JP2004091195A - 生ごみ処理装置搭載車 - Google Patents
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/20—Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
Abstract
【課題】清掃水を撹拌槽内から完全にかつ速やかに排水する。
【解決手段】生ごみ処理装置搭載車に搭載された生ごみ処理装置の撹拌槽4の後壁4b下端に排水口30を底壁4dと段差が生じないように形成する。排水口30を蓋31で開閉可能に閉じる。
【選択図】 図1
【解決手段】生ごみ処理装置搭載車に搭載された生ごみ処理装置の撹拌槽4の後壁4b下端に排水口30を底壁4dと段差が生じないように形成する。排水口30を蓋31で開閉可能に閉じる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、生ごみ処理装置搭載車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭や市場等で日々発生する生ごみを堆肥や家畜用飼料として有効利用することが行われている。このために生ごみ処理装置搭載車なるものが開発されている。この生ごみ処理装置搭載車では、撹拌槽が車台に搭載されており、この撹拌槽内はヒータで加熱された温風が送り込まれて好気性発酵条件に適した温度雰囲気になっていて、撹拌槽内に水分調整材と共に投入された生ごみを撹拌スクリュで撹拌する過程で発酵処理するようになっている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭58−104801号公報(第2頁、図1)
【特許文献2】
特開昭64−17701号公報(第2,3頁、図1)
【0004】
一般に、このような生ごみ処理装置搭載車では、生ごみを撹拌槽内に投入するための投入口が撹拌槽の上壁に形成されているとともに、処理されて飼料や堆肥となった処理物を撹拌槽から排出するための排出口が撹拌槽の側壁に形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の如き撹拌槽では、内部で撹拌スクリュ等の撹拌手段が回転するため、底壁を上記撹拌手段の回転軌跡に倣って凹状に湾曲させることが撹拌効率上から好ましく、実際にそのようにしているものが多く存在する。その場合、排出口を作業性等の観点から側壁に対してあまり低い位置に設けることができないことから、上記底壁の最下部が排出口よりも下方に位置するようになる。
【0006】
このようなレイアウトの場合において、撹拌槽を衛生上やメンテナンス上の観点から定期的に清掃すると、残り滓が混じった清掃水が底壁の最下部に残って撹拌槽から完全に排水することができず、このままではその後の生ごみ処理に支障を来すことになるので、底壁の最下部に残っている清掃水をモップ等で吸い取っているのが現状であり、清掃に多くの労力と時間を費やして作業性が非常に悪い。
【0007】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、清掃水を撹拌槽内から完全にかつ速やかに排水することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、撹拌槽の後壁に排水口を設けたことを特徴とする。
【0009】
具体的には、この発明は、上壁に投入口が側壁に排出口がそれぞれ形成され、上記投入口から投入された生ごみを撹拌しながら発酵・乾燥処理し、この処理物を上記排出口から排出する箱形の撹拌槽を備えた生ごみ処理装置が車台に搭載された生ごみ処理装置搭載車を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0010】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記撹拌槽の後壁下端には、底壁と段差が生じないように排水口が形成され、該排水口は蓋で開閉可能に閉じられていることを特徴とする。
【0011】
上記の構成により、請求項1に記載の発明では、排水口は底壁と段差が生じていないため、撹拌槽内を清掃した後に蓋を操作して排水口を開けると、残り滓が混じった清掃水が撹拌槽内に残ることなく完全にかつ速やかに排水され、清掃作業が効率良く行われる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、蓋の外周部には、縦面と横面とからなる断面L字形の切欠状段部が形成され、上記蓋で排水口を閉じた状態で、上記縦面が後壁の排水口外周部に対面するとともに上記横面が排水口に臨み、上記排水口外周部と縦面との間には、排水口を取り囲むように環状のシール材が介在されていることを特徴とする。
【0013】
上記の構成により、請求項2に記載の発明では、蓋で排水口を閉じた状態で、後壁の排水口外周部と蓋外周部の切欠状段部の縦面とが対面し、かつその間にシール材が介在することにより、排水口と蓋との間がシールされて両者間に生ごみや残り滓が侵入せず、衛生面が確保される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0015】
図2〜図5はこの発明の実施の形態に係る生ごみ処理装置搭載車Aを示す。この生ごみ処理装置搭載車Aは、車体フレーム1の前端にキャビン2が設けられているとともに、車体フレーム1上に車台3が搭載され、該車台3に生ごみ処理装置Bが搭載されている。
【0016】
上記生ごみ処理装置Bは、箱形の撹拌槽4と温風発生装置Cとを備え、該温風発生装置Cは上記撹拌槽4の車体前方側に隣設された区画室5内に設置されている。上記撹拌槽4には、2つの撹拌羽根車6が車幅方向に平行に配置され、これら撹拌羽根車6は、軸受7で前壁4a及び後壁4bに回転自在に支持された車体前後方向に延びる撹拌軸8を備え、該撹拌軸8には放射状に延びる複数本の撹拌棒9が軸方向に間隔をあけて固定され、該各撹拌棒9の先端には偏平な撹拌羽根10が固定されている。上記両撹拌軸8の車体前方側の端部は上記区画室5に突出していて、その突出端部に油圧モータ11がそれぞれ連結され、該油圧モータ11を起動させて上記撹拌羽根車6を回転させることにより、上記撹拌槽4の上壁4cに形成された投入口12から水分調整材(堆肥の場合は米糠やおが屑等、飼料の場合はトウモロコシや大豆滓等)と共に投入された生ごみを好気性発酵条件の下で撹拌しながら発酵・乾燥処理するようになっている。
【0017】
上記撹拌槽4の底壁4dは、上記2つの撹拌羽根車6の回転軌跡に倣って車幅方向中央が上方に突出して該突出部4eの両側で凹状に湾曲した形状に形成され、上記撹拌羽根車6で撹拌される生ごみを上記突出部4e両側の凹状湾曲部に振り分けて生ごみが撹拌槽4内で均一に混ざるようにしている。さらに、上記撹拌槽4の底壁4d裏面には、上記温風発生装置Cと共に撹拌槽4内の生ごみを加熱して発酵・乾燥させる底ヒータ13が設置されている。
【0018】
上記温風発生装置Cは、据付台19に立設された縦型の略円筒形のケース20を備え、該ケース20は外周が断熱材(図示せず)で覆われていて、内部にはニクロム線(図示せず)が埋設された3本の発熱体22がケース中心線に沿って平行に配置されて加熱装置23を構成している。上記据付台19には、空気の流れや風量を調整するエアダンパ24付きのブロワ25が上記ケース20の下端に隣設されて接続され、上記ケース20内にブロワ25により圧送された空気を送り込むようになっている。上記ケース20の上端側には導出配管29が接続され、該導出配管29は撹拌槽4の前壁4aを嵌挿して撹拌槽4内に臨んでいる。そして、上記ブロワ25によりケース20内に導入された空気を圧送する過程で、上記発熱体22により加熱して導出配管29を経て撹拌槽4内に温風として送り込み、上記底ヒータ13と共に撹拌槽4内を好気性発酵条件に適した雰囲気温度に加熱し、撹拌槽4内に水分調整材と共に投入された生ごみを撹拌羽根車6で撹拌しながら発酵・乾燥処理するようになっている。
【0019】
上記生ごみ処理装置搭載車Aへの生ごみ投入は、車体後端に設けられた反転投入装置(反転投入機構は図示せず)Dにより回収コンテナ14を上方に持ち上げて反転させることで行われるようになっている(図3仮想線参照)。また、発酵・乾燥処理が終わって生成された処理物は、撹拌槽4の左右両側壁4fに設けられた排出口15から排出され、堆肥や飼料として用いられるようになっている。16は上記投入口12を開閉する蓋、17は排出口15を開閉する蓋である。また、18は作業者がメンテナンス等の際に撹拌槽4の上壁4cに昇るための梯子である。
【0020】
この発明の特徴として、上記撹拌槽4の後壁4b下端で上記底壁4dの突出部4e両側には、図1に拡大詳示するように、円形の排水口30がそれぞれ1つずつ形成され、該排水口30は、撹拌槽4を衛生上やメンテナンス上の観点から定期的に清掃する以外は蓋31で閉じられている。上記排水口30外周りには、同心状の挿入孔32aを有する円環状の蓋位置決め部材32が排水口30周縁から所定の間隔をあけて固着され、後壁4bの排水口外周部4gが蓋位置決め部材32の挿入孔32a内に延出している。そして、上記排水口30を蓋31で閉じる際、蓋31を蓋位置決め部材32の挿入孔32aに挿入することで、該蓋31を排水口30に対応させて位置決めするようになっている。
【0021】
上記蓋31は排水口30よりも大径に形成され、その内側外周部には、縦面33aと横面33bとからなる断面L字形の切欠状段部33が形成され、上記排水口30を蓋31で閉じた状態で、上記縦面33aが後壁4bの排水口外周部4gに対面するとともに、上記横面33bが排水口30に臨むようになっている。また、上記排水口外周部4gと縦面33aとの間には、排水口30を取り囲むように円環状のシール材34が介在され、排水口30と蓋31との間に残り滓が侵入しないようにシールするようになっている。
【0022】
上記蓋31は押さえ部材35で外側から押さえ込まれ、複数本のボルト36を上記押さえ部材35の複数の挿入孔35aに挿入して上記蓋位置決め部材32の複数のネジ孔32bに螺合させることにより、蓋31を排水口30から外れないようにしている。
【0023】
このように、この実施の形態では、排水口30を底壁4dと段差が生じないように形成していることから、撹拌槽4を衛生上やメンテナンス上の観点から定期的に清掃した後、撹拌槽4内の清掃水を撹拌槽4から排水するために蓋31を排水口30から取り外すことで、残り滓が混じった清掃水を撹拌槽4内に残ることなく完全にかつ速やかに排水することができ、清掃作業を効率良く行うことができる。
【0024】
また、この実施の形態では、蓋31で排水口30を閉じた状態で、蓋外周部の切欠状段部33の縦面33aが後壁4bの排水口外周部4gに対面するとともに上記切欠状段部33の横面33bが排水口30に臨み、上記排水口外周部4gと縦面33aとの間に排水口30を取り囲むようにシール材34を介在させていることから、排水口30と蓋31との間をシールして生ごみや残り滓の侵入を防止でき、衛生面を確保することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、排水口を撹拌槽の後壁下端に底壁と段差が生じないように形成したので、残り滓が混じった清掃水を完全にかつ速やかに排水して効率良く清掃作業を行うことができる。
【0026】
請求項2に係る発明によれば、後壁の排水口外周部と蓋外周部の切欠状段部の縦面とを対面させるとともに上記切欠状段部の横面を排水口に臨ませ、かつその間にシール材を介在させることで排水口を閉じるので、排水口と蓋との間を生ごみや残り滓が侵入しないようにシールして衛生面を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撹拌槽の排水口部分を拡大して示す断面図である。
【図2】生ごみ処理装置搭載車の背面図である。
【図3】生ごみ処理装置搭載車の側面図である。
【図4】生ごみ処理装置搭載車の平面図である。
【図5】生ごみ処理装置搭載車の撹拌槽の内部を車体後方から見た断面図である。
【符号の説明】
3 車台
4 撹拌槽
4b 後壁
4c 上壁
4d 底壁
4f 側壁
4g 排水口外周部
12 投入口
15 排出口
30 排水口
31 蓋
33 切欠状段部
33a 縦面
33b 横面
34 シール材
A 生ごみ処理装置搭載車
B 生ごみ処理装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、生ごみ処理装置搭載車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭や市場等で日々発生する生ごみを堆肥や家畜用飼料として有効利用することが行われている。このために生ごみ処理装置搭載車なるものが開発されている。この生ごみ処理装置搭載車では、撹拌槽が車台に搭載されており、この撹拌槽内はヒータで加熱された温風が送り込まれて好気性発酵条件に適した温度雰囲気になっていて、撹拌槽内に水分調整材と共に投入された生ごみを撹拌スクリュで撹拌する過程で発酵処理するようになっている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭58−104801号公報(第2頁、図1)
【特許文献2】
特開昭64−17701号公報(第2,3頁、図1)
【0004】
一般に、このような生ごみ処理装置搭載車では、生ごみを撹拌槽内に投入するための投入口が撹拌槽の上壁に形成されているとともに、処理されて飼料や堆肥となった処理物を撹拌槽から排出するための排出口が撹拌槽の側壁に形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の如き撹拌槽では、内部で撹拌スクリュ等の撹拌手段が回転するため、底壁を上記撹拌手段の回転軌跡に倣って凹状に湾曲させることが撹拌効率上から好ましく、実際にそのようにしているものが多く存在する。その場合、排出口を作業性等の観点から側壁に対してあまり低い位置に設けることができないことから、上記底壁の最下部が排出口よりも下方に位置するようになる。
【0006】
このようなレイアウトの場合において、撹拌槽を衛生上やメンテナンス上の観点から定期的に清掃すると、残り滓が混じった清掃水が底壁の最下部に残って撹拌槽から完全に排水することができず、このままではその後の生ごみ処理に支障を来すことになるので、底壁の最下部に残っている清掃水をモップ等で吸い取っているのが現状であり、清掃に多くの労力と時間を費やして作業性が非常に悪い。
【0007】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、清掃水を撹拌槽内から完全にかつ速やかに排水することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、撹拌槽の後壁に排水口を設けたことを特徴とする。
【0009】
具体的には、この発明は、上壁に投入口が側壁に排出口がそれぞれ形成され、上記投入口から投入された生ごみを撹拌しながら発酵・乾燥処理し、この処理物を上記排出口から排出する箱形の撹拌槽を備えた生ごみ処理装置が車台に搭載された生ごみ処理装置搭載車を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0010】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記撹拌槽の後壁下端には、底壁と段差が生じないように排水口が形成され、該排水口は蓋で開閉可能に閉じられていることを特徴とする。
【0011】
上記の構成により、請求項1に記載の発明では、排水口は底壁と段差が生じていないため、撹拌槽内を清掃した後に蓋を操作して排水口を開けると、残り滓が混じった清掃水が撹拌槽内に残ることなく完全にかつ速やかに排水され、清掃作業が効率良く行われる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、蓋の外周部には、縦面と横面とからなる断面L字形の切欠状段部が形成され、上記蓋で排水口を閉じた状態で、上記縦面が後壁の排水口外周部に対面するとともに上記横面が排水口に臨み、上記排水口外周部と縦面との間には、排水口を取り囲むように環状のシール材が介在されていることを特徴とする。
【0013】
上記の構成により、請求項2に記載の発明では、蓋で排水口を閉じた状態で、後壁の排水口外周部と蓋外周部の切欠状段部の縦面とが対面し、かつその間にシール材が介在することにより、排水口と蓋との間がシールされて両者間に生ごみや残り滓が侵入せず、衛生面が確保される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0015】
図2〜図5はこの発明の実施の形態に係る生ごみ処理装置搭載車Aを示す。この生ごみ処理装置搭載車Aは、車体フレーム1の前端にキャビン2が設けられているとともに、車体フレーム1上に車台3が搭載され、該車台3に生ごみ処理装置Bが搭載されている。
【0016】
上記生ごみ処理装置Bは、箱形の撹拌槽4と温風発生装置Cとを備え、該温風発生装置Cは上記撹拌槽4の車体前方側に隣設された区画室5内に設置されている。上記撹拌槽4には、2つの撹拌羽根車6が車幅方向に平行に配置され、これら撹拌羽根車6は、軸受7で前壁4a及び後壁4bに回転自在に支持された車体前後方向に延びる撹拌軸8を備え、該撹拌軸8には放射状に延びる複数本の撹拌棒9が軸方向に間隔をあけて固定され、該各撹拌棒9の先端には偏平な撹拌羽根10が固定されている。上記両撹拌軸8の車体前方側の端部は上記区画室5に突出していて、その突出端部に油圧モータ11がそれぞれ連結され、該油圧モータ11を起動させて上記撹拌羽根車6を回転させることにより、上記撹拌槽4の上壁4cに形成された投入口12から水分調整材(堆肥の場合は米糠やおが屑等、飼料の場合はトウモロコシや大豆滓等)と共に投入された生ごみを好気性発酵条件の下で撹拌しながら発酵・乾燥処理するようになっている。
【0017】
上記撹拌槽4の底壁4dは、上記2つの撹拌羽根車6の回転軌跡に倣って車幅方向中央が上方に突出して該突出部4eの両側で凹状に湾曲した形状に形成され、上記撹拌羽根車6で撹拌される生ごみを上記突出部4e両側の凹状湾曲部に振り分けて生ごみが撹拌槽4内で均一に混ざるようにしている。さらに、上記撹拌槽4の底壁4d裏面には、上記温風発生装置Cと共に撹拌槽4内の生ごみを加熱して発酵・乾燥させる底ヒータ13が設置されている。
【0018】
上記温風発生装置Cは、据付台19に立設された縦型の略円筒形のケース20を備え、該ケース20は外周が断熱材(図示せず)で覆われていて、内部にはニクロム線(図示せず)が埋設された3本の発熱体22がケース中心線に沿って平行に配置されて加熱装置23を構成している。上記据付台19には、空気の流れや風量を調整するエアダンパ24付きのブロワ25が上記ケース20の下端に隣設されて接続され、上記ケース20内にブロワ25により圧送された空気を送り込むようになっている。上記ケース20の上端側には導出配管29が接続され、該導出配管29は撹拌槽4の前壁4aを嵌挿して撹拌槽4内に臨んでいる。そして、上記ブロワ25によりケース20内に導入された空気を圧送する過程で、上記発熱体22により加熱して導出配管29を経て撹拌槽4内に温風として送り込み、上記底ヒータ13と共に撹拌槽4内を好気性発酵条件に適した雰囲気温度に加熱し、撹拌槽4内に水分調整材と共に投入された生ごみを撹拌羽根車6で撹拌しながら発酵・乾燥処理するようになっている。
【0019】
上記生ごみ処理装置搭載車Aへの生ごみ投入は、車体後端に設けられた反転投入装置(反転投入機構は図示せず)Dにより回収コンテナ14を上方に持ち上げて反転させることで行われるようになっている(図3仮想線参照)。また、発酵・乾燥処理が終わって生成された処理物は、撹拌槽4の左右両側壁4fに設けられた排出口15から排出され、堆肥や飼料として用いられるようになっている。16は上記投入口12を開閉する蓋、17は排出口15を開閉する蓋である。また、18は作業者がメンテナンス等の際に撹拌槽4の上壁4cに昇るための梯子である。
【0020】
この発明の特徴として、上記撹拌槽4の後壁4b下端で上記底壁4dの突出部4e両側には、図1に拡大詳示するように、円形の排水口30がそれぞれ1つずつ形成され、該排水口30は、撹拌槽4を衛生上やメンテナンス上の観点から定期的に清掃する以外は蓋31で閉じられている。上記排水口30外周りには、同心状の挿入孔32aを有する円環状の蓋位置決め部材32が排水口30周縁から所定の間隔をあけて固着され、後壁4bの排水口外周部4gが蓋位置決め部材32の挿入孔32a内に延出している。そして、上記排水口30を蓋31で閉じる際、蓋31を蓋位置決め部材32の挿入孔32aに挿入することで、該蓋31を排水口30に対応させて位置決めするようになっている。
【0021】
上記蓋31は排水口30よりも大径に形成され、その内側外周部には、縦面33aと横面33bとからなる断面L字形の切欠状段部33が形成され、上記排水口30を蓋31で閉じた状態で、上記縦面33aが後壁4bの排水口外周部4gに対面するとともに、上記横面33bが排水口30に臨むようになっている。また、上記排水口外周部4gと縦面33aとの間には、排水口30を取り囲むように円環状のシール材34が介在され、排水口30と蓋31との間に残り滓が侵入しないようにシールするようになっている。
【0022】
上記蓋31は押さえ部材35で外側から押さえ込まれ、複数本のボルト36を上記押さえ部材35の複数の挿入孔35aに挿入して上記蓋位置決め部材32の複数のネジ孔32bに螺合させることにより、蓋31を排水口30から外れないようにしている。
【0023】
このように、この実施の形態では、排水口30を底壁4dと段差が生じないように形成していることから、撹拌槽4を衛生上やメンテナンス上の観点から定期的に清掃した後、撹拌槽4内の清掃水を撹拌槽4から排水するために蓋31を排水口30から取り外すことで、残り滓が混じった清掃水を撹拌槽4内に残ることなく完全にかつ速やかに排水することができ、清掃作業を効率良く行うことができる。
【0024】
また、この実施の形態では、蓋31で排水口30を閉じた状態で、蓋外周部の切欠状段部33の縦面33aが後壁4bの排水口外周部4gに対面するとともに上記切欠状段部33の横面33bが排水口30に臨み、上記排水口外周部4gと縦面33aとの間に排水口30を取り囲むようにシール材34を介在させていることから、排水口30と蓋31との間をシールして生ごみや残り滓の侵入を防止でき、衛生面を確保することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、排水口を撹拌槽の後壁下端に底壁と段差が生じないように形成したので、残り滓が混じった清掃水を完全にかつ速やかに排水して効率良く清掃作業を行うことができる。
【0026】
請求項2に係る発明によれば、後壁の排水口外周部と蓋外周部の切欠状段部の縦面とを対面させるとともに上記切欠状段部の横面を排水口に臨ませ、かつその間にシール材を介在させることで排水口を閉じるので、排水口と蓋との間を生ごみや残り滓が侵入しないようにシールして衛生面を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撹拌槽の排水口部分を拡大して示す断面図である。
【図2】生ごみ処理装置搭載車の背面図である。
【図3】生ごみ処理装置搭載車の側面図である。
【図4】生ごみ処理装置搭載車の平面図である。
【図5】生ごみ処理装置搭載車の撹拌槽の内部を車体後方から見た断面図である。
【符号の説明】
3 車台
4 撹拌槽
4b 後壁
4c 上壁
4d 底壁
4f 側壁
4g 排水口外周部
12 投入口
15 排出口
30 排水口
31 蓋
33 切欠状段部
33a 縦面
33b 横面
34 シール材
A 生ごみ処理装置搭載車
B 生ごみ処理装置
Claims (2)
- 上壁に投入口が側壁に排出口がそれぞれ形成され、上記投入口から投入された生ごみを撹拌しながら発酵・乾燥処理し、この処理物を上記排出口から排出する箱形の撹拌槽を備えた生ごみ処理装置が車台に搭載された生ごみ処理装置搭載車であって、
上記撹拌槽の後壁下端には、底壁と段差が生じないように排水口が形成され、該排水口は蓋で開閉可能に閉じられていることを特徴とする生ごみ処理装置搭載車。 - 請求項1記載の生ごみ処理装置搭載車において、
蓋の外周部には、縦面と横面とからなる断面L字形の切欠状段部が形成され、上記蓋で排水口を閉じた状態で、上記縦面が後壁の排水口外周部に対面するとともに上記横面が排水口に臨み、上記排水口外周部と縦面との間には、排水口を取り囲むように環状のシール材が介在されていることを特徴とする生ごみ処理装置搭載車。
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JP2002258708A JP2004091195A (ja) | 2002-09-04 | 2002-09-04 | 生ごみ処理装置搭載車 |
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---|---|---|---|
JP2002258708A Pending JP2004091195A (ja) | 2002-09-04 | 2002-09-04 | 生ごみ処理装置搭載車 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5952501B2 (ja) * | 2013-09-17 | 2016-07-13 | 広愛産業株式会社 | ゴミ処理装置 |
CN109047287A (zh) * | 2018-08-14 | 2018-12-21 | 中节能城市节能研究院有限公司 | 一种绿色高效便捷移动式餐厨垃圾发酵处理系统 |
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2002
- 2002-09-04 JP JP2002258708A patent/JP2004091195A/ja active Pending
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CN109047287A (zh) * | 2018-08-14 | 2018-12-21 | 中节能城市节能研究院有限公司 | 一种绿色高效便捷移动式餐厨垃圾发酵处理系统 |
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