JP2004074099A - 散液装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】散液装置10は、先端部22が閉じている筒状のノズル20と、ノズル20の開口した基部21を回転自在に支える軸受30と、軸受30の内側に嵌合してノズル20に連通している導管40を備える。ノズル20の外面23と内面24とを貫通する複数の散液孔26が形成され、導管40からノズル20内に導かれた液を複数の散液孔26から噴出させた場合に、この噴出する液の方向46に対して反対の方向がノズル20の回転中心軸27から離れている。さらに、複数の散液孔26から噴出する液の方向46が、ノズル20の先端部22側に傾斜した方向およびノズル20の基部21側に傾斜した方向を含む。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は洗浄用の散液装置に関し、特に公共トイレ等の室内を効率よく洗浄するのに適した散液装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、公共トイレを洗浄するには、作業者が水を流しながら雑巾、モップ等で公共トイレの便器、床、壁等を清掃していた。(例えば、非特許文献1参照)。そして、公共トイレ内には臭いが充満しやすく、この充満したトイレの臭いを除くには、便器のみならず床、壁等を洗う必要があった。
【0003】
【非特許文献1】
坂本菜子著「トイレ・スタイリング」株式会社INAX発行、1992年4月20日、p.181−186
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のトイレ清掃方法では、清掃用の水、洗浄液等を効率よく公共トイレの床、壁等に撒くことができないので、公共トイレ内を効率よく清掃して、その臭いを除去することが容易ではなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、公共トイレの床、壁等に効率よく水、洗浄液等を撒くのに適した散液装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、先端部が閉じているノズルと、このノズルの開口した基部を回転自在に支承する軸受と、この軸受の内側に嵌合して前記ノズルに連通している導管とを備え、前記ノズルの外面と内面とを貫通する、複数の散液孔(散水孔を含む。)が形成され、前記導管から前記ノズル内に導かれた液(水を含む。)を前記複数の散液孔から前記ノズルの外側に噴出させた場合に、この噴出する液の方向に対して反対の方向が前記ノズルの回転の中心軸から離れていることを特徴とする散液装置である。
これにより、前記導管から前記ノズル内に導かれた液を前記複数の散液孔から前記ノズルの外側に噴出させた場合に、噴出する液の反作用による力を前記ノズルの回転中心方向の成分とこの成分に直交する方向の成分に分割することができ、前記ノズルの回転中心方向と直交する方向の成分による力のモーメントによって、前記ノズルが前記回転の中心軸を回転中心として回転する。
【0006】
さらに、請求項2記載の発明は、上記請求項1に記載された発明において、複数の散液孔から噴出する液の方向が、ノズルの先端部側に傾斜した方向およびノズルの基部側に傾斜した方向を含むことである。
これにより、ノズルから噴出する液をノズルの先端側に傾斜した方向からノズルの基部側に傾斜した方向まで噴出させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる散液装置の正面を示す。図2は、図1のII−II断面を示し、図4は、図2のIV−IV断面を示す。
図1において、散液装置10は、先端部が閉じている筒状のノズル20と、ノズル20の基部21を回転自在に支える軸受30と、軸受30の内側を挿通してノズル20に連通している導管40とを備えている。
【0008】
図4において、ノズル20は、その先端部22が閉口している空洞25を有する筒状に形成されている。ノズル20は、その外面23と内面24とを貫通する複数の散液孔26が形成されている。複数の散液孔26は、ノズル20の外面23に散在するように形成されている。
ノズル20の基部21は開口され、この基部21の内面24の開口部位にはリング状の切欠孔24aが形成されている。切欠孔24aには、軸受30(例えば、ころがり軸受)が嵌め込まれている。軸受30の内側には、円筒状の導管40が嵌め込まれている。さらに、導管40の図示右側の端部(ノズル20の外側に突出した端部)には、接続管41が接続されている。この場合、導管40の前記端部は、接続管41の内側に嵌め込まれている。
【0009】
図1において、接続管41は板状の支持部材43の孔44に挿通され、接続管41の図示右側の端部は、水道管42に接続されている。この場合、接続管41の図示右側の端部は、水道管42の内側に嵌め込まれている。このため、導管40は接続管41を介して支持部材43に取付けられている。
そして、ノズル20の基部21は軸受30を介して導管40に取付けられているので、導管40の中心軸がノズル20の回転中心軸27となる。
【0010】
図2において、導管40からノズル20の空洞25に流込される水道水は、その水圧により、矢印45の方向に流れて、複数の散液孔26からノズル20の外側に噴出する。矢印46は噴出する水道水の方向を示す。このため、水道水をノズル20の図示上下方向および左右方向の広い範囲に撒くことができる。
【0011】
図4において、複数の散液孔26から噴出する水道水の方向46が、ノズル20の先端部22側に傾斜した方向およびノズル20の基部21側に傾斜した方向を含む。このため、水道水をノズル20の基部21側から先端部22側の方向まで広い範囲にわたって撒くことができる。
【0012】
図3は、図2のノズル20の回転を説明している。すなわち、図3に示すように、各散液孔26から噴出する水道水の方向に対して反対の方向がノズル20の回転中心軸27から離れているように指向して形成されている。そこで、矢印Faは、図2の矢印46の方向に水道水を噴出させる力のベクトルを示し、矢印Fbは矢印Faで示す力の反作用による力のベクトルを示す。そして、矢印Fbaは矢印Fbの力のベクトルのうち回転中心軸27の方向の分力を示し、矢印Fbbは矢印Fbの力のベクトルのうち回転中心軸27の方向に直交する方向の分力を示す。矢印Fbbで示す力がノズル20を回転中心軸27のまわりにて矢印28の方向に回転させる。このとき、矢印Fbbで示す力によるノズル20を回転させる「力のモーメント」は、外面23における散液孔26の開口部と回転中心軸27との距離と矢印Fbbで示す力との積である。なお、矢印Fbaで示す力は、回転中心軸27の方に向いているので、ノズル20を回転させる力にならない。複数の散液孔26における前記「力のモーメント」が加算されるようにすると、ノズル20を回転させることが容易になる。
【0013】
さらに、ノズル20を回転させるのに、散水する水道水の反作用を利用しているので、モータ等の駆動源が不要である。このため、ノズル20の構造が簡単で、その保守が容易となる。
【0014】
図5は、散液装置10を公共トイレに設置した例を示す。図5において、公共トイレ50の壁51に散液装置10が配設されている。壁51は図1における支持部材43に相当する。水道管42から供給された水道水を散液装置10から噴出して、公共トイレ50の壁51、天井52、床54上に配置されたグレーチング53および小便器55等を洗浄することができる。このように、散液装置10により公共トイレ50の内部全体を洗浄することができ、この洗浄により、公共トイレ50の内部に付着した異臭を除去することができる。
なお、61は小便器55を使用する人である。小便器55は排出口56に連通している。また、床54は、その排出口56側が低くなるように傾斜しているので、上記洗浄に使用した水道水は、排出口56から図示しない下水道管に排出される。また、57は地面である。
【0015】
なお、上記実施の形態において、ノズル20は筒状に形成されているが、ノズル20の形状はこれに限定されないで、種々の形状にすることができる。例えば、筒状のノズル20の先端部22側を図1に二点鎖線で示す球状の外面23aとすることもできる。
また、ノズル20の散液孔26から噴出する水の反作用による力のモーメントは加算されるように、複数の散液孔26が形成されているが、これに限定されず、複数の散液孔26において噴出する水の反作用による力のモーメントの和がゼロにならなければよい。この場合、ノズル20は、前記力のモーメントの和によって回転する。
また、水道水をノズル20の散液孔26から噴出させているが、これに限らず、水道水以外の水、洗剤を混ぜた水、洗剤液等を散液孔26から噴出させることができる。
また、図5においては、小便器55のみが示され、大便器は示されていないが、これに限定されず、大便用の個室にも散液装置10を設置することができる。
【0016】
【発明の効果】
本願の請求項1記載の発明によれば、散液装置のノズルから液を噴出させるときに、その反作用でノズルが回転するので、ノズルから噴出する液の方向を回転させつつ、散液することができる。このため、例えば公共トイレの内部の広い範囲にわたって散液することができるので、この散液装置は、公共トイレの内部の洗浄に適したものとなる。さらに、散液方向を回転させるのに、散液する水流の反作用を利用しているので、モータ等の駆動源が不要である。このため、構造が簡単で、保守が容易となる。
【0017】
さらに、請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果とともに、ノズルの先端部側に傾斜した方向からノズルの基部側に傾斜した方向まで液を噴出させることができる。このため、広い範囲にわたって液を撒くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる散液装置を示す正面図である。
【図2】図1のII−II断面を示す断面図である。
【図3】図2のノズルの回転を説明する説明図である。
【図4】図2のIV−IV断面を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる散液装置を公共トイレに設置した例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 散液装置
20 ノズル
21 ノズルの基部
22 ノズルの先端部
23、23a ノズルの外面
24 ノズルの内面
26 散液孔
27 ノズルの回転中心軸
30 軸受
40 導管
Claims (2)
- 先端部が閉じているノズルと、このノズルの開口した基部を回転自在に支承する軸受と、この軸受の内側に嵌合して前記ノズルに連通している導管とを備え、
前記ノズルの外面と内面とを貫通する複数の散液孔が形成され、前記導管から前記ノズル内に導かれた液を前記複数の散液孔から前記ノズルの外側に噴出させた場合に、この噴出する液の方向に対して反対の方向が前記ノズルの回転の中心軸から離れていることを特徴とする散液装置。 - 請求項1に記載された散液装置であって、
複数の散液孔から噴出する液の方向が、ノズルの先端部側に傾斜した方向およびノズルの基部側に傾斜した方向を含むことを特徴とする散液装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002241169A JP2004074099A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 散液装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002241169A JP2004074099A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 散液装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004074099A true JP2004074099A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32023748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002241169A Pending JP2004074099A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 散液装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004074099A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014124605A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-07 | Anest Iwata Corp | 噴霧装置 |
KR101533322B1 (ko) * | 2015-01-13 | 2015-07-03 | 현대글로비스 주식회사 | 왁스 분사용 노즐 |
KR101663736B1 (ko) * | 2015-11-19 | 2016-10-07 | 임병옥 | 방청액 회전분사노즐 |
CN108906351A (zh) * | 2018-08-28 | 2018-11-30 | 长江存储科技有限责任公司 | 喷嘴和化学液槽装置 |
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2002
- 2002-08-21 JP JP2002241169A patent/JP2004074099A/ja active Pending
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