JP2004080911A - 変電所の受送電用開閉装置及び変電所の回線増設方法 - Google Patents

変電所の受送電用開閉装置及び変電所の回線増設方法 Download PDF

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Yasuharu Euchi
絵内 康晴
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Abstract

【課題】既設の変電所においてスペースの拡張をすることなく回線を増設することができるようにすること。
【解決手段】既設の遮断器CBに機器モジュールM11,M12,M2 〜M5 を組み込むことにより、1回線分の受送電ユニットU1 を構成し、遮断器以外の既設の機器を撤去することにより生まれたスペースに新たな受送電ユニットを導入することにより、既設の変電所のスペースを拡張することなく、回線を増設する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変電所に設ける受送電用開閉装置、及び該変電所に引き込む回線を増設する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
屋内または屋外の気中絶縁変電所は、図14に示すように、変圧器TRと、変圧器TRの一次側と回線を構成する線路Lとの間に設ける受送電用開閉装置Sとを備えている。受送電用開閉装置Sは、遮断器CBと該遮断器の一端と線路Lとの間に設ける線路側断路器DS1 と、線路側断路器DS1 の近傍に配置されて線路2に接続された避雷器LAと、遮断器CBの他端と変圧器TRの一次側との間に設けられる変圧器側断路器DS2 とを備えている。
【0003】
図示の断路器DS1 及びDS2 は、架台1の上に支持されたブッシング2及び3の端子2a及び2bにそれぞれ設けられた固定コンタクトと、ブッシング2及び3の間に配置されたブッシング4の上端に支持された旋回形の可動コンタクト5とを備えた周知のものからなっている。
【0004】
図示の例では、線路Lを構成する電線が架空線aからなっていて、架空線aが避雷器LAに設けられたブッシング6を経て断路器DS1 の一方の端子2aに接続され、断路器DS1 の他方の端子3aが気中に配置された電線7を通して遮断器CBの一端に接続されたブッシングBS1 の端子に接続されている。
【0005】
また遮断器CBの他端に接続されたブッシングBS2 の端子と、断路器DS2 の一方の端子2aとの間が電線10により接続され、断路器DS2 の他方の端子3aと変圧器TRの一次側のブッシング11との間が気中に配置された電線12を通して接続されている。変圧器TRの二次側のブッシング13は配電線14に接続されている。
【0006】
なお図14において15は、架空線を保持する碍子等を支持するために設けられた鉄製の構造物である。
【0007】
図14に示したような気中絶縁式の変電所においては、隣接する機器相互間に気中絶縁距離を確保する必要があるため、広い設置面積を必要とする。そのため、この種の変電所では、設置スペースに余裕がないことが多く、新たな回線を増設することが必要になった場合に、その回線分の開閉装置を設置するためのスペースを確保することが困難である。
【0008】
そこで、この種の変電所において回線を増設することが必要になった場合には、遮断器CBを含む既設の開閉装置全体の構成機器を撤去して、代りに2回線分の受送電用開閉回路を備えた縮小形のガス絶縁開閉装置を設置することで対処していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の気中絶縁式の変電所では、回線の増設が必要になったときに、既設の開閉装置の構成機器全体を撤去して新たなガス絶縁開閉装置で置き換えていたため、高価な遮断器を含む多くの機器を廃棄することが必要になる上に、既設回線用の開閉回路と増設回線用の開閉回路との双方を備えた高価なガス絶縁開閉装置を導入することが必要になるため、甚だ不経済であった。
【0010】
本発明の目的は、回線の増設に備えて容易に改造することができる変電所の受送電用開閉装置を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、廃棄する機器を極力少くするとともに、増設する回線分の開閉回路のみを有する簡単な構成の開閉装置を新たに導入するだけで回線の増設に対応することができるようにした変電所の回線増設方法を提案することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、3相の遮断器と、該遮断器とともに受送電用開閉回路を構成する複数の機器とを備えた変電所の受送電用開閉装置を対象としたものである。
【0013】
本発明においては、各相の遮断器として、軸線をほぼ水平方向に向けた状態で配置された容器本体と該容器本体の軸線方向の両端の上部からそれぞれ突出した対の管台部とを一体に有する遮断部容器と、該遮断部容器内に収容された遮断部とを備えたものを用い、3相の遮断器を架台の上に並設する。
【0014】
そして、遮断器とともに開閉回路を構成するために必要な機器(断路器、接地開閉器、接続導体、計器用変成器等)を、1単位となる機器毎にモジュール容器内に収容して複数種類の機器モジュールを構成し、遮断部容器の対の管台部のそれぞれに複数の機器モジュールを直列に接続して開閉回路を構成する。遮断部容器内及び各モジュール容器内にはSF6 ガス等の絶縁ガスを封入する。
【0015】
上記の構成において、「1単位となる機器」は、一つのモジュールとしてまとめるのに適した機器で、単一の機器でもよく、複数の機器でもよい。例えば断路器と、該断路器が開いたときに閉じられる接地開閉器とが近い位置に設けられる場合、該断路器と接地開閉器とは、1単位の機器としてモジュール化するのに適した機器である。
【0016】
開閉回路の構成機器をモジュール化するに当り、いずれの機器を1単位の機器として扱うかは任意であるが、モジュールの標準化の容易性、縮小化を図る上での有意性、組立て容易性、モジュールの汎用性等を考慮して決めるのが好ましい。
【0017】
本発明においては、遮断部容器の両端の管台部にそれぞれ複数の機器モジュールを直列に接続するが、直列に接続された機器モジュールの容器の側面に必要に応じて更に他の機器を収容した容器を接続することを何等妨げない。
【0018】
なお遮断器の遮断部容器に他の容器を接続して断路器等を組み込んだ一体形開閉装置ユニット自体は既に知られているが、本発明では、既設の遮断器に、現地で断路器などの機器を組み込んで一体形の開閉装置ユニットを容易に構成することができるようにするために、遮断器に組み込む機器をモジュール化したことを特徴としている。
【0019】
上記のように、遮断器の遮断部容器の両端の管台部のそれぞれに複数の機器モジュールを直列に接続してガス絶縁形の受送電ユニットを構成するようにすると、図14に示すように遮断器と断路器とが分散配置されていた既設の気中絶縁タイプの変電所に設置されている遮断器をそのまま利用して、現地で受送電ユニットを組み立てることができるため、開閉装置の縮小化を容易に図ることができる。
【0020】
上記機器モジュールを構成するに当っては、電流容量等に応じてモジュール容器とその内部に収容する機器とを標準化しておくのが好ましい。
【0021】
本発明ではまた、既設の変電所において回線を増設する方法を提案する。一般に変電所には、変圧器と、遮断器と、該遮断器の一端と回線を構成する線路との間に設けられる線路側開閉回路の構成機器と、遮断器の他端と変圧器の一次側との間に設けられる変圧器側開閉回路の構成機器とが配置されていて、遮断器と線路側開閉回路の構成機器と変圧器側開閉回路の構成機器とにより受送電用開閉回路が構成されている。
【0022】
本発明の増設方法においては、線路側開閉回路と同等の開閉回路を構成するために必要な機器及び変圧器側開閉回路と同等の開閉回路を構成するために必要な機器を、1単位とする機器毎に絶縁ガスが封入されるモジュール容器内に収容したものをそれぞれ機器モジュールとして、該機器モジュールを線路側開閉回路及び変圧器側開閉回路を構成するために必要な分だけ用意しておく。
【0023】
そして、既設の線路側開閉回路の構成機器と既設の変圧器側開閉回路の構成機器とを撤去する機器撤去過程と、線路側開閉回路を構成するために必要な複数の機器モジュールを遮断部容器の対の管台部の一方に直列に接続するとともに、変圧器側開閉回路を構成するために必要な複数の機器モジュールを遮断部容器の対の管台部の他方に直列に接続して、既設の受送電用開閉回路と同様の電気的構成を有するガス絶縁形の第1の受送電ユニットを組み立てる第1の受送電ユニット組立て過程と、第1の受送電ユニットとほぼ同様な線路側開閉回路及び変圧器側開閉回路を有する第2の受送電ユニットを第1の受送電ユニットの側方に設置する第2の受送電ユニット設置過程と、第1の受送電ユニットの変圧器側開閉回路の変圧器側と第2の受送電ユニットの変圧器側開閉回路の変圧器側との間をガス絶縁母線を介して接続する母線接続過程とを行い、第1の受送電ユニット及び第2の受送電ユニットの一方及び他方をそれぞれ既設回線用の受送電ユニット及び増設回線用の受送電ユニットとする。
【0024】
上記機器撤去過程は、第1の受送電ユニット組立て過程を行う前に実施するのが好ましいが、既設の機器を撤去しなくても受送電ユニットの組立てを行うことができる場合には、第1の受送電ユニット組立て過程を行った後に実施してもよい。
【0025】
典型的な構成を有する変電所は、変圧器と、該変圧器の一次側と回線を構成する線路との間に設けられた受送電用開閉回路の構成機器とを備えており、受送電用開閉回路は、軸線をほぼ水平方向に向けた状態で配置された容器本体と該容器本体の軸線方向の両端の上部からそれぞれ突出した対の管台部とを一体に有する遮断部容器と該遮断部容器内に収容された遮断部と前記遮断部容器の対の管台の一方及び他方にそれぞれ接続された電線接続手段とを備えた遮断器と、この遮断器の一端と線路との間に設けられる線路側断路器と、線路側断路器の線路側端子に接続される導体を接地する線路側接地開閉器と、遮断器の他端と変圧器の一次側との間に設けられる変圧器側断路器とを少くとも備えている。
【0026】
このような構成の変電所において回線を増設する場合には、既設の線路側断路器と同等の機能を有する断路器及び遮断器の一端を接地する第1の遮断器点検用接地開閉器の構成要素を絶縁ガスが封入されるモジュール容器内に収容した線路側断路器・接地開閉器モジュールと、既設の線路側接地開閉器と同等の機能を有する接地開閉器の構成要素を絶縁ガスが封入されるモジュール容器内に収容した線路側接地開閉器モジュールと、既設の変圧器側断路器と同等の機能を有する断路器及び遮断器の他端を接地する第2の遮断器点検用接地開閉器の構成要素を絶縁ガスが封入されるモジュール容器内に収容した変圧器側断路器・接地開閉器モジュールと、母線接続用導体を絶縁ガスが封入されるモジュール容器内に収容した母線接続導体モジュールとを用意しておいて、以下に示す機器撤去過程と、第1の受送電ユニット組立て過程と、第2の受送電ユニット設置過程とを行う。
【0027】
機器撤去過程では、既設の線路側断路器と線路側接地開閉器と変圧器側断路器とを撤去する。
【0028】
第1の受送電ユニット組立て過程では、既設の遮断器の遮断部容器の対の管台部から電線接続手段を外した後、該対の管台部の一方に少なくとも線路側断路器・接地開閉器モジュールと線路側接地開閉器モジュールとを直列に接続するとともに、該線路側接地開閉器モジュールに線路の端末を接続する線路接続手段を接続し、更に対の管台部の他方に少なくとも変圧器側断路器・接地開閉器モジュールと母線接続導体モジュールとを直列に接続して既設の受送電用開閉回路と同等の電気的構成を有する第1の受送電ユニットを構成する。
【0029】
第2の受送電ユニット設置過程では、第1の受送電ユニットとほぼ同様に構成された第2の受送電ユニットを第1の受送電ユニットと並べて設置する。
【0030】
母線接続過程では、第1の受送電ユニットの母線接続導体モジュールと第2の受送電ユニットの母線接続導体モジュールとの間をガス絶縁母線により接続する。
【0031】
そして、第1の受送電ユニット及び第2の受送電ユニットの一方及び他方をそれぞれ既設回線用受送電ユニット及び増設回線用受送電ユニットとし、第1の受送電ユニットまたは第2の受送電ユニットの母線接続導体モジュールに電線接続手段を取り付けて、該電線接続手段に変圧器の一次側につながる電線を接続する。
【0032】
上記のように、既設の遮断器に機器モジュールを接続することにより1回線分の受送電ユニットを構成し、遮断器以外の既設の機器を撤去することにより生まれたスペースに新たな受送電ユニットを導入するようにすると、既設の変電所のスペースを拡張することなく、容易に回線を増設することができる。
【0033】
また上記のように、既設の変電所に設置されている機器のうち最も高価な遮断器をそのまま利用して第1の受送電ユニットを組み立てるようにすると、回線を増設する際の無駄を少くして、増設に要するコストの低減を図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下の実施形態では、図14に示した既設の変電所において回線を1回線増設する場合を想定する。
【0035】
回線を増設するに当っては、停電させた後、先ず既設の遮断器CB以外の機器を撤去する機器撤去過程を行う。図14に示した例では、避雷器LAと、断路器DS1 及びDS2 とを撤去する。次いで、遮断器CBを新たな受送電ユニットを設置するスペースに移動させ、この遮断器をガス絶縁を採用した一体形の受送電ユニットに改造する作業を行う。
【0036】
図1は一般に用いられている遮断器CBの一相分の構成を概略的に示したものである。この遮断器は、軸線をほぼ水平方向に向けた状態で配置された容器本体20と該容器本体の軸線方向の両端の上部からそれぞれ斜めに突出した対の管台部21,22とを一体に有する遮断部容器23と、該遮断部容器内に収容された遮断部24とを備えたもので、対の管台部21及び22にはそれぞれ短い管状のアダプタ容器25及び26を介してブッシングBS1 及びBS2 が接続されている。アダプタ容器25及び26をそれぞれ囲むように変流器CT1 及びCT2 が取り付けられ、これらの変流器をそれぞれ覆うようにカバー27及び28が取り付けられている。
【0037】
遮断部24は例えば、固定接触子と、該固定接触子に接離する可動接触子と、パッファ機構等の適宜の消弧機構とを備えたガス遮断部(消弧性のガスを消弧手段として用いる遮断部)で、遮断部24の可動接触子及び固定接触子の一方及び他方からそれぞれ端子導体24a及び24bが導出されている。端子導体24a及び24bは、管台部21及び22内とアダプタ容器25及び26内とを通してブッシングBS1 及びBS2 の中心導体に接続されている。遮断部容器23は気密構造を有していて、該容器23内には絶縁ガスとしてのSF6 ガスが所定の圧力で封入されている。
【0038】
変電所においては図示の遮断器が3相分設けられている。3相の遮断器CBは、それぞれの遮断部容器23の軸線を同じ方向に向けた状態で、図1の紙面と直角な方向に平行に並べて配置されて架台29の上に固定されている。図1に示した遮断器の構成を示す単線結線図を図2に示した。
【0039】
図14に示した変電所において、1回線を増設する場合には、停電させた後、先ず避雷器LAと、断路器DS1 及びDS2 とを撤去する機器撤去過程を行い、3相の遮断器CBの遮断部容器23内のSF6 ガスを回収する。次いで3相の遮断器CBを新たに構成する一体形開閉装置を設置するスペースに移動させて、管台部21及び22からブッシングBS1 及びBS2 を取り外し、各相の遮断器の遮断部容器の管台部に機器モジュールを接続することにより、図3に示すような一体形の第1の受送電ユニットU1 を組み立てる。
【0040】
図3に示した第1の受送電ユニットU1 の構成は図4に示す単線結線図の通りである。この例では、線路を構成する電線がケーブルA1 からなっていて、該ケーブルを引き込むためにケーブルヘッドCHdが設けられている。ケーブルヘッドCHdは線路側断路器DS1 を介して遮断器CBの一端に接続され、遮断器CBの他端は変圧器側断路器DS2 を介してブッシングBS2 に接続されている。断路器DS1 とケーブルヘッドとの間を接続する導体に線路側接地開閉器ESo が接続され、遮断器CBの一端及び他端にはそれぞれ断路器DS1 及びDS2 が開かれたときに閉じられる遮断器点検用接地開閉器ES1 及びES2 が接続されている。またケーブルA1 に変流器CT1 が装着され、遮断器CBの他端と断路器DS2 との間を流れる電流を検出するように変流器CT2 が設けられている。更に後記する回線増設用の一体形開閉装置との間を連絡するための母線BUSを接続するために、断路器DS2 とブッシングBS2 との間を接続する導体C1 を母線接続部を有する母線接続導体としている。
【0041】
本発明においては、受送電ユニットU1 の組立てを容易にするために、該受送電ユニットを構成する機器のうち、1単位とする機器をモジュール容器内に収容して機器モジュールを構成する。
【0042】
図3及び図4に示した例では、断路器DS1 と接地開閉器ES1 とがモジュール容器内に収納されることによりモジュール化されて線路側断路器・接地開閉器モジュール(以下線路側DS/ESモジュールという。)M11が構成され、線路側接地開閉器ESo がモジュール化されて線路側接地開閉器モジュール(以下線路側ESモジュールという。)M2 が構成されている。またケーブルヘッドCHdがモジュール化されてケーブルヘッドモジュールM3 が構成され、該ケーブルヘッドモジュールにより線路の端末部を接続する線路接続手段が構成されている。
【0043】
更に変圧器側断路器DS2 と接地開閉器ES2 とがモジュール化されて変圧器側断路器・接地開閉器モジュール(以下変圧器側DS/ESモジュールという。)M5 が構成されている。
【0044】
機器をモジュール化するに当っては、同じ機能を有する部分は同一の構成要素と同一のモジュール容器とにより構成し、各構成要素と絶縁スペーサに設けられた貫通導体との接続部等の導体接続部の構成は標準化しておくのが好ましい。
【0045】
図3に示した例では、遮断部容器23の一方の管台部21に絶縁スペーサ31を介して線路側DS/ESモジュールM11の一端が接続され、このモジュールM11の他端に絶縁スペーサ32を介して線路側ESモジュールM2 の一端が接続されている。また線路側ESモジュールM2 の他端(上端)に絶縁スペーサ33を介して線路接続手段を構成するケーブルヘッドモジュールM3 が接続されている。
【0046】
遮断部容器23の他方の管台部22には、絶縁スペーサ34を介して接続導体モジュールM4 の一端が接続され、このモジュールM4 の他端に絶縁スペーサ35を介して変圧器側DS/ESモジュールM12の一端が接続されている。また変圧器側DS/ESモジュールM12の他端に絶縁スペーサ36を介して母線接続導体モジュールM5 の一端が接続され、このモジュールM5 の他端(上端)にブッシングBS2 が接続されている。
【0047】
各機器モジュールは、モジュール容器内に所定の機器を収容することにより構成されるが、図示の例では、DS/ESモジュールM11,M12、線路側ESモジュールM2 、及び母線接続導体モジュールM5 に共通のモジュール容器40として、形状及び寸法が標準化された標準容器が用いられている。この標準容器は、一端及び他端にそれぞれフランジ40a1及び40a2が形成された管状の容器本体40aと、容器本体40aの他端寄りの側面から該容器本体の軸線と直交する方向に突出した枝管部40bとを一体に有するほぼL字状の容器からなっていて、容器本体40aの両端のフランジが他の容器のフランジや、ブッシング等に直接または絶縁スペーサを介して接続される。
【0048】
各機器モジュールについて更に説明すると、線路側DS/ESモジュールM11は、モジュール容器40と、該モジュール容器40内に収容された開閉器41とからなっていて、モジュール容器40の一端側のフランジが絶縁スペーサ31を介して遮断部容器の枝管部21に接続され、モジュール容器40の他端側のフランジは線路側ESモジュールM2 のモジュール容器40の一端側のフランジに絶縁スペーサ32を介して接続されている。開閉器41は、絶縁スペーサ32に埋め込まれた貫通導体32aに支持された固定コンタクト41aと、モジュール容器40の枝管部40bの開口部を気密に閉じるように取り付けられた蓋板に支持された固定コンタクト41bと、絶縁スペーサ31に埋め込まれた貫通導体31aに接続された導体に一端が軸を介して支持されて、固定コンタクト41aに接触する第1の位置と固定コンタクト41bに接触する第2の位置(図示の位置)との間を回動させられる可動コンタクト41cとからなっている。可動コンタクト41cは図示しない操作機構を介して操作器に連結され、該操作器より操作されて第1の位置と第2の位置との間を回動させられる。
【0049】
図示のDS/ESモジュールM11においては、固定コンタクト41bが接地電位部に接続されていて、可動コンタクト41cと固定コンタクト41bとにより接地開閉器ES1 が構成され、可動コンタクト41cと固定コンタクト41aとにより断路器DS1 が構成されている。
【0050】
線路側ESモジュールM2 は、中間部に接地開閉器用の固定コンタクト42aを有してモジュール容器40の容器本体の軸線方向に沿うように配置された導体42と、モジュール容器40の枝管部40bの開口部を閉じるように設けられた蓋板に取り付けられた可動側エレメント43とからなっている。可動側エレメント43は固定コンタクト42aに接離する直線変位型の可動コンタクト43aと、該可動コンタクト43aを駆動する駆動機構とを備えたもので、電動または電動バネ操作により可動コンタクト43aを変位させて固定コンタクト42aに接離させるようになっている。この例では、固定コンタクト42aと可動側エレメント43とにより線路側接地開閉器ESo が構成されている。
【0051】
ケーブルヘッドモジュールM3 は、軸線を垂直方向に向けた状態で配置された第1の容器44aと、第1の容器44aに対して傾斜した状態で設けられて第1の容器44aの上端に分岐管部44bを介して接続された第2の容器44cとを有するモジュール容器44と、該モジュール容器の第1の容器44a内に配置されたケーブルヘッドCHdとを備えていて、モジュール容器の第2の容器44cの下端が絶縁スペーサ33を介して線路側ESモジュールM2 のモジュール容器40の上端に接続されている。ケーブルヘッドCHdは第1の容器44aの底部に取り付けられ、該ケーブルヘッドの上端に設けられた端子が接続導体45を介して絶縁スペーサ33に埋め込まれた貫通導体33aに接続されている。
【0052】
モジュール容器44を支えるように架台46が設けられ、地下のケーブルピットから架台46の内側を通して立ち上げられたケーブルA1 の端末部47がケーブルヘッドCHdに接続されている。また架台46の内側でケーブルA1 に変流器CT1 が装着されている。
【0053】
遮断器CBの遮断部容器23の他方の管台部22に絶縁スペーサ34を介して接続された接続導体モジュールM4 は、短い直管からなるモジュール容器48と、該容器48内に収容された接続導体49とからなっていて、モジュール容器48の下端が絶縁スペーサ34を介して管台22に接続され、モジュール容器48の上端が絶縁スペーサ35を介して変圧器側DS/ESモジュールM12に接続されている。
【0054】
接続導体モジュールM4 は変流器CT2 を取り付けるために設けられたもので、該モジュールM4 の容器48を取り囲むように変流器CT2 が取り付けられている。
【0055】
変圧器側DS/ESモジュールM12は、線路側DS/ESモジュールM11と全く同様に構成されていて、そのモジュール容器40の一端側のフランジが絶縁スペーサ35を介して接続導体モジュールM4 の容器48の上端に接続されている。
【0056】
母線接続導体モジュールM5 は、モジュール容器40内に母線接続導体C1 を収容したものからなっていて、該母線接続導体モジュールのモジュール容器40の下端は変圧器側DS/ESモジュールM12のモジュール容器40の上端(他端)に絶縁スペーサ36を介して接続され、モジュール容器40の上端に変圧器の一次側につながる電線を接続する電線接続手段を構成するブッシングBS2 が接続されている。
【0057】
母線接続導体C1 は、モジュール容器40の本体の内部を軸線方向に延びる棒状の主導体C1aと、該導体C1aの中間部から突出して、モジュール容器40の分岐管部40b内に挿入された分岐導体C1bとを備えたもので、その主導体C1aの一端は絶縁スペーサ36に設けられた貫通導体36aに接続され、他端はブッシングBS2 の中心導体に接続されている。
【0058】
母線接続導体モジュールM5 のモジュール容器40の分岐管部40bの開口端には、絶縁スペーサ37を介してガス絶縁母線GBが接続されている。ガス絶縁母線GBは、管状の母線容器50内に母線BUSを構成する3相の母線導体51を収容したもので、母線容器50の一端側に設けられた分岐管部50aが絶縁スペーサ37を介して母線接続導体モジュールM5 のモジュール容器の分岐管部40bに接続されている。母線接続導体C1 の分岐導体C1bは絶縁スペーサ37に埋め込まれた貫通導体37aを通して母線容器50内の所定の相の母線導体51に接続されている。この例では、母線接続導体C1 の分岐導体C1bとモジュール容器40の分岐管部40bとにより母線接続部が構成されている。
【0059】
上記のように各相の遮断器CBの遮断部容器23の管台部に機器モジュールを接続して既設回線用の第1の受送電ユニットU1 を組立てる第1の受送電ユニット組立て過程を行った後、該受送電ユニットU1 の側方に増設回線用の第2の受送電ユニットU2 を設置する第2の受送電ユニット設置過程を行う。
【0060】
第2の受送電ユニットU2 の構成の一例を図5に示した。この受送電ユニットU2 は、電線接続手段としてのブッシングBS2 を省略した点を除き第1の受送電ユニットU1 と同様の構成を有するものである。ブッシングBS2 を省略するため、母線接続導体モジュールM5 ´のモジュール容器40の上端の開口部が蓋板により閉鎖され、母線接続導体C1 ´としてL字形のものが用いられている。
【0061】
上記第2の受送電ユニットU2 の組立ては、現地(変電所)で行ってもよく、工場で行ってもよい。
【0062】
上記のようにして第2の受送電ユニットU2 を設置した後、母線接続導体モジュールM5 ´のモジュール容器40の分岐管部40bにガス絶縁母線GBの母線容器50の他端側に設けられた分岐管部50bを絶縁スペーサ38を介して接続し、母線接続導体C1 ´を絶縁スペーサ38に設けられた埋込み導体38aを通して母線容器50内に設けられた所定の相の母線導体51に接続する。また受送電ユニットU2 に設けられたケーブルヘッドCHdに増設回線のケーブルA2 の端末部47´を接続する。
【0063】
また、第1の受送電ユニットU1 及び第2の受送電ユニットU2 の遮断部容器内と、各モジュール容器内とにSF6 ガスを封入する。
【0064】
上記のようにして第1の受送電ユニットU1 と第2の受送電ユニットU2 とを設置した状態での電気的構成を示す単線結線図を図6に示し、その機械的構成を示す平面図を図7に示した。図7において、第1の受送電ユニットU1 に設けられたブッシングBS2 の端子は電線12を通して図示しない変圧器の一次側のブッシング端子に接続されている。
【0065】
なお上記の例では、避雷器を省略したが、ケーブルヘッドモジュールM3 のモジュール容器44に避雷器接続用の枝管部を設けて、該枝管部に避雷器を収容した容器を接続するようにすることもできる。この場合避雷器は消弧機能を有しない簡易断路部を介して、接続導体45に接続される。
【0066】
上記の例では、ケーブルA1 ,A2 を通して受電する場合を例にとったが、架空線を通して受電する場合にも本発明を適用することができる。架空線を通して2回線を受電する場合の第1の受送電ユニットU1 及び第2の受送電ユニットU2 の構成をそれぞれ図8及び図9に示した。図8及び図9に示した受送電ユニットU1 及びU2 の構成はそれぞれ線路側ESモジュールM2 の上端にケーブルヘッドモジュールM3 の代りにアダプタ容器52を介してブッシングBS1 が接続されている点、及び変流器CT1 がアタプタ容器52に取り付けられている点を除き、図3及び図5に示した受送電ユニットU1 及びU2 と同様である。
【0067】
また本発明は、1回線を架空線で受電し、他の回線をケーブルで受電する場合にも適用することができる。
【0068】
2回線を架空線を通して受電する場合には、第1の受送電ユニットU1 の増設回線側のブッシングBS1 と第2の受送電ユニットU2 の既設回線側のブッシングBS1 との間に所定の絶縁距離を確保するように両受送電ユニット間の距離を設定する必要がある。そのため、2回線を架空線を通して受電する場合には、開閉装置全体の幅寸法が多少大きくなるのを避けられない。第1の受送電ユニットU1 と第2の受送電ユニットU2 との間の距離を短くして開閉装置の縮小化を図るためには、図3及び図5に示した例のようにケーブルで受電するか、または1回線のみを架空線で受電し、他の回線をケーブルにより受電するのが好ましい。
【0069】
各受送電ユニットを構成する機器は、上記の例に限られるものではなく、遮断器の一端側及び他端側に更に他の機器が設けられる場合にも本発明を適用することができる。例えば、図11に示すように、線路側断路器DS1 とブッシングBS1 との間を接続する導体に線路電圧計測用の計器用変圧器LPTを接続する場合には、図10に示すように、線路側ESモジュールM2 ´の容器として、容器本体40aと、該容器本体の側面から互いに反対側に突出した枝管部40b及び40cとを有するモジュール容器40´を用いて、枝管部40bに線路側接地開閉器ESo の可動側エレメント43を接続するとともに、枝管部40cに計器用変圧器LPTを接続する構成をとることができる。この場合、接地開閉器ESo の固定コンタクト42aを設ける導体42に枝管部40c側に延びる分岐部42bを設けて、該分岐部42bを計器用変圧器GPTの端子に接続する。
【0070】
上記のように計器用変圧器LPTを設けた場合の回線増設後の開閉装置の構成を図12に示した。
【0071】
図10に示した例では、図8及び図9のように架空線を通して受電するためにブッシングBS1 を設けているが、ケーブルで受電する場合にも線路側ESモジュールM2 のモジュール容器に分岐管部を付加することにより計器用変圧器LPTを取り付けることができる。
【0072】
また図8及び図9に示すようにブッシングBS1 を通して架空線を引き込む場合も、線路側ESモジュールM2 のモジュール容器40またはアダプタ容器52に避雷器接続用分岐管部を設けて、該分岐管部に避雷器を接続することにより、避雷器を設けることができる。
【0073】
上記の例のように、第2の受送電ユニットU2 として第1の受送電ユニットU1 と同様の機械的構成を有するものを用いると、第1の受送電ユニットU1 と第2の受送電ユニットU2 との間を容易にガス絶縁母線GBにより接続することができる。しかしながら、本発明は、このように第2の受送電ユニットとして第1の受送電ユニットと同様の機械的構成を有するものを用いる場合に限定されるものではない。第2の受送電ユニットU2 は、遮断器と、該遮断器と増設回線との間に設ける線路側開閉回路と、遮断器と変圧器の一次側との間に設ける変圧器側開閉回路とを備えたガス絶縁形の一体形開閉装置からなっていればよく、一般に用いられているガス絶縁開閉装置の受送電ユニットとして用いられているものであってもよい。
【0074】
上記の各例では、第1の受送電ユニットを既設回線用の受送電ユニットとして用い、第2の受送電ユニットを増設回線用の受送電ユニットとして用いるようにしたが、第2の受送電ユニットを既設回線用の受送電ユニットとして用い、第1の受送電ユニットを増設回線用の受送電ユニットとして用いるようにしてもよい。
【0075】
また上記の例では、第1の受送電ユニットU1 の母線接続導体モジュールに電線接続手段としてのブッシングBS2 を取り付けて、該電線接続手段に変圧器につながる電線を接続するようにしたが、第2の受送電ユニットU2 の母線接続導体モジュールに電線接続手段としてのブッシングBS2 を取り付けて、該電線接続手段に変圧器につながる電線を接続するようにしてもよい。
【0076】
上記の例では、変圧器の一次側につながる電線として架空線を用いたが、該電線としてケーブルを用いることもできる。その場合には、母線接続導体モジュールにケーブルヘッドモジュールを取り付けて、該ケーブルヘッドモジュールのケーブルヘッドを電線接続手段とする。
【0077】
上記の例では、遮断部容器23内に収容する遮断部24としてガス遮断部を用いたが、遮断部24として、真空バルブを用いることもできる。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、遮断器の遮断部容器の両端の管台部のそれぞれに複数の機器モジュールを直列に接続してガス絶縁形の受送電ユニットを構成するようにしたので、既設の変電所に設置されている遮断器に現地で機器モジュールを接続することにより受送電ユニットを組み立てて、開閉装置の縮小化を図ることができる。
【0079】
また本発明によれば、既設の遮断器に機器モジュールを接続することにより、1回線分の受送電ユニットを構成し、遮断器以外の既設の機器を撤去することにより生じたスペースに新たな受送電ユニットを導入するようにしたため、既設の変電所のスペースを拡張することなく、容易に回線を増設することができる利点がある。
【0080】
更に本発明によれば、既設の変電所の回線を増設する場合に、既設の変電所に設置されている機器のうち最も高価な遮断器をそのまま利用して受送電ユニットを組み立てるので、回線を増設する際の無駄を少くして、増設に要するコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般に用いられている遮断器の構成を示す断面図である。
【図2】図1の遮断器の単線結線図である。
【図3】本発明に係わる第1の受送電ユニットの構成を示す断面図である。
【図4】図3の受送電ユニットの単線結線図である。
【図5】本発明に係わる第2の受送電ユニットの構成を示した断面図である。
【図6】図3に示した第1の受送電ユニットと図5に示した第2の受送電ユニットとにより構成した受送電用開閉装置の単線結線図である。
【図7】図3に示した第1の受送電ユニットと図5に示した第2の受送電ユニットとにより構成した受送電用開閉装置の構成を示した平面図である。
【図8】本発明に係わる第1の受送電ユニットの他の構成例を示した断面図である。
【図9】本発明に係わる第2の受送電ユニットの他の構成例を示した断面図である。
【図10】図8及び図9に示した受送電ユニットに計器用変圧器を取り付けた状態を示した要部の断面図である。
【図11】図8に示した第1の受送電ユニットの単線結線図である。
【図12】図8に示した第1の受送電ユニットと図9に示した第2の受送電ユニットとにより構成した受送電用開閉装置の単線結線図である。
【図13】本発明に係わる第1の受送電ユニットの更に他の構成例を示した断面図である。
【図14】本発明の方法により回線を増設する変電所の構成例を示した平面図である。
【符号の説明】
U1 …第1の受送電ユニット、U2 …第2の受送電ユニット、CB…遮断器、20…容器本体、21,22…管台部、23…遮断部容器、24…遮断部、M11,M12…断路器・接地開閉器モジュール、M2 …接地開閉器モジュール、M3 …ケーブルヘッドモジュール、M4 …接続導体モジュール、M5 …母線接続導体モジュール、CHd…ケーブルヘッド、40,44,48…モジュール容器。

Claims (4)

  1. 3相の遮断器と、該遮断器とともに受送電用開閉回路を構成する複数の機器とを備えた変電所の受送電用開閉装置において、
    各相の遮断器は、軸線をほぼ水平方向に向けた状態で配置された容器本体と該容器本体の軸線方向の両端の上部からそれぞれ突出した対の管台部とを一体に有する遮断部容器と、該遮断部容器内に収容された遮断部とを備えていて、3相の遮断器が架台の上に並設され、
    前記遮断器とともに前記開閉回路を構成するために必要な機器が、1単位となる機器毎にモジュール容器内に収容されて複数種類の機器モジュールが構成され、
    前記遮断部容器の対の管台部のそれぞれに複数の機器モジュールが直列に接続されて前記受送電用開閉回路が構成され、
    前記遮断部容器内及び各モジュール容器内に絶縁ガスが封入されている変電所の受送電用開閉装置。
  2. 前記遮断部容器の対の管台部のそれぞれに接続された複数の機器モジュールのうち、最上部に配置された機器モジュールに電線接続手段が取り付けられている請求項1に記載の変電所の受送電用開閉装置。
  3. 変圧器と、遮断器と、前記遮断器の一端と回線を構成する線路との間に設けられる線路側開閉回路の構成機器と、前記遮断器の他端と前記変圧器の一次側との間に設けられる変圧器側開閉回路の構成機器とを備えていて、前記遮断器と線路側開閉回路の構成機器と変圧器側開閉回路の構成機器とにより受送電用開閉回路が構成された既設の変電所において回線を増設する方法であって、
    前記線路側開閉回路を構成するために必要な機器及び前記変圧器側開閉回路を構成するために必要な機器を、1単位とする機器毎に絶縁ガスが封入されるモジュール容器内に収容したものをそれぞれ機器モジュールとして用意しておき、
    既設の線路側開閉回路の構成機器と既設の変圧器側開閉回路の構成機器とを撤去する機器撤去過程と、
    前記線路側開閉回路を構成するために必要な複数の機器モジュールを前記遮断部容器の対の管台部の一方に直列に接続するとともに、前記変圧器側開閉回路を構成するために必要な複数の機器モジュールを前記遮断部容器の対の管台部の他方に直列に接続して、既設の受送電用開閉回路と同様の電気的構成を有する第1の受送電ユニットを組み立てる第1の受送電ユニット組立て過程と、
    前記第1の受送電ユニットとほぼ同様な線路側開閉回路及び変圧器側開閉回路を有する第2の受送電ユニットを前記第1の受送電ユニットの側方に設置する第2の受送電ユニット設置過程と、
    前記第1の受送電ユニットの変圧器側開閉回路の変圧器側と第2の受送電ユニットの変圧器側開閉回路の変圧器側との間をガス絶縁母線を介して接続する母線接続過程とを行い、
    前記第1の受送電ユニット及び第2の受送電ユニットの一方及び他方をそれぞれ既設回線用の受送電ユニット及び増設回線用の受送電ユニットとすることを特徴とする変電所の回線増設方法。
  4. 変圧器と、前記変圧器の一次側と回線を構成する線路との間に設けられた受送電用開閉回路の構成機器とを備え、前記受送電用開閉回路は、軸線をほぼ水平方向に向けた状態で配置された容器本体と該容器本体の軸線方向の両端の上部からそれぞれ突出した対の管台部とを一体に有する遮断部容器と該遮断部容器内に収容された遮断部と前記遮断部容器の対の管台部の一方及び他方にそれぞれ接続された電線接続手段とを備えた遮断器と、前記遮断器の一端と前記線路との間に設けられる線路側断路器と、前記線路側断路器の線路側端子に接続される導体を接地する線路側接地開閉器と、前記遮断器の他端と前記変圧器の一次側との間に設けられる変圧器側断路器とを少くとも備えている既設の変電所において回線を増設する方法であって、
    既設の線路側断路器と同等の機能を有する断路器及び前記遮断器の一端を接地する第1の遮断器点検用接地開閉器の構成要素を絶縁ガスが封入されるモジュール容器内に収容した線路側断路器・接地開閉器モジュールと、既設の線路側接地開閉器と同等の機能を有する接地開閉器の構成要素を絶縁ガスが封入されるモジュール容器内に収容した線路側接地開閉器モジュールと、既設の変圧器側断路器と同等の機能を有する断路器及び前記遮断器の他端を接地する第2の遮断器点検用接地開閉器の構成要素を絶縁ガスが封入されるモジュール容器内に収容した変圧器側断路器・接地開閉器モジュールと、母線接続用導体を絶縁ガスが封入されるモジュール容器内に収容した母線接続導体モジュールとを用意しておいて、
    既設の線路側断路器と既設の線路側接地開閉器と変圧器側断路器とを撤去する機器撤去過程と、
    既設の遮断器の遮断部容器の対の管台部から電線接続手段を外した後、該対の管台部の一方に少なくとも前記線路側断路器・接地開閉器モジュールと線路側接地開閉器モジュールとを直列に接続するとともに、該線路側接地開閉器モジュールに前記線路の端末を接続する線路接続手段を接続し、かつ前記対の管台部の他方に少なくとも前記変圧器側断路器・接地開閉器モジュールと母線接続導体モジュールとを直列に接続して既設の受送電用開閉回路と同等の電気的構成を有する第1の受送電ユニットを構成する第1の受送電ユニット組立て過程と、
    前記第1の受送電ユニットとほぼ同様に構成された第2の受送電ユニットを前記第1の受送電ユニットと並べて設置する第2の受送電ユニット設置過程と、
    前記第1の受送電ユニットの母線接続導体モジュールと前記第2の受送電ユニットの母線接続導体モジュールとの間をガス絶縁母線により接続する母線接続過程とを行い、
    前記第1の受送電ユニット及び第2の受送電ユニットの一方及び他方をそれぞれ既設回線用受送電ユニット及び増設回線用受送電ユニットとし、
    前記第1の受送電ユニットまたは第2の受送電ユニットの母線接続導体モジュールに電線接続手段を取り付けて、該電線接続手段に前記変圧器の一次側につながる電線を接続することを特徴とする変電所の回線増設方法。
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