して構成されている。又、DPF9は、例えば特開平11−101122号公報に記載されているように、ハニカム型のセラミック担体からなり、その多数の排ガス通路の上流側と下流側の開口部を交互に閉鎖することにより、図中に矢印で示すように、通路を形成している多孔質の壁を経て排ガスを流通させるように構成されている。尚、DPF9の上流側に酸化触媒8を設ける代わりに、DPF9自体に酸化触媒層を担持してもよい。
【0020】
一方、車室内には、図示しない入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(ROM,RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えたECU(電子制御ユニット)11が設置されている。ECU11の入力側には、アクセル操作量APSを検出するアクセルセンサ12、エンジン回転速度Neを検出する回転速度センサ13、酸化触媒とDPFの間で排ガス温度Tを検出する温度センサ14(温度検出手段)等の各種センサ類が接続され、出力側には前記燃料噴射ノズル2や燃料供給装置5、バーナ10等の各種デバイス類が接続されている。
【0021】
そして、ECU11はアクセル操作量APSやエンジン回転速度Ne等の検出情報に基づいて、燃料噴射量や噴射時期等を設定し、それらの値に基づいて燃料噴射ノズル2や燃料供給装置5を制御する。
一方、エンジン1からの排ガスは、排気通路7に案内されて酸化触媒8を経てDPF9に至り、DPF9の通路の壁を流通する際に含有するパティキュレートが捕捉された後、大気中に排出される。パティキュレートの捕集によりDPF9上のパティキュレート堆積量は次第に増加するが、堆積したパティキュレートは、エンジン1が所定の運転状態(例えば、排ガス温度が比較的高い運転状態)のときに、酸化触媒8の酸化作用により排ガス中のNOから生成されたNOを酸化剤として利用して、連続的に酸化・焼却除去される。
【0022】
又、連続再生作用が得られない運転状態が継続されると、DPF9でのパティキュレート堆積量が次第に増加して許容量を越えてしまうため、このような状況を想定して、ECU11はパティキュレートを強制的に焼却除去する強制再生を実施している。本実施形態では強制再生にバーナ10を利用しており、バーナ10から燃焼ガスや未燃燃料としてHCを供給して酸化触媒8及びDPF9を昇温し、パティキュレートの焼却除去を図る。
【0023】
一方、強制再生時には、酸化触媒8及びDPF9の昇温状況に応じてバーナ10の作動を3段階に切換えており、以下、この強制再生時のバーナ10の制御状況を詳述する。
ECU11は図2に示す強制再生ルーチンを所定の制御インターバルで実行しており、まず、ステップS2でパティキュレート堆積量PQを算出する(堆積量検出手段)。パティキュレート堆積量PQは、DPF9の前後差圧(つまり、DPF9の圧損)及び排気流量と相関することから、これらの関係を規定したマップに基づいてパティキュレート堆積量PQが推定される。続くステップS4では、パティキュレート堆積量PQが予め許容量として設定された再生開始判定値αを越えているか否かを判定し(判定手段)、NO(否定)のときにはそのままルーチンを終了する。
【0024】
又、上記ステップS4の判定がYES(肯定)のときには、ステップS6でバーナ10を点火して燃焼ガスを排気通路7に供給する(制御手段)。続くステップS8では、温度センサ14により検出された排ガス温度Tが300℃(第1設定温度)に達したか否かを判定し、NOのときにはステップS6,8の処理を繰り返す。排気通路7への燃焼ガスの供給により酸化触媒8及びDPF9は次第に昇温され、ECU11は上記ステップS8の判定がYESになると、ステップS10に移行する。この時点では、酸化触媒8及びDPF9も300℃付近まで昇温されており、酸化触媒8は十分に活性化されている。
【0025】
ECU11はステップS10でバーナ10を失火させて、排気通路7に未燃燃料をHCとして供給する。続くステップS12では、排ガス温度Tが600℃(第2設定温度)に達したか否かを判定し、NOのときにはステップS10,12の処理を繰り返す。排気通路7に供給されたHCは酸化触媒8上で酸化反応し、その反応熱により酸化触媒8と共に下流側のDPF9も更に昇温され、DPF9上のパティキュレートは着火されて燃焼を開始する。
【0026】
ECU11はステップS12の判定がYESになるとステップS14に移行し、HC供給を継続しながら排ガスの酸素濃度の制御処理を行う。当該処理は、HC供給量を制御することで排ガスの酸素濃度を適切に保ってパティキュレートの急燃焼を抑制するもので、その詳細は後述する。DPF9上のパティキュレートは着火後に次第に焼却除去され、ECU11はステップS16で再びパティキュレート堆積量PQを算出し、続くステップS18でパティキュレート堆積量PQが上記再生開始判定値αより小さな値に設定された再生終了判定値β以下か否かを判定する。
【0027】
ステップS18の判定がNOのときにはステップS14〜18の処理を繰り返し、パティキュレート堆積量PQの減少に伴ってステップS18の判定がYESになると、ルーチンを終了する。
上記ステップS14の酸素濃度の制御処理は、以下の手順で実施される。
まず、エンジン回転速度Ne及び燃料噴射量Qに基づいて(過給エンジンの場合は、ブースト圧も考慮)、エンジン1の現在の排気流量が算出される(排気流量検出手段)。次いで、図3に示すマップに従って、排気流量から目標酸素濃度が求められる(目標酸素濃度設定手段)。図に示すように目標酸素濃度は、排気流量の減少に伴って低下するように設定される。
【0028】
尚、排気流量は、吸気流量、DPF温度、排気側圧力から求めてもよい。又、上記のように一旦排気流量を求めることなく、エンジン回転速度Ne及び燃料噴射量Qに基づいて直接的にマップから目標酸素濃度を求めるようにしてもよい。一方、燃料噴射量等に基づいてエンジンアウトの排ガスの空気過剰率が算出され、この空気過剰率に基づき、実際の排ガスの酸素濃度を目標酸素濃度とするために必要な燃料量が算出され、算出値に相当する未燃燃料がHCとしてバーナ10から排気通路7内に供給される(制御手段)。供給されたHCは酸化触媒8上で酸化反応して排ガス中の酸素を消費し、これにより排ガスの酸素濃度が低下する。
【0029】
ここで、酸化反応によりHCが燃焼すると、下流側のDPF9が昇温される結果となるが、過昇温によるDPF9の溶損は、DPF全体が昇温されることよりも、寧ろ着火後のパティキュレートが急燃焼して、DPF9に局所的な過熱が生じて引き起こされることが判明している。よって、上記した排ガスの酸素濃度の低下によりパティキュレートの急燃焼が抑制されると、結果としてDPF9の局所的な過熱が防止されて、過昇温によるDPF9の溶損を未然に防止することができる。
【0030】
しかも、排ガスの酸素濃度は、図3のマップに基づいて排気流量に応じて制御されるため、アイドル運転等のように排気流量が極端に減少して、DPF9から排ガスへの放熱が不足してしまう場合には、酸素濃度の低下によりパティキュレートの急燃焼を確実に抑制できる一方、高回転域等のように排気流量が十分で、DPF9の放熱不足の虞がない場合には、酸素濃度の増加によりパティキュレートの燃焼が促進されて、強制再生の所要時間を短縮化できる。その結果、HC供給による燃費悪化を最小限に留めた上で、上記した過昇温によるDPF9の溶損を確実に防止することができる。
【0031】
ところで、本実施形態では、エンジン1の運転状態に関係なくステップS14の酸素濃度の制御処理を実施したが、排気流量が十分でDPF9の放熱不足の虞がないときや、エンジンアウトの排ガスの酸素濃度が低くてパティキュレートの燃焼が既に抑制されているとき等には、この酸素濃度の制御処理を実施しなくてもDPF9の過昇温は生じない。そこで、例えば排気流量が所定値以下のときのみ、或いはエンジン1が低回転及び低負荷領域にあるときのみ上記ステップS14の処理を実施し、それ以外のときには上記ステップS10の処理を継続するようにしてもよい。このように構成すれば、パティキュレートの急燃焼を抑制する必要がないときには、ステップS10で通常通りのHC供給が行われるため、パティキュレートの燃焼を更に促進できるという利点も得られる。
【0032】
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態では、コモンレール式ディーゼルエンジン1用の排気浄化装置に具体化したが、エンジンの形式等はこれに限ることはなく、例えば、通常のディーゼルエンジン用の排気浄化装置として具体化してもよい。
【0033】
又、上記実施形態では、供給手段としてバーナ10を設けて、昇温のための燃焼ガス供給、及びHC供給を行ったが、これに限ることはなく、例えばコモンレール式ディーゼルエンジンの場合には、供給手段として、主燃焼後の膨張行程以降で追加燃料を噴射するポスト噴射を利用してもよい(追加燃料制御手段)。即ち、主噴射に接近した比較的早期にポスト噴射を実行すると、主噴射の燃焼によりポスト噴射の追加燃料が燃焼して酸化触媒8やDPF9が昇温され、一方、より遅い時期にポスト噴射を実行すると、追加燃料は燃焼することなくHCとして供給され、結果として上記バーナ10と同様の機能が得られる。
【0034】
更に、上記実施形態では、目標酸素濃度を実現するために、燃料噴射量等から求めた空気過剰率に基づいて、排ガスの酸素濃度を目標酸素濃度とするために必要な燃料量を算出し、算出値に相当する燃料をバーナ10から供給したが、例えば図1に破線で示すように、DPF9の下流側の排気通路7に排ガスの空気過剰率を検出するλセンサ21を設け、λセンサ21の検出値と目標酸素濃度とに基づいて、バーナ10から供給する燃料量をフィードバック制御してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1〜4の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、内燃機関の運転状態に関わらず常に適切なパティキュレートの燃焼状態を実現でき、HC供給による燃費悪化を最小限に留めた上で、パティキュレートの急燃焼を抑制して、過昇温によるフィルタの溶損を未然に防止することができる。
【0036】
請求項5の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、パティキュレートの燃焼を更に促進して、フィルタの再生の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のディーゼルエンジンの排気浄化装置を示す全体構成図である。
【図2】ECUが実行する強制再生ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】排気流量から目標酸素濃度を求めるためのマップを示す図である。
【符号の説明】
1  エンジン(内燃機関)
7  排気通路
8  酸化触媒(排気後処理装置)
9  DPF(フィルタ、排気後処理装置)
10 バーナ(供給手段)
11 ECU
(堆積量検出手段、排気流量検出手段、目標酸素濃度設定手段、制御手段)
14 温度センサ(温度検出手段)

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気系に設けられ、排気中のパティキュレートを捕集するフィルタと、該フィルタの上流側に設けられるか或いは上記フィルタ上に担持されて酸化機能を有する触媒とを含む排気後処理装置と、
    上記フィルタに堆積されたパティキュレートの堆積量を推定又は検出する堆積量検出手段と、
    上記排気系を流れる排気流量を推定又は検出する排気流量検出手段と、
    上記堆積量検出手段により推定又は検出されたパティキュレートの堆積量が予め設定された所定値を越えるか否かを判定する判定手段と、
    上記排気後処理装置上流の上記排気系内の温度を昇温するか若しくはHCを供給可能な供給手段と、
    上記判定手段によりパティキュレートの堆積量が予め設定された所定値を越えると判定されたとき、上記排気系内の温度を昇温すべく上記供給手段を制御する制御手段と、
    上記排気流量検出手段により推定又は検出された排気流量に基づき目標酸素濃度を設定する目標酸素濃度設定手段を備え、
    上記制御手段は、上記目標酸素濃度設定手段により設定された目標酸素濃度となるように上記排気系にHCを供給すべく上記供給手段を制御することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 上記排気後処理装置の温度を検出する温度検出手段を備え、
    上記制御手段は、上記温度検出手段により検出された温度が第1設定温度以下では、上記排気系内の温度を昇温するように上記供給手段を制御すると共に、上記温度検出手段により検出された温度が上記第1設定温度を越えるとき、上記排気系にHCを供給するように上記供給手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 上記制御手段は、上記温度検出手段により検出された温度が上記第1設定温度よりも温度の高い第2設定温度を越えるとき、上記目標酸素濃度設定手段により設定された目標酸素濃度となるように上記排気系にHCを供給すべく上記供給手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 上記制御手段は、上記内燃機関の燃焼室に供給された燃料量又は空気過剰率の何れか一方と、上記目標酸素濃度設定手段により排気流量から設定された目標酸素濃度とに基づきHC供給量を設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 上記制御手段は、上記排気流量検出手段により推定又は検出された排気流量が所定値以下、或いは上記内燃機関が低回転及び低負荷運転領域にあるとき、上記目標酸素濃度検出手段により設定された目標酸素濃度となるように上記排気系にHCを供給すべく上記供給手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100439666C (zh) * 2005-03-14 2008-12-03 通用汽车环球科技运作公司 柴油粒子过滤器再生期间碳氢化合物喷射的优化
JP2010519459A (ja) * 2007-02-21 2010-06-03 ボルボ ラストバグナー アーベー 排気ガス後処理システム(eats)
JP2010248945A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Denso Corp 内燃機関の排気浄化装置
EP1893851A4 (en) * 2005-05-18 2015-05-06 Cummins Inc METHOD AND APPARATUS FOR CONTROLLING SOFT FILTER CATALYST TEMPERATURE WITH OXYGEN FLOW CONSTRAINTS

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