JP2004075045A - スタータジェネレータによって駆動可能なステアリング補助ポンプを運転する装置ならびに方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動可能なステアリング補助ポンプ13を備えた運転装置において、主駆動部16が遮断されている場合に、スタータジェネレータ19を、ステアリング補助ポンプ13の駆動部として使用する。これにより少なくとも、1つの電気的なモータおよび1つのモータ制御部が不要になり、材料の費用が著しく減少する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタータジェネレータによって駆動可能なステアリング補助ポンプを運転する装置ならびに方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
欧州特許公開第0958990号明細書から、電気的に駆動される液力ポンプを備えたステアリング補助装置が公知である。更に別の電気的な駆動部を有している自動車の場合には、別のモータ制御部を備えた別の電気的なモータが必要であることは、欠点である。したがって、より多くの経費が必要である。
【0003】
【特許文献1】
欧州特許公開第0958990号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、ステアリング補助ポンプを運転する装置ならびに方法を改良することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題は本発明により、主駆動部が遮断されている場合に、ステアリング補助ポンプがスタータジェネレータによって駆動可能であることによって解決される。電気的に駆動可能なステアリング補助ポンプを備えた本発明による装置は次のような利点を有している。すなわちスタータジェネレータをステアリング補助ポンプ駆動部として使用することによって、少なくとも1つの電気的なモータおよび1つのモータ制御部が不要になり、これにより材料の費用が著しく減少せしめられることである。
【0006】
従属請求項に記載された手段によって、主請求項に記載された運転装置の有利な展開が可能である。主駆動部、例えば内燃機関がステアリング補助ポンプおよびスタータジェネレータから解離されると、主駆動部はスタータジェネレータによって一緒に曳行される必要がなく、したがってエネルギ節減が生ずる。運転装置がステアリング速度センサを有している場合、電気的な駆動部もしくはスタータジェネレータをその都度の必要に適合させることが可能である。例えば、低いステアリング速度の場合に準備運転が可能であり、その際ステアリング補助ポンプは単にわずかな出力で働く。より高いおよび極めて高いステアリング速度の場合には、例えばステアリング補助ポンプの正常出力運転もしくは最高出力運転を可能にすることができる。
【0007】
更に、セルが存在しており、このセルから、特定のステアリング速度の場合に、特定の必要なステアリング補助ポンプ出力を調べることができる。
【0008】
1つの従属請求項によれば、ステアリング補助ポンプを運転する方法が設けられており、その際主駆動部換言すれば内燃機関が遮断されている場合に、ステアリング補助ポンプがスタータジェネレータによって駆動される。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図示の実施例を用いて詳しく説明する。
【0010】
図1には、機械的に駆動可能なステアリング補助ポンプ13を備えた運転装置10が示されており、このステアリング補助ポンプは、内燃機関として構成された主駆動部16が遮断されている場合に、スタータジェネレータ19によって駆動可能である。スタータジェネレータ19とステアリング補助ポンプ13とは、ベルト伝動部として構成されている伝動装置22によって互いに結合されている。伝動装置22を介して伝動装置エレメント25も連結されており、この伝動装置エレメントは例えばベルトプーリとして構成することができ、かつ主駆動部16の駆動軸によって駆動可能である。この実施例では伝動装置22はベルト伝動部として構成されていて、かつベルト28を有しており、このベルトを介してスタータジェネレータベルトプーリ31がポンプベルトプーリ34と伝動装置エレメント25とに結合されている。スタータジェネレータ19はユニット37と結合されており、このユニットはモータによるか、またはジェネレータによるスタータジェネレータ19の運転を可能にする。ユニット37は例えばパルスインバータとして構成しておくことができる。ユニット37は電気的なエネルギ貯蔵器40と接続されている。更に制御装置43が存在しており、この制御装置は少なくともユニット37の制御に役立つ。制御装置43に、ステアリングホイールにおけるステアリング旋回角度を決定するためのステアリング角度センサ46が接続されている。
【0011】
伝動装置エレメント25は、それが主駆動部16の駆動軸を能動的にかあるいは受動的に解離することを可能にするように、構成されている。
【0012】
自動車が主駆動部16によって駆動されると、主駆動部16は伝動装置エレメント25、ベルト28、スタータジェネレータベルトプーリ31およびポンプベルトプーリ34を介してステアリング補助ポンプ13を駆動する。この場合、スタータジェネレータ19もジェネレータで運転される。ステアリング補助ポンプ13は液力式の圧力をステアリングの補助のために生ぜしめる。
【0013】
ところで自動車もしくは運転装置10がいわゆるスタート・ストップ(調歩)運転で運転されて、換言すれば何らの前進運動も必要でない場合に、主駆動部16が遮断されると、この場合でもステアリングのステアリング補助ポンプ13による補助が望ましい。この目的で、主駆動部16が遮断される場合に、ステアリング補助ポンプ13はスタータジェネレータ19によって駆動される。制御装置43はこの場合ユニット37に作用して、スタータジェネレータ19がモータで運転され、ベルト28を介してステアリング補助ポンプ13を駆動するようにする。ベルト伝動部28もしくは伝動装置22と結合されている負荷をスタータジェネレータ19によって付加的にかつ不必要に一緒に連行しなくてもよくするために、伝動装置エレメント25は、この場合主駆動部16の解離をするように構成されている。このために伝動装置エレメント25は、自動解離するように構成されており、換言すれば何らの外部からの作用例えば制御装置による作用が、伝動装置エレメント25による解離を惹起するために、必要でないように構成されていることができる。例えばこのことはフリーホイールクラッチによって行うことができる。伝動装置エレメント25を構成するための別の可能性は、解離可能な伝動装置エレメント25の制御可能な構成を有していることである。例えば制御装置43がステップS1において、主駆動部16が遮断されていることを認識すると、一面では制御装置43は主駆動部16の伝動装置22からの解離(ステップS2)を生ぜしめ、かつ他面においてユニット37の制御(ステップS3)を、スタータジェネレータ19のモータによる運転を生ぜしめるために、行う(図2のaも参照)。
【0014】
休止なしの、ひいてはすき間なしのステアリングの補助をステアリング補助ポンプ13によって得るために、別の実施例では、ステップ1′において、ステアリング補助ポンプ13の電気的な駆動が必要であることが認識され、次いでスタータジェネレータ19がモータで運転され(ステップS2′)、これによりステアリング補助ポンプ13が既に主駆動部16の遮断の前に駆動され、かつ次いであるいは同時に主駆動部が伝動装置22から解離される(ステップS3′)(図2のb参照)。他の実施例では、主駆動部16の伝動装置22からの解離はその遮断と同時にあるいはその遮断の後に行われる。
【0015】
ステアリング補助ポンプ13のためにスタータジェネレータ19から与えられる駆動エネルギを可及的にわずかに維持するために、ステアリング速度を調べることができるようにする。したがって図1に示した実施例では、ユニット37がステアリング速度を調べるようになっている。有利な形式で、このことは例えばステアリング角度センサ46を介して行われる。制御装置43は種々の時点にわたってその都度異なったステアリング角度ひいては結果として生じる平均のステアリング角速度を調べる。ステアリング角速度がわずかであるかあるいはゼロであると、スタータジェネレータ19は単に運転準備状態にされる。ステアリング角速度が増大すると、これに応じて、スタータジェネレータ出力ひいてはステアリング補助ポンプ13の搬送量が増大する。補助手段としてセル49を設けておくことができ、このセルから特定のステアリング角速度のために特定の必要なステアリング補助ポンプ出力を調べることができる。制御装置43は特定のステアリング角速度を確定し、かつそれから必要なステアリング補助ポンプ出力を調べ、次いでスタータジェネレータ19の出力を相応して適合させる。
【0016】
代替的にステアリング角度センサ46の代わりに、この箇所にステアリング角速度センサを使用することもでき、このステアリング角速度センサは制御装置43における実際のステアリング角速度を伝達し、したがって制御装置43内のこの値の計算が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の平面図で本発明による運転装置を示す。
【図2】a、bは、運転装置を運転するための2つの方法ステップを示す。
【符号の説明】
10 装置、 13 ステアリング補助ポンプ、 16 主駆動部、 19 スタータジェネレータ、 22 伝動装置、 25 伝動装置エレメント、 28 ベルト、 31 スタータジェネレータベルトプーリ、 34 ポンプベルトプーリ、 37 ユニット、 40 エネルギ貯蔵器、 43 制御装置、 46 ステアリング角度センサ、 49 セル、 S1 ステップ、 S1′ ステップ、 S2 ステップ、 S2′ ステップ、 S3 ステップ、 S3′ ステップ
Claims (13)
- 駆動可能なステアリング補助ポンプ(13)を運転する装置において、主駆動部(16)が遮断されている場合に、ステアリング補助ポンプ(13)がスタータジェネレータ(19)によって駆動可能であることを特徴とする、駆動可能なステアリング補助ポンプを備えた運転装置。
- 主駆動部(16)が、ステアリング補助ポンプ(13)とスタータジェネレータ(19)とから解離可能である、請求項1記載の装置。
- 当該運転装置がスタートストップ式に運転可能である、請求項1または2記載の装置。
- 当該運転装置が、ステアリング角速度を調べる手段を有している、請求項1から3までのいずれか1項に記載の装置。
- セル(49)が設けられており、該セルから、特定のステアリング角速度のために、特定の必要なステアリング補助ポンプ出力を調べることができる、請求項4記載の装置。
- ステアリング補助ポンプ(13)を運転する方法において、主駆動部(16)が遮断されている場合に、ステアリング補助ポンプ(13)をスタータジェネレータ(19)によって駆動させることを特徴とする、ステアリング補助ポンプを運転する方法。
- スタータジェネレータ(19)をステアリング角速度に応じて駆動させる、請求項6記載の方法。
- 最少ステアリング角速度を超えた場合に、スタータジェネレータ(19)をより高い回転数で運転する、請求項7記載の方法。
- 主駆動部(16)をスタート・ストップ式に制御する、請求項6から8までのいずれか1項に記載の方法。
- 主駆動部(16)を、ステアリング補助ポンプ(13)とスタータジェネレータ(19)とを結合している伝動装置(22)から解離する、請求項6から9までのいずれか1項に記載の方法。
- 主駆動部(16)の遮断の前に、主駆動部を伝動装置(22)から解離する、請求項10記載の方法。
- 主駆動部(16)の遮断の後に、主駆動部を伝動装置(22)から解離する、請求項10記載の方法。
- 主駆動部(16)の遮断と共に、主駆動部を伝動装置(22)から解離する、請求項10記載の方法。
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