JP2004090204A - 切断装置 - Google Patents

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Koji Takahashi
高橋 興二
Toshiyuki Kato
加藤 敏幸
Akira Uno
羽野 晃
Mitsukazu Obara
小原 三和
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Abstract

【課題】硬度の高いシート状物であってもシート状物の走行を停止させたり、シート状物の貯留手段を設置することなく切断機構の刃物をシート状物に切り込ませて切断することができる切断装置を提供することである。
【解決手段】上刃と下刃とを備えた切断機構2−2によりシート状物を幅方向に分割する装置において、前記切断機構の上流側に、シート状物の切断位置に対応する箇所を切除して切り欠きを形成せしめる切り欠き形成機構3を配設せしめた構成にしてある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアルミニウムシート等の硬度の高いシート状物を幅方向に分割する切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アルミニウムシート等の硬度の高い帯状のシート状物を幅方向に分割する場合、走行しているシート状物に直接切断機構の刃物を切り込ませることができないため、シート状物の走行を停止させて作業者が切断機構によって切断される位置に対応する箇所に鋏み等によって切り欠きを設け、次いで、シート状物を該切り欠き部内に切断機構の刃物が位置するまで移動させて該刃物の刃部を切り欠き部の終端部に切り込ませると、シート状物を走行させて該シート状物を切断機構によって切断している。
【0003】
該切断機構としては例えば特開平9−103992号公報、特開平9−290394号公報に記載されているようなスリッター装置が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様なシート状物の走行を停止させて刃物の刃部を切り込ませる方法では、シート状物の搬送途中に塗工装置等が設置されている場合は、シート状物を停止させることによって塗工条件が変化して品質上問題を生じることがあるため、塗工されたシート状物を一旦巻き取った後に切断装置によって分割するか、切断装置部においてシート状物の走行を停止させた状態にするためのシート状物の貯留手段を塗工装置と切断装置のと間に設置しなければならないという問題があった。
【0005】
本発明は硬度の高いシート状物であってもシート状物の走行を停止させたり、シート状物の貯留手段を設置することなく切断機構の刃物をシート状物に切り込ませて切断することができる切断装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明の切断装置は請求項1に記載のように切断機構の上流側に、シート状物の切断位置に対応する箇所を切除して切り欠きを形成せしめる切り欠き形成機構を配設せしめた構成にしてある。
【0007】
また、本発明の切断装置は請求項2に記載のような切断機構と切り欠き形成機構とがシート状物の幅方向に一体的に移動する構成、請求項3に記載のような切断機構と切り欠き形成機構とがシート状物の幅方向に個別に移動する構成、請求項4に記載のような切り欠き形成機構が、シート状物の支持ローラと、周面に刃部が突設された円筒状の刃付ローラとを備えた構成にすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の切断装置の構成の一実施形態を示す概略正面図、図2は概略側面図であって切断装置は機枠1にシート状物100の幅方向に移動自在に設置された切断機構2(2−1、2−2)と、該切断機構2の上流側に位置し、切断機構2と一体的に移動するように機枠1に設置された切り欠き形成機構3(3−1、3−2)と、該切り欠き形成機構3の上流側に位置し、シート状物100の上面に当接するよう機枠1に回転自在に装着されたガイドローラ4と、切断機構2−1、2−2の間に位置し、シート状物100の下面に当接するよう機枠1に回転自在に装着された支持ローラ5とを備えた構成になっている。
【0009】
機枠1はシート状物100の幅方向に所定の間隔をもって床面または基盤上に設置された一対の側板6(6−1、6−2)と、該側板6−1、6−2を一体的に連結する下部ステー7と上部ステー8とにより構成され、下部ステー7と上部ステー8が側板6−1、6−2にボルト、ボルト・ナット、リベットあるいは溶接等によって連結されている。
【0010】
切断機構2−1は図3、図4、図5に示されるように機枠1の下部ステー7に設置された移動手段9と、刃部同士が当接するように該移動手段9に設置された下刃手段10および上刃手段11と、移動手段9に設置され、下刃手段10と上刃手段11とを回転させる駆動手段12とにより構成されている。
【0011】
該移動手段9(9−1、9−2)は下部ステー7の上面に形成されたレール7aに係合する軸受14によって移動自在に設置された可動枠体13と、ねじ15aが形成され、該下部ステー7に軸受16によって回転自在に支持されたねじ軸15と、該ねじ軸15の端部にカップリング(図示せず)によって連結され、枠体6−1に取り付けられたブラケット18に設置された電動機17とにより構成されている。
【0012】
該ねじ軸15のねじ15aに螺着されたナット部材(図示せず)が可動枠体13の下面に取り付けられており、移動手段9−1の電動機17が正回転すると可動枠体13が反対側に位置する移動手段9−2の可動枠体13に向かって前進し、逆回転すると移動手段9−2の可動枠体13に対して可動枠体13が後退するようになっている。
【0013】
移動手段9−2は移動手段9−1と対称的な構成になっており、切断機構2−2の上刃手段11と下刃手段10とを切断機構2−1の上刃手段11および下刃手段10に対して近接または離反する方向に移動させるようになっている。
【0014】
下刃手段10は、軸部が可動枠体13に軸受(図示せず)によって回転自在に取り付けられたホルダ19と、該ホルダ19のボス部に嵌挿され、該ボス部に形成されたねじに螺着された締め付け具21(締め付け具21がホルダ19に嵌挿されることにより一体的に連結された状態になっている)によって回転不可能な状態に挟持された円板状の刃物20とにより構成されている。
【0015】
上刃手段11は可動枠体13に軸受(図示せず)によって回転自在に取り付けられた支点軸体22と、一端部が該支点軸体22に軸受(図示せず)によって回動自在に取り付けられたアーム23と、軸部が該アーム23の他端部に軸受(図示せず)によって回転自在に取り付けられたホルダ24と、周面に刃25aを有し、該ホルダ24のボス部に嵌挿され、該ボス部に形成されたねじに螺着された締め付け具26(締め付け具21がホルダ19に嵌挿されることにより一体的に連結された状態になっている)によって回転不可能な状態に挟持された円板状の刃物25と、シリンダー本体27aが可動枠体13に一体的に形成された支持部13aに略垂直な状態で取り付けられ、ピストンロッド27bが継ぎ手具(図示せず)によってアーム23に取り付けられたシリンダー27とにより構成されている。
【0016】
駆動手段12は側板6−1に取り付けられたブラケット28に設置された電動機29と、側板6−1、6−2に軸受(図示せず)によって回転自在に取り付けられた共通のスプライン軸30と、電動機29の出力軸29aに取り付けられた歯車31と、スプライン軸30の端部に取り付けられ、歯車31と噛み合う歯車32と、可動枠体13に軸受(図示せず)によって回転自在に取り付けられていると共にスプライン軸30のスプライン全部と噛み合った状態で軸長手方向に移動する歯付プーリ33と、軸方向に所定の間隔をもって2列の歯部34a、34bを有し、下刃手段10のホルダ19の軸部に取り付けられた第1中間歯付プーリ34と、歯付プーリ33と第1中間歯付プーリ34の歯部34aとに掛け渡された歯付ベルト35と、上刃手段11の支点軸体22に取り付けられた歯付プーリ36と、第1中間歯付プーリ34の歯部34bと歯付プーリ36とに掛け渡された歯付ベルト37と、支点軸体22の端部に取り付けられた歯車38と、ホルダ24の軸部に取り付けられ、歯車38と噛み合う歯車39とにより構成されている。
【0017】
上述の支点軸体22には該支点軸体22と歯付プーリ36を連結、非連結の状態にするためのクラッチ(図示せず)が取り付けられている。
【0018】
そして、電動機29によってスプライン軸体30が回転されると、歯付プーリ33によって下刃手段10の第1中間歯付プーリ34と上刃手段11の歯付プーリ36がそれぞれ回転され、下刃手段10のホルダ19に取り付けられた刃物20と上刃手段11のホルダ24に取り付けられた刃物25とに回転が伝えられる。
【0019】
上述の上刃手段11における刃物25の刃部25aが下刃手段10の刃物20の側面に所定量重なった状態になるようアーム23をシリンダー27によって垂直方向に回動させ、該アーム23を位置決め用のストッパ(図示せず)に当接させて可動枠体13に固定する。
【0020】
このとき、ホルダ24と刃物25の間に装着されたスプリング等の弾性体(図示せず)によって刃物25の刃部25aが下刃手段10における刃物20の側面にそれぞれ所定の押圧力でもって当接される。
【0021】
該下刃手段10の刃物20と上刃手段11の刃物25の回転速度は同一でも良いが、速度差を設けることより確実にシート状物100を切断することができる。
【0022】
この場合、刃物25の回転速度を刃物20の回転速度に対して2〜10%、好ましくは5〜6%速く回転させる。
【0023】
切断機構2−2は切断機構2−1と対称的な構成になっており、共通のスプライン軸体30によって切断機構2−2における上刃手段11の刃物25と下刃手段10の刃物20とがそれぞれ回転されるようになっている。
【0024】
切り欠き形成機構3は図6、図7に示されるように機枠1の上部ステー8に移動自在に設置された刃付ローラ手段40−1、40−2と、該刃付ローラ手段40−1、40−2の下方に位置するよう機枠1の側板6に設置された下部ローラ手段41と、駆動手段42とにより構成されている。
【0025】
刃付ローラ手段40−1は上部ステー8の側面および下面に形成されたレール8a、8bに係合する軸受44によって移動自在に設置され、連結金具71によって可動枠体13に取り付けられた可動枠体43と、可動枠体43の両側に突設された軸体45に軸受(図示せず)によって回動自在に支持されたアーム46と、軸部が該アーム46の先端部に軸受(図示せず)によって回動自在に取り付けられ、胴47aの周面に所定形状の刃47bが突出するように形成された刃付ローラ47と、シリンダー本体48aが可動枠体43に一体的に形成された支持部43aに略垂直な状態で取り付けられ、ピストンロッド48bが連結金具(図示せず)によってアーム46に連結されたシリンダー48とにより構成されている。
【0026】
刃付ローラ47は図8に示されるような刃47bのみあるいは刃47bおよび胴47aを特殊合金等によって製作したものを使用する。
【0027】
下部ローラ手段41は側板6−1、6−2にそれぞれ突設された軸体49に軸受(図示せず)によって回動自在に支持されたアーム50と、両端に突出した軸部が該アーム50の先端部に軸受(図示せず)によって回動自在に取り付けられたローラ51と、シリンダー本体52aが側板6−1、6−2に形成された支持部材(図示せず)によって取り付けられ、ピストンロッド52bが連結金具(図示せず)によってアーム50に連結されたシリンダー52とにより構成されている。
【0028】
該ローラ51は硬度が高く耐摩耗性のある特殊鋼等によって製作したものを使用するか、鋼製のローラ表面にクロームメッキ等を施したものを使用することができる。
【0029】
駆動手段42は側板6−2に取り付けられたブラケット53に設置された電動機54と、側板6−1、6−2に軸受(図示せず)によって回転自在に取り付けられた共通のスプライン軸55と、電動機54の出力軸54aに取り付けられた歯車56および歯付プーリ57と、スプライン軸55の端部に取り付けられ、歯車56と噛み合う歯車58と、可動枠体43に軸受(図示せず)によって回転自在に取り付けられていると共にスプライン軸55のスプラインを覆うように噛み合った状態で軸長手方向に移動する第2中間歯付プーリ59と、軸方向に所定の間隔をもって2列の歯部60a、60bを有し、アーム46を支持する軸体45に軸受(図示せず)によって回転自在に取り付けられた第3中間歯付プーリ60と、刃付ローラ47の軸部に取り付けられた歯付プーリ61と、第2中間歯付プーリ59と第3中間歯付プーリ60の歯部60aとに掛け渡された歯付ベルト62と、第3中間歯付プーリ60の歯部60bと歯付プーリ61とに掛け渡された歯付ベルト63と、軸方向に所定に間隔をもって2列の歯部64a、64bを有し、アーム50を支持する軸体49に軸受(図示せず)によって回転自在に取り付けられた第4中間歯付プーリ64と、ローラ51の軸部に取り付けられた歯付プーリ65と、歯付プーリ57と第4中間歯付プーリ64の歯部64aとに掛け渡された歯付ベルト66と、第4中間歯付プーリ64の歯部64bと歯付プーリ65と掛け渡された歯付ベルト67とにより構成されている。
【0030】
上述の刃付ローラ47の端面あるいは軸部に検知用の突起が設けられていると共に刃付ローラ47の回転量(回転角度)を検出するためのパルスジェネレータ(図示せず)がアーム47または可動枠体43に設置され、該突起を近接センサー等の検知器により検出し、該検出信号をトリガ信号としてパルスジェネレータによる刃付ローラ47の刃47bの位相を検出することによって該刃付ローラ47がシート状物100に当接するときの刃47bの位置が制御されるようになっている。
【0031】
該パルスジェネレータが基点を決める機能を備えた構成の場合は近接センサー等の検知器を設けず、パルスジェネレータの回転量から刃47bの位相が制御される。
【0032】
上述のパルスジェネレータに代えてトリガ信号から刃47bの位相を演算によって算出し、刃付ローラ手段40のシリンダ48の作動タイミングを求めることは可能である。
【0033】
そして、電動機54によってスプライン軸体55が回転されると、第2中間歯付プーリ59によって刃付ローラ手段40の第3中間歯付プーリ60を介して歯付プーリ61が回転されて刃付ローラ47に回転が伝達されると共に電動機54によって下部ローラ手段41の第4中間歯付プーリ64を介して歯付プーリ65が回転されてローラ51に回転が伝えられる。
【0034】
上述のローラ51の回転速度がシート状物100の走行速度と同一速度の状態になると、下部ローラ手段41のシリンダー52のピストンロッド52bが突出してアーム50が回動されて該ローラ51が押し上げられてシート状物100の下面に当接される。
【0035】
次いで、刃付ローラ手段40のシリンダー48のピストンロッド48bが突出してアーム46が回動され、刃付ローラ47が下降されてシート状物100を挟持した状態でローラ51に所定の押圧力が作用した状態で当接される。
【0036】
該動作において刃付ローラ47の刃47aが破損しないように該刃47aが下降してシート状物100に当接する瞬間に下降速度がほぼ零の状態になるようスプリング等の減速部材がシリンダー48等に設けられている。
【0037】
このとき、刃付ローラ47はパルスジェネレータ(図示せず)によって刃47bの位置が検出され、次いで、刃付ローラ47がシート状物100に当接したことを近接センサー等の検知器によって確認されると、電空変換器によりシリンダー48に供給する圧空の圧力を押し切り可能な圧力値まで上昇され、該刃47bによってシート状物100の押し切り(切り欠きの形成)が開始される。
【0038】
そして、該刃付ローラ47が予め設定された角度回転すると、シリンダー48のピストンロッド48bが引っ込んでアーム46が回動され、刃付ローラ47が上昇してシート状物100から離なれて待機位置に戻される。
【0039】
ガイドローラ4は切り欠き形成機構3の上流側において搬送されるシート状物の上面に当接するように機枠1の側板6に軸受(図示せず)によってローラ68が回転自在に取り付けられ、シート状物100が切り欠き形成機構3の下部ローラ手段41におけるローラ51の周面に当接するようになっている。
【0040】
支持ローラ5は切断機構2−1、2−2における下刃手段10間に位置するように下部ステー7に設置されたブラケット69にローラ70が回転自在に取り付けられ、シート状物100の幅方向の中央部が垂れ下がらないように支持するようになっている。
【0041】
該ローラ70はシート状物100の走行によって回転される構成または電動機等の駆動機構によってローラ70の周速度がシート状物100の走行速度と同一になるよう回転される構成にすることができる。
【0042】
上述のシリンダー27、48、52には管路切り替え用の電磁弁、圧力調節弁、電空変換器等を有する圧空供給用管(図示せず)が連結されている。
【0043】
各電動機は設定値入力機能、記憶機能、比較演算機能、動作指令信号出力機能等を有する制御手段(図示せず)によって回転方向、回転速度が制御されるようになっている。
【0044】
上述の切断装置によってシート状物100の幅方向の端部(耳部)を切断する場合は、シート状物100が製品となる寸法(切断幅寸法)を制御手段(図示せず)に入力する。
【0045】
先ず、シリンダー27、48、52の圧空供給用管(図示せず)の管路が切り替えられて各ピストンロッド27b、48b、52bが引っ込んでアーム23、46、50が回動されて上刃手段11の刃物25および刃付ローラ手段40の刃付ローラ47がシート状物100より上方の待機位置に移動されると共に下部ローラ手段41のローラ51がシート状物100より下方の待機位置(原点位置)に移動される。
【0046】
次いで、切断機構2−1、2−2の移動用の電動機17に作動指令信号が送られて出力軸と共にねじ軸15が回転されて切断機構2−1、2−2の可動枠体13と切り欠き形成機構3の可動枠体43がシート状物100の幅方向に移動し、下刃手段10と上刃手段11の切断部および刃付ローラ47の切断部がそれぞれ所定の切断位置に移動される。
【0047】
刃物25、歯付ローラ47、ローラ51が待機位置に移動すると、前工程から送られてくるシート状物100または供給機構(図示せず)の巻取ロールから引き出したシート状物100をガイドローラ4の下方、切り欠き形成機構3における下部ローラ手段41のローラ51の上方、切断機構2−1、2−2における下刃手段10の刃物20および支持ローラ5におけるローラ70の上方を通して引取機構(図示せず)のニップローラに挟持させる。
【0048】
該シート状物100が前工程から送られてきている場合は引取機構(図示せず)を作動させて後工程または巻取工程に搬送する。
【0049】
これ等の準備ができると、切断機構2−1、2−2における駆動手段12の電動機29に作動指令信号が送られて下刃手段10の刃物20と上刃手段11の刃物25が回転されると共に切り欠き形成機構3における電動機54に作動指令信号が送られて刃付ローラ手段40−1、40−2の刃付ローラ47と下部ローラ手段41のローラ51が回転される。
【0050】
該シート状物100を供給機構(図示せず)から引き出している場合は同時に引取機構(図示せず)を作動させてシート状物100を後工程または巻取工程に搬送する。
【0051】
そして、切り欠き形成機構3における刃付ローラ手段40−1、40−2の刃付ローラ47と下部ローラ手段41のローラ51の周速度がシート状物100の走行速度と同一の状態になると、先ず、下部ローラ手段41のシリンダー52に対する圧空供給用管(図示せず)の管路が切り替えられてピストンロッド52bが突出してアーム50が回動されてローラ51がシート状物100の下面に当接される。
【0052】
次いで、刃付ローラ手段40−1、40−2のシリンダー48に対する圧空供給用管(図示せず)の管路が切り替えられてピストンロッド48bが突出してアーム46が回動されて刃付ローラ47がシート状物100の上面に当接して所定の押圧力が作用した状態で該シート状物100をローラ51に押し付けて挟持した状態になる。
【0053】
このとき、パルスジエネレータ(図示せず)によって刃付ローラ47の回転角度が算出され、該刃付ローラ47がシート状物100に当接したときに刃47aの先端部が位置するように制御される。
【0054】
すると、該シート状物100には図8に示されるような刃付ローラ47の周面を展開した状態の刃47bの形状と同一の形状に切り込まれて切断され、図9に示されるような切り欠き100a、100bが形成される。
【0055】
そして、切断されたシート状物100の切り欠き片は歯付ローラ手段40と切断機構2との間に設置されたシリンダー等の切り欠き片落とし手段(図示せず)により市と状物100から切り欠き片が分離されて下方に落とされ下方に設置されたトレー(図示せず)に貯留される。
【0056】
該刃付ローラ47によってシート状物100に切り欠き100a、100bが形成されると、刃付ローラ手段40−1、40−2のシリンダー48に対する圧空供給用管(図示せず)の管路が切り替えられる。
【0057】
すると、ピストンロッド48bが引っ込んでアーム46が回動されて刃付ローラ47が上昇して待機位置に戻される。
【0058】
該刃付ローラ47の移動中あるいは待機位置に戻った後に、下部ローラ手段41のシリンダー52に対する圧空供給用管(図示せず)の管路が切り替えられてピストンロッド52bが引っ込んでアーム50が回動されてローラ51がシート状物100から離反して下降し待機位置に戻される。
【0059】
該刃付ローラ47、下部ローラ手段41のローラ51の移動中あるいは待機位置に戻った後に電動機54が作動して刃付ローラ49とローラ51の回転が停止される。
【0060】
シート状物100の搬送が開始される前あるいは搬送が開始されると同時に電動機29に作動指令信号が送られて下刃手段10の刃物20が回転される。また、駆動手段12のクラッチ(図示せず)が作動して刃物25が回転される。このときの刃物25の回転速度は刃物20の回転速度より5〜6%速い速度で回転される。
【0061】
そして、上述の操作により切り欠き100a、100bが形成されたシート状物100が移動し、該切り欠き100a、100bが切断機構2における下刃手段10の刃物20位置にくると、上刃手段11のシリンダー27の圧空供給用管(図示せず)の管路が切り替えられてピストンロッド27bが突出してアーム23が回動される。
【0062】
該アーム23の回動によって刃物25の刃部25aが刃物20の刃部20aに対して切り欠き100a、100b内において重なり切断できる状態になっている。
【0063】
そして、図10に示されるようにシート状物100に形成された切り欠き100a、100bの後端部が刃物25の刃部25aと刃物20の刃部20aの側面が重なり合った切断部にくるとシート状物100の切断が開始される。
【0064】
上述の切断機構2はそれぞれ移動機構を設けて個別に移動させるようにしたが、右ねじまたは右ねじと左ねじを有する共通のねじ軸と、該ねじに係脱自在なナットと、該ナットが装着された可動枠体とを備え、切断機構2−1、2−2、切り欠き形成機構3の刃付ローラ手段40−1、40−2をそれぞれ単独で任意の位置に移動させる構成にすることができる。
【0065】
また、切断機構2−1、2−2を有する可動枠体43の移動速度を速くするか、または切り欠き部100a、100bを大きくすると、切り欠き部100a、100b内において切断できる状態(運転状態)のまま可動枠体43を移動させてシート状物に対する幅方向の切断位置を変更することができ、可動効率が良くなると共にシート状物100のロスを減少させることができる。
【0066】
該刃物20、25、刃付ローラ47、ローラ51等をそれぞれ単独の電動機によって回転させる構成、電動機と歯車あるいは電動機と歯付きプーリと歯付きベルト等の回転伝達機構によって回転させる構成等、必要とする回転方向、回転速度、回転力を得ることができれば駆動機構の構成が限定されないことは言うなでもない。
【0067】
上述の実施例においては切断機構2が設置された可動枠体43と切り欠き形成機構3とが設置された可動枠体13が一体的に連結され、同時に同方向に移動するように構成するのが好ましいが、それぞれ可動枠体13と可動枠体43とを個別に移動できるように設置された構成にすることができ、該構成にすると切断機構2を切り欠き形成機構3とは単独で移動するため、一体的に移動する場合より幅方向の切断位置をより高速に変更することができ、可動効率が良くなると共にシート状物100のロスをさらに減少させることができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明の切断装置は請求項1に記載のように切断機構の上流側に、シート状物の切断位置に対応する箇所を切除して切り欠きを形成せしめる切り欠き形成機構を配設せしめた構成にしているため、硬度の高いシート状物であってもシート状物の走行を停止させたり、シート状物の貯留手段を設置することなく切断機構の刃物をシート状物に切り込ませて切断することができる。
【0069】
また、本発明の切断装置は請求項2に記載のような切断機構と切り欠き形成機構とがシート状物の幅方向に一体的に移動する構成にすると、切断位置を変更するために切断機構による切断位置を移動させると切り欠き形成機構も移動されるため、切り欠き形成機構の移動忘れによる切断失敗を確実に防止することができると共に切断機構を切り欠き形成機構により形成された切り欠き部内において幅方向に移動させるとシート状物が搬送されている状態で切断幅を変更することができ、請求項3に記載のような切断機構と切り欠き形成機構とがシート状物の幅方向に個別に移動する構成にすると、請求項2の場合より幅方向の切断位置をより高速に変更することができ、可動効率が良くなると共にシート状物のロスをさらに減少させることができる。
【0070】
さらに、請求項4に記載のような切り欠き形成機構が、シート状物の支持ローラと、周面に刃部が突設された円筒状の刃付ローラとを備えた構成にすると、円滑かつ確実に切り欠きを形成することができる。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切断装置の構成の一実施形態を示す概略正面図である。
【図2】図1におけるI−I矢視図である。
【図3】図1における切断機構の構成の一実施形態を示す概略正面図である。
【図4】図3におけるII−II矢視図である。
【図5】図3におけるIII−III矢視図である。
【図6】図1における切り欠き形成機構の構成の一実施形態を示す概略正面図である。
【図7】図6におけるIV−IV矢視図である。
【図8】図6の切り欠き形成機構における刃付ローラの刃部を展開した状態を示す概略図である。
【図9】図6の切り欠き形成機構によってシート状物に形成された切り欠き部の形状の一実施形態を示す概略図である。
【図10】切り欠き部における下刃手段と上刃手段の刃物の状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 機枠
2、2−1、2−2 切断機構
3、3−1、3−2 切り欠き形成機構
4 ガイドローラ
5 支持ローラ
6、6−1、6−2 側板
7 下部ステー
8 上部ステー
9、 移動手段
10 下刃手段
11 上刃手段
12、42 駆動手段
13、43 可動枠体
14、16、44、49 軸受
15 ねじ軸
17、29、54 電動機
18、28、53、69 ブラケット
19、24 ホルダ
20、25 刃物
21、26 締め付け具
22 支点軸体
23、46、50 アーム
27、48、52 シリンダー
30、55 スプライン軸
31、32、38、39、56、58 歯車
33、36、57、58、61、65 歯付プーリ
34 第1中間歯付プーリ
35、37、62、63、66、67 歯付ベルト
40−1、40−2 刃付ローラ手段
41 下部ローラ手段
47 刃付ローラ
45、49 軸体
51、68、70 ローラ
59 第2中間歯付プーリ
60 第3中間歯付プーリ
64 第4中間歯付プーリ
71 連結金具

Claims (4)

  1. 上刃と下刃とを備えた切断機構によりシート状物を幅方向に分割する装置において、前記切断機構の上流側に、シート状物の切断位置に対応する箇所を切除して切り欠きを形成せしめる切り欠き形成機構を配設せしめたことを特徴とする切断装置。
  2. 切断機構と切り欠き形成機構とがシート状物の幅方向に一体的に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
  3. 切断機構と切り欠き形成機構とがシート状物の幅方向に個別に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
  4. 切り欠き形成機構が、シート状物の支持ローラと、周面に刃部が突設された円筒状の刃付ローラとを備えていることを特徴とする請求項1から請求項3の内の一つの請求項に記載の切断装置。
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