JP2004082926A - 四輪駆動車の動力伝達機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】四輪独立懸架式の前輪1と後輪2の間にパワーユニットPを配置し、前輪用差動機20と後輪用最終減速機30を車幅中央に配置し、パワーユニットPの動力取出軸39を車幅中央線Cから左右の一方に変位させ、前輪用差動機20の入力軸25及び前輪用プロペラ軸26は、車幅中央線Cと平行で、上記動力取出軸39と同一軸芯O1上に配置し、後輪用最終減速機30の入力軸35は、前端部が車幅中央側から上記動力取出軸側に傾いた姿勢に配置し、後輪用プロペラ軸36は、後輪用最終減速機30の傾斜姿勢の上記入力軸35と同軸芯上に配置してある。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、前輪と後輪の間に、原動機及び変速機を有するパワーユニットを配置し、変速機の動力取出軸の前端部を、前輪用プロペラ軸を介して前輪用差動機の入力軸に連動連結し、動力取出軸の後端部を、後輪用プロペラ軸を介して後輪用最終減速機の入力軸に連動連結してある四輪駆動車の動力伝達機構に関し、特に、四輪独立懸架式の四輪駆動車に適した動力伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種四輪駆動車の動力伝達機構として、特開昭2001―301477号公報に記載されたものがあり、図6に示すように、左右一対の前輪101と左右1対の後輪102は、それぞれ上下揺動可能な懸架アーム103及びショックアブソーバ(図示せず)により独立懸架されており、前輪101と後輪102の間には、原動機及びトルクコンバータ等の変速機からなるパワーユニットPが搭載されている。
【0003】
前輪用差動機106と後輪用最終減速機107は車幅中央に配置され、パワーユニットPの出力部に連結された動力取出軸110は、車幅中央から左方に変位すると共に車幅中央線Cと略平行に配置されている。動力取出軸110の前端部は、車幅中央線Cと略平行に配置された前輪用プロペラ軸112を介して前輪用差動機106の入力軸114に連結し、動力取出軸110の後端部は、車幅中央線Cに対して傾斜した後輪用プロペラ軸115を介して後輪用最終減速機107の入力軸118に連結している。
【0004】
パワーユニットPは前後車輪101,102間の中央よりも後寄りに配置されており、それにより、動力取出軸110の後端部と後輪用最終減速機107との距離は、動力取出軸110の前端部と前輪用差動機106との距離よりも短くなっている。
【0005】
後輪用最終減速機107の入力軸118は、車幅中央線Cと平行に配置されており、後輪用プロペラ軸115は、前後端部がそれぞれユニバーサル継手(カルダン継手)120,121を介して、動力取出軸110の後端部と上記入力軸118に一定の折曲げ角度を有して連結している。
【0006】
後輪用プロペラ軸115の前後のユニバーサル継手120,121は、個々には不等速継手であるが、左右対称に配置されていることにより、1回転中に相互に速度変化が打ち消され、動力取出軸110と入力軸118との間では概ね等速に伝達されるようになっている。
【0007】
四輪独立懸架式の四輪駆動車において、上記のように前輪用差動機106と後輪用最終減速機107とを車幅中央に配置していることにより、各懸架アーム(A形アーム)103を、左右等長で、しかも長くすることが可能となり、これにより車幅の大型化を防ぎ、トレッド変化を抑えながらサスペンションストロークを長く確保し、乗り心地を良くすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが図6に示す動力伝達機構は、動力取出軸110から後輪用最終減速機107の入力軸118に至る間に、一定の折曲げ角度を有する2つのユニバーサル継手120,121が存在し、これにより該継手120,121の交差角度が大きくなることに加えて、2回の速度変化の過程を経て等速に戻すようにしているため、後輪102への動力損失が大きくなるのは免れず、また、前後のユニバーサル継手120,121部分における寿命向上対策が必要となる。
【0009】
また、パワーユニットPを、前後の車輪101,102間の中央部よりも後方寄りに配置していると、傾斜姿勢の後輪用プロペラ軸115を配置するための前後間距離が短くなり、ユニバーサル継手(カルダン継手)120,121の交差角度が大きくなる要因の1つとなり得る。
【0010】
【発明の目的】
本願発明の目的は、車幅のコンパクト性及び乗り心地を維持すると同時に、継手構造の簡素化を図りながら後輪への動力損失を減らすことができる四輪駆動車の動力伝達機構を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本願請求項1記載の四輪駆動車の動力伝達機構は、四輪独立懸架式の前輪と後輪の間に、原動機及び変速機を有するパワーユニットを配置し、変速機の動力取出軸を車幅中央線と略平行に配置し、動力取出軸の前端部を、前輪用プロペラ軸を介して前輪用差動機の入力軸に連動連結し、動力取出軸の後端部を、後輪用プロペラ軸を介して後輪用最終減速機の入力軸に連動連結してある四輪駆動車の動力伝達機構において、前輪用差動機と後輪用最終減速機をそれぞれ車幅中央に配置し、動力取出軸を車幅中央線から左右の一方に変位させ、前輪用差動機の入力軸及び前輪用プロペラ軸は、車幅中央線と略平行で、上記動力取出軸と同一軸芯上に配置し、後輪用最終減速機の入力軸は、前端部が車幅中央側から上記動力取出軸側に傾いた姿勢に配置し、後輪用プロペラ軸は、後輪用最終減速機の傾斜姿勢の上記入力軸と略同軸芯上に配置してある。
【0012】
これにより、前、後輪の各懸架アームを、左右等長に、かつ、長く設定でき、車幅のコンパクト性を維持しながら乗心地を向上させることができるのは勿論のこと、後輪用最終減速機の入力軸を傾斜配置して、傾斜姿勢の後輪用プロペラ軸と略同一軸芯上に揃えていることにより、継手構造の小型軽量化及び簡素化、後輪への動力損失の低下及び継手部分における摩耗の抑制が達成できる。また、後輪用プロペラ軸の組付性も向上する。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の四輪駆動車の動力伝達機構において、動力取出軸と後輪用最終減速機との距離が、動力取出軸と前輪用差動機との距離よりも長くなるように、パワーユニットを前後車輪間の中央よりも前寄りに配置してあることを特徴としている。
【0014】
これにより、傾斜配置する後輪用プロペラ軸の前後間距離を大きく確保でき、後輪用プロペラ軸の傾斜角度を小さくすることができ、これによっても動力損失を低下させることができると共に組付け性も向上する。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の四輪駆動車の動力伝達機構において、後輪用最終減速機の傾斜姿勢の入力軸にブレーキ装置を設けてあることを特徴としている。
【0016】
これにより、後輪用最終減速機の前側の空きスペースをブレーキ配置用に有効に利用できる。特に、パワーユニットを前方寄りに配置して、パワーユニットと後輪用最終減速機との距離を大きく確保している構造では、ブレーキ配置スペースを十分に確保することができる。また、後輪用最終減速機の前側に配置していることにより、走行風を利用してブレーキ装置の冷却効果を向上させることもできる。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の四輪駆動車の動力伝達機構において、上記ブレーキ装置は湿式多板形ブレーキ装置であることを特徴としている。
【0018】
これにより、ブレーキ装置の径方向の寸法、特に上下方向の寸法をコンパクトに配置できると共に、ブレーキ装置と地面との間を広く確保し、最低地上高を高く維持できる。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の四輪駆動車の動力伝達機構において、湿式多板形ブレーキ装置のケーシングは、後輪用最終減速機のケーシングと一体に形成されていることを特徴としている。
【0020】
これにより、ブレーキ装置のケーシングを簡素化できると共に、最終減速機の潤滑油と湿式多板型ブレーキの潤滑油とを共用でき、潤滑油系のメンテナンスに手間がかからなくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は本願発明を適用した騎乗形不整地走行用四輪駆動車であり、以下、図面に基づいて本願発明の実施の形態を説明する。
【0022】
[四輪駆動車の全体のレイアウト]
四輪駆動車全体の右側面図を示す図2において、前後に延びるフレームFの前端部に配置された左右1対の前輪1は、上下1対の懸架アーム(下側A形アームのみ図示)3及びショックアブソーバ5よりなる懸架機構により、それぞれ独立に上下方向揺動可能に懸架されている。
【0023】
フレームFの後端部に配置された左右1対の後輪2も、上記前輪1と同様に、上下1対の懸架アーム(下側A形アームのみ図示)7及びショックアブソーバ8よりなる懸架機構により、それぞれ独立して上下方向揺動可能に懸架されている。
【0024】
前輪1と後輪2の間には、原動機10、Vベルト式自動変速機11及びギヤ式補助変速機12等からなるパワーユニットPが配置されており、該パワーユニットPは、前,後輪1,2間の中央よりも前方寄りに位置している。フレームFの上部には、騎乗形のシート14及びバー式のハンドル装置15等が配置されている。
【0025】
図1は、四輪駆動車の動力伝達機構の平面図であり、左右の前輪1間には、車幅中央に前輪用差動機20が配置され、該前輪用差動機20内の左右の出力軸部は、それぞれ等速継手22を介して左右の前輪駆動軸23の一端部に連結し、各前輪駆動軸23の他端部は、等速継手24を介して各前輪1の前車軸に連結している。左右の前輪駆動軸23は等長に形成されると共に、車幅中央線Cに対して略左右対称に配置されており、また、左右の前輪用懸架アーム3も左右等長に形成される共に、車幅中央線Cに対して略左右対称に配置されている。前輪用差動機20の入力軸25は、車幅中央より右側に距離dだけ変位した位置(水平軸芯O1上)に、車幅中央線Cと平行に設けられている。
【0026】
左右の後輪2間には、車幅中央に後輪用最終減速機30が配置され、該後輪用最終減速機30の左右の後輪用出力軸部31は、それぞれ等速継手32を介して左右の後車駆動軸33の一端に連結し、各後輪駆動軸33の他端部は、等速継手34を介して各後輪2の後車軸に連結している。左右の後輪駆動軸33は、等長に形成される共に、車幅中央線Cに対して左右対称に配置されており、また、左右の懸架アーム7も左右等長に形成される共に、車幅中央線Cに対して左右対称に配置されている。後輪用最終減速機30の入力軸35は、後端の小べベルギヤ(ピニオンギヤ)37が車幅中央に位置すると共に、前端部が右方に来るように傾斜している。
【0027】
[Vベルト式自動変速機]
Vベルト式自動変速機11は、原動機10の右側に備え付けられており、原動機10の横向きのクランク軸に連結された駆動調車47と、ギヤ式副変速機12の変速入力軸に連結された従動調車48と、両調車47,48に巻き掛けたVベルト49から構成されており、運転開始時のロー状態(最大減速比状態)から機関回転数の増加に伴って自動的にハイ側(高速側)に変速し、また、車輪側からの負荷の増加により、自動的に減速比を増大させることができるようになっている。
【0028】
Vベルト式自動変速機11はベルトカバー13により覆われており、ベルトカバー13の前端部には冷却風流入孔16が形成され、後端部には冷却風排出孔17が形成され、駆動調車47の背面に設けられた吸込ファンにより外部の空気を冷却風流入孔16から吸い込み、Vベルト式自動変速機11を冷却し、後部の冷却風排出孔17から排出するように構成されている。
【0029】
[パワーユニットから前輪用差動機及び後輪用最終減速機への動力伝達系]
パワーユニットPの下端部には、車幅中央線Cと平行で前後方向に延びる動力取出軸39が支持されており、該動力取出軸39は、車幅中央線Cから右方に変位すると共に、前記前輪用差動機20の入力軸25と同一軸芯O1上に配置され、大小のべベルギヤ41,42からなる減速機構を介してギヤ式補助変速機12の変速出力軸43に連動連結している。
【0030】
動力取出軸39の前端部は、パワーユニットPの前端(原動機10の前端)から前方に突出しており、前輪用差動機20の入力軸25と動力取出軸39の前端部とは、車幅中央線Cと平行で前記両軸25,39と同軸芯O1上に配置された前輪用プロペラ軸26により連結されている。前輪用プロペラ軸26の前後端部と上記両軸25,39との接続部は、3つの軸25,26,39が同一軸芯O1上に揃えられていることから、ユニバーサル継手ではなく、構造が簡単な同軸スプライン継手27,28により接続されている。
【0031】
図3は、後輪動力伝達系の水平断面拡大図であり、動力取出軸39の後端部は、パワーユニットPの後端(補助変速機12の後端)から後方に突出しており、傾斜姿勢の後輪用プロペラ軸36により、傾斜姿勢の後輪用最終減速機30の入力軸35に連結している。動力取出軸39の後端部と後輪用最終減速機30との前後方向距離は、動力取出軸39の前端部と前輪用差動機20(図1)との前後方向距離よりも長く設定されている。特に該実施の形態では、動力取出軸39の後端部と後輪用最終減速機30の入力軸35との前後方向距離も、動力取出軸39の前端部と前輪用差動機20(図1)の入力軸25との前後方向距離よりも長く設定されている。
【0032】
後輪用最終減速機30の入力軸35は、前述のように後端の小べベルギヤ37が略車幅中央に位置し、前端部が車幅中央線Cに対して右方にくるように傾斜しており、車幅中央線Cに対する右方への傾斜角θ1は、たとえば11度に設定されている。言いかえると、上記入力軸35は、大べベルギヤ38が固着された後輪用中空軸61の軸芯O3に対してθ2=79度の角度で傾斜している。
【0033】
後輪用プロペラ軸36は、車幅中央線Cに対して上記入力軸35と同一角度θ1だけ右方に傾斜すると共に入力軸35と同一軸芯O2上に配置されており、前半部の中間軸45と後半部の中空軸46から構成されている。
【0034】
中間軸45の前端部は等速継手40を介して動力取出軸39の後端部に連結し、中間軸45の後端部は外周に球面スプライン45aを有し、該球面スプライン45aに、中空軸46の前端部に形成された内周スプラインがプロペラ軸芯方向移動可能にスプライン嵌合し、これにより後輪用プロペラ軸36全体として軸芯O2方向に伸縮自在となると共に、球面スプライン45aにおいて若干の折り曲げも吸収できるようになっている。
【0035】
中空軸46の後端部は、入力軸35の外周スプラインにスプライン嵌合し、中間軸45と中空軸46との間には、両軸45,46を常に離反する方向に付勢するコイルばね44が縮設されている。これにより後輪用プロペラ軸36に軸方向の遊びが生じるのを防止し、また、後輪用最終減速機30をフレームFから外すことなく、後輪用プロペラ軸36を着脱できるようになっている。
【0036】
[後輪用最終減速機及びブレーキ装置]
図3において、後輪用最終減速機30は、前記小べベルギヤ(ピニオンギヤ)37と、該小べベルギヤ37に噛み合う大べベルギヤ(リングギヤ)38から構成されており、後輪用最終減速機30から前述のように右斜め前方に突出する入力軸35に、湿式多板型摩擦ブレーキ装置50が設けられている。後輪用最終減速機30のケーシングとブレーキ装置50のケーシングとは一体的に形成されており、上記両べべルギヤ37,38を囲むハウジング51及び右側面カバー52と、ハウジング51の前端部に着脱自在に取り付けられた前端ブレーキカバー53から構成されている。
【0037】
入力軸35は、ブレーキ室55内に配置された前後の軸受58により前端ブレーキカバー53及びハウジング51に回転自在に支持され、小べベルギヤ37は減速機室56内に突出すると共にその後端は、ハウジング51に形成されたボス部51aに軸受59を介して支持されている。すなわち、小べベルギヤ37は前後端部で両持ち支持されている。
【0038】
大べベルギヤ38は、小べベルギヤ37に対して右側に配置されると共に、左右方向に延びる中空軸61の外周に固着(螺着)されている。大べベルギヤ38及び中空軸61は、左右1対の軸受62を介してハウジング51及び右側面カバー52に回転可能に支持されている。中空軸61の内周スプラインには、左右1対の後輪用出力軸部31がスプライン嵌合し、両後輪用出力軸部31はそれぞれハウジング51及び右側面カバー52からそれぞれ左右に突出し、前述のように等速継手32を介して左右の後輪駆動軸33に連結している。
【0039】
前述のように後輪用最終減速機30の入力軸35が車幅中央線Cに対して角度θ1(11度)だけ右側に傾斜した状態で配置されているのに対応して、ブレーキ装置50の前後端壁は、車幅中央線Cと直角な面Mに対して入力軸35と同方向(右方向)にθ1(11度)だけ傾斜した姿勢に形成されている。
【0040】
湿式多板形ブレーキ装置50は、入力軸35の外周スプラインに入力軸芯方向移動可能にスプライン嵌合した複数枚の摩擦プレート64と、各摩擦プレート64に対して軸芯方向に交互に配置されると共に前端ブレーキカバー53の内周溝部65に軸芯方向移動可能に係合した複数枚のセパレートレート66と、最前端のセパレートプレート66と前端ブレーキカバー53の後面の間に配置された環状のプレッシャプレート67と、ブレーキ操作用カム機構の鋼球68等から構成されている。プレッシャプレート67は前端ブレーキカバー53に形成されたボス部に回動可能に支持されると共に前端面に周方向に等間隔を置いて複数の楔溝69が形成されており、各楔溝69は周方向に円弧形に延びると共に周方向の一方にゆくに従い溝深さが浅くなるように形成され、該楔溝69に、前端ブレーキカバー53の後面凹部70に埋め込まれた鋼球68を係合することによりブレーキ操作用カム機構を構成している。
【0041】
プレッシャプレート67の外周面には操作用の突起67aが形成され、該突起67aにはブレーキ作動レバー71が係合し、該ブレーキ作動レバー71はレバー軸72に固着され、該レバー軸72は前端ブレーキカバー53及びハウジング51に回動自在に支持される共に、前端ブレーキカバー53から前方に突出し、図示しないワイヤ伝達機構等の操作力伝達機構を介してブレーキ操作ペダルあるいはブレーキ操作レバー等のブレーキ操作部に連動連結している。
【0042】
すなわち、ブレーキ操作部のブレーキ操作により、ワイヤ伝達機構を介してレバー軸72及びブレーキ作動レバー71を回動すると、突起67aを介してプレッシャプレート67が図3の状態から回動し、鋼球68と楔溝69とのカム作用によりプレッシャプレート67が後方に移動し、プレッシャプレート67とハウジング51の前端面との間で全両プレート64,66を挟圧し、入力軸35を制動するようになっている。
【0043】
[ブレーキの冷却及び潤滑装置]
湿式多板形ブレーキ装置50を冷却する装置として、基本的には最終減速機室56及びブレーキ室55に収納した潤滑油を循環させる方式を採用しており、これに加え、温度が上昇した潤滑油からの放熱を促進するために、走行風並びにVベルト式自動変速機11の排風を積極的に利用できる構成となっている。
【0044】
図4は後輪用最終減速機30及び湿式多板形ブレーキ装置50の縦断側面図(図3のIV−IV断面)を示しており、摩擦プレート64及びセパレートプレート66は大べベルギヤ38の外径よりも小径に形成されている。前端ブレーキカバー53の下端部とハウジング51の前端部の下端部には、車幅方向に広がる凹部77,78が形成されており、これら両凹部77,78によりブレーキ室55の下端部に容量の大きな油溜79を形成している。該油溜79は下部油路76を介して最終減速機室56の下部に連通している。
【0045】
一方、ハウジング51の後半部の形状は、大べベルギヤ38の外周端を、僅かな隙間を隔てて取り囲むように円弧形に形成されており、これによりハウジング31の下端の地上高さを高く確保してある。また、ハウジング51の前半部の上端部には、最終減速機室56の上端部部とブレーキ室55内の上端内周溝部65とを連通する油路80が形成されている。
【0046】
プレッシャプレート67の前面と前端ブレーキカバー53の後面の間には、上記内周溝部65に連通すると共に、セパレートプレート66より内周側の空間部に連通する油路81が形成され、各摩擦プレート64の内周側部分にはそれぞれ油孔83が形成されている。
【0047】
図5は図4のV−V断面図であり、各摩擦プレート64の油孔83は周方向に等間隔をおいて複数個形成されており、また、下端部の油溜79は車幅方向に広く形成され、大きな収納容積を確保している。
【0048】
[Vベルト式自動変速機の排風利用によるブレーキ冷却装置]
図2において、ベルトカバー13の後端に形成された冷却風排出孔17には、排風ガイド85が接続されており、該排風ガイド85は後方に延びると共に一旦上方に立ち上がり、続いてフレームF内に入ると共に下降し、図3のように湿式多板形ブレーキ装置50の前端ブレーキカバー53の近傍まで至っている。
【0049】
図3において、排風ガイド(パイプ)85の後端部は、前端ブレーキカバー53に向いて右前方から斜めに開口すると共に、排風速度を上げるためにチョーク部(絞り部)86が形成されており、さらにチョーク部86の外周には、テーパー筒形の混合管87を径方向に隙間を置いて設けることにより空気エゼクターを構成しており、これにより周辺の空気を取り入れ、風量の増加と温度低下を図っている。
【0050】
【作用】
[走行用動力の伝達]
図1において、原動機10のクランク軸から出力される動力は、Vベルト式自動変速機11を介してギア式補助変速機12に伝達され、変速出力軸43からべベルギヤ41,42を介して動力取出軸39に伝達される。
【0051】
動力取出軸39の前端部からは継手28を介して前輪用プロペラ軸26に伝達され、動力取出軸39の後端部からは等速継手40を介して後輪用プロペラ軸36に伝達される。
【0052】
前輪用プロペラ軸26に伝達された動力は、前輪用差動機20内で減速されると共に差動機構を経過し、左右の等速継手22、前輪駆動軸23及び等速継手24を介して左右の前輪(前車軸)1に伝達される。
【0053】
図3において、傾斜姿勢の後輪用プロペラ軸36に伝達された動力は、スプライン継手を介して後輪用最終減速機30の入力軸35に伝達され、小べベルギヤ37と大べベルギヤ38の間で方向が変換されると同時に減速され、中空軸61から左右の出力軸部31に伝達され、等速継手32を介して左右の後輪駆動軸33に伝達される。
【0054】
[ブレーキの冷却]
図4において、湿式多板形ブレーキ装置50の下方に形成されている油溜79の潤滑油は、大べベルギヤ38の回転により矢印R方向に上方へ掻き揚げられ、上端部の油路80を通って前方の溝部65に入り、セパレートプレート66の外周側を冷却する。続いてプレッシャプレート67の前側の油路81を通り、プレッシャプレート67を冷却すると共にセパレートプレート66の内周側に入り、摩擦プレート64の油孔83を通過しながら摩擦プレート64を冷却し、油溜79に戻る。
【0055】
このように潤滑油は、最終減速機室56内及びブレーキ室55内の全体を循環するので、最終減速機30及びブレーキ装置50全体として広い放熱面積を確保でき、ブレーキ装置50の冷却効果が向上する。また、油溜79が後輪用最終減速機30の前側に配置されたブレーキ室55に形成されているため、ブレーキ室55内の潤滑油及び油溜79の潤滑油が、前方からの走行風により効果的に冷却される。
【0056】
さらに、図3において、ベルトカバー13から排風ガイド85を通って送られる排風は、チョーク部86において速度を増すと共に混合管87を通して外部の空気を吸い込み、速度及び風量を増加した状態で前端ブレーキカバー53に当てられ、これにより放熱作用を促進する。
【0057】
また、前端ブレーキカバー53は、車幅中央線Cと直角な面Mに対して傾斜していることにより、前方からの走行風は、前端ブレーキカバー53の前面を左から右へ滑らかに流れ、これによっても冷却効果が増大される。
【0058】
なお、排風ガイド85は、図2のようにベルトカバー13の冷却風排出孔17から後端チョーク部86の間に立ち上がり部を形成していることにより、チョーク部86からベルトカバー13内へ水が侵入するのを防ぐことができる。
【0059】
【その他の発明の実施の形態】
(1)本願発明が適用される車輌は不整地走行用の四輪駆動車に限定されるものではなく、その他の四輪駆動車にも適用することもできる。
【0060】
(2)動力取出軸を前後に2分割して、二駆四駆切換え機構を備えた四輪駆動車に適用することも可能である。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明によると、
(1)四輪独立懸架式の前輪と後輪の間に、原動機及び変速機を有するパワーユニットを配置した四輪駆動車の動力伝達機構において、前輪用差動機と後輪用最終減速機をそれぞれ車幅中央に配置してあることにより、前後車輪の各懸架アームを、左右等長に、かつ、長く設定でき、車幅のコンパクト性を維持しながらも乗心地を向上させることができるのは勿論のこと、動力取出軸を車幅中央線から左右の一方に変位させ、前輪用差動機の入力軸及び前輪用プロペラ軸は、車幅中央線と略平行で、上記動力取出軸と同一軸芯上に配置し、後輪用最終減速機の入力軸は、前端部が車幅中央側から上記動力取出軸側に傾いた姿勢に配置し、後輪用プロペラ軸は、後輪用最終減速機の傾斜姿勢の上記入力軸と同軸芯上に配置してあることにより、継手構造の小型軽量化及び簡素化、後輪への動力損失の低下及び継手部分における摩耗の抑制が達成できる。また、後輪用プロペラ軸の組付性も向上する。
【0062】
(2)動力取出軸を、後輪用最終減速機との距離が前輪用最終減速機との距離よりも長くなるように、前後車輪間の中央よりも前寄りに配置してあると、傾斜配置する後輪用プロペラ軸の前後方向距離を大きく確保でき、しかも、プロペラ軸の継手が一箇所なので、後輪用プロペラ軸の傾斜角度を小さくすることができ、これによっても動力損失を低下させることができると共に組付け性も向上する。
【0063】
(3)後輪用最終減速機の傾斜姿勢の入力軸にブレーキ装置を設けてあると、後輪用最終減速機の前側の空きスペースをブレーキ配置用に有効に利用できる。特に、パワーユニットを前方寄りに配置して、パワーユニットと後輪用最終減速機との距離を大きく確保している構造では、ブレーキ配置スペースを十分に確保することができる。また、後輪用最終減速機の前側に配置していることにより、走行風を利用して冷却効果を向上させることもできる。
【0064】
(4)上記ブレーキ装置として、湿式多板形ブレーキ装置を設けていると、ブレーキ装置の径方向の寸法、特に上下方向の寸法をコンパクトに配置できると共に、ブレーキ装置と地面との間を広く確保し、最低地上高を高く維持できる。
【0065】
(5)湿式多板形ブレーキ装置のケーシングを、後輪用最終減速機のケーシングと一体に形成していると、ブレーキ装置のケーシングを簡素化できると共に、最終減速機の潤滑油と湿式多板型ブレーキの潤滑油とを共用でき、潤滑油系のメンテナンスに手間がかからなくなる。また、後輪用最終減速機を中央配置しながらも、地面からの後輪用最終減速機の高さを高く維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を適用した四輪駆動車の動力伝達機構の平面図である。
【図2】図1の四輪駆動車の右側面図である。
【図3】後輪用最終減速機及び湿式多板ブレーキ装置の水平断面拡大図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】従来の四輪独立懸架式四輪駆動車の動力伝達機構の平面図である。
【符号の説明】
1 前輪
2 後輪
3 前輪用懸架アーム
5 前輪用ショックアブソーバ
7 後輪用懸架アーム
10 原動機
11 Vベルト式自動変速機
12 ギヤ式補助変速機
13 ベルトカバー
20 前輪用差動機
23 前輪駆動軸
25 前輪用差動機の入力軸
26 前輪用プロペラ軸
30 後輪用最終減速機
31 後輪出力軸部
33 後輪駆動軸
35 後輪用最終減速機の入力軸
36 後輪用プロペラ軸
37,38 後輪用最終減速機のべベルギヤ
39 動力取出軸
50 湿式多板形ブレーキ装置
P パワーユニット
Claims (5)
- 四輪独立懸架式の前輪と後輪の間に、原動機及び変速機を有するパワーユニットを配置し、変速機の動力取出軸を車幅中央線と略平行に配置し、動力取出軸の前端部を、前輪用プロペラ軸を介して前輪用差動機の入力軸に連動連結し、動力取出軸の後端部を、後輪用プロペラ軸を介して後輪用最終減速機の入力軸に連動連結してある四輪駆動車の動力伝達機構において、
前輪用差動機と後輪用最終減速機をそれぞれ車幅中央に配置し、
動力取出軸を車幅中央線から左右の一方に変位させ、
前輪用差動機の入力軸及び前輪用プロペラ軸は、車幅中央線と略平行で、上記動力取出軸と略同一軸芯上に配置し、
後輪用最終減速機の入力軸は、前端部が車幅中央側から上記動力取出軸側に傾いた姿勢に配置し、
後輪用プロペラ軸は、後輪用最終減速機の傾斜姿勢の上記入力軸と略同軸芯上に配置してあることを特徴とする四輪駆動車の動力伝達機構。 - 動力取出軸と後輪用最終減速機との距離が、動力取出軸と前輪用差動機との距離よりも長くなるように、パワーユニットを前後車輪間の中央よりも前寄りに配置してあることを特徴とする請求項1記載の四輪駆動車の動力伝達機構。
- 後輪用最終減速機の傾斜姿勢の入力軸にブレーキ装置を設けてあることを特徴とする請求項1又は2記載の四輪駆動車の動力伝達機構。
- 上記ブレーキ装置は湿式多板形ブレーキ装置であることを特徴とする請求項3記載の四輪駆動車の動力伝達機構。
- 湿式多板形ブレーキ装置のケーシングは、後輪用最終減速機のケーシングと一体に形成されていることを特徴とする請求項4記載の四輪駆動車の動力伝達機構。
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