JP2004085851A - 光フィルタ - Google Patents

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Takaaki Yoshihara
吉原 孝明
▲高▼野 仁路
Kimimichi Takano
Yuji Suzuki
鈴木 裕二
Hiroshi Fukushima
福島 博司
Masahiko Suzumura
鈴村 正彦
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】より小型で通過損失の小さい光フィルタを提供する。
【解決手段】短冊状の支持基板1上に、支持基板1の長手方向に沿って、リッジ型の光導波路からなる入力側導波路2、第1のフォトニック結晶10a、リッジ型の光導波路からなる中間導波路3、第2のフォトニック結晶10b、リッジ型の光導波路からなる出力側導波路4が配設されている。各フォトニック結晶10a,10bは、2次元の屈折率周期構造を有し、例えば点欠陥を導入することによって所定の波長域の光のみを透過する透過特性を有するように設計してある。ここに、各フォトニック結晶10a,10bにおいて透過可能な波長域を所望の波長域で重複させることによって、入射ポートPiから入射した光のうち当該所望の波長域内の光のみが出射ポートPoから出射されることとなり、狭帯域の透過特性を有する光フィルタとして使用することができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信などに用いる光フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、比較的小型化が可能な光フィルタの一例として、特開平9−152637号公報に開示された構成のものが知られている。
【0003】
この公報に開示された光フィルタは、図15に示すように、短冊状の支持基板1上に、入力側導波路2と中間導波路3と出力側導波路4とで構成される光の伝搬経路が配設され、さらに2つの反射素子30a,30bおよび2つの光分配器20a,20bが配設されており、入力側導波路2の一端面(図15における左端面)が入力ポートPiを構成し、出力側導波路3の一端面(図15における右端面)が出力ポートPoを構成している。なお、各光分配器20a,20bは、3dB結合器により構成されているが、Y分岐形の光結合器により構成した例も開示されている。
【0004】
この光フィルタは、入力ポートPiへ入射された光が入力側導波路2および一方の光分配器20a(以下、入力側光分配器20aと称す)を介して初段の反射素子30a(以下、入力側反射素子30aと称す)へ入射して、入力側反射素子30aにて反射された光が中間導波路3および他方の光分配器20b(以下、出力側光分配器20bと称す)を介して次段の反射素子30b(以下、出力側反射素子30bと称す)へ入射し、出力側反射素子30bにて反射された光が出力側光分配器20bおよび出力側導波路4を介して出力ポートPoから出射されるように構成されている。
【0005】
上述の入力側反射素子30aは、支持基板1の長手方向に延長され互いに平行な2つの導波路31a,31aと、両導波路31a,31aに跨って設けられ複数の波長でブラッグ反射が起こる超周期グレーティング32aとを備えており、入力側導波路2および入力側光分配器20aを介して入力側反射素子30aの各導波路31a,31bへ入射した光は超周期グレーティング32aにて反射され入力側光分配器20aおよび中間導波路3および出力側光分配器20bを介して出力側反射素子30bへ入射される。出力側反射素子30bは、入力側反射素子30aと同様、支持基板1の長手方向に延長され互いに平行な2つの導波路31b,31bと、両導波路31b,31bに跨って設けられ複数の波長でブラッグ反射が起こる超周期グレーティング32bとを備えており、出力側光分配器20bを介して出力側反射素子30bの各導波路31b,31bへ入射した光は超周期グレーティング32bにて反射され出力側光分配器20bおよび出力側導波路4を介して出力ポートPoから出射される。
【0006】
ところで、入力側反射素子30aの超周期グレーティング32aにおいて反射の起こる複数の波長のピッチ(隣り合う波長間の間隔)と、出力側反射素子30bの超周期グレーティング32bにおいて反射の起こる複数の波長のピッチ(隣り合う波長間の間隔)とは異なっている。
【0007】
しかして、上述の光フィルタでは、入力ポートPiへ入射された光のうち、超周期グレーティング32aと超周期グレーティング32bとの両方で反射が起こる特定の波長の光のみが抽出されて出力ポートPoから出射されることになる。
【0008】
また、上述の光フィルタでは、入力側反射素子30aにおける導波路31a,31a上に当該導波路31a,31aの屈折率を制御するための屈折率制御用電極33aを設けるとともに、出力側反射素子30bにおける導波路31b,31b上に当該導波路31b,31bの屈折率を制御するための屈折率制御用電極33bを設けてある。したがって、屈折率制御用電極33a,33bに電圧を印加するか或いは電流を流すことで導波路31a,31bの屈折率を適宜変化させることによって、各反射素子30a,30bそれぞれで反射の起こる各複数の波長を、波長間のピッチが変化することなしに高波長側ないし低波長側へシフトさせることができるので、出力ポートPoから出射させる光の波長を変化させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の光フィルタでは、入力側反射素子30aと出力側反射素子30bとが支持基板1の長手方向において離間して配設されているが、導波路31a,31bの延長方向が支持基板1の長手方向と一致しており、支持基板1の長手方向における各超周期グレーティング32a,32bの全長がそれぞれ数百μm程度なので、支持基板1の長手方向の寸法が比較的大きくなってしまうという不具合があった。
【0010】
また、上述の光フィルタでは、各超周期グレーティング32a,32bそれぞれで3dB程度の損失が生じ、しかも、3dB結合器やY分岐形の光結合器などからなる光分配器20a,20bが必要なので、通過損失(所望の波長の光の伝搬損失)が大きくなってしまうという不具合があった。
【0011】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、より小型で通過損失の小さい光フィルタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、光の伝搬経路に沿って順次配設された第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶を備え、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とは波長に対する透過特性が互いに異なり且つそれぞれの透過特性が所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なることを特徴とするものであり、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とを利用して所望の波長を含む狭帯域の波長域の光を選択的に抽出することが可能となるので、従来に比べて小型化を図ることができ、しかも、従来に比べて光閉じ込め効果を高めることができて通過損失を小さくすることができる。
【0013】
請求項2の発明は、光の伝搬経路に沿って順次配設された第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶を備え、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とは波長に対する反射特性が互いに異なり且つそれぞれの反射特性が所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なることを特徴とするものであり、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とを利用して所望の波長を含む狭帯域の波長域の光を選択的に抽出することが可能となるので、従来に比べて小型化を図ることができ、しかも、従来に比べて通過損失を小さくすることができる。
【0014】
請求項3の発明は、光の伝搬経路に沿って順次配設され波長に対する透過特性が互いに異なる第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶と、第1のフォトニック結晶の透過特性と第2のフォトニック結晶の透過特性とが所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるように第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶との少なくとも一方の屈折率周期構造を変化させることで透過特性をシフトさせる制御手段とを備えることを特徴とするものであり、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とを利用して所望の波長を含む狭帯域の波長域の光を選択的に抽出することが可能となるので、従来に比べて小型化を図ることができ、しかも、従来に比べて光閉じ込め効果を高めることができて通過損失を小さくすることができる。また、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶との少なくとも一方の屈折率周期構造を変化させることで透過特性をシフトさせる制御手段を備えているので、各フォトニック結晶の設計の自由度が高くなるという利点がある。
【0015】
請求項4の発明は、光の伝搬経路に沿って順次配設され波長に対する反射特性が互いに異なる第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶と、第1のフォトニック結晶の反射特性と第2のフォトニック結晶の反射特性とが所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるように第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶との少なくとも一方の屈折率周期構造を変化させることで反射特性をシフトさせる制御手段とを備えることを特徴とするものであり、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とを利用して所望の波長を含む狭帯域の波長域の光を選択的に抽出することが可能となるので、従来に比べて小型化を図ることができ、しかも、従来に比べて通過損失を小さくすることができる。また、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶との少なくとも一方の屈折率周期構造を変化させることで反射特性をシフトさせる制御手段を備えているので、各フォトニック結晶の設計の自由度が高くなるという利点がある。
【0016】
請求項5の発明は、請求項3または請求項4の発明において、前記制御手段は、前記第1のフォトニック結晶と前記第2のフォトニック結晶とのうちの一方の屈折率周期構造を変化させるので、前記制御手段の構成を簡単にできる。
【0017】
請求項6の発明は、請求項3または請求項4の発明において、前記制御手段は、前記各フォトニック結晶それぞれの屈折率周期構造を変化させるので、請求項5の発明に比べて前記各フォトニック結晶の設計の自由度が高くなる。
【0018】
請求項7の発明は、請求項5または請求項6の発明において、前記制御手段は、電気エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させるので、前記屈折率周期構造を容易に変化させることが可能となる。
【0019】
請求項8の発明は、請求項5または請求項6の発明において、前記制御手段は、磁気エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させるので、前記制御手段により前記屈折率周期構造を変化させる前記フォトニック結晶と前記制御手段とを離間して配置することが可能となり、前記制御手段の配置に伴って前記フォトニック結晶の境界条件に乱れが生じるのを防止することが可能となる。
【0020】
請求項9の発明は、請求項5または請求項6の発明において、前記制御手段は、光エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させるので、前記制御手段により前記屈折率周期構造を変化させる前記フォトニック結晶と前記制御手段とを離間して配置することが可能となり、前記制御手段の配置に伴って前記フォトニック結晶の境界条件に乱れが生じるのを防止することが可能となる。
【0021】
請求項10の発明は、請求項5または請求項6の発明において、前記制御手段は、熱エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させるので、前記制御手段により前記屈折率周期構造を変化させる前記フォトニック結晶と前記制御手段とを離間して配置することが可能となり、前記制御手段の配置に伴って前記フォトニック結晶の境界条件に乱れが生じるのを防止することが可能となる。
【0022】
請求項11の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記各フォトニック結晶は、2次元の屈折率周期構造を有するので、前記各フォトニック結晶の形成が比較的容易になる。
【0023】
請求項12の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記各フォトニック結晶は、3次元の屈折率周期構造を有するので、請求項11の発明に比べて通過損失を低減することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態の光フィルタは、図1に示すように、短冊状の支持基板1上に、支持基板1の長手方向に沿って同図の左端から順に、リッジ型の光導波路からなる入力側導波路2、第1のフォトニック結晶10a、リッジ型の光導波路からなる中間導波路3、第2のフォトニック結晶10b、リッジ型の光導波路からなる出力側導波路4が配設されている。すなわち、入力側導波路2と中間導波路3と出力側導波路4とで構成される光の伝搬経路に沿って第1のフォトニック結晶10aおよび第2のフォトニック結晶10bが順次配設されており、入力側導波路2の長手方向の一端面(図1における左端面)が入射ポートPiを構成し、出力側導波路4の長手方向の一端面(図1における右端面)が出射ポートPoを構成している。
【0025】
第1のフォトニック結晶10aは、屈折率の異なる2種類の媒質11a,12aにより構成された2次元の屈折率周期構造を有し、例えば点欠陥を導入することによって所定の波長域の光のみを透過する透過特性を有するように設計してある。同様に、第2のフォトニック結晶10bは、屈折率の異なる2種類の媒質11b,12bにより構成された2次元の屈折率周期構造を有し、例えば点欠陥を導入することによって所定の波長域の光のみを透過する透過特性を有するように設計してある。
【0026】
本実施形態における支持基板1は、シリコン基板と当該シリコン基板上のシリコン酸化膜とで構成され、シリコン酸化膜上に各導波路2〜4のコアおよび各フォトニック結晶10a,10bが形成されている。また、各導波路2〜4は、コアとなる媒質としてシリコンを採用し、下部クラッドとなる媒質としてシリコンよりも屈折率の低いシリコン酸化膜を採用し、上部クラッドとなる媒質としてシリコンよりも屈折率の低い空気を採用しており、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの一方の媒質11a,11bとしてシリコンを採用し、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの他方の媒質12a,12bとして空気を採用している。ここに、各導波路2〜4および各フォトニック結晶10a,10bは、厚み方向の中間にシリコン酸化膜(埋込酸化膜)からなる絶縁膜を有するいわゆるSOI基板(Silicon On Insulator)基板を用いて形成してある。すなわち、各導波路2〜4および各フォトニック結晶10a,10bはSOI基板の主表面側のシリコン層(活性層)をリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して加工することによって形成されている。したがって、各導波路2〜4および各フォトニック結晶10a,10bを一般的な半導体製造プロセスを利用して簡単に形成することができる。例えば、市販のSOIウェハに所望の形状にパターニングしたレジストマスクを形成した後、ドライエッチング装置によって各導波路2〜4のコアに対応した部分および各フォトニック結晶10a,10bの媒質11a,11bに対応した部分が残り且つ媒質12a,12bに対応する円孔の部分が除去されるようにシリコン層をエッチングすることによって、各導波路2〜4と各フォトニック結晶10a,10bとを同時に形成することが可能となる。
【0027】
各フォトニック結晶10a,10bは、それぞれ上記シリコン層の一部からなる媒質11a,11b内に多数の円孔が入射光の波長程度の周期で2次元的に配列され、円孔内の空気が媒質12a,12bを構成しており、2次元面内のあらゆる方向から入射する特定波長の光を伝搬しない波長帯であるフォトニックバンドギャップを有している。なお、図示例における各フォトニック結晶10a,10bでは、単位格子が三角形の仮想2次元三角格子の各格子点に円孔が形成されており、上記2次元面内で支持基板1の長手方向に沿った方向(以下、x方向と称す)、支持基板1の短手方向に沿った方向(以下、y方向と称す)それぞれにおける配列数は10程度あればよいので、全体の平面形状が矩形状である各フォトニック結晶10a,10bそれぞれのx方向の寸法は従来例で説明した超周期グレーティング32a,32b(図15参照)の全長に比べて十分に小さくすることができる。また、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれのy方向の寸法も従来例で説明した超周期グレーティング32a,32bに比べて十分に小さくすることができる。また、図示例における各フォトニック結晶10a,10bは、上述のように単位格子が三角形の仮想二次元三角格子の各格子点に円孔を形成してあるが、単位格子が四角形の仮想2次元四角格子(例えば、仮想2次元正方格子)の各格子点に円孔を形成するようにしてもよい。
【0028】
ところで、本実施形態の光フィルタでは、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの光の透過特性をそれぞれ図2(a),(b)のように異ならせてあり、それぞれのフォトニック結晶10a,10bにおいて透過可能な波長域を僅かに重複させることによって、図2(c)に示すような狭帯域の透過特性を有する光フィルタとして使用することができる。すなわち、第1のフォトニック結晶10aと第2のフォトニック結晶10bとを、波長に対する透過特性が互いに異なり且つそれぞれの透過特性が所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるように各フォトニック結晶10a,10bを形成することで、各フォトニック結晶10a,10bの透過特性よりも狭帯域の透過特性を有する光フィルタとして使用することができるのである。
【0029】
ここに、図2(a)に示したように第1のフォトニック結晶10aにおいて透過可能な波長域をλ〜λとし、図2(b)に示したように第2のフォトニック結晶10bにおいて透過可能な波長域をλ〜λとし、λ<λ<λ<λの関係を満足するように各フォトニック結晶10a,10bの透過可能な波長域を設定しておけば、入力側導波路2に入力された光のうちλ〜λの波長域内の特定の波長の光のみを出力側導波路4へ通過させる(伝搬させる)ことができる。要するに、入力側導波路2の入射端である入射ポートPiへ入射された光に含まれる複数の波長の光信号のうち特定の波長の光信号のみを選択的に抽出して出力側導波路4の出射端である出射ポートPoから出射させることができる。
【0030】
しかして、本実施形態の光フィルタは、光の伝搬経路に沿って順次配設された第1のフォトニック結晶10aおよび第2のフォトニック結晶10bを備え、第1のフォトニック結晶10aと第2のフォトニック結晶10bとは波長に対する透過特性が互いに異なり且つそれぞれの透過特性が所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるように形成されているので、第1のフォトニック結晶10aと第2のフォトニック結晶10bとを利用して所望の波長を含む狭帯域の波長域の光を選択的に抽出することが可能となるから、図15に示した従来構成に比べて支持基板1の長手方向の寸法を小さくすることができて光フィルタ全体の小型化を図ることができる。また、フォトニック結晶10a,10bは周知のように光閉じ込め効果が強いので、上記従来構成のような反射素子30a,30bを用いている場合に比べて導波損失を小さくすることができる。
【0031】
なお、本実施形態では、各フォトニック結晶10a,10bの一方の媒質11a,11bとしてシリコン、他方の媒質12a,12bとして空気を採用しているが、これらの材料は特に限定するものではなく、例えば、上記一方の媒質11a,11bを空気、上記他方の媒質12a,12bをシリコンとして媒質12a,12bに対応する部分が円柱状の形状となるように形成してもよい。また、支持基板1の材料についても特に限定するものではなく、少なくとも各導波路2〜4のコアに接する部分の材料がコアの材料よりも屈折率の小さな材料であればよい。また、支持基板1上に各導波路2〜4および各フォトニック結晶10a,10bを形成した後に、支持基板1において各導波路2〜4および各フォトニック結晶10a,10bが形成されていない領域上に例えばシリコン酸化膜からなる保護膜を形成するようにしてもよい。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態の光フィルタの基本構成は実施形態1と略同じであって、各フォトニック結晶10a、10bそれぞれが所定の波長域の光を反射するように形成されており、各フォトニック結晶10a,10bの配置が実施形態1とは異なっている。ここに、第1のフォトニック結晶10aは、屈折率の異なる2種類の媒質11a,12aにより構成された2次元の屈折率周期構造を有し、例えば点欠陥を導入することによって所定の波長域の光のみを反射する反射特性を有するように設計してある。また、第2のフォトニック結晶10bは、屈折率の異なる2種類の媒質11b,12bにより構成された2次元の屈折率周期構造を有し、例えば点欠陥を導入することによって所定の波長域の光のみを反射する反射特性を有するように設計してある。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】
本実施形態の光フィルタでは、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの光の反射特性をそれぞれ図4(a),(b)のように異ならせてあり、各フォトニック結晶10a,10bにおいて反射可能な波長域を僅かに重複させることによって、図4(c)に示すような狭帯域の光のみを選択的に出力側導波路4側へ通過させる光フィルタとして使用することができる。すなわち、第1のフォトニック結晶10aと第2のフォトニック結晶10bとを、波長に対する反射特性が互いに異なり且つそれぞれの反射特性が所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるように各フォトニック結晶10a,10bを形成することで、狭帯域の光フィルタとして使用することができるのである。
【0034】
ここに、図4(a)に示したように第1のフォトニック結晶10aにおいて反射可能な波長域をλ〜λとし、図4(b)に示したように第2のフォトニック結晶10bにおいて反射可能な波長域をλ〜λとし、λ<λ<λ<λの関係を満足するように各フォトニック結晶10a,10bの反射可能な波長域を設定しておけば、入力側導波路2に入力された光のうちλ〜λの波長域内の特定の波長の光のみを出力側導波路4へ伝搬することができることになる。要するに、入力側導波路2の入射端である入射ポートPiへ入射された光に含まれる複数の波長の光信号のうち特定の波長の光信号のみを選択的に抽出して出力側導波路4の出射端である出射ポートPoから出射することができる。
【0035】
しかして、本実施形態の光フィルタでは、光の伝搬経路に沿って順次配設された第1のフォトニック結晶10aおよび第2のフォトニック結晶10bを備え、第1のフォトニック結晶10aと第2のフォトニック結晶10bとは波長に対する反射特性が互いに異なり且つそれぞれの反射特性が所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるように形成されているので、第1のフォトニック結晶10aと第2のフォトニック結晶10bとを利用して所望の波長を含む狭帯域の波長域の光を選択的に抽出する(通過させる)ことが可能となるから、図15に示した従来構成に比べて支持基板1の長手方向の寸法を小さくすることができて光フィルタ全体の小型化を図ることができる。また、フォトニック結晶10a,10bを用いて所望の波長域の光を反射させているので、従来のような超周期グレーティング32a,32bを利用する場合に比べて通過損失を小さくすることができる。
【0036】
(実施形態3)
本実施形態の光フィルタの基本構成は実施形態1と略同じであって、図5に示すように、第2のフォトニック結晶10bを挟むように形成された一対の電極15b,15bを備えており、図示しない制御装置によって両電極15b,15b間に印加する電圧を制御する(つまり、第2のフォトニック結晶10bにかかる電界を制御する)ことで第2のフォトニック結晶10bの屈折率周期構造を変化させて透過特性をシフトできるように構成されている点が相違する。ここにおいて、支持基板1の短手方向を左右方向とすると、一対の電極15b,15bは、第2のフォトニック結晶10bを左右両側から挟むように配置されている。また、本実施形態では、一対の電極15b,15bと上記制御装置とで、第2のフォトニック結晶10bの屈折率周期構造を変化させて透過特性をシフトさせる制御手段を構成しており、上記制御装置としては、例えば両電極15b,15b間に電気エネルギを与えることができるマイクロコンピュータを採用すればよいが、マイクロコンピュータに限定するものではなく、両電極15b,15b間に電気エネルギ(例えば、電圧、電流など)を供給できるものであればよい。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
第1のフォトニック結晶10aは実施形態1と同様、図6(a)に示すようにλ〜λの波長域の光を透過可能な特性を有しているが、第2のフォトニック結晶10bは、図6(b)に破線で示すようにλ02〜λ04(ただし、図示例では、λ02<λ04<λ)の波長域の光を透過可能な透過特性を有しており、両電極15b,15b間に所定の電圧を印加することで図6(b)に実線で示すようにλ〜λの波長域の光を透過可能な透過特性となるように構成されている。したがって、本実施形態の光フィルタでは、第2のフォトニック結晶10bの透過特性を高波長側へシフトさせて各フォトニック結晶10a,10bそれぞれにおいて透過可能な波長域を僅かに重複させることによって、実施形態1と同様、図6(c)に示すような狭帯域(λ〜λの波長域)の透過特性を有する光フィルタとして使用することができる。
【0038】
しかして、本実施形態の光フィルタは、実施形態1と同様に、従来に比べて小型化および通過損失の低減を図ることができる。また、本実施形態では、第2のフォトニック結晶10bの透過特性を上記制御手段によって制御することができるので、出力側導波路4へ伝搬可能とする光の波長域を実施形態1に比べて狭帯域化することが可能となる。
【0039】
なお、本実施形態の光フィルタでは、実施形態1と同様、第2のフォトニック結晶10bを構成する2つの媒質11b,12bのうちの一方の媒質11b(或いは12b)としてシリコンを採用しているが、一方の媒質11b(或いは12b)は電気エネルギにより屈折率を制御できる材料であればよく、例えば、GaAs、GaInAsPなどの他の半導体材料を採用してもよいし、一次の電気光学効果(ポッケルス効果)が顕著なLiNbO、BaTiO、PZT、PLZTなどの材料を採用してもよい。
【0040】
(実施形態4)
本実施形態の光フィルタの基本構成は実施形態1と略同じであって、図7に示すように、第1のフォトニック結晶10aを挟むように形成された一対の電極15a,15aと、第2のフォトニック結晶10bを挟むように形成された一対の電極15b,15bとを備えており、図示しない制御装置によって第1のフォトニック結晶10aを挟む一対の電極15a,15a間に印加する電圧および第2のフォトニック結晶10bを挟む一対の電極15b,15b間に印加する電圧を制御する(つまり、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれにかかる電界を個別に制御する)ことで各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させて透過特性をシフトできるように構成されている点が相違する。
【0041】
ここにおいて、支持基板1の短手方向を左右方向とすると、第1のフォトニック結晶10aを挟む一対の電極15a,15aは第1のフォトニック結晶10aを左右両側から挟むように配置され、第2のフォトニック結晶10bを挟む一対の電極15b,15bは第2のフォトニック結晶10bを左右両側から挟むように配置されている。また、本実施形態では、上記各一対の電極15a,15bと上記制御装置とで、各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させて透過特性をシフトさせる制御手段を構成しており、上記制御装置としては、例えば一対の電極15a,15a間および一対の電極15b,15b間に電気エネルギを与えることができるマイクロコンピュータを採用すればよいが、マイクロコンピュータに限定するものではなく、一対の電極15a,15a間および一対の電極15b,15b間に電気エネルギ(例えば、電圧、電流など)を供給できるものであればよい。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】
本実施形態の光フィルタにおける第1のフォトニック結晶10aは、図8(a)に破線で示すようにλ11〜λ13(ただし、図示例では、λ<λ11<λ13)の波長域の光を透過可能な特性を有しており、電極15a,15a間に所定の電圧を印加することで図8(a)に実線で示すようにλ〜λの波長域の光を透過可能な透過特性となるように構成されている。また、第2のフォトニック結晶10bは、図8(b)に破線で示すようにλ02〜λ04(ただし、図示例では、λ02<λ04<λ)の波長域の光を透過可能な透過特性を有しており、両電極15b,15b間に所定の電圧を印加することで図8(b)に実線で示すようにλ〜λの波長域の光を透過可能な透過特性となるように構成されている。したがって、本実施形態の光フィルタでは、第1のフォトニック結晶10aの透過特性を低波長側へシフトさせ且つ第2のフォトニック結晶10bの透過特性を高波長側へシフトさせて、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれにおいて透過可能な波長域を僅かに重複させることによって、実施形態1と同様、図8(c)に示すような狭帯域(λ〜λの波長域)の透過特性を有する光フィルタとして使用することができる。
【0043】
しかして、本実施形態の光フィルタは、実施形態1と同様に、従来に比べて小型化および通過損失の低減を図ることができる。また、本実施形態では、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの透過特性を上記制御手段によって個別に制御することができるので、出力側導波路4へ伝搬可能とする光の波長域を実施形態1に比べて狭帯域化することが可能となる。なお、本実施形態では、1つの制御手段で各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの透過特性を制御しているが、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれに個別の制御手段を設けてもよい(つまり、一対の電極15a,15aに対応する制御装置と一対の電極15b,15bに対応する制御装置とを別々に設けてもよい)ことは勿論である。
【0044】
なお、本実施形態の光フィルタでは、実施形態1と同様、第1のフォトニック結晶10aを構成する2つの媒質11a,12aのうちの一方の媒質11a(或いは12a)としてシリコンを採用しているが、一方の媒質11a(或いは12a)の材料は電気エネルギにより屈折率を制御できる材料であればよく、例えば、GaAs、GaInAsPなどの他の半導体材料を採用してもよいし、一次の電気光学効果(ポッケルス効果)が顕著なLiNbO、BaTiO、PZT、PLZTなどの材料を採用してもよい。また、第2のフォトニック結晶10bについても第1のフォトニック結晶10aと同様の材料が採用できることは勿論である。
【0045】
(実施形態5)
本実施形態の光フィルタの基本構成は実施形態1と略同じであって、図9に示すように、第1のフォトニック結晶10aに磁界を印加する電磁石装置16と、第2のフォトニック結晶10bに磁界を印加する電磁石装置17とを備えており、図示しない制御装置によって各フォトニック結晶10a,10bそれぞれに印加する磁界(磁気エネルギ)を個別に制御することで各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させて透過特性をシフトできるように構成されている点が相違する。
【0046】
ここにおいて、支持基板1の短手方向を左右方向とすると、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれに磁界を印加する各電磁石装置16,17は、それぞれコ字状の鉄心および鉄心に巻回されたコイル(図示せず)を備えており、上記制御装置によって上記各コイルへ流れる電流をそれぞれ調節することで各フォトニック結晶10a,10bへ印加する磁気エネルギを制御することができ、上記各コイルへの通電時に左側の脚片16a,17aがN極、右側の脚片16b,17bがS極となるように構成されている。すなわち、各電磁石装置16,17は、それぞれフォトニック結晶10a,10bの左側がN極、右側がS極となるように配置してある。また、本実施形態では、上記各電磁石装置16,17と上記制御装置とで、各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させて透過特性をシフトさせる制御手段を構成しており、上記制御装置としては、例えば上記各コイルに電流を流すことができるマイクロコンピュータを採用すればよいが、マイクロコンピュータに限定するものではなく、上記各コイルへ電流を流すことができる構成であればよい。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】
ところで、第1のフォトニック結晶10aを構成する2つの媒質11a,12aの少なくとも一方としては、磁界の印加によって屈折率が変化する材料を用いる必要があり、第2のフォトニック結晶10bを構成する2つの媒質11b,12bの少なくとも一方としては、磁界の印加によって屈折率が変化する材料を用いる必要があるが、磁界の印加によって屈折率が大きく変化する磁気光学効果を有する材料としては例えば強誘電体材料(LiNBO、BaTiOなど)などが知られている。
【0048】
本実施形態の光フィルタにおける第1のフォトニック結晶10aは、図10(a)に破線で示すようにλ11〜λ13(ただし、図示例では、λ<λ11<λ13)の波長域の光を透過可能な特性を有しており、所定の磁束密度の磁界を印加することで図10(a)に実線で示すようにλ〜λの波長域の光を透過可能な透過特性となるように構成されている。また、第2のフォトニック結晶10bは、図10(b)に破線で示すようにλ02〜λ04(ただし、図示例では、λ02<λ04<λ)の波長域の光を透過可能な透過特性を有しており、所定の磁束密度の磁界を印加することで図10(b)に実線で示すようにλ〜λの波長域の光を透過可能な透過特性となるように構成されている。したがって、本実施形態の光フィルタでは、第1のフォトニック結晶10aの透過特性を低波長側へシフトさせ且つ第2のフォトニック結晶10bの透過特性を高波長側へシフトさせて、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれにおいて透過可能な波長域を僅かに重複させることによって、実施形態1と同様、図10(c)に示すような狭帯域(λ〜λの波長域)の透過特性を有する光フィルタとして使用することができる。
【0049】
しかして、本実施形態の光フィルタは、実施形態1と同様に、従来に比べて小型化および通過損失の低減を図ることができる。また、本実施形態では、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの透過特性を上記制御手段によって個別に制御することができるので、出力側導波路4へ伝搬可能とする光の波長域を実施形態1に比べて狭帯域化することが可能となる。なお、本実施形態では、1つの制御手段で各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの透過特性を制御しているが、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれに個別の制御手段を設けてもよい(つまり、各電磁石装置16,17それぞれに対応する2つの制御装置を設けてもよい)ことは勿論である。
【0050】
ところで、上述の実施形態4の光フィルタでは、各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させるために各フォトニック結晶10a,10bへ各一対の電極15a,15bを接する形で配置する必要があるので、電極15a,15bを配置したことによってフォトニック結晶10a,10bの境界条件に乱れを生じてしまうが、本実施形態の光フィルタでは、電磁石装置16,17を利用してフォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させることで透過特性をシフトさせており、フォトニック結晶10a,10bに非接触で屈折率周期構造を変化させることができるので、フォトニック結晶10a,10bの境界条件に乱れが生じるのを防止することができる。しかも、電磁石装置16,17は別途に作製して、フォトニック結晶10a,10bおよび各導波路2〜4が形成された支持基板1へ後で組み合わせることが可能なので、製造が容易になる。
【0051】
(実施形態6)
本実施形態の光フィルタの基本構成は実施形態1と略同じであって、図11に示すように、支持基板1上に、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれへ側方(図11における上方)から光を照射する光照射装置18a,18bを配設してあり、図示しない制御装置によって各光照射装置18a,18bから各フォトニック結晶10a,10bそれぞれへ照射する光のエネルギ(光エネルギ)を個別に制御することで各フォトニック結晶10a,10bの透過特性を変化できるように構成されている点が相違する。ここにおいて、各光照射装置18a,18bとしては、例えばレーザなどを用いればよい。また、本実施形態では、光照射装置18a,18bと上記制御装置とで、各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させて透過特性を変化させる制御手段を構成しており、上記制御装置としては例えばマイクロコンピュータを用いればよい。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】
ところで、第1のフォトニック結晶10aを構成する2つの媒質11a,12aの少なくとも一方としては、光エネルギによって屈折率を制御できる材料を用いる必要があり、第2のフォトニック結晶10bを構成する2つの媒質11b,12bの少なくとも一方としても、光エネルギによって屈折率を制御できる材料を用いる必要があるが、光エネルギによって屈折率を制御できる材料としては例えば非線形光学効果の大きな材料(例えば、GaAs、InGaAs、AlGaAsなどの半導体材料や、LiNbOなど)を採用すればよい。
【0053】
本実施形態の光フィルタにおける第1のフォトニック結晶10aは、図12(a)に破線で示すようにλ11〜λ13(ただし、図示例では、λ<λ11<λ13)の波長域の光を透過可能な特性を有しており、光照射装置18aから所定の光エネルギの光を照射することで図12(a)に実線で示すようにλ〜λの波長域の光を透過可能な透過特性となるように構成されている。また、第2のフォトニック結晶10bは、図12(b)に破線で示すようにλ02〜λ04(ただし、図示例では、λ02<λ04<λ)の波長域の光を透過可能な透過特性を有しており、光照射装置18bから所定の光エネルギの光を照射することで図12(b)に実線で示すようにλ〜λの波長域の光を透過可能な透過特性となるように構成されている。したがって、本実施形態の光フィルタでは、第1のフォトニック結晶10aの透過特性を低波長側へシフトさせ且つ第2のフォトニック結晶10bの透過特性を高波長側へシフトさせて、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれにおいて透過可能な波長域を僅かに重複させることによって、実施形態1と同様、図12(c)に示すような狭帯域(λ〜λの波長域)の透過特性を有する光フィルタとして使用することができる。
【0054】
しかして、本実施形態の光フィルタは、実施形態1と同様に、従来に比べて小型化および通過損失の低減を図ることができる。また、本実施形態では、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの透過特性を上記制御手段によって個別に制御することができるので、出力側導波路4へ伝搬可能とする光の波長域を実施形態1に比べて狭帯域化することが可能となる。
【0055】
ところで、上述の実施形態4の光フィルタでは、各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させるために各フォトニック結晶10a,10bへ各一対の電極15a,15bを接する形で配置する必要があるので、電極15a,15bを配置したことによってフォトニック結晶10a,10bの境界条件に乱れを生じてしまうが、本実施形態の光フィルタでは、光照射装置18a,18bを利用してフォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させることで透過特性をシフトさせており、フォトニック結晶10a,10bに非接触で屈折率周期構造を変化させることができるので、フォトニック結晶10a,10bの境界条件に乱れが生じるのを防止することができる。しかも、光照射装置18a,18bは別途に作製して、フォトニック結晶10a,10bおよび各導波路2〜4が形成された支持基板1へ後で組み合わせることが可能なので、製造が容易になる。
【0056】
(実施形態7)
本実施形態の光フィルタの基本構成は実施形態1と略同じであって、図13に示すように、第1のフォトニック結晶10aの両側に配設された一対のヒータ19a,19aと、第2のフォトニック結晶10bの両側に配設された一対のヒータ29a,29aとを備えており、図示しない制御装置によって第1のフォトニック結晶10aの両側の一対のヒータ19a,19aに供給する電力および第2のフォトニック結晶10bの両側の一対のヒータ29a,29aに供給する電力を制御することによって各フォトニック結晶10a,10bそれぞれに与える熱エネルギを個別に制御することで各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させて透過特性をシフトできるように構成されている点が相違する。
【0057】
ここにおいて、支持基板1の短手方向を左右方向とすると、第1のフォトニック結晶10aの両側のヒータ19a,19aは第1のフォトニック結晶10aの左右両側で第1のフォトニック結晶10aの近傍に配置され、第2のフォトニック結晶10bの両側のヒータ29a,29aは第2のフォトニック結晶10bの左右両側で第2のフォトニック結晶10bの近傍に配置されている。また、本実施形態では、上記各一対のヒータ19a,29aと上記制御装置とで、各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させて透過特性をシフトさせる制御手段を構成しており、上記制御装置としては、例えば一対のヒータ19a,19aおよび一対のヒータ29a,29aに電気エネルギを与えることができるマイクロコンピュータを採用すればよいが、マイクロコンピュータに限定するものではなく、一対のヒータ19a,19aおよび一対のヒータ29a,29aに電気エネルギ(例えば、電圧、電流など)を供給できるものであればよい。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0058】
ところで、第1のフォトニック結晶10aを構成する2つの媒質11a,12aの少なくとも一方としては、熱エネルギによって屈折率を制御できる材料を用いる必要があり、第2のフォトニック結晶10bを構成する2つの媒質11b,12bの少なくとも一方としても、熱エネルギによって屈折率を制御できる材料を用いる必要があるが、熱エネルギによって屈折率を制御できる材料としては例えば熱光学効果の大きな材料(例えば、石英系材料、有機材料など)を採用すればよい。
【0059】
本実施形態の光フィルタにおける第1のフォトニック結晶10aは、図14(a)に破線で示すようにλ11〜λ13(ただし、図示例では、λ<λ11<λ13)の波長域の光を透過可能な特性を有しており、両ヒータ19a,19aに所定の電力を供給して熱エネルギを与えることで図14(a)に実線で示すようにλ〜λの波長域の光を透過可能な透過特性となるように構成されている。また、第2のフォトニック結晶10bは、図14(b)に破線で示すようにλ02〜λ04(ただし、図示例では、λ02<λ04<λ)の波長域の光を透過可能な透過特性を有しており、両ヒータ29a,29aに所定の電力を供給して熱エネルギを与えることで図14(b)に実線で示すようにλ〜λの波長域の光を透過可能な透過特性となるように構成されている。したがって、本実施形態の光フィルタでは、第1のフォトニック結晶10aの透過特性を低波長側へシフトさせ且つ第2のフォトニック結晶10bの透過特性を高波長側へシフトさせて、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれにおいて透過可能な波長域を僅かに重複させることによって、実施形態1と同様、図14(c)に示すような狭帯域(λ〜λの波長域)の透過特性を有する光フィルタとして使用することができる。
【0060】
しかして、本実施形態の光フィルタは、実施形態1と同様に、従来に比べて小型化および通過損失の低減を図ることができる。また、本実施形態では、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの透過特性を上記制御手段によって個別に制御することができるので、出力側導波路4へ伝搬可能とする光の波長域を実施形態1に比べて狭帯域化することが可能となる。なお、本実施形態では、1つの制御手段で各フォトニック結晶10a,10bそれぞれの透過特性を制御しているが、各フォトニック結晶10a,10bそれぞれに個別の制御手段を設けてもよい(つまり、一対のヒータ19a,19aに対応する制御装置と一対のヒータ29a,29aに対応する制御装置とを別々に設けてもよい)ことは勿論である。
【0061】
ところで、上述の実施形態4の光フィルタでは、各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させるために各フォトニック結晶10a,10bへ各一対の電極15a,15bを接する形で配置する必要があるので、電極15a,15bを配置したことによって各フォトニック結晶10a,10bの境界条件に乱れを生じてしまうが、本実施形態の光フィルタでは、各一対のヒータ19a,29aを利用して各フォトニック結晶10a,10bの屈折率周期構造を変化させることで透過特性をシフトさせており、各フォトニック結晶10a,10bに非接触で屈折率周期構造を変化させることができるので、各フォトニック結晶10a,10bの境界条件に乱れが生じるのを防止することができる。しかも、ヒータ19a,29aは別途に作製して、各フォトニック結晶10a,10bおよび各導波路2〜4が形成された支持基板1へ後で組み合わせることが可能なので、製造が容易になる。なお、各一対のヒータ19a,29aとしては、半導体製造プロセスで一般的に使用される金属材料からなる金属配線を採用してもよい。
【0062】
なお、上記各実施形態においては、2次元の屈折率周期構造を有するフォトニック結晶10a,10bを用いているので、各フォトニック結晶10a,10bの形成が比較的容易になるという利点があるが、各フォトニック結晶10a,10bとしては3次元の屈折率周期構造を有するフォトニック結晶を採用してもよく、3次元の屈折率周期構造を有するフォトニック結晶を採用することで、2次元の屈折率周期構造を有するフォトニック結晶を採用する場合に比べて通過損失を低減することができるという利点がある。3次元の屈折率周期構造としては周知の種々の構造を採用することができ、例えば、直方体状の第1の媒質中に多数の球状の第2の媒質が3次元的に配列された構造を採用することができる。また、実施形態3〜実施形態7で説明した制御手段によって屈折率周期構造を制御する技術思想を実施形態2の光フィルタに適用してもよい。
【0063】
【発明の効果】
請求項1の発明は、光の伝搬経路に沿って順次配設された第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶を備え、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とは波長に対する透過特性が互いに異なり且つそれぞれの透過特性が所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるものであり、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とを利用して所望の波長を含む狭帯域の波長域の光を選択的に抽出することが可能となるので、従来に比べて小型化を図ることができ、しかも、従来に比べて光閉じ込め効果を高めることができて通過損失を小さくすることができるという効果がある。
【0064】
請求項2の発明は、光の伝搬経路に沿って順次配設された第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶を備え、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とは波長に対する反射特性が互いに異なり且つそれぞれの反射特性が所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なることを特徴とするものであり、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とを利用して所望の波長を含む狭帯域の波長域の光を選択的に抽出することが可能となるので、従来に比べて小型化を図ることができ、しかも、従来に比べて通過損失を小さくすることができるという効果がある。
【0065】
請求項3の発明は、光の伝搬経路に沿って順次配設され波長に対する透過特性が互いに異なる第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶と、第1のフォトニック結晶の透過特性と第2のフォトニック結晶の透過特性とが所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるように第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶との少なくとも一方の屈折率周期構造を変化させることで透過特性をシフトさせる制御手段とを備えるものであり、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とを利用して所望の波長を含む狭帯域の波長域の光を選択的に抽出することが可能となるので、従来に比べて小型化を図ることができ、しかも、従来に比べて光閉じ込め効果を高めることができて通過損失を小さくすることができるという効果がある。また、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶との少なくとも一方の屈折率周期構造を変化させることで透過特性をシフトさせる制御手段を備えているので、各フォトニック結晶の設計の自由度が高くなるという利点がある。
【0066】
請求項4の発明は、光の伝搬経路に沿って順次配設され波長に対する反射特性が互いに異なる第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶と、第1のフォトニック結晶の反射特性と第2のフォトニック結晶の反射特性とが所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるように第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶との少なくとも一方の屈折率周期構造を変化させることで反射特性をシフトさせる制御手段とを備えるものであり、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とを利用して所望の波長を含む狭帯域の波長域の光を選択的に抽出することが可能となるので、従来に比べて小型化を図ることができ、しかも、従来に比べて通過損失を小さくすることができるという効果がある。また、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶との少なくとも一方の屈折率周期構造を変化させることで反射特性をシフトさせる制御手段を備えているので、各フォトニック結晶の設計の自由度が高くなるという利点がある。
【0067】
請求項5の発明は、請求項3または請求項4の発明において、前記制御手段は、前記第1のフォトニック結晶と前記第2のフォトニック結晶とのうちの一方の屈折率周期構造を変化させるので、前記制御手段の構成を簡単にできるという効果がある。
【0068】
請求項6の発明は、請求項3または請求項4の発明において、前記制御手段は、前記各フォトニック結晶それぞれの屈折率周期構造を変化させるので、請求項5の発明に比べて前記各フォトニック結晶の設計の自由度が高くなるという効果がある。
【0069】
請求項7の発明は、請求項5または請求項6の発明において、前記制御手段は、電気エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させるので、前記屈折率周期構造を容易に変化させることが可能となるという効果がある。
【0070】
請求項8の発明は、請求項5または請求項6の発明において、前記制御手段は、磁気エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させるので、前記制御手段により前記屈折率周期構造を変化させる前記フォトニック結晶と前記制御手段とを離間して配置することが可能となり、前記制御手段の配置に伴って前記フォトニック結晶の境界条件に乱れが生じるのを防止することが可能となるという効果がある。
【0071】
請求項9の発明は、請求項5または請求項6の発明において、前記制御手段は、光エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させるので、前記制御手段により前記屈折率周期構造を変化させる前記フォトニック結晶と前記制御手段とを離間して配置することが可能となり、前記制御手段の配置に伴って前記フォトニック結晶の境界条件に乱れが生じるのを防止することが可能となるという効果がある。
【0072】
請求項10の発明は、請求項5または請求項6の発明において、前記制御手段は、熱エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させるので、前記制御手段により前記屈折率周期構造を変化させる前記フォトニック結晶と前記制御手段とを離間して配置することが可能となり、前記制御手段の配置に伴って前記フォトニック結晶の境界条件に乱れが生じるのを防止することが可能となるという効果がある。
【0073】
請求項11の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記各フォトニック結晶は、2次元の屈折率周期構造を有するので、前記各フォトニック結晶の形成が比較的容易になるという効果がある。
【0074】
請求項12の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記各フォトニック結晶は、3次元の屈折率周期構造を有するので、請求項11の発明に比べて通過損失を低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略平面図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】実施形態2を示す概略平面図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】実施形態3を示す概略平面図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】実施形態4を示す概略平面図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】実施形態5を示す概略平面図である。
【図10】同上の動作説明図である。
【図11】実施形態6を示す概略平面図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】実施形態7を示す概略平面図である。
【図14】同上の動作説明図である。
【図15】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 支持基板
2 入力側導波路
3 中間導波路
4 出力側導波路
10a 第1のフォトニック結晶
10b 第2のフォトニック結晶
15a 電極
15b 電極
16 電磁石装置
17 電磁石装置
18a 光照射装置
18b 光照射装置
19a ヒータ
29a ヒータ
Pi 入射ポート
Po 出射ポート

Claims (12)

  1. 光の伝搬経路に沿って順次配設された第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶を備え、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とは波長に対する透過特性が互いに異なり且つそれぞれの透過特性が所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なることを特徴とする光フィルタ。
  2. 光の伝搬経路に沿って順次配設された第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶を備え、第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶とは波長に対する反射特性が互いに異なり且つそれぞれの反射特性が所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なることを特徴とする光フィルタ。
  3. 光の伝搬経路に沿って順次配設され波長に対する透過特性が互いに異なる第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶と、第1のフォトニック結晶の透過特性と第2のフォトニック結晶の透過特性とが所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるように第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶との少なくとも一方の屈折率周期構造を変化させることで透過特性をシフトさせる制御手段とを備えることを特徴とする光フィルタ。
  4. 光の伝搬経路に沿って順次配設され波長に対する反射特性が互いに異なる第1のフォトニック結晶および第2のフォトニック結晶と、第1のフォトニック結晶の反射特性と第2のフォトニック結晶の反射特性とが所望の波長を含む狭帯域の波長域で互いに重なるように第1のフォトニック結晶と第2のフォトニック結晶との少なくとも一方の屈折率周期構造を変化させることで反射特性をシフトさせる制御手段とを備えることを特徴とする光フィルタ。
  5. 前記制御手段は、前記第1のフォトニック結晶と前記第2のフォトニック結晶とのうちの一方の屈折率周期構造を変化させることを特徴とする請求項3または請求項4記載の光フィルタ。
  6. 前記制御手段は、前記各フォトニック結晶それぞれの屈折率周期構造を変化させることを特徴とする請求項3または請求項4記載の光フィルタ。
  7. 前記制御手段は、電気エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させることを特徴とする請求項5または請求項6記載の光フィルタ。
  8. 前記制御手段は、磁気エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させることを特徴とする請求項5または請求項6記載の光フィルタ。
  9. 前記制御手段は、光エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させることを特徴とする請求項5または請求項6記載の光フィルタ。
  10. 前記制御手段は、熱エネルギにより前記屈折率周期構造を変化させることを特徴とする請求項5または請求項6記載の光フィルタ。
  11. 前記各フォトニック結晶は、2次元の屈折率周期構造を有することを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の光フィルタ。
  12. 前記各フォトニック結晶は、3次元の屈折率周期構造を有することを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の光フィルタ。
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