JP2004078429A - 電子チケットシステム、方法、サーバ、プログラム及び検札装置 - Google Patents

電子チケットシステム、方法、サーバ、プログラム及び検札装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電子チケットの形態を多様化し、この電子チケットに対し、電子チケットの表現力を損なうことなく高いセキュリティ効果を付与する。
【解決手段】移動端末10が、電子チケットサーバ20から電子チケットを取得して検札装置30により検札を受ける電子チケットシステムであって、チケット発行依頼データを電子チケットサーバに送信し、この電子チケットサーバから電子チケットを受信して、検札に際して電子チケットを出力する移動端末と、移動端末から送信されてきたチケット発行依頼データにもとづいて、電子透かしを有する電子チケットを作成し、この電子チケットを移動端末に送信する電子チケットサーバと、移動端末から出力された電子チケットの電子透かしを検出して検札を行う検札装置と、移動端末、電子チケットサーバ及び検札装置を接続する移動端末事業者ネットワーク60とを有する電子チケットシステム。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して、移動端末に対し、電子チケットサーバから電子チケットを発行し、この電子チケットの検札を検札装置によって行う電子チケットシステム、方法、サーバ、プログラム及び検札装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンサートや観劇などのチケットを得るには、電話や窓口などで申込みを行った後、紙などにより作られたチケットを郵送や窓口で受け取る必要があった。
しかし、携帯電話、PHS、PDA等の携帯端末、及びこれらに関連する通信技術が発展し、従来、人や物品の移動を必要とした様々な事柄が、携帯端末等を用いて実現可能となってきている。
このような状況において、電子チケットシステムの登場により、チケットの申込みを、通信回線を介して行うことができるのみならず、チケット自体も電子情報として簡単に受け取ることができるようになった。
【0003】
例えば、特開2001−283117号公報には、携帯情報機器を用いて、通信回線を介してチケットを購入でき、チケットをデジタルデータとしてダウンロードし、このデジタルデータにもとづき認証が行われるバーチャルチケット発行システムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなシステムを運用するにあたっては、チケットが電子情報であることから、複製が容易であるため、いかにして不正使用を防止するかということが問題となる。
上記の公報においては、その手段としてバーコードや、CCDカメラによる画像確認が用いられている。この他、バーコードを用いる認証システムなどとして、特開2002−63450号公報におけるものや、特開2001−148037号公報におけるものなどを挙げることができる。
しかしながら、バーコードを用いた認証方法であっても、複製や改ざんがなお容易であり、不正使用を防止する手段としては十分なものとはいえなかった。
【0005】
また、バーコードによる電子チケットを携帯端末に表示させる構成をとる場合においては、電子チケット全体をバーコードとするときは、そのデザイン性に欠け、電子チケットの一部にバーコードをもたせるときには、電子チケットのデザイン性が損なわれるとともに、開始時刻や場所、広告等の情報を電子チケットに盛り込みにくいという問題があった。
これに対して、電子チケットに暗号処理を施すことにより、不正使用を防止しようとする試みも行われている。上記特開2001−148037号公報は、電子チケットをこのように暗号化して、バーコード処理する方法を用いている。
しかし、このような電子チケットの暗号化を電子チケットシステムに適用しても、ひとたび暗号が解読されてしまうと、以降の複製を防止することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、電子透かし技術を用いて電子チケットを作成することにより、電子チケットの表現力を損なうことなく、高いセキュリティ効果を与えるとともに、映像や音声など電子チケットの形態を多様化し、その形態にかかわらず認証を行うことが可能な電子チケットシステム方法、サーバ、プログラム及び検札装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の電子チケットシステムは、移動端末が、電子チケットサーバから電子チケットを取得して検札装置により検札を受ける電子チケットシステムであって、チケット発行依頼データを電子チケットサーバに送信し、この電子チケットサーバから電子チケットを受信して、検札に際して電子チケットを出力する移動端末と、移動端末から送信されてきたチケット発行依頼データにもとづいて、電子透かしを有する電子チケットを作成し、この電子チケットを移動端末に送信する電子チケットサーバと、移動端末から出力された電子チケットの電子透かしを検出して検札を行う検札装置と、移動端末、電子チケットサーバ及び検札装置を接続する移動端末事業者ネットワークとを有する構成としてある。
【0008】
電子チケットシステムをこのような構成にすれば、電子チケットの認証にあたって、電子透かしを用いることができる。
これによって、電子チケットに対する高いセキュリティ効果を得ることができることに加え、電子チケットの形態にとらわれることなく、このセキュリティ効果を付与することが可能となる。
【0009】
電子チケットの認証としてバーコードや暗号化を使用した場合、電子チケットを動画や音楽などの音声等によって構成することは、不可能であるか、極めて困難である。
しかし、電子チケットの認証手段として電子透かしを適用した場合には、電子チケットの種類に拘わらず、容易に適用することが可能となる。
すなわち、電子チケットシステムにおいて、チケットとして、静止画像のみならず、動画や音声などを用いることにより、チケットに高い表現力を付与することができ、ユーザに対する広告効果も期待できることとなる。
【0010】
さらに、このような電子透かしを電子チケットに用いた場合、その複製にあたって、複製されたという情報を付加する機能を、その複製を行う装置にあらかじめもたせておくことによって、不正な複製を防止したり、複製元のデータを追跡することができ、高いセキュリティ効果を得ることが可能となる。
なお、ここでいう移動端末とは、携帯電話機やPHS等の無線通信装置を意味している。
【0011】
本発明の請求項2記載の電子チケットシステムは、電子チケットが、少なくとも静止画像、動画又は音声のいずれかである構成としてある。
電子チケットシステムをこのような構成にすれば、電子チケットとして、静止画像、動画像、音声、又はこれらを組合せたものを用いることができ、これらに電子透かしを刷り込ませて認証を実行することが可能となる。
【0012】
本発明の請求項3記載の電子チケットシステムは、電子透かしが、電子チケットを周波数変換し、周波数スペクトラムに電子透かしデータを埋め込むことにより、電子チケットに刷り込まれる構成としてある。
【0013】
電子チケットシステムをこのような構成にすれば、電子チケット情報の周波数成分に電子透かしデータを埋め込むため、電子チケットの表現力を損なうことなく、電子透かしを埋め込むことが可能となる。
また、電子透かしをこのような方法とすれば、圧縮処理やフィルタリング等の画像処理に対しても電子透かしデータが失われることがなくなる。
さらに、電子透かしデータとして正規分布に従う乱数を採用することで、電子透かしデータ同士の干渉を防ぎ、画像全体に大きな影響を及ぼすことなく電子透かしデータを除去することが困難となる
【0014】
本発明の請求項4記載の電子チケットシステムは、この電子チケットシステムが、少なくともデジタルデータ又はアナログデータのいずれかの複製を行う複製装置を備える構成としてある。
【0015】
電子チケットシステムをこのような構成にすれば、複製装置に電子透かしを有する電子チケットの複製制御機能を設けることによって、不正な複製を防止することが可能となる。
この複製装置としては、パーソナルコンピュータ,VTR(ビデオテープレコーダ),ビデオカメラ,複写機,ファクシミリ,カセットデッキ,MiniDisk,スキャナ,アナログカメラ,デジタルカメラ,移動端末等を挙げることができる。
【0016】
この複製装置による複製防止機能は、複製元データが、デジタルデータの場合のみならず、アナログデータであっても、電子透かしの検索を行うことが可能である。
例えば、スキャナにより読み込んだ静止画像データから、刷り込まれている電子透かし情報を抽出し、解析することができる。マイクによりひろった音声情報や、ビデオカメラにより撮影した動画情報についても同様である。
【0017】
本発明の請求項5記載の電子チケットシステムは、複製装置が、移動端末又は電子チケットサーバから電子チケットを受信し、又は印刷、録画若しくは録音されてアナログ化された電子チケットを入力すると、この入力した電子チケットが有する電子透かしを確認し、当該電子透かしに複製不許可情報が存在する場合は、電子チケットの複製を行わない構成としてある。
【0018】
電子チケットシステムをこのような構成にすれば、複製装置は、入力した電子チケット情報に電子透かし情報が含まれており、この電子透かし情報に複製してはならないことを示す情報が含まれている場合には、その電子チケットの複製を作成したり、これを記憶装置に記憶することを行わない。
このようにすることによって、電子チケットの不正な複製を防止することが可能となる。
【0019】
本発明の請求項6記載の電子チケットシステムは、複製装置が、移動端末又は電子チケットサーバから電子チケットを受信して、又は印刷、録画若しくは録音されてアナログ化された電子チケットを入力して複製を行うにあたり、電子チケットの電子透かしに複製世代情報を更新し、検札装置が、電子透かしにおける複製世代情報を確認して、検札を行う構成としてある。
【0020】
電子チケットシステムをこのような構成にすれば、電子チケットの複製を行う際、電子透かしに、その電子チケットが複製であることを示す複製世代情報を追加することができるため、検札装置は、その情報に従って、検札の許可判断を行うことが可能となる。
例えば、コンサート会場の入場ゲートなどにおいて、不正に複製された電子チケットを提示する者の入場を防止することが可能となる。
また、例えば、家族割引サービスなどを提供する催し物の場合に、複製を1回に限り許可し、複製世代情報として、1回目の複製であることが電子透かしとして刷り込まれている場合には、入場を許可するというような処理を行うことも可能となる。
【0021】
このような複製世代情報の追加は、複製元データがデジタルデータである場合に限らず、アナログデータであっても行うことが可能である。
例えば、スキャナによる画像データの読み込みに際に、電子透かし情報が検出された場合には、読み込みデータを保存する際に、複製世代情報を追加した上で保存するようにすることができる。
また、これは、電子チケットが動画の場合にビデオカメラで撮影する場合や、電子チケットが音声の場合に、マイクを用いて録音する場合であっても、同様にして適用することが可能である。
【0022】
本発明の請求項7記載の電子チケットシステムは、電子チケットサーバ及び検札装置が、他のネットワークに接続され、当該他のネットワークが、移動端末事業者ネットワークに接続する構成としてある。
【0023】
電子チケットシステムをこのような構成にすれば、電子チケットサーバ及び検札装置を移動端末事業者ネットワークのみならず、インターネットなどの他のネットワークに接続して利用することができ、より柔軟で汎用性、拡張性の高い構成とすることが可能となる。
【0024】
本発明の請求項8記載の電子チケットシステムは、ユーザ端末が、移動端末事業者ネットワーク又は他のネットワークに接続され、このユーザ端末が、チケット発行依頼データを電子チケットサーバに送信し、電子チケットサーバから電子チケットを受信して、検札に際して電子チケットを出力する構成としてある。
【0025】
電子チケットシステムをこのような構成にすれば、本システムのユーザは、ノート型パソコンなどのパーソナルコンピュータや、PDA等のユーザ端末を用いて、電子チケットの申込みを行うことができ、このユーザ端末に電子透かしを有する電子チケットをダウンロードすることが可能となる。
そして、ユーザ端末を用いて検札装置に電子チケットを出力することによって、検札装置から検札を受けることが可能となる。
【0026】
本発明の請求項9記載の電子チケットシステムは、検札装置が、ゲートシステムであり、検札において検出した電子透かしにもとづきゲートの開閉を決定する構成としてある。
電子チケットシステムをこのような構成にすれば、例えばコンサートホールや劇場などの入場ゲートにおいて、電子透かしを有する電子チケットの認証を行い、正規の電子チケット提示者のみの入場を許可することが可能となる。
【0027】
本発明の請求項10記載の電子チケットシステムは、電子チケットサーバが、電子チケットの発行に対して、課金用データを作成し、この課金用データを移動端末の通信を管理する通信事業者の課金システムに送信し、この課金システムが、電子チケットの料金を、移動端末の通信料金に上乗せして課金する構成としてある。
【0028】
電子チケットシステムをこのような構成にすれば、チケット料金を、移動端末の通話料に上乗せして課金することができるため、ユーザにとっては、チケットの申込みの際に料金の支払いを行う必要がない。
また、チケット発行会社などにとっても、課金に伴う手間を減少させ、確実で利便性の高い課金手段を得ることができる。
【0029】
本発明の請求項11記載の電子チケット方法は、移動端末が、移動端末事業者ネットワークを介して、電子チケットサーバから電子チケットを取得し、検札装置により検札を受ける電子チケット方法であって、移動端末が、チケット発行依頼データを電子チケットサーバに送信し、電子チケットサーバが、送信されてきたチケット発行依頼データにもとづき電子透かしを有する電子チケットを作成して、この電子チケットを移動端末に送信し、移動端末が、電子チケットサーバから電子チケットを受信するとともに、検札に際してこの電子チケットを出力し、検札装置が、移動端末から出力された電子チケットの電子透かしを検出して検札を行う方法としてある。
【0030】
電子チケット方法をこのような方法にすれば、電子チケットの認証にあたって、高い利便性とセキュリティ効果を得ることができるとともに、電子チケットの認証手段として電子透かしを適用することにより、電子チケットの種類に拘わらず、認証を実行することが可能となる。
【0031】
本発明の請求項12記載の電子チケットサーバは、移動端末事業者ネットワークを介して、移動端末の要求に応じて、検札装置により検札を受けるための電子チケットを送信する電子チケットサーバであって、移動端末から送信されてきたチケット発行依頼データにもとづいて、少なくとも静止画像、動画又は音声のいずれかの情報に電子透かしを刷り込むことにより、電子チケットを作成し、この電子チケットを移動端末に送信する構成としてある。
【0032】
電子チケットサーバをこのような構成にすれば、電子チケットを電子透かしにより認証することが可能となるため、電子チケットの表現力を損なうことなく高いセキュリティ効果を付与でき、電子チケットの形態に制約されることのない電子チケットシステムを構築することが可能となる。
【0033】
本発明の請求項13記載の電子チケットプログラムは、移動端末事業者ネットワークを介して、電子チケットサーバに、検札装置により検札を受けるための電子チケットを移動端末へ送信させる電子チケットプログラムであって、電子チケットサーバに、移動端末から送信されてきたチケット発行依頼データにもとづいて、少なくとも静止画像、動画又は音声のいずれかの情報に電子透かしを刷り込ませることにより、電子チケットを作成させ、この電子チケットを移動端末に送信させる構成としてある。
【0034】
電子チケットプログラムをこのような構成にすれば、電子チケットサーバに、移動端末から電子チケットの発行依頼が送信されてくると、静止画像や、動画、音声、又はこれらを組合せて作成された電子チケットの元情報に、電子透かしを刷り込むことによって、電子チケットを作成させ、これを移動端末に送信させることができる。
このため、従来は、電子チケットとして画像データしか扱われず、これに対して、暗号やバーコードによるセキュリティ付加が行われていたが、電子チケットに電子透かしを用いることによって、動画や音声などにより作成された電子チケットに対しても、効果的なセキュリティを付加することが可能となる。
【0035】
本発明の請求項14記載の検札装置は、移動端末により出力された電子チケットにもとづいて検札を行う検札装置であって、電子チケットに対して、電子透かしの検出処理を実行し、検出された電子透かしにもとづいて、移動端末の検札における許可判断を行う構成としてある。
【0036】
検札装置をこのような構成にすれば、電子チケットが所定の電子透かしを有するか否かにもとづいて、検札を行うことができるため、セキュリティの向上を図れることに加え、例えば、電子チケットを音声とするなど、電子チケットの形態にとらわれることなく、認証を行うことが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明の第一実施形態の電子チケットシステムの構成を示すブロック図であり、図2は、同システムにおける移動端末、電子チケットサーバ及びゲートシステムの構成を示すブロック図である。また、図3は、同システムにおける複製装置40の構成を示すブロック図である。
【0038】
[電子チケットシステム]
図1に示すように、本実施形態の電子チケットシステムは、移動端末10、電子チケットサーバ20、ゲートシステム30、複製装置40及び移動端末事業者ネットワーク60を有している。
移動端末10は、電子チケットシステムを利用して、チケットを購入するユーザが使用する携帯電話機やPHS等であり、移動端末事業者ネットワーク60を介して、電子チケットサーバ20に電子チケットの発行依頼を発信し、電子チケットサーバ20から電子透かしを有する電子チケットを受信して記憶する。
また、移動端末10は、この電子チケットを出力することにより、ゲートシステム30において通過許可判断を受ける。
【0039】
[移動端末]
移動端末10は、図2に示すように、データ入力部11、制御部12、アンテナ13、データ格納部14、表示部15及び音声出力部16を有している。
データ入力部11は、チケット発行依頼データを入力する。このチケット発行依頼データとしては、ユーザID及びパスワード等のユーザを特定するための情報、及びコンサート名称、日時、場所、料金等の発行すべきチケットを特定するための情報を挙げることができる。
【0040】
制御部12は、データ入力部11から入力したチケット発行依頼データを、アンテナ13を介して発信する。このチケット発行依頼データは、移動端末事業者ネットワーク60を介して、電子チケットサーバ20に伝達される。
また、制御部12は、アンテナ13を介して電子透かしを有する電子チケットを受信すると、これをデータ格納部14に記憶する。
【0041】
表示部15は、移動端末10におけるモニタなどの表示装置であり、電子チケットが、静止画像や動画等の形態をとるものである場合に、これを表示する。
音声出力部16は、移動端末10におけるスピーカなどの音声出力装置であり、電子チケットが、音楽などの音声の形態をとるものである場合に、これを出力する。
【0042】
[電子チケットサーバ]
電子チケットサーバ20は、チケット発行会社などが使用するサーバであり、受信したチケット発行依頼データにもとづいて、電子透かしを有する電子チケットを作成し、これを移動端末10に送信する。
この電子チケットサーバ20は、図2に示すように、受付部21、データ管理部22、データ生成部23、データ格納部24、電子透かしデータ刷り込み部25及び送信部26を有している。
【0043】
受付部21は、移動端末10から移動端末事業者ネットワーク60を介して送信されてきたチケット発行依頼データを受信し、これをデータ管理部22及びデータ生成部23へ出力する。
データ管理部22は、ユーザ情報管理及びチケット情報管理を行う。ユーザ情報管理においては、ユーザの氏名や電話番号、電子メールアドレス等の個人情報の管理が行われる。また、チケット情報管理においては、コンサートなどの名称、料金、日時、場所等の情報が管理されている。
【0044】
データ管理部22は、受付部21から入力したチケット発行依頼データにもとづいて、チケット情報を検索し、ユーザが要求したチケットの名称、日時、場所、料金等に対応するチケットの有無を確認する。
そして、チケットが有る場合には、チケットを生成するための情報をデータ生成部23に出力する。
【0045】
このチケットを生成するための情報としては、例えば、ユーザの移動端末10のID(電話番号、所有者情報等)、チケットの有無、チケット詳細情報(日時、会場、座席等)、発券日時、オリジナルか複製されたものかなどを示す複製世代情報、複製の可否を示す複製可否情報等を挙げることができる。
また、チケットが無い場合には、データ管理部22は、これを示す情報を、送信部26を介して移動端末10に送信する。そして、例えば、移動端末10に「そのチケットは完売しました。」などのメッセージを表示させることによって、ユーザに、チケットが無いことを伝達する。
なお、例えば、データ生成部23などに、チケットがないことを示す情報を生成させ、送信部26を介して、移動端末10に送信させるようにしてもよい。
【0046】
また、受付部21が、データ管理部22からチケットを生成するための情報を入力してデータ生成部23に出力することもできる。
さらに、受付部21は、データ管理部22にチケット発行依頼データを出力することなく、データ生成部23にのみ送信し、データ生成部23がこれにもとづきデータ管理部22からチケットを生成するための情報を取得するようにすることもできる。
【0047】
データ管理部22は、チケットが有る場合に、課金処理を行うことができる。
この課金処理において、データ管理部22は、チケットの料金情報にもとづいて、課金用データを作成し、これを送信部26に出力する。
送信部26は、専用線やインターネット等の通信回線を介して、電話会社に課金用データを送信し、電話会社における課金システム等において、電話料金などにチケット料金の上乗せ処理が行われる。
【0048】
課金処理を、電話料金などとは別個に行うようにしてもよい。この場合、ユーザによるチケット発行依頼データにクレジットカード番号等を含ませることによって、クレジット決済とすることができる。
また、ユーザによる金融機関への振込結果情報を、通信回線及び受付部21を介してデータ管理部22が受信し、これにもとづきチケット発行の可否判断を行うようにすることもできる。
さらに、以上のような課金処理を、データ管理部22ではなく、データ生成部23にもたせるようにすることも可能である。
【0049】
データ格納部24は、電子チケットの本体となる静止画像情報、映像情報、音声情報等を管理する。この静止画像情報、映像情報、音声情報等は、電子透かしを刷り込む対象となる。
データ格納部24は、これらの静止画像情報等をデータ生成部23に出力する。
データ生成部23は、データ格納部24から対象となる電子チケットの本体の情報を入力することによって、電子チケットデータを生成し、チケットを生成するための情報とともに、電子透かしデータ刷り込み部25に出力する。
【0050】
電子透かしデータ刷り込み部25は、チケットを生成するための情報にもとづいて、上記静止画像等に電子透かしデータを刷り込み、電子透かしを有する電子チケットを作成する。
この電子透かしデータとしては、上述のように複製世代情報や、複製可否情報等の複製制御情報を含めることが可能である。
【0051】
したがって、複製機能を有する各種装置、例えば、パーソナルコンピュータや,VTR,デジタルカメラ,複写機,FAX,カセットデッキ,MiniDisk装置等に電子透かし検出機能及び解析機能を設けることによって、複製時に電子透かしデータにもとづいて、複製制御を行わせることが可能となる。
この複製制御によって、複製可否情報にもとづいて、電子チケットの複製を不可能としたり、あるいは、複製の際に、複製されたという情報を付加することによって、その電子チケットとしての機能を無効とすることも可能となる。
なお、本発明で用いる電子透かし技術の詳細については後述する。
【0052】
送信部26は、電子透かしデータ刷り込み部25から入力した電子チケットを、移動端末事業者ネットワーク60を介して移動端末10に送信する。
また、送信部26は、データ管理部22又はデータ生成部23にて作成された課金用データを、金融機関における課金システム等に送信する。
さらに、送信部26は、電子チケットの発行に先立って、データ管理部22にて管理されるそのチケットの情報を、移動端末事業者ネットワーク60を介してゲートシステム30に送信する。
【0053】
ここで、電子透かしデータ刷り込み部25で電子チケットに刷り込みが行われる電子透かし技術に関して説明する。
上述のように、電子チケットシステムにおいては、電子チケットの不正な複製をいかにして防止するかということが重要な問題である。
デジタル画像の不正な複製を防止するための手段として、デジタル画像データを暗号化し、正当な暗号解読キーを持つ再生システムのみが、暗号化されたデジタル画像データを再生できるシステムが考えられている。
しかし、このようなシステムによれば、ひとたび暗号を解読されてしまうと、以降の複製を防止することはできない。
【0054】
そこで、記録媒体に固有の識別コードを記録しておき、複製の是非を行う方式(特開平8−69419号公報)や有料テレビジョン放送用のデコーダに各デコーダ毎に異なる識別コードを記録しておき、契約された識別コードをもつデコーダのみ正しくデコード可能な方式(特開平5−260468号公報)等が考えられている。
【0055】
また、デジタル画像の不正な使用、及び複製を防止するために、デジタル画像そのものに特殊な情報、つまり電子透かしデータを埋め込む方法も考えられている。
このような、デジタル画像に対する電子透かしデータとしては、可視な電子透かしデータ、及び不可視な電子透かしデータの2種類がある。
可視な電子透かしデータは、画像に対して特殊な文字、あるいは記号等を合成して視覚的に感知できるようにしたものであり、画質の劣化を招くが、デジタル画像の使用者に対して、不正な流用の防止を視覚的に訴える効果がある。
【0056】
可視な電子透かしデータの埋め込みの一例が、特開平8−241403号公報に示されている。この方法においては、元になる画像に対して可視な電子透かしデータを合成する際、電子透かしデータの不透明な部分に対応する画素の輝度のみを変化させ、色成分は変化させないようにして電子透かしデータを原画像に合成している。
この際、画素の輝度成分を変化させるスケーリング値は、色成分、乱数、電子透かしデータの画素の値等によって決定されている。また、不可視な電子透かしデータは、画質を劣化させないように配慮して、電子透かしデータを画像に埋め込んだものであり、画質の劣化が少ないため視覚的にはほとんど感知できないことが特徴である。
【0057】
この電子透かしデータとして著作者の識別が可能な特殊な情報を埋め込んでおけば、不正な複製が行われた後でも、この電子透かしデータを検出することにより著作者を特定することが可能である。
また、複製不可情報を埋め込んでおけば、例えば再生装置がその複製不可情報を検出した際に、使用者に複製禁止データであることを通知したり、再生装置内の複製防止機構を動作させて、VTR等への複製を制限することが可能である。
【0058】
不可視な電子透かしデータの、デジタル画像への埋め込み方法の一つとしては、画素データのLSB(least significant bit)等の画質への影響の少ない部分に電子透かしデータとして特殊な情報を埋め込む方法がある。
すなわち、この方法は、画像信号の時間波形中に電子透かしデータを挿入する方法であるといえる。
【0059】
しかし、この方法に対しては、画像から電子透かしデータを取り除くことは容易であった。例えば、低域通過フィルタを用いれば画素のLSBの情報は失われることになる。
また、画像圧縮処理は、このような画質に影響の少ない部分の情報量を落とすことによりデータ量の削減を図っているので、画像処理により電子透かしデータが失われることになる。従って、電子透かしデータの再検出が困難となるという問題があった。
さらに、この方法によれば、画質の劣化が少ないものの、電子透かしデータの情報量によっては、視覚的検出することもできるものであった。
【0060】
そこで、画像を周波数変換し、周波数スペクトラムに電子透かしデータを埋め込む方法が提案されている(日経エレクトロニクス 1996.4.22(No.660) 13ページ)。
この方法においては、周波数成分に電子透かしデータを埋め込むので、圧縮処理やフィルタリング等の画像処理に対しても電子透かしデータが失われることはない。
【0061】
また、電子透かしデータとして正規分布に従う乱数を採用することで、電子透かしデータ同士の干渉を防ぎ、画像全体に大きな影響を及ぼすことなく電子透かしデータを破壊することを困難にしている。
さらに、この方法によれば、電子透かしデータをLSB等へ埋め込む方法に比較すると、画質の劣化をよりよく防止することができる。
【0062】
この電子透かしデータの刷り込みは、元の画像Dを8ピクセル×8ピクセルのブロックに分割し、このブロックを処理単位として、電子透かしデータを埋め込むことにより行う。また、電子透かしデータの抽出処理も、ブロック単位で行われる。
【0063】
電子透かしデータの刷り込み処理は、まず、MPEG(Moving Picture Experts Group)符号化処理の、離散コサイン変換(DCT)が終わった後の周波数領域でAC成分の周波数成分の低いものから順に、f(1),f(2),…,f(n)とし、電子透かしデータw(1),w(2),…,w(n)を平均0、分散1である正規分布より選ぶ。
次に、F(i)=f(i)+α*avg(f(i))*w(i)を各iについて計算する。
ここで、αはスケーリング要素であり、avg(f(i))はf(i)の近傍3点の絶対値の平均を取った部分平均である。そして、f(i)の代わりにF(i)を用いて、MPEG符号化処理の後続の処理を行う。
なお、以上の説明においては、電子透かしの埋め込み元データを、画像としているが、この元データとしては、画像に限られず、動画や音声等のデータであっても、同様にして電子透かしを埋め込むことが可能である。
【0064】
本発明の電子チケットに用いる電子透かしとしては、特定のものに限定されないが、電子チケットの性質上、電子透かしによる情報の劣化を最小に抑えることが好ましい。
この観点から、本発明の電子透かしとしては、電子チケットを周波数変換して、その周波数スペクトラムに電子透かし情報を埋め込む方法を用いることが好ましい。
【0065】
すなわち、上述のように、LSBに電子透かし情報を埋め込む方法によって電子チケットを作成する場合と、周波数スペクトラムに埋め込む方法によって電子チケットを作成する場合を比較すると、前者の方が電子チケットの劣化を招きやすい。
電子透かし情報としての情報量が小さい場合には、その劣化の影響は少ないと考えられるが、電子チケットに豊富な情報を保有する電子透かしをもたせたい場合には、その違いは顕著なものとなる。
また、従来、電子チケットは電子画像を用いていたが、このような形態にとらわれることなく、不正な複製の防止を可能とすることが望ましい。
すなわち、電子チケットの形態にかかわらず、電子チケットの不正な複製の防止を図ることが可能であれば、チケットをよりマルチメディアなものとすることができ、有効な広告を入れることも可能となる。
【0066】
このような観点からも、動画や音声にセキュリティ効果を付与することができるとともに、その動画や音声の劣化を最小限に抑えることの可能な、周波数スペクトラムに電子透かし情報を埋め込む方法による電子透かしを、電子チケットに用いることが好ましい。
【0067】
[ゲートシステム]
ゲートシステム30は、コンサート会場の入場口などにおいて、入場可否の判断を行う検札装置であり、電子チケットシステムにおいて複数もたせることができる。
このゲートシステム30は、移動端末10が出力した電子チケットに対して、電子透かしの検出処理を行うとともに、検出した電子透かしを解析し、適切な電子チケットであると判定された場合は、その移動端末10を有するユーザの入場を許可する。
【0068】
図2に示すように、このゲートシステム30は、データ受信部31、電子透かしデータ検出部32、電子透かしデータ解析部33、ゲート開閉制御部34及びゲート35を有している。
データ受信部31は、スキャナやマイク、カメラ等の入力装置である。ユーザが、データ受信部31に対して、移動端末10を用いて、静止画像又は動画による電子チケットを表示すると、データ受信部31は、表示情報をスキャンし、又は撮影等を行って、電子透かしデータ検出部32へ出力する。
また、電子チケットが音声である場合は、データ受信部31は、これを録音して電子透かしデータ検出部32へ出力する。
【0069】
電子透かしデータ検出部32は、データ受信部31から入力した電子チケットに対して電子透かしの検出処理を行う。
本実施形態における検出処理は、以下のようにして行う。まず、この検出方法においては、元の画像等は必要ではなく、電子透かしデータ候補w(i)(但しi=1,2,…,n)が既知であればよい。
MPEG伸張処理の逆量子化が終わった後のブロックの周波数領域において、周波数成分の低いものから順に、F(1),F(2),…,F(n)とする。F(i)の近傍3点の絶対値の平均値を部分平均avg(F(i))として、電子透かしデータW(i)を
W(i)=F(i)/avg(F(i))
により計算し、さらに1画像分のW(i)の総和WF(i)をi毎に各々計算する。
【0070】
次に、w(i)とWF(i)の統計的類似度をベクトルの内積を利用して、
C=WF*w/(WFD*wD)により計算する。
ここで、W=(WF(1),WF(2),…,WF(n))、w=(w(1),w(2),…,w(n))、WFD=ベクトルWFの絶対値、wD=ベクトルwの絶対値である。
そして、統計的類似度Cが、ある特定の値以上である場合には該当電子透かしデータが埋め込まれていると判定する。
このような検出処理は、電子チケットが、静止画像の場合のみならず、動画や音声である場合にも、同様にして行うことが可能である。
電子透かしデータ検出部32は、電子透かしデータが検出されると、これを電子透かしデータ解析部33に出力する。
【0071】
電子透かしデータ解析部33は、入力された電子透かしデータにもとづいて、電子チケットが有効であるか否かを判断する。
この電子チケットの有効無効判断のために、ゲートシステム30は、あらかじめ電子チケットサーバ20からそのチケット情報を受信して管理する。
【0072】
このチケット情報としては、上述のように、例えば、コンサートなどの名称、料金、日時、場所等の情報とすることができる。
これらは、電子透かしデータとして電子チケットに刷り込むことができるため、電子透かしデータ解析部33は、ユーザによって、移動端末10を用いて提示された電子チケットが、正規のものであることを確認することができる。
また、同時に、その電子チケットが、そのコンサートなどに適切なものであること、すなわち、正しい日時や場所等のものであることを確認することができる。
【0073】
なお、電子透かしデータ解析部33において、ユーザ情報の確認を行うことも可能である。
すなわち、電子チケットサーバ20による電子チケットの発行の際に、ユーザ情報も電子チケットに刷り込み、ゲートシステム30において、チケット情報とともに、ユーザ情報もあわせて、あらかじめ電子チケットサーバ20から受信して管理することによって、その電子チケットのユーザを識別することも可能となる。
【0074】
電子透かしデータ解析部33は、電子透かしデータの解析の結果、その電子チケットの有効/無効情報をゲート開閉制御部34に出力する。
ゲート開閉制御部34は、入力した電子チケットの有効/無効情報にもとづいて、ゲート35の開閉を制御する。
【0075】
[複製装置]
複製装置40は、電子チケットを複製する者が使用する装置である。この複製装置40としては、パーソナルコンピュータ、VTR、ビデオカメラ、複写機、ファクシミリ、カセットデッキ、MiniDisk、スキャナ、アナログカメラ、デジタルカメラ、移動端末等を用いることができる。
電子チケットを複製する行為は、通常不正な複製行為であると考えられる。このため、これを複製することの可能なあらゆる装置に、不正な複製を防止する機能をもたせることが好ましい。
また、電子チケットに複製の許可がある場合であっても、一般的には複製回数に制限が設けられると考えられる。このため、複製可能な電子チケットに対し、その電子透かしに複製世代情報を追加する機能を、複製装置40にもたせることが好ましい。
【0076】
本実施形態の複製装置40には、以上のような観点にもとづいて、データ取得部41、複製制御部42、データ格納部43、データ送信部44、表示部45及び音声出力部46をもたせている。
データ取得部41は、外部から電子透かしを有する電子チケットを、複製装置40に取り込む。
その取り込み手段は、電子チケットの種類や、複製装置40の種類に応じて、様々な形態をとり得る。
【0077】
例えば、複製装置40がパーソナルコンピュータである場合は、データ取得部41は、静止画像、動画、音声、又はこれらを組み合せて作成され、移動端末10や電子チケットサーバ20から送信された電子チケットを、通信回線を介して受信することができる。
また、電子チケットが静止画像で、複製装置40がスキャナであれば、データ取得部41は、その静止画像を読み込むものとすることができる。
【0078】
同様に、電子チケットが動画であり、複製装置40がビデオカメラであっても、又は、電子チケットが音声であり、複製装置40が録音装置であっても、データ取得部41は、その電子チケット情報を録画又は録音して、複製装置40に取り込むものとすることができる。
そして、データ取得部41は、取得した電子チケットを複製制御部42に出力する。
【0079】
複製制御部42は、電子チケットに対して電子透かしの検出処理を行う。この検出処理としては、ゲートシステム30の電子透かしデータ検出部32における処理と同様の処理を用いることができる。
電子透かしデータが検出された場合、複製制御部42は、その電子透かしデータを解析する。
この解析処理において、電子透かしデータに、その電子チケットの複製を禁止することを示す複製不許可情報が含まれている場合は、複製制御部42は、その複製を行うことなく、入力された電子チケットを廃棄し、表示部45又は音声出力部46に、複製できないことを示すメッセージを出力する。
【0080】
また、電子透かしデータに、その電子チケットの複製を禁止することを示す複製不許可情報が含まれていない場合、複製制御部42は、電子チケットを複製するが、このとき電子チケットの電子透かしに複製世代情報を追加することができる。
この追加方法としては、電子チケットサーバ20の電子透かしデータ刷り込み部25における処理と同様の方法を用いることができる。すなわち、複製制御部42は、上記複製世代情報を追加した電子透かしデータを有する電子チケットを作成して、これをデータ格納部43に格納する。
【0081】
また、複製制御部42が、このようにして複製世代情報を追加した電子透かしデータを有する複製した電子チケットを、データ送信部44を介して外部装置に送信するようにしてもよい。
すなわち、ユーザは、このようにして複製装置40により複製した電子チケットを、例えば、他の移動端末に保存し、これを用いてゲートシステム30において検札を受けることができる。
【0082】
電子チケットの複製が、所定の範囲内で許可されている場合、例えば、家族割引サービスを提供する催し物の電子チケットについて、1回の複製が許可されているような場合は、ゲートシステム30の電子透かしデータ解析部33は、電子透かしの複製世代情報にもとづいて、これを認識する。
そして、この場合は、ゲートシステム30のゲート開閉制御部34がゲート35を開く。
【0083】
しかし、ゲートシステム30に提示された電子チケットにおける電子透かしの複製世代情報が2回以上の複製である場合は、ゲートシステム30の電子透かしデータ解析部33は、これを認識し、ゲート開閉制御部34によりゲート35は閉じられる。
【0084】
また、複製装置40を、電子透かしデータに複製不許可情報の存否にかかわらず、電子チケットを複製し、電子チケットに複製世代情報を追加するようにすることもできる。
この場合、その電子チケットが一切の複製を許可しないものである場合には、ゲートシステム30の電子透かしデータ解析部33が、複製世代情報を確認することによって、その電子チケットが複製されたものであることを認識し、ゲート開閉制御部34によりゲート35を閉じるようにすることもできる。
【0085】
複製装置40が、移動端末等である場合は、ユーザは、直接これを用いてゲートシステム30にて検札を受けることもできる。このとき、静止画像や動画の電子チケットは、表示部45に表示することができ、音声の電子チケットは、音声出力部46から出力することができる。
【0086】
[移動端末事業者ネットワーク]
移動端末事業者ネットワーク60は、電話会社などにより構築されたネットワークであり、複数の基地局及び交換機を有している。
電子チケットサーバ20及びゲートシステム30は、移動端末事業者ネットワーク60に接続し、移動端末10は、この移動端末事業者ネットワーク60を介して、電子チケットサーバ20に電子チケットの発行を依頼するとともに、発行された電子チケットを受信する。
【0087】
[電子チケットシステムの処理手順]
次に、第一実施形態の電子チケットシステムにおける処理手順について、図4〜図6を参照して説明する。
図4は、本実施形態の電子チケットシステムにおける処理手順を示す動作手順図である。また、図5は、同システムにおいて、特に不正な複製防止処理手順を示す動作手順図であり、図6は、その他の不正な複製防止処理手順を示す動作手順図である。
【0088】
まず、図4を参照して、ユーザは、移動端末10を用いて、移動端末事業者ネットワーク60に接続されている電子チケットサーバ20に対し、移動端末事業者ネットワーク60を介してチケット発行の依頼を行う。
このとき移動端末10は、図4に示すように、ユーザによるチケット発行依頼データを入力し(ステップ10)、このチケット発行依頼データを電子チケットサーバ20に送信する(ステップ11)。
【0089】
電子チケットサーバ20は、移動端末10からチケット発行依頼データが送信されてくると、このチケット発行依頼データにもとづいて、そのチケットが発行可能であるものか否かを確認し(ステップ12)、発行可能である場合は、課金処理を行う(ステップ13)。
【0090】
この課金処理については、上述のように、電子チケットサーバ20が、専用線やインターネット等の通信回線を介して、電話会社に課金用データを送信し、電話会社における課金システム等において、電話料金にチケット料金の上乗せ処理が行われるようにすることができる。
また、電話料金とは別個に、クレジットカードによる決済や、振込による決済等とすることもできる。
【0091】
次に、電子チケットサーバ20は、その電子チケットの本体である静止画像、動画、又は音声等に電子透かしを刷り込む(ステップ14)。この電子透かしの刷り込み方法については、上述のような周波数スペクトラムに電子透かしデータを埋め込む方法が好ましい。
そして、このようにして作成された電子透かしを有する電子チケットを移動端末10に送信する(ステップ15)。
移動端末10は、送信されてきた電子チケットを格納する(ステップ16)。
【0092】
次に、ユーザは、コンサートや観劇等のためにその会場に移動して、入場のためのゲートシステム30に対し、移動端末10から電子チケットを出力して提示する。
このとき、電子チケットが静止画像や動画である場合には、移動端末10は、そのモニタなどに電子チケットを表示することができる。また、電子チケットが、音声である場合には、移動端末10のスピーカなどからこれを出力することができる。
【0093】
ゲートシステム30は、このように移動端末10により提示された電子チケットを入力する。
この入力手段としては、例えば、電子チケットが静止画像である場合は、スキャナやカメラ、ビデオカメラ等とすることができる。
また、電子チケットが動画である場合は、ビデオカメラなどとすることができる。電子チケットが音声である場合は、各種録音装置のマイクなどとすることができる。
【0094】
そして、ゲートシステム30は、入力した電子チケットが電子透かしを有しているか否かを判断するための検出処理を行う(ステップ18)。
この検出処理において、電子透かしが検出された場合は、ゲートシステム30は、これを解析し、その電子チケットが、そのコンサートなどに適切なものであるか否かを判断する(ステップ19)。
【0095】
電子透かしには、上述のように、コンサートなどの名称や、日時、場所、料金、複製世代情報等の情報をもたせることが可能である。
また、ゲートシステム30は、あらかじめ移動端末事業者ネットワーク60を介して、電子チケットサーバ20から上記のような電子透かしに保有させる情報を受信して格納する。
【0096】
このため、このゲートシステム30にあらかじめ格納した情報と、移動端末10により提示された電子チケットが有する電子透かしに含まれた情報とを比較することによって、その電子チケットが正規のものであるか否かを判断することができる。
【0097】
ゲートシステム30は、この電子透かしの解析により、電子チケットがそのコンサートなどに対して有効なものであるか否かを判断し、ゲートの開閉を制御する(ステップ20)。
電子チケットが有効であると判断される場合は、ゲートシステム30は、ゲートを開いた状態とする。
【0098】
また、この電子透かしの解析において、電子チケットに電子透かしが入っていない場合、電子透かしが入っているが、その複製世代情報により不正な複製された電子ケットであると判断される場合、及び、電子透かしの情報によりユーザが、間違って異なる日付や場所のコンサートなどに入場しようとしたと判断される場合等には、ゲートシステム30は、ゲートを閉じた状態とする。
【0099】
次に、図5を参照して、電子透かしを有する電子チケットの不正な複製を防止する処理手順について説明する。
まず、移動端末10は、電子透かしを有する電子チケットを表示又は出力する(ステップ30)。
このとき、移動端末10は、ゲートシステム30に対して電子チケットを提示する際に行うような方法により、複製装置40に対して電子チケットを出力するか、又は、通信回線を介して、複製装置40に電子チケットを送信する。
【0100】
次に、複製装置40は、ゲートシステム30と同様にして電子チケットを入力する。あるいは、通信回線を介して、移動端末10から電子チケットを受信する。
そして、入力した電子チケットに電子透かしが含まれているかどうかの検出処理を行い(ステップ31)、含まれている場合には、検出された電子透かしを解析する(ステップ32)。
【0101】
この解析処理において、電子透かしデータに、その電子チケットの複製を禁止するという情報が含まれている場合は、複製装置40は、入力した電子チケットを廃棄し、複製が禁止されていることを示すメッセージを、モニタやスピーカから出力する(ステップ33)。
これにより、電子チケットの不正な複製を防止することができる。
【0102】
次に、図6を参照して、電子透かしを有する電子チケットの不正な複製を防止する他の処理手順について説明する。
まず、移動端末10が、電子チケットを出力し、複製装置40がこの電子チケットを入力して、電子透かしの検出処理を行うまでの動作(ステップ50、ステップ51)は、上述の図5における動作(ステップ30、ステップ31)と同様である。
【0103】
次に、複製装置40は、電子透かしを解析し、この解析の結果、複製可能である場合は、複製を行うとともに、電子透かしデータに複製をしたことを示す複製世代情報を追加して電子チケットに刷り込み、これを格納する(ステップ53)。このようにして複製した電子チケットを、複製装置40が、外部装置、例えば、他の移動端末などに送信し、この外部装置において格納され、用いられることも考えられる。
なお、ここでは、入力した電子チケットデータ自体を複製装置40などに格納することも複製としている。
【0104】
次に、ユーザは、コンサートなどのゲートシステム30に対し、複製装置40を用いて複製した電子チケットを、表示又は出力することにより提示する(ステップ54)。
ゲートシステム30は、提示された電子チケットを入力して電子透かしの検出処理を行い(ステップ55)、検出された電子透かしを解析する(ステップ56)。
【0105】
この解析において、例えば、そのコンサートに関して、電子チケットの複製が1回のみ認められているような場合は、ゲートシステム30は、電子透かしにおける複製世代情報により、提示された電子チケットの複製回数を確認して、ゲートの開閉を制御することができる(ステップ57)。
また、複製装置40において、複製可能であったが、そのコンサートに関して、電子チケットの複製が一切認められていないときは、ゲートシステム30は、同様に複製世代情報を確認することによって、提示された電子チケットが複製されたものであると判断した場合、そのゲートを閉じるようにすることができる。これによって、不正な複製を行った電子チケットを用いたユーザの入場を、防止することが可能となる。
【0106】
なお、本実施形態においては、検札装置をゲートシステムとしているが、これに限定されるものではなく、検札を行う各種装置に適用することができる。例えば、電子チケットが出力された場合に、景品を提供したり、割引を実施する装置等を、本発明の検札装置として用いることも可能である。
電子チケットシステムをこのような構成にすることにより、電子チケットの認証にあたって、電子透かしを用いることができる。
これによって、電子チケットに対する高いセキュリティ効果を得ることができることに加え、電子チケットの形態にとらわれることなく、そのセキュリティ効果を付与することが可能となる。
すなわち、電子チケットを静止画像のみならず、動画や音声等とすることもでき、電子チケットをマルチメディアなものとすることが可能となる。
【0107】
また、電子透かし技術として、周波数スペクトラムに電子透かしデータを埋め込む方法をとることによって、電子透かしによる電子チケットの劣化を最小のものとすることが可能となる。
さらに、各種複製機器に、電子透かしの検出及び解析機能を設けることによって、電子チケットの不正な複製を防止することが可能となる。
【0108】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態につき、図7及び図8を参照して説明する。図7は、本発明の第二実施形態の電子チケットシステムの構成を示すブロック図であり、図8は、同システムにおける移動端末、電子チケットサーバ及びゲートシステムの構成を示すブロック図である。
図7及び図8に示すように本実施形態は、電子チケットシステムが、インターネットなどの他のネットワーク70に接続された電子チケットサーバ20a及びゲートシステム30a等を有する点で、第一実施形態と異なる。
【0109】
このネットワーク70としては、従来公知の任意好適な公衆回線、商業回線又は専用回線を用いることができる。また電子チケットサーバ20a及びゲートシステム30a等のそれぞれの間においては、同一又は別個の通信回線で構成することができる。
さらに、ネットワーク70は、電子チケットサーバ20a及びゲートシステム30a等のそれぞれの間を、無線あるいは有線で接続可能な回線であり、例えば、公衆回線網、専用回線網、インターネット回線網及びイントラネット網により構成することができる。
【0110】
このネットワーク70は、移動端末事業者ネットワーク60に接続されており、移動端末10は、移動端末事業者ネットワーク60及びネットワーク70を介して、電子チケットサーバ20aに対し、電子チケットサーバ20に対する場合と同様に、チケット発行依頼データを送信することができる。
そして、発行された電子透かしを有する電子チケットを電子チケットサーバ220aから受信する。
【0111】
また、ユーザは、コンサートなどにおけるゲートシステム30aに対して、移動端末10を用いて電子チケットを提示し、そのコンサートなどへの入場の許可判断を受ける。
その他の構成については、第一実施形態における構成と同様であり、本実施形態の場合も、図4〜図6に示すものと同様の処理手順にて電子チケットの発行、検出、解析、ゲート開閉制御及び不正な複製の防止を行うことができる。
【0112】
なお、本実施形態においては、ゲートシステム及び電子チケットサーバを、ネットワーク70にのみ接続して、移動端末事業者ネットワーク60にこれらをもたせなくて、実施することが可能である。
以上のように、電子チケットシステムを本実施形態に示す構成にすれば、同システムをより柔軟に構築することができ、汎用性、拡張性に優れたシステムを提供することが可能となる。
【0113】
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態につき、図9及び図10を参照して説明する。図9は、本発明の第三実施形態の電子チケットシステムの構成を示すブロック図であり、図10は、同システムにおける移動端末、電子チケットサーバ及びゲートシステムの構成を示すブロック図である。
図9及び図10に示すように、本実施形態は、第一実施形態で示した移動端末10だけでなく、移動端末事業者ネットワーク60に接続されたユーザ端末50又はネットワーク70に接続されたユーザ端末50aにより、チケットの発行依頼が行われる点で、第一実施形態と異なる。
【0114】
このユーザ端末50、ユーザ端末50aは、ノート型パソコンなどのパーソナルコンピュータや、PDA等である。
ユーザは、移動端末10と同様に、このユーザ端末50等を用いて、電子チケットサーバ20又は電子チケットサーバ20aに対してチケット発行依頼データを送信する。
そして、ユーザ端末50aは、発行された電子透かしを有する電子チケットを受信して格納し、ゲートシステム30等において、その電子チケットを提示する。
【0115】
その他の構成については、第一実施形態における構成と同様であり、本実施形態の場合も、図4〜図6に示すものと同様の処理手順にて電子チケットの発行、検出、解析、ゲート開閉制御及び不正な複製の防止を行うことができる。
以上のように、電子チケットシステムをこのような構成することにより、電子チケットを保有させる機器の幅を広げることができ、より汎用性に優れたシステムを提供することが可能となる。
【0116】
なお、上記の各実施形態におけるチケット発行依頼データの送信や、電子透かしの刷り込み、電子透かしの検出等は、電子チケットプログラムにより実行される。
この電子チケットプログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、例えば、チケット発行依頼データの送信処理や、電子透かしの刷り込み処理、電子透かしの検出処理等を行わせる。
これによって、これらの処理は、電子チケットプログラムとコンピュータとが協働した移動端末10、電子チケットサーバ20、ゲートシステム30等により実現される。
【0117】
また、電子チケットプログラムは、コンピュータのROMやハードディスクに記憶させる他、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、たとえば、外部記憶装置及び可搬記録媒体等に格納することができる。
外部記憶装置とは、磁気ディスク等の記録媒体を内蔵し、例えば電子チケットサーバ20などに外部接続される記憶増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、たとえば、CD−ROM、フレキシブルディスク、メモリカード、光磁気ディスク等をいう。
【0118】
そして、記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータのRAMにロードされて、CPUにより実行される。この実行により、上述した本実施形態の電子チケットサーバ20等の機能が実現される。
さらに、コンピュータで電子チケットプログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有された電子チケットプログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。
【0119】
このダウンロードされた電子チケットプログラムも、CPUにより実行され、本実施形態のチケット発行依頼データの送信処理や、電子透かしの刷り込み処理、電子透かしの検出処理等を実現する。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、例えば、電子チケットとしてホログラムやバイブレーション等を用いて、その表現力を高めるなど適宜設計変更できるものである。
【0120】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、電子チケットの認証にあたって、電子透かしを用いることができる。
これによって、電子チケットに対する高いセキュリティ効果を得ることができることに加え、電子チケットの形態にとらわれることなく、このセキュリティ効果を付与することが可能となる。
すなわち、電子チケットを静止画像のみならず、動画や音声等とすることもでき、電子チケットをマルチメディアなものとすることが可能となる。
【0121】
また、電子透かし技術として、周波数スペクトラムに電子透かしデータを埋め込む方法をとることによって、電子透かしによる電子チケットの劣化を最小のものとすることが可能となる。
さらに、各種複製機器に、電子透かしの検出及び解析機能を設けることによって、電子チケットの不正な複製を防止することが可能となる。
【0122】
加えて、このような電子チケットシステムを、移動端末事業者ネットワークのみならず、インターネットなどの通信回線を介して行うこともでき、パーソナルコンピュータやPDAなどのユーザ端末を用いて、電子チケットを取得し、利用することも可能となる。
【0123】
また、電子チケットプログラムは、コンピュータの各構成要素へ所定の指令を送ることにより、このチケット発行依頼データの送信機能や、電子透かしの刷り込み機能、電子透かしの検出機能等を実現させることができる。
これによって、これらの機能等は、電子チケットプログラムとコンピュータとが協働した電子チケットサーバ等により実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の電子チケットシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態の電子チケットシステムにおける移動端末、電子チケットサーバ及びゲートシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一実施形態の電子チケットシステムにおける複製装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第一実施形態の電子チケットシステムにおける処理手順を示す動作手順図である。
【図5】本発明の第一実施形態の電子チケットシステムにおける不正な複製防止処理手順を示す動作手順図である。
【図6】本発明の第一実施形態の電子チケットシステムにおける他の不正な複製防止処理手順を示す動作手順図である。
【図7】本発明の第二実施形態の電子チケットシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第二実施形態の電子チケットシステムにおける移動端末、電子チケットサーバ及びゲートシステムの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第三実施形態の電子チケットシステムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第三実施形態の電子チケットシステムにおける移動端末、電子チケットサーバ及びゲートシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 移動端末
11 データ入力部
12 制御部
13 アンテナ
14 データ格納部
15 表示部
16 音声出力部
20 電子チケットサーバ
20a 電子チケットサーバ
21 受付部
22 データ管理部
23 データ生成部
24 データ格納部(画像/動画/音声)
25 電子透かしデータ刷り込み部
26 送信部
30 ゲートシステム
30a ゲートシステム
31 データ受信部(スキャナ/マイク)
32 電子透かしデータ検出部
33 電子透かしデータ解析部
34 ゲート開閉制御部
35 ゲート
40 複製装置
41 データ取得部
42 複製制御部
43 データ格納部
44 データ送信部
45 表示部
46 音声出力部
50 ユーザ端末
50a ユーザ端末
60 移動端末事業者内ネットワーク
70 ネットワーク(インターネット等)

Claims (14)

  1. 移動端末が、電子チケットサーバから電子チケットを取得して検札装置により検札を受ける電子チケットシステムであって、
    チケット発行依頼データを前記電子チケットサーバに送信し、この電子チケットサーバから電子チケットを受信して、検札に際して前記電子チケットを出力する前記移動端末と、
    前記移動端末から送信されてきた前記チケット発行依頼データにもとづいて、電子透かしを有する前記電子チケットを作成し、この電子チケットを前記移動端末に送信する前記電子チケットサーバと、
    前記移動端末から出力された前記電子チケットの前記電子透かしを検出して検札を行う前記検札装置と、
    前記移動端末、前記電子チケットサーバ及び前記検札装置を接続する移動端末事業者ネットワークとを有する
    ことを特徴とする電子チケットシステム。
  2. 前記電子チケットが、少なくとも静止画像、動画又は音声のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の電子チケットシステム。
  3. 前記電子透かしが、電子チケットを周波数変換し、周波数スペクトラムに電子透かしデータを埋め込むことにより、前記電子チケットに刷り込まれる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電子チケットシステム。
  4. 前記電子チケットシステムが、
    少なくともデジタルデータ又はアナログデータのいずれかの複製を行う複製装置を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子チケットシステム。
  5. 前記複製装置が、前記移動端末又は前記電子チケットサーバから前記電子チケットを受信し、又は印刷、録画若しくは録音されてアナログ化された前記電子チケットを入力すると、この入力した電子チケットが有する電子透かしを確認し、当該電子透かしに複製不許可情報が存在する場合は、前記電子チケットの複製を行わない
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子チケットシステム。
  6. 前記複製装置が、
    前記移動端末又は前記電子チケットサーバから前記電子チケットを受信して、又は印刷、録画若しくは録音されてアナログ化された電子チケットを入力して複製を行うにあたり、前記電子チケットの電子透かしに複製世代情報を更新し、
    前記検札装置が、前記電子透かしにおける前記複製世代情報を確認して、前記検札を行う
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子チケットシステム。
  7. 前記電子チケットサーバ及び前記検札装置が、他のネットワークに接続され、当該他のネットワークが、前記移動端末事業者ネットワークに接続する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電子チケットシステム。
  8. ユーザ端末が、前記移動端末事業者ネットワーク又は前記他のネットワークに接続され、
    このユーザ端末が、前記チケット発行依頼データを前記電子チケットサーバに送信し、前記電子チケットサーバから前記電子チケットを受信して、前記検札に際して前記電子チケットを出力する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電子チケットシステム。
  9. 前記検札装置が、ゲートシステムであり、前記検札において検出した前記電子透かしにもとづきゲートの開閉を決定する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電子チケットシステム。
  10. 前記電子チケットサーバが、前記電子チケットの発行に対して、課金用データを作成し、この課金用データを前記移動端末の通信を管理する通信事業者の課金システムに送信し、この課金システムが、前記電子チケットの料金を、前記移動端末の通信料金に上乗せして課金する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電子チケットシステム。
  11. 移動端末が、移動端末事業者ネットワークを介して、電子チケットサーバから電子チケットを取得し、検札装置により検札を受ける電子チケット方法であって、
    前記移動端末が、チケット発行依頼データを前記電子チケットサーバに送信し、
    前記電子チケットサーバが、送信されてきた前記チケット発行依頼データにもとづき電子透かしを有する前記電子チケットを作成して、この電子チケットを前記移動端末に送信し、
    前記移動端末が、前記電子チケットサーバから前記電子チケットを受信するとともに、検札に際してこの電子チケットを出力し、
    前記検札装置が、前記移動端末から出力された前記電子チケットの前記電子透かしを検出して検札を行う
    ことを特徴とする電子チケット方法。
  12. 移動端末事業者ネットワークを介して、移動端末の要求に応じて、検札装置により検札を受けるための電子チケットを送信する電子チケットサーバであって、
    前記移動端末から送信されてきたチケット発行依頼データにもとづいて、少なくとも静止画像、動画又は音声のいずれかの情報に電子透かしを刷り込むことにより、前記電子チケットを作成し、この電子チケットを前記移動端末に送信する
    ことを特徴とする電子チケットサーバ。
  13. 移動端末事業者ネットワークを介して、電子チケットサーバに、検札装置により検札を受けるための電子チケットを移動端末へ送信させる電子チケットプログラムであって、
    前記電子チケットサーバに、
    前記移動端末から送信されてきたチケット発行依頼データにもとづいて、少なくとも静止画像、動画又は音声のいずれかの情報に電子透かしを刷り込ませることにより、前記電子チケットを作成させ、この電子チケットを前記移動端末に送信させる
    ことを実行させるための電子チケットプログラム。
  14. 移動端末により出力された電子チケットにもとづいて検札を行う検札装置であって、
    前記電子チケットに対して、電子透かしの検出処理を実行し、検出された電子透かしにもとづいて、前記移動端末の検札における許可判断を行う
    ことを特徴とする検札装置。
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