JP2004084832A - 空圧または油圧緩衝器 - Google Patents

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山田 秀樹
Kenji Kitamura
北村 健司
Yasuhisa Gokan
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Abstract

【課題】緩衝器内が高温下にあってもクッション部材が緩衝器内を移動することを規制して、緩衝器の異音発生を防止し、併せて、緩衝器の機能を維持発揮することにある。
【解決手段】シリンダ8内にシリンダ8端部のヘッド部材11と、ピストン14とを介してピストンロッド6が移動自在に挿入され、シリンダ8内であって、ヘッド部材11とピストン14の間に、相対向する一対の円筒状のホルダH1、H2と、各ホルダ間H1、H2に結合したコイルスプリング5とからなるクッション部材Kを配設し、ピストンロッド6の最大伸び切り時近傍でクッション部材Kを上記ピストン14に当接して衝撃を緩衝する空圧または油圧緩衝器において、ヘッド部材11側に位置するホルダH1の外周をシリンダ8内周に圧入したことを特徴とする
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にピストンロッドの最大伸び切り時の衝撃を緩衝するために使用されるクッション部材備えた空圧または油圧緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ピストンロッドの最大伸び切り時の衝撃を緩衝するクッション部材を備えた空圧または油圧緩衝器(以下「緩衝器」という)にあっては、クッション部材を両端にホルダを有するコイルスプリングとしたものが知られており、このクッション部材Sは、図3に示すように、コイルスプリング40の両端にホルダ41,42を備え、ホルダ41の内周に突起部41aを設けている。
【0003】
そして、このクッション部材Sは一方のホルダ42をピストンロッド43の外周にスライド自在に挿入し、ホルダ41の突起部41aをピストンロッド43に圧入し、ホルダ41をピストンロッド43外周に設けたバネ受46に当接させながら、上記ばね受46とシリンダ45端部に設けたヘッド部材44との間に介装し、ピストンロッド43の最大伸び切り時には、クッション部材Sが上記ヘッド部材44に当接して衝撃を緩衝する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなコイルスプリングにあっては、以下のような不具合を招来する可能性があると指摘される恐れがある。
【0005】
すなわち、従来のクッション部材Sを備えた緩衝器が、収縮運動を繰り返したり、夏場や高温地域で使用されたりすると、油の温度が上昇し緩衝器内は高温となり、また、ヘッド部材44やバネ受46とホルダ41,42とが干渉することに鑑み、ホルダ41,42は樹脂製としているので、ホルダが軟化することに加え、ホルダ41の内径が拡径する。
【0006】
そして、ホルダ41の内径が拡径すると、ホルダ41の突起部41aとピストンロッド43との接触面圧が低下し、ピストンロッド43とホルダ41との結合が弱くなり、ホルダ41がピストンロッド43上をスライドしてしまう場合がある。
【0007】
すると、クッション部材Sはヘッド部材44とバネ受46間で、スライドすることにより、ホルダ41、42がヘッド部材44やバネ受46と干渉して、緩衝器が異音を発生する現象が引き起こされる。
【0008】
また、上記の現象が発生した後、緩衝器内の温度が下降して、ホルダ41の内径がもとの径に復元する、すなわち、温度上昇時のホルダ41の内径が縮径する場合に、本来ホルダ41が圧入されていたホルダ41とバネ受46とが当接した位置以外で、ホルダ41がピストンロッド43に固定されてしまう場合がある。
【0009】
したがって、この場合には、クッション部材Sは全体的に、ピストンロッド43に対し、本来の取付位置より図中上方にずれて、取付けられた格好となり、この状態で緩衝器が伸長すると、クッション部材Sが本来の取付けられていた位置にある場合に比べて、早いタイミングでクッション部材Sがヘッド部材44に当接することとなる。
【0010】
すると、上述のようなピストンロッドの最大伸び切り時の衝撃を緩衝するクッション部材を有する緩衝器にあっては、コイルスプリング40のバネ力も緩衝器の減衰特性に少なからず影響するため、早いタイミングでクッション部材Sがヘッド部材44に当接することとなると、コイルスプリング40のバネ力が早いタイミングで発生し、クッション部材Sが本来の取付位置にある場合の減衰特性とは異なる減衰特性を呈することとなってしまう。
【0011】
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、緩衝器内が高温下にあってもクッション部材が緩衝器内を移動することを規制して、緩衝器の異音発生を防止し、併せて、緩衝器の機能を維持発揮することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を解決するために、本発明の第1の課題解決手段は、シリンダ内にシリンダ端部のヘッド部材と、ピストンとを介してピストンロッドが移動自在に挿入され、シリンダ内であって、ヘッド部材とピストンの間に、相対向する一対の円筒状のホルダと、各ホルダ間に結合したコイルスプリングとからなるクッション部材を配設し、ピストンロッドの最大伸び切り時近傍でクッション部材を上記ピストンに当接して衝撃を緩衝する空圧または油圧緩衝器において、ヘッド部材側に位置するホルダの外周をシリンダ内周に圧入したことを特徴とする。
【0013】
上記構成により、ホルダが、ピストンロッドの外周に圧入されるのではなく、シリンダ内周に圧入されるから、緩衝器内が温度上昇しても、ホルダの外径は拡径するから、より、シリンダとホルダとの間の接触面圧は高まることになり、強固にホルダとシリンダとを連結することが可能である。
【0014】
したがって、ホルダは、温度上昇下にあっても、シリンダに圧入されていた位置に固定されるので、緩衝器内での移動が規制されるから、クッション部材の移動も規制され、緩衝器の異音発生を防止することができる。
【0015】
また、クッション部材が緩衝器内を移動することが防止されるから、緩衝器の減衰特性が変化することが防止され、結果的に緩衝器の機能の維持発揮が可能となる。
【0016】
さらに、従来では、ホルダの内周に接触面圧を高めるための突起部を設けていたが、上述の通り、温度上昇によりホルダが拡径し、シリンダとホルダの接触面圧を高めることから、特に突起部を設ける必要が無くなる。
【0017】
すると、高精度の加工が要求される突起部形成の必要が無いので、加工コストが減少し、生産性も向上する。
【0018】
また、第2の課題解決手段は、シリンダ内にシリンダ端部のヘッド部材と、ピストンとを介してピストンロッドが移動自在に挿入され、シリンダ内であって、ヘッド部材とピストンの間に、相対向する一対の円筒状のホルダと、各ホルダ間に結合したコイルスプリングとからなるクッション部材を配設し、ピストンロッドの最大伸び切り時近傍でクッション部材を上記ピストンに当接して衝撃を緩衝する空圧または油圧緩衝器において、シリンダ内周に環状溝を設け、環状溝にスナップリングを環装して、ヘッド部材側に位置するホルダを、ヘッド部材と上記スナップリングとの間に介装したことを特徴とする。
【0019】
上述のように、スナップリングとヘッド部材との間にホルダを配在したので、ホルダが緩衝器内を移動することが規制されるので、クッション部材の移動も規制され、緩衝器の異音発生を防止することができる。
【0020】
また、クッション部材が緩衝器内を移動することが防止されるから、緩衝器の減衰特性が変化することが防止され、結果的に緩衝器の機能の維持発揮が可能となる。
【0021】
さらに、従来では、ホルダの内周に接触面圧を高めるための突起部を設けていたが、上述の通り、温度上昇によりホルダが拡径し、シリンダとホルダの接触面圧を高めることから、特に突起部を設ける必要が無くなる。
【0022】
すると、高精度の加工が要求される突起部形成の必要が無いので、加工コストが減少し、生産性も向上する。
【0023】
さらに、第3の課題解決手段は、第1、第2の課題解決手段において、ヘッド部材とヘッド部材側に位置するホルダとの間に、ストッパ部材を介装し、ストッパ部材にホルダを当接したことを特徴とする。
【0024】
したがって、ヘッド部材に直接ホルダが接触することが無く、ヘッド部材が保護されるので、緩衝器の伸長方向に大きな力が負荷されても、緩衝器の損傷を防止することが可能であり、緩衝器の機能の維持発揮が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における緩衝器は、図1に示す第1の実施の形態と、図2に示す第2の実施の形態がある。第1の実施の形態は、図1に示すように、外筒19内に軸受18,23を介して摺動自在に挿入されたシリンダ8と、シリンダ端部に設けたヘッド部材11と、ヘッド部材11に挿入されるとともに、ピストン14を介してシリンダ8に移動自在に挿入されたピストンロッド6と、シリンダ8上方に挿入されたストッパ部材7と、ストッパ部材7とピストン14との間に介装されたクッション部材Kとで構成されている。
【0026】
以下、詳細に説明すると、シリンダ8の上端部は、ヘッド部材11で封止されるとともに、オイルリップ9,10でシールされている。そして、オイルリップ9に隣接させてストッパ部材7がシリンダ内に挿入されている。このストッパ部材7は、シリンダ内周のオイルリップ9とストッパ部材7との境に設けた環状溝(付示せず)に環装した係止リング22によって、シリンダ内から抜け出ることは無いように係止されている。すなわち、この係止リング22により、クッション部材Kが、ピストンロッド6の伸び切り時に後述するバルブ押え15と当接し、クッション部材Kが圧縮され、ストッパ部材7をシリンダ8内から、押し出そうとしても、ストッパ部材7がシリンダ8から抜け出ることはない。したがって、ヘッド部材11には、ピストンロッド6の伸び切り時にあっても、何等力が負荷されることは無いので、損傷することは無く、ピストンロッド6の軸芯が保たれることとなる。
【0027】
なお、ストッパ部材11を設けない場合には、ヘッド部材11の強度をピストンロッド6の伸び切り時の衝撃に耐えうるものとし、ヘッド部材11より図中上方にオイルリップ9、10を設けてシールするようにすればよい。
【0028】
ピストンロッド6の先端には、バルブ押え15およびピストン14が設けられ、ピストン14によりシリンダ内が伸側油室R1と圧側油室R2とに区画されるとともに、ピストン14には減衰力発生用のバルブ(付示せず)が伸側圧側各1つずつ設けられている。
【0029】
さらに、シリンダ8内下方には、フリーピストン20によって区画されたガス室Gが設けられており、上記の構成により、単筒式の緩衝器を形成している。なお、本実施の形態では、緩衝器を上記の通り単筒式の緩衝器として説明しているが、本発明の意図するところは、クッション部材が緩衝器内で移動してしまうことを防止することにあるので、たとえば、この発明が複筒式緩衝器や他の緩衝器に具現可能であることは無論である。
【0030】
他方、クッション部材Kは、バルブ押え15とストッパ部材7との間に介装され、コイルスプリング5と、コイルスプリング5の図中上端に嵌合し、シリンダ内周に圧入したホルダH1と、コイルスプリング5の図中下端に嵌合したホルダH2とで構成されている。なお、本実施の形態では、バルブ押え15を設けているので、このバルブ押え15がクッション部材Kに接触することとなるが、ピストン14にバルブを設けない場合には、ピストンロッド伸び切り時に直接ピストンにクッション部材が当接するようにしてもよい。
【0031】
ホルダH1は、円筒状のホルダ本体1と、本体1から垂設され、外径が本体1より小径の嵌合部2とで構成され、ホルダH1の内径はピストンロッド6の外径より大きくしてあり、本体1の外周をシリンダ内周に圧入することによって、上記ストッパ部材7に当接させている。ホルダH2は、円筒状でその外周にテーパを施した本体3と、本体3から垂設され、外径が本体3より小径の嵌合部4とで構成され、本体3の外径は、シリンダ内径より小さく、内径はピストンロッド6の外径より大きくしてある。
【0032】
したがって、クッション部材Kは、シリンダ8内のストッパ部材7に当接させているので、ピストン14がいわゆる中立位置にあるときは、ピストン側に位置するホルダH2は、ある程度の距離をおいてピストン14と対向することとなる。また、各ホルダH1,H2の内径は、ピストンロッド6の外径より大きいので、ピストンロッド6がシリンダ8内を移動する際に、ホルダH1、H2と干渉することが防止されている。
【0033】
なお、ホルダH1、H2の本体1、3の外径は、嵌合部2、4の外径より大きいが、本体1、3の外径を、嵌合部2、4にコイルスプリング5を圧入した場合のコイルスプリング5の外径より大きくしておけば、このクッション部材Kを、緩衝器内の狭い空間に配置して使用しても、ホルダH1、H2の外周面を軸方向に延長してつくられる円筒面と内周面を軸方向に延長してつくられる円筒面との間の空間にコイルスプリング1が存在することとなるので、この空間内ではコイルスプリング1と緩衝器の他部材と干渉することが防止される。すなわち、シリンダ8およびピストンロッド10と、コイルスプリング1とが干渉することが防止されている。
【0034】
つづいて、作用について説明すると、緩衝器が伸長すると、すなわち、ピストンロッド6がシリンダ8に対し、図中上昇すると、ピストンロッド6に設けたバルブ押え15にクッション部材KのホルダH2が当接し、コイルスプリング5の上端に設けたホルダH1がシリンダ8に圧入され固定されているので、徐々にクッション部材Kのコイルスプリング5を圧縮していく。
【0035】
さらに、ピストンロッド6が上昇して伸び切った場合に、コイルスプリング5が最圧縮状態となり、ホルダH1にコイルスプリング5を介してバルブ押え15から力が負荷されても、ホルダH1はストッパ部材7に当接し、ストッパ部材7は上記係止リング22により係止されているので、それ以上、上方へ移動することはない。すなわち、ホルダH1の上方への移動はストッパ部材7により規制されている。
【0036】
そして、緩衝器が伸縮運動を繰り返すと、油の温度が上昇し緩衝器内の温度が上昇するが、この温度上昇に伴い、ホルダH1の外径は拡径していくが、ホルダH1はシリンダ8の内周に圧入されているので、シリンダ8とホルダH1との接触面圧は上昇するから、より強固にシリンダ8とホルダH1とが、連結されることとなる。
【0037】
したがって、温度上昇によっても、従来のように、クッション部材が緩衝器内を移動することが無いので、緩衝器の異音発生が防止されるとともに、緩衝器の減衰特性が変化することが防止され、結果的に緩衝器の機能の維持発揮が可能となる。
【0038】
さらに、従来では、ホルダの内周に接触面圧を高めるための突起部を設けていたが、上述の通り、温度上昇によりホルダが拡径し、シリンダとホルダの接触面圧を高めることから、特に突起部を設ける必要が無くなる。
【0039】
すると、高精度の加工が要求される突起部形成の必要が無いので、加工コストが減少し、生産性も向上する。
【0040】
次に、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を付すのみとして、その詳しい説明は重複するので省略し、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
【0041】
図2は、第2の実施の形態における緩衝器の拡大断面図であって、図示していない部分は第1の実施の形態と同様の構成である。すなわち、第2の実施の形態における緩衝器も、外筒23内に軸受18,23を介して摺動自在に挿入されたシリンダ8と、シリンダ端部に設けたヘッド部材11と、ヘッド部材11に挿入されるとともに、ピストン14を介してシリンダ8に移動自在に挿入されたピストンロッド6と、シリンダ上方に挿入されたストッパ部材7と、ストッパ部材7とピストン14との間に介装されたクッション部材Kとで構成されている。
【0042】
第1の実施の形態と異なるところは、クッション部材KのホルダH1がシリンダ8の内周に圧入されている代わりに、シリンダ8の内周に設けた環状溝8aにスナップリング21を環装して、ホルダH1をストッパ部材7と上記スナップリング21との間に介装した点にある。
【0043】
以下、詳細に説明すると、第2の実施の形態におけるシリンダ8には、ストッパ部材7の下端から、ホルダH1の本体1の軸方向長さより図中下方であって、シリンダ8の内周に環状溝8aを設けて、その環状溝8aにスナップリング21を環装してある。そして、このスナップリング21とストッパ部材7との間にホルダH1を介装している。環状溝8aの設ける位置は、ストッパ部材7の下端から、ホルダH1の本体1の軸方向長さより下方であればよいが、ストッパ部材7とスナップリング21との間ではホルダH1の移動が規制できないので、できるだけ、ストッパ部材7の下端から環状溝8aまでの距離を短くする方が好ましい。
【0044】
ホルダH1の本体1の外径は、スナップリング21の内径より大きく形成されており、スナップリング21を乗り越えて、シリンダ8の図中下方へのホルダH1が移動することは規制されている。
【0045】
また、ホルダH1の上方への移動は、ストッパ部材7により規制されているのは第1の実施の形態と同様である。
【0046】
なお、ホルダH2の外径は、シリンダ8の内径より小さいのは、第1の実施の形態と同様であるが、第2の実施の形態では、組付け時には、先ずスナップリング21をシリンダ8の環状溝8aに環装し、ついで、クッション部材Kをシリンダ8内に挿入することから、スナップリング21の内径より小さく形成することが望ましい。
【0047】
そして、上述のように、スナップリング21とストッパ部材7とにより、ホルダH1の緩衝器内の移動が規制され、温度上昇時でもその状態が維持されるので、その作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0048】
なお、ホルダH1をシリンダ内周に圧入し、さらに、上述のスナップリングをシリンダ内周に設けた環状溝に環装して、ホルダH1の緩衝器内の移動を規制するようにしても良いことは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ホルダが、ピストンロッドの外周に圧入されるのではなく、シリンダ内周に圧入されるから、緩衝器内が温度上昇しても、ホルダの外径は拡径するので、より、シリンダとホルダとの間の接触面圧は高まることになり、強固にホルダとシリンダとを連結することが可能である。
【0050】
したがって、ホルダは、温度上昇下にあっても、シリンダに圧入されていた位置に固定されるので、緩衝器内での移動が規制されるから、クッション部材の移動も規制され、緩衝器の異音発生を防止することができる。
【0051】
また、クッション部材が緩衝器内を移動することが防止されるから、緩衝器の減衰特性が変化することが防止され、結果的に緩衝器の機能の維持発揮が可能となる。
【0052】
さらに、従来では、ホルダの内周に接触面圧を高めるための突起部を設けていたが、上述の通り、温度上昇によりホルダが拡径し、シリンダとホルダの接触面圧を高めることから、特に突起部を設ける必要が無くなる。
【0053】
すると、高精度の加工が要求される突起部形成の必要が無いので、加工コストが減少し、生産性も向上する。
【0054】
請求項2の発明によれば、スナップリングとヘッド部材との間にホルダを配在したので、ホルダが緩衝器内を移動することが規制されるので、クッション部材の移動も規制され、緩衝器の異音発生を防止することができる。
【0055】
また、クッション部材が緩衝器内を移動することが防止されるから、緩衝器の減衰特性が変化することが防止され、結果的に緩衝器の機能の維持発揮が可能となる。
【0056】
さらに、従来では、ホルダの内周に接触面圧を高めるための突起部を設けていたが、上述の通り、温度上昇によりホルダが拡径し、シリンダとホルダの接触面圧を高めることから、特に突起部を設ける必要が無くなる。
【0057】
すると、高精度の加工が要求される突起部形成の必要が無いので、加工コストが減少し、生産性も向上する。
【0058】
請求項3の発明によれば、上記の各効果を奏するだけでなく、ヘッド部材に直接ホルダが接触することが無く、ヘッド部材が保護されるので、緩衝器の伸長方向に大きな力が負荷されても、緩衝器の損傷を防止することが可能であり、緩衝器の機能の維持発揮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における緩衝器の断面図である。
【図2】第2の実施の形態における緩衝器の拡大断面図である。
【図3】従来の緩衝器の断面図である。
【符号の説明】
1、3 本体
2、4 嵌合部
5 コイルスプリング
6 ピストンロッド
7 ストッパ部材
8 シリンダ
8a 環状溝
11 ヘッド部材
14 ピストン
15 バルブ押え
21 スナップリング
H1、H2 ホルダ
K クッション部材

Claims (3)

  1. シリンダ内にシリンダ端部のヘッド部材と、ピストンとを介してピストンロッドが移動自在に挿入され、シリンダ内であって、ヘッド部材とピストンの間に、相対向する一対の円筒状のホルダと、各ホルダ間に結合したコイルスプリングとからなるクッション部材を配設し、ピストンロッドの最大伸び切り時近傍でクッション部材を上記ピストンに当接して衝撃を緩衝する空圧または油圧緩衝器において、ヘッド部材側に位置するホルダの外周をシリンダ内周に圧入したことを特徴とする空圧または油圧緩衝器。
  2. シリンダ内にシリンダ端部のヘッド部材と、ピストンとを介してピストンロッドが移動自在に挿入され、シリンダ内であって、ヘッド部材とピストンの間に、相対向する一対の円筒状のホルダと、各ホルダ間に結合したコイルスプリングとからなるクッション部材を配設し、ピストンロッドの最大伸び切り時近傍でクッション部材を上記ピストンに当接して衝撃を緩衝する空圧または油圧緩衝器において、シリンダ内周に環状溝を設け、環状溝にスナップリングを環装して、ヘッド部材側に位置するホルダを、ヘッド部材と上記スナップリングとの間に介装したことを特徴とする空圧または油圧緩衝器。
  3. ヘッド部材とヘッド部材側に位置するホルダとの間に、ストッパ部材を介装し、ストッパ部材にホルダを当接したことを特徴とする請求項1または2に記載の空圧または油圧緩衝器。
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