JP2004084959A - 熱交換器および該熱交換器を備えた空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガスエンジンから排出される排気ガスとこの排気ガスを冷却する冷却流体との間で行う熱交換につき、その熱交換量を維持する一方、外部への放熱を抑えたうえで排気ガスの排気圧損を低減させるのに有効な熱交換技術を提供する。
【解決手段】GHPエアコンにおいて排気ガスの熱回収を行う熱交換器として排熱回収器120を用いる。排熱回収器120は、冷却水が流通するシェル121内に複数のチューブ管125からなるガス流路124とバイパス流路126とを収容し、ガス流路124の入口側に開閉弁127を備える。バイパス流路126は、その流路面積がチューブ管125の流路面積よりも大きく、その流路抵抗がチューブ管125の流路抵抗よりも小さい構成を有する。冷房運転時に開閉弁127を開放位置に設定することで、排気ガスの排気圧損を低減させ、しかもバイパス流路126からの放熱を防止することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】GHPエアコンにおいて排気ガスの熱回収を行う熱交換器として排熱回収器120を用いる。排熱回収器120は、冷却水が流通するシェル121内に複数のチューブ管125からなるガス流路124とバイパス流路126とを収容し、ガス流路124の入口側に開閉弁127を備える。バイパス流路126は、その流路面積がチューブ管125の流路面積よりも大きく、その流路抵抗がチューブ管125の流路抵抗よりも小さい構成を有する。冷房運転時に開閉弁127を開放位置に設定することで、排気ガスの排気圧損を低減させ、しかもバイパス流路126からの放熱を防止することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスエンジンから排出される排気ガスと、この排気ガスの冷却を行う冷却流体との間で熱交換を行う熱交換技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種の工場、学校、ビルおよび店舗等に好適な高品質の空調技術が各種提案されている。中でも、ガスヒートポンプ(GHP)を用いた空調装置は、空調コストを低減することができる有効な手段として注目されている。このガスヒートポンプは、都市ガス等を燃料としたガスエンジンによってヒートポンプサイクルを駆動し、これにより冷房および暖房を行うようになっている。ガスヒートポンプは、ガスエンジンから排出される排気ガスの排熱を回収して暖房運転時の熱源として用いる構成を備え、これにより電気式ヒートポンプ(EHP)に比して暖房効率が優れていることが知られている。ガスエンジンから排出される排気ガスの熱回収には、例えば複数のチューブ管(細管)に排気ガスを通しこのチューブ管を収容するシェルに冷却水を通す、いわゆるシェル・アンド・チューブタイプの熱交換器が用いられる。ところが、このような構成の熱交換器は、複数のチューブ管に排気ガスを流通させる構成ゆえ、熱交換に関する表面積(伝熱面積)を増加させ冷却水との熱交換量を向上させるのには有効である反面、流路抵抗が高くなり排気圧損が増大するという問題を抱えている。暖房運転時には、排気ガスの熱回収によってある程度のエネルギー回収ができるため排気圧損がさほど問題にならないが、熱交換が不要な冷房運転時には、排気圧損の増大ががそのままエネルギー変換効率の低下につながる。
そこで、熱交換器の排気圧損を低減させることを目的として、熱交換器に排気ガスをバイパスさせるバイパス流路を設けることが考えられる。例えば冷房運転時に、排気ガスをチューブ管側の流路からバイパス流路へ切り換える構成を用いることで、排気圧損を低減させることが可能となる。これに類する技術として、従来、冷房運転時における熱交換量を低減させることを目的として、二重管式の熱交換器に流入する排気ガスをバイパス流路によってバイパスさせる構成が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−105377号公報(第4頁、第1図および第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように排気ガスの流路をバイパス流路によって単にバイパスさせる構成では、確かに排気圧損を低減させるのには有効であるものの、バイパスされた未冷却の排気ガスから放射される熱によってユニット内が高温にさらされることになる。ユニット内が高温になるとユニット内に収容される各種の電子機器類に影響を及ぼすおそれがある。一般にガスエンジンが搭載されるユニット内はほぼ密閉状態であるため、排気ガスによる放射熱の影響が顕著となる。そこで、これら電子機器類を、例えばいわゆるヒートインシュレータ(遮熱カバー)等を用いて保護することも考えられるが、このような対策ではユニット内の温度上昇を回避するという根本的な問題は解消されず、電子機器類を保護するのは限界があった。
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、ガスエンジンから排出される排気ガスとこの排気ガスを冷却する冷却流体との間で行う熱交換につき、その熱交換量を維持する一方、外部への放熱を抑えたうえで排気ガスの排気圧損を低減させるのに有効な熱交換技術を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の熱交換器は請求項1〜5に記載の通りに構成され、本発明の空調装置は請求項6に記載の通りに構成される。なお、これら各請求項に係る発明は、ガスエンジンから排出される排気ガスと冷却流体との間で熱交換を行う熱交換器につき、排気ガスが流通する複数の流通管を有するガス流路に加え、このガス流路をバイパスするバイパス流路を設け、しかもこのバイパス流路を冷却する冷却手段を設けることで、排気ガスと冷却流体との間の熱交換量を維持する一方、外部への放熱を抑えたうえで排気ガスの排気圧損を低減させることができるようにした技術である。
【0006】
請求項1に記載の熱交換器には、ガス流路、冷却流体流路、バイパス流路、調節手段、冷却手段等が設けられている。ガス流路は、ガス燃料を燃焼させるガスエンジンから排出された排気ガスが流通する複数の流通管を有し、この排気ガスはこれら流通管を並列的に流通する。冷却流体流路は、冷却流体が流通する一方このガス流路を収容する。したがって、複数の流通管を流通する排気ガスと、冷却流体流路を流通する冷却流体との間で熱交換が行われ、排気ガスの熱が冷却流体側に回収されることとなる。この冷却流体としては、液体、気体等各種の流体を用いることができ、好適にはエンジンの冷却に使用される冷却水を用いる。このように複数の流通管を冷却流体流路に収容する構成を用いることで、熱交換に関する表面積(伝熱面積)を増加させることができ、冷却流体との熱交換量を向上させることができる。熱交換器の構成としては、例えば、複数のチューブ管(細管)に排気ガスを通し、これらチューブ管を収容するシェルに冷却流体を通す、いわゆるシェル・アンド・チューブタイプのものを好適に用いることができる。
バイパス流路はガス流路をバイパスする構成であり、調節手段はガス流路およびバイパス流路を流通する排気ガス流量を調節する構成である。この調節手段としては、各種の調節弁をはじめ、ガス流路とバイパス流路との排気ガス流量のバランスを調節可能な種々の調節機構を好適に用いることができる。従って、調節手段を用いることによってガス流路を流通する排気ガスの一部あるいは全部をバイパス流路に流通させることが可能となる。例えば、ガス流路を流通する排気ガスの一部を必要に応じてバイパス流路に流通させることで、排気ガスの流路抵抗が低下し排気ガスの排気圧損を低減させることが可能となる。また、このバイパス流路に冷却手段が設けられている。この冷却手段は、排気ガスがバイパス流路を流通するとき、この排気ガスを冷却することで外部への放熱を抑えるように作用する。この冷却手段としては、バイパス流路を収容する流路に、冷却水等の冷却流体を流通させる構成を好適に用いる。例えば、前記したガス流路を収容する冷却流体流路にバイパス流路も収容するように構成してもよいし、或いはこの冷却流体流路とは別に冷却流体を流通させる流路を設け、この流路にバイパス流路を収容してもよい。このような冷却手段を設けることにより、バイパス流路を流通する排気ガスの熱を冷却流体によって回収することができ、外部への放熱を抑えることが可能となる。とりわけ、本発明の熱交換器をガスヒートポンプ(GHP)による空調装置に適用した場合、この熱交換器はほぼ密閉状態のユニット内に収容されるため放射熱が電子機器類に影響を及ぼすことが懸念されるが、本発明のようにバイパス流路を冷却する冷却手段を設けることで、排気ガスの排気圧損を低減させるために排気ガスをバイパスした場合であっても電子機器類への影響を抑えるのに有効である。
以上のように、請求項1に記載した熱交換器によれば、排気ガスと冷却流体との間の熱交換量を維持する一方、外部への放熱を抑えたうえで排気ガスの排気圧損を低減させることが可能となる。
【0007】
ここで、請求項1に記載のバイパス流路は、請求項2に記載のようにその流路抵抗が流通管の流路抵抗よりも小さい構成であるのが好ましい。例えば、バイパス流路と流通管とで、流路面積、内径等が異なる構成を用いることができる。これにより、ガス流路を流通する排気ガスの一部あるいは全部をバイパス流路に流通させるとき、排気ガスの排気圧損を確実に低減させることが可能となる。
【0008】
また、請求項3に記載の熱交換器は、請求項1,2に記載の構成においてバイパス流路および流通管はいずれも円筒形状に形成されている。このような形状は排気ガスの流れを円滑化するうえで有効である。本発明では、バイパス流路の内径が流通管の内径よりも大きい構成になっている。すなわち、バイパス流路の方が流通管に比して流路面積が大きく、流路抵抗が小さくなる。これにより、ガス流路を流通する排気ガスの一部あるいは全部をバイパス流路に流通させるとき、排気ガスの排気圧損を確実に低減させることが可能となる。
【0009】
また、請求項4に記載の熱交換器では、請求項1〜3においてバイパス流路が冷却流体流路内に収容される箇所を有する。すなわち、本発明では、ガス流路を収容する冷却流体流路内に、バイパス流路の一部または全部が収容されるようになっている。これにより、冷却流体流路内を流通する冷却流体がバイパス流路を流通する排気ガスの冷却手段として兼用されることとなる。これにより、合理的な熱交換器の構成が可能となる。
【0010】
また、請求項5に記載の熱交換器では、請求項1〜4に記載の調節手段が調節弁を用いて構成される。この調節弁は、ガス流路およびバイパス流路を流通する排気ガス流量を調節する構成であり、例えばバイパス流路をガス流路に対し全開ないし全閉とする開閉弁や、ガス流路およびバイパス流路の流路面積を各々可変とする調節弁、またガス流路を閉止しバイパス流路を開放した状態と、ガス流路を開放しバイパス流路を閉鎖した状態とに切り換える三方弁などを用いて構成される。このような調節弁を用いることで、簡便な構成によってガス流路およびバイパス流路を流通する排気ガス流量を調節することができ、必要に応じて所望の排気圧損となるように調節することが可能となる。
【0011】
ここで、請求項1〜5に記載の熱交換器は、請求項6に記載のような空調装置に設けられるのが好ましい。すなわち、この熱交換器によって回収された排気ガスの排熱は空調の熱源に用いられる。例えば、ガスヒートポンプ(GHP)を用いた空調装置において、ガスエンジンから排気される排気ガスの排熱を本発明の熱交換によって回収し、暖房運転時の熱源として用いる。このような空調装置では、熱交換器がほぼ密閉状態のユニット内に収容されるためその熱交換器の放射熱が電子機器類に影響を及ぼすことが懸念されるが、本発明のような熱交換器を用いることで、暖房時に排気ガスをバイパス流路によってバイパスした場合であっても電子機器類への影響を抑えるのに有効である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。ここで、図1は本実施の形態のGHPエアコン100の構成を示す模式図であって、暖房運転時の状態を示している。図2は本実施の形態のGHPエアコン100の構成を示す模式図であって、冷房運転時の状態を示している。
なお、本実施の形態は、都市ガス等を燃料としたガスエンジンによってヒートポンプサイクルを駆動し、これにより冷房および暖房を行う構成の空調装置、いわゆるGHPエアコンについて説明するものである。
【0013】
図1に示すように、本発明における空調装置としてのGHPエアコン100は、室外ユニット110および室内ユニット150を備える。室内に設置される室内ユニット150は室内熱交換器152を備え、この室内熱交換器152の排気口から暖房運転時には温風が、冷房時には冷風が排気される構成になっている。また、例えば室内側に制御部200が設置されている。この制御部200は、入力信号処理回路、演算回路、メモリ、出力信号回路(駆動回路)、および電源回路等から構成され、室外ユニット110および室内ユニット150との間で、検出信号や制御信号などの伝達を行う。
【0014】
室外に設置される室外ユニット110は、ほぼ密閉状態に構成され、このユニット内に、ガスエンジン112、コンプレッサー(圧縮機)114、排熱回収器120、消音器130、冷却水ポンプ132、放熱器134、室外熱交換器140,142、排気ファン144、四方弁146、膨張弁148、またその他各種の電子機器類、配管類およびバルブ類等が収容されている。
【0015】
ガスエンジン112は、都市ガス等のガス燃料を受け入れて燃焼させることで駆動されるようになっている。このガスエンジン112の出力は、所定のカップリング機構を介してコンプレッサー114に伝達される構成になっている。コンプレッサー114は、冷媒を吸入して圧縮し、高圧化した圧縮冷媒を吐出する構成を有する。このコンプレッサー114としては、スクロール型や斜板型のものを好適に用いる。なお、ガス燃料としては、地球温暖化の観点から二酸化酸素の排出量が少ない天然ガスを用いるのが好ましく、冷媒としては、オゾン層破壊防止の観点から塩素等を含まないものを用いるのが好ましい。
【0016】
排熱回収器120は、ガスエンジン112から排出される排気ガスの排熱を、本発明における冷却流体としての冷却水との間の熱交換によって回収する構成を有する。排熱回収器120の排気ガス入口は配管径路122によってガスエンジン112と接続され、排熱回収器120の排気ガス出口は配管径路123によって消音器130と接続されている。従って、ガスエンジン112から排出された排気ガスは、配管径路122を通じて排熱回収器120へ導入され熱交換されたのち、配管径路123を通じて消音器130へ送られる。消音器130で消音処理された排気ガスは、室外ユニット110内を上方へ向けて排気される。排熱回収器120の冷却水入口は配管径路135によって放熱器134と接続され、排熱回収器120の冷却水出口は配管径路136によって放熱器134と接続されている。配管径路135の途中には冷却水ポンプ132が設けられ、配管径路136の途中にはガスエンジン112内の熱回収を行うジャケット113が設けられている。従って、冷却水ポンプ132から吐出された冷却水は、配管径路136および配管径路135を通じて循環され、冷却水が配管径路136を移動する過程では、排熱回収器120およびジャケット113によって熱回収が行われる。そして、配管径路136を通過した冷却水は、例えば放熱フィンを備える放熱器134へ送られ、この放熱器134において回収した熱を放熱する。放熱器134から放熱された熱は、放熱器134と配管径路143を連結する図示しない放熱フィンによって放熱器134から配管径路143へと伝達され、排気ガスの排熱を暖房運転時の熱源として用いることができる。なお、排熱回収器120の内部構造の詳細についは後述する。
【0017】
コンプレッサー114の冷媒入口は配管径路143によって室外熱交換器140,142と接続され、コンプレッサー114の冷媒出口は配管径路153によって室内熱交換器152と接続されている。また、室外熱交換器140,142と室内熱交換器152とは配管径路154によって接続されている。この配管径路154の途中に膨張弁148が設けられている。四方弁146は、配管径路142および配管径路153を移動する冷媒の流れ方向を切り換える構成を有する。すなわち、この四方弁146の切り換えによりコンプレッサー114は、図1に示す暖房運転時には室外熱交換器140,142からの冷媒を吸入して室内熱交換器152へ吐出し、図2に示す冷房運転時には室内熱交換器152からの冷媒を吸入して室外熱交換器140,142へ吐出する。また、排気ファン144は、室外ユニット110内の排気を強制的に行う構成を有する。
【0018】
ここで、上記の構成のGHPエアコン100につき、暖房運転時および冷房運転時における冷媒の流れを図1および図2を参照しながら説明する。
図1に示す暖房運転時には、コンプレッサー114から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁146および配管径路153を介して室内熱交換器152に供給される。室内熱交換器152に供給された高温高圧のガス冷媒は、室内空気と熱交換されて凝縮し液化して高温高圧の液冷媒となる。このとき、室内熱交換器152が冷気を吸収する一方、温風を発生することで暖房が行われる。次に、室内熱交換器152から流出した高温高圧の液冷媒は、配管径路154を流通する過程において膨張弁148に供給される。この膨張弁148に供給された高温高圧の液冷媒は、その膨張によって低温低圧の液冷媒となって室外熱交換器140,142に供給される。これら室外熱交換器140,142に供給された低温低圧の液冷媒は、外気からの熱回収(蒸発)によって低温低圧のガス冷媒となり、その後配管径路143および四方弁146を介してコンプレッサー114へ吸入される。このようにして、暖房運転時における冷媒の循環が確立されることとなる。
【0019】
一方、図2に示す冷房運転時には、四方弁146の切り換えによって冷媒の流れが暖房運転時とは逆になる。すなわち、コンプレッサー114から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁146および配管径路143を介して室外熱交換器140,142に供給される。室外熱交換器140,142に供給された高温高圧のガス冷媒は、外気への熱放出(凝縮)によって液化して高温高圧の液冷媒となる。次に、室外熱交換器140,142から流出した高温高圧の液冷媒は、配管径路154を流通する過程において膨張弁148に供給される。この膨張弁148に供給された高温高圧の液冷媒は、その膨張によって低温低圧の液冷媒となって室内熱交換器152に供給される。この室内熱交換器152に供給された低温低圧の液冷媒は、室内空気と熱交換されて蒸発し気化して低温低圧のガス冷媒となる。このとき、室内熱交換器152が熱を吸収する一方、冷風を発生することで冷房が行われる。次に、室内熱交換器152から流出した低温低圧のガス冷媒は、配管径路153および四方弁146を介してコンプレッサー114へ吸入される。このようにして、冷房運転時における冷媒の循環が確立されることとなる。
なお、上記暖房運転時および冷房運転時では、室内ユニット150に搭載された温度検出センサ(図示省略)によって室内温度を検出し、この室内温度と室内設定温度とに基づいてガスエンジン112の運転が制御され空調負荷が可変とされる。
【0020】
次に、本実施の形態の特徴部分である排熱回収器120の構成を図3〜図5を参照しながら説明する。この排熱回収器120が本発明における熱交換器に対応している。ここで、図3は本実施の形態の排熱回収器120の構成を示す縦断面図である。図4は図3の部分拡大図であって、暖房運転時における開閉弁127の状態を示している。図5は図3の部分拡大図であって、冷房運転時における開閉弁127の状態を示している。
【0021】
図3に示すように、排熱回収器120は、いわゆるシェル・アンド・チューブタイプの熱交換器の構造を用いたものとなっている。この排熱回収器120は筒状のシェル121を有し、このシェル121に前記した配管径路135,136が接続されている。従って、冷却水ポンプ132から吐出された冷却水(冷却流体)は、この配管径路135からシェル121内へ流入し、シェル121内の冷却水流路を通過したのち、配管径路136へ流出する。また、このシェル121内には、シェル121の長手方向に沿って延びるガス流路124およびバイパス流路126が収容されている。配管径路122がガス流路124とバイパス流路126とに分岐し、これらが再び合流して配管径路123に接続される構成になっている。このシェル121が本発明における冷却流体流路を構成する。
【0022】
ガス流路124は、シェル121の長手方向に沿って並列的に延びる複数のチューブ管(細管)125によって構成されている。このチューブ管125が本発明における流通管に対応している。このチューブ管125は、いずれもほぼ同様の内径を有する円筒形状に形成されている。また、バイパス流路126は円筒形状に形成され、その内径がチューブ管125の内径よりも大きい構成になっている。すなわち、バイパス流路126は、その流路面積がチューブ管125の流路面積よりも大きく、またその流路抵抗がチューブ管125の流路抵抗よりも小さい構成になっている。
【0023】
ガス流路124の入口側においてこのガス流路124とバイパス流路126との分岐箇所には、配管径路122に対しバイパス流路126を開閉する開閉弁127が設けられている。この開閉弁127が本発明における調節弁(調節手段)に対応している。この開閉弁127は、制御部200から出力された制御信号に基づいて制御され、図4に示すような閉止位置や図5に示すような開放位置に設定される。この開閉弁127は、これら2位置のみに設定される構成であってもよいし、あるいは2位置間の任意の位置に設定される構成であってもよい。本実施の形態では、開閉弁127は暖房運転時に閉止位置に設定され、冷房運転時に開放位置に設定されるようになっている。例えば制御部200がGHPエアコン100の運転状況を検出し、その時の運転が暖房運転である場合には開閉弁127へ閉止信号を出力し、その時の運転が冷房運転である場合には開閉弁127へ開放信号を出力する。
【0024】
図4に示すように暖房運転時に開閉弁127が閉止位置に設定されることで、ガスエンジン112から排気された排気ガスは、バイパス流路126側へ導入されることなく全量がガス流路124側へ導入される。ガス流路124では、排気ガスが複数のチューブ管125を並列的に流通し、このときシェル121内を流通する冷却水との間で熱交換がなされ熱回収が行われる。このような複数のチューブ管125によってガス流路124を構成するため、熱交換に関する表面積(伝熱面積)が増やすことができ冷却水との熱交換量を向上させるのに有効である。
【0025】
一方、図5に示すように冷房運転時に開閉弁127を開放位置に設定することで、ガスエンジン112から排気された排気ガスは、ガス流路124側とバイパス流路126側の両方へ導入される。これにより、排気ガスの流路面積が増えて流路抵抗が低下し、排熱回収器120での排気ガスの排気圧損を低減させることができる。従って、冷房運転時にエネルギー変換効率が低下するのを極力回避することができる。しかも、このときガス流路124を流通する排気ガスのみならず、バイパス流路126を流通する排気ガスもシェル121内を流通する冷却水によって冷却される。すなわち、シェル121内を流通する冷却水がバイパス流路126を冷却する冷却手段となる。従って、排気圧損を低減させるためガスエンジン112から排気された排気ガスの一部をバイパス流路126によってバイパスさせた場合であっても、バイパス流路126からの放熱を防止することができる。従って、バイパス流路126を冷却することで、室外ユニット110に収容された電子機器類等への熱影響が回避される。
【0026】
以上のように、本実施の形態によれば、複数のチューブ管125をシェル121に収容する構成を用いることで、熱交換に関する表面積(伝熱面積)を増加させることができ、ガスエンジン112から排気された排気ガスと冷却水との熱交換量を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、冷房運転時にガスエンジン112から排気された排気ガスをガス流路124側とバイパス流路126側の両方へ導入することによって、排気ガスの流路抵抗を低下させ排気ガスの排気圧損を低減させることが可能となる。また、排気ガスがバイパス流路126を流通するとき、この排気ガスを冷却することで外部への放熱を抑えるように作用する。これにより、排気ガスの排気圧損を低減させるために排気ガスをバイパスした場合であっても室外ユニット110に収容された電子機器類への影響を抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、ガス流路124を流通する排気ガスを冷却する冷却水を、バイパス流路126を流通する排気ガスの冷却手段として兼用するため合理的な熱交換器の構成が可能となる。
また、本実施の形態によれば、簡便な構成の開閉弁127によってガス流路124およびバイパス流路126を流通する排気ガス流量を調節することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、シェル・アンド・チューブタイプの熱交換器の構成を用いたため、冷却水と排気ガスとの間の熱交換を合理的に行うことができる。
【0027】
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
【0028】
(A)上記実施の形態では、ガス流路124の入口側に開閉弁127を設ける場合について記載したが、この開閉弁127の設置箇所、弁の形態等は必要に応じて種々変更可能である。例えば、図6および図7に示すような形態を用いることもできる。ここで、図6は本実施の形態の排熱回収器120のガス流路124の出口側に開閉弁128を設置した例を示す図であり、図7は本実施の形態の排熱回収器120のガス流路124の入口側に開閉弁127にかえて三方弁129を設置した例を示す図である。
図6に示す実施の形態では、開閉弁127と同様の構成を有する開閉弁128がガス流路124の出口側に設けられている。この開閉弁128は、制御部200によって暖房運転時に閉止位置に設定され、冷房運転時に開放位置に設定される。これにより、開閉弁127をガス流路124の入口側に設けた場合と同様の作用効果を奏する。
図7に示す実施の形態では、ガス流路124の入口側に三方弁129が設けられている。この三方弁129は、暖房運転時にガス流路124を開放しバイパス流路126を閉鎖した状態に切り換え、冷房運転時にガス流路124を閉止しバイパス流路126を開放した状態に切り換える構成になっている。従って、冷房運転時は排気ガスの全量がバイパス流路126を流通することとなる。この場合、三方弁129の切り換え後の排気ガスの流路抵抗が、切り換え前の排気ガスの流路抵抗よりも小さくなるような構成とする。これにより、開閉弁127を用いる場合と同様の作用効果を奏する。なお、開放弁127,128や三方弁129にかえて、ガス流路124およびバイパス流路126の流路面積を各々可変とする調節弁を用いることもできる。また、その他ガス流路とバイパス流路との排気ガス流量のバランスを調節可能な種々の調節機構を用いることもできる。
【0029】
(B)また、上記実施の形態では、シェル121内にガス流路124およびバイパス流路126を収容する場合について記載したが、バイパス流路126をシェル121とは別の径路に収容し、この径路に冷却流体を流通させることでバイパス流路126を流通する排気ガスの冷却を行うように構成することもできる。
【0030】
(C)また、上記実施の形態では、ガスエンジン112から排出される排気ガスの冷却に冷却水を用いる場合について記載したが、必要に応じて各種の液体、気体等を冷却流体として用いることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ガスエンジンから排出される排気ガスとこの排気ガスを冷却する冷却流体との間で行う熱交換につき、その熱交換量を維持する一方、外部への放熱を抑えたうえで排気ガスの排気圧損を低減させるのに有効な熱交換技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のGHPエアコン100の構成を示す模式図であって、暖房運転時の状態を示している。
【図2】本実施の形態のGHPエアコン100の構成を示す模式図であって、冷房運転時の状態を示している。
【図3】本実施の形態の排熱回収器120の構成を示す縦断面図である。
【図4】図3の部分拡大図であって、暖房運転時における開閉弁127の状態を示している。
【図5】図3の部分拡大図であって、冷房運転時における開閉弁127の状態を示している。
【図6】本実施の形態の排熱回収器120のガス流路124の出口側に開閉弁128を設置した例を示す図である。
【図7】本実施の形態の排熱回収器120のガス流路124の入口側に開閉弁127にかえて三方弁129を設置した例を示す図である。
【符号の説明】
100…GHPエアコン(空調装置)
110…室外ユニット
112…ガスエンジン
114…コンプレッサー
120…排熱回収器(熱交換器)
121…シェル
124…ガス流路
125…チューブ管
126…バイパス流路
127…開閉弁
132…冷却水ポンプ
140,142…室外熱交換器
150…室内ユニット
152…室内熱交換器
200…制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスエンジンから排出される排気ガスと、この排気ガスの冷却を行う冷却流体との間で熱交換を行う熱交換技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種の工場、学校、ビルおよび店舗等に好適な高品質の空調技術が各種提案されている。中でも、ガスヒートポンプ(GHP)を用いた空調装置は、空調コストを低減することができる有効な手段として注目されている。このガスヒートポンプは、都市ガス等を燃料としたガスエンジンによってヒートポンプサイクルを駆動し、これにより冷房および暖房を行うようになっている。ガスヒートポンプは、ガスエンジンから排出される排気ガスの排熱を回収して暖房運転時の熱源として用いる構成を備え、これにより電気式ヒートポンプ(EHP)に比して暖房効率が優れていることが知られている。ガスエンジンから排出される排気ガスの熱回収には、例えば複数のチューブ管(細管)に排気ガスを通しこのチューブ管を収容するシェルに冷却水を通す、いわゆるシェル・アンド・チューブタイプの熱交換器が用いられる。ところが、このような構成の熱交換器は、複数のチューブ管に排気ガスを流通させる構成ゆえ、熱交換に関する表面積(伝熱面積)を増加させ冷却水との熱交換量を向上させるのには有効である反面、流路抵抗が高くなり排気圧損が増大するという問題を抱えている。暖房運転時には、排気ガスの熱回収によってある程度のエネルギー回収ができるため排気圧損がさほど問題にならないが、熱交換が不要な冷房運転時には、排気圧損の増大ががそのままエネルギー変換効率の低下につながる。
そこで、熱交換器の排気圧損を低減させることを目的として、熱交換器に排気ガスをバイパスさせるバイパス流路を設けることが考えられる。例えば冷房運転時に、排気ガスをチューブ管側の流路からバイパス流路へ切り換える構成を用いることで、排気圧損を低減させることが可能となる。これに類する技術として、従来、冷房運転時における熱交換量を低減させることを目的として、二重管式の熱交換器に流入する排気ガスをバイパス流路によってバイパスさせる構成が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−105377号公報(第4頁、第1図および第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように排気ガスの流路をバイパス流路によって単にバイパスさせる構成では、確かに排気圧損を低減させるのには有効であるものの、バイパスされた未冷却の排気ガスから放射される熱によってユニット内が高温にさらされることになる。ユニット内が高温になるとユニット内に収容される各種の電子機器類に影響を及ぼすおそれがある。一般にガスエンジンが搭載されるユニット内はほぼ密閉状態であるため、排気ガスによる放射熱の影響が顕著となる。そこで、これら電子機器類を、例えばいわゆるヒートインシュレータ(遮熱カバー)等を用いて保護することも考えられるが、このような対策ではユニット内の温度上昇を回避するという根本的な問題は解消されず、電子機器類を保護するのは限界があった。
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、ガスエンジンから排出される排気ガスとこの排気ガスを冷却する冷却流体との間で行う熱交換につき、その熱交換量を維持する一方、外部への放熱を抑えたうえで排気ガスの排気圧損を低減させるのに有効な熱交換技術を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の熱交換器は請求項1〜5に記載の通りに構成され、本発明の空調装置は請求項6に記載の通りに構成される。なお、これら各請求項に係る発明は、ガスエンジンから排出される排気ガスと冷却流体との間で熱交換を行う熱交換器につき、排気ガスが流通する複数の流通管を有するガス流路に加え、このガス流路をバイパスするバイパス流路を設け、しかもこのバイパス流路を冷却する冷却手段を設けることで、排気ガスと冷却流体との間の熱交換量を維持する一方、外部への放熱を抑えたうえで排気ガスの排気圧損を低減させることができるようにした技術である。
【0006】
請求項1に記載の熱交換器には、ガス流路、冷却流体流路、バイパス流路、調節手段、冷却手段等が設けられている。ガス流路は、ガス燃料を燃焼させるガスエンジンから排出された排気ガスが流通する複数の流通管を有し、この排気ガスはこれら流通管を並列的に流通する。冷却流体流路は、冷却流体が流通する一方このガス流路を収容する。したがって、複数の流通管を流通する排気ガスと、冷却流体流路を流通する冷却流体との間で熱交換が行われ、排気ガスの熱が冷却流体側に回収されることとなる。この冷却流体としては、液体、気体等各種の流体を用いることができ、好適にはエンジンの冷却に使用される冷却水を用いる。このように複数の流通管を冷却流体流路に収容する構成を用いることで、熱交換に関する表面積(伝熱面積)を増加させることができ、冷却流体との熱交換量を向上させることができる。熱交換器の構成としては、例えば、複数のチューブ管(細管)に排気ガスを通し、これらチューブ管を収容するシェルに冷却流体を通す、いわゆるシェル・アンド・チューブタイプのものを好適に用いることができる。
バイパス流路はガス流路をバイパスする構成であり、調節手段はガス流路およびバイパス流路を流通する排気ガス流量を調節する構成である。この調節手段としては、各種の調節弁をはじめ、ガス流路とバイパス流路との排気ガス流量のバランスを調節可能な種々の調節機構を好適に用いることができる。従って、調節手段を用いることによってガス流路を流通する排気ガスの一部あるいは全部をバイパス流路に流通させることが可能となる。例えば、ガス流路を流通する排気ガスの一部を必要に応じてバイパス流路に流通させることで、排気ガスの流路抵抗が低下し排気ガスの排気圧損を低減させることが可能となる。また、このバイパス流路に冷却手段が設けられている。この冷却手段は、排気ガスがバイパス流路を流通するとき、この排気ガスを冷却することで外部への放熱を抑えるように作用する。この冷却手段としては、バイパス流路を収容する流路に、冷却水等の冷却流体を流通させる構成を好適に用いる。例えば、前記したガス流路を収容する冷却流体流路にバイパス流路も収容するように構成してもよいし、或いはこの冷却流体流路とは別に冷却流体を流通させる流路を設け、この流路にバイパス流路を収容してもよい。このような冷却手段を設けることにより、バイパス流路を流通する排気ガスの熱を冷却流体によって回収することができ、外部への放熱を抑えることが可能となる。とりわけ、本発明の熱交換器をガスヒートポンプ(GHP)による空調装置に適用した場合、この熱交換器はほぼ密閉状態のユニット内に収容されるため放射熱が電子機器類に影響を及ぼすことが懸念されるが、本発明のようにバイパス流路を冷却する冷却手段を設けることで、排気ガスの排気圧損を低減させるために排気ガスをバイパスした場合であっても電子機器類への影響を抑えるのに有効である。
以上のように、請求項1に記載した熱交換器によれば、排気ガスと冷却流体との間の熱交換量を維持する一方、外部への放熱を抑えたうえで排気ガスの排気圧損を低減させることが可能となる。
【0007】
ここで、請求項1に記載のバイパス流路は、請求項2に記載のようにその流路抵抗が流通管の流路抵抗よりも小さい構成であるのが好ましい。例えば、バイパス流路と流通管とで、流路面積、内径等が異なる構成を用いることができる。これにより、ガス流路を流通する排気ガスの一部あるいは全部をバイパス流路に流通させるとき、排気ガスの排気圧損を確実に低減させることが可能となる。
【0008】
また、請求項3に記載の熱交換器は、請求項1,2に記載の構成においてバイパス流路および流通管はいずれも円筒形状に形成されている。このような形状は排気ガスの流れを円滑化するうえで有効である。本発明では、バイパス流路の内径が流通管の内径よりも大きい構成になっている。すなわち、バイパス流路の方が流通管に比して流路面積が大きく、流路抵抗が小さくなる。これにより、ガス流路を流通する排気ガスの一部あるいは全部をバイパス流路に流通させるとき、排気ガスの排気圧損を確実に低減させることが可能となる。
【0009】
また、請求項4に記載の熱交換器では、請求項1〜3においてバイパス流路が冷却流体流路内に収容される箇所を有する。すなわち、本発明では、ガス流路を収容する冷却流体流路内に、バイパス流路の一部または全部が収容されるようになっている。これにより、冷却流体流路内を流通する冷却流体がバイパス流路を流通する排気ガスの冷却手段として兼用されることとなる。これにより、合理的な熱交換器の構成が可能となる。
【0010】
また、請求項5に記載の熱交換器では、請求項1〜4に記載の調節手段が調節弁を用いて構成される。この調節弁は、ガス流路およびバイパス流路を流通する排気ガス流量を調節する構成であり、例えばバイパス流路をガス流路に対し全開ないし全閉とする開閉弁や、ガス流路およびバイパス流路の流路面積を各々可変とする調節弁、またガス流路を閉止しバイパス流路を開放した状態と、ガス流路を開放しバイパス流路を閉鎖した状態とに切り換える三方弁などを用いて構成される。このような調節弁を用いることで、簡便な構成によってガス流路およびバイパス流路を流通する排気ガス流量を調節することができ、必要に応じて所望の排気圧損となるように調節することが可能となる。
【0011】
ここで、請求項1〜5に記載の熱交換器は、請求項6に記載のような空調装置に設けられるのが好ましい。すなわち、この熱交換器によって回収された排気ガスの排熱は空調の熱源に用いられる。例えば、ガスヒートポンプ(GHP)を用いた空調装置において、ガスエンジンから排気される排気ガスの排熱を本発明の熱交換によって回収し、暖房運転時の熱源として用いる。このような空調装置では、熱交換器がほぼ密閉状態のユニット内に収容されるためその熱交換器の放射熱が電子機器類に影響を及ぼすことが懸念されるが、本発明のような熱交換器を用いることで、暖房時に排気ガスをバイパス流路によってバイパスした場合であっても電子機器類への影響を抑えるのに有効である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。ここで、図1は本実施の形態のGHPエアコン100の構成を示す模式図であって、暖房運転時の状態を示している。図2は本実施の形態のGHPエアコン100の構成を示す模式図であって、冷房運転時の状態を示している。
なお、本実施の形態は、都市ガス等を燃料としたガスエンジンによってヒートポンプサイクルを駆動し、これにより冷房および暖房を行う構成の空調装置、いわゆるGHPエアコンについて説明するものである。
【0013】
図1に示すように、本発明における空調装置としてのGHPエアコン100は、室外ユニット110および室内ユニット150を備える。室内に設置される室内ユニット150は室内熱交換器152を備え、この室内熱交換器152の排気口から暖房運転時には温風が、冷房時には冷風が排気される構成になっている。また、例えば室内側に制御部200が設置されている。この制御部200は、入力信号処理回路、演算回路、メモリ、出力信号回路(駆動回路)、および電源回路等から構成され、室外ユニット110および室内ユニット150との間で、検出信号や制御信号などの伝達を行う。
【0014】
室外に設置される室外ユニット110は、ほぼ密閉状態に構成され、このユニット内に、ガスエンジン112、コンプレッサー(圧縮機)114、排熱回収器120、消音器130、冷却水ポンプ132、放熱器134、室外熱交換器140,142、排気ファン144、四方弁146、膨張弁148、またその他各種の電子機器類、配管類およびバルブ類等が収容されている。
【0015】
ガスエンジン112は、都市ガス等のガス燃料を受け入れて燃焼させることで駆動されるようになっている。このガスエンジン112の出力は、所定のカップリング機構を介してコンプレッサー114に伝達される構成になっている。コンプレッサー114は、冷媒を吸入して圧縮し、高圧化した圧縮冷媒を吐出する構成を有する。このコンプレッサー114としては、スクロール型や斜板型のものを好適に用いる。なお、ガス燃料としては、地球温暖化の観点から二酸化酸素の排出量が少ない天然ガスを用いるのが好ましく、冷媒としては、オゾン層破壊防止の観点から塩素等を含まないものを用いるのが好ましい。
【0016】
排熱回収器120は、ガスエンジン112から排出される排気ガスの排熱を、本発明における冷却流体としての冷却水との間の熱交換によって回収する構成を有する。排熱回収器120の排気ガス入口は配管径路122によってガスエンジン112と接続され、排熱回収器120の排気ガス出口は配管径路123によって消音器130と接続されている。従って、ガスエンジン112から排出された排気ガスは、配管径路122を通じて排熱回収器120へ導入され熱交換されたのち、配管径路123を通じて消音器130へ送られる。消音器130で消音処理された排気ガスは、室外ユニット110内を上方へ向けて排気される。排熱回収器120の冷却水入口は配管径路135によって放熱器134と接続され、排熱回収器120の冷却水出口は配管径路136によって放熱器134と接続されている。配管径路135の途中には冷却水ポンプ132が設けられ、配管径路136の途中にはガスエンジン112内の熱回収を行うジャケット113が設けられている。従って、冷却水ポンプ132から吐出された冷却水は、配管径路136および配管径路135を通じて循環され、冷却水が配管径路136を移動する過程では、排熱回収器120およびジャケット113によって熱回収が行われる。そして、配管径路136を通過した冷却水は、例えば放熱フィンを備える放熱器134へ送られ、この放熱器134において回収した熱を放熱する。放熱器134から放熱された熱は、放熱器134と配管径路143を連結する図示しない放熱フィンによって放熱器134から配管径路143へと伝達され、排気ガスの排熱を暖房運転時の熱源として用いることができる。なお、排熱回収器120の内部構造の詳細についは後述する。
【0017】
コンプレッサー114の冷媒入口は配管径路143によって室外熱交換器140,142と接続され、コンプレッサー114の冷媒出口は配管径路153によって室内熱交換器152と接続されている。また、室外熱交換器140,142と室内熱交換器152とは配管径路154によって接続されている。この配管径路154の途中に膨張弁148が設けられている。四方弁146は、配管径路142および配管径路153を移動する冷媒の流れ方向を切り換える構成を有する。すなわち、この四方弁146の切り換えによりコンプレッサー114は、図1に示す暖房運転時には室外熱交換器140,142からの冷媒を吸入して室内熱交換器152へ吐出し、図2に示す冷房運転時には室内熱交換器152からの冷媒を吸入して室外熱交換器140,142へ吐出する。また、排気ファン144は、室外ユニット110内の排気を強制的に行う構成を有する。
【0018】
ここで、上記の構成のGHPエアコン100につき、暖房運転時および冷房運転時における冷媒の流れを図1および図2を参照しながら説明する。
図1に示す暖房運転時には、コンプレッサー114から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁146および配管径路153を介して室内熱交換器152に供給される。室内熱交換器152に供給された高温高圧のガス冷媒は、室内空気と熱交換されて凝縮し液化して高温高圧の液冷媒となる。このとき、室内熱交換器152が冷気を吸収する一方、温風を発生することで暖房が行われる。次に、室内熱交換器152から流出した高温高圧の液冷媒は、配管径路154を流通する過程において膨張弁148に供給される。この膨張弁148に供給された高温高圧の液冷媒は、その膨張によって低温低圧の液冷媒となって室外熱交換器140,142に供給される。これら室外熱交換器140,142に供給された低温低圧の液冷媒は、外気からの熱回収(蒸発)によって低温低圧のガス冷媒となり、その後配管径路143および四方弁146を介してコンプレッサー114へ吸入される。このようにして、暖房運転時における冷媒の循環が確立されることとなる。
【0019】
一方、図2に示す冷房運転時には、四方弁146の切り換えによって冷媒の流れが暖房運転時とは逆になる。すなわち、コンプレッサー114から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁146および配管径路143を介して室外熱交換器140,142に供給される。室外熱交換器140,142に供給された高温高圧のガス冷媒は、外気への熱放出(凝縮)によって液化して高温高圧の液冷媒となる。次に、室外熱交換器140,142から流出した高温高圧の液冷媒は、配管径路154を流通する過程において膨張弁148に供給される。この膨張弁148に供給された高温高圧の液冷媒は、その膨張によって低温低圧の液冷媒となって室内熱交換器152に供給される。この室内熱交換器152に供給された低温低圧の液冷媒は、室内空気と熱交換されて蒸発し気化して低温低圧のガス冷媒となる。このとき、室内熱交換器152が熱を吸収する一方、冷風を発生することで冷房が行われる。次に、室内熱交換器152から流出した低温低圧のガス冷媒は、配管径路153および四方弁146を介してコンプレッサー114へ吸入される。このようにして、冷房運転時における冷媒の循環が確立されることとなる。
なお、上記暖房運転時および冷房運転時では、室内ユニット150に搭載された温度検出センサ(図示省略)によって室内温度を検出し、この室内温度と室内設定温度とに基づいてガスエンジン112の運転が制御され空調負荷が可変とされる。
【0020】
次に、本実施の形態の特徴部分である排熱回収器120の構成を図3〜図5を参照しながら説明する。この排熱回収器120が本発明における熱交換器に対応している。ここで、図3は本実施の形態の排熱回収器120の構成を示す縦断面図である。図4は図3の部分拡大図であって、暖房運転時における開閉弁127の状態を示している。図5は図3の部分拡大図であって、冷房運転時における開閉弁127の状態を示している。
【0021】
図3に示すように、排熱回収器120は、いわゆるシェル・アンド・チューブタイプの熱交換器の構造を用いたものとなっている。この排熱回収器120は筒状のシェル121を有し、このシェル121に前記した配管径路135,136が接続されている。従って、冷却水ポンプ132から吐出された冷却水(冷却流体)は、この配管径路135からシェル121内へ流入し、シェル121内の冷却水流路を通過したのち、配管径路136へ流出する。また、このシェル121内には、シェル121の長手方向に沿って延びるガス流路124およびバイパス流路126が収容されている。配管径路122がガス流路124とバイパス流路126とに分岐し、これらが再び合流して配管径路123に接続される構成になっている。このシェル121が本発明における冷却流体流路を構成する。
【0022】
ガス流路124は、シェル121の長手方向に沿って並列的に延びる複数のチューブ管(細管)125によって構成されている。このチューブ管125が本発明における流通管に対応している。このチューブ管125は、いずれもほぼ同様の内径を有する円筒形状に形成されている。また、バイパス流路126は円筒形状に形成され、その内径がチューブ管125の内径よりも大きい構成になっている。すなわち、バイパス流路126は、その流路面積がチューブ管125の流路面積よりも大きく、またその流路抵抗がチューブ管125の流路抵抗よりも小さい構成になっている。
【0023】
ガス流路124の入口側においてこのガス流路124とバイパス流路126との分岐箇所には、配管径路122に対しバイパス流路126を開閉する開閉弁127が設けられている。この開閉弁127が本発明における調節弁(調節手段)に対応している。この開閉弁127は、制御部200から出力された制御信号に基づいて制御され、図4に示すような閉止位置や図5に示すような開放位置に設定される。この開閉弁127は、これら2位置のみに設定される構成であってもよいし、あるいは2位置間の任意の位置に設定される構成であってもよい。本実施の形態では、開閉弁127は暖房運転時に閉止位置に設定され、冷房運転時に開放位置に設定されるようになっている。例えば制御部200がGHPエアコン100の運転状況を検出し、その時の運転が暖房運転である場合には開閉弁127へ閉止信号を出力し、その時の運転が冷房運転である場合には開閉弁127へ開放信号を出力する。
【0024】
図4に示すように暖房運転時に開閉弁127が閉止位置に設定されることで、ガスエンジン112から排気された排気ガスは、バイパス流路126側へ導入されることなく全量がガス流路124側へ導入される。ガス流路124では、排気ガスが複数のチューブ管125を並列的に流通し、このときシェル121内を流通する冷却水との間で熱交換がなされ熱回収が行われる。このような複数のチューブ管125によってガス流路124を構成するため、熱交換に関する表面積(伝熱面積)が増やすことができ冷却水との熱交換量を向上させるのに有効である。
【0025】
一方、図5に示すように冷房運転時に開閉弁127を開放位置に設定することで、ガスエンジン112から排気された排気ガスは、ガス流路124側とバイパス流路126側の両方へ導入される。これにより、排気ガスの流路面積が増えて流路抵抗が低下し、排熱回収器120での排気ガスの排気圧損を低減させることができる。従って、冷房運転時にエネルギー変換効率が低下するのを極力回避することができる。しかも、このときガス流路124を流通する排気ガスのみならず、バイパス流路126を流通する排気ガスもシェル121内を流通する冷却水によって冷却される。すなわち、シェル121内を流通する冷却水がバイパス流路126を冷却する冷却手段となる。従って、排気圧損を低減させるためガスエンジン112から排気された排気ガスの一部をバイパス流路126によってバイパスさせた場合であっても、バイパス流路126からの放熱を防止することができる。従って、バイパス流路126を冷却することで、室外ユニット110に収容された電子機器類等への熱影響が回避される。
【0026】
以上のように、本実施の形態によれば、複数のチューブ管125をシェル121に収容する構成を用いることで、熱交換に関する表面積(伝熱面積)を増加させることができ、ガスエンジン112から排気された排気ガスと冷却水との熱交換量を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、冷房運転時にガスエンジン112から排気された排気ガスをガス流路124側とバイパス流路126側の両方へ導入することによって、排気ガスの流路抵抗を低下させ排気ガスの排気圧損を低減させることが可能となる。また、排気ガスがバイパス流路126を流通するとき、この排気ガスを冷却することで外部への放熱を抑えるように作用する。これにより、排気ガスの排気圧損を低減させるために排気ガスをバイパスした場合であっても室外ユニット110に収容された電子機器類への影響を抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、ガス流路124を流通する排気ガスを冷却する冷却水を、バイパス流路126を流通する排気ガスの冷却手段として兼用するため合理的な熱交換器の構成が可能となる。
また、本実施の形態によれば、簡便な構成の開閉弁127によってガス流路124およびバイパス流路126を流通する排気ガス流量を調節することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、シェル・アンド・チューブタイプの熱交換器の構成を用いたため、冷却水と排気ガスとの間の熱交換を合理的に行うことができる。
【0027】
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
【0028】
(A)上記実施の形態では、ガス流路124の入口側に開閉弁127を設ける場合について記載したが、この開閉弁127の設置箇所、弁の形態等は必要に応じて種々変更可能である。例えば、図6および図7に示すような形態を用いることもできる。ここで、図6は本実施の形態の排熱回収器120のガス流路124の出口側に開閉弁128を設置した例を示す図であり、図7は本実施の形態の排熱回収器120のガス流路124の入口側に開閉弁127にかえて三方弁129を設置した例を示す図である。
図6に示す実施の形態では、開閉弁127と同様の構成を有する開閉弁128がガス流路124の出口側に設けられている。この開閉弁128は、制御部200によって暖房運転時に閉止位置に設定され、冷房運転時に開放位置に設定される。これにより、開閉弁127をガス流路124の入口側に設けた場合と同様の作用効果を奏する。
図7に示す実施の形態では、ガス流路124の入口側に三方弁129が設けられている。この三方弁129は、暖房運転時にガス流路124を開放しバイパス流路126を閉鎖した状態に切り換え、冷房運転時にガス流路124を閉止しバイパス流路126を開放した状態に切り換える構成になっている。従って、冷房運転時は排気ガスの全量がバイパス流路126を流通することとなる。この場合、三方弁129の切り換え後の排気ガスの流路抵抗が、切り換え前の排気ガスの流路抵抗よりも小さくなるような構成とする。これにより、開閉弁127を用いる場合と同様の作用効果を奏する。なお、開放弁127,128や三方弁129にかえて、ガス流路124およびバイパス流路126の流路面積を各々可変とする調節弁を用いることもできる。また、その他ガス流路とバイパス流路との排気ガス流量のバランスを調節可能な種々の調節機構を用いることもできる。
【0029】
(B)また、上記実施の形態では、シェル121内にガス流路124およびバイパス流路126を収容する場合について記載したが、バイパス流路126をシェル121とは別の径路に収容し、この径路に冷却流体を流通させることでバイパス流路126を流通する排気ガスの冷却を行うように構成することもできる。
【0030】
(C)また、上記実施の形態では、ガスエンジン112から排出される排気ガスの冷却に冷却水を用いる場合について記載したが、必要に応じて各種の液体、気体等を冷却流体として用いることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ガスエンジンから排出される排気ガスとこの排気ガスを冷却する冷却流体との間で行う熱交換につき、その熱交換量を維持する一方、外部への放熱を抑えたうえで排気ガスの排気圧損を低減させるのに有効な熱交換技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のGHPエアコン100の構成を示す模式図であって、暖房運転時の状態を示している。
【図2】本実施の形態のGHPエアコン100の構成を示す模式図であって、冷房運転時の状態を示している。
【図3】本実施の形態の排熱回収器120の構成を示す縦断面図である。
【図4】図3の部分拡大図であって、暖房運転時における開閉弁127の状態を示している。
【図5】図3の部分拡大図であって、冷房運転時における開閉弁127の状態を示している。
【図6】本実施の形態の排熱回収器120のガス流路124の出口側に開閉弁128を設置した例を示す図である。
【図7】本実施の形態の排熱回収器120のガス流路124の入口側に開閉弁127にかえて三方弁129を設置した例を示す図である。
【符号の説明】
100…GHPエアコン(空調装置)
110…室外ユニット
112…ガスエンジン
114…コンプレッサー
120…排熱回収器(熱交換器)
121…シェル
124…ガス流路
125…チューブ管
126…バイパス流路
127…開閉弁
132…冷却水ポンプ
140,142…室外熱交換器
150…室内ユニット
152…室内熱交換器
200…制御部
Claims (6)
- ガスエンジンから排出される排気ガスとこの排気ガスの冷却を行う冷却流体との間で熱交換を行う熱交換器であって、
前記排気ガスが流通する複数の流通管を有するガス流路と、このガス流路を収容し前記冷却流体が流通する冷却流体流路と、前記ガス流路をバイパスするバイパス流路と、前記ガス流路およびバイパス流路を流通する排気ガス流量を調節する調節手段と、前記バイパス流路を冷却する冷却手段とを備えていることを特徴とする熱交換器。 - 請求項1に記載した熱交換器であって、
前記バイパス流路は、その流路抵抗が前記流通管の流路抵抗よりも小さい構成であることを特徴とする熱交換器。 - 請求項1または2に記載した熱交換器であって、
前記バイパス流路および流通管はいずれも円筒形状に形成され、前記バイパス流路は、その内径が前記流通管の内径よりも大きい構成であることを特徴とする熱交換器。 - 請求項1〜3のいずれかに記載した熱交換器であって、
前記バイパス流路は、前記冷却流体流路内に収容される箇所を有し、この冷却流体流路を流通する冷却流体が前記冷却手段として用いられる構成であることを特徴とする熱交換器。 - 請求項1〜4のいずれかに記載した熱交換器であって、
前記調節手段は、調節弁を用いて構成されることを特徴とする熱交換器。 - 請求項1〜5のいずれかに記載した熱交換器を備え、この熱交換器によって回収された前記排気ガスの排熱を空調の熱源に用いるように構成されている空調装置。
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JP2009516122A (ja) * | 2005-11-18 | 2009-04-16 | ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー | 内燃機関用熱交換器 |
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-
2002
- 2002-08-22 JP JP2002242262A patent/JP2004084959A/ja active Pending
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