JP2004090966A - 半導体装置用テープキャリアの梱包方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テープ状基材2にチップ搭載部などの導体パターンを形成したテープキャリアを出荷するに際し、梱包用袋体8中に、テープキャリアをスペーサテープを介してリール状に巻いたテープ巻回体を、又は、一定長さに切断したシート状テープキャリアをスペーサテープに介しながら積み重ねた積層体を、入れると共に、その梱包用袋体内のテープキャリア、スペーサテープ、リール等に含まれる水分量よりも多くの吸水効果のある適量のシリカゲル7等の乾燥剤を一緒に同封する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はTAB(Tape Automated Bonding)テープ又はCSP(Chip Scale Package)、BGA(Ball Grid Array)、COF(Chip On Film)用テープキャリアの如き半導体装置用テープキャリアを出荷する際の梱包方法、特にテープキャリアの反りを低減したテープキャリアの梱包方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体実装技術の1つにTAB(Tape Automated Bonding)方式がある。この方式は、フィルムテープ上に銅配線パターンを形成したテープキャリアのリードと半導体の電極を直接に接続する方法であり、ワイヤボンディング方式に比べて狭ピッチ接続やICパッケージの小型・薄型化に最適であるため、広く用いられている。
【0003】
図4はTABテープ1の代表的な構造を示したもので、通常次のように形成される。
【0004】
Bステージの接着剤4が形成された絶縁性テープ状基材2と銅箔3をラミネートし、三層構造とする。テープ状基材2には通常ポリイミド樹脂フィルムが用いられる。続いて接着剤4を硬化させる。更に銅箔の回路を形成するために、感光性レジストの塗布、露光、現像、エッチング、剥膜工程を経て、回路配線パターン(導体パターン)を形成する。最後にめっき工程において、Sn等のめっき部6が形成される。TABテープの基本構造はこのようなものになる。更にT−BGAやF−BGAなどの品種によっては、感光性ソルダーレジスト(PSR)やソルダーレジスト(SR)などの絶縁膜5を保護層として形成するものもある。
【0005】
上記のTABテープは、製造工程においては、リール・ツー・リールで行われており、製造されたTABテープも通常リールに巻かれている状態である。
【0006】
上記TABテープを出荷する場合は、納入先の使用目的や製造工程などの用途などにもよるが、リールに巻かれた形態で梱包されるか、または所定数のピースの一単位又はその集合から成る一定長さのシートに切断して、シート状にした状態で梱包され、出荷される。製品が前者のリール状テープの場合、納入先では、そのままチップを搭載することになる。また製品が後者のシート状テープの場合、納入先では、これを金属フレームに貼り付けてからチップを搭載することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の出荷されるTABテープは、ポリイミド樹脂フィルムから成るテープ状基材に銅配線パターンを貼り合わせるという異なる材料の組み合わせにより構成されており、また薄箔である為、反りが発生しやすい。
【0008】
また、テープ状基材2に用いられるポリイミドはイミド基を有する為、吸湿量が大きい。この為、TABテープの保管環境によって反り量が変化してしまう。通常、クリーンルーム内は静電気防止の為に湿度が約50%程度に維持管理されている。そこで、TABテープ1がクリーンルーム内で移動、保管されると、その間に、基材2の吸湿による膨張を生じる。他の部位は湿度による寸法変化を殆ど起こさない為、結果としてTABテープ1の反りが増加することになる。
【0009】
反りが増大すると、リール状テープの場合、納入先では、実装工程においてテープの搬送が出来ない、或いはチップの実装が出来なくなる、などの不具合が生じる。反りを低減出来ればテープの広幅化などが可能となり製造コストの低減に繋がる、またより薄いテープの製造が可能となりパッケージサイズの小型化も可能となる。
【0010】
一方、シート状テープの場合、納入先では、出荷されたTABテープを金属フレームに貼り付けるが、TABテープに反りが生じていると金属フレームへの貼り付けが困難になる。ただし、一度金属フレームに貼り付けられると、TABテープはフレームに固定されるので形状変化の挙動が抑えられる。従ってフレーム貼り付けタイプのシート状TABテープの場合は、フレーム貼り付け時に存在するシート状TABテープの反り低減が重要となり、出荷時において低反り状態を実現する必要がある。
【0011】
また出荷検査を終え梱包出荷した製品が、納入先においてTABテープの反りが増大してしまい規格外となる場合もある。この為、テープキャリアの反り量は、出荷検査時の反りよりも納入時の反り量の方が同じか小さい方が望ましい。
【0012】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、出荷梱包後もテープの反りを増大させることなく、なお一層の反り低減を図ることを可能とする半導体装置用テープキャリアの梱包方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明はテープ状基材にポリイミドを用いたテープキャリアのテープ反り低減に関するものであり、特に梱包出荷時においてテープ状基材の水分量を低減することにより、テープキャリアの反りを低減し形態の安定したテープを供給するものである。
【0014】
具体的には、上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
【0015】
請求項1の発明に係る半導体装置用テープキャリアの梱包方法は、テープ状基材にチップ搭載部などの導体パターンを形成したテープキャリアを出荷するに際し、梱包用袋体中に、上記テープキャリアをスペーサテープを介してリール状に巻いたテープ巻回体を入れると共に、そのテープキャリア、リール及びスペーサテープに含まれる水分量よりも多くの吸水効果のある適量の乾燥剤を一緒に同封することを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1記載の半導体装置用テープキャリアの梱包方法において、テープ巻回体は、そのテープキャリアの導体パターンが外側になるように、つまりテープキャリア固有の反りの凹面がリールの外側になるように、巻回することを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明に係る半導体装置用テープキャリアの梱包方法は、テープ状基材にチップ搭載部などの導体パターンを形成したテープキャリアを切断し、所定数のピースの一単位又はその集合から成る一定長さにしたシート状のテープキャリアを出荷するに際し、上記シート状のテープキャリアを、その導体パターンが下側になるように、つまりテープキャリア固有の反りの凹面が下側になるようにして積層し、これを乾燥剤と共に梱包用袋体中に入れて同封し、その同封する乾燥剤の量を、梱包用袋体内の大気に含まれる水分量よりも多くの吸水効果のある適量とすることを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置用テープキャリアの梱包方法において、上記乾燥剤として、シリカゲル、合成ゼオライト又は活性アルミナのいずれかを同封することを特徴とする。
【0019】
<発明の要点>
本発明では、テープ状基材にチップ搭載部などの導体パターンを形成したテープキャリアを出荷するに際し、梱包用袋体中に、上記テープキャリアをスペーサテープを介してリール状に巻いたテープ巻回体を、又は、一定長さに切断したシート状テープキャリアをスペーサテープに介しながら積み重ねた積層体を、入れると共に、その梱包用袋体内のテープキャリア、スペーサテープ、リール等に含まれる水分量よりも多くの吸水効果のある適量の乾燥剤(例えばシリカゲル、合成ゼオライト又は活性アルミナ)を一緒に同封する。
【0020】
その際、上記テープ巻回体は、好ましくは、そのテープキャリアの導体パターンが外側になるように、つまりテープキャリア固有の反りの凹面がリールの外側になるように巻回される。また上記シート状のテープキャリアは、その導体パターンが下側になるように、つまりテープキャリア固有の反りの凹面が下側になるように積層される。
【0021】
本発明では、テープキャリアがシリカゲル等の乾燥剤と共に梱包されることから、テープキャリアの製造時又は保管・移動時における周囲雰囲気中でテープ状基材に一度吸湿された水分が再度放出され、乾燥剤に吸水される。この為、テープキャリアの反りを実用上十分な程度まで低減することが可能となる。
【0022】
よって、リール状テープの場合、納入先では、テープキャリアに反りがないことから、実装工程において確実にテープを搬送し、チップを実装することができる。また、シート状テープの場合、納入先では、テープキャリアに反りがないことから、シート状テープを金属フレームに貼り付ける作業を容易に行えることとなる。
【0023】
なお、本発明は実装やフレーム貼り付けを行い易くする為のものであり、実装後や貼り付け後の乾燥とは異なる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
【0025】
本実施形態では、テープキャリアとして、図4で説明したTABテープ1を取り扱う。
【0026】
このTABテープ1は、図4に示す通り、テープ状基材2、接着剤4、回路配線パターン3、PSRまたはSRから成る絶縁膜5、Sn等のめっき部6で構成されている。すなわち、ポリイミド樹脂フィルム製の絶縁性テープ状基材2上に接着剤4を介して銅箔をラミネートし、これをパターニングして回路配線パターン(導体パターン)3を形成し、このパターン上のインナーリード等の電気的接続部を除く部分をソルダーレジストから成る絶縁膜5で覆い、その覆われていない部分にSn等のめっきを施した構造となっている。
【0027】
テープ状基材2にはポリイミド樹脂が用いられているが、ポリイミド樹脂は吸湿性が高く、湿度変化に伴い寸法変化を生じるという特有の問題がある。この為TABテープ1の反りも湿度変化により変化する。クリーンルーム内の湿度は、通常静電気防止の為50%RH前後に制御されており、出荷前のTABテープもこの湿度環境に順応した反りを生じている。尚、テープ状基板材2としては、ポリイミドの他に、吸水率や吸水による寸法変化が比較的大きい材料、例えば、ポリイミドを含む複合材料であるポリアミドイミド等を用いることができる。
【0028】
そこで、図1の実施形態では、上記テープ状基材2にチップ搭載部などの銅箔の回路配線パターン3を形成したTABテープ1を、スペーサテープを介してリール9に巻いたリール状TABテープ1a(テープ巻回体)の形で出荷するに際し、梱包用袋体としてのアルミ製梱包袋8中に、このリール状TABテープ1aを入れると共に、そのアルミ製梱包袋8内に含まれる総水分量、つまりそのリール状TABテープ1a、リール9及びスペーサテープに含まれる水分量に較べ、それよりも多くの吸水効果のある適量のシリカゲル7を、乾燥剤として、一緒に同封し、梱包して出荷する。
【0029】
このように、リール状TABテープ1aを、袋内大気に含まれる水分量よりも多くの吸水効果のある適量のシリカゲル7と一緒に同封し、梱包して出荷すると、リール状TABテープ1aの反りが出荷時よりも低減され、納入先では、反りの小さいリール状テープに対して容易、且つ細密にチップを搭載することができることとなる。
【0030】
図2に他の実施形態を示す。これはテープ状基材2にチップ搭載部などの銅箔の回路配線パターン3(導体パターン)を有するTABテープを切断し、所定数のピースの一単位又はその集合から成る一定長さの短冊状に形成したシート状TABテープ1bを扱った例である。かかるシート状TABテープ1bを出荷するに際し、当該シート状TABテープ1bを、その回路配線パターン3が下側になるように、つまりテープキャリア固有の反りが凹となる面が下側になるようにして積層し、この積層体を梱包ケース10内に収め、この梱包ケース10を図示のように乾燥剤たるシリカゲル7と共にアルミ製梱包袋8中に入れて同封する。その際、同封する乾燥剤の量は、袋内大気に含まれる水分量よりも多くの吸水効果のある適量とするものである。
【0031】
このように、シート状TABテープ1bを、袋内大気に含まれる水分量よりも多くの吸水効果のある適量のシリカゲル7と一緒に同封し、梱包して出荷すると、シート状TABテープ1bの反りが低減され、納入先では、この反りの小さいシート状TABテープ1bを容易、且つ細密に金属フレームに貼り付けることができ、それに対してチップを搭載することができる。
【0032】
次に実施例について説明する。
【0033】
図1及び図2に示すように、出荷梱包時においてシリカゲル7をリール状TABテープ1a又はシート状TABテープ1bとともに梱包することにより、TABテープ1のテープ状基材2に含まれる水分を除去し、出荷時の反り量よりも納入時の反り量の方が小さくなるようにする。
【0034】
ここで梱包するシリカゲル7の量は次のように決める。まず、TABテープ1及びリール9や梱包ケース10及びスペーサテープなど、梱包用袋体(アルミ製梱包袋8)内に含まれるすべての内容物に含有する水分量を計算する。次に、シリカゲルの吸水能力がアルミ製梱包袋内に含まれる水分量を上回る量のシリカゲル7を梱包する。
【0035】
そこで、図1に示す第一の実施形態では、70mm幅のTABテープで、テープ状基材の厚さ50μm、長さ50mの製品を、ポリスチレン製リール9に、125μm厚のPET製スペーサテープ及びリードテープの計70mとともに巻いたリール状TABテープ1a(テープ巻回体)を、アルミ製梱包袋8内に、乾燥剤のシリカゲル7と共に封入することで梱包した。
【0036】
ここで、リール状TABテープ1aは、湿度50%RH環境下で製造されたものであり、TABテープ、リール、スペーサテープに含まれている水分は、それぞれ約1.8g、0.2g、1.2gである。通常、アルミ製梱包袋8内は乾燥窒素と置換した後密封するが、アルミ製梱包袋8内を通常大気とすれば約0.1gの水分が含まれており、これらを合計すれば、アルミ製梱包袋8内の水分は合計で約3.3gとなる。そこで、このアルミ製梱包袋8内の水分量の3.3gよりも多くの吸水効果のある適量の乾燥剤として、1個で3gの吸水効果のあるシリカゲル7を2個用い、この2個のシリカゲル7を、図1のようにリール状TABテープ1aの空芯部内に配設して、リール状TABテープ1aと一緒にアルミ製梱包袋8内に封入した。なお、乾燥剤としては、シリカゲルの吸水能力が、アルミ製梱包袋8内の含有水分量を上回っていればよいので、3個以上を梱包させてもよい。
【0037】
上記のようにTABテープ1をテープ巻回体の形で出荷梱包する際には、その時のテープの巻回形態として、銅の回路配線パターン3が外側になるように、つまりテープキャリア固有の反りの凹面がリールの外側になるようにした。このようにすると、反りの低減効果が強くなるためである。
【0038】
図3に上記リール状TABテープ1aを梱包状態で1ケ月保管した場合の反り量を示す。横軸は封入したシリカゲル7の個数、縦軸はこれに対するテープの反り量の測定値を示す。図から判るように、1個の吸水能力が3gであるシリカゲル7を1個用いた場合は、梱包前のテープ反り量が低減されるものの、まだ無視し得ない程度の反り量が残っている。これに対し、使用する同シリカゲル7を2個に増やすと、梱包前のテープ反り量を実用上十分な程度まで低減できることが判る。
【0039】
図2に示す第二の実施形態では、図1のリール状TABテープ1aを切断して、所定数のピースの一単位又はその集合から成る一定長さのシート状TABテープ1bとしたものを、その銅の回路配線パターン3が下側になるように、つまりテープキャリア固有の反りの凹面が下側になるようにして、スペーサテープを介在させながら、複数枚積層し、これを梱包ケース10に収め、アルミ製梱包袋8内に、乾燥剤のシリカゲル7と共に封入することで梱包した。
【0040】
シート状TABテープ1bは、反りの低減効果を強めるため、その銅パターンを下側またはテープキャリア固有の反りが凹の面を下側になるようにしてシリカゲルと共に梱包した。
【0041】
ここで、リール状TABテープ1aは、湿度50%RH環境下で製造されたものであり、TABテープ、梱包ケース10、スペーサテープに含まれている水分と、アルミ製梱包袋8内の大気に含まれている水分の合計は、上記第一の実施形態の場合と同じほぼ約3.3gとなる。そこで、このアルミ製梱包袋8内の総水分量の3.3gよりも多くの吸水効果のある適量の乾燥剤として、1個で3gの吸水効果のあるシリカゲル7を2個用い、この2個のシリカゲル7を、図2のように梱包ケース10の外面に配設して、シート状TABテープ1bと一緒にアルミ製梱包袋8内に封入した。この結果、梱包前のテープ反り量を実用上十分な程度まで低減できる。なお、乾燥剤のシリカゲル7は、3個以上を梱包させてもよい。
【0042】
上記実施例では、TABテープ1をアルミ製梱包袋8内に乾燥剤と一緒に封入しただけであったが、出荷前にTABテープ1を積極的に加熱乾燥することによりテープ反りを低減することもできる。ただし、積極的に乾燥処理を行ったTABテープの場合は、特に梱包時に低湿度環境に保持することが重要となる。梱包時に湿度管理を行わないと一旦低反り状態となったTABテープが再び反りを復元してしまうためである。
【0043】
更に上記実施例では、梱包用袋体にアルミ製梱包袋8を用いたが、水分透過量の小さい他の材料から成る袋を梱包に用いることもできる。
【0044】
また上記実施形態では、乾燥剤としてシリカゲルを用いたが、合成ゼオライト又は活性アルミナを用いることもできる。
【0045】
本発明は、TABテープを応用したCSP、BGA、COFにも広く応用することができる。 また、本発明は、テープ状基材に接着剤を用いて銅箔を貼り合わせたテープキャリアの他に、テープ状基材に接着剤なしに銅箔を貼り合わせた接着剤レスタイプのテープキャリアにも有効である。同様に、ソルダーレジストや感光性ソルダーレジストの有無に係わらず本発明の効果が期待出来る。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、リール状テープキャリア又はシート状テープキャリアを出荷するに際し、その梱包用袋体内のテープキャリア、スペーサテープ、リール等に含まれる水分量よりも多くの吸水効果のある適量のシリカゲル等の乾燥剤を一緒に同封するので、製造時や移動・管理時の周囲雰囲気中でテープ状基材に一度吸湿された水分が再度放出され、テープキャリアの反りが実用上十分な程度まで低減される。
【0047】
この反り低減の効果については、リール状テープについてその導体パターンが外側になるように巻回することにより、また、シート状テープについてその導体パターンが下側になるように積層することにより、つまりテープキャリア固有の反りの凹面が巻回の外側又は積層の下側になるようにすることで、より顕著なものとすることができる。
【0048】
よって、本発明によれば、リール状テープの場合、納入先では、実装工程において確実にテープを搬送し、チップを実装することができる。また、シート状テープの場合、納入先では、シート状テープを金属フレームに貼り付ける作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るリール状TABテープの出荷梱包形態を示す概略図である。
【図2】本発明の第二の実施形態に係るシート状TABテープの出荷梱包形態を示す概略図である。
【図3】本発明の梱包方法におけるシリカゲルの封入個数と反り量との関係を示す図である。
【図4】TABテープの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 TABテープ
1a リール状TABテープ(テープ巻回体)
1b シート状TABテープ
2 テープ状基材
3 回路配線パターン(導体パターン)
4 接着剤
5 絶縁膜
6 めっき部
7 シリカゲル(乾燥剤)
8 アルミ製梱包袋(梱包用袋体)
9 リール
10 梱包ケース
Claims (4)
- テープ状基材にチップ搭載部などの導体パターンを形成したテープキャリアを出荷するに際し、
梱包用袋体中に、上記テープキャリアをスペーサテープを介してリール状に巻いたテープ巻回体を入れると共に、そのテープキャリア、リール及びスペーサテープに含まれる水分量よりも多くの吸水効果のある適量の乾燥剤を一緒に同封することを特徴とする半導体装置用テープキャリアの梱包方法。 - 請求項1記載の半導体装置用テープキャリアの梱包方法において、
テープ巻回体は、そのテープキャリアの導体パターンが外側になるように巻回することを特徴とする半導体装置用テープキャリアの梱包方法。 - テープ状基材にチップ搭載部などの導体パターンを形成したテープキャリアを切断し、所定数のピースの一単位又はその集合から成る一定長さにしたシート状のテープキャリアを出荷するに際し、
上記シート状のテープキャリアを、その導体パターンが下側になるようにして積層し、これを乾燥剤と共に梱包用袋体中に入れて同封し、その同封する乾燥剤の量を、梱包用袋体内の大気に含まれる水分量よりも多くの吸水効果のある適量とすることを特徴とする半導体装置用テープキャリアの梱包方法。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置用テープキャリアの梱包方法において、
上記乾燥剤として、シリカゲル、合成ゼオライト又は活性アルミナのいずれかを同封することを特徴とする半導体装置用テープキャリアの梱包方法。
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