JP2004089331A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1台のパチンコ遊技機で、演出内容が異なる複数種類の遊技演出を実行可能に構成する。具体的には、複数種類の遊技演出の中から遊技者が一つの遊技演出を選択するための遊技選択部SEを設ける。また、表示制御基板25、ランプ制御基板26及び音声制御基板27には、複数種類の遊技演出を制御するための遊技情報(演出実行データ)を記憶した記憶部37,40,43を設ける。そして、各制御基板25〜27は、選択された遊技演出に応じた演出実行データを、夫々、記憶部37,40,43から読み出し、該演出実行データに基づき遊技演出を制御する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、演出内容が異なる複数種類の遊技演出を実行可能な遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、遊技機の一種であるパチンコ機では、複数種類の図柄を変動(可変)させて複数列(例えば3列)の図柄による図柄組み合わせを表示する図柄組み合わせゲームが行われている。そして、遊技者は、表示された図柄組み合わせから大当り状態、リーチ状態、はずれ状態の何れかを認識することができる。例えば、全列の図柄が同一種類からなる図柄組み合わせが表示された場合には、大当り状態を認識することができる。この大当り状態を認識できる図柄組み合わせが表示された場合、遊技者には大当り状態が付与され、多数の遊技球(賞球)が獲得できるチャンスを得ることができるようになっている。
【0003】
そして、このようなパチンコ機では、遊技の興趣を高めるために、図柄の意匠やリーチ演出の内容などに様々な趣向を凝らした遊技演出が用意されている。例えば、図柄の意匠を、「1」,「2」・・などの数字に限らず、人間、動物、ロボットなどの絵柄としている。また、リーチ演出においては、図柄を所定の方向に動かしたり、キャラクタを動作させたり、又は背景を変化させたりするなど、多彩な内容となっている。
【0004】
ところで、パチンコ機では、通常、1機種毎に1種類の遊技演出が定められており、遊技店には、遊技演出の演出内容の主体が異なる複数種類のパチンコ機が設置されている。例えば、遊技店には、演出内容の主体を自動車レースとした遊技演出を実行可能なパチンコ機、演出内容の主体を野球とした遊技演出を実行可能なパチンコ機、演出内容の主体を麻雀とした遊技演出を実行可能なパチンコ機などが設置されている。そして、このようなパチンコ機では、該パチンコ機における演出内容の主体に併せて、図柄の意匠やリーチ演出の内容などが決められている。例えば、演出内容の主体を自動車レースとした遊技演出を実行可能なパチンコ機では、複数人のドライバーが個々に所有する自動車(マシン)に乗った意匠の図柄が採用され、このドライバー達によるレースの勝敗に応じて図柄組み合わせを導出表示させるなどのリーチ演出が行われている。従って、遊技者は、自身の好みに応じたパチンコ機を選び、該パチンコ機で実行される遊技演出を楽しみながら遊技を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、遊技演出に趣向を凝らしたとしても、遊技者は、最初のうちは目新しさを感じて遊技演出を楽しむことができるが、そのパチンコ機で遊技を行い続ければ遊技演出自体に飽きが生じてしまう。特に、長時間に亘って同じパチンコ機で遊技を行うと、遊技者は遊技演出自体に飽きが生じ易くなる。そして、遊技演出自体に飽きてしまった遊技者が異なる演出内容の遊技演出で遊技を行うためには、他のパチンコ機を選ぶしかなかった。しかしながら、他のパチンコ機が空いていなかったり、遊技店の営業形態によっては持ち玉(賞球分)を持って移動できないなどの制約があり、他のパチンコ機に移動して遊技を行うことができるとは限らなかった。この場合、遊技者は、飽きてしまったパチンコ機で遊技を続けるしかなかった。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、演出内容が異なる複数種類の遊技演出の中から遊技者が一つの遊技演出を選択して遊技を行うことができる遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技全体を制御するメイン制御手段と、前記メイン制御手段が出力した遊技制御信号に基づいて遊技演出に関連する各種制御を実行するサブ制御手段と、前記サブ制御手段の制御によって前記遊技演出を実行する複数の演出実行手段とを備えた遊技機において、前記サブ制御手段に設けられ、演出内容が異なる複数種類の遊技演出を実行するための遊技情報を記憶する記憶手段と、前記サブ制御手段に接続され、前記複数種類の遊技演出の中から遊技者が一つの遊技演出を選択するための選択手段とを備え、前記サブ制御手段は、前記選択手段で選択された遊技演出に関連する各種制御を実行し、当該制御によって前記各演出実行手段が前記選択手段で選択された遊技演出を実行するように構成されたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記複数の演出実行手段のうち、一つの演出実行手段は、複数種類の図柄を変動させて表示可能な図柄表示装置であり、図柄変動中には前記選択手段で選択された遊技演出に応じた意匠の図柄とする一方で、図柄変動終了時には前記複数種類の遊技演出に共通な意匠の図柄とするように前記図柄表示装置における前記図柄の表示態様を変更する表示態様変更手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記サブ制御手段は、前記演出実行手段を制御する複数の演出制御手段と、前記メイン制御手段が出力した前記遊技制御信号に基づいて前記各演出制御手段を統括的に制御し、前記遊技演出を実行させるための制御を指示する演出制御信号を前記各演出制御手段に出力可能な統括制御手段で構成されており、前記記憶手段は、前記各演出制御手段に設けられていると共に、前記選択手段は、前記統括制御手段に接続されていることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の遊技機において、前記図柄変動中又は大当り状態中、前記選択手段における前記遊技演出の選択を規制する選択規制手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)に具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
【0012】
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前記前枠14の周囲前面側及び遊技盤13には、パチンコ機10の各種遊技の状態(図柄変動、大当り状態、リーチ状態など)に応じて点灯(点滅)又は消灯などの発光装飾を行う電飾ランプ16が配置されている。また、上球皿15には、前記各種遊技の状態に応じて音声出力を行うスピーカ17が配置されている。また、中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
【0013】
また、遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、液晶画面からなる可視表示部Hを備えた図柄表示装置20が配設されている。前記図柄表示装置20では、複数種類の図柄を変動(可変)させて表示する図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。「図柄の表示」とは、図柄表示装置20(可視表示部H)において遊技者が図柄の種類を識別できる状態で前記図柄が停止していることであり、「停止」には、所謂、ゆれ変動と言われる一旦停止状態と完全に停止した確定停止状態の何れの状態も含まれている。
【0014】
前記図柄表示装置20の可視表示部Hには、複数列(本実施形態では3列)の図柄が各列毎に表示されるようになっている。そして、遊技者は、可視表示部Hに表示された3列の図柄からなる図柄組み合わせに応じて、大当り状態、リーチ状態又ははずれ状態の何れかの状態を認識することができる。例えば、可視表示部Hに表示された全列の図柄が同一種類である場合には、その図柄組み合わせ([888]など)から大当り状態を認識することができる。また、可視表示部Hに表示された特定列(例えば、遊技者側から見て左右列)の図柄が同一種類である場合には、その図柄組み合わせ([8↓8]など、「↓」は図柄の変動中を示す)からリーチ状態を認識することができる。また、可視表示部Hに表示された全列の図柄が全て異なる種類の場合、又は1列の図柄がリーチ状態を構成する図柄と異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([259][878]など)からはずれ状態を認識することができる。
【0015】
そして、パチンコ機10では、遊技の興趣を高めるために遊技演出が行われている。例えば、図柄表示装置20(可視表示部H)では、リーチ状態を認識できる図柄組み合わせが表示された際に、残り1列の図柄をコマ送りや高速送りさせたりしている。また、図柄以外のキャラクタを登場させ、該キャラクタの動作に対応させて図柄を表示させたり、可視表示部Hの背景を様々なパターンで変化させたりしている。また、図柄表示装置20(可視表示部H)で行われる図柄組み合わせゲームの進行に併せて、電飾ランプ16を様々なパターンで発光装飾させたり、スピーカ17から様々な音声(効果音)を出力させたりしている。以下、図柄表示装置20の表示内容に基づく遊技演出を「表示演出」、電飾ランプ16の発光装飾に基づく遊技演出を「発光演出」、スピーカ17の音声出力に基づく遊技演出を「音声演出」ともいう。本実施形態では、図柄表示装置20、電飾ランプ16及びスピーカ17が遊技演出を実行する演出実行手段として機能する。
【0016】
また、図柄表示装置20の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う開閉羽根21を備えた始動入賞口22が配設されている。前記始動入賞口22は、遊技領域13aに発射された遊技球の入賞検知を契機に、図柄表示装置20における図柄組み合わせゲームの始動条件(=開始条件)を付与可能となっている。また、始動入賞口22の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口23が配設されている。前記大入賞口23は、図柄組み合わせゲームによって導出された図柄組み合わせが、大当り状態を認識できる図柄組み合わせになったことに関連して、開閉動作するようになっている。この大入賞口23の開閉動作によって、遊技者には大当り状態が付与され、多数の遊技球(賞球)が獲得できるチャンスを得ることができるようになっている。
【0017】
一方、パチンコ機10の機裏側には、遊技全体(遊技機全体)を制御するメイン制御手段としての主制御基板24が装着されている(図2に示す)。この主制御基板24は、遊技全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じた各種の制御コマンドを演算処理するようになっている。また、主制御基板24は、前記制御コマンドを所定の制御信号として出力するようになっており、本実施形態では主制御基板24から出力された制御信号が遊技制御信号となる。
【0018】
また、機裏側には、図柄表示装置20で表示演出が実行されるように、図柄表示装置20の表示態様を制御する表示制御基板25(図2に示す)が装着されている。また、機裏側には、電飾ランプ16で発光演出が実行されるように、電飾ランプ16の発光態様を制御するランプ制御基板26(図2に示す)が装着されている。また、機裏側には、スピーカ17で音声演出が実行されるように、スピーカ17の音声出力態様を制御する音声制御基板27(図2に示す)が装着されている。本実施形態において、表示制御基板25、ランプ制御基板26、及び音声制御基板27は、各演出実行手段(図柄表示装置20、電飾ランプ16、及びスピーカ17)を制御する演出制御手段として機能する。
【0019】
また、機裏側には、主制御基板24が出力した制御コマンドに基づいて、表示制御基板25、ランプ制御基板26、及び音声制御基板27を統括的に制御する統括制御手段としての統括制御基板28(図2に示す)が装着されている。この統括制御基板28は、前記各制御基板25〜27を統括的に制御するために各種処理を実行し、該処理結果に応じて、前記遊技演出を実行させるための制御を指示する各種の制御コマンドを演算処理するようになっている。また、統括制御基板28は、前記制御コマンドを所定の制御信号として出力するようになっており、本実施形態では統括制御基板28から出力された制御信号が演出制御信号となる。本実施形態では、表示制御基板25、ランプ制御基板26、音声制御基板27、及び統括制御基板28によって、遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)に関連する各種制御を実行するサブ制御手段(図2に一点鎖線で囲む)を構成している。
【0020】
そして、本実施形態のパチンコ機10は、1台のパチンコ機10で、演出内容の異なる複数種類の遊技演出を実行可能に構成されている。「演出内容が異なる遊技演出」とは、遊技演出における演出内容の主体(主題、思想、テーマ)が異なることを示している。前記演出内容の主体が異なる遊技演出により、遊技者には、遊技演出の種類毎に異なる遊技性(ゲーム性)を付与することが可能となる。即ち、遊技者は、1台のパチンコ機10で、異なる遊技性で遊技を行うことができる。
【0021】
以下、演出内容が異なる複数種類の遊技演出を実行可能なパチンコ機10の具体的な構成について説明する。本実施形態では、3種類の遊技演出を実行可能なパチンコ機10を例にして説明し、以下の説明では、3種類の遊技演出を差別化するために「遊技A」、「遊技B」、「遊技C」という。
【0022】
図1に示すように、上球皿15の前面側略中央には、遊技者が3種類の遊技A、遊技B、遊技Cの中から一つの遊技演出を選択するための選択手段としての遊技選択部SEが設けられている。この遊技選択部SEは、3種類の遊技A、遊技B、遊技Cに各別に対応する押し釦形態をなす選択ボタンBT1,BT2,BT3を備えている。また、選択ボタンBT1には選択番号として「1」が、選択ボタンBT2には選択番号として「2」が、選択ボタンBT3には選択番号として「3」が付されており、前記選択番号は、遊技A、遊技B及び遊技Cを識別するための情報とされている。
【0023】
そして、遊技者は、「遊技A」を選択する場合には選択ボタンBT1を押下操作し、遊技Aに基づく遊技演出で遊技が行えるようになっている。また、遊技者は、「遊技B」を選択する場合には選択ボタンBT2を押下操作し、遊技Bに基づく遊技演出で遊技が行えるようになっている。また、遊技者は、「遊技C」を選択する場合には選択ボタンBT3を押下操作し、遊技Cに基づく遊技演出で遊技が行えるようになっている。この遊技選択部SEの操作により、遊技者は、複数種類の遊技演出の中から一つの遊技演出を選択することが可能となる。
【0024】
次に、本実施形態のパチンコ機10における主制御基板24、表示制御基板25、ランプ制御基板26、音声制御基板27、及び統括制御基板28の具体的な構成を図2〜図4に基づき説明する。
【0025】
前記各制御基板24〜28は、主制御基板24に対して統括制御基板28が接続され、該統括制御基板28に対して表示制御基板25、ランプ制御基板26、及び音声制御基板27が各別に接続されている。そして、統括制御基板28は、主制御基板24から制御コマンドを入力し、表示制御基板25、ランプ制御基板26、及び音声制御基板27は、統括制御基板28から制御コマンドを入力するようになっている。
【0026】
前記主制御基板24は、メインCPU30を備えており、該メインCPU30には、ROM31及びRAM32が接続されている。前記メインCPU30は、大当り乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新するようになっている。前記ROM31には、パチンコ機10を制御するための制御プログラムや、複数種類の変動パターンが記憶されている。「変動パターン」とは、パチンコ機10で行われる遊技演出のベース(基礎又は基本)となるパターンを示すものである。前記RAM32には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値など)が記憶されるようになっている。
【0027】
前記ROM31には、図3(a)に例示するように、時間T1が対応付けられた変動パターンP1、時間T2が対応付けられた変動パターンP2というように複数種類の変動パターンが記憶されている。これらの変動パターンは、大当り演出用及びはずれ演出用(はずれリーチも含む)に分類されてROM31に記憶されている。「大当り演出」は、図柄組み合わせゲームが、大当り状態を認識できる図柄組み合わせを表示するように展開される演出である。「はずれ演出」とは、図柄組み合わせゲームが、はずれ状態を認識できる図柄組み合わせを表示するように展開される演出であり、リーチ状態へ発展した場合には「はずれリーチ」となる。
【0028】
そして、メインCPU30は、大当り判定、表示図柄(確定停止させる図柄)の決定、及び変動パターンの決定などの各種処理を実行するようになっている。前記大当り判定の判定結果が肯定(大当り)の場合、メインCPU30は、全列が同一種類となる図柄の種類を決定すると共に、大当り演出用の変動パターンを決定するようになっている。この場合、可視表示部Hには、図柄組み合わせゲームによって、大当り状態を認識できる図柄組み合わせ([888]など)が表示されるようになっている。一方、大当り判定の判定結果が否定(はずれ)の場合、メインCPU30は、全列が同一種類とならない図柄の種類を決定すると共に、はずれ演出用の変動パターンを決定するようになっている。この場合、可視表示部Hには、図柄組み合わせゲームによって、最終的にはずれ状態を認識できる図柄組み合わせ([878]、[810]、[122]など)が表示されるようになっている。
【0029】
そして、前述のように各列の表示図柄の種類及び変動パターンを決定したメインCPU30は、統括制御基板28のサブCPU33に対して、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力するようになっている。具体的に言えば、メインCPU30は、最初に、変動パターンを指定すると共に変動開始を指示するための変動パターン指定コマンドを出力するようになっている。次に、メインCPU30は、各列毎の表示図柄を指定するための図柄指定コマンドを出力するようになっている。その後に、メインCPU30は、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて変動停止を指示するための全図柄停止コマンドを出力するようになっている。
【0030】
次に、統括制御基板28について説明すると、該統括制御基板28は、サブCPU33を備えている。前記サブCPU33は、演出内容パターン振分乱数の値を所定の周期毎に順次更新するようになっている。また、サブCPU33には、上球皿15に配設された遊技選択部SEが接続されている。さらに、サブCPU33には、ROM34及びRAM35が接続されている。前記ROM34には、前記各制御基板25〜27を統括的に制御するための制御プログラムが記憶されている。また、ROM34には、前記各変動パターンP1,P2に対応する複数種類の演出内容パターンが記憶されている。前記RAM35には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。具体的に言えば、RAM35には、演出内容パターン振分乱数の値、図柄変動中又は大当り状態中を示す遊技状態フラグ、及び遊技選択部SEで選択された遊技演出の種類を示す遊技選択フラグが記憶(設定)されるようになっている。
【0031】
前記演出内容パターンは、遊技演出のベースとなる変動パターンに対応付けられた変動時間内において、前記各制御基板25〜27の各制御により実行させる遊技演出の具体的な内容を示すものである。そして、複数種類の演出内容パターンは、図3(b)に例示するように、変動パターン毎に複数振分けられた状態で記憶されている。具体的に言えば、変動パターンP1には、演出内容パターンP1−1,P1−2が振分けられている。また、変動パターンP2には、演出内容パターンP2−1,P2−2が振分けられている。
【0032】
そして、変動パターン毎に、該変動パターンに振分けられた演出内容パターンに対して演出内容パターン振分乱数の取り得る数値(例えば、0〜29の全30通りの整数)が所定個数ずつ振分けられている。従って、サブCPU33は、演出内容パターン振分乱数の値に基づき、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンに振分けられている演出内容パターンの中から一の演出内容パターンを決定するようになっている。例えば、メインCPU30が変動パターンP1を決定した場合、サブCPU33は、変動パターンP1に振分けられた演出内容パターンP1−1,P1−2の中から演出内容パターン振分乱数の値に対応する一の演出内容パターンを決定するようになっている。そして、サブCPU33は、決定した演出内容パターンと遊技選択フラグに対応する遊技演出の種類を示す制御コマンドを演算処理し、該制御コマンドを各制御基板25〜27に出力するようになっている。例えば、サブCPU33は、演出内容パターンP1−1を決定し、遊技選択フラグが「遊技A」に対応する場合、演出内容パターンP1−1と「遊技A」を示す制御コマンドを各制御基板25〜27に出力するようになっている。また、サブCPU33は、メインCPU30が出力した図柄指定コマンド及び全図柄停止コマンドを、表示制御基板25に出力するようになっている。
【0033】
そして、サブCPU33は、遊技選択部SEの押下操作により出力された選択信号を入力し、所定の条件下において、前記選択信号を有効として遊技演出の種類を変更するようになっている。より詳しく言えば、サブCPU33は、前記選択信号を入力すると、RAM35に設定された遊技状態フラグを確認し、該遊技状態フラグが設定されていない場合、前記選択信号を有効とするようになっている。前記選択信号を有効としたサブCPU33は、RAM35に設定された遊技選択フラグを書き換えるようになっている。前記遊技選択フラグを書き換えたサブCPU33は、それ以降、決定した演出内容パターンと共に書き換え後の遊技選択フラグに対応する遊技演出の種類を示す制御コマンドを各制御基板25〜27に出力するようになっている。一方、サブCPU33は、前記選択信号を入力した際、遊技状態フラグが設定されている場合、前記選択信号を無効とし、遊技選択部SEの押下操作に基づく遊技演出の選択を無効にするようになっている。本実施形態では、統括制御基板28のサブCPU33が、選択規制手段として機能する。
【0034】
なお、サブCPU33は、変動パターン指定コマンドを入力すると、図柄変動中を示す遊技状態フラグをRAM35に設定し、全図柄停止コマンドを入力すると、設定した図柄変動中を示す遊技状態フラグを解除する。また、サブCPU33は、メインCPU30が出力した大当り状態の開始を示す制御コマンド(オープニングコマンド)を入力すると、大当り状態中を示す遊技状態フラグをRAM35に設定する。そして、サブCPU33は、メインCPU30が出力した大当り状態の終了を示す制御コマンド(エンディングコマンド)を入力すると、設定した大当り状態中を示す遊技状態フラグを解除する。
【0035】
以上のように、統括制御基板28は、各制御基板25〜27の各制御により実行させる遊技演出を同調させるために、メインCPU30が決定した変動パターンに対応する一の演出内容パターンを決定している。そのため、各制御基板25〜27は、統括制御基板28が決定した同一の演出内容パターンに基づき、夫々、遊技演出を実行させるための制御を行うようになる。その結果、各制御基板25〜27の各制御により実行される遊技演出を同調させることができる。「遊技演出が同調する」とは、各々の遊技演出が同じ調子となるように行われていることであり、例えば、「犬が走っている様子」を示す表示演出が行われている場合に、その表示演出に見合った(又は関連した)発光演出(激しく点滅など)や音声演出(犬が走っている時の音など)が行われることである。
【0036】
次に、表示制御基板25について説明すると、該表示制御基板25は、サブCPU36を備えている。前記サブCPU36には、記憶手段としての記憶部37(図2に破線で示す)が接続されている。この記憶部37は、複数(本実施形態では3つ)の記憶装置としての第1ROM37a、第2ROM37b及び第3ROM37cから構成されている。また、サブCPU36には、RAM38が接続されている。前記RAM38には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
【0037】
前記第1ROM37aには、「遊技A」における表示演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「遊技A」における演出内容の主体に応じた表示演出用の演出実行データ、及び各種画像情報が記憶されている。前記記憶部37(第1〜第3ROM37a〜37c)に記憶された演出実行データは、サブCPU36が演出内容パターンに応じた表示演出を制御するための情報である。この演出実行データに基づいて、サブCPU36は、図柄表示装置20(可視表示部H)の表示態様(各列の図柄の動作、キャラクタの動作及び可視表示部Hの背景など)を制御し、図柄表示装置20では表示演出が実行されるようになっている。前記第1ROM37aには、図3(c)に例示するように、演出実行データとして、演出内容パターンP1−1,P1−2,P2−1,P2−2に対応する演出実行データP1−1A,P1−2A,P2−1A,P2−2Aが記憶されている。
【0038】
本実施形態では、「遊技A」における演出内容の主体を「麻雀ゲーム」としている。そのため、演出実行データは、主に麻雀ゲームに関する内容の表示演出を実行可能に構成されており、例えば、登場キャラクタが麻雀を行い、上がり役を完成させるか否かに応じて図柄(図柄組み合わせ)が導出される内容とされている。また、第1ROM37aには、「遊技A」に応じた意匠の図柄、即ち、「麻雀ゲーム」に関連させて「麻雀牌」を模した図柄の画像情報が記憶されている。本実施形態では、「遊技A」に応じた意匠の図柄として、1〜9の9種類の索子(ソウズ)牌と、白,発,中の3種類の字牌を模した図柄が採用され、12種類の図柄の画像情報が記憶されている。
【0039】
これらの12種類の図柄は、何れも麻雀牌の意匠からなる意匠情報Dと、図柄の配列順を識別可能とする識別情報Iを組み合わせて構成されている。そして、索子牌を模した図柄については、索子牌の意匠自体が意匠情報Dと識別情報Iを兼ね揃えて構成されている。即ち、索子牌には竹が描かれており、該索子牌の形と竹が意匠情報Dとなり、該竹の本数が識別情報Iの役割を担うことになる。図4(b)には、2つの索子牌を模した図柄が例示されており、一方の索子牌を模した図柄は「8(竹の本数が8本)」を示すと共に、他方の索子牌を模した図柄は「4(竹の本数が4本)」を示している。その一方で、字牌を模した図柄については、白,発,中の麻雀牌を示す意匠情報Dに対して、「10(白)」,「11(発)」,「12(中)」の数字からなる識別情報Iを付加した図柄の意匠とし、該図柄の配列順を識別可能としている。前記字牌には、該字牌の意匠自体に識別情報Iの役割を担うものがないため、字牌を模した図柄は、意匠情報Dに識別情報Iを付加した図柄の意匠としている。図4(b)には、「白」を示す意匠情報Dに対して「10」の数字を示す識別情報Iを付加した図柄が例示されており、識別情報Iによって図柄の配列順を識別可能としている。また、第1ROM37aには、麻雀卓を模した背景画像、「立直(リーチ)」や「自摸(ツモ)」などの文字画像が記憶されている。
【0040】
前記第2ROM37bには、「遊技B」における表示演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「遊技B」における演出内容の主体に応じた表示演出用の演出実行データ及び各種画像情報が記憶されている。前記第2ROM37bには、図3(c)に例示するように、演出実行データとして、演出内容パターンP1−1,P1−2,P2−1,P2−2に対応する演出実行データP1−1B,P1−2B,P2−1B,P2−2Bが記憶されている。
【0041】
本実施形態では、「遊技B」における演出内容の主体を「自動車レース」としている。そのため、演出実行データは、主に自動車又は自動車レースに関する内容の表示演出を実行可能に構成されており、例えば、複数台の自動車によるレースが行われ、該レースの勝敗に応じて図柄(図柄組み合わせ)が導出される内容とされている。また、第2ROM37bには、「遊技B」に応じた意匠の図柄、即ち、「自動車レース」に関連させて、複数種類(本実施形態では12種類)の自動車を模した図柄の画像情報が記憶されている。
【0042】
これらの12種類の図柄は、何れも自動車の意匠からなる意匠情報Dと、図柄の配列順を識別可能とする識別情報Iを組み合わせて構成されている。図4(c)には、3種類の自動車を示す意匠情報Dに対して、「8」、「4」又は「10」の数字を示す識別情報Iを夫々付加した3種類の図柄が例示されており、識別情報Iによって図柄の配列順を識別可能としている。また、第2ROM37bには、レース場を模した背景画像、「スタート」や「ゴール」などの文字画像が記憶されている。
【0043】
前記第3ROM37cには、「遊技C」における表示演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「遊技C」における演出内容の主体に応じた表示演出用の演出実行データ及び各種画像情報が記憶されている。前記第3ROM37cには、図3(c)に例示するように、演出実行データとして、演出内容パターンP1−1,P1−2,P2−1,P2−2に対応する演出実行データP1−1C,P1−2C,P2−1C,P2−2Cが記憶されている。
【0044】
本実施形態では、「遊技C」における演出内容の主体を「花札ゲーム」としている。そのため、演出実行データは、主に花札に関する内容の表示演出を実行可能に構成されており、例えば、登場キャラクタが花札を行い、上がり役を完成させるか否かに応じて図柄(図柄組み合わせ)が導出される内容とされている。また、「遊技C」に応じた意匠の図柄、即ち、「花札ゲーム」に関連させて「花札」を模した図柄の画像情報が記憶されている。本実施形態では、1月〜12月に対応する「花札」を模した図柄が採用され、12種類の図柄の画像情報が記憶されている。
【0045】
これらの12種類の図柄は、何れも花札の意匠からなる意匠情報Dと、図柄の配列順を識別可能とする識別情報Iを組み合わせて構成されている。図4(d)には、8月(すすき)、4月(藤)又は10月(紅葉)の絵柄とされた花札を示す意匠情報Dに対して、「八」、「四」又は「十」の数字を示す識別情報Iを夫々付加した3種類の図柄の意匠が例示されており、識別情報Iによって図柄の配列順を識別可能としている。また、第3ROM37cには、畳、襖を模した背景画像、「コイコイ」などの文字画像が記憶されている。
【0046】
また、第1〜第3ROM37a〜37cには、1〜12までの12種類の数字図柄の画像情報が夫々記憶されている。図4(a)には、「8」を示す数字図柄が例示されている。この12種類の数字図柄は、遊技A、遊技B及び遊技Cの表示演出に共通して用いられる図柄(以下、「共通図柄」とも言う)とされている。具体的には、図柄表示装置20で行われる図柄組み合わせゲームの開始時、及び最終的に確定停止される図柄組み合わせを構成する図柄となっている。即ち、本実施形態では、大当りとなる図柄組み合わせは、同一種類の3列の数字図柄(共通図柄)による図柄組み合わせ(「111」「222」「333」「444」「555」・・・)の12種類となる。
【0047】
そして、遊技A、遊技B、及び遊技Cに応じた各12種類の図柄は、共通図柄(12種類の数字図柄)を想定可能とする意匠によって構成されている。より詳しくは、遊技A、遊技B、及び遊技Cに応じた各12種類の図柄を構成する識別情報Iは、前記共通図柄の種類を想定可能とする情報とされている。例えば、図4(b)に示す遊技Aに応じた3つの図柄、図4(c)に示す遊技Bに応じた3つの図柄、図4(d)に示す遊技Cに応じた3つの図柄は、何れも図4(a)に示す「8」「4」「10」を示す数字図柄(共通図柄)に対応している。
【0048】
従って、演出内容パターンと遊技演出の種類を示す制御コマンドを入力したサブCPU36は、該制御コマンドから遊技演出の種類を把握し、該遊技演出の種類に基づき、演出内容パターンに対応する演出実行データを記憶部37(第1〜第3ROM37a〜37c)から読み出すようになっている。例えば、演出内容パターンP1−1と「遊技A」を示す制御コマンドを入力した場合、サブCPU36は、第1ROM37aから演出実行データP1−1Aを読み出すようになっている。そして、サブCPU36は、読み出した演出実行データに基づき、図柄表示装置20の表示態様を制御し、図柄表示装置20では表示演出が実行されるようになっている。このときサブCPU36は、図柄組み合わせゲームの開始に伴って、図柄表示装置20における図柄の表示態様を、共通図柄から選択された遊技演出の種類に応じた図柄に変更するようになっている。また、サブCPU36は、該表示演出によって導出表示される図柄組み合わせが確定停止する前に、該図柄組み合わせを構成する各列の図柄の表示態様を、選択された遊技演出の種類に応じた図柄から共通図柄に変更するようになっている。本実施形態では、表示制御基板25のサブCPU36が、表示態様変更手段として機能する。また、本実施形態の図柄表示装置20では、表示演出が画像表示(変動画像)によって実行される。
【0049】
次に、ランプ制御基板26について説明すると、該ランプ制御基板26は、サブCPU39を備えている。前記サブCPU39には、記憶手段としての記憶部40(図2に破線で示す)が接続されている。この記憶部40は、複数(本実施形態では3つ)の記憶装置としての第1ROM40a、第2ROM40b及び第3ROM40cから構成されている。また、サブCPU39には、RAM41が接続されている。前記RAM41には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
【0050】
前記第1ROM40aには、「遊技A」における発光演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「遊技A」における演出内容の主体に応じた発光演出用の演出実行データが記憶されている。前記記憶部40(第1〜第3ROM40a〜40c)に記憶された演出実行データは、サブCPU39が演出内容パターンに応じた発光演出を制御するための情報である。この演出実行データに基づいて、サブCPU39は、電飾ランプ16の発光態様(点灯開始のタイミング、点灯時間など)を制御し、電飾ランプ16では発光演出が実行されるようになっている。前記第1ROM40aには、図3(c)に例示するように、演出実行データとして、演出内容パターンP1−1,P1−2,P2−1,P2−2に対応する演出実行データP1−1A,P1−2A,P2−1A,P2−2Aが記憶されている。
【0051】
前記第2ROM40bには、「遊技B」における発光演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「遊技B」における演出内容の主体に応じた発光演出用の演出実行データが記憶されている。前記第2ROM40bには、図3(c)に例示するように、演出実行データとして、演出内容パターンP1−1,P1−2,P2−1,P2−2に対応する演出実行データP1−1B,P1−2B,P2−1B,P2−2Bが記憶されている。
【0052】
前記第3ROM40cには、「遊技C」における発光演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「遊技C」における演出内容の主体に応じた発光演出用の演出実行データが記憶されている。前記第3ROM40cには、図3(c)に例示するように、演出実行データとして、演出内容パターンP1−1,P1−2,P2−1,P2−2に対応する演出実行データP1−1C,P1−2C,P2−1C,P2−2Cが記憶されている。
【0053】
従って、演出内容パターンと遊技演出の種類を示す制御コマンドを入力したサブCPU39は、該制御コマンドから遊技演出の種類を把握し、該遊技演出の種類に基づき、演出内容パターンに対応する演出実行データを記憶部40(第1〜第3ROM40a〜40c)から読み出すようになっている。例えば、演出内容パターンP1−1と「遊技A」を示す制御コマンドを入力した場合、サブCPU39は、第1ROM40aから演出実行データP1−1Aを読み出すようになっている。前記サブCPU39は、読み出した演出実行データに基づき電飾ランプ16の発光態様を制御し、電飾ランプ16では発光演出が実行されるようになっている。
【0054】
次に、音声制御基板27について説明すると、該音声制御基板27は、サブCPU42を備えている。前記サブCPU42には、記憶手段としての記憶部43(図2に破線で示す)が接続されている。この記憶部43は、複数(本実施形態では3つ)の記憶装置としての第1ROM43a、第2ROM43b及び第3ROM43cから構成されている。また、サブCPU42には、RAM44が接続されている。前記RAM44には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
【0055】
前記第1ROM43aには、「遊技A」における音声演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「遊技A」における演出内容の主体に応じた音声演出用の演出実行データが記憶されている。前記記憶部43(第1〜第3ROM43a〜43c)に記憶された演出実行データは、サブCPU42が演出内容パターンに応じた音声演出を制御するための情報である。この演出実行データに基づいて、サブCPU42は、スピーカ17の音声出力態様(効果音の種類、1回の音声出力時間など)を制御し、スピーカ17では音声演出が実行されるようになっている。前記第1ROM43aには、図3(c)に例示するように、演出実行データとして、演出内容パターンP1−1,P1−2,P2−1,P2−2に対応する演出実行データP1−1A,P1−2A,P2−1A,P2−2Aが記憶されている。
【0056】
前記第2ROM43bには、「遊技B」における音声演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「遊技B」における演出内容の主体に応じた音声演出用の演出実行データが記憶されている。前記第2ROM43bには、図3(c)に例示するように、演出実行データとして、演出内容パターンP1−1,P1−2,P2−1,P2−2に対応する演出実行データP1−1B,P1−2B,P2−1B,P2−2Bが記憶されている。
【0057】
前記第3ROM43cには、「遊技C」における音声演出を制御するための各種の遊技情報が記憶されている。具体的には、「遊技C」における演出内容の主体に応じた発光演出用の演出実行データが記憶されている。前記第3ROM43cには、図3(c)に例示するように、演出実行データとして、演出内容パターンP1−1,P1−2,P2−1,P2−2に対応する演出実行データP1−1C,P1−2C,P2−1C,P2−2Cが記憶されている。
【0058】
従って、演出内容パターンと遊技演出の種類を示す制御コマンドを入力したサブCPU42は、該制御コマンドから遊技演出の種類を把握し、該遊技演出の種類に基づき、演出内容パターンに対応する演出実行データを記憶部43(第1〜第3ROM43a〜43c)から読み出すようになっている。例えば、演出内容パターンP1−1と「遊技A」を示す制御コマンドを入力した場合、サブCPU42は、第1ROM43aから演出実行データP1−1Aを読み出すようになっている。前記サブCPU42は、読み出した演出実行データに基づきスピーカ17の音声出力態様を制御し、スピーカ17では音声演出が実行されるようになっている。
【0059】
前述のように、本実施形態のパチンコ機10では、1つの変動パターンに対して、統括制御基板28において複数の演出内容パターンが振分けられている。この演出内容パターンに対して、各制御基板25〜27において各記憶部37,40,43を構成する第1ROM37a,40a,43a、第2ROM37b,40b,43b、及び第3ROM37c,40c,43cに、夫々、1つの演出実行データが記憶されている。従って、同一の変動パターンに振分けられた演出内容パターン(例えば、変動パターンP1に振分けられた演出内容パターンP1−1,P1−2)は、同一時間とされている。そして、同一の演出内容パターンに対応する演出実行データは、同一時間の演出が実行されるように構成されている。例えば、変動パターンP1に振分けられた演出内容パターンP1−1に対応する演出実行データP1−1A,P1−1B,P1−1Cに基づく演出は、同一時間の演出となっている。
【0060】
これにより、主制御基板24のメインCPU30は、パチンコ機10で実行可能とされた遊技演出の種類(遊技選択部SEで選択された遊技演出の種類)に関係なくROM31に記憶されている変動パターン(該変動パターンを示す制御コマンド)を共通利用することができる。同様に、統括制御基板28のサブCPU33は、パチンコ機10で実行可能とされた遊技演出の種類(遊技選択部SEで選択された遊技演出の種類)に関係なくROM34に記憶されている演出内容パターン(該演出内容パターンを示す制御コマンド)を共通利用することができる。そのため、パチンコ機10で実行可能な遊技演出の種類又は遊技演出の数を変更する場合であっても、主制御基板24のROM31に記憶された変動パターン、及び統括制御基板28のROM34に記憶された演出内容パターンをそのまま利用することが可能である。即ち、遊技演出の種類又は遊技演出の数の変更に伴って、変動パターンの数や演出内容パターンの数を増加又は減少させる必要がない。従って、遊技演出の種類を変更する場合には、各制御基板25〜27の各記憶部37,40,43を構成する記憶装置(ROM)の記憶内容を代えることにより、実行可能な遊技演出の種類を変更することが可能である。また、遊技演出の数を変更する場合には、各制御基板25〜27の各記憶部37,40,43を構成する記憶装置(ROM)の追加又は削除を行うことで、実行可能な遊技演出の数を変更することが可能である。
【0061】
以下、このように構成されたパチンコ機10において、遊技演出が行われる態様を図5に基づき説明する。
前記パチンコ機10で遊技を行う遊技者は、3種類の遊技演出(遊技A、遊技B、遊技C)の中から遊技選択部SEの操作により一つの遊技演出を選択する。このとき、遊技者が選択ボタンBT1を押下操作して「遊技A」を選択すると、統括制御基板28のサブCPU33は、遊技選択部SEから「遊技A」が選択されたことを示す選択信号を入力する。この選択信号を入力したサブCPU33は、「遊技A」が選択されたことを示す遊技選択フラグをRAM35に設定する。
【0062】
そして、遊技者が発射装置19を操作し、遊技領域13aに発射された遊技球が始動入賞口22に入賞すると、主制御基板24のメインCPU30は、大当り判定を実行し、該判定結果に基づき、変動パターン及び表示図柄を決定する。続いて、メインCPU30は、決定した変動パターン及び表示図柄に基づく変動パターン指定コマンド及び図柄指定コマンドを統括制御基板28のサブCPU33に対して出力する。このとき決定された変動パターンを大当り演出用の変動パターンP1とし、表示図柄を各列共に「8」とする。
【0063】
前記統括制御基板28のサブCPU33は、入力した変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンP1に基づく演出内容パターンを決定する。このとき決定された演出内容パターンを演出内容パターンP1−1とする。そして、サブCPU33は、決定した演出内容パターンP1−1とRAM35に設定された遊技選択フラグに対応する「遊技A」を示す制御コマンドを各制御基板25〜27の各CPU36,39,42に出力する。また、サブCPU33は、入力した図柄指定コマンドを表示制御基板25のサブCPU36に出力する。また、サブCPU33は、変動パターン指定コマンドを入力したことに伴って、図柄変動中を示す遊技状態フラグをRAM35に設定する。
【0064】
前記表示制御基板25のサブCPU36は、演出内容パターンP1−1に基づく演出実行データを、「遊技A」に関する遊技情報が記憶された第1ROM37aから読み出す。そして、サブCPU36は、第1ROM37aから読み出した演出実行データP1−1Aに基づき図柄表示装置20の表示態様を制御する。その結果、図柄表示装置20では、「遊技A」に応じた表示演出が実行される。また、ランプ制御基板26のサブCPU39は、演出内容パターンP1−1に基づく演出実行データを、「遊技A」に関する遊技情報が記憶された第1ROM40aから読み出す。そして、サブCPU39は、第1ROM40aから読み出した演出実行データP1−1Aに基づき電飾ランプ16の発光態様を制御する。その結果、電飾ランプ16では、「遊技A」に応じた発光演出が実行される。また、音声制御基板27のサブCPU42は、演出内容パターンP1−1に基づく演出実行データを、「遊技A」に関する遊技情報が記憶された第1ROM43aから読み出す。そして、サブCPU39は、第1ROM43aから読み出した演出実行データP1−1Aに基づきスピーカ17の音声出力態様を制御する。その結果、スピーカ17では、「遊技A」に応じた音声演出が実行される。
【0065】
図5には、図柄表示装置20で実行される「遊技A」に応じた表示演出の様子が示されている。まず、図柄組み合わせゲームが開始する前、図柄表示装置20の可視表示部Hには、各列毎に共通図柄([637])が表示されている(画面a)。そして、表示制御基板25のサブCPU36の制御により、各列の図柄が変動を開始し、図柄組み合わせゲームが開始する。各列の図柄の変動開始後、所定時間が経過すると、変動中の図柄の表示態様が共通図柄から「遊技A」に応じた図柄に代わり、この状態で各列の図柄の変動が継続する(画面b)。なお、画面bでは、各列の図柄の表示態様が「遊技A」に応じた図柄に代わり変動している様子を遊技者側から見て左列に例示している。図5において、可視表示部H中の白抜き矢印は、当該列の図柄が変動中であることを示している。
【0066】
そして、可視表示部Hでは、各列の図柄が変動を開始してから所定の時間が経過すると、最初に、左列の図柄が表示される(画面c)。画面cには、左列の図柄として、「8」を示す索子牌を模した図柄が表示された様子が示されている。なお、可視表示部Hに表示される各列の図柄は、メインCPU30が全図柄停止コマンドを出力する迄の間、一旦停止状態、所謂、ゆれ変動状態となっている。続いて、可視表示部Hでは、右列の図柄が表示される(画面d)。画面dには、右列の図柄として、左列の図柄と同一種類の「8」を示す索子牌を模した図柄が表示された様子が示されている。この状態において、可視表示部Hでは、特定列(左列と右列)の図柄が同一種類であり、リーチ状態を認識できる図柄組み合わせが表示されたことになる。従って、可視表示部Hでは、所定のリーチ演出が行われる。「リーチ演出」は、リーチ状態へ発展した後、全列の図柄による大当り状態又ははずれ状態を認識できる図柄組み合わせが表示(一時的又は確定的)されるまでの間に行なわれる演出である。
【0067】
そして、リーチ演出の結果、可視表示部Hには、中列の図柄が表示される(画面e)。画面eには、中列の図柄として、左右2列の図柄と同一種類の「8」を示す索子牌を模した図柄が表示された様子が示されている。この状態において、遊技者は、3列の図柄が同一種類となる図柄組み合わせから大当り状態へ発展したことを認識する。そして、可視表示部Hでは、表示された3列の図柄の表示態様が「遊技A」に応じた図柄から共通図柄に代わる(画面f)。このとき可視表示部Hでは、3列の図柄の表示態様が、「8」を示す索子牌を示す図柄から該図柄に対応する「8」を示す共通図柄に代わり、「8」を示す共通図柄による図柄組み合わせが表示される。その後、可視表示部Hでは、メインCPU30が全図柄停止コマンドを出力することにより、「8」を示す共通図柄による大当り状態を認識できる図柄組み合わせ([888])が確定停止し、大当り状態が確定する。前記統括制御基板28のサブCPU33は、全図柄停止コマンドの入力により、RAM35に設定した図柄変動中を示す遊技状態フラグを解除する。
【0068】
以降、各制御基板25〜27の各サブCPU36,39,42は、遊技者が遊技選択部SEを操作し、新たな遊技演出を選択する迄の間、遊技Aに応じた遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)を繰り返し実行する。即ち、各サブCPU36,39,42は、メインCPU30が決定した変動パターンに対応する演出実行データを、夫々、第1ROM37a,40a,43aから読み出し、該読み出した演出実行データに基づき、夫々、表示演出、発光演出、音声演出を制御する。なお、「遊技B」又は「遊技C」に応じた表示演出は、前述同様に図5に示した流れで実行される。即ち、図5の画面b〜画面eにおける表示演出では、「遊技B」又は「遊技C」に応じた図柄によって表示演出が実行され、変動開始時(画面a)及び図柄組み合わせの確定停止時(画面f)には、共通図柄による図柄組み合わせが表示される。
【0069】
また、統括制御基板28のサブCPU33は、遊技選択部SEから選択信号を入力すると、遊技状態フラグを確認する。このとき、前述のように図柄が変動中である場合、サブCPU33は、選択信号を無効とし、遊技演出の種類を変更しない。一方で、サブCPU33は、遊技状態フラグが設定されていない場合、選択信号を有効とし、遊技選択フラグを書き換える。例えば、前述のように「遊技A」が選択されている状態で、遊技者が遊技選択部SEの操作により、「遊技B」を選択すると、サブCPU33は、「遊技B」を示す遊技選択フラグを設定する。その後、遊技が開始されると、図柄表示装置20、電飾ランプ16及びスピーカ17は、「遊技B」に応じた遊技演出(表示演出、発光演出及び音声演出)を実行する。
【0070】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)演出内容が異なる複数種類の遊技演出を実行可能とし、該複数種類の遊技演出の中から遊技者が一つの遊技演出を選択できるように構成した。そのため、1台のパチンコ機10で実行される遊技演出の幅(種類)を広げることができる。従って、遊技者は、演出内容が異なる複数種類の遊技演出の中から一つの遊技演出を選択して遊技を行うことができる。
【0071】
(2)遊技者は、自身の好みに応じて、複数種類の遊技演出の中から一つの遊技演出を選択することができる。また、遊技者は、その時の気分、状況に応じて任意に遊技演出の種類を選択(変更)することができ、気分転換を行うことができる。従って、遊技者にとって、最適な環境で遊技を行うことができる。
【0072】
(3)1台のパチンコ機10において、演出内容が異なる複数種類の遊技演出を実行可能とすることにより、1台のパチンコ機10で実行される遊技演出でありながら、遊技者に対して異なる遊技性を付与することができる。従って、遊技の興趣をさらに向上させることができ、1台のパチンコ機10において、バラエティに富んだ遊技演出を実行させることができる。
【0073】
(4)図柄表示装置20で実行される表示演出において、各列の図柄の表示態様を、図柄変動中には選択された遊技演出に応じた意匠の図柄とし、図柄変動終了時には各遊技演出に共通の意匠の図柄に変更する制御を行うようにした。そのため、図柄組み合わせが確定する際には、遊技演出の種類に関係なく共通の意匠の図柄によって図柄組み合わせが構成されている。従って、複数種類の遊技演出を実行可能に構成した場合であっても、該パチンコ機10における大当りの組み合わせ、はずれの組み合わせを遊技者が容易に認識することができる。一方で、図柄変動中は、選択された遊技演出に応じた意匠の図柄にするため、1台のパチンコ機10で実行される遊技演出が多彩な内容となり、遊技者は、夫々の遊技演出をより楽しむことができる。即ち、実行可能な遊技演出によって異なる遊技性を付与することができる。
【0074】
(5)実行可能な遊技演出に応じた図柄は、共通の意匠の図柄の種類を想定可能とする意匠によって構成した。そのため、図柄変動中の図柄の意匠と図柄変動終了時の図柄の意匠を変更した場合であっても、遊技者は、同じ意味合いの図柄組み合わせが表示されたことを容易に理解することができる。従って、遊技者に違和感を覚えさせることのない遊技演出を実現することができる。
【0075】
(6)遊技演出を制御する各制御基板25〜27を統括的に制御する統括制御基板28を設けた。そのため、各制御基板25〜27は、互いに関連付けられた演出実行データに基づき、夫々、遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)の制御を行うことが可能であり、図柄表示装置20、電飾ランプ16及びスピーカ17で実行される遊技演出を同調させることができる。従って、遊技演出全体に統一性(統一感)を持たせることができ、興趣の向上を図ることができる。
【0076】
(7)また、遊技選択部SEを統括制御基板28に接続した。そして、統括制御基板28は、演出内容パターンと遊技演出の種類を示す制御コマンドを各制御基板25〜27に出力するように構成した。そのため、各制御基板25〜27は、選択された遊技演出の種類に応じた制御を確実に行うことができる。従って、パチンコ機10では、選択された遊技演出の種類に応じた遊技演出を確実に実行させることができる。
【0077】
(8)主制御基板24が遊技演出のベースとなる変動パターンを、統括制御基板28が遊技演出の具体的な内容を示す演出内容パターンを決定している。そのため、膨大な情報量からなる遊技演出の制御を主制御基板24と統括制御基板28により、分担して行うことができる。この分担により、各制御基板の負荷を分散し、一の制御基板への負荷集中を抑制できる。特に、主制御基板24に対して過度の負担を強いることを抑制できる。
【0078】
(9)統括制御基板28は、図柄変動中又は大当り状態中、遊技選択部SEにおける遊技演出の選択を規制するように構成した。そのため、遊技選択部SEの操作による遊技演出を選択(変更)可能とする期間に制限を与えることができる。従って、遊技者の誤操作やパチンコ機10の誤作動を抑制することができる。
【0079】
(10)表示制御基板25の記憶部37、ランプ制御基板26の記憶部40、及び音声制御基板27の記憶部43を、複数種類の遊技演出毎に対応する遊技情報を各別に記憶した複数の第1〜第3ROM37a〜37c,40a〜40c,43a〜43cで構成した。そのため、1種類の遊技演出に対して膨大な情報量となる遊技情報を、記憶容量の大きい単一のROMに記憶する場合に比して、パチンコ機10の製造コストの低減に貢献することができる。また、遊技演出の種類又は遊技演出の数の変更が容易であり、メンテナンス性の向上に貢献することができる。
【0080】
(11)統括制御基板28のROM34には、1つの変動パターンに対応させて、同一の演出時間となる演出内容パターンを記憶した。また、各制御基板25〜27の各記憶部37,40,43には、1つの演出内容パターンに対応させて、同一の演出時間となる演出実行データを記憶した。そのため、1台のパチンコ機10で複数種類の遊技演出を実行可能に構成した場合であっても、主制御基板24のROM31に記憶されている変動パターン(該変動パターンを示す制御コマンド)を共通利用することができる。また、統括制御基板28のROM34に記憶されている演出内容パターン(該演出内容パターンを示す制御コマンド)を共通利用することができる。従って、複数種類の遊技演出を実行可能に構成した場合であっても、ROM31に記憶する変動パターンの数やROM34に記憶する演出内容パターンの数を増加させることなく、主制御基板24のメインCPU30や統括制御基板28のサブCPU33に負担を強いることを抑制することができる。
【0081】
(12)演出内容の異なる複数種類の遊技演出を実行可能に構成した。そのため、遊技店におけるパチンコ機10の設置スペース、設置導入費に必要なコスト削減に貢献することができる。即ち、従来においては、1種類の遊技演出を1機種としてパチンコ機10を構成して遊技店に設置導入する必要があるのに対し、本実施形態では同一機種としてパチンコ機10を構成して遊技店に設置導入することができる。また、1台のパチンコ機10で演出内容が異なる複数種類の遊技演出が実行できるため、遊技者が該パチンコ機10の遊技演出に飽きるまでの時間が延び、該パチンコ機10の設置寿命を延ばすことができる。
【0082】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、各記憶部37,40,43を複数のROMから構成しているが、各記憶部37,40,43を単一のROMから構成し、該ROMに複数種類の遊技演出を実行するための遊技情報を記憶しても良い。このように構成すれば、単一のROMを各制御基板25〜27に設置すれば良く、各制御基板25〜27に複数のROMを配置するためのスペースを確保する必要がない。また、遊技演出の種類又は遊技演出の数を変更する場合には、単一のROMの記憶内容を変更するだけで良い。
【0083】
・前記実施形態では、1台のパチンコ機10において3種類の遊技演出を選択可能としているが、選択可能な遊技演出の数(種類)は任意に変更することができる。例えば、2種類、4種類、5種類でも良い。即ち、各遊技演出の遊技情報を各記憶部37,40,43に記憶することにより、1台のパチンコ機10において複数種類の遊技演出を選択可能とすることができる。また、選択可能とする遊技演出における演出内容の主体は、前記実施形態に限定されることなく、任意に変更することができる。
【0084】
・前記実施形態では、遊技選択部SEが統括制御基板28(サブCPU33)に接続されているが、遊技選択部SEを各制御基板25〜27(各サブCPU36,39,42)に接続しても良い。
【0085】
・前記実施形態において、統括制御基板28(サブCPU33)は、遊技選択部SEからの選択信号の入力に応じてRAM35に遊技選択フラグを設定(書き換え)する毎に、各制御基板25〜27に選択された遊技演出の種類を示す制御コマンドを出力するようにしても良い。そして、各制御基板25〜27は、各RAM38,41,44に入力した制御コマンドに基づき遊技選択フラグを設定し、演出内容パターンを入力する毎に前記遊技選択フラグを確認し、演出実行データを読み出すようにしても良い。
【0086】
・前記実施形態では、統括制御基板28(サブCPU33)が選択信号を無効としているが、遊技選択部SEの操作を規制し、遊技演出の選択を規制するようにしても良い。また、統括制御基板28は、遊技状態フラグが解除される迄の間、入力した選択信号に基づく遊技演出の選択を保留し、遊技状態フラグの解除後、選択信号を有効として遊技演出の種類を変更するようにしても良い。
【0087】
・前記実施形態では、遊技選択部SEが上球皿15の前面側に配置されているが、遊技選択部SEの配置は任意に変更することができる。例えば、上球皿15の上面、前枠14、下球皿18、発射装置19などでも良い。即ち、遊技選択部SEは、遊技者の操作が許容されていれば良い。
【0088】
・前記実施形態では、表示制御基板25、ランプ制御基板26、音声制御基板27及び統括制御基板28を別基板構成としているが、一体基板でも良い。この場合、一体化された基板上に、共有のCPUを設けて制御を実行しても良い。また、一体化された基板上に、前記実施形態におけるサブCPU33,36,39,42を設けて制御を実行しても良い。
【0089】
・前記実施形態において、統括制御基板28を、表示制御基板25、ランプ制御基板26又は音声制御基板27のうちいずれかの制御基板と兼用構成にしても良い。例えば、音声制御基板27が、前記実施形態で説明した統括制御基板28の役割を担い、表示制御基板25及び音声制御基板27を含めて統括的に制御をしても良い。この場合、CPU、ROM及びRAMを別々に設けても良いし、兼用しても良い。
【0090】
・前記実施形態において、演出実行データが示す表示演出用、発光演出用及び音声演出用の具体的な内容は、任意に変更しても良い。さらに、遊技演出に応じた図柄の意匠は、任意に変更しても良い。また、遊技演出に共通な図柄の意匠は、任意に変更しても良い。
【0091】
・前記実施形態では、2種類の変動パターンP1,P2を例示しているが、主制御基板24のROM31に記憶する変動パターンの数は任意に変更しても良い。また、一つの変動パターンに対して振分けられる演出内容パターンの数は、単数又は複数など、任意に変更しても良い。複数の演出内容パターンが振分けられる場合、その振分け数は任意に変更しても良い。
【0092】
・前記実施形態では、図柄表示装置20、電飾ランプ16及びスピーカ17で遊技演出が実行されるようになっているが、遊技演出を実行する装置(演出実行手段)は、任意に変更しても良い。例えば、可動体の動作による遊技演出を実行する可動装置、振動による遊技演出を実行する振動装置、香気の発生による遊技演出を実行する香気発生装置でも良い。また、これらの任意の装置による組み合わせによって遊技演出が行われるようにしても良い。
【0093】
・前記実施形態は、液晶画面からなる可視表示部Hを備えた図柄表示装置20に限らず、他の種類の可視表示部を備えた図柄表示装置であっても同様に適用することができる。例えば、CRT(ブラウン管)式、プラズマディスプレイ式、7セグメントLED式、ドットマトリクス式、機械式(ドラム式又はベルト式)などの図柄表示装置であっても良い。
【0094】
・前記実施形態において、統括制御基板28のサブCPU33は、遊技演出の種類が選択(又は変更)された際、各制御基板25〜27に対して、選択された遊技演出におけるデモンストレーション動作の指示を行うように構成しても良い。そして、該指示を受けた各制御基板25〜27は、各記憶部37,40,43から選択された遊技演出のデモ動作データを読み出し、デモンストレーション動作を行わせるように各演出実行手段(図柄表示装置20、電飾ランプ16及びスピーカ17)を制御する。例えば、デモンストレーション動作により、図柄表示装置20では、遊技演出のタイトル、登場キャラクタの表示などが行われる。このように構成すれば、遊技者は、選択した遊技演出が自身の望む遊技演出であるか否かを確認することができる。また、デモンストレーション動作を行うことにより、遊技演出の種類が変更されたことを遊技者に印象付けることができる。
【0095】
・前記実施形態において、遊技選択部SEで選択された遊技演出の種類を識別可能とする種別情報を報知する報知手段を設けても良い。報知手段としては、図柄表示装置20の可視表示部Hでも良い。この場合、種別情報として、遊技演出のタイトルを可視表示部Hに表示させるようにしても良い。また、種別情報として、選択可能な遊技演出毎に対応付けられた番号、アルファベット、文字、記号、符号又はキャラクタを可視表示部Hに表示させるようにしても良い。さらに、報知手段としては、選択可能な遊技演出毎に対応するランプでも良い。この場合、選択された遊技演出に対応するランプを発光させる。このように構成すれば、遊技者は、自身が選択した遊技演出の種類を容易に把握することができる。また、遊技者は、種別情報から選択されている遊技演出の種類を判断することができ、その状態で遊技を行うか、又は新たに遊技演出を選択して遊技を行うかを容易に判断することができる。
【0096】
次に前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記遊技演出に応じた図柄は、識別情報と意匠情報とから構成されており、前記識別情報は、前記複数種類の遊技演出に共通な意匠の図柄の種類を想定可能とする情報である一方で、前記意匠情報は、前記遊技演出に応じて定められた情報である請求項2に記載の遊技機。
【0097】
(ロ)前記遊技演出に応じた図柄は、前記複数種類の遊技演出に共通な意匠の図柄の種類を想定可能とする意匠によって構成された請求項2に記載の遊技機。
(ハ)前記表示態様変更手段は、図柄変動開始時と図柄変動終了時に前記複数種類の遊技演出に共通な意匠の図柄とするように前記図柄表示装置における前記図柄の表示態様を変更する請求項2に記載の遊技機。
【0098】
(ニ)前記選択手段で選択された遊技演出の種類を識別可能とする種別情報を報知する報知手段をさらに備えた請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の遊技機。
【0099】
(ホ)前記各演出制御手段は、前記選択手段で遊技演出が選択されると、当該遊技演出に対応する遊技情報に基づいてデモンストレーション動作を行うように前記各演出実行手段を制御する請求項3に記載の遊技機。
【0100】
(ヘ)前記各演出制御手段に設けられた前記記憶手段は、複数種類の遊技演出毎に対応する前記遊技情報を各別に記憶した複数の記憶装置から構成された請求項3に記載の遊技機。
【0101】
(ト)前記各演出制御手段に設けられた前記記憶手段は、複数種類の遊技演出の遊技情報を記憶した単一の記憶装置から構成された請求項3に記載の遊技機。
【0102】
【発明の効果】
本発明によれば、演出内容が異なる複数種類の遊技演出の中から遊技者が一つの遊技演出を選択して遊技を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】主制御基板、表示制御基板、ランプ制御基板、音声制御基板、及び統括制御基板の具体的な構成を説明するブロック図。
【図3】(a)は、主制御基板に記憶された変動パターンを説明する説明図、(b)は、統括制御基板に記憶された演出内容パターンを説明する説明図、(c)は、表示制御基板、ランプ制御基板、音声制御基板に記憶された演出実行データを説明する説明図。
【図4】(a)は、各遊技演出に共通な意匠の図柄を説明する説明図、(b),(c),(d)は、遊技演出に応じた意匠の図柄を説明する説明図。
【図5】図柄表示装置において遊技演出が行われる様子を示す模式図。
【符号の説明】
SE…遊技選択部(選択手段)、16…電飾ランプ(演出実行手段)、17…スピーカ(演出実行手段)、20…図柄表示装置(演出実行手段)、24…主制御基板(メイン制御手段)、25…表示制御基板(サブ制御手段を構成する演出制御手段)、26…ランプ制御基板(サブ制御手段を構成する演出制御手段)、27…音声制御基板(サブ制御手段を構成する演出制御手段)、28…統括制御基板(サブ制御手段を構成する統括制御手段)、33…サブCPU(選択規制手段)、36…サブCPU(表示態様変更手段)、37…記憶部(記憶手段)、40…記憶部(記憶手段)、43…記憶部(記憶手段)。
Claims (4)
- 遊技全体を制御するメイン制御手段と、前記メイン制御手段が出力した遊技制御信号に基づいて遊技演出に関連する各種制御を実行するサブ制御手段と、前記サブ制御手段の制御によって前記遊技演出を実行する複数の演出実行手段とを備えた遊技機において、
前記サブ制御手段に設けられ、演出内容が異なる複数種類の遊技演出を実行するための遊技情報を記憶する記憶手段と、
前記サブ制御手段に接続され、前記複数種類の遊技演出の中から遊技者が一つの遊技演出を選択するための選択手段とを備え、
前記サブ制御手段は、前記選択手段で選択された遊技演出に関連する各種制御を実行し、当該制御によって前記各演出実行手段が前記選択手段で選択された遊技演出を実行するように構成された遊技機。 - 前記複数の演出実行手段のうち、一つの演出実行手段は、複数種類の図柄を変動させて表示可能な図柄表示装置であり、
図柄変動中には前記選択手段で選択された遊技演出に応じた意匠の図柄とする一方で、図柄変動終了時には前記複数種類の遊技演出に共通な意匠の図柄とするように前記図柄表示装置における前記図柄の表示態様を変更する表示態様変更手段をさらに備えた請求項1に記載の遊技機。 - 前記サブ制御手段は、前記演出実行手段を制御する複数の演出制御手段と、前記メイン制御手段が出力した前記遊技制御信号に基づいて前記各演出制御手段を統括的に制御し、前記遊技演出を実行させるための制御を指示する演出制御信号を前記各演出制御手段に出力可能な統括制御手段で構成されており、
前記記憶手段は、前記各演出制御手段に設けられていると共に、前記選択手段は、前記統括制御手段に接続されている請求項1又は請求項2に記載の遊技機。 - 前記図柄変動中又は大当り状態中、前記選択手段における前記遊技演出の選択を規制する選択規制手段をさらに備えた請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
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JP2007006982A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Newgin Corp | 遊技機 |
JP2013013761A (ja) * | 2012-09-19 | 2013-01-24 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2015142751A (ja) * | 2015-03-12 | 2015-08-06 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002252761A patent/JP2004089331A/ja active Pending
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