JP2004081205A - 透明樹脂フィルム製屋根およびそれを配置した建造物 - Google Patents

透明樹脂フィルム製屋根およびそれを配置した建造物 Download PDF

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Abstract

【課題】影が生じず、耐久性、組立て施工性に優れ、材料費・建設費が安い屋根とその屋根を配置した建造物、好ましくは、さらには雨水・融雪水などの流下が蛇行せず、一様、円滑で、融雪・保温性能が良好な屋根と建造物の提供。
【解決手段】二枚の透明樹脂フィルムを棟木から軒桁に至る際垂木に固定して袋状に構成した建造物の屋根(アーチ型を含む)であって、各袋状物を温暖な空気の供給により緊張状態に維持し、かつ袋状物内を所定の温度範囲に維持した後、空気を排気口から排出する建造物の透明樹脂フィルム製屋根、好ましくは、袋状物の中間部を垂木に固定して、袋状物を垂木方向に区分した屋根とそれらを配置した建造物。さらには、連棟式屋根の二枚の透明樹脂フィルムの間の谷部近傍に、温水または温不凍液を通液して、融雪を促進する通液管を配置した連棟式建造物。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物の屋根に堆積した雪を融解したり、室内を保温するのに適した二重構造の屋根、およびその屋根を設置した建造物、特に温室に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、植物の栽培を促進する温室の融雪装置としては、温室の屋根部の外側に散水用配管を配設し、地下水や温水を供給して散布する融雪装置が知られている(特許文献1など)。しかし、この装置は、散水用配管が屋外に露出しているため、冬の夜間などには、配管内の水抜きを行なわなければ、凍結して配管を損傷する欠点がある。
【0003】
また、傾斜した屋根上の雪を樋に向けて滑落させ、樋の近くに設置した融雪手段で滑落した雪を溶かす除雪装置が知られている(特許文献2など)。この装置の滑落は、空調装置により温室内を暖房し、被覆材(ガラス板、硬質合成樹脂板など)で形成された屋根を暖め、屋根の上の積雪を融解し、徐々に積雪を樋の方向に移動する方式である。また、この装置の樋には、孔が開いた温湯管と温水管が予め設置されており、温湯管に湯水を通すことにより、雪のブリッジを破壊し、かつ温水管の孔から噴出する温水が積雪を融解する方式である。屋根は板であり、一重であり、屋根上の積雪を融解するための熱源は温室内の暖気である。この方式では、ノズルが凍結し、雪を全部融かしきれずに、積もった雪がトンネル状になる、融雪が不十分である、ノズルにごみが詰まる、空気ではなく、水を用いて融雪するので、強力なポンプが必要になるなどの問題がある。
【0004】また、連棟ハウスの屋根の谷部に、樋を取付け、樋に温水循環パイプを設置し、かつ谷部の近傍の室内に温風ダクトを配置して、温風を谷部に向けて噴出する融雪装置が提案されている(特許文献3など)。この装置では、プラスチックフィルムで覆われた屋根の上の積雪は、温風暖房機により暖房された温室内の暖気により融解され、平滑なフィルム上を滑り落ちる。滑り落ちる雪の一部は、樋に溜まるが、温水パイプを循環する温水により融雪され、樋を伝わって排水される。補助的に温風をフィルムに向けて噴出させれば、樋の上部の雪の空洞部を容易に融解することができ、融雪の完全化または迅速化に有効である。屋根は板であり、一重であり、屋根の上の積雪を融解するための熱源は温室内の暖気である。しかし、温風の噴出が局部的なため、融雪が不十分であり、強力なポンプが必要になる、凍結するなどの問題がある。
【0005】
非特許文献1には、空気膜屋根構造による太陽エネルギー利用ハウスについての記載がある。該空気膜屋根構造は、ハウスの採光性を損なわずに構造的な強度を確保するためであるとの記載はある。しかし、空気膜屋根、すなわち袋状の屋根に温暖な空気を供給し、該袋状物内の空気を排出することに関する記載はない。したがって、該空気膜屋根内の空気は温暖ではないため断熱や保温効果が小さく、屋根に積雪があった場合には、融雪する効果も期待できない。
【0006】
【特許文献1】
特開昭63−263021号公報
【特許文献2】
特開平9−107806号公報
【特許文献3】
特開平11−243789号公報
【非特許文献1】
日本農業気象学会2000年度全国大会、日本生物環境調節学会
2000年大会合同大会講演要旨の450〜451頁
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、従来の透明樹脂フィルム製の二重構造の屋根が有する欠点を解消すること、すなわち、影を生じず、雨水・融雪水の流下、雪の滑落が円滑で、融雪・保温性能が良好であり、耐久性があり、二重構造(袋状物)の厚さ、温度分布が一様で、組立て施工が簡便で、作業性がよく、材料費・建設費が安価な屋根とその屋根を設置した建造物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、二枚の透明樹脂フィルムを、棟木から軒桁に至る際垂木に固定して袋状に構成した建造物の屋根であって、給気口から袋状物に温暖な空気を供給して、袋状物を緊張状態に維持し、袋状物内の空気を排気口から排出することを特徴とする建造物の透明樹脂フィルム製屋根である。
【0009】
本発明の建造物の透明樹脂フィルム製屋根は、袋状物の中間部を垂木に固定し、袋状物を垂木方向に区分した構造であるのが好ましい。
【0010】
また本発明は、二枚の透明樹脂フィルムをアーチ型外枠に固定して袋状に構成した建造物のアーチ型屋根であって、袋状物の中間部をアーチ型中枠に固定して、袋状物を垂木方向に区分し、給気口から袋状物に温暖な空気を供給して、袋状物を緊張状態に維持し、袋状物内の空気を排気口から排出することを特徴とする建造物の透明樹脂フィルム製屋根である。
【0011】
本発明の建造物の透明樹脂フィルム製屋根は、前記した各袋状物の間に連通管を有するのが好ましい。
【0012】
また本発明は、前記のいずれかの透明樹脂フィルム製屋根を有する建造物、特に温室である。
【0013】
本発明の建造物の連棟式屋根が、前記のいずれかの透明樹脂フィルム製屋根で構築され、かつ向い合う屋根の谷部に、温暖な空気の供給により緊張状態に維持された透明樹脂フィルム製融雪ダクトが配置された連棟式建造物である。
【0014】
本発明の連棟式建造物は、建造物の連棟式屋根の二枚の透明樹脂フィルムの間の谷部近傍に、長尺状フィルム留め具と同じ方向に通液管を配置し、該通液管に温水または温不凍液を通液できるようにした請求項7に記載の連棟式建造物温水管を配置し、該温水管に温水を通水できるようにしてあるのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
切妻屋根を有する温室で代表される建造物は、一般に、柱、大梁、小梁などの部材を組立てて構築された本体と、棟木、軒桁、際垂木、垂木、母屋、合掌などの部材を組立てて構築された切妻屋根とから構成された骨格からなる。各部材は主に金属製パイプ、型材であり、これを直交クランプ、自在クランプなどの緊結金具を用いて組立てて、それぞれ本体、屋根の骨格に構築される。骨格に、主に透明樹脂製のシートまたはフィルムを展張固定し、例えば温室が構築される。
【0016】
本発明の建造物の本体および屋根の構成は、一般的な建造物の場合と何ら変わるところはなく、本体および屋根の骨格は一般的なもので差し支えない。本発明の建造物の屋根およびその屋根を有する建造物の1例である温室を図面を用いて説明する。
【0017】
本発明の透明樹脂フィルム製屋根は、図1に示すように、二枚の透明樹脂フィルム1を棟木11から軒桁12に至る際垂木13に固定して袋状に構成した切妻屋根15であって、袋状物2を給気口3から供給した温暖な空気により緊張状態に維持し、袋状物内の空気を排気口4から排出する透明樹脂フィルム製屋根15である。好ましいのは、袋状物2の中間部を垂木14に固定して、袋状物2を垂木方向に区分し、各袋状物2の間には連通管5を設け、空気が各袋状物2間を相互に流通できるようにした構造の場合である。
【0018】
区分された袋状物2の幅、すなわち隣り合う垂木14間の距離または垂木14と際垂木13の間の距離は、好ましくは20〜400cm、より好ましくは30〜250cmである。
給気口3の直径は、好ましくは1〜60cm、より好ましくは4〜30cmである。排気口4の直径は、好ましくは0.4〜80cm、より好ましくは0.5〜40cmである。排気口4の直径を変えることにより、融雪および保温能力を調整できる。連通管5の直径は、好ましくは1〜60cmである。
【0019】
垂木14に透明樹脂フィルム1を固定するには、図2に示す通り、屋根15を構成する二枚の透明樹脂フィルム1または袋状の透明樹脂フィルム1の端部を、際垂木13に固定した長尺状のフィルム留め具(下受け部材)21に載せ、対になっている長尺状のフィルム留め具(抑え部材)22を被せて実施される。フィルム留め具21,22としては、市販のスライロック式「スライレール」(商標:東都興業株式会社製)が例示される。もちろん、透明樹脂フィルム1の固定はこの好適例に限定されるものではない。
【0020】
温室の屋根15が半円筒状のアーチ型の場合も、前記の切妻屋根15の場合と、本質的に変わるところはない。すなわち、切妻屋根15の場合には、直線である際垂木13、垂木14が、アーチ型屋根15の場合には、アーチ型に湾曲しているだけである。したがって、透明樹脂フィルム1の固定は、湾曲した長尺状のフィルム留め具21(下受け部材)と22(抑え部材)を用いて同様に実施される。
【0021】
次に、本発明の好適な1例である切妻屋根を有する温室について図3を用いて説明する。なお、袋状物2を垂木方向に区分しない場合は、袋状物2の中間部を垂木14に固定していないので、連通管が不要である。
切妻屋根15を有する温室であって、切妻屋根15は、二枚の透明樹脂フィルム1を棟木11から軒桁(図示せず)に至る際垂木13に固定して袋状に構成し、袋状物2の中間部を垂木14に固定して、袋状物2を垂木方向に区分し、各袋状物2を給気口3から供給した温暖な空気により緊張状態に維持し、袋状物内の空気を排気口4から排出する透明樹脂フィルム製屋根15である。各袋状物2の間には連通管5を設け、空気が各袋状物2間を相互に流通できるようになっている。
【0022】
温室本体の骨格は、支柱16、また適宜使用される大梁、小梁などの本体を構成する部材を、アルミ製直交クランプ、自在クランプ、継手金具を用いて組立てて構築される。温室本体の骨格には透明樹脂シートまたは透明樹脂フィルム1を張り巡らし、図2に示す長尺状のフィルム留め具21,22を用いて、骨格に固定し、壁17が構築される。
出入り口には、壁17の場合と同様に、枠に透明樹脂シートまたは透明樹脂フィルム1を張り巡らし、長尺状のフィルム留め具21,22を用いて、骨格に固定し、ドア(図示せず)を構築し、取付ける。ドアは温室内の気密性が確保できるように、本体に取付けられることは言うまでもない。
壁17、特に外壁には、透明樹脂シートまたはフィルム1を二重に展張して、さらには袋状にして使用するのが保温の点からは好ましい。
【0023】
連棟式温室においては、傾斜して向い合う切妻屋根15の谷部18の空間に、好ましくは、谷部18の奥行きと同じ長さの透明樹脂フィルム製融雪ダクト31が配置される。融雪ダクト31から外側に延びた透明樹脂フィルム製ウイング32が屋根15を構成する透明樹脂フィルム1と重ね合わされて、図2に示す長尺状のフィルム留め具21,22を用いて際垂木13に固定される。その後、温暖な空気を、融雪ダクト31内に留置した透明樹脂フィルム製チューブ33の給気口34からチューブ33内に供給し、さらにチューブ33の複数の気体噴出口35から噴出させ、融雪ダクト31は緊張状態に維持される。袋状物内の空気は、融雪ダクト31のウイング32の重ね合わされ、長尺状のフィルム留め具21,22により接合された領域に形成された間隙から排出される。
【0024】
連棟式温室の場合には、図4に示すように、傾斜して向い合う切妻屋根15の下部の谷部近傍、すなわち、長尺状のフィルム留め具21、22近傍に、該留め具21、22と同方向に、通液管41を配置するようにするのが好ましい。通液管41は勿論、向い合う切妻屋根15の両側に設けるのが好ましい。そして、該通液管41には温室外から温水または温不凍液を通液できるようにする。切妻屋根15の袋状物および融雪ダクト31に温暖な空気を供給することに加え、該通液管41に温水または温不凍液を通液することにより、該通液管41からの放熱により、袋状物内の空気を暖めるなどの相乗的な効果を発揮し、融雪が円滑かつ迅速に進行するようになる。
【0025】
通液管41の長さは、長いほど好ましいが、直管でも、曲管でもよい。通液管の直径は3〜20cm、好ましくは3〜8cmで、肉厚は0.05〜5mm、好ましくは0.1〜0.2mmである。通液管は樹脂管または金属管であることが好ましく、透明性樹脂フィルム製であることがより好ましいが、これに限定されない。
温水または温不凍液の温度は50〜95℃、好ましくは60〜90℃、より好ましくは75〜85℃である。温水または温不凍液の流量は融雪状態を見ながら適宜決めればよい。
【0026】
融雪ダクト31の断面形状は円筒状または角筒状が一般的であるが、これに拘らない。他の形状であっても構わない。角筒状の場合も、角張りが可及的に少ないのが好ましい。融雪ダクト31の断面の大きさは、温室の屋根15の大きさ、谷部18の大きさなどにより左右されるが、円筒状の場合に直径で、好ましくは5〜200cm、より好ましくは25〜150cmである。融雪ダクト31の長さは、屋根15の奥行き、谷部18の奥行きとほぼ同じである。
【0027】
融雪水は谷部18の融雪ダクト31の上面に設けた集水口(図示せず)に向かい、集水口に連結した排水樋(図示せず)から温室内の地面または温室外に排水される。
【0028】
チューブ33の断面形状は円筒状または角筒状が一般的であるが、これに拘らない。他の形状であっても構わない。角筒状の場合も、角張りが可及的に少ないのが好ましい。チューブ33の断面の大きさは、融雪ダクト31の中で移動可能であれば、特に限定されないが、円筒状の場合に直径で、好ましくは2〜190cm、より好ましくは5〜50cmである。チューブ33の長さは、融雪ダクト31の長さの70〜100%程度である。チューブ33を構成する透明樹脂フィルム1は前記の融雪ダクト31を構成する透明樹脂フィルム1と同じであることが好ましい。チューブ33を構成するときは、融雪ダクト31を構成するときよりは、若干薄手または柔らかめの透明樹脂フィルム1を使用する方が、チューブ33が融雪ダクト31内を移動するときに、融雪ダクト31を損傷するおそれが少ない。
【0029】
チューブ33の周面の上流側には給気口34が設けられる。口径は好ましくは1〜60cm、より好ましくは4〜30cmである。給気口34は温風暖房機などの温暖な空気を発生する機器から伸びたパイプまたはチューブ36に連結できるように構成される。
チューブ33の周面には、上流側から下流側にかけて適当な間隔で、気体噴出口35が複数設けてある。気体噴出口35の数は、20〜1000個/m2 が好ましく、40〜400個/m2 がより好ましい。気体噴出口35の口径は好ましくは3〜20mm、より好ましくは5〜15mmである。
【0030】
透明樹脂フィルムとしては、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂などの熱可塑性樹脂のフィルムが使用できるが、フッ素樹脂フィルムが透明性、機械的強度、耐候性、耐紫外線性、耐熱性、溶着性などの点から好ましい。フッ素樹脂としては、エチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体(以下、ETFEと略記する)、ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体(以下、FEPと略記する)、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)−テトラフルオロエチレン系共重合体(以下、PFAと略記する)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フッ化ビニリデン系共重合体(以下、THVと略記する)、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、ポリフッ化ビニルなどが挙げられる。好ましいのはETFE、FEPおよびTHVからなる群より選ばれる1種以上であり、より好ましいのはETFEである。フッ素樹脂のフィルムの厚さは、主に樹脂の機械的強度を考慮して決められるが、好ましくは40〜200μm、より好ましくは50〜160μmである。
【0031】
建造物の室内側の透明樹脂フィルムの内側表面には、親水化処理を施し、室内側の水分が透明樹脂フィルム上に結露した場合にも、水滴を流れやすくし、水滴が作物に落下して作物の成長を阻害するなどの影響を少なくするのが好ましい。親水化処理の方法としては、無機質コロイド、親水性樹脂、金属酸化物などの溶液を塗工機でコーティングする方法、スプレーする方法、ケイ素、スズ、チタンなどの金属の酸化物をスパッタリングする方法などが好ましい。
【0032】
本発明の透明樹脂フィルム製屋根およびその屋根を配置した温室の作用について説明する。
袋状物の屋根の空間に、温風暖房機などからの温暖な空気が連続的に供給される。袋状物内の空気は、袋状物を適当な緊張状態に維持するとともに、袋状物内の温度を所定の温度範囲に維持するので、高い融雪性能や保温性能が得られる。そして袋状物内の空気は、排気口から袋状物外へ排出される。
【0033】
本発明の透明樹脂フィルムの袋状物を垂木方向に区分した屋根およびその屋根を配置した温室の場合は、前記作用効果に加えて、袋状物が適当な大きさ・容積に区分されているので、空気(温風)の循環、拡散が良好であり、熱効率が高い。また該屋根は袋状物を区分した部分(垂木方向)に向かって傾斜しているため、該屋根上の融雪水や雪が滑落しやすくなる。
【0034】
屋根の谷部に配置したダクトまたはダクト内のチューブには、温風暖房機などからの温風(例えば20℃)が連続的に供給され、ダクトまたはチューブおよびダクトを適当に緊張させる。その際、ダクト内を温室内よりかなり高めの温度に調整すると、ダクトを構成する透明樹脂フィルムを介して、谷部に堆積した雪をより迅速に融解することができる。そして、袋状物が垂木に固定されているので、雪および/または融雪水が、棟木から軒桁の方向に、極端に蛇行することなく、ほぼ一様に同方向に円滑に流れ、ほとんど積もることがない。融雪水は、好ましくは、融雪ダクトに設けた集水口、排水樋から排水される。
【0035】
次に図3に基づく実施例により、本発明の好適例をより具体的に説明する。
支柱16、棟木11、際垂木13などから構築される温室であり、正面の支柱間距離12m、奥行き6m、棟高さ6. 3mで、支柱16同士の中間点に屋根15の谷部18があり、その屋根15の傾斜角度が20°の温室を、北海道樺戸郡浦臼町の農場で施工した。支柱16の周りに、際垂木13から地面に至る全面にETFEフィルム(厚さ100μm、旭硝子株式会社製、「エフクリーン」(登録商標))を展張し、壁17を構築した。また、際垂木13、垂木14などの屋根フレームの骨組みの上には、ETFEフィルムを二重に展張して、屋根15を構築した。
【0036】
向い合う屋根15の谷部18に、二枚のETFEフィルムで構成した融雪ダクト31の端部ウイング32を、屋根15を構成する二枚のETFEフィルムの端部と重ね合わせ、重ね合わせ領域を、図2に示すようなフィルム留め具21,22で挟持して、融雪ダクト31(幅108cm、高さ40cm、長さ600cm)を構成し、屋根フレームに固定した。固定されてもなお透明樹脂フィルムの重ね合わせ領域には、間隙が形成された。融雪ダクト31の内部には、谷部18の奥行きと同じ長さで、直径10cmのチューブ33を留置した。チューブ33には、80個/m2 になるような間隔で直径1cmの気体噴出口35を設けてある。
【0037】
次に、温風暖房機からの温暖な空気をパイプ36(直径5cm)を通して、チューブ33の給気口34(直径5cm)から供給し、チューブ33を緊張状態に維持し、かつチューブ33の周面の気体噴出口35から融雪ダクト31内に温暖な空気を噴出して、融雪ダクト31を緊張状態に維持した。融雪ダクト31内の空気は、重ね合わせた透明樹脂フィルムをフィルム留め具21,22で挟持してもなお形成される間隙から、温室外に排出された。また、屋根15を構成する二枚の透明樹脂フィルムの空間にも、温風暖房機からの温暖な空気をパイプ36(直径5cm)を通して給気口3(直径5cm)から供給した。温暖な空気は、連通管5(直径5cm)を通って屋根15内全体へ行き渡った。そして、屋根15内の空気は排気口4(直径1cm)から排出された。
【0038】
2002年2月1日から同年4月5日までの約2か月間、チューブ33内に絶えず温暖な空気を供給した。温暖な空気の温度は、給気口34で44.4℃±8.4℃、気体噴出口35で29.4℃〜−14.5℃、その流量は0.1m3 /minであった。屋根15の二枚の透明樹脂フィルムの袋状の内側の空間に供給された温暖な空気の温度は、給気口3で44.4〜8.4℃、排気口4で52.5〜−0.3℃、その流量は0.1m2 /minであった。
【0039】
その期間の総降雪量は217cmであったが、屋根15の上に降った雪は全て融解し、堆積しなかった。また、この期間中における1日当たりの最大降雪量は、3月4日の16cmであったが、同日(最高気温−1.1℃、最低気温−6.2℃)でも屋根15および融雪ダクト31の上に降った雪は全て融解し、堆積しなかった。
【0040】
【発明の効果】
本発明の屋根は軽量な透明樹脂フィルムで構成されているため、袋状物を区切るための垂木と垂木に固定するための長尺上のフィルム留め具が存在しても、温室内の植物の生育に実質的な影響を与える影が生じることがない。そのため、温室内の耕地面積を最大限に活用することができる。加えて、樹脂フィルムとしてフッ素樹脂フィルムを用いると耐候性、耐紫外線性、機械的強度などが優れるので、樹脂フィルムの張替えの期間を十数年以上の長期間とすることができる。
【0041】
本発明の屋根は袋状に構成され、かつ給気口と排気口を有するため、常に袋状物内に、温風暖房機などからの温暖な空気を供給することができるので、融雪能力や温室内の保温性に優れる。
【0042】
本発明の屋根が区分され、適当な大きさ・容積の袋状物に仕切られている場合には、袋状物に供給した温風が、袋状物内に拡散した時の、袋状物、すなわち、屋根の温度分布の不均衡、ばらつきの幅が少なくすることができるので、熱効率が高い。また該屋根は、袋状物を区分した部分(垂木方向)に向かって傾斜するため、該屋根上の融雪水や雪が滑落しやすくなる。また、区分されているため、室外を通過する突風などによる袋状物、すなわち、屋根の変動を抑制することができる。また、袋状物、すなわち、屋根が何らかの原因で損傷を受け、破袋したときの修理、修復範囲が狭い利点もある。さらに、切妻屋根の棟木から軒桁への傾斜面を横切る仕切りがないので、棟木方向から軒桁方向への雨水、融雪水の流下、雪の滑落に支障がない。また、棟木上部の雪溜まりが解決できる。
【0043】
加えて、地上で予め組立てた屋根の骨格に、予め透明樹脂フィルムを二重に張り巡らし、または予め袋状の透明樹脂フィルムを張り巡らして構築したプレハブ屋根を、本体の骨格の上にクレーンなどで吊上げ、温室を組立てる際の作業性を改善することができる。
また、屋根の谷部に透明樹脂フィルム製ダクトを配置した場合には、ダクト内に供給した温暖な空気による、ダクトに堆積した雪、ダクト上に滑落してきた雪を迅速に融解することができる。
【0044】
さらに、通液管41に温水または温不凍液を通液することにより、袋状物に温暖な空気を供給することとの相乗的な効果を発揮し、融雪がより円滑かつ迅速に進行するようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋根の1例を示す見取図。
【図2】本発明に使用される長尺状フィルム留め具の1例を示す見取図。
【図3】本発明の温室の1例を示す見取図。
【図4】本発明の温室の他の1例を示す見取図。
【符号の説明】
1: 透明樹脂フィルム
2: 袋状物
3: 給気口
4: 排気口
5: 連通管
11: 棟木
12: 軒桁
13: 際垂木
14: 垂木
15: 屋根
16: 支柱
17: 壁
18: 谷部
21: 長尺状のフィルム留め具(下受け部材)
22: 長尺状のフィルム留め具(抑え部材)
31: 融雪ダクト
32: ウィング
33: チューブ
34: 給気口
35: 気体噴出口
36: パイプ
41: 通液管

Claims (8)

  1. 二枚の透明樹脂フィルムを、棟木から軒桁に至る際垂木に固定して袋状に構成した建造物の屋根であって、給気口から袋状物に温暖な空気を供給して、袋状物を緊張状態に維持し、袋状物内の空気を排気口から排出することを特徴とする建造物の透明樹脂フィルム製屋根。
  2. 袋状物の中間部を垂木に固定し、袋状物を垂木方向に区分した請求項1に記載の建造物の透明樹脂フィルム製屋根。
  3. 二枚の透明樹脂フィルムをアーチ型外枠に固定して袋状に構成した建造物のアーチ型屋根であって、袋状物の中間部をアーチ型中枠に固定して、袋状物を垂木方向に区分し、給気口から袋状物に温暖な空気を供給して、袋状物を緊張状態に維持し、袋状物内の空気を排気口から排出することを特徴とする建造物の透明樹脂フィルム製屋根。
  4. 前記した各袋状物の間に連通管を有する請求項2または3に記載の建造物の透明樹脂フィルム製屋根。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の透明樹脂フィルム製屋根を有する建造物。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の透明樹脂フィルム製屋根を有する温室。
  7. 建造物の連棟式屋根が請求項1〜4のいずれかに記載の透明樹脂フィルム製屋根で構築され、かつ向い合う屋根の谷部に、温暖な空気の供給により緊張状態に維持された透明樹脂フィルム製融雪ダクトが配置された連棟式建造物。
  8. 建造物の連棟式屋根の二枚の透明樹脂フィルムの間の谷部近傍に、長尺状フィルム留め具と同じ方向に通液管を配置し、該通液管に温水または温不凍液を通液できるようにした請求項7に記載の連棟式建造物。
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