JP2004085293A - 方向識別型ドップラーモジュールおよびドップラーレーダ方式 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの混合器に入力する送信信号の一部(局部発振信号)および受信信号の位相を余り気にしないで混合器などの配置をしても、対象物の遠近情報を確実に認識することができる簡単な構成の方向識別型のドップラーモジュールおよびドップラーレーダ方式を提供する。
【解決手段】送信信号の一部である局部発振信号と反射波である受信信号とを混合する混合器(ミクサダイオード6、7)を2個直列に接続し、その直列に接続された2個のミクサダイオード6、7の一方側から第1の局部発振信号と受信信号とを入力させると共に、第2の局部発振信号をさらに2個のミクサダイオード6、7の接続部にも入力させ、その2個のミクサダイオード6、7の出力をそれぞれ検出することにより、対象物が遠ざかるか近づくかの遠近情報を検出するものである。
【選択図】 図1
【解決手段】送信信号の一部である局部発振信号と反射波である受信信号とを混合する混合器(ミクサダイオード6、7)を2個直列に接続し、その直列に接続された2個のミクサダイオード6、7の一方側から第1の局部発振信号と受信信号とを入力させると共に、第2の局部発振信号をさらに2個のミクサダイオード6、7の接続部にも入力させ、その2個のミクサダイオード6、7の出力をそれぞれ検出することにより、対象物が遠ざかるか近づくかの遠近情報を検出するものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドップラー効果を利用して対象物の移動方向が接近する方向か遠ざかる方向か(以下、単に遠近情報ともいう)を検出することができる簡易な構造の方向識別型ドップラーモジュール(ドップラーレーダの送受信回路部)およびドップラーレーダ方式に関する。さらに詳しくは、2個の混合器へ入力する送信信号の一部が90°の位相差を有するように2個の混合器の配置を考慮しなくても、対象物の遠近情報を検出することができる簡易な構造の方向識別型ドップラーモジュールおよびドップラーレーダ方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
電波によるドップラー効果を利用して、対象物の移動する速度を検出する方法は、種々の方面で利用されている。この場合、対象物の速度のみならず、その移動が近づく方向か遠ざかる方向かの遠近情報を知ることができれば、たとえば自動車の速度を検出する場合に、対向車線の車のスピードを移動方向が逆であるため除去して信号処理をすることができたり、店頭などで顧客が近づいた場合にドアを自動的に開閉するドアセンサなどに用いる場合に、顧客が来店するのか帰宅するのかにより挨拶を切りかえることができるため便利である。このような対象物の移動方向まで検出するための従来のドップラーモジュールは、たとえば図3にブロック図が示されるような構成になっている。
【0003】
すなわち、図3において、21は送信器兼局部発振器で、その出力(送信信号)は伝送線路22を介してアンテナ23から送信され、対象物24によって反射した反射波は、アンテナ23により受信される。送信信号の一部(局部発振信号)は、第1のカップラ(方向性結合器)25により分岐されて第1の混合器27および第2の混合器28に入力される。この際、両者への局部発振信号の位相が90°異なるように、たとえば第2の混合器28への間にπ/2移相器29が接続される。そして、アンテナ23により受信された受信信号は、第2のカップラ26を介して、同相で第1および第2の混合器27、28に入力されるように接続されている。
【0004】
この構成で、第1の混合器27の出力1、および第2の混合器28の出力2を検出すると、対象物24が近づくときと遠ざかるときとで、2つの出力波形の関係が変り、たとえば対象物24が近づくときは、出力1が出力2より90°だけ位相が遅れ、対象物24が遠ざかる場合は、出力2が出力1より90°だけ位相が遅れる。そのため、図3に示される構成で、第1および第2の混合器27、28の出力を信号処理することにより、対象物24の速度のみならず、その遠近情報も知ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、従来の対象物の速度およびその移動方向を検出するドップラーモジュールは、発振器の出力からその一部を分岐して2つの混合器に、その2つの出力の位相を90°シフトさせて、入力させなければならないと共に、対象物により反射した受信信号は、同相で2つの混合器に入力させなければならない。そのため、第1および第2の混合器の配置場所に制約があり、回路が大掛かりになると共に信号処理回路への配線が複雑となり、部品個数が増加し、コストアップになるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、2つの混合器に入力する送信信号の一部(局部発振信号)および受信信号の位相を余り気にしないで混合器などの配置をしても、対象物の遠近情報を確実に認識することができる簡単な構成の方向識別型のドップラーモジュールおよびドップラーレーダ方式を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ドップラーレーダで、対象物の遠近情報を検出するのに、簡易な構造で安価に製造し得る方向識別型のドップラーモジュールを形成するため、鋭意検討を重ねた結果、正確に90°の位相差を有する送信信号と同相の受信信号とをそれぞれ混合して波形を観測しなくても、たとえば60°〜120°程度の位相差を有する局部発振信号と、ほぼ同相程度の受信信号とをそれぞれ混合して波形を観測することにより、対象物の遠近情報を検出し得ると共に、局部発振信号の第1および第2の一部を2つの混合器にそれぞれ逆方向から入力させることにより、その第2の局部発振信号の位相を調整すれば、前述の2個の混合器に入力される局部発振信号および受信信号の位相関係をそれぞれ調整し得ることを見出した。
【0008】
具体的には、2個の混合器を直列に接続し、その一方から送信信号の第1の一部および反射して来た受信信号とを入力すると共に、2個の混合器の接続部に送信信号(局部発振信号)の第2の一部を別の伝送線路を介して入力することにより、この局部発振信号は一方の混合器には逆方向から2つの局部発振信号が入力されることになり、両者の相互作用により、位相変化を大きく受け、2個の混合器における極部発振信号の位相を調整し得ることを見出した。しかも、この位相の変化は、接続部に入力する第2の局部発振信号の伝送線路長を調整することにより、2個の混合器に入力される局部発振信号の位相を受信信号には余り影響を与えないで調整し得ることを見出した。
【0009】
本発明による方向識別型のドップラーモジュールは、送信信号を発生させる発振器と、該発振器の出力を伝送する伝送線路と、該伝送線路に接続され送信信号を放射すると共に対象物により反射した反射波を受信するアンテナと、前記伝送線路に分岐して接続され、前記送信信号の第1の一部および前記アンテナにより受信した受信信号の両方を入力する第1の混合器と、該第1の混合器に直列に接続され、前記送信信号の第1の一部および前記受信信号の両方を入力する第2の混合器と、該第1および第2の混合器の接続部および前記伝送線路または前記発振器の間を接続し、前記送信信号の第2の一部を前記第1および第2の混合器にそれぞれ入力する分岐線路と、前記第1および第2の混合器にそれぞれ接続され、それぞれの出力を取り出す第1および第2の出力端子とからなっている。
【0010】
この構成にすることにより、送信信号の一部を2個の混合器に位相差が90°となるように、それぞれの混合器に入力する線路長を調整しなくても、分岐線路の線路長を調整することにより、両者の局部発振信号の位相差を略90°近傍に調整することができ、しかも90°に調整されていなくても正確に遠近情報を知ることができる。しかも、アンテナにより受信した反射波である受信信号は、殆ど連続的に直列接続された第1および第2の混合器に連続的に入力されると共に、分岐線路によっても多少調整し得るため、両者に入力される受信信号の位相は略同位相近傍になる。その結果、厳密なπ/2移相器を一方に挿入しなくても、2つの混合器により混合されるドップラー波の位相を略90°ずらせることができ、対象物の遠近情報を知ることができる。
【0011】
本発明によるドップラーレーダ方式は、送信信号の一部と、該送信信号が対象物により反射する反射波を受信して混合することによりドップラー信号を得るドップラーレーダ方式であって、該送信信号の一部と受信信号とを混合する混合器を2個直列に接続し、該直列に接続された2個の混合器の一方側から前記送信信号の第1の一部と受信信号とを入力させると共に、前記送信信号の第2の一部をさらに前記2個の混合器の接続部にも入力させ、該2個の混合器の出力をそれぞれ検出することにより、前記対象物が遠ざかるか近づくかの遠近情報を検出するものである。
【0012】
前記2個直列に接続された混合器の接続部に送信信号の第2の一部を入力する際に、該接続部に接続される分岐線路の長さを調整することにより、前記2個の混合器に入力される送信信号の一部の位相差が90°に近づくように調整することにより、従来とほぼ同様に90°の位相差により対象物の遠近情報を知ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
つぎに、図面を参照しながら本発明の方向識別型ドップラーモジュールおよびドップラーレーダ方式について説明をする。本発明による方向識別型ドップラーモジュールは、図1にその一実施形態の構成ブロック図が示されるように、送信信号を発生させる発振器1に、その出力を伝送する伝送線路2が接続され、その先端に送信信号を放射するアンテナ3が接続されている。この伝送線路2には、第1のカップラ4および第2のカップラ5がそれぞれ挿入されており、第2のカップラ5には第1および第2の混合器とする第1および第2のミクサダイオード6、7が直列に接続され、発振器1からの送信電波の第1の一部(受信信号との混合信号を生成するための入力信号で、第1の極部発振信号ともいう)およびアンテナ3により受信した反射波である受信信号の両方がそれぞれ第1および第2のミクサダイオードに入力されるようになっている。第1のカップラ4と第1および第2のミクサダイオード6、7の接続部との間には、分岐線路8が接続され、発振器1の送信信号の第2の一部(第2の局部発振信号)が入力されるようになっている。そして、第1および第2のミクサダイオード6、7の出力側に、それぞれの出力を取り出す第1および第2の出力端子9、10が形成されている。
【0014】
なお、図1において、11はショートスタブで、マイクロ波などの電波を短絡させながら、直流などの低周波信号を通過させるもので、Cもマイクロ波をショートさせるもの、Rはバイアス抵抗、12は第1および第2のミクサダイオード6、7にバイアス電圧を印加するための電圧印加端子、13はダイオード直流電流のリターンであり、長さがL1=λ/4長(λは発振器の発振波長)のオープンスタブを示す。
【0015】
発振器1は、送信信号を発生させるもので、たとえばガン発振器、インパット発振器、FETなどの半導体発振器を用いることができるが、真空管でも構わない。一般的にはマイクロ波が用いられるが、マイクロ波には限られず、ミリ波なども含めた電波を送信信号として用いることができる。また、発振器1は、連続波で発振させてもよいし、パルスで発振させてもよい。また、アンテナ3は、誘電体基板表面に導体膜や導線で形成したものでもよく、ホーン型導波管でもよく、要は電波を放射することができるものであればよい。
【0016】
伝送線路2は、たとえば誘電体基板上に形成されたマイクロストリップラインや導線からなるものでもよいし、導波管で形成されてもよい。また、第1および第2のカップラ4、5は、いわゆる方向性結合器で、伝送線路2から一部(たとえば5〜10dB程度)の出力を分岐させるものであればよいが、第1のカップラ4は、発振器1側から進む電波のみを分岐し、アンテナ側から進む反射波は分岐させない構造に形成され、第2のカップラ5は、発振器1側およびアンテナ3側からの両方の信号を分岐する構造に形成されている。この第1のカップラ4の出力部と第1および第2の混合器6、7の接続部には、分岐される送信信号の一部が、後述する第1および第2の混合器6、7の接続部に入力されるように、前述の伝送線路2と同様の伝送線路からなる分岐線路8が接続されている。なお、第1のカップラ4は、伝送線路2に挿入されなくても、発振器1から直接分岐するものでもよい。
【0017】
第1および第2の混合器6、7としては、たとえばミクサダイオードが用いられるが、バイポーラトランジスタまたはFETなどでもよい。たとえばミクサダイオードであれば、局部発振信号としての送信信号の一部とアンテナ3により受信した受信信号とが混合され、アンテナ3と対象物14との距離Lに応じた低周波のドップラー信号が得られる。これらの混合器6、7や送受信用のアンテナ3などとしては、従来のドップラーモジュールで用いられているものと同じ物を使用することができるが、本発明では、第1および第2のミクサダイオードが直列に接続さ、その一方から送信信号の第1の一部(第1の局部発振信号)および受信信号が入力され、さらに分岐線路8から第2の局部発振信号が入力される構造であることに特徴がある。
【0018】
すなわち、本発明のドップラーレーダ方式によれば、送信信号の一部である局部発振信号と反射波である受信信号とを混合する混合器(ミクサダイオード6、7)を2個直列に接続し、その直列に接続された2個のミクサダイオード6、7の一方側から第1の局部発振信号と受信信号とを入力させると共に、第2の局部発振信号をさらに2個のミクサダイオード6、7の接続部にも入力させ、その2個のミクサダイオード6、7の出力をそれぞれ検出することにより、対象物が遠ざかるか近づくかの遠近情報を検出するものである。
【0019】
このように、直列接続された2個のミクサダイオード6、7の一方側から局部発振信号を入力すると共に、その接続部にさらに局部発振信号を入力することにより、第1のミクサダイオード6には、第1のカップラ4側と第2のカップラ5側からの局部発振信号が、逆方向から入力されることになり、第2のミクサダイオード7には、第1のカップラ4側と第2のカップラ5側からの局部発振信号が、共に同方向から入力されることになる。その結果、近距離に配置される第1および第2のミクサダイオード6、7に殆ど同相に近い局部発振信号が入力されても、逆方向からの入力と同方向からの入力とで位相が大きく異なり、分岐線路8の長さを調整することにより、両者の位相を略90°近傍の相違にすることができる。
【0020】
一方、アンテナ3により受信した受信信号は、第2のカップラ5のみから第1および第2のミクサダイオード6、7に入力されるため、分岐線路8の調整は、受信信号のミクサダイオード6、7への入力に対しては余り影響も与えない。しかし、この位相関係も、分岐線路8により多少調整することができる。そのため、近傍に配設された第1および第2のミクサダイオード6、7には殆ど同相で受信信号が入力される。さらに、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、2個のミクサダイオードに入力される局部発振信号の位相のずれは、正確に90°ずれていなくても、たとえば60°〜120°程度であれば問題はなく、また、受信信号の同相は完全に同相でなくても、20°程度までのずれは問題がなく、このような簡易な構造で、充分に遠近情報と対象物のスピードを検出することができることを見出した。その結果、分岐線路8による調整が完全に行われていなくても、また、直列接続したミクサダイオードの一方側から受信信号が入力されて若干の位相のずれが生じても、殆ど影響なく、遠近情報を得ることができた。
【0021】
つぎに、このドップラーモジュールの動作について説明をする。いま、図1の構成で、第1および第2のミクサダイオード6、7での送信信号の一部(局部発振信号)の位相が90°異なるように形成され、反射波は殆ど同相で入力されているとすると、第1のミクサダイオード6では、
局部発振信号は、VL1=AL1sin(ωt+θ0)
受信信号は、 VR1=AR1sin(ωt+θ0+2βL)
出力1は、 VM1=AM1sin(−2βL) (1)
で表される。また、第2のミクサダイオード7では、
局部発振信号は、VL2=AL2sin(ωt+θ0+π/2)
受信信号は、 VR2=AR2sin(ωt+θ0+2βL)
出力2は、 VM2=AM2sin(π/2−2βL) (2)
となる。ここで、発振器1の波長をλとすると、β=2π/λで、θ0は初期位相、ωは発振器の発振周波数、Lはアンテナ3と対象物14との距離(ベクトル量)Vは電圧、Aは波形の振幅をそれぞれ示す。
【0022】
この(1)式および(2)式は、図2に示されるように、対象物が遠ざかる場合(図2(a))と近づく場合(図2(b))とで、出力1と出力2とが逆の関係になるため、出力1と出力2のどちらの位相が進んでいるかにより、遠近情報を知ることができる。前述のように、局部発振信号が2個のミクサダイオードで90°の位相が異なり、受信信号が同相である場合には、この2つの出力波形が90°(π/2)の位相差で現れるが、完全に90°になっていなければ、この位相遅れも90°ではなくなる。しかし、位相の遅れか進みかは分る。すなわち、出力1の位相が進んでいる場合(図2(a))には、対象物が遠ざかっている場合であり、出力2の位相が進んでいる場合(図2(b))には、対象物が近づく場合であることを示している。なお、対象物のスピードはこの波形の周波数から計算をすることができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成で対象物の遠近情報を知ることができるので、方向識別型ドップラーレーダを非常に安価に得ることができる。その結果、店頭の自動ドアの開閉や玄関の自動照明などのセンサとして使用する場合に、人が近づいた場合と遠ざかる場合とを検出することができるため、その信号に対応して「いらっしゃいませ」や「有難うございました」などの使い分けや、自動照明のオンオフを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドップラーモジュールの一実施形態の構成説明図である。
【図2】図1の混合器の出力1と出力2とを同時に示し、遠近情報を知る原理を説明する概念図である。
【図3】従来の遠近情報を知るドップラーモジュールの構成説明図である。
【符号の説明】
1 発振器
2 伝送線路
3 アンテナ
4 第1のカップラ
5 第2のカップラ
6 第1の混合器
7 第2の混合器
8 分岐線路
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドップラー効果を利用して対象物の移動方向が接近する方向か遠ざかる方向か(以下、単に遠近情報ともいう)を検出することができる簡易な構造の方向識別型ドップラーモジュール(ドップラーレーダの送受信回路部)およびドップラーレーダ方式に関する。さらに詳しくは、2個の混合器へ入力する送信信号の一部が90°の位相差を有するように2個の混合器の配置を考慮しなくても、対象物の遠近情報を検出することができる簡易な構造の方向識別型ドップラーモジュールおよびドップラーレーダ方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
電波によるドップラー効果を利用して、対象物の移動する速度を検出する方法は、種々の方面で利用されている。この場合、対象物の速度のみならず、その移動が近づく方向か遠ざかる方向かの遠近情報を知ることができれば、たとえば自動車の速度を検出する場合に、対向車線の車のスピードを移動方向が逆であるため除去して信号処理をすることができたり、店頭などで顧客が近づいた場合にドアを自動的に開閉するドアセンサなどに用いる場合に、顧客が来店するのか帰宅するのかにより挨拶を切りかえることができるため便利である。このような対象物の移動方向まで検出するための従来のドップラーモジュールは、たとえば図3にブロック図が示されるような構成になっている。
【0003】
すなわち、図3において、21は送信器兼局部発振器で、その出力(送信信号)は伝送線路22を介してアンテナ23から送信され、対象物24によって反射した反射波は、アンテナ23により受信される。送信信号の一部(局部発振信号)は、第1のカップラ(方向性結合器)25により分岐されて第1の混合器27および第2の混合器28に入力される。この際、両者への局部発振信号の位相が90°異なるように、たとえば第2の混合器28への間にπ/2移相器29が接続される。そして、アンテナ23により受信された受信信号は、第2のカップラ26を介して、同相で第1および第2の混合器27、28に入力されるように接続されている。
【0004】
この構成で、第1の混合器27の出力1、および第2の混合器28の出力2を検出すると、対象物24が近づくときと遠ざかるときとで、2つの出力波形の関係が変り、たとえば対象物24が近づくときは、出力1が出力2より90°だけ位相が遅れ、対象物24が遠ざかる場合は、出力2が出力1より90°だけ位相が遅れる。そのため、図3に示される構成で、第1および第2の混合器27、28の出力を信号処理することにより、対象物24の速度のみならず、その遠近情報も知ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、従来の対象物の速度およびその移動方向を検出するドップラーモジュールは、発振器の出力からその一部を分岐して2つの混合器に、その2つの出力の位相を90°シフトさせて、入力させなければならないと共に、対象物により反射した受信信号は、同相で2つの混合器に入力させなければならない。そのため、第1および第2の混合器の配置場所に制約があり、回路が大掛かりになると共に信号処理回路への配線が複雑となり、部品個数が増加し、コストアップになるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、2つの混合器に入力する送信信号の一部(局部発振信号)および受信信号の位相を余り気にしないで混合器などの配置をしても、対象物の遠近情報を確実に認識することができる簡単な構成の方向識別型のドップラーモジュールおよびドップラーレーダ方式を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ドップラーレーダで、対象物の遠近情報を検出するのに、簡易な構造で安価に製造し得る方向識別型のドップラーモジュールを形成するため、鋭意検討を重ねた結果、正確に90°の位相差を有する送信信号と同相の受信信号とをそれぞれ混合して波形を観測しなくても、たとえば60°〜120°程度の位相差を有する局部発振信号と、ほぼ同相程度の受信信号とをそれぞれ混合して波形を観測することにより、対象物の遠近情報を検出し得ると共に、局部発振信号の第1および第2の一部を2つの混合器にそれぞれ逆方向から入力させることにより、その第2の局部発振信号の位相を調整すれば、前述の2個の混合器に入力される局部発振信号および受信信号の位相関係をそれぞれ調整し得ることを見出した。
【0008】
具体的には、2個の混合器を直列に接続し、その一方から送信信号の第1の一部および反射して来た受信信号とを入力すると共に、2個の混合器の接続部に送信信号(局部発振信号)の第2の一部を別の伝送線路を介して入力することにより、この局部発振信号は一方の混合器には逆方向から2つの局部発振信号が入力されることになり、両者の相互作用により、位相変化を大きく受け、2個の混合器における極部発振信号の位相を調整し得ることを見出した。しかも、この位相の変化は、接続部に入力する第2の局部発振信号の伝送線路長を調整することにより、2個の混合器に入力される局部発振信号の位相を受信信号には余り影響を与えないで調整し得ることを見出した。
【0009】
本発明による方向識別型のドップラーモジュールは、送信信号を発生させる発振器と、該発振器の出力を伝送する伝送線路と、該伝送線路に接続され送信信号を放射すると共に対象物により反射した反射波を受信するアンテナと、前記伝送線路に分岐して接続され、前記送信信号の第1の一部および前記アンテナにより受信した受信信号の両方を入力する第1の混合器と、該第1の混合器に直列に接続され、前記送信信号の第1の一部および前記受信信号の両方を入力する第2の混合器と、該第1および第2の混合器の接続部および前記伝送線路または前記発振器の間を接続し、前記送信信号の第2の一部を前記第1および第2の混合器にそれぞれ入力する分岐線路と、前記第1および第2の混合器にそれぞれ接続され、それぞれの出力を取り出す第1および第2の出力端子とからなっている。
【0010】
この構成にすることにより、送信信号の一部を2個の混合器に位相差が90°となるように、それぞれの混合器に入力する線路長を調整しなくても、分岐線路の線路長を調整することにより、両者の局部発振信号の位相差を略90°近傍に調整することができ、しかも90°に調整されていなくても正確に遠近情報を知ることができる。しかも、アンテナにより受信した反射波である受信信号は、殆ど連続的に直列接続された第1および第2の混合器に連続的に入力されると共に、分岐線路によっても多少調整し得るため、両者に入力される受信信号の位相は略同位相近傍になる。その結果、厳密なπ/2移相器を一方に挿入しなくても、2つの混合器により混合されるドップラー波の位相を略90°ずらせることができ、対象物の遠近情報を知ることができる。
【0011】
本発明によるドップラーレーダ方式は、送信信号の一部と、該送信信号が対象物により反射する反射波を受信して混合することによりドップラー信号を得るドップラーレーダ方式であって、該送信信号の一部と受信信号とを混合する混合器を2個直列に接続し、該直列に接続された2個の混合器の一方側から前記送信信号の第1の一部と受信信号とを入力させると共に、前記送信信号の第2の一部をさらに前記2個の混合器の接続部にも入力させ、該2個の混合器の出力をそれぞれ検出することにより、前記対象物が遠ざかるか近づくかの遠近情報を検出するものである。
【0012】
前記2個直列に接続された混合器の接続部に送信信号の第2の一部を入力する際に、該接続部に接続される分岐線路の長さを調整することにより、前記2個の混合器に入力される送信信号の一部の位相差が90°に近づくように調整することにより、従来とほぼ同様に90°の位相差により対象物の遠近情報を知ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
つぎに、図面を参照しながら本発明の方向識別型ドップラーモジュールおよびドップラーレーダ方式について説明をする。本発明による方向識別型ドップラーモジュールは、図1にその一実施形態の構成ブロック図が示されるように、送信信号を発生させる発振器1に、その出力を伝送する伝送線路2が接続され、その先端に送信信号を放射するアンテナ3が接続されている。この伝送線路2には、第1のカップラ4および第2のカップラ5がそれぞれ挿入されており、第2のカップラ5には第1および第2の混合器とする第1および第2のミクサダイオード6、7が直列に接続され、発振器1からの送信電波の第1の一部(受信信号との混合信号を生成するための入力信号で、第1の極部発振信号ともいう)およびアンテナ3により受信した反射波である受信信号の両方がそれぞれ第1および第2のミクサダイオードに入力されるようになっている。第1のカップラ4と第1および第2のミクサダイオード6、7の接続部との間には、分岐線路8が接続され、発振器1の送信信号の第2の一部(第2の局部発振信号)が入力されるようになっている。そして、第1および第2のミクサダイオード6、7の出力側に、それぞれの出力を取り出す第1および第2の出力端子9、10が形成されている。
【0014】
なお、図1において、11はショートスタブで、マイクロ波などの電波を短絡させながら、直流などの低周波信号を通過させるもので、Cもマイクロ波をショートさせるもの、Rはバイアス抵抗、12は第1および第2のミクサダイオード6、7にバイアス電圧を印加するための電圧印加端子、13はダイオード直流電流のリターンであり、長さがL1=λ/4長(λは発振器の発振波長)のオープンスタブを示す。
【0015】
発振器1は、送信信号を発生させるもので、たとえばガン発振器、インパット発振器、FETなどの半導体発振器を用いることができるが、真空管でも構わない。一般的にはマイクロ波が用いられるが、マイクロ波には限られず、ミリ波なども含めた電波を送信信号として用いることができる。また、発振器1は、連続波で発振させてもよいし、パルスで発振させてもよい。また、アンテナ3は、誘電体基板表面に導体膜や導線で形成したものでもよく、ホーン型導波管でもよく、要は電波を放射することができるものであればよい。
【0016】
伝送線路2は、たとえば誘電体基板上に形成されたマイクロストリップラインや導線からなるものでもよいし、導波管で形成されてもよい。また、第1および第2のカップラ4、5は、いわゆる方向性結合器で、伝送線路2から一部(たとえば5〜10dB程度)の出力を分岐させるものであればよいが、第1のカップラ4は、発振器1側から進む電波のみを分岐し、アンテナ側から進む反射波は分岐させない構造に形成され、第2のカップラ5は、発振器1側およびアンテナ3側からの両方の信号を分岐する構造に形成されている。この第1のカップラ4の出力部と第1および第2の混合器6、7の接続部には、分岐される送信信号の一部が、後述する第1および第2の混合器6、7の接続部に入力されるように、前述の伝送線路2と同様の伝送線路からなる分岐線路8が接続されている。なお、第1のカップラ4は、伝送線路2に挿入されなくても、発振器1から直接分岐するものでもよい。
【0017】
第1および第2の混合器6、7としては、たとえばミクサダイオードが用いられるが、バイポーラトランジスタまたはFETなどでもよい。たとえばミクサダイオードであれば、局部発振信号としての送信信号の一部とアンテナ3により受信した受信信号とが混合され、アンテナ3と対象物14との距離Lに応じた低周波のドップラー信号が得られる。これらの混合器6、7や送受信用のアンテナ3などとしては、従来のドップラーモジュールで用いられているものと同じ物を使用することができるが、本発明では、第1および第2のミクサダイオードが直列に接続さ、その一方から送信信号の第1の一部(第1の局部発振信号)および受信信号が入力され、さらに分岐線路8から第2の局部発振信号が入力される構造であることに特徴がある。
【0018】
すなわち、本発明のドップラーレーダ方式によれば、送信信号の一部である局部発振信号と反射波である受信信号とを混合する混合器(ミクサダイオード6、7)を2個直列に接続し、その直列に接続された2個のミクサダイオード6、7の一方側から第1の局部発振信号と受信信号とを入力させると共に、第2の局部発振信号をさらに2個のミクサダイオード6、7の接続部にも入力させ、その2個のミクサダイオード6、7の出力をそれぞれ検出することにより、対象物が遠ざかるか近づくかの遠近情報を検出するものである。
【0019】
このように、直列接続された2個のミクサダイオード6、7の一方側から局部発振信号を入力すると共に、その接続部にさらに局部発振信号を入力することにより、第1のミクサダイオード6には、第1のカップラ4側と第2のカップラ5側からの局部発振信号が、逆方向から入力されることになり、第2のミクサダイオード7には、第1のカップラ4側と第2のカップラ5側からの局部発振信号が、共に同方向から入力されることになる。その結果、近距離に配置される第1および第2のミクサダイオード6、7に殆ど同相に近い局部発振信号が入力されても、逆方向からの入力と同方向からの入力とで位相が大きく異なり、分岐線路8の長さを調整することにより、両者の位相を略90°近傍の相違にすることができる。
【0020】
一方、アンテナ3により受信した受信信号は、第2のカップラ5のみから第1および第2のミクサダイオード6、7に入力されるため、分岐線路8の調整は、受信信号のミクサダイオード6、7への入力に対しては余り影響も与えない。しかし、この位相関係も、分岐線路8により多少調整することができる。そのため、近傍に配設された第1および第2のミクサダイオード6、7には殆ど同相で受信信号が入力される。さらに、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、2個のミクサダイオードに入力される局部発振信号の位相のずれは、正確に90°ずれていなくても、たとえば60°〜120°程度であれば問題はなく、また、受信信号の同相は完全に同相でなくても、20°程度までのずれは問題がなく、このような簡易な構造で、充分に遠近情報と対象物のスピードを検出することができることを見出した。その結果、分岐線路8による調整が完全に行われていなくても、また、直列接続したミクサダイオードの一方側から受信信号が入力されて若干の位相のずれが生じても、殆ど影響なく、遠近情報を得ることができた。
【0021】
つぎに、このドップラーモジュールの動作について説明をする。いま、図1の構成で、第1および第2のミクサダイオード6、7での送信信号の一部(局部発振信号)の位相が90°異なるように形成され、反射波は殆ど同相で入力されているとすると、第1のミクサダイオード6では、
局部発振信号は、VL1=AL1sin(ωt+θ0)
受信信号は、 VR1=AR1sin(ωt+θ0+2βL)
出力1は、 VM1=AM1sin(−2βL) (1)
で表される。また、第2のミクサダイオード7では、
局部発振信号は、VL2=AL2sin(ωt+θ0+π/2)
受信信号は、 VR2=AR2sin(ωt+θ0+2βL)
出力2は、 VM2=AM2sin(π/2−2βL) (2)
となる。ここで、発振器1の波長をλとすると、β=2π/λで、θ0は初期位相、ωは発振器の発振周波数、Lはアンテナ3と対象物14との距離(ベクトル量)Vは電圧、Aは波形の振幅をそれぞれ示す。
【0022】
この(1)式および(2)式は、図2に示されるように、対象物が遠ざかる場合(図2(a))と近づく場合(図2(b))とで、出力1と出力2とが逆の関係になるため、出力1と出力2のどちらの位相が進んでいるかにより、遠近情報を知ることができる。前述のように、局部発振信号が2個のミクサダイオードで90°の位相が異なり、受信信号が同相である場合には、この2つの出力波形が90°(π/2)の位相差で現れるが、完全に90°になっていなければ、この位相遅れも90°ではなくなる。しかし、位相の遅れか進みかは分る。すなわち、出力1の位相が進んでいる場合(図2(a))には、対象物が遠ざかっている場合であり、出力2の位相が進んでいる場合(図2(b))には、対象物が近づく場合であることを示している。なお、対象物のスピードはこの波形の周波数から計算をすることができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成で対象物の遠近情報を知ることができるので、方向識別型ドップラーレーダを非常に安価に得ることができる。その結果、店頭の自動ドアの開閉や玄関の自動照明などのセンサとして使用する場合に、人が近づいた場合と遠ざかる場合とを検出することができるため、その信号に対応して「いらっしゃいませ」や「有難うございました」などの使い分けや、自動照明のオンオフを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドップラーモジュールの一実施形態の構成説明図である。
【図2】図1の混合器の出力1と出力2とを同時に示し、遠近情報を知る原理を説明する概念図である。
【図3】従来の遠近情報を知るドップラーモジュールの構成説明図である。
【符号の説明】
1 発振器
2 伝送線路
3 アンテナ
4 第1のカップラ
5 第2のカップラ
6 第1の混合器
7 第2の混合器
8 分岐線路
Claims (3)
- 送信信号を発生させる発振器と、該発振器の出力を伝送する伝送線路と、該伝送線路に接続され送信信号を放射すると共に対象物により反射した反射波を受信するアンテナと、前記伝送線路に分岐して接続され、前記送信信号の第1の一部および前記アンテナにより受信した受信信号の両方を入力する第1の混合器と、該第1の混合器に直列に接続され、前記送信信号の第1の一部および前記受信信号の両方を入力する第2の混合器と、該第1および第2の混合器の接続部、および前記伝送線路または前記発振器の間を接続し、前記送信信号の第2の一部を前記第1および第2の混合器にそれぞれ入力する分岐線路と、前記第1および第2の混合器にそれぞれ接続され、それぞれの出力を取り出す第1および第2の出力端子とからなる方向識別型ドップラーモジュール。
- 送信信号の一部と、該送信信号が対象物により反射する反射波を受信して混合することによりドップラー信号を得るドップラーレーダ方式であって、該送信信号の一部と受信信号とを混合する混合器を2個直列に接続し、該直列に接続された2個の混合器の一方側から前記送信信号の第1の一部と受信信号とを入力させると共に、前記送信信号の第2の一部をさらに前記2個の混合器の接続部にも入力させ、該2個の混合器の出力をそれぞれ検出することにより、前記対象物が遠ざかるか近づくかの遠近情報を検出するドップラーレーダ方式。
- 前記2個直列に接続された混合器の接続部に前記送信信号の第2の一部を入力する際に、該接続部に接続される分岐線路の長さを調整することにより、前記2個の混合器に入力される送信信号の一部の位相差が90°に近づくように調整することを特徴とする請求項2記載のドップラーレーダ方式。
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