JP2004084839A - 流体軸受装置及びそれを用いたスピンドルモータ - Google Patents

流体軸受装置及びそれを用いたスピンドルモータ Download PDF

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Abstract

【課題】従来と比較してより低トルク及び低消費電流となる流体軸受装置及びそれを用いたスピンドルモータを提供するものである。
【解決手段】軸2とスリーブ4の隙間に充填される潤滑剤9の基油に、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和一価脂肪酸とから得られるエステルを用いる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置等の回転体装置に用いられる動圧型の流体軸受装置及びそれを用いたスピンドルモータに関するものであり、特に、軸受トルクやモータ消費電流を低減する手段に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】
流体軸受装置は、軸とこの軸を受ける軸受とからなり、両者の対向する隙間に介在させた潤滑剤が、回転に伴い軸もしくは軸受に形成された動圧発生溝によってかき集められ、圧力を発生し、非接触で支持される。
これら流体軸受装置を搭載したスピンドルモータは、媒体の記録密度の向上に不可欠な回転精度、さらに耐衝撃性や静粛性に優れているため、磁気ディスク装置に代表される情報機器や音響・映像機器の主流になってきている。
そのスピンドルモータには、近年、機器の小型化、省エネ化の観点から、モータ消費電流の低減、中でも大部分を占める流体軸受装置のトルク低減が強く求められている。流体軸受装置のトルクは充填される潤滑剤の粘度に比例するため、より低粘度な潤滑剤が必要とされている。そのため、潤滑剤の主成分である基油として、ネオペンチルグリコールと炭素数6〜12の一価脂肪酸及び/又はその誘導体とから得られるエステルがある(例えば特許文献1参照。)。また、モノエステルなどを用いた流体軸受装置が提案されている(例えば特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−316687号公報(第3−6項)
【0004】
【特許文献2】
特開2000−63860号公報(第2−4項)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの潤滑剤を用いた従来の流体軸受装置では、小型化における軸受寸法の制約もあり、要望されているトルク低減を十分にできないという課題がある。
また、モノエステル系の潤滑剤を用いれば、軸受の低トルク化が可能であるが、それらは通常、流動点が高いため、0℃さらに−20℃以下の低温域では流動性を失い、固化する恐れがある。そのため、それらの潤滑剤を携帯用機器や車載用機器の流体軸受装置に使用する場合、必要とされている−40℃以下の環境下では、軸受のトルクが非常に大きくなり、回転起動できないという課題が生じ、使用温度範囲が制限される。
本発明は、前記課題を解決し、低トルクで、極低温域でも回転起動可能な流体軸受装置及びそれを用いたスピンドルモータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の流体軸受装置及びそれを用いたスピンドルモータは、潤滑剤が1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和一価脂肪酸とから得られるエステルを基油とすることを特徴とする。
本発明によれば、低粘度で、低温流動性の優れたエステルを潤滑剤の基油とするため、低トルクで、さらに−40℃以下の極低温域でも回転起動可能な流体軸受装置及びそれを用いたスピンドルモータを実現できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の流体軸受装置は、軸とスリーブの少なくとも一方に動圧発生溝を有し、前記軸と前記スリーブが対向する隙間に潤滑剤が存在する流体軸受装置において、前記潤滑剤は、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルが基油であることを特徴とする。本発明の構成によると、潤滑剤の基油は、低粘度であるため、低トルクとなる流体軸受装置を実現できる。
本発明の請求項2に記載の流体軸受装置は、軸とスリーブの少なくとも一方に動圧発生溝を有し、前記軸と前記スリーブが対向する隙間に潤滑剤が存在する流体軸受装置において、前記潤滑剤は、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルの2種以上の混合物が基油であることを特徴とする。本発明の構成によると、潤滑剤の基油は、分子構造が異なる2種以上のエステル混合物であるため、単一構造のエステルより結晶性がなくなり、より低温流動性を向上させることができ、−40℃以下の極低温域でも容易に回転起動が可能である。
本発明の請求項3に記載の流体軸受装置は、軸とスリーブの少なくとも一方に動圧発生溝を有し、前記軸と前記スリーブが対向する隙間に潤滑剤が存在する流体軸受装置において、前記潤滑剤は、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルとさらに、ポリオールエステル及び/又はジエステルとの混合物が基油であることを特徴とする。本発明の構成によると、潤滑剤の基油に低温流動性の優れるポリオールエステルやジエステルを少量添加すれば、粘度の増加を抑制でき、低温流動性を大きく向上できるため、軸受トルクの大幅な増大を伴うことがなく、−40℃以下の極低温域でも容易に回転起動が可能である。
本発明の請求項4に記載の流体軸受装置は、請求項1から請求項3のいずれかにおいて、前記アルキル側鎖は、メチル基であることを特徴とする。本発明の構成によると、メチル基は、分子量が小さく、低粘度なエステルが得られるため、より低トルクな流体軸受装置が実現できる。
本発明の請求項5に記載の流体軸受装置は、請求項1から請求項4のいずれかにおいて、前記1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールは、3−メチル−1,5−ペンタンジオールであることを特徴とする。本発明の構成によると、3−メチル−1,5−ペンタンジオールをアルコール成分とすると、より低トルクで、耐熱性に優れた流体軸受装置が実現できる。
本発明の請求項6に記載の流体軸受装置は、請求項1から請求項5のいずれかにおいて、前記飽和1価脂肪酸は、直鎖型飽和1価脂肪酸であることを特徴とする。本発明の構成によると、直鎖型は分岐型と比較して、粘度温度変化が小さく、潤滑性能も良好であるため、トルクの温度変化を小さく、軸受材料の摩擦や摩耗も抑制できる。
本発明の請求項7に記載の流体軸受装置は、請求項1から請求項6のいずれかにおいて、前記隙間は、1〜5μmのラジアル隙間であることを特徴とする。本発明の構成によると、基油の粘度に応じたラジアル隙間であるため、軸受剛性を低下させることなく、低トルクな流体軸受装置が実現できる。
本発明の請求項8に記載の流体軸受装置は、請求項1から請求項7のいずれかにおいて、前記軸は、直径2〜4mmのマルテンサイト系ステンレス鋼であることを特徴とする。本発明の構成によると、エステル合成時の未反応物である酸による軸の腐食がないため装置の信頼性が高く、基油の粘度に応じた軸直径にすることにより、必要な軸受剛性を容易に得ることができる。
本発明の請求項9に記載の流体軸受装置は、請求項1から請求項8のいずれかにおいて、前記潤滑剤中に含まれる前記隙間の最小寸法より大きい異物が、1000個以下であることを特徴とする。本発明の構成によると、潤滑剤中に混入している異物が少ないため、トルク増加や変動が小さく、軸受のロックを招くことがない。
本発明の請求項10に記載のスピンドルモータは、請求項1から請求項9のいずれかにおける流体軸受装置を備えることを特徴とする。本発明の構成によると、モータの消費電流が低いスピンドルモータを実現できる。
【0008】
(実施の形態1)
以下、請求項1〜9に記載の本発明の流体軸受装置について、図2を用いて説明する。
外周面にヘリングボーン形状のラジアル動圧発生溝2a、2bが形成された軸2の一端にスラストフランジ3が固定され軸部が構成されており、軸2の他端はベース1aに圧入固定される。軸部はスリーブ4の軸受孔に挿入されており、スリーブ4には一方の軸受孔をふさぐように、スラストフランジ3に対向してスラストプレート9が取り付けられている。また、スラストプレート9と対向するスラストフランジ3の表面には、スパイラル形状のスラスト動圧発生溝3aが形成されている。これら軸受孔と軸部の隙間には潤滑剤8が充填されている。回転に伴い、潤滑剤8は軸2に形成されたラジアル動圧発生溝2a、2bによってかき集められ、軸2とスリーブ4のラジアル隙間10において圧力を発生するため、スリーブ4は軸2に対してラジアル方向に非接触で支持される。また、スラスト方向は、スラスト動圧発生溝3aによって、潤滑剤8がかき集められ、圧力を発生するため、スラストプレート9は浮上し、スラストフランジ3に対し、非接触で支持される。潤滑剤8の基油としては、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルを用いる。その結果、従来と比較してより低トルクで回転できる。
基油となるエステルの合成は、所定のアルコール成分と酸成分を触媒存在下もしくは無触媒下で、公知のエステル化反応により行うことができる。
アルコール成分である1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールは、アルキル側鎖として、メチル基、エチル基、プロピル基などの低級アルキル基が好ましく、中でもメチル基がより好ましい。1つのメチル基の側鎖を有するペンタンジオールは、分子量が小さいため、より低粘度で、軸受トルクを低減することが可能である。具体的には、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオールが挙げられ、より低トルクで耐熱性が優れる点で、後者の方が好ましい。
酸成分である炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸は、不飽和結合を含まないため、熱及び酸化安定性が高く、高温環境下や高速回転下でも劣化が起こりにくく、装置の寿命が長くなるため、不飽和1価脂肪酸より好ましい。また、炭素数が4以下の場合、軸受はより低トルクとなる反面、耐熱性は低いため、装置の長期信頼性が得られない。また、炭素数が9以上の場合、粘度が大きくなり、軸受のトルク低減の効果は期待できない上、−30℃付近で固化するため、−40℃では回転起動できない。
なお、これらの酸成分は、直鎖型でも分岐型でもよい。具体的には、n−ペンタン酸、n−ヘキサン酸、n−ヘプタン酸、n−オクタン酸、イソペンタン酸、ネオペンタン酸、イソヘキサン酸、イソヘプタン酸、イソオクタン酸、2−エチルヘキサン酸が挙げられる。中でも、直鎖型は、分岐型と比較して、より低粘度で、粘度温度変化が小さく抑制でき、潤滑性能も良好であるため、軸受トルク及びトルクの温度変化が小さく、軸受の摩擦や摩耗量も抑制でき、好ましい。具体的には、n−ペンタン酸、n−ヘキサン酸、n−ヘプタン酸、n−オクタン酸が挙げられる。さらに、耐熱性の面で、n−ヘキサン酸、n−ヘプタン酸、n−オクタン酸がより好ましい。
また、本発明の潤滑剤8の基油は、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルの2種以上の混合物とすると、低温流動性が向上するため、好ましい。具体的には、1種のアルコール成分と1種の酸成分とから合成した単一構造のエステルを2種類以上混合すると得られる。また、1種のアルコール成分と2種の酸成分とから合成すると、エステル1分子中に1種の酸成分のみが結合した単一構造のエステルが2種、エステル1分子中に2種の酸成分が結合した混合構造のエステルが1種、合計3種類のエステル混合物が得られる。
また、本発明の潤滑剤8の基油は、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルに、さらに、添加基油として他の種類の基油を混合させることができる。添加基油は、粘度をさらに低減する、別の性能を付加、補完する等の目的に応じて、適宜選択できる。具体的には、鉱物油、ポリαオレフィン、アルキル芳香族、ポリグリコール、フェニルエーテル、ポリオールエステル、ジエステル、リン酸エステルなど既知の化合物が挙げられる。これら添加基油は、1種もしくは2種以上を混合することができる。中でも、ポリオールエステル及びジエステルは、低粘度が得られやすく、低温流動性に優れ、耐熱性も高いため好ましい。そのポリオールエステルの中でも、アルコール成分がネオペンチルグリコールで、酸成分が炭素数6〜10の飽和1価脂肪酸を用いたエステルは、より低トルクとなり、低温流動性も優れる。また、ジエステルの中では、アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ(2−エチルヘキシル)、セバシン酸ジ(2−エチルヘキシル)が、より低粘度で汎用性も高いため、軸受トルクが小さくでき、コスト低減の点でも好ましい。また、逆にポリオールエステルやジエステルに、添加基油として1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルを混合しても良い。
また、潤滑剤8には、これら基油に加え、添加剤を配合できる。添加剤は、基油の性能を向上、補完する目的で、公知の化合物を選択することができる。具体的には、酸化防止剤、防錆剤、金属不活性剤、油性剤、極圧剤、摩擦調整剤、摩耗防止剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、消泡剤、導電性付与剤、清浄分散剤の1種もしくは2種以上を配合することができる。添加剤は、劣化に伴いガス発生や変質を引き起こし、軸受及び装置の性能を低下させるため、配合総量を必要最小限にとどめるべきである。
また、軸2とスリーブ4のラジアル隙間10は1〜5μmの場合に、より好ましくは1.5μm〜4μmの場合に、軸受は本発明における潤滑剤8の低粘度化の効果を十分発揮できる。トルクは隙間の逆数に比例し、剛性は隙間のn乗の逆数に比例するため、潤滑剤の粘度に応じた隙間が必要であり、前記範囲であれば、低トルクかつ軸受に必要な剛性が容易に得られる。ラジアル隙間が1μm未満であれば、本発明における潤滑剤8を用いても、隙間の影響が大きく、軸受のトルク低減の効果は得られない。また、混入異物や起動停止時に発生する摩耗粉の影響によって、軸受のロックを非常に引き起こしやすくなるため、装置の信頼性が低下する。さらに、軸やスリーブの高い加工精度と組立精度が必要であるため、コストアップの要因となる。また、ラジアル隙間が5μmより大きければ、本発明に用いる潤滑剤8の低粘度化の効果が生かされる反面、隙間の影響が大きくなり、軸受剛性が低下するため、実用上の使用に耐えない。また、軸の偏心率が大きくなるため、軸もしくは軸受に取り付けられる記録媒体の面振れが大きくなり、記録再生位置の精度低下や信号強度にばらつきが生じ、機器の性能を満たせない。さらに、潤滑剤と空気との接触面積が大きくなるため、潤滑剤の酸化劣化が促進され、軸受寿命が短くなるため不適切である。
また、軸2は、直径2〜4mmの、より好ましくは直径2.5〜3.5mmのマルテンサイト系ステンレス鋼であり、他の金属と比べ、エステル合成時の未反応物である酸等による軸の腐食がない。また、マルテンサイト系は、ステンレス鋼の中でもフェライト系やオーステナイト系と比べ硬いため、表面保護膜作用の小さい低粘度な本発明の潤滑剤8の場合でも摩耗発生量が少ない。具体的には、SUS403系、SUS410系、SUS420系、SUS429系、SUS440系が挙げられる。軸直径が2mm未満の場合、軸受の剛性を大きく上げる必要があり、隙間を大幅に小さくし、軸も長くしなければならないが、隙間を小さくすれば前述の課題があり、軸長さは小型化のため制限が大きく、必要な性能を満たせない。また、軸直径が4mmより大きい場合は、剛性は上がるが、トルクロスが大きくなるため、潤滑剤8の基油の効果が発揮できない。
また、本発明における潤滑剤8は、軸2とスリーブ4が対向する最小隙間であるラジアル隙間10より大きい異物の混入が1000個以下になるよう濾過処理され軸受に充填されている。この異物は、鉄、銅、アルミニウム、珪素、酸素等の成分を含む微粒子や繊維であり、トルクの増大や変動の要因となるだけでなく、軸やスリーブに固着し、軸受のロックを招く恐れがあるため、可能な限り少なくすることが好ましい。濾過処理は、最小隙間寸法以下の孔径のフイルターで加圧もしくは減圧濾過にて行う。
なお、スリーブ4には、銅合金、ステンレス鋼、セラミックス、樹脂等の酸に腐食されにくい材料を使用することが好ましい。さらに、耐摩耗性、加工性、コストの点から、銅合金、ステンレス鋼がより好ましい。なお、スリーブ材料の一部表面または全表面に、メッキ法、物理蒸着法、化学蒸着法、拡散被膜法などによって表面改質を行ってもよい。
なお、ラジアル動圧発生溝は、軸の外周に形成したが、スリーブの軸受孔面でもよく、あるいは軸の外周面及びスリーブの軸受孔面の両方に形成しても良い。また、スラスト動圧発生溝は、スラストプレートと対向するスラストフランジの表面のみ、あるいは、スラストフランジに対向するスラストプレート側の表面のみ、あるいは、スラストフランジの裏面のみ、もしくは前記3箇所のうちの2箇所以上に形成しても良い。
また、ラジアル及びスラスト動圧発生溝は、ヘリングボーン形状、スパイラル形状のどちらの形状も同様の効果が得られる。
なお、本発明の実施の形態は、軸部を片端固定としたが、両端固定の場合、スリーブの軸受孔を両端開放した場合でも同様の効果が得られる。
【0009】
(実施の形態2)
請求項10に記載の本発明の流体軸受装置を備えたスピンドルモータについて図1を用いて説明する。なお、実施の形態1に記載した図2の流体軸受装置と同様の構成をなすものには同一の符号を付けて説明する。具体的には、軸固定を軸回転方式にした点及びスラスト動圧発生溝をへリングボーン形状にした点で、図1の流体軸受装置とは異なる。
外周面にヘリングボーン形状のラジアル動圧発生溝2a、2bが形成された軸2の一端にスラストフランジ3が固定され、他端に磁気ディスク等を取り付ける為のハブ5が圧入され、回転部が形成されている。一方、回転部を受けるスリーブ4は、ベース1に圧入されており、その一端にはスラストプレート9が取り付けられて固定部が形成されている。そして、スラストプレート9とスラストフランジ3とが対向するようにスリーブ4の軸受孔に軸部が挿入されており、スラストプレート9と対向するスラストフランジ3の表面には、へリングボーン形状のスラスト動圧発生溝3aが形成されている。これら軸受孔と軸部の隙間には潤滑剤8が充填され軸受装置が形成される。
また、ベース1に形成された壁にはステータコイル7が設けられ、ハブ5の内周面にステータコイル7と対向してロータマグネット6が取り付けられて、モータ駆動部が構成される。
このモータ駆動部により回転部が回転駆動すると、ラジアル方向、スラスト方向とも実施の形態1と同様に潤滑剤8に動圧が発生し、回転部と固定部とが非接触で回転支持される。
【0010】
【実施例】
次に、本発明のスピンドルモータについて、実施例及び比較例を用いて、さらに詳細に説明する。
【0011】
(実施例1)
3−メチル−1,5−ペンタンジオールとn−ヘプタン酸とから得られるエステルを基油とした
(実施例2)
3−メチル−1,5−ペンタンジオールとn−オクタン酸とから得られるエステルを基油とした
(実施例3)
3−メチル−1,5−ペンタンジオールとn−ヘプタン酸/n−オクタン酸(モル比20:80)とから得られる3種類のエステル混合物を基油とした
(実施例4)
3−メチル−1,5−ペンタンジオールとn−オクタン酸とから得られるエステル及び、ジエステルであるアジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)の2種類のエステルを重量比80:20で混合し、基油とした
(比較例1)
ネオペンチルグリコールとn−オクタン酸/n−デカン酸(モル比50:50)とから得られ3種類のポリオールエステル混合物を基油とした
(比較例2)
ジエステルであるセバシン酸ジ(2−エチルヘキシル)を基油とした
(比較例3)
モノエステルであるパルミチン酸オクチルを基油とした
(比較例4)
3−メチル−1,5−ペンタンジオールとn−ヘプタン酸/n−オクタン酸(モル比20:80)とから得られる3種類のエステル混合物を基油とした(濾過未処理)。
前記の実施例及び比較例の基油を含む潤滑剤が充填され、軸とスリーブのラジアル隙間を3μm、軸を直径3mmのマルテンサイト系ステンレス鋼、スリーブを銅合金とした流体軸受装置を備えたスピンドルモータを構成し、0℃及び20℃の環境下にて、回転数4200rpmのモータ消費電流を測定した。なお、比較例1の20℃のモータ消費電流値を100として、各例のモータ消費電流値を示した。その測定結果を表1に示す。さらに、−40℃及び−50℃の環境下にて、それぞれのスピンドルモータにおいて回転起動の可否を評価した。また、充填する潤滑剤は比較例4のみ濾過未処理で、それ以外は孔径3μm以下のフイルターで濾過処理を行った。
【0012】
【表1】
Figure 2004084839
【0013】
表1から明らかなように、実施例1〜実施例4はいずれの場合においても、比例1及び比較例2に比べ、モータ消費電流が低減されており、さらに、−40℃の極低温域でも、回転起動可能であった。また、単一エステルである実施例2の場合は、−50℃では回転起動できなかったが、本発明のエステル混合物を基油とした実施例3及び実施例4では、回転起動可能であった。一方、比較例3はモータ消費電流こそ、実施例よりも低い場合があるものの−40℃以下では全く回転起動できなかった。
また、比較例4は、モータ消費電流、回転起動の可否とも、実施例3と同等であったが、トルク変動が生じた。
一方、実施例1から実施例4及び比較例1から比較例4と同様に構成し、回転起動させていないスピンドルモータから潤滑剤を回収し、3μm以上の異物の個数をあらかじめカウントしておいた。その結果、比較例4の場合の異物は明らかに1000個以上あったが、その他はいずれも1000個以下に濾過されていた。これらから異物の個数とトルク変動には関連があることがわかる。
以上のことから、本発明の流体軸受装置及びスピンドルモータでは、低トルクかつ−40℃でも回転起動可能で、トルクの変動もない。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、流体軸受装置の潤滑剤として、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルを基油とするため、従来と比べより低トルクとなる流体軸受装置を実現できる。さらに、−40℃以下の極低温域でも容易に回転起動が可能となり、装置の使用温度範囲が拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態2における流体軸受装置を有するスピンドルモータの断面図
【図2】本発明の実施の形態1における流体軸受装置の断面図
【符号の説明】
1、1a ベース
2 軸
2a、2b  ラジアル動圧発生溝
3 スラストフランジ
3a スラスト動圧発生溝
4  スリーブ
5 ハブ
6 ロータマグネット
7 ステータコイル
8 潤滑剤
9 スラストプレート
10 ラジアル隙間

Claims (10)

  1. 軸とスリーブの少なくとも一方に動圧発生溝を有し、前記軸と前記スリーブが対向する隙間に潤滑剤が存在する流体軸受装置において、前記潤滑剤は、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルが基油であることを特徴とする流体軸受装置。
  2. 軸とスリーブの少なくとも一方に動圧発生溝を有し、前記軸と前記スリーブが対向する隙間に潤滑剤が存在する流体軸受装置において、前記潤滑剤は、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルの2種以上の混合物が基油であることを特徴とする流体軸装置。
  3. 軸とスリーブの少なくとも一方に動圧発生溝を有し、前記軸と前記スリーブが対向する隙間に潤滑剤が存在する流体軸受装置において、前記潤滑剤は、1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールと炭素数5〜8の飽和1価脂肪酸とから得られるエステルとさらに、ポリオールエステル及び/又はジエステルとの混合物が基油であることを特徴とする流体軸受装置。
  4. 前記アルキル側鎖は、メチル基であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の流体軸受装置。
  5. 前記1つのアルキル側鎖を有する1,5−ペンタンジオールは、3−メチル−1,5−ペンタンジオールであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の流体軸受装置。
  6. 前記飽和1価脂肪酸は、直鎖型飽和1価脂肪酸であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の流体軸受装置。
  7. 前記隙間は、1〜5μmのラジアル隙間であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の流体軸受装置。
  8. 前記軸は、直径2〜4mmのマルテンサイト系ステンレス鋼であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の流体軸受装置。
  9. 前記潤滑剤中に含まれる前記隙間の最小寸法より大きい異物が、1000個以下であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の流体軸受装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の流体軸受装置を備えたスピンドルモータ。
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