JP2004082192A - レーザショック加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のレーザショック加工装置では点状に集光したレーザで凹部を形成し、レーザを移動させ、別の凹部を形成するため、粗面加工に時間がかかった。
【解決手段】表面粗面加工するシリンダライナ1は、前記黒色ペイント2を塗布され、乾燥された状態にある。スクリーン8上に載せられた水7は、スクリーン8上のはけ6により、スクリーン8のスクリーン穴部9を通じて、シリンダライナ1の黒色ペイント2の表面に凹部を形成したい水による形状パターン3となるように塗布される。シリンダライナ1は回転させられているため、次々に水3が黒色ペイント2の上に印刷される。印刷された水による形状パターン3は、シリンダライナ1の回転によってレーザ光4の照射点まで移動する。レーザ光4の照射により下面の黒色ペイント2が気化、膨張する。印刷された水3により黒色ペイント2がカバーされた部分のみが凹部5となり、シリンダライナ1の表面の粗面化が随時、完成していく。
【選択図】 図1
【解決手段】表面粗面加工するシリンダライナ1は、前記黒色ペイント2を塗布され、乾燥された状態にある。スクリーン8上に載せられた水7は、スクリーン8上のはけ6により、スクリーン8のスクリーン穴部9を通じて、シリンダライナ1の黒色ペイント2の表面に凹部を形成したい水による形状パターン3となるように塗布される。シリンダライナ1は回転させられているため、次々に水3が黒色ペイント2の上に印刷される。印刷された水による形状パターン3は、シリンダライナ1の回転によってレーザ光4の照射点まで移動する。レーザ光4の照射により下面の黒色ペイント2が気化、膨張する。印刷された水3により黒色ペイント2がカバーされた部分のみが凹部5となり、シリンダライナ1の表面の粗面化が随時、完成していく。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザショック加工装置、特にワークの表面を粗面加工するレーザショック加工装置に関する。
【0002】
【従来技術】
ワーク表面を粗面化する技術は、ショットピーニング、機械加工など様々なものが知られ、金属材料、自動車部品等のワークにおいて既に実用化されている。
【0003】
上記表面の粗面化技術が適用されているワークとしては、エンジンのシリンダライナが挙げられる。シリンダライナは鋳鉄製であり、これがアルミニウムのシリンダブロックに鋳ぐるみされ、これと密着している。そして、ライナの表面に凸凹を付加したりすることで、シリンダブロックと噛み合うことで引っかかるようになり、シリンダブロックとの密着性が向上し、ボアの変形を抑制することができる。これによってピストンリングの張力を低くし、摩擦損失を低減することができる。例えば特開2000−310154公報はシリンダライナの外周面に沿って所定ピッチの凹溝を多段に鋳造形成したシリンダライナを提供している。
【0004】
ところで、現在の自動車は、外形寸法を小型化しつつ、車室スペースを確保することが要求されており、このため、エンジンルームはより縮小される傾向にある。したがって、エンジンルームに搭載されるエンジンも小型であることが求められている。従って、シリンダブロックに鋳込まれるシリンダライナ肉厚も、薄くすることが望まれている。シリンダライナの薄肉化は、特に直列気筒エンジンの全長を短縮することに貢献し、車両前部に横置きされるエンジンの場合、車幅方向の寸法を短縮することができる。
【0005】
しかし、シリンダブロックとシリンダライナの密着性を向上させるために、シリンダライナの表面をショットピーニングや旋盤加工などの機械的加工で粗面化する場合、シリンダライナは肉厚が薄いと変形するおそれがある。例えば、ショットピーニングでは激しいショットにより、旋盤加工などでは加工工具などで直接加工する力と、それを支えるチャックなどの部材に強力に締め付けられる力などの作用により、シリンダライナの変形を生じる場合がある。
【0006】
そこで、薄いシリンダライナのようなワークを変形させることなく、その表面を粗面加工する方法として、特開平8−112681号公報などで報告されているレーザショック加工法がある。該方法はレーザ光によってワーク表面の気体を膨張させてワーク表面に凹部を形成することで、ワーク表面を粗面加工することができる。
【0007】
レーザショック加工法は、薄いシリンダライナのようなワークを変形させるおそれなくその表面を粗面加工できることは勿論、ワークに対し、表面の硬さが増し、表面層に付与された圧縮残留応力により疲れ強さが増す他、耐摩耗性の向上、耐応力腐食割れ特性の向上、放熱性の向上などの優れた材料特性を付加できることが報告されている。
【0008】
ここで、一般的なレーザショック加工方法について図3に基づいて説明する。表面を粗面加工したいワーク100の表面に光吸収性物質(例えば黒色ペイント)101を塗布する(図3a)。前記光吸収性物質101が乾燥した後、その上に重ねて光透過性物質(例えば水)102を塗布する(図3b)。次にワーク100の凹部としたい箇所に、点状に集光したレーザ光103を、前記光透過物質102の上方向から入射する(図3c)。レーザ光103が照射された点状範囲のワーク100表面の光吸収性物質101は、一瞬にして気化、膨張する。しかし、光吸収性物質101の上は、水102で覆われているため、上方向に対する光吸収性物質101の膨張は押さえられる。そのため、ワーク100方向への圧力104が作用し、ワーク100を圧迫する。この圧力104がワーク100の表面を凹ませ、凹部105を形成する(図3d)。
【0009】
レーザ光103で凹部105を形成したら、再びレーザ照射を行う。レーザ照射を停止し、レーザ照射点を別の凹部105を形成したい箇所に移動させる。最終的にワーク100表面の凹部を形成させたい箇所全てを凹部105とするまで、レーザ光103の照射点を凹部105にしたい全ての箇所に移動させて、レーザ光103の照射を断続的に行い、凹部105の形成を続ける。こうして、ワーク100の表面を粗面加工することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、レーザショック加工法は、前述の図3で示される工程で説明されるように、点状に集光したレーザで1カ所凹部を形成したら、レーザ照射点を別の凹部を形成したい箇所にその都度、移動させるための工程が必要である。即ち、ワーク表面の凹部を形成させたい箇所全てを凹部とするまで、レーザ照射点を凹部にしたい全ての箇所に移動させてレーザ照射することに多くの工程を費やすために粗面加工に時間がかかる。さらに、円筒形などのシリンダライナやそれ以上複雑な形状を持つワークに対してはレーザ照射点を正確に決定することが容易でなく、一層時間を要してしまう可能性がある。よってレーザショック加工法は上記理由などにより、コストがかかるなど実用化にあたっての問題があった。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的はワークの表面を粗面加工するレーザショック加工法を、迅速且つ正確にできるレーザショック加工装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレーザショック加工装置は、ワークの表面に光吸収性物質を塗布し、さらに重ねて光透過性物質を塗布し、レーザの照射によって、前記光吸収性物質を気化、膨張させて、この膨張の圧力によって前記ワークの表面に凹部を形成し、粗面に加工するレーザショック加工装置において、レーザを放射する前のワーク表面に前記光吸収性物質と前記光透過性物質の少なくとも一方を粗面加工の形状パターンに塗布する手段を有することを特徴とする。
【0013】
また、上記発明における前記粗面加工の形状パターンに塗布する手段は印刷手段であってもよい。
【0014】
また、上記発明における前記光透過性物質が前記粗面加工の形状パターンに塗布する手段により塗布されてもよい。
【0015】
また、上記発明におけるレーザショック加工装置で形成される凹部の少なくとも2つを含む範囲にレーザが照射される手段であってもよい。
【0016】
また、上記発明における前記ワークがエンジンのシリンダライナであってもよい。
【0017】
また、上記発明における前記レーザの照射範囲が前記シリンダライナの円筒軸の方向に延びてもよい。
【0018】
また、上記発明における前記レーザの照射範囲が前記シリンダライナの円筒軸の方向に粗面加工領域以上の幅であってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について説明する。なお、本実施形態は本発明の実施に関しての好ましい一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
【0020】
図1にはワークであるシリンダライナ1の外周表面の粗面化を行うことができる本発明のレーザショック加工装置10が図示される。
【0021】
シリンダライナ1は光吸収性物質として黒色ペイント2が塗られており、回転手段(図示せず)によって円筒軸を中心軸として右回転させられている。シリンダライナ1の上には、スクリーン8が設置され、このスクリーン8は多数のスクリーン穴部9を有している。スクリーン穴部9は粗面化された際に、凹部5となる位置に対応して配置されている。また、シリンダライナ1の中心軸の真上に位置するスクリーン8の上には、はけ6を有している。はけ6はスクリーン8が右方向へ移動したときにスクリーン8上に載せられる水7をスクリーン穴部9から押し出し、前述のスクリーン穴部9の配置に対応した形状パターン3で水7を印刷する。本実施形態のレーザショック加工装置10は、このようにして水の形状パターン3を印刷できるスクリーン印刷手段を有している。
【0022】
シリンダライナ1の右側にはレーザ光4を照射するレーザ光源(図示せず)を有している。ここでレーザ光4は黒色ペイント2を瞬時にして気化、膨張させる能力を有し、円筒軸上に延びる線状のレーザ照射範囲を持つ。また、その照射範囲は凹部5を少なくとも2つ以上含む範囲であって、かなり広い範囲での照射を可能とするもので、ひいては粗面加工領域以上であってもよい。
【0023】
図2は図1で示される本発明の実施形態であるレーザショック加工装置10を用いて、シリンダライナ1の外周表面が加工される各段階を断続的に示す側面図である。なお、図2の(a)〜(c)は図1におけるa〜cで示される領域におけるシリンダライナ1の外周表面の状態に対応しており、図2の(d)は外周表面全体の粗面加工を完了したシリンダライナ1を示している。以下、シリンダライナ1が本実施形態のレーザショック加工装置10により表面粗面加工される段階を主に図1を用いて説明する。
【0024】
図1の領域aでは、シリンダライナ1は、予め外周全面に乾燥させられた黒色ペイント2が一様に塗布されている状態であり、シリンダライナ1の外周表面は図2(a)の状態となっている。シリンダライナ1が右回転することにより、図1の領域aは次第にスクリーン印刷される図1の領域bへと移っていく。
【0025】
図1の領域bでは、乾燥させられた黒色ペイント2上に、シリンダライナ1の外周表面の凹部5とするところに水による形状パターン3がスクリーン印刷される。即ち、図1の領域bに入った箇所より、順次、凹部5としたい箇所にスクリーン8のスクリーン穴部9から水7がはけ6により押し出される。よって図1のbの領域では水による形状パターン3が印刷され、シリンダライナ1の外周表面は図2(b)の状態となっている。図1の領域bはシリンダライナ1の回転により、次第に線状のレーザ照射範囲を有する図1の領域cへと移っていく。
【0026】
図1の領域cでは、図1の領域cに入った箇所に前述した線状の照射範囲を持つレーザ光4が照射される。このレーザ光4は具体的には図2(c)に示すように、円筒軸方向に延びる線状の照射範囲を持つレーザ光である。図1の領域cに入った図1の領域bで水による形状パターン3が印刷・塗布されたシリンダライナ1は、一様な線状の照射範囲を持つレーザ光4を照射される。レーザ光4により、黒色ペイント2は瞬間的に気化、膨張する。その膨張による圧力は、黒色ペイント2の上で水による形状パターン3がカバーしている箇所においては、水がカバーしているためにシリンダライナ1表面に作用し、ここを凹ませ、凹部5を形成する(従来技術を説明した図3と同じメカニズムである)。一方、レーザ光4が照射された箇所であっても水による形状パターン3が形成されていない箇所は黒色ペイント2の膨張力をカバーする水がないために、凹部5は形成されない。したがって、水による形状パターン3が印刷された箇所がそのまま凹部5となり、図2(c)のように粗面化できる。
【0027】
上記工程により、外周全体にレーザ光4が照射されると、最終的にシリンダライナ1の外周表面全体が図2(d)で示されるように粗面化されて粗面加工工程は完了する。
【0028】
本発明のレーザショック加工装置によれば印刷工程2工程(図2(a)及び(b)の黒色ペイント2と水による形状パターン3の印刷工程)とレーザ光照射工程1工程(図2(c)のレーザ光照射工程)だけである。即ち、本発明の表面粗面化の工程は予めスクリーン印刷により表面の凹凸をパターニングした、シリンダライナなどのワークの表面をレーザ光で一様に照射するだけである。したがって点状に集光したレーザで1カ所凹部を形成したら、レーザ照射点を別の凹部を形成したい箇所にその都度、移動させなければならない従来技術と比べ工程が少ないために極めて短時間での加工が可能である。よって低コスト化が可能となる。近年、レーザ装置の価格が一段と低下していることも含め、本発明のレーザショック加工装置は、レーザショック加工法をより現実的なコストで実用可能としたと言える。なお、本実施形態はシリンダライナのような円筒形以上に複雑な形状のワークを加工する場合に適用してもよい。複雑な形状のワークでは、従来法の点状のレーザを断続的に照射させ、凹部を形成させる場合、レーザの各照射点を定めることに時間を要したが、本発明では、そのような照射点を定める必要がない。従って、このような複雑な形状のワークを加工する場合、本発明はさらに従来法に比べて時間短縮が可能となる。
【0029】
さらに本実施形態ではレーザの照射部は固定しておけばよく、その照射点を定めるための労力が必要がない。複雑な形状を持つワークであったとしても、レーザ照射点を位置決めする工程が必要がないために、工程能力が向上する。
【0030】
また、本実施形態ではシリンダライナを例として挙げたが、本発明の粗面加工となる対象物はこれに限定されない。
【0031】
また、本実施形態ではレーザの照射方法は線状のレーザを用いたが、点状のレーザを連続的に照射しつつシリンダライナの円筒軸方向にスイープしてもよい。さらには要望に応じて粗面加工領域全体でなくとも一部を粗面化するために任意にレーザの照射範囲は変えてもよい。
【0032】
また、本発明でワークに塗布される光吸収性物質(黒色ペイント等)及び光透過性物質(水等)、レーザ光の波長、照射するレーザ光の数等はワークの性質等に応じて最適に設計変更してよい。
【0033】
さらには、本発明で用いられる塗布手段はスクリーン印刷でなくとも良い。オフセット印刷、凹板印刷、電子写真方式など、最適な印刷方式を選択して印刷してよい。また、印刷よりも適当な塗布手段がある場合はその手段が適用されるべきである。
【0034】
本実施形態では、水をスクリーン印刷する手段のほうが本実施形態の粗面加工においては、工程としては簡単であるので水を印刷する工程を示している。しかし、光吸収性物質または光透過性物質のどちらか又は両方を印刷するかはワークの目的・用途に合わせて設計変更されるべきである。スクリーン印刷される物質は光吸収性物質であってもよく、光吸収性物質と光透過性物質の両方であっても良い。例えば本実施形態で最初にシリンダライナ1に黒色ペイント2を印刷により塗布しても良い。黒色ペイントを上記印刷により塗布し、その後、水をシリンダライナ1全体に塗布しても良い。その場合、乾燥した黒色ペイント2は水が印刷される場合と比べ、正確に印刷された箇所に留まっているため、レーザショック加工の凹部5を形成させる位置の精度が向上する。本実施形態のシリンダライナ1では凹部5の位置の精度よりも、粗面化される箇所がどこであるかは重要な問題ではなく、加工スピードを向上させた方が生産上よいため水7を印刷させたものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明のレーザショック加工装置は、ワーク表面に印刷などの塗布手段で粗面加工の形状パターンを形成したことにより、ワーク表面のレーザショック加工法による粗面加工時間を短縮できるようにした。したがって、レーザショック加工法をより加工時間短縮などで現実的に実用化できるレーザショック加工装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のレーザショック加工装置を示す図であり、シリンダライナの外側表面の粗面加工を行っている様子を示す図である。
【図2】本実施形態のレーザショック加工装置による粗面加工の各工程を説明するために示した図である。
【図3】従来のレーザショック加工工程を示した図である。
【符号の説明】
1 シリンダライナ、2 黒色ペイント、3 形状パターン、4 レーザ光、5 凹部、6 はけ、7 水、8 スクリーン、9 スクリーン穴部、10 レーザショック加工装置、100 ワーク、101 光吸収性物質、102 光透過性物質、103 レーザ光、104 圧力、105 凹部。
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザショック加工装置、特にワークの表面を粗面加工するレーザショック加工装置に関する。
【0002】
【従来技術】
ワーク表面を粗面化する技術は、ショットピーニング、機械加工など様々なものが知られ、金属材料、自動車部品等のワークにおいて既に実用化されている。
【0003】
上記表面の粗面化技術が適用されているワークとしては、エンジンのシリンダライナが挙げられる。シリンダライナは鋳鉄製であり、これがアルミニウムのシリンダブロックに鋳ぐるみされ、これと密着している。そして、ライナの表面に凸凹を付加したりすることで、シリンダブロックと噛み合うことで引っかかるようになり、シリンダブロックとの密着性が向上し、ボアの変形を抑制することができる。これによってピストンリングの張力を低くし、摩擦損失を低減することができる。例えば特開2000−310154公報はシリンダライナの外周面に沿って所定ピッチの凹溝を多段に鋳造形成したシリンダライナを提供している。
【0004】
ところで、現在の自動車は、外形寸法を小型化しつつ、車室スペースを確保することが要求されており、このため、エンジンルームはより縮小される傾向にある。したがって、エンジンルームに搭載されるエンジンも小型であることが求められている。従って、シリンダブロックに鋳込まれるシリンダライナ肉厚も、薄くすることが望まれている。シリンダライナの薄肉化は、特に直列気筒エンジンの全長を短縮することに貢献し、車両前部に横置きされるエンジンの場合、車幅方向の寸法を短縮することができる。
【0005】
しかし、シリンダブロックとシリンダライナの密着性を向上させるために、シリンダライナの表面をショットピーニングや旋盤加工などの機械的加工で粗面化する場合、シリンダライナは肉厚が薄いと変形するおそれがある。例えば、ショットピーニングでは激しいショットにより、旋盤加工などでは加工工具などで直接加工する力と、それを支えるチャックなどの部材に強力に締め付けられる力などの作用により、シリンダライナの変形を生じる場合がある。
【0006】
そこで、薄いシリンダライナのようなワークを変形させることなく、その表面を粗面加工する方法として、特開平8−112681号公報などで報告されているレーザショック加工法がある。該方法はレーザ光によってワーク表面の気体を膨張させてワーク表面に凹部を形成することで、ワーク表面を粗面加工することができる。
【0007】
レーザショック加工法は、薄いシリンダライナのようなワークを変形させるおそれなくその表面を粗面加工できることは勿論、ワークに対し、表面の硬さが増し、表面層に付与された圧縮残留応力により疲れ強さが増す他、耐摩耗性の向上、耐応力腐食割れ特性の向上、放熱性の向上などの優れた材料特性を付加できることが報告されている。
【0008】
ここで、一般的なレーザショック加工方法について図3に基づいて説明する。表面を粗面加工したいワーク100の表面に光吸収性物質(例えば黒色ペイント)101を塗布する(図3a)。前記光吸収性物質101が乾燥した後、その上に重ねて光透過性物質(例えば水)102を塗布する(図3b)。次にワーク100の凹部としたい箇所に、点状に集光したレーザ光103を、前記光透過物質102の上方向から入射する(図3c)。レーザ光103が照射された点状範囲のワーク100表面の光吸収性物質101は、一瞬にして気化、膨張する。しかし、光吸収性物質101の上は、水102で覆われているため、上方向に対する光吸収性物質101の膨張は押さえられる。そのため、ワーク100方向への圧力104が作用し、ワーク100を圧迫する。この圧力104がワーク100の表面を凹ませ、凹部105を形成する(図3d)。
【0009】
レーザ光103で凹部105を形成したら、再びレーザ照射を行う。レーザ照射を停止し、レーザ照射点を別の凹部105を形成したい箇所に移動させる。最終的にワーク100表面の凹部を形成させたい箇所全てを凹部105とするまで、レーザ光103の照射点を凹部105にしたい全ての箇所に移動させて、レーザ光103の照射を断続的に行い、凹部105の形成を続ける。こうして、ワーク100の表面を粗面加工することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、レーザショック加工法は、前述の図3で示される工程で説明されるように、点状に集光したレーザで1カ所凹部を形成したら、レーザ照射点を別の凹部を形成したい箇所にその都度、移動させるための工程が必要である。即ち、ワーク表面の凹部を形成させたい箇所全てを凹部とするまで、レーザ照射点を凹部にしたい全ての箇所に移動させてレーザ照射することに多くの工程を費やすために粗面加工に時間がかかる。さらに、円筒形などのシリンダライナやそれ以上複雑な形状を持つワークに対してはレーザ照射点を正確に決定することが容易でなく、一層時間を要してしまう可能性がある。よってレーザショック加工法は上記理由などにより、コストがかかるなど実用化にあたっての問題があった。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的はワークの表面を粗面加工するレーザショック加工法を、迅速且つ正確にできるレーザショック加工装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレーザショック加工装置は、ワークの表面に光吸収性物質を塗布し、さらに重ねて光透過性物質を塗布し、レーザの照射によって、前記光吸収性物質を気化、膨張させて、この膨張の圧力によって前記ワークの表面に凹部を形成し、粗面に加工するレーザショック加工装置において、レーザを放射する前のワーク表面に前記光吸収性物質と前記光透過性物質の少なくとも一方を粗面加工の形状パターンに塗布する手段を有することを特徴とする。
【0013】
また、上記発明における前記粗面加工の形状パターンに塗布する手段は印刷手段であってもよい。
【0014】
また、上記発明における前記光透過性物質が前記粗面加工の形状パターンに塗布する手段により塗布されてもよい。
【0015】
また、上記発明におけるレーザショック加工装置で形成される凹部の少なくとも2つを含む範囲にレーザが照射される手段であってもよい。
【0016】
また、上記発明における前記ワークがエンジンのシリンダライナであってもよい。
【0017】
また、上記発明における前記レーザの照射範囲が前記シリンダライナの円筒軸の方向に延びてもよい。
【0018】
また、上記発明における前記レーザの照射範囲が前記シリンダライナの円筒軸の方向に粗面加工領域以上の幅であってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について説明する。なお、本実施形態は本発明の実施に関しての好ましい一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
【0020】
図1にはワークであるシリンダライナ1の外周表面の粗面化を行うことができる本発明のレーザショック加工装置10が図示される。
【0021】
シリンダライナ1は光吸収性物質として黒色ペイント2が塗られており、回転手段(図示せず)によって円筒軸を中心軸として右回転させられている。シリンダライナ1の上には、スクリーン8が設置され、このスクリーン8は多数のスクリーン穴部9を有している。スクリーン穴部9は粗面化された際に、凹部5となる位置に対応して配置されている。また、シリンダライナ1の中心軸の真上に位置するスクリーン8の上には、はけ6を有している。はけ6はスクリーン8が右方向へ移動したときにスクリーン8上に載せられる水7をスクリーン穴部9から押し出し、前述のスクリーン穴部9の配置に対応した形状パターン3で水7を印刷する。本実施形態のレーザショック加工装置10は、このようにして水の形状パターン3を印刷できるスクリーン印刷手段を有している。
【0022】
シリンダライナ1の右側にはレーザ光4を照射するレーザ光源(図示せず)を有している。ここでレーザ光4は黒色ペイント2を瞬時にして気化、膨張させる能力を有し、円筒軸上に延びる線状のレーザ照射範囲を持つ。また、その照射範囲は凹部5を少なくとも2つ以上含む範囲であって、かなり広い範囲での照射を可能とするもので、ひいては粗面加工領域以上であってもよい。
【0023】
図2は図1で示される本発明の実施形態であるレーザショック加工装置10を用いて、シリンダライナ1の外周表面が加工される各段階を断続的に示す側面図である。なお、図2の(a)〜(c)は図1におけるa〜cで示される領域におけるシリンダライナ1の外周表面の状態に対応しており、図2の(d)は外周表面全体の粗面加工を完了したシリンダライナ1を示している。以下、シリンダライナ1が本実施形態のレーザショック加工装置10により表面粗面加工される段階を主に図1を用いて説明する。
【0024】
図1の領域aでは、シリンダライナ1は、予め外周全面に乾燥させられた黒色ペイント2が一様に塗布されている状態であり、シリンダライナ1の外周表面は図2(a)の状態となっている。シリンダライナ1が右回転することにより、図1の領域aは次第にスクリーン印刷される図1の領域bへと移っていく。
【0025】
図1の領域bでは、乾燥させられた黒色ペイント2上に、シリンダライナ1の外周表面の凹部5とするところに水による形状パターン3がスクリーン印刷される。即ち、図1の領域bに入った箇所より、順次、凹部5としたい箇所にスクリーン8のスクリーン穴部9から水7がはけ6により押し出される。よって図1のbの領域では水による形状パターン3が印刷され、シリンダライナ1の外周表面は図2(b)の状態となっている。図1の領域bはシリンダライナ1の回転により、次第に線状のレーザ照射範囲を有する図1の領域cへと移っていく。
【0026】
図1の領域cでは、図1の領域cに入った箇所に前述した線状の照射範囲を持つレーザ光4が照射される。このレーザ光4は具体的には図2(c)に示すように、円筒軸方向に延びる線状の照射範囲を持つレーザ光である。図1の領域cに入った図1の領域bで水による形状パターン3が印刷・塗布されたシリンダライナ1は、一様な線状の照射範囲を持つレーザ光4を照射される。レーザ光4により、黒色ペイント2は瞬間的に気化、膨張する。その膨張による圧力は、黒色ペイント2の上で水による形状パターン3がカバーしている箇所においては、水がカバーしているためにシリンダライナ1表面に作用し、ここを凹ませ、凹部5を形成する(従来技術を説明した図3と同じメカニズムである)。一方、レーザ光4が照射された箇所であっても水による形状パターン3が形成されていない箇所は黒色ペイント2の膨張力をカバーする水がないために、凹部5は形成されない。したがって、水による形状パターン3が印刷された箇所がそのまま凹部5となり、図2(c)のように粗面化できる。
【0027】
上記工程により、外周全体にレーザ光4が照射されると、最終的にシリンダライナ1の外周表面全体が図2(d)で示されるように粗面化されて粗面加工工程は完了する。
【0028】
本発明のレーザショック加工装置によれば印刷工程2工程(図2(a)及び(b)の黒色ペイント2と水による形状パターン3の印刷工程)とレーザ光照射工程1工程(図2(c)のレーザ光照射工程)だけである。即ち、本発明の表面粗面化の工程は予めスクリーン印刷により表面の凹凸をパターニングした、シリンダライナなどのワークの表面をレーザ光で一様に照射するだけである。したがって点状に集光したレーザで1カ所凹部を形成したら、レーザ照射点を別の凹部を形成したい箇所にその都度、移動させなければならない従来技術と比べ工程が少ないために極めて短時間での加工が可能である。よって低コスト化が可能となる。近年、レーザ装置の価格が一段と低下していることも含め、本発明のレーザショック加工装置は、レーザショック加工法をより現実的なコストで実用可能としたと言える。なお、本実施形態はシリンダライナのような円筒形以上に複雑な形状のワークを加工する場合に適用してもよい。複雑な形状のワークでは、従来法の点状のレーザを断続的に照射させ、凹部を形成させる場合、レーザの各照射点を定めることに時間を要したが、本発明では、そのような照射点を定める必要がない。従って、このような複雑な形状のワークを加工する場合、本発明はさらに従来法に比べて時間短縮が可能となる。
【0029】
さらに本実施形態ではレーザの照射部は固定しておけばよく、その照射点を定めるための労力が必要がない。複雑な形状を持つワークであったとしても、レーザ照射点を位置決めする工程が必要がないために、工程能力が向上する。
【0030】
また、本実施形態ではシリンダライナを例として挙げたが、本発明の粗面加工となる対象物はこれに限定されない。
【0031】
また、本実施形態ではレーザの照射方法は線状のレーザを用いたが、点状のレーザを連続的に照射しつつシリンダライナの円筒軸方向にスイープしてもよい。さらには要望に応じて粗面加工領域全体でなくとも一部を粗面化するために任意にレーザの照射範囲は変えてもよい。
【0032】
また、本発明でワークに塗布される光吸収性物質(黒色ペイント等)及び光透過性物質(水等)、レーザ光の波長、照射するレーザ光の数等はワークの性質等に応じて最適に設計変更してよい。
【0033】
さらには、本発明で用いられる塗布手段はスクリーン印刷でなくとも良い。オフセット印刷、凹板印刷、電子写真方式など、最適な印刷方式を選択して印刷してよい。また、印刷よりも適当な塗布手段がある場合はその手段が適用されるべきである。
【0034】
本実施形態では、水をスクリーン印刷する手段のほうが本実施形態の粗面加工においては、工程としては簡単であるので水を印刷する工程を示している。しかし、光吸収性物質または光透過性物質のどちらか又は両方を印刷するかはワークの目的・用途に合わせて設計変更されるべきである。スクリーン印刷される物質は光吸収性物質であってもよく、光吸収性物質と光透過性物質の両方であっても良い。例えば本実施形態で最初にシリンダライナ1に黒色ペイント2を印刷により塗布しても良い。黒色ペイントを上記印刷により塗布し、その後、水をシリンダライナ1全体に塗布しても良い。その場合、乾燥した黒色ペイント2は水が印刷される場合と比べ、正確に印刷された箇所に留まっているため、レーザショック加工の凹部5を形成させる位置の精度が向上する。本実施形態のシリンダライナ1では凹部5の位置の精度よりも、粗面化される箇所がどこであるかは重要な問題ではなく、加工スピードを向上させた方が生産上よいため水7を印刷させたものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明のレーザショック加工装置は、ワーク表面に印刷などの塗布手段で粗面加工の形状パターンを形成したことにより、ワーク表面のレーザショック加工法による粗面加工時間を短縮できるようにした。したがって、レーザショック加工法をより加工時間短縮などで現実的に実用化できるレーザショック加工装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のレーザショック加工装置を示す図であり、シリンダライナの外側表面の粗面加工を行っている様子を示す図である。
【図2】本実施形態のレーザショック加工装置による粗面加工の各工程を説明するために示した図である。
【図3】従来のレーザショック加工工程を示した図である。
【符号の説明】
1 シリンダライナ、2 黒色ペイント、3 形状パターン、4 レーザ光、5 凹部、6 はけ、7 水、8 スクリーン、9 スクリーン穴部、10 レーザショック加工装置、100 ワーク、101 光吸収性物質、102 光透過性物質、103 レーザ光、104 圧力、105 凹部。
Claims (7)
- ワークの表面に光吸収性物質を塗布し、さらに重ねて光透過性物質を塗布し、レーザの照射によって、前記光吸収性物質を気化、膨張させて、この膨張の圧力によって、前記ワークの表面に凹部を形成し、粗面に加工するレーザショック加工装置において、
レーザを放射する前のワーク表面に前記光吸収性物質と前記光透過性物質の少なくとも一方を粗面加工の形状パターンに塗布する手段によることを特徴とするレーザショック加工装置。 - 前記粗面加工の形状パターンに塗布する手段は印刷手段であることを特徴とする請求項1に記載のレーザショック加工装置。
- 前記光透過性物質が前記粗面加工の形状パターンに塗布する手段により塗布されることを特徴とする請求項1記載のレーザショック加工装置。
- 前記レーザショック加工装置で形成される凹部の少なくとも2つを含む範囲にレーザが照射されることを特徴とする請求項1記載のレーザショック加工装置。
- 前記ワークがエンジンのシリンダライナであることを特徴とする請求項1に記載のレーザショック加工装置。
- 前記レーザの照射範囲が前記シリンダライナの円筒軸の方向に延びることを特徴とする請求項5に記載のレーザショック加工装置。
- 前記レーザの照射範囲が前記シリンダライナの円筒軸の方向に粗面加工領域以上の幅であることを特徴とする請求項5に記載のレーザショック加工装置。
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