JP2004081524A - 遊技機 - Google Patents

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JP2004081524A JP2002246750A JP2002246750A JP2004081524A JP 2004081524 A JP2004081524 A JP 2004081524A JP 2002246750 A JP2002246750 A JP 2002246750A JP 2002246750 A JP2002246750 A JP 2002246750A JP 2004081524 A JP2004081524 A JP 2004081524A
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川崎 寿史
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Abstract

【課題】磁石等による遊技球の始動口への誘い込み等の不正行為自体を回避することができ、始動口への入賞が不正行為によるものかそうでないものかを確実に判別する。
【解決手段】始動入賞センサ168と磁力センサ250とを併用することで、パチンコ球Pの始動入賞口46への入賞は始動入賞センサ168で確実に検出し、磁力センサ250によってこの入賞が適正であるか不正行為によるものかを、パチンコ球Pが持つ磁力の強さによって判別し、不正行為によるものと判別した場合には、前記始動入賞センサ168で検出した入賞信号自体をキャンセルするようにした。これにより、不正行為を見つけ出すための警報装置やパチンコ機10の動作を停止するような設備が不要となる。また、不正行為を未然に防止することができると共に、パチンコ球単位での判別であるため、適正な遊技と不正な遊技との境界を明確とすることができる。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤上に設けられた始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当りの場合に、遊技者に有利な遊技状態とする遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、遊技機、特にパチンコ機において、始動入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると、大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に10〜16ラウンド継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする機能(大当り)を持つパチンコ機がある。
【0003】
このように、大当りとなると、遊技者にとっては有利となるため、そのきっかけとなる始動入賞口へのパチンコ球の入賞は、厳密に判別する必要がある。
【0004】
一方で、パチンコ球の始動口への入賞に際し、パチンコ球が磁性体であることを利用した不正行為が行われる場合がある。これは、磁石によってパチンコ球を始動口へ誘い込むことで、始動口への入賞数を多くし、抽選の機会を増したり、所定のタイミングをつかんで、当該タイミングに集中して始動口へパチンコ球を入賞させることで、実質的に当りの確率を高めるような行為である。
【0005】
このため、従来では、パチンコ機に磁石が近づくことで反応し、警報を発したり、パチンコ機の動作を停止するとった処置をすることが考えられる。
【0006】
しかしながら、警報や動作の停止では、不正行為を未然に防ぐことはできず、不正行為の結果によって動作がなされるため、どこまでが不正行為であるかの判別ができない。また、不正行為管理のための設備が必要となる。
【0007】
なお、磁力に関する先行技術としては、特開2000−107434公報に示されるように、パチンコ球の入賞をこのパチンコ球が磁性体であることに着目して、磁性体検出器を配置し、この磁性体検出器によって、パチンコ球を検出するものがある。なお、この公報では、外部磁界と検出対象物の磁界とを区別するための発明がポイントとして挙げられているが、外部磁界によってパチンコ球が始動入賞口へ誘い込まれるような不正行為を判別、防止するようなものではない。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、磁石等による遊技球の始動口への誘い込み等の不正行為自体を回避することができ、始動口への入賞が不正行為によるものかそうでないものかを確実に判別することができる遊技機を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、遊技盤上に設けられた始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当りの場合に、遊技者に有利な遊技状態とする遊技機であって、前記始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞センサと、 前記始動入賞センサにより入賞を検出した場合に、乱数カウンタから乱数を取得し、取得した乱数を予め定められた当り値と比較して抽選の当/外を判定する当/外判定制御手段と、前記始動入賞センサを通過する遊技球の流路に設けられ、前記遊技球の磁力の強さを計測する磁力センサと、前記磁力センサによって計測した磁力の強さが、予め設定されたしきい値よりも大きいとき、前記始動入賞センサの検出をキャンセルする入賞キャンセル手段と、を有している。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、通常動作の場合、始動入賞センサによって遊技球の始動口への入賞を検出すると、この入賞検出タイミングで乱数カウンタから乱数値を取得し、予め設定された当り値と比較する。
【0011】
この比較の結果から当/外を判定し、当りの場合には、例えば、別途設けた賞球用の入賞口を所定時間、所定回数開放することで遊技球を極めて高い確率で入賞口へ入賞させ、短時間に大量の遊技球の賞球を受けることができる。
【0012】
一方、入賞センサを通過する遊技球の流路には磁力センサが設けられており、遊技球の磁力の強さを計測する。この計測値がしきい値を超えている場合には、不正に遊技球が磁力を受けた、すなわち外部からの磁石等によって始動入賞口に誘い込まれたと判断し、入賞キャンセル手段で始動入賞センサの検出自体をキャンセルする。これにより、不正行為を未然に防止することができると共に、不正行為とそうでない境界時期を確実に把握することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記始動入賞センサと、磁力センサとが近接配置されていることを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、始動入賞センサによる入賞検出と、磁力センサによる磁力の強さの計測をほぼ同時に行うことができるため、連続して入賞した場合でも、不正行為のみを不正行為として判別することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記磁力の強さが、磁束密度(G)、保持力(Oe)、最大エネルギー積(MGOe)の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、磁力の強さを計測する場合、磁束密度(G)、保持力(Oe)、最大エネルギー積(MGOe)の少なくとも1つを用いればよい。
【0017】
磁束密度は磁石の磁力の強さを表す単位であり、単位面積あたりにどれだけの磁力線があるかを表す数値である。一般的にはガウスメータ(磁束密度計)によって計測される。
【0018】
また、保磁力は、磁石が磁石でいようとする力である。磁石にはS極とN極とがあり、より強力な磁石を近づけることによりS極とN極が反転しまう場合がある。反転せずにどれだけ元のままの状態を保持することができるかを表した単位である。
【0019】
磁束密度が大きい数値でも、保磁力の数値が小さいと安定した磁力を保つことができない。
【0020】
最大エネルギー積は、磁束密度と、保磁力との積が最大となる磁石の性能を表す単位であり、単位体積の中にどれだけのエネルギーを蓄えることができるかを示す。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1及び図2には、本発明の一実施の形態に係るパチンコ機10が示されている。パチンコ機10は外枠12を備え、外枠12の前面には、窓部を有する額縁状の内枠14の一側部(図1の左辺部)が開閉可能に取付けられている。内枠14の窓部には、所定の間隔で互いに平行とされた一対のガラス16をガラスフレーム18に装着したガラス枠20の一側部が開閉可能に取付けられており、このガラス枠20と内枠14は、内枠14の他側部(図1の右辺部)に設けられた施錠装置(シリンダ)22により施錠されるようになっている。
【0022】
ガラス枠20の下方位置には、パチンコ機本体内の払出賞球装置162(図3参照)から賞球払出口23を通して払い出された賞球や貸球を貯留して発射装置164(図3参照)へと誘導する球皿部24を備えた一体皿26が配設されている。
【0023】
一体皿26は、その一側部(図1の左辺部)が内枠14に対して開閉可能に取付けられている。一体皿26の前面には、左側下部に灰皿28が配置され、右側下部には発射装置164(図3参照)から発射する打球の飛距離を調整するための発射ハンドル30が設けられている。
【0024】
また内枠14の窓部には、遊技盤載置台に載せて交換可能とされた遊技盤32が窓部に対応して設置されている。
【0025】
遊技盤32は、ベニヤ板33の表面に、合成樹脂製の薄肉シート状セル34が貼着されている。また、前記セル34が貼着された盤面32Aには、外バンド36及び内バンド37とレール飾り38、39とによって囲まれた略円形状の遊技領域40が形成されており、セル34の表面で遊技領域40と対応する範囲には、背景画像や各種キャラクター画像等を含む装飾画(図示省略)が印刷されている。
【0026】
遊技領域40には、センター役物42、当該センター役物42に設けられた特別図柄表示装置43、球体表示装置100、並びに大入賞口(変動入賞装置)44等の役物、始動入賞口46や入賞口48、風車50等の遊技部品が取り付けられており、最下位置にアウト口54が配置されている。
【0027】
また遊技盤32の右側端部に配置されたレール飾り38の右下隅には、証紙56を貼り付た証紙台58が取り付けられており、この証紙台58は、左方に配置されたヒンジ板60に支持されて、盤面32Aに対して開閉動するようになっている。また、レール飾り39には、その表面のほぼ前面に亘り、別の証紙59が貼着されている。
【0028】
なお、本実施形態のパチンコ機10は、パチンコ球を打ち出す発射装置164(図3参照)を遊技盤32の左側下方に配置して遊技球を上方に発射する機種であり、従来機種に比べ、アウト口54の位置を下げることにより遊技領域40が拡大されている。
【0029】
またパチンコ機10の正面には、図2に示すように、ガラス枠20の前面に、賞球表示灯や完了表示灯等の機能を有する複数の表示灯62、63がガラス16を取り囲むように配列されており、左上隅近傍と右側端上部に、遊技の効果音を発生するスピーカー64、66が配置されている。
【0030】
図3には、パチンコ機10を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御基板150を中心として、払出制御基板152、音声制御基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板158、図柄表示制御基板160等、機能毎に分類されている(なお、以下これらを総称する場合、副制御基板151という)。
【0031】
なお、主制御基板150並びに副制御基板151は、管理制御基板206を介してパチンコ店側のホールコンピュータ208に接続することにより、パチンコ機の稼動状況を管理することも可能となっている。
【0032】
主制御基板150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御基板150からの命令信号に基づいて、その他の副制御基板151が独自に実行する。すなわち、主制御基板150は基本的に命令を出力するのみで、その結果等のフィードバックは受けない構成となっている。
【0033】
払出制御基板152は、払出賞球装置162を制御して、球貸し時の払出し、入賞時の賞球に応じてパチンコ球を払い出すものであり、音声制御基板154は、パチンコ機10に設けられたスピーカ64、66からの効果音等の出力を制御する。また、ランプ制御基板156は、パチンコ機10に取り付けられた複数の表示灯62、63の点灯・消灯を制御し、発射制御基板158は、発射装置164を制御して、遊技者によるハンドル30の操作に応じてパチンコ球を打ち出す。
【0034】
図柄表示制御基板160は、前記特別図柄表示装置43と接続されており、主制御基板150からの命令信号に基づいて、所定の演出効果をもたらす表示を実行する。
【0035】
前記主制御基板150には、始動入賞口46に設けられた始動入賞センサ168、入賞口48に設けられた入賞センサ172、並びに大入賞口44に入賞したパチンコ球を検出する大入賞口センサ173が接続されている。なお、大入賞口44には、大入賞口の開閉動作を継続するためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにもVゾーンセンサ171が設けられており、主制御基板150に接続されている。
【0036】
また、この主制御基板150には、始動入賞口46に設けられた電動チューリップ47を開閉させるためのソレノイド174、大入賞口44を開閉させるためのソレノイド175が接続されている。
【0037】
また、主制御基板150では、特別図柄や普通図柄の当/外抽選がなされ、この抽選結果に基づく特別図柄表示装置43での表示内容を選択し、図柄表示制御基板160へ命令信号を出力する。すなわち、図柄表示制御基板160には、複数種の命令信号に基づく異なる表示内容のデータが予め記憶されており、命令信号に基づいてデータが選択されて、起動するようになっている。
【0038】
なお、図示は省略したが、遊技盤32に設けられる普通図柄表示装置や保留ランプ等も主制御基板150によって制御されるようになっている。
【0039】
ここで、本実施の形態では、始動入賞センサ168によって検出したパチンコ球が、正当な入賞であったか、不正行為によるで入賞あったかを判別する機能を持たさせている。具体には、不正行為とは、パチンコ球を遊技盤32のガラス16の外側から磁石等で始動入賞口46へ誘い込んで入賞させることである。
【0040】
このような不正行為を判別するべく、この磁石を用いることによりパチンコ球が磁化することに着目し、パチンコ球の磁力の強さによって不正行為か否か判断している。
【0041】
図4には、本実施の形態に係る始動入賞センサ168近傍の構造並びに不正行為判別のための制御機能ブロック図が示されている。
【0042】
始動入賞センサ168は、パチンコ球の流路(図4では、流路の軸線Lのみを示す)に沿って設けられており、矩形ブロック状の本体168Aに設けられた円孔168Bが前記流路の軸線と一致している。
【0043】
この始動入賞センサ168の上端面には、磁力センサ250が密着配置されている。この磁力センサ250は、矩形ブロック状の本体250Aを備え、前記始動入賞センサ168の本体168Aとほぼ同一形状となっている。
【0044】
この磁力センサ250の本体250Aには、前記流路の軸線Lと同軸、かつ前記始動入賞センサ168の円孔168Bと同軸となる位置に円孔250Bが設けられている。
【0045】
このため、始動入賞口46に入賞したパチンコ球は、必ず磁力センサ250の円孔250Bと、始動入賞センサ168の円孔168Bを通過することになる。この場合磁力センサ250が上流側であるため、わずかではあるが、磁力センサ250によるパチンコ球の磁力の強さの計測が優先して実行され、その後、パチンコ球の入力を検出することになる。
【0046】
磁力センサ250は、信号置換部252に接続されており、磁力センサ250によって検出した電気信号が入力される。この信号置換部252には、電気信号−磁力マップ254が接続されており、この電気信号−磁力マップ254に基づいて、入力された電気信号に応じた磁力が読み出される。なお、本実施の形態では、磁力の強さを磁束密度(単位ガウス)で表現している。
【0047】
求められた磁力の強さ(磁束密度)は、比較部256に送出される。この比較部256には、磁力しきい値メモリ258が接続されており、前記信号置換部252から送出されてくる磁力の強さがしきい値と比較され、その比較結果を判別部260へ送出するようになっている。
【0048】
判別部260では、前記計測値(パチンコ球が持つ磁力の強さ)がしきい値を超えているか否かの判別を行い、判別の結果しきい値を超えている場合と、超えていない場合とで、異なる信号(一般には、H又はLのに二値化信号)を入賞信号出力制御部262へ送るようになっている。
【0049】
この入賞信号出力制御部262には、前記始動入賞センサ168によってパチンコ球を検出したときに入賞信号が入力されるようになっている。
【0050】
ここで、入賞信号出力制御部262では、入賞信号が入賞されたとき、判別部260から出力される信号により、入賞信号を次段(例えば、乱数カウンタのカウント値を取得するための制御系)へ送出するか否かを制御する。
【0051】
すなわち、パチンコ球の磁力の強さがしきい値を超えていない場合には、L信号が入賞信号出力制御部262へ入力され、このL信号の場合には、入賞信号を次段へ送出制御する。一方、パチンコ球の磁力の強さがしきい値を超えている場合には、H信号が入賞信号出力制御部262へ入力され、このH信号の場合には、パチンコ球が不正の磁力を受けて、始動入賞口46へ誘い込まれたと判断し、入賞信号の次段への送出をキャンセルする。
【0052】
上記のように、磁力センサ250による磁力の強さの計測結果に基づいて、入賞信号自体の次段への送出の許可、不許可を実施することで、不正による入賞を未然に防止することが可能となる。
【0053】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0054】
(通常の遊技の流れ)
遊技者がハンドル30を把持し、発射のための操作を行なうと、このハンドル操作量(回転量)に応じた強度で、パチンコ球が打ち出される。
【0055】
パチンコ球が打ち出されると、外バンド36及び内バンド37に案内されて盤面32Aの釘や風車50等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、始動入賞口46にパチンコ球が入賞すると、乱数カウンタを用いて所定の確率下で大当り抽選が開始される。この大当り抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれにおいて、予め準備された図柄変動パターン(図柄変動パターン)を選択(乱数カウンタで選択してもよい)し、特別図柄表示装置43に図柄変動パターンを表示する。この図柄変動パターンにおいては、リーチを経由した当り、外れリーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、遊技者は期待感をもって抽選結果を待つことができる。
【0056】
すなわち、当り時の図柄変動制御が終了すると、予め設定したラウンド数(例えば、15ラウンド)の大当たり処理が実行される。この大当たり処理中は、大入賞口44がほとんど開放状態であるため、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大当たり処理が終了すると、通常の遊技に戻る。
【0057】
ここで、本実施の形態では、上記のような大当りのきっかけとなる、始動入賞口46へのパチンコ球の入賞が適正であるか、不正行為によるものかを、磁力センサ250によるパチンコ球が持つ磁力の強さによって判断し、不正行為であった場合には、入賞信号自体をキャンセルするようにしている。
【0058】
以下、図5のフローチャートに従い入賞信号出力制御ルーチンを説明する。
【0059】
ステップ300では、磁力センサ250から信号置換部252へ電気信号が入力されたか否かが判断される。なお、この場合、信号置換部252には、浮遊する磁力が電気信号となって入力される場合があるため、ある程度の下限値レベルを設定しておいてもよい。
【0060】
ステップ300で肯定判定されると、ステップ302へ移行して始動入賞センサ168によってパチンコ球を検出したか否かが判断される。すなわち、この始動入賞センサ168の併設によって、磁力センサ250とは別に、確実にパチンコ球の入賞を検出することができる。
【0061】
このステップ302で肯定判定されると、ステップ304へ移行して、入賞信号を入賞信号出力制御部262へ送出する。これにより、入賞信号は、入賞信号出力制御部262によって待機される。なお、このステップ302で否定判定された場合は、磁力センサ250で電気信号を検出したにも拘らず、入賞を検出しないというのは何らかの異常であると判断し、ステップ306へ移行してエラー処理を実行する。
【0062】
ステップ304での入賞信号を入賞信号出力制御部262への送出が完了すると、次のステップ308では、信号置換部252で、電気信号−磁力マップ254に基づいて、パチンコ球が持つ磁力の強さ(磁束密度)を得る。次いでステップ310では、比較部256において、磁力しきい値メモリ258から読み出されたしきい値と比較される。
【0063】
この比較の結果、パチンコ球が持つ磁力の強さが、しきい値以上の場合には、ステップ312へ移行して、判別部260からH信号を電気信号出力制御部262へ送出する。一方、パチンコ球が持つ磁力の強さが、しきい値未満の場合には、ステップ314へ移行して、判別部260からL信号を電気信号出力制御部262へ送出する。
【0064】
一例として、図6に示される如く、始動入賞センサ168による検出時期における、磁力の強さを示す。この図6に示されるように、パチンコ球が少なからず磁力を持っているが、不正な行為によって磁力を受けると、しきい値(図6の一点鎖線参照)を超えることになる。上記ステップ310、312、314では、このしきい値を超えた場合に、H信号を出力し、しきい値を超えない場合にL信号を出力する。
【0065】
次のステップ316では、電気信号出力制御部262に入力された信号がH信号か否かが判断され、否定判定された場合には、ステップ318へ移行して、前記待機していた入賞信号を次段である乱数カウンタのカウント値を取得するための制御系を送出する。
【0066】
また、ステップ316で肯定判定されると、パチンコ球に不正行為によってなされた磁力が備わっていると判断し、ステップ320へ移行して、入賞信号の次段への送出をキャンセルする。
【0067】
以上説明したように、本実施の形態では、始動入賞センサ168と磁力センサ250とを併用することで、パチンコ球の始動入賞口46への入賞は始動入賞センサ168で確実に検出し、磁力センサ250によってこの入賞が適正であるか不正行為によるものかを、パチンコ球が持つ磁力の強さによって判別し、不正行為によるものと判別した場合には、前記始動入賞センサ168で検出した入賞信号自体をキャンセルするようにした。これにより、不正行為を見つけ出すための警報装置やパチンコ機10の動作を停止するような設備が不要となる。また、不正行為を未然に防止することができると共に、パチンコ球単位での判別であるため、適正な遊技と不正な遊技との境界を明確とすることができる。
【0068】
なお、本実施の形態では、始動入賞センサ168と磁力センサ250とを近接配置し、連続したパチンコ球の始動入賞口46への入賞にも対応できるようにしたが、連続してパチンコ球が入賞したときのそれぞれの検出信号を分別することができるようにすれば、同一の流路内で分離して配置してもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、磁石等による遊技球の始動口への誘い込み等の不正行為自体を回避することができ、始動口への入賞が不正行為によるものかそうでないものかを確実に判別することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ機の斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。
【図3】本実施の形態に係るパチンコ機における制御系のブロック図である。
【図4】始動入賞センサ及び磁力センサの配置構成を含む、不正行為判別制御ブロック図である。
【図5】不正行為判別制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】磁力判別の一例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10  パチンコ機(遊技機)
32  遊技盤
46  始動入賞口(始動口)
150  主制御基板(当/外判定制御手段)
154  音声制御基板
168  始動入賞センサ
250  磁力センサ
252  信号置換部
254  電気信号−磁力マップ
256  比較部(入賞キャンセル手段)
258  磁力しきい値メモリ
260  判別部(入賞キャンセル手段)
262  入賞信号出力制御部(入賞キャンセル手段)

Claims (3)

  1. 遊技盤上に設けられた始動口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当りの場合に、遊技者に有利な遊技状態とする遊技機であって、
    前記始動口への遊技球の入賞を検出する始動入賞センサと、
    前記始動入賞センサにより入賞を検出した場合に、乱数カウンタから乱数を取得し、取得した乱数を予め定められた当り値と比較して抽選の当/外を判定する当/外判定制御手段と、
    前記始動入賞センサを通過する遊技球の球路に設けられ、前記遊技球の磁力の強さを計測する磁力センサと、
    前記磁力センサによって計測した磁力の強さが、予め設定されたしきい値よりも大きいとき、前記始動入賞センサの検出をキャンセルする入賞キャンセル手段と、
    を有する遊技機。
  2. 前記始動入賞センサと、磁力センサとが近接配置されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記磁力の強さが、磁束密度(G)、保持力(Oe)、最大エネルギー積(MGOe)の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
JP2002246750A 2002-08-27 2002-08-27 遊技機 Pending JP2004081524A (ja)

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