JP2004091152A - 画像形成装置 - Google Patents

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Akihiro Sato
佐藤 彰洋
Wataru Kawada
川田 渡
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Abstract

【課題】多様化した出力文書(シート)を効率的に処理することができ、かつ紙詰まり等が発生した場合においても生産性が低下するのを防ぐことのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】少なくとも2つの画像形成部10,11と、シートSの処理を行う共通のシート処理部120と、画像形成部10,11に対応して設けられ、画像形成部10,11からそれぞれ出力されたシートSを選択的に一時格納する一時シート格納部110,111とを備え、シートSの処理を行う際、シートSを一時シート格納部110,111に選択的に一時格納した後、所定のタイミングで一時シート格納部110,111に格納されたシートSをシート処理部120に向わせるようにする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に複数の画像形成部と、複数の画像形成部によって画像が形成されたシートを処理する共通のシート処理部とを備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置においては、画像形成部によって順次画像が形成された複数枚のシートに対して所定の処理を施してスタックトレイ上に排出する、所謂フィニッシャと呼ばれるシート処理部が組み込まれたタイプのものが提案されている。
【0003】
ここで、このようなシート処理部で行なわれる処理としては、例えば各シートの排出位置をジョブ毎に異なる位置とする仕分け、或いはオフセットと呼ばれる処理や、ジョブ毎に各シートの端部を整合し、整合したシート端部に針打ちするステープル処理や、整合したシート端部に穴を空ける穴あけ処理などがある。
【0004】
そして、シート処理部では、このような処理を施したシートの束(以下、シート束という。)をスタックトレイ上に排出することによって、例えば画像形成装置をネットワーク接続して複数のユーザで共用した場合などにおけるユーザの便宜を図ることができるようにしている。
【0005】
ところで、例えばカラー印字を可能とする1つの画像形成装置によって、カラーデータ、テキストデータまたはイメージデータなど異なる種類のデータパターンを含む文書を印刷するようにした場合、黒1色の画像を出力するには、カラー印字が可能な画像形成装置においては一般に印字速度が遅いため、白黒画像形成装置を用いた方が効率よい。
【0006】
このため従来は、各データ形態に合わせて複数の画像形成装置を備え、これらの画像形成装置において各データ形態ごとに画像を出力し、この画像が出力された文書を後で丁合、ソート等の処理を施すようにしている(特公平4−68153号公報等参照)。
【0007】
しかし、近年のソフトウェア、ハードウェアの改良、進歩により、コンピュータ上での画像編集能力が多様となり、印字パターンも多様化、高度化し、その結果として一文書の中にもページ毎に異なったパターンから成る画像を有するものが混在することとなった。
【0008】
また、企業内のOA化に伴い、一つのオフィスには多種の画像形成装置が混在することがあるが、これらの画像形成装置はそれぞれが独立して使用されていることが多く、効率的に使用が行われていることが少ない。
【0009】
このような背景に伴って、一文書中の各ページが、異なった印字パターンから成る画像を有している場合にも、この文書を効率よくページ順に画像形成(複写、印字)して出力すると共に、印字パターン等の点で異なった機能を備えた複数の画像形成部を効率よく使用することができる装置が提案されている(特開平08−217306号公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような複数の画像形成部を備えた従来の画像形成装置においては、カラー原稿と白黒原稿とが混在しているような多様化した出力文書(シート)を効率的に処理することが可能であるが、一つの画像形成部において紙詰まり等が発生した場合には、装置全体が止まってしまいダウンタイムが増加してしまっていた。そのため、装置としての生産性の低下を招くことになっていた。
【0011】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、多様化した出力文書(シート)を効率的に処理することができ、かつ紙詰まり等が発生した場合においても生産性が低下するのを防ぐことのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも2つの画像形成部と、シートの処理を行う共通のシート処理部とを備えた画像形成装置であって、前記画像形成部に対応して設けられ、該画像形成部からそれぞれ出力されたシートを選択的に一時格納する一時シート格納部と、前記シートの処理を行う際、前記シートを前記一時シート格納部に選択的に一時格納した後、所定のタイミングで該一時シート格納部に格納されたシートを前記シート処理部に向わせる制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0013】
また本発明は、前記シート処理部は、前記画像形成部のシート搬送方向下流に配置されていることを特徴とするものである。
【0014】
また本発明は、前記一時シート格納部は、前記シート処理部と前記画像形成部との間に配置されていることを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、前記一時シート格納部は、前記シートを一時格納する少なくとも1つのシート収納手段を有することを特徴とするものである。
【0016】
また本発明は、前記一時シート格納部は、前記シート収納手段に格納されたシートを順次一枚づつ分離搬送するシート給送手段を備えていることを特徴とするものである。
【0017】
また本発明は、前記一時シート格納部は、前記画像形成部からのシートを導入して選択的に前記シート収納手段、或は前記シート処理部に向わせるシート導入部と、前記シート導入部と略水平な位置に設けられ、前記シート収納手段に収納されたシートを前記シート処理部に排出するシート排出部とを有することを特徴とするものである。
【0018】
また本発明は、前記一時シート格納部は、シート挿入手段として使用可能であることを特徴とするものである。
【0019】
また本発明は、前記制御手段は、前記少なくとも2つの画像形成部のうちの一方、或は該画像形成部に対応する一時シート格納部のうちのいずれか一つが使用できなくなっても、残りの前記画像形成部又は前記一時シート格納部を使用するよう制御することを特徴とするものである。
【0020】
また本発明は、前記制御手段は、前記シート処理部が使用できない場合でも、前記画像形成部及び前記一時シート格納部を使用するよう制御することを特徴とするものである。
【0021】
また本発明は、前記シート処理部又は前記一時シート格納部は、異なる方向から搬送されてきたシートを受け取ることができるよう構成されていることを特徴とするものである。
【0022】
また本発明は、前記シート処理部又は前記一時シート格納部は、前記画像形成部から搬送されてきたシートを合流させるシート合流部を有することを特徴とするものである。
【0023】
また本発明は、前記シート処理部又は前記一時シート格納部は、一方の前記画像形成部から搬送されてきたシート間に他の前記画像形成部から搬送されてきたシートを合流させて挿入する場合に、挿入シートを前記合流部の手前位置で待機させることを特徴とするものである。
【0024】
また本発明は、前記画像形成部と前記一時シート格納部と前記シート処理部のシート搬送路が略直線的に配置されていることを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の全体構成を示す図である。同図において、10は第1複写部であり、この第1複写部10は、白黒画像を形成する白黒プリンタ100と、その上部に配置された白黒用イメージリーダ200とを備えている。また、11は第2複写部であり、この第2複写部11はカラー画像を形成するカラープリンタ101と、その上部に配置されたカラー用イメージリーダ201とを備えている。
【0027】
そして、画像形成部である第1複写部10と第2複写部11との間には、第1複写部10の白黒プリンタ100により白黒画像が形成されたシートS及び第2複写部11のカラープリンタ101によりカラー画像が形成されたシートSに対し、仕分け処理及びステープル処理等を行う共通のシート処理部であるフィニッシャ120が配置されている。
【0028】
ここで、このフィニッシャ120の上部には、第1複写部10の白黒プリンタ100により画像が形成されたシートSを一時的に貯蔵することが可能な一時シート格納部である第1シート格納部110と、第2複写部11のカラープリンタ101により画像が形成されたシートSを一時的に貯蔵することが可能な一時シート格納部である第2シート格納部111が配されている。さらに第1シート格納部110の上部には、ユーザーインターフェース(以下、UIという)54が備えられている。
【0029】
次に、白黒用イメージリーダ200、白黒プリンタ100、第1シート格納部110の構成について説明する。
【0030】
白黒用イメージリーダ200は、原稿の画像を読み込むためのスキャナ部50と、セットした原稿を搬送しながらスキャナ部50に供給する原稿給送部60とを備え、原稿給送部60は、装置奥側に設けられた不図示のヒンジによりスキャナ部50の上部に装着され、スキャナ部50に対して開閉可能に構成されている。
【0031】
ここで、この原稿給送部60の詳細な構成及び作用は従来周知のものと同様であるので詳しい説明を省略するが、原稿積載トレイ61上に不図示の原稿束をセットすると、セットされた原稿束は、下側から1枚ずつコンタクトガラス上に搬送され、スキャナ部50により読み取られる。そして、このスキャナ部50による読み取りが終了した後、原稿は原稿排出トレイ62上に排出されるようになっている。なお、カラー用イメージリーダ201は白黒用イメージリーダ200と同様の構成となっているため、詳しい説明は省略する。
【0032】
次に、白黒プリンタ100の構成について説明する。
【0033】
白黒プリンタ100の中央部には画像形成機構部1が配置されており、この画像形成機構部1は周知の電子写真方式によるプリントエンジンとして構成され、電子写真プロセス手段150、定着装置151及び図示しないレーザ書き込み装置等を内蔵している。
【0034】
また、白黒プリンタ100の下部には、上述の画像形成機構部1にシートを給送するシート給送部2が配置されており、このシート給送部2は、シートSを収納すると共に、装置本体に対して引き出し可能に配置された上下2段のシート積載カセット27,28を備えている。
【0035】
なお、この白黒プリンタ100は両面印刷が可能であり、画像形成機構部1の下方には両面反転パス49が水平方向に配置され、さらにその下方には両面反転パス49と接続され、かつ水平方向に配置された両面パス51が備えられている。また、白黒プリンタ100のシート排出部7付近にはシート反転パス47が配置されている。
【0036】
ここで、シート給送部2により画像形成機構部1に搬送されたシートSは、感光ドラム42に形成されたトナー像を転写され、定着装置151へと搬送されていき、定着ローラ40により熱定着される。
【0037】
次に、このような白黒プリンタ100における画像形成動作及びシート搬送動作について説明する。
【0038】
白黒プリンタ100においては、原稿画像をスキャナ部50のイメージセンサ57によって読み取り、不図示の露光制御部は、この読み取られた原稿の画像信号に応じたレーザ光を感光ドラム42に向けて照射する。これにより、感光ドラム42上には静電潜像が形成され、この静電潜像をトナーにより現像することにより、トナー像が形成される。
【0039】
一方、このようなトナー像形成動作に並行してシート給送部2のシート積載カセット27,28のいずれかからシートSが給送され、この給送されたシートSが所定のタイミングで画像形成機構部1へと搬送される。そして、この画像形成機構部1において、感光ドラム42上のトナー像がシートSに転写され、このようにトナー像が転写されたシートは、定着装置151へと搬送され、定着装置151でトナー像の定着処理が施される。
【0040】
さらに、このようにトナー像の定着処理が施されたシートSは、定着ローラ40を通過した後、シート排出部7へと搬送され、この後、後述する第1シート格納部110へと搬送されていく。
【0041】
なお、このとき画像形成面は上向きの状態(ファイスアップ)のまま第1シート格納部110へと搬送されていくが、シートSを白黒プリンタ100から排出する前にシート反転パス47でシートを反転させることにより、画像形成面が下向きの状態(フェイスダウン)で排出することも可能となっている。
【0042】
また、シートSの両面に画像を形成する場合には、まず定着ローラ40を通過したシートSを両面反転パス49へと導き、この後シートSをスイッチバックさせて両面パス51へ導き、さらにこの後、画像形成面を下側とした状態で再び画像形成機構部1に送り込み、2面目に画像を形成する。そして、この後、2面目に画像が形成されたシートを上述のように白黒プリンタ100から排出する。
【0043】
次に、カラープリンタ101の構成について説明する。
【0044】
カラープリンタ101の中央部には画像形成機構部4が配置されており、この画像形成機構部4は周知の電子写真方式によるプリントエンジンとして構成され、電子写真プロセス手段152、定着装置153及び図示しないレーザ書き込み装置等を内蔵している。
【0045】
また、カラープリンタ101の下部には、上述の画像形成機構部4にシートを給送するシート給送部3が配置されている。このシート給送部3は、装置本体に対して引き出し可能に配置された上下2段のシート積載カセット29、30を備えている。
【0046】
なお、このカラープリンタ101は両面印刷が可能であり、画像形成機構部4の下方には両面反転パス50が水平方向に配置され、さらにその下方には両面反転パス50と接続され、かつ水平方向に配置された両面パス52が備えられている。また、カラープリンタ101のシート排出部8付近にはシート反転パス48が配置されている。
【0047】
なお、カラープリンタ101における画像形成動作及びシート搬送動作については、白黒プリンタ100とほぼ同様であるため、その詳しい説明は省略するが、画像形成機構部4に搬送されたシートは、感光ドラム43〜46に形成されたトナー像が順次転写され、定着装置153へと搬送されていき、定着ローラ41により熱定着されるようになっている。
【0048】
次に、第1シート格納部110の構成について説明する。
【0049】
第1シート格納部110は、中央部にシート収納手段である第1シートトレイ21及び第2シートトレイ22が装置本体に対して手前側に引き出し可能に設けられており、下部には白黒プリンタ100により画像形成されたシートSが送り込まれる搬送パス85及び、後述する第2シート格納部111より搬送されたシートが送り込まれる搬送パス89が配置されている。なお、これら搬送パス85,89によりシートを第1シート格納部110に導入するシート導入部が形成される。
【0050】
ここで、搬送パス85の下流側は、垂直方向に配置された搬送パス87と水平方向に配置された搬送パス80とに分岐しており、この搬送パス87の下流側に第1及び第2シートトレイ21,22が設けられている。
【0051】
さらに、第1シート格納部110の第2シート格納部側には、垂直方向に延びた搬送パス88が設けられており、その下流側は搬送パス89と合流し、水平方向に配置された搬送パス90へと接続されている。また、第1シート格納部110の下部にはフィニッシャ120へシートを搬送する搬送パス91,92が配置されている。なお、これら搬送パス88,90により第1及び第2シートトレイ21,22に収納されたシートSをフィニッシャ120に排出するシート排出部が構成される。また、このシート排出部の一部の搬送パス89はシート導入部の搬送パス85と略水平な位置に設けられている。
【0052】
この搬送パス91の上流側は搬送パス80と接続されており、また、搬送パス92の上流側は搬送パス90と接続されている。また、第1シートトレイ21へ白黒画像形成済みのシートSを排出する第1排出ローラ81及び第2シートトレイ22へ白黒画像形成済みのシートSを排出する第2排出ローラ82が、搬送パス87の下流側に配置されている。
【0053】
第1シートトレイ21の下流側には、第1シートトレイ21に積載されたシートを順次1枚ずつ給紙するシート給送手段である第1給紙ローラ83が備えられている。同様に第2シートトレイ22の下流側には、第2シートトレイ22に積載されたシートを順次1枚ずつ給紙するシート給送手段である第2給紙ローラ84が備えられている。
【0054】
以下、第1シート格納部110のシート搬送動作について説明する。
【0055】
第1複写部10から搬送パス85に送られてきたシートSは、搬送パス80、搬送パス91を経由してフィニッシャ120へ排出される。或は、後述する白黒用CPU回路部231からの命令に応じて搬送パス87へと搬送される。そして、搬送パス87へ搬送されてきたシートSは第1又は第2排出ローラ81,82により第1又は第2シートトレイ21,22のいずれかへ排出される。
【0056】
この後、第1シートトレイ21に積載されたシートSは第1給紙ローラ83により順次1枚ずつ給送され、搬送パス88から搬送パス90を経由して搬送パス92へ送られた後、フィニッシャ120へ排出される。また第2シートトレイ22に積載されたシートSは、第2給紙ローラ84により順次1枚ずつ給送され、搬送パス88から搬送パス92へと送られた後、フィニッシャ120へ排出される。
【0057】
次に、第2シート格納部111の構成について説明する。
【0058】
第2シート格納部111は、中央部には、シート収納手段である第1シートトレイ23及び第2シートトレイ24が装置本体に対して手前側に引き出し可能に設けられており、下部にはカラープリンタ101により画像形成されたシートSが送り込まれる搬送パス93が配置されている。
【0059】
ここで、搬送パス93の下流側は、垂直方向に配置された搬送パス94と水平方向に配置された搬送パス97とに分岐しており、この搬送パス94の下流側に第1及び第2シートトレイ23,24が設けられている。なお、この搬送パス93,97によりシートを第2シート格納部111に導入するシート導入部が形成される。
【0060】
さらに、第2シート格納部111の第1シート格納部110側には、垂直方向に延びた搬送パス95が設けられており、その下流側は第1シート格納部110へ接続された搬送パス96に接続されている。また、搬送パス93と搬送パス96の間には水平方向に延びた搬送パス97が配置され、搬送パス94の下流側には、第1シートトレイ23へカラー画像形成済みのシートを排出する第1排出ローラ98及び第2シートトレイ24へカラー画像形成済みのシートを排出する第2排出ローラ99が配置されている。
【0061】
なお、これら搬送パス95,96により第1及び第2シートトレイ23,24に収納されたシートSをフィニッシャ120に排出するシート排出部が構成される。また、このシート排出部の一部の搬送パス96はシート導入部の搬送パス97と略水平な位置に設けられている。
【0062】
第1シートトレイ23の下流側には、第1シートトレイ23に積載されたシートを順次1枚ずつ給紙するシート給送手段である第1給紙ローラ131が備えられている。同様に第2シートトレイ24の下流側には、第2シートトレイ24に積載されたシートを順次1枚ずつ給紙するシート給送手段である第2給紙ローラ132が備えられている。
【0063】
以下、第2シート格納部111のシート搬送動作について説明する。
【0064】
第2複写部11から搬送パス93に送られてきたシートSは、通常は搬送パス97を経由して搬送パス96へと送られ、第1シート格納部110へ排出される。或は、後述する図2に示すカラー用CPU回路部241からの命令に応じて搬送パス94へと搬送される。そして搬送パス94へ搬送されてきたシートは第1又は第2排出ローラ98,99により、第1又は第2シートトレイ23,24のいずれかへ排出される。
【0065】
この後、第1シートトレイ23に積載されたシートは第1給紙ローラ131により順次1枚ずつ給送され、搬送パス95から搬送パス96へと送られた後、第1シート格納部110へと排出される。また、第2シートトレイ24に積載されたシートは第2給紙ローラ132により順次1枚ずつ給送され、搬送パス95から搬送パス96へと送られた後、第1シート格納部110へ排出される。
【0066】
次に、フィニッシャ120の構成について説明する。
【0067】
フィニッシャ120は、画像形成済みのシートSが送り込まれる搬送パス71,72が上部に配置され、その下流側にシートSの整合等を行う不図示の処理トレイを含むシート処理トレイ部5が配置されている。
【0068】
そして、このシート処理トレイ部5の近傍には、処理トレイに載置されたシートに対して針綴じ処理を行うステイプルユニット31が配置され、シート処理トレイ部5の下流側には、搬送パス33、排出ローラ36及びシートの折り畳み処理を行うシート折り畳み部6が配置されている。ここで、このシート折り畳み部6は、搬送パス34、突き出し部材35、折りローラ38、排出ローラ37により構成されている。
【0069】
またフィニッシャ120の下部には、第1及び第2スタックトレイ25,26が配置されており、シート処理トレイ部5及びシート折り畳み部6により処理されたシート(束)が排出されるようになっている。
【0070】
次に、フィニッシャ120の基本的なシート搬送動作について説明する。
【0071】
第1シート格納部110よりシートSが排出されると、このシートSは、搬送パス71または搬送パス72を経てシート処理トレイ部5へと送られた後、整合及びステイプルユニット31による針綴じ等の処理が施された後、搬送パス33から排出ローラ36により第2スタックトレイ26上に排出される。
【0072】
なお、折り畳み処理が行われる場合には、シート処理トレイ部5に送られたシートSは、整合及びスイテプルユニット31による針綴じ等の処理が施された後、搬送パス34の方向へと送られる。
【0073】
そして、シート束の中央が突き出し部材35に臨む位置になったとき、突き出し部材35をシート束に向けて突出することにより、シート束は折りローラ38間に押し出される。ここで、このように折りローラ38間に押し出されることにより、シート束は折り畳まれ、この後、排出ローラ37により第1スタックトレイ25上に排出される。
【0074】
ところで、図1に示すように本実施の形態において、白黒プリンタ100における搬送パス55、カラープリンタ101における搬送パス56、第1シート格納部110における搬送パス90及び第2シート格納部111における搬送パス97は、ほぼ水平な直線となるように配置されている。
【0075】
そして、このように白黒プリンタ100、第1シート格納部110、第2シート格納部111、カラープリンタ101の搬送パスを直線的に配置することにより、各装置間及び装置全体としてのシート搬送に対する信頼性を向上させるようにしている。
【0076】
次に、UI54の構成について説明する。
【0077】
UI54は、対話型のタッチ画面53、不図示のキーボード及びマウスから構成される統合オペレータ制御装置/CRTディスプレイを有するものであり、このUI54はオペレータと、第1複写部10、第2複写部11、フィニッシャ120、第1シート格納部110及び第2シート格納部111との間のインターフェースとして機能し、オペレータがシステムオペレーティング情報、命令、プログラミング情報、診断情報などを得るためプリントジョブや他の命令をプログラミングできるように構成されている。
【0078】
なお、タッチ画面53には、例えば画像形成する際の選択項目やシートの処理に関する設定項目等が表示されるようになっており、表示された項目を指でタッチするか、またはマウスを使ってカーソルを選択した項目に向けてマウスのボタンを押せば、タッチ画面53に表示された項目は起動されるようになっている。
【0079】
次に、このような構成の第1複写部10、第2複写部11及びフィニッシャ120を備えた複写機の制御について図2のブロック図を用いて説明する。
【0080】
本実施の形態において、第1複写部10は、CPU、ROM232及びRAM233などを備えた制御手段である白黒用CPU回路部231と、上述した白黒用イメージリーダ200の原稿給送部60の制御を行う白黒用原稿給送制御部221と、白黒用イメージリーダ200のスキャナ部50の制御を行う白黒用イメージリーダ制御部214と、上述した白黒用プリンタ100の制御を行う白黒用プリンタ制御部216とを備えている。
【0081】
また、第2複写部11は、CPU、ROM242及びRAM243などを備えた制御手段であるカラー用CPU回路部241と、上述したカラー用イメージリーダ201の原稿給送部63の制御を行うカラー用原稿給送制御部222と、カラー用イメージリーダ201のスキャナ部66の制御を行うカラー用イメージリーダ制御部215と、上述したカラー用プリンタ101の制御を行うカラー用プリンタ制御部217とにより構成されている。
【0082】
なお、121はフィニッシャ120を制御するフィニッシャ制御部、112は第1シート格納部110の制御を行う第1シート格納部制御部、113は第2シート格納部111の制御を行う第2シート格納部制御部、213は白黒用及びカラー用イメージリーダ200,201で生成する画像信号についての制御を行う画像信号制御部である。
【0083】
また、同図に示すように、白黒用及びカラー用CPU回路部231,241にはUI54が接続され、UI54による操作入力信号に基づいて第1及び第2複写部10,11の各部が動作するようになっている。
【0084】
ここで、白黒用CPU回路部231は、主に第1複写部10及び第1シート格納部110の制御を行うためのものであり、ROM232に格納されたプログラム及びUI54の設定に基づいて、白黒用原稿給送制御部221、白黒用イメージリーダ制御部214、画像信号制御部213、白黒用プリンタ制御部216、第1シート格納部制御部112、フィニッシャ制御部121及び画像信号制御部213に接続された外部I/F212の動作を司るようになっている。なお、白黒用CPU回路部231のRAM233は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。
【0085】
また、カラー用CPU回路部241は、第2複写部11及び第2シート格納部111の制御を行うためのものであり、ROM242に格納されたプログラム及びUI54の設定に基づいて、カラー用原稿給送制御部222、カラー用イメージリーダ制御部215、画像信号制御部213、カラー用プリンタ制御部217、第2シート格納部制御部113、フィニッシャ制御部121及び画像信号制御部213に接続された外部I/F212の動作を司るようになっている。なお、カラー用CPU回路部241のRAM243は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。
【0086】
ところで、既述したように第1複写部10では、スキャナ部50のイメージセンサ57で読み取られた画像の情報が白黒用イメージリーダ制御部214から画像信号制御部213へと出力され、画像信号制御部213で所定の処理が施された後に白黒用プリンタ制御部216へ出力され、上述した露光制御部に供給される。
【0087】
また、本実施の形態においては、第1及び第2複写部10,11は、ホスト端末機としてのコンピュータ211を外部I/F212を介して画像信号制御部213に接続することにより、プリンタとしても使用できるようになっている。この場合には、白黒用イメージリーダ制御部214及びカラー用イメージリーダ制御部215は使用されず、コンピュータ211から出力されるプリントデータが外部I/F212を介して画像信号制御部213へと出力され、画像信号制御部213で所定の処理が施された後に白黒用プリンタ制御部216及びカラー用プリンタ制御部217へ出力され、上述した露光制御部に供給される。
【0088】
なお、画像信号制御部213には図示しないハードディスクを有しており、ページ順を入れ替えるときなどに必要に応じて用いられる。
【0089】
次に、このような構成の複写機における一連のシート搬送動作について図1を用いて説明する。
【0090】
まず、白黒原稿のみの場合(白黒出力のみする場合)について説明する。
【0091】
はじめに、最終的なシート排出個所がUI54により第1シート格納部110の第1又は第2シートトレイ21,22に指定されている場合、すなわち、第1シート格納部110をシート積載スタッカとして使用する場合について説明する。
【0092】
この場合には、まずUI54による操作入力信号に基づいて第1複写部10を動作させる。これにより、シート積載カセット27,28から給送されたシートSは、まず画像形成機構部1へと搬送され、一連の画像形成処理を電子写真プロセス手段150において行った後、シート排出部7へと搬送される。
【0093】
そして、原稿が多数枚原稿の場合には、シート反転パス47により画像形成済みのシートを反転させた後、第1シート格納部110の搬送パス85、搬送パス87を経由して指定された第1又は第2シートトレイ21,22に印字面を下にして(フェイスダウン)排出する。そして、このように第1又は第2シートトレイ21,22に排出されたシートは、各々のトレイ21,22を手前に引き出すことにより取り出すことが可能である。
【0094】
また、原稿が多数枚原稿ではなく1枚原稿であった場合には、ページ順を気にする必要がないため、シート反転パス47による反転動作は行わず、印字面を上にした状態(フェイスアップ)で第1又は第2シートトレイ21,22に排出する。これにより、1枚原稿の場合の生産性を向上させている。
【0095】
また、シート排出個所として第1シートトレイ21ではなく第2シートトレイ22を選択するようにすれば、シート搬送パスの全長を短縮することが可能となり、生産性を向上させることができる。
【0096】
次に、画像形成済みのシートに対して針綴じ等の処理までを行う場合について説明する。
【0097】
この場合には、まずUI54による操作入力信号に基づいて第1複写部10を動作させる。これにより、シート積載カセット27,28から給送されたシートSは、まず画像形成機構部1へと搬送され、先頭ページから一連の画像形成処理を電子写真プロセス手段150において行った後、シート反転パス47へ搬送される。
【0098】
次に、シート反転パス47において画像形成済みのシートを反転させた後、シート排出部7から第1シート格納部110の搬送パス85、搬送パス80、搬送パス91を経由して、フィニッシャ120の搬送パス71へと送った後、ステイプルユニット31で針綴じ処理を行い、搬送パス33を通って排出ローラ36からスタックトレイ26へ排出する。
【0099】
なお、画像形成済みのシートに対して折り等の製本処理を行う場合には、予めパンフレットモードの順番になるように画像データの出力順をソート(以後、電子ソートという)した後、電子写真プロセス手段150における画像形成を行う。次に、搬送パス85、搬送パス80、搬送パス91、搬送パス71を経由して、ステイプルユニット31により針綴じ等の処理を行った後、搬送パス34へとシート(束)を搬送し、この後、突き出し部材35、折りローラ38によりシート束を折り畳んだ後、スタックトレイ25へと排出する。
【0100】
なお、この場合には、第1シート格納部110にシートを一時的に貯蔵させる必要はなく、これにより生産性を向上させることができる。
【0101】
次に、カラー原稿のみの場合(カラー出力する場合)について説明する。
【0102】
はじめに、シート排出個所として第2シート格納部111の第1又は第2シートトレイ23,24が選択されている場合、すなわち、第2シート格納部111をシート積載スタッカとして使用する場合について説明する。
【0103】
この場合には、まずUI54による操作入力信号に基づいて第2複写部11を動作させる。これにより、シート積載カセット29,30から給送されたシートSは、まず画像形成機構部4へと搬送され、一連の画像形成処理を電子写真プロセス手段152において行った後、シート排出部8へと搬送される。
【0104】
そして、原稿が多数枚原稿の場合には、シート反転パス48によりカラー画像形成済みのシートを反転させた後、第2シート格納部111の搬送パス93、搬送パス94を経由して指定された第1又は第2シートトレイ23,24にフェイスダウンで排出する。また、原稿が多数枚原稿ではなく1枚原稿であった場合には、シート反転パス48による反転動作は行わずにフェイスアップで第1又は第2シートトレイ23,24に排出される。そして、このように第1又は第2シートトレイ23,24に排出されたシートは、各々のトレイ23,24を手前に引き出すことにより取り出すことが可能である。
【0105】
なお、シート排出個所として第1シートトレイ23ではなく第2シートトレイ24を選択するようにすれば、シート搬送パスの全長を短縮することが可能となり、生産性を向上させることができる。
【0106】
次に、カラー画像形成済みのシートに対して針綴じ等の処理までを行う場合について説明する。なお、この場合、上述した白黒原稿のみの場合でも説明したが、第2シート格納部111にシートを一時的に貯蔵させる必要はない。
【0107】
したがって、画像形成機構部4により先頭ページからカラー画像形成されたシートSは定着装置153を抜けた後、そのまま搬送パス8へと搬送され、この後、搬送パス93、搬送パス97、搬送パス96、搬送パス89、搬送パス92、搬送パス72と搬送されていく。なお、このとき搬送パス92及び搬送パス72によりシートSは反転している。
【0108】
次に、このようにシート処理トレイ部5に送られたシートSはフェイスダウンでステイプルユニット31により針綴じ等の処理を行われた後、排出ローラ36により第2スタックトレイ26に排出される。
【0109】
なお、カラー画像形成済みのシートSに対して折り等の製本処理を行う場合には、電子ソートした後、電子写真プロセス手段152における画像形成を行い、シート反転パス48によりカラー画像形成済みのシートSを反転させた後、フィニッシャ120の搬送パス72へとシートSを送る。この後、ステイプルユニット31により針綴じ等の処理を行った後、搬送パス34へとシートを搬送し、さらに突き出し部材35、折りローラ38によりシート束を折り畳んだ後、第1スタックトレイ25へとシート束を排出する。
【0110】
次に、白黒カラー混交原稿を搬送する場合について説明する。
【0111】
この場合は、白黒原稿を白黒用イメージリーダ200の原稿積載トレイ61に、またカラー原稿をカラー用イメージリーダ201の原稿積載トレイ64にそれぞれセットする。
【0112】
次に、UI54により白黒原稿とカラー原稿のページ情報を入力し、カラー出力されたシートを白黒出力シートの何ページ目に挿入するかを指定する。そして、このような設定が完了した後、UI54による操作入力信号に基づいて第1複写部10及び第2複写部11が同時に動作させる。
【0113】
ここで、第1複写部10及び第2複写部11における画像形成動作の詳しい説明は省略するが、白黒プリンタ100により先頭ページから画像形成されたシートSは、そのまま順次第1シート格納部110の第2シートトレイ22へとフェイスアップで排出される。一方、カラープリンタ101により先頭ページから画像形成されたシートSは、シート反転パス48により反転した後、順次第2シート格納部111の第2シートトレイ24へとフェイスダウンで排出される。
【0114】
次に、第1及び第2シート格納部110,111の第2シートトレイ22,24への排出が終了すると、白黒用CPU回路部231及びカラー用CPU回路部241からの情報に基づいて、第2シートトレイ22,24に積載されたシートSは、一番上のシートから順次第2給紙ローラ84,132により給送される。これにより、フィニッシャ120のシート処理トレイ部5において、白黒画像形成済みシートとカラー画像形成済みシートとがフェイスアップでページ順に混合され、この後、排出ローラ36から第2スタックトレイ26へと排出される。
【0115】
なお、シート折り畳み部6で折り畳み等の製本処理を行う場合には、シート処理トレイ部5から搬送パス34へとシート束を搬送し、突き出し部材35、折りローラ38によりシート束を折り畳んだ後、第1スタックトレイ25へと排出する。
【0116】
なお、本実施の形態においては、第1及び第2シート格納部110,111における給紙方式として下分離給紙方式を採用している。そして、例えば先頭の数ページが白黒原稿であった場合には、第1複写部10で先頭ページから白黒画像形成を行い、白黒画像形成済みのシートを反転パス47で反転させた後、搬送パス85、搬送パス80を経由してフィニッシャ120へとフェイスダウンで搬送する。
【0117】
その間、カラー画像形成済みのシートはシート反転パス48での反転動作を行うことなく第2シート格納部111の第2シートトレイ24へフェイスアップで排出されている。そして、カラー画像形成済みシートが挿入されるタイミングとなったならば、第2シートトレイ24の一番下に積載しているシートから給送するようにすれば、フィニッシャ120のシート処理トレイ部5において白黒及びカラーシートがフェイスダウンでページ順に混合される。
【0118】
また、カラー画像形成済みシートが挿入される次ページ以降の白黒画像形成済みシートは、第1シート格納部110の第2シートトレイ22にフェイスダウンで送られており、白黒用CPU回路部231からの情報に基づいて第2シートトレイ22の一番下に積載されたシートから順次給送される。
【0119】
なお、上述した一連のシート搬送動作についての説明はUI54からの入力信号に基づいたコピー動作についての説明であるが、前述したようにプリンタとして使用することも可能であり、その場合には、コンピュータ211から外部I/F212を介して出力されるプリントデータに基づいて白黒プリンタ100及びカラープリンタ101を動作させる。詳細のシート搬送動作は、上述したコピー動作の説明と同様である。
【0120】
また、例えば白黒原稿100枚に対してカラー原稿が1枚挿入されるような場合には、上述したシート搬送動作を行うとカラープリンタ101による画像形成動作は、白黒プリンタ100による画像形成動作が終了する前に完了してしまい、装置全体の生産性が低下してしまう。
【0121】
このため、本実施の形態においては、このような場合には第2複写部11により次のジョブを行うことが可能となっている。即ち、UI54により新たな操作入力信号を入力することで、カラープリンタ101による新たな画像形成を行い、カラー画像形成されたシートは第2シート格納部111の使用していないトレイ、例えば第1シートトレイ23に排出される。なお、新たに入力されたジョブが白黒とカラー混交原稿の場合には、カラー画像形成を先に行い、前のジョブが終了すると同時に次のジョブの白黒画像形成を行う。
【0122】
また、カラー原稿100枚に対して1枚の白黒原稿を挿入するような場合にも上述した内容と同様の処理を行うことが可能である。このようにすることで、装置全体を有効的に利用することが可能となり、装置全体の生産性を向上させることができる。
【0123】
ところで、例えば第1複写部10において紙詰まり等が発生した場合には、白黒プリンタ100における画像形成動作及びシート搬送動作は中断するが、カラープリンタ101における画像形成動作及びシート搬送動作を中断させることはなく、カラー画像形成済みシートを第2シート格納部111の第2シートトレイ24へ排出し続ける。
【0124】
そして、白黒プリンタ100の紙詰まり処理が終了した後、白黒画像形成済みシートとカラー画像形成済みシートの混合処理を再開する。これにより、ダウンタイムを低減させることができる。そして、このようなシート処理動作は、前述してきたように画像形成済みシートを一時的に貯蔵することが可能な第2シート格納部111を設けたことにより可能となっている。
【0125】
次に、白黒出力に対して既カラー出力シートを挿入する場合について説明する。
【0126】
この場合は、白黒原稿を白黒用イメージリーダ200の原稿積載トレイ61にセットし、既にカラー出力されたシートは第2シート格納部111の第1又は第2シートトレイ23,24にセットする。なお、このときのシートをセットする方向(フェイスアップ、フェイスダウン)については対話型タッチ画面53に表示される。
【0127】
次に、UI54により、既カラー出力シートを白黒出力シートの何ページ目に挿入するか等の設定を行った後、UI54からの操作入力信号に基づいて白黒プリンタ100及びカラープリンタ101を同時に動作させる。これにより、白黒プリンタ100により画像形成されたシートSは、シート反転パス47において反転した後、搬送パス80、搬送パス91を経由してフィニッシャ120のシート処理トレイ部5へと搬送される。
【0128】
そして、白黒用CPU回路部231及びカラー用CPU回路部241からの情報に基づいて、第1又は第2シートトレイ23,24にセットされたシートを順次第1又は第2給紙ローラ131,132により給送し、フィニッシャ120のシート処理トレイ部5において白黒出力シートと既カラー出力シートをページ順に混合する。さらに、この後、所望の処理を行った後、第1又は第2スタックトレイ25,26へと排出する。
【0129】
なお、ここでは白黒出力シートのみを白黒プリンタ100において生成し、カラー出力シートは既に生成されたシートとして説明したが、その逆でも同様であることは言うまでもない。その場合には、第1格納部110の第1又は第2シートトレイ21,22に既に生成された白黒出力シートをセットする。
【0130】
また、白黒出力シートの代わりにカラー出力シートをセットしても構わない。その場合には、第2シート格納部111の使用していないシートトレイ、例えば第1シートトレイ24にその既カラー出力シートをセットすることも可能である。
【0131】
このように、第1及び第2複写部10,11とフィニッシャ120との間に第1及び第2格納部110,111を設け、シートの処理を行う際、シートを第1及び第2格納部110,111に選択的に一時格納した後、所定のタイミングでフィニッシャ120に向わせるようにすることにより、カラー原稿と白黒原稿が混在しているような多様化した出力文書(シート)を効率的に処理することが可能となる。
【0132】
また、一方の複写部10(11)において紙詰まり等が発生した場合においても、もう一方の複写部11(10)を稼動させたままにしておくようにすることにより、生産性の低下を防ぐことができる。さらに、一方の複写部10(11)において画像形成動作及びシート搬送動作が完了した場合に、さらに別のジョブを稼動させ、2つのジョブを同時に稼動させることが可能な構成とすることにより、ダウンタイムを低減させることができる。
【0133】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0134】
図3は、本実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の全体構成を示す図、図4はその一部を示す図、図5はその他の部分を示す図である。図3〜図5において、12は第1複写部であり、この第1複写部12は、白黒画像を形成する白黒プリンタ300と、その上部に配置された白黒用イメージリーダ302とを備えている。また、13は第2複写部であり、この第2複写部13はカラー画像を形成するカラープリンタ301と、その上部に配置されたカラー用イメージリーダ303とを備えている。
【0135】
306は、第1複写部12と隣接して配置され、画像形成前のシートを第1複写部12へと搬送する第1給紙デッキであり、この第1給紙デッキ306の上部には、第1複写部12の白黒プリンタ300により画像形成されたシートSを一時的に貯蔵することが可能な一時シート格納部である第1シート格納部304が設けられている。
【0136】
また、307は第2複写部13と隣接して配置され、画像形成前のシートを第2複写部13へと搬送する第2給紙デッキであり、この第2給紙デッキ307の上部には、第2複写部13のカラープリンタ301により画像形成されたシートSを一時的に貯蔵することが可能な一時シート格納部である第2シート格納部305が設けられている。
【0137】
308は画像形成部である第1複写部12と第2複写部13との間で、かつ第1シート格納部304と第2シート格納部305との間に配置された共通のシート処理部であるフィニッシャであり、このフィニッシャ308は、第1複写部12の白黒プリンタ300により画像形成されたシート及び第2複写部13のカラープリンタ301により画像形成されたシートに対して処理を施して排出するものである。なお、第1シート格納部304の上部には、ユーザーインターフェース(以下、UIという)313が備えられている。
【0138】
次に、白黒用イメージリーダ302、白黒プリンタ300、第1シート格納部304の構成について図4を用いて説明する。
【0139】
次に、白黒用イメージリーダ302の構成について説明する。
【0140】
白黒用イメージリーダ302は、原稿の画像を読み込むためのスキャナ部404と、セットした原稿を搬送しながらスキャナ部404に供給する原稿給送部401とを備え、原稿給送部401は、装置奥側に設けられた不図示のヒンジによりスキャナ部404の上部に装着され、スキャナ部404に対して開閉可能に構成されている。
【0141】
ここで、原稿給送部401の詳細な構成及び作用は従来周知のものと同様であるので詳しい説明を省略するが、原稿積載トレイ402上に不図示の原稿束をセットすると、セットされた原稿束は、下側から1枚ずつコンタクトガラス上に搬送され、スキャナ部404により読み取られる。そして、このスキャナ部404による読み取りが終了した後、原稿は原稿排出トレイ403上に排出される。なお、カラーイメージリーダ303の構成については白黒用イメージリーダ302と同様であるため詳しい説明は省略する。
【0142】
次に白黒プリンタ300の構成について説明する。
【0143】
白黒プリンタ300の中央部には画像形成機構部309が配置されており、この画像形成機構部309は周知の電子写真方式によるプリントエンジンとして構成され、電子写真プロセス手段429、定着装置430及び図示しないレーザ書き込み装置等を内蔵している。
【0144】
また、白黒プリンタ300の下部には、上述の画像形成機構部309にシートを給送するシート給送部311が配置されており、このシート給送部311は、装置本体に対して引き出し可能に配置された上下3段のシート積載カセット411、412、413を備えている。
【0145】
なお、この白黒プリンタ300は両面画像形成が可能であり、画像形成機構部309の下方には両面反転パス465が水平方向に配置され、さらにその下方には両面反転パス465と接続され、かつ水平方向に配置された両面パス466が備えられている。また、白黒プリンタ300のシート排出部473付近にはシート反転パス467が配置されており、白黒プリンタ300のほぼ中央部で、シート給送部311と両面搬送パス466の間には、水平方向に配置された搬送パス463が配置されている。
【0146】
ここで、画像形成機構部309に搬送されたシートSは感光ドラム433に形成されたトナー像を転写され、定着装置430へと搬送されていき、定着ローラ444により熱定着される。
【0147】
次に、このような白黒プリンタ300における画像形成動作及びシート搬送動作について説明する。
【0148】
白黒プリンタ300においては、画像形成機構部309の不図示の露光制御部により、スキャナ部404で生成された原稿の画像についての画像信号に応じたレーザ光が出力され、このレーザ光は感光ドラム433に照射される。これにより、感光ドラム433上に静電潜像が形成され、さらに不図示の現像器により、この静電潜像がトナー像に現像される。
【0149】
一方、このようなトナー像形成動作に並行してシート給送部311のシート積載カセット411、412、413のいずれかから、または詳細を後述する第1給紙デッキ306のシート積載トレイ414、415、416のいずれかからシートSが給送され、この給送されたシートSが所定のタイミングで画像形成機構部309へと搬送される。
【0150】
そして、この画像形成機構部309において、感光ドラム433上のトナー像がシートSに転写され、このようにトナー像が転写されたシートSは定着装置430へと搬送され、定着装置430でトナー像の定着処理が施される。
【0151】
さらに、このようにトナー像の定着処理が施されたシートSは、定着ローラ444を通過した後、シート排出部473へと搬送され、この後、第1シート格納部304へと搬送されていく。なお、このとき画像形成面は上向きの状態(フェイスアップ)のまま第1シート格納部304へと搬送されていくが、シートをシート反転パス467で反転させることにより、画像形成面が下向きの状態(フェイスダウン)で排出することも可能となっている。
【0152】
また、シートSの両面に画像を形成する場合には、定着ローラ444を通過したシートSを両面反転パス465へ導き、この後シートSをスイッチバックさせて両面パス466へ導き、画像形成面を下側とした状態で再び画像形成機構部309に送り込み、2面目の画像形成を終えたシートSを上述したように白黒プリンタ300から第1シート格納部304へと排出する。
【0153】
次に、第1給紙デッキ306の構成について説明する。
【0154】
第1給紙デッキ306の中央部には、上下3段に配置され装置本体に対して手前側に引き出し可能なシート積載トレイ414〜416が備えられている。なお、それぞれのシート積載トレイ414〜416には、シートSを給送する給紙ローラ451〜453が配置されている。
【0155】
また、シート積載トレイ414〜416の下流側で、フィニッシャ側には垂直方向に延びた搬送パス457が備えられている。そして、第1給紙デッキ306の上方には、この搬送パス457から下流側シート分岐部504において分岐して接続されている、水平方向に延びた搬送パス459と搬送パス458が配置されている。
【0156】
なお、このシート分岐部504には、フラッパ等の不図示の搬送パス切り換え手段が配置されている。また、第2給紙デッキ307は第1給紙デッキ306と共通であり、その構成は第1給紙デッキ306と全く同様である。
【0157】
以下、第1給紙デッキ306のシート搬送動作について説明する。
【0158】
例えばシート積載カセット416に積載されたシートSは、まず給紙ローラ453により給送され、搬送パス457を通って上方向へと搬送されていく。次に、シート分岐部504に配置された不図示の搬送パス切り換え手段により搬送方向を切り換えられ、搬送パス459へと搬送されていき、白黒プリンタ300の搬送パス463に受け渡される。なお、これはシート積載カセット414、415に積載されたシートSについても搬送動作は同様である。
【0159】
また図5に示す第2給紙デッキ307の場合についても基本的なシート搬送動作は同じであるが、第2給紙デッキ307の場合には、シート分岐部505に搬送されたシートは不図示の搬送パス切り換え手段により搬送方向を切り換えられ、搬送パス461へと搬送される。
【0160】
次に、カラープリンタ301の構成について図5を用いて説明する。
【0161】
カラープリンタ301の中央部には画像形成機構部310が配置されており、この画像形成機構部310は周知の電子写真方式によるプリントエンジンとして構成され、電子写真プロセス手段431、定着装置432及び図示しないレーザ書き込み装置等を内蔵している。
【0162】
また、カラープリンタ301の下部には、上述の画像形成機構部310にシートを給送するシート給送部312が配置されている。このシート給送部312は、装置本体に対して引き出し可能に配置された上下3段のシート積載カセット420〜422を備えている。
【0163】
また、このカラープリンタ301は両面印刷が可能であり、画像形成機構部310の下方には両面反転パス470が水平方向に配置され、さらにその下方には、両面反転パス470と接続され、かつ水平方向に配置された両面パス471が備えられている。また、カラープリンタ301のシート排出部474付近には、シート反転パス472が配置されており、カラープリンタ301のほぼ中央部で、シート給送部312と両面搬送パス471の間には、水平方向に配置された搬送パス468が配置されている。
【0164】
ここで、画像形成機構部310に搬送されたシートSは感光ドラム445〜448に形成されたトナー像が順次転写された後、定着装置432へと搬送されていき、定着ローラ449により熱定着される。なお、カラープリンタ301における画像形成動作及びシート搬送動作については白黒プリンタ300とほぼ同様であるため、その詳しい説明は省略する。
【0165】
次に、第1シート格納部304の構成について図4を用いて説明する。
【0166】
第1シート格納部304は、中央部にシート収納手段である第1及び第2シートトレイ423,424が装置本体に対して手前側に引き出し可能に設けられており、第1シート格納部304の上部には、白黒プリンタ300により画像形成されたシートSが送り込まれる搬送パス475が配置されている。なお、この搬送パス475によりシートを第1シート格納部304に導入するシート導入部が形成される。
【0167】
ここで、この搬送パス475の下流側は、垂直方向に配置された搬送パス477と水平方向に配置された搬送パス476とに分岐しており、この搬送パス477の下流側に第1及び第2シートトレイ423,424が設けられている。
【0168】
さらに、第1シート格納部304のフィニッシャ308側には垂直方向に延びた搬送パス478が設けられており、その下流側は搬送パス476と合流し、水平方向に配置された搬送パス479へと接続されている。なお、これら搬送パス478,479により第1及び第2シートトレイ423,424に収納されたシートSをフィニッシャ308に排出するシート排出部が構成される。また、このシート排出部の一部の搬送パス479はシート導入部の搬送パス475(476)と略水平な位置に設けられている。
【0169】
また、第1シートトレイ423の下流側には、第1シートトレイ423に積載されたシートSを順次1枚ずつ給紙するシート給送手段である第1給紙ローラ482が備えられている。同様に第2シートトレイ424の下流側には、第2シートトレイ424に積載されたシートSを順次1枚ずつ給紙するシート給送手段である第2給紙ローラ483が備えられている。
【0170】
次に、第1シート格納部304のシート搬送動作について説明する。
【0171】
第1複写部12から搬送パス475に搬送されてきたシートSは、搬送パス476、搬送パス479を経由してフィニッシャ308へ排出される。或は、後述する図6に示す白黒用CPU回路部612からの命令に応じて搬送パス477へと搬送される。そして、搬送パス477へ搬送されてきたシートSは第1又は第2排出ローラ480,481により第1又は第2シートトレイ423,424のいずれかへ排出される。
【0172】
この後、第1シートトレイ423に積載されたシートSは第1給紙ローラ482により順次1枚ずつ給送され、搬送パス478から搬送パス479へ送られた後、フィニッシャ308へ排出される。また第2シートトレイ424に積載されたシートは、第2給紙ローラ483により順次1枚ずつ給送され、搬送パス478から搬送パス479へと送られた後、フィニッシャ308へ排出される。
【0173】
なお、第2シート格納部305の構成は第1シート格納部304と左右対称となっている以外は同様の構成であり、シート搬送動作については第1シート格納部304とほぼ同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0174】
次に、フィニッシャ308の構成について説明する。
【0175】
フィニッシャ308は、白黒画像形成済みのシートが搬送されてくる搬送パス493が左上部に水平方向に配置され、その下流部が搬送パス496に接続されている。また、右上部にはカラー画像形成済みのシートが搬送されてくる搬送パス494が配置されている。
【0176】
ここで、搬送パス494は下流側が搬送パス495に接続され、シート合流部314で搬送パス493と合流し、搬送パス496に接続している。また、搬送パス496の下流側、かつ下方にはシートSの整合等を行う不図示の処理トレイを含むシート処理トレイ部497が配置されている。
【0177】
そして、このシート処理トレイ部497の近傍には、処理トレイに載置されたシートに対して針綴じ処理を行うステイプルユニット499が配置され、シート処理トレイ部497の下流側は、搬送パス507と搬送パス506に分岐している。なお、この搬送パス507の下流には排出ローラ503が配置され、搬送パス506方向にはシート束の折り畳み処理を行うシート折り畳み部498が配置されている。ここで、このシート折り畳み部498は突き出し部材500、折りローラ501、排出ローラ502により構成されている。
【0178】
また、フィニッシャ308の下部には、第1及び第2スタックトレイ427,428が配置されており、シート処理トレイ部497及びシート折り畳み部498で処理されたシート(束)が排出されるようになっている。
【0179】
以下、フィニッシャ308の基本的なシート搬送動作について説明する。
【0180】
第1シート格納部304より白黒画像形成済みのシートSが搬送されると、このシートSは、搬送パス493から搬送パス496を経由してシート処理トレイ部497へ送られる。また、第2シート格納部305よりカラー画像形成済みのシートSが搬送されると、このシートSは、搬送パス494から搬送パス495、496を経由してシート処理トレイ部497へ送られる。
【0181】
そして、このようにしてシート処理トレイ部497に送られた白黒画像形成済み、或はカラー画像形成済みのシートは整合及びステイプルユニット499による針綴じ等の処理を行った後、搬送パス507から排出ローラ503により第1スタックトレイ427上に排出される。
【0182】
なお、折り畳み処理が行われる場合には、シート処理トレイ部497に送られたシート束は、整合及びステイプルユニット499による針綴じ等の処理が施された後、搬送パス507方向へ一旦送られ、突き出し部材500をシート束に向けて突出することにより、シート束は折りローラ501間に押し出され、折り畳まれた後、排出ローラ502により第2スタックトレイ428上に排出される。
【0183】
ところで、図3に示すように、本実施の形態において、白黒プリンタ300における搬送パス464、カラープリンタ301における搬送パス469、第1シート格納部304における搬送パス476、第2シート格納部305における搬送パス485、フィニッシャ308における搬送パス493、496はほぼ水平な直線となるように配置されている。
【0184】
そして、このように白黒プリンタ300、第1シート格納部304、第2シート格納部305、カラープリンタ301、フィニッシャ308の搬送パスを直線的に配置することにより、各装置間及び装置全体としてのシート搬送に対する信頼性が向上する。
【0185】
次に、UI313の構成について説明する。
【0186】
UI313は、対話型のタッチ画面450、不図示のキーボード及びマウスから構成される統合オペレータ制御装置/CRTディスプレイを有するものであり、このUI313はオペレータと、第1複写部12、第2複写部13、第1給紙デッキ306、第2給紙デッキ307、フィニッシャ308、第1シート格納部304、第2シート格納部305との間のインターフェースとして機能し、オペレータがシステムオペレーティング情報、命令、プログラミング情報、診断情報などを得るため、プリントジョブや他の命令をプログラミングできるように構成されている。
【0187】
なお、タッチ画面450には、例えば画像形成する際の選択項目やシートの処理に関する設定項目等が表示されるようになっており、表示された項目を指でタッチするか、またはマウスを使ってカーソルを選択した項目に向けてマウスのボタンを押せば、タッチ画面450に表示された項目は起動されるようになっている。
【0188】
次に、このような構成の第1複写部12、第2複写部13及びフィニッシャ308等を備えた複写機の制御について図6のブロック図を用いて説明する。
【0189】
本実施の形態において、第1複写部12は、ROM613、RAM614等を備えた制御手段である白黒用CPU回路部612と、上述した白黒用イメージリーダ302の原稿給送部401の制御を行う白黒用原稿給送制御部605と、白黒用イメージリーダ302のスキャナ部404の制御を行う白黒用イメージリーダ制御部604と、白黒プリンタ300の制御を行う白黒用プリンタ制御部608と備えている。
【0190】
また、第2複写部13は、CPU、ROM616、RAM617等を備えた制御手段であるカラー用CPU回路部615と、上述したカラー用イメージリーダ303の原稿給送部406の制御を行うカラー用原稿給送制御部607と、カラー用イメージリーダ303のスキャナ部409の制御を行うカラー用イメージリーダ制御部606と、カラープリンタ301の制御を行うカラー用プリンタ制御部609とにより構成されている。
【0191】
なお、618はフィニッシャ308を制御するフィニッシャ制御部、619は第1シート格納部304の制御を行う第1シート格納部制御部、620は第2シート格納部305の制御を行う第2シート格納部制御部、603は白黒用及びカラー用イメージリーダ302,303で生成する画像信号についての制御を行う画像信号制御部である。また、610は第1給紙デッキ306の制御を行う第1給紙デッキ制御部、611は第2給紙デッキ307の制御を行う第2給紙デッキ制御部である。
【0192】
また、同図に示すように白黒用CPU回路部612及びカラー用CPU回路部615にはUI313が接続され、UI313による操作入力信号に基づいて第1及び第2複写部12,13の各部が動作するようになっている。
【0193】
ここで、白黒用CPU回路部612は、主に第1複写部12、第1給紙デッキ306及び第1シート格納部304の制御を行うためのものであり、ROM613に格納されたプログラム及びUI313の設定に基づいて、白黒用原稿給送制御部605、白黒用イメージリーダ制御部604、画像信号制御部603、白黒用プリンタ制御部608、第1給紙デッキ制御部610、第1シート格納部制御部619、フィニッシャ制御部618、及び画像信号制御部603に接続された外部I/F602の動作を司るようになっている。なお、白黒用CPU回路部612のRAM614は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。
【0194】
また、カラー用CPU回路部615は、主に第2複写部13、第2給紙デッキ307及び第2シート格納部305の制御を行うためのものであり、ROM616に格納されたプログラム及びUI313の設定に基づいて、カラー用原稿給送制御部607、カラー用イメージリーダ制御部606、画像信号制御部603、カラー用プリンタ制御部609、第2給紙デッキ制御部611、第2シート格納部制御部620、フィニッシャ制御部618、及び画像信号制御部603に接続された外部I/F602の動作を司るようになっている。なお、カラー用CPU回路部615のRAM617も白黒用CPU回路部612のRAM614と同様に、制御データを一時的に保持する領域や制御に伴う演算の作業領域として用いられる。
【0195】
ところで、既述したように第1複写部12では、スキャナ部404のイメージセンサ405で読み取られた画像の情報が白黒用イメージリーダ制御部604から画像信号制御部603へと出力され、画像信号制御部603で所定の処理が施された後に白黒プリンタ制御部608へ出力され、上述した露光制御部に供給される。
【0196】
また、第2複写部13では、スキャナ部303のイメージセンサ410で読み取られた画像の情報がカラー用イメージリーダ制御部606から画像信号制御部603へと出力され、画像信号制御部603で所定の処理が施された後にカラープリンタ制御部609へ出力される。
【0197】
さらに、本実施の形態においては、第1及び第2複写部12,13は、ホスト端末機としてのコンピュータ601を外部I/F602を介して画像信号制御部603に接続することにより、プリンタとしても使用できるようになっている。この場合には、白黒用イメージリーダ制御部604及びカラー用イメージリーダ制御部606は使用されず、コンピュータ601から出力されるプリントデータが外部I/F602を介して画像信号制御部603へと出力され、画像信号制御部603で所定の処理が施された後に白黒用プリンタ制御部608及びカラー用プリンタ制御部609へ出力される。
【0198】
次に、このような構成の複写機における一連のシート搬送動作について説明する。
【0199】
まず、白黒原稿のみの場合(白黒出力のみする場合)について説明する。
【0200】
この場合には、まずUI313による操作入力信号に基づいて第1複写部12を動作させる。これにより、例えば第1給紙デッキ306のシート積載カセット414から給送されたシートSは、まず搬送パス457から搬送パス459を通り、白黒プリンタ300へと受け渡される。そして、この後、白黒プリンタ300の搬送パス463を経由して画像形成機構部309へと搬送され、一連の画像形成処理を電子写真プロセス手段429において行った後、シート排出部473へと搬送される。
【0201】
原稿が多数枚原稿で、画像形成済みのシートSに対して処理を行わない場合には、シート反転パス467により画像形成済みのシートSを反転させた後、第1シート格納部304の搬送パス473,477を経由して指定された第1又は第2シートトレイ423,424へ、フェイスダウンで排出される。
【0202】
なお、原稿が多数枚原稿ではなく1枚原稿であった場合には、ページ順は関係ないため、シート反転パス467による反転動作は行わずにフェイスアップの状態で第1又は第2シートトレイ423,424へと排出される。このようにして、1枚原稿の場合の生産性を向上させている。
【0203】
ここで、上述した説明において、シート積載カセット411からシートを給送しシートトレイとして第1シートトレイ423を選択した場合には、シート搬送パスの全長を短縮することが可能となり、生産性を向上させることが可能である。
【0204】
このように、上述した一連のシート搬送動作においては、第1シート格納部304の第1及び第2シートトレイ423,424をシート積載スタッカとして使用している。また、第1又は第2シートトレイ423,424に排出されたシートSは、各々のシートトレイ423,424を手前に引き出すことによって取り出すことが可能である。
【0205】
次に、シート排出部473へと搬送された画像形成済みのシートSに対して針綴じ等の処理を行う場合について説明する。
【0206】
この場合には、シート反転パス467において画像形成済みのシートSを反転させた後、搬送パス475、476、479を経由してフィニッシャ308の搬送パス493へとシートSを搬送する。そして、このようにシート処理トレイ部497に搬送した後、ステイプルユニット499で針綴じ処理を行い、排出ローラ503からスタックトレイ427へ排出する。
【0207】
また、画像形成済みのシートSに対して折り等の製本処理を行う場合には、まず電子ソートした後、電子写真プロセス手段429において画像形成を行う。次に、シート反転を行わずに搬送パス475へとシートSを搬送し、この後フィニッシャ308のシート処理トレイ部497にて針綴じ等の処理を行った後、搬送パス507へと搬送し、突き出し部材500、折りローラ501によりシート束を折り畳んだ後、スタックトレイ428へとシートを排出する。
【0208】
次に、カラー原稿のみの場合(カラー出力する場合)について説明する。
【0209】
この場合、UI313による操作入力信号に基づいて第2複写部13を動作させる。これにより、例えば第2給紙デッキ307のシート積載カセット419からシートSが給送され、このシートSは、搬送パス460、461を経由して、第2複写部13へと搬送される。そしてカラープリンタ301の搬送パス468を通り、画像形成機構部310へと搬送され、一連の画像形成処理を電子写真プロセス手段431において行った後、シート排出部474へと搬送される。
【0210】
ここで、原稿が多数枚原稿で、画像形成済みのシートSに対して処理を行わない場合には、カラー画像形成済みのシートを反転パス472により反転させた後、第2シート格納部305の搬送パス484、487を経由して第1又は第2シートトレイ425,426へフェイスダウンで排出する。
【0211】
また、原稿が多数枚原稿ではなく1枚原稿であった場合には、ページ順は関係なくなるため、シート反転パス472による反転動作は行わずにフェイスアップで第1又は第2シートトレイ425,426に排出する。このように、ここでは第2シート格納部305の第1及び第2シートトレイ425,426をシート積載スタッカとして使用している。また、第1又は第2シートトレイ425,426に排出されたシートSは、各シートトレイ425,426を手前に引き出すことにより取り出すことが可能である。
【0212】
次に、カラー画像形成済みのシートSに対して針綴じ等のシート処理を行う場合について説明する。
【0213】
定着装置432を抜けたカラー画像形成済みのシートSは搬送パス474へと搬送され、この後、搬送パス484,485,486,494へと搬送されてフィニッシャ308に搬送される。そして、このようにフィニッシャ308に搬送されたシートSは、この後搬送パス495でUターンし、表裏が逆になった状態でシート合流部314から搬送パス496へ送られ、さらにシート処理トレイ部497へ送られる。
【0214】
次に、このようにシート処理トレイ部497に送られたシートSはフェイスダウンの状態でステイプルユニット499により針綴じ等の処理を行われた後、排出ローラ503によりスタックトレイ427へ排出される。
【0215】
また、カラー画像形成済みのシートSに対して折り等の製本処理を行う場合には、まず電子ソートした後、電子写真プロセス手段431において画像形成を行う。次に、シート反転パス472によりカラー画像形成済みのシートを反転させた後、搬送パス485,494,495,496を経由してシート処理トレイ部497へ送る。
【0216】
そして、この後、ステイプルユニット499による針綴じ等の処理を行った後、搬送パス507へとシートSを搬送し、突き出し部材500、折りローラ501によりシート束を折り畳んだ後、排出ローラ502によりスタックトレイ428へとシートを排出する。
【0217】
次に、白黒カラー混交原稿を搬送する場合について説明する。
【0218】
この場合は、白黒原稿を白黒用イメージリーダ302の原稿積載トレイ402、またカラー原稿をカラー用イメージリーダ303の原稿積載トレイ407にそれぞれセットする。
【0219】
次に、UI313により白黒原稿とカラー原稿のページ情報を入力し、カラー出力されたシートを白黒出力シートの何ページに目に挿入するかを指定する。そして,このような設定が完了した後、UI313による操作入力信号に基づいて第1複写部12及び第2複写部13を同時に動作させる。
【0220】
ここで、第1複写部12及び第2複写部13における画像形成動作の詳しい説明は省略するが、白黒プリンタ300により先頭ページから画像形成されたシートSは順次第1シート格納部304の第1シートトレイ423へフェイスアップで排出される。一方、カラープリンタ301により先頭ページから画像形成されたシートSは、シート反転パス472により反転した後、順次第2シート格納部305の第1シートトレイ425にフェイスダウンで排出される。
【0221】
次に、第1及び第2シート格納部304,305の第1シートトレイ423,425への排出が終了すると、白黒用CPU回路部612及びカラー用CPU回路部615からの情報に基づいて、第1シートトレイ423,425に積載されたシートSは一番上のシートから順次、第1給紙ローラ482,491により給送された後、シート合流部314で合流し、シート処理トレイ部497へと送られる。
【0222】
ここで、図7を参照してシート合流部314付近におけるシート動作について説明する。
【0223】
第1シート格納部304の第1シートトレイ423より順次搬送されてきた白黒画像形成済みのシートSaは、搬送パス493,496を通ってシート処理トレイ部497へ送られる。一方、カラー画像形成済みのシートSbは、挿入されるタイミングになるまで同図に示す所定の位置で待機する。ここで、カラー画像形成済みのシートSbのシート合流部314までの搬送距離は、白黒画像形成済みのシートSaと比較すると構成上長くなっている。このため、カラー画像形成済みのシートの搬送時間が長くなってしまう。
【0224】
そこで、本実施の形態において、カラー画像形成済みシートSbは、シート合流部314の上流側直前の位置において待機するようにしている。なお、カラー画像形成済みシートSbの次のシートScは、さらにその上流側で待機しており、カラー画像形成済みシートSbの搬送が開始されると、この次のシートScはシート合流部314の直前まで搬送され、そこで次に挿入のタイミングまで待機している。
【0225】
そして、このように搬送距離の長いカラー画像形成済みのシートSb,Scをシート合流部314の上流側直前の位置において待機させるようにすることにより、生産性を向上させることができる。
【0226】
なお、このようにしてシート合流部314で合流し、フィニッシャ308のシート処理トレイ部497へ搬送された白黒画像形成済みのシートSaとカラー画像形成済みのシートSb,Scは、フェイスアップでページ順に混合した後、排出ローラ503からスタックトレイ427へと排出される。
【0227】
また、シート折り畳み部498でシートの折り畳み等の製本処理を行う場合には、シート処理トレイ部497から搬送パス507へと搬送され、この後、突き出し部材500、折りローラ501により折り畳まれた後、第2スタックトレイ428へと排出される。
【0228】
なお、本実施の形態においては、第1及び第2シート格納部304,305における給紙方式として下分離給紙を採用しており、このような下分離給紙を採用した場合には、先頭ページから白黒プリンタ300及びカラープリンタ301による画像形成を行うようにする。
【0229】
そして、白黒画像形成済みシートは、シート反転パス467において反転させて第1シート格納部304の第1シートトレイ423へ排出し、カラー画像形成済みシートは反転を行わずに第2シート格納部305の第1シートトレイ425へ排出し、この後、白黒CPU回路部612及びカラーCPU回路部615からの制御により、順次各シートトレイ423,425の一番下のシートから搬送していく。
【0230】
ここで、例えば原稿の先頭が白黒原稿で開始されていた場合には、それらに対する画像形成済みシートは第1シートトレイ423へ排出せず、搬送パス476を通ってシート処理トレイ部497へ搬送する。そして、シート処理トレイ部497でフェイスダウンでページ順に混合し、第1スタックトレイ427へと排出する。
【0231】
なお、上述した一連のシート搬送動作についての説明はUI313からの入力信号に基づいたコピー動作についての説明であるが、前述したようにプリンタとして使用することも可能であり、その場合には、コンピュータ601から外部I/F602を介して出力されるプリントデータに基づいて白黒プリンタ300及びカラープリンタ301を動作させる。詳細のシート搬送動作は、上述したコピー動作の説明と同様である。
【0232】
また、例えば白黒原稿100枚に対してカラー原稿が1枚挿入されるような場合、または、カラー原稿100枚に対して白黒原稿が1枚挿入されるような場合には、前述したので詳細については省略するが、現在のジョブが稼動中でも次のジョブを実行させることが可能となっており、これにより装置全体の生産性を向上させることができる。
【0233】
また、例えば第1複写部12において紙詰まり等が発生した場合には、白黒プリンタ300における画像形成動作及びシート搬送動作は中断するが、カラープリンタ301における画像形成動作及びシート搬送動作を中断させることはなく、カラー画像形成済みシートを第2シート格納部305の第1シートトレイ425へ排出し続ける。
【0234】
そして、白黒プリンタ300の紙詰まり処理が終了した後、白黒画像形成済みシートとカラー画像形成済みシートの混合処理を再開する。このようなシート処理動作は、前述してきたように画像形成済みシートを一時的に貯蔵することが可能な第2シート格納部305を設けたことにより可能となっている。
【0235】
次に、白黒出力に対して既カラー出力シートを挿入する場合について説明する。
【0236】
この場合は、白黒原稿を白黒用イメージリーダ302の原稿積載トレイ402にセットし、既にカラー出力されたシートは第2シート格納部305の第1又は第2シートトレイ425,426にセットする。なお、このときのシートセット方向はフェイスアップであり、上からページ順になっている。また、このシートセット方向に関する情報は対話型タッチ画面450に表示される。
【0237】
次に、UI313により、既カラー出力シートを白黒出力シートの何ページ目に挿入するか等の設定を行った後、UI313からの操作入力信号に基づいて白黒プリンタ300及びカラープリンタ301を同時に動作させる。これにより、白黒プリンタ300により画像形成されたシートSは、シート反転パス467において反転した後、搬送パス476,496を通ってフィニッシャ308のシート処理トレイ部497へと搬送される。
【0238】
一方、カラー用CPU回路部615からの情報に基づいて第1又は第2シートトレイ425,426にセットされた既カラー出力シートは、第1又は第2給紙ローラ491,492により順次上から給送され、搬送パス495へと搬送されていく。
【0239】
そして、このように搬送パス495へと搬送されてきたシートは、図7に示すシートSbのように挿入タイミングとなるまでシート合流部314の直前で待機し、挿入タイミングになると白黒用CPU回路部612及びカラー用CPU回路部615からの情報により搬送が開始される。
【0240】
これにより、フィニッシャ308のシート処理トレイ部497において白黒出力シートとカラー出力シートがページ順に混合され、この後、所望の処理を行った後、スタックトレイ427へと排出する。
【0241】
なお、ここでは白黒出力シートのみを白黒プリンタ300により生成し、カラー出力シートは既に生成されたシートとして説明したが、その逆でも同様であることは言うまでもない。この場合には、第1格納部304の第1又は第2シートトレイ423,424に既に生成された白黒出力シートをセットし、フィニッシャ308のシート処理トレイ部497において白黒シートとカラープリンタ301によりカラー出力されたシートを混合した後、所望の処理を行った後、スタックトレイ427へと排出する。
【0242】
このように、第1及び第2複写部12,13とフィニッシャ308との間に第1及び第2格納部304,305を設け、シートの処理を行う際、シートを第1及び第2格納部304,305に選択的に一時格納した後、所定のタイミングでフィニッシャ308に向わせるようにすることにより、カラー原稿と白黒原稿が混在しているような多様化した出力文書(シート)を効率的に処理することが可能となる。
【0243】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0244】
図8は、本実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の概略外観斜視図である。
【0245】
同図において、710は第1複写部、711は第2複写部、714はシート処理装置であるフィニッシャであり、このフィニッシャ714のシート受入れ面Aには不図示のシート受入れ口が2つ配置されている。その受入れ口には第1シート格納部712及び第2シート格納部713が隣接するように配置されている。
【0246】
また、第1シート格納部712には第1複写部710が、第2シート格納部713には第2複写部711が、それぞれフィニッシャ714と対向する位置に配置されている。なお、これら画像形成部である第1及び第2複写部710,711、フィニッシャ714、第1及び第2第1シート格納部712,713の構成及び構造は既述した第1及び第2の実施の形態で説明したものと同様であるため省略する。
【0247】
また、図9はフィニッシャ714の搬送部の構成を示す図であり、同図において、730は第1複写部710で画像形成された後、第1シート格納部712から搬送されてきたシートを搬送する搬送パス、731は第2複写部711で画像形成された後、第2シート格納部713から搬送されてきたシートを搬送する搬送パスである。そして、この2つの搬送パス730,731はシート合流部732で合流し、搬送パス733に接続している。
【0248】
ここで、このような搬送パス720を備えたフィニッシャ714において、第1複写部710及び第2複写部711から搬送されてきたシートを混合する場合、例えば白黒画像形成済み出力シートを搬送パス730から搬送パス733へ搬送している場合には、カラー画像形成済み出力シートはシート合流部732の直前で待機させるようにしている。そして、シート挿入タイミングになると、待機していたシートは搬送パス733へと搬送されていく。
【0249】
このように、第1及び第2複写部710,711やフィニッシャ714等を図8に示すように配置した場合でも、第1及び第2複写部710,711から搬送されてきた出力シートを搬送パス733の合流部直前で待機させることが可能な構成とすることにより、生産性を向上させることができる。
【0250】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0251】
図10は、本実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の概略外観斜視図である。なお、同図において、図8と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0252】
同図において、715はシート処理装置であるフィニッシャであり、このフィニッシャ715のシート受入れ面B及びシート受入れ面Cにはそれぞれ不図示のシート受入れ口が設けられている。なお、本実施の形態において、シート受入れ面Bに配されたシート受入れ口には第1シート格納部712が配置され、また第1シート格納部712のフィニッシャ715と対向する側には第1複写部710が配置されている。
【0253】
一方、シート受入れ面Cに配されたシート受入れ口には第2シート格納部713が配置され、また第2シート格納部713のフィニッシャ715と対向する側には第2複写部711が配置されている。
【0254】
また、図11はフィニッシャ715の搬送部の構成を示す図であり、同図において、735は第1複写部710で画像形成された後、第1シート格納部712から搬送されてきたシートを搬送する搬送パス、736は第2複写部711で画像形成された後、第2シート格納部713から搬送されてきたシートを搬送する搬送パスである。そして、この2つの搬送パス735,736はシート合流部734で合流し、搬送パス737に接続している。
【0255】
ここで、このような搬送パス721を備えたフィニッシャ715において、第1複写部710及び第2複写部711から搬送されてきたシートを混合する場合、例えば白黒画像形成済み出力シートを搬送パス735から搬送パス737へ搬送している場合には、カラー画像形成済み出力シートはシート合流部734の直前で待機させるようにしている。そして、シート挿入タイミングになると、待機していたシートは搬送パス737へと搬送されていく。
【0256】
このように、第1及び第2複写部710,711やフィニッシャ715等を図10に示すように配置した場合でも、第1及び第2複写部710,711から搬送されてきた出力シートを搬送パス737の合流部直前で待機させることが可能な構成とすることにより、生産性を向上させることができる。
【0257】
なお、これまでの説明においては、フィニッシャにシート合流部を設けた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、第1又は第2シート格納部を、異なる方向、即ち第1及び第2複写部から搬送されてきたシートを受け取ることができるような構成すると共に、第1又は第2シート格納部にシートを合流させる合流部を設け、シートをこの合流部にて合流させた後、フィニッシャに向わせるようにしても良い。
【0258】
また、これまでの説明においては、画像形成部として第1及び第2複写部の2つの画像形成部を備えた画像形成装置について述べてきたが、本発明はこれに限らず、3つ以上の画像形成部を備えた画像形成装置においても適用することができるのは言うまでもない。
【0259】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のように、少なくとも2つの画像形成部とシート処理部との間に画像形成部からそれぞれ出力されたシートを選択的に一時格納する一時シート格納部を設け、シートの処理を行う際、シートを一時シート格納部に選択的に一時格納した後、所定のタイミングで一時シート格納部に格納されたシートをシート処理部に向わせるようにすることにより、多様化した出力文書(シート)を効率的に処理することができると共に、紙詰まり等が発生した場合においても生産性が低下するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の全体構成を示す図。
【図2】上記複写機の制御ブロック図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の全体構成を示す図。
【図4】上記複写機の一部を示す拡大図。
【図5】上記複写機の他の部分を示す拡大図。
【図6】上記複写機の制御ブロック図。
【図7】上記複写機のシート合流部付近におけるシートの動作を説明する図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の概略外観斜視図。
【図9】上記複写機のフィニッシャの搬送部の構成を示す図。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置の一例である複写機の概略外観斜視図。
【図11】上記複写機のフィニッシャの搬送部の構成を示す図。
【符号の説明】
10    第1複写部
11    第2複写部
12    第1複写部
13    第2複写部
21    第1シートトレイ
22    第2シートトレイ
23    第1シートトレイ
24    第2シートトレイ
83    第1給紙ローラ
84    第2給紙ローラ
100   白黒プリンタ
101   カラープリンタ
110   第1シート格納部
111   第2シート格納部
120    フィニッシャ
131   第1給紙ローラ
132   第2給紙ローラ
231   白黒用CPU回路部
241   カラー用CPU回路部
300   白黒プリンタ
301   カラープリンタ
304   第1シート格納部
305   第2シート格納部
308   フィニッシャ
423   第1シートトレイ
424   第2シートトレイ
482   第1給紙ローラ
483   第2給紙ローラ
612   白黒用CPU回路部
615   カラー用CPU回路部
710   第1複写部
711   第2複写部
714   フィニッシャ
715   フィニッシャ
732   シート合流部
734   シート合流部
S     シート

Claims (13)

  1. 少なくとも2つの画像形成部と、シートの処理を行う共通のシート処理部とを備えた画像形成装置であって、
    前記画像形成部に対応して設けられ、該画像形成部からそれぞれ出力されたシートを選択的に一時格納する一時シート格納部と、
    前記シートの処理を行う際、前記シートを前記一時シート格納部に選択的に一時格納した後、所定のタイミングで該一時シート格納部に格納されたシートを前記シート処理部に向わせる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シート処理部は、前記画像形成部のシート搬送方向下流に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記一時シート格納部は、前記シート処理部と前記画像形成部との間に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記一時シート格納部は、前記シートを一時格納する少なくとも1つのシート収納手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記一時シート格納部は、前記シート収納手段に格納されたシートを順次一枚づつ分離搬送するシート給送手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記一時シート格納部は、前記画像形成部からのシートを導入して選択的に前記シート収納手段、或は前記シート処理部に向わせるシート導入部と、前記シート導入部と略水平な位置に設けられ、前記シート収納手段に収納されたシートを前記シート処理部に排出するシート排出部とを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記一時シート格納部は、シート挿入手段として使用可能であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記少なくとも2つの画像形成部のうちの一方、或は該画像形成部に対応する一時シート格納部のうちのいずれか一つが使用できなくなっても、残りの前記画像形成部又は前記一時シート格納部を使用するよう制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記シート処理部が使用できない場合でも、前記画像形成部及び前記一時シート格納部を使用するよう制御することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記シート処理部又は前記一時シート格納部は、異なる方向から搬送されてきたシートを受け取ることができるよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記シート処理部又は前記一時シート格納部は、前記画像形成部から搬送されてきたシートを合流させるシート合流部を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記シート処理部又は前記一時シート格納部は、一方の前記画像形成部から搬送されてきたシート間に他の前記画像形成部から搬送されてきたシートを合流させて挿入する場合に、挿入シートを前記合流部の手前位置で待機させることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成部と前記一時シート格納部と前記シート処理部のシート搬送路が略直線的に配置されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010237671A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Xerox Corp 空間効率の良い複数シート一時保管モジュールおよびモジュール式印刷システム
CN109956345A (zh) * 2017-12-25 2019-07-02 柯尼卡美能达办公系统研发(无锡)有限公司 纸张搬送机构以及图像形成装置

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