JP2004084201A - 地下構造物の継手構造 - Google Patents

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Makoto Uemura
植村 誠
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Abstract

【課題】コンクリート函体を水路として使用する場合、前後のコンクリート函体の接続箇所において簡単な構造で確実に止水を図ることができ、また、可撓性を有するから前後のコンクリート函体の間に生じる変位にも容易に対応でき、さらに、交換可能で保守管理も容易にできる。
【解決手段】コンクリート函体4等による複数の地下構造物を縦列に接続して埋設する施工法において使用する前記地下構造物の継手構造で、前後に位置する地下構造物の接続端部の内面側をゴム製で細長帯状の継手である接続部材14で接続し、該継手には長さ方向にそって中央に山形の湾曲部14aを形成した。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業用水などの水路として使用する地下構造物の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばオープンシールド工法は開削工法(オープンカット工法)とシールド工法の長所を生かした合理性に富む工法である。図3にその概略を示すと、図中1はオープンシールド機で、これは左右の側壁板1aとこれら側壁板1aに連結する底板1bとからなる前面、後面及び上面を開口したシールド機である。
【0003】
該オープンシールド機1は前記側壁板1aと底板1bの先端を刃口11として形成し、また側壁板1aの中央又は後端近くに推進ジャッキ2を後方に向け上下に並べて配設する。図中3は隔壁を示す。
【0004】
図示は省略するが、発進坑内にこのオープンシールド機1を設置して、オープンシールド機1の推進ジャッキ2を伸長して発進坑内の反力壁に反力をとってオープンシールド機1を前進させ、地下構造物を形成する第1番目のコンクリート函体4を上方から吊り降し、オープンシールド機1のテール部1c内で縮めた推進ジャッキ2の後方にセットする。推進ジャッキ2と反力壁の間にはストラットを配設して適宜間隔調整をする。
【0005】
また、発進坑は土留壁で構成し、オープンシールド機1を発進させるにはこの土留壁を一部鏡切りするが、必要に応じて薬液注入等で発進坑の前方部分に地盤改良を施しておくこともある。
【0006】
ショベル等の掘削機9でオープンシールド機1の前面又は上面から土砂を掘削しかつ排土する。この排土工程と同時またはその後に推進ジャッキ2を伸長してオープンシールド機1を前進させる。この前進工程の場合、コンクリート函体4の前にはボックス鋼材又は型鋼を用いた枠体よりなる押角8を配設する。
【0007】
そして前記第1番目のコンクリート函体4の前に第2番目のコンクリート函体4をオープンシールド機1のテール部1c内に吊り降す。以下、同様の掘削・排土工程、前進工程、コンクリート函体4のセット工程を適宜繰返して、順次コンクリート函体4をオープンシールド機1の前進に伴い縦列に地中に残置し、さらにこのコンクリート函体4の上面に埋戻し5を施す。
【0008】
なお、コンクリート函体4をオープンシールド機1のテール部1c内に吊り降す際には、コンクリートブロック等による高さ調整材7をコンクリート函体4下に配設し、このテール部1c内でコンクリート函体4の左右および下部の空隙にグラウト材6を充填する。
【0009】
このようにして、オープンシールド機1が到達坑まで達したならばこれを撤去して工事を完了する。
【0010】
コンクリート函体4は、前記のようにオープンシールド機1のテール部1c内に吊り降され、オープンシールド機1の前進とともに該テール部1cから出て地中に残されていくものであるが、該コンクリート函体4は鉄筋コンクリート製のもので、図4に示すように左側板4a、右側板4bと上床板4cと下床板4dとからなるもので、前後面が開口10として開放されている。
【0011】
ところで、コンクリート函体4同士の接続は、図示は省略するが、コーナー部に前後方向の貫通孔を設け、長ボルト等の締結をもって縦列に並ぶものを剛に接続していく。
【0012】
しかし、地下構造物として縦列に接続されるコンクリート函体4は、地震や軟弱地盤を原因とする地盤の不等沈下などの影響を受けることがあり、この変位に対応できず継手部の破壊をもたらすおそれがある。また、水路として使用する場合は、止水性が要求される。
【0013】
そこで、かかる不都合を解消する継手として、従来は例えば図5に示すように、コンクリート函体4の直線部分である水平部および垂直部の接続箇所については、ゴム板などの止水板12を前後のコンクリート函体4に跨がらせて取り付け、接続箇所のコーナー部分についてはブチルゴムなどによる止水板13を貼着している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前後のコンクリート函体4の接続箇所を、直線部分とコーナー部分とに分けてそれぞれ別の止水板12と止水板13とを取り付けているため、止水板12と止水板13との接合部分から水漏れが生じることがあり、確実に止水することができなかった。また、前後のコンクリート函体に地震などが原因の変位が発生した場合、止水板12や止水板13に遊びがなくこれが撓まないと、接続部がこれに追随できず、その結果、水漏れが発生することもある。
【0015】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、コンクリート函体を水路として使用する場合、前後のコンクリート函体の接続箇所において簡単な構造で確実に止水を図ることができ、また、可撓性を有するから前後のコンクリート函体の間に生じる変位にも容易に対応でき、さらに、交換可能で保守管理も容易な地下構造物の継手構造を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、第1に、コンクリート函体等による複数の地下構造物を縦列に接続して埋設する施工法において使用する前記地下構造物の継手構造で、前後に位置する地下構造物の接続端部の内面側をゴム製で細長帯状の継手で接続し、該継手には長さ方向にそって中央に山形の湾曲部を形成したことを要旨とするものである。
【0017】
第2に、ゴム製で細長帯状の継手は、地下構造物の内側に周方向に連続させて巻回し、内側から地下構造物にボルトで固定することを要旨とするものである。
【0018】
請求項1記載の本発明によれば、継手に形成した長さ方向にそう中央の山形の湾曲部が、前後のコンクリート函体の間に生じる変位を吸収する。よって、簡便な構造で水漏れの発生なども防止できる。
【0019】
請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、継手はコンクリート函体の内側に周方向に連続させて配設したから、従来のようにコーナー部と直線部との境に継手の接続箇所が発生することがなく、水漏れのおそれがない。また、継手はコンクリート函体の内側からボルトでコンクリート函体に固定したから、ボルトを外すだけで、継手の交換が簡単にでき、保守点検が容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の地下構造物の継手構造の実施形態を示す直線部分の縦断側面図、図2は同上コーナー分の縦断側面図で、本発明の地下構造物として、オープンシールド工法で使用するコンクリート函体4を例にとって説明する。オープンシールド工法の基本構成は既に説明したとおりであるから、ここでの詳細な説明は省略し、同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。また、本発明で使用するコンクリート函体4も図4に示すものと同様であり、例えば水路などに使用するものである。
【0021】
本発明のコンクリート函体4の接続構造は、図1、図2に示すように前後のコンクリート函体4の接続部の内側に、可撓性を有する部材としてゴム製で細長帯状の接続部材14を周方向に連続させて巻回させ、内側からボルト15で固定するもので、前記接続部材14には長さ方向にそって中央に山形の湾曲部14aを形成した。
【0022】
この場合、前後のコンクリート函体4は、地震などによる変位に対応するように僅かな隙間を設けて接続し、湾曲部14aがこの隙間の開口端に位置するように配置する。
【0023】
ボルト15による固定は、インサートアンカー18をコンクリート函体4の成型時に予め埋設しておき、該コンクリート函体4の水平部や垂直部などの直接部分については、図1に示すようにチャンネル状の締着板16を介して接続部材14をコンクリート函体4に締めつけ固定する。
【0024】
また、コンクリート函体4のコーナー部分については、図2に示すように平板状の締着板17を介して接続部材14をコンクリート函体4に締めつけ固定する。
【0025】
次に作用について説明する。前後のコンクリート函体4に地震などが原因の変位が発生した場合、接続部材14の湾曲部14aが撓むことにより、または、直線的にのびることにより、この撓みや伸びで変位が吸収される。よって、前後のコンクリート函体4の変位に接続部分も追随できる。
【0026】
また、接続部材14は、接続部に周方向にそって連続して巻回されているから、従来のようにコーナー部に継ぎ目が発生しない。よって、この部分からの水漏れのおそれもない。
【0027】
さらに、接続箇所の保守管理に際しては、ボルト15による接続部材14のコンクリート函体4への固定は、コンクリート函体4の内側から行ってあるから、ボルト15を外すことで接続部材14を交換できる。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の地下構造物の継手構造は、コンクリート函体を水路として使用する場合、前後のコンクリート函体の接続箇所において簡単な構造で確実に止水を図ることができ、また、可撓性を有するから前後のコンクリート函体の間に生じる変位にも容易に対応でき、さらに、交換可能で保守管理も容易なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地下構造物の継手構造の実施形態を示す要部である直線部分の縦断側面図である。
【図2】本発明の地下構造物の継手構造の実施形態を示す要部であるコーナー部分の縦断側面図である。
【図3】オープンシールド工法の概要を示す縦断側面図である。
【図4】オープンシールド工法で使用するコンクリート函体の斜視図である。
【図5】従来の地下構造物の継手構造を示す要部の正面図である。
【符号の説明】
1…オープンシールド機
1a…側壁板           1b…底板
1c…テール部          2…推進ジャッキ
3…隔壁             4…コンクリート函体
4a…左側板            4b…右側板
4c…上床板           4d…下床板
4e…接続端部
5…埋戻し            6…グラウト材
7…高さ調整材          8…押角
9…掘削機            10…開口
11…刃口             12…止水板
13…止水板            14…接続部材
14a…湾曲部
15…ボルト            16…締着板
17…締着板            18…インサートアンカー

Claims (2)

  1. コンクリート函体等による複数の地下構造物を縦列に接続して埋設する施工法において使用する前記地下構造物の継手構造で、前後に位置する地下構造物の接続端部の内面側をゴム製で細長帯状の継手で接続し、該継手には長さ方向にそって中央に山形の湾曲部を形成したことを特徴とする地下構造物の継手構造。
  2. ゴム製で細長帯状の継手は、地下構造物の内側に周方向に連続させて巻回し、内側から地下構造物にボルトで固定する請求項1記載の地下構造物の継手構造。
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