JP2004081842A - 歯科口腔測色・写真制御システムとその応用 - Google Patents
歯科口腔測色・写真制御システムとその応用 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】撮影画像データ、術者データ、撮影対象データ、撮影条件データ、規格撮影データを歯科口腔撮影用デジタルカメラから歯科口腔画像管理ソフトウェア間で共有することにより、撮影支援し操作性を向上するものである。
【解決手段】歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアにより術者支援、証明価値の認証を行い、操作性の向上を実現。撮影距離に比例した照明光量制御や、被写体距離を一定に保ちながら照明方向を変えたり、光ファイバを用いた照明システムにより、露出を安定化するものである。
【選択図】 図3
【解決手段】歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアにより術者支援、証明価値の認証を行い、操作性の向上を実現。撮影距離に比例した照明光量制御や、被写体距離を一定に保ちながら照明方向を変えたり、光ファイバを用いた照明システムにより、露出を安定化するものである。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口腔内撮影用のカメラに関するのものである。更に、それら周辺機器の歯科口腔写真システムに関し、具体的には、歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用色標識および/または歯科用測色計および/または歯科用定型色判定票を構成要素に含むものは全て含まれるもの、ことで構成される分野に関する。
本発明は簡便な機構及び/または操作及び/または機能により、使い勝手の良い歯科口腔写真システムに関する。
【0002】
本発明は照明にストロボを用いた近接撮影に最適設計された歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトまたは歯科用色標識または歯科用測色計および患者に渡す定型色表現診断票あるいはこれらを構成要素とする歯科口腔測色・写真システムに属する。歯科用測色計については歯科用色彩計もこれに含まれる技術分野である。また、本発明(主に請求項2〜12、14および20、21、26〜28、36)は歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトの操作性の向上技術に属する。
【0003】
また、本発明(主に請求項15〜19、30)は歯科用カメラの露出の最適化技術に関し、結果的に操作性向上ももたらす。また、本発明(主に請求項22〜25、29、31〜35)は歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトまたは歯科用色標識または歯科用測色計の色表現または色再現性技術に属する。また、本発明(主に請求項13)は、診療の品質保証の証明や、患者からの診療に関する苦情や訴訟の際の証拠に、歯科用口腔画像が用いられる場合の証明価値の認証技術に関する。また、本発明(主に請求項1)は歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトまたは歯科用色標識または歯科用測色計または定型色表現診断票の露出最適化技術、操作性向上技術、色表現または色再現性技術を組み合わせた歯科口腔測色・写真システムに属するものである。
【0004】
本発明は、歯科用デジタルカメラの制御が、歯科用デジタルカメラに内蔵するプログラムによる制御か、記録メディアまたは通信を通じて歯科用画像管理ソフトから歯科用デジタルカメラに導入されるるプログラムによる制御か、あるいは通信を介して歯科用画像管理ソフトより直接制御されるかの、いずれの技術も含んでいる。
【0005】
【従来の技術】
操作性の向上技術および露出の最適化に関し、従来の歯科用カメラには規格撮影が簡単にできる技術が見られる。例えば某社の歯科用カメラは歯科の近接撮影専用のレンズシステムや照明システムを備えて規格撮影の露出を安定化している。
また、また新たな某社の歯科用デジタルカメラMS−3は専用の照明システムに加えていくつかの撮影倍率ごとに焦点固定を設定するなどの工夫をして操作性の向上および露出の最適化を行なっている。また、歯の表面にストロボの反射が映ってしまう問題に関して、従来の例えば某社の歯科用カメラではレンズの周囲に円環状に配置したリングストロボの内部より撮影前に発光させて、歯の表面にストロボが映りこまない様なカメラアングルに術者が調節し易い様にしている。また、プラスチック棒のストロボ光のガイドの様に、リングストロボタイプが持つ歯面中央部へのストロボの映りこみそのものを、防止する様な工夫も見られる。
【0006】
操作性の向上に関し、従来の歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトの歯科用デジタルカメラはいずれも単体での操作性向上技術しか投入されていない。これは歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトが、画像データファイルの画像データのみを共通に扱い、それ以外の相互インターフェースを持たないからである。口腔内の歯をカメラせ撮影するにあたり、直接カメラの視野に入らない部位の撮影に用いる鏡が市販されている。
【0007】
色表現または色再現性技術に関し、従来の歯科用カメラは露出の最適化以外に手段を持たない。また、従来の歯科用色標識においては、全色空間の色を再現すべく、全色空間を代表する複数の色票をもった歯科用色標識を被写体と同時撮影し、画像管理ソフトでの画像処理において、各色票の色を再現する方法で被写体の色を再現している。
モニタの色補正に関してはまた新たな某社の製品の様に基準の色データのモニタの再現色を測定してモニタの色補正を行なうシステムがある。モニタやカメラ、プリンタの色補正に関してはsRGBの様に各装置に固有の色再現誤差特性データを用いて色補正する規格も制定されている。
【0008】
同じく色表現または色再現性技術に関し、従来、松風社の歯科用測色計シェードアイNCCや歯科用色標識NCCシェードガイドの様に人間天然歯の色分布の中心付近を基準とし、分布の幅方向または色の濃さ方向および長さ方向または色の鮮やかさ方向および奥行きまたは色合い方向に色を3次元的に分割して表現したものが市販されている。
画像の証明価値の認証技術に関して、従来の歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアにおいては特にこの様な技術は過去に見られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
操作性の向上と露出の最適化に関し、従来の歯科用カメラまたは歯科用デジタルカメラにおける固定焦点撮影における露出の安定化は、撮影距離を術者が厳密に合わさなければならないという課題を持っている。
歯科の規格撮影においては被写体の歯牙を含むレイアウトも重要な要素で、撮影距離を合わしながら同時に構図も安定させなければならない。これは、カメラの操作に不慣れな歯科医師や歯科衛生士には難しい操作であり、撮影に時間を要するだけでなく習得にも時間を必要とする。
【0010】
また、従来の簡単操作の一般用カメラの自動露出や自動焦点機能を歯科のストロボを使用した近接撮影に使用した場合、目的とする歯牙を対象とする自動露出と自動焦点機能は同時には実現できない。
これは、自動露出が特定の歯牙の様な撮影領域の特定の微小部分を対象とした機能をもたないからであり、これら機能を使って簡単撮影しても、撮影画像の露出は過多か不足となり易い。
【0011】
操作性の向上に関し、従来の歯科用デジタルカメラは一般的なソフトウェアでも画像を扱う様に構成されているため、JPEG形式の様な特定の画像フォーマット形式以外に歯科用デジタルカメラと歯科用画像管理ソフトの情報共有方式を持たない。
結果として、従来の歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトの組み合わせでは、歯科用デジタルカメラの出力した画像ファイル以外に、患者名や撮影部位・撮影条件等の情報を別途必要とし、歯科用画像管理ソフト上でこれらの画像以外の情報をもとに患者名と撮影部位・撮影条件を確認し、画像ファイルを整理しなければならない。
【0012】
これらの手間は画像一枚につき熟練者で1分、コンピュータに不慣れな初心者の場合3分以上を要している。歯科口腔写真を必要としているホワイトニングや審美補綴を行っている歯科医院もしくは歯科技工所では年間2000人以上、一人一回あたり5〜6枚の写真を扱い、画像の整理に100〜200時間の時間を費やすことになる。
【0013】
また、撮影から時間が経過するにしたがって、撮影した写真がどの患者の写真か、術者ですら忘れる場合が生じるし、ましては術者以外の診療従事者が患者名を判定するのは特別の手間と判断ミスのリスクを負うこととなる。また、口腔内の撮影において鏡を用いた撮影では画像が反転し、患者や術者、術者以外の歯科診療関係者を混乱させる場合が生じる。
【0014】
色表現または色再現に関し、従来の様な全色空間を対象とした歯科用色標識を用いた歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアの色補正システムでは人間の天然歯の様な狭い領域に分布する色を補正するのに誤差が生じ易い。
また、同じく色表現または色再現に関し、某社の歯科用カメラの様なリングストロボでは、最も色再現が重要な歯の中央部にストロボが映り込んでしまって不都合である。これに関して、またまた新たな某社の様なプラスチック棒で出来たストロボ光ガイドは、固定した位置が投光位置となり、異なる歯牙や歯列の撮影に対して再現性のある投光が困難である。
【0015】
また、同じく色表現または色再現に関し、松風社の従来の様な歯科用測色計シェードアイNCCや歯科用色標識NCCシェードガイドの様に人間天然歯の色分布の中心付近を基準とし、分布の幅方向または色の濃さ方向および長さ方向または色の鮮やかさ方向および奥行きまたは色合い方向に色を3次元的に分割して表現したものでは、分割の境界領域において誤差が生じた場合に隣の分割色に誤って表現してしまう場合が生じる。これは測色計や色標識が本来持っている精度を超えた誤差であり、歯科診療における天然歯の色表現に悪影響を及ぼすだけでなく、それを元に作成する補綴物の色に狂いを生じる。
【0016】
同じく色表現または色再現に関し、近年、審美歯科はもちろん一般の歯科医院においてもホワイトニング治療等、女性患者を中心に歯の色を重視する傾向が強まっており、何らかの方法で患者に治療過程での歯の色の変化の経過を報告する必要が生じている。
同じく色表現または色再現に関し、歯科における歯もしくは歯肉の色とは照明条件に因らない被写体である歯もしくは歯肉の表面の特性を指すものであり、sRGB等の規格による補正は被写体への照明の影響を補正するものではない。
【0017】
また、全色空間を表現する色標識を用いたカメラの撮影補正は、歯科の狭い色分布内の補正に対して誤差が大きく、モニタや印刷物の補正を行なうものではない。また、また新たな某社の製品の様なモニタの色補正システムもあるが、これはカメラによって発生する撮影時に色誤差を補正するものではない。
証明価値の認証技術に関しては、歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアにこの技術を投入する技術進展そのものが課題となる。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用色標識および/または歯科用測色計および/または歯科用定型色判定票を構成要素とする歯科口腔写真システムである。
【0019】
本発明はカメラまたは照明の全部または一部の制御を、通信手段を介して行なうか、制御のためのプログラムまたはデータの授受を記録メディアおよび/または通信手段を介して行なうことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0020】
本発明は歯科口腔撮影を行なう状態で起動し、歯科口腔撮影を行なわない状態に移行するための表示または操作入力をそなえたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0021】
本発明は複数の撮影対象または複数の撮影条件または複数の術者名が、あらかじめ決められた順序または撮影条件に従って術者により撮影されるべく、表示または音声出力により術者に示されることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0022】
本発明は特定の撮影対象または特定の撮影条件または特定の術者名が、術者により選択されるべく、表示または音声出力により術者に示され、選択操作入力手段をそなえたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0023】
本発明は撮影対象または撮影条件または術者名を、撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0024】
本発明はあらかじめ決められた歯牙または歯列または顔貌を、あらかじめ決められた距離・方向・配置角度で規格撮影する歯科口腔撮影用デジタルカメラにおいて、および/または同一患者における治療過程の同一歯牙または歯列または顔貌を同一距離・方向・配置角度で再現撮影する歯科口腔撮影用デジタルカメラにおいて、特定の規格撮影または再現撮影の手順を1つの口腔写真撮影ステップとし、口腔写真撮影ステップを術者に表示および/または音声出力するか、および/または術者による選択入力手段をそなえるか、および/または撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するかおよび/または通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0025】
本発明は複数の規格撮影の口腔写真撮影ステップの中に患者の顔写真および/または書類を含む歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0026】
本発明は複数の口腔写真撮影ステップをあらかじめ決められた手順に従って音声および/または表示により術者に指示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0027】
本発明はファインダーおよび/またはモニタに表示される照準が、口腔写真撮影ステップに応じて変化することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0028】
本発明は口腔写真撮影ステップにおいて、該当する規格撮影および/または再現撮影に応じて、術者にカメラの位置方向を音声および/または表示により指示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0029】
本発明はある患者の最初の口腔写真撮影ステップにおいて、撮影画像のデータファイルに最初であることを示すマーク情報を付与するか、および/または撮影画像ではないデータファイルに最初の撮影画像を特定する情報を記録するかまたは通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0030】
本発明は撮影した画像データファイルおよび/または画像データでないファイルに撮影した画像がオリジナルであることを示す画像認証情報および/またはそれが改変されたことを示す画像改変情報を付与し、画像がオリジナルであることおよび/または改変されたことを表示および/または出力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0031】
本発明は撮影対象・撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、口腔写真撮影ステップを実行することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0032】
本発明は被写体表面までの距離に応じて撮影のための照明の光量を調節することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0033】
本発明はミラーを介した撮影に対応して撮影のための照明の光量を補正することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0034】
本発明は撮影のための照明から被写体表面までの距離を変えず、照明光の被写体への入射角度が可変であることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムである。
【0035】
本発明は撮影のための照明が光ファイバによりガイドされることを特徴とすることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムである。
【0036】
本発明は光ファイバの投光部の位置および/または方向が可変であることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムである。
【0037】
本発明は次の患者であるか引き続き撮影する患者か、診療所はどこかおよび/または術者は誰か、補綴物を扱う技工所はどこかおよび/または技工士は誰か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象および/または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作および/またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象および/または撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0038】
本発明は撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録されるか、または出力または入力することによって得た、撮影対象や撮影条件に基づき、撮影画像を階層的に整理し、管理し、表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0039】
本発明は3次元の表色系において表した人間の天然歯および/または歯肉の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向および/または色の濃さ方向および長さ方向および/または色の鮮やかさ方向および奥行きおよび/または色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系による歯および/または補綴物および/または歯肉の色表現を備えることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用測色計および/または歯科用色標識および/または定型色表現診断票よりなる歯科口腔写真システムである。
【0040】
本発明は人間天然歯表色系の色の濃さ方向および/または色の鮮やかさ方向および/または色合い方向のそれぞれ代表的な位置に相当する単数または複数の色票をそなえたことを特徴とする歯科用色標識を含む歯科口腔写真システムである。
【0041】
本発明は歯科用色標識を同時に撮影した場合に、歯科用色標識の色を再現することにより、被写体の画像の色を被写体の色に近似再現補正することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0042】
3本発明は次元の表色系において表した人間の天然歯および/または歯肉の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向および/または色の濃さ方向および長さ方向および/または色の鮮やかさ方向および奥行きおよび/または色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系で、歯科用色標識の色を基準に、被写体の各部の色を表現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0043】
本発明は音声入力および/または操作入力においては患者名または患者に対応する番号、または画像入力においては患者名または患者に対応する番号または患者に対応する画像パターンを患者情報として入力する入力手段を備え、患者名を特定することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0044】
本発明は撮影画像を患者毎に、および/または撮影歯科医院毎に、および/または歯科技工所毎に、階層的に整理および/または追加し、管理し、表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0045】
本発明は患者が再診である場合の再現撮影において、過去の患者の撮影画像および/またはその輪郭、撮影対象および/または撮影条件および/または術者名を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、過去の撮影画像と同じ撮影対象および/または撮影条件および/または術者名を表示するか、および/または過去の撮影画像の輪郭を照準としてファインダーおよび/またはモニタに表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0046】
本発明は測色計で測色した撮影対象の歯牙の測色データにより、撮影した画像の色補正を行なうことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0047】
本発明は光ファイバによるガイドに非撮影時に照明光を通すか、光ファイバによるガイドの投光部に光ファイバの投光方向と同一の方向に非撮影時に投光すべく、第2の投光手段を備えたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムである。
【0048】
本発明は赤外カットフィルタを備えたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラ含む歯科口腔写真システムである。
【0049】
本発明は色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した画像の色を3次元的に表現する歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0050】
本発明は色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0051】
本発明は色標識または異なる3色以上色の色票を撮影し、その撮影画像を表示したモニタ画面または印刷した印刷物上に再現された色標識または色票を再度撮影することにより、その後の撮影において、被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0052】
本発明は治療の過程で患者の歯および/または歯肉の色の変化の過程を画像および/または定型の印刷物上で再現するか、および/または人間天然歯表色系で表示することを特徴とする歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または定型色表現診断票よりなる歯科口腔写真システムである。
【0053】
本発明は歯肉の色再現または色表現を重視するか、天然歯の色再現または色表現を重視するか、補綴物の色再現または色表現を重視するかを切り替えることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0054】
本発明は鏡を使った撮影であるか否かの操作入力および/または検出入力を持ち、鏡を使った撮影の場合に画像を上下または左右反転することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0055】
そこで本発明は、歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアまたは歯科用色標識または歯科用測色計または定型色表現診断票を構成要素とする歯科口腔測色・写真システムによって、操作性の向上と露出の最適化および色表現または色再現、証明価値の認証に関する上記課題を解決するものである。(請求項1記載)
【0056】
操作性の向上については、カメラまたは照明の全部または一部の制御を、通信手段を介して行なうか、制御のためのプログラムまたはデータの授受を記録メディアまたは通信手段を介して行なうことにより(請求項2記載)、あるいは、歯科口腔撮影を行なう状態で起動し、歯科口腔撮影を行なわない状態に移行するための表示または操作入力をそなえることにより(請求項3記載)、あるいは、複数の撮影対象または複数の撮影条件または複数の術者名が、あらかじめ決められた順序または撮影条件に従って術者により撮影されるべく、表示または音声出力により術者に示されることにより(請求項4記載)、あるいは、特定の撮影対象または特定の撮影条件または特定の術者名が、術者により選択されるべく、表示または音声出力により術者に示され、選択操作入力手段をそなえたことにより(請求項5記載)、あるいは、撮影対象または撮影条件または術者名を、撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または通信出力または入力することにより(請求項6記載)、あるいは、あらかじめ決められた歯牙または歯列または顔貌を、あらかじめ決められた距離・方向・配置角度で規格撮影する歯科口腔撮影用カメラまたは、同一患者における同一歯牙または歯列または顔貌を同一距離・方向・配置角度で再現撮影する歯科口腔撮影用カメラにおいて、特定の規格撮影または再現撮影手順を1つの口腔写真撮影ステップとし、口腔写真撮影ステップを術者に表示または音声出力するか、または術者による選択入力手段をそなえるか、または撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するかまたは通信出力または入力することにより(請求項7記載)、あるいは、複数の規格撮影の口腔写真撮影ステップの中に患者の顔写真または書類を含むことにより(請求項8記載)、あるいは、複数の口腔写真撮影ステップをあらかじめ決められた手順に従って音声または表示により術者に指示することにより(請求項9記載)、あるいは、ファインダーに表示される照準が、口腔写真撮影ステップに応じて変化することにより(請求項10記載)、あるいは、口腔写真撮影ステップにおいて、該当する規格撮影または再現撮影に応じて、術者にカメラの位置方向を音声または表示により指示することにより(請求項11記載)、あるいは、ある患者の最初の口腔写真撮影ステップにおいて、撮影画像のデータファイルに最初であることを示すマーク情報を付与するか、または撮影画像ではないデータファイルに最初の撮影画像を特定する情報を記録するかまたは通信出力または入力することにより(請求項12記載)、あるいは、撮影対象・撮影条件を撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、口腔写真撮影ステップを実行することにより(請求項14記載)、あるいは、次の患者であるか引き続き撮影する患者か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象または撮影条件を撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することにより(請求項20記載)、あるいは、撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録されるか、または出力または入力することによって得た、撮影対象や撮影条件に基づき、撮影画像を階層的に整理し、管理し、表示することことにより(請求項21記載)、あるいは、音声入力または操作入力においては患者名または患者に対応する番号、または画像入力においては患者名または患者に対応する番号または患者に対応する画像パターンを患者情報として入力する入力手段を備え、患者名を特定することにより(請求項26記載)、あるいは、撮影画像を患者毎に、または撮影歯科医院毎に、または歯科技工所毎に、階層的に整理または追加し、管理し、表示することにより(請求項27記載)、あるいは、患者が再診である場合の再現撮影において、過去の患者の撮影画像またはその輪郭、撮影対象または撮影条件または術者名を撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、過去の撮影画像と同じ撮影対象または撮影条件または術者名を表示するか、または過去の撮影画像の輪郭を照準としてファインダーまたはモニタに表示することにより(請求項28記載)、あるいは、鏡を使った撮影であるか否かの操作入力または検出入力を持ち、鏡を使った撮影の場合に画像を上下または左右反転することにより(請求項36)、実現している。
【0057】
歯科用カメラの露出の最適化および、操作性向上については、被写体表面までの距離に応じて撮影のための照明の光量を調節することにより(請求項15記載)、あるいは、ミラーを介した撮影に対応して撮影のための照明の光量を補正することにより(請求項16記載)、あるいは、撮影のための照明から被写体表面までの距離を変えず、照明光の被写体への入射角度が可変であることにより(請求項17記載)、あるいは、撮影のための照明が光ファイバによりガイドされることにより(請求項18記載)、あるいは、光ファイバの投光部の位置または方向を可変にすることにより(請求項19記載)、あるいは、ストロボ光の反射による外乱の防止に関して、光ファイバによるガイドに非撮影時に照明光を通すか、光ファイバによるガイドの投光部に光ファイバの投光方向と同一の方向に非撮影時に投光すべく、第2の投光手段を備えたことにより(請求項30記載)、実現している。
【0058】
色表現または色再現性の向上については、3次元の表色系において表した人間の天然歯の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向または色の濃さ方向および長さ方向または色の鮮やかさ方向および奥行きまたは色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系による歯または補綴物の色表現を備えることにより(請求項22記載)、あるいは、人間天然歯表色系の色の濃さ方向または色の鮮やかさ方向または色合い方向のそれぞれ代表的な位置に相当する単数または複数の色票による歯科用色標識を備えることにより(請求項23記載)、あるいは、歯科用色標識を同時に撮影した場合に、歯科用色標識の色を再現することにより、被写体の画像の色を被写体の色に近似再現補正することにより(請求項24記載)、あるいは、歯科用色標識の色を基準に、被写体の各部の色を人間天然歯表色系で表現することにより(請求項25記載)、あるいは、測色計で測色した撮影対象の歯牙の測色データにより、撮影した画像の色補正を行なうことにより(請求項29記載)、あるいは、赤外カットフィルタを備えたことにより(請求項31記載)、あるいは、色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することにより(請求項32記載)、あるいは、色標識または異なる3色以上色の色票を撮影し、その撮影画像を表示したモニタ画面または印刷した印刷物上に再現された色標識または色票を再度撮影することにより、その後の撮影において、被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することにより(請求項33記載)、あるいは、治療の過程で患者の歯または歯肉の色の変化の過程を画像または定型の印刷物上で再現するか、または請求項22に記載の色表現で表示することにより(請求項34記載)、あるいは、歯肉の色再現または色表現を重視するか、天然歯の色再現または色表現を重視するか、補綴物の色再現または色表現を重視するかを切り替えることにより(請求項35記載)、実現している。
【0059】
歯科用口腔画像の品質証明あるいは証拠価値の認証については、撮影した画像データファイルまたは画像データでないファイルに撮影した画像がオリジナルであることを示す画像認証情報またはそれが改変されたことを示す画像改変情報を付与し、画像がオリジナルであることまたは改変されたことを表示または出力することにより(請求項13記載)歯科口腔写真システムを実現している。
【0060】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
(発明の実施の形態の構成)
本発明の実施の形態について図1〜7を用いて説明を行なう。図中には構成部材の番号だけでは解りづらいので、一部略表現した部材名を記した。また図中に2点鎖線で示した部分は部材または概念を示す。
本発明の実施は、照明システムを含む歯科口腔撮影用デジタルカメラ(1)、歯科口腔画像管理ソフトウェア(2S)およびコンピュータシステム(2)、歯科用測色計(3)、歯科用色標識(4)、歯科用定型色表現診断票(5)を基本構成とする(図1)。
【0061】
歯科口腔撮影用デジタルカメラ(1)においては、カメラ本体(11)、カメラ制御ソフト(12S)、ファインダー(13)、液晶モニター(14)、照明システム(15)、光ファイバによるガイド(16)、赤外カットフィルターを構成要素とする。
【0062】
歯科用測色計、歯科用色標識、定型色表現診断票に関しては、請求項22記載の色表現を用いることを要件とし、その構成は自由である。
次に、図4、図5を用いてカメラの構成部材である照明システム(15)の構成を示す。請求項17による照明システム(15)はストロボ発光部(151)、ストロボアーム(152)より構成される(図4)。請求項18、19、30による照明システムはストロボ発光部(151)、光ファイバ(153)、光ファイバアーム(154)、ミラー(155)、光ファイバ固定具(156)、パイロットランプ(157)より構成される(図5)。
(発明の実施の動作または特性の構成)
本発明の実施の特性の構成について、扱うデータ構成について図2、内蔵する機能ブロックの構成について図3、人間天然歯の表現の構成について図6に示す。
【0063】
歯科口腔撮影用デジタルカメラで扱うデータ(6)、歯科口腔画像管理ソフトウェアで扱うデータ(7)、歯科口腔撮影用デジタルカメラの制御プログラムの機能ブロック(8)、歯科口腔画像管理ソフトウェアの機能ブロック(9)を基本構成とする。
【0064】
歯科口腔撮影用デジタルカメラで扱うデータ(6)または歯科口腔画像管理ソフトウェアで扱うデータ(7)としては、被写体の画像そのものである画像データ(61、71)、患者名・撮影部位・撮影順を含む撮影対象データ(62、72)、絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件データ(63、73)、診療所名・術者名を含む術者データ(64、74)、画像が撮影時のオリジナルであるか・改変されたものかの認証のための画像認証・改変データ(65、75)、撮影画像の輪郭を抽出した画像輪郭データ(66、76)、カメラの制御プログラム(67、77)、規格撮影データ(68、78)により構成される。歯科口腔撮影用デジタルカメラと歯科口腔画像管理ソフトウェアが同じデータを扱うのは、歯科口腔撮影用デジタルカメラが内蔵するプログラムで動作し、歯科口腔写真システムとしての動作が歯科口腔画像管理ソフトウェアの制御で行なわれることと歯科口腔撮影用デジタルカメラが内蔵するプログラムの制御で行なわれることに本質的な違いは無いことを前提とする。したがって、これらのデータの構成は歯科口腔画像管理ソフトウェアまたは歯科口腔撮影用デジタルカメラのいずれかに存在しても両方に存在してもよい。
【0065】
歯科口腔撮影用デジタルカメラの制御プログラムの機能ブロック(8)または歯科口腔画像管理ソフトウェアの機能ブロック(9)としては、歯科撮影表示・一般撮影選択を行なうブロック(81、91)、診療所名を含む術者の表示・入力・選択・記録を行なうブロック(82、92)、患者名・撮影部位を含む撮影対象表示・入力・選択・記録を行なうブロック(83、93)、絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件を表示・入力・選択・記録するブロック(84、94)、撮影画像がオリジナルであるか改変されたかを示すための情報を記録する画像認証・改変情報記録ブロック(85、95)、撮影画像の輪郭そ抽出する画像輪郭データ抽出ブロック(86、96)、歯科口腔撮影用デジタルカメラのファインダーまたは液晶モニターに撮影対象に応じた照準を表示する照準・輪郭データ表示ブロック(87、97)、照準に合う様に術者にカメラの位置・方向を示すカメラ位置・方向指示ブロック(88、98)、被写体との距離を検出し照明光量を補正するブロック(89、90)、撮影した画像を整理・追加・管理・表示するブロック(8A、9A)、画像の色を補正するブロック(8B、9B)、患者名を入力し特定するためのブロック(8C、9C)、画像の色の判定・表示・出力を行なうブロック(8D、9D)、治療過程の画像の色変化を表示・印刷するブロック(8E、9E)、制御プログラムを送信または受信するブロック(8F、9F)、撮影を実行するブロック(8G、9G)により構成される。
【0066】
歯科口腔撮影用デジタルカメラと歯科口腔画像管理ソフトウェアが同じ機能ブロックを持つのは、歯科口腔撮影用デジタルカメラが内蔵するプログラムで動作し、歯科口腔写真システムとしての動作が歯科口腔画像管理ソフトウェアの制御で行なわれることと歯科口腔撮影用デジタルカメラが内蔵するプログラムの制御で行なわれることに本質的な違いは無いことを前提とする。したがって、これらの機能ブロックの構成は歯科口腔画像管理ソフトウェアまたは歯科口腔撮影用デジタルカメラのいずれかに存在しても両方に存在してもよい。
【0067】
次に人間天然歯の表現の構成について図6を用いて説明する。任意の色は色に関する3つの独立した値として表現できることが国際照明学会で認められている。これを表色系というが、代表的な表色系として図6に示すL*(明度を示す)、a*、b*(L*軸からの距離が彩度を表し、L*軸周りの位相角が色相を表す。)がある。人間天然歯の色の分布は図中の楕円体付近の非常に狭い範囲に分布している。本発明の実施の特性の構成としては、この狭い分布を全表色空間とする新たな表色系として図に示すS、V、Hの値と目盛で表す人間天然歯表色系を構成している。
【0068】
次に本発明の実施の動作および効果について説明する。
歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用色標識および/または歯科用測色計および/または歯科用定型色判定票を構成要素とする歯科口腔写真システムの実施の動作および効果としては、歯科口腔撮影用デジタルカメラにより患者の口腔・顔・カルテを撮影し、撮影画像データ、および診療所名を含む術者データ、または患者名・撮影部位・撮影順番を含む撮影対象データ、または絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件データを歯科口腔撮影用デジタルカメラから歯科口腔画像管理ソフトウェアにUSB等の通信ケーブルまたはフラッシュメモリーカード等の記録メディアを介して転送し、歯科口腔画像管理ソフトウェアで術者データ・撮影対象データ・撮影条件データをもとに撮影画像データを自動的に整理することにより、術者を支援し操作性を向上するものである。
【0069】
また、逆に既に撮影した特定の患者のこれらデータを歯科口腔撮影用デジタルカメラへ転送することにより、再診に訪れた患者の撮影を同じ条件で行なうことを撮影支援し操作性を向上するものである。また、歯科で行なわれている規格撮影の撮影対象データ・撮影条件データを内蔵し、術者に撮影指針を与え、かつ撮影準備を自動的に行ない操作性を向上するものである。
【0070】
また、ファインダーまたは液晶モニタに撮影対象に応じた照準または、再診の患者であれば以前の画像データの輪郭を表示して撮影支援し操作性を向上するものである。また、口腔写真撮影に対応した照明をセットし、照明の最適な制御を行ない、撮影画像の露出を最適化し、ミスの無い簡単撮影を実現し結果的に操作性を向上させるものである。また、歯の色の判定に関し、人間天然歯の表色系に基づく測色計、または歯科用色標識を用いて色の判定を行ない、色の再現を支援するものである。また、歯科用色標識を撮影対象と同時撮影することにより、撮影画像の色補正・色判定を行ない、色の再現を支援するものである。
【0071】
また、歯科用色標識または一般の色票または色見本を撮影することによって、歯科口腔撮影用デジタルカメラの色補正を行ない、色の再現を支援するものである。また、歯科用色標識または一般の色票または色見本を撮影し、歯科口腔画像管理ソフトウェアでコンピュータディスプレイに表示またはプリンタで印刷した歯科用色標識または一般の色票または色見本を再度撮影し、色データを照合することで歯科口腔撮影用デジタルカメラとコンピュータディスプレイまたはプリンタの色補正を行ない、色の再現を支援ものである。また、画像が撮影時のオリジナルのものであるか、改変されたものであるかを判別して、診療の品質保証の支援を行なうものである。
【0072】
カメラまたは照明の全部または一部の制御を、通信手段を介して行なうか、制御のためのプログラムまたはデータの授受を記録メディアおよび/または通信手段を介して行なうことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作としては、カメラまたは照明の全部または一部の制御を、通信手段を介して行なうか、制御のためのプログラムまたはデータの授受を記録メディアまたは通信手段を介して行なうことにより操作性の向上についての条件、つまり歯科口腔撮影用デジタルカメラと歯科口腔画像管理ソフトウェアのデータの共有と機能的な結合を行なうものである。
歯科口腔撮影を行なう状態で起動し、歯科口腔撮影を行なわない状態に移行するための表示または操作入力をそなえたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作および効果としては、歯科口腔撮影を行なう状態で起動し、歯科口腔撮影を行なわない状態に移行するためのメニュー表示を行ない、このまま歯科口腔撮影を行なうか、一般の撮影に切り替えるか術者の操作入力により対応することで、歯科に特徴的な撮影以外の一般の撮影も可能にして操作性の向上をもたらすものである。
【0073】
複数の撮影対象または複数の撮影条件または複数の術者名が、あらかじめ決められた順序または撮影条件に従って術者により撮影されるべく、表示または音声出力により術者に示されることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、上顎前歯部・下顎前歯部・上顎小臼歯部・下顎小臼歯部等の複数の撮影対象が、あらかじめ決められた順序で撮影部位に応じた撮影条件、あるいは前回撮影の術者名とともにファインダーまたは液晶モニタに表示または音声出力により術者に示すことにより術者支援とし、前回撮影と同一術者の場合はさらなる操作性の向上をもたらしすものである。
特定の撮影対象または特定の撮影条件または特定の術者名が、術者により選択されるべく、表示または音声出力により術者に示され、選択操作入力手段をそなえたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、複数の撮影対象・撮影条件・術者名をファインダーまたは液晶モニターに選択メニューとして表示または音声出力し、そのなかから、特定の撮影対象または特定の撮影条件または特定の術者名を術者が選択すべく動作することにより、術者支援とし操作性の向上をもたらすものである。
【0074】
撮影対象または撮影条件または術者名を、撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、撮影対象または撮影条件または術者名を、撮影画像のデータファイル、例えばJPEG形式のデータファイルのデータ領域に記録するか、または撮影画像ではない専用のデータファイルに記録することにより、これらデータファイルのデータを歯科用画像管理ソフトが自動処理して術者支援とし操作性の向上をもたらすための前提を提供するものである。
あらかじめ決められた歯牙または歯列または顔貌を、あらかじめ決められた距離・方向・配置角度で規格撮影する歯科口腔撮影用デジタルカメラにおいて、および/または同一患者における治療過程の同一歯牙または歯列または顔貌を同一距離・方向・配置角度で再現撮影する歯科口腔撮影用デジタルカメラにおいて、特定の規格撮影または再現撮影の手順を1つの口腔写真撮影ステップとし、口腔写真撮影ステップを術者に表示および/または音声出力するか、および/または術者による選択入力手段をそなえるか、および/または撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するかおよび/または通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、あらかじめ決められた歯牙または歯列または顔貌を、あらかじめ決められた距離・方向・配置角度で撮影する規格撮影、または同一患者における同一歯牙または歯列または顔貌を同一距離・方向・配置角度で再診時に再現撮影する場合に、規格撮影であればその撮影対象・撮影条件をあらかじめ口腔写真撮影ステップとして歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトに内蔵し、再現撮影であれば、その患者の以前の撮影対象・撮影条件・術者名・以前の撮影画像の輪郭を口腔写真撮影ステップとして、複数の口腔写真撮影ステップを表示または音声出力し選択入力することとにより、さらにこれらデータを撮影後、画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するかまたは通信出力または入力することにより術者支援とし操作性の向上をもたらすものである。
【0075】
複数の規格撮影の口腔写真撮影ステップの中に患者の顔写真および/または書類を含む歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、複数の規格撮影の口腔写真撮影ステップの中に患者を特定するための情報として患者の顔写真または書類を含むことにより、設計支援とし操作性の向上の前提とする。
複数の口腔写真撮影ステップをあらかじめ決められた手順に従って音声および/または表示により術者に指示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、複数の口腔写真撮影ステップをあらかじめ決められた手順に従って音声または表示により術者に指示することにより、術者が手順通りに撮影する場合において操作性の向上をもたらすものである。
【0076】
ファインダーおよび/またはモニタに表示される照準が、口腔写真撮影ステップに応じて変化することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、ファインダーに表示される照準が、口腔写真撮影ステップに応じて変化することにより術者への撮影支援とし操作性の向上をもたらすものである。
口腔写真撮影ステップにおいて、該当する規格撮影および/または再現撮影に応じて、術者にカメラの位置方向を音声および/または表示により指示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、口腔写真撮影ステップにおいて、該当する規格撮影または再現撮影に応じて、術者にカメラの位置方向を音声または表示により指示することにより術者への撮影支援とし操作性の向上をもたらすものである。
【0077】
ある患者の最初の口腔写真撮影ステップにおいて、撮影画像のデータファイルに最初であることを示すマーク情報を付与するか、および/または撮影画像ではないデータファイルに最初の撮影画像を特定する情報を記録するかまたは通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、ある患者の最初の口腔写真撮影ステップにおいて、撮影画像のデータファイルに最初であることを示すマーク情報を付与するか、または撮影画像ではないデータファイルに最初の撮影画像を特定する情報を記録するかまたは通信出力または入力することにより、そのマークを特定の患者の最初のデータとして、歯科用画像管理ソフトでの撮影画像の自動整理・管理の前提情報とし、操作性の向上をもたらすものである。
【0078】
撮影対象・撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、口腔写真撮影ステップを実行することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、上記歯科口腔写真システムの実施の動作により、撮影対象、撮影条件、術者名が確定した状態で、歯科口腔撮影用デジタルカメラが口腔写真撮影ステップを実行し、これらデータを自動記録することにより歯科用画像管理ソフトでの撮影画像の自動整理・管理の前提情報とし、操作性の向上をもたらすものである。
次の患者であるか引き続き撮影する患者か、診療所はどこかおよび/または術者は誰か、補綴物を扱う技工所はどこかおよび/または技工士は誰か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象および/または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作および/またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象および/または撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果については、次の患者であるか引き続き撮影する患者か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象または撮影条件を撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することにより、操作性の向上をもたらすものである。
【0079】
撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録されるか、または出力または入力することによって得た、撮影対象や撮影条件に基づき、撮影画像を階層的に整理し、管理し、表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、歯科口腔撮影用デジタルカメラによる撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録されるか、または出力または入力することによって得た、撮影対象や撮影条件に基づき、歯科口腔画像管理ソフトウェアで撮影画像を階層的に自動的に整理し、管理し、表示することことにより操作性の向上をもたらすものである。
音声入力および/または操作入力においては患者名または患者に対応する番号、または画像入力においては患者名または患者に対応する番号または患者に対応する画像パターンを患者情報として入力する入力手段を備え、患者名を特定することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作および効果については、音声入力または操作入力においては患者名または患者に対応する番号、または画像入力においては患者名または患者に対応する番号または患者に対応する画像パターンを患者情報として入力する入力手段を備え、患者名を特定することにより操作性の向上をもたらすものである。
【0080】
撮影画像を患者毎に、および/または撮影歯科医院毎に、および/または歯科技工所毎に、階層的に整理および/または追加し、管理し、表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、撮影画像を患者毎に、または撮影歯科医院毎に、または歯科技工所毎に、自動的に、階層的整理または追加し、管理し、表示することにより操作性の向上をもたらすものである。
患者が再診である場合の再現撮影において、過去の患者の撮影画像および/またはその輪郭、撮影対象および/または撮影条件および/または術者名を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、過去の撮影画像と同じ撮影対象および/または撮影条件および/または術者名を表示するか、および/または過去の撮影画像の輪郭を照準としてファインダーおよび/またはモニタに表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、患者が再診である場合の再現撮影において、過去の患者の撮影画像またはその輪郭、撮影対象または撮影条件または術者名を撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、過去の撮影画像と同じ撮影対象または撮影条件または術者名を表示するか、または過去の撮影画像の輪郭を照準としてファインダーまたはモニタに表示することにより操作性の向上をもたらすものである。
【0081】
鏡を使った撮影であるか否かの操作入力および/または検出入力を持ち、鏡を使った撮影の場合に画像を上下または左右反転することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、鏡を使った撮影であるか否かの操作入力または検出入力を持ち、鏡を使った撮影の場合に画像を上下または左右反転することにより、術者が反転した画像で混乱することを防止することにより操作性を向上するものである。
被写体表面までの距離に応じて撮影のための照明の光量を調節することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果については、被写体表面までの距離を自動焦点機能等で取得し、その距離に応じて撮影のための照明の光量を調節することにより歯科用カメラの露出の最適化し、撮影ミスをなくすことで操作性向上をもたらすものである。
【0082】
ミラーを介した撮影に対応して撮影のための照明の光量を補正することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、ミラーを介した撮影では、ミラーの反射の時点で一定の光量低下があるので、ミラーを介した撮影に対応して撮影のための照明の光量を補正することにより露出の最適化し、撮影ミスをなくすことで操作性向上をもたらすものである。
撮影のための照明から被写体表面までの距離を変えず、照明光の被写体への入射角度が可変であることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムの実施の動作と効果については、図4において、ストロボ発光部15が、aまたはb、cあるいはその中間の位置に対に位置決めされるべく、ストロボアーム152がカメラ本体11を中心に左右対象に伸び縮みする。このストロボアームは被写体を想定した位置を中心とする円上を移動する様に設計構成されている。この結果、被写体への照明の方向が変わっても照明から被写体への距離が変化せず、露出を最適化し、撮影ミスをなくすことで操作性向上をもたらすものである。
【0083】
撮影のための照明が光ファイバによりガイドされることを特徴とすることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムおよび光ファイバの投光部の位置および/または方向が可変であることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、ストロボ発光部151の発光をミラー155で反射して可撓性のある光ファイバー153に導き、光ファイバアーム154に固定された位置にて照明光が投射される。光ファイバアーム154は被写体を想定した位置を中心に円弧上に光ファイバ固定具156の位置を左右対象に調節する。また光ファイバ153を光ファイバ固定具156に固定せずに任意の場所に固定することが出来る。この様にして撮影のための照明が光ファイバによりガイドされることにより露出を最適化し、撮影ミスをなくすことで操作性向上をもたらすものである。
【0084】
次の患者であるか引き続き撮影する患者か、診療所はどこかおよび/または術者は誰か、補綴物を扱う技工所はどこかおよび/または技工士は誰か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象および/または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作および/またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象および/または撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、上記の光ファイバによるガイドに非撮影時に照明光を通すか、上記の光ファイバによるガイドの投光部に光ファイバの投光方向と同一の方向に非撮影時に投光すべく、第2の投光手段(図5におけるパイロットランプ157)を備えることにより露出を最適化し、撮影ミスをなくすことで操作性向上をもたらすものである。
3次元の表色系において表した人間の天然歯および/または歯肉の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向および/または色の濃さ方向および長さ方向および/または色の鮮やかさ方向および奥行きおよび/または色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系による歯および/または補綴物および/または歯肉の色表現を備えることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用測色計および/または歯科用色標識および/または定型色表現診断票よりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、3次元の表色系において表した人間の天然歯の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向または色の濃さ方向および長さ方向または色の鮮やかさ方向および奥行きまたは色合い方向に目盛を配置し、および人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系による歯または補綴物の色表現を備えることにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
人間天然歯表色系の色の濃さ方向および/または色の鮮やかさ方向および/または色合い方向のそれぞれ代表的な位置に相当する単数または複数の色票をそなえたことを特徴とする歯科用色標識を含む歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、人間天然歯表色系の色の濃さ方向または色の鮮やかさ方向または色合い方向のそれぞれ代表的な位置に相当する単数または複数の色票による歯科用色標識を備えることにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
【0085】
歯科用色標識を同時に撮影した場合に、歯科用色標識の色を再現することにより、被写体の画像の色を被写体の色に近似再現補正することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、歯科用色標識を同時に撮影した場合に、歯科用色標識の色を再現することにより、被写体の画像の色を被写体の色に近似再現補正することにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
3次元の表色系において表した人間の天然歯および/または歯肉の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向および/または色の濃さ方向および長さ方向および/または色の鮮やかさ方向および奥行きおよび/または色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系で、歯科用色標識の色を基準に、被写体の各部の色を表現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、歯科用色標識の色を基準に、被写体の各部の色を人間天然歯表色系で表現することにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
【0086】
測色計で測色した撮影対象の歯牙の測色データにより、撮影した画像の色補正を行なうことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、請求項22記載の測色計で測色した撮影対象の歯牙の測色データにより、撮影した画像の色補正を行なうことにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
赤外カットフィルタを備えたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラ含む歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、赤外カットフィルタを備えたことにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した画像の色を3次元的に表現する歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、上記の色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
【0087】
請求項33の実施による動作と効果については、請求項23の色標識または異なる3色以上色の色票を撮影し、その撮影画像を表示したモニタ画面または印刷した印刷物上に再現された色標識または色票を再度撮影することにより、その後の撮影において、被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
請求項34の実施による動作と効果については、治療の過程で患者の歯または歯肉の色の変化の過程を画像または印刷物上で再現するか、または請求項22に記載の色表現で表示することにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
【0088】
請求項35の実施による動作と効果については、歯肉の色再現または色表現を重視するか、天然歯の色再現または色表現を重視するか、補綴物の色再現または色表現を重視するかを切り替えることにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
請求項13の実施による動作と効果については、撮影した画像データファイルまたは画像データでないファイルに撮影した画像がオリジナルであることを示す画像認証情報またはそれが改変されたことを示す画像改変情報を付与し、画像がオリジナルであることまたは改変されたことを表示または出力することにより、歯科用口腔画像の品質証明あるいは証拠価値の認証をもたらす。
【0089】
【発明の効果】
以上に示した構成・特性・動作により、本発明は術者データ・撮影対象データ・撮影条件データをもとに撮影画像データを自動的に整理・管理・表示・印刷・色補正・色表現・輪郭抽出し、術者を支援し操作性を向上するものである。また、逆に既に撮影した特定の患者のこれらデータを歯科口腔撮影用デジタルカメラへ転送することにより、再診に訪れた患者の撮影を同じ条件で行なうことで術者を支援し操作性を向上するものである。また、術者に撮影指針を与え、かつ撮影準備を自動的に行ない操作性を向上するものである。また、ファインダーまたは液晶モニタに撮影対象に応じた照準または、再診の患者であれば以前の画像データの輪郭を表示して撮影支援し操作性を向上するものである。
【0090】
また、口腔写真撮影に対応した照明をセットし、照明の最適な制御を行ない、撮影画像の露出を最適化し、ミスの無い簡単撮影を実現し結果的に操作性を向上させるものである。また、歯の色の判定に関し、人間天然歯の表色系に基づく測色計、または歯科用色標識を用いて色の判定を行ない、色の再現を支援するものである。また、歯科用色標識を撮影対象と同時撮影することにより、撮影画像の色補正・色判定を行ない、色の再現を支援するものである。また、歯科用色標識または一般の色票または色見本を撮影することによって、歯科口腔撮影用デジタルカメラの色補正を行ない、色の再現を支援するものである。
【0091】
また、歯科用色標識または一般の色票または色見本を撮影し、歯科口腔画像管理ソフトウェアでコンピュータディスプレイに表示またはプリンタで印刷した歯科用色標識または一般の色票または色見本を再度撮影し、色データを照合することで歯科口腔撮影用デジタルカメラとコンピュータディスプレイまたはプリンタの色補正を行ない、色の再現を支援ものである。また、画像が撮影時のオリジナルのものであるか、改変されたものであるかを判別して、診療の品質保証の支援を行なうものである。
【0092】
歯科用色標識の形態として、多角形板状、好ましくは円板形状、四角板形状、三角板形状、歯形状である。更に好ましくは歯形状である。色標が単体又は複数選べればよい。これらの形状が、複数接続されているか又は、全てが接続されていないか、全てが着脱できる接続機構を備えている事が好ましく、更には全てが着脱できる接続機構を備えている事が好ましい。
【0093】
図中には構成部材の番号だけでは解りづらいので、略表現した部材名を記した。また図中に2点鎖線で示した部分は本発明にはよらない部材または概念を示す。
図1は本発明のハードウェアの構成を示し、矢印はデータの移動を示す。図中1は照明システムを含む歯科口腔撮影用デジタルカメラ、2Sは歯科口腔画像管理ソフトウェア、2はコンピュータシステム、3は歯科用測色計、4は歯科用色標識、5は定型色表現診断票である。さらに、11はカメラ本体、12Sはカメラ制御ソフト、13はファインダー、14は液晶モニター、15は照明システム、16は光ファイバガイド、17は赤外カットフィルターである。
【0094】
図2は、本発明の歯科口腔写真システムで扱うデータの構成を示し、矢印はデータの移動を示す。図中6は歯科口腔撮影用デジタルカメラで扱うデータ、7は歯科口腔画像管理ソフトウェアで扱うデータ、8は歯科口腔撮影用デジタルカメラの制御プログラムの機能ブロック、9は歯科口腔画像管理ソフトウェアの機能ブロックである。さらに、61および71は被写体の画像そのものである画像データ、62、72は患者名・撮影部位・撮影順を含む撮影対象データ、63、73は絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件データ、64、74は診療所名・術者名を含む術者データ、65、75は画像が撮影時のオリジナルであるか・改変されたものかの認証のための画像認証・改変データ、66、76は撮影画像の輪郭を抽出した画像輪郭データ、67、77はカメラの制御プログラム、68、78は規格撮影データである。
【0095】
図3は本発明の歯科口腔写真システムの機能ブロックの構成を示し、8は歯科口腔撮影用デジタルカメラの制御プログラムの機能ブロック、9は歯科口腔画像管理ソフトウェアの機能ブロック、81、91は歯科撮影表示・一般撮影選択を行なうブロック、82、92は診療所名を含む術者の表示・入力・選択・記録を行なうブロック、83、93は患者名・撮影部位を含む撮影対象表示・入力・選択・記録を行なうブロック、84、94は絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件を表示・入力・選択・記録するブロック、85、95は撮影画像がオリジナルであるか改変されたかを示すための情報を記録する画像認証・改変情報記録ブロック、86、96は撮影画像の輪郭そ抽出する画像輪郭データ抽出ブロック、87、97は歯科口腔撮影用デジタルカメラのファインダーまたは液晶モニターに撮影対象に応じた照準を表示する照準・輪郭データ表示ブロック、88、98は照準に合う様に術者にカメラの位置・方向を示すカメラ位置・方向指示ブロック、89、90は被写体との距離を検出し照明光量を補正するブロック、8A、9Aは撮影した画像を整理・追加・管理・表示するブロック、8B、9Bは画像の色を補正するブロック、8C、9Cは患者名を入力し特定するためのブロック、8D、9Dは画像の色の判定・表示・出力を行なうブロック、8E、9Eは治療過程の画像の色変化を表示・印刷するブロック、8F、9Fは制御プログラムを送信または受信するブロック、8G、9G撮影を実行するブロックである。
【0096】
図4は、本発明の歯科口腔撮影用デジタルカメラの照明システムを示し、151はストロボ発光部、152はストロボアームである。
図5は、本発明の歯科口腔撮影用デジタルカメラの光ファイバによる照明システムを示し、151はストロボ発光部、153は光ファイバ(153)、154は光ファイバアーム、155はミラー、156は光ファイバ固定具、157はパイロットランプである。
図6は人間天然歯の表現の構成について示す。任意の色は色に関する3つの独立した値として表現できることが国際照明学会で認められている。これを表色系というが、代表的な表色系として図6に示すL*(明度を示す)、a*、b*(L*軸からの距離が彩度を表し、L*軸周りの位相角が色相を表す)がある。人間天然歯の色の分布は図中の楕円体付近の非常に狭い範囲に分布している。本発明の実施の特性の構成としては、この狭い分布を全表色空間とする新たな表色系として図に示すS、V、Hの値と目盛で表す人間天然歯表色系を構成している。星印の1〜6は人間天然歯表色系の端点で歯科用色標識の色票の色を表す。
図7は歯科用色標識を示す。星印の1〜6は図6で示した人間天然歯表色系の端点で歯科用色標識の色票の色を表す。
【0097】
撮影画像データ、術者データ、撮影対象データ、撮影条件データ、規格撮影データを歯科口腔撮影用デジタルカメラから歯科口腔画像管理ソフトウェア間で共有することにより、撮影支援し操作性を向上するものである。また、撮影画像の露出を最適化し、ミスの無い簡単撮影を実現し結果的に操作性を向上させるものである。また、歯の色の判定に関し、人間天然歯の表色系に基づく測色計、または歯科用色標識を用いて色の判定を行ない、色の再現を支援するものである。また、歯科用色標識を撮影対象と同時撮影することにより、撮影画像の色補正・色判定を行ない、また、人間天然歯表色系にもとづく歯科用色標識を撮影することによって、歯科口腔撮影用デジタルカメラ、コンピュータディスプレイまたはプリンタの色補正を行ない、色の再現を支援するものである。また、画像が撮影時のオリジナルのものであるか、改変されたものであるかを判別して、診療の品質保証の支援を行なうものである。
【0098】
従来の歯科用カメラまたは歯科用デジタルカメラにおける固定焦点撮影は、撮影距離を術者が厳密に合わさなければならず操作性が悪い。歯科の規格撮影においては撮影距離を合わしながら同時に構図も安定させなければならず、カメラの操作に不慣れな術者には難しい。
従来の歯科用デジタルカメラは画像管理ソフトの情報共有方式を持たないので、写真の整理等に多大の時間を要している。
従来の様な全色空間を対象とした歯科用色標識を用いた歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアの色補正システムでは人間の天然歯の様な狭い領域に分布する色を補正するのに誤差が生じ易い。また、何らかの方法で患者に治療過程での歯の色の変化の経過を報告する必要が生じている。
【0099】
証明価値の認証技術に関しては、歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアにこの技術を投入する技術進展そのものが課題となる。そこで本発明は、歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアにより術者支援、証明価値の認証を行い、操作性の向上を実現。撮影距離に比例した照明光量制御や、被写体距離を一定に保ちながら照明方向を変えたり、光ファイバを用いた照明システムにより、露出を安定化するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯科口腔測色・写真システムの構成の図
【図2】データ構成の図
【図3】ソフトウェアの機能ブロックの図
【図4】照明角度可変の対応図
【図5】光ファイバガイドの対応図
【図6】人間天然歯表色系の図
【図7】歯科用色標識の図
【符号の説明】
1 照明システムを含む歯科口腔撮影用デジタルカメラ
11 カメラ本体
12S カメラ制御ソフト
13 ファインダー
14 液晶モニター
15 照明システム
151 ストロボ発光部
152 ストロボアーム
153 光ファイバ
154 光ファイバアーム
155 ミラー
156 光ファイバ固定具
157 パイロットランプ
16 光ファイバガイド
17 赤外カットフィルター
2 コンピュータシステム
2S 歯科口腔画像管理ソフトウェア
3 歯科用測色計
4 歯科用色標識
5 定型色表現診断票
6 歯科口腔撮影用デジタルカメラで扱うデータ
61 被写体の画像そのものである画像データ
62 患者名・撮影部位・撮影順を含む撮影対象データ
63 絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件データ
64 診療所名・術者名を含む術者データ
65 画像認証・改変データ
66 撮影画像の輪郭を抽出した画像輪郭データ
67 カメラの制御プログラム
68 規格撮影データ
7 歯科口腔画像管理ソフトウェアで扱うデータ
71 被写体の画像そのものである画像データ
72 患者名・撮影部位・撮影順を含む撮影対象データ
73 絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件データ
74 診療所名・術者名を含む術者データ
75 画像認証・改変データ
76 撮影画像の輪郭を抽出した画像輪郭データ
77 カメラの制御プログラム
78 規格撮影データ
8 歯科口腔撮影用デジタルカメラの制御プログラムの機能ブロック
81 歯科撮影表示・一般撮影選択を行なうブロック
82 診療所名を含む術者の表示・入力・選択・記録を行なうブロック
83 患者名・撮影部位を含む撮影対象表示・入力・選択・記録を行なうブロック
84 絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件を表示・入力・選択・記録するブロック
85 撮影画像がオリジナルであるか改変されたかを示すための情報を記録する画像認証・改変情報記録ブロック
86 撮影画像の輪郭そ抽出する画像輪郭データ抽出ブロック
87 歯科口腔撮影用デジタルカメラのファインダーまたは液晶モニターに撮影対象に応じた照準を表示する照準・輪郭データ表示ブロック
88 照準に合う様に術者にカメラの位置・方向を示すカメラ位置・方向指示ブロック
89 被写体との距離を検出し照明光量を補正するブロック
8A 撮影した画像を整理・追加・管理・表示するブロック
8B 画像の色を補正するブロック
8C 患者名を入力し特定するためのブロック
8D 画像の色の判定・表示・出力を行なうブロック
8E 治療過程の画像の色変化を表示・印刷するブロック
8F 制御プログラムを送信または受信するブロック
8G 撮影を実行するブロック
9 歯科口腔画像管理ソフトウェアの機能ブロック
91 歯科撮影表示・一般撮影選択を行なうブロック
92 診療所名を含む術者の表示・入力・選択・記録を行なうブロック
93 患者名・撮影部位を含む撮影対象表示・入力・選択・記録を行なうブロック
94 絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件を表示・入力・選択・記録するブロック
95 撮影画像がオリジナルであるか改変されたかを示すための情報を記録する画像認証・改変情報記録ブロック
96 撮影画像の輪郭そ抽出する画像輪郭データ抽出ブロック
97 歯科口腔撮影用デジタルカメラのファインダーまたは液晶モニターに撮影対象に応じた照準を表示する照準・輪郭データ表示ブロック
98 照準に合う様に術者にカメラの位置・方向を示すカメラ位置・方向指示ブロック
99 被写体との距離を検出し照明光量を補正するブロック
9A 撮影した画像を整理・追加・管理・表示するブロック
9B 画像の色を補正するブロック
9C 患者名を入力し特定するためのブロック
9D 画像の色の判定・表示・出力を行なうブロック
9E 治療過程の画像の色変化を表示・印刷するブロック
9F 制御プログラムを送信または受信するブロック
9G 撮影を実行するブロック
【発明の属する技術分野】
本発明は、口腔内撮影用のカメラに関するのものである。更に、それら周辺機器の歯科口腔写真システムに関し、具体的には、歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用色標識および/または歯科用測色計および/または歯科用定型色判定票を構成要素に含むものは全て含まれるもの、ことで構成される分野に関する。
本発明は簡便な機構及び/または操作及び/または機能により、使い勝手の良い歯科口腔写真システムに関する。
【0002】
本発明は照明にストロボを用いた近接撮影に最適設計された歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトまたは歯科用色標識または歯科用測色計および患者に渡す定型色表現診断票あるいはこれらを構成要素とする歯科口腔測色・写真システムに属する。歯科用測色計については歯科用色彩計もこれに含まれる技術分野である。また、本発明(主に請求項2〜12、14および20、21、26〜28、36)は歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトの操作性の向上技術に属する。
【0003】
また、本発明(主に請求項15〜19、30)は歯科用カメラの露出の最適化技術に関し、結果的に操作性向上ももたらす。また、本発明(主に請求項22〜25、29、31〜35)は歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトまたは歯科用色標識または歯科用測色計の色表現または色再現性技術に属する。また、本発明(主に請求項13)は、診療の品質保証の証明や、患者からの診療に関する苦情や訴訟の際の証拠に、歯科用口腔画像が用いられる場合の証明価値の認証技術に関する。また、本発明(主に請求項1)は歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトまたは歯科用色標識または歯科用測色計または定型色表現診断票の露出最適化技術、操作性向上技術、色表現または色再現性技術を組み合わせた歯科口腔測色・写真システムに属するものである。
【0004】
本発明は、歯科用デジタルカメラの制御が、歯科用デジタルカメラに内蔵するプログラムによる制御か、記録メディアまたは通信を通じて歯科用画像管理ソフトから歯科用デジタルカメラに導入されるるプログラムによる制御か、あるいは通信を介して歯科用画像管理ソフトより直接制御されるかの、いずれの技術も含んでいる。
【0005】
【従来の技術】
操作性の向上技術および露出の最適化に関し、従来の歯科用カメラには規格撮影が簡単にできる技術が見られる。例えば某社の歯科用カメラは歯科の近接撮影専用のレンズシステムや照明システムを備えて規格撮影の露出を安定化している。
また、また新たな某社の歯科用デジタルカメラMS−3は専用の照明システムに加えていくつかの撮影倍率ごとに焦点固定を設定するなどの工夫をして操作性の向上および露出の最適化を行なっている。また、歯の表面にストロボの反射が映ってしまう問題に関して、従来の例えば某社の歯科用カメラではレンズの周囲に円環状に配置したリングストロボの内部より撮影前に発光させて、歯の表面にストロボが映りこまない様なカメラアングルに術者が調節し易い様にしている。また、プラスチック棒のストロボ光のガイドの様に、リングストロボタイプが持つ歯面中央部へのストロボの映りこみそのものを、防止する様な工夫も見られる。
【0006】
操作性の向上に関し、従来の歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトの歯科用デジタルカメラはいずれも単体での操作性向上技術しか投入されていない。これは歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトが、画像データファイルの画像データのみを共通に扱い、それ以外の相互インターフェースを持たないからである。口腔内の歯をカメラせ撮影するにあたり、直接カメラの視野に入らない部位の撮影に用いる鏡が市販されている。
【0007】
色表現または色再現性技術に関し、従来の歯科用カメラは露出の最適化以外に手段を持たない。また、従来の歯科用色標識においては、全色空間の色を再現すべく、全色空間を代表する複数の色票をもった歯科用色標識を被写体と同時撮影し、画像管理ソフトでの画像処理において、各色票の色を再現する方法で被写体の色を再現している。
モニタの色補正に関してはまた新たな某社の製品の様に基準の色データのモニタの再現色を測定してモニタの色補正を行なうシステムがある。モニタやカメラ、プリンタの色補正に関してはsRGBの様に各装置に固有の色再現誤差特性データを用いて色補正する規格も制定されている。
【0008】
同じく色表現または色再現性技術に関し、従来、松風社の歯科用測色計シェードアイNCCや歯科用色標識NCCシェードガイドの様に人間天然歯の色分布の中心付近を基準とし、分布の幅方向または色の濃さ方向および長さ方向または色の鮮やかさ方向および奥行きまたは色合い方向に色を3次元的に分割して表現したものが市販されている。
画像の証明価値の認証技術に関して、従来の歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアにおいては特にこの様な技術は過去に見られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
操作性の向上と露出の最適化に関し、従来の歯科用カメラまたは歯科用デジタルカメラにおける固定焦点撮影における露出の安定化は、撮影距離を術者が厳密に合わさなければならないという課題を持っている。
歯科の規格撮影においては被写体の歯牙を含むレイアウトも重要な要素で、撮影距離を合わしながら同時に構図も安定させなければならない。これは、カメラの操作に不慣れな歯科医師や歯科衛生士には難しい操作であり、撮影に時間を要するだけでなく習得にも時間を必要とする。
【0010】
また、従来の簡単操作の一般用カメラの自動露出や自動焦点機能を歯科のストロボを使用した近接撮影に使用した場合、目的とする歯牙を対象とする自動露出と自動焦点機能は同時には実現できない。
これは、自動露出が特定の歯牙の様な撮影領域の特定の微小部分を対象とした機能をもたないからであり、これら機能を使って簡単撮影しても、撮影画像の露出は過多か不足となり易い。
【0011】
操作性の向上に関し、従来の歯科用デジタルカメラは一般的なソフトウェアでも画像を扱う様に構成されているため、JPEG形式の様な特定の画像フォーマット形式以外に歯科用デジタルカメラと歯科用画像管理ソフトの情報共有方式を持たない。
結果として、従来の歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトの組み合わせでは、歯科用デジタルカメラの出力した画像ファイル以外に、患者名や撮影部位・撮影条件等の情報を別途必要とし、歯科用画像管理ソフト上でこれらの画像以外の情報をもとに患者名と撮影部位・撮影条件を確認し、画像ファイルを整理しなければならない。
【0012】
これらの手間は画像一枚につき熟練者で1分、コンピュータに不慣れな初心者の場合3分以上を要している。歯科口腔写真を必要としているホワイトニングや審美補綴を行っている歯科医院もしくは歯科技工所では年間2000人以上、一人一回あたり5〜6枚の写真を扱い、画像の整理に100〜200時間の時間を費やすことになる。
【0013】
また、撮影から時間が経過するにしたがって、撮影した写真がどの患者の写真か、術者ですら忘れる場合が生じるし、ましては術者以外の診療従事者が患者名を判定するのは特別の手間と判断ミスのリスクを負うこととなる。また、口腔内の撮影において鏡を用いた撮影では画像が反転し、患者や術者、術者以外の歯科診療関係者を混乱させる場合が生じる。
【0014】
色表現または色再現に関し、従来の様な全色空間を対象とした歯科用色標識を用いた歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアの色補正システムでは人間の天然歯の様な狭い領域に分布する色を補正するのに誤差が生じ易い。
また、同じく色表現または色再現に関し、某社の歯科用カメラの様なリングストロボでは、最も色再現が重要な歯の中央部にストロボが映り込んでしまって不都合である。これに関して、またまた新たな某社の様なプラスチック棒で出来たストロボ光ガイドは、固定した位置が投光位置となり、異なる歯牙や歯列の撮影に対して再現性のある投光が困難である。
【0015】
また、同じく色表現または色再現に関し、松風社の従来の様な歯科用測色計シェードアイNCCや歯科用色標識NCCシェードガイドの様に人間天然歯の色分布の中心付近を基準とし、分布の幅方向または色の濃さ方向および長さ方向または色の鮮やかさ方向および奥行きまたは色合い方向に色を3次元的に分割して表現したものでは、分割の境界領域において誤差が生じた場合に隣の分割色に誤って表現してしまう場合が生じる。これは測色計や色標識が本来持っている精度を超えた誤差であり、歯科診療における天然歯の色表現に悪影響を及ぼすだけでなく、それを元に作成する補綴物の色に狂いを生じる。
【0016】
同じく色表現または色再現に関し、近年、審美歯科はもちろん一般の歯科医院においてもホワイトニング治療等、女性患者を中心に歯の色を重視する傾向が強まっており、何らかの方法で患者に治療過程での歯の色の変化の経過を報告する必要が生じている。
同じく色表現または色再現に関し、歯科における歯もしくは歯肉の色とは照明条件に因らない被写体である歯もしくは歯肉の表面の特性を指すものであり、sRGB等の規格による補正は被写体への照明の影響を補正するものではない。
【0017】
また、全色空間を表現する色標識を用いたカメラの撮影補正は、歯科の狭い色分布内の補正に対して誤差が大きく、モニタや印刷物の補正を行なうものではない。また、また新たな某社の製品の様なモニタの色補正システムもあるが、これはカメラによって発生する撮影時に色誤差を補正するものではない。
証明価値の認証技術に関しては、歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアにこの技術を投入する技術進展そのものが課題となる。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用色標識および/または歯科用測色計および/または歯科用定型色判定票を構成要素とする歯科口腔写真システムである。
【0019】
本発明はカメラまたは照明の全部または一部の制御を、通信手段を介して行なうか、制御のためのプログラムまたはデータの授受を記録メディアおよび/または通信手段を介して行なうことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0020】
本発明は歯科口腔撮影を行なう状態で起動し、歯科口腔撮影を行なわない状態に移行するための表示または操作入力をそなえたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0021】
本発明は複数の撮影対象または複数の撮影条件または複数の術者名が、あらかじめ決められた順序または撮影条件に従って術者により撮影されるべく、表示または音声出力により術者に示されることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0022】
本発明は特定の撮影対象または特定の撮影条件または特定の術者名が、術者により選択されるべく、表示または音声出力により術者に示され、選択操作入力手段をそなえたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0023】
本発明は撮影対象または撮影条件または術者名を、撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0024】
本発明はあらかじめ決められた歯牙または歯列または顔貌を、あらかじめ決められた距離・方向・配置角度で規格撮影する歯科口腔撮影用デジタルカメラにおいて、および/または同一患者における治療過程の同一歯牙または歯列または顔貌を同一距離・方向・配置角度で再現撮影する歯科口腔撮影用デジタルカメラにおいて、特定の規格撮影または再現撮影の手順を1つの口腔写真撮影ステップとし、口腔写真撮影ステップを術者に表示および/または音声出力するか、および/または術者による選択入力手段をそなえるか、および/または撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するかおよび/または通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0025】
本発明は複数の規格撮影の口腔写真撮影ステップの中に患者の顔写真および/または書類を含む歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0026】
本発明は複数の口腔写真撮影ステップをあらかじめ決められた手順に従って音声および/または表示により術者に指示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0027】
本発明はファインダーおよび/またはモニタに表示される照準が、口腔写真撮影ステップに応じて変化することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0028】
本発明は口腔写真撮影ステップにおいて、該当する規格撮影および/または再現撮影に応じて、術者にカメラの位置方向を音声および/または表示により指示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0029】
本発明はある患者の最初の口腔写真撮影ステップにおいて、撮影画像のデータファイルに最初であることを示すマーク情報を付与するか、および/または撮影画像ではないデータファイルに最初の撮影画像を特定する情報を記録するかまたは通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0030】
本発明は撮影した画像データファイルおよび/または画像データでないファイルに撮影した画像がオリジナルであることを示す画像認証情報および/またはそれが改変されたことを示す画像改変情報を付与し、画像がオリジナルであることおよび/または改変されたことを表示および/または出力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0031】
本発明は撮影対象・撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、口腔写真撮影ステップを実行することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0032】
本発明は被写体表面までの距離に応じて撮影のための照明の光量を調節することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0033】
本発明はミラーを介した撮影に対応して撮影のための照明の光量を補正することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0034】
本発明は撮影のための照明から被写体表面までの距離を変えず、照明光の被写体への入射角度が可変であることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムである。
【0035】
本発明は撮影のための照明が光ファイバによりガイドされることを特徴とすることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムである。
【0036】
本発明は光ファイバの投光部の位置および/または方向が可変であることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムである。
【0037】
本発明は次の患者であるか引き続き撮影する患者か、診療所はどこかおよび/または術者は誰か、補綴物を扱う技工所はどこかおよび/または技工士は誰か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象および/または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作および/またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象および/または撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0038】
本発明は撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録されるか、または出力または入力することによって得た、撮影対象や撮影条件に基づき、撮影画像を階層的に整理し、管理し、表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0039】
本発明は3次元の表色系において表した人間の天然歯および/または歯肉の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向および/または色の濃さ方向および長さ方向および/または色の鮮やかさ方向および奥行きおよび/または色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系による歯および/または補綴物および/または歯肉の色表現を備えることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用測色計および/または歯科用色標識および/または定型色表現診断票よりなる歯科口腔写真システムである。
【0040】
本発明は人間天然歯表色系の色の濃さ方向および/または色の鮮やかさ方向および/または色合い方向のそれぞれ代表的な位置に相当する単数または複数の色票をそなえたことを特徴とする歯科用色標識を含む歯科口腔写真システムである。
【0041】
本発明は歯科用色標識を同時に撮影した場合に、歯科用色標識の色を再現することにより、被写体の画像の色を被写体の色に近似再現補正することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0042】
3本発明は次元の表色系において表した人間の天然歯および/または歯肉の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向および/または色の濃さ方向および長さ方向および/または色の鮮やかさ方向および奥行きおよび/または色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系で、歯科用色標識の色を基準に、被写体の各部の色を表現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0043】
本発明は音声入力および/または操作入力においては患者名または患者に対応する番号、または画像入力においては患者名または患者に対応する番号または患者に対応する画像パターンを患者情報として入力する入力手段を備え、患者名を特定することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0044】
本発明は撮影画像を患者毎に、および/または撮影歯科医院毎に、および/または歯科技工所毎に、階層的に整理および/または追加し、管理し、表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0045】
本発明は患者が再診である場合の再現撮影において、過去の患者の撮影画像および/またはその輪郭、撮影対象および/または撮影条件および/または術者名を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、過去の撮影画像と同じ撮影対象および/または撮影条件および/または術者名を表示するか、および/または過去の撮影画像の輪郭を照準としてファインダーおよび/またはモニタに表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0046】
本発明は測色計で測色した撮影対象の歯牙の測色データにより、撮影した画像の色補正を行なうことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0047】
本発明は光ファイバによるガイドに非撮影時に照明光を通すか、光ファイバによるガイドの投光部に光ファイバの投光方向と同一の方向に非撮影時に投光すべく、第2の投光手段を備えたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムである。
【0048】
本発明は赤外カットフィルタを備えたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラ含む歯科口腔写真システムである。
【0049】
本発明は色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した画像の色を3次元的に表現する歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0050】
本発明は色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0051】
本発明は色標識または異なる3色以上色の色票を撮影し、その撮影画像を表示したモニタ画面または印刷した印刷物上に再現された色標識または色票を再度撮影することにより、その後の撮影において、被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0052】
本発明は治療の過程で患者の歯および/または歯肉の色の変化の過程を画像および/または定型の印刷物上で再現するか、および/または人間天然歯表色系で表示することを特徴とする歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または定型色表現診断票よりなる歯科口腔写真システムである。
【0053】
本発明は歯肉の色再現または色表現を重視するか、天然歯の色再現または色表現を重視するか、補綴物の色再現または色表現を重視するかを切り替えることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0054】
本発明は鏡を使った撮影であるか否かの操作入力および/または検出入力を持ち、鏡を使った撮影の場合に画像を上下または左右反転することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムである。
【0055】
そこで本発明は、歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアまたは歯科用色標識または歯科用測色計または定型色表現診断票を構成要素とする歯科口腔測色・写真システムによって、操作性の向上と露出の最適化および色表現または色再現、証明価値の認証に関する上記課題を解決するものである。(請求項1記載)
【0056】
操作性の向上については、カメラまたは照明の全部または一部の制御を、通信手段を介して行なうか、制御のためのプログラムまたはデータの授受を記録メディアまたは通信手段を介して行なうことにより(請求項2記載)、あるいは、歯科口腔撮影を行なう状態で起動し、歯科口腔撮影を行なわない状態に移行するための表示または操作入力をそなえることにより(請求項3記載)、あるいは、複数の撮影対象または複数の撮影条件または複数の術者名が、あらかじめ決められた順序または撮影条件に従って術者により撮影されるべく、表示または音声出力により術者に示されることにより(請求項4記載)、あるいは、特定の撮影対象または特定の撮影条件または特定の術者名が、術者により選択されるべく、表示または音声出力により術者に示され、選択操作入力手段をそなえたことにより(請求項5記載)、あるいは、撮影対象または撮影条件または術者名を、撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または通信出力または入力することにより(請求項6記載)、あるいは、あらかじめ決められた歯牙または歯列または顔貌を、あらかじめ決められた距離・方向・配置角度で規格撮影する歯科口腔撮影用カメラまたは、同一患者における同一歯牙または歯列または顔貌を同一距離・方向・配置角度で再現撮影する歯科口腔撮影用カメラにおいて、特定の規格撮影または再現撮影手順を1つの口腔写真撮影ステップとし、口腔写真撮影ステップを術者に表示または音声出力するか、または術者による選択入力手段をそなえるか、または撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するかまたは通信出力または入力することにより(請求項7記載)、あるいは、複数の規格撮影の口腔写真撮影ステップの中に患者の顔写真または書類を含むことにより(請求項8記載)、あるいは、複数の口腔写真撮影ステップをあらかじめ決められた手順に従って音声または表示により術者に指示することにより(請求項9記載)、あるいは、ファインダーに表示される照準が、口腔写真撮影ステップに応じて変化することにより(請求項10記載)、あるいは、口腔写真撮影ステップにおいて、該当する規格撮影または再現撮影に応じて、術者にカメラの位置方向を音声または表示により指示することにより(請求項11記載)、あるいは、ある患者の最初の口腔写真撮影ステップにおいて、撮影画像のデータファイルに最初であることを示すマーク情報を付与するか、または撮影画像ではないデータファイルに最初の撮影画像を特定する情報を記録するかまたは通信出力または入力することにより(請求項12記載)、あるいは、撮影対象・撮影条件を撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、口腔写真撮影ステップを実行することにより(請求項14記載)、あるいは、次の患者であるか引き続き撮影する患者か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象または撮影条件を撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することにより(請求項20記載)、あるいは、撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録されるか、または出力または入力することによって得た、撮影対象や撮影条件に基づき、撮影画像を階層的に整理し、管理し、表示することことにより(請求項21記載)、あるいは、音声入力または操作入力においては患者名または患者に対応する番号、または画像入力においては患者名または患者に対応する番号または患者に対応する画像パターンを患者情報として入力する入力手段を備え、患者名を特定することにより(請求項26記載)、あるいは、撮影画像を患者毎に、または撮影歯科医院毎に、または歯科技工所毎に、階層的に整理または追加し、管理し、表示することにより(請求項27記載)、あるいは、患者が再診である場合の再現撮影において、過去の患者の撮影画像またはその輪郭、撮影対象または撮影条件または術者名を撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、過去の撮影画像と同じ撮影対象または撮影条件または術者名を表示するか、または過去の撮影画像の輪郭を照準としてファインダーまたはモニタに表示することにより(請求項28記載)、あるいは、鏡を使った撮影であるか否かの操作入力または検出入力を持ち、鏡を使った撮影の場合に画像を上下または左右反転することにより(請求項36)、実現している。
【0057】
歯科用カメラの露出の最適化および、操作性向上については、被写体表面までの距離に応じて撮影のための照明の光量を調節することにより(請求項15記載)、あるいは、ミラーを介した撮影に対応して撮影のための照明の光量を補正することにより(請求項16記載)、あるいは、撮影のための照明から被写体表面までの距離を変えず、照明光の被写体への入射角度が可変であることにより(請求項17記載)、あるいは、撮影のための照明が光ファイバによりガイドされることにより(請求項18記載)、あるいは、光ファイバの投光部の位置または方向を可変にすることにより(請求項19記載)、あるいは、ストロボ光の反射による外乱の防止に関して、光ファイバによるガイドに非撮影時に照明光を通すか、光ファイバによるガイドの投光部に光ファイバの投光方向と同一の方向に非撮影時に投光すべく、第2の投光手段を備えたことにより(請求項30記載)、実現している。
【0058】
色表現または色再現性の向上については、3次元の表色系において表した人間の天然歯の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向または色の濃さ方向および長さ方向または色の鮮やかさ方向および奥行きまたは色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系による歯または補綴物の色表現を備えることにより(請求項22記載)、あるいは、人間天然歯表色系の色の濃さ方向または色の鮮やかさ方向または色合い方向のそれぞれ代表的な位置に相当する単数または複数の色票による歯科用色標識を備えることにより(請求項23記載)、あるいは、歯科用色標識を同時に撮影した場合に、歯科用色標識の色を再現することにより、被写体の画像の色を被写体の色に近似再現補正することにより(請求項24記載)、あるいは、歯科用色標識の色を基準に、被写体の各部の色を人間天然歯表色系で表現することにより(請求項25記載)、あるいは、測色計で測色した撮影対象の歯牙の測色データにより、撮影した画像の色補正を行なうことにより(請求項29記載)、あるいは、赤外カットフィルタを備えたことにより(請求項31記載)、あるいは、色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することにより(請求項32記載)、あるいは、色標識または異なる3色以上色の色票を撮影し、その撮影画像を表示したモニタ画面または印刷した印刷物上に再現された色標識または色票を再度撮影することにより、その後の撮影において、被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することにより(請求項33記載)、あるいは、治療の過程で患者の歯または歯肉の色の変化の過程を画像または定型の印刷物上で再現するか、または請求項22に記載の色表現で表示することにより(請求項34記載)、あるいは、歯肉の色再現または色表現を重視するか、天然歯の色再現または色表現を重視するか、補綴物の色再現または色表現を重視するかを切り替えることにより(請求項35記載)、実現している。
【0059】
歯科用口腔画像の品質証明あるいは証拠価値の認証については、撮影した画像データファイルまたは画像データでないファイルに撮影した画像がオリジナルであることを示す画像認証情報またはそれが改変されたことを示す画像改変情報を付与し、画像がオリジナルであることまたは改変されたことを表示または出力することにより(請求項13記載)歯科口腔写真システムを実現している。
【0060】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
(発明の実施の形態の構成)
本発明の実施の形態について図1〜7を用いて説明を行なう。図中には構成部材の番号だけでは解りづらいので、一部略表現した部材名を記した。また図中に2点鎖線で示した部分は部材または概念を示す。
本発明の実施は、照明システムを含む歯科口腔撮影用デジタルカメラ(1)、歯科口腔画像管理ソフトウェア(2S)およびコンピュータシステム(2)、歯科用測色計(3)、歯科用色標識(4)、歯科用定型色表現診断票(5)を基本構成とする(図1)。
【0061】
歯科口腔撮影用デジタルカメラ(1)においては、カメラ本体(11)、カメラ制御ソフト(12S)、ファインダー(13)、液晶モニター(14)、照明システム(15)、光ファイバによるガイド(16)、赤外カットフィルターを構成要素とする。
【0062】
歯科用測色計、歯科用色標識、定型色表現診断票に関しては、請求項22記載の色表現を用いることを要件とし、その構成は自由である。
次に、図4、図5を用いてカメラの構成部材である照明システム(15)の構成を示す。請求項17による照明システム(15)はストロボ発光部(151)、ストロボアーム(152)より構成される(図4)。請求項18、19、30による照明システムはストロボ発光部(151)、光ファイバ(153)、光ファイバアーム(154)、ミラー(155)、光ファイバ固定具(156)、パイロットランプ(157)より構成される(図5)。
(発明の実施の動作または特性の構成)
本発明の実施の特性の構成について、扱うデータ構成について図2、内蔵する機能ブロックの構成について図3、人間天然歯の表現の構成について図6に示す。
【0063】
歯科口腔撮影用デジタルカメラで扱うデータ(6)、歯科口腔画像管理ソフトウェアで扱うデータ(7)、歯科口腔撮影用デジタルカメラの制御プログラムの機能ブロック(8)、歯科口腔画像管理ソフトウェアの機能ブロック(9)を基本構成とする。
【0064】
歯科口腔撮影用デジタルカメラで扱うデータ(6)または歯科口腔画像管理ソフトウェアで扱うデータ(7)としては、被写体の画像そのものである画像データ(61、71)、患者名・撮影部位・撮影順を含む撮影対象データ(62、72)、絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件データ(63、73)、診療所名・術者名を含む術者データ(64、74)、画像が撮影時のオリジナルであるか・改変されたものかの認証のための画像認証・改変データ(65、75)、撮影画像の輪郭を抽出した画像輪郭データ(66、76)、カメラの制御プログラム(67、77)、規格撮影データ(68、78)により構成される。歯科口腔撮影用デジタルカメラと歯科口腔画像管理ソフトウェアが同じデータを扱うのは、歯科口腔撮影用デジタルカメラが内蔵するプログラムで動作し、歯科口腔写真システムとしての動作が歯科口腔画像管理ソフトウェアの制御で行なわれることと歯科口腔撮影用デジタルカメラが内蔵するプログラムの制御で行なわれることに本質的な違いは無いことを前提とする。したがって、これらのデータの構成は歯科口腔画像管理ソフトウェアまたは歯科口腔撮影用デジタルカメラのいずれかに存在しても両方に存在してもよい。
【0065】
歯科口腔撮影用デジタルカメラの制御プログラムの機能ブロック(8)または歯科口腔画像管理ソフトウェアの機能ブロック(9)としては、歯科撮影表示・一般撮影選択を行なうブロック(81、91)、診療所名を含む術者の表示・入力・選択・記録を行なうブロック(82、92)、患者名・撮影部位を含む撮影対象表示・入力・選択・記録を行なうブロック(83、93)、絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件を表示・入力・選択・記録するブロック(84、94)、撮影画像がオリジナルであるか改変されたかを示すための情報を記録する画像認証・改変情報記録ブロック(85、95)、撮影画像の輪郭そ抽出する画像輪郭データ抽出ブロック(86、96)、歯科口腔撮影用デジタルカメラのファインダーまたは液晶モニターに撮影対象に応じた照準を表示する照準・輪郭データ表示ブロック(87、97)、照準に合う様に術者にカメラの位置・方向を示すカメラ位置・方向指示ブロック(88、98)、被写体との距離を検出し照明光量を補正するブロック(89、90)、撮影した画像を整理・追加・管理・表示するブロック(8A、9A)、画像の色を補正するブロック(8B、9B)、患者名を入力し特定するためのブロック(8C、9C)、画像の色の判定・表示・出力を行なうブロック(8D、9D)、治療過程の画像の色変化を表示・印刷するブロック(8E、9E)、制御プログラムを送信または受信するブロック(8F、9F)、撮影を実行するブロック(8G、9G)により構成される。
【0066】
歯科口腔撮影用デジタルカメラと歯科口腔画像管理ソフトウェアが同じ機能ブロックを持つのは、歯科口腔撮影用デジタルカメラが内蔵するプログラムで動作し、歯科口腔写真システムとしての動作が歯科口腔画像管理ソフトウェアの制御で行なわれることと歯科口腔撮影用デジタルカメラが内蔵するプログラムの制御で行なわれることに本質的な違いは無いことを前提とする。したがって、これらの機能ブロックの構成は歯科口腔画像管理ソフトウェアまたは歯科口腔撮影用デジタルカメラのいずれかに存在しても両方に存在してもよい。
【0067】
次に人間天然歯の表現の構成について図6を用いて説明する。任意の色は色に関する3つの独立した値として表現できることが国際照明学会で認められている。これを表色系というが、代表的な表色系として図6に示すL*(明度を示す)、a*、b*(L*軸からの距離が彩度を表し、L*軸周りの位相角が色相を表す。)がある。人間天然歯の色の分布は図中の楕円体付近の非常に狭い範囲に分布している。本発明の実施の特性の構成としては、この狭い分布を全表色空間とする新たな表色系として図に示すS、V、Hの値と目盛で表す人間天然歯表色系を構成している。
【0068】
次に本発明の実施の動作および効果について説明する。
歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用色標識および/または歯科用測色計および/または歯科用定型色判定票を構成要素とする歯科口腔写真システムの実施の動作および効果としては、歯科口腔撮影用デジタルカメラにより患者の口腔・顔・カルテを撮影し、撮影画像データ、および診療所名を含む術者データ、または患者名・撮影部位・撮影順番を含む撮影対象データ、または絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件データを歯科口腔撮影用デジタルカメラから歯科口腔画像管理ソフトウェアにUSB等の通信ケーブルまたはフラッシュメモリーカード等の記録メディアを介して転送し、歯科口腔画像管理ソフトウェアで術者データ・撮影対象データ・撮影条件データをもとに撮影画像データを自動的に整理することにより、術者を支援し操作性を向上するものである。
【0069】
また、逆に既に撮影した特定の患者のこれらデータを歯科口腔撮影用デジタルカメラへ転送することにより、再診に訪れた患者の撮影を同じ条件で行なうことを撮影支援し操作性を向上するものである。また、歯科で行なわれている規格撮影の撮影対象データ・撮影条件データを内蔵し、術者に撮影指針を与え、かつ撮影準備を自動的に行ない操作性を向上するものである。
【0070】
また、ファインダーまたは液晶モニタに撮影対象に応じた照準または、再診の患者であれば以前の画像データの輪郭を表示して撮影支援し操作性を向上するものである。また、口腔写真撮影に対応した照明をセットし、照明の最適な制御を行ない、撮影画像の露出を最適化し、ミスの無い簡単撮影を実現し結果的に操作性を向上させるものである。また、歯の色の判定に関し、人間天然歯の表色系に基づく測色計、または歯科用色標識を用いて色の判定を行ない、色の再現を支援するものである。また、歯科用色標識を撮影対象と同時撮影することにより、撮影画像の色補正・色判定を行ない、色の再現を支援するものである。
【0071】
また、歯科用色標識または一般の色票または色見本を撮影することによって、歯科口腔撮影用デジタルカメラの色補正を行ない、色の再現を支援するものである。また、歯科用色標識または一般の色票または色見本を撮影し、歯科口腔画像管理ソフトウェアでコンピュータディスプレイに表示またはプリンタで印刷した歯科用色標識または一般の色票または色見本を再度撮影し、色データを照合することで歯科口腔撮影用デジタルカメラとコンピュータディスプレイまたはプリンタの色補正を行ない、色の再現を支援ものである。また、画像が撮影時のオリジナルのものであるか、改変されたものであるかを判別して、診療の品質保証の支援を行なうものである。
【0072】
カメラまたは照明の全部または一部の制御を、通信手段を介して行なうか、制御のためのプログラムまたはデータの授受を記録メディアおよび/または通信手段を介して行なうことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作としては、カメラまたは照明の全部または一部の制御を、通信手段を介して行なうか、制御のためのプログラムまたはデータの授受を記録メディアまたは通信手段を介して行なうことにより操作性の向上についての条件、つまり歯科口腔撮影用デジタルカメラと歯科口腔画像管理ソフトウェアのデータの共有と機能的な結合を行なうものである。
歯科口腔撮影を行なう状態で起動し、歯科口腔撮影を行なわない状態に移行するための表示または操作入力をそなえたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作および効果としては、歯科口腔撮影を行なう状態で起動し、歯科口腔撮影を行なわない状態に移行するためのメニュー表示を行ない、このまま歯科口腔撮影を行なうか、一般の撮影に切り替えるか術者の操作入力により対応することで、歯科に特徴的な撮影以外の一般の撮影も可能にして操作性の向上をもたらすものである。
【0073】
複数の撮影対象または複数の撮影条件または複数の術者名が、あらかじめ決められた順序または撮影条件に従って術者により撮影されるべく、表示または音声出力により術者に示されることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、上顎前歯部・下顎前歯部・上顎小臼歯部・下顎小臼歯部等の複数の撮影対象が、あらかじめ決められた順序で撮影部位に応じた撮影条件、あるいは前回撮影の術者名とともにファインダーまたは液晶モニタに表示または音声出力により術者に示すことにより術者支援とし、前回撮影と同一術者の場合はさらなる操作性の向上をもたらしすものである。
特定の撮影対象または特定の撮影条件または特定の術者名が、術者により選択されるべく、表示または音声出力により術者に示され、選択操作入力手段をそなえたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、複数の撮影対象・撮影条件・術者名をファインダーまたは液晶モニターに選択メニューとして表示または音声出力し、そのなかから、特定の撮影対象または特定の撮影条件または特定の術者名を術者が選択すべく動作することにより、術者支援とし操作性の向上をもたらすものである。
【0074】
撮影対象または撮影条件または術者名を、撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、撮影対象または撮影条件または術者名を、撮影画像のデータファイル、例えばJPEG形式のデータファイルのデータ領域に記録するか、または撮影画像ではない専用のデータファイルに記録することにより、これらデータファイルのデータを歯科用画像管理ソフトが自動処理して術者支援とし操作性の向上をもたらすための前提を提供するものである。
あらかじめ決められた歯牙または歯列または顔貌を、あらかじめ決められた距離・方向・配置角度で規格撮影する歯科口腔撮影用デジタルカメラにおいて、および/または同一患者における治療過程の同一歯牙または歯列または顔貌を同一距離・方向・配置角度で再現撮影する歯科口腔撮影用デジタルカメラにおいて、特定の規格撮影または再現撮影の手順を1つの口腔写真撮影ステップとし、口腔写真撮影ステップを術者に表示および/または音声出力するか、および/または術者による選択入力手段をそなえるか、および/または撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するかおよび/または通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、あらかじめ決められた歯牙または歯列または顔貌を、あらかじめ決められた距離・方向・配置角度で撮影する規格撮影、または同一患者における同一歯牙または歯列または顔貌を同一距離・方向・配置角度で再診時に再現撮影する場合に、規格撮影であればその撮影対象・撮影条件をあらかじめ口腔写真撮影ステップとして歯科用デジタルカメラおよび歯科用画像管理ソフトに内蔵し、再現撮影であれば、その患者の以前の撮影対象・撮影条件・術者名・以前の撮影画像の輪郭を口腔写真撮影ステップとして、複数の口腔写真撮影ステップを表示または音声出力し選択入力することとにより、さらにこれらデータを撮影後、画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するかまたは通信出力または入力することにより術者支援とし操作性の向上をもたらすものである。
【0075】
複数の規格撮影の口腔写真撮影ステップの中に患者の顔写真および/または書類を含む歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、複数の規格撮影の口腔写真撮影ステップの中に患者を特定するための情報として患者の顔写真または書類を含むことにより、設計支援とし操作性の向上の前提とする。
複数の口腔写真撮影ステップをあらかじめ決められた手順に従って音声および/または表示により術者に指示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、複数の口腔写真撮影ステップをあらかじめ決められた手順に従って音声または表示により術者に指示することにより、術者が手順通りに撮影する場合において操作性の向上をもたらすものである。
【0076】
ファインダーおよび/またはモニタに表示される照準が、口腔写真撮影ステップに応じて変化することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、ファインダーに表示される照準が、口腔写真撮影ステップに応じて変化することにより術者への撮影支援とし操作性の向上をもたらすものである。
口腔写真撮影ステップにおいて、該当する規格撮影および/または再現撮影に応じて、術者にカメラの位置方向を音声および/または表示により指示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、口腔写真撮影ステップにおいて、該当する規格撮影または再現撮影に応じて、術者にカメラの位置方向を音声または表示により指示することにより術者への撮影支援とし操作性の向上をもたらすものである。
【0077】
ある患者の最初の口腔写真撮影ステップにおいて、撮影画像のデータファイルに最初であることを示すマーク情報を付与するか、および/または撮影画像ではないデータファイルに最初の撮影画像を特定する情報を記録するかまたは通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、ある患者の最初の口腔写真撮影ステップにおいて、撮影画像のデータファイルに最初であることを示すマーク情報を付与するか、または撮影画像ではないデータファイルに最初の撮影画像を特定する情報を記録するかまたは通信出力または入力することにより、そのマークを特定の患者の最初のデータとして、歯科用画像管理ソフトでの撮影画像の自動整理・管理の前提情報とし、操作性の向上をもたらすものである。
【0078】
撮影対象・撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、口腔写真撮影ステップを実行することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果としては、上記歯科口腔写真システムの実施の動作により、撮影対象、撮影条件、術者名が確定した状態で、歯科口腔撮影用デジタルカメラが口腔写真撮影ステップを実行し、これらデータを自動記録することにより歯科用画像管理ソフトでの撮影画像の自動整理・管理の前提情報とし、操作性の向上をもたらすものである。
次の患者であるか引き続き撮影する患者か、診療所はどこかおよび/または術者は誰か、補綴物を扱う技工所はどこかおよび/または技工士は誰か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象および/または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作および/またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象および/または撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果については、次の患者であるか引き続き撮影する患者か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象または撮影条件を撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することにより、操作性の向上をもたらすものである。
【0079】
撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録されるか、または出力または入力することによって得た、撮影対象や撮影条件に基づき、撮影画像を階層的に整理し、管理し、表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、歯科口腔撮影用デジタルカメラによる撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録されるか、または出力または入力することによって得た、撮影対象や撮影条件に基づき、歯科口腔画像管理ソフトウェアで撮影画像を階層的に自動的に整理し、管理し、表示することことにより操作性の向上をもたらすものである。
音声入力および/または操作入力においては患者名または患者に対応する番号、または画像入力においては患者名または患者に対応する番号または患者に対応する画像パターンを患者情報として入力する入力手段を備え、患者名を特定することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作および効果については、音声入力または操作入力においては患者名または患者に対応する番号、または画像入力においては患者名または患者に対応する番号または患者に対応する画像パターンを患者情報として入力する入力手段を備え、患者名を特定することにより操作性の向上をもたらすものである。
【0080】
撮影画像を患者毎に、および/または撮影歯科医院毎に、および/または歯科技工所毎に、階層的に整理および/または追加し、管理し、表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、撮影画像を患者毎に、または撮影歯科医院毎に、または歯科技工所毎に、自動的に、階層的整理または追加し、管理し、表示することにより操作性の向上をもたらすものである。
患者が再診である場合の再現撮影において、過去の患者の撮影画像および/またはその輪郭、撮影対象および/または撮影条件および/または術者名を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、過去の撮影画像と同じ撮影対象および/または撮影条件および/または術者名を表示するか、および/または過去の撮影画像の輪郭を照準としてファインダーおよび/またはモニタに表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、患者が再診である場合の再現撮影において、過去の患者の撮影画像またはその輪郭、撮影対象または撮影条件または術者名を撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、過去の撮影画像と同じ撮影対象または撮影条件または術者名を表示するか、または過去の撮影画像の輪郭を照準としてファインダーまたはモニタに表示することにより操作性の向上をもたらすものである。
【0081】
鏡を使った撮影であるか否かの操作入力および/または検出入力を持ち、鏡を使った撮影の場合に画像を上下または左右反転することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、鏡を使った撮影であるか否かの操作入力または検出入力を持ち、鏡を使った撮影の場合に画像を上下または左右反転することにより、術者が反転した画像で混乱することを防止することにより操作性を向上するものである。
被写体表面までの距離に応じて撮影のための照明の光量を調節することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施の動作と効果については、被写体表面までの距離を自動焦点機能等で取得し、その距離に応じて撮影のための照明の光量を調節することにより歯科用カメラの露出の最適化し、撮影ミスをなくすことで操作性向上をもたらすものである。
【0082】
ミラーを介した撮影に対応して撮影のための照明の光量を補正することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、ミラーを介した撮影では、ミラーの反射の時点で一定の光量低下があるので、ミラーを介した撮影に対応して撮影のための照明の光量を補正することにより露出の最適化し、撮影ミスをなくすことで操作性向上をもたらすものである。
撮影のための照明から被写体表面までの距離を変えず、照明光の被写体への入射角度が可変であることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムの実施の動作と効果については、図4において、ストロボ発光部15が、aまたはb、cあるいはその中間の位置に対に位置決めされるべく、ストロボアーム152がカメラ本体11を中心に左右対象に伸び縮みする。このストロボアームは被写体を想定した位置を中心とする円上を移動する様に設計構成されている。この結果、被写体への照明の方向が変わっても照明から被写体への距離が変化せず、露出を最適化し、撮影ミスをなくすことで操作性向上をもたらすものである。
【0083】
撮影のための照明が光ファイバによりガイドされることを特徴とすることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムおよび光ファイバの投光部の位置および/または方向が可変であることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、ストロボ発光部151の発光をミラー155で反射して可撓性のある光ファイバー153に導き、光ファイバアーム154に固定された位置にて照明光が投射される。光ファイバアーム154は被写体を想定した位置を中心に円弧上に光ファイバ固定具156の位置を左右対象に調節する。また光ファイバ153を光ファイバ固定具156に固定せずに任意の場所に固定することが出来る。この様にして撮影のための照明が光ファイバによりガイドされることにより露出を最適化し、撮影ミスをなくすことで操作性向上をもたらすものである。
【0084】
次の患者であるか引き続き撮影する患者か、診療所はどこかおよび/または術者は誰か、補綴物を扱う技工所はどこかおよび/または技工士は誰か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象および/または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作および/またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象および/または撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、上記の光ファイバによるガイドに非撮影時に照明光を通すか、上記の光ファイバによるガイドの投光部に光ファイバの投光方向と同一の方向に非撮影時に投光すべく、第2の投光手段(図5におけるパイロットランプ157)を備えることにより露出を最適化し、撮影ミスをなくすことで操作性向上をもたらすものである。
3次元の表色系において表した人間の天然歯および/または歯肉の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向および/または色の濃さ方向および長さ方向および/または色の鮮やかさ方向および奥行きおよび/または色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系による歯および/または補綴物および/または歯肉の色表現を備えることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用測色計および/または歯科用色標識および/または定型色表現診断票よりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、3次元の表色系において表した人間の天然歯の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向または色の濃さ方向および長さ方向または色の鮮やかさ方向および奥行きまたは色合い方向に目盛を配置し、および人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系による歯または補綴物の色表現を備えることにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
人間天然歯表色系の色の濃さ方向および/または色の鮮やかさ方向および/または色合い方向のそれぞれ代表的な位置に相当する単数または複数の色票をそなえたことを特徴とする歯科用色標識を含む歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、人間天然歯表色系の色の濃さ方向または色の鮮やかさ方向または色合い方向のそれぞれ代表的な位置に相当する単数または複数の色票による歯科用色標識を備えることにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
【0085】
歯科用色標識を同時に撮影した場合に、歯科用色標識の色を再現することにより、被写体の画像の色を被写体の色に近似再現補正することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、歯科用色標識を同時に撮影した場合に、歯科用色標識の色を再現することにより、被写体の画像の色を被写体の色に近似再現補正することにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
3次元の表色系において表した人間の天然歯および/または歯肉の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向および/または色の濃さ方向および長さ方向および/または色の鮮やかさ方向および奥行きおよび/または色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系で、歯科用色標識の色を基準に、被写体の各部の色を表現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、歯科用色標識の色を基準に、被写体の各部の色を人間天然歯表色系で表現することにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
【0086】
測色計で測色した撮影対象の歯牙の測色データにより、撮影した画像の色補正を行なうことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、請求項22記載の測色計で測色した撮影対象の歯牙の測色データにより、撮影した画像の色補正を行なうことにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
赤外カットフィルタを備えたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラ含む歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、赤外カットフィルタを備えたことにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した画像の色を3次元的に表現する歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる歯科口腔写真システムの実施による動作と効果については、上記の色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
【0087】
請求項33の実施による動作と効果については、請求項23の色標識または異なる3色以上色の色票を撮影し、その撮影画像を表示したモニタ画面または印刷した印刷物上に再現された色標識または色票を再度撮影することにより、その後の撮影において、被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
請求項34の実施による動作と効果については、治療の過程で患者の歯または歯肉の色の変化の過程を画像または印刷物上で再現するか、または請求項22に記載の色表現で表示することにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
【0088】
請求項35の実施による動作と効果については、歯肉の色再現または色表現を重視するか、天然歯の色再現または色表現を重視するか、補綴物の色再現または色表現を重視するかを切り替えることにより、色表現または色再現性の向上をもたらす。
請求項13の実施による動作と効果については、撮影した画像データファイルまたは画像データでないファイルに撮影した画像がオリジナルであることを示す画像認証情報またはそれが改変されたことを示す画像改変情報を付与し、画像がオリジナルであることまたは改変されたことを表示または出力することにより、歯科用口腔画像の品質証明あるいは証拠価値の認証をもたらす。
【0089】
【発明の効果】
以上に示した構成・特性・動作により、本発明は術者データ・撮影対象データ・撮影条件データをもとに撮影画像データを自動的に整理・管理・表示・印刷・色補正・色表現・輪郭抽出し、術者を支援し操作性を向上するものである。また、逆に既に撮影した特定の患者のこれらデータを歯科口腔撮影用デジタルカメラへ転送することにより、再診に訪れた患者の撮影を同じ条件で行なうことで術者を支援し操作性を向上するものである。また、術者に撮影指針を与え、かつ撮影準備を自動的に行ない操作性を向上するものである。また、ファインダーまたは液晶モニタに撮影対象に応じた照準または、再診の患者であれば以前の画像データの輪郭を表示して撮影支援し操作性を向上するものである。
【0090】
また、口腔写真撮影に対応した照明をセットし、照明の最適な制御を行ない、撮影画像の露出を最適化し、ミスの無い簡単撮影を実現し結果的に操作性を向上させるものである。また、歯の色の判定に関し、人間天然歯の表色系に基づく測色計、または歯科用色標識を用いて色の判定を行ない、色の再現を支援するものである。また、歯科用色標識を撮影対象と同時撮影することにより、撮影画像の色補正・色判定を行ない、色の再現を支援するものである。また、歯科用色標識または一般の色票または色見本を撮影することによって、歯科口腔撮影用デジタルカメラの色補正を行ない、色の再現を支援するものである。
【0091】
また、歯科用色標識または一般の色票または色見本を撮影し、歯科口腔画像管理ソフトウェアでコンピュータディスプレイに表示またはプリンタで印刷した歯科用色標識または一般の色票または色見本を再度撮影し、色データを照合することで歯科口腔撮影用デジタルカメラとコンピュータディスプレイまたはプリンタの色補正を行ない、色の再現を支援ものである。また、画像が撮影時のオリジナルのものであるか、改変されたものであるかを判別して、診療の品質保証の支援を行なうものである。
【0092】
歯科用色標識の形態として、多角形板状、好ましくは円板形状、四角板形状、三角板形状、歯形状である。更に好ましくは歯形状である。色標が単体又は複数選べればよい。これらの形状が、複数接続されているか又は、全てが接続されていないか、全てが着脱できる接続機構を備えている事が好ましく、更には全てが着脱できる接続機構を備えている事が好ましい。
【0093】
図中には構成部材の番号だけでは解りづらいので、略表現した部材名を記した。また図中に2点鎖線で示した部分は本発明にはよらない部材または概念を示す。
図1は本発明のハードウェアの構成を示し、矢印はデータの移動を示す。図中1は照明システムを含む歯科口腔撮影用デジタルカメラ、2Sは歯科口腔画像管理ソフトウェア、2はコンピュータシステム、3は歯科用測色計、4は歯科用色標識、5は定型色表現診断票である。さらに、11はカメラ本体、12Sはカメラ制御ソフト、13はファインダー、14は液晶モニター、15は照明システム、16は光ファイバガイド、17は赤外カットフィルターである。
【0094】
図2は、本発明の歯科口腔写真システムで扱うデータの構成を示し、矢印はデータの移動を示す。図中6は歯科口腔撮影用デジタルカメラで扱うデータ、7は歯科口腔画像管理ソフトウェアで扱うデータ、8は歯科口腔撮影用デジタルカメラの制御プログラムの機能ブロック、9は歯科口腔画像管理ソフトウェアの機能ブロックである。さらに、61および71は被写体の画像そのものである画像データ、62、72は患者名・撮影部位・撮影順を含む撮影対象データ、63、73は絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件データ、64、74は診療所名・術者名を含む術者データ、65、75は画像が撮影時のオリジナルであるか・改変されたものかの認証のための画像認証・改変データ、66、76は撮影画像の輪郭を抽出した画像輪郭データ、67、77はカメラの制御プログラム、68、78は規格撮影データである。
【0095】
図3は本発明の歯科口腔写真システムの機能ブロックの構成を示し、8は歯科口腔撮影用デジタルカメラの制御プログラムの機能ブロック、9は歯科口腔画像管理ソフトウェアの機能ブロック、81、91は歯科撮影表示・一般撮影選択を行なうブロック、82、92は診療所名を含む術者の表示・入力・選択・記録を行なうブロック、83、93は患者名・撮影部位を含む撮影対象表示・入力・選択・記録を行なうブロック、84、94は絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件を表示・入力・選択・記録するブロック、85、95は撮影画像がオリジナルであるか改変されたかを示すための情報を記録する画像認証・改変情報記録ブロック、86、96は撮影画像の輪郭そ抽出する画像輪郭データ抽出ブロック、87、97は歯科口腔撮影用デジタルカメラのファインダーまたは液晶モニターに撮影対象に応じた照準を表示する照準・輪郭データ表示ブロック、88、98は照準に合う様に術者にカメラの位置・方向を示すカメラ位置・方向指示ブロック、89、90は被写体との距離を検出し照明光量を補正するブロック、8A、9Aは撮影した画像を整理・追加・管理・表示するブロック、8B、9Bは画像の色を補正するブロック、8C、9Cは患者名を入力し特定するためのブロック、8D、9Dは画像の色の判定・表示・出力を行なうブロック、8E、9Eは治療過程の画像の色変化を表示・印刷するブロック、8F、9Fは制御プログラムを送信または受信するブロック、8G、9G撮影を実行するブロックである。
【0096】
図4は、本発明の歯科口腔撮影用デジタルカメラの照明システムを示し、151はストロボ発光部、152はストロボアームである。
図5は、本発明の歯科口腔撮影用デジタルカメラの光ファイバによる照明システムを示し、151はストロボ発光部、153は光ファイバ(153)、154は光ファイバアーム、155はミラー、156は光ファイバ固定具、157はパイロットランプである。
図6は人間天然歯の表現の構成について示す。任意の色は色に関する3つの独立した値として表現できることが国際照明学会で認められている。これを表色系というが、代表的な表色系として図6に示すL*(明度を示す)、a*、b*(L*軸からの距離が彩度を表し、L*軸周りの位相角が色相を表す)がある。人間天然歯の色の分布は図中の楕円体付近の非常に狭い範囲に分布している。本発明の実施の特性の構成としては、この狭い分布を全表色空間とする新たな表色系として図に示すS、V、Hの値と目盛で表す人間天然歯表色系を構成している。星印の1〜6は人間天然歯表色系の端点で歯科用色標識の色票の色を表す。
図7は歯科用色標識を示す。星印の1〜6は図6で示した人間天然歯表色系の端点で歯科用色標識の色票の色を表す。
【0097】
撮影画像データ、術者データ、撮影対象データ、撮影条件データ、規格撮影データを歯科口腔撮影用デジタルカメラから歯科口腔画像管理ソフトウェア間で共有することにより、撮影支援し操作性を向上するものである。また、撮影画像の露出を最適化し、ミスの無い簡単撮影を実現し結果的に操作性を向上させるものである。また、歯の色の判定に関し、人間天然歯の表色系に基づく測色計、または歯科用色標識を用いて色の判定を行ない、色の再現を支援するものである。また、歯科用色標識を撮影対象と同時撮影することにより、撮影画像の色補正・色判定を行ない、また、人間天然歯表色系にもとづく歯科用色標識を撮影することによって、歯科口腔撮影用デジタルカメラ、コンピュータディスプレイまたはプリンタの色補正を行ない、色の再現を支援するものである。また、画像が撮影時のオリジナルのものであるか、改変されたものであるかを判別して、診療の品質保証の支援を行なうものである。
【0098】
従来の歯科用カメラまたは歯科用デジタルカメラにおける固定焦点撮影は、撮影距離を術者が厳密に合わさなければならず操作性が悪い。歯科の規格撮影においては撮影距離を合わしながら同時に構図も安定させなければならず、カメラの操作に不慣れな術者には難しい。
従来の歯科用デジタルカメラは画像管理ソフトの情報共有方式を持たないので、写真の整理等に多大の時間を要している。
従来の様な全色空間を対象とした歯科用色標識を用いた歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアの色補正システムでは人間の天然歯の様な狭い領域に分布する色を補正するのに誤差が生じ易い。また、何らかの方法で患者に治療過程での歯の色の変化の経過を報告する必要が生じている。
【0099】
証明価値の認証技術に関しては、歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアにこの技術を投入する技術進展そのものが課題となる。そこで本発明は、歯科口腔撮影用デジタルカメラまたは歯科口腔画像管理ソフトウェアにより術者支援、証明価値の認証を行い、操作性の向上を実現。撮影距離に比例した照明光量制御や、被写体距離を一定に保ちながら照明方向を変えたり、光ファイバを用いた照明システムにより、露出を安定化するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯科口腔測色・写真システムの構成の図
【図2】データ構成の図
【図3】ソフトウェアの機能ブロックの図
【図4】照明角度可変の対応図
【図5】光ファイバガイドの対応図
【図6】人間天然歯表色系の図
【図7】歯科用色標識の図
【符号の説明】
1 照明システムを含む歯科口腔撮影用デジタルカメラ
11 カメラ本体
12S カメラ制御ソフト
13 ファインダー
14 液晶モニター
15 照明システム
151 ストロボ発光部
152 ストロボアーム
153 光ファイバ
154 光ファイバアーム
155 ミラー
156 光ファイバ固定具
157 パイロットランプ
16 光ファイバガイド
17 赤外カットフィルター
2 コンピュータシステム
2S 歯科口腔画像管理ソフトウェア
3 歯科用測色計
4 歯科用色標識
5 定型色表現診断票
6 歯科口腔撮影用デジタルカメラで扱うデータ
61 被写体の画像そのものである画像データ
62 患者名・撮影部位・撮影順を含む撮影対象データ
63 絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件データ
64 診療所名・術者名を含む術者データ
65 画像認証・改変データ
66 撮影画像の輪郭を抽出した画像輪郭データ
67 カメラの制御プログラム
68 規格撮影データ
7 歯科口腔画像管理ソフトウェアで扱うデータ
71 被写体の画像そのものである画像データ
72 患者名・撮影部位・撮影順を含む撮影対象データ
73 絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件データ
74 診療所名・術者名を含む術者データ
75 画像認証・改変データ
76 撮影画像の輪郭を抽出した画像輪郭データ
77 カメラの制御プログラム
78 規格撮影データ
8 歯科口腔撮影用デジタルカメラの制御プログラムの機能ブロック
81 歯科撮影表示・一般撮影選択を行なうブロック
82 診療所名を含む術者の表示・入力・選択・記録を行なうブロック
83 患者名・撮影部位を含む撮影対象表示・入力・選択・記録を行なうブロック
84 絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件を表示・入力・選択・記録するブロック
85 撮影画像がオリジナルであるか改変されたかを示すための情報を記録する画像認証・改変情報記録ブロック
86 撮影画像の輪郭そ抽出する画像輪郭データ抽出ブロック
87 歯科口腔撮影用デジタルカメラのファインダーまたは液晶モニターに撮影対象に応じた照準を表示する照準・輪郭データ表示ブロック
88 照準に合う様に術者にカメラの位置・方向を示すカメラ位置・方向指示ブロック
89 被写体との距離を検出し照明光量を補正するブロック
8A 撮影した画像を整理・追加・管理・表示するブロック
8B 画像の色を補正するブロック
8C 患者名を入力し特定するためのブロック
8D 画像の色の判定・表示・出力を行なうブロック
8E 治療過程の画像の色変化を表示・印刷するブロック
8F 制御プログラムを送信または受信するブロック
8G 撮影を実行するブロック
9 歯科口腔画像管理ソフトウェアの機能ブロック
91 歯科撮影表示・一般撮影選択を行なうブロック
92 診療所名を含む術者の表示・入力・選択・記録を行なうブロック
93 患者名・撮影部位を含む撮影対象表示・入力・選択・記録を行なうブロック
94 絞り・シャッター速度・照明光量等の撮影条件を表示・入力・選択・記録するブロック
95 撮影画像がオリジナルであるか改変されたかを示すための情報を記録する画像認証・改変情報記録ブロック
96 撮影画像の輪郭そ抽出する画像輪郭データ抽出ブロック
97 歯科口腔撮影用デジタルカメラのファインダーまたは液晶モニターに撮影対象に応じた照準を表示する照準・輪郭データ表示ブロック
98 照準に合う様に術者にカメラの位置・方向を示すカメラ位置・方向指示ブロック
99 被写体との距離を検出し照明光量を補正するブロック
9A 撮影した画像を整理・追加・管理・表示するブロック
9B 画像の色を補正するブロック
9C 患者名を入力し特定するためのブロック
9D 画像の色の判定・表示・出力を行なうブロック
9E 治療過程の画像の色変化を表示・印刷するブロック
9F 制御プログラムを送信または受信するブロック
9G 撮影を実行するブロック
Claims (37)
- 歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用色標識および/または歯科用測色計および/または歯科用定型色判定票を構成要素とする歯科口腔写真システム。
- カメラまたは照明の全部または一部の制御を、通信手段を介して行なうか、制御のためのプログラムまたはデータの授受を記録メディアおよび/または通信手段を介して行なうことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1記載の歯科口腔写真システム。
- 歯科口腔撮影を行なう状態で起動し、歯科口腔撮影を行なわない状態に移行するための表示または操作入力をそなえたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜2記載の歯科口腔写真システム。
- 複数の撮影対象または複数の撮影条件または複数の術者名が、あらかじめ決められた順序または撮影条件に従って術者により撮影されるべく、表示または音声出力により術者に示されることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜3記載の歯科口腔写真システム。
- 特定の撮影対象または特定の撮影条件または特定の術者名が、術者により選択されるべく、表示または音声出力により術者に示され、選択操作入力手段をそなえたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜4記載の歯科口腔写真システム。
- 撮影対象または撮影条件または術者名を、撮影画像のデータファイルまたは撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜5記載の歯科口腔写真システム。
- あらかじめ決められた歯牙または歯列または顔貌を、あらかじめ決められた距離・方向・配置角度で規格撮影する歯科口腔撮影用デジタルカメラにおいて、および/または同一患者における治療過程の同一歯牙または歯列または顔貌を同一距離・方向・配置角度で再現撮影する歯科口腔撮影用デジタルカメラにおいて、特定の規格撮影または再現撮影の手順を1つの口腔写真撮影ステップとし、口腔写真撮影ステップを術者に表示および/または音声出力するか、および/または術者による選択入力手段をそなえるか、および/または撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するかおよび/または通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜6記載の歯科口腔写真システム。
- 複数の規格撮影の口腔写真撮影ステップの中に患者の顔写真および/または書類を含む歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜7記載の歯科口腔写真システム。
- 複数の口腔写真撮影ステップをあらかじめ決められた手順に従って音声および/または表示により術者に指示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜8記載の歯科口腔写真システム。
- ファインダーおよび/またはモニタに表示される照準が、口腔写真撮影ステップに応じて変化することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜9記載の歯科口腔写真システム。
- 口腔写真撮影ステップにおいて、該当する規格撮影および/または再現撮影に応じて、術者にカメラの位置方向を音声および/または表示により指示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜10記載の歯科口腔写真システム。
- ある患者の最初の口腔写真撮影ステップにおいて、撮影画像のデータファイルに最初であることを示すマーク情報を付与するか、および/または撮影画像ではないデータファイルに最初の撮影画像を特定する情報を記録するかまたは通信出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜11記載の歯科口腔写真システム。
- 撮影した画像データファイルおよび/または画像データでないファイルに撮影した画像がオリジナルであることを示す画像認証情報および/またはそれが改変されたことを示す画像改変情報を付与し、画像がオリジナルであることおよび/または改変されたことを表示および/または出力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜12記載の歯科口腔写真システム。
- 撮影対象・撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、口腔写真撮影ステップを実行することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜13記載の歯科口腔写真システム。
- 被写体表面までの距離に応じて撮影のための照明の光量を調節することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜14記載の歯科口腔写真システム。
- ミラーを介した撮影に対応して撮影のための照明の光量を補正することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜15記載の歯科口腔写真システム。
- 撮影のための照明から被写体表面までの距離を変えず、照明光の被写体への入射角度が可変であることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む請求項1〜16記載の歯科口腔写真システム。
- 撮影のための照明が光ファイバによりガイドされることを特徴とすることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む請求項1〜17記載の歯科口腔写真システム。
- 光ファイバの投光部の位置および/または方向が可変であることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む請求項1〜18記載の歯科口腔写真システム。
- 次の患者であるか引き続き撮影する患者か、診療所はどこかおよび/または術者は誰か、補綴物を扱う技工所はどこかおよび/または技工士は誰か、患者名は誰か、初診患者か再診か、規格撮影か自由撮影か、規格撮影の場合どの規格撮影か、術者が初心者か熟練者か、絞り、露光時間、照明光量、撮影距離、ズーム倍率、光学的撮影倍率、デジタルトリミング倍率、左列挙のいずれかすくなくとも1つ以上の撮影対象および/または撮影条件について、あらかじめいずれか初期設定したうえで、術者に変更選択のための表示か音声ガイド出力を行ない、メニュー操作および/またはスイッチ操作により変更可能とし、撮影後にこれらの撮影対象および/または撮影条件を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録するか、または出力または入力することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜19記載の歯科口腔写真システム。
- 撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルに記録されるか、または出力または入力することによって得た、撮影対象や撮影条件に基づき、撮影画像を階層的に整理し、管理し、表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜20記載の歯科口腔写真システム。
- 3次元の表色系において表した人間の天然歯および/または歯肉の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向および/または色の濃さ方向および長さ方向および/または色の鮮やかさ方向および奥行きおよび/または色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系による歯および/または補綴物および/または歯肉の色表現を備えることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または歯科用測色計および/または歯科用色標識および/または定型色表現診断票よりなる請求項1〜21記載の歯科口腔写真システム。
- 人間天然歯表色系の色の濃さ方向および/または色の鮮やかさ方向および/または色合い方向のそれぞれ代表的な位置に相当する単数または複数の色票をそなえたことを特徴とする歯科用色標識を含む請求項1〜22記載の歯科口腔写真システム。
- 歯科用色標識を同時に撮影した場合に、歯科用色標識の色を再現することにより、被写体の画像の色を被写体の色に近似再現補正することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜23記載の歯科口腔写真システム。
- 3次元の表色系において表した人間の天然歯および/または歯肉の色の立体分布形状に応じてその中心を基準とし、分布の幅方向および/または色の濃さ方向および長さ方向および/または色の鮮やかさ方向および奥行きおよび/または色合い方向に目盛を配置し、あるいはさらに人間の色差感覚に比例した目盛間隔を設定した人間天然歯表色系で、歯科用色標識の色を基準に、被写体の各部の色を表現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項11〜24記載の歯科口腔写真システム。
- 音声入力および/または操作入力においては患者名または患者に対応する番号、または画像入力においては患者名または患者に対応する番号または患者に対応する画像パターンを患者情報として入力する入力手段を備え、患者名を特定することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜25記載の歯科口腔写真システム。
- 撮影画像を患者毎に、および/または撮影歯科医院毎に、および/または歯科技工所毎に、階層的に整理および/または追加し、管理し、表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜26記載の歯科口腔写真システム。
- 患者が再診である場合の再現撮影において、過去の患者の撮影画像および/またはその輪郭、撮影対象および/または撮影条件および/または術者名を撮影画像のデータファイルおよび/または撮影画像ではないデータファイルから読み出すか通信入力することより、過去の撮影画像と同じ撮影対象および/または撮影条件および/または術者名を表示するか、および/または過去の撮影画像の輪郭を照準としてファインダーおよび/またはモニタに表示することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜27記載の歯科口腔写真システム。
- 測色計で測色した撮影対象の歯牙の測色データにより、撮影した画像の色補正を行なうことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜28記載の歯科口腔写真システム。
- 光ファイバによるガイドに非撮影時に照明光を通すか、光ファイバによるガイドの投光部に光ファイバの投光方向と同一の方向に非撮影時に投光すべく、第2の投光手段を備えたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラを含む請求項1〜29記載の歯科口腔写真システム。
- 赤外カットフィルタを備えたことを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラ含む請求項1〜30記載の歯科口腔写真システム。
- 色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した画像の色を3次元的に表現する歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜31記載の歯科口腔写真システム。
- 色標識または、異なる3色以上色の色票を単独または患者の被写体と同時撮影後の撮影において、色標識または色票を撮影することなく撮影した被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜32記載の歯科口腔写真システム。
- 色標識または異なる3色以上色の色票を撮影し、その撮影画像を表示したモニタ画面または印刷した印刷物上に再現された色標識または色票を再度撮影することにより、その後の撮影において、被写体の色を3次元的に表現するか、被写体の色を画像上再現することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜33記載の歯科口腔写真システム。
- 治療の過程で患者の歯および/または歯肉の色の変化の過程を画像および/または定型の印刷物上で再現するか、および/または人間天然歯表色系で表示することを特徴とする歯科口腔画像管理ソフトウェアおよび/または定型色表現診断票よりなる請求項1〜34記載の歯科口腔写真システム。
- 歯肉の色再現または色表現を重視するか、天然歯の色再現または色表現を重視するか、補綴物の色再現または色表現を重視するかを切り替えることを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜35記載の歯科口腔写真システム。
- 鏡を使った撮影であるか否かの操作入力および/または検出入力を持ち、鏡を使った撮影の場合に画像を上下または左右反転することを特徴とする歯科口腔撮影用デジタルカメラおよび/または歯科口腔画像管理ソフトウェアよりなる請求項1〜36記載の歯科口腔写真システム。
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