JP2004086564A - 電子機器の制御方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】TWAINドライバは、アプリケーションからのスキャン指令により、スキャンモード移行コマンドとしてWritePrinterを呼び出して送信し、ACKの受信としてReadPrinterを呼び出してMFP1から返答を待つ(S101〜S103)。ACKを受信すると、設定変更ダイアログを表示してユーザから設定変更入力を受け付ける(S104〜106)。そして、TWAINドライバは、スキャン設定・開始コマンドとしてWritePrinterを呼び出して送信し、スキャンデータの受信としてReadPrinterを呼び出してMFP1から返答を待つ(S107、S108)。用紙エンドステータスをデータとして受信すると、アプリケーションにスキャンデータを渡す(S109、S110)。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器の制御方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、複数の機能を備えた電子機器の複数の機能の制御方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数の機能を有する電子機器は、ローカルデバイスとして端末装置に接続されて使用されたり、ネットワークデバイスとしてTCP/IP等を利用したネットワーク上に接続された複数のクライアントである端末装置から、直接或いは当該電子機器を接続したサーバにインストールされているオペレーティングシステムの共有機能を用いて当該サーバを介して使用されたりしている。そして、これらのクライアントである端末装置から電子機器を制御するには、電子機器側にIPアドレス等の設定を行うとともに、各端末装置に電子機器に関する複数の機能に関する設定の処理を行う必要がある。
ここで、共有機能とは、ネットワーク環境において、個々のクライアントやサーバにあるファイル、もしくはプリンタ等の周辺機器を、同じネットワークに接続されたほかの端末装置から利用できるようにすることをいい、LAN(Local Area Network)等のネットワークの最も基本的な機能である。共有機能によれば、共有されているプリンタを利用するクライアントは、それがあたかも自分のものであるかのように利用できる。
【0003】
一方、ネットワークデバイスとして使用する場合、クライアントである端末装置で、電子機器のある機能(第一の機能とする。)に関する各種設定が行われていれば、当該クライアントである端末装置にインストールされているオペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いることにより、そのクライアントである端末装置から電子機器の第一の機能を制御できるようになっている。
例えば、クライアントである端末装置にインストールされているオペレーティングシステムがWindows(登録商標)であり、電子機器が有する第一の機能がプリンタの機能である場合、クライアントである端末装置において電子機器のプリンタに関する設定が行われていれば、Windows(登録商標)のプリンタ用API(Application Program Interface)を用いてクライアントである端末装置から電子機器のプリンタを制御することができる。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】
しかしながら、ネットワークデバイスとして使用する場合、電子機器が複数の機能、例えば、第一の機能と第二の機能を有する場合、第一の機能をネットワークデバイスとして利用することができたとしても、第二の機能をネットワークデバイスとして利用することができるとは限らず、別途、第二の機能に関する各種の設定の処理(例えば、第二の機能がスキャナの機能である場合は、ホスト名等の設定処理)を行わなければ、クライアントである端末装置から電子機器の第二の機能を制御することができない場合があり、ユーザに負担がかかっていたという問題があった。
また、かかる場合に、電子機器をネットワークデバイスではなく、各々の端末装置のローカルデバイスとして接続する方法も考えられるが、端末装置のそれぞれに電子機器を設置することは、無駄が多かったり、費用が多大になってしまったりするという問題もあった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、クライアントである端末装置において、ネットワーク上で使用される複数の機能を有する複合機についての複数の機能の各々についての設定を行うことなく、複数の機能を制御することができる電子機器の制御方法、プログラム及び記録媒体を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の電子機器の制御方法は、少なくとも第一の機能及び第二の機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記第二の機能を制御する電子機器の制御方法であって、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、第二の機能に関する指令を行うステップを有することを特徴とする。
【0007】
請求項6は、少なくとも第一の機能及び第二の機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記第二の機能を制御するプログラムであって、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、第二の機能に関する指令を行うステップを前記端末装置であるコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0008】
請求項8は、少なくとも第一の機能及び第二の機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記第二の機能を制御するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、第二の機能に関する指令を行うステップを前記端末装置であるコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0009】
請求項1、6、8によると、第二の機能に関する指令を、オペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて行うことにより、第一の機能の送受信経路を利用することができる。従って、第二の機能に関する面倒な設定を行うことなく、第二の機能を制御することが可能となる。
【0010】
請求項2の電子機器の制御方法であって、請求項1に記載の電子機器の制御方法であって、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースは、前記第一の機能にデータを書き込むプログラムインターフェース及び前記第一の機能からデータを読み取るプログラムインターフェースであることを特徴とする。
【0011】
請求項2によると、第二の機能に関する指令について、第一の機能に対してデータを書き込むプログラムインターフェース及び第一の機能からデータを読み取るプログラムインターフェースを用いることにより、第二の機能の機能をデバイスクラス上で第一の機能に偽装させて、第一の機能の送受信経路を利用することができる。従って、第二の機能に関する面倒な設定を行うことなく、第二の機能を制御することが可能となる。
【0012】
請求項3の電子機器の制御方法は、少なくともプリンタ及びスキャナの機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記スキャナの機能を制御する電子機器の制御方法であって、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り指令を行うステップと、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り結果の受け取り指令を行うステップと、を有することを特徴とする。
【0013】
請求項7は、少なくともプリンタ及びスキャナの機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記スキャナの機能を制御するプログラムであって、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り指令を行うステップと、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り結果の受け取り指令を行うステップと、を前記端末装置であるコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0014】
請求項9は、少なくともプリンタ及びスキャナの機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記スキャナの機能を制御するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り指令を行うステップと、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り結果の受け取り指令を行うステップと、を前記端末装置であるコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0015】
請求項3、7、9によると、スキャナの読み取り指令及び読み取り結果の受け取り指令を、オペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて行うことにより、プリンタの機能の送受信経路を利用することができる。従って、スキャナに関する面倒な設定を行うことなく、スキャナを制御することが可能となる。
【0016】
請求項4の電子機器の制御方法は、請求項3に記載の電子機器の制御方法であって、前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースは、プリンタにデータを書き込むプログラムインターフェース及びプリンタからデータを読み取るプログラムインターフェースであって、前記スキャナの読み取り指令は、当該プリンタにデータを書き込むプログラムインターフェースを用いて行い、前記スキャナの読み取り結果の受け取り指令は、当該プリンタからデータを読み取るプログラムインターフェースを用いて行うことを特徴とする。
【0017】
請求項4によると、スキャナの読み取り指令及び読み取り結果の受け取り指令について、それぞれプリンタにデータを書き込むプログラムインターフェース及びプリンタからデータを読み取るプログラムインターフェースを用いることにより、スキャナの機能をデバイスクラス上でプリンタの機能に偽装させて、プリンタの機能の送受信経路を利用することができる。従って、スキャナに関する面倒な設定を行うことなく、スキャナを制御することが可能となる。
【0018】
請求項5の電子機器の制御方法は、請求項3又は請求項4に記載の電子機器の制御方法であって、前記スキャナの読み取り結果の受け取り指令は、名前付きパイプ機能による通信を用いて行われることを特徴とする。
【0019】
請求項5によると、プリンタの機能の送受信経路として、名前付きパイプ機能による通信を用いることができる。従って、端末装置にインストールされているオペレーティングシステムがスプーラ間の双方向通信をサポートしていない場合であっても、スキャナの読み取り指令及び読み取り結果の受け取りを行うことができる。
【0020】
尚、請求項6、7の夫々に記載されているプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、FD(Floppy Disk)(登録商標)、MO(Magneto−Optic)などのリムーバブル型記録媒体やハードディスクなどの固定型記録媒体に記録して配布可能である他、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して配布可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0022】
まず、本実施の形態が適用されるネットワーク構成について図1に基づいて説明する。図1は、ネットワークの概略構成を描いたネットワーク構成図である。
【0023】
図1に示すネットワーク構成図では、複合機(Multifunction Peripheral:MFP)101と、端末装置102,103,104,105,106とを含んでいる。複合機101は、端末装置102に接続されており、端末装置102が複合機101のサーバに相当する。また、端末装置102〜106は、互いにネットワーク107を介して接続される。
尚、複合機(Multifunction Peripheral:MFP)101は電子機器に相当し、端末装置103〜106はクライアントである端末装置に相当する。
【0024】
複合機101は、公衆の電話回線に接続された通信先との通話を行うための電話の機能、通信先へ画像データを送信するためのファックスの機能、端末装置上のデータを主に紙に出力するプリンタの機能、紙やフィルムに描画(印刷)された画像(イメージ)を端末装置に取込むためのスキャナの機能等の複数の機能を備える。また、複合機101は、端末装置102とデータ通信を行うためのインターフェースを含んでいる。
【0025】
本実施の形態においては、端末装置102〜106としては、PC(PersonalComputer)等を用いることができる。また、ネットワーク107としては、LANや無線LAN等を用いることができる。
端末装置102は、上述したプリンタの共有機能を有するオペレーティングシステム(OS)がインストールされている。プリンタの共有機能を有するオペレーティングシステムは、例えば、Windows(登録商標)や、Mac OS(登録商標)が相当する。また、端末装置102及び端末装置103〜106は、互いにネットワーク107を介してデータ通信を行うためのインターフェースを含んでいる。また、端末装置102は、複合機101とデータ通信を行うためのインターフェースを含んでいる。そして、端末装置103〜106においては、端末装置102の共有機能を用いて、複合機101の利用設定が行われている。
尚、上記オペレーティングシステムは、プリンタの共有機能を有するものの、プリンタ以外(例えば、スキャナ等)の共有機能は備えていない。
【0026】
次に、本実施の形態が適用されるシステムのブロック構成図について図2に基づいて説明する。図2は、システムの構成を示したブロック線図である。
図2に示すシステムは、電子機器であるMFP1と、電子機器のサーバであるPC2と、端末装置(クライアント)であるPC3とを有している。MFP1はPC2に接続されており、PC2とPC3はLAN4により接続されている。本実施形態においては、MFP1はプリンタの機能とスキャナの機能とを備える。
尚、MFP1は図1に示すネットワーク構成図の複合機101に相当し、PC2は図1に示すネットワーク構成図の端末装置102に相当し、PC3は図1に示すネットワーク構成図の端末装置103〜106に相当する。
【0027】
図2に示すように、MFP1は、CPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)11と、RAM(Random Access Memory)12と、NVRAM(Non Volatile RAM)13と、表示部14と、操作部15と、スキャナ部16と、印字部17と、PCインターフェース(PC I/F)18とを有しており、これらは、システムバス19によって互いに結合されている。
【0028】
CPU10は、MFP1を制御するための中央演算処理装置である。CPU10は、PC2からの受信した指令を解析して、後述するスキャナ部16に対してスキャナの機能を提供させたり、後述する印字部17に対してプリンタの機能を提供させたりする。
【0029】
ROM11は、読み出し専用記憶装置であり、CPU10が使用する主記憶空間の一部を構成するものである。RAM12は、ROM11と同様にCPU10が使用する主記憶空間の一部を構成するもので、読み出し・書き込み可能な揮発性記憶装置である。NVRAM13は、書き換えの必要なデータを保存するための不揮発性RAMである。
【0030】
表示部14は、ディスプレイ等により情報を出力して表示する表示装置で、図示省略の入出力インターフェースを介してシステムバス19に接続される。この表示部14は、印刷情報等のMFP1の各種機能に関する情報の表示に用いられる。表示部14は、例えば、液晶表示器等により構成される。
【0031】
操作部15は、外部からの入力操作を行うための、MFP1に設けられている入力装置であり、図示省略の入出力インターフェースを介してシステムバス19に接続される。この操作部15は、MFP1の各種機能に関する情報入力に用いられる。操作部15は、例えば、押圧式のスイッチを所定数並べた入力キーの構成をとるものである。
【0032】
スキャナ部16は、紙やフィルムに描画(印刷)された画像(イメージ)を端末装置に取込むためのスキャナ機能を提供する装置で、図示省略の入出力インターフェースを介してシステムバス19に接続される。このスキャナ部16は、CPU10からの指令により、MFP1の所定箇所にセットされた原稿についてスキャンを実行してスキャンデータ(ラスタデータ)を生成し、そのスキャンデータをホストであるPC2、またはホストであるPC2を介してPC3に転送すること等に用いられる。
【0033】
印字部17は、モノクロあるいはカラーによる文字または画像を印刷するためのプリンタの機能を提供する装置で、図示省略の入出力インターフェースを介してシステムバス19に接続される。この印字部17は、CPU10からの指令により、PC2またはPC2を介してPC3から転送された印刷データの印刷等に用いられる。
【0034】
PCインターフェース18は、後述するPC2のMFPインターフェース(MFP I/F)28に接続するもので、MFP1とPC2とのデータ通信を可能にするものである。指令の他、スキャンデータや印刷データ等の通信に用いられる。
【0035】
PC2は、CPU20と、ROM21と、RAM22と、HDD(Hard Disk Drive)23と、表示部24と、操作部25と、CD−ROMドライブ26と、LANインターフェース(LAN I/F)27と、MFPインターフェース28とを有しており、これらはシステムバス29によって互いに結合されている。
尚、PC2は、上述したプリンタの共有機能を有するオペレーティングシステム(OS)がインストールされており、MFP1が備えるプリンタ機能について、共有の設定が行われている。
【0036】
CPU20は、PC2を制御するための中央演算処理装置である。CPU20は、PC3からのMFP1に対するスキャン開始指令の送信等を行う。
【0037】
ROM21は、読み出し専用記憶装置であり、CPU20が使用する主記憶空間の一部を構成するものである。RAM22は、ROM21と同様にCPU20が使用する主記憶空間の一部を構成するもので、読み出し・書き込み可能な揮発性記憶装置である。HDD23は、読み出し・書き込み可能な記憶装置(ハードディスク)及びその読取装置であり、スプーラとして、MFP1に転送する印刷データや、MFP1から転送されたスキャンデータ等が格納される。
【0038】
表示部24は、ディスプレイ等により情報を出力して表示する表示装置で、図示省略の入出力インターフェースを介してシステムバス29に接続される。この表示部24は、PC2の各種機能に関する情報の表示に用いられる。表示部24は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ等により構成される。
【0039】
操作部25は、外部からの入力操作を行うための、PC2に設けられている入力装置であり、図示省略の入出力インターフェースを介してシステムバス29に接続される。この操作部25は、PC2の各種機能に関する情報入力に用いられる。操作部25は、例えば、マウスやキーボード等により構成される。
【0040】
CD−ROMドライブ26は、CD−ROMに記録されたデータを読み出す装置で、図示省略の入出力インターフェースを介してシステムバス29に接続される。尚、CD−ROMドライブ26は、PC2の必須の構成要素ではなく、FDドライブであっても良い。
【0041】
LANインターフェース27は、LAN4を介して、後述するPC3のLANインターフェース37に接続するもので、PC2とPC3とのデータ通信を可能にするものである。MFP1に対する指令の他、スキャンデータや印刷データ等の通信に用いられる。
【0042】
MFPインターフェース28は、MFP1のPCインターフェース18に接続するもので、PC2とMFP1とのデータ通信を可能にするものである。指令の通信の他、スキャンデータや印刷データ等の通信に用いられる。
【0043】
PC3は、CPU30と、ROM31と、RAM32と、HDD(Hard Disk Drive)33と、表示部34と、操作部35と、CD−ROMドライブ36と、LANインターフェース(LAN I/F)37とを有しており、これらはシステムバス39によって互いに結合されている。
【0044】
CPU30は、PC3を制御するための中央演算処理装置である。CPU30は、PC2を介してMFP1に対してスキャン開始等の指令を送信したり、後述する電子機器(本実施形態ではMFP1)の制御処理を行ったりする。
【0045】
ROM31は、読み出し専用記憶装置であり、CPU30が使用する主記憶空間の一部を構成するものであり、後述する電子機器(本実施形態ではMFP1)の制御処理のためのプログラムを適宜HDD33から選択/読み込みし、CPU30が実行する。RAM32は、ROM31と同様にCPU30が使用する主記憶空間の一部を構成するもので、読み出し・書き込み可能な揮発性記憶装置である。HDD33は、読み出し・書き込み可能な記憶装置(ハードディスク)及びその読取装置であり、後述する電子機器(本実施形態ではMFP1)の制御処理のためのプログラムの他、PC2を介してMFP1に転送する印刷データや、PC2を介してMFP1から転送されたスキャンデータ等が格納される。
【0046】
表示部34は、ディスプレイ等により情報を出力して表示する表示装置で、図示省略の入出力インターフェースを介してシステムバス39に接続される。この表示部34は、PC3の各種機能に関する情報の表示に用いられる。表示部34は、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等により構成される。
【0047】
操作部35は、外部からの入力操作を行うための、PC3に設けられている入力装置であり、図示省略の入出力インターフェースを介してシステムバス39に接続される。この操作部35は、PC3の各種機能に関する情報入力に用いられる。操作部35は、例えば、マウスやキーボード等により構成される。
【0048】
CD−ROMドライブ36は、CD−ROMに記録されたデータを読み出す装置で、図示省略の入出力インターフェースを介してシステムバス39に接続される。尚、CD−ROMドライブ36は、PC3の必須の構成要素ではなく、FDドライブであっても良い。
【0049】
LANインターフェース37は、LAN4を介して、PC2のLANインターフェース27に接続するもので、PC3とPC2とのデータ通信を可能にするものである。MFP1に対する指令他、スキャンデータや印刷データ等の通信に用いられる。
【0050】
なお、本実施形態においては、HDD33に記憶されている電子機器(本実施形態ではMFP1)の制御処理のためのプログラムは、PC3に直接接続されるCD−ROM、FD、MO等のリムーバブル型記録媒体に記録されるようにしてもよく、他の装置上に記憶されるようにしてもよい。また、本実施形態におけるプログラムは、CD−ROM、FD、MO等のリムーバブル型記録媒体に記録する他、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して他のシステムや装置に供給することができる。
【0051】
次に、図2に示したシステムにおける印刷系の構成について図3に基づいて説明する。図3は、システムの印刷系の構成を示すブロック線図である。
【0052】
図3に示すように、PC2は、Microsoft Word(登録商標)等のアプリケーション2aと、MFP1のプリンタ用のドライバソフトであるプリンタドライバ2bと、印刷データを一時的にスプールするスプーラ2cと、印刷の進捗状況等を監視するランゲージモニタ2dと、印刷データを出力するポートを指定するポートモニタ2eと、MFP1を接続するポート2fとを有している。一方、PC3は、Microsoft Word(登録商標)等のアプリケーション3aと、MFP1のプリンタ用のドライバソフトであるプリンタドライバ3bと、MFP1のスキャナ用のドライバソフトであるTWAINドライバ3cとを有している。
【0053】
アプリケーション2a又はアプリケーション3aからの印刷指令は、プリンタドライバ2b或いはプリンタドライバ3bが、プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェース(オペレーティングシステムがWindows(登録商標)の場合は、プリンタにデータを書き込むAPIであるWritePrinter)を用いて、RPC(Remote Procedure Call)により、PC3のスプーラ2cに送られ、指定のプリンタ(MFP1)にデータを出力したことを通知する。出力されたデータは、スプーラ2cに一時的にスプールされる。そして、送られた指令に基づいて、ランゲージモニタ2dで印刷の進捗状況等を監視しつつ、ポートモニタ2eにより印刷データを出力するポートが指定され、ポート2fの先に接続されているMFP1にデータが送られる。
【0054】
また、オペレーティングシステムがスプーラ間の双方向通信をサポートしている(例えば、Windows XP(登録商標)、Windows 98(登録商標)等)場合は、図3の実線の矢印に示すように、プリンタドライバ2b或いはプリンタドライバ3bが、プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェース(オペレーティングシステムがWindows(登録商標)の場合は、プリンタからデータを読み取るAPIであるReadPrinter)を用いて、RPCにより、スプーラ2cから印刷指令を送ったPC2或いはPC3において、指定のプリンタ(MFP1)から情報を取得することができる。
一方、オペレーティングシステムがスプーラ間の双方向通信をサポートしていない場合は(例えば、Windows NT(登録商標)等)、図3の破線の矢印に示すように、名前付きパイプにより、ランゲージモニタ2dから印刷指令を送ったPC2或いはPC3において、指定のプリンタ(MFP1)から情報を取得することができる。
尚、名前付きパイプは、アプリケーション間の通信を行うための手段で、オペレーティングシステムにより提供される。これを用いることにより、別PC間の通信も可能となる。この手法は、ランゲージモニタから、プリンタドライバに付属するステータスモニタにデータを送る手法と同じである。
【0055】
本発明では、上述のシステムの印刷系の構成を利用し、MFP1のスキャナ用のドライバソフトであるTWAINドライバ3cに後に詳述する電子機器(本実施形態ではMFP1)の制御処理のためのプログラムを含ませることにより、アプリケーション3aからのスキャナの機能に基づく読み取り指令を、TWAINドライバ3cが、プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェース(オペレーティングシステムがWindows(登録商標)の場合は、プリンタ用APIであるWritePrinter)を用いて、RPC(Remote Procedure Call)により、PC3に送る。また、同様に、スキャナの機能に基づく読み取り結果の受け取り指令は、TWAINドライバ3cが、プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェース(オペレーティングシステムがWindows(登録商標)の場合は、プリンタ用APIであるReadPrinter)を用いて、RPC又は名前付きパイプにより、PC3から取得する。
尚、MFP1のスキャナ及びプリンタのポートは同じであり、プリンタドライバ或いはTWAINドライバの何れかにより、プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェース(オペレーティングシステムがWindows(登録商標)の場合は、プリンタ用APIであるWritePrinter)を用いて指令が送られた際に、プリンタの機能或いはスキャナの機能の何れを使用するかは、各ドライバから予め送られた信号によりMFP1において自動的に判別することができる。
【0056】
次に、図2に示したシステムにおける本実施の形態に係る電子機器の制御処理の手順について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、端末装置(本実施の形態ではPC3)における電子機器(本実施の形態ではMFP1)の制御処理の手順を示したフローチャートである。図5は、電子機器(本実施の形態ではMFP1)における制御処理の手順を示したフローチャートである。図6は、端末装置(本実施の形態ではPC3)と電子機器(本実施の形態ではMFP1)における制御処理の動作シーケンスチャートである。
尚、以下の説明において、PC2、PC3にインストールされているオペレーティングシステムをWindows(登録商標)とする。
【0057】
まず、本発明である、スプーラ間の双方向通信がサポートされるオペレーティングシステムの場合の端末装置(本実施の形態ではPC3)における電子機器(本実施の形態ではMFP1)の制御処理の手順について、図4を参照して説明する。
【0058】
図4に示すとおり、始めに、アプリケーションよりスキャン指令がなされると(ステップS101)、TWAINドライバ3cが、スキャンモード移行コマンドを、プリンタ用APIであるWritePrinterによって、PC2を介してMFP1に送信する(ステップS102)。
【0059】
そして、TWAINドライバ3cが、MFP1からの主にデータ送受信時の確認を示す信号であるACK(ACKnowledgement)を取得するため、プリンタ用APIのReadPrinterを呼び出す。そして、MFP1から返されたACKは、PC2のスプーラシステムを介してPC3に渡り、ReadPrinterの処理結果として、TWAINドライバ3cに返される(ステップS103)。
【0060】
ACKの受信に失敗すると(ステップS104:失敗)、アプリケーションに対してスキャン失敗の表示を行い(ステップS111)、端末装置における電子機器の制御処理を終了する。
一方、ACKの受信に成功すると(ステップS104:成功)、アプリケーションに対して設定変更ダイアログの表示を行い(ステップS105)、ユーザからの設定変更入力を受け付ける(ステップS106)。
【0061】
設定変更入力が受け付けられると、TWAINドライバ3cが、スキャンの設定と開始コマンドをプリンタ用APIであるWritePrinterを、PC2を介してMFP1に送信する(ステップS107)。
【0062】
そして、TWAINドライバ3cが、MFP1からのデータの取得としてプリンタ用APIであるReadPrinterを呼び出して、ReadPrinterの処理結果として、MFP1から送信され、PC2のスプーラシステムを介して送信されたデータがTWAINドライバ3cに返される(ステップS108)。
【0063】
受信したデータがなければ(ステップS109:失敗)、アプリケーションに対してスキャン失敗の表示を行い(ステップS111)、端末装置における電子機器の制御処理を終了する。
【0064】
受信したデータがスキャンデータであれば(ステップS109:スキャンデータ)、ステップS108に戻り、用紙エンドステータスのデータを取得するまで、TWAINドライバ3cが、MFP1からのデータの取得としてプリンタ用APIであるReadPrinterを呼び出して、ReadPrinterの処理結果として、MFP1から送信され、PC2のスプーラシステムを介して送信されたデータがTWAINドライバ3cに返される。
【0065】
受信したデータが用紙エンドステータスのデータであれば(ステップS109:用紙エンドステータス)、アプリケーションに受信したスキャンデータを渡し(ステップS110)、端末装置における電子機器の制御処理を終了する。
尚、オペレーティングシステムがスプーラ間双方向通信をサポートしていない場合は、上記ReadPrinterの代わりに、名前付きパイプのリード処理を行うことになる。
【0066】
また、上述の端末装置における電子機器の制御処理の手順に対応した、電子機器(本実施の形態ではMFP1)における制御処理の手順について、図5を参照して説明する。
【0067】
図5に示すとおり、PC2を介してPC3からコマンドを受信すると(ステップS201)、コマンドの種類を解析する(ステップS202)。
【0068】
コマンドがスキャンモード移行の指令である場合は(ステップS202:スキャンモード移行)、スキャンモードに移行し(ステップS203)、PC2を介してACKをPC3に返信して(ステップS204)、コマンドの処理を終了する。
【0069】
コマンドがスキャン設定と開始の指令である場合は(ステップS202:スキャン設定・開始)、スキャンの設定(解像度・濃度等の設定)を行い(ステップS205)、セットされた原稿のスキャンを開始し(ステップS206)、PC2を介してスキャンデータをPC3に返信する(ステップS207)。
そして、未送信のスキャンデータがあるかどうかが判断される(ステップS208)。未送信のスキャンデータがある場合は(ステップS208:YES)、ステップS206に戻り、原稿のスキャンを続行する。一方、未送信のスキャンデータがない場合(ステップS208:NO)、PC2を介して用紙エンドステータスをPC3に返信して(ステップS209)、アイドルモードに移行して(ステップS210)、コマンドの処理を終了する。
【0070】
コマンドがその他の指令である場合は(ステップS202:その他)、その他の処理を行い(ステップS211)、コマンドの処理を終了する。
【0071】
次に、上述の端末装置における電子機器の制御処理の手順、及び電子機器における制御処理の手順に基づいた、端末装置(本実施の形態ではPC3)と電子機器(本実施の形態ではMFP1)における制御処理の動作について、図6を参照して説明する。
【0072】
PC3においてアプリケーションよりスキャン開始指令がなされると(ステップS301)、PC3のTWAINドライバ3cは、アイドルモード継続中であるMFP1(ステップS302)に対して、スキャンモード移行コマンドとしてプリンタ用APIであるWritePrinterを呼び出し、上記コマンドを、PC2を介して送信する(ステップS303)。スキャンモード移行コマンドを受信したMFP1は、スキャンモードに移行する(ステップS304)。
【0073】
PC3のTWAINドライバ3cは、MFP1からのACKの取得としてプリンタ用APIであるReadPrinterを呼び出し、MFP1からの返答を待つ(ステップS305)。そして、MFP1は、PC2を介してACKをPC3に送信する(ステップS306)。ACKを受信したPC3は、ユーザよりスキャン設定入力を受け付ける(ステップS307)。
【0074】
スキャン設定入力を受けたPC3のTWAINドライバ3cは、MFP1に対してスキャン設定と開始コマンドとして、プリンタ用APIであるWritePrinterを呼び出し、上記コマンドを、PC2を介して送信する(ステップS308)。スキャン設定と開始コマンドを受信したMFP1は、設定変更を行い(ステップS309)、スキャンを実行する(ステップS310)。
【0075】
そして、PC3のTWAINドライバ3cは、MFP1からのスキャンデータの取得として、プリンタ用APIであるReadPrinterを呼び出し、MFP1からの返答を待つ(ステップS311)。MFP1は、PC2を介してスキャンデータをPC3に送信する(ステップS312)。このステップS311及びステップS312は、1ページ分データ送信終了まで繰り返し行われる。
1ページ分のスキャンが終了すると(ステップS313)、MFP1は用紙エンドステータスを送信して(ステップS314)、アイドルモードに移行する(ステップS315)。
【0076】
このように、本実施形態の電子機器の制御方法、プログラム及び記録媒体によれば、スキャナの機能に関する指令を、スキャナの読み取り指令及び読み取り結果の受け取り指令を、オペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェース(オペレーティングシステムがWindows(登録商標)である場合はAPI)を用いて行うことにより、プリンタの機能の送受信経路を利用している。
その結果、スキャナに関する面倒な設定を行うことなく、スキャナを制御することが可能となる。
【0077】
また、スキャナの読み取り指令及び読み取り結果の受け取り指令について、それぞれプリンタにデータを書き込むプログラムインターフェース(オペレーティングシステムがWindows(登録商標)である場合は、プリンタ用APIであるWritePrinter)及びプリンタからデータを読み取るプログラムインターフェース(オペレーティングシステムがWindows(登録商標)である場合は、プリンタ用APIであるReadPrinter)を用いることにより(図4のステップS102、S103、S107、S108)、スキャナの機能をデバイスクラス上でプリンタの機能に偽装させて、プリンタの機能の送受信経路を利用している。
その結果、スキャナに関する面倒な設定を行うことなく、スキャナを制御することが可能となる。
【0078】
更に、プリンタの機能の送受信経路として、名前付きパイプ機能による通信を用いることもできる。
その結果、端末装置にインストールされているオペレーティングシステムがスプーラ間の双方向通信をサポートしていない場合であっても、スキャナの読み取り指令及び読み取り結果の受け取りを行うことができる。
【0079】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな変更が可能なものである。
【0080】
例えば、電子機器であるMFP1は、本実施形態においては、サーバであるPC2を介してネットワークに接続されているが、それに限らない。例えば、電子機器が直接ネットワークに接続されていても良い。この場合、電子機器は上述の電子機器のサーバであるPC2が有するスプーラ、ランゲージモニタ等(図3参照)を備えており、端末装置は電子機器に関するプリンタの機能(第一の機能)の設定が行われている必要がある。
【0081】
また、オペレーティングシステムがスプーラ間の双方向通信をサポートしていない場合は、本実施形態においては、名前付きパイプによりランゲージモニタ2dとTWAINドライバ3c間の通信を行っているが、それに限らない。例えば、メールスロット等により通信を行っても良い。
【0082】
また、電子機器であるMFP1は、本実施形態においては、プリンタの機能とスキャナの機能とを備えるものであるが、それに限らない。例えば、ファックスの機能とスキャナの機能とを備える複合機であってもよいし、その他であっても2以上の機能を備えるものであればよい。
【0083】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1、6、8によると、第二の機能に関する指令を、オペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて行うことにより、第一の機能の送受信経路を利用することができる。従って、第二の機能に関する面倒な設定を行うことなく、第二の機能を制御することが可能となる。
【0084】
請求項2によると、第二の機能に関する指令について、第一の機能に対してデータを書き込むプログラムインターフェース及び第一の機能からデータを読み取るプログラムインターフェースを用いることにより、第二の機能の機能をデバイスクラス上で第一の機能に偽装させて、第一の機能の送受信経路を利用することができる。従って、第二の機能に関する面倒な設定を行うことなく、第二の機能を制御することが可能となる。
【0085】
請求項3、7、9によると、スキャナの読み取り指令及び読み取り結果の受け取り指令を、オペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて行うことにより、プリンタの機能の送受信経路を利用することができる。従って、スキャナに関する面倒な設定を行うことなく、スキャナを制御することが可能となる。
【0086】
請求項4によると、スキャナの読み取り指令及び読み取り結果の受け取り指令について、それぞれプリンタにデータを書き込むプログラムインターフェース及びプリンタからデータを読み取るプログラムインターフェースを用いることにより、スキャナの機能をデバイスクラス上でプリンタの機能に偽装させて、プリンタの機能の送受信経路を利用することができる。従って、スキャナに関する面倒な設定を行うことなく、スキャナを制御することが可能となる。
【0087】
請求項5によると、プリンタの機能の送受信経路として、名前付きパイプ機能による通信を用いることができる。従って、端末装置にインストールされているオペレーティングシステムがスプーラ間の双方向通信をサポートしていない場合であっても、スキャナの読み取り指令及び読み取り結果の受け取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワークの概略構成を描いたネットワーク構成図である。
【図2】システムの構成を示すブロック線図である。
【図3】システムの印刷系の構成を示すブロック線図である。
【図4】端末装置における電子機器の制御処理の手順を示したフローチャートである。
【図5】電子機器における制御処理の手順を示したフローチャートである。
【図6】端末装置と電子機器における制御処理の動作シーケンスチャートである。
【符号の説明】
1 MFP(電子機器)
3 PC(端末装置)
16 スキャナ部(第二の機能)
17 印字部(第一の機能)
Claims (9)
- 少なくとも第一の機能及び第二の機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記第二の機能を制御する電子機器の制御方法であって、
前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、第二の機能に関する指令を行うステップを有することを特徴とする電子機器の制御方法。 - 前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースは、前記第一の機能にデータを書き込むプログラムインターフェース及び前記第一の機能からデータを読み取るプログラムインターフェースであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器の制御方法。
- 少なくともプリンタ及びスキャナの機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記スキャナの機能を制御する電子機器の制御方法であって、
前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り指令を行うステップと、
前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り結果の受け取り指令を行うステップと、を有することを特徴とする電子機器の制御方法。 - 前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースは、プリンタにデータを書き込むプログラムインターフェース及びプリンタからデータを読み取るプログラムインターフェースであって、
前記スキャナの読み取り指令は、当該プリンタにデータを書き込むプログラムインターフェースを用いて行い、
前記スキャナの読み取り結果の受け取り指令は、当該プリンタからデータを読み取るプログラムインターフェースを用いて行うことを特徴とする請求項3に記載の電子機器の制御方法。 - 前記スキャナの読み取り結果の受け取り指令は、名前付きパイプ機能による通信を用いて行われることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電子機器の制御方法。
- 少なくとも第一の機能及び第二の機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記第二の機能を制御するプログラムであって、
前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、第二の機能に関する指令を行うステップを前記端末装置であるコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 少なくともプリンタ及びスキャナの機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記スキャナの機能を制御するプログラムであって、
前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り指令を行うステップと、
前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り結果の受け取り指令を行うステップと、を前記端末装置であるコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 少なくとも第一の機能及び第二の機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記第二の機能を制御するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有する第一の機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、第二の機能に関する指令を行うステップを前記端末装置であるコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 少なくともプリンタ及びスキャナの機能を備えた電子機器と通信可能であり、前記プリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを有するオペレーティングシステムがインストールされている端末装置から、前記スキャナの機能を制御するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り指令を行うステップと、
前記端末装置にインストールされたオペレーティングシステムが有するプリンタの機能を利用するためのプログラムインターフェースを用いて、スキャナの読み取り結果の受け取り指令を行うステップと、を前記端末装置であるコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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