JP2004086881A - 半導体集積回路設計装置、半導体集積回路設計方法、半導体集積回路の製造方法および可読記録媒体 - Google Patents

半導体集積回路設計装置、半導体集積回路設計方法、半導体集積回路の製造方法および可読記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】必要容量のバイパスコンデンサを、より効果的な回路ブロック内部のノイズ源近くに追加することにより、ノイズを所定の範囲内に確実に抑える。
【解決手段】LSI設計において、LSIチップの回路ブロックのゲートレベル論理回路情報60、スタンダードセルライブラリ情報70およびパッケージ情報80を入力処理し、入力された情報を用いてLSIチップのノイズ解析処理を行い、ノイズ発生量が所定の範囲内ならば処理を終了し、ノイズ発生量が所定の範囲を超えるならば、回路ブロック中の論理ゲートを選択し、選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源ノイズおよび基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを備えたLSIなどの半導体集積回路のパターンを生成する半導体集積回路設計装置、それを用いた半導体集積回路設計方法、この方法手順を回路設計に用いた半導体集積回路の製造方法、この方法手順が記録されたコンピュータ読み出し可能な可読記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CMOS論理回路がスイッチングする時に流れる電源電流が、パッケージのボンディングワイヤのインダクタを通過するときに電源ノイズが発生する。この電源ノイズは、デジタル回路において多く発生し、電磁不要輻射(EMI)によって、他の機器に対して悪影響を及ぼす。さらに、アナログ/デジタル(A/D)混在LSIにおいては、デジタル回路で発生したノイズは基板を通してアナログ回路へ伝わり、アナログ回路の性能に悪影響を及ぼすという問題がある。これを基板ノイズという。
【0003】
このような電源ノイズの発生機構について図16を用いて説明する。
図16において、LSIチップ120側の電源端子121およびグランド端子122は、インダクタンス成分を持つボンディングワイヤ(インダクタ140A,140B)を介して、パッケージ130側の外部電源150と接続されている。また、LSIチップ120内には、CMOS構造のインバータ回路131、内部負荷90(90cp,90cn)、及びバイパスコンデンサ111が並列に設けられている。
LSIチップ120の内部回路への入力電圧が「L」レベルから「H」レベルに変化するとき、放電電流が流れる。このときの電流パスは図16の矢印に示すようにインバータ回路131の出力端のノード132を通して形成されている。
【0004】
この場合、電源端子121につながるインダクタ140Aと、グランド端子121につながるインダクタ140Bとを通過する電流の向きが、入力電圧の変化により、LSIチップ120内部から見て互いに逆方向に働くので、電源端子121とグランド端子122には、それぞれ互いに逆位相のノイズが発生する。電源電圧をVdd、グランド電圧をVss、ノイズによる最大電圧変動幅をVnとすると、電源端子121にはVdd−Vn、グランド端子122にはVss+Vnの初期電圧変動が生じ、続いてRLC回路によるリンギング動作が現れ、電源端子121とグランド端子122では位相が逆の対称性のあるノイズが現れる。
【0005】
ところで、このような電源ノイズを低減するための代表的な方法は、電源端子121とグランド端子122間にバイパスコンデンサ111を設けることである。図16にはLSIチップ120内部にバイパスコンデンサ111が示されている。このバイパスコンデンサ111に蓄えられた電荷を用いて内部負荷90を駆動するので、インダクタ140A,140Bを通って外部電源150から供給される電流量の変動を抑えることができて、ノイズを低減できる。
【0006】
また、バイパスコンデンサ111はノイズ源(例えばボンディングワイヤ)の近くに配置するほどノイズ低減効果があり、理想的には、動作している回路と同じ場所に配置すると、最もノイズ発生量を低減することができる。
このようなバイパスコンデンサ111をLSIチップ120に設ける従来方法として、特許文献1では、レイアウト設計後の空き領域にバイパスコンデンサを作成する方法を開示している。
しかしながら、レイアウト設計後の空き領域だけでは、必要容量のバイパスコンデンサを確保できない場合が生じる。
【0007】
これに対して、必要容量のバイパスコンデンサ111を搭載する方法として、非特許文献2において、回路シミュレーションとフロアプランとを繰り返しながら、バイパスコンデンサの容量の最適化を行う方法が開示されている。
即ち、まず、フロアプランナに、機能ブロックの初期配置を入力する。次に、回路シミュレーションにより、ノイズが多く発生している領域nを特定し、特定された領域nにおいて、ノイズ発生量を指定値以下にするために必要なバイパスコンデンサの容量Cnの大きさを計算する。
【0008】
次に、追加するバイパスコンデンサの合計が容量Cn以上になる一つ以上の仮想ブロックbkとしてモデル化し、配置済み機能ブロックの間に仮想ブロックbkを挿入する方法である。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−208634号公報
【非特許文献1】
ハワード エイチ チャン(Haward H. Chan)等著、「パワー サプライ ノイズ アナリシス メソドロジィ フォー ディープ−サブミクロン ヴイエルエスアイ チップ デザイン(Power Supply Noise Analysis Methodology forDeep−Submicron VLSI Chip Design)」,デザイン オートメーション カンファレンス(DesignAutomation Conference),1997年
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の構成では、レイアウト設計後の空き領域に必要容量のバイパスコンデンサを配置したとしても、そのバイパスコンデンサを配置する場所は、回路ブロックと回路ブロックとの間であり、バイパスコンデンサが回路ブロック内のノイズ源から遠いのでノイズ低減効果が低いという問題があった。
【0011】
本発明は、前記従来の問題を解決するもので、必要容量のバイパスコンデンサを、より効果的な回路ブロック内部のノイズ源近くに追加することにより、ノイズ発生量を所定の範囲内に確実に抑えることができる半導体集積回路設計装置、それを用いた半導体集積回路設計方法、この方法手順を回路設計に用いた半導体集積回路の製造方法、この方法手順が記録されたコンピュータ読み出し可能な可読記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体集積回路設計装置は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力手段と、前記入力手段により入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析手段と、前記ノイズ解析手段によるノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定手段と、前記ノイズ判定手段によるノイズ判定において、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、前記ノイズ判定手段によるノイズ判定において、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合には、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択手段と、前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加手段と、を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0013】
さらに、好ましくは、本発明の半導体集積回路設計装置における前記ノイズ解析手段は、前記回路ブロック中の論理ゲートに対して、前記論理ゲートの入力パターン及び前記論理ゲート中に搭載されているバイパスコンデンサの容量を変化させたときの、前記論理ゲートにおける電源電流と基板電流のうち少なくとも一方の電流波形を記録したデータテーブルを作成し、該作成されたデータテーブルを用いてノイズ解析を行う。
【0014】
さらに、好ましくは、本発明の半導体集積回路設計装置における前記論理ゲート選択手段は、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロック中の最大ノイズ発生量を生じている論理ゲートを選択する。
【0015】
さらに、好ましくは、本発明の半導体集積回路設計装置における前記論理ゲート選択手段は、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択する。
【0016】
また、本発明の半導体集積回路設計装置は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力手段と、前記入力手段により入力された情報を用いて、前記回路ブロックに発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積手段と、前記ノイズ見積手段による見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定手段と、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択手段と、前記論理ゲート選択手段により選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加手段と、を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0017】
さらに、好ましくは、本発明の半導体集積回路設計装置における前記論理ゲート選択手段は、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択する。
【0018】
さらに、本発明の半導体集積回路設計装置は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力手段と、前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換手段と、前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理手段と、前記マッピング処理手段によりマッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約を比較する比較手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択手段と、前記論理ゲート選択手段により選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理手段と、を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0019】
さらに、本発明の半導体集積回路設計装置は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力手段と、前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置手段と、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加手段と、を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0020】
次に、本発明の半導体集積回路設計方法は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析ステップと、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記ノイズ解析ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックのノイズ解析を行うものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0021】
さらに、好ましくは、本発明の半導体集積回路設計方法における前記ノイズ解析ステップは、前記回路ブロック中の論理ゲートに対して、前記論理ゲートの入力パターン及び前記論理ゲート中に搭載されているバイパスコンデンサの容量を変化させたときの、前記論理ゲートにおける電源電流と基板電流のうち少なくとも一方の電流波形を記録したデータテーブルを作成し、該作成されたデータテーブルを用いてノイズ解析を行う。
【0022】
さらに、好ましくは、本発明の半導体集積回路設計方法における前記論理ゲート選択ステップは、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロック中の最大ノイズ発生量を生じている論理ゲートを選択する。
【0023】
さらに、好ましくは、本発明の半導体集積回路設計方法における前記論理ゲート選択ステップは、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択する。
【0024】
また、本発明の半導体集積回路設計方法は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記半導体集積回路に発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積ステップと、前記ノイズ発生量の見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0025】
さらに、好ましくは、本発明の半導体集積回路設計方法における論理ゲート選択ステップは、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択する。
【0026】
さらに、本発明の半導体集積回路設計方法は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換ステップと、前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理ステップと、前記マッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理ステップと、を含み、前記マッピング変更処理ステップにおいて、前記別のセルへと割り当てを変更したか、または前記バイパスコンデンサセルを追加で割り当てた後、前記比較ステップに戻り、該別のセルへと割り当てを変更されたか、または前記バイパスコンデンサセルが追加で割り当てられた回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0027】
また、好ましくは、本発明の半導体集積回路設計方法におけるスタンダードセルライブラリ情報は、半導体集積回路の設計に用いるセルライブラリ情報であって、回路の論理が等価で内部に搭載するバイパスコンデンサの容量が異なる少なくとも1組のバイパスコンデンサ付きセル情報を含む。
【0028】
さらに、本発明の半導体集積回路設計方法は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサセル追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサセルを挿入した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサセルを挿入された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0029】
次に、本発明の半導体集積回路の製造方法は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析ステップと、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記ノイズ解析ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックのノイズ解析を行うものであるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0030】
また、本発明の半導体集積回路の製造方法は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記半導体集積回路に発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積ステップと、前記ノイズ発生量の見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0031】
また、本発明の半導体集積回路の製造方法は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換ステップと、前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理ステップと、前記マッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理ステップと、を含み、前記マッピング変更処理ステップにおいて、前記別のセルへと割り当てを変更したか、または前記バイパスコンデンサセルを追加で割り当てた後、前記比較ステップに戻り、該別のセルへと割り当てを変更されたか、または前記バイパスコンデンサセルが追加で割り当てられた回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0032】
また、本発明の半導体集積回路の製造方法は、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサセル追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサセルを挿入した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサセルを挿入された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0033】
次に、本発明の可読記録媒体は、コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析ステップと、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記ノイズ解析ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックのノイズ解析を行うものであるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0034】
また、本発明の可読記録媒体は、コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記半導体集積回路に発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積ステップと、前記ノイズ発生量の見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0035】
また、本発明の可読記録媒体は、コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換ステップと、前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理ステップと、前記マッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理ステップと、を含み、前記マッピング変更処理ステップにおいて、前記別のセルへと割り当てを変更したか、または前記バイパスコンデンサセルを追加で割り当てた後、前記比較ステップに戻り、該別のセルへと割り当てを変更されたか、または前記バイパスコンデンサセルが追加で割り当てられた回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0036】
また、本発明の可読記録媒体は、コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサセル追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサセルを挿入した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサセルを挿入された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0037】
上記構成により、本発明の作用を説明する。
本発明においては、必要容量のバイパスコンデンサを、より効果的な回路ブロック内部のノイズ源近くに追加することができるので、ノイズを所定の範囲内に確実に抑えることができる。また、ノイズ解析結果に基づいてバイパスコンデンサの追加を行うので精度が高く、効果的な場所に必要な容量のバイパスコンデンサを搭載することができ、不要に容量が多いバイパスコンデンサによるLSIなどの半導体集積回路のチップ面積の増加を無くすことができる。
【0038】
また、予めノイズ見積もりにより容量制約を与えるので、処理を繰り返してノイズ解析処理を行う必要がなく、この場合に比べて短い時間で処理を行うことができる。
さらに、大きなノイズを生じているノイズ源近くにバイパスコンデンサを追加することができるので、より効果的にノイズを低減することができる。
【0039】
さらに、スタンダードセルライブラリ内に所望のバイパスコンデンサ容量を持つセルがなく、新たに所望のバイパスコンデンサ容量を持つセルを追加する場合であっても、バイパスコンデンサの容量を数種変化させたときの電流波形データテーブルを用いて、追加セルの電流波形を計算で求めることができるので、セルの追加が容易となる。
【0040】
さらに、回路ブロック全体としてバイパスコンデンサ容量制約を満足しながら、さらにノイズ発生量の大きな論理ゲートにバイパスコンデンサ付きセルを割り当てることができるので、必要量のバイパスコンデンサを、より効果的な回路ブロック内のノイズ源近くに追加することができて、ノイズを指定の範囲内に確実に抑えることができる論理合成手法が得られる。
【0041】
また、このセルライブラリを用いれば、回路ブロックを構成するセル内にバイパスコンデンサを搭載することができるので、ノイズ源近くにバイパスコンデンサを配置することができて、ノイズを効果的に低減することができる。また、論理が等価でバイパスコンデンサの容量が異なるセルが含まれているので、ノイズ発生量に応じてバイパスコンデンサの容量を使い別けることにより、不要に多いバイパスコンデンサの追加によるLSIチップなどの半導体集積回路のチップ面積の増加を無くすことができる。
【0042】
さらに、回路ブロック中の配置されているセル行にバイパスコンデンサセルを挿入することができるので、ノイズ源の近くにバイパスコンデンサを配置する場所を確保することができ、ノイズを所定の範囲以下に確実に抑えることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の半導体集積回路設計装置の実施形態1〜4を低ノイズLSI設計装置に適用した場合について図面を参照しながら順次説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る低ノイズLSI設計装置の要部構成例を示すブロック図である。
図1において、低ノイズLSI設計装置10は、回路設計用の制御プログラム及びデータが記憶された第1記憶部(可読記録媒体)としてのROM11と、ワークメモリとして機能する第2記憶部としてのRAM12と、回路設計用の各種データが記録されたデータベース13と、ユーザが各種操作指令(回路設計の起動または終了指令を含む)を入力可能とする操作入力部14と、回路設計の初期画面など各種画面情報を表示可能とする表示部15と、前記制御プログラム及びデータに基づいて各部を制御する制御部16とを有し、半導体集積回路の回路設計を支援する。
【0044】
制御部16はCPU(中央演算処理装置)で構成されており、入力手段161と、ノイズ解析手段162と、ノイズ判定手段163と、処理終了手段164と、論理ゲート選択手段165と、バイパスコンデンサ追加手段166とを有し、全体の処理が終了するまで、ノイズ解析処理以後、バイパスコンデンサ追加処理までの一連の処理を繰り返すことにより、バイパスコンデンサ94を追加した処理回路パターンを自動生成する。
【0045】
入力手段161は、半導体集積回路(LSI)を構成する回路ブロックの、ゲートレベル論理回路情報60、スタンダードセルライブラリ情報70、及びパッケージ情報80などの各種回路設計情報(後述する図2参照)を、ノイズ解析情報としてデータベース13から入力処理する。
ノイズ解析手段162は、入力された前記各種回路設計情報を用いて、半導体集積回路(LSI)を構成する各回路ブロックのノイズ解析処理を行う。
【0046】
また、前記ノイズ解析手段162は、該半導体集積回路(LSI)を構成する各回路ブロック中の論理ゲートに対して、該論理ゲートの入力パターン及び論理ゲート中に搭載されているバイパスコンデンサの容量を変化させたときの、前記論理ゲートにおける電源電流と基板電流とのうち少なくとも一方の電流波形を記録したデータテーブルを作成し、その作成されたデータテーブルを用いてノイズ解析を行ってもよい。
【0047】
ノイズ判定手段163は、前記ノイズ解析手段162によるノイズ解析処理の結果に基づいて、各回路ブロック中の論理ゲートのノイズ発生量(ノイズ電圧レベル及びノイズ発生数など)が所定の範囲内か否かを判定する。そして、処理終了手段164は、該ノイズ判定手段163において判定した結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する、本半導体集積回路設計の全処理を終了処理する。
【0048】
論理ゲート選択手段165は、前記ノイズ判定手段163において判定した結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合に、前記各回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する。
【0049】
例えば、前記論理ゲート選択手段165は、前記ノイズ解析手段162によるノイズ解析処理結果に基づいて、各回路ブロックにおいて最大ノイズ発生量(最大ノイズ電圧レベル及び最大ノイズ発生数など)を生じている論理ゲートを選択する。
【0050】
バイパスコンデンサ追加手段166は、前記論理ゲート選択手段165により選択された論理ゲートに対して、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加処理する。
【0051】
上記構成により、以下その動作を説明する。
図2は、本発明の実施形態1に係る低ノイズLSI設計装置10の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態1では基板ノイズの解析を例に説明する。
【0052】
図2に示すように、まず、制御部16は、制御プログラムに基づいて、ステップS1のノイズ解析情報入力処理として、LSI装置を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報60、使用するスタンダードセルライブラリ情報70、及びLSI装置のパッケージ情報80をデータベース13から入力処理する。
【0053】
次に、制御部16は、制御プログラムに基づいて、ステップS2のノイズ解析処理を行う。このノイズ解析処理としては、回路シミュレータによるノイズ解析が、その処理時間及び必要メモリ容量の点から実現が困難であるので、回路シミュレーション以外の手法が提案されている。
【0054】
このステップS2のノイズ解析処理(基板ノイズ解析処理)として、例えば2000年DesignAutomation Conference において、M. V. Heijingenらが“High−LeveLSImulationof Substrate Noise Generation Including Power Supply NoiseCoupling ”に開示の方法(以下、従来例3という)を用いることができる。これを図3、及び図4を用いて説明する。
【0055】
図3に示すように、まず、ステップS21のキャラクタライズ処理では、入力されたスタンダードセルライブラリ70の各セルに対して、図4に示すようなマクロモデルを生成する。
【0056】
ここで、図4のマクロモデルについて説明する。図4において、抵抗91はグランド(Vss)端子122とP型基板120A間の抵抗であり、容量92はN−well(Nウェル)とP型基板120A間の逆バイアスPN接合容量であり、容量93は電源(Vdd)端子121とグランド(Vss)端子122間に寄生的に形成された容量である。電流源101は電源から供給される電流をモデル化したもので、電流源102はスイッチングノードからP型基板120Aに流れる電流をモデル化したものである。
【0057】
そして、本実施の形態1では、セル内部に意図的にバイパスコンデンサ94を搭載することが特徴であり、これを明示するために図4のマクロモデルとして、前記従来例3のマクロモデルにバイパスコンデンサ94を追加したものを用いる。
これらの抵抗91及び容量92〜94の値は、各セルのレイアウトから寄生容量抽出ツールを用いて求めることができる。
【0058】
また、電流源101及び電流源102は、各セルに対して、回路シミュレーションを実行し、全入力パターンにおける電源電流波形及び基板電流波形をそれぞれ記録することで得ることができる。
【0059】
さらに、セル内部に搭載するバイパスコンデンサ94の容量値を数種類で変化させたときの基板電流波形及び電源電流波形も、回路シミュレーションを実行して、データテーブルとして記録しておく。なお、前記回路シミュレーションが実行されなかったそれ以外のバイパスコンデンサ94の容量値のときの基板電流波形及び電源電流波形は、そのデータテーブルを元に補間することにより得ることができる。
【0060】
そして、スタンダードセルライブラリ70には、図5に示すように、論理が等価でバイパスコンデンサ94(例えば94A,94B)の大きさが異なるバイパスコンデンサ付きセル78を予め何種類(例えば78A,78B)か用意しておき、前記ノイズ解析処理によって、それ以外の大きさのバイパスコンデンサ94が必要になった時であっても、上記のように、データテーブルを元に補間による計算で簡単に電流波形を求めることができるので、必要になった時点で必要なバイパスコンデンサ付きセル78を、図4のマクロモデルに容易に追加できる。
【0061】
このようにして作成した、入力されたスタンダードセルライブラリ70の全セルのマクロモデルをまとめたものを、基板ノイズマクロモデルライブラリ71と呼ぶ。これをデータベース13に記録する。
【0062】
そして前述のようにしてノイズ解析処理を行った後、次の図3のステップS22の論理シミュレーション処理において、入力されたゲートレベル論理回路情報60と入力パターンとを用いて論理シミュレーションを行い、全セルのスイッチングイベントをデータベース13に記録し、スイッチングイベントデータベース62を作成する。
【0063】
さらに、図3のステップS23の等価回路作成処理において、前記基板ノイズマクロモデルライブラリ71、前記スイッチングデータベース62、及びパッケージ情報80を用いて、LSI装置を構成する回路ブロックの等価回路を作成する。
【0064】
例えば、LSI装置のP型基板120Aが低抵抗(ρ≒1mΩcm)の場合は、P型基板120Aを一つの電極と近似できるので、P型基板120Aである基板電極に対して、全マクロモデルを並列に接続する。さらに、そのようにして作成された回路に、前記パッケージ情報80から作成できるパッケージの等価回路を接続して、LSI装置とパッケージ全体の等価回路を作成する。このように作成して得られる等価回路を図6に示している。
【0065】
図6において、抵抗123はLSIチップ120内のグランド配線抵抗であり、抵抗124はLSIチップ120内の電源配線抵抗である。また、LSIチップ120内の抵抗291は各スタンダードセルのVss端子をP型基板120A間の抵抗91をまとめたもの、容量292は各スタンダードセルのN−well(Nウェル)とP型基板120A間の逆バイアスPN接合容量92をまとめたもの、容量293は各スタンダードセルのVddとVss間の寄生容量93をまとめたもの、容量294は各スタンダードセルのバイパスコンデンサ94をまとめたもの、電流源201は各スタンダードセルの電源から供給される電流源101をまとめたもの、電流源202は各スタンダードセルのスイッチングノードから基板に流れる電流源102をまとめたものである。
【0066】
一方、LSIチップ120側の抵抗123,124間には、パッケージ130側の一方のボンディングワイヤのインダクタ140と、グランド配線抵抗95と、外部電源150と、電源配線抵抗96と、他方のボンディングワイヤのインダクタ140とが直列に接続されている。
【0067】
そして、図3のステップS24のシミュレーション処理では、前記等価回路作成処理(ステップS23)で作成した等価回路に対して、回路シミュレータを用いて解析することにより、基板ノイズ解析を行うことができる。
【0068】
次に、図2のステップS3では、制御部16が制御プログラムに基づいて、前記回路ブロック中の論理ゲートのノイズ発生量が所定の範囲内かどうかを判定するノイズ判定処理を行う。
【0069】
ここでは、ステップS2のノイズ解析処理のノイズ解析結果から、ノイズ発生量(ノイズ電圧レベル及びノイズ発生数など)が所定の範囲内ならばノイズ判定処理を終了し(処理終了ステップ)、該ノイズ発生量(ノイズ電圧レベル及びノイズ発生数など)が所定の範囲を超える場合には、次に続くステップS4の論理ゲート選択処理に移行する。
【0070】
そして、ステップS4の論理ゲート選択処理では、前記回路ブロック中の論理ゲート(以下、インスタンス・セル76と呼ぶ。)において、所定値よりノイズが多く発生している(または、所定値よりノイズ電圧レベルが高い)インスタンス・セル76(後述する図14及び図15参照)で、且つバイパスコンデンサ94を追加すると高いノイズ低減効果が期待できるインスタンス・セル76を選択する。
【0071】
そして、この後述するインスタンス・セル76の選択には、複数の方法が考えられるので、以下にいくつかの例を示す。
一つ目の方法は、ノイズ解析処理(ステップS2)の処理結果から、最大のノイズ(ノイズ電圧レベル及びノイズ発生数など)を発生しているインスタンス・セル76を選択する方法である。基板ノイズの場合、ノイズ受信回路はアナログ回路であるので、個々のインスタンス・セル76がそのアナログ回路に及ぼす影響をノイズ解析処理(ステップS2)で解析し、ノイズ影響度が最大のインスタンス・セル76を選択する。
【0072】
また、2つ目の方法は、実際のノイズ解析の結果からではなく、基板ノイズマクロモデルライブラリ71中の、各セルの電源電流波形及び基板電流波形や、スイッチングイベントデータベース62、またLSIチップ120のフロアプランから、各インスタンス・セル76のノイズ発生に関する影響の度合いで定義するノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大のインスタンス・セル76を選択する方法である。
基板ノイズを対象とすると、各インスタンス・セル76のノイズ影響度として以下の4項目を考慮する。
【0073】
(1)電源電流波形のΔI/Δt
これは回路シミュレーション結果をそのまま用いて求めてもよい。
または、従来よりこの電源電流波形を三角形で近似する手法が多く提案されており、例えば、” di/dt Noise in CMOS Integrated Circuits” KluwerAcademic Publishers(以下、従来例4とい)に開示されている。
【0074】
図7(a)は図5のインバータ回路の出力ノード(図16の出力端のノード132を参照)の電圧波形Vout、図7(b)は電源端子121(または122)における電源電流波形Ioutの三角形近似線を表す。
【0075】
図7(a)及び図7(b)において、tfは出力端のノード132の立下り時間、Tは電源端子121(または122)における電流がピークになるまでの時間、Ipは電源端子121(または122)におけるピーク電流である。
【0076】
図7(b)のように、電源電流を三角形近似すれば、ΔI/Δtは(式1)に近似できる。
ΔI/Δt≒Ip/T  (式1)
本実施形態1では、図4に示すマクロモデルにおける電流源101を三角形近似で作成しておけば、(式1)を用いてΔI/Δtを計算することができる。
【0077】
(2)平均基板電流
これはマクロモデルより求める。
【0078】
(3)平均消費電力
Pave=Ps*Cload*Vdd*f  (式2)
ここで、Cloadは論理ゲートの負荷容量、Vddは電源電圧、Psはスイッチング確率、fはクロック周波数である。
そして、これはスイッチングイベントデータベース62とゲートレベル論理回路情報60から求める。
【0079】
(4)基板ノイズを受信するアナログ回路との距離
これはLSI装置のフロアプランの情報より求める。
よって、ノイズ影響度Sは、例えば、前述した(1)〜(4)の4項目と、パラメータa,b,c,dとを用いて、
S=a*(1)+b*(2)+c*(3)+d*(4)   (式3)
で定義することができる。
【0080】
各インスタンス・セル76のノイズ影響度S(所定のノイズ発生量)を、(式3)を用いて計算し、ノイズ影響度Sが最大であるインスタンス・セル76を選択する。
【0081】
そして、以上のようにしてノイズ影響度が最大である(ノイズ発生量の多い)インスタンス・セル76を選択した後、制御部16は、制御プログラムに基づいて、図2のステップS5のバイパスコンデンサ追加処理において、該論理ゲート選択処理(ステップS4)で選択されたインスタンス・セル76に、バイパスコンデンサ94を追加する。
【0082】
このバイパスコンデンサ追加処理を図5を用いて説明する。
図5に示すように、スタンダードセルライブラリ70は、バイパスコンデンサ付きセル78A,78Bを有するものとする。これら二つのセル78A,78Bの論理は等価であり、バイパスコンデンサ94A,94Bの容量の大きさはそれぞれ異なる容量値であり、該バイパスコンデンサ94Aの容量値はバイパスコンデンサ94Bの容量値よりも小さいものとする。
【0083】
ここで、図2のステップS4の論理ゲート選択処理において選択されたインスタンス・セル76には、スタンダードセルライブラリ70中のセル78Aが割り当てられているとする。このような場合、ステップS5のバイパスコンデンサ追加処理では、論理が等価でバイパスコンデンサ94の容量が変更前のセル78Aの容量よりも大きなセル78Bの容量に変更する。
【0084】
なお、スタンダードセルライブラリ70に所望のバイパスコンデンサ容量94を持つセル78が無い場合には、所望のバイパスコンデンサ容量94を持つセル78を、スタンダードセルライブラリ70中に新たに追加すればよい。
【0085】
その後、図2のステップS5のバイパスコンデンサ追加処理から、ステップS2のノイズ解析処理に戻り、ステップS3のノイズ判定処理において、ノイズ発生量が所定範囲内になるまでステップS2〜S5の各処理を繰り返し、ノイズ発生量が所定範囲内になれば処理を終了する。
【0086】
以上により、本実施形態1によれば、必要容量のバイパスコンデンサ94を、より効果的な、半導体集積回路を構成する回路ブロック内部のノイズ源近くに追加することができるため、ノイズを所定の範囲内に確実に抑えることができる。また、該半導体集積回路を構成する各回路ブロックのノイズ解析結果に基づいて、前記バイパスコンデンサ94の追加を行うため、精度が高く、且つ効果的な場所に、必要な容量のバイパスコンデンサ94を搭載することができ、不要に容量が多いバイパスコンデンサ94の追加によるLSIのチップ面積の増加を無くすことができる。
【0087】
また、本実施の形態1にかかる半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造するようにすれば、LSIのチップ面積が増加することなく、ノイズを所定の範囲内に確実に抑えることのできる半導体集積回路を製造することが可能となる。
【0088】
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る低ノイズLSI設計装置の要部構成例を示すブロック図である。
図8において、低ノイズLSI設計装置20は、回路設計用の制御プログラム及びデータが記憶された第3記憶部(可読記録媒体)としてのROM21と、ワークメモリとして機能する第4記憶部としてのRAM22と、回路設計用の各種データが記録されたデータベース23と、ユーザが操作指令(回路設計の起動指令および終了指令を含む)を入力可能とする操作入力部24と、回路設計の初期画面など各種画面情報を表示可能とする表示部25と、制御プログラム及びデータに基づいて各部を制御する制御部26とを有し、半導体集積回路の回路設計を支援する。
【0089】
制御部26はCPU(中央演算処理装置)で構成されており、入力手段261と、ノイズ見積手段262と、容量制約指定手段263と、比較手段264と、処理終了手段265と、論理ゲート選択手段266と、バイパスコンデンサ追加手段267とを有し、全体の処理が終了するまで、比較手段264による搭載容量と容量制約を比較する処理以後、バイパスコンデンサ追加手段267によるバイパスコンデンサ追加処理までの一連の処理を繰り返すことにより、バイパスコンデンサ94を追加した回路パターンを自動生成する。
【0090】
入力手段261は、LSI装置(LSIチップ)を構成する回路ブロックの、ゲートレベル論理回路情報60、スタンダードセルライブラリ情報70、及びパッケージ情報80などの各種回路設計情報(後述する図9参照)を、ノイズ見積もり情報としてデータベース23から入力処理する。
【0091】
ノイズ見積手段262は、入力された前記各種回路設計情報を用いて、LSI装置(LSIチップ)に発生するノイズ発生量(ノイズ電圧レベル及びノイズ発生数など)を見積処理する。
【0092】
容量制約指定手段263は、このノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために、前記ノイズ見積手段262による見積結果に基づいて、前記LSI装置(LSIチップ)を構成する回路ブロックに搭載することが必要な電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサ94の容量である容量制約を指定処理する。
【0093】
比較手段264は、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサ94の容量である搭載容量と、前記容量制指定手段263により指定された容量制約とを比較処理する。そして、処理終了手段265は、前記比較手段264において比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する、本半導体集積回路設計の全処理を終了処理する。
【0094】
論理ゲート選択手段266は、前記比較手段264において比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択処理する。
【0095】
例えば、論理ゲート選択手段266は、入力された情報にLSIチップのフロアプラン情報を加えた情報を用いて、回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ影響度を計算し、ノイズ影響度が最大の論理ゲートを選択処理する。
【0096】
バイパスコンデンサ追加手段267は、前記論理ゲート選択手段266により選択された論理ゲートにバイパスコンデンサ94を追加処理する。
【0097】
上記構成により、以下、その動作を説明する。
図9は、本発明の実施形態2に係る低ノイズLSI設計方法の処理手順を示すフローチャートである。なお、本実施形態2では電源ノイズの解析を例に説明する。
【0098】
図9に示すように、まず、制御部26は、制御プログラムに基づいて、ステップS11のノイズ見積もり情報入力処理として、LSIチップ(半導体集積回路)を構成する回路ブロックのゲートレベルの論理回路情報60、使用するスタンダードセルライブラリ情報70、及びLSIチップのパッケージ情報80を入力処理する。また、必要に応じてLSIチップのフロアプラン情報も入力処理する。
【0099】
次に、制御部26は、制御プログラムに基づいて、ステップS12のノイズ見積もり処理で、前記ステップS11のノイズ見積もり情報入力処理において入力された、ゲートレベルの論理回路情報60、スタンダードセルライブラリ情報70、及びLSIチップのパッケージ情報80等のノイズ見積もり情報から、発生するノイズ発生量(ノイズ電圧レベルVn及びノイズ発生数)を見積もる。この見積もり方法としては、前記従来例4に開示の方法を用いることができる。
【0100】
図6において、電源端子121及びグランド端子122に発生する、例えばノイズ電圧レベルVnの最大ノイズ電圧レベルVnmaxは、
Vnmax<=(Cload)×Vdd/2(Cd+Cload)      (式4)
と表される。
ここで、Cloadは負荷容量90であり、出力が「L」→「H」に変化するときはCload=Cn、また、出力が「H」→「L」に変化するときはCload=Cpである。
【0101】
次に、制御部26は、制御プログラムに基づいて、ステップS13のバイパスコンデンサ容量制約指定処理において、ノイズ発生量(最大ノイズ電圧レベル)Vnmaxを所定の範囲以下にするために必要な、バイパスコンデンサの容量制約を指定する。これは、前述した(式4)を用いて必要なバイパスコンデンサ容量Cdを計算し、指定することにより行う。
【0102】
次に、制御部26は、制御プログラムに基づいて、ステップS14の搭載容量判定処理において、回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記バイパスコンデンサ容量制約指定処理(ステップS13)において指定された前記容量制約を比較し、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合(NO)に処理を終了し、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合(YES)の場合に、次に続くステップS15のセル選択処理に移行する。
【0103】
そして、ステップS15のセル選択処理(論理ゲート選択処理)において、回路ブロック中の論理ゲート(以下、インスタンス・セル76と呼ぶ)においてノイズ発生量の多いインスタンス・セル76であり、且つバイパスコンデンサを追加するとノイズ低減効果が高いと思われるインスタンス・セル76を選択する。これは、各インスタンス・セル76の電源ノイズ発生に関する影響の度合いを定義するノイズ影響度を計算し、最大のノイズ影響度のインスタンス・セル76を選択する方法である。
【0104】
電源ノイズを対象とすると、各インスタンス・セル76のノイズ影響度を以下の1項目を考慮して計算することができる。
電源電流波形のΔI/Δt
【0105】
前記実施形態1の論理ゲート選択処理(ステップS4)で説明した、電源電流の三角形近似を全セルに関して求めておけば、(式1)を用いてΔI/Δtを計算することができる。
ΔI/Δt≒Ip/T  (式1)
ここで、Tは電源端子121における電流がピークになるまでの時間、Ipは電源端子におけるピーク電流である。
【0106】
よって、ノイズ影響度Sは、
S=Ip/T    (式5)
で定義することができる。
【0107】
各インスタンス・セル76のノイズ影響度Sを、(式5)を用いて計算し、ノイズ影響度Sが最大であるインスタンス・セル76を選択する。
そして、制御部26は、制御プログラムに基づいて、図9のステップS16のバイパスコンデンサ追加処理で、前記セル選択処理(ステップS15)で選択されたインスタンス・セル76に、バイパスコンデンサ94を追加する。これは例えば、選択されたインスタンス・セル76を、変更前に比べてバイパスコンデンサ94の容量が大きなセルに変更することで実現でき、前記実施形態1で説明したバイパスコンデンサ追加処理(ステップS5)と同様に行うことができる。
【0108】
その後、図9のステップS14の搭載容量判定処理に戻り、ステップS14で搭載容量が容量制約より大きくなるまでステップS14〜S16の各処理を繰り返す。
【0109】
以上により、本実施形態2によれば、必要容量のバイパスコンデンサ94を、より効果的な、LSI装置を構成する回路ブロック内部のノイズ源近くに追加することができるため、ノイズを所定の範囲内に確実に抑えることができる。また、予めノイズの見積もりにより、ノイズ発生量を所定の範囲以下にするために必要なバイパスコンデンサの容量制約を与えるため、前記実施形態1のように各処理を繰り返してノイズ解析を行う必要がなく、より短い時間で処理を行うことができる。
【0110】
また、本実施の形態2にかかる半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造するようにすれば、ノイズを所定の範囲内に確実に抑えることのできる半導体集積回路を、より短い時間で製造することが可能となる。
【0111】
(実施形態3)
図10は、本発明の実施形態3に係る低ノイズLSI設計装置の要部構成例を示すブロック図である。
図10において、低ノイズLSI設計装置30は、回路設計用の制御プログラム及びデータが記憶された第5記憶部(可読記録媒体)としてのROM31と、ワークメモリとして機能する第6記憶部としてのRAM32と、回路設計用の各種データが記録されたデータベース33と、ユーザが操作指令を入力可能とする操作入力部34と、初期画面など各種画面情報を表示可能とする表示部35と、制御プログラム及びデータに基づいて各部を制御する制御部36とを有し、半導体回路の回路設計を支援する。
【0112】
制御部36はCPU(中央演算処理装置)で構成されており、入力手段361と、ゲートレベル変換手段362と、マッピング処理手段363と、比較手段364と、処理終了手段365と、論理ゲート選択手段366と、マッピング変更処理手段367とを有し、全体の処理が終了するまで、比較手段364による搭載容量と前記容量制約とを比較する比較処理以後、マッピング変更手段367によるマッピング変更処理までの一連の処理を繰り返すことにより、バイパスコンデンサ94を追加した回路パターンを自動生成する。
【0113】
入力手段361は、LSI装置(LSIチップ)を構成する回路ブロックの、論理回路の機能仕様情報(HDL)65、スタンダードセルライブラリ情報70、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために、前記回路ブロックに搭載することが必要な電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサ94の容量である容量制約68(後述する図11参照)を、データベース33から入力処理する。
【0114】
ゲートレベル変換手段362は、論理回路を機能レベルに基づいて、ゲートレベル論理回路に変換する。
マッピング処理手段363は、ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれスタンダードセルライブラリ情報70中のセルを割り当てるマッピング処理を行う。
【0115】
比較手段364は、前記論理回路に搭載されているバイパスコンデンサ94の容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する。そして、処理終了手段365は、前記比較手段364において比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、ゲートレベル論理回路情報66をデータベース33に出力して、データベース33に記憶処理した後に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する、本半導体集積回路の全処理を終了処理する。
【0116】
論理ゲート選択手段366は、前記比較手段364において比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する。
【0117】
マッピング変更処理手段367は、前記論理ゲート選択手段366により選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理手段363によるマッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサ94の容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、該マッピングセルにバイパスコンデンサ94のみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てる処理を行う。
【0118】
上記構成により、以下、その動作を説明する。
図11は、本発明の実施形態3に係る低ノイズLSI設計方法の処理手順を示すフローチャートである。
【0119】
図11に示すように、制御部36は、制御プログラムに基づいて、ステップS100の論理合成処理において、まず、論理回路の機能仕様情報(HDL)65、スタンダードセルライブラリ情報70、及びバイパスコンデンサ容量制約68をデータベース33から入力処理する。
【0120】
ここで、バイパスコンデンサ94の容量制約68とは、ノイズ発生量(ノイズ電圧レベル及びノイズ発生数など)を低減するために回路ブロックに搭載すべきバイパスコンデンサ94の容量に関する制約であり、人手で予め指定してデータベース33内に記憶しておくこともできる。
【0121】
また、入力された論理回路の機能仕様情報(HDL)65を用いて、市販の消費電力推定ツールで、回路ブロックの消費電力Pを見積もり、以下に示す(式6)を用いて回路ブロックの負荷容量Cloadを求め、該求めた負荷容量Cloadを、前記実施形態2で説明した(式4)に入力して、必要なバイパスコンデンサ容量Cdを計算し、これをバイパスコンデンサ容量制約68として指定してもよい。
Cload=P/f*Vdd2  (式6)
ここで、Cloadは論理ゲートの負荷容量、Pは消費電力、fはクロックの周波数、Vddは電源電圧である。
【0122】
また、本スタンダードセルライブラリ70には、論理が等価で内部に含まれるバイパスコンデンサ94の容量が異なるバイパスコンデンサ付きセル78が与えられているものとする。例えば、前記実施形態1において、図5を用いて説明したスタンダードセルライブラリ70がその一例である。
また、本スタンダードセルライブラリ70が、バイパスコンデンサ94のみからなるバイパスコンデンサセル77(後述する図15参照)を含んでいてもよい。
【0123】
ステップS100の論理合成処理は以下の各処理からなっている。
まず、入力処理後のステップS101のゲートレベル変換処理では、論理回路を、機能仕様(HDL)からゲートレベルに変換する処理である。
次に、ステップS102のテクノロジマッピング処理では、前記LSI装置の回路ブロック中の全ての論理ゲートに対して、使用するスタンダードセルライブラリ70中のセルに割り当てるマッピング処理を行う。
【0124】
本実施形態3における特徴は、与えられたバイパスコンデンサ容量制約68を満足するように、全体のセル割り当てを行うことにある。なお、セルが割り当てられた論理ゲートのことをインスタンス・セル76と呼ぶ。
【0125】
次に、ステップS103の搭載容量判定処理において、現在、回路ブロック300(図14及び図15参照)に搭載されているバイパスコンデンサ94の合計容量である搭載容量と、前記バイパスコンデンサ容量制約68とを比較し、前記搭載容量が前記バイパスコンデンサ容量制約68より大きい場合には、ゲートレベル論理回路情報66をデータベース33に出力し、処理を終了する。
【0126】
一方、前記ステップS103の搭載容量判定処理において、現在の搭載容量が、バイパスコンデンサ容量制約68より小さい場合には、次に続くステップS104の論理ゲート選択処理に移行する。
【0127】
次に、ステップS104の論理ゲート選択処理では、前記回路ブロック中のインスタンス・セル76の中から、ノイズ発生量を所定値より多く発生していると思われるインスタンス・セル76であり、ノイズを最も多く発生していると思われるインスタンス・セル76であり、且つバイパスコンデンサ94を大きくするとノイズ低減効果が高いと思われるインスタンス・セル76を選択する。
これは、前記実施形態2で説明した論理ゲート選択処理(ステップS15)と同様に行うことができる。
【0128】
そしてこの後の、ステップS105のマッピング変更処理では、スタンダードセルライブラリ70にあるセルの中から、選択されたインスタンス・セル76と論理が等価で、バイパスコンデンサ94の大きさが異なるセル78に割り当てを変更するマッピング変更処理を行う。
【0129】
今、前記論理ゲート選択処理(ステップS104)において選択されたインスタンス・セル76には、テクノロジマッピング処理(ステップS102)において、図5に示すスタンダードセルライブラリ70中のセル78Aが割り当てられているとする。
【0130】
このような場合、本マッピング変更処理(ステップS105)で、論理が等価でバイパスコンデンサ94の容量が変更前のセル78Aよりも大きなセル78Bに割り当てを変更する。
【0131】
あるいは、本マッピング変更処理(ステップS105)において、前記論理ゲート選択処理(ステップS104)で選択されたインスタンス・セル76に、バイパスコンデンサ94のみからなるバイパスコンデンサセル77を追加で割り当てることもできる。即ち、インスタンス・セル76には、セル78Aと、バイパスコンデンサ94のみからなるバイパスコンデンサセル77の二つのセルが割り当てられることになる。
その後、ステップS103の搭載容量判定処理に戻り、処理が終了するまで、ステップS103〜S105の各処理を繰り返す。
【0132】
以上により、本実施形態3によれば、LSI装置を構成する回路ブロック全体としてバイパスコンデンサ容量制約68を満足しながら、さらにノイズ発生量の大きな論理ゲートにバイパスコンデンサ付きセルを割り当てることができるため、必要量のバイパスコンデンサ94を、より効果的な、前記回路ブロック内のノイズ源近くに追加することができて、ノイズ発生量を指定の範囲内に確実に抑えることができる論理合成手法を得ることができる。
【0133】
また、本実施の形態3にかかる半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造するようにすれば、前記回路ブロック内のノイズ源近くに、必要量のバイパスコンデンサ追加して、ノイズを所定の範囲内に確実に抑えることのできる半導体集積回路を製造することが可能となる。
【0134】
(実施形態4)
図12は、本発明の実施形態4に係る低ノイズLSI設計装置の要部構成例を示すブロック図である。
図12において、低ノイズLSI設計装置40は、回路設計用の制御プログラム及びデータが記憶された第7記憶部(可読記録媒体)としてのROM41と、ワークメモリとして機能する第8記憶部としてのRAM42と、回路設計用の各種データが記録されたデータベース43と、ユーザが操作指令を入力可能とする操作入力部44と、初期画面など各種画面情報を表示可能とする表示部45と、制御プログラム及びデータに基づいて各部を制御する制御部46とを有し、半導体集積回路の回路設計を支援する。
【0135】
制御部46はCPU(中央演算処理装置)で構成されており、入力手段461と、セル配置手段462と、比較手段463と、処理終了手段464と、バイパスコンデンサセル追加手段465とを有し、全体の処理が終了するまで、比較手段463による搭載容量と容量制約とを比較する処理以後、バイパスコンデンサセル追加手段465によるバイパスコンデンサセル挿入処理までの一連の処理を繰り返すことにより、回路パターンを自動生成する。
【0136】
入力手段461は、半導体集積回路(LSIチップ)を構成する回路ブロックの、ネットリスト63、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ72、及びノイズ発生量(ノイズ電圧レベル及びノイズ発生数)を低減するために、前記回路ブロックに搭載することが必要なバイパスコンデンサの容量であるバイパスコンデンサ容量制約68(後述する図13参照)を、データベース43から入力処理する。
【0137】
セル配置手段462は、ネットリスト63に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置する。
比較手段463は、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記バイパスコンデンサ容量制約68とを比較する。そして、処理終了手段464は、該比較手段463において比較した結果、前記搭載容量が前記バイパスコンデンサ容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する、本半導体集積回路設計の全処理を終了処理する。
【0138】
バイパスコンデンサセル追加手段465は、前記比較手段463において比較した結果、前記搭載容量が前記バイパスコンデンサ容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入する。
【0139】
上記構成により、以下、その動作を説明する。
図13は本発明の実施形態4に係る低ノイズLSIレイアウト設計方法の処理手順を示すフローチャートである。
図13に示すように、まず、制御部46は、制御プログラムに基づいて、ステップS1001の入力処理で、LSIチップを構成する回路ブロックのネットリスト63と、バイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセル77を少なくとも一つ含むセルライブラリ情報72と、回路ブロックに搭載すべきバイパスコンデンサの容量制約68をデータベース43から入力処理する。
【0140】
例えば、セルライブラリ72中に含まれるバイパスコンデンサセル77(図15参照)として、バイパスコンデンサ容量が例えばAであるセル77が用意されているとする。
バイパスコンデンサ容量制約68は、例えば過去の設計ノウハウなどを用いて人手で指定することができる。なお、ここでは、前記バイパスコンデンサ容量制約として、例えば3Aを指定するものとして説明する。
【0141】
次に、制御部46は、制御プログラムに基づいて、ステップS1002のセル配置処理において、ネットリスト63に従って、回路ブロック300中のセル76(図14及び図15参照)を互いに平行な複数のセル行210に配置する。図14はセル配置後の状態を示している。図14において、回路ブロック300中のセル76は、互いに平行な3行のセル行210に配置されている。
【0142】
さらに、制御部46は、制御プログラムに基づいて、ステップS1003の搭載容量判定処理において、現在、回路ブロック300に搭載されているバイパスコンデンサ94の合計である搭載容量と、前記入力処理S1001で指定したバイパスコンデンサ容量制約68とを比較し、前記搭載容量が前記バイパスコンデンサ容量制約68より大きければ、その処理を終了する。一方、前記搭載容量が前記バイパスコンデンサ容量制約68より小さければ、次のステップS1004のバイパスコンデンサセル挿入処理に移行する。
そして、ステップS1004のバイパスコンデンサセル挿入処理では、配置済みセル行210に、バイパスコンデンサセル77を挿入する。
【0143】
図15は、図14の回路ブロック300に、バイパスコンデンサセル77を挿入した状態を示している。なお、220は回路ブロック300中の空き領域である。
このバイパスコンデンサセル77を挿入する場所はどこでもよいが、大きなノイズを発生するセル76の近くに挿入することが好ましい。
【0144】
そこで、図15においては、バイパスコンデンサセル77の挿入位置として、面積が大きなセルほど中に含まれるトランジスタのサイズも大きく、よって面積の大きなセルほど大きなノイズを生じる可能性が高いとの予測から、面積の大きなセル76A,76B,76Cの横に配置した。
【0145】
そして、前記回路ブロック300における搭載容量が、バイパスコンデンサセル容量制約68を越えるまで、バイパスコンデンサセル挿入処理(ステップS1004)を繰り返す。
【0146】
例えばここでは、バイパスコンデンサ容量制約68として3Aを与え、また、バイパスコンデンサセル77は、1セルに大きさがAの容量を含むものとしたので、図15に示すように、回路ブロック300の中に、3個のバイパスコンデンサセル77を配置した時点で全体の処理が終了する。
【0147】
以上により、前記実施形態4によれば、図15に示すように、回路ブロック300中に配置されているセル行210に、バイパスコンデンサセル77を挿入することができるので、ノイズ源の近くにバイパスコンデンサを配置する場所を確保することができ、ノイズ発生量を所定の範囲以下に確実に抑えることができる。
【0148】
また、本実施の形態4にかかる半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造するようにすれば、ノイズ源の近くにバイパスコンデンサを配置する場所を確保して、その配置場所にバイパスコンデンサセルを挿入して、ノイズを所定の範囲以下に確実に抑えることのできる半導体集積回路を製造することが可能となる。
【0149】
なお、前記実施形態1において、ノイズ影響度の計算の一例として(式3)を挙げたが、これに限定されない。
また、前記実施形態1において、ノイズ解析に回路シミュレータを用いてもよい。
さらに、前記実施形態2において、ノイズ影響度の計算の一例として(式5)を挙げたが、これに限定されない。
さらに、前記実施形態4において、バイパスコンデンサ容量制約68を満たすために、回路ブロックの空き領域を利用してもよい。
【0150】
以下詳述すると、例えば、図15であれば、回路ブロック300中のセル行210が配置されていない空き領域220に、バイパスコンデンサ94を形成することができるので、バイパスコンデンサ容量制約68を満たすために、この空き領域220を利用することができる。
【0151】
この空き領域220に搭載するバイパスコンデンサ94の容量を、例えばBとし、バイパスコンデンサ容量制約68として、例えば3Aが指定される場合、バイパスコンデンサ容量制約68を、3AからBを引いたものと考えて、バイパスコンデンサセル77を配置すればよいので、バイパスコンデンサセル77を追加することによる面積の増加を抑えることができる。
【0152】
さらに、前記実施形態4において、バイパスコンデンサセル77として容量Aを含む1種類のセルを用いて説明したが、異なる容量を持つバイパスコンデンサセルを複数用いても同様の効果を得ることができる。
【0153】
【発明の効果】
以上により、本発明の半導体集積回路設計装置によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力手段と、前記入力手段により入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析手段と、前記ノイズ解析手段によるノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定手段と、前記ノイズ判定手段によるノイズ判定において、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、前記ノイズ判定手段によるノイズ判定において、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合には、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択手段と、前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加手段と、を有するようにしたので、必要量のバイパスコンデンサを、より効果的な回路ブロック内のノイズ源近くに追加できるため、半導体集積回路のノイズ発生量を所定の範囲内に確実に抑えることができる。また、ノイズ解析結果に基づいて、前記バイパスコンデンサの追加を行うので、前記回路ブロック内の、精度が高く、且つ効率的な場所に、必要な容量の前記バイパスコンデンサを搭載させることができ、不要に容量が多い前記バイパスコンデンサによる、LSIなどの半導体集積回路のチップ面積の増加をなくすことができる。
【0154】
さらに、本発明の半導体集積回路設計装置によれば、前記ノイズ解析手段は、前記回路ブロック中の論理ゲートに対して、前記論理ゲートの入力パターン及び前記論理ゲート中に搭載されているバイパスコンデンサの容量を変化させたときの、前記論理ゲートにおける電源電流と基板電流のうち少なくとも一方の電流波形を記録したデータテーブルを作成し、該作成されたデータテーブルを用いてノイズ解析を行うようにしたので、前記スタンダードセルライブラリ内に所望の前記バイパスコンデンサの容量を持つセルがなく、新たに所望のバイパスコンデンサの容量を持つセルを追加する場合であっても、該バイパスコンデンサの容量を数種変化させときの電流波形のデータテーブルを用いて、追加するセルの電流波形を計算により補間することができ、これにより、セルの追加を容易なものとすることができる。
【0155】
さらに、本発明の半導体集積回路設計装置によれば、前記論理ゲート選択手段は、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロック中の最大ノイズ発生量を生じている論理ゲートを選択するようにしたので、前記回路ブロック中の大きなノイズを生じているノイズ源の近くに、前記バイパスコンデンサを追加することができ、これにより、より効率的にノイズを低減することができる。
【0156】
さらに、本発明の半導体集積回路設計装置によれば、前記論理ゲート選択手段は、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択するようにしたので、前記回路ブロック中の大きなノイズを生じているノイズ源の近くに、前記バイパスコンデンサを追加することができ、これにより、より効率的にノイズを低減することができる。
【0157】
また、本発明の半導体集積回路設計装置によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力手段と、前記入力手段により入力された情報を用いて、前記回路ブロックに発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積手段と、前記ノイズ見積手段による見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定手段と、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択手段と、前記論理ゲート選択手段により選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加手段と、を有するようにしたので、予めノイズ見積もりにより、追加するバイパスコンデンサの容量に制約を与えるので、ノイズ解析処理を繰り返し行う必要が無くなり、短い時間で前記バイパスコンデンサを前記回路ブロック内に追加することができ、この結果、半導体集積回路のノイズ発生量を、短い時間で所定の範囲内に確実に抑えることができる。
【0158】
さらに、本発明の半導体集積回路設計装置によれば、前記論理ゲート選択手段は、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択するようにしたので、前記回路ブロック中の大きなノイズを生じているノイズ源の近くに、前記バイパスコンデンサを追加することができ、これにより、より効率的にノイズを低減することができる。
【0159】
また、本発明の半導体集積回路設計装置によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力手段と、前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換手段と、前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理手段と、前記マッピング処理手段によりマッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約を比較する比較手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択手段と、前記論理ゲート選択手段により選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理手段と、を有するようにしたので、前記回路ブロック全体として、前記バイパスコンデンサの容量制約を満足しながら、さらにノイズ発生量の大きな論理ゲートに前記バイパスコンデンサ付きのセルを割り当てることができ、これにより、必要量のバイパスコンデンサを、より効果的な回路ブロック内のノイズ源近くに追加することができ、この結果、半導体集積回路のノイズ発生量を所定の範囲内に確実に抑えることができる。また、論理が等価でバイパスコンデンサの容量が異なるセルが含まれているので、ノイズ発生量に応じて該バイパスコンデンサで使い分けることにより、不要に多いバイパスコンデンサの追加によるLSIチップなどの半導体集積回路のチップ面積の増加をなくすことができる。
【0160】
また、本発明の半導体集積回路設計装置によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力手段と、前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置手段と、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加手段と、を有するようにしたので、前記回路ブロック中に配置されているセル行に、前記バイパスコンデンサをを挿入することができ、これにより、ノイズ源の近くにバイパスコンデンサを配置する場所を確保することが可能となり、バイパスコンデンサセルの追加による半導体集積回路の面積の増加を抑えると共に、半導体集積回路のノイズを所定の範囲以下に確実に抑えることができる。
【0161】
次に、本発明の半導体集積回路設計方法によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析ステップと、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記ノイズ解析ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックのノイズ解析を行うようにしたので、必要量のバイパスコンデンサを、より効果的な回路ブロック内のノイズ源近くに追加できるため、半導体集積回路のノイズ発生量を所定の範囲内に確実に抑えることができる。また、ノイズ解析結果に基づいて、前記バイパスコンデンサの追加を行うので、前記回路ブロック内の、精度が高く、且つ効率的な場所に、必要な容量の前記バイパスコンデンサを搭載させることができ、不要に容量が多い前記バイパスコンデンサによる、LSIなどの半導体集積回路のチップ面積の増加をなくすことができる。
【0162】
さらに、本発明の半導体集積回路設計方法によれば、前記ノイズ解析ステップは、前記回路ブロック中の論理ゲートに対して、前記論理ゲートの入力パターン及び前記論理ゲート中に搭載されているバイパスコンデンサの容量を変化させたときの、前記論理ゲートにおける電源電流と基板電流のうち少なくとも一方の電流波形を記録したデータテーブルを作成し、該作成されたデータテーブルを用いてノイズ解析を行うようにしたので、前記スタンダードセルライブラリ内に所望の前記バイパスコンデンサの容量を持つセルがなく、新たに所望のバイパスコンデンサの容量を持つセルを追加する場合であっても、該バイパスコンデンサの容量を数種変化させときの電流波形のデータテーブルを用いて、追加するセルの電流波形を計算により補間することができ、これにより、セルの追加を容易なものとすることができる。
【0163】
さらに、本発明の半導体集積回路設計方法によれば、前記論理ゲート選択ステップは、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロック中の最大ノイズ発生量を生じている論理ゲートを選択するようにしたので、前記回路ブロック中の大きなノイズを生じているノイズ源の近くに、前記バイパスコンデンサを追加することができ、これにより、より効率的にノイズを低減することができる。
【0164】
さらに、本発明の半導体集積回路設計方法によれば、前記論理ゲート選択ステップは、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択するようにしたので、前記回路ブロック中の大きなノイズを生じているノイズ源の近くに、前記バイパスコンデンサを追加することができ、これにより、より効率的にノイズを低減することができる。
【0165】
また、本発明の半導体集積回路設計方法によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記半導体集積回路に発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積ステップと、前記ノイズ発生量の見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するようにしたので、予めノイズ見積もりにより、追加するバイパスコンデンサの容量に制約を与えるので、ノイズ解析処理を繰り返し行う必要が無くなり、短い時間で前記バイパスコンデンサを前記回路ブロック内に追加することができ、この結果、半導体集積回路のノイズ発生量を、短い時間で所定の範囲内に確実に抑えることができる。
【0166】
さらに、本発明の半導体集積回路設計方法によれば、前記論理ゲート選択ステップは、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択するようにしたので、前記回路ブロック中の大きなノイズを生じているノイズ源の近くに、前記バイパスコンデンサを追加することができ、これにより、より効率的にノイズを低減することができる。
【0167】
また、本発明の半導体集積回路設計方法によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換ステップと、前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理ステップと、前記マッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理ステップと、を含み、前記マッピング変更処理ステップにおいて、前記別のセルへと割り当てを変更したか、または前記バイパスコンデンサセルを追加で割り当てた後、前記比較ステップに戻り、該別のセルへと割り当てを変更されたか、または前記バイパスコンデンサセルが追加で割り当てられた回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するようにしたので、前記回路ブロック全体として、前記バイパスコンデンサの容量制約を満足しながら、さらにノイズ発生量の大きな論理ゲートに前記バイパスコンデンサ付きのセルを割り当てることができ、これにより、必要量のバイパスコンデンサを、より効果的な回路ブロック内のノイズ源近くに追加することができ、この結果、半導体集積回路のノイズ発生量を所定の範囲内に確実に抑えることができる。
【0168】
さらに、本発明の半導体集積回路設計方法によれば、前記スタンダードセルライブラリ情報は、前記半導体集積回路の設計に用いるセルライブラリ情報であって、回路の論理が等価で内部に搭載するバイパスコンデンサの容量が異なる少なくとも1組のバイパスコンデンサ付きセル情報を含むようにしたので、前記セルライブラリを用いれば、前記回路ブロックを構成するセル内にバイパスコンデンサを搭載することができ、これにより、ノイズ源近くに前記バイパスコンデンサを配置することができ、ノイズを効果的に低減することができる。また、論理が等価でバイパスコンデンサの容量が異なるセルが含まれているので、ノイズ発生量に応じてバイパスコンデンサの容量を使い分けることができ、不要に多いバイパスコンデンサの追加によるLSIチップの面積の増加をなくすことができる。
【0169】
また、本発明の半導体集積回路設計方法によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサセル追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサセルを挿入した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサセルを挿入された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するようにしたので、前記回路ブロック中に配置されているセル行に、前記バイパスコンデンサをを挿入することができ、これにより、ノイズ源の近くにバイパスコンデンサを配置する場所を確保することが可能となり、バイパスコンデンサセルの追加による半導体集積回路の面積の増加を抑えると共に、半導体集積回路のノイズを所定の範囲以下に確実に抑えることができる。
【0170】
次に、本発明の半導体集積回路の製造方法によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析ステップと、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記ノイズ解析ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックのノイズ解析を行うものであるようにしたので、必要量のバイパスコンデンサを、前記回路ブロック内の精度が高く且つ効率的な場所に搭載させることができるため、LSIのチップ面積が増加することなく、ノイズを所定の範囲内に確実に抑えることのできる半導体集積回路を製造することが可能となる。
【0171】
また、本発明の半導体集積回路の製造方法によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記半導体集積回路に発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積ステップと、前記ノイズ発生量の見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるようにしたので、予めノイズ見積もりにより、追加するバイパスコンデンサの容量に制約を与えるので、ノイズ解析処理を繰り返し行う必要が無くなり、ノイズを所定の範囲内に確実に抑えることのできる半導体集積回路を、より短い時間で製造することが可能となる。
【0172】
また、本発明の半導体集積回路の製造方法によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換ステップと、前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理ステップと、前記マッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理ステップと、を含み、前記マッピング変更処理ステップにおいて、前記別のセルへと割り当てを変更したか、または前記バイパスコンデンサセルを追加で割り当てた後、前記比較ステップに戻り、該別のセルへと割り当てを変更されたか、または前記バイパスコンデンサセルが追加で割り当てられた回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるようにしたので、前記回路ブロック全体として、前記バイパスコンデンサの容量制約を満足しながら、さらにノイズ発生量の大きな論理ゲートに前記バイパスコンデンサ付きのセルを割り当てることができ、これにより、前記回路ブロック内のノイズ源近くに、必要量のバイパスコンデンサ追加して、ノイズを所定の範囲内に確実に抑えることのできる半導体集積回路を製造することが可能となる。
【0173】
また、本発明の半導体集積回路の製造方法によれば、コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサセル追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサセルを挿入した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサセルを挿入された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるようにしたので、前記回路ブロック中に配置されているセル行に、前記バイパスコンデンサをを挿入することができ、これにより、ノイズ源の近くにバイパスコンデンサを配置する場所を確保して、その配置場所にバイパスコンデンサセルを挿入して、ノイズを所定の範囲以下に確実に抑えることのできる半導体集積回路を製造することが可能となる。
【0174】
次に、本発明の可読記録媒体によれば、コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析ステップと、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記ノイズ解析ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックのノイズ解析を行うものであるようにしたので、必要量のバイパスコンデンサを、より効果的な回路ブロック内のノイズ源近くに追加できるため、半導体集積回路のノイズ発生量を所定の範囲内に確実に抑えることができる。また、ノイズ解析結果に基づいて、前記バイパスコンデンサの追加を行うので、前記回路ブロック内の、精度が高く、且つ効率的な場所に、必要な容量の前記バイパスコンデンサを搭載させることができ、不要に容量が多い前記バイパスコンデンサによる、LSIなどの半導体集積回路のチップ面積の増加をなくすことができる。
【0175】
また、本発明の可読記録媒体によれば、コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、前記入力された情報を用いて、前記半導体集積回路に発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積ステップと、前記ノイズ発生量の見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるようにしたので、予めノイズ見積もりにより、追加するバイパスコンデンサの容量に制約を与えるので、ノイズ解析処理を繰り返し行う必要が無くなり、短い時間で前記バイパスコンデンサを前記回路ブロック内に追加することができ、この結果、半導体集積回路のノイズ発生量を、短い時間で所定の範囲内に確実に抑えることができる。
【0176】
また、本発明の可読記録媒体によれば、コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換ステップと、前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理ステップと、前記マッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、前記選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理ステップと、を含み、前記マッピング変更処理ステップにおいて、前記別のセルへと割り当てを変更したか、または前記バイパスコンデンサセルを追加で割り当てた後、前記比較ステップに戻り、該別のセルへと割り当てを変更されたか、または前記バイパスコンデンサセルが追加で割り当てられた回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるようにしたので、前記回路ブロック全体として、前記バイパスコンデンサの容量制約を満足しながら、さらにノイズ発生量の大きな論理ゲートに前記バイパスコンデンサ付きのセルを割り当てることができ、これにより、必要量のバイパスコンデンサを、より効果的な回路ブロック内のノイズ源近くに追加することができ、この結果、半導体集積回路のノイズ発生量を所定の範囲内に確実に抑えることができる。また、論理が等価でバイパスコンデンサの容量が異なるセルが含まれているので、ノイズ発生量に応じて該バイパスコンデンサで使い分けることにより、不要に多いバイパスコンデンサの追加によるLSIチップなどの半導体集積回路のチップ面積の増加をなくすことができる。
【0177】
また、本発明の可読記録媒体によれば、コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置ステップと、前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較した結果、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加ステップと、を含み、前記バイパスコンデンサセル追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサセルを挿入した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサセルを挿入された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものであるようにしたので、前記回路ブロック中に配置されているセル行に、前記バイパスコンデンサをを挿入することができ、これにより、ノイズ源の近くにバイパスコンデンサを配置する場所を確保することが可能となり、バイパスコンデンサセルの追加による半導体集積回路の面積の増加を抑えると共に、半導体集積回路のノイズを所定の範囲以下に確実に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る低ノイズLSI設計装置の要部構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る低ノイズLSI設計方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図2のノイズ解析処理(ステップS2)の一例を示すフローチャートである。
【図4】図3のキャラクタライズ処理(ステップS21)で生成するセルのマクロモデルの等価回路図である。
【図5】図2のスタンダードセルライブラリ内のバイパスコンデンサ付きセルを示す等価回路図である。
【図6】図3の等価回路作成処理で得られるLSIチップとパッケージ全体の等価回路図である。
【図7】図(a)は図5のインバータ回路の出力ノードにおける電圧波形図、図(b)は電源端子における電源電流波形図である。
【図8】本発明の実施形態2に係る低ノイズLSI設計装置の要部構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態2に係る低ノイズLSI設計方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態3に係る低ノイズLSI設計装置の要部構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施形態3に係る低ノイズLSI設計方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態4に係る低ノイズLSI設計装置の要部構成例を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施形態4に係る低ノイズLSI設計方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】セル配置後の状態を示す図である。
【図15】バイパスコンデンサセルをセル行内に配置した状態を示す図である。
【図16】従来の電源ノイズの発生機構を説明するためのLSIチップとパッケージ全体の等価回路図である。
【符号の説明】
10,20,30,40  低ノイズLSI設計装置
11,21,31,41  ROM
12,22,32,42  RAM
13,23,33,43  データベース
14,24,34,44  操作入力部
15,25,35,45  表示部
16,26,36,46  制御部
161,261,361,461  入力手段
162  ノイズ解析手段
163 ノイズ判定手段
164,265,365,464  処理終了手段
165,266,366  論理ゲート選択手段
166,267  バイパスコンデンサ追加手段
262  ノイズ見積手段
263  容量制約指定手段
264,364,463  比較手段
362  ゲートレベル変換手段
363  マッピング処理手段
367  マッピング変更処理手段
462  セル配置手段
465  バイパスコンデンサセル追加手段
60  回路ブロックのゲートレベル論理回路情報
62  スイッチングイベントデータベース
63  ネットリスト情報
65  論理回路の機能仕様情報
66  ゲートレベル論理回路情報
68  バイパスコンデンサ容量制約
70  スタンダードセルライブラリ情報
71  基板ノイズマクロモデルライブラリ
72  バイパスコンデンサセル77を少なくとも一つ含むセルライブラリ
76  インスタンス・セル
76A,76B,76C 大きなノイズを発生するインスタンス・セル
77  バイパスコンデンサセル
78  バイパスコンデンサ付きセル
90  LSIチップの内部負荷
80  LSIチップのパッケージ情報
91  Vssと基板間の抵抗
92  N−wellとP基板間の逆バイアスPN接合容量
93  VddとVss間の寄生的に形成された容量
94  バイパスコンデンサ
95  グランド配線抵抗
96  電源配線抵抗
101  電源から供給される電流を表す電流源
102  スイッチングノードから基板へ流れる電流を表す電流源
120  LSIチップ
120A  基板
121  電源端子
122  グランド端子
123  LSI内グランド配線抵抗
124  LSI内電源配線抵抗
130  パッケージ
140  ボンディングワイヤのインダクタ
150  外部電源
201  各スタンダードセルの、電源から供給される電流を表す電流源101をまとめた電流源
202  各スタンダードセルの、スイッチングノードから基板へ流れる電流を表す電流源(基板電流)102をまとめた電流源
210  セル行
220  回路ブロック300中の空き領域
291  各スタンダードセルのVss端子とP型基板間の抵抗91をまとめたもの
292  各スタンダードセルのN−wellとP基板間の逆バイアスPN接合容量92をまとめた容量
293  各スタンダードセルのVddとVss間の寄生容量93をまとめた容量
294  各スタンダードセルのバイパスコンデンサ94をまとめた容量
300  回路ブロック

Claims (25)

  1. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、
    前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力手段と、
    前記入力手段により入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析手段と、
    前記ノイズ解析手段によるノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定手段と、
    前記ノイズ判定手段によるノイズ判定において、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、
    前記ノイズ判定手段によるノイズ判定において、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合には、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択手段と、
    前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加手段と、を有する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計装置。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路設計装置において、
    前記ノイズ解析手段は、前記回路ブロック中の論理ゲートに対して、前記論理ゲートの入力パターン及び前記論理ゲート中に搭載されているバイパスコンデンサの容量を変化させたときの、前記論理ゲートにおける電源電流と基板電流のうち少なくとも一方の電流波形を記録したデータテーブルを作成し、該作成されたデータテーブルを用いてノイズ解析を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計装置。
  3. 請求項1に記載の半導体集積回路設計装置において、
    前記論理ゲート選択手段は、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロック中の最大ノイズ発生量を生じている論理ゲートを選択する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計装置。
  4. 請求項1に記載の半導体集積回路設計装置において、
    前記論理ゲート選択手段は、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計装置。
  5. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、
    前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力手段と、
    前記入力手段により入力された情報を用いて、前記回路ブロックに発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積手段と、
    前記ノイズ見積手段による見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定手段と、
    前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、
    前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択手段と、
    前記論理ゲート選択手段により選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加手段と、を有する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計装置。
  6. 請求項5に記載の半導体集積回路設計装置において、
    前記論理ゲート選択手段は、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計装置。
  7. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、
    前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力手段と、
    前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換手段と、
    前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理手段と、
    前記マッピング処理手段によりマッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約を比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、
    前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択手段と、
    前記論理ゲート選択手段により選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理手段と、を有する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計装置。
  8. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計装置において、
    前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力手段と、
    前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置手段と、
    前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了手段と、
    前記比較手段による比較において、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加手段と、を有する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計装置。
  9. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、
    前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、
    前記入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析ステップと、
    前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定ステップと、
    前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、
    前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、
    前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、
    前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記ノイズ解析ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックのノイズ解析を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  10. 請求項9に記載の半導体集積回路設計方法において、
    前記ノイズ解析ステップは、前記回路ブロック中の論理ゲートに対して、前記論理ゲートの入力パターン及び前記論理ゲート中に搭載されているバイパスコンデンサの容量を変化させたときの、前記論理ゲートにおける電源電流と基板電流のうち少なくとも一方の電流波形を記録したデータテーブルを作成し、該作成されたデータテーブルを用いてノイズ解析を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  11. 請求項9に記載の半導体集積回路設計方法において、
    前記論理ゲート選択ステップは、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロック中の最大ノイズ発生量を生じている論理ゲートを選択する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  12. 請求項9に記載の半導体集積回路設計方法において、
    前記論理ゲート選択ステップは、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  13. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、
    前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、
    前記入力された情報を用いて、前記半導体集積回路に発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積ステップと、
    前記ノイズ発生量の見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定ステップと、
    前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、
    前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、
    前記選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、
    前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  14. 請求項13に記載の半導体集積回路設計方法において、
    前記論理ゲート選択ステップは、前記入力された情報と、前記半導体集積回路のフロアプランの情報とを用いて、前記回路ブロック中の各論理ゲートのノイズ発生によって影響される度合いであるノイズ影響度を計算し、該ノイズ影響度が最大である論理ゲートを選択する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  15. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、
    前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、
    前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換ステップと、
    前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理ステップと、
    前記マッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、
    前記選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理ステップと、を含み、
    前記マッピング変更処理ステップにおいて、前記別のセルへと割り当てを変更したか、または前記バイパスコンデンサセルを追加で割り当てた後、前記比較ステップに戻り、該別のセルへと割り当てを変更されたか、または前記バイパスコンデンサセルが追加で割り当てられた回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  16. 請求項15に記載の半導体集積回路設計方法において、
    前記スタンダードセルライブラリ情報は、前記半導体集積回路の設計に用いるセルライブラリ情報であって、回路の論理が等価で内部に搭載するバイパスコンデンサの容量が異なる少なくとも1組のバイパスコンデンサ付きセル情報を含む、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  17. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法において、
    前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置ステップと、
    前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加ステップと、を含み、
    前記バイパスコンデンサセル追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサセルを挿入した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサセルを挿入された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する、
    ことを特徴とする半導体集積回路設計方法。
  18. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、
    前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、
    前記入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析ステップと、
    前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定ステップと、
    前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、
    前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、
    前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、
    前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記ノイズ解析ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックのノイズ解析を行うものである、
    ことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  19. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、
    前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、
    前記入力された情報を用いて、前記半導体集積回路に発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積ステップと、
    前記ノイズ発生量の見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定ステップと、
    前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、
    前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、
    前記選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、
    前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものである、
    ことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  20. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、
    前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、
    前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換ステップと、
    前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理ステップと、
    前記マッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、
    前記選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理ステップと、を含み、
    前記マッピング変更処理ステップにおいて、前記別のセルへと割り当てを変更したか、または前記バイパスコンデンサセルを追加で割り当てた後、前記比較ステップに戻り、該別のセルへと割り当てを変更されたか、または前記バイパスコンデンサセルが追加で割り当てられた回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものである、
    ことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  21. コンピュータにより制御されて半導体集積回路のパターンを自動生成する半導体集積回路設計方法を回路設計に用いて、半導体集積回路を製造する半導体集積回路の製造方法であって、
    前記半導体集積回路設計方法は、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、
    前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置ステップと、
    前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加ステップと、を含み、
    前記バイパスコンデンサセル追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサセルを挿入した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサセルを挿入された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものである、
    ことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  22. コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、
    前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、
    前記入力された情報を用いて、前記回路ブロックのノイズ解析を行うノイズ解析ステップと、
    前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記回路ブロックのノイズ発生量が所定の範囲内であるか否かを判定するノイズ判定ステップと、
    前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲内の場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、
    前記ノイズ判定の結果、前記ノイズ発生量が所定の範囲を超える場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、
    前記選択された論理ゲートに、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、
    前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記ノイズ解析ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックのノイズ解析を行うものである、
    ことを特徴とする可読記録媒体。
  23. コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、
    前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのゲートレベル論理回路情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びパッケージ情報を入力処理する入力ステップと、
    前記入力された情報を用いて、前記半導体集積回路に発生するノイズ発生量を見積もるノイズ見積ステップと、
    前記ノイズ発生量の見積結果に基づいて、前記ノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を指定する容量制約指定ステップと、
    前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、
    前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、前記比較処理した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、前記回路ブロック中の所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、
    前記選択された論理ゲートにバイパスコンデンサを追加するバイパスコンデンサ追加ステップと、を含み、
    前記バイパスコンデンサ追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサを追加した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサが追加された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものである、
    ことを特徴とする可読記録媒体。
  24. コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、
    前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する論理回路ブロックの機能仕様情報、スタンダードセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を所定の範囲内に抑えるために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、
    前記論理回路の機能仕様情報を、機能レベルに基づいてゲートレベル論理回路情報に変換するゲートレベル変換ステップと、
    前記ゲートレベル論理回路中の全論理ゲートに対して、それぞれ前記スタンダードセルライブラリ情報中のセルを割り当てるマッピング処理を行うマッピング処理ステップと、
    前記マッピング処理された論理回路に搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約以下の場合に、所定ノイズ発生量以上の論理ゲートを選択する論理ゲート選択ステップと、
    前記選択された論理ゲートに対して、前記マッピング処理において割り当てたマッピングセルと論理は等価で内部に搭載されているバイパスコンデンサの容量が異なる別のセルへと割り当てを変更するか、または、前記マッピングセルにバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを追加で割り当てるマッピング変更処理ステップと、を含み、
    前記マッピング変更処理ステップにおいて、前記別のセルへと割り当てを変更したか、または前記バイパスコンデンサセルを追加で割り当てた後、前記比較ステップに戻り、該別のセルへと割り当てを変更されたか、または前記バイパスコンデンサセルが追加で割り当てられた回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものである、
    ことを特徴とする可読記録媒体。
  25. コンピュータに半導体集積回路を設計させる処理を実行させるための半導体集積回路設計プログラムを、コンピュータ読み出し可能に記録した可読記録媒体であって、
    前記半導体集積回路設計プログラムは、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックのネットリスト情報、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用の少なくとも一つのバイパスコンデンサのみからなるバイパスコンデンサセルを含むセルライブラリ情報、及びノイズ発生量を低減するために前記回路ブロックに搭載することが必要な、電源ノイズ及び基板ノイズ低減用のバイパスコンデンサの容量である容量制約を入力処理する入力ステップと、
    前記ネットリスト情報に従って、セルを互いに並行な複数のセル行に配置するセル配置ステップと、
    前記回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較する比較ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記容量制約より大きい場合に、当該半導体集積回路のパターンを自動生成する処理を終了する処理終了ステップと、
    前記比較した結果、前記搭載容量が前記総容量制約以下の場合に、前記セル行にバイパスコンデンサセルを挿入するバイパスコンデンサセル追加ステップと、を含み、
    前記バイパスコンデンサセル追加ステップにおいて前記バイパスコンデンサセルを挿入した後、前記比較ステップに戻り、該バイパスコンデンサセルを挿入された回路ブロックに搭載されているバイパスコンデンサの容量である搭載容量と、前記容量制約とを比較するものである、
    ことを特徴とする可読記録媒体。
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