JP2004074581A - ラミネート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成でラミネートフィルムを所望の形状にカールさせることができるラミネート装置を提供する。
【解決手段】圧着ローラ7a,7bから排出口5までの間の案内路を形成する排出ガイド9a,9bを、圧着ローラ7a,7bよりも上流側の案内路に対して傾斜可能に設ける。その傾斜角度は、装置外部に設けられた切換つまみによって任意に調節可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】圧着ローラ7a,7bから排出口5までの間の案内路を形成する排出ガイド9a,9bを、圧着ローラ7a,7bよりも上流側の案内路に対して傾斜可能に設ける。その傾斜角度は、装置外部に設けられた切換つまみによって任意に調節可能とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状媒体を熱反応性のラミネートフィルムによってラミネートするラミネート装置、特に短時間(瞬時)にラミネート可能状態になるラミネート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、「身分証明書」、「診察券」、「写真」等のシート状の媒体をラミネートフィルムによって封着するラミネート装置においては、その基本構造として前記ラミネートフィルムを加熱するための加熱部と、ラミネートフィルムとシート状媒体を圧着しながら搬送する少なくとも一対の圧着ローラとで構成されている。ラミネートフィルムは、プラスチックフィルムの片面に、加熱されると接着性がよくなる熱反応性の接着剤が塗布され形成されている。このため、加熱されると、プラスチックフィルムが接着剤によって媒体に密着し、媒体を汚れ、擦れ、損傷等から保護するようになっている。
【0003】
ラミネートフィルムの加熱方式としては、代表的なものとしてプレートヒータ方式とロールヒータ方式がある。
【0004】
プレートヒータ方式は圧着ローラの上流側でシート状媒体の上下を挟むように板状のヒータを所定の空隙をもって配置し、加熱部が直接ラミネートフィルムを加熱するものである。
【0005】
図8はプレートヒータ方式のラミネート装置の従来例を示す主要断面図である。
【0006】
ここで、1はラミネートフィルム、2はラミネートフィルム1に挟まれた媒体、100はラミネート装置本体、4は挿入口、5は排出口、6aおよび6bはラミネートフィルム1を加熱部に送り込むための送りローラ、7aおよび7bは加熱されたラミネートフィルム1を媒体2に圧着し搬送するための圧着ローラ、8aおよび8bはラミネートフィルム1を挿入口4から送りローラ6a,6bまで案内する挿入ガイド、9aおよび9bは圧着ローラ7a,7bによって圧着されたラミネートシートを排出口5に案内する排出ガイド、10は送りローラ6a,6bと圧着ローラ7a,7bの間でラミネートフィルム1の上下を挟むように所定の空隙をもって配置された一対の加熱部である。
【0007】
加熱部10は取付け部材10a、絶縁材10b、ヒータ10cから構成される。ヒータ10cは、ラミネートフィルム1に対向しラミネートフィルム1を加熱すると共に、送りローラ6a,6bから圧着ローラ7a,7bへ案内するガイドを兼ねている。ヒータ10cはセラミック基材に抵抗発熱パターンを有するヒータで、ラミネートフィルム1に対向する面の裏側に絶縁材10bを介して取付け部材10aに取り付けられる。また、挿入口4から排出口5に至る経路は直線的に構成されている。
【0008】
以上の様な構成のもとで、ラミネート装置本体100に媒体2を挟んだラミネートフィルム1を挿入口4より挿入ガイド8a,8bに沿って送りローラ6a,6bに狭持されるまで挿入する。フィルム先端を検知手段11で検知すると、電力供給部(不図示)からヒータ10cに電力が供給され瞬時に発熱する。また、送りローラ6a,6bと圧着ローラ7a,7bを駆動するためのモータ(不図示)が回転する。一定速度で加熱部10を通過しラミネートフィルム1の熱反応性の接着剤が十分加熱され軟化した状態で圧着ローラ7a,7bへ送られる。圧着ローラ7a,7bは一般にゴムローラで構成されるため、ラミネートフィルム1を媒体2に圧着すると同時に排出ガイド9a,9bへと導き排出口5より排出しラミネートが完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のプレートヒータ方式のラミネート装置にあっては、ラミネートフィルムで挟むシート状媒体が上下方向にカールしている場合、その形状にしたがってカールしたまま排出され、一旦排出され冷却されたラミネート加工品は平坦に修正できない等の欠点があった。
【0010】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡易な構成でラミネートフィルムを所望の形状にカールさせることができるラミネート装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、案内路を搬送される熱反応性のラミネートフィルムを加熱する加熱手段と、該加熱されたラミネートフィルムを表裏両側から加圧して該ラミネートフィルムの圧着を行う圧着手段と、該圧着手段から装置の排出口までの間の案内路を形成し、前記圧着されたラミネートフィルムを装置外へと導く排出ガイドと、を備え、前記排出ガイドを前記圧着手段よりも上流側の案内路に対して傾斜可能な構成としたことを特徴とする。
【0012】
上記構成において、前記排出ガイドの傾斜角度を調節自在とすることが好適である。
【0013】
また、前記排出ガイドの傾斜角度を調節する操作部を装置本体外部に設けることが好適である。
【0014】
上記構成によれば、排出ガイドを傾斜させることによって、圧着手段の上流側と下流側の案内路に角度が設けられるので、圧着手段を通過するラミネートフィルムは、ラミネートフィルムに挟まれた媒体の形状等に関係なく、案内路のなす角度に応じて、平坦な形状や任意のカール形状に加工されることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0016】
図1〜図4を参照して、本実施形態のラミネート装置について説明する。
【0017】
図1は本発明の実施の形態に係るラミネート装置の概略構成を示す主要断面図であり、図2は同ラミネート装置の外観を示す斜視図である。また、図3は同ラミネート装置が備える排出ガイドを示す斜視図であり、図4は図1のA−A断面図である。
【0018】
同図に示すように、ラミネート装置3は、概略、ラミネートフィルム1を搬送する搬送手段としての送りローラ6a,6b、ラミネートフィルム1を加熱する加熱手段としての加熱部10、および、加熱されたラミネートフィルム1を表裏両側から加圧しラミネートフィルム1の圧着を行う加圧手段としての圧着ローラ7a,7bを有して構成される。
【0019】
ラミネート装置3の前面にはラミネートフィルム1の挿入口4が、背面には排出口5がそれぞれ設けられており、挿入口4、送りローラ6a,6b、加熱部10、圧着ローラ7a,7bおよび排出口5は、略直線的に配されている。
【0020】
挿入口4と送りローラ6a,6bの間には、挿入ガイド8a,8bが設けられ、挿入されたラミネートフィルム1を送りローラ6a,6bのニップに案内する案内路を形成している。また、この案内路の途中にはラミネートフィルム1が挿入されたことを検知する検知手段11が設けられている。
【0021】
加熱部10は取付け部材10a、絶縁材10b、ヒータ10cから構成される。ヒータ10cは、ラミネートフィルム1に対向しラミネートフィルム1を加熱すると共に、送りローラ6a,6bから圧着ローラ7a,7bへ案内するガイドを兼ねている。ヒータ10cはセラミック基材に抵抗発熱パターンを有するヒータで、ラミネートフィルム1に対向する面の裏側に絶縁材10bを介して取付け部材10aに取り付けられる。
【0022】
また、圧着ローラ7a,7bの下流側には、排出ガイド9a,9bが設けられている。排出ガイド9a,9bは、圧着ローラ7a,7bのニップから排出口5までの間の案内路を形成し、圧着されたラミネートフィルム1を装置外へと導くためのガイドである。
【0023】
図1,図3,図4で示すように上下一対の排出ガイド9a,9bは左右一対の第1保持部材21a,21bと第2保持部材23a,23bを介して左右一対のフレーム22a,22bに取り付けられている。第1保持部材21a,21bはフレーム22a,22bにネジ止め等で固定され、その内径部に第2保持部材23a,23bを一定の摺動抵抗とクリック感を持たせて回転自在に設けてある。第2保持部材23a,23bには排出ガイド9a,9bが取り付けられている。これにより、排出ガイド9a,9bを、圧着ローラ7a,7bよりも上流側の案内路に対して任意の角度に傾斜させることが可能となる。
【0024】
また、第2保持部材23bの装置外側端部には、図2で示すようにダイヤル状の切換つまみ20が取り付けられている。切換つまみ20は、排出ガイド9a,9bの傾斜角度を調節するための操作部であり、操作性を良好にするためにラミネート装置3の外装面から外に突出する形状を有している。この切換つまみ20を時計方向に回転させると排出ガイド9a,9bが下向きに傾斜し、反時計方向に回転させると上向きに傾斜するので、排出ガイド9a,9bの傾斜角を任意に調節することが容易である。
【0025】
以上の構成において、媒体2を挟んだラミネートフィルム1は加熱部10、圧着ローラ7a,7bを経て排出ガイド9a,9bへと搬送される。この時点でまだフィルムは冷却しきっておらず、排出ガイド9a,9bに接することで冷却され熱反応性の接着剤が硬化し形状が固定する。
【0026】
このとき排出ガイド9a,9bが上方向あるいは下方向に傾いていると、ラミネートフィルム1に任意のカール形状を付与することができる。例えば、排出ガイド9a,9bを上方向へ傾けてあると図5で示すように上向きカール形状になり、下方向へ傾けてあると図6で示すように下向きカール形状になる。また、排出ガイド9a,9bの傾ける角度を大きくするとより大きなカール形状になる。
【0027】
ここで媒体の挟まれたフィルムを複数回ラミネートして加熱を繰り返しても設定温度以上の温度は加わらないため、ラミネート面の品質に影響はでない。意図する形状が得られるまで切換つまみ20で排出ガイド9a,9bの角度を変えてラミネートすることにより、平坦も含む好みのカール形状を得ることができる。
【0028】
一例として、図7に写真等をラミネートした時に任意のカール形状をつけることによって特別な設置部材を必要とせずに自立できる装飾品としての使用例を示す。写真等の表面を上向きにして挿入する場合、切換つまみ20をカール下向き方向に回し排出ガイド9a,9bの角度を下方向へ傾けることで写真等の表面が凸状に膨らんだカール形状のラミネート加工品ができ、そのまま自立させて装飾することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、排出ガイドを傾斜させることによって、圧着手段の上流側と下流側の案内路に角度が設けられるので、圧着手段を通過するラミネートフィルムは、ラミネートフィルムに挟まれた媒体の形状等に関係なく、案内路のなす角度に応じて、平坦な形状や任意のカール形状に加工されることになる。したがって、簡易な構成でラミネートフィルムを所望の形状にカールさせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るラミネート装置の概略構成を示す主要断面図である。
【図2】図1のラミネート装置の外観を示す斜視図である。
【図3】図1のラミネート装置が備える排出ガイドを示す斜視図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】上向きカール形状が付与されたラミネートフィルムの一例を示す図である。
【図6】下向きカール形状が付与されたラミネートフィルムの一例を示す図である。
【図7】凸状のカール形状が付与されたラミネート加工品の一例を示す図である。
【図8】従来のラミネート装置の概略構成を示す主要断面図である。
【符号の説明】
1 ラミネートフィルム
2 媒体
3 ラミネート装置
4 挿入口
5 排出口
6a,6b 送りローラ
7a,7b 圧着ローラ
8a,8b 挿入ガイド
9a,9b 排出ガイド
10 加熱部
10a 取付け部材
10b 絶縁材
10c ヒータ
11 検知手段
20 切換つまみ
21a,21b 第1保持部材
22a,22b フレーム
23a,23b 第2保持部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状媒体を熱反応性のラミネートフィルムによってラミネートするラミネート装置、特に短時間(瞬時)にラミネート可能状態になるラミネート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、「身分証明書」、「診察券」、「写真」等のシート状の媒体をラミネートフィルムによって封着するラミネート装置においては、その基本構造として前記ラミネートフィルムを加熱するための加熱部と、ラミネートフィルムとシート状媒体を圧着しながら搬送する少なくとも一対の圧着ローラとで構成されている。ラミネートフィルムは、プラスチックフィルムの片面に、加熱されると接着性がよくなる熱反応性の接着剤が塗布され形成されている。このため、加熱されると、プラスチックフィルムが接着剤によって媒体に密着し、媒体を汚れ、擦れ、損傷等から保護するようになっている。
【0003】
ラミネートフィルムの加熱方式としては、代表的なものとしてプレートヒータ方式とロールヒータ方式がある。
【0004】
プレートヒータ方式は圧着ローラの上流側でシート状媒体の上下を挟むように板状のヒータを所定の空隙をもって配置し、加熱部が直接ラミネートフィルムを加熱するものである。
【0005】
図8はプレートヒータ方式のラミネート装置の従来例を示す主要断面図である。
【0006】
ここで、1はラミネートフィルム、2はラミネートフィルム1に挟まれた媒体、100はラミネート装置本体、4は挿入口、5は排出口、6aおよび6bはラミネートフィルム1を加熱部に送り込むための送りローラ、7aおよび7bは加熱されたラミネートフィルム1を媒体2に圧着し搬送するための圧着ローラ、8aおよび8bはラミネートフィルム1を挿入口4から送りローラ6a,6bまで案内する挿入ガイド、9aおよび9bは圧着ローラ7a,7bによって圧着されたラミネートシートを排出口5に案内する排出ガイド、10は送りローラ6a,6bと圧着ローラ7a,7bの間でラミネートフィルム1の上下を挟むように所定の空隙をもって配置された一対の加熱部である。
【0007】
加熱部10は取付け部材10a、絶縁材10b、ヒータ10cから構成される。ヒータ10cは、ラミネートフィルム1に対向しラミネートフィルム1を加熱すると共に、送りローラ6a,6bから圧着ローラ7a,7bへ案内するガイドを兼ねている。ヒータ10cはセラミック基材に抵抗発熱パターンを有するヒータで、ラミネートフィルム1に対向する面の裏側に絶縁材10bを介して取付け部材10aに取り付けられる。また、挿入口4から排出口5に至る経路は直線的に構成されている。
【0008】
以上の様な構成のもとで、ラミネート装置本体100に媒体2を挟んだラミネートフィルム1を挿入口4より挿入ガイド8a,8bに沿って送りローラ6a,6bに狭持されるまで挿入する。フィルム先端を検知手段11で検知すると、電力供給部(不図示)からヒータ10cに電力が供給され瞬時に発熱する。また、送りローラ6a,6bと圧着ローラ7a,7bを駆動するためのモータ(不図示)が回転する。一定速度で加熱部10を通過しラミネートフィルム1の熱反応性の接着剤が十分加熱され軟化した状態で圧着ローラ7a,7bへ送られる。圧着ローラ7a,7bは一般にゴムローラで構成されるため、ラミネートフィルム1を媒体2に圧着すると同時に排出ガイド9a,9bへと導き排出口5より排出しラミネートが完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のプレートヒータ方式のラミネート装置にあっては、ラミネートフィルムで挟むシート状媒体が上下方向にカールしている場合、その形状にしたがってカールしたまま排出され、一旦排出され冷却されたラミネート加工品は平坦に修正できない等の欠点があった。
【0010】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡易な構成でラミネートフィルムを所望の形状にカールさせることができるラミネート装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、案内路を搬送される熱反応性のラミネートフィルムを加熱する加熱手段と、該加熱されたラミネートフィルムを表裏両側から加圧して該ラミネートフィルムの圧着を行う圧着手段と、該圧着手段から装置の排出口までの間の案内路を形成し、前記圧着されたラミネートフィルムを装置外へと導く排出ガイドと、を備え、前記排出ガイドを前記圧着手段よりも上流側の案内路に対して傾斜可能な構成としたことを特徴とする。
【0012】
上記構成において、前記排出ガイドの傾斜角度を調節自在とすることが好適である。
【0013】
また、前記排出ガイドの傾斜角度を調節する操作部を装置本体外部に設けることが好適である。
【0014】
上記構成によれば、排出ガイドを傾斜させることによって、圧着手段の上流側と下流側の案内路に角度が設けられるので、圧着手段を通過するラミネートフィルムは、ラミネートフィルムに挟まれた媒体の形状等に関係なく、案内路のなす角度に応じて、平坦な形状や任意のカール形状に加工されることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0016】
図1〜図4を参照して、本実施形態のラミネート装置について説明する。
【0017】
図1は本発明の実施の形態に係るラミネート装置の概略構成を示す主要断面図であり、図2は同ラミネート装置の外観を示す斜視図である。また、図3は同ラミネート装置が備える排出ガイドを示す斜視図であり、図4は図1のA−A断面図である。
【0018】
同図に示すように、ラミネート装置3は、概略、ラミネートフィルム1を搬送する搬送手段としての送りローラ6a,6b、ラミネートフィルム1を加熱する加熱手段としての加熱部10、および、加熱されたラミネートフィルム1を表裏両側から加圧しラミネートフィルム1の圧着を行う加圧手段としての圧着ローラ7a,7bを有して構成される。
【0019】
ラミネート装置3の前面にはラミネートフィルム1の挿入口4が、背面には排出口5がそれぞれ設けられており、挿入口4、送りローラ6a,6b、加熱部10、圧着ローラ7a,7bおよび排出口5は、略直線的に配されている。
【0020】
挿入口4と送りローラ6a,6bの間には、挿入ガイド8a,8bが設けられ、挿入されたラミネートフィルム1を送りローラ6a,6bのニップに案内する案内路を形成している。また、この案内路の途中にはラミネートフィルム1が挿入されたことを検知する検知手段11が設けられている。
【0021】
加熱部10は取付け部材10a、絶縁材10b、ヒータ10cから構成される。ヒータ10cは、ラミネートフィルム1に対向しラミネートフィルム1を加熱すると共に、送りローラ6a,6bから圧着ローラ7a,7bへ案内するガイドを兼ねている。ヒータ10cはセラミック基材に抵抗発熱パターンを有するヒータで、ラミネートフィルム1に対向する面の裏側に絶縁材10bを介して取付け部材10aに取り付けられる。
【0022】
また、圧着ローラ7a,7bの下流側には、排出ガイド9a,9bが設けられている。排出ガイド9a,9bは、圧着ローラ7a,7bのニップから排出口5までの間の案内路を形成し、圧着されたラミネートフィルム1を装置外へと導くためのガイドである。
【0023】
図1,図3,図4で示すように上下一対の排出ガイド9a,9bは左右一対の第1保持部材21a,21bと第2保持部材23a,23bを介して左右一対のフレーム22a,22bに取り付けられている。第1保持部材21a,21bはフレーム22a,22bにネジ止め等で固定され、その内径部に第2保持部材23a,23bを一定の摺動抵抗とクリック感を持たせて回転自在に設けてある。第2保持部材23a,23bには排出ガイド9a,9bが取り付けられている。これにより、排出ガイド9a,9bを、圧着ローラ7a,7bよりも上流側の案内路に対して任意の角度に傾斜させることが可能となる。
【0024】
また、第2保持部材23bの装置外側端部には、図2で示すようにダイヤル状の切換つまみ20が取り付けられている。切換つまみ20は、排出ガイド9a,9bの傾斜角度を調節するための操作部であり、操作性を良好にするためにラミネート装置3の外装面から外に突出する形状を有している。この切換つまみ20を時計方向に回転させると排出ガイド9a,9bが下向きに傾斜し、反時計方向に回転させると上向きに傾斜するので、排出ガイド9a,9bの傾斜角を任意に調節することが容易である。
【0025】
以上の構成において、媒体2を挟んだラミネートフィルム1は加熱部10、圧着ローラ7a,7bを経て排出ガイド9a,9bへと搬送される。この時点でまだフィルムは冷却しきっておらず、排出ガイド9a,9bに接することで冷却され熱反応性の接着剤が硬化し形状が固定する。
【0026】
このとき排出ガイド9a,9bが上方向あるいは下方向に傾いていると、ラミネートフィルム1に任意のカール形状を付与することができる。例えば、排出ガイド9a,9bを上方向へ傾けてあると図5で示すように上向きカール形状になり、下方向へ傾けてあると図6で示すように下向きカール形状になる。また、排出ガイド9a,9bの傾ける角度を大きくするとより大きなカール形状になる。
【0027】
ここで媒体の挟まれたフィルムを複数回ラミネートして加熱を繰り返しても設定温度以上の温度は加わらないため、ラミネート面の品質に影響はでない。意図する形状が得られるまで切換つまみ20で排出ガイド9a,9bの角度を変えてラミネートすることにより、平坦も含む好みのカール形状を得ることができる。
【0028】
一例として、図7に写真等をラミネートした時に任意のカール形状をつけることによって特別な設置部材を必要とせずに自立できる装飾品としての使用例を示す。写真等の表面を上向きにして挿入する場合、切換つまみ20をカール下向き方向に回し排出ガイド9a,9bの角度を下方向へ傾けることで写真等の表面が凸状に膨らんだカール形状のラミネート加工品ができ、そのまま自立させて装飾することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、排出ガイドを傾斜させることによって、圧着手段の上流側と下流側の案内路に角度が設けられるので、圧着手段を通過するラミネートフィルムは、ラミネートフィルムに挟まれた媒体の形状等に関係なく、案内路のなす角度に応じて、平坦な形状や任意のカール形状に加工されることになる。したがって、簡易な構成でラミネートフィルムを所望の形状にカールさせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るラミネート装置の概略構成を示す主要断面図である。
【図2】図1のラミネート装置の外観を示す斜視図である。
【図3】図1のラミネート装置が備える排出ガイドを示す斜視図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】上向きカール形状が付与されたラミネートフィルムの一例を示す図である。
【図6】下向きカール形状が付与されたラミネートフィルムの一例を示す図である。
【図7】凸状のカール形状が付与されたラミネート加工品の一例を示す図である。
【図8】従来のラミネート装置の概略構成を示す主要断面図である。
【符号の説明】
1 ラミネートフィルム
2 媒体
3 ラミネート装置
4 挿入口
5 排出口
6a,6b 送りローラ
7a,7b 圧着ローラ
8a,8b 挿入ガイド
9a,9b 排出ガイド
10 加熱部
10a 取付け部材
10b 絶縁材
10c ヒータ
11 検知手段
20 切換つまみ
21a,21b 第1保持部材
22a,22b フレーム
23a,23b 第2保持部材
Claims (3)
- 案内路を搬送される熱反応性のラミネートフィルムを加熱する加熱手段と、
該加熱されたラミネートフィルムを表裏両側から加圧して該ラミネートフィルムの圧着を行う圧着手段と、
該圧着手段から装置の排出口までの間の案内路を形成し、前記圧着されたラミネートフィルムを装置外へと導く排出ガイドと、を備え、
前記排出ガイドを前記圧着手段よりも上流側の案内路に対して傾斜可能な構成としたことを特徴とするラミネート装置。 - 前記排出ガイドの傾斜角度を調節自在としたことを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
- 前記排出ガイドの傾斜角度を調節する操作部を装置本体外部に設けたことを特徴とする請求項2に記載のラミネート装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002238144A JP2004074581A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | ラミネート装置 |
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JP2004074581A true JP2004074581A (ja) | 2004-03-11 |
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ID=32021645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002238144A Withdrawn JP2004074581A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | ラミネート装置 |
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Country | Link |
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2002
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |