JP2004090984A - 包装装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、原反ロールの段取り換えやフィルムを新たにセットする場合などにおいて、フィルムの始端側の繰り出し案内作業を簡単に行うことができる包装装置を提供すること。
【解決手段】包装装置において、通常の包装フィルムF1の送り作動においては、駆動源12によって回転駆動される搬送装置6である対をなす供給ローラ5によって筒状フィルムF3の側端縁部が挟みつけられながら搬送されるが、前記駆動源12側と前記供給ローラ5側との間にその駆動源12の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラ5を前記フィルムF3の送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチ21を介在してなる。
【選択図】 図3
【解決手段】包装装置において、通常の包装フィルムF1の送り作動においては、駆動源12によって回転駆動される搬送装置6である対をなす供給ローラ5によって筒状フィルムF3の側端縁部が挟みつけられながら搬送されるが、前記駆動源12側と前記供給ローラ5側との間にその駆動源12の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラ5を前記フィルムF3の送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチ21を介在してなる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムを筒状に製袋しつつ被包装物をフィルム内に連続的に包装する包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の包装装置として、たとえば一般的な横ピロー包装装置としては、原反ロールから引き出されるフィルムを案内する案内部が設けられ、この案内部を介して引き出された帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムをフォーマーを介して筒状に製袋しつつ筒状フィルム内に被包装物を供給し、この被包装物を供給した筒状フィルムの側端部同士を一対の供給ローラなどからなる搬送装置によって挟みつけながら搬送し、搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をセンターシール装置によってシール閉塞し、センターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にエンドシールによってシールし、縦横にヒートシールし被包装物を封入した包装袋を順次切断装置によってカットした後に搬出するようにした包装装置が知られている。
【0003】
ところで、上述した従来の横ピロー包装機などにおいては、原反ロールから引き出されるフィルムをセットする場合、その引き出された帯状のフィルムをテンションローラなどからなる案内部を介してフォーマーなどの製袋機構へと引き回し案内し、この案内された帯状のフィルムを二つ折り状態(筒状)に折り返し案内して筒状フィルムの側端部同士を一対の供給ローラなどからなる搬送装置へと送り込み、対をなす前記供給ローラの間にフィルムの端部をさそい込ませてセットし、次いで、そのフィルムセット後に包装装置の電源を投入して対をなす供給ローラによって挟みつけながら搬送しつつ、搬送装置(供給ローラ)によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をセンターシール装置による加熱シール部箇所にフィルム位置を合わせてセットすることによって包装するための準備が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この時、二つ折り状態に折り返された筒状フィルムの折り返し側端部をの供給位置が対をなす供給ローラなどからなる搬送装置へと位置合わせしつつ送り込む際、供給ローラに対して上下方向に位置ずれが生じていたり、あるいは重ね合わせて配置したつもりのフィルム端部の両端縁の合わせ箇所がそれぞれ位置ずれが生じていたりした場合、その供給ローラ間に挟まれているフィルムを引き出す操作としては包装装置の電源を投入して搬送装置である対をなす供給ローラを駆動してフィルムを搬出しつつ手作業にてフィルムの位置ずれを修正しなければならず、フィルムセット作業に手間を要するものであった。
【0005】
すなわち、被包装物を供給した筒状フィルムの側端部同士を一対の供給ローラなどからなる搬送装置によって位置ずれが生じた状態にて繰り出し搬送してしまうと、その搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士が次行程であるセンターシール装置によって位置ずれが生じた状態で筒状にフィルムをヒートシールしてしまい、場合によってはシール不良状態となったり、あるいは筒状フィルムの側端縁部同士の位置が不揃いとなり包装形態が悪くなったりして包装仕様条件にそぐわなくなってしまうという問題が生じることがある。
【0006】
この点を考慮して、搬送装置である供給ローラに対して上下方向に位置ずれが生じていたり、あるいは重ね合わせて配置したつもりのフィルム端部の両端縁の合わせ箇所がそれぞれ位置ずれが生じていた場合、その供給ローラ間に挟まれているフィルムを引き出す操作としては包装装置の電源を投入して搬送装置である対をなす供給ローラを駆動してフィルムの先端側を繰り出し搬出しつつ手作業にて事前にフィルムの位置ずれを修正しながらセンターシール装置の所定の位置にフィルムを送り込みながら案内してシール閉塞する必要があるため、包装シール条件に合うまで初期状態にて筒状フィルムの送りが安定するまでに時間を費やしてしまったり、初期設定までフィルムを繰り出す必要があるためフィルムを浪費してしまいムダが生じてしまいやすいという問題が残されている。
【0007】
そこで本発明は、前記問題点に着目し、たとえば原反ロールの段取り換えやフィルムを新たにセットする場合などにおいて、フィルムの始端側を繰り出し案内してセットする手段を従来に比べて簡単に行うことができる包装装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、請求項1では、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、この駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0009】
また請求項2では、請求項1において、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、前記各供給ローラと前記駆動源とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、かつ前記駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0010】
また請求項3の発明では、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には、前記対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源を設けるとともに、前記対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源を設け、前記内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0011】
また請求項4では、請求項3において、前記内側のフィルムと外側のフィルムとを搬送する前記第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源側と、前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ側との間に、第二の駆動源側の回転とは個別にして対をなす前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0012】
また請求項5では、請求項4において、前記第一の駆動源と前記第二の駆動源とを兼用した共通駆動源によって形成してなることを特徴とする包装装置である。
【0013】
また請求項6の発明では、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0014】
また請求項7では、請求項6において、前記第二の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明においては、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、この駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置であり、通常の包装フィルムの送り作動においては、駆動源によって回転駆動される搬送装置である対をなす供給ローラによって筒状フィルムの側端縁部が挟みつけられながら搬送されるが、前記駆動源側と前記供給ローラ側との間にその駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラを前記フィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなるものである。このように構成したことにより、駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、製袋機構によって二つ折り状態に折り返された筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって所定の位置にフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿ってフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
すなわち、この発明においては、従来タイプの不具合であった、供給ローラ間に挟まれているフィルムを引き出す操作としては包装装置の電源を投入して搬送装置である対をなす供給ローラを駆動してフィルムの先端側を繰り出し搬出しつつ手作業にて事前にフィルムの位置ずれを修正しながらセンターシール装置の所定の位置に供給ローラのフィルムを送り込みながら案内してシール閉塞する必要があるため、包装シール条件に合うまで初期状態にて筒状フィルムの送りが安定するまでに時間を費やしたり、初期設定まで包装フィルムもムダが生じてしまうという問題点を解消することができる。
【0016】
この際、請求項1に記載の包装装置において、請求項2では、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、前記各供給ローラと前記駆動源とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、かつ前記駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、駆動源位置と懸け離れた箇所にて、その駆動源側の停止状態と関わりなくワンウェイクラッチによって人為的に無端状ベルトとともに供給ローラ側のみをフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、製袋機構によって二つ折り状態に折り返された筒状フィルムの側端縁部を対をなす供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす供給ローラ(無端状ベルトを含む)のみを駆動源と別個にして回転させながらフィルムを送り込むことによって所定の位置にフィルムの側端縁部を誘い込ませて繰り出すことができる。
【0017】
また請求項3記載の発明においては、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には、前記対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源を設けるとともに、前記対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源を設け、前記内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。このように構成したことにより、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されるそれぞれの帯状フィルムを内側と外側からなるそれぞれのフィルムを二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって袋内での被包装物の移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物を保護することが可能となる。
また、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されたそれぞれの帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装する際に、特に内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第一の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって内側のフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を所定の位置に挟み込みながら誘い込ませて送り込むことができ、続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置が挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、手作業による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを手作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
【0018】
この場合、請求項3に記載の包装装置において、請求項4では、前記内側のフィルムと外側のフィルムとを搬送する前記第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源側と、前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ側との間に、第二の駆動源側の回転とは個別にして対をなす前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第二の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第二の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、それぞれの製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)と外側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)とを重ね合わせた状態にて対をなす第二の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第二の供給ローラ側を第二の駆動源と別個にして回転することによって所定の位置に重ね合わされた内側と外側のそれぞれのフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて重ね合わされた二重の筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿って内側と外側の二重に重ね合わされたフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
【0019】
また前記請求項4に記載の包装装置において、請求項5では、前記第一の駆動源と前記第二の駆動源とを兼用した共通駆動源によって形成してなることにより、内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとが共通駆動源によって同期して搬送される。
【0020】
また請求項6記載の発明においては、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。このように構成したことにより、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されるそれぞれの帯状フィルムを内側と外側からなるそれぞれのフィルムを二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって袋内での被包装物の移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物を保護することが可能となる。
また、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されたそれぞれの帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装する際に、特に内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第一の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって内側のフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を所定の位置に挟み込みながら誘い込ませて送り込むことができ、続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置が挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、手作業による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒所フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ーラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを手作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
この際、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることにより、駆動源位置と懸け離れた箇所にて、その駆動源側の停止状態と関わりなくワンウェイクラッチによって人為的に無端状ベルトとともに第一の供給ローラ側のみをフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返されて案内される内側の筒状フィルムの側端縁部を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に送り込み、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラ(無端状ベルトを含む)のみを駆動源と別個にして人為的に回転させながら内側の筒状フィルムを送り込むことによって所定の位置にフィルムの側端縁部を挟み込みながら誘い込ませて繰り出すことができる。
また続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置に挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、人為的な操作による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを人為的な作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
【0021】
また請求項6に記載の包装装置において、請求項7では、前記第二の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の搬送装置である第一の供給ローラ側とは無関係にして、第二の搬送装置である無端状ベルトによって掛け渡して配設された対をなす第二の供給ローラと連結ギヤ手段とを人為的な操作によって通常のフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、それぞれの製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部と外側の筒状フィルムの側端縁部とを重ね合わせた状態にて対をなす第二の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業による操作にて対をなす第二の供給ローラ側を第二の駆動源と別個にして回転することによって所定の位置に重ね合わされた内側と外側のそれぞれのフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて重ね合わされた二重の筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿って内側と外側の二重に重ね合わされたフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明にかかる包装装置として、横型逆ピロータイプによる包装装置を例にして説明する。
【0023】
図1から図4は本発明の第1実施例を示すもので、この第1実施例では、衝撃など外力により破損しやすい被包装物たとえばキノコ類を内袋と外袋の二枚のフィルムによって二重包装する包装装置を例にして説明する。
【0024】
同図において、包装装置の機枠1には、第一の原反ロールR1と第二の原反ロールR2とをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部2,2Aと、この各ロール保持部2,2Aに支持された第一および第二の原反ロールR1,R2から引き出される帯状のフィルムF1,F2をそれぞれ所定のテンションを加えながら案内する案内部3,3Aと、この各案内部3,3Aを介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムF1,F2を二つ折り状態に折り返し案内してフィルムF1,F2を筒状に製袋案内するフォーマーからなる第一および第二の製袋機構4,4Aと、この第一の製袋機構4によって折り返された内側の筒状のフィルムF3の側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラ5にて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置6と、この第一の搬送装置6の搬出側にて、前記第一の製袋機構4によって折り返された内側の筒状フィルムF3の側端縁部同士と前記第二の製袋機構4Aによって折り返された外側の筒状フィルムF4の側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラ5Aにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置6Aと、前記第一および第二の製袋機構4,4Aによって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルムF3,F4内に被包装物Wを供給する供給部7と、前記第一および第二の搬送装置6,6Aによって送り出された二重の筒状フィルムF3、F4の側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置8と、このセンターシール装置8によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムF3,F4をフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置9と、これらのシール装置8,9によって形成される被包装物Wを封入した二重の包装袋Pを切断する切断装置10と、この切断装置10によって切断される包装袋Pを搬出する搬出装置11とを備えた構成の包装装置に本発明を適用した実施例である。
【0025】
本実施例では、このような包装装置において、前記内側のフィルムF1の側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラ5にて挟みながら搬送する第一の搬送装置6と、内側と外側のフィルムF1,F2の側端縁部を重ね合わせて対をなす第二の供給ローラ5Aによって挟みながら搬送する第二の搬送装置6Aとして、対をなす第一の供給ローラ5および第二の供給ローラ5Aをそれぞれ兼用して回転駆動するための駆動源となるモータ12が設置されている。
【0026】
また第一の搬送装置6と第二の搬送装置6Aとを連動可能とするための二枚のギヤ13A、13Bからなる連結ギヤ手段13が設けられるとともに、少なくとも内側のフィルムF1側を人為的な操作によって引き回し案内可能とする操作部14が設けられている。
なお、この第1実施例では第二の搬送装置6Aには、対をなす第二の供給ローラ5Aに加えて対をなす搬出ローラ5Bを備えている。この場合、搬出ローラ5Bはセンターシール装置8の位置より搬出側に設けられている。
【0027】
また前記第一の搬送装置6側には、前記対をなす第一の供給ローラ5と操作部14と連結ギヤ手段13(一方のギヤ13A側)のそれぞれには、その各支軸15と同軸上に各プーリ16が各々取り付けられ、その各プーリ16間に無端状ベルト17が掛け渡されている。
【0028】
また前記第二の搬送装置6A側には、前記対をなす第二の供給ローラ5Aとモータ12と連結ギヤ手段13(他方のギヤ13B側)と対をなす搬出ローラ5Bのそれぞれには、その各支軸18と同軸上に各プーリ19が各々取り付けられ、その各プーリ19間に無端状ベルト20が掛け渡されている。
【0029】
また、この第一の搬送装置6の一方のギヤ13A側と支軸15との間には前記第一の供給ローラ5をフィルムF1の通常の送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチ21を介在しており、この場合、人為的に前記操作部14を回転操作することによって各プーリ16が無端状ベルト17を介して回転作動され、そのプーリ16の回転に伴い対をなす第一の供給ローラ5が通常のフィルムF1,F2の送り方向に沿って回転されるが、連結ギヤ手段13(一方のギヤ13A側)と支軸15との間に設けたワンウェイクラッチ21によってプーリ16とともに支軸15が回転され、ギヤ13A側はワンウェイクラッチ21によって滑動状態となり、回転することなく停止状態を維持するように形成されている。
【0030】
次に前述した構成において、特に包装装置の動作およびフィルムの繰り出し操作を主体に説明する。先ず、第一の原反ロールR1から引き出し案内されるフィルムF1と、第二の原反ロールR2から引き出し案内されるフィルムF2とは、それぞれのフォーマーからなる第一および第二の製袋機構4,4Aによって折り返えされて二枚重ねの状態にて引き出し案内され、この引き出し案内されて上側を解放状態に折り返された二枚重ねのフィルムF1,F2の上に供給部7箇所から被包装物Wが供給される。
【0031】
続いて被包装物Wとともに二枚重ねられたフィルムF1,F2がさらに送られ対をなす第一の供給ローラ5の間に内側のフィルムF1の上端縁部が挟着されながら筒状のフィルムF3として繰り出し案内され、次いで第二の供給ローラ5Aによって内側の筒状フィルムF3の側端縁部同士と外側のフィルムF2の上端縁部が重ね合わされながら筒状に製袋されながらさらに送られる。
【0032】
第二の供給ローラ5Aによって内側と外側の二重の筒状フィルムF3,F4が送られてセンターシール装置8箇所に到達すると、この実施例による超音波シール装置からなるセンターシール装置8によって筒状フィルムF3,F4の側端縁部側がシールされて筒状にヒートシール形成されながらさらに搬送されて搬出ローラ5Bへと案内され、この搬出ローラ5B位置からさらに送られてエンドシール装置9によって筒状フィルムF3,F4をそのフィルムの搬送方向と直交する方向に沿ってヒートシールすることによって二重のフィルムにて四方がヒートシールされて被包装物Wが封入される。その封入されたシール箇所に沿って切断装置10により切断することにより、一個ごと二重の包装袋Pとして次々に分断されて搬出装置11によって搬出される。
【0033】
このようにして包装された包装袋Pに合っては、被包装物Wを第一および第二の原反ロールR1,R2から引き出されるそれぞれの帯状フィルムF1,F2を内側と外側からなるそれぞれのフィルムF1,F2を二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって袋P内での被包装物Wの移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物Wを保護することが可能となる。
【0034】
ところで、フィルムが無くなった時やフィルム幅の異なるフィルム原反に交換してセットする場合、たとえば第一の原反ロールR1をセットする場合、第一の原反ロールR1を第一のロール保持部2にセットし、次いで第一の原反ロールR1から引き出し案内した帯状のフィルムF1をフィルム案内部3を介してフォーマーからなる第一の製袋機構4へと引き回し案内し、この案内された帯状のフィルムF1を二つ折り状態(筒状)に折り返し案内して筒状フィルムF3の側端部同士を対をなす第一の供給ローラ5にて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置6へと送り込む。この際、対をなす第一の供給ローラ5の間に筒状フィルムF3の端部を誘い込ませてセットする時に、操作部14を回転操作することによって各プーリ16が無端状ベルト17を介して回転作動し、そのプーリ16の回転に伴って対をなす第一の供給ローラ5が通常のフィルムの送り方向に沿って回転されるため、前記筒状フィルムF3の側端縁部を第一の供給ローラ5の所定位置に合わせて送り込むことができる。この時、連結ギヤ手段13(一方のギヤ13A側)と支軸15との間に設けたワンウェイクラッチ21によってプーリ16とともに支軸15のみが回転され、ギヤ13A側はワンウェイクラッチ21によって滑動状態となり、回転することなく停止状態が維持される。
【0035】
また続いて第一の供給ローラ5によって所定のフィルム位置に挟まれながら繰り出された内側のフィルムF1は、人為的な操作による第一の供給ローラ5の回転によってさらに内側の筒状フィルムF3の端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムF3の端部位置を前記第二の搬送装置6Aとなる第二の供給ローラ5A位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムF3と外側の筒状フィルムF4とを人為的な作業により揃えながら第二の供給ローラ5A側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムF3,F4を二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことができる。
【0036】
また、図5は本願発明の第2実施例を示すもので、前述した第1実施例と基本形態はほとんど同様に構成するものであり、この第2実施例においても前述した第1実施例とほぼ同様に、二重包装袋を製袋する包装装置の構造を採用している。
【0037】
この実施例にあっては、二重包装袋を製袋する包装装置として、内側のフィルムF1の側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラ5にて挟みながら搬送する第一の搬送装置6と、内側と外側のフィルムF1,F2の側端縁部を重ね合わせて対をなす第二の供給ローラ5Aによって挟みながら搬送する第二の搬送装置6Aとが設けられており、対をなす第一の供給ローラ5の一方にその供給ローラ5を回転駆動する駆動源であるモータ12が同軸上に直結されて構成されるとともに、対をなす第二の供給ローラ5Aの一方にその供給ローラ5Aを回転駆動する駆動源であるモータ12Aが同軸上に直結されて設けられている。
【0038】
この第2実施例では、それぞれの前記モータ12,12Aの支軸15A,18Aと各第一および第二の供給ローラ5,5Aのそれぞれの一方との間には、フィルムF1,F2の通常の送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチ21,21Aがそれぞれ介在して構成されている。
なお、この実施例ではそれぞれ対をなす第一および第二の供給ローラ5,5Aにおいて、それぞれの一方側を駆動ローラとし、他方側を従動ローラとして接触状態に設けて構成することにより、駆動ローラ側の回転に応じて従動ローラ側が追従して回転駆動される。
【0039】
従ってこの第2実施例においても前述した第1実施例とほぼ同様にして、被包装物Wを第一および第二の原反ロールR1,R2から引き出されたそれぞれの帯状フィルムF1,F2を二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装する際に、内側のフィルムF1を搬送する第一の搬送装置6を駆動する第一の駆動源であるモータ12と第一の搬送装置6側となる第一の供給ローラ5の一方との間に第一の駆動源側であるモータ12の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラ5をフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチ21を介在してなることにより、第一の駆動源側であるモータ12の停止状態と関わりなくワンウェイクラッチ21よって対をなす第一の供給ローラ5のみをフィルムF1の搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、第一の製袋機構4によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムF3の側端縁部(フィルムの端部)を対をなす第一の供給ローラ5箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラ5のみを駆動源であるモータ12と別個にして回転することによって内側の筒状フィルムF3の側端縁部(フィルムの端部)を所定の位置に挟み込みながら誘い込ませて送り込むことができ、続いて第一の供給ローラ5によって所定のフィルム位置が挟まれながら繰り出された内側の筒状フィルムF3は、手作業による第一の供給ローラ5の回転によってさらに内側の筒状フィルム5の端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムF3の端部位置を第二の搬送装置6Aとなる第二の供給ローラ5A位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムF3と外側の筒状フィルムF4とを手作業により揃えながら第二の供給ローラ5A側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムF3,F4を二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら送り込むことが可能となる。
【0040】
また、内側のフィルムF1と外側のフィルムF2とを搬送する前記第二の搬送装置6Aを駆動する第二の駆動源側となるモータ12Aと、第二の搬送装置6Aとなる第二の供給ローラ5A側との間に、モータ12A側の回転とは個別にして対をなす第二の供給ローラ5Aをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチ21Aを介在してなることにより、第二の駆動源側であるモータ12Aの停止状態と関わりなくワンウェイクラッチ21Aによって対をなす第二の供給ローラ5Aのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、それぞれの製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムF3の側端縁部(フィルムの端部)と外側の筒状フィルムF4の側端縁部(フィルムの端部)とを重ね合わせた状態にて対をなす第二の供給ローラ5A箇所の間に供給し、次いで対をなす第二の供給ローラ5A側を第二の駆動源であるモータ12Aと別個にして人為的に回転操作することによって所定の位置に重ね合わされた内側と外側のそれぞれのフィルムF3,F4の側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて重ね合わされた二重の筒状フィルムF3,F4の端部位置を第1実施例と同様にセンターシール装置8によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿って内側と外側の二重に重ね合わされたフィルムF3,F4を揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
【0041】
また、図6は本願発明の第3実施例を示すもので、前述した各実施例の横ピロー包装装置と基本形態はほとんど同様に構成するものであるが、この第3実施例においては、二枚のフィルムによる二重包装による包装袋を製袋する包装装置の構造とは異なり、一般的に行われている一枚フィルムによって製袋して包装する包装装置に関するものである。
【0042】
この第3実施例にあっては、一枚フィルムによって被包装物を包装する包装装置として、センターシール装置8の前側には、フィルムFの側端縁部同士を対をなす供給ローラ5が設けられとともに、センターシール装置8の後側には、センターシール装置8によってシールされた筒状フィルムF3を送り出す対をなす搬出ローラ5Cが設けられている。
【0043】
また前記供給ローラ5と搬出ローラ5Cとを回転駆動するための駆動源となるモータ12が設けられるとともに、前記モータ12の回転駆動とは個別にして前記供給ローラ5と搬出ローラ5Cとを人為的な操作によってフィルムF側を回転駆動するための操作部14が設けられている。
【0044】
また前記搬送装置6には、前記対をなす供給ローラ5と搬出ローラ5Cと操作部14と駆動源となるモータ12のそれぞれには、その各支軸22と同軸上に各プーリ16が各々取り付けられ、その各プーリ16間に無端状ベルト17が掛け渡されて構成されている。
【0045】
この第3実施例では、前記モータ12の支軸22側とプーリ16との間には、フィルムF1の通常の送り方向に沿って一方向に回転可能とするワンウェイクラッチ21が介在して構成されている。
【0046】
なお、この実施例における前記センターシール装置8としては、筒状のフィルムF3を加圧挟持して前記搬送装置6によって搬送しつつヒートシールする挟持シール装置としている。すなわち、筒状のフィルムF3の上側端部を左右外側から一対のセンターシール用ローラ8Aで加圧挾持してヒートシールするローラ挟持タイプのセンターシール装置として構成している。
【0047】
従ってこの第3実施例においても前述した各実施例と同様に、フィルムが無くなった時やフィルム幅の異なるフィルム原反に交換してセットする場合、原反ロールR1をロール保持部2にセットし、次いで原反ロールR1から引き出し案内した帯状のフィルムF1をフィルム案内部3を介してフォーマーからなる製袋機構4へと引き回し案内し、この案内された帯状のフィルムF1を二つ折り状態(筒状)に折り返し案内して筒状フィルムF3の側端部同士を対をなす供給ローラ5の間にて挟みつけながら搬送する搬送装置6へと送り込む。この際、対をなす供給ローラ5の間に筒状フィルムF3の端部を誘い込ませてセットする時に、操作部14を人為的に回転操作することによって各プーリ16が無端状ベルト17を介して回転作動し、そのプーリ16の回転に伴って対をなす第一の供給ローラ5が通常のフィルムの送り方向に沿って回転されるため、前記筒状フィルムF3の側端縁部を供給ローラ5の所定位置に合わせて送り込むことができる。この時、駆動源であるモータ12の支軸22側とプーリ16との間に設けたワンウェイクラッチ21によって、プーリ16のみが回転され、モータ12の支軸22側はワンウェイクラッチ21によって滑動状態となり、連れ廻り回転することなく停止状態を維持する。
【0048】
また続いて供給ローラ5によって所定のフィルム位置に挟まれながら繰り出されるフィルムF3は、操作部14を人為的な操作によって回転操作することにより、さらに筒状フィルムF3の端部位置が引き出し案内され、その筒状フィルムF3の端部位置を一対のセンターシール用ローラ8Aからなるセンターシール装置8によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿ってフィルムF3を揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
なお、センターシール装置8の所定の位置に引き回し案内された筒状フィルムF3は、続いて対をなす搬出ローラ5Cへと位置合わせしながら導き入れることができる。
【0049】
なお本発明は上述した実施例に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であり、実施例においては、無端状ベルトによって複数個のプーリを介して複数の供給ローラなどを連携駆動したり、あるいは第2実施例のように対をなす供給ローラの一方側を駆動側として、対向する他方を従動側の供給ローラとして連れ廻り駆動するように構成していたが、すべての回転駆動部をダイレクトに駆動モータによって直結駆動するようにしても良いものであり、この場合、人為的に回転したいローラ部などにはそれぞれワンウェイクラッチ機構を介在することにより、駆動源と切り離して独立して回転操作することが可能となり、これによりフィルムを人為的に所定の位置に送り出しながらセットすることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、この駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置であり、通常の包装フィルムの送り作動においては、駆動源によって回転駆動される搬送装置である対をなす供給ローラによって筒状フィルムの側端縁部が挟みつけられながら搬送されるが、前記駆動源側と前記供給ローラ側との間にその駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラを前記フィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなるものである。このように構成したことにより、駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、製袋機構によって二つ折り状態に折り返された筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって所定の位置にフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿ってフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
すなわち、この発明においては、従来タイプの不具合であった、供給ローラ間に挟まれているフィルムを引き出す操作としては包装装置の電源を投入して搬送装置である対をなす供給ローラを駆動してフィルムの先端側を繰り出し搬出しつつ手作業にて事前にフィルムの位置ずれを修正しながらセンターシール装置の所定の位置に供給ローラのフィルムを送り込みながら案内してシール閉塞する必要があるため、包装シール条件に合うまで初期状態にて筒状フィルムの送りが安定するまでに時間を費やしたり、初期設定まで包装フィルムもムダが生じてしまうという問題点を解消することができる。
【0051】
この際、請求項1に記載の包装装置において、請求項2では、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、前記各供給ローラと前記駆動源とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、かつ前記駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、駆動源位置と懸け離れた箇所にて、その駆動源側の停止状態と関わりなくワンウェイクラッチによって人為的に無端状ベルトとともに供給ローラ側のみをフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、製袋機構によって二つ折り状態に折り返された筒状フィルムの側端縁部を対をなす供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす供給ローラ(無端状ベルトを含む)のみを駆動源と別個にして回転させながらフィルムを送り込むことによって所定の位置にフィルムの側端縁部を誘い込ませて繰り出すことができる。
【0052】
また請求項3記載の発明においては、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には、前記対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源を設けるとともに、前記対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源を設け、前記内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。このように構成したことにより、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されるそれぞれの帯状フィルムを内側と外側からなるそれぞれのフィルムを二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって袋内での被包装物の移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物を保護することが可能となる。
また、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されたそれぞれの帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装する際に、特に内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第一の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって内側のフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を所定の位置に挟み込みながら誘い込ませて送り込むことができ、続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置が挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、手作業による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを手作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
【0053】
この場合、請求項3に記載の包装装置において、請求項4では、前記内側のフィルムと外側のフィルムとを搬送する前記第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源側と、前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ側との間に、第二の駆動源側の回転とは個別にして対をなす前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第二の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第二の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、それぞれの製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)と外側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)とを重ね合わせた状態にて対をなす第二の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第二の供給ローラ側を第二の駆動源と別個にして回転することによって所定の位置に重ね合わされた内側と外側のそれぞれのフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて重ね合わされた二重の筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿って内側と外側の二重に重ね合わされたフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
【0054】
また前記請求項4に記載の包装装置において、請求項5では、前記第一の駆動源と前記第二の駆動源とを兼用した共通駆動源によって形成してなることにより、内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとが共通駆動源によって同期して搬送することができる。
【0055】
また請求項6記載の発明においては、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。このように構成したことにより、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されるそれぞれの帯状フィルムを内側と外側からなるそれぞれのフィルムを二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって袋内での被包装物の移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物を保護することが可能となる。
また、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されたそれぞれの帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装する際に、特に内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第一の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって内側のフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を所定の位置に挟み込みながら誘い込ませて送り込むことができ、続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置が挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、手作業による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒所フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ーラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを手作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
この際、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることにより、駆動源位置と懸け離れた箇所にて、その駆動源側の停止状態と関わりなくワンウェイクラッチによって人為的に無端状ベルトとともに第一の供給ローラ側のみをフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返されて案内される内側の筒状フィルムの側端縁部を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に送り込み、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラ(無端状ベルトを含む)のみを駆動源と別個にして人為的に回転させながら内側の筒状フィルムを送り込むことによって所定の位置にフィルムの側端縁部を挟み込みながら誘い込ませて繰り出すことができる。
また続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置に挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、人為的な操作による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを人為的な作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
【0056】
また請求項6に記載の包装装置において、請求項7では、前記第二の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の搬送装置である第一の供給ローラ側とは無関係にして、第二の搬送装置である無端状ベルトによって掛け渡して配設された対をなす第二の供給ローラと連結ギヤ手段とを人為的な操作によって通常のフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、それぞれの製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部と外側の筒状フィルムの側端縁部とを重ね合わせた状態にて対をなす第二の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業による操作にて対をなす第二の供給ローラ側を第二の駆動源と別個にして回転することによって所定の位置に重ね合わされた内側と外側のそれぞれのフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて重ね合わされた二重の筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿って内側と外側の二重に重ね合わされたフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができ、これにより初期の目的を達成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す包装装置の全体正面図である。
【図2】図2は、図1の包装装置の平面図である。
【図3】図3は、図2の包装装置のフィルム搬送装置を示す要部の平面図である。
【図4】図4は、図3のフィルム搬送装置の要部を示す側面図である。
【図5】本発明の第2実施例である包装装置のフィルムの搬送装置の主要部を示す平面図である。
【図6】本発明の第3実施例である包装装置のフィルムの搬送装置の主要部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 機枠
2,2A ロール保持部
3,3A 案内部
4,4A 製袋機構
5,5A 供給ローラ
6,6A 搬送装置
7 供給部
8 センターシール装置
9 エンドシール装置
10 切断装置
11 搬出装置
12,12A モータ(駆動源)
13 連結ギヤ手段
13A,13B ギヤ
14 操作部
15,18,22 支軸
16,19 プーリ
17,20 無端状ベルト
21,21A ワンウェイクラッチ
F1,F2 フィルム
F3,F4 筒状フィルム
P 包装袋
R1,R2 原反ロール
W 被包装物
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムを筒状に製袋しつつ被包装物をフィルム内に連続的に包装する包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の包装装置として、たとえば一般的な横ピロー包装装置としては、原反ロールから引き出されるフィルムを案内する案内部が設けられ、この案内部を介して引き出された帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムをフォーマーを介して筒状に製袋しつつ筒状フィルム内に被包装物を供給し、この被包装物を供給した筒状フィルムの側端部同士を一対の供給ローラなどからなる搬送装置によって挟みつけながら搬送し、搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をセンターシール装置によってシール閉塞し、センターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にエンドシールによってシールし、縦横にヒートシールし被包装物を封入した包装袋を順次切断装置によってカットした後に搬出するようにした包装装置が知られている。
【0003】
ところで、上述した従来の横ピロー包装機などにおいては、原反ロールから引き出されるフィルムをセットする場合、その引き出された帯状のフィルムをテンションローラなどからなる案内部を介してフォーマーなどの製袋機構へと引き回し案内し、この案内された帯状のフィルムを二つ折り状態(筒状)に折り返し案内して筒状フィルムの側端部同士を一対の供給ローラなどからなる搬送装置へと送り込み、対をなす前記供給ローラの間にフィルムの端部をさそい込ませてセットし、次いで、そのフィルムセット後に包装装置の電源を投入して対をなす供給ローラによって挟みつけながら搬送しつつ、搬送装置(供給ローラ)によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をセンターシール装置による加熱シール部箇所にフィルム位置を合わせてセットすることによって包装するための準備が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この時、二つ折り状態に折り返された筒状フィルムの折り返し側端部をの供給位置が対をなす供給ローラなどからなる搬送装置へと位置合わせしつつ送り込む際、供給ローラに対して上下方向に位置ずれが生じていたり、あるいは重ね合わせて配置したつもりのフィルム端部の両端縁の合わせ箇所がそれぞれ位置ずれが生じていたりした場合、その供給ローラ間に挟まれているフィルムを引き出す操作としては包装装置の電源を投入して搬送装置である対をなす供給ローラを駆動してフィルムを搬出しつつ手作業にてフィルムの位置ずれを修正しなければならず、フィルムセット作業に手間を要するものであった。
【0005】
すなわち、被包装物を供給した筒状フィルムの側端部同士を一対の供給ローラなどからなる搬送装置によって位置ずれが生じた状態にて繰り出し搬送してしまうと、その搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士が次行程であるセンターシール装置によって位置ずれが生じた状態で筒状にフィルムをヒートシールしてしまい、場合によってはシール不良状態となったり、あるいは筒状フィルムの側端縁部同士の位置が不揃いとなり包装形態が悪くなったりして包装仕様条件にそぐわなくなってしまうという問題が生じることがある。
【0006】
この点を考慮して、搬送装置である供給ローラに対して上下方向に位置ずれが生じていたり、あるいは重ね合わせて配置したつもりのフィルム端部の両端縁の合わせ箇所がそれぞれ位置ずれが生じていた場合、その供給ローラ間に挟まれているフィルムを引き出す操作としては包装装置の電源を投入して搬送装置である対をなす供給ローラを駆動してフィルムの先端側を繰り出し搬出しつつ手作業にて事前にフィルムの位置ずれを修正しながらセンターシール装置の所定の位置にフィルムを送り込みながら案内してシール閉塞する必要があるため、包装シール条件に合うまで初期状態にて筒状フィルムの送りが安定するまでに時間を費やしてしまったり、初期設定までフィルムを繰り出す必要があるためフィルムを浪費してしまいムダが生じてしまいやすいという問題が残されている。
【0007】
そこで本発明は、前記問題点に着目し、たとえば原反ロールの段取り換えやフィルムを新たにセットする場合などにおいて、フィルムの始端側を繰り出し案内してセットする手段を従来に比べて簡単に行うことができる包装装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、請求項1では、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、この駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0009】
また請求項2では、請求項1において、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、前記各供給ローラと前記駆動源とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、かつ前記駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0010】
また請求項3の発明では、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には、前記対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源を設けるとともに、前記対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源を設け、前記内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0011】
また請求項4では、請求項3において、前記内側のフィルムと外側のフィルムとを搬送する前記第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源側と、前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ側との間に、第二の駆動源側の回転とは個別にして対をなす前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0012】
また請求項5では、請求項4において、前記第一の駆動源と前記第二の駆動源とを兼用した共通駆動源によって形成してなることを特徴とする包装装置である。
【0013】
また請求項6の発明では、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0014】
また請求項7では、請求項6において、前記第二の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明においては、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、この駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置であり、通常の包装フィルムの送り作動においては、駆動源によって回転駆動される搬送装置である対をなす供給ローラによって筒状フィルムの側端縁部が挟みつけられながら搬送されるが、前記駆動源側と前記供給ローラ側との間にその駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラを前記フィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなるものである。このように構成したことにより、駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、製袋機構によって二つ折り状態に折り返された筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって所定の位置にフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿ってフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
すなわち、この発明においては、従来タイプの不具合であった、供給ローラ間に挟まれているフィルムを引き出す操作としては包装装置の電源を投入して搬送装置である対をなす供給ローラを駆動してフィルムの先端側を繰り出し搬出しつつ手作業にて事前にフィルムの位置ずれを修正しながらセンターシール装置の所定の位置に供給ローラのフィルムを送り込みながら案内してシール閉塞する必要があるため、包装シール条件に合うまで初期状態にて筒状フィルムの送りが安定するまでに時間を費やしたり、初期設定まで包装フィルムもムダが生じてしまうという問題点を解消することができる。
【0016】
この際、請求項1に記載の包装装置において、請求項2では、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、前記各供給ローラと前記駆動源とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、かつ前記駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、駆動源位置と懸け離れた箇所にて、その駆動源側の停止状態と関わりなくワンウェイクラッチによって人為的に無端状ベルトとともに供給ローラ側のみをフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、製袋機構によって二つ折り状態に折り返された筒状フィルムの側端縁部を対をなす供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす供給ローラ(無端状ベルトを含む)のみを駆動源と別個にして回転させながらフィルムを送り込むことによって所定の位置にフィルムの側端縁部を誘い込ませて繰り出すことができる。
【0017】
また請求項3記載の発明においては、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には、前記対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源を設けるとともに、前記対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源を設け、前記内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。このように構成したことにより、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されるそれぞれの帯状フィルムを内側と外側からなるそれぞれのフィルムを二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって袋内での被包装物の移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物を保護することが可能となる。
また、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されたそれぞれの帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装する際に、特に内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第一の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって内側のフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を所定の位置に挟み込みながら誘い込ませて送り込むことができ、続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置が挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、手作業による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを手作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
【0018】
この場合、請求項3に記載の包装装置において、請求項4では、前記内側のフィルムと外側のフィルムとを搬送する前記第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源側と、前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ側との間に、第二の駆動源側の回転とは個別にして対をなす前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第二の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第二の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、それぞれの製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)と外側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)とを重ね合わせた状態にて対をなす第二の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第二の供給ローラ側を第二の駆動源と別個にして回転することによって所定の位置に重ね合わされた内側と外側のそれぞれのフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて重ね合わされた二重の筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿って内側と外側の二重に重ね合わされたフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
【0019】
また前記請求項4に記載の包装装置において、請求項5では、前記第一の駆動源と前記第二の駆動源とを兼用した共通駆動源によって形成してなることにより、内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとが共通駆動源によって同期して搬送される。
【0020】
また請求項6記載の発明においては、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。このように構成したことにより、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されるそれぞれの帯状フィルムを内側と外側からなるそれぞれのフィルムを二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって袋内での被包装物の移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物を保護することが可能となる。
また、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されたそれぞれの帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装する際に、特に内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第一の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって内側のフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を所定の位置に挟み込みながら誘い込ませて送り込むことができ、続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置が挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、手作業による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒所フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ーラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを手作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
この際、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることにより、駆動源位置と懸け離れた箇所にて、その駆動源側の停止状態と関わりなくワンウェイクラッチによって人為的に無端状ベルトとともに第一の供給ローラ側のみをフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返されて案内される内側の筒状フィルムの側端縁部を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に送り込み、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラ(無端状ベルトを含む)のみを駆動源と別個にして人為的に回転させながら内側の筒状フィルムを送り込むことによって所定の位置にフィルムの側端縁部を挟み込みながら誘い込ませて繰り出すことができる。
また続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置に挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、人為的な操作による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを人為的な作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
【0021】
また請求項6に記載の包装装置において、請求項7では、前記第二の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の搬送装置である第一の供給ローラ側とは無関係にして、第二の搬送装置である無端状ベルトによって掛け渡して配設された対をなす第二の供給ローラと連結ギヤ手段とを人為的な操作によって通常のフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、それぞれの製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部と外側の筒状フィルムの側端縁部とを重ね合わせた状態にて対をなす第二の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業による操作にて対をなす第二の供給ローラ側を第二の駆動源と別個にして回転することによって所定の位置に重ね合わされた内側と外側のそれぞれのフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて重ね合わされた二重の筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿って内側と外側の二重に重ね合わされたフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明にかかる包装装置として、横型逆ピロータイプによる包装装置を例にして説明する。
【0023】
図1から図4は本発明の第1実施例を示すもので、この第1実施例では、衝撃など外力により破損しやすい被包装物たとえばキノコ類を内袋と外袋の二枚のフィルムによって二重包装する包装装置を例にして説明する。
【0024】
同図において、包装装置の機枠1には、第一の原反ロールR1と第二の原反ロールR2とをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部2,2Aと、この各ロール保持部2,2Aに支持された第一および第二の原反ロールR1,R2から引き出される帯状のフィルムF1,F2をそれぞれ所定のテンションを加えながら案内する案内部3,3Aと、この各案内部3,3Aを介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムF1,F2を二つ折り状態に折り返し案内してフィルムF1,F2を筒状に製袋案内するフォーマーからなる第一および第二の製袋機構4,4Aと、この第一の製袋機構4によって折り返された内側の筒状のフィルムF3の側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラ5にて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置6と、この第一の搬送装置6の搬出側にて、前記第一の製袋機構4によって折り返された内側の筒状フィルムF3の側端縁部同士と前記第二の製袋機構4Aによって折り返された外側の筒状フィルムF4の側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラ5Aにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置6Aと、前記第一および第二の製袋機構4,4Aによって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルムF3,F4内に被包装物Wを供給する供給部7と、前記第一および第二の搬送装置6,6Aによって送り出された二重の筒状フィルムF3、F4の側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置8と、このセンターシール装置8によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムF3,F4をフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置9と、これらのシール装置8,9によって形成される被包装物Wを封入した二重の包装袋Pを切断する切断装置10と、この切断装置10によって切断される包装袋Pを搬出する搬出装置11とを備えた構成の包装装置に本発明を適用した実施例である。
【0025】
本実施例では、このような包装装置において、前記内側のフィルムF1の側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラ5にて挟みながら搬送する第一の搬送装置6と、内側と外側のフィルムF1,F2の側端縁部を重ね合わせて対をなす第二の供給ローラ5Aによって挟みながら搬送する第二の搬送装置6Aとして、対をなす第一の供給ローラ5および第二の供給ローラ5Aをそれぞれ兼用して回転駆動するための駆動源となるモータ12が設置されている。
【0026】
また第一の搬送装置6と第二の搬送装置6Aとを連動可能とするための二枚のギヤ13A、13Bからなる連結ギヤ手段13が設けられるとともに、少なくとも内側のフィルムF1側を人為的な操作によって引き回し案内可能とする操作部14が設けられている。
なお、この第1実施例では第二の搬送装置6Aには、対をなす第二の供給ローラ5Aに加えて対をなす搬出ローラ5Bを備えている。この場合、搬出ローラ5Bはセンターシール装置8の位置より搬出側に設けられている。
【0027】
また前記第一の搬送装置6側には、前記対をなす第一の供給ローラ5と操作部14と連結ギヤ手段13(一方のギヤ13A側)のそれぞれには、その各支軸15と同軸上に各プーリ16が各々取り付けられ、その各プーリ16間に無端状ベルト17が掛け渡されている。
【0028】
また前記第二の搬送装置6A側には、前記対をなす第二の供給ローラ5Aとモータ12と連結ギヤ手段13(他方のギヤ13B側)と対をなす搬出ローラ5Bのそれぞれには、その各支軸18と同軸上に各プーリ19が各々取り付けられ、その各プーリ19間に無端状ベルト20が掛け渡されている。
【0029】
また、この第一の搬送装置6の一方のギヤ13A側と支軸15との間には前記第一の供給ローラ5をフィルムF1の通常の送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチ21を介在しており、この場合、人為的に前記操作部14を回転操作することによって各プーリ16が無端状ベルト17を介して回転作動され、そのプーリ16の回転に伴い対をなす第一の供給ローラ5が通常のフィルムF1,F2の送り方向に沿って回転されるが、連結ギヤ手段13(一方のギヤ13A側)と支軸15との間に設けたワンウェイクラッチ21によってプーリ16とともに支軸15が回転され、ギヤ13A側はワンウェイクラッチ21によって滑動状態となり、回転することなく停止状態を維持するように形成されている。
【0030】
次に前述した構成において、特に包装装置の動作およびフィルムの繰り出し操作を主体に説明する。先ず、第一の原反ロールR1から引き出し案内されるフィルムF1と、第二の原反ロールR2から引き出し案内されるフィルムF2とは、それぞれのフォーマーからなる第一および第二の製袋機構4,4Aによって折り返えされて二枚重ねの状態にて引き出し案内され、この引き出し案内されて上側を解放状態に折り返された二枚重ねのフィルムF1,F2の上に供給部7箇所から被包装物Wが供給される。
【0031】
続いて被包装物Wとともに二枚重ねられたフィルムF1,F2がさらに送られ対をなす第一の供給ローラ5の間に内側のフィルムF1の上端縁部が挟着されながら筒状のフィルムF3として繰り出し案内され、次いで第二の供給ローラ5Aによって内側の筒状フィルムF3の側端縁部同士と外側のフィルムF2の上端縁部が重ね合わされながら筒状に製袋されながらさらに送られる。
【0032】
第二の供給ローラ5Aによって内側と外側の二重の筒状フィルムF3,F4が送られてセンターシール装置8箇所に到達すると、この実施例による超音波シール装置からなるセンターシール装置8によって筒状フィルムF3,F4の側端縁部側がシールされて筒状にヒートシール形成されながらさらに搬送されて搬出ローラ5Bへと案内され、この搬出ローラ5B位置からさらに送られてエンドシール装置9によって筒状フィルムF3,F4をそのフィルムの搬送方向と直交する方向に沿ってヒートシールすることによって二重のフィルムにて四方がヒートシールされて被包装物Wが封入される。その封入されたシール箇所に沿って切断装置10により切断することにより、一個ごと二重の包装袋Pとして次々に分断されて搬出装置11によって搬出される。
【0033】
このようにして包装された包装袋Pに合っては、被包装物Wを第一および第二の原反ロールR1,R2から引き出されるそれぞれの帯状フィルムF1,F2を内側と外側からなるそれぞれのフィルムF1,F2を二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって袋P内での被包装物Wの移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物Wを保護することが可能となる。
【0034】
ところで、フィルムが無くなった時やフィルム幅の異なるフィルム原反に交換してセットする場合、たとえば第一の原反ロールR1をセットする場合、第一の原反ロールR1を第一のロール保持部2にセットし、次いで第一の原反ロールR1から引き出し案内した帯状のフィルムF1をフィルム案内部3を介してフォーマーからなる第一の製袋機構4へと引き回し案内し、この案内された帯状のフィルムF1を二つ折り状態(筒状)に折り返し案内して筒状フィルムF3の側端部同士を対をなす第一の供給ローラ5にて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置6へと送り込む。この際、対をなす第一の供給ローラ5の間に筒状フィルムF3の端部を誘い込ませてセットする時に、操作部14を回転操作することによって各プーリ16が無端状ベルト17を介して回転作動し、そのプーリ16の回転に伴って対をなす第一の供給ローラ5が通常のフィルムの送り方向に沿って回転されるため、前記筒状フィルムF3の側端縁部を第一の供給ローラ5の所定位置に合わせて送り込むことができる。この時、連結ギヤ手段13(一方のギヤ13A側)と支軸15との間に設けたワンウェイクラッチ21によってプーリ16とともに支軸15のみが回転され、ギヤ13A側はワンウェイクラッチ21によって滑動状態となり、回転することなく停止状態が維持される。
【0035】
また続いて第一の供給ローラ5によって所定のフィルム位置に挟まれながら繰り出された内側のフィルムF1は、人為的な操作による第一の供給ローラ5の回転によってさらに内側の筒状フィルムF3の端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムF3の端部位置を前記第二の搬送装置6Aとなる第二の供給ローラ5A位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムF3と外側の筒状フィルムF4とを人為的な作業により揃えながら第二の供給ローラ5A側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムF3,F4を二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことができる。
【0036】
また、図5は本願発明の第2実施例を示すもので、前述した第1実施例と基本形態はほとんど同様に構成するものであり、この第2実施例においても前述した第1実施例とほぼ同様に、二重包装袋を製袋する包装装置の構造を採用している。
【0037】
この実施例にあっては、二重包装袋を製袋する包装装置として、内側のフィルムF1の側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラ5にて挟みながら搬送する第一の搬送装置6と、内側と外側のフィルムF1,F2の側端縁部を重ね合わせて対をなす第二の供給ローラ5Aによって挟みながら搬送する第二の搬送装置6Aとが設けられており、対をなす第一の供給ローラ5の一方にその供給ローラ5を回転駆動する駆動源であるモータ12が同軸上に直結されて構成されるとともに、対をなす第二の供給ローラ5Aの一方にその供給ローラ5Aを回転駆動する駆動源であるモータ12Aが同軸上に直結されて設けられている。
【0038】
この第2実施例では、それぞれの前記モータ12,12Aの支軸15A,18Aと各第一および第二の供給ローラ5,5Aのそれぞれの一方との間には、フィルムF1,F2の通常の送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチ21,21Aがそれぞれ介在して構成されている。
なお、この実施例ではそれぞれ対をなす第一および第二の供給ローラ5,5Aにおいて、それぞれの一方側を駆動ローラとし、他方側を従動ローラとして接触状態に設けて構成することにより、駆動ローラ側の回転に応じて従動ローラ側が追従して回転駆動される。
【0039】
従ってこの第2実施例においても前述した第1実施例とほぼ同様にして、被包装物Wを第一および第二の原反ロールR1,R2から引き出されたそれぞれの帯状フィルムF1,F2を二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装する際に、内側のフィルムF1を搬送する第一の搬送装置6を駆動する第一の駆動源であるモータ12と第一の搬送装置6側となる第一の供給ローラ5の一方との間に第一の駆動源側であるモータ12の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラ5をフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチ21を介在してなることにより、第一の駆動源側であるモータ12の停止状態と関わりなくワンウェイクラッチ21よって対をなす第一の供給ローラ5のみをフィルムF1の搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、第一の製袋機構4によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムF3の側端縁部(フィルムの端部)を対をなす第一の供給ローラ5箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラ5のみを駆動源であるモータ12と別個にして回転することによって内側の筒状フィルムF3の側端縁部(フィルムの端部)を所定の位置に挟み込みながら誘い込ませて送り込むことができ、続いて第一の供給ローラ5によって所定のフィルム位置が挟まれながら繰り出された内側の筒状フィルムF3は、手作業による第一の供給ローラ5の回転によってさらに内側の筒状フィルム5の端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムF3の端部位置を第二の搬送装置6Aとなる第二の供給ローラ5A位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムF3と外側の筒状フィルムF4とを手作業により揃えながら第二の供給ローラ5A側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムF3,F4を二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら送り込むことが可能となる。
【0040】
また、内側のフィルムF1と外側のフィルムF2とを搬送する前記第二の搬送装置6Aを駆動する第二の駆動源側となるモータ12Aと、第二の搬送装置6Aとなる第二の供給ローラ5A側との間に、モータ12A側の回転とは個別にして対をなす第二の供給ローラ5Aをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチ21Aを介在してなることにより、第二の駆動源側であるモータ12Aの停止状態と関わりなくワンウェイクラッチ21Aによって対をなす第二の供給ローラ5Aのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、それぞれの製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムF3の側端縁部(フィルムの端部)と外側の筒状フィルムF4の側端縁部(フィルムの端部)とを重ね合わせた状態にて対をなす第二の供給ローラ5A箇所の間に供給し、次いで対をなす第二の供給ローラ5A側を第二の駆動源であるモータ12Aと別個にして人為的に回転操作することによって所定の位置に重ね合わされた内側と外側のそれぞれのフィルムF3,F4の側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて重ね合わされた二重の筒状フィルムF3,F4の端部位置を第1実施例と同様にセンターシール装置8によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿って内側と外側の二重に重ね合わされたフィルムF3,F4を揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
【0041】
また、図6は本願発明の第3実施例を示すもので、前述した各実施例の横ピロー包装装置と基本形態はほとんど同様に構成するものであるが、この第3実施例においては、二枚のフィルムによる二重包装による包装袋を製袋する包装装置の構造とは異なり、一般的に行われている一枚フィルムによって製袋して包装する包装装置に関するものである。
【0042】
この第3実施例にあっては、一枚フィルムによって被包装物を包装する包装装置として、センターシール装置8の前側には、フィルムFの側端縁部同士を対をなす供給ローラ5が設けられとともに、センターシール装置8の後側には、センターシール装置8によってシールされた筒状フィルムF3を送り出す対をなす搬出ローラ5Cが設けられている。
【0043】
また前記供給ローラ5と搬出ローラ5Cとを回転駆動するための駆動源となるモータ12が設けられるとともに、前記モータ12の回転駆動とは個別にして前記供給ローラ5と搬出ローラ5Cとを人為的な操作によってフィルムF側を回転駆動するための操作部14が設けられている。
【0044】
また前記搬送装置6には、前記対をなす供給ローラ5と搬出ローラ5Cと操作部14と駆動源となるモータ12のそれぞれには、その各支軸22と同軸上に各プーリ16が各々取り付けられ、その各プーリ16間に無端状ベルト17が掛け渡されて構成されている。
【0045】
この第3実施例では、前記モータ12の支軸22側とプーリ16との間には、フィルムF1の通常の送り方向に沿って一方向に回転可能とするワンウェイクラッチ21が介在して構成されている。
【0046】
なお、この実施例における前記センターシール装置8としては、筒状のフィルムF3を加圧挟持して前記搬送装置6によって搬送しつつヒートシールする挟持シール装置としている。すなわち、筒状のフィルムF3の上側端部を左右外側から一対のセンターシール用ローラ8Aで加圧挾持してヒートシールするローラ挟持タイプのセンターシール装置として構成している。
【0047】
従ってこの第3実施例においても前述した各実施例と同様に、フィルムが無くなった時やフィルム幅の異なるフィルム原反に交換してセットする場合、原反ロールR1をロール保持部2にセットし、次いで原反ロールR1から引き出し案内した帯状のフィルムF1をフィルム案内部3を介してフォーマーからなる製袋機構4へと引き回し案内し、この案内された帯状のフィルムF1を二つ折り状態(筒状)に折り返し案内して筒状フィルムF3の側端部同士を対をなす供給ローラ5の間にて挟みつけながら搬送する搬送装置6へと送り込む。この際、対をなす供給ローラ5の間に筒状フィルムF3の端部を誘い込ませてセットする時に、操作部14を人為的に回転操作することによって各プーリ16が無端状ベルト17を介して回転作動し、そのプーリ16の回転に伴って対をなす第一の供給ローラ5が通常のフィルムの送り方向に沿って回転されるため、前記筒状フィルムF3の側端縁部を供給ローラ5の所定位置に合わせて送り込むことができる。この時、駆動源であるモータ12の支軸22側とプーリ16との間に設けたワンウェイクラッチ21によって、プーリ16のみが回転され、モータ12の支軸22側はワンウェイクラッチ21によって滑動状態となり、連れ廻り回転することなく停止状態を維持する。
【0048】
また続いて供給ローラ5によって所定のフィルム位置に挟まれながら繰り出されるフィルムF3は、操作部14を人為的な操作によって回転操作することにより、さらに筒状フィルムF3の端部位置が引き出し案内され、その筒状フィルムF3の端部位置を一対のセンターシール用ローラ8Aからなるセンターシール装置8によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿ってフィルムF3を揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
なお、センターシール装置8の所定の位置に引き回し案内された筒状フィルムF3は、続いて対をなす搬出ローラ5Cへと位置合わせしながら導き入れることができる。
【0049】
なお本発明は上述した実施例に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であり、実施例においては、無端状ベルトによって複数個のプーリを介して複数の供給ローラなどを連携駆動したり、あるいは第2実施例のように対をなす供給ローラの一方側を駆動側として、対向する他方を従動側の供給ローラとして連れ廻り駆動するように構成していたが、すべての回転駆動部をダイレクトに駆動モータによって直結駆動するようにしても良いものであり、この場合、人為的に回転したいローラ部などにはそれぞれワンウェイクラッチ機構を介在することにより、駆動源と切り離して独立して回転操作することが可能となり、これによりフィルムを人為的に所定の位置に送り出しながらセットすることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、この駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置であり、通常の包装フィルムの送り作動においては、駆動源によって回転駆動される搬送装置である対をなす供給ローラによって筒状フィルムの側端縁部が挟みつけられながら搬送されるが、前記駆動源側と前記供給ローラ側との間にその駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラを前記フィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなるものである。このように構成したことにより、駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、製袋機構によって二つ折り状態に折り返された筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって所定の位置にフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿ってフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
すなわち、この発明においては、従来タイプの不具合であった、供給ローラ間に挟まれているフィルムを引き出す操作としては包装装置の電源を投入して搬送装置である対をなす供給ローラを駆動してフィルムの先端側を繰り出し搬出しつつ手作業にて事前にフィルムの位置ずれを修正しながらセンターシール装置の所定の位置に供給ローラのフィルムを送り込みながら案内してシール閉塞する必要があるため、包装シール条件に合うまで初期状態にて筒状フィルムの送りが安定するまでに時間を費やしたり、初期設定まで包装フィルムもムダが生じてしまうという問題点を解消することができる。
【0051】
この際、請求項1に記載の包装装置において、請求項2では、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、前記各供給ローラと前記駆動源とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、かつ前記駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、駆動源位置と懸け離れた箇所にて、その駆動源側の停止状態と関わりなくワンウェイクラッチによって人為的に無端状ベルトとともに供給ローラ側のみをフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、製袋機構によって二つ折り状態に折り返された筒状フィルムの側端縁部を対をなす供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす供給ローラ(無端状ベルトを含む)のみを駆動源と別個にして回転させながらフィルムを送り込むことによって所定の位置にフィルムの側端縁部を誘い込ませて繰り出すことができる。
【0052】
また請求項3記載の発明においては、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には、前記対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源を設けるとともに、前記対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源を設け、前記内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。このように構成したことにより、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されるそれぞれの帯状フィルムを内側と外側からなるそれぞれのフィルムを二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって袋内での被包装物の移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物を保護することが可能となる。
また、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されたそれぞれの帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装する際に、特に内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第一の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって内側のフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を所定の位置に挟み込みながら誘い込ませて送り込むことができ、続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置が挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、手作業による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを手作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
【0053】
この場合、請求項3に記載の包装装置において、請求項4では、前記内側のフィルムと外側のフィルムとを搬送する前記第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源側と、前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ側との間に、第二の駆動源側の回転とは個別にして対をなす前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第二の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第二の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、それぞれの製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)と外側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)とを重ね合わせた状態にて対をなす第二の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第二の供給ローラ側を第二の駆動源と別個にして回転することによって所定の位置に重ね合わされた内側と外側のそれぞれのフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて重ね合わされた二重の筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿って内側と外側の二重に重ね合わされたフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができる。
【0054】
また前記請求項4に記載の包装装置において、請求項5では、前記第一の駆動源と前記第二の駆動源とを兼用した共通駆動源によって形成してなることにより、内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとが共通駆動源によって同期して搬送することができる。
【0055】
また請求項6記載の発明においては、第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置である。このように構成したことにより、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されるそれぞれの帯状フィルムを内側と外側からなるそれぞれのフィルムを二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって袋内での被包装物の移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物を保護することが可能となる。
また、被包装物を第一および第二の原反ロールから引き出されたそれぞれの帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装する際に、特に内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の駆動源側の停止状態と関わりなく前記ワンウェイクラッチによって対をなす第一の供給ローラのみをフィルムの搬送方向に沿ってのみ回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部(フィルムの端部)を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラのみを駆動源と別個にして回転することによって内側のフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を所定の位置に挟み込みながら誘い込ませて送り込むことができ、続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置が挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、手作業による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒所フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ーラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを手作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
この際、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることにより、駆動源位置と懸け離れた箇所にて、その駆動源側の停止状態と関わりなくワンウェイクラッチによって人為的に無端状ベルトとともに第一の供給ローラ側のみをフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、第一の製袋機構によって二つ折り状態に折り返されて案内される内側の筒状フィルムの側端縁部を対をなす第一の供給ローラ箇所の間に送り込み、次いで手作業にて対をなす第一の供給ローラ(無端状ベルトを含む)のみを駆動源と別個にして人為的に回転させながら内側の筒状フィルムを送り込むことによって所定の位置にフィルムの側端縁部を挟み込みながら誘い込ませて繰り出すことができる。
また続いて第一の供給ローラによって所定のフィルム位置に挟まれながら繰り出された内側のフィルムは、人為的な操作による第一の供給ローラの回転によってさらに内側の筒状フィルムの端部位置が引き出し案内され、その内側の筒状フィルムの端部位置を前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ位置に合わせて送り込むことができ、この内側の筒状フィルムと外側の筒状フィルムとを人為的な作業により揃えながら第二の供給ローラ側に送り込むことが可能となり、これにより帯状フィルムを二重に重ね合わせて筒状に製袋して包装するに際し、重ね合わせて引き回し案内するフィルムセット作業を良好に位置合わせしながら次の作業工程へと送り込むことが可能となる。
【0056】
また請求項6に記載の包装装置において、請求項7では、前記第二の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることにより、第一の搬送装置である第一の供給ローラ側とは無関係にして、第二の搬送装置である無端状ベルトによって掛け渡して配設された対をなす第二の供給ローラと連結ギヤ手段とを人為的な操作によって通常のフィルムの搬送方向に沿って回転可能に設けることで、それぞれの製袋機構によって二つ折り状態に折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部と外側の筒状フィルムの側端縁部とを重ね合わせた状態にて対をなす第二の供給ローラ箇所の間に供給し、次いで手作業による操作にて対をなす第二の供給ローラ側を第二の駆動源と別個にして回転することによって所定の位置に重ね合わされた内側と外側のそれぞれのフィルムの側端縁部(フィルムの端部)を誘い込ませて送り込むことができ、続いて重ね合わされた二重の筒状フィルムの端部位置をセンターシール装置によるシール部の所定位置に合わせて送り込むことによって予め決められたシール位置に沿って内側と外側の二重に重ね合わされたフィルムを揃えながら送り込むことができ、これによりフィルムセット作業を簡便にして良好に位置合わせを行うことができ、これにより初期の目的を達成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す包装装置の全体正面図である。
【図2】図2は、図1の包装装置の平面図である。
【図3】図3は、図2の包装装置のフィルム搬送装置を示す要部の平面図である。
【図4】図4は、図3のフィルム搬送装置の要部を示す側面図である。
【図5】本発明の第2実施例である包装装置のフィルムの搬送装置の主要部を示す平面図である。
【図6】本発明の第3実施例である包装装置のフィルムの搬送装置の主要部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 機枠
2,2A ロール保持部
3,3A 案内部
4,4A 製袋機構
5,5A 供給ローラ
6,6A 搬送装置
7 供給部
8 センターシール装置
9 エンドシール装置
10 切断装置
11 搬出装置
12,12A モータ(駆動源)
13 連結ギヤ手段
13A,13B ギヤ
14 操作部
15,18,22 支軸
16,19 プーリ
17,20 無端状ベルト
21,21A ワンウェイクラッチ
F1,F2 フィルム
F3,F4 筒状フィルム
P 包装袋
R1,R2 原反ロール
W 被包装物
Claims (7)
- 原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、この駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置。
- 前記搬送装置には前記対をなす供給ローラを駆動する駆動源を設けるとともに、前記各供給ローラと前記駆動源とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、かつ前記駆動源側と前記供給ローラ側との間に駆動源の回転とは個別にして対をなす前記供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
- 第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記搬送装置には、前記対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源を設けるとともに、前記対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源を設け、前記内側のフィルムを搬送する前記第一の搬送装置を駆動する第一の駆動源側と前記第一の搬送装置となる第一の供給ローラ側との間に第一の駆動源側の回転とは個別にして対をなす第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置。
- 前記内側のフィルムと外側のフィルムとを搬送する前記第二の搬送装置を駆動する第二の駆動源側と、前記第二の搬送装置となる第二の供給ローラ側との間に、第二の駆動源側の回転とは個別にして対をなす前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするようにワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする請求項3に記載の包装装置。
- 前記第一の駆動源と前記第二の駆動源とを兼用した共通駆動源によって形成してなることを特徴とする請求項4に記載の包装装置。
- 第一の原反ロールと第二の原反ロールとをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部と、この各ロール保持部に支持された第一および第二の原反ロールから引き出される帯状のフィルムをそれぞれ案内する案内部と、この各案内部を介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する第一および第二の製袋機構と、この第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置と、この第一の搬送装置の搬出側にて、前記第一の製袋機構によって折り返された内側の筒状フィルムの側端縁部同士と前記第二の製袋機構によって折り返された外側の筒状フィルムの側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置と、前記第一および第二の製袋機構によって筒状に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、前記第一および第二の搬送装置によって送り出された二重の筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入した二重の包装袋を切断する切断装置とを備え、前記第一の搬送装置と第二の搬送装置とをそれぞれの連結ギヤ手段を介して連動可能に設け、前記第一の搬送装置である対をなす第一の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設するとともに、前記第二の搬送装置である対をなす第二の供給ローラの間と前記連結ギヤ手段とに無端状ベルトを掛け渡して配設し、前記第一または第二の搬送装置の少なくとも一方側の前記無端状ベルトに連結する駆動源を設けるとともに、前記第一の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第一の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする包装装置。
- 前記第二の搬送装置の連結ギヤ手段側と前記無端状ベルト側との間に前記第二の供給ローラをフィルムの送り方向に沿って回転可能とするワンウェイクラッチを介在してなることを特徴とする請求項6に記載の包装装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100699872B1 (ko) * | 2005-11-02 | 2007-03-28 | 삼성전자주식회사 | 전압 펌프의 수를 조절할 수 있는 상 변화 메모리 장치 및기입 구동 전압 발생 방법 |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002254810A patent/JP2004090984A/ja not_active Abandoned
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