JP2004083912A - 再分散可能な分散粉体組成物、それの使用法及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 成膜性水不溶性ポリマーに基づく水で再分散可能な分散粉体の吸水性を更に減少することができる新規の疎水化剤を見出すこと。
【解決手段】 水不溶性ポリマーに基づく格別低い吸水性を有する分散粉体組成物であって、このポリマーの全重量を基準にして0.1 〜30重量%の範囲の量で少なくとも一種のカルボン酸エステルを含み、かつこのカルボン酸エステルの酸成分は少なくとも6個の炭素原子を含むものでありそしてアルコール成分はポリヒドロキシ化合物、好ましくはグリセロール、ジグリセロールまたはトリグリセロールである、上記分散粉体組成物。この組成物は、ポリマー及び保護コロイドをカルボン酸エステルと混合して分散物を調製し、次いで場合によってはこれを、同時にケーキング防止剤を混合して乾燥することによって製造され、壁紙糊、モルタルまたはコンクリートの改良に使用した際に良好な結果を与える。
【選択図】 なし
【解決手段】 水不溶性ポリマーに基づく格別低い吸水性を有する分散粉体組成物であって、このポリマーの全重量を基準にして0.1 〜30重量%の範囲の量で少なくとも一種のカルボン酸エステルを含み、かつこのカルボン酸エステルの酸成分は少なくとも6個の炭素原子を含むものでありそしてアルコール成分はポリヒドロキシ化合物、好ましくはグリセロール、ジグリセロールまたはトリグリセロールである、上記分散粉体組成物。この組成物は、ポリマー及び保護コロイドをカルボン酸エステルと混合して分散物を調製し、次いで場合によってはこれを、同時にケーキング防止剤を混合して乾燥することによって製造され、壁紙糊、モルタルまたはコンクリートの改良に使用した際に良好な結果を与える。
【選択図】 なし
Description
本発明は、水不溶性ポリマーに基づく水で再分散可能な分散粉体組成物(water-redispersible dispersion powder composition) に関する。また本発明は、この組成物の製造方法及び使用方法にも関する。
ホモ- 及びコポリマーに基づく水で再分散可能な分散粉体組成物は公知である。この種の分散粉体組成物は、適当な水性ポリマー分散物を空気の高温流中で噴霧乾燥することによって製造される。この分散粉体は、建築材料工業において水硬バインダー用の好適な添加剤である。この種の材料はまた、コーティング組成物または接着剤組成物中でもバインダーとして使用される。
ドイツ特許出願公開第100 49 127号は、ビニルエステルホモ- 及びコポリマー、ビニルエステル- エチレンホモ- 及びコポリマー、塩化ビニルホモ- 及びコポリマー、(メタ)アクリレートホモ- 及びコポリマー、スチレン- (メタ)アクリレートホモ- 及びコポリマーからなる群から選択される成膜性水不溶性ポリマーに基づき、そしてポリヒドロキシ化合物の群から誘導されるアルコール成分を有する少なくとも一種のカルボン酸エステルを疎水化剤として含む、水で再分散可能な分散粉体を開示している。その明細書中に記載のカルボン酸エステルの群の中で、ソルビタンラウレート(ソルビタンモノラウレート)が実施例において特に好適な疎水化剤として挙げられている。この分散粉体は、上記のポリマーの水性分散物から誘導された水性混合物に予め疎水化剤を加えた物を噴霧乾燥することによって製造される。しかし、添加剤による疎水化にもかかわらず、得られる分散粉体は比較的高い吸水性をなお保持し、それゆえ満足できるものではない。
それゆえ、本発明が基づく課題の一つは、成膜性水不溶性ポリマーに基づく水で再分散可能な分散粉体の吸水性を更に減少させるために使用することができる新規の疎水化剤を見出すことであった。
驚くべきことに、ポリヒドロキシ化合物の群から誘導されるアルコール成分を有するカルボン酸エステル、特に、グリセロール、ジグリセロール及び/またはトリグリセロールと少なくとも6個の炭素原子を有するカルボン酸とのエステルが、疎水化剤としてソルビタンラウレートを含む分散粉体と比較して著しく低い吸水性を有する疎水性建築材料を製造するのに好適であることがここに見出された。
それゆえ、本発明は、冒頭に一般的にその種類を述べた水不溶性ポリマーに基づく水で再分散可能な分散粉体組成物であって、その特徴が、酸成分が少なくとも6個の炭素原子を有しそしてアルコール成分がポリヒドロキシ化合物、好ましくはグリセロール、ジグリセロールまたはトリグリセロールである少なくとも一種のカルボン酸エステルを、ポリマーの全重量を基準にして0.1 〜30重量%の範囲の量で含むことにある、前記組成物を提供するものである。
好ましいものは、
a) ビニルエステルホモ- 及びコポリマー、ビニルエステル- エチレンホモ- 及びコポリマー、塩化ビニルホモ- 及びコポリマー、(メタ)アクリレートホモ- 及びコポリマー、スチレン- (メタ)アクリレートホモ- 及びコポリマーからなる群から選択される少なくとも一種の水不溶性ポリマー、
b) 前記ポリマーの全重量を基準にして3〜35重量%、好ましくは3〜15重量%の量の保護コロイド、
c) 上記ポリマーの全重量を基準にして0.1 〜30重量%、好ましくは0.5 〜10重量%の量の少なくとも一種のカルボン酸エステル、但し、前記カルボン酸エステルは、少なくとも6個の炭素原子を有する酸成分及びグリセロール、ジグリセロール及びトリグリセロールから選択されるアルコール成分を有し、かつカルボン酸成分とアルコール成分との間に0〜80個のポリエチレンオキシド単位を有する、
d) 前記ポリマーの全重量を基準にして0〜30重量%、好ましくは1〜20重量%の量のケーキング防止剤、
を含む分散粉体組成物である。
a) ビニルエステルホモ- 及びコポリマー、ビニルエステル- エチレンホモ- 及びコポリマー、塩化ビニルホモ- 及びコポリマー、(メタ)アクリレートホモ- 及びコポリマー、スチレン- (メタ)アクリレートホモ- 及びコポリマーからなる群から選択される少なくとも一種の水不溶性ポリマー、
b) 前記ポリマーの全重量を基準にして3〜35重量%、好ましくは3〜15重量%の量の保護コロイド、
c) 上記ポリマーの全重量を基準にして0.1 〜30重量%、好ましくは0.5 〜10重量%の量の少なくとも一種のカルボン酸エステル、但し、前記カルボン酸エステルは、少なくとも6個の炭素原子を有する酸成分及びグリセロール、ジグリセロール及びトリグリセロールから選択されるアルコール成分を有し、かつカルボン酸成分とアルコール成分との間に0〜80個のポリエチレンオキシド単位を有する、
d) 前記ポリマーの全重量を基準にして0〜30重量%、好ましくは1〜20重量%の量のケーキング防止剤、
を含む分散粉体組成物である。
適当な水不溶性ポリマーは、水性分散物の形をとるかまたは水性分散物とすることができ、そして場合によっては高められた温度下に及び/またはアルカリ性媒体中で、乾燥及び場合によっては硬化後に固形の膜を形成する、ホモ- 及びコポリマーである。上記粉体の平均粒度は1〜1000μm、好ましくは10〜700 μm、特に好ましくは50〜500 μmである。
好ましい水不溶性ポリマーは以下のものである:
──1〜15個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルキルカルボン酸のビニルエステルからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位を含むビニルエステルホモ- またはコポリマー、
──1〜15個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルキルカルボン酸のビニルエステルからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位及びエテンを含むビニルエステルホモ- またはコポリマー、
──1〜15個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルキルカルボン酸のビニルエステルからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位及び(メタ)アクリレートを含むビニルエステルホモ- またはコポリマー、
──1〜15個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルキルカルボン酸のビニルエステルからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位、(メタ)アクリレート及びエテンを含むビニルエステルホモ- またはコポリマー、
──1〜12個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルコールのメタクリレート及びアクリレートからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位を含む(メタ)アクリレートホモ- またはコポリマー、
──1〜12個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルコールのメタクリレート及びアクリレートからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位及びスチレンを含む(メタ)アクリレートホモ- またはコポリマー、
──1〜12個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルコールのフマル酸及び/またはマレイン酸モノ- またはジエステルのホモ- またはコポリマー、
──ジエン、例えばブタジエンまたはイソプレンのホモ- またはコポリマー、あるいはオレフィン、例えばエテンまたはプロペンのホモ- またはコポリマー、この際、前記ジエンは、例えばスチレン、(メタ)アクリレートと、あるいはフマル酸またはマレイン酸のエステルと共重合することができる、
──ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、メチルスチレンまたはビニルトルエンのホモ- またはコポリマー、
──ビニルハロゲン化合物、例えば塩化ビニルのホモ- またはコポリマー。
──1〜15個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルキルカルボン酸のビニルエステルからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位を含むビニルエステルホモ- またはコポリマー、
──1〜15個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルキルカルボン酸のビニルエステルからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位及びエテンを含むビニルエステルホモ- またはコポリマー、
──1〜15個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルキルカルボン酸のビニルエステルからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位及び(メタ)アクリレートを含むビニルエステルホモ- またはコポリマー、
──1〜15個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルキルカルボン酸のビニルエステルからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位、(メタ)アクリレート及びエテンを含むビニルエステルホモ- またはコポリマー、
──1〜12個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルコールのメタクリレート及びアクリレートからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位を含む(メタ)アクリレートホモ- またはコポリマー、
──1〜12個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルコールのメタクリレート及びアクリレートからなる群から選択される一種または二種以上のモノマー単位及びスチレンを含む(メタ)アクリレートホモ- またはコポリマー、
──1〜12個の炭素原子を有する非分枝状または分枝状アルコールのフマル酸及び/またはマレイン酸モノ- またはジエステルのホモ- またはコポリマー、
──ジエン、例えばブタジエンまたはイソプレンのホモ- またはコポリマー、あるいはオレフィン、例えばエテンまたはプロペンのホモ- またはコポリマー、この際、前記ジエンは、例えばスチレン、(メタ)アクリレートと、あるいはフマル酸またはマレイン酸のエステルと共重合することができる、
──ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、メチルスチレンまたはビニルトルエンのホモ- またはコポリマー、
──ビニルハロゲン化合物、例えば塩化ビニルのホモ- またはコポリマー。
水不溶性で成膜性の重付加または重縮合ポリマーも同様に好適であり、このようなポリマーとしては、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、メラミン- ホルムアルデヒド樹脂、及びフェニル- ホルムアルデヒド樹脂が挙げられ、また適当ならば、これらのオリゴマー性前駆体も使用し得る。
好ましいビニルエステルは、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、2-エチルヘキサン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、酢酸1-メチルビニル、ピバル酸ビニル、及び15個までの炭素原子を有するα- 分枝モノカルボン酸のビニルエステル、例えばオランダ在のリゾリューション(Resolution)社製のVeoVa(ベオバ) 9 (R) 、VeoVa 10(R) またはVeoVa 11(R) である。特に好ましいものは、酢酸ビニル及びVeoVa 10(R) である。
好ましいメタクリレート及びアクリレートは、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸tert- ブチル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸tert- ブチル、及びアクリル酸2-エチルヘキシルである。特に好ましいものは、メタクリル酸メチル、アクリル酸n-ブチル、及びアクリル酸2-エチルヘキシルである。
フマル酸またはマレイン酸の好ましいエステル基は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert- ブチル、ヘキシル、エチルヘキシル、及びドデシルである。
ビニルエステルコポリマーは、コモノマー相の全重量を基準にして1.0 〜65重量%の量で、α- オレフィン(例えばエチレン及びプロピレン)及び/またはビニル芳香族化合物(例えばスチレン)及び/またはハロゲン化ビニル(例えば塩化ビニル)及び/または1〜12個の炭素原子を有するアルコールのアクリレートもしくはこれらのアルコールのメタクリレート(例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸tert- ブチル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸tert- ブチルまたはアクリル酸2-エチルヘキシル)及び/またはエチレン性不飽和ジカルボン酸及び/またはこれらの誘導体(例えばフマル酸ジイソプロピル、マレイン酸及び/またはフマル酸のジメチル、メチルtert- ブチル、ジ-n- ブチル、ジ-tert-ブチルまたはジエチルエステル、または無水マレイン酸)を含んでいてもよい。
(メタ)アクリレートコポリマーは、モノマーの全重量を基準にして1.0 〜65重量%の量で、α- オレフィン(例えばエチレン及びプロピレン)及び/またはビニル芳香族化合物(例えばスチレン)及び/またはハロゲン化ビニル(例えば塩化ビニル)及び/またはエチレン性不飽和ジカルボン酸及び/またはこれらの誘導体(例えばフマル酸ジイソプロピル、マレイン酸及び/またはフマル酸のジメチル、メチルtert- ブチル、ジ-n- ブチル、ジ-tert-ブチル及びジエチルエステル、または無水マレイン酸)を含んでいてもよい。
他の態様の一つでは、ビニルエステルコポリマー及び(メタ)アクリレートコポリマーは、エチレン性不飽和カルボン酸(好ましくはアクリル酸またはメタクリル酸)からなる群、エチレン性不飽和カルボキサミド(好ましくはアクリルアミド)からなる群、エチレン性不飽和スルホン酸及びこれらの塩(好ましくはビニルスルホン酸または2-アクリルアミド-2- メチルプロパンスルホン酸(AMPS))からなる群、及び/またはエチレン性複不飽和コモノマー(例えばアジピン酸ジビニル、マレイン酸ジアリル、メタクリル酸アリルまたはシアヌル酸トリアリル)からなる群から選択される補助モノマーを、コモノマー混合物の全重量を基準にして0.05〜10.0重量%の量で含む。他の適当な補助モノマーは、架橋性コモノマー、例えばアクリルアミドグリコール酸(AGA) 、メチルメタクリルアミドグリコレート(MAGME) 、N-メチロールアクリルアミド(NMAA)、N-メチロールメタクリルアミド、アリルN-メチロールカルバメート、アルキルエーテル、例えばイソブトキシエーテル、あるいはN-メチロールアクリルアミドのエステル、N-メチロールメタクリルアミドのエステルまたはアリルN-メチロールカルバメートのエステルである。マレイン酸またはフマル酸エステルのコポリマーについてもこれと同様である。
上記の水不溶性ポリマーは、遊離基重合することができ、好ましくは乳化重合によって製造される。重合は、重合種を用いてまたは用いずにバッチ式にまたは連続式に行うことができ、この場合、反応混合物成分の一つもしくは二つ以上またはその全てからなる初期装入物を用いるか、あるいは初期装入物なしで供給プロセスによって行うこともできる。各々の供給速度は、好ましくは各成分の消費量に相当する。重合は、好ましくは、0〜100 ℃の温度範囲で行われ、そして乳化重合に通常使用される方法によって開始される。これは通常は、慣用の水溶性遊離基発生体を用いて開始され、その量は、好ましくは、モノマーの全重量を基準にして0.01〜3.0 重量%である。乳化重合に慣用される保護コロイド及び/または乳化剤を分散剤として使用することもできる。
適当であれば、モノマーの全重量を基準にして6重量%までの量の乳化剤が使用される。ここで使用される乳化剤は、保護コロイド中に溶解しなければ、陰イオン性、陽イオン性または非イオン性乳化剤のいずれでもよい。
保護コロイドを使用することが好ましく、特に好ましくはモノマーの全重量を基準にして15重量%までの量で使用される。適当な保護コロイドの例は、ポリビニルアルコール及びこれらの誘導体、例えばビニルアルコール- 酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルアルコール- エテンコポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリサッカライド、例えばデンプン類(アミロース及びアミロペクチン)、セルロース、グァー、トラガカント酸(tragacantic acid)、デキストラン、アルギネート類及びこれらのカルボキシメチル、メチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロピル誘導体、タンパク質、例えばカゼイン、大豆タンパク質、ゼラチン、合成ポリマー、例えばポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリビニルスルホン酸、及びこれらの水溶性コポリマー、メラミン- ホルムアルデヒドスルホネート、ナフタレン- ホルムアルデヒドスルホネート、スチレン/マレイン酸コポリマー、及びビニルエーテル- マレイン酸コポリマーである。特に好ましい態様の一つでは、重合は、保護コロイドとしてポリビニルアルコールを用いて行われる。
本発明の目的においては、分子中に二つまたは三つ以上のヒドロキシル基を有する低分子量または高分子量の有機化合物ならばどのようなものでもポリヒドロキシ化合物と定義される(Roempp Lexikon Chemie, Version 2.0, Stuttgart/New York: Georg Thieme Verlag 1999)。また、ポリヒドロキシ化合物はポリオールとも称され、そして本発明の目的においてはこの定義には多価アルコールも含まれる。特許請求の範囲に記載のカルボン酸エステルの特に好ましいポリヒドロキシ成分の例としてはグリセロール、ジグリセロール及びトリグリセロールを挙げることができる。
本発明のカルボン酸エステルの酸成分は少なくとも6個の炭素原子を含み、そして飽和または不飽和のいずれでも、なおかつ分枝状または非分枝状のいずれでもよい。この酸残基は、ハロゲン、例えばフッ素または塩素、あるいはエーテル基、チオエーテル基、エステル基、アミド基、カルボキシ基、スルホン酸基、無水カルボン酸基、カルボニル基またはヒドロキシル基を含んでいてもよい。
特許請求の範囲に記載のポリヒドロキシ化合物は、任意のヒドロキシル基のところでエステル化されていてもよく、それゆえ、ジ- 、トリ- もしくはポリエステル並びにモノエステルを使用することができる。しかし、好ましくは、モノ- 、ジ- またはトリエステルが使用される。
水溶性を高めるために、特許請求の範囲に記載のカルボン酸エステルは、カルボン酸成分とアルコール成分との間のスペーサーとしてポリエチレンオキシド単位を含んでいてもよい。ポリエチレンオキシド単位の数は通常1〜80個、好ましくは2〜40個である。
水中への溶解性が十分な場合は、ポリヒドロキシカルボン酸エステルはそのままでエマルションポリマーに加えることが好ましい。そうでない場合は、カルボン酸エステルは乳化された形で加えられる。この乳化のためには、以下に更に記載する保護コロイドを使用することが好ましく、またこの保護コロイドは、場合によっては適当な乳化剤と組み合わせて使用される。この際使用される乳化剤は、陰イオン性、陽イオン性または非イオン性乳化剤のいずれでもよい。
カルボン酸エステルを、乳化重合の水性相に加えることも好ましい。特許請求の範囲に記載のカルボン酸エステルは、乳化重合の最中の供給物としても使用することができる。
他の態様の一つでは、カルボン酸エステルは、ドイツ特許出願公開第195 35 833号明細書及びドイツ特許出願公開第197 52 659号明細書に詳しく記載されているように、固形のキャリアに担持させる。これらのキャリアは、以下に記載するケーキング防止剤、並びにヒドロケイ酸マグネシウム、微粒二酸化チタン、アルミナ、漂白土、活性化された酸化アルミニウム、バーミキュライト、例えばベントナイト、膨張パーライト、更にリン酸塩、例えばリン酸ナトリウムである。特に好ましいものは、少なくとも50m2/g、特に少なくとも100m2/g のBET 表面積を有するシリカである。カルボン酸エステルの添加量は、使用するキャリア材料の重量を基準にして10〜160 重量%である。
これらのコーティングされた材料は、ケーキング防止剤として使用されそして霧化プロセス中に混合されるか、または完成した分散粉体に直接加えられる。
好ましい態様の一つでは、該分散粉体組成物は、水不溶性ポリマーの全量を基準にして3〜30重量%、好ましくは3〜15重量%の量で保護コロイドを含む。適当な保護コロイドの例は、ポリビニルアルコール及びこれらの誘導体、例えばビニルアルコール- 酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルアルコール- エテンコポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリサッカライド、例えばデンプン類(アミロース及びアミロペクチン)、セルロース、グァー、トラガカント酸、デキストラン、アルギネート類、及びカルボキシメチル、メチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロピル誘導体、タンパク質、例えばカゼイン、大豆タンパク質、ゼラチン、合成ポリマー、例えばポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリビニルスルホン酸及びこれらの水溶性コポリマー、メラミン- ホルムアルデヒドスルホネート、ナフタリン- ホルムアルデヒドスルホネート、スチレン- マレイン酸コポリマー及びビニルエーテル- マレイン酸コポリマーである。
好ましい適当なケーキング防止剤は、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウム並びにこれらの混合物、シリカ、更には、ドロマイトとカルサイト及び/またはタルクとの組み合わせである。ケーキング防止剤の粒度は好ましくは0.001 〜0.5mm である。
該分散粉体組成物は、好ましくは、噴霧乾燥することによって製造される。この乾燥操作は、慣用の噴霧乾燥システム内で、単噴口流体ノズル、二噴口流体ノズルまたは多噴口流体ノズルによるかあるいは回転ディスクによる霧化を用いて行われる。選択される排出温度は、システム、ポリマーのガラス転移温度及び所望とする乾燥の程度に依存して、通常50〜100 ℃、好ましくは60〜90℃の範囲である。該分散粉体の貯蔵安定性及び流動性を高めるためには、該分散物と平行して噴霧塔内にケーキング防止剤を導入することが好ましく、その結果として、分散物粒子表面にケーキング防止剤が好ましく沈着することになる。
該分散粉体組成物は、典型的な応用分野で使用することができ、例えば、建築用接着剤、下塗り材(renders) 、こて塗り用コンパウンド(troweling compounds)、床こて塗り用組成物(floor-filling compositions)、目地モルタルまたは塗料を製造するために、無機系の水硬バインダー、例えばセメント(ポルトランドセメント、アルミナセメント、ポゾランセメント、スラグセメント、マグネシアセメント及びホスフェートセメント)、セッコウ、水ガラスと組み合わせて建築化学材料に、あるいはコーティング組成物または接着剤組成物用の唯一のバインダーとして、あるいは繊維材料用のバインダーとして使用することができる。該分散粉体組成物は、好ましくは、良好な粘着性の他、低減された吸水性及び/または撥水効果が望まれる利用分野において疎水化性バインダーとして使用される。
以下の例に示す部及び百分率は、特に断りがない限り重量基準の値である。
例1〜6:
酢酸ビニル、ビニル10- ヴァーサテート(Versatate) 及びアクリル酸ブチル(45:45:10)に基づく、ポリビニルアルコールにより安定化された分散物1300部
──固形物含有率:54.1%;
──粘度(Haake VT 500 、386.6s-1): 1150mPa.s;
──T g : 10K/分の加熱速度で示差走査熱分析(DSC) により測定して13℃;
──粒度分布: d w :1863nm, dw /dn :12.8;
を25%濃度ポリビニルアルコール溶液140 部(20℃での4%濃度水溶液の粘度: 4mPa.s、加水分解度:88 %、重合度:630)で処理した。
例1〜6:
酢酸ビニル、ビニル10- ヴァーサテート(Versatate) 及びアクリル酸ブチル(45:45:10)に基づく、ポリビニルアルコールにより安定化された分散物1300部
──固形物含有率:54.1%;
──粘度(Haake VT 500 、386.6s-1): 1150mPa.s;
──T g : 10K/分の加熱速度で示差走査熱分析(DSC) により測定して13℃;
──粒度分布: d w :1863nm, dw /dn :12.8;
を25%濃度ポリビニルアルコール溶液140 部(20℃での4%濃度水溶液の粘度: 4mPa.s、加水分解度:88 %、重合度:630)で処理した。
以下の疎水化剤3部を上記混合物にそれぞれ加えた。
この混合物を脱イオン水で40%固形物含有率まで希釈し、そしてタルク及びドロマイトからなるケーキング防止剤混合物を添加して噴霧乾燥した[ ナイロ(Niro)社製の噴霧乾燥機、入口温度:130℃、排出温度:65 ℃、処理量: 分散物1kg/h)。ケーキング防止剤の含有率は15%である。
分別した分散粉体1〜6を水硬性組成物に使用し、そして吸水値を以下のように測定した。
先ず、粉末状の鉱物性トップコート下塗り材を以下の成分から調製した。
300 部 CEM I 42.5R (ホワイト)ポルトランドセメント
2 部 (R) Tylose(チロース)MH 10007 P4
240 部 粉末化したライムストーン<0.1mm
780 部 石灰性サンドストーン 0.1 〜0.7mm
598 部 石灰性サンドストーン 0.7 〜1.25mm
60 部 消石灰(slaked lime)
20 部 分散粉体。
300 部 CEM I 42.5R (ホワイト)ポルトランドセメント
2 部 (R) Tylose(チロース)MH 10007 P4
240 部 粉末化したライムストーン<0.1mm
780 部 石灰性サンドストーン 0.1 〜0.7mm
598 部 石灰性サンドストーン 0.7 〜1.25mm
60 部 消石灰(slaked lime)
20 部 分散粉体。
上記鉱物性トップコート下塗り材の成分を、リーディゲ(Loedige)(M5R)ミキサー中で、8.5 の目盛り設定で3分間均一化した。この粉末状鉱物性トップコート下塗り材200 部を、水48部の添加後に、レナルト(Lenart)攪拌機(Vollrath, EWTHV-1) 中で15秒間高速回転で攪拌した。この組成物を5分間熟成させ、次いで手動で再び攪拌した。
0.5 ×10×20cmの寸法の鋳型を、厚さ2cmのEPS (発砲ポリスチレン)のシートの上に置いた。これに上記組成物を均一に充填し、次いで表面を平滑化した。
この系を一晩放置し、次いで試験片を切り出し、そしてその縁を溶融パラフィンで封鎖した。
この封鎖された試験片を、先ず、飽和水蒸気雰囲気に23℃の温度で3日間置き、次いで50%相対湿度下に3日間置いた。
次いでこの試験片の重さを計り、次いで試験表面を下側に向けて、水を入れた水盤中に入れた。4時間及び24時間後、この試験片を取り出し、スポンジワイパーをそっと当てて水を取り、そして秤量した。重量の増分をg/m2に換算した。
分散粉体1〜6を用いて調合されたトップコート下塗り材の吸収量を以下の表に示す。
Claims (21)
- 水不溶性ポリマーに基づく分散粉体組成物であって、このポリマーの全重量を基準にして0.1 〜30重量%の範囲の量で少なくとも一種のカルボン酸エステルを含み、かつこのカルボン酸エステルの酸成分は少なくとも6個の炭素原子を有するものでありそしてアルコール成分はポリヒドロキシ化合物である、上記分散粉体組成物。
- アルコール成分が、グリセロール、ジグリセロール及びトリグリセロールからなる群から選択されたものである、請求項1の分散粉体組成物。
- 次の化合物、すなわちビニルエステルホモ- 及びコポリマー、ビニルエステル- エチレンホモ- 及びコポリマー、ビニルエステル-(メタ) アクリレートホモ- 及びコポリマー、ビニルエステル-(メタ) アクリレート- エチレンホモ- 及びコポリマー、( メタ) アクリレートホモ- 及びコポリマー、スチレン-(メタ) アクリレートホモ- 及びコポリマー、フマル酸もしくはマレイン酸エステルのホモ- 及びコポリマー、ハロゲン化ビニル、ビニル芳香族化合物、ジエン、オレフィンのホモ- 及びコポリマー、並びにポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、メラミン- ホルムアルデヒド樹脂、フェノール- ホルムアルデヒド樹脂、あるいはこれらのオリゴマー性前駆体からなる群から選択される少なくとも一種の水不溶性ポリマーを含む、請求項1または2の分散粉体組成物。
- ポリマーが、保護コロイド及び/または乳化剤によって安定化されている、請求項1〜3のいずれか一つの分散粉体組成物。
- ポリマーが、その全重量を基準にして3〜35%の量で保護コロイドを含む、請求項1〜4のいずれか一つの分散粉体組成物。
- ポリマーが、その全重量を基準にして0〜30重量%の量でケーキング防止剤を含む、請求項1〜4のいずれか一つの分散粉体組成物。
- a) ビニルエステルホモ- 及びコポリマー、ビニルエステル- エチレンホモ- 及びコポリマー、塩化ビニルホモ- 及びコポリマー、( メタ) アクリレートホモ- 及びコポリマー、スチレン-(メタ) アクリレートホモ- 及びコポリマーからなる群から選択される少なくとも一種の水不溶性ポリマー、
b) 前記ポリマーの全重量を基準にして3〜35重量%の量の保護コロイド、
c) 前記ポリマーの全重量を基準にして0.1 〜30重量%の量の少なくとも一種のカルボン酸エステル、なおこのカルボン酸エステルの酸成分は少なくとも6個の炭素原子を有するものであり、そしてアルコール成分はグリセロール、ジグリセロールまたはトリグリセロールであり、更に、前記カルボン酸エステルは、酸成分とアルコール成分との間に0〜80個のポリエチレンオキシド単位を有する、
d) 前記ポリマーの全重量を基準にして0〜30重量%の量のケーキング防止剤、
を含む、請求項1〜6のいずれか一つの分散粉体組成物。 - 200 〜3500の重合度及び80〜98mol %の加水分解度を有するポリビニルアルコールが、前記ポリマーを製造するための保護コロイドとして使用されている、請求項1〜7のいずれか一つの分散粉体組成物。
- 酸成分が、ハロゲン、ヒドロキシル基、エーテル基、チオエーテル基、エステル基、アミド基、カルボキシ基、スルホン酸基、無水カルボン酸基及び/またはカルボニル基を含む、請求項1〜8のいずれか一つの分散粉体組成物。
- 使用されるカルボン酸エステルが、グリセロール、ジグリセロールまたはトリグリセロールの対応するモノ- 、ジ- またはトリエステルを含む、請求項1〜9のいずれか一つの分散粉体組成物。
- ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウムもしくは炭酸マグネシウムまたはこれらの混合物、シリカ、あるいはドロマイトとカルサイト及び/またはタルクとの組み合わせがケーキング防止剤として使用される、請求項1〜10のいずれか一つの分散粉体組成物。
- カルボン酸が粉末状キャリア材料に担持されており、そしてこのキャリア材料が、それの全重量を基準にして10〜160 重量%の範囲の量でカルボン酸エステルを含む、請求項1〜11のいずれか一つの分散粉体組成物。
- 粉末状キャリア材料が、請求項11に記載のケーキング防止剤である、請求項12の分散粉体組成物。
- キャリア材料が、少なくとも50m2/gのBET 表面積を有するヒュームドシリカまたは沈降シリカである、請求項12の分散粉体組成物。
- ポリマーa)、保護コロイドb)及びカルボン酸エステルc)及び必要に応じて更に別の保護コロイドb)を混合して分散物を調製し、次いで場合によってはこれを、同時にケーキング防止剤d)を混合しながら乾燥する、請求項1〜14のいずれか一つに記載の分散粉体組成物を製造する方法。
- カルボン酸エステルを、ポリマーa)の製造に必要なそれの初期装入物に加える、請求項15の方法。
- カルボン酸エステルをキャリア材料に担持させ、そしてこのコーティングされた材料を、分散粉体組成物の乾燥中及び/またはその後に加える、請求項16の方法。
- コーティングされた材料を、分散粉体組成物の乾燥後に加える、請求項17の方法。
- 乾燥塔中で噴霧乾燥することによって乾燥を行う、請求項15〜18のいずれか一つの方法。
- 壁紙糊、モルタルまたはコンクリートの改良に請求項1〜14のいずれか一つの分散粉体組成物を使用する方法。
- 水不溶性ポリマーに基づく分散粉体組成物であって、前記ポリマーの全重量を基準にして0.1 〜30重量%の範囲の量で少なくとも一種のカルボン酸エステルを含み、かつ前記カルボン酸エステルの酸成分は少なくとも6個の炭素原子を有するものでありそしてアルコール成分はグリセロール、ジグリセロールまたはトリグリセロールである上記分散粉体組成物をモルタルまたはコンクリートの疎水化に使用する方法。
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