JP2004080739A - 図書類の保管管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体ICチップとアンテナを含むRF−ID素子と通信して前記半導体ICチップに記録された情報を非接触で読み取る読取装置と、前記読取装置からの信号に基づき図書類の検出処理を行う処理装置とを備え、前記読取装置は、前記RF−ID素子と通信するための第1のアンテナ及び第2のアンテナと、前記RF−ID素子に記録された情報の読み取りを行う送受信部と、前記第1のアンテナ又は前記第2のアンテナの少なくともいずれかを前記送受信部に接続するアンテナ切換部を備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、図書館や図書室の蔵書である図書類や、あるいはこれら図書館等以外の分野で何らかのレンタル又は販売目的などで取り扱うべく保管してある図書類について、それらの貸し出し管理、蔵書管理、在庫管理等の保管管理やそれら図書類の検索を行うために用いられる図書類の保管管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図書館や図書室における蔵書、資料などの管理のために、図書類の調査・検索を目的とした索引集や目録カード、あるいは貸出台帳等を用いていた。現在でも多くの学校等でこの従来の貸出管理方法が継続されている。
図書類管理の合理化を目的として、バーコード式(光学式コード読み取り)ならびにOCR(光学式文字認識)式の図書類の保管管理システムが多くの図書館で導入されている。このシステムによれば大幅な省力化・確実化が可能になるが、図書類を一冊一冊づつスキャナで読み取らなければならず、複数の図書類の情報を一度に読み取ることができず手間がかかる。読み取りの際にスキャナでバーコード上を正しくなぞるようにしなければならず、さもないと読み取りエラーが生じるという問題もある。OCRの場合、読み取りに時間がかかるという問題もある。
【0003】
上記のような問題点を解消し、近年、図書類管理のさらなる合理化を目的として、図12及び図13に示すように、図書類Bに図書の情報を記録・登録したRF−ID素子Tを貼付し、RF−ID読取装置(ポータブルスキャナ)1でRF−ID素子Tの半導体ICチップに記録された登録番号等の情報を読み取ることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシステム/方法を実際に使用するときに、しばしば一部のRF−ID素子Tの情報を読み取れないといった事態が生じる。例えば、図13において左端にあり、書架BSの側板に接している図書類BのRF−ID素子Tの情報を読み取れないことがある。ポータブルスキャナ1の内蔵アンテナとRF−ID素子のアンテナが電磁的と結合することにより、RF−ID素子に電力を供給するとともに通信を行うのであるが、アンテナ相互の位置関係やアンテナの置かれる状況(例えば金属板である書架BSの側板に接している状態)によっては電磁的な結合が良好に行われないことがあるためである。
【0005】
複数の図書類Bのうちいずれかひとつでもその情報を読み取れないときは、どの図書類の情報が読めなかったかを手作業でいちいち確認しなければならず、大変な手間がかかっていた。これではRF−ID素子を導入して管理の合理化を図る意味がない。
【0006】
この発明は係る課題を解決するためになされたもので、RF−ID素子を利用する図書類の保管管理システムにおける図書情報検出の信頼性を向上し、管理の効率を上げることのできる図書類の保管管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る図書類の保管管理システムは、半導体ICチップとアンテナを含むRF−ID素子と通信して前記半導体ICチップに記録された情報を非接触で読み取る読取装置と、前記読取装置からの信号に基づき図書類の検出処理を行う処理装置とを備え、前記RF−ID素子は図書類に貼付されるとともに貼付された図書の情報が記録され、前記図書類は書架に収納されている図書類の保管管理システムにおいて、
前記読取装置は、前記RF−ID素子と通信するための第1のアンテナ及び第2のアンテナと、前記RF−ID素子に記録された情報の読み取りを行う送受信部と、前記第1のアンテナ又は前記第2のアンテナの少なくともいずれかを前記送受信部に接続するアンテナ切換部を備え、
前記読取装置の少なくともその一部は検出対象である図書類の間に挿入可能に構成され、前記第1のアンテナは前記図書類の間に挿入される前記読取装置の先端部に設けられ、前記第2のアンテナは前記先端部以外の前記読取装置の本体あるいはその周囲に設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
好ましくは、前記アンテナ切換部は、前記第1のアンテナが検出対象である図書類の間に挿入されている期間において前記第1のアンテナと前記第2のアンテナのいずれも選択されるように所定間隔でアンテナを切り換える。
【0009】
好ましくは、前記アンテナ切換部は、前記第1のアンテナが検出対象である図書類の間に挿入されたことを示す信号を受けて前記第1のアンテナを選択し、所定時間経過後に前記第2のアンテナを選択する。
【0010】
前記アンテナ切換部は、アンテナ切換信号を受けてこれに基づき動作し、
前記アンテナ切換信号は、前記読取装置に設けられたアンテナ切換スイッチから送られるようにしてもよい。
【0011】
前記アンテナ切換部は、アンテナ切換信号を受けこれに基づき動作し、
前記アンテナ切換信号は、読み取りエラーが所定数より多いときに発生するようにしてもよい。
【0012】
前記アンテナ切換部は、アンテナ切換信号を受けこれに基づき動作し、
前記アンテナ切換信号は、読み取られた図書類の数が予め与えられた図書類の冊数よりも少ないときに発生するようにしてもよい。
【0013】
前記アンテナ切換部は、アンテナ切換信号を受けこれに基づき動作し、
前記アンテナ切換信号は、前記第2のアンテナの受信レベルが高いときに発生するようにしてもよい。
【0014】
好ましくは、前記第2のアンテナは、前記先端部と交差するように設けられる。
【0015】
前記読取装置は、さらに、通信状態又は読み取り冊数などの蔵書点検作業の補助情報を表示する表示部を備えてもよい。
【0016】
好ましくは、さらに、検出しようとする書架に収納されている図書類の範囲を区分するために図書類の間に挿入される遮蔽板とを備え、
前記読取装置は、前記遮蔽板により区分された前記図書類の範囲内に挿入され、前記図書類に貼付された前記RF−ID素子と通信して記録されている情報を読み取り、当該情報を前記処理装置へ送る。
【0017】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
発明の実施の形態1に係る方法/装置について図面を参照して説明を加える。図1は発明の実施の形態1に係る図書類の保管管理システムの使用方法を示すフローチャートである。本方法は、遮蔽板Sを用意し(S11)、遮蔽板Sで読み取り範囲を限定する(S12)ことに特徴がある。遮蔽板Sは、ひとつの段の端の書籍Bの情報を読み取るとき、書架の側板と書籍Bの間に挿入することが望ましい(図5(b)参照)。図1の手順については後に詳述する。
【0018】
図2は図書類の保管管理システムの一実施例を示すブロック図である。以下の説明において、図書館(あるいは図書室)における図書の管理を例にとり説明する。
【0019】
図2に示すように、図書類の保管管理システムは、図書Bに貼り付けられたRF−ID素子(タグ)T(図12参照)から情報を読み取るRF−ID読取装置(ポータブルスキャナ)1と、ポータブルスキャナ1から信号を受けて書籍検出処理を行う書籍検出処理部(ノートパソコン)2と、全体の蔵書管理を行うための蔵書管理システムサーバ3とを備える。
【0020】
ポータブルスキャナ1は、RF−ID素子Tに内蔵された図示しない半導体ICチップに記録された情報の読み取りを行うための送受信部12と、RF−ID素子Tと交信するためのアンテナ11とを備えるとともに、RF−ID素子Tとの交信状態を表示する表示部13を備える。アンテナ11は、例えば巻線コイルにより形成される。アンテナの軽量化・シンプル化を計るために、アンテナ11をメタルプリントによる印刷コイル形状にすることもできる。フィルム自体にアンテナを印刷することにより、プリント基板よりも薄く加工することができる。アンテナ11の収納部は誘導磁界の通過に影響を与えない物質、例えば樹脂等より構成される。送受信部12は、アンテナ11をコントロールして書架BSのひとつの棚段を順次スキャンして、目的のRF−ID素子Tを探し出すように動作する。表示部13は、例えばRF−ID素子Tと通信を行っているときに点灯する。
【0021】
RF−ID素子Tとポータブルスキャナ1の非接触情報伝達手法として、誘導磁界結合方式とマイクロ波等の電波による結合方式によるものがあるが、本発明の実施の形態において前者が用いられる。
【0022】
ポータブルスキャナが書籍Bの間に挿入され、書籍Bに貼付されたRF−ID素子Tと通信可能になると、送受信部12はRF−ID素子Tと通信を行うとともに、得た情報をノートパソコン2へ送る。通信状態のとき、表示部13は点滅する。ポータブルスキャナ1の読み取り範囲はそれほど広くなく(数十cm程度)、ポータブルスキャナ1が挿入された段の書籍BのRF−ID素子Tと通信できるが、他の段のRF−ID素子Tと通信できない。また、後述の遮蔽板Sの外側のRF−ID素子Tとも通信できない。したがって、ポータブルスキャナ1は、書架のひとつの段の書籍のうち遮蔽板Sで区切られた一部の書籍Bの情報を取得する。ポータブルスキャナ1のこのような性質により、書架の段ごとの蔵書管理(段ごとに置かれている図書をリストアップする、図書が正しい位置に置かれているかどうか判定する、など)を容易に行うことができる。
【0023】
書籍検出処理部(ノートパソコン)2は、ポータブルスキャナ1から信号を受けて、検出された図書の情報を表示・記憶するとともに、その検出結果をサーバ3へ送る。図書の情報は、例えば、図書類名,著者名,出版社名,ISBNコードと図書館における管理コードである分類番号等の図書類情報や、書架の配架情報や図書類のキーワード等である。
【0024】
書籍検出処理部2は、LAN制御装置を介して蔵書管理システムのサーバコンピュータ3と接続されている。LANは有線方式または無線方式でも可能である。サーバ3は図書類の点検や検索、貸し出し処理などを行う。
【0025】
本システムにおいて、ICチップとアンテナとで構成された非接触伝達機構であるRF−ID素子を図書類の表紙裏に貼付することで、保管図書類の検索や点検作業の合理化を図っている。非接触伝達機構は、半導体ICチップに接続されたアンテナを伝達素子としてRF−IDの読取装置から空中に輻射された電磁エネルギーを吸収して非接触に電力の受給と信号の送受信を行う。このようにすることで、短時間で図書類の所在を確実に検出できる。
【0026】
RF−ID素子は図書類購入時に図書類の表紙裏に貼着される(図12参照)。この時、図書類データを記録するRF−ID素子に内蔵されたメモリ領域にデータは存在せず、白紙状態である。
【0027】
新しい図書類の登録は例えば次のように行う。サーバ3の端末の操作入力部から図書類登録プログラムを起動して、図書類名,著者名,出版社名,ISBNコード,バーコード,発行年月日,登録年月日等の入力と図書館における管理コードである分類番号の入力を行い、新しい図書類を図示しない図書類データベースに追加登録する。そして、RF−ID素子Tのメモリに図書類固有の分類コードを図示しないRF−ID読み書き装置によって記録する。
【0028】
図書Bの分類コードの一部(例えば、辞書であるとか、機械工学、電気工学といった特定の技術分野を示す、などに相当するコード)が書架コードに対応づけられており、登録処理された図書Bは、該当する書架BSに収納される。書架BSは通常のラック構造である。
【0029】
図3はポータブルスキャナ1の外観を示す斜視図である。1aはスキャナ1の本体であり、この部分を手で保持して作業を行う。本体1aには送受信部12が収納されているとともに、手前の見やすい部分に表示部13が設けられている。1bはスキャナ1の先端部であり、ここにアンテナ11が収納されている。先端部1bは樹脂製で薄くできていて、書籍Bの間に容易に挿入できる(図12参照)。
【0030】
図4は発明の実施の形態1に係る遮蔽板Sを説明図である。同図(a)は斜視図、同図(b)(c)は正面図を示す。遮蔽板Sは上下反転して使用可能であり、その正面図は(b)(c)のいずれにもなる。遮蔽板Sは、金属板である第1の板S1と、これと貼り付けられた、フェライト、アモルファス材料及びプラスチックのうちの少なくともいずれかである第2の板S2を備える。第1の板S1は書籍Bの大きさと同等か、あるいはそれよりもやや大きい。書籍Bの間に遮蔽板Sを抜き差しするためには、後者のようにやや大きめのほうが好ましい。第2の板S2は書籍Bに貼付されているRF−ID素子Tを確実に覆える大きさであることが好ましい。もっとも、第1の板S1と第2の板S2の大きさは同じであってもよい。第1の板S1はアンテナ11とRF−ID素子Tの磁界の結合を妨げて遮蔽板Sより遠方のRF−ID素子Tを検出しないようにするためのものであり、第2の板S2は、遮蔽板Sと接している書籍BのRF−ID素子Tを第1の板S1から離隔し、アンテナ11とRF−ID素子Tの磁界の結合を確実にするためのものである。仮に第2の板S2がないとすると、RF−ID素子Tが金属板である第1の板S1に接する。この場合、金属板の影響によりアンテナ11とRF−ID素子Tの磁界の結合が妨げられ、その読み取りに支障が生じる。
【0031】
遮蔽板S(特に第1の板S1)は、非接触ICチップ(RF−ID)の電磁波を遮蔽することにより読み取り範囲を絞り込むためのものである。電磁波を遮蔽する素材として、鉄/アルミなどの金属板がある。さらに、遮蔽板S(特に第2の板S2)は、透磁率の高い素材(鉄などの電磁波の遮蔽機能を備える素材)が近接する場合、非接触ICチップに十分な磁束が結べないためICチップが応答できなくなることを防止するためのものである。この現象は金属製書架の棚端(側板)に接している書籍の非接触ICチップにおいても生じる。これを避けるためには、金属板と非接触ICチップの間に十分な磁束を保つための空間が必要となる。必要とされる空間を特定の素材を用いることにより、当該空間を小さなものとすることが可能である。好ましくは、第2の板S2が検出しようとする図書類側(ポータルブルスキャナ1側)に向けられる。これが反対であると第1の板S1で電磁波が遮蔽されるのでRF−ID素子の読み取りは困難になる。
【0032】
第2の板S2の素材として以下の素材を評価した。
(1)空気
(2)スチロール
(3)フェライト(着磁/消磁)
(4)アモルファス
(1)(2)に比べ、(3)(4)では必要な空間が縮まることを確認した。いずれの場合も金属面と非接触ICチップの間隔を3.5mm以上必要とする。適切な素材を選択すれば、この距離を縮めることができると思われる。フェライト構成品である電子吸着ゴムシートの磁性粉組成ならびに充填量を調整することにより0.5mm厚の評価を行った。フェライトでは端面に磁束が集中するが、フェライトの中心/端面での差異は見うけられない。一方、フェライトが非接触ICチップのアンテナより小さい場合、隙間を広く取らなければならない。特定の素材は、非接触ICチップのアンテナ面が十分に被るサイズの貼付が必要である。フェライトについては、着磁(ゴム磁石マット)した場合でも、常磁石の磁束が電磁波を妨げない。
【0033】
遮蔽板Sの素材として、他に、電磁波反射吸収用の電磁波吸収シートを用いることができる。この素材は例えば有料道路自動料金支払いシステムにおいて不要な反射を抑制するために用いられるものであって、電磁波の透過吸収はしないがその反射は効率良く吸収するものである。これを用いた遮蔽板Sの例を図4(d)に示す。
【0034】
図4(d)において、S3はマグネット(ゴム)、S4は電磁波吸収シート、S5はカラーフィルムである。マグネットS3は遮蔽板Sを書棚の側板やブックエンドに吸着させるためのものである。電磁波吸収シートS4は0.3mm程度の厚みをもち、電磁波の反射を吸収するものである。カラーフィルムS5は遮蔽板Sの見栄えをよくするためのものである。図4(d)の遮蔽板Sによれば、電磁波の不要な反射を抑制できるのでスキャナは正しくRF−ID素子を読み取ることができる。図4(d)の遮蔽板Sには、電磁波吸収シートS4は透過吸収しないので、スキャナが電波吸収シートS4の向こう側のRF−ID素子も読んでしまうという問題があるが、実際には、遮蔽板SはマグネットS3により書棚の側板やブックエンドに吸着した状態で使用され、鉄製の側板やブックエンドが電磁波を透過吸収するので問題は生じない。
【0035】
書籍の間に遮蔽板Sを挿入した状態で使用するためには、遮蔽板Sを図4(e)のような積層構造とすればよい。S7は樹脂基板(ガラスエポキシ基板など)でありS6はその表面に塗布された導電性塗料である。図4(e)の遮蔽板Sは、S6,S7を電磁波吸収シートS4で挟み込んだものである。S6,S7は第1の板S1と同様の機能を果たす。基板S7に導電性塗料S6を塗布したのは主に軽量化のためである(電磁波吸収シートは前記材料に比べて重いのでこのようにすることが好ましい)。S6,S7は金属板であってもよい。なお、電磁波吸収シートS4はS6,S7の一方の面のみに設けてもよい。
【0036】
次に、図1のフローチャートを参照して発明の実施の形態1に係る図書類の保管管理システムの使用方法を説明する。
【0037】
まず、準備として蔵書点検(棚卸)を行う範囲(書架のひとつの段)の図書の冊数をカウントする。実際の図書の数とノートパソコン2に表示された数とが一致していれば検出処理が正しく行われたと判定できる。
【0038】
S1:図4に示した遮蔽板を用意する。
書籍Bの読み取る範囲を限定する場合には、図5(a)のように2枚の遮蔽板Sを用意する。金属製の書架BSの側面に接している図書Bの情報を正しく読むために遮蔽板Sを用いる場合には、図5(b)のように1枚の遮蔽板Sで足りる。
【0039】
S2:読み取り範囲を限定するために、図5(a)のように2枚の遮蔽板Sで書架の複数の書籍を挟む。
非接触ICのアンテナ面と金属板が密着して設置される場合、金属板の透磁率により非接触ICが応答することができない。樹脂製の遮蔽板であってもその背面に金属が近接した場合、同様の現象が見られる。特定電磁波を遮蔽(あるいは反射)する加工を施した遮蔽板Sを用いることにより、2枚の遮蔽板Sで挟んだ読み取り対象の書籍Bのデータのみを収集することができる。
【0040】
なお、金属製の書架BSの側面に接している図書Bの情報を正しく読むために遮蔽板を用いる場合には、図5(b)のように書架BSと図書Bの間に遮蔽板Sを挿入する。
【0041】
S3:ポータブルスキャナ1を図5(a)のように遮蔽板S間の書籍Bの任意の位置に挿入する。あるいは、図5(b)のように書籍Bの端に置く。
【0042】
S4:スキャナがタグ(RF−ID素子)と通信する(タグの読み取り)。
図5(a)の場合、スキャナ1は2枚の遮蔽板で区切られた範囲の書籍BのRF−ID素子と通信を行い、図5(b)の場合、遮蔽板Sとスキャナ1の間の書籍bのRF−ID素子と通信を行う。
【0043】
S5:読み取り信号をノートパソコン2へ出力する。
【0044】
S6:ノートパソコン2で書籍検出処理を行う。
ノートパソコン2は、例えば、図書類名,著者名,出版社名,ISBNコードと図書館における管理コードである分類番号等の図書類情報や、書架の配架情報や図書類のキーワード等を検出・表示して、これらの情報をサーバ3へ送る。
【0045】
本発明の実施の形態の方法/装置によれば、次のような効果を奏する。
・専用遮蔽板を用いて小さな単位処理冊数ごとに蔵書の有無を確認することができる。
・処理範囲を小さくすることにより非接触ICの動作確認が行い易く、破損した非接触ICを容易に特定できる。
・遮蔽板の表裏に特定の素材を貼付することにより、ぎっしりと配架された図書を出し入れすることなく情報を集めることができる。遮蔽板を用いずに特定の範囲を限定して書籍の情報を読み取ろうとする場合、その範囲の書籍を手前に引き出さなければならなかった(手前に引き出すことによりRF−ID素子の位置をずらし、引き出された書籍にスキャナを挿入したときに、アンテナが手前の位置のRF−ID素子と結合しても、奥の位置のRF−ID素子とスキャナのアンテナが結合することを妨げる)。
・閉架書架は金属製書架を利用することが多いが、この場合も遮蔽板を図5(b)のように挿入することにより、棚幅を犠牲にすることなく非接触ICチップの情報を収集できる。なお、棚端に遮蔽板Sの第2の板S2と同様の材質のものを貼付するようにしてもよい。
・第2の板S2として磁石マットを用いればその加工は容易であり、棚の高さを変えた場合でも容易に張り替えることができる。
・特定の範囲で読み取った情報が先に調べた冊数と異なる場合、読み取り範囲を絞ることにより非接触ICチップの情報を読み取れない図書を特定することができる。
【0046】
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態1は、遮蔽板Sを用いることによりRF−ID素子を利用する図書類の保管管理システムにおける図書情報検出の信頼性を向上し、管理の効率を上げるものであった。遮蔽板Sとともにあるいはこれに代えてポータブルスキャナ1に複数のアンテナを設けることによりRF−ID素子を利用する図書類の保管管理システムにおける図書情報検出の信頼性を向上し、管理の効率を上げることができる。以下、この手法について説明する。
【0047】
図6は発明の実施の形態2に係る図書類の保管管理システムを示すブロック図である。図中、図2と同じあるいは同等の要素について同じ符号を付してある。図6のシステムは、ポータブルスキャナ1に複数のアンテナ11a,11b(図6では2つであるがこれに限定されない。3つ、4つ、・・・であってもよい)と、アンテナ切換部14とを備えるものである。アンテナ切換部14はアンテナ11a又は11bのいずれか一方を送受信部12に接続する。送受信部12以下の動作は発明の実施の形態1の場合と同様である。
【0048】
図7は発明の実施の形態2に係るポータブルスキャナ1の斜視図である。このポータブルスキャナ1は先端部1bにアンテナ11aを備えるとともに、本体1aにアンテナ11bを備える。ポータブルスキャナ1の先端部1bが図書類Bの間に挿入されたとき、アンテナ11aは図書類Bの間においてRF−ID素子と通信を行い、アンテナ11bはその外でRF−ID素子と通信を行う。挿入状態においてアンテナ11aは近くのRF−ID素子と通信できるが、比較的遠い(例えば遮蔽板Sの付近)のRF−ID素子と通信できないこともまれにある。このような場合、図書類Bの外側に位置するアンテナ11bにより当該比較的遠いRF−ID素子と通信し、その情報を取得できる。
【0049】
ひとつのアンテナの場合、すなわちアンテナ11aのみでは一部のRF−ID素子を読み取れない理由として次のようなことが推測される。
図書に貼付されるタグの特性は、図書ごとに異なる誘電率/透磁率に左右される。このように応答特性が異なるためスキャナのアンテナとRF−ID素子のアンテナが近接した場合に読み取りが良くなる組み合わせと、離れていたほうが良くなる組み合わせが存在する。アンテナ11aのみでは一部のRF−ID素子の読み取りは良好であるが、他のRF−ID素子の読み取りが不良であるという状況が生じる。このような状況を、複数のアンテナを用いることにより解決することができる。全てのRF−ID素子はいずれかのアンテナで読み取られるようになる。
アンテナをRF−ID素子に近づけるだけで自動的に読み取りを行う。アンテナが図書類Bの間に挿入されているときのみ読み取りが行われるわけではない。つまりポータブルスキャナ1の(1)挿入準備段階(スキャナの向きを整える段階とともに挿入中の段階を含む)と(2)挿入された段階の両方で読み取りが行われる。このように2つの段階で読み取りを行うときは全部の図書類のRF−IDを読み取ることができると思われる。ところが、作業者によってはスキャナ1を手早く挿入するため(1)の段階が極めて短く、そのためこの段階でRF−IDを読み取ることができない。一方、(2)の段階ではアンテナとの位置関係により一部のRF−IDを読み取れないことがある。したがって一部のRF−IDを読み取れないと思われる。
【0050】
上記のようなことを避けるために、スキャナの向きを整えた段階でその状態をしばらく保持したり、スキャナの挿入をゆっくりおこなうように作業手順を厳しく定めることが考えられるが、これは作業者に負担をかけることになり好ましくない。そこで本発明の実施の形態2では、通常のアンテナ11a((2)用)に加えて、(1)用のアンテナ11bを備え、これらを適宜切り換えることにより上記不具合を解消した。
【0051】
次に、図8のタイミングチャートを用いてアンテナ切換動作について説明する。
最上段のタイミングチャートに示すように、ポータブルスキャナ1でRF−ID素子を読み取る場合、まず、スキャナの先端部1bを図書類Bの向きに合わせてスキャナ挿入の準備を行う。そして、先端部1bを図書類Bの間に挿入していき、先端部1b全体を図書類Bの間に入るようにする。その状態でしばらく置き、RF−ID素子の読み取りを行う。読み取りを完了したら、あるいは適当な時間経過したら先端部1bを引き抜く。
【0052】
アンテナの切換は上述のスキャナの操作に対応して行われることが望ましい。以下、具体的な切換動作について図8(a)〜(c)を参照して説明する。
【0053】
図8(a)はアンテナ11a,11bをスキャナ1の状態と無関係に一定期間ごとに交互に選択する場合のタイミングチャートである。この場合、スキャナを挿入してからスキャナを抜き取るまでの間(図8でt3)、アンテナ11aと11bの両方が選択されることが望ましい。例えば、スキャナを挿入している時間が例えば最小5秒と決められている場合あるいは平均的な挿入時間が5秒(一例である)である場合、アンテナの切換間隔は2.5秒以下(周期5秒以下)であることが望ましい。デューティー比は50%に限らない。補助的なアンテナ11bの選択時間を短くしてもよい。
【0054】
図8(b)はスキャナ1の先端部1bが図書類Bに挿入されているかどうかに基づきアンテナを切り換える場合のタイミングチャートである。先端部1bが挿入されているかどうかを判定するために、先端部1bに圧力センサ、光センサなどを設けることが考えられる。あるいは先端部1bの挿入を完了したときにこれを知らせるためのスイッチを設け、当該スイッチを作業者に押してもらうようにしてもよい。スキャナ挿入開始からスキャナ挿入完了までの間(図8でt2)、アンテナ11a,11bのいずれかが選択される。スキャナを挿入してからスキャナを抜き取るまでの間(図8でt3)、まずアンテナ11aが選択され、その後にアンテナ11bが選択される。この切換タイミングは例えばスキャナ挿入完了を起点として定められる。
【0055】
図8(c)はアンテナ切換信号によりアンテナを切り換える場合を示す。通常はアンテナ11aが使用されているが、アンテナ切換信号を受けたときにアンテナ11bを選択する。アンテナ切換信号は、例えば次のようなものが考えられる。なお、アンテナ切換信号は、スキャナ1の図示しないCPUにより発生してもよいし、処理部2で発生してスキャナ1へ送ってもよい。
【0056】
(1)作業者が操作するアンテナ切換スイッチをスキャナ1の本体1bに設けて(あるいは処理部2に設けたり、これらと別個に設けてもよい)、これから受ける。スイッチが押されてからアンテナ11bが一定期間選択される。作業者は読み取りがうまくいかないとき(書籍検出処理部2の画面を見て検出作業が順調かどうかおおよその見当をつけることができる)、アンテナ切換スイッチを押すことが考えられる。
【0057】
(2)スキャナで全部の図書類BのRF−IDを読み取れないとき、アンテナ切換信号が出力される。全部の図書類Bを読み取れないときは、例えば、通信しているがエラーが多いとき(これは送受信部12あるいは書籍検出処理部2で判定することができる)、一定時間読み取り動作をしたものの読み取られた図書類Bの数が読み取り範囲内で予め数えた図書類Bの冊数よりも少ないとき(作業者が数えた冊数を入力しておけば書籍検出処理部2で自動的に判定することができる)、などである。
【0058】
(3)アンテナ11aと11bの受信レベルを比較し、アンテナ11bの受信レベルの方が高いとき、アンテナ切換信号が出力される。例えば、スキャナ1に受信レベル測定器を設け、これがアンテナ切換信号を生成する。アンテナ11bの受信レベルが予め定めたしきい値以上のときアンテナ切換信号を生成するようにしてもよい。
【0059】
本発明の実施の形態2によれば、複数のアンテナをポータブルスキャナに複合化することにより読み取り特性を改善できる。複数のアンテナを同一筐体に納めることにより、複数のスキャンを繰り返すことなしに、固定位置で複数位置で走査した場合と同じ効果を実現する。
【0060】
アンテナ11aと11bの放射パターンは同じでもよいし、異ならせてもよい。例えば、アンテナ11bの指向性を遮蔽板Sの方向に向けるようにしてもよい。ポータブルスキャナに複数の異なる特性のアンテナを実装することにより、貼付媒体の違いにより読み取り特性が異なった非接触ICタグの特性を、複数のアンテナを切り換えて走査することにより読み取る。これにより読み取り特性を改善できる。
【0061】
発明の実施の形態3.
2つ目のアンテナ11bをポータブルスキャナ1の本体1aではなく、別に設けた補助アンテナ取り付け部1cに設けてもよい。図9はこの例を示す。図9において、補助アンテナ取り付け部1cは本体1aの右側(あるいは左側)に先端部1bとほぼ直交して(あるいは斜めに)取り付けられている。
【0062】
補助アンテナ取り付け部1cを本体1aの背側(手前)あるいは上下に設けてもよいし、本体1a上にこれと直交して(あるいは斜めに)設けてもよい。
【0063】
発明の実施の形態4.
図10に示すようにアンテナ切換や再読み込みの要否を判断するための表示装置15を本体に設けたり、図11に示すようにアンテナ切換や再読み込みの指示を表示したり電波強度などの情報を表示するLCD表示装置16を本体に設けるようにしてもよい。表示装置15やLCD表示装置16は、図7や図8の複数のアンテナを備えるスキャナに設けてもよい。
【0064】
スキャナで全部の図書類BのRF−IDを読み取れないとき、表示部15が点灯したり、LCD表示装置16にその旨が表示される。さらに詳しく、通信しているがエラーが多い、一定時間読み取り動作をしたものの読み取られた図書類Bの数が読み取り範囲内で予め数えた図書類Bの冊数よりも少ないなどの情報や、さらに読み取られた書籍の情報を表示するようにしてもよい。
【0065】
アンテナを2つ備える場合において、アンテナ11aと11bの受信レベルを比較し、アンテナ11aの受信レベルが高いとき(通常の状態)表示装置15は消灯し、アンテナ11bの受信レベルの方が高いとき表示装置15が点灯するようにしてもよい。あるいは単純にアンテナ11aあるいは11bの受信レベルを表示するようにしてもよい。
【0066】
表示装置15あるいはLCD表示装置16の表示を参照して、作業者は適当なアンテナを選択したり、スキャナの位置や向きを変えて再度読み込み処理を行うことができる。作業者は読み取りがうまくいかないとき、図示しないアンテナ切換スイッチを押してアンテナを切り換えることもできる。
【0067】
さらに、LCD表示装置16に「アンテナを切り換えてください」「ポータブルスキャナの位置、左右や上下の向きを変えてください」といった指示を表示させてもよい。
【0068】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0069】
また、本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段により実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1に係る図書類の保管管理システムの使用方法の説明図(フローチャート)である。
【図2】発明の実施の形態1に係る図書類の保管管理システムのブロック図及び遮蔽板の使用方法の説明図である。
【図3】図書類の保管管理システムのポータブルスキャナの斜視図である。
【図4】発明の実施の形態1に係る遮蔽板の斜視図及び正面図である。
【図5】発明の実施の形態1に係る図書類の保管管理システム及び遮蔽板の使用方法の説明図である。
【図6】発明の実施の形態2に係る図書類の保管管理システム及びポータブルスキャナのブロック図である。
【図7】発明の実施の形態2に係るポータブルスキャナの斜視図である。
【図8】発明の実施の形態2におけるアンテナ切換手法の説明図(タイミングチャート)である。
【図9】発明の実施の形態3に係るポータブルスキャナの斜視図である。
【図10】発明の実施の形態4に係るポータブルスキャナの斜視図である。
【図11】発明の実施の形態4に係る他のポータブルスキャナの斜視図である。
【図12】従来の図書類の保管管理システム(特にポータブルスキャナ)の使用方法の説明図(斜視図)である。
【図13】従来の図書類の保管管理システム(特にポータブルスキャナ)の使用方法の説明図(正面図)である。
【符号の説明】
1 ポータブルスキャナ
1a スキャナ本体
1b スキャナ先端部
1c 補助アンテナ取り付け部
2 書籍検出処理部(ノートパソコン)
3 蔵書管理システムサーバ
11 アンテナ
11a 第1のアンテナ
11b 第2のアンテナ
12 送受信部
13 表示部
14 アンテナ切換部
15 表示部
16 LCD表示装置
B 図書類
S 遮蔽板
S1 第1の板
S2 第2の板
Claims (10)
- 半導体ICチップとアンテナを含むRF−ID素子と通信して前記半導体ICチップに記録された情報を非接触で読み取る読取装置と、前記読取装置からの信号に基づき図書類の検出処理を行う処理装置とを備え、前記RF−ID素子は図書類に貼付されるとともに貼付された図書の情報が記録され、前記図書類は書架に収納されている図書類の保管管理システムにおいて、
前記読取装置は、前記RF−ID素子と通信するための第1のアンテナ及び第2のアンテナと、前記RF−ID素子に記録された情報の読み取りを行う送受信部と、前記第1のアンテナ又は前記第2のアンテナの少なくともいずれかを前記送受信部に接続するアンテナ切換部を備え、
前記読取装置の少なくともその一部は検出対象である図書類の間に挿入可能に構成され、前記第1のアンテナは前記図書類の間に挿入される前記読取装置の先端部に設けられ、前記第2のアンテナは前記先端部以外の前記読取装置の本体あるいはその周囲に設けられていることを特徴とする図書類の保管管理システム。 - 前記アンテナ切換部は、前記第1のアンテナが検出対象である図書類の間に挿入されている期間において前記第1のアンテナと前記第2のアンテナのいずれも選択されるように所定間隔でアンテナを切り換えることを特徴とする請求項1記載の図書類の保管管理システム。
- 前記アンテナ切換部は、前記第1のアンテナが検出対象である図書類の間に挿入されたことを示す信号を受けて前記第1のアンテナを選択し、所定時間経過後に前記第2のアンテナを選択することを特徴とする請求項1記載の図書類の保管管理システム。
- 前記アンテナ切換部は、アンテナ切換信号を受けてこれに基づき動作し、
前記アンテナ切換信号は、前記読取装置に設けられたアンテナ切換スイッチから送られることを特徴とする請求項1記載の図書類の保管管理システム。 - 前記アンテナ切換部は、アンテナ切換信号を受けこれに基づき動作し、
前記アンテナ切換信号は、読み取りエラーが所定数より多いときに発生されることを特徴とする請求項1記載の図書類の保管管理システム。 - 前記アンテナ切換部は、アンテナ切換信号を受けこれに基づき動作し、
前記アンテナ切換信号は、読み取られた図書類の数が予め与えられた図書類の冊数よりも少ないときに発生されることを特徴とする請求項1記載の図書類の保管管理システム。 - 前記アンテナ切換部は、アンテナ切換信号を受けこれに基づき動作し、
前記アンテナ切換信号は、前記第2のアンテナの受信レベルが高いときに発生されることを特徴とする請求項1記載の図書類の保管管理システム。 - 前記第2のアンテナは、前記先端部と交差するように設けられることを特徴とする請求項1記載の図書類の保管管理システム。
- 前記読取装置は、さらに、通信状態又は読み取り冊数などの蔵書点検作業の補助情報を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8いずれかに記載の図書類の保管管理システム。
- さらに、検出しようとする書架に収納されている図書類の範囲を区分するために図書類の間に挿入される遮蔽板とを備え、
前記読取装置は、前記遮蔽板により区分された前記図書類の範囲内に挿入され、前記図書類に貼付された前記RF−ID素子と通信して記録されている情報を読み取り、当該情報を前記処理装置へ送ることを特徴とする請求項1乃至請求項8いずれかに記載の図書類の保管管理システム。
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