JP2004077372A - ディスペンサヘッド及びチップ製造装置 - Google Patents

ディスペンサヘッド及びチップ製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プローブ溶液の組み合わせの変更やメンテナンス等を行いやすく、取り扱いが容易なディスペンサヘッドを提供すること。
【解決手段】ディスペンサヘッド100は、少なくとも蛋白質又は核酸を含む複数のプローブ溶液をそれぞれ独立に吐出するものであって、プローブ溶液を収容し、外部から供給される駆動信号を受けてプローブ溶液を吐出する複数のカートリッジ10と、これら複数のカートリッジのそれぞれを収容する複数のスロット12を備えるキャリッジ14とを含み、複数のカートリッジ10のそれぞれが各スロット12から着脱自在になるように構成されている。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、医療診断等における検査などに用いられるチップ上に、蛋白質や抗体等を含むプローブ溶液を滴下(スポッティング)するために用いられるディスペンサヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
蛋白質や核酸、あるいはDNAなどに関する解析を行う際には、基板上に蛋白質等を含むプローブ溶液をスポッティングして作製した解析用チップが用いられる。このような解析用チップを作製する方法として、例えば、特開平11−187900号公報には、微小液滴を所望場所に所望量だけ吐出する、いわゆるインクジェット技術を利用して、基板上にプローブ溶液をスポッティングする手法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、多数の種類のプローブ溶液を基板上の任意の位置へスポッティングする場合には、スポッティングに多くの時間を要するために、解析用チップの生産性の向上が難しく、また時間経過によってプローブ溶液が乾燥して活性を失うなどの不都合を生じる場合がある。
【0004】
このため、一の液滴吐出用のヘッド(ディスペンサヘッド)によって、より多くの種類のプローブ溶液をスポッティングすることを可能とする技術が検討されている。この場合には、一のディスペンサヘッドに多種類のプローブ溶液を収容しておくことが必要となる。しかしながら、一のディスペンサヘッドに収容するプローブ溶液が多くなると、使用するプローブ溶液の組み合わせの変更やメンテナンス等を行いにくくなり、ディスペンサヘッドの取り扱いが容易ではなくなる。
【0005】
本発明は、このような点に着目して創作されたものであり、プローブ溶液の組み合わせの変更やメンテナンス等を行いやすく、取り扱いが容易なディスペンサヘッドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のディスペンサヘッドは、少なくとも蛋白質又は核酸を含む複数のプローブ溶液をそれぞれ独立に吐出するディスペンサヘッドであって、上記プローブ溶液を収容し、外部から供給される駆動信号を受けてプローブ溶液を吐出する複数のカートリッジと、これら複数のカートリッジのそれぞれを収容する複数のスロットを備えるキャリッジと、を含んでおり、複数のカートリッジのそれぞれが各スロットから着脱自在になるように構成されている。
【0007】
かかる構成とすることにより、より多くの種類のプローブ溶液をスポッティングすることが可能であり、かつプローブ溶液の組み合わせの変更やメンテナンス等を行いやすく、取り扱いが容易なディスペンサヘッドを実現することが可能となる。
【0008】
好ましくは、上記カートリッジは、プローブ溶液を収容するタンクと、外部からの駆動信号に基づいて、タンクに収容されるプローブ溶液を吐出する液滴吐出ヘッドと、タンク及び液滴吐出ヘッドが取り付けられる本体部と、を含んで構成される。
【0009】
好ましくは、上記スロットに装着されたカートリッジを当該スロットに固定する係止手段を更に備える。これにより、スロット内におけるカートリッジの装着位置をより安定させることが可能となる。
【0010】
好ましくは、上記係止手段は、スロットの内壁に設けられており、カートリッジの一部を把握して当該カートリッジを固定する。
【0011】
好ましくは、上記係止手段は略V字状のバネにより形成され、カートリッジは上記略V字状のバネの形状に対応して周囲が略三角形状に形成された凸部を備えており、当該凸部を略V字状のバネで挟むことによってカートリッジを固定する。これにより、比較的に簡単な構成でカートリッジを固定することが可能となる。
【0012】
好ましくは、上記スロット内の係止手段の設置位置と対向する位置に、スロットの中心部に向けてカートリッジを押圧する押圧部を備える。これにより、スロット内でのカートリッジの装着位置をさらに安定させることが可能となる。
【0013】
好ましくは、上記押圧部は、弾性体を用いて構成される。弾性体としては、例えば、バネやゴムなどが挙げられる。このような弾性体を用いて押圧部を構成することにより、カートリッジを確実に押圧することができるとともに、カートリッジの脱着も比較的に容易となる。
【0014】
好ましくは、上記カートリッジは、液滴吐出ヘッドに駆動信号を中継するための電極部と配線を備えており、また、上記押圧部は、カートリッジをスロットに装着した際に電極部を押圧するような位置に設けられており、外部から供給される駆動信号を電極部に伝える機能を担う。これにより、カートリッジを押圧する機能と駆動信号を伝える機能を押圧部に兼用させることが可能となり、使用する部品の数を低減し、ディスペンサヘッドの構造の簡素化が可能となる。
【0015】
好ましくは、上記カートリッジは、当該カートリッジの少なくとも一部がスロット内に収容されるようになされるものであり、スロットに収容されない部分には着脱用の把持部が形成されている。これにより、当該把持部をつかんでカートリッジを着脱することが可能となり、ディスペンサヘッドの使い勝手を更に向上させることが可能となる。
【0016】
また、本発明は、上述したディスペンサヘッドと、位置制御信号に基づいてディスペンサヘッドを移動させる走査駆動手段と、プローブ溶液が吐出される対象となる基板とディスペンサヘッドとの相対的な位置を制御する位置制御手段と、を備えており、各種検査等に用いられるチップを製造するためのチップ製造装置でもある。
【0017】
かかる構成とすることにより、より多くの種類のプローブ溶液をスポッティングすることが可能であり、かつ取り扱いが容易なチップ製造装置を実現することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本実施形態のディスペンサヘッドの外観を示す斜視図である。同図に示すディスペンサヘッド100は、蛋白質等を含むプローブ溶液を基板上に配列して形成される解析用チップを製造するための製造装置に組み込まれ、プローブ溶液を基板上へスポッティングするために用いられるものであり、それぞれが液滴吐出を行うことが可能な最小単位である複数のカートリッジ10と、当該カートリッジ10のそれぞれが装填される複数のスロット12を備えるキャリッジ14と、当該キャリッジ14の下側に取り付けられるノズル位置決め板15を含んで構成されている。
【0020】
カートリッジ10は、キャリッジ14に対して着脱可能に構成されており、各カートリッジ10の使用状況、吐出するべき溶液の種類などに応じて、それぞれ個別的に交換等を行うことが可能となっている。本実施形態では、蛋白質あるいは核酸などを含むプローブ溶液がカートリッジ10に収容されている。各カートリッジ10は、外部から供給される駆動信号に基づいて、吐出量(吐出回数)や吐出タイミングなどを制御してプローブ溶液を吐出する。ノズル位置決め板15は、キャリッジ14に付設され、各カートリッジ10のヘッドチップ(後述する)の相互の位置を決めている。
【0021】
図2は、カートリッジ10の詳細構成を説明する斜視図である。図2(a)はカートリッジ10を一方側から見た斜視図、図2(b)はカートリッジ10を他方側(図2(a)の場合と逆の側)から見た斜視図をそれぞれ示している。また、図3は、カートリッジ10の内部構成を説明する図であり、カートリッジ10を分解した状態を斜視図によって示している。
【0022】
図2及び図3に示すように、カートリッジ10は、本体部20、把持部22、ヘッドチップ24、電極部26、凸部28、タンク30、ヘッド取付け板32、パッキン34、ヘッド固定板36、封止栓38を含んで構成されている。
【0023】
まず、主に図2を参照しながら、カートリッジ10の構成を説明する。把持部22は、本体部20の一方端に設けられた板状部分である。この把持部22をつまむことにより、カートリッジ10の着脱を容易に行うことができる。なお、把持部22の配置位置は、図示の位置に限定されるものではなく、カートリッジ10をスロット12に装填した際に、把持部22がスロット12の外側となる位置であればどこでもよい。また、把持部22の形状についても、板状に限定されるものではなく、つまみやすい形状であればよく、棒状など他の形状にしてもよい。
【0024】
ヘッドチップ24は、外部から供給される駆動信号に基づいて、本体部20の内部(詳細は後述する)に収容されるプローブ溶液を吐出するものであり、プローブ溶液を吐出するノズル面が本体部20の他方端に位置するように、本体部20に組み付けられている。
【0025】
2つの電極部26は、上記駆動信号をヘッドチップ24に伝えるためのものであり、接触面が外部に露出するようにして本体部20に組み付けられている。これらの電極26と図示しない配線を介して、駆動信号がヘッドチップ24に伝えられる。
【0026】
凸部28は、周囲が略三角形状となっており、本体部20の側面に形成されている。詳細については後述するが、スロット12の内壁には略V字状のバネが設けられており、当該V字状のバネによって凸部28を挟むことにより、スロット12に装着されたカートリッジ10が固定されるようになっている。
【0027】
次に、主に図3を参照してカートリッジ10の内部構成について詳細に説明する。タンク30は、吐出対象となるプローブ溶液を収容するものであり、本体部20の内部に設置されている。図示のように、タンク30の開口部にはフランジ状のパッキンが形成されており、このパッキンを本体部20とヘッド取付け板32によって把持することにより、プローブ溶液がタンク30内に封入可能となる。
【0028】
ここで、ヘッドチップ24にプローブ溶液を供給しつつ、安定した吐出が行えるようにするには、ヘッドチップ24に対して、プローブ溶液を大気圧よりも小さな圧力(負圧)で供給する必要がある。このような条件を満たすために、タンク30は、例えば、ブチルゴムを用いて形成されたものを用いることが好適である。これにより、プローブ溶液に適度な圧力を加えながら、ヘッドチップ24にプローブ溶液を供給することが可能となる。ブチルゴムは、気体や水蒸気の透過性が低いので、タンク30内外へのこれらの進入、流出を防ぎ、タンク30内の圧力を安定させることが可能となる。これにより、タンク30に収容されるプローブ溶液の変質を回避することが可能となり、プローブ溶液の管理が容易になる。
【0029】
ヘッド取付け板32は、ヘッドチップ24の一部を貫入するための開口部32aを備えており、本体部20の開口部(タンク30が挿入される側)に設置され、ヘッドチップ24を本体部20へ取り付けるために用いられる。また、ヘッド取付け板32は、タンク30へプローブ溶液を注入するための注入孔32bを備えている。
【0030】
プローブ溶液を充填する際は、タンク30を加圧し、ヘッドチップ24の流路にプローブ溶液を満たす。タンク30の加圧は、不図示の棒状の部材を本体部20に設けられたプライミング用穴21に挿入して、棒状の部材によりタンク30を押圧し、変形させて行う。ヘッドチップ24の流路中に気泡等のプローブ溶液の吐出を阻害するものが混入した場合に行う復旧も前述のプローブ溶液を充填する際と同様な操作を行う。
【0031】
プローブ溶液の充填や復旧は、タンク30を加圧して、ヘッドチップ24のノズルから、余剰のプローブ溶液が出てきた後、速やかにノズル面を払拭してノズルにメニスカスを形成して完了する。
【0032】
なお、タンク30に使用する材料としては、可撓性の材料であれば良く、フッ素ゴムやシリコンゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ディエンモノマー)、脱蛋白天然ゴム等でもよい。タンク30に使用する材料は、プローブ溶液中の蛋白質等の活性が維持可能である材料を選択して適用する。
【0033】
パッキン34は、ヘッドチップ24とヘッド取付け板32との当接面に介在するように組み付けられている。このパッキン34により、上記当接面の気密性を高め、タンク30からのプローブ溶液の流出や、タンク30への気泡の侵入を回避する。
【0034】
ヘッド固定板36は、ヘッドチップ24の一部を貫入するための開口部36aを備えており、ヘッド取付け板32の一方面側に設置され、ヘッドチップ24を本体部20へ取り付けるために用いられる。このヘッド固定板36の開口部36aを貫通して、ヘッドチップ20のノズル面が外部に露出する。また、ヘッド固定板36は、タンク30へプローブ溶液を注入するための注入孔36bを備えている。ヘッド取付け板32とヘッド固定板36の両者は、注入孔32bと注入孔36bとが向かい合うようにして、相互の位置を合わせて組み付けられる。これにより、各注入孔32b、36bを通してタンク30へのプローブ溶液を注入することが可能となる。
【0035】
封止栓38は、注入孔36bに挿入されており、タンク30に収容されているプローブ溶液の流出を防止する。
【0036】
次に、スロット12の内側の構造について詳細に説明する。図4は、スロット12の内側の構造について説明する図である。
【0037】
図4(a)に示すように、スロット12の一の内壁12aには、略V字状の形状を有するバネ16が設置されている。スロット12にカートリッジ10が挿入された際には、図4(b)に部分拡大図で示すように、カートリッジ10に設けられた凸部28が当該バネ16によって挟まれることにより、カートリッジ10はスロット12の底面12cに付勢されて位置決めされるとともに固定される。図4(c)は、スロット12内にカートリッジ10が装着された状態を示している。
【0038】
また、スロット12の底面12cには、カートリッジ10のヘッド固定板36の一部を挿入し、ヘッドチップ24のノズル面を外部に露出するための開口部15aが形成されている。本実施形態では、主にこの開口部15aと上述した底面12cとバネ16とによって、スロット12内でのカートリッジ10の位置決めがなされる。
【0039】
また、本実施形態のディスペンサヘッド100は、スロット12内に、スロット12の中心部に向けてカートリッジ10を押圧する手段(押圧部)を備えることにより、スロット12内でのカートリッジ10の位置ずれをより確実に防止している。以下、その詳細について説明する。
【0040】
図5は、カートリッジ10を押圧する手段について詳細に説明する図である。同図では、カートリッジ10の先端(ヘッドチップ24のノズル面側)及びその周辺が断面図により示されている。
【0041】
図5に示すように、キャリッジ14によって構成されるスロット12の一の内壁12bに、弾性体としてのバネ18が2つ設けられている。これらのバネ18は、カートリッジ10をスロット12に装着した際に電極部26を押圧するような位置であり、かつ上述したV字状のバネ16の設置位置と対向する位置となるように設けられており、スロット12の中心部に向けてカートリッジ10を押圧する機能を担い、ノズル位置決め板15の開口部15aの側面に対してヘッドチップ24を付勢して、ヘッドチップ24とノズル位置決め板15の開口部15aの側面との位置を決めている。また、各バネ18は、ヘッドチップ24を駆動するために外部から供給される駆動信号を電極部26に伝える機能をも担っている。
【0042】
このように、本実施形態のディスペンサヘッド100は、それぞれ独立にプローブ溶液を吐出可能な複数のカートリッジ10を備えているので、より多くの種類のプローブ溶液をスポッティングすることが可能であり、更に、各カートリッジ10を着脱自在に構成していることから、プローブ溶液の組み合わせの変更やメンテナンス等を行いやすくなる。したがって、取り扱いが容易なディスペンサヘッドを実現することが可能となる。
【0043】
なお、本実施形態におけるヘッドチップ24は、プローブ溶液をインクジェット方式により吐出する。ヘッドチップ24の端面はノズル面となっており、ノズル面にはノズルが設けられ、ノズルに連通するプローブ溶液を満たす通路である圧力室の壁の一部には振動板が設けられている。更にこの振動板に対向する流路の外側に隙間を隔てて電極(対向電極)が設けられている。振動板と対向電極に電位差を与えることにより、振動板は、対向電極に静電圧力により吸引されて、圧力室に負圧を発生させ、適時電位差を解除することにより、振動板を復元力により復帰させ、圧力室内のプローブ溶液を振動させてノズルから適量のプローブ溶液を吐出させる。
【0044】
ヘッドチップ24としてこれら静電駆動方式により駆動されるインクジェットヘッドを採用することにより、構造が単純で、プローブ溶液の吐出量が安定しており、熱を用いないのでプローブ溶液中の蛋白質等の変質を回避し、活性を維持することが可能となる。更に、装置の小型化、低消費電力化を実現することができる。静電駆動方式のインクジェットヘッドは、本発明に係るディスペンサヘッドに採用するヘッドチップとして好適である。この他、ヘッドチップ24として圧電素子を用いたピエゾ方式のインクジェットヘッドを用いてもよい。この場合は、静電駆動方式と同様に、熱を用いない利点と、印加する電圧を可変としてプローブ溶液の吐出を調整しやすいという利点を有する。勿論、インクジェット方式であれば、この他、加熱して流路に圧力を発生させる方式や、音響レンズによる方式等、何れの方式でも本発明に係るディスペンサヘッドに採用することが可能である。
【0045】
次に、上述した本実施形態のディスペンサヘッド100を用いて構成される解析用チップ製造装置の具体例について説明する。
【0046】
図6は、解析用チップ製造装置の具体例について説明する図である。同図に示す解析用チップ製造装置は、ディスペンサヘッド100、作業台101、Y方向駆動軸102、Y方向駆動モータ103、X方向ガイド軸104、作業台駆動モータ105、基台106、制御部107を含んで構成されている。
【0047】
作業台101は、製造すべき解析用チップを構成する基板108を載置させるためのものである。基板108は、例えば作業台101上に48枚(8×6枚)並べられている。この基板108上に所望のプローブ溶液をスポッティングすることによって、解析用チップが製造される。
【0048】
Y方向駆動軸102には、Y方向駆動モータ103が接続されている。Y方向駆動モータ103は、例えばステッピングモータ等であり、制御部107からY軸方向に対応する駆動信号が供給されると、Y方向駆動軸102を回転させる。Y方向駆動軸102が回転させられると、ディスペンサヘッド100はY方向駆動軸102の方向に沿って移動する。
【0049】
X軸方向ガイド軸104は、基台106に対して動かないように固定されている。また、作業台101には、作業台駆動モータ105が接続されている。作業台駆動モータ105は、例えばステッピングモータ等であり、制御部107からX軸方向に対応する駆動信号が供給されると、作業台101をX軸方向に移動させる。すなわち、作業台101をX軸方向に駆動し、ディスペンサヘッド100をY軸方向に駆動することによって、ディスペンサヘッド100を基板108上の所望の場所に自在に移動させることができる。
【0050】
制御部107は、プローブ溶液の吐出タイミング、吐出回数等を制御するための駆動信号をディスペンサヘッド100に供給する。また、制御部107は、Y方向駆動モータ103及び作業台駆動モータ105のそれぞれに対して、これらの動作を制御するための駆動信号を供給する。
【0051】
なお、上述したY方向駆動軸102、Y方向駆動モータ103、制御部107が走査駆動手段に、X方向ガイド軸102、作業台駆動モータ105、制御部107が位置制御手段にそれぞれ対応している。
【0052】
このような構成を備える本実施形態の解析用チップ製造装置によれば、より多くの種類のプローブ溶液をスポッティングすることが可能であり、かつ取り扱いが容易な解析用チップ製造装置を実現することができる。
【0053】
なお、本発明は、上記実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、蛋白質や核酸を含むプローブ溶液をスポッティングする場合について考えていたが、これに限定されるものではなく、DNA解析に用いられるプローブ溶液などのスポッティングを行う場合についても本実施形態のディスペンサヘッドを用いることが可能である。
【0054】
また、上述した実施形態の解析用チップ製造装置では、ディスペンサヘッド100がY軸方向にしか移動せず、X軸方向については作業台101が移動するにようにしているが、これを逆に構成してもよい。また、ディスペンサヘッド100又は作業台101のいずれか一方又は双方がX軸方向及びY軸方向の双方に移動できるようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、より多くの種類のプローブ溶液をスポッティングすることが可能であり、かつプローブ溶液の組み合わせの変更やメンテナンス等を行いやすく、取り扱いが容易なディスペンサヘッドが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のディスペンサヘッドの外観を示す斜視図である。
【図2】カートリッジの詳細構成を説明する斜視図である。
【図3】カートリッジの内部構成を説明する図である。
【図4】スロットの内側の構造について説明する図である。
【図5】カートリッジを押圧する手段について詳細に説明する図である。
【図6】解析用チップ製造装置の具体例について説明する図である。
【符号の説明】
10 カートリッジ
12 スロット
14 キャリッジ
16、18 バネ
20 本体部
22 把持部
24 ヘッドチップ
26 電極部
28 凸部
30 タンク
32 ヘッド取付け板
34 パッキン
36 ヘッド固定板
100 ディスペンサヘッド
101 作業台
102 Y方向駆動軸
103 Y方向駆動モータ
104 X方向ガイド軸
105 作業台駆動モータ
106 基台
107 制御部

Claims (10)

  1. 少なくとも蛋白質又は核酸を含む複数のプローブ溶液をそれぞれ独立に吐出するディスペンサヘッドであって、
    前記プローブ溶液を収容し、外部から供給される駆動信号を受けて前記プローブ溶液を吐出する複数のカートリッジと、
    前記複数のカートリッジのそれぞれを収容する複数のスロットを備えるキャリッジと、を含み、
    前記複数のカートリッジのそれぞれが各スロットから着脱自在になるように構成されている、ディスペンサヘッド。
  2. 前記カートリッジは、
    前記プローブ溶液を収容するタンクと、
    前記駆動信号に基づいて前記タンクに収容される前記プローブ溶液を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記タンク及び前記液滴吐出ヘッドが取り付けられる本体部と、
    を備える、請求項1に記載のディスペンサヘッド。
  3. 前記スロットに装着された前記カートリッジを当該スロットに固定する係止手段を更に備える、請求項1又は2に記載のディスペンサヘッド。
  4. 前記係止手段は、前記スロットの内壁に設けられており、前記カートリッジの一部を把握して前記カートリッジを固定する、請求項3に記載のディスペンサヘッド。
  5. 前記係止手段は略V字状のバネにより形成され、前記カートリッジは前記略V字状のバネの形状に対応して周囲が略三角形状に形成された凸部を備えており、前記凸部を前記略V字状のバネで挟むことによって前記カートリッジを固定する、請求項4に記載のディスペンサヘッド。
  6. 前記スロット内の前記係止手段の設置位置と対向する位置に、前記スロットの中心部に向けて前記カートリッジを押圧する押圧部を備える、請求項3乃至5のいずれかに記載のディスペンサヘッド。
  7. 前記押圧部は、弾性体を用いて構成される、請求項6に記載のディスペンサヘッド。
  8. 前記カートリッジは、前記液滴吐出ヘッドに前記駆動信号を中継するための電極部と配線を備えており、
    前記押圧部は、前記カートリッジを前記スロットに装着した際に前記電極部を押圧するような位置に設けられており、外部から供給される前記駆動信号を前記電極部に伝える機能を担う、請求項6又は7に記載のディスペンサヘッド。
  9. 前記カートリッジは、当該カートリッジの少なくとも一部が前記スロット内に収容されるようになされるものであり、前記スロットに収容されない部分には着脱用の把持部が形成されている、請求項1乃至8のいずれかに記載のディスペンサヘッド。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載のディスペンサヘッドと、
    位置制御信号に基づいて前記ディスペンサヘッドを移動させる走査駆動手段と、
    前記プローブ溶液が吐出される対象となる基板と前記ディスペンサヘッドとの相対的な位置を制御する位置制御手段と、
    を備える、チップ製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7237877B2 (en) 2003-11-12 2007-07-03 Seiko Epson Corporation Droplet discharging device
US7337540B2 (en) 2003-11-18 2008-03-04 Seiko Epson Corporation Method of manufacturing a structure body bonding with a glass substrate and semiconductor substrate

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